JP4202561B2 - 情報配信システム、情報配信サーバ、及び記録媒体 - Google Patents
情報配信システム、情報配信サーバ、及び記録媒体 Download PDFInfo
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークを利用して時間経過に伴って変化する情報を配信する情報配信システム、情報配信サーバ、端末、及び記録媒体に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、インターネットを利用して、株価、為替、指標データ、及び、これらに関するニュース等の時間経過に伴って変化する情報を配信する情報配信システムが知られている。このような情報配信システムにおいては、これら情報を含むページ等がウェブサーバに格納されている。この情報配信システムにおいて、ユーザが情報を得たい場合には、自己の端末のブラウザにより表示される「更新ボタン」、「再読みボタン」等を押下してウェブサーバに該当するページの送信を要求することにより、ウェブサーバが該当するページを要求元の端末に送信し、当該端末のブラウザがディスプレイ等の表示装置にページを表示する。これによって、ユーザは、情報を得ることができる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の情報配信システムでは、情報が更新された場合にあっては、ユーザが端末のブラウザにより表示される「更新ボタン」、「再読みボタン」等を押下して、ウェブサーバにページを再度読み込みにいかなければ、更新された情報を知ることができないという問題が生じる。このため、例えば、最新の情報を得るためには、ユーザが端末を使って頻繁にウェブサーバにページを読み取りに行かなければならない。このため、ウェブサーバへ負担がかかってしまうとともに、ネットワークの通信量を増大させるいう問題も生じる。
【０００４】
一方、例えば、所定の間隔毎にウェブサーバにページの送信を要求させるプログラムが含まれているページが知られている。このページを端末のブラウザにより読み込むと、当該ブラウザがウェブサーバのページを所定の間隔毎に逐次読み込む。したがって、ユーザが端末のブラウザにより表示される「更新ボタン」、「再読みボタン」等を押下せずとも、逐次金融情報を得ることができる。しかしながら、端末が所定の時間毎にページを読み込まなければならず、端末への負担が増大する。また、ウェブサーバにページの要求を逐次行うので、情報が更新されていない場合であっても端末にページを送信することが行われ、ウェブサーバへ負担がかかるとともに、ネットワークにおける無駄な通信量が増大するという問題が生じる。
【０００５】
また、ページの中には、ウェブサーバのＣＧＩ（common gateway interface）機能を利用するページがあり、このようなページの場合には、ウェブサーバがＣＧＩ機能の処理を実行するので、ウェブサーバにさらに大きな負担をかけるという問題が生じる。また、クライアントに情報をリアルタイムで送信するディーリングシステムが知られているが、このディーリングシステムでは、クライアントとして、専用のアプリケーション及び端末を使っており、管理及び維持にコストがかかる。更に、予め設定されたクライアントに対してしか情報を送信することができないという問題が生じる。
【０００６】
そこで、本発明は、上記の課題を解決するために、情報を容易、適切且つ迅速に配信することのできる情報配信システム、情報配信サーバ、端末、及び記録媒体を提供することを目的とする。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
【０００７】
上記目的を達成するために、本発明の第１の形態は、第１のネットワークを介して接続された、複数の端末と、情報配信サーバと、情報データベースと、ウェブサーバと、提示情報生成装置とを有し、さらに第２のネットワークを介して情報配信サーバに接続された情報中継端末を有し、情報配信サーバから端末へ時間経過に伴って更新される所定の金融情報を配信する情報配信システムであって、情報中継端末は、情報配信サーバから送信するように要求されている金融情報に関する情報を記憶しており、新たな金融情報を外部から専用回線を介して受信した場合に、金融情報を情報データベースに送信すると共に、情報配信サーバから送付するように要求されている金融情報のうち更新された金融情報を情報配信サーバに送信し、端末は、 金融情報のリアルタイムの配信要求を受け付ける配信要求受付部と、金融情報の配信要求を受け付けたことに基づいて、所定の時間おきに情報配信サーバとの間の通信路の接続状況を確認するための確認データを送信し、当該確認データに対する応答データを情報配信サーバから受信できるか否かを検出し、応答データが受信できないことに基づいて通信路の再確立を行うことにより、配信を終了させる指示があるまで情報配信サーバとの間の通信路を第１のネットワーク上に確立して維持する端末側通信路維持部と、端末側通信路維持部により維持されている通信路を介して情報配信サーバから送信される金融情報を受信する情報受信部と、金融情報を表示する情報表示部と、金融情報の値の履歴を表す履歴情報ページの表示要求を受け付け、ウェブサーバに送信するページ要求部と、ウェブサーバから履歴情報ページを受信するページ受付部と、履歴情報ページを表示するページ表示部とを有し、情報配信サーバは、金融情報のリアルタイムの配信要求を受け付けた端末との間の通信路を第１のネットワーク上に確立して配信を終了させる指示があるまで維持するサーバ側通信路維持部と、情報中継端末から金融情報を入力する情報入力部と、端末からリアルタイムの配信要求を受けた金融情報に関する情報を情報中継端末に送信するとともに、金融情報のリアルタイムの配信要求を受け付けた端末に対して、情報中継端末から入力された金融情報をサーバ側通信路維持部により維持されている通信路を介して端末に送信する情報送信部とを有し、ウェブサーバは、表示要求を受信したことに基づいて、提示情報生成装置に履歴情報ページを生成させると共に、生成された履歴情報ページを受信する処理中継部と、端末に履歴情報ページを送信する提示情報送信部とを有し、提示情報生成装置は、ウェブサーバからの要求に基づいて、情報データベースに格納された現在までの金融情報を利用して履歴情報を作成し、ウェブサーバに送信することを特徴とする情報配信システムを提供する。
【０００８】
ウェブサーバは、所定の処理を実行するためのプログラムと対応付けられているページを有し、端末は、ウェブサーバからページ及びプログラムを読み込むページ読込部と、ページに対応付けられているプログラムを実行するプログラム実行部とを有し、端末側通信路維持部、情報受信部、又は情報表示部の少なくとも一つは、プログラム実行部がプログラムを実行することにより構成されてもよい。
【００１３】
本発明の第２の形態は、第１のネットワークを介して複数の端末およびウェブサーバと接続され、第２のネットワークを介して情報中継端末に接続され、端末へ時間経過に伴って更新される所定の金融情報を配信する情報配信サーバを制御するプログラムが記憶された記録媒体であって、金融情報のリアルタイムの配信要求を受け付ける配信要求受付部と、金融情報の配信要求を受け付けたことに基づいて、所定の時間おきに情報配信サーバとの間の通信路の接続状況を確認するための確認データを送信し、当該確認データに対する応答データを情報配信サーバから受信できるか否かを検出し、応答データが受信できないことに基づいて通信路の再確立を行うことにより、配信を終了させる指示があるまで情報配信サーバとの間の通信路を第１のネットワーク上に確立して維持する端末側通信路維持部と、端末側通信路維持部により維持されている通信路を介して情報配信サーバから送信される金融情報を受信する情報受信部と、金融情報を表示する情報表示部と、金融情報の値の履歴を表す履歴情報ページの表示要求を受け付け、ウェブサーバに送信するページ要求部と、ウェブサーバから履歴情報ページを受信するページ受付部と、履歴情報ページを表示するページ表示部と有する端末との間の通信路を第１のネットワーク上に確立して維持させる通信路維持プログラムと、情報中継端末から金融情報を入力させる情報入力プログラムと、端末からリアルタイムの配信要求を受けた金融情報に関する情報を情報中継端末に送信するとともに、情報中継端末に記憶されている情報配信サーバから送信するように要求されている金融情報に関する情報について、金融情報のリアルタイムの配信要求を受け付けた端末に対して、情報中継端末から入力された金融情報を通信路維持プログラムにより維持された通信路を介して複数の端末に送信させる情報送信プログラムとを有することを特徴とする記録媒体が提供される。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションも又発明となりうる。
【００１４】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、又実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図１は、本発明の一実施形態に係る情報配信システムの構成を示す図である。本情報配信システムは、情報中継装置１０と、情報取込装置２０と、処理装置４０と、情報データベースの一例としてのデータベース３０と、提示情報生成装置の一例としてのデータベース処理装置５０と、ウェブサーバ６０と、複数の端末１００と、情報配信サーバ８０とを有する。ウェブサーバ６０、複数の端末１００及び情報配信サーバ８０は、第１のネットワークの一例としてのインターネット７０を介して接続されている。
【００１５】
本実施形態では、端末１００として、Internet Explorer（商標）や、Netscape Communicator（商標）等といったブラウザを実行可能なコンピュータ（ＰＣ：Personal computer）を用いている。端末１００は、これに限られず、ウェブＴＶ（Television）や、Dreamcast（商標）等のゲーム機であってもよく、要は、インターネットに接続できる環境を有するものであればよい。また、ウェブサーバ６０及び情報配信サーバ８０におけるサーバとは、他の装置に対してサービスを提供する装置をいい、例えば、ＰＣ（Personal computer）、ＷＳ（Work Station）等であってもよく、いわゆるサーバコンピュータとして販売されている装置に限られない。
【００１６】
情報中継装置１０は、株価、為替、指標データ、及び、これらに関するニュース等の時間経過に伴って変化する情報（金融情報という）を外部から受信し、受信した金融情報を情報配信サーバ８０及び情報取込装置２０の受信可能な形式に変換して当該情報配信サーバ８０及び情報取込装置２０に直ちに送信する。本実施形態では、情報中継装置１０は、例えば、ＱＵＩＣＫ、時事、ロイター、ＢＲＩＤＧＥ等の金融情報ベンダーがリアルタイム（実時間）で提供する金融情報を専用回線を介して受信する。
【００１７】
情報取込装置２０は、情報中継装置１０から送信される金融情報を取り込んでデータベース３０に蓄積する。また、情報取込装置２０は、情報中継装置１０から送信される金融情報を処理装置４０に渡す。処理装置４０は、情報取込装置２０から渡された金融情報を用いて所定の処理、例えば、金融情報のグラフの作成等を行って、ページ又はページの構成要素を作成してウェブサーバ６０の後述する記憶部６２に記憶させる。
【００１８】
データベース処理装置５０は、処理部５２を有する。処理部５２は、ウェブサーバ６０を介してプログラム（例えば、ＣＧＩスクリプト）の実行要求を受信し、更に、場合によってはプログラムで利用する変数を受信する。また、処理部５２は、受信した要求に該当するプログラムを実行することにより、データベース３０に格納された現在までの金融情報を利用してユーザに提示するための履歴情報（提示情報）を作成してウェブサーバ６０に送信する。ここで、現在までの金融情報とは、数年前にさかのぼる金融情報であってもよく、直近の金融情報であってもよい。本実施形態では、処理部５２はデータベース３０に格納された現在までの金融情報を利用して、グラフを作成し、当該グラフを履歴情報としてウェブサーバに送信する。また、処理部５２は、データベース３０から現在までの金融情報、例えば所定の時期における株価等を検索し、検索結果を履歴情報としてウェブサーバに送信する。
【００１９】
ウェブサーバ６０は、記憶部６２と、提示情報送信部の一例としての通信制御部６６と、処理中継部６４とを有する。記憶部６２は、ページ及びプログラムを記憶する。本実施形態では、ページは、ＨＴＭＬ（hypertext markup language）形式で記述されており、例えば、リアルタイムに金融情報を配信させる要求を行うボタン、現在までの金融情報について履歴情報を送信させるための要求を行うボタン、金融情報、端末１００の実行部１１２に実行させるプログラムのアドレス、データ処理装置５０に実行させるプログラムのアドレス等が記述されている。本実施形態では、記憶部６２は、例えば、ＪＡＶＡアプレット、ＪＡＶＡスクリプト、ＡｃｔｉｖｅＸコントロール、プラグイン等によって記述されているプログラムを記憶する。
【００２０】
通信制御部６６は、端末１００からページの要求が送信された場合に、該当するページを要求元の端末１００に送信する。また、通信制御部６６は、端末１００からプログラムの読込要求が送信された場合に、対応するプログラムを要求元の端末１００に送信する。また、通信制御部６６は、端末１００からプログラムの実行要求が送信された場合に、当該プログラムの実行要求を処理中継部６４に渡し、処理中継部６４からプログラムの実行結果である履歴情報を受け取り、プログラムの実行要求元の端末１００に履歴情報を送信する。
【００２１】
処理中継部６４は、通信制御部６６からプログラムの実行要求を受け取った場合には、データベース処理装置５０に当該プログラムの実行要求を送信すると共に、データベース処理装置５０から実行結果を受信する。
【００２２】
情報配信サーバ８０は、サーバ側通信路維持部の一例としての情報配信通信制御部８６と、情報送信部の一例としての配信処理部８４と、情報入力部の一例としての情報取込制御部８２とを有する。情報配信通信制御部８６は、端末１００との間の通信路の確立及び維持を行う。本実施形態では、情報配信通信制御部８６は、端末１００から通信路の確立の要求があった場合には、当該端末１００の識別情報（例えば、ＩＰ（Internet Protocol）アドレス)を記憶し、当該識別情報により端末１００との間の各種情報の送受信を可能にする。また、情報配信通信制御部８６は、端末１００から通信路の解除要求があった場合には、該当する端末１００の識別情報を削除する。
【００２３】
また、情報配信通信制御部８６は、端末１００の通信制御部１１８に所定の時間おき（例えば、５分おき）に通信路の接続状況を確認するための確認データを送信し、当該確認データに対する応答データを端末１００の通信制御部１１８から受信できるか否かを検出する。そして、情報配信通信制御部８６は、確認データが受信できないことに基づいて、当該端末１００との間の通信路の解除を行う。また、情報配信通信制御部８６は、端末１００の通信制御部１１８から通信路の確認データが送信されてきた場合には、当該確認データに対応する応答データを端末１００の通信制御部１１８に送信する。
【００２４】
情報取込制御部８２は、情報中継装置１０から第２のネットワークを介して金融情報を受信して、直ちに配信処理部８４に渡す。配信処理部８４は、情報取込制御部８２から受け取った情報を、情報配信通信制御部８６によって通信路が維持されている端末１００に対して直ちに送信する。
【００２５】
図２は、本発明の一実施形態に係る情報配信サーバのハードウエアの構成を示す図である。情報配信サーバ８０は、ＣＰＵ（central processing unit）８７と、ＲＡＭ(random access memory)８８と、ＲＯＭ（read only memory）８９と、通信Ｉ／Ｆ（インターフェース）９０と、ディスプレイ９１と、入力装置９２と、通信Ｉ／Ｆ（インターフェース）９３と、ハードディスク９４と、ＦＤ（floppy disk）ドライブ９５と、ＣＤ−ＲＯＭ（compact disk ROM）ドライブ９６とを有する。
【００２６】
ＣＰＵ８７は、ＲＡＭ８８及びＲＯＭ８９に格納されたプログラムに基づいて処理を行う。通信Ｉ／Ｆ９０は、インターネット７０との間のデータの受け渡しを仲介する。ディスプレイ９１は、各種情報を表示する。入力装置９２は、取引配信サーバ８０に対する設定等を入力する。ＦＤドライブ９５は、フロッピーディスク９７からデータ又はプログラムを読み取ってＣＰＵ８７に渡す。ＣＤ−ＲＯＭドライブ９６は、ＣＤ−ＲＯＭ９８からデータ又はプログラムを読み取ってＣＰＵ８７に渡す。ハードディスク９４は、ＦＤドライブ９５又はＣＤ−ＲＯＭドライブ９６によって読み出されたデータ又はプログラムを記憶するとともに、記憶したデータ又はプログラムを読み取ってＣＰＵ８７に渡す。
【００２７】
本実施形態では、複数の端末１００との間の通信路をインターネット７０上に確立して維持させる通信路維持プログラムと、情報中継装置１０から情報を入力させる入力させる情報入力プログラムと、情報を入力したことに基づいて、当該情報を通信路維持プログラムにより維持された通信路を介して複数の端末１００に送信させる情報送信プログラムとを有するＣＤ−ＲＯＭ９８から、これらプログラムを読み出してハードディスク９４にインストールさせておく。そして、当該ハードディスク９４からこれらプログラムを読出してＣＰＵ８７が実行することにより、上記した情報配信通信制御部８６と、配信処理部８４と、情報取込制御部８２とを構成する。
【００２８】
図１に戻り、端末１００は、入力装置１０８と、表示装置１１０と、ページ要求部１０２と、ページ読込部の一例としてのページ受信部１０４と、ページ表示部１０６と、プログラム実行部の一例としての実行部１１２とを有する。入力装置１０８は、例えば、マウス、キーボード等のユーザの指示を入力する装置である。表示装置１１０は、情報を表示するディスプレイである。ページ要求部１０２は、入力装置１０８によりユーザからページの読み込み指示が入力されたことに基づいて、ウェブサーバ６０に該当するページの読込要求を送信する。また、ページ要求部１０２は受信したページに対応付けられているプログラムの読込要求をウェブサーバ６０を送信する。ページ受信部１０４は、要求したページ及びプログラムを受信する。ページ表示部１０６は、ページ受信部１０４が受信したページを表示装置１１０に表示させる。
【００２９】
図３は、本発明の一実施形態に係るメインページの表示例を示す図である。図３に示すように、当該メインページは、金融情報をリアルタイムに配信させて表示させる配信要求を行うためのリアルタイムマーケット情報表示ボタン２０２と、現在までの金融情報に基づいた提示情報を表示させる要求を行うためのマーケット履歴情報表示ボタン２０４とを有する。
【００３０】
図４は、本発明の一実施形態に係るマーケット履歴情報を表示する履歴情報ページの表示例を示す図である。図４は、マーケット履歴情報表示ボタン２０４が押下された場合に表示されるページである。履歴情報ページ４００は、履歴情報を表示させるための銘柄を特定する銘柄コードを入力するための銘柄コード入力領域４０２と、例えば、東京、大阪等の銘柄の取引市場を入力するための市場入力領域４０４と、株価、企業情報、日足チャート、週足チャート、月足チャート等の表示形態を入力する表示形態入力領域４０６と、銘柄コード入力領域４０２、市場入力領域４０４、及び表示計対入力領域４０６に入力された条件に合致する履歴情報の作成を要求する実行ボタン４０８と、履歴情報を表示する履歴情報表示領域４１０とを有する。
【００３１】
図５は、本発明の一実施形態に係るリアルタイムマーケット情報を表示するリアルタイム情報ページの表示例を示す図である。図５は、リアルタイムタイムマーケット情報表示ボタン２０２が押下された場合に表示されるページである。リアルタイム情報ページ３００は、金融情報の中のマーケットニュースを表示するニュース表示領域３０２と、金融情報中の各銘柄の株式価格等のマーケットデータを表示するマーケットデータ表示領域３０４と、通信状態等を表示するステータス表示領域３０６と、情報配信の終了を受け付ける終了ボタン３０８とを有する。
【００３２】
図１に戻り、実行部１１２は、ページ受信部１０４が受信したページに基づいて、配信要求受付部の一例としての接続受付部１１４及び生成要求部１１６を構成する。接続受付部１１４は、入力装置１０８によるユーザの入力に基づいて、金融情報のリアルタイム配信の要求を受け付ける。また、接続受付部１１４は、入力装置１０８によるユーザの入力に基づいて、金融情報のリアルタイム配信の終了を受け付ける。
【００３３】
本実施形態では、入力装置１０８により、図３に示すページ２００のリアルタイムマーケット情報表示ボタン２０２が押下されたことによりリアルタイム配信の要求を受け付ける。また、本実施形態では、入力装置１０８により、図５に示すリアルタイム情報ページ２００の終了ボタン３０８が押下されたり、ユーザがブラウザ上で別のページを表示するためのリクエスト操作が行われたりしたことによりリアルタイム配信の終了を受け付ける。
【００３４】
生成要求部１１６は、入力装置１０８によるユーザの入力に基づいて、履歴情報を表示させるプログラムの実行要求を受け付ける。本実施形態では、入力装置１０８により、図４に示す履歴情報ページ４００の実行ボタン４０８が押下されたことにより履歴情報を表示させるプログラムの実行要求を受け付ける。
【００３５】
また、実行部１１２は、ページ受信部１０４が受信したプログラムを実行する。本実施形態では、実行部１１２は、プログラムを実行することにより、端末側通信路維持部及び回線状況検出部の一例としての通信制御部１１８と、情報受信部の一例としての金融情報受信部１２０と、情報表示部及び遮断表示制御部の一例としての金融情報表示部１２２とを構成する。
【００３６】
通信制御部１１８は、接続受付部１１４が金融情報のリアルタイム配信を要求した場合に、情報配信サーバ８０との間のインターネット７０上の通信路の確立及び維持を行う。本実施形態では、通信制御部１１８は、ＴＣＰ（Transmission Control Protocol ）／ＩＰに従って情報配信サーバ８０との間の通信路を確立して維持する。すなわち、通信制御部１１８は情報配信サーバ８０からの各種情報を常に受信できるように維持する。また、通信制御部１１８は、通信路を確立した場合に、当該端末１００のユーザの識別情報を情報配信サーバ８０に送信する。
【００３７】
また、通信制御部１１８は、情報配信サーバ８０の情報配信通信制御部８６に所定の時間おき（例えば、５分おき）に通信路の接続状況を確認するための確認データを送信し、当該確認データに対する応答データを情報配信サーバ８０の情報配信通信制御部８６から受信できるか否かを検出し、応答データが受信できないことに基づいて、通信路の再確立を行うと共に、通信路が遮断されたことを示す情報を表示装置１１０に表示させる。
【００３８】
本実施形態では、図５に示すリアルタイム情報ページ３００のステータス表示領域３０６に例えば、”回線遮断”と表示させる。また、通信路が遮断されたことを示す情報としては、これに限らず、例えば、新たなダイアログボックスを表示させて通信路が遮断された旨を表示させるようにしてもよく、また、ニュース表示領域３０２又は、マーケットデータ表示領域３０４に表示される文字の表示色を変えるようにしてもよい。
【００３９】
また、通信制御部１１８は、情報配信サーバ８０の情報配信通信制御部８６から通信路の確認データが送信されてきた場合には、当該確認データに対応する応答データを情報配信サーバ８０の情報配信通信制御部８６に送信する。
【００４０】
金融情報受信部１２０は、情報配信サーバ８０から送信された金融情報を受信する。金融情報表示部１２２は、金融情報受信部１２０が受信した金融情報を表示装置１１０に表示させる。本実施形態では、金融情報表示部１２２は金融情報受信部１２０が受信した金融情報がニュースであれば、図５に示すリアルタイム情報ページ３００のニュース表示領域３０２に表示させ、金融情報受信部１２０が受信した金融情報が株価等のマーケットデータであればマーケットデータ表示領域３０４に表示させる。
【００４１】
図６は、本発明の一実施形態に係る情報配信システムにおけるリアルタイム情報の配信を説明するシーケンス図である。まず、端末１００において、入力装置１０８によりユーザから図３に示すメインページの読み出し指示が入力されると、ページ要求部１０２がウェブサーバ６０にメインページを要求する。ウェブサーバ６０では、メインページの要求を受け取ると、通信制御部６６が該当するメインページを記憶部６２から取り出して端末１００へ送信する。端末１００では、ページ受付部１０４がメインページを受信し、ページ表示部１０６が表示装置１１０に図３に示すメインページを表示する。これと共に、実行部１１２が受信したページに基づいて接続受付部１１４を構成する。
【００４２】
ここで、ユーザによって、図３に示すメインページ２００のリアルタイムマーケット情報表示ボタン２０２が押下された場合には、ページ要求部１０２がリアルタイム情報ページの要求を受け付けると共に、接続受付部１１４がリアルタイム配信の要求を受け付ける。この際には、ページ要求部１０２はリアルタイム情報ページの要求をウェブサーバ６０に送信する（ステップＳ１００）。次いで、ウェブサーバ６０の通信制御部６６がリアルタイム情報ページを記憶部６２から取り出し、当該ページを端末１００に送信する（ステップＳ１０２）。次いで、ページ要求部１０２がページに対応付けられているプログラムをウェブサーバ６０に要求する（ステップＳ１０４）。ウェブサーバ６０では、プログラムの送信要求を受け取ると、通信制御部６６が該当するプログラムを記憶部６２から取り出して端末１００へ送信する（ステップＳ１０６）。
【００４３】
この結果、端末１００のページ受信部１０４がページ及びプログラムを受信し、ページ表示部１０６が図５に示すページを表示装置１１０に表示する。なお、この時点では、ニュース表示領域３０２と、マーケットデータ表示領域３０４とには何も表示されていない。これと共に、実行部１１２が受信したプログラムを実行する。これにより、端末１００には、通信制御部１１８と、金融情報受信部１２０と、金融情報表示部１２２とが構成される。
【００４４】
次いで、接続受付部１１４がリアルタイム配信の要求を受け付けた場合には、通信制御部１１８が情報配信サーバ８０との間の通信路を確立する。通信配信サーバ８０では、情報配信通信制御部８６が端末１００の識別情報を記憶することにより、端末１００との間の通信路を確立する（ステップＳ１１０）。これによって、端末１００及び情報配信サーバ８０の双方で通信路が確立されてデータの送受信が可能な状態になる。端末１００及び情報配信サーバ８０は、ユーザからリアルタイム情報配信を終了させる指示があるまで、当該通信路を切断する動作を行わずに、当該確立された通信路を維持する。
【００４５】
次いで、接続受付部１１４が情報配信サーバ８０に金融情報の配信を要求し（ステップＳ１１０）、情報配信通信制御部８６を介して配信処理部８４が金融情報の配信要求を受信し、更に配信処理部８４が情報取込制御部５２を介して情報中継装置１０に金融情報の送信要求を送信する（ステップＳ１１２）。
【００４６】
情報中継装置１０は既に外部から受信して記憶している最新の金融情報を情報配信サーバ８０に送信する（ステップＳ１１４）。本実施形態では、配信要求を受信した場合には、情報中継装置１０は、外部から受信している最新の金融情報の中の送信が要求されている情報のすべて、例えば、送信すべき銘柄に関するすべての情報を情報配信サーバ８０に送信する。なお、情報中継装置１０は、情報配信サーバ８０から送信するように要求されている金融情報に関する情報を記憶する。情報配信サーバ８０では、配信処理部８４が情報取込制御部８２を介して金融情報を受信し、受信した金融情報を情報配信通信制御部８６を介して端末１００に直ちに送信する（ステップＳ１１６）。
【００４７】
端末１００では、通信制御部１１８を介して金融情報受信部１２０が金融情報を受信し、金融情報表示部１２２が表示装置１１０に表示された図５に示すリアルタイム情報ページ３００のニュース表示領域３０２又は、マーケット情報表示領域３０４に金融情報を表示する。また、金融情報表示部１２２は、図５に示すリアルタイム情報ページ３００のステータス表示領域３０６に”リアルタイム”と表示する。
【００４８】
この後において、情報中継装置１０が外部から最新の金融情報を受信すると（ステップＳ１１８）、情報中継装置１０が最新の金融情報の中の更新された金融情報を情報配信サーバ８０に直ちに送信する。そして、情報配信サーバ８０の情報取込制御部８２を介して配信処理部８４が金融情報を受信し（ステップＳ１２０）、配信処理部８４が情報配信通信制御部８６により維持されている通信路を介して端末１００へ受信した金融情報を直ちに送信する（ステップＳ１２２）。
【００４９】
この結果、端末１００では、通信制御部１１８を介して金融情報受信部１２０が更新された金融情報を受信し、金融情報表示部１２２が受信した金融情報に基づいて、表示装置１１０に表示された図５に示すリアルタイム情報ページ３００のニュース表示領域３０２又は、マーケット情報表示領域３０４に表示されている金融情報を最新の金融情報に更新する。したがって、最新の金融情報が端末１００に適切且つ迅速に表示される。また、ユーザによる何らのアクションを必要とせずに自動的にデータが更新されて表示される。
【００５０】
更に、この後、図５に示すリアルタイム情報ページ２００の終了ボタン３０８が押下された場合や、別ページへの切替の要求がなされた場合には、接続受付部１１４がリアルタイム配信の終了を受け付ける。次いで、通信制御部１１８が情報配信サーバ８０にリアルタイム配信の終了要求を送信すると共に、情報配信サーバ８０との通信路を切断する（ステップＳ１２４）。情報配信サーバ８０では、リアルタイム配信の終了要求を受信すると、情報配信通信制御部８６が端末１００との通信路を切断するとともに、情報中継装置１０に記憶された情報配信サーバ８０に送信すべき金融情報を特定する情報の中の当該端末１００に関する情報を削除させる要求を行う。
【００５１】
次に、本発明の一実施形態に係る情報配信システムにおける履歴情報を表示する動作を説明する。端末１００において、入力装置１０８によりユーザから図３に示すメインページの読み出し指示が入力されると、ページ要求部１０２がウェブサーバ６０にメインページを要求する。ウェブサーバ６０では、メインページの要求を受け取ると、通信制御部６６が該当するメインページを記憶部６２から取り出して端末１００へ送信する。端末１００では、ページ受付部１０４がメインページを受信し、ページ表示部１０６が表示装置１１０に図３に示すメインページを表示する。
【００５２】
ここで、ユーザによって、図３に示すメインページ２００のマーケット履歴情報表示ボタン２０４が押下された場合には、ページ要求部１０２が履歴情報ページの要求を受け付ける。この際には、ページ要求部１０２は履歴情報ページの要求をウェブサーバ６０に送信する。次いで、ウェブサーバ６０の通信制御部６６が履歴情報ページを記憶部６２から取り出し、当該ページを端末１００に送信する。
【００５３】
端末１００では、ページ受信部１０４が履歴情報ページを受信し、ページ表示部１０６が表示装置１１０に図４に示す履歴情報ページ３００を表示する。これと共に、実行部１１２が受信したページに基づいて生成要求部１１６を構成する。
【００５４】
この後、生成要求部１１６が、図４に示す履歴情報ページ４００の実行ボタン４０８が押下されたことにより履歴情報を表示させる要求を受けると、履歴情報を生成するプログラムの実行要求と、銘柄コード入力領域４０２、市場入力領域４０４及び表示形態入力領域４０６に入力されている変数とをウェブサーバ６０に出力する。ウェブサーバ６０の通信制御部６６は、端末１００からプログラムの実行要求及び変数が送信された場合に、当該プログラムの実行要求及び変数を処理中継部６４に渡す。処理中継部６４は、通信制御部６６からプログラムの実行要求及び変数を受け取った場合には、データベース処理装置５０に当該プログラムの実行要求及び変数を送信する。
【００５５】
次いで、データベース処理装置５０の処理部５２が、受信したプログラムの実行要求及び変数に基づいて、プログラムを実行することにより、データベース３０に格納された現在までの金融情報を利用してユーザに提示するための履歴情報を作成し、履歴情報をウェブサーバ６０に送信する。次いで、ウェブサーバ６０の処理中継部６４がデータベース処理装置５０から履歴情報を受信し、当該履歴情報を通信制御部１１８を介して、端末１００に送信する。端末１００では、ページ受付部１０４が履歴情報を受信し、ページ表示部１０６が図４に示す履歴情報ページ４００の履歴情報表示領域４１０に履歴情報を表示する。
【００５６】
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形態では、端末１００の通信制御部１１８が情報配信サーバ８０に確認データを送信して、情報配信サーバ８０から応答データを受け取ることにより、端末１００側で通信路の遮断を検出すると共に、情報配信サーバ８０の情報配信通信制御部８６が端末１００に確認データを送信して、端末１００から応答データを受け取ることにより、情報配信サーバ８０側で通信路の遮断を検出するようにして、通信路の信頼性を向上していたが、端末１００又は情報配信サーバ２００の一方のみが確認データを送信することにより通信路の遮断を検出するようにしてもよい。
【００５７】
また、上記実施の形態では、マーケット履歴情報表示ボタン２０４により、履歴情報ページを表示させる指示を受け付けるようにしていたが、履歴情報ページへのリンクにより履歴情報ページを表示させる指示を受け付けるようにしてもよい。
【００５８】
また、上記実施形態では、プログラムを記憶させる記録媒体の一例としてＣＤ−ＲＯＭ９８を用いていたが、本発明はこれに限られず、例えば、フロッピーディスク、ＭＤ（Mini Disk）、ＤＶＤ（Digital Video Disc）、ＭＯ（Magneto-Optical）等といった他の記録媒体であってもよい。
【００５９】
上記実施形態では、株式等の金融情報を配信するための情報配信システムについて本発明を適用していたが、本発明はこれに限られず、例えば、各地の気温の情報を配信するための情報配信システムでもよく、要は時間経過と共に変化する情報を配信する情報配信システムであれば本発明を適用することができる。
【００６０】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることができることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【００６１】
【発明の効果】
上記説明から明らかなように、本発明によれば、時間変化に伴って変化する情報を容易、適切且つ迅速に送信することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の一実施形態に係る情報配信システムの構成を示す図である。
【図２】 本発明の一実施形態に係る情報配信サーバのハードウエアの構成を示す図である。
【図３】 本発明の一実施形態に係るページの表示例を示す図である。
【図４】 本発明の一実施形態に係るマーケット履歴情報を表示する履歴情報ページの表示例を示す図である。
【図５】 本発明の一実施形態に係るリアルタイムマーケット情報を表示するリアルタイム情報ページの表示例を示す図である。
【図６】 本発明の一実施形態に係る情報配信システムにおける端末による情報配信サーバとの接続を説明するシーケンス図である。
【符号の説明】
１０ 情報供給装置 ２０ 情報取込装置
３０ データベース ４０ 処理装置
５０ データベース処理装置 ６０ ウェブサーバ
７０ インターネット ８０ 情報配信サーバ
８２ 情報取込制御部 ８４ 配信処理部
８６ 情報配信通信制御部 １００ 端末
１０２ ページ要求部 １０４ ページ受信部
１０６ ページ表示部 １０８ 入力装置
１１０ 出力装置 １１２ 実行部
１１４ 接続受付部 １１６ 生成要求部
１１８ 通信制御部 １２０ 金融情報受信部
１２２ 金融情報表示部
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークを利用して時間経過に伴って変化する情報を配信する情報配信システム、情報配信サーバ、端末、及び記録媒体に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、インターネットを利用して、株価、為替、指標データ、及び、これらに関するニュース等の時間経過に伴って変化する情報を配信する情報配信システムが知られている。このような情報配信システムにおいては、これら情報を含むページ等がウェブサーバに格納されている。この情報配信システムにおいて、ユーザが情報を得たい場合には、自己の端末のブラウザにより表示される「更新ボタン」、「再読みボタン」等を押下してウェブサーバに該当するページの送信を要求することにより、ウェブサーバが該当するページを要求元の端末に送信し、当該端末のブラウザがディスプレイ等の表示装置にページを表示する。これによって、ユーザは、情報を得ることができる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の情報配信システムでは、情報が更新された場合にあっては、ユーザが端末のブラウザにより表示される「更新ボタン」、「再読みボタン」等を押下して、ウェブサーバにページを再度読み込みにいかなければ、更新された情報を知ることができないという問題が生じる。このため、例えば、最新の情報を得るためには、ユーザが端末を使って頻繁にウェブサーバにページを読み取りに行かなければならない。このため、ウェブサーバへ負担がかかってしまうとともに、ネットワークの通信量を増大させるいう問題も生じる。
【０００４】
一方、例えば、所定の間隔毎にウェブサーバにページの送信を要求させるプログラムが含まれているページが知られている。このページを端末のブラウザにより読み込むと、当該ブラウザがウェブサーバのページを所定の間隔毎に逐次読み込む。したがって、ユーザが端末のブラウザにより表示される「更新ボタン」、「再読みボタン」等を押下せずとも、逐次金融情報を得ることができる。しかしながら、端末が所定の時間毎にページを読み込まなければならず、端末への負担が増大する。また、ウェブサーバにページの要求を逐次行うので、情報が更新されていない場合であっても端末にページを送信することが行われ、ウェブサーバへ負担がかかるとともに、ネットワークにおける無駄な通信量が増大するという問題が生じる。
【０００５】
また、ページの中には、ウェブサーバのＣＧＩ（common gateway interface）機能を利用するページがあり、このようなページの場合には、ウェブサーバがＣＧＩ機能の処理を実行するので、ウェブサーバにさらに大きな負担をかけるという問題が生じる。また、クライアントに情報をリアルタイムで送信するディーリングシステムが知られているが、このディーリングシステムでは、クライアントとして、専用のアプリケーション及び端末を使っており、管理及び維持にコストがかかる。更に、予め設定されたクライアントに対してしか情報を送信することができないという問題が生じる。
【０００６】
そこで、本発明は、上記の課題を解決するために、情報を容易、適切且つ迅速に配信することのできる情報配信システム、情報配信サーバ、端末、及び記録媒体を提供することを目的とする。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
【０００７】
上記目的を達成するために、本発明の第１の形態は、第１のネットワークを介して接続された、複数の端末と、情報配信サーバと、情報データベースと、ウェブサーバと、提示情報生成装置とを有し、さらに第２のネットワークを介して情報配信サーバに接続された情報中継端末を有し、情報配信サーバから端末へ時間経過に伴って更新される所定の金融情報を配信する情報配信システムであって、情報中継端末は、情報配信サーバから送信するように要求されている金融情報に関する情報を記憶しており、新たな金融情報を外部から専用回線を介して受信した場合に、金融情報を情報データベースに送信すると共に、情報配信サーバから送付するように要求されている金融情報のうち更新された金融情報を情報配信サーバに送信し、端末は、 金融情報のリアルタイムの配信要求を受け付ける配信要求受付部と、金融情報の配信要求を受け付けたことに基づいて、所定の時間おきに情報配信サーバとの間の通信路の接続状況を確認するための確認データを送信し、当該確認データに対する応答データを情報配信サーバから受信できるか否かを検出し、応答データが受信できないことに基づいて通信路の再確立を行うことにより、配信を終了させる指示があるまで情報配信サーバとの間の通信路を第１のネットワーク上に確立して維持する端末側通信路維持部と、端末側通信路維持部により維持されている通信路を介して情報配信サーバから送信される金融情報を受信する情報受信部と、金融情報を表示する情報表示部と、金融情報の値の履歴を表す履歴情報ページの表示要求を受け付け、ウェブサーバに送信するページ要求部と、ウェブサーバから履歴情報ページを受信するページ受付部と、履歴情報ページを表示するページ表示部とを有し、情報配信サーバは、金融情報のリアルタイムの配信要求を受け付けた端末との間の通信路を第１のネットワーク上に確立して配信を終了させる指示があるまで維持するサーバ側通信路維持部と、情報中継端末から金融情報を入力する情報入力部と、端末からリアルタイムの配信要求を受けた金融情報に関する情報を情報中継端末に送信するとともに、金融情報のリアルタイムの配信要求を受け付けた端末に対して、情報中継端末から入力された金融情報をサーバ側通信路維持部により維持されている通信路を介して端末に送信する情報送信部とを有し、ウェブサーバは、表示要求を受信したことに基づいて、提示情報生成装置に履歴情報ページを生成させると共に、生成された履歴情報ページを受信する処理中継部と、端末に履歴情報ページを送信する提示情報送信部とを有し、提示情報生成装置は、ウェブサーバからの要求に基づいて、情報データベースに格納された現在までの金融情報を利用して履歴情報を作成し、ウェブサーバに送信することを特徴とする情報配信システムを提供する。
【０００８】
ウェブサーバは、所定の処理を実行するためのプログラムと対応付けられているページを有し、端末は、ウェブサーバからページ及びプログラムを読み込むページ読込部と、ページに対応付けられているプログラムを実行するプログラム実行部とを有し、端末側通信路維持部、情報受信部、又は情報表示部の少なくとも一つは、プログラム実行部がプログラムを実行することにより構成されてもよい。
【００１３】
本発明の第２の形態は、第１のネットワークを介して複数の端末およびウェブサーバと接続され、第２のネットワークを介して情報中継端末に接続され、端末へ時間経過に伴って更新される所定の金融情報を配信する情報配信サーバを制御するプログラムが記憶された記録媒体であって、金融情報のリアルタイムの配信要求を受け付ける配信要求受付部と、金融情報の配信要求を受け付けたことに基づいて、所定の時間おきに情報配信サーバとの間の通信路の接続状況を確認するための確認データを送信し、当該確認データに対する応答データを情報配信サーバから受信できるか否かを検出し、応答データが受信できないことに基づいて通信路の再確立を行うことにより、配信を終了させる指示があるまで情報配信サーバとの間の通信路を第１のネットワーク上に確立して維持する端末側通信路維持部と、端末側通信路維持部により維持されている通信路を介して情報配信サーバから送信される金融情報を受信する情報受信部と、金融情報を表示する情報表示部と、金融情報の値の履歴を表す履歴情報ページの表示要求を受け付け、ウェブサーバに送信するページ要求部と、ウェブサーバから履歴情報ページを受信するページ受付部と、履歴情報ページを表示するページ表示部と有する端末との間の通信路を第１のネットワーク上に確立して維持させる通信路維持プログラムと、情報中継端末から金融情報を入力させる情報入力プログラムと、端末からリアルタイムの配信要求を受けた金融情報に関する情報を情報中継端末に送信するとともに、情報中継端末に記憶されている情報配信サーバから送信するように要求されている金融情報に関する情報について、金融情報のリアルタイムの配信要求を受け付けた端末に対して、情報中継端末から入力された金融情報を通信路維持プログラムにより維持された通信路を介して複数の端末に送信させる情報送信プログラムとを有することを特徴とする記録媒体が提供される。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションも又発明となりうる。
【００１４】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、又実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図１は、本発明の一実施形態に係る情報配信システムの構成を示す図である。本情報配信システムは、情報中継装置１０と、情報取込装置２０と、処理装置４０と、情報データベースの一例としてのデータベース３０と、提示情報生成装置の一例としてのデータベース処理装置５０と、ウェブサーバ６０と、複数の端末１００と、情報配信サーバ８０とを有する。ウェブサーバ６０、複数の端末１００及び情報配信サーバ８０は、第１のネットワークの一例としてのインターネット７０を介して接続されている。
【００１５】
本実施形態では、端末１００として、Internet Explorer（商標）や、Netscape Communicator（商標）等といったブラウザを実行可能なコンピュータ（ＰＣ：Personal computer）を用いている。端末１００は、これに限られず、ウェブＴＶ（Television）や、Dreamcast（商標）等のゲーム機であってもよく、要は、インターネットに接続できる環境を有するものであればよい。また、ウェブサーバ６０及び情報配信サーバ８０におけるサーバとは、他の装置に対してサービスを提供する装置をいい、例えば、ＰＣ（Personal computer）、ＷＳ（Work Station）等であってもよく、いわゆるサーバコンピュータとして販売されている装置に限られない。
【００１６】
情報中継装置１０は、株価、為替、指標データ、及び、これらに関するニュース等の時間経過に伴って変化する情報（金融情報という）を外部から受信し、受信した金融情報を情報配信サーバ８０及び情報取込装置２０の受信可能な形式に変換して当該情報配信サーバ８０及び情報取込装置２０に直ちに送信する。本実施形態では、情報中継装置１０は、例えば、ＱＵＩＣＫ、時事、ロイター、ＢＲＩＤＧＥ等の金融情報ベンダーがリアルタイム（実時間）で提供する金融情報を専用回線を介して受信する。
【００１７】
情報取込装置２０は、情報中継装置１０から送信される金融情報を取り込んでデータベース３０に蓄積する。また、情報取込装置２０は、情報中継装置１０から送信される金融情報を処理装置４０に渡す。処理装置４０は、情報取込装置２０から渡された金融情報を用いて所定の処理、例えば、金融情報のグラフの作成等を行って、ページ又はページの構成要素を作成してウェブサーバ６０の後述する記憶部６２に記憶させる。
【００１８】
データベース処理装置５０は、処理部５２を有する。処理部５２は、ウェブサーバ６０を介してプログラム（例えば、ＣＧＩスクリプト）の実行要求を受信し、更に、場合によってはプログラムで利用する変数を受信する。また、処理部５２は、受信した要求に該当するプログラムを実行することにより、データベース３０に格納された現在までの金融情報を利用してユーザに提示するための履歴情報（提示情報）を作成してウェブサーバ６０に送信する。ここで、現在までの金融情報とは、数年前にさかのぼる金融情報であってもよく、直近の金融情報であってもよい。本実施形態では、処理部５２はデータベース３０に格納された現在までの金融情報を利用して、グラフを作成し、当該グラフを履歴情報としてウェブサーバに送信する。また、処理部５２は、データベース３０から現在までの金融情報、例えば所定の時期における株価等を検索し、検索結果を履歴情報としてウェブサーバに送信する。
【００１９】
ウェブサーバ６０は、記憶部６２と、提示情報送信部の一例としての通信制御部６６と、処理中継部６４とを有する。記憶部６２は、ページ及びプログラムを記憶する。本実施形態では、ページは、ＨＴＭＬ（hypertext markup language）形式で記述されており、例えば、リアルタイムに金融情報を配信させる要求を行うボタン、現在までの金融情報について履歴情報を送信させるための要求を行うボタン、金融情報、端末１００の実行部１１２に実行させるプログラムのアドレス、データ処理装置５０に実行させるプログラムのアドレス等が記述されている。本実施形態では、記憶部６２は、例えば、ＪＡＶＡアプレット、ＪＡＶＡスクリプト、ＡｃｔｉｖｅＸコントロール、プラグイン等によって記述されているプログラムを記憶する。
【００２０】
通信制御部６６は、端末１００からページの要求が送信された場合に、該当するページを要求元の端末１００に送信する。また、通信制御部６６は、端末１００からプログラムの読込要求が送信された場合に、対応するプログラムを要求元の端末１００に送信する。また、通信制御部６６は、端末１００からプログラムの実行要求が送信された場合に、当該プログラムの実行要求を処理中継部６４に渡し、処理中継部６４からプログラムの実行結果である履歴情報を受け取り、プログラムの実行要求元の端末１００に履歴情報を送信する。
【００２１】
処理中継部６４は、通信制御部６６からプログラムの実行要求を受け取った場合には、データベース処理装置５０に当該プログラムの実行要求を送信すると共に、データベース処理装置５０から実行結果を受信する。
【００２２】
情報配信サーバ８０は、サーバ側通信路維持部の一例としての情報配信通信制御部８６と、情報送信部の一例としての配信処理部８４と、情報入力部の一例としての情報取込制御部８２とを有する。情報配信通信制御部８６は、端末１００との間の通信路の確立及び維持を行う。本実施形態では、情報配信通信制御部８６は、端末１００から通信路の確立の要求があった場合には、当該端末１００の識別情報（例えば、ＩＰ（Internet Protocol）アドレス)を記憶し、当該識別情報により端末１００との間の各種情報の送受信を可能にする。また、情報配信通信制御部８６は、端末１００から通信路の解除要求があった場合には、該当する端末１００の識別情報を削除する。
【００２３】
また、情報配信通信制御部８６は、端末１００の通信制御部１１８に所定の時間おき（例えば、５分おき）に通信路の接続状況を確認するための確認データを送信し、当該確認データに対する応答データを端末１００の通信制御部１１８から受信できるか否かを検出する。そして、情報配信通信制御部８６は、確認データが受信できないことに基づいて、当該端末１００との間の通信路の解除を行う。また、情報配信通信制御部８６は、端末１００の通信制御部１１８から通信路の確認データが送信されてきた場合には、当該確認データに対応する応答データを端末１００の通信制御部１１８に送信する。
【００２４】
情報取込制御部８２は、情報中継装置１０から第２のネットワークを介して金融情報を受信して、直ちに配信処理部８４に渡す。配信処理部８４は、情報取込制御部８２から受け取った情報を、情報配信通信制御部８６によって通信路が維持されている端末１００に対して直ちに送信する。
【００２５】
図２は、本発明の一実施形態に係る情報配信サーバのハードウエアの構成を示す図である。情報配信サーバ８０は、ＣＰＵ（central processing unit）８７と、ＲＡＭ(random access memory)８８と、ＲＯＭ（read only memory）８９と、通信Ｉ／Ｆ（インターフェース）９０と、ディスプレイ９１と、入力装置９２と、通信Ｉ／Ｆ（インターフェース）９３と、ハードディスク９４と、ＦＤ（floppy disk）ドライブ９５と、ＣＤ−ＲＯＭ（compact disk ROM）ドライブ９６とを有する。
【００２６】
ＣＰＵ８７は、ＲＡＭ８８及びＲＯＭ８９に格納されたプログラムに基づいて処理を行う。通信Ｉ／Ｆ９０は、インターネット７０との間のデータの受け渡しを仲介する。ディスプレイ９１は、各種情報を表示する。入力装置９２は、取引配信サーバ８０に対する設定等を入力する。ＦＤドライブ９５は、フロッピーディスク９７からデータ又はプログラムを読み取ってＣＰＵ８７に渡す。ＣＤ−ＲＯＭドライブ９６は、ＣＤ−ＲＯＭ９８からデータ又はプログラムを読み取ってＣＰＵ８７に渡す。ハードディスク９４は、ＦＤドライブ９５又はＣＤ−ＲＯＭドライブ９６によって読み出されたデータ又はプログラムを記憶するとともに、記憶したデータ又はプログラムを読み取ってＣＰＵ８７に渡す。
【００２７】
本実施形態では、複数の端末１００との間の通信路をインターネット７０上に確立して維持させる通信路維持プログラムと、情報中継装置１０から情報を入力させる入力させる情報入力プログラムと、情報を入力したことに基づいて、当該情報を通信路維持プログラムにより維持された通信路を介して複数の端末１００に送信させる情報送信プログラムとを有するＣＤ−ＲＯＭ９８から、これらプログラムを読み出してハードディスク９４にインストールさせておく。そして、当該ハードディスク９４からこれらプログラムを読出してＣＰＵ８７が実行することにより、上記した情報配信通信制御部８６と、配信処理部８４と、情報取込制御部８２とを構成する。
【００２８】
図１に戻り、端末１００は、入力装置１０８と、表示装置１１０と、ページ要求部１０２と、ページ読込部の一例としてのページ受信部１０４と、ページ表示部１０６と、プログラム実行部の一例としての実行部１１２とを有する。入力装置１０８は、例えば、マウス、キーボード等のユーザの指示を入力する装置である。表示装置１１０は、情報を表示するディスプレイである。ページ要求部１０２は、入力装置１０８によりユーザからページの読み込み指示が入力されたことに基づいて、ウェブサーバ６０に該当するページの読込要求を送信する。また、ページ要求部１０２は受信したページに対応付けられているプログラムの読込要求をウェブサーバ６０を送信する。ページ受信部１０４は、要求したページ及びプログラムを受信する。ページ表示部１０６は、ページ受信部１０４が受信したページを表示装置１１０に表示させる。
【００２９】
図３は、本発明の一実施形態に係るメインページの表示例を示す図である。図３に示すように、当該メインページは、金融情報をリアルタイムに配信させて表示させる配信要求を行うためのリアルタイムマーケット情報表示ボタン２０２と、現在までの金融情報に基づいた提示情報を表示させる要求を行うためのマーケット履歴情報表示ボタン２０４とを有する。
【００３０】
図４は、本発明の一実施形態に係るマーケット履歴情報を表示する履歴情報ページの表示例を示す図である。図４は、マーケット履歴情報表示ボタン２０４が押下された場合に表示されるページである。履歴情報ページ４００は、履歴情報を表示させるための銘柄を特定する銘柄コードを入力するための銘柄コード入力領域４０２と、例えば、東京、大阪等の銘柄の取引市場を入力するための市場入力領域４０４と、株価、企業情報、日足チャート、週足チャート、月足チャート等の表示形態を入力する表示形態入力領域４０６と、銘柄コード入力領域４０２、市場入力領域４０４、及び表示計対入力領域４０６に入力された条件に合致する履歴情報の作成を要求する実行ボタン４０８と、履歴情報を表示する履歴情報表示領域４１０とを有する。
【００３１】
図５は、本発明の一実施形態に係るリアルタイムマーケット情報を表示するリアルタイム情報ページの表示例を示す図である。図５は、リアルタイムタイムマーケット情報表示ボタン２０２が押下された場合に表示されるページである。リアルタイム情報ページ３００は、金融情報の中のマーケットニュースを表示するニュース表示領域３０２と、金融情報中の各銘柄の株式価格等のマーケットデータを表示するマーケットデータ表示領域３０４と、通信状態等を表示するステータス表示領域３０６と、情報配信の終了を受け付ける終了ボタン３０８とを有する。
【００３２】
図１に戻り、実行部１１２は、ページ受信部１０４が受信したページに基づいて、配信要求受付部の一例としての接続受付部１１４及び生成要求部１１６を構成する。接続受付部１１４は、入力装置１０８によるユーザの入力に基づいて、金融情報のリアルタイム配信の要求を受け付ける。また、接続受付部１１４は、入力装置１０８によるユーザの入力に基づいて、金融情報のリアルタイム配信の終了を受け付ける。
【００３３】
本実施形態では、入力装置１０８により、図３に示すページ２００のリアルタイムマーケット情報表示ボタン２０２が押下されたことによりリアルタイム配信の要求を受け付ける。また、本実施形態では、入力装置１０８により、図５に示すリアルタイム情報ページ２００の終了ボタン３０８が押下されたり、ユーザがブラウザ上で別のページを表示するためのリクエスト操作が行われたりしたことによりリアルタイム配信の終了を受け付ける。
【００３４】
生成要求部１１６は、入力装置１０８によるユーザの入力に基づいて、履歴情報を表示させるプログラムの実行要求を受け付ける。本実施形態では、入力装置１０８により、図４に示す履歴情報ページ４００の実行ボタン４０８が押下されたことにより履歴情報を表示させるプログラムの実行要求を受け付ける。
【００３５】
また、実行部１１２は、ページ受信部１０４が受信したプログラムを実行する。本実施形態では、実行部１１２は、プログラムを実行することにより、端末側通信路維持部及び回線状況検出部の一例としての通信制御部１１８と、情報受信部の一例としての金融情報受信部１２０と、情報表示部及び遮断表示制御部の一例としての金融情報表示部１２２とを構成する。
【００３６】
通信制御部１１８は、接続受付部１１４が金融情報のリアルタイム配信を要求した場合に、情報配信サーバ８０との間のインターネット７０上の通信路の確立及び維持を行う。本実施形態では、通信制御部１１８は、ＴＣＰ（Transmission Control Protocol ）／ＩＰに従って情報配信サーバ８０との間の通信路を確立して維持する。すなわち、通信制御部１１８は情報配信サーバ８０からの各種情報を常に受信できるように維持する。また、通信制御部１１８は、通信路を確立した場合に、当該端末１００のユーザの識別情報を情報配信サーバ８０に送信する。
【００３７】
また、通信制御部１１８は、情報配信サーバ８０の情報配信通信制御部８６に所定の時間おき（例えば、５分おき）に通信路の接続状況を確認するための確認データを送信し、当該確認データに対する応答データを情報配信サーバ８０の情報配信通信制御部８６から受信できるか否かを検出し、応答データが受信できないことに基づいて、通信路の再確立を行うと共に、通信路が遮断されたことを示す情報を表示装置１１０に表示させる。
【００３８】
本実施形態では、図５に示すリアルタイム情報ページ３００のステータス表示領域３０６に例えば、”回線遮断”と表示させる。また、通信路が遮断されたことを示す情報としては、これに限らず、例えば、新たなダイアログボックスを表示させて通信路が遮断された旨を表示させるようにしてもよく、また、ニュース表示領域３０２又は、マーケットデータ表示領域３０４に表示される文字の表示色を変えるようにしてもよい。
【００３９】
また、通信制御部１１８は、情報配信サーバ８０の情報配信通信制御部８６から通信路の確認データが送信されてきた場合には、当該確認データに対応する応答データを情報配信サーバ８０の情報配信通信制御部８６に送信する。
【００４０】
金融情報受信部１２０は、情報配信サーバ８０から送信された金融情報を受信する。金融情報表示部１２２は、金融情報受信部１２０が受信した金融情報を表示装置１１０に表示させる。本実施形態では、金融情報表示部１２２は金融情報受信部１２０が受信した金融情報がニュースであれば、図５に示すリアルタイム情報ページ３００のニュース表示領域３０２に表示させ、金融情報受信部１２０が受信した金融情報が株価等のマーケットデータであればマーケットデータ表示領域３０４に表示させる。
【００４１】
図６は、本発明の一実施形態に係る情報配信システムにおけるリアルタイム情報の配信を説明するシーケンス図である。まず、端末１００において、入力装置１０８によりユーザから図３に示すメインページの読み出し指示が入力されると、ページ要求部１０２がウェブサーバ６０にメインページを要求する。ウェブサーバ６０では、メインページの要求を受け取ると、通信制御部６６が該当するメインページを記憶部６２から取り出して端末１００へ送信する。端末１００では、ページ受付部１０４がメインページを受信し、ページ表示部１０６が表示装置１１０に図３に示すメインページを表示する。これと共に、実行部１１２が受信したページに基づいて接続受付部１１４を構成する。
【００４２】
ここで、ユーザによって、図３に示すメインページ２００のリアルタイムマーケット情報表示ボタン２０２が押下された場合には、ページ要求部１０２がリアルタイム情報ページの要求を受け付けると共に、接続受付部１１４がリアルタイム配信の要求を受け付ける。この際には、ページ要求部１０２はリアルタイム情報ページの要求をウェブサーバ６０に送信する（ステップＳ１００）。次いで、ウェブサーバ６０の通信制御部６６がリアルタイム情報ページを記憶部６２から取り出し、当該ページを端末１００に送信する（ステップＳ１０２）。次いで、ページ要求部１０２がページに対応付けられているプログラムをウェブサーバ６０に要求する（ステップＳ１０４）。ウェブサーバ６０では、プログラムの送信要求を受け取ると、通信制御部６６が該当するプログラムを記憶部６２から取り出して端末１００へ送信する（ステップＳ１０６）。
【００４３】
この結果、端末１００のページ受信部１０４がページ及びプログラムを受信し、ページ表示部１０６が図５に示すページを表示装置１１０に表示する。なお、この時点では、ニュース表示領域３０２と、マーケットデータ表示領域３０４とには何も表示されていない。これと共に、実行部１１２が受信したプログラムを実行する。これにより、端末１００には、通信制御部１１８と、金融情報受信部１２０と、金融情報表示部１２２とが構成される。
【００４４】
次いで、接続受付部１１４がリアルタイム配信の要求を受け付けた場合には、通信制御部１１８が情報配信サーバ８０との間の通信路を確立する。通信配信サーバ８０では、情報配信通信制御部８６が端末１００の識別情報を記憶することにより、端末１００との間の通信路を確立する（ステップＳ１１０）。これによって、端末１００及び情報配信サーバ８０の双方で通信路が確立されてデータの送受信が可能な状態になる。端末１００及び情報配信サーバ８０は、ユーザからリアルタイム情報配信を終了させる指示があるまで、当該通信路を切断する動作を行わずに、当該確立された通信路を維持する。
【００４５】
次いで、接続受付部１１４が情報配信サーバ８０に金融情報の配信を要求し（ステップＳ１１０）、情報配信通信制御部８６を介して配信処理部８４が金融情報の配信要求を受信し、更に配信処理部８４が情報取込制御部５２を介して情報中継装置１０に金融情報の送信要求を送信する（ステップＳ１１２）。
【００４６】
情報中継装置１０は既に外部から受信して記憶している最新の金融情報を情報配信サーバ８０に送信する（ステップＳ１１４）。本実施形態では、配信要求を受信した場合には、情報中継装置１０は、外部から受信している最新の金融情報の中の送信が要求されている情報のすべて、例えば、送信すべき銘柄に関するすべての情報を情報配信サーバ８０に送信する。なお、情報中継装置１０は、情報配信サーバ８０から送信するように要求されている金融情報に関する情報を記憶する。情報配信サーバ８０では、配信処理部８４が情報取込制御部８２を介して金融情報を受信し、受信した金融情報を情報配信通信制御部８６を介して端末１００に直ちに送信する（ステップＳ１１６）。
【００４７】
端末１００では、通信制御部１１８を介して金融情報受信部１２０が金融情報を受信し、金融情報表示部１２２が表示装置１１０に表示された図５に示すリアルタイム情報ページ３００のニュース表示領域３０２又は、マーケット情報表示領域３０４に金融情報を表示する。また、金融情報表示部１２２は、図５に示すリアルタイム情報ページ３００のステータス表示領域３０６に”リアルタイム”と表示する。
【００４８】
この後において、情報中継装置１０が外部から最新の金融情報を受信すると（ステップＳ１１８）、情報中継装置１０が最新の金融情報の中の更新された金融情報を情報配信サーバ８０に直ちに送信する。そして、情報配信サーバ８０の情報取込制御部８２を介して配信処理部８４が金融情報を受信し（ステップＳ１２０）、配信処理部８４が情報配信通信制御部８６により維持されている通信路を介して端末１００へ受信した金融情報を直ちに送信する（ステップＳ１２２）。
【００４９】
この結果、端末１００では、通信制御部１１８を介して金融情報受信部１２０が更新された金融情報を受信し、金融情報表示部１２２が受信した金融情報に基づいて、表示装置１１０に表示された図５に示すリアルタイム情報ページ３００のニュース表示領域３０２又は、マーケット情報表示領域３０４に表示されている金融情報を最新の金融情報に更新する。したがって、最新の金融情報が端末１００に適切且つ迅速に表示される。また、ユーザによる何らのアクションを必要とせずに自動的にデータが更新されて表示される。
【００５０】
更に、この後、図５に示すリアルタイム情報ページ２００の終了ボタン３０８が押下された場合や、別ページへの切替の要求がなされた場合には、接続受付部１１４がリアルタイム配信の終了を受け付ける。次いで、通信制御部１１８が情報配信サーバ８０にリアルタイム配信の終了要求を送信すると共に、情報配信サーバ８０との通信路を切断する（ステップＳ１２４）。情報配信サーバ８０では、リアルタイム配信の終了要求を受信すると、情報配信通信制御部８６が端末１００との通信路を切断するとともに、情報中継装置１０に記憶された情報配信サーバ８０に送信すべき金融情報を特定する情報の中の当該端末１００に関する情報を削除させる要求を行う。
【００５１】
次に、本発明の一実施形態に係る情報配信システムにおける履歴情報を表示する動作を説明する。端末１００において、入力装置１０８によりユーザから図３に示すメインページの読み出し指示が入力されると、ページ要求部１０２がウェブサーバ６０にメインページを要求する。ウェブサーバ６０では、メインページの要求を受け取ると、通信制御部６６が該当するメインページを記憶部６２から取り出して端末１００へ送信する。端末１００では、ページ受付部１０４がメインページを受信し、ページ表示部１０６が表示装置１１０に図３に示すメインページを表示する。
【００５２】
ここで、ユーザによって、図３に示すメインページ２００のマーケット履歴情報表示ボタン２０４が押下された場合には、ページ要求部１０２が履歴情報ページの要求を受け付ける。この際には、ページ要求部１０２は履歴情報ページの要求をウェブサーバ６０に送信する。次いで、ウェブサーバ６０の通信制御部６６が履歴情報ページを記憶部６２から取り出し、当該ページを端末１００に送信する。
【００５３】
端末１００では、ページ受信部１０４が履歴情報ページを受信し、ページ表示部１０６が表示装置１１０に図４に示す履歴情報ページ３００を表示する。これと共に、実行部１１２が受信したページに基づいて生成要求部１１６を構成する。
【００５４】
この後、生成要求部１１６が、図４に示す履歴情報ページ４００の実行ボタン４０８が押下されたことにより履歴情報を表示させる要求を受けると、履歴情報を生成するプログラムの実行要求と、銘柄コード入力領域４０２、市場入力領域４０４及び表示形態入力領域４０６に入力されている変数とをウェブサーバ６０に出力する。ウェブサーバ６０の通信制御部６６は、端末１００からプログラムの実行要求及び変数が送信された場合に、当該プログラムの実行要求及び変数を処理中継部６４に渡す。処理中継部６４は、通信制御部６６からプログラムの実行要求及び変数を受け取った場合には、データベース処理装置５０に当該プログラムの実行要求及び変数を送信する。
【００５５】
次いで、データベース処理装置５０の処理部５２が、受信したプログラムの実行要求及び変数に基づいて、プログラムを実行することにより、データベース３０に格納された現在までの金融情報を利用してユーザに提示するための履歴情報を作成し、履歴情報をウェブサーバ６０に送信する。次いで、ウェブサーバ６０の処理中継部６４がデータベース処理装置５０から履歴情報を受信し、当該履歴情報を通信制御部１１８を介して、端末１００に送信する。端末１００では、ページ受付部１０４が履歴情報を受信し、ページ表示部１０６が図４に示す履歴情報ページ４００の履歴情報表示領域４１０に履歴情報を表示する。
【００５６】
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形態では、端末１００の通信制御部１１８が情報配信サーバ８０に確認データを送信して、情報配信サーバ８０から応答データを受け取ることにより、端末１００側で通信路の遮断を検出すると共に、情報配信サーバ８０の情報配信通信制御部８６が端末１００に確認データを送信して、端末１００から応答データを受け取ることにより、情報配信サーバ８０側で通信路の遮断を検出するようにして、通信路の信頼性を向上していたが、端末１００又は情報配信サーバ２００の一方のみが確認データを送信することにより通信路の遮断を検出するようにしてもよい。
【００５７】
また、上記実施の形態では、マーケット履歴情報表示ボタン２０４により、履歴情報ページを表示させる指示を受け付けるようにしていたが、履歴情報ページへのリンクにより履歴情報ページを表示させる指示を受け付けるようにしてもよい。
【００５８】
また、上記実施形態では、プログラムを記憶させる記録媒体の一例としてＣＤ−ＲＯＭ９８を用いていたが、本発明はこれに限られず、例えば、フロッピーディスク、ＭＤ（Mini Disk）、ＤＶＤ（Digital Video Disc）、ＭＯ（Magneto-Optical）等といった他の記録媒体であってもよい。
【００５９】
上記実施形態では、株式等の金融情報を配信するための情報配信システムについて本発明を適用していたが、本発明はこれに限られず、例えば、各地の気温の情報を配信するための情報配信システムでもよく、要は時間経過と共に変化する情報を配信する情報配信システムであれば本発明を適用することができる。
【００６０】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることができることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【００６１】
【発明の効果】
上記説明から明らかなように、本発明によれば、時間変化に伴って変化する情報を容易、適切且つ迅速に送信することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の一実施形態に係る情報配信システムの構成を示す図である。
【図２】 本発明の一実施形態に係る情報配信サーバのハードウエアの構成を示す図である。
【図３】 本発明の一実施形態に係るページの表示例を示す図である。
【図４】 本発明の一実施形態に係るマーケット履歴情報を表示する履歴情報ページの表示例を示す図である。
【図５】 本発明の一実施形態に係るリアルタイムマーケット情報を表示するリアルタイム情報ページの表示例を示す図である。
【図６】 本発明の一実施形態に係る情報配信システムにおける端末による情報配信サーバとの接続を説明するシーケンス図である。
【符号の説明】
１０ 情報供給装置 ２０ 情報取込装置
３０ データベース ４０ 処理装置
５０ データベース処理装置 ６０ ウェブサーバ
７０ インターネット ８０ 情報配信サーバ
８２ 情報取込制御部 ８４ 配信処理部
８６ 情報配信通信制御部 １００ 端末
１０２ ページ要求部 １０４ ページ受信部
１０６ ページ表示部 １０８ 入力装置
１１０ 出力装置 １１２ 実行部
１１４ 接続受付部 １１６ 生成要求部
１１８ 通信制御部 １２０ 金融情報受信部
１２２ 金融情報表示部
Claims (3)
- 第１のネットワークを介して接続された、複数の端末と、情報配信サーバと、情報データベースと、ウェブサーバと、提示情報生成装置とを有し、さらに第２のネットワークを介して前記情報配信サーバに接続された情報中継端末を有し、前記情報配信サーバから前記端末へ時間経過に伴って更新される所定の金融情報を配信する情報配信システムであって、
前記情報中継端末は、前記情報配信サーバから送信するように要求されている金融情報に関する情報を記憶しており、前記新たな金融情報を外部から専用回線を介して受信した場合に、前記金融情報を前記情報データベースに送信すると共に、前記情報配信サーバから送付するように要求されている金融情報のうち更新された金融情報を前記情報配信サーバに送信し、
前記端末は、
前記金融情報のリアルタイムの配信要求を受け付ける配信要求受付部と、
前記金融情報の配信要求を受け付けたことに基づいて、所定の時間おきに前記情報配信サーバとの間の通信路の接続状況を確認するための確認データを送信し、当該確認データに対する応答データを前記情報配信サーバから受信できるか否かを検出し、前記応答データが受信できないことに基づいて前記通信路の再確立を行うことにより、配信を終了させる指示があるまで前記情報配信サーバとの間の通信路を前記第１のネットワーク上に確立して維持する端末側通信路維持部と、
前記端末側通信路維持部により維持されている前記通信路を介して前記情報配信サーバから送信される前記金融情報を受信する情報受信部と、
前記金融情報を表示する情報表示部と、
前記金融情報の値の履歴を表す履歴情報ページの表示要求を受け付け、前記ウェブサーバに送信するページ要求部と、
前記ウェブサーバから前記履歴情報ページを受信するページ受付部と、
前記履歴情報ページを表示するページ表示部と
を有し、
前記情報配信サーバは、
前記金融情報のリアルタイムの配信要求を受け付けた前記端末との間の前記通信路を前記第１のネットワーク上に確立して配信を終了させる指示があるまで維持するサーバ側通信路維持部と、
前記情報中継端末から前記金融情報を入力する情報入力部と、
前記端末からリアルタイムの配信要求を受けた前記金融情報に関する情報を前記情報中継端末に送信するとともに、前記金融情報のリアルタイムの配信要求を受け付けた前記端末に対して、前記情報中継端末から入力された前記金融情報を前記サーバ側通信路維持部により維持されている前記通信路を介して前記端末に送信する情報送信部と
を有し、
前記ウェブサーバは、
前記表示要求を受信したことに基づいて、前記提示情報生成装置に前記履歴情報ページを生成させると共に、生成された前記履歴情報ページを受信する処理中継部と、
前記端末に前記履歴情報ページを送信する提示情報送信部と
を有し、
前記提示情報生成装置は、前記ウェブサーバからの要求に基づいて、前記情報データベースに格納された現在までの前記金融情報を利用して前記履歴情報を作成し、前記ウェブサーバに送信する
ことを特徴とする情報配信システム。 - 前記ウェブサーバは、所定の処理を実行するためのプログラムと対応付けられているページを有し、
前記端末は、前記ウェブサーバから前記ページ及び前記プログラムを読み込むページ読込部と、前記ページに対応付けられている前記プログラムを実行するプログラム実行部とを有し、
前記端末側通信路維持部、前記情報受信部、又は前記情報表示部の少なくとも一つは、前記プログラム実行部が前記プログラムを実行することにより構成される
ことを特徴とする請求項１に記載の情報配信システム。 - 第１のネットワークを介して複数の端末およびウェブサーバと接続され、第２のネットワークを介して情報中継端末に接続され、前記端末へ時間経過に伴って更新される所定の金融情報を配信する情報配信サーバを制御するプログラムが記憶された記録媒体であって、
前記金融情報のリアルタイムの配信要求を受け付ける配信要求受付部と、前記金融情報の配信要求を受け付けたことに基づいて、所定の時間おきに前記情報配信サーバとの間の通信路の接続状況を確認するための確認データを送信し、当該確認データに対する応答データを前記情報配信サーバから受信できるか否かを検出し、前記応答データが受信できないことに基づいて前記通信路の再確立を行うことにより、配信を終了させる指示があるまで前記情報配信サーバとの間の通信路を前記第１のネットワーク上に確立して維持する端末側通信路維持部と、前記端末側通信路維持部により維持されている前記通信路を介して前記情報配信サーバから送信される前記金融情報を受信する情報受信部と、前記金融情報を表示する情報表示部と、前記金融情報の値の履歴を表す履歴情報ページの表示要求を受け付け、前記ウェブサーバに送信するページ要求部と、前記ウェブサーバから前記履歴情報ページを受信するページ受付部と、前記履歴情報ページを表示するページ表示部と有する前記端末との間の通信路を前記第１のネットワーク上に確立して維持させる通信路維持プログラムと、
前記情報中継端末に記憶されている前記情報配信サーバから送信するように要求されている金融情報に関する情報について、前記情報中継端末から前記金融情報を入力させる情報入力プログラムと、
前記端末からリアルタイムの配信要求を受けた前記金融情報に関する情報を前記情報中継端末に送信するとともに、前記金融情報のリアルタイムの配信要求を受け付けた前記端末に対して、前記情報中継端末から入力された前記金融情報を前記通信路維持プログラムにより維持された前記通信路を介して複数の前記端末に送信させる情報送信プログラムと
を有することを特徴とする記録媒体。
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