JP4202103B2

JP4202103B2 - Container crane and container terminal

Info

Publication number: JP4202103B2
Application number: JP2002352299A
Authority: JP
Inventors: 俊夫田口; 博文吉川; 修之烏田; 千春川北
Original assignee: Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Current assignee: Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date: 2002-12-04
Filing date: 2002-12-04
Publication date: 2008-12-24
Anticipated expiration: 2022-12-04
Also published as: JP2004182411A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンテナターミナルにおけるコンテナの荷役に使用されるコンテナクレーン、及びコンテナターミナルに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
コンテナターミナルには、浮体式コンテナバースを用いたものがあり、例えば特許文献１において開示されたものが知られている。このコンテナターミナルには、コンテナ荷役装置を備えた浮体式バースと、コンテナ荷役岸壁と、コンテナ船の通過及びコンテナ船の両舷側からコンテナの荷役が可能な水路と、浮体式コンテナバースとコンテナ荷役岸壁とを連絡する連絡橋とを備えたものであり、コンテナ船のコンテナ荷役を効率よく行い得るようにしている。
【０００３】
【特許文献１】
特開２０００−２２６１２２号公報
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
こうしたコンテナターミナルにおいては、次のような問題があった。先ず、岸壁と浮体式バースとを連絡する連絡橋が必要であり、これがなければ、岸壁と浮体式バースとの間でコンテナの搬送ができないものであった。また、浮体式バースの離接岸時には、岸壁と浮体式バースとの間で、コンテナの搬送ができないものであった。
【０００５】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、多様な大きさの船舶に対して好適に対応することができるとともに、高い荷役効率を確保することのできるコンテナクレーン、及びコンテナターミナルを提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
請求項１に記載の発明は、岸壁際に形成されたエプロンと、該エプロンの海側に位置し前記岸壁に対して接近離間可能とされた移動式構造物との間で、コンテナの荷役を行うコンテナクレーンであって、前記エプロンに設けられた岸壁側脚と、前記移動式構造物に設けられた構造物側脚と、前記岸壁側脚と前記構造物側脚とを連結するガーダと、前記ガーダ上を走行可能とされ、前記コンテナを吊り下げるトロリと、が備えられ、前記エプロンと前記移動式構造物との間に形成される水路内には船舶が停泊可能とされていることを特徴とする。
【０００７】
このように、エプロンと移動式構造物との間にコンテナクレーンを掛け渡すようにしているので、移動式構造物の接近離間に関わらず、エプロンと移動式構造物との相互間で、常時荷役を行うことができる。このため、移動式構造物とエプロンとの間に船舶がいない場合には、移動式構造物をエプロンに最接近させて、エプロンの一部として機能させることができる。そして、移動式構造物とエプロンとの間に形成される水路に船舶がいる場合には、その船舶が中・小型の船舶であれば、エプロンと移動式構造物との間に形成される水路の幅を小さくするように、大型の船舶であれば、その水路の幅を大きくするように、移動式構造物を移動させることができる。すなわち、コンテナクレーンでの荷役時におけるコンテナの余分な搬送距離を無くすことができる。
【０００８】
請求項２に記載の発明は、請求項１に記載のコンテナクレーンであって、前記トロリが前記ガーダ上に２つ以上設けられ、これらトロリは互いに独立して走行可能とされたことを特徴とする。
【０００９】
このように、ガーダ上にトロリを２つ以上設けるとともに、これらを互いに独立して横行可能としているので、エプロンと移動式構造物の間に停泊している船舶と、エプロンとの相互間、及びこの船舶と移動式構造物との相互間で、同時に荷役を行うことができる。
【００１０】
請求項３に記載の発明は、請求項１又は請求項２に記載のコンテナクレーンであって、前記ガーダが、前記移動式構造物の前記コンテナが蔵置される箇所の上側まで延在することを特徴とする。
【００１１】
このように、ガーダを、移動式構造物のコンテナ蔵置箇所の上側まで延在させるようにすれば、このコンテナ載置箇所までトロリでコンテナを移動させて、蔵置することができる。
【００１２】
請求項４に記載の発明は、請求項１又は請求項２に記載のコンテナクレーンであって、前記ガーダが、少なくとも前記移動式構造物の陸側端部と海側端部との中間位置の上側まで延在することを特徴とする。
【００１３】
このように、ガーダを、少なくとも移動式構造物の陸側端部と海側端部との中間位置の上側まで延在させるようにすれば、コンテナ蔵置箇所の床面積を広くとることができる。
【００１４】
請求項５に記載の発明は、請求項１又は請求項２に記載のコンテナクレーンであって、前記ガーダが、前記移動式構造物の海側端部の上側まで延在することを特徴とする。
【００１５】
このように、ガーダを、移動式構造物の海側端部の上側まで延在させるようにすれば、コンテナ蔵置箇所の床面積を更に広くとることができる。
【００１６】
請求項６に記載の発明は、請求項１又は請求項２に記載のコンテナクレーンであって、前記ガーダが、前記移動式構造物の海側端部から更に海上側に突出するように設けられていることを特徴とする。
【００１７】
このように、移動式構造物から更に海上側に突出するようにしてガーダを設けているので、移動式構造物の海側に停泊している船舶と、移動式構造物あるいはエプロンとの相互間で、荷役を行うことができる。
【００１８】
請求項７に記載の発明は、請求項１〜６の何れかに記載のコンテナクレーンであって、前記岸壁側脚あるいは前記構造物側脚の下部側に、走行手段が設けられていることを特徴とする。
【００１９】
このように、岸壁側脚あるいは構造物側脚の下部側に走行手段を設るようにしているので、コンテナクレーンを、エプロンあるいは移動式構造物に対して移動可能とすることができる。
【００２０】
請求項８に記載の発明は、請求項７に記載のコンテナクレーンであって、前記走行手段は、前記ガーダを前記岸壁と略平行方向に走行させることを特徴とする。
【００２１】
このように、走行手段によってガーダを岸壁と略平行方向に走行させるようにしているので、トロリは移動式構造物の上側を縦横に移動することができ、広範囲の荷役を可能とすることができる。
【００２２】
請求項９に記載の発明は、請求項７又は請求項８に記載のコンテナクレーンであって、前記走行手段として、前記エプロンあるいは前記移動式構造物に敷設されたガイドレール上を走行する車輪が備えられていることを特徴とする。
【００２３】
このように、岸壁側脚あるいは構造物側脚がガイドレール上を走行するようにしているので、コンテナクレーンを所望の位置までガイドして、高精度で的確に移動させることができる。
【００２４】
請求項１０に記載の発明は、請求項７又は請求項８に記載のコンテナクレーンであって、前記走行手段として、ラバータイヤを有し操舵可能とされた車輪が備えられていることを特徴とする。
【００２５】
このように、岸壁側脚あるいは構造物側脚を操舵可能としているので、コンテナクレーンを、高い自由度で広範囲に移動させることができる。
【００２６】
請求項１１に記載の発明は、請求項１０に記載のコンテナクレーンであって、前記車輪を、前記岸壁と略平行方向に向く位置と、略垂直方向に向く位置とに各々固定可能としたことを特徴とする。
【００２７】
このように、岸壁と略平行方向に向く位置と略垂直方向に向く位置との各々に車輪を固定可能としているので、車輪を操舵することによって、何れの方向にも走行可能とできる。すなわち、ガーダを岸壁と略平行方向に移動させることも、また移動式構造物の移動に伴って岸壁と略垂直方向に移動させることも、何れも可能とすることができる。
【００２８】
請求項１２に記載の発明は、請求項７〜１１の何れかに記載のコンテナクレーンであって、前記岸壁側脚あるいは前記構造物側脚をジャッキアップ可能とするジャッキ装置が備えられていることを特徴とする。
【００２９】
このように、岸壁側脚あるいは構造物側脚をジャッキアップ可能としているので、コンテナクレーンを移動させた後に荷役を行う際に、ジャッキアップを行って、荷役を行うための所定位置にコンテナクレーンを的確に固定させることができる。
【００３０】
請求項１３に記載の発明は、請求項１〜１２の何れかに記載のコンテナクレーンであって、前記ガーダが、前記岸壁側脚あるいは前記構造物側脚の上部側に、該ガーダの延在方向にスライド可能に設けられていることを特徴とする。
【００３１】
このように、ガーダを、岸壁側脚あるいは構造物側脚の上部側にスライド可能に設けるようにしているので、岸壁側脚あるいは構造物側脚を、エプロンあるいは移動式構造物に対してガーダの延在方向に移動させる必要を無くすことができるとともに、岸壁側脚あるいは構造物側脚を、移動式構造物の移動に追従させて移動させることができる。
【００３２】
請求項１４に記載の発明は、コンテナターミナルであって、岸壁際に形成されたエプロンと、該エプロンの海側に位置して該エプロンに対して接近離間可能とされた移動式構造物と、請求項１〜１３の何れかに記載のコンテナクレーンと、が備えられたことを特徴とする。
【００３３】
コンテナターミナルをこのような構成としているので、船舶とエプロンとの相互間、あるいは船舶と移動式構造物との相互間の荷役を、好適に行うことができる。
【００３４】
請求項１５に記載の発明は、請求項１４に記載のコンテナターミナルであって、前記移動式構造物の内側に、前記コンテナを収容して蔵置するコンテナ収容部が設けられていることを特徴とする。
【００３５】
このように、移動式構造物の内側にコンテナ収容部を設けるようにしているので、単にコンテナを載置して蔵置する場合に比べて、コンテナの収容量を大幅に増やすことができる。また、荷役を行う船舶に近い位置に、当該荷役目的のコンテナを多段に積み重ねて配置しておくことができる等、多量のコンテナを特定箇所に集中的に蔵置することができる。
【００３６】
請求項１６に記載の発明は、請求項１５に記載のコンテナターミナルであって、前記コンテナ収容部の床面が昇降可能とされていることを特徴とする。
【００３７】
このように、コンテナ収容部の床面を昇降可能としているので、コンテナの受入量の多少に応じて、コンテナ収容部の収容量を変化させることができる。また、コンテナの荷役を行う場合に、トロリがコンテナを吊り下げるまでに要する時間を短縮することができ、ひいてはコンテナの荷役に要する時間を短縮することができる。
【００３８】
請求項１７に記載の発明は、請求項１４〜１６の何れかに記載のコンテナターミナルであって、前記移動式構造物が、海上に浮かぶ浮体とされていることを特徴とする。
【００３９】
このように、移動式構造物を浮体としているので、移動式構造物のエプロンへの接近離間を、タグボートもしくは船舶に搭載するのと同様な推進装置を用いて、容易に行うことができる。
【００４０】
請求項１８に記載の発明は、請求項１４〜１７の何れかに記載のコンテナターミナルであって、前記移動式構造物が、海底又は海中に敷設されたガイドレールに沿って移動されることを特徴とする。
【００４１】
このように、移動式構造物を、海底又は海中に敷設されたガイドレールに沿って移動させるようにしているので、移動式構造物を高精度で的確に移動させることができる。
【００４２】
請求項１９に記載の発明は、請求項１７又は請求項１８に記載のコンテナターミナルであって、前記移動式構造物の垂直方向の位置を調整する位置調整手段が備えられていることを特徴とする。
【００４３】
このように、垂直方向の位置を調整する位置調整手段を備えているので、コンテナの荷役に伴って移動式構造物の重量が増減しても、その喫水を殆ど変化させずに常時一定に維持することができる。
【００４４】
請求項２０に記載の発明は、請求項１４〜１９の何れかに記載のコンテナターミナルであって、前記エプロンのうちの一部が、前記移動式構造物が前記岸壁に接近した際に前記構造物側脚の前記岸壁と略平行な走行方向の延長線上に位置するように形成されていることを特徴とする。
【００４５】
エプロンをこのようにしているので、移動式構造物が岸壁に接近した際に、構造物側脚を移動式構造物からエプロンへと走行させて、コンテナクレーンを移動式構造物とエプロンとの間を相互に移動させることができる。
【００４６】
請求項２１に記載の発明は、請求項１４〜２０の何れかに記載のコンテナターミナルであって、前記コンテナの内部を非破壊にて検査する検査装置が備えられていることを特徴とする。
【００４７】
このように、コンテナ検査装置を備えて、その内部を非破壊にて検査することができるようにしているので、荷役作業とともに内部検査を行うことができ、内部に不審物等が混入していれば、速やかに且つ的確に発見し摘出することができる。
【００４８】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るコンテナクレーン及びコンテナターミナルの第１乃至第３の実施の形態について、図面を用いて説明する。
【００４９】
［第１の実施形態］
先ず、第１の実施形態について、図１乃至図３を用いて説明する。
図１に示すように、コンテナターミナルＴ１は港湾部に形成されており、このコンテナターミナルＴ１には、エプロン１と、エプロン１の海側に位置してエプロン１に対して接近離間可能とされたフローティングバージ（移動式構造物）２と、エプロン１とフローティングバージ２との間でコンテナＣの荷役を行うコンテナクレーン３と、が備えられている。なお以下において、エプロンとは、「岸壁際に形成され、岸壁に停泊した船舶との間で荷役を行うためのヤード」を意味するものとする。
【００５０】
エプロン１は、第１岸壁１１Ａ際に形成された第１ヤード１Ａと、第２岸壁１１Ｂ際に形成された第２ヤード１Ｂとの、２箇所に区分されている。第１ヤード１Ａは、フローティングバージ２が接岸（接近）した際に、それを収容できるように、つまりフローティングバージ２が海側に突出しないようにするために、第２ヤード１Ｂから凹むように形成されている。すなわち、第１ヤード１Ａの第１岸壁（岸壁）１１Ａは、第２ヤード１Ｂの第２岸壁（岸壁）１１Ｂよりも陸側に位置するようになっている。
【００５１】
第１岸壁１１Ａと第２岸壁１１Ｂとは互いに略平行となるように形成されており、第３岸壁１１Ｃは、第１岸壁１１Ａ及び第２岸壁１１Ｂの端部同士を結ぶようにしてこれら第１岸壁１１Ａ及び第２岸壁１１Ｂと略垂直方向に延在するようにして形成されている。なお以下において、「岸壁と略平行方向」あるいは「岸壁と略垂直方向」といった場合は、第１岸壁１１Ａ及び第２岸壁１１Ｂに対して略平行あるいは略垂直であることを意味し、第３岸壁１１Ｃは含まないものとする。
【００５２】
なお、第２ヤード１Ｂには、第２岸壁１１Ｂと略平行方向に延在するように、ガイドレール１４が敷設されている。このガイドレール１４は、フローティングバージ２の最接近時つまり接岸時に、フローティングバージ２のガイドレール２４（後述する）と略直線状につながって、互いに連結されるようになっている。
【００５３】
フローティングバージ２は、海上に浮かぶ浮体とされた構造駆体であって、陸側に陸側壁部（陸側端部）２１Ａ、海側に海側壁部（海側端部）２１Ｂが各々形成されるとともに、その内側にコンテナＣを収容・蔵置するためのコンテナ収容部２２が形成された、枡型の構造をなしている。すなわち上面視長方形状をなしており、その長辺側である陸側壁部２１Ａ及び海側壁部２１Ｂが第１岸壁１１Ａと略平行になるように、また短辺側が第３岸壁１１Ｃと略平行となるように、各々形成されている。
【００５４】
このフローティングバージ２は、第１岸壁１１Ａに接岸した際に、海側壁部２１Ｂが第２岸壁１１Ｂと略面一となって連なるように、つまり第２岸壁１１Ｂよりも海側に突出しないようにして、その大きさが定められている。そのため、フローティングバージ２の接岸時には、第２岸壁１１Ｂに接岸する中・小型船（船舶）Ｓａの航行を阻害するおそれがない。
【００５５】
フローティングバージ２を第１ヤード１Ａに対して接近離間させる際には、タグボート（図示省略）等を用いて曳航する。なお、こうしたタグボートなどを用いずに、例えば船舶に搭載するのと同様な推進装置を動力源としてフローティングバージ２に設けておき、独自に移動できるような構成としてもよい。
【００５６】
フローティングバージ２の内側には、多量のコンテナＣを収容し蔵置することができるように、凹部としてのコンテナ収容部２２が形成されている。このため、単にフローティングバージ２の上面側にコンテナ載置スペースを形成し、そこにコンテナＣを載置・蔵置するような場合と比べて、コンテナＣの収容量を大幅に増やすことができる。また、荷役を行う船舶に近い位置に、当該荷役目的のコンテナを多段に積み重ねて配置しておくことができる等、多量のコンテナを特定箇所に集中的に蔵置することができる。
【００５７】
このコンテナ収容部２２内には、上面がコンテナ収容部２２の床面を構成する、床版２２Ｆが設けられている。この床版２２Ｆは、図示しない昇降装置によって、コンテナ収容部２２内を上下方向に移動可能となっており、そのためコンテナ収容部２２の床面は昇降可能とされている。これにより、コンテナ収容部２２へのコンテナＣの受入量が多い場合には、床面の降下させて多量のコンテナＣを収容・蔵置可能とし、受入量が少ない場合には、床面を上昇させて最適な高さとすることができる。また、コンテナＣの荷役を行う場合に、多段に積み重ねられたコンテナＣの最上段が常にフローティングバージ２の上端部近傍に位置するように、床面の高さを調整することができる。これにより、コンテナクレーン３のトロリ３６ａ，３６ｂ（後述する）がコンテナＣを吊り上げ又は吊り下げるまでに要する時間を短縮することができ、ひいてはコンテナＣの荷役に要する時間を短縮することができ、コンテナＣの荷役効率を常時一定に維持することができる。
【００５８】
また、このフローティングバージ２には、バラスト装置２３が設けられている。このバラスト装置２３は、フローティングバージ２周囲の海水を出入することで、フローティングバージ２の浮力を調整し、その垂直方向の位置を調整するためのものである。こうしたバラスト装置２２が設けられているので、コンテナＣの荷役に伴ってフローティングバージ２内のコンテナＣの収容量が変化して、フローティングバージ２の重量が増減しても、その喫水を殆ど変化させずに常時一定に維持することができる。このため、フローティングバージ２の海上部分の高さを常時一定に維持することができ、コンテナクレーン３を常時水平に保つことができるので、荷役効率の低下を的確に抑制することができる。
【００５９】
更に、フローティングバージ２の海側壁部２１Ｂ近傍位置の上面部には、第１岸壁１１Ａと略平行方向に延在するように、ガイドレール２４が敷設されている。このガイドレール２４は、コンテナクレーン３のバージ側脚３２（後述する）を走行させて、コンテナクレーン３を所望の位置までガイドするものである。
【００６０】
コンテナクレーン３は、第１ヤード１Ａに設けられた岸壁側脚３１と、フローティングバージ２に設けられたバージ側脚３２と、岸壁と略垂直方向に延在してこれら岸壁側脚３１とバージ側脚３２とを連結するガーダ３３とから構成されている、門形構造のクレーンである。図１においては、コンテナターミナルＴ１内にコンテナクレーン３が４台設けられている場合を例にとって示しているが、台数は特に限定されるものではなく、コンテナＣの取扱量等に応じて、適宜変更が可能である。
【００６１】
岸壁側脚３１は、ガーダ３３を両側部から挟むように一対をなして設けられ、各々の上部側でガーダ３３と一体に連結固定されている。これら岸壁側脚３１の下部側には、走行手段として、ラバータイヤを有するタイヤ付車輪（車輪）３１ｔが、各々複数設けられている。これらタイヤ付車輪３１ｔは、岸壁と略平行方向に向く位置と、略垂直方向に向く位置との間で回動可能、つまり少なくとも９０°の範囲内で操舵可能とされており、タイヤ付車輪３１ｔはこれら各々の位置で固定可能とされている。このため、岸壁側脚１の走行方向を、第１岸壁１と略平行方向から略垂直方向まで変化させることができ、これによりコンテナクレーン３を、岸壁と略平行方向にも略垂直方向にも移動させることが可能となっている。
【００６２】
また、岸壁側脚３１の下部側には、岸壁側脚３１をジャッキアップ可能とするジャッキ装置３１ｊが複数設けられている。岸壁側脚３１の走行時には、このジャッキ装置３１ｊのジャッキを縮退させておいて、タイヤ付車輪３１ｔにより走行可能としておく。そして、コンテナクレーン３の荷役時等には、ジャッキを伸長させて岸壁側脚３１のジャッキアップを行うことで、荷役を行うための所定位置に岸壁側脚３１を強固且つ的確に固定させることができる。
【００６３】
バージ側脚３２は、ガーダ３３を両側部から挟むように一対をなして設けられ、各々の上部側でガーダ３３と一体に連結固定されている。これらバージ側脚３２の下部側には、走行手段としてのレール走行用車輪（車輪）３２ｓが、各々複数設けられている。これらレール走行用車輪３２ｓは、フローティングバージ２に敷設されたガイドレール２４に沿って走行するものである。こうしたレール走行用車輪３２ｓが設けられていることにより、バージ側脚３２は、ガイドレール２４上を第１岸壁１１Ａと略平行方向に走行して所望の位置までガイドされるとともに、それ以外の方向に走行することが禁止される。つまり、バージ側脚３２が、海側やコンテナ収容部２２側に転落するようなおそれをなくし、高精度で的確に移動させることができる。
【００６４】
また、バージ側脚３２の下部側には、バージ側脚３２をジャッキアップ可能とする、上記ジャッキ装置３１ｊとほぼ共通する構成を有するジャッキ装置３２ｊが複数設けられている。すなわち、バージ側脚３２の走行時には、このジャッキ装置３２ｊのジャッキを縮退させておいて、レール走行用車輪３２ｓにより走行可能としておく。そして、コンテナクレーン３の荷役時等には、ジャッキを伸長させてバージ側脚３２のジャッキアップを行うことで、荷役を行うための所定位置にバージ側脚３２を強固且つ的確に固定させることができる。
【００６５】
ガーダ３３は、陸側で岸壁側脚３１に支持されるとともに、海側でバージ側脚３２に支持されて、エプロン１からフローティングバージ２へと延在する長尺状の部材である。このガーダ３３には、このガーダ３３上を横行可能とされてコンテナＣを吊り下げるトロリ３６ａ，３６ｂが設けられている。これらトロリ３６ａとトロリ３６ｂとは、互いに独立して横行可能となっており、互いに独立してコンテナＣの荷役を行うことができるようになっている。なおここでは、１つのガーダ３３当たりに２つのトロリ３６ａ，３６ｂを設けた場合について示しているが、荷役効率をより向上させるために、トロリを３つ以上設けるようにしてもよい。
【００６６】
また、このガーダ３３は、バージ側脚３２よりも更に海側に延在するようにして、つまりフローティングバージ２から更に海上側に突出するようにして設けられている。そのため、フローティングバージ２の海側壁部２１ｂ側に停泊している船舶と、フローティングバージ２あるいはエプロン１との相互間で、荷役を行うことができるようになっている。
【００６７】
なおここでは、ガーダ３３の長さを、バージ側脚３２よりも更に海側に延在するような長さとしているが、ガーダ３３の長さは、フローティングバージ２の用途や形態に応じて適宜変更が可能である。例えば、ガーダ３３を、フローティングバージ２のコンテナ蔵置箇所、つまりコンテナ収容部２２の上側まで延在させるようにすれば、このコンテナ収容部２２までトロリ３６ａ，３６ｂでコンテナＣを移動させて蔵置することができ、コンテナＣを高効率で搬送あるいは蔵置することができる。また、ガーダ３３を、少なくともフローティングバージ２の陸側壁部２１Ａと海側壁部２１Ｂとの中間位置の上側まで延在させるようにすれば、コンテナ収容部２２の床面積を広くとることができる。更に、ガーダ３３を、フローティングバージ２の海側壁部２１Ｂの上側まで延在させるようにすれば、コンテナ収容部２２の床面積を更に広くとることができる。
【００６８】
更に、ガーダ３３には、荷役途中のコンテナＣの内部を非破壊にて検査することができる、Ｘ線検査装置（検査装置）３３ｘが設けられている。Ｘ線検査装置３３ｘは、Ｘ線源（図示省略）からコンテナＣに向けてＸ線を照射し、コンテナＣを透過したＸ線を検出器（図示省略）で検出して、コンテナＣ内部を長手方向に順次ＣＴスキャンしていくものである。こうしたＸ線検査装置３３ｘによって、コンテナＣの断面を順次画像化して検査していき、もしもコンテナＣ内部に不審物等が混在していれば、それを速やかに発見し、摘出することができる。
【００６９】
なおここでは、Ｘ線検査装置３３ｘをガーダ３３に設けるようにしているが、トロリ３６ａ，３６ｂや、これらトロリから吊り下げられる図示しないスプレッダ（吊具）に設けるようにしてもよい。すなわち、コンテナクレーン３に設けられていれば、その位置は特に限定されるものではない。
また、コンテナＣの内部を非破壊にて検査するための検査装置として、Ｘ線によってＣＴスキャンするＸ線検査装置３３ｘを用いることとしているが、これに限定されるものではない。例えば、ガンマ線やエコー等によってもコンテナの非破壊検査は可能であるので、これらを応用した検査装置を用いるようにしても、差し支えない。
【００７０】
こうしたコンテナターミナルＴ１において、エプロン１と超大型船Ｓｂ（図２に図示）との相互間、及びこの超大型船Ｓｂとフローティングバージ２との相互間で、荷役を行う場合の例について、図１及び図２を用いて説明する。なおこの超大型船Ｓｂは、上記の中・小型船Ｓａよりも数段大きく、コンテナＣの積載量も格段に多いものである。
【００７１】
先ず図１に示すように、フローティングバージ２の接岸時にコンテナクレーン３を用いて、超大型船Ｓｂに船積するためのコンテナＣを、第１ヤード１Ａからフローティングバージ２内に予め収容・蔵置しておく。なおこのとき、岸壁側脚３１のタイヤ付車輪３１ｊを、岸壁と略平行方向に向けて固定させておく。一方、フローティングバージ２のガイドレール２４と、第二ヤード１Ｂのガイドレール１４とは、一直線状につながって互いに連結されているので、バージ側脚３２の車輪３２ｓは、ガイドレール２４とガイドレール１４との間を行き来できるようになっている。すなわちコンテナクレーン３は、荷役の必要性に応じて、フローティングバージ２から第２ヤード１Ｂまで、岸壁と略平行方向に移動可能とされている。
【００７２】
次に図２に示すように、フローティングバージ２を海側に移動させる。このとき、岸壁側脚３１のタイヤ付車輪３１ｊを回動させて、ガーダ３３と略平行方向に向けて固定させておき、フローティングバージ２とともにコンテナクレーン３を海側に移動させる。こうすると、互いに離間された第１岸壁１１Ａと陸側壁部２１Ａとの間には、ドックとして機能する水路Ｗが形成される。この水路Ｗ内に超大型船Ｓｂを入港・停泊させて、この超大型船Ｓｂによって輸送されてきたコンテナＣを陸揚するとともに、フローティングバージ２内のコンテナＣを船積した後に、出港させる。なお、フローティングバージ２の移動量を適宜調整して、水路Ｗの幅を超大型船Ｓｂの船幅に対応させるようにする。
【００７３】
ここで上述した通り、岸壁側脚３１の走行手段をタイヤ式とし、バージ側脚３２の走行手段をレール式としている。岸壁側脚３１のタイヤ付車輪３１ｔを操舵して、ガーダ３３と略平行方向つまり岸壁と略垂直方向に向けて固定することで、岸壁側脚３１は、ガーダ３３の延在方向に対して、自由度の高い移動が可能となる。一方、バージ側脚３２は、ガイドレール２４又はガイドレール１４に沿って岸壁と略平行方向に走行する。タイヤ式であれば、路面の状況等によっては走行方向が安定し難いという問題があるが、レール式としていることで、スペースに余裕の少ないフローティングバージ２側において、バージ側脚３２が走行中に海側やコンテナ収容部２２側に転落するようなおそれをなくすことができる。こうした岸壁側脚３１及びバージ側脚３２によって、ガーダ３３を、岸壁と略平行方向に所望の位置までガイドして高精度で的確に移動させることができるとともに、岸壁と略垂直方向にも的確に移動させることができる。
【００７４】
水路Ｗ内に超大型船Ｓｂを停泊させた状態で、超大型船Ｓｂに船積されたコンテナＣを、トロリ３６ａを用いて第１ヤード１Ａへと陸揚する。そしてこれと同時に、予めフローティングバージ２内に収容・蔵置しておいたコンテナＣを、トロリ３６ｂを用いて超大型船Ｓｂへと船積する。なおこのとき、Ｘ線検査装置３３ｘを用いて、荷役途中のコンテナＣの検査を行うようにする。こうした超大型船Ｓｂのような、陸揚量も船積量も多くなる船舶に対して、コンテナＣの陸揚と船積とを同時に行うことによって、荷役効率を格段に向上させることができ、ひいては停泊時間を大幅に短縮させることができる。
【００７５】
また、超大型船Ｓｂから陸揚したコンテナＣを、フローティングバージ２内に収容・蔵置して、より小型の中・小型船Ｓａに積み替えることも可能である。こうした例を、図３に示す。この図に示しているのは、超大型船Ｓｂを出港させた後にフローティングバージ２を第１岸壁１１Ａに接岸させ、海側壁部２１Ｂに中・小型船Ｓａを停泊させて荷役を行っている状態である。この場合、中・小型船Ｓａへの船積量はさほど多くはないので、トロリ３６ｂのみを用いて、超大型船Ｓｂから一旦陸揚されたコンテナＣを中・小型船Ｓａへと順次船積していく。このように、船舶から船舶へのコンテナＣの積み替えも、コンテナクレーン３のみを用いて行うことができる。このため、これまで載せ替える度に必要であったヤードシャーシやトランスファークレーン等を不要とすることができ、より容易に且つ短時間で、コンテナＣの積み替えを行うことができる。
また上述のように、コンテナクレーン３が直接蔵置から船舶へと荷役を行うことができるので、フローティングバージ２にコンテナＣを蔵置する際、複数本のコンテナＣを互いに連結しておき、コンテナクレーン３によって同時に複数本のコンテナＣの荷役を行うことも可能となる。
【００７６】
本実施形態に係るコンテナクレーン３においては、エプロン１に設けられた岸壁側脚１と、フローティングバージ２に設けられたバージ側脚３２と、岸壁側脚３１とバージ側脚３２とを連結するガーダ３３と、ガーダ３３上を横行可能でコンテナＣを吊り下げるトロリ３６ａ，３６ｂとを備えるようにしている。このように、エプロン１とフローティングバージ２との間にコンテナクレーン３をを掛け渡すようにしているので、フローティングバージ２の接近離間に関わらず、エプロン１とフローティングバージ２との相互間で、常時荷役を行うことができる。そのため、フローティングバージ２の移動時においても荷役を行うことができ、高い荷役効率を確保することができる。
【００７７】
また、２つのトロリ３６ａ，３６ｂをガーダ３３上に設け、これらトロリ３６ａとトロリ３６ｂとは、互いに独立して横行可能としているので、エプロン１とフローティングバージ２の間に停泊している超大型船Ｓｂと、エプロン１との相互間、及び超大型船Ｓｂとフローティングバージ２との相互間で、同時に荷役を行うことができる。そのため、超大型船ＳｂからのコンテナＣの陸揚と、超大型船ＳｂへのコンテナＣの船積とを同時に並行して行うことができ、荷役効率を大幅に向上させることができる。
【００７８】
更に、ガーダ３３を、フローティングバージ２のコンテナ収容部２２の上側まで延在するようにすれば、このコンテナ収容部２２までトロリ３６ａ，３６ｂでコンテナＣを移動させて、蔵置することができる。
【００７９】
更に、ガーダ３３を、少なくともフローティングバージ２の陸側壁部２１Ａと海側壁部２１Ｂとの中間位置の上側まで延在させるようにすれば、コンテナ収容部２２の床面積を広くとることができる。
【００８０】
更に、ガーダ３３を、フローティングバージ２の海側壁部２１Ｂの上側まで延在させるようにすれば、コンテナ収容部２２の床面積を更に広くとることができる。
【００８１】
更に、フローティングバージ２から更に海上側に突出するように、ガーダ３３を設けるようにしているので、フローティングバージ２の海側壁部２１Ｂに停泊している中・小型船Ｓａと、フローティングバージ２あるいはエプロン１との相互間で、荷役を行うことができる。そのため、フローティングバージ２の陸側、海側の双方に船舶を停泊させて、荷役を行うことができるので、船舶から船舶へのコンテナＣの積み替えを行う際にも、高い荷役効率を確保することができる。
【００８２】
更に、岸壁側脚３１及びバージ側脚３２の下部側に走行手段を設るようにしているので、コンテナクレーン３を、エプロン１及びフローティングバージ２に対して移動可能とすることができる。
【００８３】
更に、走行手段によって、ガーダ３３を岸壁と略平行方向に走行させるようにしているので、トロリ３６ａ，３６ｂは移動式構造物の上側を縦横に移動することができ、広範囲の荷役を可能とすることができる。
【００８４】
更に、岸壁側脚３１の走行手段として、ラバータイヤを有し操舵可能とされたタイヤ付車輪３１ｔを備えるようにしている。このように岸壁側脚３１を操舵可能としているので、エプロン１側には特別な設備を必要とせず、エプロン１側においてはコンテナクレーン３を高い自由度で広範囲に移動させることができる。
【００８５】
更に、タイヤ付車輪３１ｔを、岸壁と略平行方向に向く位置と、略垂直方向に向く位置とに各々固定可能としているので、タイヤ付車輪３１ｔを操舵することによって、何れの方向にも走行可能とできる。すなわち、ガーダ３３を岸壁と略平行方向に移動させることも、またフローティングバージ２の移動に伴って岸壁と略垂直方向に移動させることも、何れも可能とすることができ、コンテナＣの荷役を高効率で行うことができる。
【００８６】
更に、バージ側脚３２の走行手段として、フローティングバージ２に敷設されたガイドレール２４上を走行するレール走行用車輪３２ｓを備えるようにしている。このようにバージ側脚３２がガイドレール２４上を走行するようにしているので、スペースに余裕の少ないフローティングバージ２側において、バージ側脚３２が走行中に海側やコンテナ収容部２２側に転落するようなおそれをなくし、コンテナクレーン３を所望の位置までガイドして、高精度で的確に移動させることができる。
【００８７】
更に、岸壁側脚３１をジャッキアップ可能とするジャッキ装置３１ｊ、及びバージ側脚３２をジャッキアップ可能とするジャッキ装置３２ｊを、各々備えるようにしている。そのため、コンテナクレーン３を移動させた後に荷役を行う際に、ジャッキアップを行って、荷役を行うための所定位置にコンテナクレーン３を的確に固定することができ、荷役作業時の信頼性・確実性をより高いものとすることができる。特に、岸壁側脚３１にはタイヤ付車輪３１ｔを設けるようにしているので、タイヤのみで支持しながら荷役作業を行うと、タイヤの弾力性ゆえにコンテナクレーン３の姿勢が不安定となり易いところ、ジャッキ装置３１ｊで岸壁側脚３１を的確に固定することができる。すなわち、タイヤ式の車輪を採用しても、荷役作業時におけるコンテナクレーン３を安定させることができる。
【００８８】
また、本実施形態に係るコンテナターミナルＴ１においては、エプロン１と、エプロン１の海側に位置してエプロン１に対して接近離間可能とされたフローティングバージ２と、上記コンテナクレーン３とを備えるようにしているので、中・小型船Ｓａや超大型船Ｓｂとエプロン１との相互間、あるいは中・小型船Ｓａや超大型船Ｓｂとフローティングバージ２との相互間の荷役を、好適に行うことができる。そのため、多様な大きさの船舶に対して好適に対応することができるとともに、高い荷役効率を確保することができる。
【００８９】
また、フローティングバージ２の内側に、コンテナＣを収容して蔵置するコンテナ収容部２２を設けるようにしているので、単にコンテナＣを載置して蔵置する場合に比べて、コンテナＣの収容量を大幅に増やすことができるとともに、荷役を行う中・小型船Ｓａに近い位置に、多量のコンテナを集中的に蔵置することができる。
【００９０】
更に、コンテナ収容部２２の床面を昇降可能としているので、コンテナＣの受入量の多少に応じて、コンテナ収容部２２の収容量を変化させることができ、蔵置されたコンテナＣのメンテナンス等を容易とすることができる。また、コンテナＣの荷役を行う場合に、トロリ３６ａ，３６ｂとコンテナＣとの高さを所定に維持することができ、トロリ３６ａ，３６ｂがコンテナＣを吊り下げるまでに要する時間を短縮することができ、ひいては荷役に要する時間を短縮することができるので、荷役効率を更に向上させることができる。
【００９１】
更に、フローティングバージ２を、海上に浮かぶ浮体しているので、フローティングバージ２の移動、つまりエプロン１への接近離間を、タグボート、もしくは船舶に搭載するのと同様な推進装置を用いて容易に行うことができる。そのため、水路Ｗの幅の調整を容易とし、水路Ｗに入港させる船舶の船幅に短時間で容易に対応させることができ、荷役を行うまでの時間を大幅に短縮することができる。
【００９２】
更に、フローティングバージ２の浮力を調整しその垂直方向の位置を調整するためのバラスト装置２３を備えるようにしているので、コンテナＣの荷役に伴ってフローティングバージ２内のコンテナＣの収容量が変化して、フローティングバージ２の重量が増減しても、その喫水を殆ど変化させずに常時一定に維持することができる。このため、フローティングバージ２の海上部分の高さを常時一定に維持することができ、コンテナクレーン３を常時水平に保つことができるので、荷役効率の低下を的確に抑制することができる。
【００９３】
［第２の実施形態］
次に、第２の実施形態について、図４を用いて説明する。
なお、本実施形態においては、上記第１の実施形態と共通する構成要素には、同一の符号を付して、その詳しい説明は省略することとする。
【００９４】
図４に示すように、コンテナターミナルＴ２には、エプロン１と、フローティングバージ２と、エプロン１とフローティングバージ２との間でコンテナＣの荷役を行うコンテナクレーン４と、が備えられている。
【００９５】
エプロン１の第１ヤード１Ａには、第１岸壁１１Ａと略平行方向に延在するように、ガイドレール１２が敷設されている。このガイドレール１２は、コンテナクレーン４の岸壁側脚４１（後述する）を走行させて、コンテナクレーン４を所望の位置までガイドするものである。
なお、第２ヤード１Ｂにも、上記第１の実施形態におけると同様のガイドレール１４が敷設されているが、図示及び説明は省略する。
【００９６】
フローティングバージ２の底部側には、レール走行用車輪２５が取り付けられている。このレール走行用車輪２５は、第１岸壁１１Ａからフローティングバージ２の移動方向に延在するように海底に敷設されたガイドレールＲに沿って、フローティングバージ２を移動させるものである。フローティングバージ２を移動させる際には、その浮力を適宜調節して、過度な重量がガイドレールＲに加わらないようにするとともに、レール走行用車輪２５がガイドレールＲから脱線しないようにする。
【００９７】
ガイドレールＲに過度な重量が加わるほど、海底の地盤を強固にする必要があるとともに、ガイドレールＲとレール走行用車輪２５との間の摩擦抵抗が大きくなり、フローティングバージ２の移動に必要な推進力を大きくする必要がある。このため、簡易な地盤で対応可能とするとともに、小さい推進力で容易に移動可能とするために、過度な重量が加わらないようにフローティングバージ２に適度な浮力を付与する必要がある。一方、浮力を大きくし過ぎると、レール走行用車輪２５がガイドレールＲから浮き上がり易くなり、フローティングバージ２が脱線し易くなってしまう。そのため、適切な範囲内での浮力の調節を行う必要がある。
なおガイドレールＲが海中に設けられるとともに、レール走行用車輪２５がそれに対応する位置に設けられるような構成としてもよい。
【００９８】
コンテナクレーン４は、第１ヤード１Ａに設けられた岸壁側脚４１と、フローティングバージ２に設けられたバージ側脚４２と、これら岸壁側脚４１とバージ側脚４２とを連結するガーダ４３とから構成されている、門形構造のクレーンである。図４においては、コンテナターミナルＴ２内にコンテナクレーン４が４台設けられている場合を例にとって示しているが、台数は特に限定されるものではなく、コンテナＣの取扱量等に応じて、適宜変更が可能である。
【００９９】
岸壁側脚４１は、ガーダ４３を両側部から挟むように一対をなして設けられ、各々の上部側でガーダ４３と一体に連結固定されている。これら岸壁側脚４１の下部側には、走行手段としてのレール走行用車輪（車輪）４１ｓが、各々複数設けられている。これらレール走行用車輪４１ｓは、第１ヤード１Ａに敷設されたガイドレール１２に沿って走行するものである。こうしたレール走行用車輪４１ｓが設けられていることにより、岸壁側脚４１は、ガイドレール１２上を第１岸壁１１Ａと略平行方向に走行して所望の位置までガイドされるとともに、それ以外の方向に走行することが禁止される。
【０１００】
バージ側脚４２は、ガーダ４３を両側部から挟むように一対をなして設けられ、各々の上部側でガーダ４３をスライド可能に支持している。これらバージ側脚４２の下部側には、走行手段としてのレール走行用車輪（車輪）４２ｓが、各々複数設けられている。これらレール走行用車輪４２ｓは、フローティングバージ２に敷設されたガイドレール２４に沿って走行するものである。また、バージ側脚４２の上部側には、ガーダ４３をスライド可能に支持するためのローラ４２ｒが取り付けられており、これによってバージ側脚４２を、フローティングバージ２の移動に追従させて、ガーダ４３に対して相対的にスライドさせることができる。
【０１０１】
また、岸壁側脚４１及びバージ側脚４２の各々の下部側には、これら岸壁側脚４１及びバージ側脚４２をジャッキアップ可能とするジャッキ装置４１ｊ，４２ｊが複数設けられている。これらの構成及び機能は、上記ジャッキ装置３１ｊ，３２ｊと共通している。
【０１０２】
ガーダ４３は、陸側で岸壁側脚４１に支持されるとともに、海側でバージ側脚４２に支持されて、エプロン１からフローティングバージ２へと延在する長尺状の部材である。このガーダ４３には、上記第１の実施形態におけるコンテナクレーン３のガーダ３３と同様に、トロリ３６ａ，３６ｂ、及びコンテナＣの内部を非破壊にて検査するための検査装置としてのＸ線検査装置３３ｘが設けられている。なお上記第１の実施形態において述べたと同様に、Ｘ線検査装置３３ｘを、トロリ３６ａ，３６ｂや、これらトロリから吊り下げられる図示しないスプレッダ（吊具）に設けるようにしてもよい。また検査装置としては、Ｘ線を用いるものに限定されるものではない。
【０１０３】
本実施形態に係るコンテナクレーン４においては、ガーダ４３を、バージ側脚４２の上部側に、ガーダ４３の延在方向にスライド可能に設けるようにしている。そのため、岸壁側脚４１を、第１岸壁１１Ａと略垂直方向には移動不要とすることができる。そのため、岸壁側脚４１がガイドレール１２上を、バージ側脚４２がガイドレール２４上を、各々走行するような構成とすることができ、コンテナクレーン４を、移動誤差を極めて小さくして所望の位置までガイドして、より高精度で的確に移動させることができる。
【０１０４】
また、ガーダ４３を、バージ側脚４２の上部側に、ガーダ３３の延在方向にスライド可能に設けるようにしているので、岸壁側脚４１をエプロン１に対してガーダ４３の延在方向に移動させる必要を無くすことができるとともに、岸壁側脚バージ側脚４２を、フローティングバージ２の移動に追従させて移動させることができる。これにより、岸壁側脚４１もバージ側脚４２も、岸壁と略平行方向に移動させるだけでよく、ガイドレール１２，２４の各々に沿って移動させることができる。
【０１０５】
また、岸壁側脚４１を、第１岸壁１１Ａと略平行方向にのみ移動可能、つまりそれと垂直方向には移動不能としているので、エプロン１内を走行する搬送用機器、例えばシャーシやトランスファークレーン等（図示省略）と、コンテナクレーン４とが干渉するおそれを抑制することができ、エプロン１内におけるコンテナＣの搬送をより円滑にすることができる。
【０１０６】
また、本実施形態に係るコンテナターミナルＴ２においては、フローティングバージ２を、海底に敷設されたガイドレールＲに沿って移動させるようにしているので、フローティングバージ２を高精度で的確に移動させることができる。そのため、波高や波浪の影響等を受け難くすることができ、移動位置の微調整等に要する時間を極めて少なくできるので、ひいてはフローティングバージ２の移動に要する時間を短縮化することができる。
【０１０７】
［第３の実施形態］
次に、第３の実施形態について、図５を用いて説明する。
なお、本実施形態においては、上記第２の実施形態と共通する構成要素には、同一の符号を付して、その詳しい説明は省略することとする。
【０１０８】
図５に示すように、コンテナターミナルＴ３には、エプロン１と、フローティングバージ２と、エプロン１とフローティングバージ２との間でコンテナＣの荷役を行うコンテナクレーン５と、が備えられている。
【０１０９】
コンテナクレーン５は、第１ヤード１Ａに設けられた岸壁側脚５１Ａ及びスライド部材５１Ｂと、フローティングバージ２に設けられたバージ側脚５２と、これら岸壁側脚５１Ａ，５１Ｂとバージ側脚５２とを連結するガーダ５３とから構成されている、門形構造のクレーンである。図５においては、コンテナターミナルＴ３内にコンテナクレーン５が４台設けられている場合を例にとって示しているが、台数は特に限定されるものではなく、コンテナＣの取扱量等に応じて、適宜変更が可能である。
なお、第２ヤード１Ｂにも、上記第１の実施形態におけると同様のガイドレール１４が敷設されているが、図示及び説明は省略する。
【０１１０】
岸壁側脚５１Ａは、第１ヤード１Ａに立設された固定構造物であって、壁体あるいは高架橋の如き構成をなして、第１岸壁１１Ａと略平行方向に延在している。その高さは、シャーシやトランスファークレーン等といったエプロン１内を走行する搬送用機器（図示省略）の車高よりも、高く設定されている。この岸壁側脚５１Ａの上部側には、第１岸壁１１Ａと略平行方向に延在するように、ガイドレール５１ｇが敷設されている。このガイドレール５１ｇは、スライド部材５１Ｂを走行させて、コンテナクレーン５を所望の位置までガイドするものである。
【０１１１】
スライド部材５１Ｂは、筒状をなす部材であって、下部側には、走行手段としてのレール走行用車輪（車輪）５１ｓが設けられているとともに、内側には、ガーダ５３をスライド可能に支持するためのローラ５１ｒが設けられている。レール走行用車輪５１ｓは、岸壁側脚５１Ａに敷設されたガイドレール５１ｇに沿って走行するものである。こうしたレール走行用車輪５１ｓが設けられていることにより、スライド部材５１Ｂは、ガイドレール５１ｇ上を第１岸壁１１Ａと略平行方向に走行して所望の位置までガイドされるとともに、それ以外の方向に走行することが禁止される。
【０１１２】
バージ側脚５２は、ガーダ５３を両側部から挟むように一対をなして設けられ、各々の上部側でガーダ５３と一体に連結固定されている。これらバージ側脚５２の下部側には、走行手段としてのレール走行用車輪（車輪）５２ｓが、各々複数設けられている。これらレール走行用車輪５２ｓは、フローティングバージ２に敷設されたガイドレール２４に沿って走行するものである。
【０１１３】
また、バージ側脚５２の下部側には、バージ側脚５２をジャッキアップ可能とするジャッキ装置５１ｊが複数設けられている。これらの構成及び機能は、上記ジャッキ装置４２ｊと共通している。
【０１１４】
ガーダ５３は、陸側でスライド部材５１Ｂに支持されるとともに、海側でバージ側脚４２に支持されて、エプロン１からフローティングバージ２へと延在する長尺状の部材である。このガーダ５３は、ローラ５１ｒを介してスライド部材５１Ｂにスライド可能に支持されている。これによってバージ側脚５２及びガーダ５３を、フローティングバージ２の移動に追従させて、岸壁側脚５１Ａ及びスライド部材５１Ｂに対して相対的にスライドさせることができる。
【０１１５】
また、このガーダ５３には、上記第１の実施形態におけるコンテナクレーン３のガーダ３３と同様に、トロリ３６ａ，３６ｂ、及びコンテナＣの内部を非破壊にて検査するための検査装置としてのＸ線検査装置３３ｘが設けられている。なお上記第１の実施形態において述べたと同様に、Ｘ線検査装置３３ｘを、トロリ３６ａ，３６ｂや、これらトロリから吊り下げられる図示しないスプレッダ（吊具）に設けるようにしてもよい。また検査装置としては、Ｘ線を用いるものに限定されるものではない。
【０１１６】
本実施形態に係るコンテナクレーン５においては、岸壁側脚５１Ａを固定構造物として、何れの方向にも移動不能としている。そのため、エプロン１Ａ内を走行する搬送用機器は、ガーダ５３の下側を容易に通過することができ、コンテナクレーン５と干渉するおそれをほぼ皆無とすることができ、エプロン１内におけるコンテナＣの搬送を更に円滑にすることができる。
【０１１７】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明においては、上記の如き構成を採用しているので、多様な大きさの船舶に対して好適に対応することができるとともに、高い荷役効率を確保することのできるコンテナクレーン、及びコンテナターミナルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係るコンテナクレーン及びコンテナターミナルの第１の実施形態において、フローティングバージが岸壁に接近した状態を示す図であって、（ａ）は平面図、（ｂ）は側面図である。
【図２】図１に示したコンテナクレーン及びコンテナターミナルにおいて、フローティングバージが岸壁から離間した状態を示す図であって、（ａ）は平面図、（ｂ）は側面図である。
【図３】図１に示したコンテナクレーン及びコンテナターミナルにおいて、フローティングバージの海側に船舶が停泊した状態を示す図であって、（ａ）は平面図、（ｂ）は側面図である。
【図４】本発明に係るコンテナクレーン及びコンテナターミナルの第２の実施形態を示す図であって、（ａ）は平面図、（ｂ）は側面図である。
【図５】本発明に係るコンテナクレーン及びコンテナターミナルの第３の実施形態を示す図であって、（ａ）は平面図、（ｂ）は側面図である。
【符号の説明】
Ｔ１，Ｔ２，Ｔ３コンテナターミナル
１エプロン
１Ａ第１ヤード
１Ｂ第２ヤード
２フローティングバージ（移動式構造物）
３，４，５コンテナクレーン
１１Ａ第１岸壁（岸壁）
１１Ｂ第２岸壁（岸壁）
１２ガイドレール
２１Ａ陸側壁部（陸側端部）
２１Ｂ海側壁部（海側端部）
２２コンテナ収容部
２２Ｆ床版
２３バラスト装置（位置調整手段）
２４ガイドレール
３１，４１，５１Ａ岸壁側脚
３１ｊ，４１ｊジャッキ装置
３１ｔタイヤ付車輪（走行手段、車輪）
３２，４２，５２バージ側脚（構造物側脚）
３２ｊ，４２ｊ，５２ｊジャッキ装置
３２ｓ，４２ｓ，５２ｓレール走行用車輪（走行手段、車輪）
３３，４３，５３ガーダ
３３ｘＸ線検査装置（検査装置）
３６ａ，３６ｂトロリ
４１ｓ，５１ｓレール走行用車輪（車輪）
Ｃコンテナ
Ｓａ中・小型船（船舶）
Ｓｂ超大型船（船舶）
Ｒガイドレール
Ｗ水路[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a container crane used for container handling at a container terminal, and a container terminal.
[0002]
[Prior art]
Some container terminals use floating container berths, and for example, those disclosed in Patent Document 1 are known. This container terminal has a floating berth equipped with container handling equipment, a container handling quay, a waterway that allows container handling from both sides of the container ship and the container ship, and a floating container berth and container handling quay. And a connecting bridge that connects the container ship and the container ship so that the container can be efficiently handled.
[0003]
[Patent Document 1]
JP 2000-226122 A
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
These container terminals have the following problems. First, a connecting bridge connecting the quay and the floating berth is necessary, and without this, the container cannot be transported between the quay and the floating berth. In addition, when the floating berth detaches, the container cannot be transported between the quay and the floating berth.
[0005]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and provides a container crane and a container terminal that can suitably cope with ships of various sizes and can ensure high cargo handling efficiency. With the goal.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
According to the first aspect of the present invention, container handling is performed between an apron formed on the quay and a mobile structure located on the sea side of the apron and capable of approaching and separating from the quay. A container crane to perform, a quay side leg provided in the apron, a structure side leg provided in the mobile structure, a girder that connects the quay side leg and the structure side leg, A trolley that can run on the girder and suspends the container. A ship can be anchored in a waterway formed between the apron and the mobile structure. It is characterized by.
[0007]
In this way, since the container crane is spanned between the apron and the mobile structure, regardless of the approach and separation of the mobile structure, the apron and the mobile structure are always loaded and unloaded. It can be performed. For this reason, when there is no ship between the mobile structure and the apron, the mobile structure can be brought closest to the apron and function as a part of the apron. And if there is a ship in the water channel formed between the mobile structure and the apron, if the ship is a medium or small ship, the water channel formed between the apron and the mobile structure In the case of a large ship, the movable structure can be moved so as to increase the width of the water channel so as to reduce the width of the water channel. That is, it is possible to eliminate an extra transport distance of the container when handling with the container crane.
[0008]
Invention of Claim 2 is the container crane of Claim 1, Comprising: Two or more said trolleys were provided on the said girder, These trolleys were made to drive | work independently of each other, It was characterized by the above-mentioned. To do.
[0009]
In this way, since two or more trolleys are provided on the girder and these can be traversed independently of each other, the ship anchored between the apron and the mobile structure and the apron, and Cargo handling can be performed simultaneously between the ship and the mobile structure.
[0010]
Invention of Claim 3 is a container crane of Claim 1 or Claim 2, Comprising: The said girder is extended to the upper side of the location where the said container of the said movable structure is stored. Features.
[0011]
Thus, if the girder is extended to the upper side of the container storage location of the mobile structure, the container can be moved and stored by the trolley to the container storage location.
[0012]
Invention of Claim 4 is the container crane of Claim 1 or Claim 2, Comprising: The said girder of the intermediate position of the land side edge part and the sea side edge part of the said mobile structure is at least. It is characterized by extending to the upper side.
[0013]
Thus, if the girder is extended to at least the upper side of the intermediate position between the land-side end and the sea-side end of the mobile structure, the floor area of the container storage location can be increased.
[0014]
Invention of Claim 5 is a container crane of Claim 1 or Claim 2, Comprising: The said girder extends to the upper side of the sea side edge part of the said movable structure, It is characterized by the above-mentioned. .
[0015]
Thus, if the girder is extended to the upper side of the sea side edge part of a mobile structure, the floor area of a container storage location can be taken still further.
[0016]
The invention according to claim 6 is the container crane according to claim 1 or 2, wherein the girder is provided so as to protrude further from the sea side end of the mobile structure to the sea side. It is characterized by.
[0017]
In this way, since the girder is provided so as to protrude further from the mobile structure to the sea side, between the ship anchored on the sea side of the mobile structure and the mobile structure or the apron. With this, cargo handling can be performed.
[0018]
Invention of Claim 7 is a container crane in any one of Claims 1-6, Comprising: The traveling means is provided in the lower part side of the said quay side leg or the said structure side leg. Features.
[0019]
Thus, since the traveling means is provided on the lower side of the quay side leg or the structure side leg, the container crane can be moved relative to the apron or the mobile structure.
[0020]
The invention according to claim 8 is the container crane according to claim 7, wherein the traveling means causes the girder to travel in a direction substantially parallel to the quay.
[0021]
Thus, since the girder is made to run in a direction substantially parallel to the quay by the running means, the trolley can move vertically on the upper side of the mobile structure, and can handle a wide range of cargo handling. .
[0022]
Invention of Claim 9 is a container crane of Claim 7 or Claim 8, Comprising: The wheel which drive | works the guide rail laid in the said apron or the said movable structure as said traveling means. It is provided.
[0023]
As described above, since the quay side leg or the structure side leg travels on the guide rail, the container crane can be guided to a desired position and accurately moved with high accuracy.
[0024]
Invention of Claim 10 is a container crane of Claim 7 or Claim 8, Comprising: The wheel which has a rubber tire and was made steerable as the said travel means is provided, It is characterized by the above-mentioned. To do.
[0025]
Thus, since the quay side leg or the structure side leg can be steered, the container crane can be moved over a wide range with a high degree of freedom.
[0026]
The invention according to claim 11 is the container crane according to claim 10, wherein the wheels can be fixed to a position facing in a direction substantially parallel to the quay and a position facing in a direction substantially vertical. It is characterized by.
[0027]
As described above, since the wheel can be fixed to each of the position facing in a direction substantially parallel to the quay and the position in the direction perpendicular to the quay, the vehicle can travel in either direction by steering the wheel. In other words, the girder can be moved in a direction substantially parallel to the quay, and can be moved in a direction substantially perpendicular to the quay as the movable structure moves.
[0028]
Invention of Claim 12 is a container crane in any one of Claims 7-11, Comprising: The jack apparatus which can jack up the said quay side side leg or the said structure side leg is provided. It is characterized by.
[0029]
In this way, since the quay side legs or the structure side legs can be jacked up, when carrying out cargo handling after moving the container crane, jacking up is performed and the container crane is placed at a predetermined position for carrying out cargo handling. It can be fixed accurately.
[0030]
Invention of Claim 13 is the container crane in any one of Claims 1-12, Comprising: The said girder is extended in the upper part side of the said quay side leg or the said structure side leg. It is provided to be slidable in the direction.
[0031]
As described above, since the girder is slidably provided on the quay side leg or the upper part of the structure side leg, the girder side leg or the structure side leg is attached to the apron or the mobile structure. The necessity of moving in the extending direction can be eliminated, and the quay side leg or the structure side leg can be moved following the movement of the movable structure.
[0032]
The invention according to claim 14 is a container terminal, an apron formed near the quay, a mobile structure that is located on the sea side of the apron and can be approached and separated from the apron; A container crane according to any one of claims 1 to 13 is provided.
[0033]
Since the container terminal has such a configuration, cargo handling between the ship and the apron or between the ship and the mobile structure can be suitably performed.
[0034]
Invention of Claim 15 is the container terminal of Claim 14, Comprising: The container accommodating part which accommodates and stores the said container is provided inside the said movable structure, It is characterized by the above-mentioned. To do.
[0035]
As described above, since the container accommodating portion is provided inside the mobile structure, the container accommodation amount can be greatly increased as compared with the case where the container is simply placed and stored. In addition, a large number of containers can be stored in a concentrated manner at a specific location, for example, containers for cargo handling can be stacked in multiple stages at a position close to a ship that performs cargo handling.
[0036]
The invention described in claim 16 is the container terminal according to claim 15, characterized in that the floor surface of the container accommodating portion can be raised and lowered.
[0037]
Thus, since the floor surface of a container accommodating part can be raised / lowered, the accommodation amount of a container accommodating part can be changed according to the some of the amount of containers received. In addition, when handling a container, the time required for the trolley to suspend the container can be shortened, and as a result, the time required for handling the container can be shortened.
[0038]
The invention according to claim 17 is the container terminal according to any one of claims 14 to 16, wherein the movable structure is a floating body floating on the sea.
[0039]
Thus, since the mobile structure is a floating body, the mobile structure can be easily approached and separated from the apron using the same propulsion device as that mounted on a tug boat or a ship.
[0040]
The invention according to claim 18 is the container terminal according to any one of claims 14 to 17, wherein the movable structure is moved along a guide rail laid in the seabed or in the sea. Features.
[0041]
Thus, since the mobile structure is moved along the guide rail laid in the seabed or in the sea, the mobile structure can be accurately moved with high accuracy.
[0042]
The invention according to claim 19 is the container terminal according to claim 17 or claim 18, further comprising position adjusting means for adjusting a vertical position of the movable structure. To do.
[0043]
As described above, since the position adjusting means for adjusting the position in the vertical direction is provided, even if the weight of the movable structure increases or decreases with the cargo handling of the container, the draft is maintained at a constant level with almost no change. can do.
[0044]
The invention according to claim 20 is the container terminal according to any one of claims 14 to 19, wherein a part of the apron has the structure when the mobile structure approaches the quay. It is formed so that it may be located on the extension line | wire of the running direction substantially parallel to the said quay of an object side leg.
[0045]
Since the apron is made in this way, when the mobile structure approaches the quay, the structure side leg is moved from the mobile structure to the apron, and the container crane is moved between the mobile structure and the apron. Can be moved relative to each other.
[0046]
A twenty-first aspect of the invention is the container terminal according to any one of the fourteenth to twentieth aspects, further comprising an inspection device that inspects the inside of the container in a nondestructive manner.
[0047]
In this way, since the container inspection device is provided so that the inside can be inspected nondestructively, the internal inspection can be performed together with the cargo handling work, and any suspicious objects etc. can be mixed inside Thus, it can be quickly and accurately found and extracted.
[0048]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, first to third embodiments of a container crane and a container terminal according to the present invention will be described with reference to the drawings.
[0049]
[First Embodiment]
First, a first embodiment will be described with reference to FIGS. 1 to 3.
As shown in FIG. 1, the container terminal T1 is formed in a harbor portion, and the apron 1 is located on the sea side of the apron 1 and can be approached and separated from the apron 1. A floating barge (movable structure) 2 and a container crane 3 for handling the container C between the apron 1 and the floating barge 2 are provided. In the following, the apron means “a yard for cargo handling with a ship formed on the quay and anchored on the quay”.
[0050]
The apron 1 is divided into two locations: a first yard 1A formed on the first quay 11A and a second yard 1B formed on the second quay 11B. The first yard 1A is formed so as to be recessed from the second yard 1B so that it can be accommodated when the floating barge 2 comes in contact (approaching), that is, the floating barge 2 does not protrude to the sea side. Has been. That is, the first quay (quay) 11A of the first yard 1A is located on the land side of the second quay (quay) 11B of the second yard 1B.
[0051]
The first quay 11A and the second quay 11B are formed so as to be substantially parallel to each other, and the third quay 11C connects the ends of the first quay 11A and the second quay 11B to each other. The quay 11 A and the second quay 11 B are formed so as to extend in a substantially vertical direction. In the following, the phrase “substantially parallel to the quay” or “substantially perpendicular to the quay” means that it is substantially parallel or substantially perpendicular to the first quay 11A and the second quay 11B. 11C is not included.
[0052]
In the second yard 1B, a guide rail 14 is laid so as to extend in a direction substantially parallel to the second quay 11B. The guide rail 14 is connected to a guide rail 24 (described later) of the floating barge 2 in a substantially straight line when the floating barge 2 is closest, that is, at the time of berthing.
[0053]
The floating barge 2 is a structural body that is a floating body floating on the sea, and has a land side wall (land side end) 21A on the land side and a sea side wall (sea side end) 21B on the sea side. In addition, it has a bowl-shaped structure in which a container accommodating portion 22 for accommodating and storing the container C is formed. That is, it has a rectangular shape as viewed from above, and the long side of the land side wall 21A and the sea side wall 21B are substantially parallel to the first quay 11A, and the short side is substantially parallel to the third quay 11C. Each is formed so as to be.
[0054]
When the floating barge 2 comes into contact with the first quay 11A, the sea side wall 21B is substantially flush with the second quay 11B so that it does not protrude to the sea side from the second quay 11B. The size is determined. Therefore, when the floating barge 2 is berthing, there is no possibility of obstructing the navigation of the medium / small ship (vessel) Sa berthing to the second quay 11B.
[0055]
When the floating barge 2 is moved closer to and away from the first yard 1A, it is towed using a tugboat (not shown). Instead of using such a tugboat or the like, for example, a propulsion device similar to that mounted on a ship may be provided in the floating barge 2 as a power source so that it can be moved independently.
[0056]
Inside the floating barge 2, a container accommodating portion 22 is formed as a recess so that a large amount of container C can be accommodated and stored. For this reason, compared with the case where a container placement space is simply formed on the upper surface side of the floating barge 2 and the container C is placed and stored there, the capacity of the container C can be greatly increased. In addition, a large number of containers can be stored in a concentrated manner at a specific location, for example, containers for cargo handling can be stacked in multiple stages at a position close to a ship that performs cargo handling.
[0057]
A floor slab 22 F whose upper surface constitutes the floor surface of the container housing portion 22 is provided in the container housing portion 22. The floor slab 22F can be moved up and down in the container housing portion 22 by a lifting device (not shown), and therefore the floor surface of the container housing portion 22 can be lifted and lowered. As a result, when the amount of container C received into the container accommodating portion 22 is large, the floor surface is lowered so that a large amount of container C can be accommodated and stored. When the amount of container C received is small, the floor surface is raised. Can be set to the optimum height. In addition, when handling the container C, the height of the floor surface can be adjusted so that the uppermost stage of the container C stacked in multiple stages is always located near the upper end of the floating barge 2. As a result, the time required for the trolleys 36a and 36b (described later) of the container crane 3 to lift or suspend the container C can be shortened, and as a result, the time required for handling the container C can be shortened. The cargo handling efficiency of C can always be maintained constant.
[0058]
The floating barge 2 is provided with a ballast device 23. This ballast device 23 is for adjusting the buoyancy of the floating barge 2 and adjusting its vertical position by moving seawater around the floating barge 2 in and out. Since such a ballast device 22 is provided, even if the container C capacity in the floating barge 2 changes as the container C is handled, and the weight of the floating barge 2 increases or decreases, the draft is almost changed. And can always be kept constant. For this reason, since the height of the sea part of the floating barge 2 can be always maintained constant, and the container crane 3 can be always kept horizontal, the fall of cargo handling efficiency can be suppressed exactly.
[0059]
Further, a guide rail 24 is laid on the upper surface of the floating barge 2 near the sea side wall 21B so as to extend in a direction substantially parallel to the first quay 11A. The guide rail 24 guides the container crane 3 to a desired position by running a barge side leg 32 (described later) of the container crane 3.
[0060]
The container crane 3 includes a quay side leg 31 provided in the first yard 1A, a barge side leg 32 provided in the floating barge 2, and a quay side leg 31 and a barge side extending substantially perpendicular to the quay. This is a crane with a portal structure, which is composed of a girder 33 that connects the legs 32. In FIG. 1, the case where four container cranes 3 are provided in the container terminal T1 is shown as an example. However, the number is not particularly limited, and is appropriately determined according to the handling amount of the container C and the like. It can be changed.
[0061]
The quay side legs 31 are provided as a pair so as to sandwich the girder 33 from both sides, and are connected and fixed integrally with the girder 33 on each upper side. A plurality of tire-equipped wheels (wheels) 31 t having rubber tires are provided as traveling means on the lower side of the quayside legs 31. These tire-equipped wheels 31t can be rotated between a position facing substantially parallel to the quay and a position facing substantially vertical, that is, steerable within a range of at least 90 °. Can be fixed at each of these positions. For this reason, the traveling direction of the quay side leg 1 can be changed from a direction substantially parallel to the first quay 1 to a substantially vertical direction, whereby the container crane 3 can be moved in a direction substantially parallel to or substantially perpendicular to the quay. It can be moved.
[0062]
In addition, a plurality of jack devices 31 j that can jack up the quay side legs 31 are provided on the lower side of the quay side legs 31. When the quay side leg 31 travels, the jack of the jack device 31j is degenerated so that it can travel by the tire-equipped wheels 31t. When the container crane 3 is being handled, the quay side leg 31 can be firmly and accurately fixed at a predetermined position for carrying the cargo by extending the jack and jacking up the quay side leg 31. it can.
[0063]
The barge-side legs 32 are provided as a pair so as to sandwich the girder 33 from both sides, and are integrally connected and fixed to the girder 33 on each upper side. A plurality of rail traveling wheels (wheels) 32 s serving as traveling means are provided on the lower side of these barge side legs 32. These rail traveling wheels 32 s travel along the guide rails 24 laid on the floating barge 2. By providing such rail traveling wheels 32s, the barge side leg 32 travels on the guide rail 24 in a direction substantially parallel to the first quay 11A and is guided to a desired position, and the other directions. Driving is prohibited. That is, the barge-side leg 32 can be moved accurately with high accuracy without the risk of falling to the sea side or the container housing part 22 side.
[0064]
Further, a plurality of jack devices 32j having a configuration substantially common to the jack device 31j, which enables jacking of the barge side legs 32, are provided on the lower side of the barge side legs 32. That is, when the barge-side leg 32 travels, the jack of the jack device 32j is retracted so that the rail travel wheel 32s can travel. When the container crane 3 is unloading, the barge side leg 32 can be firmly and accurately fixed at a predetermined position for unloading by extending the jack and jacking up the barge side leg 32. it can.
[0065]
The girder 33 is a long member that is supported by the quay side leg 31 on the land side and supported by the barge side leg 32 on the sea side and extends from the apron 1 to the floating barge 2. The girder 33 is provided with trolleys 36 a and 36 b that can traverse the girder 33 and suspend the container C. The trolley 36a and the trolley 36b can traverse independently of each other, and can handle the container C independently of each other. In addition, although the case where two trolleys 36a and 36b are provided per girder 33 is shown here, three or more trolleys may be provided in order to further improve the cargo handling efficiency.
[0066]
Further, the girder 33 is provided so as to extend further to the sea side than the barge-side leg 32, that is, so as to protrude further to the sea side from the floating barge 2. Therefore, cargo handling can be performed between the ship anchored on the sea side wall 21b side of the floating barge 2 and the floating barge 2 or the apron 1.
[0067]
Here, the length of the girder 33 is set so as to extend further to the sea side than the barge-side leg 32, but the length of the girder 33 is appropriately determined according to the use and form of the floating barge 2. It can be changed. For example, if the girder 33 is extended to the container storage location of the floating barge 2, that is, the upper side of the container accommodating portion 22, the container C is moved to the container accommodating portion 22 by the trolleys 36 a and 36 b and stored. The container C can be conveyed or stored with high efficiency. Further, if the girder 33 is extended at least to the upper side of the intermediate position between the land side wall portion 21A and the sea side wall portion 21B of the floating barge 2, the floor area of the container accommodating portion 22 can be increased. Furthermore, the girder 33 is connected to the sea wall of the floating barge 2. 21B If it is made to extend to the upper side of the container, the floor area of the container accommodating portion 22 can be further increased.
[0068]
Further, the girder 33 is provided with an X-ray inspection apparatus (inspection apparatus) 33x that can inspect the inside of the container C in the middle of cargo handling in a nondestructive manner. The X-ray inspection apparatus 33x emits X-rays from an X-ray source (not shown) toward the container C, detects X-rays transmitted through the container C with a detector (not shown), and extends the inside of the container C in a longitudinal direction. The CT scan is sequentially performed in the direction. With such an X-ray inspection apparatus 33x, the cross section of the container C is sequentially imaged and inspected. If a suspicious object or the like is mixed inside the container C, it can be quickly detected and extracted.
[0069]
Here, although the X-ray inspection apparatus 33x is provided on the girder 33, it may be provided on the trolleys 36a and 36b or a spreader (hanging tool) (not shown) suspended from these trolleys. That is, as long as the container crane 3 is provided, the position is not particularly limited.
In addition, as an inspection apparatus for inspecting the inside of the container C in a nondestructive manner, an X-ray inspection apparatus 33x that performs CT scan using X-rays is used, but the present invention is not limited to this. For example, non-destructive inspection of containers can be performed by gamma rays, echoes, or the like, so that an inspection apparatus using these can be used.
[0070]
In the container terminal T1, an example in which cargo handling is performed between the apron 1 and the super large ship Sb (shown in FIG. 2) and between the super large ship Sb and the floating barge 2 will be described with reference to FIG. And it demonstrates using FIG. The super-large ship Sb is several stages larger than the medium / small ship Sa, and the loading capacity of the container C is much larger.
[0071]
First, as shown in FIG. 1, a container C for loading on a super-large ship Sb is stored and stored in advance in the floating barge 2 from the first yard 1A using the container crane 3 when the floating barge 2 is berthed. deep. At this time, the tire-equipped wheels 31j of the quay side legs 31 are fixed in a direction substantially parallel to the quay. On the other hand, since the guide rail 24 of the floating barge 2 and the guide rail 14 of the second yard 1B are connected in a straight line and connected to each other, the wheels 32s of the barge side leg 32 are connected to the guide rail 24 and the guide rail 14 respectively. You can go back and forth between. That is, the container crane 3 can be moved in a direction substantially parallel to the quay from the floating barge 2 to the second yard 1B according to the necessity of cargo handling.
[0072]
Next, as shown in FIG. 2, the floating barge 2 is moved to the sea side. At this time, the wheel 31j with tire of the quay side leg 31 is rotated and fixed in a direction substantially parallel to the girder 33, and the container crane 3 is moved to the sea side together with the floating barge 2. Thus, a water channel W that functions as a dock is formed between the first quay wall 11A and the land wall 21A that are spaced apart from each other. The super-large ship Sb enters and stays in the waterway W, the container C transported by the super-large ship Sb is landed, and the container C in the floating barge 2 is loaded and then left. It should be noted that the amount of movement of the floating barge 2 is adjusted as appropriate so that the width of the water channel W corresponds to the width of the super large ship Sb.
[0073]
As described above, the traveling means of the quay side leg 31 is a tire type, and the traveling means of the barge side leg 32 is a rail type. By steering the wheel 31t with tire of the quay side leg 31 and fixing it in a direction substantially parallel to the girder 33, that is, in a direction substantially perpendicular to the quay side, the quay side leg 31 is Movement with a high degree of freedom is possible. On the other hand, the barge side leg 32 travels along the guide rail 24 or the guide rail 14 in a direction substantially parallel to the quay. If it is a tire type, there is a problem that the traveling direction is difficult to be stabilized depending on the road surface condition, etc. However, by using the rail type, the barge-side leg 32 is running on the floating barge 2 side with little space. The fear of falling to the sea side or the container housing part 22 side can be eliminated. By these quay side legs 31 and barge side legs 32, the girder 33 can be accurately moved with high accuracy by guiding it to a desired position in a direction substantially parallel to the quay wall, and also accurately in a direction substantially perpendicular to the quay side. Can be moved.
[0074]
With the super large ship Sb anchored in the water channel W, the container C loaded on the super large ship Sb is landed on the first yard 1A using the trolley 36a. At the same time, the container C previously stored and stored in the floating barge 2 is loaded onto the super-large ship Sb using the trolley 36b. At this time, the container C in the middle of cargo handling is inspected using the X-ray inspection apparatus 33x. By carrying out the landing and loading of the container C at the same time for a ship that has a large landing capacity and a large cargo volume, such as such a super-large ship Sb, the cargo handling efficiency can be significantly improved, and the berthing time can be reduced. It can be greatly shortened.
[0075]
Further, the container C landed from the super-large ship Sb can be accommodated and stored in the floating barge 2 and transshipped to a smaller medium / small ship Sa. Such an example is shown in FIG. This figure shows the state where the floating barge 2 is brought into contact with the first quay 11A after leaving the super-large ship Sb, and the middle / small ship Sa is anchored on the sea side wall portion 21B. It is. In this case, since the amount of loading on the medium / small vessel Sa is not so large, the container C once landed from the super-large vessel Sb is sequentially loaded onto the medium / small vessel Sa using only the trolley 36b. Go. Thus, the transshipment of the container C from the ship to the ship can also be performed using only the container crane 3. For this reason, the yard chassis, the transfer crane, etc. which were required every time it replaced, can be made unnecessary, and the container C can be reloaded more easily and in a short time.
Further, as described above, since the container crane 3 can carry out cargo handling directly from the storage to the ship, when storing the container C in the floating barge 2, a plurality of containers C are connected to each other, and the container crane 3 Thus, it becomes possible to carry out a plurality of containers C at the same time.
[0076]
In the container crane 3 according to this embodiment, the quay side leg 1 provided on the apron 1, the barge side leg 32 provided on the floating barge 2, and the girder connecting the quay side leg 31 and the barge side leg 32. 33 and trolleys 36a, 36b that can traverse the girder 33 and suspend the container C are provided. Thus, since the container crane 3 is spanned between the apron 1 and the floating barge 2, the apron 1 and the floating barge 2 are always connected with each other regardless of the approaching and separating of the floating barge 2. Cargo handling can be performed. Therefore, cargo handling can be performed even when the floating barge 2 is moved, and high cargo handling efficiency can be ensured.
[0077]
Also, two trolleys 36a and 36b are provided on the girder 33, and these trolleys 36a and 36b can be traversed independently of each other, so that the super-large ship moored between the apron 1 and the floating barge 2 is used. Cargo handling can be performed simultaneously between Sb and the apron 1 and between the super-large ship Sb and the floating barge 2. Therefore, the landing of the container C from the super large ship Sb and the loading of the container C to the super large ship Sb can be performed in parallel, and the cargo handling efficiency can be greatly improved.
[0078]
Furthermore, if the girder 33 extends to the upper side of the container accommodating portion 22 of the floating barge 2, the container C can be moved to the container accommodating portion 22 by the trolleys 36a and 36b and stored.
[0079]
Furthermore, if the girder 33 extends at least above the intermediate position between the land side wall portion 21A and the sea side wall portion 21B of the floating barge 2, the floor area of the container accommodating portion 22 can be increased.
[0080]
Furthermore, if the girder 33 is extended to the upper side of the sea side wall portion 21B of the floating barge 2, the floor area of the container accommodating portion 22 can be further increased.
[0081]
Further, since the girder 33 is provided so as to protrude further from the floating barge 2 to the sea side, the medium / small boat Sa anchored on the sea side wall portion 21B of the floating barge 2 and the floating barge 2 or apron Cargo handling can be carried out with one another. Therefore, since the ship can be anchored on both the land side and the sea side of the floating barge 2 for cargo handling, high cargo handling efficiency should be ensured even when the container C is transshipped from the ship to the ship. Can do.
[0082]
Furthermore, since the traveling means is provided on the lower side of the quay side leg 31 and the barge side leg 32, the container crane 3 can be moved with respect to the apron 1 and the floating barge 2.
[0083]
Furthermore, since the girder 33 is caused to travel in a direction substantially parallel to the quay by the traveling means, the trolleys 36a and 36b can move vertically and horizontally on the movable structure, enabling a wide range of cargo handling. be able to.
[0084]
Further, as a traveling means of the quay side leg 31, a tire-equipped wheel 31t having a rubber tire and capable of being steered is provided. Since the quay side legs 31 can be steered in this way, no special equipment is required on the apron 1 side, and the container crane 3 can be moved over a wide range with a high degree of freedom on the apron 1 side.
[0085]
Furthermore, since the tire-equipped wheel 31t can be fixed to a position facing in a direction substantially parallel to the quay and a position in a direction perpendicular to the quay, it can travel in either direction by steering the tire-equipped wheel 31t. And can. That is, the girder 33 can be moved in a direction substantially parallel to the quay, and can be moved in a direction substantially perpendicular to the quay as the floating barge 2 is moved. It can be performed with high efficiency.
[0086]
Furthermore, rail travel wheels 32 s that travel on the guide rails 24 laid on the floating barge 2 are provided as travel means for the barge side legs 32. Since the barge-side leg 32 travels on the guide rail 24 in this way, the barge-side leg 32 falls to the sea side or the container housing part 22 side while traveling on the floating barge 2 side where there is not enough space. Thus, the container crane 3 can be guided to a desired position and accurately moved with high accuracy.
[0087]
Further, a jack device 31j that can jack up the quay side leg 31 and a jack device 32j that can jack up the barge side leg 32 are provided. Therefore, when carrying out the cargo handling after moving the container crane 3, the container crane 3 can be accurately fixed at a predetermined position for carrying out the cargo by performing jack-up, and reliability and certainty at the time of cargo handling work can be achieved. The property can be made higher. In particular, since the quay side leg 31 is provided with wheels 31t with tires, if the cargo handling operation is performed while only supporting the tires, the position of the container crane 3 tends to become unstable due to the elasticity of the tires. The quayside leg 31 can be accurately fixed by the device 31j. That is, even if a tire-type wheel is employed, the container crane 3 can be stabilized during cargo handling work.
[0088]
In addition, the container terminal T1 according to the present embodiment includes an apron 1, a floating barge 2 that is located on the sea side of the apron 1 and can be approached and separated from the apron 1, and the container crane 3. Therefore, the cargo handling between the medium / small ship Sa or the super large ship Sb and the apron 1 or between the medium / small ship Sa or the super large ship Sb and the floating barge 2 is preferably performed. Can do. For this reason, it is possible to suitably cope with various sizes of ships and to ensure high cargo handling efficiency.
[0089]
Moreover, since the container accommodating part 22 which accommodates and stores the container C is provided inside the floating barge 2, the amount of container C stored can be reduced compared to the case where the container C is simply placed and stored. A large number of containers can be stored in a concentrated manner at a position close to the middle / small boat Sa that performs cargo handling.
[0090]
Furthermore, since the floor surface of the container accommodating portion 22 can be raised and lowered, the amount of the container accommodating portion 22 can be changed according to the amount of the container C received, and maintenance of the stored container C can be performed. Can be easy. Further, when the container C is unloaded, the height of the trolleys 36a and 36b and the container C can be maintained at a predetermined level, and the time required for the trolleys 36a and 36b to suspend the container C can be shortened. As a result, the time required for handling can be shortened, so that the handling efficiency can be further improved.
[0091]
Further, since the floating barge 2 floats on the sea, the floating barge 2 can be easily moved, that is, approached and separated from the apron 1 by using a propulsion device similar to that mounted on a tug boat or a ship. be able to. Therefore, the width of the water channel W can be easily adjusted, the ship width of the ship entering the water channel W can be easily accommodated in a short time, and the time until cargo handling can be greatly shortened.
[0092]
Furthermore, since the ballast device 23 for adjusting the buoyancy of the floating barge 2 and adjusting its vertical position is provided, the capacity of the container C in the floating barge 2 changes as the container C is loaded. Thus, even if the weight of the floating barge 2 increases or decreases, the draft can be kept constant at all times with almost no change. For this reason, since the height of the sea part of the floating barge 2 can be always maintained constant, and the container crane 3 can be always kept horizontal, the fall of cargo handling efficiency can be suppressed exactly.
[0093]
[Second Embodiment]
Next, a second embodiment will be described with reference to FIG.
In the present embodiment, components common to those in the first embodiment are denoted by the same reference numerals, and detailed description thereof is omitted.
[0094]
As shown in FIG. 4, the container terminal T 2 includes an apron 1, a floating barge 2, and a container crane 4 that handles the container C between the apron 1 and the floating barge 2.
[0095]
A guide rail 12 is laid on the first yard 1A of the apron 1 so as to extend in a direction substantially parallel to the first quay 11A. The guide rail 12 guides the container crane 4 to a desired position by running a quay side leg 41 (described later) of the container crane 4.
In addition, although the guide rail 14 similar to the said 1st Embodiment is laid also in the 2nd yard 1B, illustration and description are abbreviate | omitted.
[0096]
Rail running wheels 25 are attached to the bottom side of the floating barge 2. The rail traveling wheel 25 moves the floating barge 2 along the guide rail R laid on the seabed so as to extend in the moving direction of the floating barge 2 from the first quay 11A. When the floating barge 2 is moved, its buoyancy is adjusted as appropriate so that excessive weight is not applied to the guide rail R, and the rail traveling wheel 25 is not derailed from the guide rail R.
[0097]
As excessive weight is applied to the guide rail R, it is necessary to strengthen the ground at the bottom of the sea, and the frictional resistance between the guide rail R and the rail traveling wheel 25 increases, which is necessary for the movement of the floating barge 2. It is necessary to increase the driving force. For this reason, in order to be able to cope with a simple ground and to be easily movable with a small propulsive force, it is necessary to impart an appropriate buoyancy to the floating barge 2 so that excessive weight is not added. On the other hand, when the buoyancy is excessively increased, the rail traveling wheel 25 is easily lifted from the guide rail R, and the floating barge 2 is easily derailed. Therefore, it is necessary to adjust the buoyancy within an appropriate range.
The guide rail R may be provided in the sea, and the rail traveling wheel 25 may be provided at a position corresponding thereto.
[0098]
The container crane 4 includes a quay side leg 41 provided in the first yard 1A, a barge side leg 42 provided in the floating barge 2, and a girder 43 connecting the quay side leg 41 and the barge side leg 42. It is a crane with a portal structure. In FIG. 4, the case where four container cranes 4 are provided in the container terminal T2 is shown as an example. However, the number is not particularly limited, and is appropriately determined according to the handling amount of the container C and the like. It can be changed.
[0099]
The quay side legs 41 are provided as a pair so as to sandwich the girder 43 from both sides, and are connected and fixed integrally with the girder 43 on each upper side. A plurality of rail traveling wheels (wheels) 41 s as traveling means are provided on the lower side of these quayside legs 41. These rail traveling wheels 41s travel along the guide rails 12 laid in the first yard 1A. By providing such rail running wheels 41s, the quay side leg 41 runs on the guide rail 12 in a direction substantially parallel to the first quay 11A and is guided to a desired position, and the other directions. Driving is prohibited.
[0100]
The barge side legs 42 are provided as a pair so as to sandwich the girder 43 from both sides, and support the girder 43 slidably on the upper side of each. A plurality of rail traveling wheels (wheels) 42 s serving as traveling means are provided on the lower side of these barge side legs 42. These rail traveling wheels 42 s travel along the guide rails 24 laid on the floating barge 2. Further, a roller 42r for slidably supporting the girder 43 is attached to the upper side of the barge side leg 42, thereby causing the barge side leg 42 to follow the movement of the floating barge 2 and thereby the girder 43. It can be made to slide relatively.
[0101]
A plurality of jack devices 41j and 42j that can jack up the quay side leg 41 and the barge side leg 42 are provided on the lower side of each of the quay side leg 41 and the barge side leg 42. These configurations and functions are common to the jack devices 31j and 32j.
[0102]
The girder 43 is a long member that is supported by the quay side leg 41 on the land side and supported by the barge side leg 42 on the sea side and extends from the apron 1 to the floating barge 2. The girder 43 includes an X-ray inspection apparatus as an inspection apparatus for inspecting the insides of the trolleys 36a and 36b and the container C in a non-destructive manner, like the girder 33 of the container crane 3 in the first embodiment. 33x is provided. As described in the first embodiment, the X-ray inspection apparatus 33x may be provided on the trolleys 36a and 36b, or a spreader (not shown) suspended from these trolleys. Further, the inspection apparatus is not limited to one using X-rays.
[0103]
In the container crane 4 according to the present embodiment, the girder 43 is provided on the upper side of the barge side leg 42 so as to be slidable in the extending direction of the girder 43. Therefore, the quay side leg 41 can be made unnecessary to move in a direction substantially perpendicular to the first quay 11A. For this reason, the quay side leg 41 can travel on the guide rail 12 and the barge side leg 42 can travel on the guide rail 24, respectively. It can be guided to a position and accurately moved with higher accuracy.
[0104]
Since the girder 43 is provided on the upper side of the barge side leg 42 so as to be slidable in the extending direction of the girder 33, the quay side leg 41 is moved in the extending direction of the girder 43 with respect to the apron 1. It is possible to eliminate the necessity of moving the quay side leg barge side leg 42 and follow the movement of the floating barge 2. Accordingly, both the quay side leg 41 and the barge side leg 42 need only be moved in a direction substantially parallel to the quay, and can be moved along each of the guide rails 12 and 24.
[0105]
Further, since the quay side leg 41 can be moved only in a direction substantially parallel to the first quay 11A, that is, in a direction perpendicular to the first quay 11A, it is not possible to move in the vertical direction. The possibility that the container crane 4 interferes with the container crane 4 can be suppressed, and the transport of the container C in the apron 1 can be made smoother.
[0106]
Further, in the container terminal T2 according to the present embodiment, the floating barge 2 is moved along the guide rail R laid on the seabed, so that the floating barge 2 can be accurately moved with high accuracy. it can. For this reason, it is possible to make it less susceptible to the influence of wave height, waves, etc., and the time required for fine adjustment of the moving position can be extremely reduced, so that the time required to move the floating barge 2 can be shortened.
[0107]
[Third Embodiment]
Next, a third embodiment will be described with reference to FIG.
In the present embodiment, components common to those in the second embodiment are denoted by the same reference numerals, and detailed description thereof is omitted.
[0108]
As shown in FIG. 5, the container terminal T3 includes an apron 1, a floating barge 2, and a container crane 5 that handles the container C between the apron 1 and the floating barge 2.
[0109]
The container crane 5 includes a quay side leg 51A and a slide member 51B provided in the first yard 1A, a barge side leg 52 provided in the floating barge 2, and these quay side legs 51A and 51B and the barge side leg 52. This is a crane having a portal structure composed of girder 53 to be connected. In FIG. 5, the case where four container cranes 5 are provided in the container terminal T3 is shown as an example, but the number is not particularly limited, and is appropriately determined according to the handling amount of the container C and the like. It can be changed.
In addition, although the guide rail 14 similar to the said 1st Embodiment is laid also in the 2nd yard 1B, illustration and description are abbreviate | omitted.
[0110]
The quay side leg 51A is a fixed structure erected on the first yard 1A, and has a structure such as a wall body or a viaduct, and extends in a direction substantially parallel to the first quay 11A. The height is set higher than the vehicle height of a transfer device (not shown) such as a chassis or a transfer crane that travels in the apron 1. A guide rail 51g is laid on the upper side of the quay side leg 51A so as to extend in a direction substantially parallel to the first quay 11A. This guide rail 51g runs the slide member 51B and guides the container crane 5 to a desired position.
[0111]
The slide member 51B is a cylindrical member, and a rail traveling wheel (wheel) 51s as a traveling means is provided on the lower side, and the girder 53 is slidably supported on the inner side. For this purpose, a roller 51r is provided. The rail traveling wheel 51s travels along the guide rail 51g laid on the quay side leg 51A. By providing such rail traveling wheels 51s, the slide member 51B travels on the guide rail 51g in a direction substantially parallel to the first quay 11A and is guided to a desired position, and in other directions. Driving is prohibited.
[0112]
The barge-side legs 52 are provided as a pair so as to sandwich the girder 53 from both sides, and are integrally connected and fixed to the girder 53 on each upper side. A plurality of rail traveling wheels (wheels) 52 s as traveling means are provided on the lower side of these barge side legs 52. These rail traveling wheels 52 s travel along the guide rails 24 laid on the floating barge 2.
[0113]
In addition, a plurality of jack devices 51 j that can jack up the barge side legs 52 are provided on the lower side of the barge side legs 52. These configurations and functions are common to the jack device 42j.
[0114]
The girder 53 is a long member that is supported by the slide member 51 B on the land side and supported by the barge side leg 42 on the sea side and extends from the apron 1 to the floating barge 2. The girder 53 is slidably supported by a slide member 51B via a roller 51r. Accordingly, the barge side leg 52 and the girder 53 can be made to slide relative to the quay side leg 51A and the slide member 51B by following the movement of the floating barge 2.
[0115]
Further, the girder 53 has an X-ray as an inspection device for inspecting the insides of the trolleys 36a and 36b and the container C in a non-destructive manner, like the girder 33 of the container crane 3 in the first embodiment. An inspection device 33x is provided. As described in the first embodiment, the X-ray inspection apparatus 33x may be provided on the trolleys 36a and 36b, or a spreader (not shown) suspended from these trolleys. Further, the inspection apparatus is not limited to one using X-rays.
[0116]
In the container crane 5 according to the present embodiment, the quay side leg 51A is a fixed structure and is immovable in any direction. Therefore, the transporting equipment traveling in the apron 1A can easily pass under the girder 53 and can eliminate the possibility of interfering with the container crane 5. The container C in the apron 1 The conveyance can be further smoothed.
[0117]
【The invention's effect】
As described above, in the present invention, since the above-described configuration is adopted, it is possible to suitably cope with various sizes of ships and to ensure high cargo handling efficiency. Crane and container terminals can be provided.
[Brief description of the drawings]
1A and 1B are diagrams showing a state in which a floating barge approaches a quay wall in a container crane and a container terminal according to a first embodiment of the present invention, where FIG. 1A is a plan view and FIG. is there.
2A and 2B are views showing a state in which a floating barge is separated from a quay in the container crane and the container terminal shown in FIG. 1, wherein FIG. 2A is a plan view and FIG. 2B is a side view.
3 is a view showing a state where a ship is anchored on the sea side of a floating barge in the container crane and the container terminal shown in FIG. 1, wherein (a) is a plan view and (b) is a side view.
4A and 4B are diagrams showing a second embodiment of a container crane and a container terminal according to the present invention, wherein FIG. 4A is a plan view and FIG. 4B is a side view.
5A and 5B are views showing a container crane and a container terminal according to a third embodiment of the present invention, where FIG. 5A is a plan view and FIG. 5B is a side view.
[Explanation of symbols]
T1, T2, T3 Container terminal
1 Apron
1A 1st yard
1B 2nd yard
2 Floating barge (movable structure)
3, 4, 5 container crane
11A 1st quay (quay)
11B 2nd quay (quay)
12 Guide rail
21A Land side wall (land side edge)
21B Sea side wall (sea side edge)
22 Container compartment
22F floor slab
23 Ballast device (Position adjustment means)
24 guide rail
31, 41, 51A Quayside leg
31j, 41j jack device
31t wheels with tires (traveling means, wheels)
32, 42, 52 Barge side leg (structure side leg)
32j, 42j, 52j Jack device
32s, 42s, 52s Rail running wheels (traveling means, wheels)
33, 43, 53 Girda
33x X-ray inspection equipment (inspection equipment)
36a, 36b Trolley
41s, 51s Rail running wheels (wheels)
C container
Sa Medium / small ship (ship)
Sb Extra large ship (ship)
R guide rail
W Waterway

Claims

A container crane that handles a container between an apron formed near a quay and a mobile structure that is located on the sea side of the apron and can be approached and separated from the quay,
A quay side leg provided in the apron;
A structure side leg provided in the mobile structure;
A girder that connects the quay side leg and the structure side leg;
A trolley capable of traveling on the girder and suspending the container;
Is provided ,
A container crane characterized in that a ship can be anchored in a water channel formed between the apron and the mobile structure .

The container crane according to claim 1, wherein two or more trolleys are provided on the girder, and the trolleys can run independently of each other.

The container crane according to claim 1, wherein the girder extends to an upper side of a location where the container of the mobile structure is stored.

3. The container crane according to claim 1, wherein the girder extends at least above an intermediate position between a land-side end and a sea-side end of the mobile structure.

The container crane according to claim 1, wherein the girder extends to an upper side of an end portion on the sea side of the mobile structure.

3. The container crane according to claim 1, wherein the girder is provided so as to protrude further from the sea side end of the mobile structure to the sea side.

The container crane according to any one of claims 1 to 6, wherein traveling means is provided on a lower side of the quay side leg or the structure side leg.

The container crane according to claim 7, wherein the traveling unit causes the girder to travel in a direction substantially parallel to the quay.

The container crane according to claim 7 or 8, wherein the traveling means includes a wheel that travels along a guide rail laid on the apron or the movable structure.

The container crane according to claim 7 or 8, wherein a wheel having a rubber tire and being steerable is provided as the traveling means.

11. The container crane according to claim 10, wherein the wheel can be fixed at a position facing a direction substantially parallel to the quay and a position facing a substantially vertical direction.

The container crane according to any one of claims 7 to 11, further comprising a jack device capable of jacking up the quay side leg or the structure side leg.

The container according to any one of claims 1 to 12, wherein the girder is provided on an upper side of the quay side leg or the structure side leg so as to be slidable in an extending direction of the girder. crane.

An apron formed near the quay,
A movable structure located on the sea side of the apron and capable of approaching and separating from the apron;
A container crane according to any one of claims 1 to 13,
Container terminal characterized by being equipped with.

The container terminal according to claim 14, wherein a container accommodating portion for accommodating and storing the container is provided inside the movable structure.

The container terminal according to claim 15, wherein a floor surface of the container accommodating portion can be raised and lowered.

The container terminal according to any one of claims 14 to 16, wherein the mobile structure is a floating body floating on the sea.

The container terminal according to any one of claims 14 to 17, wherein the movable structure is moved along a guide rail laid in the seabed or in the sea.

The container terminal according to claim 17 or 18, further comprising position adjusting means for adjusting a vertical position of the movable structure.

A part of the apron is formed so as to be positioned on an extension line in a traveling direction substantially parallel to the quay of the structure side leg when the mobile structure approaches the quay. The container terminal according to claim 14, wherein the container terminal is a container terminal.

The container terminal according to any one of claims 14 to 20, further comprising an inspection device that inspects the inside of the container in a nondestructive manner.