JP4201806B2 - 光ディスク駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、角速度一定で回転駆動されてデータの読み書きが行なわれる光ディスクに関し、特に記録面が複数のゾーンに分割され、より外側のゾーンにおいてより高い周波数のクロックを用いて書き込み読み出しを行なうことにより、記録線密度がディスクの内周側と外周側とでほぼ一定となるようにした光ディスクに関する。
本発明はまた、ゾーン毎に異なる種類の記録媒体として用いることができ、また各ゾーンの媒体の種類の設定を変更し得る光ディスクに関する。
本発明はさらに、上記のような光ディスクの書込みおよび読出しに用いる駆動装置および光ディスクの書き込み読み出し方法に関する。
従来のこの種の光ディスクとして、ECMA/TC31/92/36に提案されたフォーマットを持つ片面1GBの光ディスクがある。この提案によれば、光ディスクの記録面がその径方向位置によって、即ち1または2以上の円周状の境界線によって複数のゾーンに均等に、即ち、各ゾーン内の物理トラックの数が同じになるように、分割されている。ゾーンの数は、セクタサイズに依って異なるが、例えば、512バイト/セクタなら54のゾーンに分割され、1024バイト/セクタなら30のゾーンに分割される。
各物理トラックは整数個のセクタを有する。各ゾーン内においては、各トラック内のセクタの数は同じである。より外側のゾーン程、各トラック内のセクタの数は多い。
また、光ディスクには、書き込みの可否、その態様に応じて、何度でも書き込みが可能なR/Wタイプ、一度だけ書き込みが可能なWOタイプ、ディスク生産時に予めデータが書き込んであり、その後は書き込みができないO−ROMタイプとがある。
従来の光ディスクでは、ゾーンごとに1トラックのセクタ数が異なるため、例えばSCSI機器として、上位の装置からリニアな(連続した整数の)論理アドレスを与えられた場合、目的のセクタの物理的位置を割出すアルゴリズムが複雑になる。また、各ゾーンの最も外側または最も内側の物理トラック内のセクタのデータ部は、隣接するゾーンの最も内側または最も外側の物理トラックのセクタのヘッダ部に隣接することがあり、この結果、該ヘッダ部からのクロストークの影響が大となることがあると言う問題があった。これは、データ部の情報は光磁気的に書き込まれているのに対し、ヘッダ部の情報はピットの形態で書き込まれており、ヘッダ部のデータの方が変調度が大きいからである。なお、各ゾーンの内部では、ヘッダ部同士が隣接し、またデータ部同士が隣接しており、ヘッダ部とデータ部が隣接することがないため、このようなクロストークの問題は少ない。
また、上記のように、光ディスクには、R/Wタイプ、WOタイプ、O−ROMタイプとがあるが、これらを同一のディスクに混在させて、光ディスクの用途を広げることが望まれる。しかるに従来、一枚のディスク上にR/Wタイプのメモリ領域とO−ROMタイプのメモリ領域とを備えたP−ROMタイプがあるのみであった。
本発明は、上記のような問題点を解消するためになされたもので、外部から与えられたアドレスに応じて、ディスク上の目的セクタの物理的位置を簡単にかつ迅速に求めることができる光ディスクを提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、隣接するゾーンの境界近くに位置するトラックのクロストークによる再生信号の誤りや外乱をなくすことにある。
本発明の他の目的は、1枚の光ディスクに、異なるタイプの記録領域の混在させ、その用途を広げることにある。
本発明の他の目的は、上記のような光ディスクの駆動に用いる駆動装置および光ディスクの書き込み読み出し方法を提供することにある。
本発明の光ディスク駆動装置は、
複数のセクタに格納されるデータを記録するための記録領域を有する光ディスクとともに用いられる光ディスク駆動装置であって、
上記光ディスクは、
上記セクタのデータを記録するための物理トラックを備え、
上記複数のセクタの各々には、2進数を用いた番号順のアドレスが与えられ、
上記物理トラックは、2個(nは1よりも大きい整数)のセクタによって構成されるアクセス動作の単位としての論理トラックを備え、
当該論理トラックを構成する2個のセクタのセクタアドレスは、n桁の2進数を用いて表される連続番号として与えられ、
上記各セクタのアドレスの始まりから予め定めた所定数のビットが、当該セクタを含む上記論理トラックのトラックアドレスを表わし、
上記各セクタのアドレスの終わりから予め定めた所定数のビットが、上記論理トラック内における当該セクタのセクタアドレスを表わし、
上記2個のセクタによって構成される上記論理トラックのアドレス情報が、上記物理トラックの複数箇所に保持され、
上記物理トラックの複数箇所に保持される上記論理トラックの同一のアドレス情報に対し、順序を示す識別番号をそれぞれ与え、当該識別番号が上記アドレス情報とともに上記物理トラックに保持され、
上記光ディスク駆動装置は、
アクセスすべき目的セクタのセクタアドレスを指定する指定手段と、
上記指定手段によって指定される上記セクタアドレスから、上記目的セクタが属する上記論理トラックのトラックアドレスを求めるアドレス算出手段と、
上記物理トラックの複数箇所に保持される上記論理トラックのアドレス情報、および上記識別情報に基づいて、ヘッドの現在位置を検出する検出手段と、
上記アドレス算出手段によって求められる上記トラックアドレス、および上記検出手段によって検出される上記ヘッドの現在位置に基づいて、上記目的セクタが属する上記論理トラックへのアクセスを行う手段と、
を備えたものである。
本発明の光ディスク駆動装置は、上記の光ディスクに用いられる光ディスク駆動装置であって、構造管理表に記録領域属性を記録する手段と、上記構造管理表に記録された記録領域属性を変更する手段とを備える。
本発明によれば、ディスクの各記録領域の属性をディスク上に記録したり、変更したりすることができるので、ディスクをそのときどきに必要に応じて柔軟に活用することができる。
本発明によれば、異なる性質のデータを同じディスク上に記録することの可能な光ディスクを実現することができる。
実施例1
まず、本発明の実施例1の光ディスクを図1ないし図5を参照して説明する。図1及び図3は本発明の実施例1の光ディスクの構成を示す図である。案内溝1は、光ディスク2上にあらかじめスパイラル状に形成されている。光スポット3は、図示しない光学系で、図示しない光源からの光を集束させて、案内溝1の間のランド部12を照射する。ヘッダ部4は、セクタアドレス5及びトラックアドレス6を含んでいる。ヘッダ部4は、ランド部12にエンボスないしスタンピングにより形成されたピットからなり、ディスクの生産時に形成される。即ち、プリフォーマットされている。これに対し、データ部7はデータが光磁気的に書込まれ、読み出されるものである。ピットの形態で書込まれたヘッダ部4の情報とデータ部7のデータとは同一の光ビームにより読取られる。ヘッダ部4とデータ部7でセクタ8を構成している。
各物理トラック9は、光ディスク2の1回転に相当し、整数個のセクタに分割されている。物理トラックが整数個集まって、ゾーン10、10a、10b、10cを構成する。即ち、光ディスク2の記録面のうちの通常の記録領域(ユーザーゾーン)は、光ディスクの中心を中心とする複数の同心円によって複数のゾーンに分割され、記録領域内の物理トラック9の各々は何れかのゾーンに属する。本実施例では、図5に示すように、31ゾーン(ゾーン#0から#30まで)に分けられている。最外側のゾーン#0と最内側のゾーン#30は741本の物理トラックで構成され、他のゾーンは740本の物理トラックで構成されている。最外周のゾーン10aのセクタ数が最も多く、内周側のゾーンほどセクタが少ない。隣接するゾーン間で物理トラック当たりのセクタ数の差は1以上であり、図示の例では1である。
使用に際し、書き込み/読み出しヘッドがディスクのどのゾーンをアクセスしているかに拘らず、ディスクは定角速度で回転駆動される。
ディスクの記録領域(ユーザー領域)の全体で記録線密度をほぼ一定とするため、どのゾーンにデータを記録するかに応じて、記録に用いられるクロックの周波数が変更ないし切換えられ、より外側のゾーンでより高い周波数が用いられる。
読み出しの際、書き込み/読み出しヘッドが一つのゾーンから他のゾーンに移るとき、クロックの周波数が切換えられる。
ゾーン10bの最も内側のトラック11b及びゾーン10cの最も外側のトラック11cは、図4に示すように、1物理トラックを構成するセクタ数が異なるためトラック11bのトラックヘッダ部4−1とトラック11cのデータ部7−2の一部、トラック11cのヘッダ部4−2とトラック11bのデータ部7−1の一部が隣接している。
以上のような物理的な構造に、各々整数個のセクタで論理トラックを構成し、各々整数個の論理トラックで回転グループを構成する。図示の例では、各論理トラックは17セクタで構成される。各セクタは1024バイトの長さを有する。各回転グループは各ゾーンに対応し、各回転グループの外周側縁部及び内周側縁部は、それぞれ対応するゾーンの外周側縁部及び内周側縁部に略一致する。
以下、各ゾーンと回転グループの対応関係、各ゾーン内の物理トラック数と各回転グループ内の論理トラック数との関係などを図5を参照して説明する。
図5で、各欄の上部の記号は各々以下のような意味を持つ。
ZN: ゾーン番号
S/R: 1回転(1物理トラック)当たりのセクタ数
PT/Z: 該当ゾーンの物理トラック数
S/Z: 該当ゾーンのセクタ数:S/R×PT/Z
ΣS/Z: 各ゾーンのセクタ数(S/Z)の累計
LT/G: 該当回転グループの論理トラック数
ΔLT/G: 隣接する回転グループ間の論理トラック数(LT/G)の差
S/G: 該当回転グループのセクタ数:LT/G×17
ΣS/G: 各回転グループのセクタ数(S/G)の累計
DΣS: 各ゾーンのセクタ数の累計と各回転グループのセクタ数の累計の差: ΣS/G−ΣS/Z
複数の論理トラックが集って、1回転グループを構成する。各回転グループは、各ゾーンに対応する。各回転グループに属するセクタの数が対応するゾーンに属するセクタの数にほぼ等しくなるように、各回転グループを構成する論理トラックの数が定められる。この結果、各回転グループの始点および終点(ΣS/Gの値で表わされる)は対応するゾーンの始点、終点(ΣS/Zの値で表わされる)と必ずしも一致せず、数セクタのずれが生じる。最初の回転グループの始端と最初のゾーンの始端とは一致している。図5の累計の差(右端の欄:DΣSの値で表わされ)は上記の始点、終点のずれを表わし、各回転グループの最後の部分のセクタであって、対応するゾーンではなく、その次のゾーン内に位置するものの数を示す。最後の回転グループのセクタのうち、最後のゾーンからはみ出すもの(図示の例では12セクタ)は記録面の予備の領域(最も内側のゾーンの内側に設けられている)内に形成される。
このように論理トラックを配置したディスクにおいては、ディスクのヘッダ部に書き込まれたトラックアドレスおよびセクタアドレスがそのまま、上位装置からのリニアな(一次元の連続した整数で表わされる)論理アドレスに対応するので、簡単な整数演算で実際のセクタアドレスやトラックアドレスが計算できるという利点がある。また、ゾーンが異なれば、1回転のセクタ数が異なるが、1論理トラック当たりのセクタ数が一定(図5に示す例ではどの回転グループでも「17」)であるので、上記の計算においてそれを考慮しないで済むという利点がある。
さらに、セクタのディスク上の物理的位置を示す物理トラックアドレス及びセクタアドレスも、論理トラックアドレスおよびセクタアドレスから、簡単な計算で求めることができる。
実施例2
次に、図6および図7を参照して、実施例2の光ディスクについて説明する。図6は、実施例2の光ディスクの一部を示す概念図、図7は実施例2の論理的トラック構造を示す表である。図6に示すように、隣り合うゾーンの境界13の近傍においては、各ゾーンの少なくとも一本の物理トラック14、15がガードトラックとして指定され、ここにはユーザによるデータが記録が行なわれない。また、各ゾーンのうちの少なくとも一方の物理トラック16がテストトラックとして指定され、ここにもユーザによるデータの記録が行なわれない。図示の例では、各ゾーンの最も内側の物理トラック14がガードトラックとして指定され、各ゾーンの最も外側の物理トラック16が、テストトラックとして指定され、各ゾーンの外側から2番目の物理トラック15がガードトラックとして指定されている。
ガードトラック14、15はゾーンの境界付近におけるクロストークを避けるためのものである。ガードトラックには、データを記録するトラックとは独立したアドレス(トラックアドレスおよびセクタアドレス)が与えられる。ガードトラックのアドレスは、データの記録に用いられるセクタに与えられるアドレスの範囲外のものである。この結果、データの記録および読み出しの際に、ガードトラックがアクセスされることがない。このように、ガードトラックはデータの記録には用いられない。
テストトラック16は、記録パワーの調整に用いられるものであり、例えば駆動装置の電源が投入されたときに、記録パワーを変えながら、テストトラックにテストデータを記録して再生し、各記録パワーにおける誤り率を検出することにより最適の記録パワーを求める。
図示のように、テストトラック16として、ガードトラック14、15の間のトラックを指定すると、仮に過大なパワーでテストデータの記録が行なわれても、通常のデータの記録に用いられるトラックは影響を受けないと言う利点がある。しかし、他の物理トラックをテストトラックと指定することも可能である。
テストトラックにも、データ記録用のセクタとは独立にアドレスが与えられる。テストトラックのアドレスは、データの記録に用いられるセクタに与えられるアドレスの範囲外のものである。この結果、データの記録および読み出しの際に、テストラックがアクセスされることがない。このように、テストトラックはデータの記録には用いられない。
ガードトラックおよびテストトラック以外のトラックをデータ記録用のトラックとし、17セクタを1論理トラックとして、論理トラックを構成する。この時隣接する回転グループ相互間で、論理トラック本数が一定の値、図示の例では43本、の差がつくように論理トラック本数を決定する。こうすれば、論理トラック本数が簡単な整数演算で計算できるため、テーブルなどによる管理が不要である。
図7は、実施例2の論理トラック構造を示す。この論理的トラック構造は図5のものと概して同じである。しかし、ゾーン#0と#30が他のゾーン#1〜#29と同一の740物理トラックからなっている。
図7において、各欄の上部の記号のうち図5と同じものは図5と同じ意味を持つ。G+Tは各ゾーンのガードトラックおよびテストトラックのセクタ数を表わす。
本実施例2は、上記の実施例1に対し、以下の点で優れている。すなわち、実施例1では、各回転グループの最後の論理トラックの後端が対応するゾーンの後端と一致せず、幾分はみ出しており、そのはみ出すセクタ数も図5でもわかるように一定ではない。この場合、クロックの切り替わりを論理トラック内で制御する必要がある。従って、交代処理(欠陥のあるセクタの代りに同じ回転グループ内の予備のセクタにアクセスするための処理)と実際の物理的な配置による制御(クロックの切換え等)の二重の管理をしなくてはならないないという欠点がある。また、ゾーンの境界付近で、隣接する物理トラック相互間でクロストークが発生するおそれがあるという問題がある。さらに、各回転グループ用のテストトラックもなく、十分な記録パワーの調整ができない。また、各回転グループの論理トラック数の間に規則性がなく、各回転グループ内の論理トラック数を記憶したテーブルを備え、アクセス時にこのテーブルを参照して論理アドレスから物理アドレスへの変換を行なう必要がある。
図7に示す実施例2の論理トラック構造は、上記のような実施例1での問題点を解決するものであり、各回転グループの論理トラックが対応するゾーンからはみ出すことがない。また、ガードトラックを設けたことにより、ゾーンの境界付近でのクロストークをなくすことができる。さらにテストトラックを設けたので、記録パワーの調整にこれを利用することができる。さらに、隣り合う回転グループのトラック数相互間の差が一定であり、論理アドレスから物理アドレスへの変換を簡単な演算で行なうことができ、変換のためのテーブルを設ける必要がない。
実施例3
以下、図8を参照して実施例3について説明する。実施例3は、概して実施例2と同一であるが、以下の点で異なる。
実施例2の論理トラックのフォーマットには、各回転グループ内で規定の論理トラックを確保した余りのセクタ(記録には用いられない)の数が一定ではない。このため物理的な位置を計算する際に、この余りのセクタ数を、テーブルに記憶しておく必要があるという問題点がある。
図8に実施例2での問題点を解決する論理トラック構造を示す。各欄の上部の記号のうち図5および図7と同じものは同じ意味を持つ。DUMは、各ゾーン内で、論理トラックを確保した残りのセクタ数、ΔDUMは、隣接するゾーン間での、この残りのセクタ数DUMの差である。また、RESは、DUMとG+Tの和である。
図8において、論理トラック数LT/Gが隣接する回転グループ相互間で所定数、例えば43異なるようにした上で、さらに3物理トラックのガードトラックとテストトラックを確保し、残ったセクタ数DUMが、隣接する回転グループ相互間で所定数、図示の例では6、異なるようにした。このようにすれば、物理的な位置を計算する際に、この余りのセクタ数DUMの差が一定であるので、これをテーブルに記憶して置かなくとも、一定の定数として計算式に組込めばよく、計算が簡単である。
実施例4
以下、図9および図10を参照して、実施例4について説明する。この実施例は、実施例2と1回転グループあたりの物理トラック数と、ディスク全体の回転グループ数が異なることを除いて同一である。
実施例3の論理トラックのフォーマットは、実施例1及び実施例2の問題点を解決し、論理トラック確保後の残りのセクタ数は正数であることから、論理トラックがゾーンの境界をまたぐこともない。また、論理アドレスから、実際の物理的な位置を計算する際は、テーブルによらず整数演算で計算することが可能となる。しかし、残りのセクタが常にデータの記録をしない無駄なセクタとして存在することになり、ディスクの容量を十分に活用していないという問題点がある。 図9及び図10に実施例3での問題点を解決する論理トラック構造を示す。図9が1024バイト/セクタ、図10が512バイト/セクタの場合である。図9及び図10において、各ゾーンあたりの全セクタ数が、丁度論理トラックを整数本分に相当し、かつ、論理トラック本数が隣合うゾーン相互間の論理トラック数の差が一定(図9の場合には、176、図10の場合には54)となるように、配置されている。
なお、図示の例では、ガードトラック及びテストトラックを設けていないが、実施例3と同様に確保することも可能である。
実施例5
以下、図11および図12を参照して、実施例5について説明する。この実施例では、1セクタは1024バイトから成る。ディスクの構成は、図1〜図3に示すものと概して同じであるが、各セクタのヘッダ部が図1のものとは異なる。即ち、図11に示すように、二つのアドレス部4aおよび4bを有する。アドレス部4aおよび4bの各々は、トラックアドレス部6、セクタアドレス部5およびID部21を有する。二つのアドレス部4aおよび4bのトラックアドレス部6およびセクタアドレス部5には同じアドレスが書き込まれている。このアドレスはそのセクタのアドレスを表わす。同じアドレスが二重に書き込んであるのは、信頼度を増すためである。ID部21は一番目のアドレス部4aと二番目のアドレス部4bのアドレスを識別するためのもので、例えば、アドレス部4aのID部21には「0」が、アドレス部4bのID部21には「1」が書き込んである。
図12は論理トラックの配置を示す。この図において、各欄の上部の記号のうち、図5、図7および図8と同じものは同じ意味を持つ。S/LTは論理トラック一本当たりのセクタ数を表わす。図示のトラックの配置は概して図5のものと同じであるが、以下の点で異なる。まず、ゾーンの数が図5のごとく31ではなく、30である。そして、各ゾーンは752本の物理トラックを有する。さらに、各論理トラックは2の4乗即ち16個のセクタを有する。
図11に示すように、トラックアドレス6は、16ビットで構成され、0から22560までの値を示すのに用いられている。セクタアドレス5は、4ビットで構成され、0から15までの値を示すのに用いられている。
以上のように、上記実施例では、トラックアドレスを16ビットに設定したため、トラックアドレスの計算が容易である。
実施例6
次に図13および図14を参照して、実施例6を説明する。この実施例でも、1セクタは1024バイトから成る。この実施例では、図13に示すように、ゾーン0から29まで各々768本の物理トラック10から構成されており、その中に、128セクタで1論理トラックを構成する。また、アドレスは2重書きとする。図14にその場合のヘッダ部4a、4bのフォーマットを示す。トラックアドレス6は、16ビットで構成され、0から23040までの値を表わすのに用いられ、セクタアドレス5は、7ビットで構成され、0から127までの値を表わすのに用いられている。IDアドレス7は「0」または「1」をとる。
このような論理トラックの配置は、ディスクから読み出したトラックアドレスとセクタアドレスがそのまま、上位装置からのリニアな論理アドレスに対応して、簡単な整数演算で実際のトラックアドレスおよびセクタアドレスが計算できるという利点がある。また、実際の1回転のセクタ数(1物理トラックのセクタ数)が異なっても、それを考慮しないで済むという利点がある。
なお、図11及び図14に示す例では、アドレスが2重書きされているが、2回以外であっても、2のm乗(mは整数)回多重に記録することとしても良い。この場合、IDは、何回目のアドレスであるかを示すものとする。
実施例7
次に、図15および図16を参照して、上記のような光ディスクを駆動装置にローディングして、目的セクタをアクセスする際の動作を説明する。図15は、光ディスク2の書き込み、読み出しに用いられる光ディスク駆動装置31と上位装置32とを示す。光ディスク2は実際には、光ディスク駆動装置31内にローディングされるが、便宜上光ディスク駆動装置31の外に図示してある。光ディスク駆動装置31は上位装置32から、光ディスク2に対する書き込み、読み出しの指令を書き込み、読み出しを行なうべきアドレスとともに受取る。このアドレスはリニアなものである。
以下、このような指令を受けた駆動装置が、与えられたアドレスに基づいて対応するセクタが属するトラックをシークする動作を説明する。書き込みおよび読み出しの動作自体は周知であるので省略する。
図16は、上記のようなシークのための動作を示す。まず、駆動装置31は、ディスク2上の、ヘッダ部の現在位置(現に書き込み/読み出しヘッドが対向している位置)の論理トラックのアドレスを読み込む(102)。次に、この読み込まれた論理トラックのアドレスから、その論理トラックが属するゾーンの番号を計算する(104)。次に、アドレスが読み込まれた論理トラックの物理的位置を計算する(106)。次に、上位装置32からのリニアな論理アドレスを論理トラックアドレスに変換する(108)。次に、目的論理トラックアドレスのゾーン番号を計算する(110)。次に、目的セクタの物理的位置を計算する(112)。次にゾーン番号を考慮して、現在位置と目的位置との間の物理トラック数を計算する(114)。求められた物理トラック数を利用してシーク動作を開始する(116)。以上の動作を目的トラックに達するまで繰返す(118)。
目的トラックに達したら、各セクタのヘッダ部のアドレスを読み取って、目的のセクタを探す。
先に述べた実施例の光ディスクを用いると、以上のようなシーク動作において、下記のような利点がある。例えば、光ディスクが実施例1、2、3の光ディスクである場合には、ステップ108における変換が簡単な計算によって行ない得る。即ち、論理トラックアドレスAtおよび論理セクタアドレスAsは割算における整商、剰余として求められる。
即ち、

L/(S/LT)

ここで、S/LTは論理トラック当たりのセクタ数、ALは上位装置からのリニアな論理アドレスである。従って、アドレスの変換のためのテーブルが不要であり、装置の構成あるいはシークのためのソフトウエアに簡単となる。
また、実施例2の光ディスクを用いた場合には、ステップ104および110におけるゾーン番号の算出(ゾーンの特定)が以下の関係式を用いて行ないうる。即ち、与えられたAtに対して

17×(ZN+1)×{LT/GZN=0+(LT/GZN=0
−ΔLT/G×ZN)}/2
> 17 × At + (テーブルに記憶されている残りのセクタ数)

を満足する最小のZNが求めるゾーン番号になる。
ここでLT/GZN=0
はゾーン#0内の論理トラックの数である。従って、テーブルには、比較的小さな数値である、残りセクタ数を記憶させれば良い。従って、装置の構成あるいはシークのためのソフトウエアが簡単となる。
さらに、実施例4の光ディスクを用いた場合には、ステップ104および110におけるゾーン番号の算出(ゾーンの特定)を以下の関係式を用いて行ない得る。即ち、与えられたAtに対して

17×(ZN+1)×{LT/GZN=0+(LT/GZN=0
−ΔLT/G×ZN)}/2
> 17 × At

を満足する最小のZNが求めるゾーン番号になる。従って、残りセクタ数を用いての修正が不要である。従って、ステップ104やステップ110あるいはシークのためのソフトウエアが簡単となる。
実施例8
次に図17および図18を参照して、本発明の実施例8を説明する。この実施例は、実施例2で説明したテストトラックを有する光ディスクに書き込みを行なうに先立ち、書き込みに使うレーザービームのパワーの調整を行なうためのものである。このようなパワーの調整の機能は、図15に示した光ディスク駆動装置に設けられる。図17は、そのような機能を持つ光ディスク駆動装置31の機能を示すブロック図である。図示のように、この光ディスク駆動装置31は、CPU、ROMおよびRAMを備えた制御回路33と、記録回路34と、レーザ制御回路35と、半導体レーザを内蔵した書き込み/読み出しヘッド36と、再生回路37と、再生品質評価回路38とを備えている。制御回路33は、上位装置32からの指令を受取って、パワー調整の実施のための制御信号を装置31内の各部に送る。このとき、書き込みに用いるレーザのパワーの初期値を出力する。記録回路34は、制御回路33からの制御信号に基づきテストデータの記録を行なう。即ち、所定の内容のデータを提供する。レーザ制御回路35は、記録回路34から供給されたデータを変調して書き込み/読み出しヘッドに送る。この際、半導体レーザのパワーを制御回路33からの出力された初期値に設定する。書き込み/読み出しヘッド36は、与えられたデータを設定されたパワーで記録する。そして、記録したデータを読み取る。再生回路37は、書き込み/読み出しヘッド36で読み取られたデータを復調する。再生品質評価回路38は、再生回路37からのデータが記録回路34から与えられたデータに対しどの程度の忠実であるか、即ち誤り率がどの程度であるかを計算し、これにより再生品質を評価する。この評価結果に基づき、制御回路33は、パワーの設定値を変更する。これを繰返してパワーの最適値を求める。
図18は、上記のパワーの設定値の変更を繰返して、パワーの最適値を求める過程を示す。まず、パワーを初期値に設定して(202)、書き込みを行なう(204)。次に書き込んだデータを再生する(206)。そして、品質を評価する(208)。品質が良ければ終了する。良くなければ、パワーが大き過ぎるどうかの判断をする(210)。大き過ぎる場合にはパワーの設定値を下げる(212)。逆に小さ過ぎる場合にはパワーの設定値を上げる(214)。そして、ステップ204に戻る。以上の動作を、再生品質が良好となるまで繰返す。
実施例9
次に、図19を参照して、実施例9の光ディスクを説明する。この実施例のディスクの構造は、実施例1のディスクと概して同じである。しかし、以下に詳しく説明するように、ゾーンごとに異なるタイプの記録領域として設定可能である点で異なる。
図19に示すような論理トラック構造を配置する。図19は1024バイト/セクタで17セクタ/論理トラックの場合である。各欄の上部の記号のうち、図5、図7、図8および図12と同じものは同じ意味を持つ。FLTは各ゾーンの最初の論理トラックのアドレスである。LTは各ゾーンのうち、データ論理トラック、予備トラックまたはパリティトラックのトラック番号を示す。TESTは各ゾーン内のテストトラックのトラック番号を示す。PARは各ゾーン内のパリティトラックの数を示す。パリティトラックは対応するゾーンがO−ROM(fully embossed)に設定された時にパリティシンボルを記録するために用いられる。
図19に示すように、記録領域は、ゾーン番号で0から29までの30ゾーンに分けられおり、各ゾーンは748本の物理トラックからなっている。各ゾーンの論理トラック数は各ゾーンのセクタ数を17で除することにより得られる。パリティトラックは、各ゾーン内の所定の位置に設けられ、パリティトラック数はゾーン番号の増加にともない144から86まで順に2ずつ減少するよう設定される。この結果、各ゾーンのパリティトラックアドレスを求める際に、パリティトラック数を所定数(2)ずつ減少させればよく、簡単な整数計算で算出する事ができ、アドレスを記憶したテーブル等が不要である。
図20は1024バイト/セクタの本発明実施例9のディスク構造管理表の説明図である。ディスク構造管理表は欠陥管理領域(ユーザーゾーンの先頭の部分:最初のゾーンの先頭の部分)の最初のセクタに設けるものである。
図20において第0バイトから第21バイトまでは欠陥処理に関する情報であり、本発明と直接に関係がないためここでは省略する。第22バイトから第51バイトまではゾーン#0からゾーン#29までの各ゾーンのタイプを特定するものである。ここでタイプとはR/W、WO、O−ROMの3種であり、図中の各バイトNo.の行の「01」は対応するゾーンがR/Wタイプであることを表わし、「02」は対応するゾーンがO−ROMタイプであることを表わし、「03」は対応するゾーンがWOであることを表わす。図20の表で、「(01)」、「(02)」、「(03)」の間の「/」は「または」を意味する。
ディスクがR/Wタイプのときはディスク構造管理表の第22〜51バイトをすべて「01」にし、WOタイプのときは第22〜51バイトをすべて「03」に、O−ROMタイプのときは第22〜51バイト「02」に設定する。また、P−ROM(即ちR/WタイプのゾーンとO−ROMタイプのゾーンの混在したもの)のときは、R/Wタイプのゾーンに対応するバイトは「01」となり、WOタイプのゾーンに対応するバイトは「02」となる。
ディスクが(R/W+WO)タイプ即ち、R/WタイプのゾーンとWOタイプのゾーンの混在したものである場合には、R/Wタイプのゾーンに対応するバイトは「01」に、WOタイプのゾーンに対応するバイトは「03」に設定される。
ディスクが(WO+O−ROM)タイプ即ち、W/OタイプのゾーンとO−ROMタイプのゾーンの混在したものである場合には、W/Oタイプのゾーンに対応するバイトは「03」に、O−ROMタイプのゾーンに対応するバイトは「02」に設定される。
ディスクが(R/W+WO+O−ROM)タイプ即ち、R/WタイプのゾーンとWOタイプのゾーンとO−ROMタイプのゾーンの混在したものである場合には、R/Wタイプのゾーンに対応するバイトは「01」に、WOタイプのゾーンに対応するバイトは「03」に、O−ROMタイプのゾーンに対応するバイトは「02」に設定される。
各ゾーンのタイプは他のゾーンとは独立に設定可能である。
このように、従来の光ディスクとしては、R/Wタイプ、WOタイプ、O−ROMタイプ、R/Wタイプの部分とO−ROMタイプの部分が混在するP−ROMタイプの4種類しかなかったが、本実施例では、上記の4種類に加えて、R/Wタイプの部分とWOタイプの部分の混在したタイプ、W/Oタイプの部分とO−ROMタイプの部分とが混在したタイプ、R/Wタイプの部分と、W/Oタイプの部分とO−ROMタイプの部分とが混在したタイプの3種類が可能であり、全部で7種類のディスクが得られる。
また、従来のP−ROMタイプでは、ディスクの最初のゾーンからあるゾーンまではR/Wタイプで、その次のゾーンからは最後のゾーンまではO−ROMタイプのゾーンとなっている、即ち、ディスクを径方向に即ちディスクの中心を中心とする円周状の境界線により2分割したもののみであった。これに対し、本実施例では、1つのディスク上の各ゾーンのタイプを自由に設定することが可能である。
実施例10
以下、図21を参照して実施例10について説明する。既に述べたように、ディスクは一定の角速度で回転駆動され、記録および読み出しに用いられるクロックの周波数はゾーンによって切換えられる。ディスクに、R/Wタイプ、WOタイプ、O−ROMタイプを混在させる場合、R/Wタイプのゾーンを最も外周側に、WOタイプのゾーンを次に、O−ROMタイプのゾーンを最も内側に配置する。これは、外周側ほど、データ転送レートが高いことを考慮し、最も頻繁にアクセスが行なわれるタイプのゾーンを外周側に配置することとしているのである。即ち、R/Wタイプがリード、ライト、イレーズの3動作を実行するために3つのタイプのうちもっとも頻繁にアクセスされるので、最も外周側に配置し、またWOタイプとO−ROMタイプとでは、前者が後者に対して1回ではあるが書き込み動作がよけいにあることを考慮して、WOタイプの方をより外周側に配置している。
実施例11
次に、図22を参照して実施例11について説明する。実施例10と同様の光ディスクにおいて、図21に示すように、R/Wタイプ、WOタイプを混在させる場合、R/Wタイプのゾーンを最も外側に、WOタイプのゾーンを内側に配置する。これは、外周側ほど、データ転送レートが高いことを考慮し、最も頻繁にアクセスが行なわれるタイプのゾーンを外周側に配置している。
実施例12
次に、図23を参照して実施例12について説明する。実施例10と同様の光ディスクにおいて、図21に示すように、WOタイプ、O−ROMタイプを混在させる場合、WOタイプのゾーンを外側に、O−ROMタイプのゾーンを内側に配置する。これは、外周側ほど、データ転送レートが高いことを考慮し、より頻繁にアクセスが行なわれるタイプのゾーンを外周側に配置している。即ち、WOタイプとO−ROMタイプとでは、前者が後者に対して1回ではあるが書き込み動作がよけいにあることを考慮して、WOタイプの方をより外周側に配置している。
実施例13
次に図24を参照して実施例13について説明する。この実施例は、以下に述べるように、ゾーンの属性を変更する機能を持った光駆動装置31に関するものである。図示のように、上位装置32と、駆動装置31は、たとえばSCSIのようなインターフェースでつながれている。また、光ディスク2は、実際には光デイスク駆動装置31内にローディングされる。
この実施例13では、光ディスクは全面R/W領域として作成されている。ただし、「空き」と表示した領域は最初は、アクセス不能になっている。光ディスク駆動装置に、各ゾーンの属性の管理テーブルを書き直すコマンドAを実行する機能を持たせ上位装置から、コマンドAを受取るとコマンドに指定されたゾーンの属性を、たとえば図24のように属性をWOに変更し、これとともに、「空き」領域をアクセス可能にする(B)。属性がWOに変更された領域に、データを書き込むと、この書き込まれたデータは、その領域の属性がWO属性に変更されているため、書換えができない。即ち、この部分はROMとなる。一方、新たにアクセス可能となったR/W領域には、書き込み、読み出しが可能である。従って、これにより、P−ROMと等しい機能をもつ光ディスクを得ることができる。
以上の様な、属性の変更はユーザがディスクの使用中に行ない得る。また、一端WOに変更した後、R/Wに戻すことも可能である。
ROM部分をエンボスにより形成したP−ROMのディスクは、その制作のためには、原盤を作成する必要があるため、複製する枚数が少ない場合には、1枚あたりのディスクのコストが高くなる。これに対し、上記実施例の如くにディスクを制作すれば、ROM部分をエンボスにより形成したP−ROMディスクと等価なディスクが安価に得られる。
実施例14
次に、図25を参照して実施例14について説明する。この実施例も、ゾーンの属性を変更する機能を持った光駆動装置31に関するものである。図24に示した実施例では、R/W領域のデータのある部分を全面的にWO属性に書き直している。図25ではコマンドCで指定されたゾーンのみ、指定された属性(図示の例ではWO)に書き換えられる(D)。たとえばあるゾーンに書き込まれたデータのみ改ざん防止したい場合などに応用できる。
実施例15
次に図26を参照して実施例15について説明する。この実施例は、ゾーンの属性を変更しバックアップコマンドを実行する機能を持った光駆動装置31に関するものである。図26において、図24と同様の部分は説明を省略する。光ディスク2は、複数のゾーンに分割され、各々のゾーンの属性は、管理テーブル41で管理されている。図26において、各ゾーンはR/W領域とWO領域の交互にその属性を定義され、WO領域とR/W領域とはほぼ同じ総容量を有する。
バックアップコマンドを実行するための具体的な制御の手順を図27を参照して説明する。図27において、上位装置からコマンドを受信すると(302)コマンドの内容を判断し(304)、容量の問い合わせであれば、R/W領域の容量を返答する(306)。リードまたはライトコマンドであれば(308)、書き込み/読み出しヘッドがR/W領域をアクセスしているかをチェックし(310)、R/W領域であればコマンドを実行する(312)。また、バックアップコマンドであれば(314)、直ちに上位装置32に実行完了を返し(316)、上位装置32からのアクセスを監視しながらアクセスのない状態であれば、随時R/W領域のデータをWO領域に複写する(320)。このとき必要があれば、管理テーブル内の対応するゾーンの属性を、複写に先立って「R/W」に書き換え(318)、複写後に元の戻す(322)。図26において、バックアップコマンドEに対して、テーブルの書き換えFおよびH、そしてデータの複写Gが実行されることを示している。
なお、WO領域の総容量をR/W領域の総容量よりも大きくしておいても良い。
実施例16
次に図28を参照して、実施例16について説明する。この実施例も、ゾーンの属性を変更する機能を持った光駆動装置31に関するものである。図28において、図26と同様な部分は説明を省略する。光ディスク2は両面に記録可能なものである。光ディスク駆動装置31は光ディスク2の両面にディスクをうらがえすことなく、リードライトする機能を持つ。ここでA面(表)はR/W領域であり、B面(裏)はWO領域である。図27に示したのと同様の手順によって、バックアップコマンド(I)により、B面の属性をR/W領域に一端変更し(J)、A面のデータをB面に複写し(K)、しかる後B面の属性をWOに戻す(L)。WO領域にデータ複写するので、領域の属性を変更する機能を持たない光ディスク装置によって、データが破壊されることはない。
実施例17
次に図29および図30を参照して、実施例17について説明する。この実施例も、ゾーンの属性を変更する機能を持った光駆動装置31に関するものである。図29において図26、図28と同様な部分は説明を省略する。図30に示すように、光ディスク駆動装置が上位装置32から、リストアコマンドMをうけると(402)ただちに上位装置に完了を返し(404)、WO領域のデータをR/W領域に複写する(406)。
本発明に係る光ディスクの構造を示す概略斜視図である。 本発明に係る光ディスクの構造を示す概略平面図である。 案内溝およびランド部を一部断面にして示す斜視図である。 本発明に係る光ディスクのゾーンの境界付近のトラックの構造図である。 本発明の実施例1におけるディスクのフォーマットを示す説明図である。 本発明の実施例2におけるガードトラックおよびテストトラックの配置を示す概略部分平面図である。 本発明の実施例2におけるディスクのフォーマットを示す説明図である。 本発明の実施例3におけるディスクのフォーマットを示す説明図である。 本発明の実施例4におけるディスクのフォーマットの一例を示す説明図である。 本発明の実施例4におけるディスクのフォーマットの他の例を示す説明図である。 本発明の実施例5におけるヘッダ部のフォーマットを示す説明図である。 本発明の実施例5におけるディスクのフォーマット例を示す説明図である。 本発明の実施例6におけるフォーマットを示す説明図である。 本発明の実施例6におけるヘッダ部のフォーマットを示す説明図である。 光ディスクの書き込み、読み出しに用いられる光ディスク駆動装置と上位装置32とを示す概略図である。 光ディスクの目的セクタをアクセスする際の駆動装置の動作を示す流れ図である。 パワー調整をする機能を備えた光ディスク駆動装置を示すブロック図である。 パワー調整のための動作を示す流れ図である。 本発明の実施例9におけるディスクのフォーマットを示す説明図である。 実施例9に係るディスク構造管理説明図である。 実施例10に係る光ディスクにおける、各タイプの記録領域の配置を示す図である。 実施例11に係る光ディスクにおける、各タイプの記録領域の配置を示す図である。 実施例12に係る光ディスクにおける、各タイプの記録領域の配置を示す図である。 実施例13に係る光ディスク及び光ディスク駆動装置の構造図である。 実施例14に係る光ディスク及び光ディスク駆動装置の構造図である。 実施例15に係る光ディスク及び光ディスク駆動装置の構造図である。 実施例15に係る処理の流れ図である。 実施例16に係る光ディスク及び光ディスク駆動装置の構造図である。 実施例17に係る光ディスク及び光ディスク駆動装置の構造図である。 実施例17に係る処理の流れ図である。
符号の説明
1 案内溝、 2 光ディスク、 3 光スポット、 4、4a、4b ヘッダ部、 5 セクタアドレス部、 6 トラックアドレス部、 7 データ部、 8 セクタ、 9 物理トラック、 10 ゾーン、 11 トラック、 12 ランド部、 13 ゾーンの境界、 14、15 ガードトラック、 16 テストトラック、 21 IDアドレス、 31 光ディスク駆動装置、 32 上位装置、 41 管理テーブル。

Claims (4)

  1. 複数のセクタに格納されるデータを記録するための記録領域を有する光ディスクとともに用いられる光ディスク駆動装置であって、
    上記光ディスクは、
    上記セクタのデータを記録するための物理トラックを備え、
    上記複数のセクタの各々には、2進数を用いた番号順のアドレスが与えられ、
    上記物理トラックは、2個(nは1よりも大きい整数)のセクタによって構成されるアクセス動作の単位としての論理トラックを備え、
    当該論理トラックを構成する2個のセクタのセクタアドレスは、n桁の2進数を用いて表される連続番号として与えられ、
    上記各セクタのアドレスの始まりから予め定めた所定数のビットが、当該セクタを含む上記論理トラックのトラックアドレスを表わし、
    上記各セクタのアドレスの終わりから予め定めた所定数のビットが、上記論理トラック内における当該セクタのセクタアドレスを表わし、
    上記2個のセクタによって構成される上記論理トラックのアドレス情報が、上記物理トラックの複数箇所に保持され、
    上記物理トラックの複数箇所に保持される上記論理トラックの同一のアドレス情報に対し、順序を示す識別番号をそれぞれ与え、当該識別番号が上記アドレス情報とともに上記物理トラックに保持され、
    上記光ディスク駆動装置は、
    アクセスすべき目的セクタのセクタアドレスを指定する指定手段と、
    上記指定手段によって指定される上記セクタアドレスから、上記目的セクタが属する上記論理トラックのトラックアドレスを求めるアドレス算出手段と、
    上記物理トラックの複数箇所に保持される上記論理トラックのアドレス情報、および上記識別情報に基づいて、ヘッドの現在位置を検出する検出手段と、
    上記アドレス算出手段によって求められる上記トラックアドレス、および上記検出手段によって検出される上記ヘッドの現在位置に基づいて、上記目的セクタが属する上記論理トラックへのアクセスを行う手段と、
    を備えたことを特徴とする光ディスク駆動装置。
  2. 上記アドレス算出手段によって求められる上記トラックアドレス、および上記検出手段によって検出される上記ヘッドの現在位置に基づいて、上記目的セクタが属する上記論理トラックまでの物理トラック数を算出する手段をさらに備え、
    算出された上記物理トラック数を用いて上記目的セクタが属する上記論理トラックの物理的な位置を算出し、当該論理トラックへのアクセスを行うことを特徴とする請求項1記載の光ディスク駆動装置。
  3. 複数のセクタに格納されるデータを記録するための記録領域を有する光ディスクに用いられる光ディスク駆動方法であって、
    上記光ディスクは、
    上記セクタのデータを記録するための物理トラックを備え、
    上記複数のセクタの各々には、2進数を用いた番号順のアドレスが与えられ、
    上記物理トラックは、2個(nは1よりも大きい整数)のセクタによって構成されるアクセス動作の単位としての論理トラックを備え、
    当該論理トラックを構成する2個のセクタのセクタアドレスは、n桁の2進数を用いて表される連続番号として与えられ、
    上記各セクタのアドレスの始まりから予め定めた所定数のビットが、当該セクタを含む上記論理トラックのトラックアドレスを表わし、
    上記各セクタのアドレスの終わりから予め定めた所定数のビットが、上記論理トラック内における当該セクタのセクタアドレスを表わし、
    上記2個のセクタによって構成される上記論理トラックのアドレス情報が、上記物理トラックの複数箇所に保持され、
    上記物理トラックの複数箇所に保持される上記論理トラックの同一のアドレス情報に対し、順序を示す識別番号をそれぞれ与え、当該識別番号が上記アドレス情報とともに上記物理トラックに保持され、
    上記光ディスク駆動方法は、
    アクセスすべき目的セクタのセクタアドレスを指定し、
    指定された上記セクタアドレスから、上記目的セクタが属する上記論理トラックのトラックアドレスを求め、
    上記物理トラックの複数箇所に保持される上記論理トラックのアドレス情報、および上記識別情報に基づいて、ヘッドの現在位置を検出し、
    上記目的セクタが属する上記論理トラックのトラックアドレス、および検出された上記ヘッドの現在位置に基づいて、上記目的セクタが属する上記論理トラックへのアクセスを行う、
    ことを特徴とする光ディスク駆動方法。
  4. 上記目的セクタが属する上記論理トラックのトラックアドレス、および検出された上記ヘッドの現在位置に基づいて、上記目的セクタが属する上記論理トラックまでの物理トラック数を算出し、
    算出された上記物理トラック数を用いて上記目的セクタが属する上記論理トラックの物理的な位置を算出し、当該論理トラックへのアクセスを行うことを特徴とする請求項3記載の光ディスク駆動方法。
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