JP3522269B2 - 光ディスク及び光ディスク駆動装置 - Google Patents

光ディスク及び光ディスク駆動装置

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JP3522269B2
JP3522269B2 JP2003273881A JP2003273881A JP3522269B2 JP 3522269 B2 JP3522269 B2 JP 3522269B2 JP 2003273881 A JP2003273881 A JP 2003273881A JP 2003273881 A JP2003273881 A JP 2003273881A JP 3522269 B2 JP3522269 B2 JP 3522269B2
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博行 大畑
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輝雄 古川
潤一 近藤
正文 乙武
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Description

【発明の詳細な説明】 【技術分野】
【0001】本発明は、角速度一定で回転駆動されてデ
ータの読み書きが行なわれる光ディスクに関し、特に記
録面が複数のゾーンに分割され、より外側のゾーンにお
いてより高い周波数のクロックを用いて書き込み読み出
しを行なうことにより、記録線密度がディスクの内周側
と外周側とでほぼ一定となるようにした光ディスクに関
する。
【0002】本発明はまた、ゾーン毎に異なる種類の記
録媒体として用いることができ、また各ゾーンの媒体の
種類の設定を変更し得る光ディスクに関する。
【0003】本発明はさらに、上記のような光ディスク
の書込みおよび読出しに用いる駆動装置および光ディス
クの書き込み読み出し方法に関する。
【背景技術】
【0004】従来のこの種の光ディスクとして、ECM
A/TC31/92/36に提案されたフォーマットを
持つ片面1GBの光ディスクがある。この提案によれ
ば、光ディスクの記録面がその径方向位置によって、即
ち1または2以上の円周状の境界線によって複数のゾー
ンに均等に、即ち、各ゾーン内の物理トラックの数が同
じになるように、分割されている。ゾーンの数は、セク
タサイズに依って異なるが、例えば、512バイト/セ
クタなら54のゾーンに分割され、1024バイト/セ
クタなら30のゾーンに分割される。
【0005】各物理トラックは整数個のセクタを有す
る。各ゾーン内においては、各トラック内のセクタの数
は同じである。より外側のゾーン程、各トラック内のセ
クタの数は多い。
【0006】また、光ディスクには、書き込みの可否、
その態様に応じて、何度でも書き込みが可能なR/Wタ
イプ、一度だけ書き込みが可能なWOタイプ、ディスク
生産時に予めデータが書き込んであり、その後は書き込
みができないO−ROMタイプとがある。
【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】
【0007】従来の光ディスクでは、ゾーンごとに1ト
ラックのセクタ数が異なるため、例えばSCSI機器と
して、上位の装置からリニアな(連続した整数の)論理
アドレスを与えられた場合、目的のセクタの物理的位置
を割出すアルゴリズムが複雑になる。また、各ゾーンの
最も外側または最も内側の物理トラック内のセクタのデ
ータ部は、隣接するゾーンの最も内側または最も外側の
物理トラックのセクタのヘッダ部に隣接することがあ
り、この結果、該ヘッダ部からのクロストークの影響が
大となることがあると言う問題があった。これは、デー
タ部の情報は光磁気的に書き込まれているのに対し、ヘ
ッダ部の情報はピットの形態で書き込まれており、ヘッ
ダ部のデータの方が変調度が大きいからである。なお、
各ゾーンの内部では、ヘッダ部同士が隣接し、またデー
タ部同士が隣接しており、ヘッダ部とデータ部が隣接す
ることがないため、このようなクロストークの問題は少
ない。
【0008】また、上記のように、光ディスクには、R
/Wタイプ、WOタイプ、O−ROMタイプとがある
が、これらを同一のディスクに混在させて、光ディスク
の用途を広げることが望まれる。しかるに従来、一枚の
ディスク上にR/Wタイプのメモリ領域とO−ROMタ
イプのメモリ領域とを備えたP−ROMタイプがあるの
みであった。
【0009】本発明は、上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、外部から与えられたアドレスに
応じて、ディスク上の目的セクタの物理的位置を簡単に
かつ迅速に求めることができる光ディスクを提供するこ
とを目的とする。
【0010】本発明の他の目的は、隣接するゾーンの境
界近くに位置するトラックのクロストークによる再生信
号の誤りや外乱をなくすことにある。
【0011】本発明の他の目的は、1枚の光ディスク
に、異なるタイプの記録領域の混在させ、その用途を広
げることにある。
【0012】本発明の他の目的は、上記のような光ディ
スクの駆動に用いる駆動装置および光ディスクの書き込
み読み出し方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】本発明の光ディスクは、その一つの面に
数のセクタからなる第1の記録領域を有し、別の面に
数のセクタからなる第2の記録領域を有し、2のn乗
(nは整数)個のセクタで構成されている論理トラック
を備えた光ディスクであって、上記第1の記録領域及び
上記第2の記録領域の各々に対し、対応する記録領域が
書換えを許容する領域であるか、書換えを許容しない領
域であるかを指定する記録領域属性が設定され、上記第
1の記録領域及び上記第2の記録領域の記録領域属性を
表わすデータが上記光ディスクの所定の位置に設けられ
た構造管理表に記録され、上記第1の記録領域の記録領
域属性が上記第2の記録領域の記録領域属性とは異なる
ものであって、前記セクタの各々は、2進数を用いた連
続番号であるアドレスが記録されたヘッダ領域を含ん
で、前記記録領域属性とは無関係に同じ長さを有し、前
記論理トラック中のセクタ数は、前記記録領域属性とは
無関係に一定であることを特徴とするものである。ま
た、上記一つの面と上記別の面が互いに反対向きであ
る。
【0014】本発明の光ディスク駆動装置は、上記の光
ディスクに用いられる光ディスク駆動装置であって、構
造管理表に記録領域属性を記録する手段と、上記構造管
理表に記録された記録領域属性を変更する手段とを備え
る。
【発明の効果】
【0015】請求項1及び請求項3に係る本発明によれ
ば、ディスクの各記録領域の属性をディスク上に記録し
たり、変更したりすることができるので、ディスクをそ
のときどきに必要に応じて柔軟に活用することができ
る。また、外部から与えられたアドレスに応じて、ディ
スク上の目的セクタの物理的位置を簡単にかつ迅速に求
めることができる。
【0016】請求項2に係る本発明によれば、異なる性
質のデータを同じディスク上に記録することの可能な光
ディスクを実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】実施例1 まず、本発明の実施例1の光ディスクを図1ないし図5
を参照して説明する。図1及び図3は本発明の実施例1
の光ディスクの構成を示す図である。案内溝1は、光デ
ィスク2上にあらかじめスパイラル状に形成されてい
る。光スポット3は、図示しない光学系で、図示しない
光源からの光を集束させて、案内溝1の間のランド部1
2を照射する。ヘッダ部4は、セクタアドレス5及びト
ラックアドレス6を含んでいる。ヘッダ部4は、ランド
部12にエンボスないしスタンピングにより形成された
ピットからなり、ディスクの生産時に形成される。即
ち、プリフォーマットされている。これに対し、データ
部7はデータが光磁気的に書込まれ、読み出されるもの
である。ピットの形態で書込まれたヘッダ部4の情報と
データ部7のデータとは同一の光ビームにより読取られ
る。ヘッダ部4とデータ部7でセクタ8を構成してい
る。
【0018】各物理トラック9は、光ディスク2の1回
転に相当し、整数個のセクタに分割されている。物理ト
ラックが整数個集まって、ゾーン10、10a、10
b、10cを構成する。即ち、光ディスク2の記録面の
うちの通常の記録領域(ユーザーゾーン)は、光ディス
クの中心を中心とする複数の同心円によって複数のゾー
ンに分割され、記録領域内の物理トラック9の各々は何
れかのゾーンに属する。本実施例では、図5に示すよう
に、31ゾーン(ゾーン#0から#30まで)に分けら
れている。最外側のゾーン#0と最内側のゾーン#30
は741本の物理トラックで構成され、他のゾーンは7
40本の物理トラックで構成されている。最外周のゾー
ン10aのセクタ数が最も多く、内周側のゾーンほどセ
クタが少ない。隣接するゾーン間で物理トラック当たり
のセクタ数の差は1以上であり、図示の例では1であ
る。
【0019】使用に際し、書き込み/読み出しヘッドが
ディスクのどのゾーンをアクセスしているかに拘らず、
ディスクは定角速度で回転駆動される。
【0020】ディスクの記録領域(ユーザー領域)の全
体で記録線密度をほぼ一定とするため、どのゾーンにデ
ータを記録するかに応じて、記録に用いられるクロック
の周波数が変更ないし切換えられ、より外側のゾーンで
より高い周波数が用いられる。
【0021】読み出しの際、書き込み/読み出しヘッド
が一つのゾーンから他のゾーンに移るとき、クロックの
周波数が切換えられる。
【0022】ゾーン10bの最も内側のトラック11b
及びゾーン10cの最も外側のトラック11cは、図4
に示すように、1物理トラックを構成するセクタ数が異
なるためトラック11bのトラックヘッダ部4−1とト
ラック11cのデータ部7−2の一部、トラック11c
のヘッダ部4−2とトラック11bのデータ部7−1の
一部が隣接している。
【0023】以上のような物理的な構造に、各々整数個
のセクタで論理トラックを構成し、各々整数個の論理ト
ラックで回転グループを構成する。図示の例では、各論
理トラックは17セクタで構成される。各セクタは10
24バイトの長さを有する。各回転グループは各ゾーン
に対応し、各回転グループの外周側縁部及び内周側縁部
は、それぞれ対応するゾーンの外周側縁部及び内周側縁
部に略一致する。以下、各ゾーンと回転グループの対応
関係、各ゾーン内の物理トラック数と各回転グループ内
の論理トラック数との関係などを図5を参照して説明す
る。図5で、各欄の上部の記号は各々以下のような意味
を持つ。
【0024】ZN: ゾーン番号 S/R: 1回転(1物理トラック)当たりのセクタ数 PT/Z: 該当ゾーンの物理トラック数 S/Z: 該当ゾーンのセクタ数:S/R×PT/Z ΣS/Z: 各ゾーンのセクタ数(S/Z)の累計 LT/G: 該当回転グループの論理トラック数 ΔLT/G: 隣接する回転グループ間の論理トラック
数(LT/G)の差 S/G: 該当回転グループのセクタ数:LT/G×1
7 ΣS/G: 各回転グループのセクタ数(S/G)の累
計 DΣS: 各ゾーンのセクタ数の累計と各回転グループ
のセクタ数の累計の差: ΣS/G−ΣS/Z 複数の論理トラックが集って、1回転グループを構成す
る。各回転グループは、各ゾーンに対応する。各回転グ
ループに属するセクタの数が対応するゾーンに属するセ
クタの数にほぼ等しくなるように、各回転グループを構
成する論理トラックの数が定められる。この結果、各回
転グループの始点および終点(ΣS/Gの値で表わされ
る)は対応するゾーンの始点、終点(ΣS/Zの値で表わ
される)と必ずしも一致せず、数セクタのずれが生じ
る。最初の回転グループの始端と最初のゾーンの始端と
は一致している。図5の累計の差(右端の欄:DΣSの
値で表わされ)は上記の始点、終点のずれを表わし、各
回転グループの最後の部分のセクタであって、対応する
ゾーンではなく、その次のゾーン内に位置するものの数
を示す。最後の回転グループのセクタのうち、最後のゾ
ーンからはみ出すもの(図示の例では12セクタ)は記
録面の予備の領域(最も内側のゾーンの内側に設けられ
ている)内に形成される。
【0025】このように論理トラックを配置したディス
クにおいては、ディスクのヘッダ部に書き込まれたトラ
ックアドレスおよびセクタアドレスがそのまま、上位装
置からのリニアな(一次元の連続した整数で表わされ
る)論理アドレスに対応するので、簡単な整数演算で実
際のセクタアドレスやトラックアドレスが計算できると
いう利点がある。また、ゾーンが異なれば、1回転のセ
クタ数が異なるが、1論理トラック当たりのセクタ数が
一定(図5に示す例ではどの回転グループでも「1
7」)であるので、上記の計算においてそれを考慮しな
いで済むという利点がある。
【0026】さらに、セクタのディスク上の物理的位置
を示す物理トラックアドレス及びセクタアドレスも、論
理トラックアドレスおよびセクタアドレスから、簡単な
計算で求めることができる。
【0027】実施例2 次に、図6および図7を参照して、実施例2の光ディス
クについて説明する。図6は、実施例2の光ディスクの
一部を示す概念図、図7は実施例2の論理的トラック構
造を示す表である。図6に示すように、隣り合うゾーン
の境界13の近傍においては、各ゾーンの少なくとも一
本の物理トラック14、15がガードトラックとして指
定され、ここにはユーザによるデータが記録が行なわれ
ない。また、各ゾーンのうちの少なくとも一方の物理ト
ラック16がテストトラックとして指定され、ここにも
ユーザによるデータの記録が行なわれない。図示の例で
は、各ゾーンの最も内側の物理トラック14がガードト
ラックとして指定され、各ゾーンの最も外側の物理トラ
ック16が、テストトラックとして指定され、各ゾーン
の外側から2番目の物理トラック15がガードトラック
として指定されている。
【0028】ガードトラック14、15はゾーンの境界
付近におけるクロストークを避けるためのものである。
ガードトラックには、データを記録するトラックとは独
立したアドレス(トラックアドレスおよびセクタアドレ
ス)が与えられる。ガードトラックのアドレスは、デー
タの記録に用いられるセクタに与えられるアドレスの範
囲外のものである。この結果、データの記録および読み
出しの際に、ガードトラックがアクセスされることがな
い。このように、ガードトラックはデータの記録には用
いられない。
【0029】テストトラック16は、記録パワーの調整
に用いられるものであり、例えば駆動装置の電源が投入
されたときに、記録パワーを変えながら、テストトラッ
クにテストデータを記録して再生し、各記録パワーにお
ける誤り率を検出することにより最適の記録パワーを求
める。
【0030】図示のように、テストトラック16とし
て、ガードトラック14、15の間のトラックを指定す
ると、仮に過大なパワーでテストデータの記録が行なわ
れても、通常のデータの記録に用いられるトラックは影
響を受けないと言う利点がある。しかし、他の物理トラ
ックをテストトラックと指定することも可能である。
【0031】テストトラックにも、データ記録用のセク
タとは独立にアドレスが与えられる。テストトラックの
アドレスは、データの記録に用いられるセクタに与えら
れるアドレスの範囲外のものである。この結果、データ
の記録および読み出しの際に、テストラックがアクセス
されることがない。このように、テストトラックはデー
タの記録には用いられない。
【0032】ガードトラックおよびテストトラック以外
のトラックをデータ記録用のトラックとし、17セクタ
を1論理トラックとして、論理トラックを構成する。こ
の時隣接する回転グループ相互間で、論理トラック本数
が一定の値、図示の例では43本、の差がつくように論
理トラック本数を決定する。こうすれば、論理トラック
本数が簡単な整数演算で計算できるため、テーブルなど
による管理が不要である。
【0033】図7は、実施例2の論理トラック構造を示
す。この論理的トラック構造は図5のものと概して同じ
である。しかし、ゾーン#0と#30が他のゾーン#1
〜#29と同一の740物理トラックからなっている。
【0034】図7において、各欄の上部の記号のうち図
5と同じものは図5と同じ意味を持つ。G+Tは各ゾー
ンのガードトラックおよびテストトラックのセクタ数を
表わす。
【0035】本実施例2は、上記の実施例1に対し、以
下の点で優れている。すなわち、実施例1では、各回転
グループの最後の論理トラックの後端が対応するゾーン
の後端と一致せず、幾分はみ出しており、そのはみ出す
セクタ数も図5でもわかるように一定ではない。この場
合、クロックの切り替わりを論理トラック内で制御する
必要がある。従って、交代処理(欠陥のあるセクタの代
りに同じ回転グループ内の予備のセクタにアクセスする
ための処理)と実際の物理的な配置による制御(クロッ
クの切換え等)の二重の管理をしなくてはならないない
という欠点がある。また、ゾーンの境界付近で、隣接す
る物理トラック相互間でクロストークが発生するおそれ
があるという問題がある。さらに、各回転グループ用の
テストトラックもなく、十分な記録パワーの調整ができ
ない。また、各回転グループの論理トラック数の間に規
則性がなく、各回転グループ内の論理トラック数を記憶
したテーブルを備え、アクセス時にこのテーブルを参照
して論理アドレスから物理アドレスへの変換を行なう必
要がある。
【0036】図7に示す実施例2の論理トラック構造
は、上記のような実施例1での問題点を解決するもので
あり、各回転グループの論理トラックが対応するゾーン
からはみ出すことがない。また、ガードトラックを設け
たことにより、ゾーンの境界付近でのクロストークをな
くすことができる。さらにテストトラックを設けたの
で、記録パワーの調整にこれを利用することができる。
さらに、隣り合う回転グループのトラック数相互間の差
が一定であり、論理アドレスから物理アドレスへの変換
を簡単な演算で行なうことができ、変換のためのテーブ
ルを設ける必要がない。
【0037】実施例3 以下、図8を参照して実施例3について説明する。実施
例3は、概して実施例2と同一であるが、以下の点で異
なる。
【0038】実施例2の論理トラックのフォーマットに
は、各回転グループ内で規定の論理トラックを確保した
余りのセクタ(記録には用いられない)の数が一定では
ない。このため物理的な位置を計算する際に、この余り
のセクタ数を、テーブルに記憶しておく必要があるとい
う問題点がある。
【0039】図8に実施例2での問題点を解決する論理
トラック構造を示す。各欄の上部の記号のうち図5およ
び図7と同じものは同じ意味を持つ。DUMは、各ゾー
ン内で、論理トラックを確保した残りのセクタ数、ΔD
UMは、隣接するゾーン間での、この残りのセクタ数D
UMの差である。また、RESは、DUMとG+Tの和
である。
【0040】図8において、論理トラック数LT/Gが
隣接する回転グループ相互間で所定数、例えば43異な
るようにした上で、さらに3物理トラックのガードトラ
ックとテストトラックを確保し、残ったセクタ数DUM
が、隣接する回転グループ相互間で所定数、図示の例で
は6、異なるようにした。このようにすれば、物理的な
位置を計算する際に、この余りのセクタ数DUMの差が
一定であるので、これをテーブルに記憶して置かなくと
も、一定の定数として計算式に組込めばよく、計算が簡
単である。
【0041】実施例4 以下、図9および図10を参照して、実施例4について
説明する。この実施例は、実施例2と1回転グループあ
たりの物理トラック数と、ディスク全体の回転グループ
数が異なることを除いて同一である。
【0042】実施例3の論理トラックのフォーマット
は、実施例1及び実施例2の問題点を解決し、論理トラ
ック確保後の残りのセクタ数は正数であることから、論
理トラックがゾーンの境界をまたぐこともない。また、
論理アドレスから、実際の物理的な位置を計算する際
は、テーブルによらず整数演算で計算することが可能と
なる。しかし、残りのセクタが常にデータの記録をしな
い無駄なセクタとして存在することになり、ディスクの
容量を十分に活用していないという問題点がある。 図
9及び図10に実施例3での問題点を解決する論理トラ
ック構造を示す。図9が1024バイト/セクタ、図1
0が512バイト/セクタの場合である。図9及び図1
0において、各ゾーンあたりの全セクタ数が、丁度論理
トラックを整数本分に相当し、かつ、論理トラック本数
が隣合うゾーン相互間の論理トラック数の差が一定(図
9の場合には、176、図10の場合には54)となる
ように、配置されている。
【0043】なお、図示の例では、ガードトラック及び
テストトラックを設けていないが、実施例3と同様に確
保することも可能である。
【0044】実施例5 以下、図11および図12を参照して、実施例5につい
て説明する。この実施例では、1セクタは1024バイ
トから成る。ディスクの構成は、図1〜図3に示すもの
と概して同じであるが、各セクタのヘッダ部が図1のも
のとは異なる。即ち、図11に示すように、二つのアド
レス部4aおよび4bを有する。アドレス部4aおよび
4bの各々は、トラックアドレス部6、セクタアドレス
部5およびID部21を有する。二つのアドレス部4a
および4bのトラックアドレス部6およびセクタアドレ
ス部5には同じアドレスが書き込まれている。このアド
レスはそのセクタのアドレスを表わす。同じアドレスが
二重に書き込んであるのは、信頼度を増すためである。
ID部21は一番目のアドレス部4aと二番目のアドレ
ス部4bのアドレスを識別するためのもので、例えば、
アドレス部4aのID部21には「0」が、アドレス部
4bのID部21には「1」が書き込んである。
【0045】図12は論理トラックの配置を示す。この
図において、各欄の上部の記号のうち、図5、図7およ
び図8と同じものは同じ意味を持つ。S/LTは論理ト
ラック一本当たりのセクタ数を表わす。図示のトラック
の配置は概して図5のものと同じであるが、以下の点で
異なる。まず、ゾーンの数が図5のごとく31ではな
く、30である。そして、各ゾーンは752本の物理ト
ラックを有する。さらに、各論理トラックは2の4乗即
ち16個のセクタを有する。
【0046】図11に示すように、トラックアドレス6
は、16ビットで構成され、0から22560までの値
を示すのに用いられている。セクタアドレス5は、4ビ
ットで構成され、0から15までの値を示すのに用いら
れている。
【0047】以上のように、上記実施例では、トラック
アドレスを16ビットに設定したため、トラックアドレ
スの計算が容易である。
【0048】実施例6 次に図13および図14を参照して、実施例6を説明す
る。この実施例でも、1セクタは1024バイトから成
る。この実施例では、図13に示すように、ゾーン0か
ら29まで各々768本の物理トラック10から構成さ
れており、その中に、128セクタで1論理トラックを
構成する。また、アドレスは2重書きとする。図14に
その場合のヘッダ部4a、4bのフォーマットを示す。
トラックアドレス6は、16ビットで構成され、0から
23040までの値を表わすのに用いられ、セクタアド
レス5は、7ビットで構成され、0から127までの値
を表わすのに用いられている。IDアドレス7は「0」
または「1」をとる。
【0049】このような論理トラックの配置は、ディス
クから読み出したトラックアドレスとセクタアドレスが
そのまま、上位装置からのリニアな論理アドレスに対応
して、簡単な整数演算で実際のトラックアドレスおよび
セクタアドレスが計算できるという利点がある。また、
実際の1回転のセクタ数(1物理トラックのセクタ数)
が異なっても、それを考慮しないで済むという利点があ
る。なお、図11及び図14に示す例では、アドレスが
2重書きされているが、2回以外であっても、2のm乗
(mは整数)回多重に記録することとしても良い。この
場合、IDは、何回目のアドレスであるかを示すものと
する。
【0050】実施例7 次に、図15および図16を参照して、上記のような光
ディスクを駆動装置にローディングして、目的セクタを
アクセスする際の動作を説明する。図15は、光ディス
ク2の書き込み、読み出しに用いられる光ディスク駆動
装置31と上位装置32とを示す。光ディスク2は実際
には、光ディスク駆動装置31内にローディングされる
が、便宜上光ディスク駆動装置31の外に図示してあ
る。光ディスク駆動装置31は上位装置32から、光デ
ィスク2に対する書き込み、読み出しの指令を書き込
み、読み出しを行なうべきアドレスとともに受取る。こ
のアドレスはリニアなものである。
【0051】以下、このような指令を受けた駆動装置
が、与えられたアドレスに基づいて対応するセクタが属
するトラックをシークする動作を説明する。書き込みお
よび読み出しの動作自体は周知であるので省略する。
【0052】図16は、上記のようなシークのための動
作を示す。まず、駆動装置31は、ディスク2上の、ヘ
ッダ部の現在位置(現に書き込み/読み出しヘッドが対
向している位置)の論理トラックのアドレスを読み込む
(102)。次に、この読み込まれた論理トラックのア
ドレスから、その論理トラックが属するゾーンの番号を
計算する(104)。次に、アドレスが読み込まれた論
理トラックの物理的位置を計算する(106)。次に、
上位装置32からのリニアな論理アドレスを論理トラッ
クアドレスに変換する(108)。次に、目的論理トラ
ックアドレスのゾーン番号を計算する(110)。次
に、目的セクタの物理的位置を計算する(112)。次
にゾーン番号を考慮して、現在位置と目的位置との間の
物理トラック数を計算する(114)。求められた物理
トラック数を利用してシーク動作を開始する(11
6)。以上の動作を目的トラックに達するまで繰返す
(118)。
【0053】目的トラックに達したら、各セクタのヘッ
ダ部のアドレスを読み取って、目的のセクタを探す。
【0054】先に述べた実施例の光ディスクを用いる
と、以上のようなシーク動作において、下記のような利
点がある。例えば、光ディスクが実施例1、2、3の光
ディスクである場合には、ステップ108における変換
が簡単な計算によって行ない得る。即ち、論理トラック
アドレスAtおよび論理セクタアドレスAsは割算にお
ける整商、剰余として求められる。即ち、 AL/(S/LT) ここで、S/LTは論理トラック当たりのセクタ数、A
Lは上位装置からのリニアな論理アドレスである。従っ
て、アドレスの変換のためのテーブルが不要であり、装
置の構成あるいはシークのためのソフトウエアに簡単と
なる。
【0055】また、実施例2の光ディスクを用いた場合
には、ステップ104および110におけるゾーン番号
の算出(ゾーンの特定)が以下の関係式を用いて行ない
うる。即ち、与えられたAtに対して 17×(ZN+1)×{LT/GZN=0 +(LT/GZN=0 −ΔLT/G×ZN)}/2 > 17 × At + (テーブルに記憶されている残りのセクタ数) を満足する最小のZNが求めるゾーン番号になる。ここ
でLT/GZN=0 はゾーン#0内の論理トラックの数で
ある。従って、テーブルには、比較的小さな数値であ
る、残りセクタ数を記憶させれば良い。従って、装置の
構成あるいはシークのためのソフトウエアが簡単とな
る。
【0056】さらに、実施例4の光ディスクを用いた場
合には、ステップ104および110におけるゾーン番
号の算出(ゾーンの特定)を以下の関係式を用いて行な
い得る。即ち、与えられたAtに対して 17×(ZN+1)×{LT/GZN=0 +(LT/GZN=0 −ΔLT/G×ZN)}/2 > 17 × At を満足する最小のZNが求めるゾーン番号になる。従っ
て、残りセクタ数を用いての修正が不要である。従っ
て、ステップ104やステップ110あるいはシークの
ためのソフトウエアが簡単となる。
【0057】実施例8 次に図17および図18を参照して、本発明の実施例8
を説明する。この実施例は、実施例2で説明したテスト
トラックを有する光ディスクに書き込みを行なうに先立
ち、書き込みに使うレーザービームのパワーの調整を行
なうためのものである。このようなパワーの調整の機能
は、図15に示した光ディスク駆動装置に設けられる。
図17は、そのような機能を持つ光ディスク駆動装置3
1の機能を示すブロック図である。図示のように、この
光ディスク駆動装置31は、CPU、ROMおよびRA
Mを備えた制御回路33と、記録回路34と、レーザ制
御回路35と、半導体レーザを内蔵した書き込み/読み
出しヘッド36と、再生回路37と、再生品質評価回路
38とを備えている。制御回路33は、上位装置32か
らの指令を受取って、パワー調整の実施のための制御信
号を装置31内の各部に送る。このとき、書き込みに用
いるレーザのパワーの初期値を出力する。記録回路34
は、制御回路33からの制御信号に基づきテストデータ
の記録を行なう。即ち、所定の内容のデータを提供す
る。レーザ制御回路35は、記録回路34から供給され
たデータを変調して書き込み/読み出しヘッドに送る。
この際、半導体レーザのパワーを制御回路33からの出
力された初期値に設定する。書き込み/読み出しヘッド
36は、与えられたデータを設定されたパワーで記録す
る。そして、記録したデータを読み取る。再生回路37
は、書き込み/読み出しヘッド36で読み取られたデー
タを復調する。再生品質評価回路38は、再生回路37
からのデータが記録回路34から与えられたデータに対
しどの程度の忠実であるか、即ち誤り率がどの程度であ
るかを計算し、これにより再生品質を評価する。この評
価結果に基づき、制御回路33は、パワーの設定値を変
更する。これを繰返してパワーの最適値を求める。
【0058】図18は、上記のパワーの設定値の変更を
繰返して、パワーの最適値を求める過程を示す。まず、
パワーを初期値に設定して(202)、書き込みを行な
う(204)。次に書き込んだデータを再生する(20
6)。そして、品質を評価する(208)。品質が良け
れば終了する。良くなければ、パワーが大き過ぎるどう
かの判断をする(210)。大き過ぎる場合にはパワー
の設定値を下げる(212)。逆に小さ過ぎる場合には
パワーの設定値を上げる(214)。そして、ステップ
204に戻る。以上の動作を、再生品質が良好となるま
で繰返す。
【0059】実施例9 次に、図19を参照して、実施例9の光ディスクを説明
する。この実施例のディスクの構造は、実施例1のディ
スクと概して同じである。しかし、以下に詳しく説明す
るように、ゾーンごとに異なるタイプの記録領域として
設定可能である点で異なる。
【0060】図19に示すような論理トラック構造を配
置する。図19は1024バイト/セクタで17セクタ
/論理トラックの場合である。各欄の上部の記号のう
ち、図5、図7、図8および図12と同じものは同じ意
味を持つ。FLTは各ゾーンの最初の論理トラックのア
ドレスである。LTは各ゾーンのうち、データ論理トラ
ック、予備トラックまたはパリティトラックのトラック
番号を示す。TESTは各ゾーン内のテストトラックの
トラック番号を示す。PARは各ゾーン内のパリティト
ラックの数を示す。パリティトラックは対応するゾーン
がO−ROM(fully embossed)に設定された時にパリ
ティシンボルを記録するために用いられる。
【0061】図19に示すように、記録領域は、ゾーン
番号で0から29までの30ゾーンに分けられおり、各
ゾーンは748本の物理トラックからなっている。各ゾ
ーンの論理トラック数は各ゾーンのセクタ数を17で除
することにより得られる。パリティトラックは、各ゾー
ン内の所定の位置に設けられ、パリティトラック数はゾ
ーン番号の増加にともない144から86まで順に2ず
つ減少するよう設定される。この結果、各ゾーンのパリ
ティトラックアドレスを求める際に、パリティトラック
数を所定数(2)ずつ減少させればよく、簡単な整数計
算で算出する事ができ、アドレスを記憶したテーブル等
が不要である。
【0062】図20は1024バイト/セクタの本発明
実施例9のディスク構造管理表の説明図である。ディス
ク構造管理表は欠陥管理領域(ユーザーゾーンの先頭の
部分:最初のゾーンの先頭の部分)の最初のセクタに設
けるものである。
【0063】図20において第0バイトから第21バイ
トまでは欠陥処理に関する情報であり、本発明と直接に
関係がないためここでは省略する。第22バイトから第
51バイトまではゾーン#0からゾーン#29までの各
ゾーンのタイプを特定するものである。ここでタイプと
はR/W、WO、O−ROMの3種であり、図中の各バ
イトNo.の行の「01」は対応するゾーンがR/Wタ
イプであることを表わし、「02」は対応するゾーンが
O−ROMタイプであることを表わし、「03」は対応
するゾーンがWOであることを表わす。図20の表で、
「(01)」、「(02)」、「(03)」の間の
「/」は「または」を意味する。
【0064】ディスクがR/Wタイプのときはディスク
構造管理表の第22〜51バイトをすべて「01」に
し、WOタイプのときは第22〜51バイトをすべて
「03」に、O−ROMタイプのときは第22〜51バ
イト「02」に設定する。また、P−ROM(即ちR/
WタイプのゾーンとO−ROMタイプのゾーンの混在し
たもの)のときは、R/Wタイプのゾーンに対応するバ
イトは「01」となり、WOタイプのゾーンに対応する
バイトは「02」となる。
【0065】ディスクが(R/W+WO)タイプ即ち、
R/WタイプのゾーンとWOタイプのゾーンの混在した
ものである場合には、R/Wタイプのゾーンに対応する
バイトは「01」に、WOタイプのゾーンに対応するバ
イトは「03」に設定される。
【0066】ディスクが(WO+O−ROM)タイプ即
ち、W/OタイプのゾーンとO−ROMタイプのゾーン
の混在したものである場合には、W/Oタイプのゾーン
に対応するバイトは「03」に、O−ROMタイプのゾ
ーンに対応するバイトは「02」に設定される。
【0067】ディスクが(R/W+WO+O−ROM)
タイプ即ち、R/WタイプのゾーンとWOタイプのゾー
ンとO−ROMタイプのゾーンの混在したものである場
合には、R/Wタイプのゾーンに対応するバイトは「0
1」に、WOタイプのゾーンに対応するバイトは「0
3」に、O−ROMタイプのゾーンに対応するバイトは
「02」に設定される。
【0068】各ゾーンのタイプは他のゾーンとは独立に
設定可能である。
【0069】このように、従来の光ディスクとしては、
R/Wタイプ、WOタイプ、O−ROMタイプ、R/W
タイプの部分とO−ROMタイプの部分が混在するP−
ROMタイプの4種類しかなかったが、本実施例では、
上記の4種類に加えて、R/Wタイプの部分とWOタイ
プの部分の混在したタイプ、W/Oタイプの部分とO−
ROMタイプの部分とが混在したタイプ、R/Wタイプ
の部分と、W/Oタイプの部分とO−ROMタイプの部
分とが混在したタイプの3種類が可能であり、全部で7
種類のディスクが得られる。
【0070】また、従来のP−ROMタイプでは、ディ
スクの最初のゾーンからあるゾーンまではR/Wタイプ
で、その次のゾーンからは最後のゾーンまではO−RO
Mタイプのゾーンとなっている、即ち、ディスクを径方
向に即ちディスクの中心を中心とする円周状の境界線に
より2分割したもののみであった。これに対し、本実施
例では、1つのディスク上の各ゾーンのタイプを自由に
設定することが可能である。
【0071】実施例10 以下、図21を参照して実施例10について説明する。
既に述べたように、ディスクは一定の角速度で回転駆動
され、記録および読み出しに用いられるクロックの周波
数はゾーンによって切換えられる。ディスクに、R/W
タイプ、WOタイプ、O−ROMタイプを混在させる場
合、R/Wタイプのゾーンを最も外周側に、WOタイプ
のゾーンを次に、O−ROMタイプのゾーンを最も内側
に配置する。これは、外周側ほど、データ転送レートが
高いことを考慮し、最も頻繁にアクセスが行なわれるタ
イプのゾーンを外周側に配置することとしているのであ
る。即ち、R/Wタイプがリード、ライト、イレーズの
3動作を実行するために3つのタイプのうちもっとも頻
繁にアクセスされるので、最も外周側に配置し、またW
OタイプとO−ROMタイプとでは、前者が後者に対し
て1回ではあるが書き込み動作がよけいにあることを考
慮して、WOタイプの方をより外周側に配置している。
【0072】実施例11 次に、図22を参照して実施例11について説明する。
実施例10と同様の光ディスクにおいて、図21に示す
ように、R/Wタイプ、WOタイプを混在させる場合、
R/Wタイプのゾーンを最も外側に、WOタイプのゾー
ンを内側に配置する。これは、外周側ほど、データ転送
レートが高いことを考慮し、最も頻繁にアクセスが行な
われるタイプのゾーンを外周側に配置している。
【0073】実施例12 次に、図23を参照して実施例12について説明する。
実施例10と同様の光ディスクにおいて、図21に示す
ように、WOタイプ、O−ROMタイプを混在させる場
合、WOタイプのゾーンを外側に、O−ROMタイプの
ゾーンを内側に配置する。これは、外周側ほど、データ
転送レートが高いことを考慮し、より頻繁にアクセスが
行なわれるタイプのゾーンを外周側に配置している。即
ち、WOタイプとO−ROMタイプとでは、前者が後者
に対して1回ではあるが書き込み動作がよけいにあるこ
とを考慮して、WOタイプの方をより外周側に配置して
いる。
【0074】実施例13 次に図24を参照して実施例13について説明する。こ
の実施例は、以下に述べるように、ゾーンの属性を変更
する機能を持った光駆動装置31に関するものである。
図示のように、上位装置32と、駆動装置31は、たと
えばSCSIのようなインターフェースでつながれてい
る。また、光ディスク2は、実際には光デイスク駆動装
置31内にローディングされる。
【0075】この実施例13では、光ディスクは全面R
/W領域として作成されている。ただし、「空き」と表
示した領域は最初は、アクセス不能になっている。光デ
ィスク駆動装置に、各ゾーンの属性の管理テーブルを書
き直すコマンドAを実行する機能を持たせ上位装置か
ら、コマンドAを受取るとコマンドに指定されたゾーン
の属性を、たとえば図24のように属性をWOに変更
し、これとともに、「空き」領域をアクセス可能にする
(B)。属性がWOに変更された領域に、データを書き
込むと、この書き込まれたデータは、その領域の属性が
WO属性に変更されているため、書換えができない。即
ち、この部分はROMとなる。一方、新たにアクセス可
能となったR/W領域には、書き込み、読み出しが可能
である。従って、これにより、P−ROMと等しい機能
をもつ光ディスクを得ることができる。
【0076】以上の様な、属性の変更はユーザがディス
クの使用中に行ない得る。また、一端WOに変更した
後、R/Wに戻すことも可能である。
【0077】ROM部分をエンボスにより形成したP−
ROMのディスクは、その制作のためには、原盤を作成
する必要があるため、複製する枚数が少ない場合には、
1枚あたりのディスクのコストが高くなる。これに対
し、上記実施例の如くにディスクを制作すれば、ROM
部分をエンボスにより形成したP−ROMディスクと等
価なディスクが安価に得られる。
【0078】実施例14 次に、図25を参照して実施例14について説明する。
この実施例も、ゾーンの属性を変更する機能を持った光
駆動装置31に関するものである。図24に示した実施
例では、R/W領域のデータのある部分を全面的にWO
属性に書き直している。図25ではコマンドCで指定さ
れたゾーンのみ、指定された属性(図示の例ではWO)
に書き換えられる(D)。たとえばあるゾーンに書き込
まれたデータのみ改ざん防止したい場合などに応用でき
る。
【0079】実施例15 次に図26を参照して実施例15について説明する。こ
の実施例は、ゾーンの属性を変更しバックアップコマン
ドを実行する機能を持った光駆動装置31に関するもの
である。図26において、図24と同様の部分は説明を
省略する。光ディスク2は、複数のゾーンに分割され、
各々のゾーンの属性は、管理テーブル41で管理されて
いる。図26において、各ゾーンはR/W領域とWO領
域の交互にその属性を定義され、WO領域とR/W領域
とはほぼ同じ総容量を有する。
【0080】バックアップコマンドを実行するための具
体的な制御の手順を図27を参照して説明する。図27
において、上位装置からコマンドを受信すると(30
2)コマンドの内容を判断し(304)、容量の問い合
わせであれば、R/W領域の容量を返答する(30
6)。リードまたはライトコマンドであれば(30
8)、書き込み/読み出しヘッドがR/W領域をアクセ
スしているかをチェックし(310)、R/W領域であ
ればコマンドを実行する(312)。また、バックアッ
プコマンドであれば(314)、直ちに上位装置32に
実行完了を返し(316)、上位装置32からのアクセ
スを監視しながらアクセスのない状態であれば、随時R
/W領域のデータをWO領域に複写する(320)。こ
のとき必要があれば、管理テーブル内の対応するゾーン
の属性を、複写に先立って「R/W」に書き換え(31
8)、複写後に元の戻す(322)。図26において、
バックアップコマンドEに対して、テーブルの書き換え
FおよびH、そしてデータの複写Gが実行されることを
示している。なお、WO領域の総容量をR/W領域の総
容量よりも大きくしておいても良い。
【0081】実施例16 次に図28を参照して、実施例16について説明する。
この実施例も、ゾーンの属性を変更する機能を持った光
駆動装置31に関するものである。図28において、図
26と同様な部分は説明を省略する。光ディスク2は両
面に記録可能なものである。光ディスク駆動装置31は
光ディスク2の両面にディスクをうらがえすことなく、
リードライトする機能を持つ。ここでA面(表)はR/
W領域であり、B面(裏)はWO領域である。図27に
示したのと同様の手順によって、バックアップコマンド
(I)により、B面の属性をR/W領域に一端変更し
(J)、A面のデータをB面に複写し(K)、しかる後
B面の属性をWOに戻す(L)。WO領域にデータ複写
するので、領域の属性を変更する機能を持たない光ディ
スク装置によって、データが破壊されることはない。
【0082】実施例17 次に図29および図30を参照して、実施例17につい
て説明する。この実施例も、ゾーンの属性を変更する機
能を持った光駆動装置31に関するものである。図29
において図26、図28と同様な部分は説明を省略す
る。図30に示すように、光ディスク駆動装置が上位装
置32から、リストアコマンドMをうけると(402)
ただちに上位装置に完了を返し(404)、WO領域の
データをR/W領域に複写する(406)。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】本発明に係る光ディスクの構造を示す概略斜視
図である。
【図2】本発明に係る光ディスクの構造を示す概略平面
図である。
【図3】案内溝およびランド部を一部断面にして示す斜
視図である。
【図4】本発明に係る光ディスクのゾーンの境界付近の
トラックの構造図である。
【図5】本発明の実施例1におけるディスクのフォーマ
ットを示す説明図である。
【図6】本発明の実施例2におけるガードトラックおよ
びテストトラックの配置を示す概略部分平面図である。
【図7】本発明の実施例2におけるディスクのフォーマ
ットを示す説明図である。
【図8】本発明の実施例3におけるディスクのフォーマ
ットを示す説明図である。
【図9】本発明の実施例4におけるディスクのフォーマ
ットの一例を示す説明図である。
【図10】本発明の実施例4におけるディスクのフォー
マットの他の例を示す説明図である。
【図11】本発明の実施例5におけるヘッダ部のフォー
マットを示す説明図である。
【図12】本発明の実施例5におけるディスクのフォー
マット例を示す説明図である。
【図13】本発明の実施例6におけるるフォーマットを
示す説明図である。
【図14】本発明の実施例6におけるヘッダ部のフォー
マットを示す説明図である。
【図15】光ディスクの書き込み、読み出しに用いられ
る光ディスク駆動装置と上位装置32とを示す概略図で
ある。
【図16】光ディスクの目的セクタをアクセスする際の
駆動装置の動作を示す流れ図である。
【図17】パワー調整をする機能を備えた光ディスク駆
動装置を示すブロック図である。
【図18】パワー調整のための動作を示す流れ図であ
る。
【図19】本発明の実施例9におけるディスクのフォー
マットを示す説明図である。
【図20】実施例9に係るディスク構造管理説明図であ
る。
【図21】実施例10に係る光ディスクにおける、各タ
イプの記録領域の配置を示す図である。
【図22】実施例11に係る光ディスクにおける、各タ
イプの記録領域の配置を示す図である。
【図23】実施例12に係る光ディスクにおける、各タ
イプの記録領域の配置を示す図である。
【図24】実施例13に係る光ディスク及び光ディスク
駆動装置の構造図である。
【図25】実施例14に係る光ディスク及び光ディスク
駆動装置の構造図である。
【図26】実施例15に係る光ディスク及び光ディスク
駆動装置の構造図である。
【図27】実施例15に係る処理の流れ図である。
【図28】実施例16に係る光ディスク及び光ディスク
駆動装置の構造図である。
【図29】実施例17に係る光ディスク及び光ディスク
駆動装置の構造図である。
【図30】実施例17に係る処理の流れ図である。
【符号の説明】
【0084】 1 案内溝、 2 光ディスク、 3 光スポット、
4、4a、4b ヘッダ部、 5 セクタアドレス部、
6 トラックアドレス部、 7 データ部、 8 セ
クタ、 9 物理トラック、10 ゾーン、11 トラ
ック、 12 ランド部、 13 ゾーンの境界、 1
4、15 ガードトラック、 16 テストトラック、
21 IDアドレス、 31 光ディスク駆動装置、
32 上位装置、 41 管理テーブル。
フロントページの続き (72)発明者 中根 和彦 京都府長岡京市馬場図所1番地 三菱電 機株式会社 映像システム開発研究所内 (72)発明者 古川 輝雄 京都府長岡京市馬場図所1番地 三菱電 機株式会社 映像システム開発研究所内 (72)発明者 近藤 潤一 兵庫県尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機株式会社 伊丹製作所内 (72)発明者 乙武 正文 兵庫県尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機株式会社 材料デバイス研究所 内 (56)参考文献 特開 昭61−160854(JP,A) 特開 昭60−217541(JP,A) 特開 平1−144219(JP,A) 特開 昭63−20770(JP,A) 特開 平4−176058(JP,A) 特開 平2−141973(JP,A) 特開 昭50−68034(JP,A) 特開 平6−223503(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/007 G11B 20/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その一つの面に複数のセクタからなる
    1の記録領域を有し、別の面に複数のセクタからなる
    2の記録領域を有し、2のn乗(nは整数)個のセクタ
    で構成されている論理トラックを備えた光ディスクであ
    って、 上記第1の記録領域及び上記第2の記録領域の各々に対
    し、対応する記録領域が書換えを許容する領域である
    か、書換えを許容しない領域であるかを指定する記録領
    域属性が設定され、 上記第1の記録領域及び上記第2の記録領域の記録領域
    属性を表わすデータが上記光ディスクの所定の位置に設
    けられた構造管理表に記録され、 上記第1の記録領域の記録領域属性が上記第2の記録領
    域の記録領域属性とは異なるものであって、前記セクタの各々は、2進数を用いた連続番号であるア
    ドレスが記録されたヘッダ領域を含んで、前記記録領域
    属性とは無関係に同じ長さを有し、 前記論理トラック中のセクタ数は、前記記録領域属性と
    は無関係に一定であることを特徴とする 光ディスク。
  2. 【請求項2】 上記一つの面と上記別の面が互いに反対
    向きであることを特徴とする請求項1に記載の光ディス
    ク。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の光ディスクに用い
    られる光ディスク駆動装置であって、 構造管理表に記録領域属性を記録する手段と、 上記構造管理表に記録された記録領域属性を変更する手
    段と を備えることを特徴とする光ディスク駆動装置。
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