JP4200778B2 - 撮像装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の撮像手段を用いた撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複数の撮像手段を用いて高解像度の画像を撮像する技術として、特許文献1に記載の撮像装置がある。該装置は、ズーム機構を有する複数の撮像手段を用い、逐次、ズーム量と撮像姿勢とを制御することにより、画角の変化にも対応できる高解像度の撮像装置を実現するものである。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−57938号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記撮像装置を1つの高解像度な撮像手段の代替として用いようとした場合、次のような課題があった。
【0005】
前記撮像装置においては、各撮像手段のズーム量、すなわち焦点距離だけを制御し、フォーカス、すなわち合焦点距離に関する配慮がなされていなかった。しかし、前記撮像装置のように複数の撮像手段を用いて高解像度の画像を撮像する撮像装置において、各々の撮像手段が独立に、該撮像手段にとって最適となるように合焦点距離を調整するような構造にしてしまうと、個々の撮像手段が撮像した画像データを合成して最終的な画像データを得ようとした場合に、1つの高解像度な撮像手段で撮像する場合に対して被写体のぼけ具合が大きく違ってしまうことがあり、違和感を与える原因となっていた。また、画像データを合成する場合に、繋ぎ目付近での被写体のぼけ具合が大きく違ってしまうことがあり、合成した画像データの画質の劣化につながっていた。
【0006】
本発明は、この課題を改善すべくなされたものである。すなわち、複数の撮像手段を用いて高解像度の画像データを得ようとする場合に、従来の技術による撮像装置に比べて、該画像データとして1つの高解像度な撮像手段で撮像した画像データにより近いものが得られるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
本発明では前記課題を解決するため、撮像装置全体の基準となる基準合焦点距離を設定する処理と、該基準合焦点距離に依存して各撮像手段の合焦点距離を制御する処理とを備え、各々の前記撮像手段の合焦面が、撮像装置全体で共通の基準合焦平面と交わりを持つように、あるいは、各々の隣接する撮像手段の合焦面が互いに交わりを持つように、各々の前記撮像手段の合焦点距離を制御するという手段をとった。
【0007】
このような手段をとることにより、個々の撮像手段で撮像した画像データ中の被写体のぼけ具合を1つの高解像度な撮像手段で撮像したものと似通ったものにすることができる、あるいは、複数の撮像手段で撮像した画像データをより滑らかに繋ぐことができるため、従来の技術による撮像装置に比べ、1つの高解像度な撮像手段で撮像した画像データにより近い画像データを得ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図5を用いて、本発明の第一の実施例について説明する。
【0009】
図1は、本発明の第一の実施例における装置の構成図である。図1において、撮像手段10および撮像手段11および撮像手段12および撮像手段13および撮像手段14は、いずれもオートフォーカス機構を備えた撮像手段であり、撮像範囲が全体としてひとつの繋がった空間領域となるように、すなわち、本撮像装置の出力する画像データ群を合成してひとつの高精細な画像データとする場合に穴が生じないように配置する。撮像制御装置2は、主記憶装置21と、中央演算処理装置22と、撮像手段制御手段23とで構成する。以下、該各々の構成要素の働きについて説明する。
【0010】
主記憶装置21は、基準合焦点距離設定プログラム211および合焦点距離制御プログラム212および基準合焦点距離データ213および合焦点距離データ214およびレンズ中心位置ベクトルデータ215および撮影方向ベクトルデータ216を記憶し、また、基準合焦点距離設定プログラム211および合焦点距離制御プログラム212の実行時の中間データを記憶するものである。ここで、基準合焦点距離データ213は、本撮像装置全体の基準となる合焦点距離と、該合焦点距離の算出にあたり基準とした撮像手段の識別子とから成るデータであり、基準合焦点距離設定プログラム211によって出力されるものである。また、合焦点距離データ214は、前記5つの撮像手段の各々に設定する合焦点距離の集合のデータで、個々の合焦点距離は前記5つの撮像手段の各々に固有の値であり、合焦点距離制御プログラム212によって出力されるものである。レンズ中心位置ベクトルデータ215は、前記5つの撮像手段の各々のレンズ中心位置を表す位置ベクトルの集合のデータで、個々の位置ベクトルは前記5つの撮像手段の各々に固有の値であり、前記5つの撮像手段の各々の撮像姿勢および焦点距離に基づいて設計値から求めることができる。撮影方向ベクトルデータ216は、前記5つの撮像手段の各々の光軸方向を表す正規化された方向ベクトルの集合のデータで、個々の方向ベクトルは前記5つの撮像手段の各々に固有の値であり、前記5つの撮像手段の各々の撮像姿勢および焦点距離に基づいて設計値から求めることができる。ここで、個々の撮像手段の撮像姿勢については、本撮像装置全体の画角に基づいて決定するものであり、従来技術による装置と同じものを用いることができる。また、基準合焦点距離設定プログラム211および合焦点距離制御プログラム212は、装置の起動に伴ってこの順に繰り返し実行されるものであるが、これらのプログラムの詳細については、それぞれ図2および図3において説明する。
【0011】
中央演算処理装置22は、必要に応じて主記憶装置21の一部を中間データ記憶領域として使いながら、基準合焦点距離設定プログラム211および合焦点距離制御プログラム212の実行を行うものである。
【0012】
撮像手段制御手段23は、基準合焦点距離設定プログラム211または合焦点距離制御プログラム212によって制御され、前記5つの撮像手段の、合焦点距離を含む撮像パラメタの設定、および、撮像タイミングの制御、および、オートフォーカスの開始・終了タイミングの制御、および、オートフォーカス機構により求められた合焦点距離の取得、を行うものである。
【0013】
なお、撮像した画像データの合成は、デジタル的な画像処理によるものであっても光学的な画像処理によるものであっても本発明の実施に問題はなく、また、いずれも従来の技術を用いて実施すればよいため、説明図では省略した。
【0014】
図2は、本発明の第一の実施例における基準合焦点距離設定プログラム211のフローチャートである。ステップ2110で基準合焦点距離設定処理を開始すると、まず、ステップ2111でオートフォーカス開始処理を行う。該処理は、撮像手段制御手段23を制御することにより、前記5つの撮像手段においてオートフォーカス処理を開始させる処理である。続いて、ステップ2112で、合焦点距離取得処理を行う。該処理は、撮像手段制御手段23を制御することにより、前記5つの撮像手段においてオートフォーカス機構により求められた合焦点距離の取得を行う。このとき、前記5つの撮像手段のそれぞれは、実際に合焦した場合には合焦点距離を、合焦できなかった場合には合焦できなかったことを示すデータを返すようにする。次に、ステップ2113でオートフォーカス終了処理を行う。該処理は、撮像手段制御手段23を制御することにより、前記5つの撮像手段においてオートフォーカス処理を終了させる処理である。次に、ステップ2114で基準合焦点距離算出処理を行う。該処理は、中央の撮像手段12が合焦している場合には、撮像手段12の合焦点距離と撮像手段12の識別子とを基準合焦点距離データ213として出力する。撮像手段12が合焦できなかった場合、撮像手段11が合焦している場合には、撮像手段11の合焦点距離と撮像手段11の識別子とを基準合焦点距離データ213として出力する。撮像手段11と撮像手段12のいずれもが合焦できなかった場合、撮像手段13が合焦している場合には、撮像手段13の合焦点距離と撮像手段13の識別子とを基準合焦点距離データ213として出力する。撮像手段11と撮像手段12と撮像手段13のいずれもが合焦できなかった場合、撮像手段10が合焦している場合には、撮像手段10の合焦点距離と撮像手段10の識別子とを基準合焦点距離データ213として出力する。撮像手段10と撮像手段11と撮像手段12と撮像手段13のいずれもが合焦できなかった場合、撮像手段14が合焦している場合には、撮像手段14の合焦点距離と撮像手段14の識別子とを基準合焦点距離データ213として出力する。5つの撮像手段のいずれもが合焦できなかった場合、無限大を意味する値と撮像手段12の識別子とを基準合焦点距離データ213として出力する。以上、ステップ2111〜ステップ2114の処理を終了後、ステップ2115で、基準合焦点距離設定処理を終了する。
【0015】
図3は、本発明の第一の実施例における合焦点距離制御プログラム212のフローチャートである。ステップ2120で合焦点距離制御処理を開始すると、まず、ステップ2121で基準合焦点距離入力処理を行う。該基準合焦点距離入力処理は、前記基準合焦点距離設定プログラム211が設定した基準合焦点距離データ213を読み込む処理である。ここで、基準合焦点距離データ213に記憶されている基準合焦点距離Lの値が無限大を意味する値であった場合には、撮像手段制御手段23を制御して、すべての撮像手段の合焦点距離を無限大となるように制御した上で、合焦点距離制御処理を終了する。次に、ステップ2122で基準合焦平面生成処理を行う。該基準合焦平面生成処理は、基準合焦点距離データ213とレンズ中心位置ベクトルデータ215と撮影方向ベクトルデータ216を使って、撮像装置全体で共通の基準合焦平面30を生成する処理である。以下、該基準合焦平面生成処理について、基準合焦点距離データ213に記憶されている撮像手段の識別子が撮像手段11の識別子であった場合を例として説明する。まず、基準合焦点、すなわち撮像手段11がフォーカスを合わせた点、の位置ベクトルPfは、基準合焦点距離データ213に記憶されている基準合焦点距離Lと、レンズ中心位置ベクトルデータ215に記憶されている撮像手段11のレンズ中心位置ベクトルP1と、撮影方向ベクトルデータ216に記憶されている撮像手段11の撮影方向ベクトルV1とから、「Pf=P1+L×V1」という式によって求められる。ここで、記号「×」はベクトルのスカラー倍を表すものである。次に、撮像装置全体の撮影方向ベクトルVsを設定する。本実施例では、該撮影方向ベクトルVsとして、撮影方向ベクトルデータ216に記憶されている、中央部分を担当する撮像手段12の撮影方向ベクトルV2を設定するが、以下の説明では意味の違いを明確にするために、撮像装置全体の撮影方向ベクトルとして記号Vsを用いる。次に、基準合焦平面30を「撮影方向ベクトルVsに垂直であり、かつ、前記基準合焦点を通るような平面」となるように求める。具体的には、基準合焦平面30は、位置ベクトルPが式「Vs・(P−Pf)=0」を満たす点の集合である。ここで、記号「・」はベクトルの内積を表すものである。ステップ2122の基準合焦平面生成処理が終了した後、ステップ2123で合焦点距離算出処理を行う。該合焦点距離算出処理は、基準合焦平面30とレンズ中心位置ベクトルデータ215と撮影方向ベクトルデータ216を使って、各撮像手段の合焦点距離を算出し、合焦点距離データ214として出力する処理である。本実施例では、各撮像手段の合焦面が、「該撮像手段のレンズ中心位置ベクトルで表される位置を通り該撮像手段の撮影方向ベクトルの方向へ伸ばした直線と、前記基準合焦平面との交点」を含むように、該撮像手段の合焦点距離を算出する。具体的には、撮像手段10の合焦点距離を算出する場合であれば、レンズ中心位置ベクトルデータ215に記憶されている撮像手段10のレンズ中心位置ベクトルP0と、撮影方向ベクトルデータ216に記憶されている撮像手段10の撮影方向ベクトルV0を用いて、「Vs・(Pf−P0)/(Vs・V0)」とすればよい。ステップ2123の合焦点距離算出処理が終了した後、ステップ2124で合焦点距離設定処理を行う。該合焦点距離設定処理は、撮像手段制御手段23を制御して、各撮像手段の合焦点距離を、合焦点距離データ214中の対応する値となるように制御する処理である。ステップ2124の合焦点距離設定処理が終了した後、ステップ2125で合焦点距離制御処理を終了する。
【0016】
図4は本発明の第一の実施例における合焦点距離の算出方法を示す図であり、図5は従来の技術による合焦点距離の算出方法を示す図である。これらの図を用いて、本発明の第一の実施例における合焦点距離の算出方法の特徴について説明する。
【0017】
図4および図5において、被写体40はレンズ中心位置ベクトル100で表される撮像位置から撮影方向ベクトル101で表される方向上に位置する被写体であり、被写体41はレンズ中心位置ベクトル110で表される撮像位置から撮影方向ベクトル111で表される方向上に位置する被写体であり、被写体42はレンズ中心位置ベクトル120で表される撮像位置から撮影方向ベクトル121で表される方向上に位置する被写体であり、被写体43はレンズ中心位置ベクトル130で表される撮像位置から撮影方向ベクトル131で表される方向上に位置する被写体であり、被写体44はレンズ中心位置ベクトル140で表される撮像位置から撮影方向ベクトル141で表される方向上に位置する被写体である。
【0018】
図4の本発明の第一の実施例における合焦点距離の算出方法によれば、まず、基準合焦点距離データ213が中央の撮像手段を基準として合焦点距離122に設定され、次に、該基準合焦点距離データ213にしたがって基準合焦平面30が生成される。その上で、各レンズ中心位置ベクトルで表される撮像位置からそれに対応する撮影方向ベクトルの方向へ延長した直線が前記基準合焦平面30と交わる点と、該撮像位置との距離として、基準となった合焦点距離122以外の合焦点距離、すなわち合焦点距離102および合焦点距離112および合焦点距離132および合焦点距離142が設定される。このときの各撮像手段の合焦面は、それぞれ合焦面103および合焦面113および合焦面123および合焦面133および合焦面143となる。合焦点距離の算出方法および図4から明らかなように、これらの合焦面はいずれも基準合焦平面30と共通部分を持つ。すなわち、各撮像手段の合焦点距離を本発明の方法によって制御した場合、個々の撮像手段が撮像した画像データを合成して最終的な画像データを得た場合に、基準合焦平面30の一部分を合焦面として持つような1つの高解像度な撮像手段で撮影した場合と似通ったぼけ具合の画像データを得ることができる。図4の例であれば、基準合焦平面30の一部分を合焦面として持つような1つの高解像度な撮像手段で撮影した場合と同様に、被写体42に対してその他の被写体はぼけが大きくなる。
【0019】
これに対し、図5の従来の技術による合焦点距離の算出方法では、各撮像手段が独立に合焦点距離を算出し設定するため、各撮影手段の合焦点距離は、合焦点距離104および合焦点距離114および合焦点距離124および合焦点距離134および合焦点距離144として設定される。このときの各撮像手段の合焦面は、それぞれ合焦面105および合焦面115および合焦面125および合焦面135および合焦面145となるため、個々の撮像手段が撮像した画像データを合成して最終的な画像データを得た場合に、1つの高解像度な撮像手段で撮影して得た画像データとみなすには被写体のぼけ具合が違和感を与えるようなものとなる。図5の例であれば、基準合焦平面30(従来は生成していなかったが、図5では、図4の方法と比較して説明するために描画した)の一部分を合焦面として持つような1つの高解像度な撮像手段で撮影した場合と異なり、被写体42とその他の被写体とが同程度に焦点が合ってしまっているし、逆に本来焦点が合うべき基準合焦平面30上の点に対して合焦面が大きくずれてしまっている部分がある。さらに図5に示す方法では、重複して撮影している部分の被写体のぼけ具合が担当する撮像手段によって大きく違っているために、合成後に得られる最終的な画像データの画質が劣化する。
【0020】
以上、本発明の第一の実施例によれば、従来の装置に加えて、基準合焦点距離を設定する処理と、該基準合焦点距離から撮像装置全体で共通の基準合焦平面を生成する処理と、該基準合焦平面に依存して各撮像手段の合焦点距離を制御する処理とを備えるようにし、各々の前記撮像手段の合焦面が前記基準合焦平面と交わりを持つように、各々の前記撮像手段の合焦点距離を制御することにより、個々の撮像手段で撮像した画像データ中の被写体のぼけ具合を1つの高解像度な撮像手段で撮像したものと似通ったものにすることができるため、従来の技術による撮像装置に比べ、最終的に得られる画像データを、1つの高解像度な撮像手段で撮像した画像データにより近い画像データとすることができる。
【0021】
なお、前記本発明の第一の実施例では、すべての撮像手段がオートフォーカス機構を備えるものとしたが、本発明の実施の形態はこれに限るものではない。例えば、撮像装置を構成する撮像手段のうちの一部分だけがオートフォーカス機構を備えるような構成とし、基準合焦点距離設定プログラム211では、該オートフォーカス機構を備える撮像手段だけを制御対象とし、該オートフォーカス機構を備える撮像手段だけから取得した合焦点距離データに基づいて基準合焦点距離の算出を行うようにしてもよい。
【0022】
また、前記本発明の第一の実施例では、基準合焦点距離設定プログラム211において、5つの撮像手段のすべてを制御していたが、本発明の実施の形態はこれに限るものではない。例えば、オートフォーカスを実行する撮像手段をユーザが選択するための機構を備えるようにし、基準合焦点距離設定プログラム211では、該選択された撮像手段だけを制御対象とし、該選択された撮像手段だけから取得した合焦点距離データに基づいて基準合焦点距離の算出を行うようにしてもよい。このような実施形態とすることにより、ユーザの意図を反映した芸術的表現を行うのに好適な撮像装置を構成することができる。また、例えば、基準合焦点距離設定プログラム211において、制御対象とする撮像手段として、前回の基準合焦点距離設定プログラム211の実行時に基準合焦点距離データ213を求める基準となった撮像手段と、その周囲の撮像手段とを選択するようにし、該選択された撮像手段だけから取得した合焦点距離データに基づいて基準合焦点距離の算出を行うようにしてもよい。このような実施形態とすることにより、移動物体に焦点を合わせて撮影するのに好適な撮像装置を構成することができる。
【0023】
また、前記本発明の第一の実施例では、実際に画像データを撮像するための撮像手段を用いて基準合焦点距離データ213の設定を行ったが、本発明の実施の形態はこれに限るものではない。例えば、基準合焦点距離データ213を設定するための専用の撮像手段を備えるようにしてもよいし、あるいは、基準合焦点距離設定プログラム211とは別の基準合焦点距離設定手段を備えるようにしてもよい。例えば、基準合焦点距離をユーザが手動で調整するための機構を備えるようにしてもよい。このような構成とすることにより、基準合焦点距離設定プログラム211の実行時、ステップ2111でオートフォーカスを開始してからステップ2113でオートフォーカスを終了するまでの間で、撮像される画像データがぼけてしまう現象を防止することができる。
【0024】
また、前記本発明の第一の実施例では、レンズ中心位置ベクトルデータ215と撮影方向ベクトルデータ216は設計値から求めるようにしたが、本発明の実施の形態はこれに限るものではない。例えば、ステレオ視の原理を使って、撮影された画像データから自動で求めるようにしてもよい。このような実施の形態とすることにより、複数の撮像手段の設置時に設計値からの誤差があった場合にも、該誤差の影響が少ない撮像装置を構成することができる。
【0025】
また、前記本発明の第一の実施例では、単純に各撮像手段のオートフォーカス機構を使って合焦点距離の取得を行うようにしたが、本発明の実施の形態はこれに限るものではない。例えば、ある閾値を備え、各撮像手段におけるオートフォーカス機構による合焦点距離の探索を、合焦点距離の値の変動量が該閾値以下となる範囲内に限定して実施するように制御してもよい。このような構成とすることにより、基準合焦点距離設定プログラム211の実行時、ステップ2111でオートフォーカスを開始してからステップ2113でオートフォーカスを終了するまでの間で、画像データのぼけ具合が基準合焦点距離設定プログラム211の開始前に比べて大きく異なってしまうことを防ぐことができるため、撮像された画像データの品質劣化を軽減することができ、また、探索範囲を狭めることで、オートフォーカス処理の処理時間を短縮することができる。なお、本発明による撮像装置では、各撮像手段におけるオートフォーカス機構によって取得される合焦点距離と、基準合焦点距離設定プログラム211の開始前に各撮像手段に設定されている合焦点距離とが、大きく異なる可能性があるため、ここで説明したような構成とすることは本質的である。
【0026】
また、前記本発明の第一の実施例では、ステップ2114の基準合焦点距離算出処理において、中央付近を撮像する撮像手段の優先順位を高く、周辺部を撮像する撮像手段の優先順位を低くし、優先順位の高い撮像手段の合焦点距離を尊重して基準合焦点距離データ213を求めるという方法をとったが、本発明における基準合焦点距離算出処理の処理内容についてはこれに限るものではなく、意味のある基準合焦点距離データ213が出力できるものであれば、任意の処理とすることができる。例えば、各撮像手段のオートフォーカス機構を合焦点距離に加えて合焦信頼度を取得できるように構成し、ステップ2114の基準合焦点距離算出処理において、該合焦信頼度の高い撮像手段の合焦点距離を尊重して基準合焦点距離データ213を求めるようにしてもよい。このようにすることにより、オートフォーカス時の誤認識による影響を低減することができる。また、例えば、被写界深度が「手前に浅く奥に深い」性質を考慮し、複数の撮像手段が合焦した場合、該複数の撮像手段のそれぞれについて識別子と合焦点距離の組を基準合焦点距離データ213に設定しておき、ステップ2122の基準合焦平面生成処理において生成する基準合焦平面30として、該複数の撮像手段のそれぞれに対応する基準合焦点距離データから生成した複数の合焦平面のうち、中央部分を担当する撮像手段12のレンズ中心位置ベクトル120との距離がもっとも小さいものを採用する、という処理とすることができる。
【0027】
また、前記本発明の第一の実施例では、基準合焦点距離設定プログラム211および合焦点距離制御プログラム212は、装置の起動に伴ってこの順に繰り返し実行されるものであるとしたが、本発明の実施の形態はこれに限るものではなく、なんらかのトリガーがあった場合にだけ、基準合焦点距離設定プログラム211と合焦点距離制御プログラム212をこの順に一度だけ実行するようにしてもよい。例えば、撮像制御装置2が新たに合焦点制御開始ボタン25を備えるようにし、該合焦点制御開始ボタン25が押下された場合にのみ、基準合焦点距離設定プログラム211と合焦点距離制御プログラム212をこの順に一度だけ実行するようにしてもよい。また、例えば、撮影方向や焦点距離などの撮影条件が変わった場合に、基準合焦点距離設定プログラム211と合焦点距離制御プログラム212をこの順に一度だけ実行するようにしてもよい。また、例えば、撮像制御装置2が新たにタイマー26を備えるようにし、ある所与の時間間隔Tごとに、基準合焦点距離設定プログラム211と合焦点距離制御プログラム212をこの順に一度だけ実行するようにしてもよい。また、例えば、撮像した画像データの時間的変化を常時監視しておき、該時間的変化が大きいと判定された場合にだけ、基準合焦点距離設定プログラム211と合焦点距離制御プログラム212をこの順に一度だけ実行するようにしてもよい。
【0028】
また、前記本発明の第一の実施例では、ステップ2123の合焦点距離算出処理において、各撮像手段の合焦面が、「該撮像手段のレンズ中心位置ベクトルで表される位置を通り該撮像手段の撮影方向ベクトルの方向へ伸ばした直線と、前記基準合焦平面30との交点」を含むように、該撮像手段の合焦点距離を算出するようにしたが、本発明の実施の形態はこれに限るものではなく、各撮影手段の合焦面の一部が前記基準合焦平面30と共通部分を持つような算出方法であれば、任意の算出方法とすることができる。例えば、各撮像手段の被写界深度が「手前に浅く奥に深い」性質を考慮し、前記本発明の第一の実施例の方法により合焦点距離を算出した後で、「各撮影手段の合焦面の一部が前記基準合焦平面30と共通部分を持つ」という条件を満たす範囲内で、合焦点距離を所定の割合だけ小さくしてもよい。また、より厳密に、各撮像手段の焦点距離および絞り値および許容ぼけ値のデータ217を新たに備えるようにし、基準合焦平面30のうち「各撮像手段の撮像範囲に含まれ、かつ、各撮像手段の被写界深度内に含まれる」部分の面積が最大となるように、各撮像手段の合焦点距離を算出するようにしてもよい。
【0029】
また、前記本発明の第一の実施例では、撮像装置全体の撮影方向ベクトルVsとして撮影方向ベクトルデータ216に記憶されている、中央部分を担当する撮像手段12の撮影方向ベクトルV2を設定したが、本発明の実施の形態はこれに限るものではなく、正規化されており、撮影方向ベクトルデータ216に記憶されているすべての撮影方向ベクトルとの内積が正の値となるようなものであれば、任意の方向ベクトルを設定することができる。これにより、例えば水平方向・鉛直方向にそれぞれ偶数個の撮像手段を格子状に並べた撮像装置を構成した場合でも、前記本発明の第一の実施例の場合と同様に合焦点距離の制御を行うことができる。具体的な撮影方向ベクトルVsとしては、例えば、「撮影方向ベクトルデータ216に記憶されているすべての方向ベクトルの和をとり、その結果として算出されるベクトルを正規化したベクトル」を設定すればよい。この方法により得られる方向ベクトルは、すべての撮影手段の撮影方向に対してその平均的な方向を向いたベクトルとなるため、一般的に「装置の正面方向」であることが望ましいと考えられる撮影方向ベクトルVsとして好適である。
【0030】
以下、図6を用いて、本発明の第二の実施例について説明する。本実施例は、合焦点距離制御プログラム212として、第一の実施例とは別のアルゴリズムのものを用いた例である。なお、図6で図4と同じ記号は同じものを表わす。また、基準合焦平面30は他の方法との比較のために描いたものであり、本実施例においては基準合焦平面30を算出する必要はない。
【0031】
図6は本発明の第二の実施例における合焦点距離の算出方法を示す図である。本実施例では、合焦点距離制御プログラム212は、すべての撮像手段の合焦点距離を、基準合焦点距離と同一になるように制御する。すなわち、基準合焦点距離設定プログラム211が基準合焦点距離データ213として撮像手段12の合焦点距離122と撮像手段12の識別子とを設定した後、合焦点距離制御プログラム212は、合焦点距離106および合焦点距離116および合焦点距離136および合焦点距離146の値が基準合焦点距離データ213に設定された合焦点距離の値となるように撮像手段10および撮像手段11および撮像手段13および撮像手段14を制御する。
【0032】
このように各撮像手段の合焦点距離を制御すると、合焦面107と合焦面117、合焦面117と合焦面127、合焦面127と合焦面137、合焦面137と合焦面147、のそれぞれが互いに境界付近で交わることになる。したがって、撮像した画像データを繋げて最終的な画像データを得る場合に、繋ぎ目付近での被写体のぼけ具合が近しいものになるため、複数の撮像手段で撮像した画像データをより滑らかに繋ぐことができる。
【0033】
以上、本発明の第二の実施例によれば、すべての撮像手段の合焦点距離を、基準合焦点距離と同一になるように制御することにより、複数の撮像手段で撮像した画像データをより滑らかに繋ぐことができるため、従来の技術による撮像装置に比べ、1つの高解像度な撮像手段で撮像した画像データにより近い画像データを得ることができる。また、前記第一の実施例と異なり、撮像装置全体で共通の基準合焦平面30を生成する必要がないため、撮像装置全体の画角が広く、撮像装置全体で共通の基準合焦平面30を生成することが不可能な場合においても、実施することが可能である。
【0034】
なお、前記本発明の第二の実施例では、基準合焦点距離データ213に設定する合焦点距離として撮像手段12の合焦点距離122を設定したが、本発明の実施の形態はこれに限るものではなく、前記本発明の第一の実施例で説明した設定方法のそれぞれによって同様に実施することが可能である。
【0035】
また、前記本発明の第二の実施例において、基準合焦点距離データ213に設定できる合焦点距離の最小値をあらかじめ定めておき、基準合焦点距離データ213に設定しようとする合焦点距離が該最小値よりも小さい場合には、基準合焦点距離データ213に設定する合焦点距離として該最小値を設定するようにしてもよい。該最小値は、例えば、各撮像手段の合焦点距離を同一の値に設定した場合に、合焦面107と合焦面117、合焦面117と合焦面127、合焦面127と合焦面137、合焦面137と合焦面147、のそれぞれが互いに交わるような最小の値に定める。このような構成とすることにより、各撮像手段の配置が理想的でない場合、すなわち、各撮像手段のレンズ中心位置ベクトルが一致していない場合にも、本発明による撮像装置により、各撮像手段で撮像した画像データを滑らかに繋げた画像データを、常に得ることができる。
【0036】
【発明の効果】
本発明によれば、複数の撮像手段を用いた撮像装置において、基準合焦点距離を設定する処理と、該基準合焦点距離に依存して各撮像手段の合焦点距離を制御する処理とを備え、各々の前記撮像手段の合焦面が、撮像装置全体で共通の基準合焦平面と交わりを持つように、あるいは、各々の隣接する撮像手段の合焦面が互いに交わりを持つように、各々の前記撮像手段の合焦点距離を制御するようにしたことにより、従来の技術による撮像装置に比べ、1つの高解像度な撮像手段で撮像した画像データにより近い画像データを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例における装置の構成図である。
【図2】本発明の第一の実施例における基準合焦点距離設定プログラムのフローチャートである。
【図3】本発明の第一の実施例における合焦点距離制御プログラムのフローチャートである。
【図4】本発明の第一の実施例における合焦点距離の算出方法を示す図である。
【図5】従来の技術による合焦点距離の算出方法を示す図である。
【図6】本発明の第二の実施例における合焦点距離の算出方法を示す図である。
【符号の説明】
10、11、12、13、14……撮像手段
30……基準合焦平面
40、41、42、43、44……被写体
100、110、120、130、140……レンズ中心位置ベクトル
101、111、121、131、141……撮影方向ベクトル
102、112、122、132、142……第一の実施例での合焦点距離
103、113、123、133、143……第一の実施例での合焦面
104、114、124、134、144……従来の合焦点距離
105、115、125、135、145……従来の合焦面
106、116、126、136、146……第二の実施例での合焦点距離
107、117、127、137、147……第二の実施例での合焦面

Claims (1)

  1. 撮影方向の平行しない3つ以上の撮像手段を含む撮像装置であって、
    該撮像装置の正面方向に基準合焦平面を設定する手段と、
    複数の前記撮像手段について、撮影方向と前記基準合焦平面との交点を合焦点として、互いに異なる合焦点距離を求める手段と、
    求めた前記合焦点距離に合わせて前記複数の撮像手段の焦点制御を行う手段とを備えたことを特徴とす撮像装置。
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