JP4199754B2 - パターンの露光方法 - Google Patents

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本発明は、露光装置及びこれを用いたパターンの露光方法に関する。
従来、ステップアンドリピート方式の投影露光装置やステップアンドスキャン方式の投影露光装置を用いてパターンを露光する際は、最適なフォーカス位置や露光光の光軸に対する基板の傾斜を測定する。フォーカス位置を測定するためのフォーカスセンサとしては、例えば、図4に示す斜入射方式のオートフォーカス計測系(Auto Focus計測系、以下「AF系」ともいう)が使われる。図4に示すAF系は、光源2と、複数の長方形のスリットが開口された送光スリット4と、受光スリット8と、受光部10とから構成される。受光スリット8の開口サイズは、送光スリット4の像が通過できる程度の大きさを有している。このAF系は、投影露光装置の支持部16の上に載置した基板12上(より具体的には、後述する図5Aに示す感光性被膜20の表面)に、送光スリット4からのスリット像の結像光束(以下、「AF光」ともいう)14を斜入射させ、基板12上にスリット像3を結像させ、その反射光を受光部10によって光電検出する計測系である。なお、スリット像3は、例えば長手方向の1辺が2mm程度の長方形である。
上記AF系では、基板12上の露光領域の反りや凹凸を検出し、投影露光装置の縮小投影レンズの像面に感光性被膜20(図5A参照)の表面を合わせる(即ちフォーカスを合わせる)ための補正量を算出する。具体的には、送光スリット4に二次元に配列された多数のスリットが設けられており、各スリットを通過した各スリット像の光を光電検出原理によって受光部10で計測する。そして、この計測結果から支持部16の上下量(フォーカスオフセット)と支持部16の傾斜量(レベリングオフセット)が決定され、これらの補正量に基づいて支持部16を駆動する。なお、支持部16の上下量を合わせる動作をフォーカシングといい、支持部16の傾きを合わせる動作をレベリングという。
従来の露光装置を用いてパターンを露光する際、露光しようとするパターン像のフォーカスを合わす方法として、基板外周部においてオートフォーカスを行う方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
通常、半導体プロセスにおける露光工程では、半導体チップ数の収率向上のため、基板の外周部から一部が外れるパターンを露光している。図5Bに基板12の外周部から外れるパターンを露光する例を示す。図5B中の5及び6は、投影露光装置による1露光(1ショット)の範囲を示すものであり、送光スリット4を通した場合には、図5Bに示すように複数のスリット像が感光性被膜20上に投影される。1ショットの領域の大きさは、投影露光装置の性能にもよるが最大で26mm×33mm程度である。通常、レチクルには露光スループットを上昇させるために数個のチップパターンが周期的に設けられており、この数個のチップパターンを同時に感光性被膜20上に露光する。従って、パターンの一部が基板12の外周部から外れる領域(以下、「外れショット領域」という)6を露光しても、この外れショット領域6内には感光性被膜20上に完全な1チップパターンが露光されうる。このように外れショット領域6についても露光することによって、半導体チップ数の収率向上を図っている。
このような外れショット領域6を露光するに先立ち、この位置でフォーカス調整を行う際は、基板12から外れた部分において光源2から入射した光が反射しないため、スリット像の一部を受光部10で計測することができなくなる。
この現象を、図5A,Bを参照しながら説明する。図5Aは、図4に示す投影露光装置の概略断面図である。外れショット領域6でフォーカス調整を行う際は、外れショット領域6にAF光14a,14b(図5A参照)を斜入射させ、スリット像3a,3b(図5B参照)を結像する。ここで、AF光14aの反射光は受光部10で計測できるが、AF光14bは反射しないため(図5A参照)、AF光14bの反射光は受光部10で計測できない。即ち、AF光の一部の反射光が得られないため、フォーカシング及びレベリングの測定精度が低下し、パターン形成がうまくいかなくなる場合がある。
そこで、従来の投影露光装置を用いて外れショット領域6にパターンを露光する際は、外れショット領域6の近傍に配置された、外れるパターンが存在しない領域(以下、「完全ショット領域」という)5で調整したフォーカスに基づいて、外れショット領域6を露光する。例えば、基板12の周辺に一定幅の禁止帯13(図5B参照)を設定する。禁止帯13では、露光する際に、この位置でフォーカス調整が行われない。そして、外れショット領域6にパターンを露光する際に、基板12上の禁止帯13より内側の位置、例えば完全ショット領域5でフォーカスを計測・調整し、その後に本来露光するショット位置である外れショット領域6にパターンを露光する。完全ショット領域5でフォーカスを計測する際は、AF光14a,14bの反射光の双方とも受光部10で計測することができる。即ち、一部の反射光を受光できない外れショット領域6の代わりに完全ショット領域5のフォーカスを計測・調整し、そのフォーカスで外れショット領域6を露光する。
特開2000−31055号公報
しかしながら、上述した基板12の外周部(例えば外れショット領域6)のフォーカス調整には、次の課題がある。基板12の外周部では、感光性被膜20の膜厚が大きく変動する場合が多く、このときAF系によるフォーカス計測にずれが生じることがある。フォーカス合わせは感光性被膜20の表面で行うため、外れショット領域6における感光性被膜20の膜厚と完全ショット領域5における感光性被膜20の膜厚とが異なると、外れショット領域6のベストフォーカスと完全ショット領域5のベストフォーカスとが異なる。このとき、完全ショット領域5のベストフォーカスで外れショット領域6を露光すると、フォーカスのずれによりパターン形成がうまくいかなくなる場合がある。例えば、基板12の外周部における感光性被膜20の膜厚と基板12の中心における感光性被膜20の膜厚との差は、約0.1μmに達することがあり、最近の高解像度投影露光装置の焦点深度(DOF)は0.6μm程度であるから、パターン形成はこのような不均一性の影響を受けることになる。
上記課題を解決するため、本発明は、基板の外周部におけるフォーカス調整を高精度に行うことができる露光装置及びこれを用いたパターンの露光方法を提供する。
本発明のパターンの露光方法は、感光性被膜が形成された基板を載置する支持部と、
前記支持部の周囲の一部のみに近接する平面部分を有し、前記支持部に載置された前記基板表面の略法線方向に沿って移動自在であるとともに、前記支持部の周囲に沿っても移動自在に設けられた可動部と、
前記支持部に載置されたときの前記基板の外周部上の前記感光性皮膜の表面と前記可動部の前記平面部分とに跨った領域に光を照射し、前記領域で反射した反射光を検出してフォーカス位置を測定するオートフォーカス計測系と、
前記検出された反射光に基づいて前記略法線方向における前記可動部の位置を調整する調整部とを含む露光装置を用いたパターンの露光方法であって、
前記支持部に載置された前記基板の外周部上の前記感光性被膜の表面と前記可動部の前記平面部分とに跨った領域に光を照射する工程(a)と、
前記照射した光のうち前記領域で反射した反射光に基づいて前記略法線方向における前記可動部の位置を調整した後、前記領域に投影されるべきパターンのフォーカスを調整する工程(b)と、
前記フォーカスを調整した後、前記領域に前記パターンを露光する工程(c)とを含む第1の露光工程を行い、
前記第1の露光工程の後、前記平面部分を前記可動部とともに前記支持部の周囲に沿って移動させ、
前記平面部分の移動の後、前記工程(a)、前記工程(b)および前記工程(c)を含む第2の露光工程を行うことを特徴とする。
本発明の露光装置及びパターンの露光方法によれば、基板の外周部において感光性被膜の膜厚が大きく変動した場合でも、AF系によるフォーカス計測を高精度に行うことができる。よって、安定したパターン形成が可能となる。
本発明の露光装置は、基板上の感光性被膜に光を斜入射させ、その反射光を検出してフォーカス位置を測定するAF系を有する。基板は特に限定されないが、例えば、半導体チップの製造工程で一般に使用されるウエーハ等であればよい。感光性被膜についても特に限定されず、例えば半導体チップの製造工程で一般に使用されるフォトレジスト等であればよい。
そして、本発明の露光装置は、上記基板を載置する支持部と、この支持部の周囲に近接し、かつこの支持部に載置された上記基板表面の略法線方向に沿って移動自在に設けられた、平面を有する可動部と、上記基板の外周部上の上記感光性被膜の表面と上記可動部の上記平面とに跨った領域に光を照射できる光源と、この光源から照射された光のうち上記領域の少なくとも一部で反射した反射光を受光して、この反射光の強度を測定する受光部と、上記反射光の強度に基づいて上記略法線方向における上記可動部の位置を調整する調整部とを含む。
上記支持部は特に限定されないが、例えば慣用のウエーハステージ等が使用できる。上記可動部に設けられた平面は、その表面が上記光源から照射された光を反射することができればよい。例えばその表面が、金属材料やシリコン等で形成されていればよい。また、上記可動部と上記支持部との間隔は、例えば0.1〜0.5mm程度であればよい。上記光源及び上記受光部は、例えば一般の投影露光装置に設けられたAF系で使用されるものと同様のものが使用できる。上記光源から発せられる光の波長は、例えば530〜800nm程度であればよい。なお、上記光源は、上記領域以外に、上記基板の外周部より内側に形成された上記感光性被膜の表面(以下、「中央部」ともいう)に対しても光を照射することができる光源であってもよい。この場合、上述した完全ショット領域及び外れショット領域のいずれの位置においてもフォーカス計測が可能となる。また、本発明の露光装置は、上記領域に光を照射する第1の光源と、中央部に光を照射する第2の光源とを有していてもよい。上記受光部についても同様である。
上記調整部は、上記受光部で測定された反射光の強度に基づいて、例えば上記反射光の強度が最も強くなるように上記略法線方向における上記可動部の位置を調整する。上記調整部としては、例えば、上記可動部を上記略法線方向に沿って駆動する駆動装置と、上記可動部の位置を制御する制御装置(例えば演算装置が組み込まれた制御装置)とを含む調整部が使用できる。これにより、上述した外れショット領域でフォーカス計測した場合でも、上記受光部で受光される上記反射光の光量の低下を防止できるため、フォーカシングやレベリングの測定精度の低下を防止できる。即ち、本発明の露光装置によれば、上記基板の外周部において上記感光性被膜の膜厚が大きく変動した場合でも、AF系によるフォーカス計測を高精度に行うことができるため、安定したパターン形成が可能となる。通常、上記調整部によって上記反射光の強度が最も強くなるように上記可動部の位置を調整すると、上記基板の外周部上の上記感光性被膜の表面と上記可動部の上記平面とが略面一になる。この場合、外れショット領域で上記光源からの光が基板の外側に照射されても、上記可動部の上記平面で反射するため、上記受光部で受光される上記反射光の光量を、例えば完全ショット領域でフォーカス計測した場合と同程度にすることができる。
次に、本発明のパターンの露光方法について説明する。なお、本発明のパターンの露光方法は、上述した本発明の露光装置を用いたパターンの露光方法である。よって、以下の説明において、上述した本発明の露光装置の説明と重複する内容は省略する場合がある。
本発明のパターンの露光方法は、上記基板の外周部上の上記感光性被膜の表面と上記可動部の上記平面とに跨った領域に光を照射する工程と、上記照射した光のうち上記領域の少なくとも一部で反射した反射光の強度を測定する工程と、上記反射光の強度に基づいて、例えば上記反射光の強度が最も強くなるように上記略法線方向における上記可動部の位置を調整した後、上記領域に投影されるべきパターンのフォーカスを調整する工程と、上記フォーカスを調整した後、上記領域に上記パターンを露光する工程とを含む。上記工程のうち、パターンのフォーカスを調整する工程及びパターンを露光する工程については特に限定されず、例えば従来のパターンの露光方法で行われる工程と同様であればよい。
本発明のパターンの露光方法によれば、上述したように、外れショット領域でフォーカス計測した場合でも受光される上記反射光の光量の低下を防止できるため、フォーカシングやレベリングの測定精度の低下を防止できる。即ち、本発明のパターンの露光方法によれば、上記基板の外周部において上記感光性被膜の膜厚が大きく変動した場合でも、AF系によるフォーカス計測を高精度に行うことができるため、安定したパターン形成が可能となる。通常、上記反射光の強度が最も強くなるように上記可動部の位置を調整すると、上記基板の外周部上の上記感光性被膜の表面と上記可動部の上記平面とが略面一になる。この場合、上述したように、受光される上記反射光の光量を、例えば完全ショット領域でフォーカス計測した場合と同程度にすることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、参照する図面においては、説明を分かりやすくするためにハッチングを省略している場合がある。また、参照する図面において、背景技術で説明した図4,5と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。
[第1実施形態]
まず、本発明の第1実施形態に係る露光装置について図面を参照して説明する。参照する図1Aは、本発明の第1実施形態に係る露光装置の概略断面図である。また、参照する図1Bは、図1Aの露光装置を用いてパターンを露光する際のショット領域を示す平面図である。
図1Aに示すように、第1実施形態に係る露光装置1は、基板12上の感光性被膜20に光を斜入射させ、その反射光を検出してフォーカス位置を測定するオートフォーカス計測系を有する。上記オートフォーカス計測系は、光源2と、送光スリット4と、受光スリット8と、受光部10とを有する。更に、露光装置1は、基板12を載置する支持部16と、支持部16の周囲に近接し、かつ支持部16に載置された基板12の表面の略法線方向に沿って移動自在に設けられた、平面21aを有する可動部21と、可動部21の位置を調整する調整部22とを含む。
光源2は、基板12の外周部上の感光性被膜20の表面と可動部21の平面21aとに跨った領域に光を照射することができる。また、受光部10は、光源2から照射された光のうち上記領域の少なくとも一部で反射した反射光を受光して、この反射光の強度を測定する。そして、調整部22は、上記反射光の強度に基づいて上記略法線方向における可動部21の位置を調整する。
例えば調整部22は、後述するように上記反射光の強度が最も強くなるように可動部21の位置を調整する。調整部22により可動部21の位置を調整した結果、基板12の外周部上の感光性被膜20の表面と可動部21の平面21aとが略面一になった場合において、図1Bに示す外れショット領域6でフォーカス調整を行う際は、外れショット領域6にAF光14a,14b(図1A参照)を斜入射させ、スリット像3a,3b(図1B参照)を結像する。この場合、AF光14aの反射光は、図1Aに示すように感光性被膜20で反射され受光部10で受光される。一方、AF光14bの反射光は、図1Aに示すように可動部21の平面21aで反射され受光部10で受光される。これにより、図1Bに示す外れショット領域6でフォーカス計測した場合でも、受光部10で受光される上記反射光の光量の低下を防止できるため、フォーカシングやレベリングの測定精度の低下を防止できる。即ち、露光装置1によれば、外れショット領域6で直接フォーカス計測することができるため、基板12の外周部において感光性被膜20の膜厚が大きく変動した場合でも、フォーカス計測を高精度に行うことができる。従って、外れショット領域6でパターン形成する際、例えば完全ショット領域5(図1B参照)と同程度に安定したパターン形成が可能となる。
また、図1Bに示すように、可動部21は支持部16(図1A参照)の周囲を連続的に取り囲む形状(リング状)に形成されている。これにより、基板12の外周部の全周に亘って外れショット領域のフォーカス計測を高精度に行うことができる。なお、可動部21の平面21aの幅W(図1B参照)は、例えば5〜40mm程度である。
次に、上述した第1実施形態に係る露光装置1を用いたパターンの露光方法について図面を参照して説明する。参照する図2A〜Cは、上記パターンの露光方法の一部を説明するための工程図である。なお、図2A〜Cにおいて、図1A,Bと同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。
まず、図2Aに示すように、基板12の外周部上の感光性被膜20の表面と可動部21の平面21aとに跨った領域に、光源2からAF光14a,14bを照射する。そして、照射したAF光14a,14bのうち上記領域の少なくとも一部で反射した反射光の強度を受光部10により測定する。この段階で、図2Aに示すように可動部21の平面21aが感光性被膜20の表面より図2A中下方に配置されていると、受光部10はAF光14bの反射光を受光できない。
次に、調整部22によって可動部21を図2A中上方に移動させた後、図2Bに示すように上記領域に光源2からAF光14a,14bを照射する。そして、照射したAF光14a,14bのうち上記領域の少なくとも一部で反射した反射光の強度を受光部10により測定する。この段階で、図2Bに示すように感光性被膜20の表面と可動部21の平面21aとが略面一になっていると、受光部10はAF光14a,14bのいずれの反射光についても受光できる。
次に、調整部22によって可動部21を図2B中上方に更に移動させた後、図2Cに示すように上記領域に光源2からAF光14a,14bを照射する。そして、照射したAF光14a,14bのうち上記領域の少なくとも一部で反射した反射光の強度を受光部10により測定する。この段階で、図2Cに示すように可動部21の平面21aが感光性被膜20の表面より図2C中上方に配置されていると、受光部10はAF光14bの反射光を受光できない。
上述のように、段階的に可動部21を基板12の表面の略法線方向に沿って移動させながら、上記領域の少なくとも一部で反射した反射光の強度を受光部10により測定した後、例えば調整部22に組み込まれた演算装置(図示せず)を用いて上記反射光の強度が最も強くなる位置(例えば図2Bの位置)を決定し、その位置まで可動部21を移動させる。その後、図示はしないが、上記領域に投影されるべきパターンのフォーカスを調整し、上記領域に上記パターンを露光する。これにより、基板12の外周部において感光性被膜20の膜厚が大きく変動した場合でも、安定したパターン形成が可能となる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る露光装置について図面を参照して説明する。参照する図3Aは、本発明の第2実施形態に係る露光装置の概略断面図である。また、参照する図3Bは、図3Aの露光装置を用いてパターンを露光する際のショット領域を示す平面図である。なお、図3A,Bにおいて、図1A,Bと同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。
図3A,Bに示すように、第2実施形態に係る露光装置11は上述した第1実施形態に係る露光装置1(図1A,B参照)に対し、可動部の形状のみが異なる。図3Bに示すように、第2実施形態に係る露光装置11に設けられた可動部30は、第1実施形態に係る露光装置1に設けられた可動部21の一部を切り取った形状に形成されており、支持部16(図3A参照)の周囲の一部に近接している。そして、この可動部30は、支持部16の周囲に沿って移動自在に設けられている。なお、可動部30を支持部16の周囲に沿って移動させる場合は、例えば調整部22に組み込まれた駆動装置(図示せず)により行うことができる。その他の構成は、上述した第1実施形態に係る露光装置1と同様である。よって、露光装置11によれば、露光装置1と同様に、基板12の外周部において感光性被膜20の膜厚が大きく変動した場合でもAF系によるフォーカス計測を高精度に行うことができるため、外れショット領域6(図3B参照)でパターン形成する際、例えば完全ショット領域5(図3B参照)と同程度に安定したパターン形成が可能となる。
また、外れショット領域6で露光した後、図3Bに示す外れショット領域7でフォーカス計測する場合は、可動部30を支持部16の周囲に沿って外れショット領域7の位置に近接する箇所(図中破線で示す箇所)まで移動させる。そして、第1実施形態に係る露光装置1の場合と同様に可動部30の位置を調整した後(図2A〜C参照)、フォーカス計測する。第2実施形態に係る露光装置11の場合は、基板12の外周部上の複数の外れショット領域でフォーカス計測する際、いずれの外れショット領域においても、可動部30の反射面である平面30aが同一であるため、平面30aの表面状態に起因するフォーカス精度のバラツキを防止できる。なお、平面30aの大きさは、ショット領域の大きさに応じて適宜設定すればよい。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態には限定されない。例えば、上記実施形態では可動部と調整部とが分離した構成の露光装置について例示したが、可動部と調整部とが一体的に形成されていてもよい。
本発明は、基板の外周部におけるフォーカス調整に関して高い精度が要求される露光装置及びパターンの露光方法として有用である。
Aは本発明の第1実施形態に係る露光装置の概略断面図であり、BはAの露光装置を用いてパターンを露光する際のショット領域を示す平面図である。 A〜Cは、本発明の第1実施形態に係る露光装置を用いたパターンの露光方法の一部を説明するための工程図である。 Aは本発明の第2実施形態に係る露光装置の概略断面図であり、BはAの露光装置を用いてパターンを露光する際のショット領域を示す平面図である。 従来の投影露光装置におけるオートフォーカス計測系を説明するための概念図である。 Aは図4に示す投影露光装置の概略断面図であり、BはAの投影露光装置を用いてパターンを露光する際のショット領域を示す平面図である。
符号の説明
1,11 露光装置
2 光源
3,3a,3b スリット像
4 送光スリット
5 完全ショット領域
6,7 外れショット領域
8 受光スリット
10 受光部
12 基板
14,14a,14b AF光
16 支持部
20 感光性被膜
21,30 可動部
21a,30a 平面
22 調整部

Claims (2)

  1. 感光性被膜が形成された基板を載置する支持部と、
    前記支持部の周囲の一部のみに近接する平面部分を有し、前記支持部に載置された前記基板表面の略法線方向に沿って移動自在であるとともに、前記支持部の周囲に沿っても移動自在に設けられた可動部と、
    前記支持部に載置されたときの前記基板の外周部上の前記感光性皮膜の表面と前記可動部の前記平面部分とに跨った領域に光を照射し、前記領域で反射した反射光を検出してフォーカス位置を測定するオートフォーカス計測系と、
    前記検出された反射光に基づいて前記略法線方向における前記可動部の位置を調整する調整部とを含む露光装置を用いたパターンの露光方法であって、
    前記支持部に載置された前記基板の外周部上の前記感光性被膜の表面と前記可動部の前記平面部分とに跨った領域に光を照射する工程(a)と、
    前記照射した光のうち前記領域で反射した反射光に基づいて前記略法線方向における前記可動部の位置を調整した後、前記領域に投影されるべきパターンのフォーカスを調整する工程(b)と、
    前記フォーカスを調整した後、前記領域に前記パターンを露光する工程(c)とを含む第1の露光工程を行い、
    前記第1の露光工程の後、前記平面部分を前記可動部とともに前記支持部の周囲に沿って移動させ、
    前記平面部分の移動の後、前記工程(a)、前記工程(b)および前記工程(c)を含む第2の露光工程を行うことを特徴とするパターンの露光方法。
  2. 前記オートフォーカス計測系は、前記領域に前記光を斜入射させるものであり、
    前記調整部は、前記可動部の略法線方向における位置を調整する際、前記反射光の強度が最も強くなるように調整することを特徴とする請求項1に記載のパターンの露光方法。
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