JP4198522B2 - Cogeneration system - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コージェネレーションシステム(熱伝併給システム)に関する。詳しくは、蓄熱利用状態から補助熱源機利用状態へ切換える時に使用者へ与える不快感を低減させるための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
コージェネレーションシステムは、電力と発電熱を発生する発電ユニットと、貯湯槽と、貯湯槽内の水を発電ユニットに送って発電熱で加熱して貯湯槽に戻す発電熱回収媒体循環路を備えており、発電に伴って発生する発電熱を利用して水を加熱し、加熱された湯水を貯湯槽に貯湯する。貯湯槽内の湯水を適温に調温して温水利用箇所(例えば、床暖房システムや浴槽やシャワーや温水栓)に給湯する。温水利用箇所で必要とされる湯温よりも高温の湯水が貯湯槽に貯湯されていれば、貯湯槽内の湯水を水道水と混合することで必要湯温に調温できる。温水利用箇所で必要とされる湯温よりも低温の湯水が貯湯されていれば、調温用に配設された補助熱源機でさらに加熱する必要があるが、発電熱で加熱された湯水を加熱すればよいことから、水道水を加熱する場合に比して必要な熱量を少なくすることができる。そのため、コージェネレーションシステムは、総合的な熱効率が高い。
【0003】
貯湯槽に蓄熱されている湯水の量が少ない状態で、温水利用箇所に給湯し続けると、貯湯槽に蓄熱されていた湯水を使い切ることがある。通常のシステムでは、貯湯槽内の湯水の温度が給湯設定温度よりも低下すると補助熱源機を作動させ、蓄熱しておいた熱量を使い切った後には補助熱源機を利用して給湯を続ける。
【0004】
補助熱源機の燃焼装置を作動させるときには、燃焼用ファンを所定時間(例えば2〜3秒程度)回転させてバーナ内の残留ガスを追出すプリパージという動作が必要とされる。燃焼運転の開始から実際に燃焼し始めるまでには所定の時間が必要とされる。このため、貯湯槽内の湯水の温度が低下したことが判明してから燃焼運転を開始させる技術では、タイムラグが発生する。燃焼運転を開始させてから実際に燃焼し始めるまでに補助熱源機を通過する湯水の温度はさらに低下していくにもかかわらずに加熱されないため、温度低下した湯水が給湯されて使用者に不快感を与えてしまうことがある。
【0005】
上記の問題は、補助熱源機を最小の燃焼状態で常時運転させておくことで解消される。貯湯槽内に蓄熱されていた湯水を使い切ったときは、補助熱源機の燃焼状態を最大に切換えて運転させることによって、給湯される湯水の温度変動を抑制することができる。
また、特許文献1に示されている貯湯式給湯システムでは、必要給湯流量の一日の変化を記憶し、このデータに基づいて湯切れの発生を予測するか、あるいは使用者が多量の湯水の使用を予約することによって湯切れに備える。湯切れの発生が予測される時間帯より前の時点、あるいは予約した時間帯より前の時点で補助熱源機を作動させる。補助熱源機で加熱した湯水を貯湯槽内に導入して予め湯量を増量させておいたり、貯湯槽内の湯水を補助熱源機で高温に加熱し、給湯先でこの湯水と水道水とを混合して給湯したりするなどして、湯切れの発生を抑制し、給湯される湯水の温度変動を抑制する。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−22280号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記の常時補助熱源機を運転させる方法では、貯湯槽内に充分な蓄熱があるときであっても補助熱源機を運転させるため、無駄な燃料を消費することとなり、非経済的である。
また、特許文献1の過去のデータに基づいて湯切れを予測する方法では、データにそぐわない湯切れや予期せぬ湯切れには追随できない。例えば、データ上で湯切れが予測されて補助熱源機を運転させても、実際には湯水が使用されない場合もあり得る。この場合、無駄に燃料を消費することとなる。あるいは、データ上で湯切れの発生が予測されていないときに多量に給湯されることもあり得る。この場合、湯切れが発生して給湯される湯水の温度が不安定となってしまう。
本発明では、蓄熱利用状態から補助熱源機利用状態への切換え時の給湯温度が安定し、且つ、経済性が向上したコージェネレーションシステムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段と作用と効果】
本発明のコージェネレーションシステムは、発電ユニットと、貯湯槽と、貯湯槽から出湯された湯水を加熱する補助熱源機と、温水と水道水を混合する混合手段と、温水利用箇所での給湯温度を設定する給湯温度設定手段と、貯湯槽からの出湯温度を検出する出湯温度検出手段とを備えている。このコージェネレーションシステムは、給湯中に貯湯槽から出湯された温水温度が低下し、出湯温度検出手段によって検出された出湯温度と給湯温度設定手段によって設定された給湯設定温度との差が第1温度差に達したときに補助熱源機を作動させる。また、このコージェネレーションシステムでは、補助熱源機の作動後も、混合手段で湯水と水道水を混合する。
【0009】
貯湯槽内の湯水を多量に出湯すると、貯湯槽内の湯水の温度は給湯設定温度より低下する。貯湯槽から出湯される湯水は、温度が低下すると補助熱源機によって加熱される。従来のコージェネレーションシステムでは、貯湯槽内から出湯される湯水の温度(出湯温度)が給湯設定温度より低下したことが検出されたときに補助熱源機の作動を開始させる。この方式では、補助熱源機の作動を開始させてから実際に燃焼し始めるまでに所定の時間(例えば2〜3秒程度)がかかる。この間も貯湯槽から出湯される出湯温度は低下し続ける。バーナが実際に点火するまでは、貯湯槽から出湯される湯水は加熱されることなく補助熱源機を通過するため、温水利用箇所には給湯設定温度より低温の湯水が給湯され、湯温変動が生じてしまう。即ち、出湯温度が給湯設定温度まで低下したときに補助熱源機を作動させる技術では、給湯温度の変動を抑制することができない。
【0010】
本発明のコージェネレーションシステムでは、補助熱源機の作動を開始させてから実際に燃焼し始めるまでに要する時間内に変化する出湯温度の温度差を予め算出し、この温度差をもとに第1温度差を設定する(実施例中では第1温度差を5℃としている)。給湯中に出湯温度が徐々に低下し、出湯温度と給湯設定温度との差が第1温度差に達したとき、強制的に補助熱源機を作動させる。これにより、出湯温度が給湯設定温度以下にまで低下する前に、補助熱源機のバーナが点火して燃焼状態となることから、温度低下した湯水は補助熱源機内を通過するときに加熱される。従って、温水利用箇所において、給湯設定温度以下にまで温度低下することなく常時安定した温度で給湯することができる。
なお貯湯槽からの出湯温度を検出する出湯温度検出手段には、貯湯槽に接続される出湯管に配設されるサーミスタが利用できる他、出湯管が接続される貯湯槽上部に配設されるサーミスタを利用することもできる。
【0011】
本発明のコージェネレーションシステムは、上記した構成に加え、水道水の給水温度を検出する給水温度検出手段を備えている。給湯中に、給湯設定温度と給水温度検出手段によって検出された給水温度との差が第2温度差以上であるときも、補助熱源機を作動させる。
給湯設定温度が高温であるときや、冬期で外気温が低温であるときには、給湯設定温度と給水温度との差は大きい。貯湯槽内の蓄熱量が充分あり、出湯温度と給湯設定温度との差が充分にあっても、給湯設定温度と給水温度との差が大きいと、貯湯槽内の湯水の湯切れが発生しやすい。湯切れによって給湯中に湯温が低下すると、使用者は大きな不快感を覚える。
このコージェネレーションシステムでは、給湯設定温度と給水温度との差であり、湯切れが発生する可能性が高い温度差を第2温度差として設定する(実施例中では30℃としている)。給湯設定温度と給水温度との差が第2温度差以上となったとき、強制的に補助熱源機を作動させる。これにより、たとえ湯切れが発生しても、給湯設定温度より温度低下した湯水が補助熱源機内を通過するまでにバーナが燃焼状態となることから、温度低下した湯水は補助熱源機内を通過するときに加熱される。従って、温水利用箇所で、給湯設定温度以下まで温度低下することなく、常時安定した温度で給湯することができる。
【0012】
本発明のコージェネレーションシステムは、湯水の給湯量を検出する給湯量検出手段を備え、給湯設定温度と給水温度との差が第2温度差を下回っても給湯量検出手段によって検出された給湯検出量が所定水量以上であるときには、補助熱源機を作動させることが好ましい。
給湯設定温度と給水温度との差が小さいときであっても、温水利用箇所において給湯量が多ければ湯切れが発生しやすい。このコージェネレーションシステムでは、湯切れが発生する可能性が高い給湯検出量として所定水量を設定する(実施例中では毎分10〜20リットルとしている)。給湯検出量が所定水量以上となったとき、強制的に補助熱源機を作動させる。これにより、たとえ多量に給湯されて湯切れが発生しても、給湯設定温度より温度低下した湯水が補助熱源機内を通過するまでにバーナが燃焼状態となることから、温度低下した湯水は補助熱源機内を通過するときに加熱される。従って、温水利用箇所で、給湯設定温度以下まで温度低下することなく、常時安定した温度で給湯することができる。
【0013】
本発明の他のコージェネレーションシステムは、発電ユニットと、貯湯槽と、貯湯槽から出湯された湯水を加熱する補助熱源機と、湯水と水道水を混合する混合手段と、温水利用箇所での給湯温度を設定する給湯温度設定手段と、貯湯槽からの出湯温度を検出する出湯温度検出手段と、湯水の給湯量を検出する給湯量検出手段と、浴槽への湯張り量を検出する湯張り量検出手段とを備えている。このコージェネレーションシステムは、給湯中に貯湯槽から出湯された湯水温度が低下し、出湯温度検出手段によって検出された出湯温度と給湯温度設定手段によって設定された給湯設定温度との差が第1温度差に達したときに、給湯量検出手段によって検出された給湯量と湯張り量検出手段によって検出された湯張り量との差が所定水量差以下であるときには、出湯温度と給湯設定温度との差が第1温度差に達していても補助熱源機を作動させず、出湯温度が給湯設定温度以下となるまで補助熱源機の作動を待機させ、出湯温度が給湯設定温度以下になったときに補助熱源機を動作させる。
このコージェネレーションシステムでは、貯湯槽内の湯水が浴槽ヘの湯張りにのみに利用されている場合、他の温水利用箇所で給湯する場合と異なり、出湯温度が給湯設定温度以下になってから補助熱源機を作動させる。これによれば、補助熱源機が点火動作を開始してから点火されるまでの間に、補助熱源機内を通過する湯水の温度は一時的に給湯設定温度以下に温度低下してしまう。しかし、浴槽内への湯張り時には、出湯温度が給湯設定温度以下に低下し、バーナが点火するまでの間に温度低下した湯水が加熱されることなく湯張りされたとしても、湯切れによる温度変動を直接使用者が体感することはない。浴槽水の湯温は、湯張りが終了した時点で給湯設定温度になっていればよく、湯張り途中で一時的に低下しても何ら問題はない。従って、湯張りの場合には、湯切れに時に給湯温度が変動することを許容する。貯湯槽内の蓄熱をより有効に利用することができるため、熱効率が向上し、より経済的となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態を説明する。
(形態1)補助熱源機を作動させ始める給湯検出量は、給湯設定温度と給水温度との温度差により設定されており、この温度差が大きいときは大水量に設定されており、この温度差が小さいときは小水量に設定されている。
給湯設定温度と給水温度との温度差が大きいほど湯切れが発生しやすく、温度低下が大きい。従って、給湯設定温度と給水温度との温度差が大きいときは、たとえ給湯量が少なくても湯切れが発生する可能性があるため、補助熱源機を作動させる必要がある。逆に、この温度差が小さいときは、大きいときに比して湯切れが発生しにくいため、給湯量が多いときにのみ補助熱源機を作動させればよい。湯水の温度や流量に合わせて、補助熱源機の動作を切換えることができるため、給湯される湯温を安定化することができ、さらに熱効率を向上させることができる。
【0015】
【実施例】
本発明を具現化した実施例を図1と図2を用いて説明する。
まず、コージェネレーションシステムの構成について説明する。図1は本実施例のコージェネレーションシステムの概略構成図である。図1に示すように、コージェネレーションシステム10は、電力と発電熱を発生する発電ユニット20と、発電熱で加熱した温水を貯えることによって蓄熱し、その温水を利用する蓄熱ユニット15等から構成される。蓄熱ユニット15は、発電熱で加熱した温水を貯える貯湯槽44と、貯湯槽44から出湯される湯水と水道水を混合するミキシングユニット72と、給湯暖房用補助熱源機(以下、補助熱源機と記す)50等から構成される。補助熱源機50は、ミキシングユニット72を経由した湯水を加熱調温して温水利用箇所40や浴槽90に供給するともに、浴槽90の温水を加温し、暖房用媒体を加温して暖房機92,96に循環させて暖房する。
【0016】
発電ユニット20は、燃料電池22と、改質器30等から構成され、発電ユニットハウジング21に収納されている。改質器30は炭化水素系の原燃料ガスから水素ガスを生成する。水素ガスを効率よく生成するためには高温度が必要とされることから、改質器30にはバーナ32が内蔵されている。また、改質器30には燃焼ガス排気管34が接続されており、燃焼ガス排気管34は熱交換器70を通過して水を加熱した後に発電ユニットハウジング21外に放出される(図中矢印)。
燃料電池22は複数のセルから構成されている。燃料電池22には改質器30と連通する図示しない配管が接続されている。この配管を介して改質器30で生成された水素ガスが燃料電池22に供給される。燃料電池22は、空気中の酸素を取り込み、取り込まれた酸素と改質器30から供給される水素ガスを反応させて発電を行なう。
【0017】
燃料電池22は発電の際に発熱する。燃料電池22には熱媒循環管24が接続されており、熱媒循環管24内を流れる熱媒が発電の際に生じる発電熱を回収する。熱媒循環管24には熱媒循環ポンプ8が配設されている。本実施例では熱媒として純水を用いている。純水は図示しない純水生成装置に水道水を通過させることによって得る。
熱媒循環管24は、熱交換器74を通過するように配設されている。熱媒によって回収された燃料電池22の発電熱が熱交換器74に伝熱される。
熱媒循環管24には三方弁36が配設されている。三方弁36は1つの入口と2つの出口を備える。三方弁36によって熱媒循環管24が二手に分岐している。分岐した熱媒循環管24のうち、三方弁36の一方の出口と接続されている管は放熱機28を介するように配設されており、他方の出口と接続されている管は放熱機28を介さないように配設されている。三方弁36は、図示しない発電ユニット制御部によってどちらの出口を開口するかが制御される。これによって熱媒が放熱機28を経由して循環するか、放熱機28を経由せずに循環するかが切換えられる。具体的には、図示しないサーミスタで測定される熱媒の温度が異常に高いときに、熱媒が放熱機28を経由して循環するように三方弁36の出口が切換えられる。放熱機28は、例えば送風を行なうことで熱媒を冷却する。なお、図示25はシスターンである。
【0018】
蓄熱ユニット15は、貯湯槽44と、ミキシングユニット72と、補助熱源機50等から構成され、蓄熱ユニットハウジング16に収納されている。
コージェネレーションシステム10には、水道水を給水するための給水管64が配設されている。給水管64には分岐部64cが形成されており、分岐部64cで第1給水管64aと第2給水管64bの二手に分岐している。第1給水管64aは、貯湯槽44の下部と接続している。第2給水管64bは、ミキシングユニット72の冷水入口72bと接続されている。
貯湯槽44の上部に第1出湯管52が接続されており、第1出湯管52はミキシングユニット72の湯水入口72aに接続されている。貯湯槽44との接続部近傍の第1出湯管52には第1出湯サーミスタT1が配設されており、貯湯槽44から出湯される湯水の温度を検出するのに利用される。
【0019】
給水管64の分岐部64cより上流側には減圧弁42が配設されている。減圧弁42は、貯湯槽44とミキシングユニット72へ給水する水道水の圧力を調整する。貯湯槽44内の湯水が減少したり、ミキシングユニット72の冷水入口72bが開いたりして減圧弁42の下流側圧力が調圧値以下になると、減圧弁42が開いて貯湯槽44やミキシングユニット72に給水する。貯湯槽44内の圧力は、水道水圧力よりも低い圧力に維持される。給水管64の減圧弁42の下流側には給水サーミスタT2が配設されており、給水される水道水の温度を検出するのに利用される。
【0020】
貯湯槽44の上部には、貯湯槽44内の圧力を開放するリリーフ弁46が配設されている。貯湯槽44内の圧力は、リリーフ弁46と減圧弁42によって、貯湯槽44の耐圧圧力である0.17MPa以下に維持される。リリーフ弁46には、開放された水蒸気(または湯水)を排水する配管55が配設されている。
貯湯槽44の下部には、排水管54の一端が接続されている。排水管54の他端は排水配管55の途中に接続されている。排水管54は、貯湯槽44からの排水を行なう。排水管54には手動操作の排水弁53が装着されている。排水弁53を開くと、貯湯槽44に貯められている湯水が排水管54を通って外部に排水される。
貯湯槽44内の湯水と冷水は、温度成層を成して混じり合わない。貯湯槽44内の上部には貯湯槽上部サーミスタT3が配設されており、貯湯槽44内の上部に貯湯されている湯水の温度を検出する。貯湯槽44下部には貯湯槽下部サーミスタT4が配設されており、貯湯槽44内の下部に貯められている冷水の温度を検出する。
【0021】
ミキシングユニット72は、湯水の入口72aと、冷水の入口72bと、混合水の出口72cを有している。湯水の入口72aには、第1出湯管52を介して貯湯槽44内の湯水が流入し、冷水の入口72bには、第2給水管64bを介して水道水が流入する。2つの入口72a,72bの開口度は可変である。即ち、湯水と水道水の流入比率が可変である。これらの開口度は、制御ユニット60によって制御される。開口度が制御されることで、例えば、水道水を遮断して(冷水入口72bを閉じて)湯水のみを出口72cから送り出すことが可能であり、逆に、湯水を遮断して(湯水入口72aを閉じて)水道水のみを出口72cから送り出すことも可能である。また、例えば、70%の湯水と30%の水道水を混合して出口72cから送り出すことが可能であり、湯水と水道水の混合比率を調整し、必要な温度に調整された混合水を出口72cから送り出すことができる。
【0022】
ミキシングユニット72内で混合されて調温された混合水は、出口72cから出湯される。出口72cには第2出湯管76が接続されている。第2出湯管76は、補助熱源機50内の給湯管94に接続されており、ミキシングユニット72と補助熱源機50を接続している。ミキシングユニット72の2つの入口72a,72bには、減圧弁42によって減圧された圧力が加わっている。従って、ミキシングユニット72の出口72cから出湯される混合水の圧力も、減圧弁42で調圧された圧力に等しい。第2出湯管76には第2出湯サーミスタT5が配設されており、ミキシングユニット72から出湯される混合水の温度を検出する。
【0023】
蓄熱ユニット15と発電ユニット20との間には、発電熱を回収するための配管4が配設されている。
発電熱回収用配管4の往き管4aは貯湯槽44の底部に接続されており、発電熱回収用配管4の戻り管4bは貯湯槽44の上部に接続されている。発電ユニット20内に配設された、発電熱との熱交換機74と、改質器30との熱交換器70を通過して、発電熱回収用配管4の戻り管4bとなる。発電ユニット20内の2つの熱交換器70,74で加熱された温水は、発電熱回収用配管4の戻り管4bを経て貯湯槽44の上部から注入されて貯湯され、貯湯槽44の底部の温水が発電熱回収用配管4の往き管4aを経て発電ユニット20へ送られる。
発電熱回収用配管4の往き管4aには発電熱回収用ポンプ6が配設されている。発電熱回収用ポンプ6が駆動することで発電熱回収用配管4内の湯水が循環する(図中矢印方向に循環する)。発電熱回収用ポンプ6は制御ユニット60によって駆動制御される。
【0024】
次に、給湯運転と暖房運転を行なう補助熱源機50について説明する。補助熱源機50には2つのバーナ38,56と、暖房用シスターン51と、湯水を案内する複数の配管等が配設されており、補助熱源機ハウジング49に収納されている。
まず、給湯運転について説明する。第2出湯管76と接続している給湯管94は、分岐部94cで管94aと管94bの二手に分岐している。管94aの末端は台所の蛇口や風呂の給湯栓等の温水利用箇所に接続されており、管94bの末端は暖房用シスターン51の上部に入れられている。
温水利用箇所での給湯設定温度は図示しないリモコンが操作されることによって設定される。管94aは、管94a内の湯水がバーナ38によって加熱されるように配設されている。バーナ38は制御ユニット60によって駆動制御されている。管94aには給湯量センサF1と給湯サーミスタT6が配設されており、それぞれ管94a内の湯水の流量と給湯される湯水の温度を検出するのに利用される。
【0025】
管94aのバーナ38より下流に分岐部94dが形成されており、分岐部94dから温水供給路80が分岐している。温水供給路80は後述する浴槽水循環路98に接続されている。温水供給路80には温水供給弁82が配設されており、温水供給弁82が開かれると、温水供給路80を介して湯水が浴槽水循環路98に誘導され、浴槽90内に湯張りされる。温水供給弁82は制御ユニット60によって開閉制御されている。浴槽水循環路98には湯張り量センサF2と浴槽水サーミスタT7が配設されており、それぞれ浴槽水循環路98内の湯水の流量と温度を検出するのに利用される。
【0026】
次に、暖房運転について説明する。給湯管94から分岐した管94bには暖房用補水弁95が配設されている。暖房用補水弁95が開かれると管94bを介して湯水が暖房用シスターン51に誘導される。暖房用補水弁95は制御ユニット60によって以下のように開閉制御されている。
暖房用シスターン51内には、制御ユニット60と接続している水位電極58が配設されている。水位電極58は棒状のハイレベルスイッチ58aとローレベルスイッチ58bとを備えている。ハイレベルスイッチ58aの下端は暖房用シスターン51の水位の上限に位置しており、ローレベルスイッチ58bの下端は暖房用シスターン51の水位の下限に位置している。これらのハイレベルスイッチ58aとローレベルスイッチ58bは、その下端が水に触れているとオン信号を出力する。
制御ユニット60は、ローレベルスイッチ58bがオン信号を出力していない間は暖房用補水弁95を開くように制御し、ハイレベルスイッチ58aがオン信号を出力したときには暖房用補水弁95を閉じるように制御する。即ち、暖房用シスターン51内の水位は、制御ユニット60によって上限水位と下限水位の間に維持される。
【0027】
暖房用シスターン51には暖房用循環路が接続されている。詳しくは、暖房用シスターン51には共通管2が接続されており、共通管2には暖房用ポンプ3が配設されている。共通管2が二手に分岐し、高温用循環路84と低温用循環路86を形成している。以下、共通管2と高温用循環路84と低温用循環路86の総称を暖房用循環路とする。
高温用循環路84は高温用負荷92(例えば暖房機や浴室乾燥機等)を通過する管84aと、高温用負荷92をバイパスする管84bを有している。管84aは、暖房用シスターン51内の湯水を高温用負荷92に送り、利用された後の湯水を暖房用シスターン51に戻す(図中矢印方向)。管84aの戻り管は後述する低温用循環路86の戻り管に形成された合流部86dに合流している。管84aには熱動弁85が配設されている。熱動弁85は高温用負荷92の運転スイッチが操作されてオンとなると開き、オフとなると閉じる。
一方、管84bは熱動弁85より上流に形成された分岐部84cから分岐した管であり、後述する低温用循環路86の戻り管に形成された合流部86cに合流している。高温用負荷92をバイパスする管84bには暖房用バイパス弁83が配設されている。暖房用バイパス弁83は制御ユニット60によって開閉制御されている。
【0028】
高温用循環路84内の湯水を加熱するため、高温用循環路84にはバーナ56が配設されている。バーナ56は制御ユニット60によって駆動制御されている。高温用循環路84内の湯水の温度は通常約80℃になるように制御されている。高温用循環路84のバーナ56より上流には暖房低温サーミスタT8が配設されており、低温用循環路86内の湯水の温度を検出するのに利用される。また、バーナ56より下流には暖房高温サーミスタT9が配設されており、高温水循環路84内の湯水の温度を検出するのに利用される。高温用循環路84内の湯水は、暖房用ポンプ3が駆動することによって循環する(図中矢印方向に循環する)。暖房用ポンプ3は制御ユニット60によって駆動制御されている。
【0029】
高温用循環路84には追焚き用循環路88が接続されている。追焚き用循環路88には熱交換器91が配設されており、後述する低温用循環路86の戻り管に形成された合流部86fに合流している。追焚き用循環路88には熱動弁89が配設されており、熱動弁89が開くと、高温用循環路84から湯水が誘導され、湯水の熱が熱交換器91に伝熱される。熱動弁89は制御ユニット60によって開閉制御されている。
浴槽水を追焚きするとき、浴槽90内の湯水は浴槽水循環路98を循環する。浴槽水循環路98は上述の熱交換器91を通過するように配設されている。浴槽水循環路98内の湯水が循環し、熱交換器91で加熱されることによって浴槽水が追焚きされる。浴槽水循環路98には浴槽水用ポンプ99が配設されている。浴槽水用ポンプ99が駆動することによって浴槽水循環路98内の湯水が循環する。浴槽水循環ポンプ99は制御ユニット60によって駆動制御される。
【0030】
低温用循環路86は低温用負荷(床暖房機等)96を通過するように配設されている。低温用循環路86は、暖房用シスターン51内の湯水を低温用負荷96に送り、利用後の湯水を後述する2つの管で暖房用シスターン51に戻す。
低温用循環路86の往き管には熱動弁87が配設されている。熱動弁87は制御ユニット60によって開閉制御される。低温用循環路86内の湯水は通常約60℃になるように制御されている。
【0031】
低温用循環路86の戻り管は、直接暖房用シスターン51へ戻る管86aと、貯湯槽44内を通過してから暖房用シスターン51へ戻る管86bとを有している。これらの管86a,86bは三方弁12によって切換えられる。三方弁12は1つの入口12aと2つの出口12b,12cとを有している。低温用循環路86の戻り管は三方弁12の入口12aに接続されている。三方弁12の出口12bには管86aが接続されている。管86aの他端は暖房用シスターン51に接続されている。一方、三方弁12の出口12cには管86bが接続されている。管86bは、貯湯槽44内の湯水と混合されることなく貯湯槽44内の上部を通過する管である。管86bは、貯湯槽44内を通過後に、管86aの合流部86eに合流する。三方弁12の切換えは制御ユニット60によって制御されている。低温用循環路86内の湯水も、暖房用ポンプ3が駆動することによって循環する(図中矢印方向に循環する)。低温用循環路86の戻り管の合流部86cと三方弁12の間には暖房戻りサーミスタT10が配設されており、低温用循環路86の戻り管内の湯水の温度を検出するのに利用される。
【0032】
上述の管86bによって、貯湯槽44に蓄熱されている熱を暖房運転に利用することができる。貯湯槽44内の熱を床暖房運転に利用したい場合、三方弁12の出口を出口12cに切換える。管86b内の湯水は貯湯槽44内の上部を通過するときに貯湯槽44内上部の高温の湯水によって加熱され、加熱された湯水がシスターン51へ戻る。この循環によって低温用循環路86内の湯水が加熱され、湯水の熱が低温用負荷96である床暖房機に伝熱される。このようにすれば、貯湯槽44内の熱を床暖房運転等の暖房運転に利用することができる。
貯湯槽44の蓄熱量が放出されてしまうと、暖房用バイパス弁83を開いて高温用負荷92(この場合浴室乾燥機)をバイパスする管84bを開通させる。この場合には、バーナ56で加熱された高温水がシスターン51に導かれ、その高温の温水を利用して暖房運転することが可能となる。
【0033】
暖房運転終了後、上述の管86bによって、貯湯槽44内の蓄熱量が少ないときには暖房用循環路内の余熱を貯湯槽44に蓄熱させることができる。貯湯槽44の上部の温度が低温用循環路86内の湯水の温度よりも低いときには、三方弁12の出口を出口12cに切換える。これによって低温用循環路86内の湯水が管86bへ誘導される。管86b内の湯水は貯湯槽44内を通過するときに貯湯槽44内の湯水を加熱する。このようにすれば、低温用循環路86等の暖房用循環路内の余熱を貯湯槽44内に蓄熱することができる。
【0034】
次に、本実施例のコージェネレーションシステム10の補助熱源機50のバーナ38の点火動作について図2を用いて説明する。図2は補助熱源機50のバーナ38の制御を示すフローチャートである。なお、符号は図1参照のこととする。
図2に示すステップS10で温水利用箇所40において給湯要求があるか否かが判別され、給湯要求があったとき(YESのとき)にステップS12へ進む。ステップS12では、給湯量センサF1が検出する全ての温水供給箇所への給湯量の合計(浴槽90への湯張り量を含む)と、湯張り量センサF2が検出する浴槽90への湯張り量との差の絶対値が毎分1リットル以上であるか否かが判別される。給湯量と湯張り量との差が毎分1リットル以上であれば(YESであれば)貯湯槽44内の湯水は湯張り以外にも利用されているとみなしてステップS14へ進む。
【0035】
ステップS14では、第1出湯サーミスタT1が検出する出湯温度が、リモコンで予め設定される給湯設定温度より5℃以上高いか否かが判別される。出湯温度と給湯設定温度との差が5℃以上あれば(ステップS14でYESであれば)貯湯槽44内の蓄熱量は充足しているとみなしてステップS16へ進む。出湯温度と給湯設定温度との差が5℃より小さければ(ステップS14でNOであれば)貯湯槽44内の蓄熱量は不足しているとみなしてステップS24へ進み、補助熱源機50のバーナ38の点火動作を行なって処理を終了する。
【0036】
バーナ38の点火動作を開始すると、実際に点火されるまでに2〜3秒程度の時間を要し、この間も給湯が継続されていれば出湯温度はさらに低下する。本実施例では、出湯温度と給湯設定温度との差が5℃を下回ったときには、まもなく湯切れが発生することを想定して、バーナ38の点火動作を開始する。このタイミングでバーナ38の点火動作を開始すると、湯切れが発生して給湯設定温度より低い湯温の湯水が補助熱源機55内を通過し始めるよりも前にバーナ38が点火して加熱が開始される。温水利用箇所40での給湯温度の変動を抑制し、常時安定した湯温で給湯することができる。
なお、バーナ38を最小燃焼で燃焼させても、バーナ38では湯温を1〜2℃上昇させるような微妙な加熱を行なうことができない。バーナ38が点火した直後は、給湯設定温度と出湯温度との差が小さいため、湯水を給湯設定温度以上に過熱してしまう。このため、本実施例ではミキシングユニット72の混合比率を調整して、最小燃焼で燃焼させたときに給湯設定温度が得られるような湯温に調整する。
【0037】
ステップS16では、給湯設定温度と、給水サーミスタT2が検出する給水温度との差が30℃以上であるか否かが判別される。30℃未満であれば(ステップS16でNOであれば)ステップS18へ進む。30℃以上であれば(ステップS16でYESであれば)湯切れが発生して給湯温度に大きな変動が生じることが予測されるため、ステップS24へ進み、補助熱源機50のバーナ38の点火動作を行なって処理を終了する。
【0038】
給湯設定温度が高温であるときや、冬期で外気温が著しく低温であるとき、給湯設定温度と給水温度との差は大きい。貯湯槽44内の蓄熱が充分あり、出湯温度と給湯設定温度との差が充分にあっても、給湯設定温度と給水温度との差が大きいほど貯湯槽44内の湯水の使用量が多くなり、貯湯槽44内の湯温が低下する速度は増す。本実施例では、給湯設定温度と給水温度との差が30℃を超えたときには湯切れが発生することを想定して、バーナ38の点火動作を開始する。このタイミングでバーナ38の点火動作を開始すると、湯切れが発生して給湯設定温度より低い湯温の湯水が補助熱源機55内を通過し始めるよりも前にバーナ38が点火して加熱が開始される。温水利用箇所40での給湯温度の変動を抑制し、常時安定した湯温で給湯することができる。
【0039】
ステップS18では、給湯設定温度と給水温度との差が25℃以上であるか否かが判別される。25℃未満であれば(ステップS18でNOであれば)ステップS20へ進む。25℃以上あれば(ステップS18でYSEであれば)ステップS28へ進む。ステップS28では給湯量センサF1が検出する給湯量が毎分10リットル以上であるか否かが判別される。毎分10リットルより少なければ(ステップS28でNOであれば)湯切れが発生しないとみなしてステップS10へ戻る。毎分10リットル以上であれば(ステップS28でYESであれば)湯切れが発生して給湯温度に変動が生じることが予測されるため、ステップS24へ進み、補助熱源機50のバーナ38の点火動作を行なって処理を終了する。給湯設定温度と給水温度との差が25℃以上30℃未満であれば、毎分10リットル以上給湯するときにバーナ38を点火する。
【0040】
給湯設定温度と給水温度との差が比較的大きいとき、毎分10リットルといった少ない給水量であっても湯切れが発生しやすい。本実施例では、給湯設定温度と給水温度との差が25〜30℃であるとき、毎分10リットル以上給湯する湯切れが発生すると想定して、バーナ38の点火動作を開始する。このタイミングでバーナ38の点火動作を開始すると、湯切れが発生して給湯設定温度より低い湯温の湯水が補助熱源機55内を通過し始めるよりも前にバーナ38が点火して加熱が開始される。温水利用箇所40での給湯温度の変動を抑制し、常時安定した湯温で給湯することができる。
【0041】
ステップS20では、給湯設定温度と給水温度との差が20℃以上であるか否かが判別される。20℃未満であれば(ステップS20でNOであれば)ステップS22へ進む。20℃以上であれば(ステップS20でYESであれば)ステップS30へ進む。ステップS30では給湯量が毎分15リットル以上であるか否かが判別される。毎分15リットルより少なければ(ステップS30でNOであれば)湯切れが発生しないとみなしてステップS10へ戻る。毎分15リットル以上であれば(ステップS30でYESであれば)湯切れが発生して給湯温度に変動が生じることが予測されるため、ステップS24へ進み、補助熱源機50のバーナ38の点火動作を行なって処理を終了する。
給湯設定温度と給水温度との差が20℃以上25℃未満であれば、毎分15リットル以上給湯するときにバーナ38を点火する。
【0042】
本実施例では、給湯設定温度と給水温度との差が20〜25℃であるとき、給水量が15リットル以上であれば、湯切れが発生すると想定して、バーナ38の点火動作を開始する。このタイミングでバーナ38の点火動作を開始すると、湯切れが発生して給湯設定温度より低い湯温の湯水が補助熱源機55内を通過し始めるよりも前にバーナ38が点火して加熱が開始される。温水利用箇所40での給湯温度の変動を抑制し、常時安定した湯温で給湯することができる。
【0043】
ステップS22では給湯量が毎分20リットル以上であるか否かが判別される。毎分20リットルより少なければ(ステップS22でNOであれば)湯切れが発生しないとみなしてステップS10へ戻る。毎分20リットル以上であれば(ステップS22でYESであれば)湯切れが発生して給湯温度に変動が生じることが予測されるため、ステップS24へ進み、補助熱源機50のバーナ38の点火動作を行なって処理を終了する。
【0044】
給湯設定温度と給水温度との差が比較的小さいときであっても、毎分20リットルといった多い給水量であれば湯切れが発生しやすい。本実施例では、給湯設定温度と給水温度との差が20℃を下回るとき、多量に給湯されて湯切れが発生すると想定して、バーナ38の点火動作を開始する。このタイミングでバーナ38の点火動作を開始すると、湯切れが発生して給湯設定温度より低い湯温の湯水が補助熱源機55内を通過し始めるよりも前にバーナ38が点火して加熱が開始される。温水利用箇所40での給湯温度の変動を抑制し、常時安定した湯温で給湯することができる。
【0045】
ステップS12で給湯量センサF1が検出する給湯量と湯張り量センサF2が検出する湯張り量との差が毎分1リットル以下の水量であれば(ステップS12でNOであれば)、貯湯槽44内の湯水は湯張りのみに利用されているとみなしてステップS26へ進む。ステップS26では給湯設定温度が出湯温度より高いか否かが判別される。給湯設定温度が出湯温度より低ければ(ステップS26でNOであれば)、湯張りに対して貯湯槽44内の蓄熱量が充足状態であり、湯切れが発生しないとみなしてステップS10へ戻る。給湯設定温度が出湯温度以上であれば(ステップS26でYESであれば)、湯張りに対して貯湯槽44内の蓄熱量が不足しているとみなしてステップS24へ進み、補助熱源機50のバーナ38の点火動作を行なって処理を終了する。
【0046】
浴槽90内への湯張りによって湯切れが発生し、バーナ38が点火するまでの間、温度低下した湯水が加熱されることなく湯張りされたとしても、湯切れによる温度変動を直接使用者が体感することはない。本実施例では、貯湯槽44内の湯水が湯張りのみに利用されている場合、出湯温度が給湯設定温度以下になったときに補助熱源機50を作動させる。給湯量センサF1が検出する給湯量と湯張り量センサF2が検出する湯張り量との差が毎分1リットル以下の水量であれば、出湯温度と給湯設定温度との差が5℃以下であっても補助熱源機50を作動させず、出湯温度が給湯設定温度以下となるまで補助熱源機50の作動を待機させ、出湯温度が給湯設定温度以下になったときに始めて補助熱源機50を作動させる。
このタイミングでバーナ38の点火動作を開始すると、補助熱源機50が点火動作を開始してから実際に点火されるまでの間、給湯設定温度以下に温度低下した湯水が加熱されることなく補助熱源機50内を通過する。しかし、浴槽水の湯温は湯張りが終了した時点で給湯設定温度になっていればよく、湯張り途中で一時的に低下しても何ら問題はない。貯湯槽44内の蓄熱をより有効に利用することができるため、熱効率が向上し、より経済的となる。
【0047】
本発明のコージェネレーションシステムでは、蓄熱利用から補助熱源機利用への切換え時に、給湯設定温度以下となった貯湯槽内の湯水が補助熱源機を通過する前に、補助熱源機のバーナが点火されて燃焼状態となるようなタイミングで点火動作を開始するため、給湯温度が安定し、使用者に不快感を与えることがない。また、貯湯槽内の湯水を浴槽への湯張りのみに利用する場合、蓄熱利用から補助熱源機利用への切換え時の一時的な温度変動を許容し、蓄熱を最大限に利用するため、経済性が向上する。
【0048】
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例のコージェネレーションシステムの概略構成図。
【図2】 本実施例の補助熱源機の制御を示すフローチャート。
【符号の説明】
4:発電熱回収用配管、4a:往き管、4b:戻り管
6:発電熱回収用ポンプ
10:コージェネレーションシステム
12:三方弁、12a:入口、12b:出口、12c:出口
15:蓄熱ユニット
20:発電ユニット
22:燃料電池
30:改質器
40:温水利用箇所
44:貯湯槽
50:給湯暖房用補助熱源機
52:第1出湯管
56:バーナ
60:制御ユニット
64:給水管、64a:第1給水管、64b:第2給水管、64c:分岐部
72:ミキシングユニット、72a:湯水入口、72b:冷水入口、72c:出口
76:第2出湯管
90:浴槽
94:給湯管、94a:管、94b:管、94c:分岐部、94d:分岐部
98:浴槽水循環路
99:浴槽水用ポンプ
T1:第1出湯サーミスタ
T2:給水サーミスタ
T3:貯湯槽上部サーミスタ
F1:給湯量センサ
F2:湯張り量センサ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a cogeneration system (heat transfer cogeneration system). Specifically, the present invention relates to a technique for reducing discomfort given to a user when switching from a heat storage use state to an auxiliary heat source machine use state.
[0002]
[Prior art]
The cogeneration system includes a power generation unit that generates electric power and generated heat, a hot water storage tank, and a power generation heat recovery medium circulation path that sends the water in the hot water storage tank to the power generation unit, heats it with the generated heat, and returns it to the hot water storage tank. Water is heated using the generated heat generated with power generation, and the heated hot water is stored in a hot water storage tank. Hot water in the hot water tank is adjusted to an appropriate temperature, and hot water is supplied to a hot water use location (for example, a floor heating system, a bathtub, a shower, or a hot water tap). If hot water hotter than the hot water temperature required at the hot water use location is stored in the hot water storage tank, the hot water in the hot water storage tank can be adjusted to the required hot water temperature by mixing it with tap water. If hot water is stored at a temperature lower than that required at the location where hot water is used, it is necessary to further heat it with an auxiliary heat source that is installed for temperature control. Since heating may be performed, a necessary amount of heat can be reduced as compared to heating tap water. Therefore, the cogeneration system has a high overall thermal efficiency.
[0003]
If the hot water stored in the hot water storage tank is small and the hot water is continuously supplied to the hot water use location, the hot water stored in the hot water storage tank may be used up. In a normal system, when the temperature of the hot water in the hot water storage tank falls below the hot water supply set temperature, the auxiliary heat source unit is operated, and after the stored heat amount is used up, hot water supply is continued using the auxiliary heat source unit.
[0004]
When operating the combustion device of the auxiliary heat source machine, an operation called pre-purge is required to rotate the combustion fan for a predetermined time (for example, about 2 to 3 seconds) to expel residual gas in the burner. A predetermined time is required from the start of the combustion operation to the actual start of combustion. For this reason, a time lag occurs in the technique of starting the combustion operation after it is found that the temperature of the hot water in the hot water tank has decreased. Since the temperature of the hot water passing through the auxiliary heat source device is further decreased from the time when the combustion operation is started until the actual combustion starts, the hot water is not heated even though the temperature decreases further. May give a pleasant feeling.
[0005]
The above problem can be solved by always operating the auxiliary heat source machine in the minimum combustion state. When the hot water stored in the hot water tank is used up, the temperature fluctuation of the hot water to be supplied can be suppressed by operating the auxiliary heat source machine with the combustion state switched to the maximum.
In addition, in the hot water storage type hot water supply system disclosed in Patent Document 1, a daily change in the required hot water supply flow rate is stored, and occurrence of hot water shortage is predicted based on this data, or the user uses a large amount of hot water. Prepare for running out of hot water by reserving use. The auxiliary heat source machine is operated at a time point before the time zone where the occurrence of hot water is predicted or a time point before the reserved time zone. The hot water heated by the auxiliary heat source machine is introduced into the hot water tank to increase the amount of hot water in advance, or the hot water in the hot water tank is heated to a high temperature by the auxiliary heat source machine, and this hot water and tap water are mixed at the hot water supply destination. The hot water supply is suppressed, and the occurrence of hot water is suppressed, and the temperature fluctuation of the hot water supplied is suppressed.
[0006]
[Patent Document 1]
JP 2002-22280 A
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
In the above-described method of operating the auxiliary heat source unit, the auxiliary heat source unit is operated even when there is sufficient heat storage in the hot water storage tank, and wasteful fuel is consumed, which is uneconomical.
In addition, the method of predicting a hot water out based on past data in Patent Document 1 cannot follow a hot water that does not match the data or an unexpected hot water out. For example, even if hot water is predicted on the data and the auxiliary heat source machine is operated, hot water may not actually be used. In this case, fuel is consumed wastefully. Alternatively, a large amount of hot water may be supplied when occurrence of hot water is not predicted on the data. In this case, the temperature of the hot water to be supplied becomes unstable due to hot water shortage.
An object of the present invention is to provide a cogeneration system in which the hot water supply temperature at the time of switching from the heat storage utilization state to the auxiliary heat source unit utilization state is stable and the economy is improved.
[0008]
[Means, actions and effects for solving problems]
The cogeneration system of the present invention includes a power generation unit, a hot water storage tank, an auxiliary heat source machine for heating hot water discharged from the hot water storage tank,Mixing means for mixing hot water and tap water;Hot water supply temperature setting means for setting the hot water supply temperature at the location where hot water is used and hot water temperature detection means for detecting the hot water temperature from the hot water storage tank are provided. This cogeneration system is used during hot water supply.The temperature of the hot water discharged from the hot water tank decreases,The difference between the hot water temperature detected by the hot water temperature detection means and the hot water supply set temperature set by the hot water supply temperature setting means is the first temperature difference.When you reachActivate the auxiliary heat source machine.In this cogeneration system, hot water and tap water are mixed by the mixing means even after the auxiliary heat source machine is operated.
[0009]
When a large amount of hot water in the hot water storage tank is discharged, the temperature of the hot water in the hot water storage tank falls below the set hot water supply temperature. The hot water discharged from the hot water storage tank is heated by the auxiliary heat source unit when the temperature decreases. In the conventional cogeneration system, the operation of the auxiliary heat source is started when it is detected that the temperature of the hot water discharged from the hot water tank (the temperature of the hot water) is lower than the preset hot water supply temperature. In this method, it takes a predetermined time (for example, about 2 to 3 seconds) from the start of the operation of the auxiliary heat source machine to the actual start of combustion. During this time, the temperature of the hot water discharged from the hot water tank continues to decrease. Until the burner actually ignites, the hot water discharged from the hot water tank passes through the auxiliary heat source machine without being heated, so hot water with a temperature lower than the set hot water temperature is supplied to the hot water use location, and the hot water temperature fluctuates. It will occur. That is, fluctuations in the hot water supply temperature cannot be suppressed with the technique of operating the auxiliary heat source machine when the hot water temperature is lowered to the hot water supply set temperature.
[0010]
In the cogeneration system of the present invention, the temperature difference of the tapping temperature that changes within the time required from the start of the operation of the auxiliary heat source machine to the actual start of combustion is calculated in advance, and the first difference is calculated based on this temperature difference. A temperature difference is set (the first temperature difference is set to 5 ° C. in the examples). When the hot water temperature gradually decreases during hot water supply and the difference between the hot water temperature and the hot water supply set temperature reaches the first temperature difference, the auxiliary heat source machine is forcibly operated. Thereby, before the hot water temperature falls below the preset hot water supply temperature, the burner of the auxiliary heat source unit is ignited and becomes in a combustion state, so that the hot water whose temperature has decreased is heated when passing through the auxiliary heat source unit. Therefore, it is possible to always supply hot water at a stable temperature without lowering the temperature to a hot water supply set temperature or lower in a hot water usage location.
As the hot water temperature detecting means for detecting the hot water temperature from the hot water tank, a thermistor disposed in the hot water pipe connected to the hot water tank can be used, and the hot water tank disposed in the upper part of the hot water tank to which the hot water pipe is connected. A thermistor can also be used.
[0011]
Cogeneration system of the present inventionIs,In addition to the above configuration,Equipped with feed water temperature detection means to detect the feed water temperature of tap watering.When the difference between the hot water supply set temperature and the feed water temperature detected by the feed water temperature detecting means is greater than or equal to the second temperature difference during hot water supplyAlso, Activate the auxiliary heat source machineThe
When the hot water supply set temperature is high or when the outside air temperature is low in winter, the difference between the hot water set temperature and the water supply temperature is large. Even if there is enough heat storage in the hot water tank and there is a sufficient difference between the hot water temperature and the hot water set temperature, if the difference between the hot water set temperature and the hot water temperature is large, the hot water in the hot water tank will run out. Cheap. When the hot water temperature falls during hot water supply due to running out of hot water, the user feels a great discomfort.
In this cogeneration system, a temperature difference that is the difference between the hot water supply set temperature and the hot water temperature and is likely to cause hot water shortage is set as the second temperature difference (30 ° C. in the embodiment). When the difference between the hot water supply set temperature and the feed water temperature is equal to or greater than the second temperature difference, the auxiliary heat source machine is forcibly operated. As a result, even if hot water runs out, the hot water whose temperature has decreased below the hot water supply set temperature will burn until the hot water passes through the auxiliary heat source machine, so when the hot water whose temperature has decreased passes through the auxiliary heat source machine. To be heated. Therefore, it is possible to always supply hot water at a stable temperature without lowering the temperature to a hot water supply set temperature or less at a hot water use location.
[0012]
The cogeneration system of the present invention includes hot water supply amount detection means for detecting the amount of hot water supplied, and detection of hot water supply detected by the hot water supply amount detection means even if the difference between the hot water set temperature and the feed water temperature falls below the second temperature difference. When the amount is equal to or greater than the predetermined amount of water, it is preferable to operate the auxiliary heat source unit.
Even when the difference between the hot-water supply set temperature and the hot-water temperature is small, if the hot-water supply amount is large at the hot-water usage point, the hot water runs out easily. In this cogeneration system, a predetermined amount of water is set as a detected amount of hot water supply that is likely to cause a hot water shortage (in the embodiment, it is set to 10 to 20 liters per minute). When the detected amount of hot water supply exceeds a predetermined amount of water, the auxiliary heat source is forcibly activated. Thus, even if a large amount of hot water is supplied and hot water runs out, the hot water having a temperature lower than the hot water supply set temperature is burned before the hot water passes through the auxiliary heat source machine. Heated when passing through the machine. Therefore, it is possible to always supply hot water at a stable temperature without lowering the temperature to a hot water supply set temperature or less at a hot water use location.
[0013]
Of the present inventionotherCogeneration systemIs,A power generation unit, a hot water storage tank, an auxiliary heat source device for heating hot water discharged from the hot water storage tank, a mixing means for mixing hot water and tap water, a hot water supply temperature setting means for setting a hot water supply temperature at a hot water use location, A hot water temperature detecting means for detecting a hot water temperature from the hot water storage tank;Hot water supply amount detection means for detecting the amount of hot water supply;,Hot water amount detection means for detecting the amount of hot water to the bathtubWhenWithing. In this cogeneration system, the temperature of the hot water discharged from the hot water storage tank during hot water supply decreases, and the difference between the hot water temperature detected by the hot water temperature detecting means and the hot water set temperature set by the hot water temperature setting means is the first temperature. When the difference is reached,When the difference between the amount of hot water detected by the hot water supply amount detecting means and the amount of hot water detected by the hot water amount detecting means is equal to or less than a predetermined water amount difference, the difference between the hot water temperature and the hot water supply set temperature becomes the first temperature difference. Even if the temperature has reached, the auxiliary heat source unit is not operated, and the auxiliary heat source unit is allowed to wait until the tapping temperature falls below the hot water supply set temperature.When the tapping temperature falls below the hot water supply set temperature, operate the auxiliary heat source unit.The
In this cogeneration system, when the hot water in the hot water tank is used only for filling the bathtub, it is different from the case where hot water is supplied at other hot water use places. Turn on the heat source machine. According to this, the temperature of the hot water passing through the auxiliary heat source machine temporarily decreases below the hot water supply set temperature between the time when the auxiliary heat source machine starts the ignition operation and is ignited. However, when the hot water is filled in the bathtub, even if the hot water temperature falls below the hot water supply set temperature and the hot water that has fallen before the burner ignites is filled without being heated, The user does not experience the change directly. The hot water temperature of the bathtub water only needs to be the hot water supply set temperature when the hot water filling is finished, and there is no problem even if it temporarily decreases during the hot water filling. Therefore, in the case of hot water filling, the hot water supply temperature is allowed to fluctuate occasionally when the hot water runs out. Since the heat storage in the hot water tank can be used more effectively, the thermal efficiency is improved and it becomes more economical.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, preferred embodiments of the present invention will be described.
(Embodiment 1) The hot water supply detection amount at which the auxiliary heat source machine is started to operate is set by the temperature difference between the hot water supply set temperature and the feed water temperature. When this temperature difference is large, the hot water supply detection amount is set to a large amount of water. When is small, it is set to a small amount of water.
The larger the temperature difference between the hot water supply set temperature and the hot water temperature, the more likely the hot water runs out and the greater the temperature drop. Therefore, when the temperature difference between the hot water supply set temperature and the hot water temperature is large, even if the amount of hot water supply is small, there is a possibility that hot water may run out, so it is necessary to operate the auxiliary heat source machine. Conversely, when this temperature difference is small, hot water is less likely to occur than when it is large, so the auxiliary heat source unit need only be operated when the amount of hot water supply is large. Since the operation of the auxiliary heat source device can be switched according to the temperature and flow rate of the hot water, the temperature of the hot water supplied can be stabilized, and the thermal efficiency can be further improved.
[0015]
【Example】
An embodiment embodying the present invention will be described with reference to FIGS.
First, the configuration of the cogeneration system will be described. FIG. 1 is a schematic configuration diagram of a cogeneration system according to the present embodiment. As shown in FIG. 1, the
[0016]
The
The
[0017]
The
The heat
A three-
[0018]
The
The
A first hot
[0019]
A pressure reducing valve 42 is disposed upstream of the
[0020]
A
One end of a
Hot water and cold water in the hot
[0021]
The mixing
[0022]
The mixed water that has been mixed and adjusted in the mixing
[0023]
Between the
The
A power generation
[0024]
Next, the auxiliary
First, the hot water supply operation will be described. The hot
The hot water supply set temperature at the hot water use location is set by operating a remote controller (not shown). The
[0025]
A
[0026]
Next, the heating operation will be described. A
A
The
[0027]
A heating circuit is connected to the
The high-
On the other hand, the
[0028]
In order to heat the hot water in the high-
[0029]
A
When chasing the bathtub water, the hot water in the
[0030]
The low-
A
[0031]
The return pipe of the low-
[0032]
The heat stored in the
When the amount of heat stored in the hot
[0033]
After the heating operation is finished, when the amount of heat stored in the hot
[0034]
Next, the ignition operation of the
In step S10 shown in FIG. 2, it is determined whether or not there is a hot water supply request at the hot
[0035]
In step S14, it is determined whether or not the hot water temperature detected by the first hot water thermistor T1 is higher by 5 ° C. than the preset hot water temperature set by the remote controller. If the difference between the hot water temperature and the hot water supply set temperature is 5 ° C. or more (if YES in step S14), it is considered that the amount of heat stored in hot
[0036]
When the ignition operation of the
Even if the
[0037]
In step S16, it is determined whether or not the difference between the hot water supply set temperature and the feed water temperature detected by the feed water thermistor T2 is 30 ° C. or higher. If it is less than 30 ° C. (NO in step S16), the process proceeds to step S18. If it is 30 ° C. or higher (YES in step S16), it is predicted that hot water will run out and a large fluctuation will occur in the hot water supply temperature. To finish the process.
[0038]
When the hot water supply set temperature is high or when the outside air temperature is extremely low in winter, the difference between the hot water set temperature and the water supply temperature is large. Even if there is sufficient heat storage in the hot
[0039]
In step S18, it is determined whether or not the difference between the hot water supply set temperature and the feed water temperature is 25 ° C. or higher. If it is less than 25 ° C. (NO in step S18), the process proceeds to step S20. If it is 25 ° C. or higher (YSE in step S18), the process proceeds to step S28. In step S28, it is determined whether or not the hot water supply amount detected by the hot water supply sensor F1 is 10 liters per minute or more. If it is less than 10 liters per minute (if NO in step S28), it is determined that no hot water has occurred and the process returns to step S10. If it is 10 liters per minute or more (if YES in step S28), it is predicted that hot water will run out and the hot water supply temperature will fluctuate. Therefore, the process proceeds to step S24, and the
[0040]
When the difference between the hot water supply temperature and the water supply temperature is relatively large, even if the water supply amount is as small as 10 liters per minute, hot water runs out easily. In the present embodiment, when the difference between the hot water supply set temperature and the water supply temperature is 25 to 30 ° C., the
[0041]
In step S20, it is determined whether or not the difference between the hot water supply set temperature and the feed water temperature is 20 ° C. or higher. If it is less than 20 ° C. (NO in step S20), the process proceeds to step S22. If it is 20 ° C. or higher (YES in step S20), the process proceeds to step S30. In step S30, it is determined whether or not the hot water supply amount is 15 liters per minute or more. If it is less than 15 liters per minute (NO in step S30), it is determined that no hot water has occurred and the process returns to step S10. If it is 15 liters per minute or more (if YES in step S30), it is predicted that hot water will run out and the hot water supply temperature will fluctuate. The operation is performed and the process is terminated.
If the difference between the hot water supply set temperature and the hot water temperature is 20 ° C. or higher and lower than 25 ° C., the
[0042]
In the present embodiment, when the difference between the hot water supply set temperature and the water supply temperature is 20 to 25 ° C., the
[0043]
In step S22, it is determined whether or not the hot water supply amount is 20 liters per minute or more. If it is less than 20 liters per minute (NO in step S22), it is determined that no hot water has occurred and the process returns to step S10. If it is 20 liters per minute or more (if YES in step S22), it is predicted that hot water will run out and the hot water supply temperature will fluctuate. Therefore, the process proceeds to step S24, and the
[0044]
Even when the difference between the hot water supply set temperature and the water supply temperature is relatively small, hot water runs out easily if the water supply amount is as high as 20 liters per minute. In the present embodiment, when the difference between the hot water supply set temperature and the hot water temperature falls below 20 ° C., it is assumed that a large amount of hot water is supplied and a hot water shortage occurs, and the ignition operation of the
[0045]
If the difference between the amount of hot water detected by the hot water supply amount sensor F1 in step S12 and the amount of hot water detected by the hot water amount sensor F2 is less than 1 liter per minute (if NO in step S12), the hot water storage tank The hot water in 44 is regarded as being used only for hot water filling, and the process proceeds to step S26. In step S26, it is determined whether the hot water supply set temperature is higher than the tapping temperature. If the hot water supply set temperature is lower than the tapping temperature (NO in step S26), it is determined that the amount of heat stored in the hot
[0046]
Even if the hot water is melted into the
When the ignition operation of the
[0047]
In the cogeneration system of the present invention, when switching from using heat storage to using auxiliary heat source equipment, the burner of the auxiliary heat source equipment is ignited before hot water in the hot water storage tank that has become below the hot water supply set temperature passes through the auxiliary heat source equipment. Since the ignition operation is started at such a timing that the combustion state is reached, the hot water supply temperature is stabilized and the user is not uncomfortable. In addition, when the hot water in the hot water tank is used only for filling the bathtub, it is possible to allow temporary temperature fluctuations when switching from using heat storage to using auxiliary heat source equipment, and to make maximum use of heat storage. Improves.
[0048]
Specific examples of the present invention have been described in detail above, but these are merely examples and do not limit the scope of the claims. The technology described in the claims includes various modifications and changes of the specific examples illustrated above.
In addition, the technical elements described in the present specification or the drawings exhibit technical usefulness alone or in various combinations, and are not limited to the combinations described in the claims at the time of filing. In addition, the technology illustrated in the present specification or the drawings achieves a plurality of objects at the same time, and has technical utility by achieving one of the objects.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic configuration diagram of a cogeneration system according to an embodiment.
FIG. 2 is a flowchart showing control of the auxiliary heat source unit of the present embodiment.
[Explanation of symbols]
4: Power generation heat recovery pipe, 4a: Outward pipe, 4b: Return pipe
6: Pump for heat recovery
10: Cogeneration system
12: Three-way valve, 12a: Inlet, 12b: Outlet, 12c: Outlet
15: Thermal storage unit
20: Power generation unit
22: Fuel cell
30: Reformer
40: Use of hot water
44: Hot water storage tank
50: Auxiliary heat source machine for hot water heater
52: First hot water pipe
56: Burner
60: Control unit
64: water supply pipe, 64a: first water supply pipe, 64b: second water supply pipe, 64c: branching section
72: mixing unit, 72a: hot water inlet, 72b: cold water inlet, 72c: outlet
76: Second hot spring pipe
90: Bathtub
94: Hot water supply pipe, 94a: Pipe, 94b: Pipe, 94c: Branch part, 94d: Branch part
98: Bathtub water circuit
99: Pump for bathtub water
T1: First hot spring thermistor
T2: Water supply thermistor
T3: Hot water tank upper thermistor
F1: Hot water supply sensor
F2: Hot water filling amount sensor
Claims (3)
給湯中に貯湯槽から出湯された湯水温度が低下し、出湯温度検出手段によって検出された出湯温度と給湯温度設定手段によって設定された給湯設定温度との差が第1温度差に達したとき、及び、給湯中に給湯設定温度と給水温度検出手段によって検出された給水温度との差が第2温度差以上であるときに補助熱源機を作動させ、
補助熱源機の作動後も、混合手段で湯水と水道水を混合することを特徴とするコージェネレーションシステム。A power generation unit, a hot water storage tank, an auxiliary heat source device for heating hot water discharged from the hot water storage tank, a mixing means for mixing hot water and tap water, a hot water supply temperature setting means for setting a hot water supply temperature at a hot water use location, A cogeneration system comprising a hot water temperature detection means for detecting a hot water temperature from a hot water storage tank, and a feed water temperature detection means for detecting a feed water temperature of tap water ,
When the temperature of hot water discharged from the hot water tank during hot water supply decreases and the difference between the hot water temperature detected by the hot water temperature detection means and the hot water supply set temperature set by the hot water temperature setting means reaches the first temperature difference , And, during the hot water supply, when the difference between the hot water supply set temperature and the feed water temperature detected by the feed water temperature detecting means is equal to or greater than the second temperature difference , the auxiliary heat source machine is operated,
A cogeneration system in which hot water and tap water are mixed by mixing means even after the auxiliary heat source unit is activated.
給湯中に貯湯槽から出湯された湯水温度が低下し、出湯温度検出手段によって検出された出湯温度と給湯温度設定手段によって設定された給湯設定温度との差が第1温度差に達したときに、
給湯量検出手段によって検出された給湯量と湯張り量検出手段によって検出された湯張り量との差が所定水量差以下であるときには、出湯温度と給湯設定温度との差が第1温度差に達していても補助熱源機を作動させず、出湯温度が給湯設定温度以下となるまで補助熱源機の作動を待機させ、
出湯温度が給湯設定温度以下になったときに補助熱源機を動作させ、
補助熱源機の作動後も、混合手段で湯水と水道水を混合することを特徴とするコージェネレーションシステム。 A power generation unit, a hot water storage tank, an auxiliary heat source device for heating hot water discharged from the hot water storage tank, a mixing means for mixing hot water and tap water, a hot water supply temperature setting means for setting a hot water supply temperature at a hot water use location, A cogeneration system comprising a hot water temperature detecting means for detecting a hot water temperature from a hot water storage tank, a hot water supply amount detecting means for detecting a hot water supply amount, and a hot water amount detecting means for detecting the amount of hot water filling a bathtub ,
When the temperature of hot water discharged from the hot water storage tank during hot water supply decreases and the difference between the hot water temperature detected by the hot water temperature detection means and the hot water supply set temperature set by the hot water temperature setting means reaches the first temperature difference ,
When the difference between the amount of hot water detected by the hot water supply amount detecting means and the amount of hot water detected by the hot water amount detecting means is equal to or less than a predetermined water amount difference, the difference between the hot water temperature and the hot water supply set temperature becomes the first temperature difference. Even if it has reached, do not operate the auxiliary heat source machine, wait for the operation of the auxiliary heat source machine until the tapping temperature falls below the hot water supply set temperature,
Operate the auxiliary heat source machine when the tapping temperature falls below the set hot water temperature ,
After actuation of the auxiliary heat source machine also features a to Turkey cogeneration system that you mixing hot water and tap water in mixing means.
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