JP4197045B2 - Chair - Google Patents
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Description
本発明は、椅子の構造に関する。 The present invention relates to a structure of a chair.
現在、オフィスなどで使用されている椅子では、表面および裏面にクッションや合成樹脂製のアウターシェルなどを設けるようにしたものや、また、布地などで構成した張り部材を背もたれ部の枠体に取り付けて、背もたれ部における通気性を良くするようにしたものなどが存在している。 In chairs currently used in offices, etc., cushions and outer shells made of synthetic resin are provided on the front and back surfaces, and tension members made of fabric are attached to the frame of the backrest. In addition, there are those that improve the air permeability in the backrest.
ところで、近年の椅子は、長時間の作業に対する着座者の疲労を和らげるように、身体接触面をできる限り大きく確保するような傾向があり、また、これに対応して、座の後方から着座者の肩付近に亘って広い範囲に背もたれ部を設けるようにしている。 By the way, recent chairs have a tendency to secure the body contact surface as much as possible so as to relieve the fatigue of the seated person for a long period of work. A backrest portion is provided in a wide range over the vicinity of the shoulder.
本発明は、手を掛けて椅子の持ち運びを容易にできるようにすることを所期の目的とする。 An object of the present invention is to make it easy to carry a chair by placing a hand.
上記課題を解決するために、本発明では、左右にあるフレームを連結する第一の連結部と、上端部が前記第一の連結部に取り付けられ身体接触面を構成する張り部材と、前記張り部材よりも後方で左右にあるフレームを連結する第二の連結部とを具備する椅子を構成した。このようなものであれば、連結部付近に手を掛けて椅子の持ち運びを容易にできる。 In order to solve the above-described problems, in the present invention, a first connecting portion that connects frames on the left and right sides, a tension member that has an upper end attached to the first connecting portion and forms a body contact surface, and the tension The chair which comprises the 2nd connection part which connects the flame | frame which is on the left and right behind a member was comprised. If it is such, it can carry a chair easily by putting a hand near a connection part.
第二の連結部を張り部材の裏面から離して設ければ、張り部材の撓みを許容するための空間部を存在させることが可能になる。また、着座者の肘の動きに対する許容範囲を大きく確保することができ、更に、この張り部材の撓みによるクッション性も同時に確保することができる。 If the second connecting portion is provided away from the back surface of the tension member, it is possible to allow a space for allowing the tension member to bend. Further, a large allowable range for the movement of the seated person's elbow can be secured, and further, cushioning property due to the bending of the tension member can be secured at the same time.
複数本の背もたれフレームを平行に設けるようにすると良い。このように構成した場合は、背もたれ動作に基づく捩れを防止することができ、背もたれ部を安定させることができる。 It is preferable to provide a plurality of backrest frames in parallel. When comprised in this way, the twist based on backrest operation | movement can be prevented and a backrest part can be stabilized.
第一の連結部及び第二の連結部を利用して背もたれ上端側にループ形状を構成すれば、一本の横フレームを設けて張り部材を取り付けるのに比して、そのフレーム端部の尖った部分を露出させることがなくなり、特に、複数本の背もたれフレームに跨ってこのようなループ形状を設けるようにした場合は、これらの背もたれフレーム間の捩れなどを防止して強度を保たせることができるようになる。 If the loop shape is formed on the upper end of the backrest using the first connecting portion and the second connecting portion, the edge of the frame end is sharper than when a single horizontal frame is provided and a tension member is attached. In particular, when such a loop shape is provided across a plurality of backrest frames, it is possible to maintain the strength by preventing twisting between the backrest frames. become able to.
第二の連結部が連結している左右のフレームが張り部材の両縁よりも内側に存在していれば、張り部材の側縁がアウターシェルなどで拘束されることがなくなる。これによって、着座者の肘の動きを自由にさせることができる。張り部材の内側に背もたれフレームを設ける方法としては、張り部材の裏面に隣接して背もたれフレームを設ける方法や、この張り部材の裏面から離して背もたれフレームを設ける方法などが考えられる。 If the left and right frames connected to the second connecting portion are present on the inner side of both edges of the tension member, the side edges of the tension member are not restrained by the outer shell or the like. Thereby, the movement of the elbow of the seated person can be freely made. As a method of providing a backrest frame inside the tension member, a method of providing a backrest frame adjacent to the back surface of the tension member, a method of providing a backrest frame away from the back surface of the tension member, and the like can be considered.
好ましくは、左右のフレームの上部側に第二の連結部を設け、及び/または、第二の連結部よりも上方に第一の連結部を設ける。 Preferably, the second connecting portion is provided on the upper side of the left and right frames, and / or the first connecting portion is provided above the second connecting portion.
本発明によれば、手を掛けて椅子の持ち運びを容易にできる。 According to the present invention, it is possible to easily carry a chair by placing a hand.
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施の形態を示す椅子1の要部を示す斜視図であり、図2は、椅子1の背面を示した図である。
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a perspective view showing a main part of a
この椅子1は、ベース脚2に取り付けられた支基3と、この支基3に取り付けられたリンク6およびリンク7とを設け、更に、このリンク6およびリンク7に取り付けられた着座部を構成する着座フレーム4と、この着座フレーム4の後方に設けられた背もたれフレーム5とを設けて成るものである。また、これ以外に適宜クッション41などを取り付けて構成するようにしているが、本実施の形態では、このクッション41を省略して説明する。
The
支基3は、逆三角形状のアルミ部材で構成したものであり、その下側をベース脚2に取り付けるとともに、その先端部分に軸61を介してリンク6を取り付けて構成したものである。このリンク6は、着座フレーム4の前方両側の軸40および軸61とによって回転しながら動くようにしたものであり、また、このリンク6の上端に設けられた軸40には、支基3との間にガススプリング90を設けて、図示しないレバーの操作によって、このガススプリング90を固定状態とフリー状態とに切り替えて背もたれフレーム5の傾きを変えられるようにしている。また、支基3の略中央部分には、トーションバー72が設けられており、この延長方向にある軸71にリンク7の一端を固定するようにしている。このリンク7は、軸71から斜め後方に延びる金属部材によって構成されたものであり、このリンク7の他端側を着座フレーム4の後部に設けられたフレーム部分に回転可能に取り付けるようにしたものである。なお、このリンク7は、トーションバー72の弾性力によってリンク7の軸8側を椅子1の前方側(B側)に回転させるようにしている。
The
また、このリンク7の上部裏面側には、背もたれ上部フレーム55との間にガススプリング91を取り付けており、常時このガスの力によって背もたれ上部フレーム55を前方側(B側)に押圧するようにしている。また、このガススプリング91の近傍には、ガススプリング91の軸を挟み込んで固定するための図示しない機構が設けられており、この機構によってガススプリング91をフリー状態と固定状態とに切り替えられるようにしている。
In addition, a
また、このように軸8を介して取り付けられた背もたれ上部フレーム55の内側には、リンク7に設けられた軸70を介して背もたれ下部フレーム50を回転可能に取り付けている。この背もたれ下部フレーム50は、リンク7の略延長方向上に延びる坐骨対応フレーム51と、この坐骨対応フレーム51の上部に設けられた連結部53と、この連結部53の両端から骨対応フレーム51に対して略直角上方に延びる腰骨対応フレーム52とによって構成されたものである。この連結部53は、左右の背もたれ上部フレーム55の間隔より広く設定されており、さらに、腰骨対応フレーム52と連結部53とに弾性片93dを取り付けられるようにしている。この弾性片93dは、薄板状の合成樹脂によって上向きに開口する略コの字状に形成されたものであり、連結部53や腰骨対応フレーム52の下端部分に取り付けるとともに、この弾性片93dの自由端側を腰骨対応フレーム52の湾曲部52a上で撓むことができるようにしている。なお、連結部53には、着座フレーム4との間にガススプリング92を取り付けており、このガススプリング92の軸の長さを変更することによって背もたれ下部フレーム50の下端部を中心に回転させ、着座者の腰骨や坐骨部分を押圧できるようにしている。
Further, the
背もたれ上部フレーム55は、椅子1の背面側に露出して設けられたものであり、軸8から連結部53の下方を通ってその後方で屈曲させ、二本の背もたれ下部フレーム50の間の後方を通って、着座部の肘付近の上方まで縦フレーム部分56を延ばすようにしたものである。また、この縦フレーム部分56の上部側に、左右のフレームを連結するための連結部55dを設け、この連結部55dの部分から互いのフレームを広げるように前方に屈曲させて肩縦フレーム部分57を設けるとともに、その上端部に連結部55uを設けることによって、全体として背もたれ上部フレーム55を構成するようにしている。このように、連結部55d、55uおよび左右の肩縦フレーム部分57によって構成されるループ状の肩支持部を左右の縦フレーム部分56の上部に設けることによって、背もたれ上部フレーム55に対する捩れを防止して強度を保たせるとともに、この背もたれ上部フレーム55を露出させることによって、連結部55d付近に手を掛けて椅子1の持ち運びを容易にできるようにしている。また、この連結部55uには、背もたれ下部フレーム50に設けられた弾性片93dに対向して薄板状の弾性片93uが取り付けられており、この弾性片93uの自由端側を、対向する弾性片93dの自由端上にオーバーラップさせるようにしている。
The backrest
この弾性片93u・93dには、その上部もしくはこの弾性片93u、93dを包むように張り部材9が設けられており、この張り部材9によって着座者の肘の動きを拘束しないような身体接触面を構成するようにしている。すなわち、この張り部材9は、その下端部を弾性片93dとともに連結部53に取り付けられており、また、上端部についても、軸71もしくは軸8によって選択的に回転しうる背もたれ上部フレーム55の連結部55uに弾性片93uと共に取り付けられている。これによって、張り部材9と背もたれ上部フレーム55との間に形成された空間部Sに向けて肘近傍の左右側縁を自由に撓ませるようにしている。
A
次に、このように構成された椅子1の使用状態について図3および図4を用いて説明する。
Next, the use state of the
椅子1に着座者が着座して張り部材9にもたれると、張り部材9が弾性片93u、93dとともに撓むように変形する。また、この椅子1の背もたれ部分を後傾させた場合、すなわち、ガススプリング90をフリー状態にするとともにガススプリング91を固定してリンク7と一体として背もたれフレーム5全体を後傾させた場合(図3)や、また、ガススプリング90を固定状態にするとともにガススプリング91をフリー状態にして背もたれ上部フレーム55のみを軸8を中心として後傾させた場合(図4)についても、張り部材9や弾性片93u、93dに対する撓みを許容させる。そして、このような状態で着座者が腕を後下方に伸ばしてリフレッシュするような場合、この着座者の肘部分に接触する張り部材9や弾性片93u、93dが変形して、その着座者のリフレッシュ動作に基づく肘の動きを許容できるようにしている。なお、このようなリフレッシュ動作に限らず、この着座者が椅子1の後方に振り返って荷物などを取るような動作をする場合も同様に、この着座者の肘部分に接触する張り部材9や弾性片93u、93dを変形できるようにしている。
When a seated person sits on the
本実施形態によれば、左右にあるフレームを連結する第一の連結部55uと、上端部が前記第一の連結部55uに取り付けられ身体接触面を構成する張り部材9と、前記張り部材9よりも後方で左右にあるフレームを連結する第二の連結部55dとを具備する椅子を構成したため、連結部55u、55d付近に手を掛けて椅子の持ち運びを容易にできる。
According to the present embodiment, the first connecting
第二の連結部55dを張り部材9の裏面から離して設けているため、張り部材9の撓みを許容するための空間部Sを存在させることが可能になる。また、着座者の肘の動きに対する許容範囲を大きく確保することができ、更に、この張り部材9の撓みによるクッション性も同時に確保することができる。
Since the second connecting portion 55d is provided away from the back surface of the
第一の連結部55u及び第二の連結部55dを利用して背もたれ上端側にループ形状を構成している、即ち、張り部材9を取り付けるようにした背もたれ上部フレーム55として、二本のフレームによって背もたれ上部フレーム55を構成するとともに、この上部に連結部55u、55d(左右のフレームの上部側に第二の連結部55dを設け、第二の連結部55dよりも上方に第一の連結部55uを設けている)とによってループ状の部分を構成するようにしたので、着座者の肩近傍を支えつつ、背もたれ上部フレーム55に対する捩れなどを防止することができるようになる。
A loop shape is formed on the upper end side of the backrest using the first connecting
第二の連結部55dが連結している左右のフレームが張り部材9の両縁よりも内側に存在している、即ち、着座フレーム4の後方に設けられた背もたれフレーム5に張り部材9を設けて構成した椅子1において、この張り部材9の側縁よりも内側に背もたれ上部フレーム55の縦フレーム部分56を設けるとともに、背もたれ上部フレーム55および背もたれ下部フレーム50によって張り部材9を支持するようにしたので、従来のように背もたれ部の側縁がアウターシェルなどで拘束されることがなくなり、これによって着座者の肘の動きを自由にさせることができるようになる。
The left and right frames to which the second connecting portion 55d is connected are present inside both edges of the
なお、本発明は以上に詳述した実施形態に限られるものではなく、各部の具体的構成は本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更することができる。 The present invention is not limited to the embodiments described in detail above, and the specific configuration of each part can be variously modified without departing from the spirit of the present invention.
例えば、本実施の形態では、背もたれ上部フレーム55として二本の縦フレーム部分56を設けるようにしたが、これを一本の縦フレームで構成してもよく、また、張り部材9と縦フレーム部分56との間に空間部Sを設けるようにしたが、これに限らず、縦フレーム部分にクッション部材などを挟んで背当たり感を良くするとともに、着座者の肘に対する動きも許容させるようにしても良い。
For example, in the present embodiment, the two
1…椅子
4…着座部(着座フレーム)
5…背もたれ部(背もたれフレーム)
50…背もたれ部(背もたれ下部フレーム)
55…背もたれ部(背もたれ上部フレーム)
56…背もたれ部(縦フレーム部分)
55u、55d…背もたれ部(連結部)
57…背もたれ部(肩縦フレーム部分)
S…空間部
1 ... chair 4 ... sitting part (sitting frame)
5 ... Backrest (backrest frame)
50 ... Backrest (backrest lower frame)
55 ... Backrest (backrest upper frame)
56 ... Backrest (vertical frame)
55u, 55d ... Backrest part (connecting part)
57… Backrest (shoulder vertical frame)
S ... Space
Claims (5)
上端部が第一の連結部の前面を覆うように第一の連結部に取り付けられ下端部が背もたれの下部に取り付けられて身体接触面を構成する張り部材と、
張り部材よりも後方で左右にあるフレームを連結しかつ第一の連結部よりも後方に位置する第二の連結部と
を具備してなる椅子であって、
第二の連結部を張り部材の裏面から離して設け、張り部材の裏面と第二連結部との間に空間部を形成しており、張り部材の裏面が露呈していることを特徴とする椅子。 A first connecting portion that connects the upper end portions of the left and right frames;
A tension member that is attached to the first connecting portion so that the upper end portion covers the front surface of the first connecting portion and the lower end portion is attached to the lower portion of the backrest to constitute the body contact surface;
A chair comprising a second connecting part that connects the left and right frames behind the tension member and is located rearward of the first connecting part ,
The second connecting portion is provided apart from the back surface of the tension member, a space is formed between the back surface of the tension member and the second connection portion, and the back surface of the tension member is exposed. Chair.
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