JP4196566B2 - Damper for automobile seat and automobile seat mechanism equipped with this damper - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のシート、例えば横方向に回動自在にされたリヤシートにおいて、横方向に跳ね上げられたリヤシートの戻りの回動エネルギを吸収して、リヤシートの急激な戻りをなくし得る自動車シート用のダンパ及びこのダンパを具備した自動車シート機構に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
自動車では、車内空間を広くするためにリヤシートを横方向に跳ね上げるようにすることが提案されているが、斯かるリヤシートを横方向に跳ね上げる場合(上げ方向の横回動の場合)には少々の大きな力を加えてもリヤシートの自重が作用してストッパ等への激突の問題がそれ程生じないが、元に戻す場合(下げ方向の横回動の場合)にはリヤシートの自重の影響により急激に横方向に下げられてストッパ等に激突して不快な大きな音が生じることになる。このリヤシートの下げ方向の横回動をゆっくりと行わせるために、横回動エネルギを吸収するダンパを用いるとよいのであるが、斯かるダンパとしては、流体を利用したものが知られているが、斯かる流体を利用したダンパでは、大きな減衰力を得るには大型にならざるを得ない上に、流体の漏出を阻止するための大掛かりなシールを必要とする。特に、大きな車内居住空間を確保するために、リヤシートに対して後方向に背もたれを回動させてリヤシートに対して背もたれを伸ばし、その後、リヤシートを横方向に跳ね上げるようにした自動車シート機構に対するダンパでは、背もたれ及びリヤシートの合計荷重に基づく大きな回動エネルギを減衰する必要があるために、単に流体を利用した小型のダンパでは、目的の大きな減衰を得ることが困難である。
【0003】
本発明は、前記諸点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、大きな減衰力を得ることができる上に小型にでき、特に背もたれを伸ばして又は背もたれを折り畳んで、その後、シートを横方向に跳ね上げるようにした又はシートを後方に回動するようにした自動車のシートに好適なダンパ及びこのダンパを具備した自動車シート機構を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の第一の態様の自動車シート用のダンパは、自動車のシートの回動が伝達されるようになっている回転体と、自動車のシートが回動自在に設置されるシャーシに対して固定されるようになっている固定部材と、回転体及び固定部材間に介在されていると共に回転体及び固定部材のうちの一方と協働して隙間を形成する隙間形成部材と、隙間に配されたシリコーン系未加硫ゴムと、自動車のシートの一方の方向の回動においては、隙間形成部材とこの隙間形成部材と協働して隙間を形成する回転体及び固定部材のうちの一方との間に一方の方向の回動に基づく相対的な回転を生じさせる一方、自動車のシートの他方の方向の回動においては、隙間形成部材とこの隙間形成部材と協働して隙間を形成する回転体及び固定部材のうちの一方との間の他方の方向の回動に基づく相対的な回転を生じさせないようにする一方向クラッチ手段とを具備している。
【0005】
第一の態様のダンパによれば、シリコーン系未加硫ゴムでもって減衰機能を得るようにしているために、摩耗の虞もない上に、漏出防止のためのシールを省き得て、軽量且つ小型でも大きな減衰力を容易に得ることができ、しかも、一方向クラッチ手段でもって、自動車のシートの一方の方向の回動、例えばシートの跳ね上げ横回動又はシートの前方戻し回動では、シリコーン系未加硫ゴムによる減衰機能を生じさせないようにし、自動車のシートの他方の方向の回動、例えばシートの戻し下げ横回動又はシートの後倒下げ回動では、シリコーン系未加硫ゴムによる減衰機能を生じさせるようにしているために、自動車のシートの跳ね上げ又は前方戻しを容易に行い得る上に、シートの横方向の戻し下げ又は後倒下げ回動においてストッパ等への激突による不快な大きな音が生じることがない。
【0006】
第一の態様のダンパにおいては、本発明の第二の態様の自動車シート用のダンパのように、回転体は、自動車のシートの上げ下げ方向の横回動が伝達されるようになっており、固定部材は、自動車のシートが回動自在に設置されるシャーシに対して固定されるようになっており、一方向クラッチ手段は、自動車のシートの下げ方向の横回動においては、隙間形成部材とこの隙間形成部材と協働して隙間を形成する回転体及び固定部材のうちの一方との間に下げ方向の横回動に基づく相対的な回転を生じさせる一方、自動車のシートの上げ方向の横回動においては、隙間形成部材とこの隙間形成部材と協働して隙間を形成する回転体及び固定部材のうちの一方との間の上げ方向の横回動に基づく相対的な回転を生じさせないようになっていても、本発明の第三の態様の自動車シート用のダンパのように、回転体は、自動車のシートの前後方向の回動が伝達されるようになっており、固定部材は、自動車のシートが前後方向に回動自在に設置されるシャーシに対して固定されるようになっており、一方向クラッチ手段は、自動車のシートの後方向の回動においては、隙間形成部材とこの隙間形成部材と協働して隙間を形成する回転体及び固定部材のうちの一方との間に後方向の回動に基づく相対的な回転を生じさせる一方、自動車のシートの前方向の回動においては、隙間形成部材とこの隙間形成部材と協働して隙間を形成する回転体及び固定部材のうちの一方との間の前方向の回動に基づく相対的な回転を生じさせないようになっていてもよい。
【0007】
本発明の第四の態様の自動車シート用のダンパは、自動車のシートの回動が伝達されるようになっている回転体と、この回転体と協働して隙間を形成する隙間形成部材と、隙間に配されたシリコーン系未加硫ゴムと、隙間形成部材を回転自在に支持すると共に自動車のシートが回動自在に設置されるシャーシに対して固定されるようになっている固定部材と、自動車のシートの一方の方向の回動においては、シリコーン系未加硫ゴムを介して回転体の一方の方向の回転に連れて隙間形成部材が一方の方向に回転されるようにする一方、自動車のシートの他方の方向の回動においては、シリコーン系未加硫ゴムを介する回転体の他方の回転に連れる隙間形成部材の他方の方向の回転を禁止する一方向クラッチ手段とを具備している。
【0008】
第四の態様のダンパによれば、第一の態様のダンパと同様に、シリコーン系未加硫ゴムでもって減衰機能を得るようにしているために、摩耗の虞もない上に、漏出防止のためのシールを省き得て、軽量且つ小型でも大きな減衰力を容易に得ることができ、しかも、一方向クラッチ手段でもって、自動車のシートの一方の方向の回動では、シリコーン系未加硫ゴムによる減衰機能を生じさせないようにし、自動車のシートの他方の方向の回動では、シリコーン系未加硫ゴムによる減衰機能を生じさせるようにしているために、例えば、自動車のシートの跳ね上げ又は前方戻しを容易に行い得る上に、シートの横方向の戻し下げ又は後倒下げ回動においてストッパ等への激突による不快な大きな音が生じることがない。
【0009】
第四の態様のダンパにおいては、本発明の第五の態様の自動車シート用のダンパのように、回転体は、自動車のシートの上げ下げ方向の横回動が伝達されるようになっており、固定部材は、自動車のシートが回動自在に設置されるシャーシに対して固定されるようになっており、一方向クラッチ手段は、自動車のシートの上げ方向の横回動においては、シリコーン系未加硫ゴムを介して回転体の回転に連れて隙間形成部材が回転されるようにする一方、自動車のシートの下げ方向の横回動においては、シリコーン系未加硫ゴムを介する回転体の回転に連れる隙間形成部材の回転を禁止するようになっていても、本発明の第六の態様の自動車シート用のダンパのように、回転体は、自動車のシートの前後方向の回動が伝達されるようになっており、固定部材は、自動車のシートが前後方向に回動自在に設置されるシャーシに対して固定されるようになっており、一方向クラッチ手段は、自動車のシートの後方向の回動においては、シリコーン系未加硫ゴムを介して回転体の回転に連れて隙間形成部材が回転されるようにする一方、自動車のシートの前方向の回動においては、シリコーン系未加硫ゴムを介する回転体の回転に連れる隙間形成部材の回転を禁止するようになっていてもよい。
【0010】
本発明の第七の態様の自動車シート用のダンパでは、上記の第一から第六のいずれかの態様のダンパにおいて、隙間形成部材は、回転体及び固定部材のうちの少なくとも一方に回転自在に支持されている。
【0011】
なお、隙間形成部材を回転体及び固定部材の両方に回転自在に支持すると、隙間形成部材が更にしっかりと支持されて、隙間の変動のないダンパとし得る。
【0012】
本発明の第八の態様の自動車シート用のダンパでは、上記の第一から第七のいずれかの態様のダンパにおいて、隙間形成部材は円筒状の外周面を有しており、一方向クラッチ手段は、一端が回転体又は固定部材に固着されており、他端が隙間形成部材の円筒状の外周面上で自由端となって、一端と他端との間で隙間形成部材の円筒状の外周面に巻回されたコイルばねを具備している。
【0013】
第八の態様のダンパによれば、一方向クラッチ手段が隙間形成部材の円筒状の外周面に巻回されたコイルばねを具備しているために、斯かるコイルばねの拡径と縮径とによる一方向クラッチ作用で、自動車のシートの一方の方向の回動では、シリコーン系未加硫ゴムによる減衰機能を生じさせないようにし、自動車のシートの他方の回動では、シリコーン系未加硫ゴムによる減衰機能を生じさせることができる結果、極めて簡単な機構により、例えば、自動車のシートの跳ね上げ又は前方戻しを容易に行い得る上に、シートの横方向の戻し下げ又は後倒下げ回動においてストッパ等への激突による不快な大きな音を生じさせないようにし得る。
【0014】
本発明において、回転体は、好ましくはその第九の態様の自動車シート用のダンパのように、軸部と、この軸部に同心な筒部とを具備しており、ここで、隙間形成部材は、回転体の軸部に摺動自在に当接した本体と、この本体に同心な筒部と、この筒部に螺着された蓋体とを具備している。斯かる自動車シート用のダンパにおいては、好ましくは、本発明の第十の態様の自動車シート用のダンパのように、回転体の筒部の外周面には、スプラインが形成されており、また本発明の第十一の態様の自動車シート用のダンパのように、蓋体は、隙間形成部材の筒部の外周面又は内周面に螺着されており、更に本発明の第十二の態様の自動車シート用のダンパのように、蓋体と回転体の筒部との間には、シール部材が介在されている。
【0015】
本発明において、シリコーン系未加硫ゴムは、その第十三の態様の自動車シート用のダンパのように、30から420の可塑度を有していればよいが、好ましくは、本発明の第十四の態様の自動車シート用のダンパのように、60から320の可塑度を有しており、より好ましくは、本発明の第十五の態様の自動車シート用のダンパのように、160から320の可塑度を有している。
【0016】
本発明におけるシリコーン系未加硫ゴムの可塑度は、ASTM等により規格化されたウィリアム可塑度計で測定した値であって、具体的には、上下2枚の平行板に直径約1.43cm、高さ1.27cmの円柱形で容積2ccのシリコーン系未加硫ゴムをはさみ、70℃〜100℃で5kgの荷重により圧縮し、3分間加圧後のシリコーン系未加硫ゴムの高さ(mm/100)により表したものである。
【0017】
本発明においては、シリコーン系未加硫ゴムは、上述のように、30から420の可塑度を有していればよいが、30より小さい可塑度であると、流動し易くなって隙間に配されたシリコーン系未加硫ゴムに対して漏出を防止するための十分なシールを必要とする上に、大きな減衰力を期待できなくなり、420より大きい可塑度であると、隙間形成部材並びにこの隙間形成部材と協働して隙間を形成する回転体及び固定部材のうちの一方の接触面とのなじみが殆どなくなり、隙間形成部材並びにこの隙間形成部材と協働して隙間を形成する回転体及び固定部材のうちの一方の互いの相対的な回転においてシリコーン系未加硫ゴムに対して隙間形成部材並びにこの隙間形成部材と協働して隙間を形成する回転体及び固定部材のうちの一方が滑ってシリコーン系未加硫ゴムの変形による実質的な減衰力を得られ難くなり、また、滑りを防止するために斯かるシリコーン系未加硫ゴムに接する隙間形成部材並びにこの隙間形成部材と協働して隙間を形成する回転体及び固定部材のうちの一方の面を凹凸面としてシリコーン系未加硫ゴムを掴むようにしても、420より大きい可塑度のシリコーン系未加硫ゴムは極めて脆いために、隙間形成部材並びにこの隙間形成部材と協働して隙間を形成する回転体及び固定部材のうちの一方の互いの相対的な回転においてシリコーン系未加硫ゴムがたやすくせん断(分断)されて、これによってもシリコーン系未加硫ゴムの変形に基づく減衰力を得られなくなる。
【0018】
また、シリコーン系未加硫ゴムは、隙間形成部材と回転体及び固定部材のうちの一方との間の隙間に充填されるのであるが、その可塑度が420より大きいと、隙間形成部材と回転体及び固定部材のうちの一方との間の隙間に空洞(未充填部分)なしにシリコーン系未加硫ゴムを充填することが極めて困難となり、シリコーン系未加硫ゴムを充填した後に、隙間形成部材並びに回転体及び固定部材のうちの一方とシリコーン系未加硫ゴムとの間に空洞が生じていると、所望の減衰を得られなくなる虞がある。
【0019】
斯かるシールの不要性及び得られる減衰力の大きさ、なじみ性、脆性、充填の容易性及び耐久性等の観点からシリコーン系未加硫ゴムの可塑度は、好ましくは、上述の通り、60から320、より好ましくは、160から320である。可塑度が60以上であると、シリコーン系未加硫ゴムの流動性が殆どなくなり、簡単なシール機構でシリコーン系未加硫ゴムの漏出を防止でき、可塑度が160以上であると、シール機構をほぼ省略できる上に、比較的大きな減衰力を得られるようになる。一方、シリコーン系未加硫ゴムは、その可塑度が420より大きいと、上述のように隙間形成部材並びに回転体及び固定部材のうちの一方の接触面とのなじみ性がなくなる上に、脆くなってたやすくせん断されるのであるが、可塑度が320以下であるシリコーン系未加硫ゴムでは、隙間形成部材並びに回転体及び固定部材のうちの一方の接触面とのなじみ性が向上して、隙間形成部材と回転体及び固定部材のうちの一方との互いの相対的な回転において隙間形成部材並びに回転体及び固定部材のうちの一方の接触面に対してそれ程滑ることなしにシリコーン系未加硫ゴムに変形が生じて目的とする減衰が得られ易くなる上に、脆弱性がなくなって隙間形成部材と回転体及び固定部材のうちの一方との互いの相対的な回転に応じて好ましく可塑変形して、シリコーン系未加硫ゴムを掴む凹凸面を形成した隙間形成部材並びに回転体及び固定部材のうちの一方を用いても、シリコーン系未加硫ゴムがぼろぼろにせん断されるような事態を避けることができる。
【0020】
また本発明においては、シリコーン系未加硫ゴムは、上記のような可塑度をもったものが好ましいのであるが、斯かる可塑度に代えて、その第十六の態様の自動車シート用のダンパのように、10から150ML 1+4 (100℃)のムーニー粘度を有していてもよいが、好ましくは、本発明の第十七の態様の自動車シート用のダンパのように、36から72ML 1+4 (100℃)のムーニー粘度を有しており、より好ましくは、本発明の第十八の態様の自動車シート用のダンパのように、66から72ML 1+4 (100℃)のムーニー粘度を有していてもよい。
【0021】
上記の可塑度を有するシリコーン系未加硫ゴムと同様に、10ML 1+4 (100℃)より小さいムーニー粘度を有するシリコーン系未加硫ゴムであると、流動し易くなって隙間に配されたシリコーン系未加硫ゴムに対して漏出を防止するための十分なシールを必要とする上に、大きな減衰力を期待できなくなり、150ML 1+4 (100℃)を超えるムーニー粘度を有するシリコーン系未加硫ゴムでは、隙間形成部材並びにこの隙間形成部材と協働して隙間を形成する回転体及び固定部材のうちの一方の接触面とのなじみが殆どなくなり、隙間形成部材並びにこの隙間形成部材と協働して隙間を形成する回転体及び固定部材のうちの一方の互いの相対的な回転においてシリコーン系未加硫ゴムに対して隙間形成部材並びにこの隙間形成部材と協働して隙間を形成する回転体及び固定部材のうちの一方が滑ってシリコーン系未加硫ゴムの変形による実質的な減衰力を得られ難くなり、また、滑りを防止するために斯かるシリコーン系未加硫ゴムに接する隙間形成部材並びにこの隙間形成部材と協働して隙間を形成する回転体及び固定部材のうちの一方の面を凹凸面としてシリコーン系未加硫ゴムを掴むようにしても、150ML 1+4 (100℃)より大きいムーニー粘度のシリコーン系未加硫ゴムは極めて脆いために、隙間形成部材並びにこの隙間形成部材と協働して隙間を形成する回転体及び固定部材のうちの一方の互いの相対的な回転においてシリコーン系未加硫ゴムがたやすくせん断(分断)されて、これによってもシリコーン系未加硫ゴムの変形に基づく減衰力を得られなくなり、斯かるシールの不要性及び得られる減衰力の大きさ、なじみ性、脆性、充填の容易性及び耐久性等の観点からシリコーン系未加硫ゴムは、好ましくは、上述の通り、36から72ML 1+4 (100℃)のムーニー粘度を有しており、より好ましくは、66から72ML 1+4 (100℃)のムーニー粘度を有している。
【0022】
本発明において、シリコーン系未加硫ゴムは、好ましくはその第十九の態様の自動車シート用のダンパのように、シリコーン変性エチレンプロピレンゴムからなる。
【0023】
シリコーン系未加硫ゴムがシリコーン変性エチレンプロピレンゴムからなっていると、耐久性、耐候性に優れて好ましい自動車シート用のダンパを提供できる。
【0024】
本発明においては、隙間形成部材と回転体及び固定部材のうちの一方とは、シリコーン系未加硫ゴムに接する凹凸面を有しているとよく、この凹凸面は、隙間形成部材と回転体及び固定部材のうちの一方との相対的な回転において当該凹凸面の近傍のシリコーン系未加硫ゴムの凹凸面に対する滑りを阻止するようになっていてもよい。凹凸面は、離散的に配された突起若しくは凹溝又は連続した突起若しくは凹溝で具体化してもよいが、梨子地状又はしぼ状の凹凸面で具体化してもよい。
【0025】
斯かる凹凸面は、凹凸面の近傍のシリコーン系未加硫ゴムを掴むように機能し、これにより隙間形成部材と回転体及び固定部材のうちの一方との間の相対的な回転において当該隙間形成部材並びに回転体及び固定部材のうちの一方とシリコーン系未加硫ゴムとの間の滑りを防止でき、シリコーン系未加硫ゴムに所望の塑性変形を生じさせて、シリコーン系未加硫ゴムに目的のエネルギを吸収させることができる。上述のように、シリコーン系未加硫ゴムとこれに接する隙間形成部材並びに回転体及び固定部材のうちの一方の面とがよくなじんで、隙間形成部材並びに回転体及び固定部材のうちの一方とシリコーン系未加硫ゴムとの間に滑りが生じない場合又はその滑りを許容する場合には、斯かる凹凸面とすることなしに、平滑面としてもよい。
【0026】
本発明の第一の態様の自動車シート機構は、上記のいずれかの態様のダンパと、自動車のシャーシに対して回動自在に設けられたシートと、このシートに対して回動自在に設けられた背もたれとを具備している。
【0027】
斯かる第一の態様の自動車シート機構によれば、シリコーン系未加硫ゴムでもって減衰機能を得るようにしているために、上記のダンパによる効果を得ることができると共に、シート、例えばリアシートの急激な戻り又は急激な後倒をなくし得る。なお、本発明による上記のいずれの態様のダンパ及び自動車シート機構も、フロントシート及びリアシート等の自動車のシートのいずれにも適用できるのであるが、好ましくは、リアシートに適用する。
【0028】
第一の態様の自動車シート機構において、背もたれは、本発明の第二の態様の自動車シート機構のように、シートに対して後方向に回動自在に設けられていても、本発明の第三の態様の自動車シート機構のように、シートに対して前方向に回動自在に設けられていてもよい。
【0029】
次に本発明及びその実施の形態を、図に示す好ましい例を参照して説明する。なお、本発明はこれら例に何等限定されないのである。
【0030】
【発明の実施の形態】
図1から図5において、本例の自動車シート機構1は、自動車シート用のダンパ2と、自動車のシャーシに対して上げ下げ方向の横方向の回動、即ち横回動R1の方向に回動自在に設けられたシート、本例ではリヤシート3と、リヤシート3に対して後方向R2に回動自在に設けられた背もたれ4と、リヤシート3に対して横方向R3に回動自在に設けられた脚5とを具備している。
【0031】
ダンパ2は、自動車のリヤシート3の横回動R1が伝達されるようになっている回転体11と、自動車のリヤシート3が横回動R1の方向に回動自在に設置されるシャーシに対して固定されるようになっている固定部材12と、回転体11及び固定部材12間に介在されて回転体11及び固定部材12のうちの一方、本例では回転体11と協働して隙間13を形成する隙間形成部材14と、隙間13に配されたシリコーン系未加硫ゴム15と、自動車のリヤシート3の下げ方向の横回動R1(リヤシート3を図4及び図5に示す元の位置に戻す下げ回動)においては、隙間形成部材14と隙間形成部材14と協働して隙間13を形成する回転体11との間に横回動R1に基づく相対的な回転を生じさせる一方、自動車のリヤシート3の上げ方向の横回動R1(リヤシート3を図6に示す位置にもたらす跳ね上げ回動)においては、隙間形成部材14と隙間形成部材14と協働して隙間13を形成する回転体11との間の横回動R1に基づく相対的な回転を生じさせないようにする一方向クラッチ手段16とを具備している。
【0032】
回転体11は、円板部21と、円板部21に一体的に形成された円柱状の軸部22と、軸部22の外側であって当該軸部22に同心に配されていると共に円板部21に一体的に形成された筒部23と、軸部22とは反対側で円板部21に一体的に形成された円柱状の外部軸部24とを具備しており、円板部21の円筒状の外周面及び筒部23の外周面27の一部には、スプライン25が形成されており、筒部23の内周面26及び外周面27の夫々には、環状の段部28及び29が形成されている。
【0033】
固定部材12は、環状部41と、環状部41に一体的に形成された円筒状の軸部42と、軸部42の外側であって軸部42に同心に配されていると共に環状部41に一体的に形成された円筒部43と、円筒部43に一体的に形成されていると共に固定用ボルト44の挿通用の貫通孔45を有した取付板部46とを具備しており、環状部41の一方の面には環状の凹所47が形成されている。
【0034】
隙間形成部材14は、回転体11の軸部22及び固定部材12の軸部42に摺動自在に当接した本体51と、本体51の外側で本体51に同心に配されていると共に本体51に一体的に形成された外側の筒部52と、筒部52に当該筒部52の内周面53においてねじ部54を介して螺着された円筒状の蓋体55とを具備している。
【0035】
本体51は、固定部材12の軸部42の円筒状の内周面56に密に且つ摺動自在に接触した中央軸部57と、中央軸部57の外側で中央軸部57に同心に配されていると共に中央軸部57に一体的に形成された内側の筒部58と、筒部58及び筒部52に一体的に形成された環状部59とを有しており、凹所47に配された中央軸部57の一端には、隙間形成部材14の固定部材12からの軸方向の抜け出しを防止する抜け止め用のリング60が嵌着されており、筒部58は、その外周面61に段部28に対応して環状の段部62を有していると共に軸部22の先端部の周面63及び軸部42の外周面69に密に且つ摺動自在に接触しており、筒部52は、その内周面53に段部29に対応して環状の段部65を有していると共にその外周面73の一端部で円筒部43の内周面66に密に且つ摺動自在に接触しており、こうして、隙間形成部材14は、その筒部58での軸部22の先端部の周面63及び軸部42の外周面69への摺動自在な接触、その中央軸部57での軸部42の内周面56への摺動自在な接触並びにその筒部52での円筒部43の内周面66への摺動自在な接触により、回転体11及び固定部材12に軸心Xの回りで横方向R1に回転自在に支持されている。
【0036】
円筒状の蓋体55は、その円筒状の外周面のねじ部54において筒部52の内周面53に螺着されていると共にその円筒状の内周面68で筒部23の外周面27に密に且つ摺動自在に接触しており、また蓋体55は、回転体11の筒部23に形成された円環状の凹所31に嵌合した円環状の突起32を有しており、突起32の凹所31への嵌合でもって、回転体11が隙間形成部材14から軸方向に抜け出さないようになっている。
【0037】
隙間13は、筒部58と筒部58の内側に配された軸部22との間、筒部58と筒部58の外側に配された筒部23との間、筒部52と筒部52の内側に配された筒部23との間、円板部21と筒部58との間及び環状部59と筒部23との間に形成されている。
【0038】
10から150ML 1+4 (100℃)のムーニー粘度、好ましくは36から72ML 1+4 (100℃)のムーニー粘度、より好ましくは66から72ML 1+4 (100℃)のムーニー粘度、更により具体的には実質的に70ML 1+4 (100℃)のムーニー粘度を有すると共にシリコーン変性エチレンプロピレンゴムからなるシリコーン系未加硫ゴム15は、隙間13に回転体11及び隙間形成部材14に密に接して充填されている。
【0039】
自動車のリヤシート3の上げ方向の横回動R1においては、シリコーン系未加硫ゴム15を介して回転体11の回転に連れて隙間形成部材14が横回動R1の方向に回転されるようにする一方、自動車のリヤシート3の下げ方向の横回動R1においては、シリコーン系未加硫ゴム15を介する回転体11の回転に連れる隙間形成部材14の回転を禁止する本例の一方向クラッチ手段16は、一端71が固定部材12の円筒部43に固着されており、他端72が隙間形成部材14の筒部52の円筒状の外周面73上で自由端となって、一端71と他端72との間で外周面73に接触して巻回されたコイルばね74を具備している。
【0040】
コイルばね74は、自動車のリヤシート3の上げ方向の横回動R1で回転体11が同方向に回転されて、隙間形成部材14がシリコーン系未加硫ゴム15を介して同方向に回転されようとすると、外周面73に接触して巻回された部位で拡径するような巻回方向をもって巻回されている結果、斯かる隙間形成部材14の同方向の回転を許容し、回転体11と隙間形成部材14との間に軸心Xの回りでの横回動R1の方向の相対的な回転を生じないようにし、而して、シリコーン系未加硫ゴム15の剪断変形による自動車のリヤシート3の上げ方向の横回動R1に対する抵抗を発生させないようにする一方、自動車のリヤシート3の下げ方向の横回動R1で回転体11が同方向に回転されて、隙間形成部材14がシリコーン系未加硫ゴム15を介して同方向に回転されようとすると、外周面73に接触して巻回された部位で縮径するような巻回方向をもって巻回されている結果、斯かる隙間形成部材14の同方向の回転を禁止し、回転体11と隙間形成部材14との間に軸心Xの回りでの横回動R1の方向の相対的な回転を生じさせ、而して、シリコーン系未加硫ゴム15の剪断変形による自動車のリヤシート3の下げ方向の横回動R1に対する抵抗を発生させ、当該リヤシート3の下げ方向の横回動R1のエネルギを部分的にシリコーン系未加硫ゴム15により吸収させるようになっている。
【0041】
リヤシート3は、自動車のシャーシに固着された基台81にダンパ2及びヒンジ機構82を介して横回動R1の方向に回動自在に取付けられており、こうしてリヤシート3は、基台81を介して自動車のシャーシに対して横回動R1の方向に回動自在に設けられている。
【0042】
ヒンジ機構82は、基台81に固着された軸受部材83と、一端部84では、軸受部材83の一方の軸受部85に軸部材86を介して横回動R1の方向に回動自在に連結されており、他端部87では、リヤシート3に固着された一方のアーム部材88と、一端部89では、外周面にスプライン25が形成されたダンパ2の回転体11の筒部23にスプライン結合した孔を有して当該筒部23に固着されており、他端部90では、リヤシート3に固着された他方のアーム部材91とを有している。
【0043】
ダンパ2の回転体11の外部軸部24は、軸受部材83の他方の軸受部92に横回動R1の方向に回動自在に支持されており、ダンパ2の固定部材12の取付板部46は、軸受部85及び軸受部92を橋絡する軸受部材83の取付部93に固定用ボルト44を介して固着されている。
【0044】
ダンパ2の回転体11は、リヤシート3が横回動R1の方向に回動されると、スプライン25におけるアーム部材91の一端部89とのスプライン結合を介して、同方向に回転されるようになっている。
【0045】
背もたれ4は、リヤシート3に公知のヒンジ機構95(図6参照)を介してリヤシート3に対して後方向R2に回動自在に取付けられており、脚5もまた、公知のヒンジ機構96を介してリヤシート3に対して横方向R3に回動自在に取付けられている。ヒンジ機構95及び96のロック機構等は、公知であるので詳細な説明を省く。
【0046】
ダンパ2を具備した以上の自動車シート機構1によれば、図6に示すように背もたれ4を後方向R2に回動後、リヤシート3を横回動R1において上げ方向に回動させ、更に、脚5をリヤシート3に対して横方向R3に回動させることにより、大きな車内居住空間を提供することができる。
【0047】
そして、自動車シート機構1によれば、リヤシート3の上げ方向の横回動R1では、回転体11及び隙間形成部材14も同方向に回転されて、シリコーン系未加硫ゴム15による減衰機能を生じさせないようにしているために、リヤシート3の横方向の跳ね上げを容易に行い得、リヤシート3の下げ方向の横回動R1では、コイルばね74でもって隙間形成部材14の同方向の回転を禁止して、回転体11及び隙間形成部材14の間に横回動R1の方向の相対的な回転を生じさせ、シリコーン系未加硫ゴム15に剪断変形を生じさせ、而して、リヤシート3の回動エネルギをシリコーン系未加硫ゴム15の剪断変形により吸収するようにしているために、リヤシート3の急激な戻し下げ方向の横回動R1を避けることができ、リアシート3の急激な戻りをなくし得、ストッパ等への激突による不快な大きな音の発生をなくし得る。
【0048】
そしてダンパ2によれば、シリコーン系未加硫ゴム15の剪断変形でもって減衰機能を得るようにしているために、摩耗の虞もない上に、漏出防止のためのシールを省き得て、しかも、軽量且つ小型でも大きな減衰力を容易に得ることができ、また、隙間形成部材14が回転体11及び固定部材12に回転自在に支持されているために、隙間形成部材14がしっかりと支持されて、隙間13の変動のないダンパ2とし得る。
【0049】
上記のダンパ2では、蓋体55を隙間形成部材14の筒部52の内周面53に螺着して設けたが、これに代えて、図7に示すように、隙間形成部材14の筒部52の外周面73に螺合部97を形成し、蓋体55を螺合部97で筒部52の外周面73に螺合させて、当該蓋体55を隙間形成部材14の筒部52の外周面73に螺着して設けてもよく、また、上記のダンパ2では、シリコーン系未加硫ゴム15の漏出を防止するシール部材を設けていないが、例えば図8に示すように、蓋体55の内周面68と筒部23の外周面27との間にOリングのような環状のシール部材98を介在させて、隙間13からのシリコーン系未加硫ゴム15のダンパ2外への漏出を防止するようにしてもよい。
【0050】
また上記では、回転体11にリアシート3の横回動R1が伝達されるようにし、固定部材12を取付部93に固着したが、これに代えて、固定部材12にリアシート3の横回動R1が伝達されるようし、回転体11を取付部93に固着するようにしてもよく、この場合には、固定部材12が回転体となり、回転体11が固定部材となり、一方向クラッチ手段16のコイルばね74は、一端71が回転体に固着され、他端72が隙間形成部材14の円筒状の外周面73上で自由端となって、上記の一方向クラッチ機能を得るような巻回方向をもって、一端71と他端72との間で隙間形成部材14の円筒状の外周面73に巻回されたものとなる。
【0051】
更に上記では、リアシート3が横回動R1の方向に回動自在に設置された自動車シート機構1の例であるが、これに代えて、図9及び図10に示すようにリアシート3が前後方向R3に回動自在に設置された自動車シート機構1にダンパ2を用いてもよい。
【0052】
図9及び図10に示す自動車シート機構1では、ダンパ2は、サイドフレーム101内に収容されており、ダンパ2の固定部材12は、その取付板部46が自動車のサイドフレーム101又は床板102に固着されて自動車のシャーシに対して固定されており、回転体11は、その円板部21の円筒状の外周面及び筒部23の外周面27の一部のスプライン25に代えて、スプライン103が外周面に形成された外部軸部24がリアシート3に一端104で固着されたシートブラケット105の他端106の孔107にスプライン結合されて、リヤシート3の前後方向R3の回動が伝達されるようになっており、また回転体11は、サイドフレーム101に形成された孔111に挿通されていると共に夫々滑らかな外周面とされた円板部21及び筒部23の一部により当該サイドフレーム101に前後方向R3に回動自在に支持されており、背もたれ4は、リヤシート3に対して前方向R4に回動自在に設けられている。なお、リアシート3に一端115で固着された他方のシートブラケット116は、その他端117で軸等を介して自動車の他方のサイドフレーム(図示せず)に前後方向R3に回動自在に支持されている。
【0053】
そして図9及び図10に示す自動車シート機構1では、背もたれ4を前方向R4に回動してリヤシート3に重ね合わせた後(折り畳んだ後)、リヤシート3を前後方向R3において後方に回動させた後に更に下げ方向に回動させて、自動車の床板102に形成された凹所121に収容することにより、図11に示すように大きな車内居住空間を提供することができ、また図11に示す状態で、リヤシート3を凹所121から取り出すように上げ方向に回動させた後に前後方向R3において前方に回動させてサイドフレーム101に取付けられたストッパ122に当接させ、その後、背もたれ4を回動することにより元に戻すことができる。
【0054】
図9及び図10に示す自動車シート機構1では、コイルばね74は、リヤシート3の前後方向R3において下げ方向を含む後方の回動では縮径し、リヤシート3の前後方向R3において上げ方向を含む前方の回動では拡径するようになっており、而して、本例では、一方向クラッチ手段16は、リヤシート3の前後方向R3において後方の回動では、隙間形成部材14と回転体11との間に前後方向R3における下げ方向を含む後方の回動に基づく相対的な回転を生じさせる一方、リヤシート3の前後方向R3において上げ方向を含む前方の回動では、隙間形成部材14と回転体11との間の前後方向R3において上げ方向を含む前方の回動に基づく相対的な回転を生じさせないように、換言すれば、リヤシート3の前後方向R3における上げ方向を含む前方の回動では、シリコーン系未加硫ゴム15を介して回転体11の回転に連れて隙間形成部材14が回転されるようにする一方、リヤシート3の前後方向R3において下げ方向を含む後方の回動では、シリコーン系未加硫ゴム15を介する回転体11の回転に連れる隙間形成部材14の回転を禁止するようになっている。
【0055】
図9及び図10に示す自動車シート機構1では、ダンパ2をサイドフレーム101内に収容したが、これに代えて、サイドフレーム101外に設置してもよく、また、他方のシートブラケット116側にもダンパ2を設置してもよい。
【0056】
【発明の効果】
本発明によれば、大きな減衰力を得ることができる上に小型にでき、特に背もたれを伸ばして又は背もたれを折り畳んで、その後、シートを横方向に跳ね上げるようにした又はシートを後方に回動するようにした自動車のシートに好適なダンパ及びこのダンパを具備した自動車シート機構を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動車シート用のダンパの好ましい実施の形態の一例の断面説明図である。
【図2】図1に示す例の左側面説明図である。
【図3】図1に示す例のIII−III線矢視断面説明図である。
【図4】図1に示す例を用いた自動車シート機構の一例の斜視図である。
【図5】図4に示す例において一部を切り欠いた斜視図である。
【図6】図4に示す例の動作説明図である。
【図7】本発明の好ましい実施の形態の他の例の断面説明図である。
【図8】本発明の好ましい実施の形態の更に他の例の断面説明図である。
【図9】本発明の好ましい実施の形態の更に他の例の斜視図である。
【図10】図9の例の一部拡大図である。
【図11】図9の例の動作説明図である。
【符号の説明】
1 自動車シート機構
2 ダンパ
3 リヤシート
11 回転体
12 固定部材
14 隙間形成部材
15 シリコーン系未加硫ゴム
16 一方向クラッチ手段[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a vehicle seat, for example, a vehicle seat that can absorb the rotational energy of the return of the rear seat that is flipped up in the lateral direction to eliminate a sudden return of the rear seat. The present invention relates to an automotive damper and an automobile seat mechanism equipped with the damper.
[0002]
[Problems to be solved by the invention]
In automobiles, it has been proposed that the rear seat be flipped up laterally in order to widen the interior space, but when such a rear seat is flipped up laterally (in the case of lateral rotation in the upward direction) Even if a little large force is applied, the weight of the rear seat will act and the problem of crashing into the stopper will not occur so much. However, when returning to the original position (in the case of lateral rotation in the downward direction), it will be affected by the weight of the rear seat. The sound is suddenly lowered in the lateral direction and collides with a stopper or the like, producing an unpleasant loud sound. In order to slowly perform the lateral rotation of the rear seat in the lowering direction, it is preferable to use a damper that absorbs the energy of the lateral rotation. As such a damper, one using a fluid is known. A damper using such a fluid must be large in order to obtain a large damping force, and requires a large-scale seal for preventing fluid leakage. In particular, in order to secure a large in-vehicle living space, a damper for an automobile seat mechanism in which the backrest is rotated rearward with respect to the rear seat to extend the backrest relative to the rear seat and then the rear seat is flipped up laterally. Then, since it is necessary to attenuate a large rotational energy based on the total load of the backrest and the rear seat, it is difficult to obtain a desired large attenuation with a small damper simply using a fluid.
[0003]
The present invention has been made in view of the above points, and the object of the present invention is that it can obtain a large damping force and can be reduced in size, particularly by extending the backrest or folding the backrest, It is an object of the present invention to provide a damper suitable for an automobile seat in which the seat is flipped up in the lateral direction or the seat is rotated backward, and an automobile seat mechanism including the damper.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
The damper for an automobile seat according to the first aspect of the present invention is fixed to a rotating body configured to transmit the rotation of the automobile seat and a chassis on which the automobile seat is rotatably installed. A fixing member configured to be formed, a gap forming member that is interposed between the rotating body and the fixing member and forms a gap in cooperation with one of the rotating body and the fixing member, and the gap forming member. In the rotation of the silicone-based unvulcanized rubber and the vehicle seat in one direction, the gap forming member and one of the rotating body and the fixing member that form a gap in cooperation with the gap forming member. In the meantime, relative rotation based on rotation in one direction is generated, while rotation in the other direction of the seat of the automobile is rotation that forms a gap in cooperation with the gap forming member and the gap forming member. One of the body and the fixing member; It is provided with a one-way clutch means so as not to cause relative rotation based on other direction of rotation between.
[0005]
According to the damper of the first aspect, since the damping function is obtained with the silicone-based unvulcanized rubber, there is no risk of wear, and a seal for preventing leakage can be omitted. Even in a small size, a large damping force can be easily obtained, and with one-way clutch means, in one direction of rotation of the seat of the automobile, for example, lateral flip-up of the seat or forward rotation of the seat, In order to prevent the damping function caused by the silicone-based unvulcanized rubber from being generated, the rotation of the vehicle seat in the other direction, for example, the lateral rotation of the seat back-down or the downward tilting rotation of the seat, Since the damping function is caused by the vehicle, it is possible to easily raise or lower the seat of the automobile, and to stop or turn the seat in the lateral direction or the backward tilting direction. There is no possibility that the loud unpleasant by the clash occurs.
[0006]
In the damper according to the first aspect, like the damper for an automobile seat according to the second aspect of the present invention, the rotating body is adapted to transmit a lateral rotation in the raising and lowering direction of the automobile seat, The fixing member is configured to be fixed to a chassis on which a vehicle seat is rotatably installed, and the one-way clutch means is a gap forming member in the lateral rotation in the vehicle seat lowering direction. And a rotating body that forms a gap in cooperation with the gap forming member, and a relative rotation based on a lateral rotation in the downward direction is generated between one of the rotating body and the fixing member that form a gap. In the lateral rotation, relative rotation based on the lateral rotation in the upward direction between the gap forming member and one of the rotating body and the fixed member that form a gap in cooperation with the gap forming member is performed. Even if it does n’t happen Like the damper for automobile seats according to the third aspect of the present invention, the rotating body is adapted to transmit the rotation of the automobile seat in the front-rear direction, and the fixing member is the automobile seat in the front-rear direction. The one-way clutch means cooperates with the gap forming member and the gap forming member in the rearward rotation of the automobile seat. The relative rotation based on the backward rotation is generated between one of the rotating body and the fixing member that forms the gap, and the gap forming member is used for the forward rotation of the automobile seat. In addition, relative rotation based on the forward rotation between one of the rotating body and the fixed member that form a gap in cooperation with the gap forming member may be prevented.
[0007]
A damper for an automobile seat according to a fourth aspect of the present invention includes a rotating body configured to transmit rotation of an automobile seat, and a gap forming member that forms a gap in cooperation with the rotating body. A silicone-based unvulcanized rubber disposed in the gap, and a fixing member that rotatably supports the gap forming member and is fixed to a chassis in which the automobile seat is rotatably installed In the rotation in one direction of the automobile seat, the gap forming member is rotated in one direction as the rotating body rotates in one direction through the silicone-based unvulcanized rubber, One-way clutch means for prohibiting rotation of the gap forming member connected to the other rotation of the rotating body via the silicone-based unvulcanized rubber in the other direction of rotation of the automobile seat in the other direction is provided. ing.
[0008]
According to the damper of the fourth aspect, as with the damper of the first aspect, since the damping function is obtained with the silicone-based unvulcanized rubber, there is no risk of wear, and leakage prevention is provided. It is possible to easily eliminate a large amount of sealing force even if it is light and small, and it is possible to easily obtain a large damping force. In order to prevent the damping function caused by, and the rotation of the other side of the automobile seat to cause the damping function caused by the silicone-based unvulcanized rubber, for example, the automobile seat jumps up or forwards. In addition to being able to easily return, there is no unpleasant loud noise caused by a collision with the stopper or the like in the lateral downward or downward tilting rotation of the seat.
[0009]
In the damper of the fourth aspect, like the damper for an automobile seat of the fifth aspect of the present invention, the rotating body is adapted to transmit the lateral rotation in the raising and lowering direction of the automobile seat, The fixing member is fixed to a chassis on which the automobile seat is rotatably installed, and the one-way clutch means is not silicone-based in lateral rotation in the raising direction of the automobile seat. The gap forming member is rotated with the rotation of the rotating body through the vulcanized rubber, while the rotating body is rotated through the silicone-based unvulcanized rubber in the lateral rotation of the automobile seat in the downward direction. Even if the rotation of the gap forming member connected to the vehicle is prohibited, like the damper for an automobile seat according to the sixth aspect of the present invention, the rotating body transmits the rotation of the automobile seat in the front-rear direction. It is supposed to be The fixing member is adapted to be fixed to a chassis in which the seat of the automobile is rotatably installed in the front-rear direction, and the one-way clutch means is configured to rotate the rear of the automobile seat in the rear direction. The gap forming member is rotated with the rotation of the rotating body via the silicone-based unvulcanized rubber, while the rotating body via the silicone-based unvulcanized rubber is used for the forward rotation of the automobile seat. The rotation of the gap forming member connected to the rotation may be prohibited.
[0010]
In the damper for automobile seats according to the seventh aspect of the present invention, in the damper according to any one of the first to sixth aspects, the gap forming member is rotatable to at least one of the rotating body and the fixed member. It is supported.
[0011]
Note that if the gap forming member is rotatably supported by both the rotating body and the fixed member, the gap forming member is supported more firmly, and a damper with no gap variation can be obtained.
[0012]
In the damper for an automobile seat according to the eighth aspect of the present invention, in the damper according to any one of the first to seventh aspects, the gap forming member has a cylindrical outer peripheral surface, and the one-way clutch means The one end is fixed to the rotating body or the fixed member, the other end is a free end on the cylindrical outer peripheral surface of the gap forming member, and the cylindrical shape of the gap forming member is between one end and the other end. A coil spring wound around the outer peripheral surface is provided.
[0013]
According to the damper of the eighth aspect, since the one-way clutch means includes the coil spring wound around the cylindrical outer peripheral surface of the gap forming member, the diameter and diameter of the coil spring are reduced. With the one-way clutch action, the rotation of the vehicle seat in one direction prevents the damping function caused by the silicone-based unvulcanized rubber, and the other rotation of the vehicle seat prevents the silicone-based unvulcanized rubber. As a result, the vehicle seat can be easily flipped up or returned forward by a very simple mechanism. It is possible to prevent an unpleasant loud sound caused by a collision with a stopper or the like.
[0014]
In the present invention, the rotating body preferably includes a shaft portion and a cylindrical portion concentric with the shaft portion, like the damper for an automobile seat according to the ninth aspect thereof, where a gap forming member is provided. Includes a main body slidably contacting the shaft portion of the rotating body, a cylindrical portion concentric with the main body, and a lid body screwed to the cylindrical portion. In such a damper for automobile seats, preferably, as in the damper for automobile seats according to the tenth aspect of the present invention, a spline is formed on the outer peripheral surface of the cylindrical portion of the rotating body. Like the damper for automobile seats of the eleventh aspect of the invention, the lid is screwed to the outer peripheral surface or the inner peripheral surface of the cylindrical portion of the gap forming member, and further the twelfth aspect of the present invention. As in the automobile seat damper, a seal member is interposed between the lid and the cylindrical portion of the rotating body.
[0015]
In the present invention, the silicone-based unvulcanized rubber may have a plasticity of 30 to 420 as in the damper for automobile seats of the thirteenth aspect. It has a plasticity of 60 to 320, like the damper for automobile seats of the fourteenth aspect, more preferably from 160 like the damper for automobile seats of the fifteenth aspect of the present invention. It has a plasticity of 320.
[0016]
The plasticity of the silicone-based unvulcanized rubber in the present invention is a value measured with a William plasticity meter standardized by ASTM or the like. Specifically, the diameter is about 1.43 cm between two upper and lower parallel plates. The height of the silicone-based unvulcanized rubber after being pressed for 3 minutes after pressing with a 5 kg load at 70 ° C to 100 ° C with a cylindrical shape of 1.27 cm in height and sandwiching 2 cc of silicone-based unvulcanized rubber (Mm / 100).
[0017]
In the present invention, the silicone-based unvulcanized rubber only needs to have a plasticity of 30 to 420 as described above. However, if the silicone-based unvulcanized rubber has a plasticity of less than 30, the silicone-based unvulcanized rubber easily flows and is disposed in the gap. In addition to requiring a sufficient seal for preventing leakage of the silicone-based unvulcanized rubber, a large damping force cannot be expected, and if the plasticity is greater than 420, the gap forming member and the gap The rotating body that forms a gap in cooperation with the forming member and the contact with one of the contact surfaces of the fixed member almost disappear, and the rotating body that forms a gap in cooperation with the gap forming member and One of the fixing member and the rotating member and the fixing member that form a gap in cooperation with the gap forming member with respect to the silicone-based unvulcanized rubber in relative rotation with each other. Sliding Therefore, it is difficult to obtain a substantial damping force due to deformation of the silicone-based unvulcanized rubber, and in order to prevent slippage, the gap forming member that contacts the silicone-based unvulcanized rubber and the gap forming member cooperate with each other. Even if the silicone-based unvulcanized rubber having a plasticity higher than 420 is extremely brittle, even if one surface of the rotating body and the fixing member forming the gap is used as an uneven surface to grip the silicone-based unvulcanized rubber, The silicone-based unvulcanized rubber is easily sheared (divided) in the relative rotation of one of the gap forming member and the rotating body and the fixed member that form a gap in cooperation with the gap forming member, This also makes it impossible to obtain a damping force based on the deformation of the silicone-based unvulcanized rubber.
[0018]
Further, the silicone-based unvulcanized rubber is filled in a gap between the gap forming member and one of the rotating body and the fixed member. If the plasticity is greater than 420, the silicone-based unvulcanized rubber rotates with the gap forming member. It becomes extremely difficult to fill the gap between one of the body and the fixing member with the silicone-based unvulcanized rubber without a cavity (unfilled portion), and the gap is formed after filling with the silicone-based unvulcanized rubber. If a cavity is formed between one of the member, the rotating body, and the fixed member and the silicone-based unvulcanized rubber, there is a possibility that desired attenuation cannot be obtained.
[0019]
In view of the necessity of such a seal and the magnitude of damping force obtained, conformability, brittleness, ease of filling, durability, and the like, the plasticity of the silicone-based unvulcanized rubber is preferably 60 as described above. To 320, more preferably 160 to 320. When the plasticity is 60 or more, the fluidity of the silicone-based unvulcanized rubber is almost lost, and leakage of the silicone-based unvulcanized rubber can be prevented with a simple sealing mechanism. When the plasticity is 160 or more, the sealing mechanism Can be omitted, and a relatively large damping force can be obtained. On the other hand, when the plasticity of the silicone-based unvulcanized rubber is higher than 420, the compatibility with one of the contact surfaces of the gap forming member, the rotating body, and the fixed member is lost as described above, and the silicone-based unvulcanized rubber becomes brittle. In the silicone-based unvulcanized rubber having a plasticity of 320 or less, the compatibility with one contact surface of the gap forming member and the rotating body and the fixing member is improved. In the relative rotation between the gap forming member and one of the rotating body and the fixing member, the silicone-based non-addition is not performed without sliding so much against the contact surface of the gap forming member and one of the rotating body and the fixing member. Deformation of the vulcanized rubber makes it easy to obtain the desired damping, and the brittleness disappears, and it is preferable according to the relative rotation between the gap forming member and one of the rotating body and the fixed member. A situation where the silicone-based unvulcanized rubber is sheared even if one of the gap forming member and the rotator and the fixed member that are deformed to form the uneven surface for gripping the silicone-based unvulcanized rubber is used. Can be avoided.
[0020]
In the present invention, the silicone-based unvulcanized rubber preferably has the plasticity as described above. Instead of such plasticity, the damper for automobile seats according to the sixteenth aspect is used. It may have a Mooney viscosity of 10 to 150
[0021]
Similar to the silicone-based unvulcanized rubber having the above-described plasticity, the silicone-based unvulcanized rubber having a Mooney viscosity smaller than 10
[0022]
In the present invention, the silicone-based unvulcanized rubber is preferably made of a silicone-modified ethylene propylene rubber like the damper for an automobile seat of the nineteenth aspect.
[0023]
When the silicone-based unvulcanized rubber is made of silicone-modified ethylene propylene rubber, it is possible to provide a preferable damper for an automobile seat having excellent durability and weather resistance.
[0024]
In the present invention, the gap forming member and one of the rotating body and the fixing member may have an uneven surface in contact with the silicone-based unvulcanized rubber. The uneven surface is formed by the gap forming member and the rotating body. In addition, in relative rotation with one of the fixing members, slipping of the silicone-based unvulcanized rubber in the vicinity of the uneven surface with respect to the uneven surface may be prevented. The uneven surface may be embodied by discretely arranged protrusions or grooves, or continuous protrusions or grooves, but may be embodied by a pear-like or wrinkled uneven surface.
[0025]
Such a concavo-convex surface functions to grip the silicone-based unvulcanized rubber in the vicinity of the concavo-convex surface, so that the relative clearance between the gap forming member and one of the rotating body and the fixed member is reduced. The silicone-based unvulcanized rubber can be prevented from slipping between one of the forming member, the rotating body, and the fixed member and the silicone-based unvulcanized rubber, and the silicone-based unvulcanized rubber is caused to undergo desired plastic deformation. Can absorb the target energy. As described above, the silicone-based unvulcanized rubber, the gap forming member in contact with the rubber, and one surface of the rotating body and the fixing member are well adapted to each other. In the case where slip does not occur between the silicone-based unvulcanized rubber or the slip is allowed, a smooth surface may be used without forming such an uneven surface.
[0026]
An automobile seat mechanism according to a first aspect of the present invention is provided with the damper according to any one of the aspects described above, a seat provided to be rotatable with respect to a chassis of the automobile, and a rotatable with respect to the seat. And a backrest.
[0027]
According to the automobile seat mechanism of the first aspect, since the damping function is obtained with the silicone-based unvulcanized rubber, the effect of the damper can be obtained, and the seat, for example, the rear seat A sudden return or a sudden backlash can be eliminated. The damper and the vehicle seat mechanism according to any of the above aspects of the present invention can be applied to any vehicle seat such as a front seat and a rear seat, but preferably applied to a rear seat.
[0028]
In the automobile seat mechanism according to the first aspect, even if the backrest is provided so as to be pivotable rearward with respect to the seat as in the automobile seat mechanism according to the second aspect of the invention, Like the automobile seat mechanism of this aspect, it may be provided so as to be rotatable forward with respect to the seat.
[0029]
Next, the present invention and its embodiments will be described with reference to preferred examples shown in the drawings. The present invention is not limited to these examples.
[0030]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
1 to 5, the
[0031]
The
[0032]
The rotating
[0033]
The fixing
[0034]
The
[0035]
The
[0036]
The
[0037]
The
[0038]
Mooney viscosity of 10 to 150
[0039]
In the lateral rotation R1 in the raising direction of the
[0040]
In the
[0041]
The
[0042]
The
[0043]
The
[0044]
The rotating
[0045]
The
[0046]
According to the above-described
[0047]
According to the
[0048]
According to the
[0049]
In the
[0050]
In the above, the lateral rotation R1 of the
[0051]
Further, the above is an example of the
[0052]
In the
[0053]
In the
[0054]
In the
[0055]
In the
[0056]
【The invention's effect】
According to the present invention, a large damping force can be obtained and the size can be reduced, and in particular, the backrest is extended or the backrest is folded, and then the seat is flipped up laterally or the seat is rotated backward. It is possible to provide a damper suitable for an automobile seat and an automobile seat mechanism including the damper.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional explanatory view of an example of a preferred embodiment of a damper for an automobile seat according to the present invention.
FIG. 2 is a left side explanatory view of the example shown in FIG.
3 is a cross-sectional explanatory view taken along the line III-III of the example shown in FIG.
FIG. 4 is a perspective view of an example of an automobile seat mechanism using the example shown in FIG.
5 is a perspective view with a part cut away in the example shown in FIG. 4; FIG.
6 is an operation explanatory diagram of the example shown in FIG. 4;
FIG. 7 is a cross-sectional explanatory view of another example of a preferred embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a cross-sectional explanatory view of still another example of the preferred embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a perspective view of still another example of the preferred embodiment of the present invention.
10 is a partially enlarged view of the example of FIG.
11 is an operation explanatory diagram of the example of FIG. 9;
[Explanation of symbols]
1 Automobile seat mechanism
2 Damper
3 Rear seat
11 Rotating body
12 Fixing member
14 Gap forming member
15 Silicone-based unvulcanized rubber
16 One-way clutch means
Claims (22)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002030143A JP4196566B2 (en) | 2002-02-06 | 2002-02-06 | Damper for automobile seat and automobile seat mechanism equipped with this damper |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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- 2002-02-06 JP JP2002030143A patent/JP4196566B2/en not_active Expired - Lifetime
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