JP4194919B2 - 賃貸用物品の保有管理システム、方法およびプログラム - Google Patents

賃貸用物品の保有管理システム、方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、レンタル会社における賃貸用物品の保有量を管理する賃貸用物品の保有管理システム、方法およびプログラムに関する。
レンタル会社の各営業所で保有している例えば賃貸用物品となる建設機械の稼働率を定量的に把握し、その結果に基づいて各拠点間での建設機械の配置換え等を行い、レンタル収益を向上させる建設機械の配備計画方法が特許文献1によって知られている。この建設機械の配備計画方法においては、各営業所における建設機械の稼働率の違いによって生じる収益率の格差を、建設機械の配置換えにより改善することができる。
特願2002−99589号公報
しかしながら、このような各建設機械の稼働率のみに基づく建設機械の配備計画方法においては、投資に対する利益が計画に反映されないという問題が生じていた。
請求項1の発明による賃貸用物品の保有管理システムは、レンタルする賃貸用物品の保有管理システムにおいて、各賃貸用物品に対して、レンタルにおける売上高である資産売上高と、賃貸用物品の購入価格である資産購入高と、賃貸用物品の資産購入高に対する資産費用の比率を表す資産費用比率とを記憶する記憶手段と、資産売上高と資産購入高とに基づいて各賃貸用物品の資産回収率を算出し、この算出された各賃貸用物品の資産回収率を降順に並べ替え、降順に並べ替えた資産回収率の順に資産購入高の累計と資産売上高の累計とを算出し、この算出された資産購入高の累計と資産売上高の累計とに基づいて資産回収率曲線を演算するとともに、資産費用比率に基づいて資産費用直線を演算することにより第1の収益分岐点特性を演算する演算手段とを備えることを特徴とする。
請求項2の発明による賃貸用物品の保有管理システムは、レンタルする賃貸用物品の保有管理システムにおいて、各賃貸用物品に対して、レンタルにおける売上高である資産売上高と、賃貸用物品の購入価格である資産購入高と、賃貸用物品の資産購入高に対する資産費用の比率を表す資産費用比率とを記憶する記憶手段と、資産売上高と資産購入高とに基づいて各賃貸用物品の資産回収率を算出する資産回収率算出手段と、資産回収率算出手段により算出された各賃貸用物品の資産回収率を降順に並べ替える資産回収率並べ替え手段と、降順に並べ替えた資産回収率の順に資産購入高の累計と資産売上高の累計とを算出する累計値算出手段と、縦軸に資産売上高、横軸に資産購入高をとり、前記累計値算出手段により算出された資産購入高の累計と資産売上高の累計とに基づいて資産回収率曲線を演算するとともに、資産費用比率に基づいて資産費用直線を演算することにより第1の収益分岐点特性を演算する第1の収益分岐点特性演算手段とを有することを特徴とする。
請求項3の発明による賃貸用物品の保有管理システムは、レンタルする賃貸用物品の保有管理システムにおいて、各賃貸用物品に対して、レンタルにおける売上高である資産売上高と、賃貸用物品の購入価格である資産購入高と、賃貸用物品の資産購入高に対する資産費用の比率を表す資産費用比率と、レンタル会社において常に固定で発生する費用である業務費用とを記憶する記憶手段と、資産売上高と資産購入高とに基づいて各賃貸用物品の資産回収率を算出する資産回収率算出手段と、資産回収率算出手段により算出された各賃貸用物品の資産回収率を降順に並べ替える資産回収率並べ替え手段と、降順に並べ替えた資産回収率の順に資産購入高の累計と資産売上高の累計とを算出する累計値算出手段と、縦軸に資産売上高、横軸に資産購入高をとり、累計値算出手段により算出された資産購入高の累計と資産売上高の累計とに基づいて資産回収率曲線を演算するとともに、記憶手段に格納された資産費用比率と業務費用に基づいて総費用を表す総費用直線を演算することにより第2の収益分岐点特性を演算する第2の収益分岐点特性演算手段とを有することを特徴とする。
請求項4の発明による賃貸用物品の保有管理システムは、請求項1〜3のいずれかに記載の賃貸用物品の保有管理システムにおいて、第1または第2の収益分岐点特性演算手段により演算された第1または第2の収益分岐点特性に基づいて、賃貸用物品の保有量の見直しを行うために必要な見直し情報を生成する見直し情報生成手段をさらに備えることを特徴とする。
請求項5の発明による賃貸用物品の保有管理システムは、請求項1〜4のいずれかに記載の賃貸用物品の保有管理システムにおいて、記憶手段には、各賃貸用物品が属する拠点情報も記憶され、第1または第2の収益分岐点特性演算手段は、各拠点ごとに第1または第2の収益分岐点特性を演算することを特徴とする。
請求項6の発明による賃貸用物品の保有管理システムは、請求項1〜5のいずれかに記載の賃貸用物品の保有管理システムにおいて、記憶手段には、各賃貸用物品を分類し、各賃貸用物品がそのいずれか1つに属する品種情報も記憶され、第1または第2の収益分岐点特性演算手段は、各品種ごとに前記第1または第2の収益分岐点特性を演算することを特徴とする。
請求項7の発明による賃貸用物品の保有管理システムは、請求項4〜6のいずれかに記載の賃貸用物品の保有管理システムにおいて、見直し情報生成手段は、第1の収益分岐点特性演算手段により演算された前記第1の収益分岐点特性に基づいて、資産売上高の累計値と資産費用との差が最大となる利益最大点と、損益の分岐点となる資産収益分岐点とをそれぞれ算出し、利益最大点および資産収益分岐点に基づいて、各賃貸用物品および品種の少なくともいずれか一方のランク分類を行うランク分類手段を有することを特徴とする。
請求項8の発明による賃貸用物品の保有管理システムは、請求項7に記載の賃貸用物品の保有管理システムにおいて、ランク分類は、利益最大点より左側にプロットされた賃貸用物品もしくは品種を、最も利益に貢献していると判断される第1のランクに分類し、利益最大点より右側かつ資産収益分岐点の左側にプロットされた賃貸用物品もしくは品種を、全体としてみれば黒字を確保しているが、賃貸用物品1台ごと、あるいは1品種ごとにみると赤字であると判断される第2のランクに分類し、資産収益分岐点の右側にプロットされた賃貸用物品もしくは品種を、赤字の要因となっていると判断される第3のランクに分類することを特徴とする。
請求項9の発明による賃貸用物品の保有管理システムは、請求項4〜6のいずれかに記載の賃貸用物品の保有管理システムにおいて、見直し情報生成手段は、第2の収益分岐点特性演算手段により演算された前記第2の収益分岐点特性に基づいて、資産売上高の累計値と総費用との差が最大となる利益最大点と、損益の分岐点となる第1の総収益分岐点と第2の総収益分岐点(第1の総収益分岐点より原点側)をそれぞれ算出し、利益最大点および第1、第2の総収益分岐点に基づいて、各賃貸用物品および品種の少なくともいずれか一方のランク分類を行うランク分類手段を有することを特徴とする。
請求項10の発明による賃貸用物品の保有管理システムは、請求項9に記載の賃貸用物品の保有管理システムにおいて、ランク分類は、第2の総収益分岐点よりも右側かつ利益最大点より左側にプロットされた賃貸用物品もしくは品種を、最も利益に貢献していると判断される第1のランクに分類し、利益最大点より右側かつ第1の総収益分岐点の左側にプロットされた賃貸用物品もしくは品種を、全体としてみれば黒字を確保しているが、賃貸用物品1台ごと、あるいは1品種ごとにみると赤字であると判断される第2のランクに分類し、第1の総収益分岐点の右側または第2の総収益分岐点よりも左側にプロットされた賃貸用物品もしくは品種を、赤字の要因となっていると判断される第3のランクに分類することを特徴とする。
請求項11の発明による賃貸用物品の保有管理システムは、請求項8または10に記載の賃貸用物品の保有管理システムは、第1または第2の収益分岐点特性演算手段と、見直し情報生成手段と、ランク分類手段とによる処理を実行するための少なくとも1台のサーバと、少なくとも1つの拠点における少なくとも1台のクライアント端末とを通信回線で結んだネットワークシステムであって、サーバは、クライアント端末からの要求に応じて、第1または第2の収益分岐点特性と、見直し情報と、ランク分類の結果の少なくともいずれか1つを前記クライアント端末に提供することを特徴とする。
請求項12の発明による賃貸用物品の保有管理方法は、レンタルする賃貸用物品の保有管理方法において、記憶手段に格納されたレンタルにおける売上高である資産売上高と、賃貸用物品の購入価格である資産購入高と、賃貸用物品の資産購入高に対する資産費用の比率を表す資産費用比率とを読み込む処理と、資産売上高と前記資産購入高とに基づいて各賃貸用物品の資産回収率を算出し、算出された各賃貸用物品の資産回収率を降順に並べ替え、降順に並べ替えた資産回収率の順に資産購入高の累計と資産売上高の累計とを算出し、算出された資産購入高の累計と資産売上高の累計とに基づいて資産回収率曲線を演算するとともに、資産費用比率に基づいて資産費用直線を演算することにより第1の収益分岐点特性を演算することを特徴とする。
請求項13の発明による賃貸用物品の保有管理方法は、レンタルする賃貸用物品の保有管理方法において、記憶手段に格納されたレンタルにおける売上高である資産売上高と、賃貸用物品の購入価格である資産購入高と、賃貸用物品の資産購入高に対する資産費用の比率を表す資産費用比率とを読み込む処理と、資産売上高と資産購入高とに基づいて各賃貸用物品の資産回収率を算出し、算出された各賃貸用物品の資産回収率を降順に並べ替え、降順に並べ替えた資産回収率の順に資産購入高の累計と資産売上高の累計とを算出し、縦軸に資産売上高、横軸に資産購入高をとり、算出された資産購入高の累計と資産売上高の累計とに基づいて資産回収率曲線を演算するとともに、資産費用比率に基づいて資産費用直線を演算することにより第1の収益分岐点特性を演算することを特徴とする。
請求項14の発明による賃貸用物品の保有管理方法は、レンタルする賃貸用物品の保有管理方法において、記憶手段に格納されたレンタルにおける売上高である資産売上高と、賃貸用物品の購入価格である資産購入高と、賃貸用物品の資産購入高に対する資産費用の比率を表す資産費用比率と、レンタル会社において常に固定で発生する費用である業務費用とを読み込む処理と、資産売上高と資産購入高とに基づいて各賃貸用物品の資産回収率を算出し、算出された各賃貸用物品の資産回収率を降順に並べ替え、降順に並べ替えた資産回収率の順に資産購入高の累計と資産売上高の累計とを算出し、縦軸に資産売上高、横軸に資産購入高をとり、算出された資産購入高の累計と資産売上高の累計とに基づいて資産回収率曲線を演算するとともに、資産費用比率と業務費用に基づいて総費用を表す総費用直線を演算することにより第2の収益分岐点特性を演算することを特徴とする。
請求項15の発明によるプログラムは、請求項1に記載の賃貸用物品の保有管理システムをコンピュータによって実行するためのプログラムであって、記憶手段に格納されたレンタルにおける売上高である資産売上高と、賃貸用物品の購入価格である資産購入高と、賃貸用物品の資産購入高に対する資産費用の比率を表す資産費用比率とを読み込む処理と、資産売上高と資産購入高とに基づいて各賃貸用物品の資産回収率を算出する処理と、算出された各賃貸用物品の資産回収率を降順に並べ替える処理と、降順に並べ替えた資産回収率の順に資産購入高の累計と資産売上高の累計とを算出する処理と、算出された資産購入高の累計と資産売上高の累計とに基づいて資産回収率曲線を演算するとともに、資産費用比率に基づいて資産費用直線を演算することにより第1の収益分岐点特性を演算する処理とを有することを特徴とする。
請求項16の発明によるプログラムは、請求項2に記載の賃貸用物品の保有管理システムをコンピュータによって実行するためのプログラムであって、記憶手段に格納されたレンタルにおける売上高である資産売上高と、賃貸用物品の購入価格である資産購入高と、賃貸用物品の資産購入高に対する資産費用の比率を表す資産費用比率とを読み込む処理と、資産売上高と資産購入高とに基づいて各賃貸用物品の資産回収率を算出する処理と、算出された各賃貸用物品の資産回収率を降順に並べ替える処理と、降順に並べ替えた資産回収率の順に資産購入高の累計と資産売上高の累計とを算出する処理と、縦軸に資産売上高、横軸に資産購入高をとり、算出された資産購入高の累計と資産売上高の累計とに基づいて資産回収率曲線を演算するとともに、資産費用比率に基づいて資産費用直線を演算することにより第1の収益分岐点特性を演算する処理とを有することを特徴とする。
請求項17の発明によるプログラムは、請求項3に記載の賃貸用物品の保有管理システムをコンピュータによって実行するためのプログラムであって、記憶手段に格納されたレンタルにおける売上高である資産売上高と、賃貸用物品の購入価格である資産購入高と、賃貸用物品の資産購入高に対する資産費用の比率を表す資産費用比率と、レンタル会社において常に固定で発生する費用である業務費用とを読み込む処理と、資産売上高と資産購入高とに基づいて各賃貸用物品の資産回収率を算出する処理と、算出された各賃貸用物品の資産回収率を降順に並べ替える処理と、降順に並べ替えた資産回収率の順に資産購入高の累計と資産売上高の累計とを算出する累計値算出手段と、縦軸に資産売上高、横軸に資産購入高をとり、算出された資産購入高の累計と資産売上高の累計とに基づいて資産回収率曲線を演算するとともに、資産費用比率と業務費用に基づいて総費用を表す用直線を演算することにより第2の収益分岐点特性を演算する処理とを有することを特徴とする。
本発明によれば、資産回収率に基づいて賃貸用物品の保有管理を行うことができるので、稼働率による管理では把握することが不可能であった投資に対する利益を把握することができる。その結果、投資に対する利益、すなわち資産購入高に対する資産売上高に基づいて賃貸用物品の保有台数の見直しを行うことができる。
―第1の実施の形態(1拠点、機械1台ごとの場合)
図1は、本発明による賃貸用物品の保有管理システムの一実施の形態の構成を表す図である。本システムは、本社100に構築されたLAN104、および各種通信回線を介したインターネット105により相互に接続されている。LAN104には、システムが利用する各種データを格納し、システム全体を管理するサーバ101と、本社内に設置されるパソコン102が接続されている。インターネット105には、営業担当者が携帯するノートパソコンやPDAなどの携帯端末103と、営業所等の拠点108に設置されたパソコン107とが接続されている。パソコン102、107および携帯端末103の各端末からの要求は、LAN104、インターネット105を介してサーバ101に送信され、サーバ101にて処理を行った結果が、LAN104、インターネット105を介して各端末へ返される。本社100のLAN104とインターネット105との間には、通常ファイアウォール106を設置することにより、セキュリティの強化が図られている。
図2は、サーバ101の構成を示すブロック図である。サーバ101は、サーバ全体を制御するCPU201と、本発明による建設機械の保有管理方法を実行するためのプログラム等を格納したROM203と、プログラムを実行するためにROM203からプログラムを読み込み、一時的に格納するRAM202とを有している。サーバ101はまた、外部記憶装置204と、LAN104に接続するためのネットワークボード等のI/O205とを有する。ROM203に格納されているプログラムは、外部記憶装置204に挿入される外部記憶媒体を介してサーバ101にインストールされ、プログラムを提供する媒体にはCD−ROMやDVD、MO、磁気テープ、磁気ディスク等が使用される。サーバ101へのプログラムの提供方法は、外部記憶装置204を介する方法だけでなく、LAN104やインターネット105の通信網を経由して提供しても良い。
以下、図3を用いて本発明による賃貸用物品の保有管理方法について説明する。なお、本実施の形態においては、説明の簡略化のため1つの拠点で賃貸用物品である建設機械1台ごとに管理を行う方法について説明する。
図3は、本実施の形態における賃貸用物品の保有管理処理を示すフローチャート図である。図3に示す処理は、パソコン102、107および携帯端末103からの要求に応じてサーバ101上で実行され、結果がパソコン102、107および携帯端末103に返される。処理を実行するに当たっては、あらかじめ以下に説明するデータをROM203あるいは外部記憶装置204に構築した不図示のデータベース上にファイルとして格納しておく必要がある。
(1)請求データファイル
請求データとして、「売上高」、実際に顧客が機械を使用した日数であり請求の対象となる「請求日数」、建設機械1台の1日当たりの単価である「貸出単価」が、建設機械1台ごとに格納されている。
(2)資産購入高データファイル
機械を購入した時の価格である資産購入高データが、建設機械1台ごとに格納されている。
(3)資産費用データファイル
建設機械1台ごとの資産購入高に対する「償却費」、「資本コスト」、「保険料」、「固定資産税」の月当たりの比率が格納されている。図4は、ある建設機械についての具体的な数値を表に示した図である。償却費4bは、残存価格を購入価格の10%とし、残りの90%について保有年数(耐用年数)4aに従って月当たりの比率が算出される。資本コスト4cは、年間で税引き後5%の利益を上げることを前提として、保有年数4aに従って月当たりの比率が算出される。保険料4dと固定資産税4eは通常のオペレーティング・リースでの実勢並の比率として、本実施の形態ではどちらも0.05%の固定の比率とする。
サーバ101は、図3のステップS10において、上記で説明した請求データ、資産購入高データ、資産費用データを各ファイルから読み込む。ステップS20において読み込んだ資産費用データから建設機械1台ごとの資産購入高に対する資産費用の比率を次式(1)に基づいて算出する。
資産費用の比率=償却費+資本コスト+保険料+固定資産税・・・(1)
資産費用は資産購入高に比例する費用であり、式(1)により算出される資産費用の比率は、図4に示す合計4fに相当する。なお、建設機械の平均保有年限は4〜5年が一般的なため、本実施の形態においては図4に基づいて、資産費用の比率は2.5%として以下の説明を行う。
図3のステップS30において、読み込んだ請求データから建設機械1台ごとの資産売上高を次式(2)に基づいて算出する。
資産売上高=貸出単価×請求日数・・・(2)
ステップS40において、式(2)で算出した資産売上高と、読み込んだ資産購入高データから、建設機械1台ごとの資産回収率を次式(3)に基づいて算出する。
資産回収率=資産売上高/資産購入高・・・(3)
算出された資産回収率は、機械の購入価格に対して、その機械がどれだけの売上げを上げているかを表している。よって資産回収率が高いほどその機械は利益を生み出しているということができる。算出された資産回収率に基づいて所定の方法にて分析を行い、建設機械の保有管理、すなわち資産保有量の見直しを行うことが可能となる。例えば、「算出した資産回収率が1%未満の建設機械は利益貢献していないため処分を行う」などのように保有量の見直しを行うことができる。また、算出した資産回収率に基づいて、以下に説明する方法を用いることによって、さらに精度の高い分析を行うことが可能となる。
ステップS50において、上記で算出した資産回収率に基づいて建設機械1台ごとの資産収益分岐点特性の演算を行う。図5は資産収益分岐点特性演算処理を示すフローチャートである。資産収益分岐点特性を図9に示す。この図9の縦軸は資産売上高、横軸は資産購入高である。9aは資産回収率を表す曲線(以下、「資産回収率曲線」と呼ぶ)、9bは資産費用を表す直線(以下、「資産費用直線」と呼ぶ)である。この資産収益分岐点特性を用いて後述する分析を行い、建設機械の保有管理を行う。
図5のステップS510において、式(3)で算出した資産回収率を降順、すなわち資産回収率の高いものから順に並べ替え、不図示の資産回収データファイルに格納する。図6は、本実施の形態において使用する資産回収データファイルに格納されたデータの内容を示す図である。図6に示したデータは、たとえば、1営業所で保有する建設機械のデータ、あるいは全社で保有する建設機械のデータである。図6において、データは資産回収率6fの降順に並んでおり、機械1台ごとに機械NO6aが付与されている。1台ごとの資産購入高6bと式(2)で算出した資産売上高6dとが格納されている。さらに資産回収率の大きな建設機械から順に資産購入高6bを累積した資産購入高累計6cと、資産売上高6dを累積した資産売上高累計6eとが演算され格納されている。なお、資産購入高累計6c、資産売上高累計6eは、例えば1営業所単位、あるいは全社単位に累積される。
ステップS520において、ステップS510で資産回収率の降順に並べ替えたデータを、資産回収率が大きなものから順に資産収益分岐点特性上にプロットする。データはX値を資産購入高累計6c、Y値を資産売上高累計6eとして、図7に示すようにプロットされる。図7において、第1のプロット点7aは、図6における資産回収率が第1位の建設機械6gについてプロットした点を示している。縦軸に資産売上高、横軸に資産購入高をとっていることから、式(3)と照らし合わせれば、プロットした点と1つ下位の点を直線で結んだ傾きが、プロットした点に該当する建設機械の資産回収率を表していることになる。
ステップS530において、全データのプロットが完了したかが判断され、完了していない場合はステップS520に戻り全データが完了するまでプロットを行う。全データのプロットが完了したと判断された場合には、ステップS540に進み、プロットした点を曲線で結び、図8に示すように資産回収率曲線を演算する。
ステップS550において、式(1)で算出した資産費用の比率に基づいて資産費用直線9bを演算し、資産回収率曲線9aに重ね合わせる。資産費用は、上述した通り資産購入高に比例する費用であり、本実施の形態においては、資産費用の比率=2.5%として資産費用直線9bを演算する。すなわち、X値を資産購入高として、Y値は次式(4)により算出されるため、これに基づいて資産費用直線9bの演算を行う。
Y=資産購入高×0.025・・・(4)
以上により、資産費用直線が演算され、図9に示すように、資産回収率曲線9aと資産費用直線9bで表される資産収益分岐点特性が演算される。演算された資産収益分岐点特性に基づいて、以下に説明する通り、建設機械の保有管理を行うために各種分析が行われる。
図10は、資産収益分岐点特性に基づいて分析を行う際に、着目すべき点を明示したものである。以下、図10に基づいて、図3のステップS60〜ステップS80について説明する。
図3のステップS60において、演算した資産収益分岐点特性に基づいて、資産収益分岐点10aの算出を行う。資産収益分岐点10aは、資産回収率曲線9aと資産費用直線9bが交差する点を求めることにより算出することができる。資産回収率曲線9aにおいて、資産収益分岐点10aの右側にプロットされた建設機械は、資産売上高が資産費用を下回っているため、赤字の要因となっていると判断できる。逆に、資産収益分岐点10aの左側にプロットされた建設機械は、資産売上高が資産費用を上回っているため、利益を確保していると判断できる。
ステップS70において、利益最大点10bの算出を行う。利益最大点10bは、文字通り利益が最大となる点であり、資産回収率曲線9aが資産費用直線9bよりも上にあり、かつ資産回収率曲線9aと資産費用直線9bとの距離10cが最も離れている点を求める。資産回収率曲線9aにおいて、利益最大点10bより右側にプロットされた建設機械は、徐々に資産費用直線9bとの距離が縮まっていくことから、利益を減少させる要因となっていると判断することができる。逆に、利益最大点10bより左側にプロットされた建設機械は、利益最大点10bに向けて徐々に資産費用直線9bとの距離を広げていることから、最も利益貢献していると判断することができる。
ステップS80においては、以上により算出した資産収益分岐点10aおよび利益最大点10bに基づいて、以下の通り利益貢献度の観点から建設機械のランク分類を行う。
(1)利益最大点10bより左側にプロットされた建設機械
この範囲にプロットされた建設機械を、「A」ランクとする。この範囲にある建設機械は、上述した通り、1台1台がそれぞれ利益に貢献している。
(2)利益最大点10bより右側かつ資産収益分岐点10aの左側にプロットされた建設機械
この範囲にプロットされた建設機械を、「B」ランクとする。この範囲にある建設機械は、資産売上高が資産費用を上回っているため、全体としてみれば黒字を確保しているが、徐々に資産費用直線9bとの距離が縮まっていくことから利益を減少させている。よって、建設機械1台ごとにみると赤字であると判断することができる。
(3)資産収益分岐点10aの右側にプロットされた建設機械
この範囲にプロットされた建設機械を、「C」ランクとする。この範囲にある建設機械は、上述した通り、赤字の要因となっている。
このように利益貢献度に基づいて建設機械がランク分類される。これにより保有量の見直し対象となる建設機械をランクから判断することができるようになる。
以上の処理によって得られた機械ごとの資産回収率、資産収益分岐特性、資産収益分岐点10a、利益最大点10b、ランク分類等、建設機械の保有量の見直しに必要な情報は、ユーザからの要求に応じてパソコン102、107および携帯端末103へ提供される。ユーザは提供された情報に応じて、建設機械の保有量の見直しを行うことになる。
例えば、ランク分類に基づいた見直しにおいては、一般的に「A」ランクに分類された建設機械は、現状のままで十分に利益を上げており、見直しの必要がなく、見直しの対象外とする。「B」、「C」ランクに分類された建設機械は、資産回収率を向上し、利益を上げるために保有量を見直す必要が生じてくる。なお、本実施の形態においては、機械1台ごとに管理を行うこととしているので、保有量を見直すことは、その機械の保有を続けるか、売却や下取りにより処分し保有をやめるかのいずれかである。
資産回収率の低い建設機械の特定、および資産収益分岐点10a、利益最大点10bの特定が可能となるため、これらの情報に基づいても各建設機械の保有量が適正な量になるよう、見直しを行うことが可能となる。例えば、まず、図6に基づいて資産回収率6fが1%未満の建設機械について処分を行う。さらに図10に基づいて、資産収益分岐点10aより右側にプロットされた建設機械についても処分を行う。ここで、さらに利益最大点10bより右側にプロットされた建設機械についても見直しを行い、処分を行うことも検討する必要がある。
以上のように、本実施の形態においては、資産回収率を算出し、算出した資産回収率に基づいて資産収益分岐点特性を演算し、資産収益分岐点10a、利益最大点10bの算出、および利益貢献度に基づく建設機械のランク分類を行った。これにより、資産回収率、資産収益分岐点、利益最大点、ランク分類に基づく建設機械の保有量の見直しが可能となり、常に適正な保有量となるよう、建設機械の保有管理を行うことが可能となる。
―第2の実施の形態(複数拠点、機械1台ごとの場合)
第1の実施の形態においては、1つの拠点で建設機械1台ごとに管理を行う方法について説明したが、本実施の形態においては、拠点が複数ある場合に、拠点ごとに資産回収率に基づく資産収益分岐点特性を演算し、各拠点における建設機械1台ごとの保有量の見直しを行う方法について説明する。なお、図1に示したシステム構成図と図2に示したサーバ101の構成図については、第1の実施の形態と同様のため説明を省略する。
本実施の形態においては、複数の拠点がある場合に、各拠点ごとに建設機械1台ごとの資産回収率を算出する必要がある。このため、第1の実施の形態において説明した「請求データファイル」、「資産購入高データファイル」、「資産費用データファイル」の各データファイルにおいては、各建設機械がどの拠点で保有されているかを識別する「拠点NO」が各建設機械に対して付与される。
図11は、第2の実施の形態における処理を示すフローチャート図である。本実施の形態においては、以上に説明したデータファイルに基づいて図11に示す手順に従って処理を行う。
ステップS610においては、第1の実施の形態と同様に、図3のステップS10〜ステップS40の処理を行い、式(1)による資産費用の算出、式(2)による資産売上高の算出、式(3)による資産回収率の算出を行う。算出された各データは、第1の実施の形態と同様に不図示の資産回収データファイルに格納されている。
ステップS620において、資産回収データファイルに格納されたデータを、上記にて説明した拠点NOごとに分類する。図12は、拠点NOが1〜3の各拠点について分類した結果の資産回収データファイルを示す図である。なお、本実施の形態においては、拠点NO12aが「2」の拠点で保有される建設機械、すなわち符号12bで示す範囲に含まれる建設機械について保有管理を行うものとする。
図12における拠点NO12aが「2」の拠点に対して、ステップS630において、第1の実施の形態における図5のステップS510〜S550の処理を行う。これにより、拠点NO12aが2の拠点における建設機械1台ごとの資産収益分岐点特性が演算される。同様にその他の拠点NOについて、資産収益分岐点特性を演算することにより、拠点ごとの資産収益分岐点特性が演算される。
以上にて演算した資産収益分岐点特性に基づいて、図11のステップS640において、第1の実施の形態と同様に、図3におけるステップS60〜ステップS80の処理を行うことにより、資産収益分岐点10a、利益最大点10bを算出し、建設機械のランク分類を行う。以上の処理にて得られた情報に基づいて、各拠点ごとに建設機械1台ごとの建設機械の保有量の見直しが可能となる。
なお、本実施の形態においては、第1の実施の形態と同様に、機械1台ごとに管理を行うこととしているので、保有量を見直すことは、その機械の保有を続けるか、売却や下取りにより処分し保有をやめるかのいずれかである。また、複数の拠点が存在するため、拠点間での配置換え等も見直しの対象とすることが可能である。
以上のように、第2の実施の形態においては、各データファイルの各建設機械に対して「拠点NO」を付与する。そして、「拠点NO」で分類した各拠点ごとに資産収益分岐点特性を演算し、資産収益分岐点10a、利益最大点10bの算出、および利益貢献度に基づく建設機械のランク分類を行った。これにより、複数の拠点が存在する場合に、拠点ごとに資産回収率、資産収益分岐点、利益最大点、ランク分類に基づく建設機械の保有量の見直しが可能となる。そして、拠点ごとに保有する建設機械が常に適正な保有量となるよう、建設機械の保有管理を行うことが可能となる。
―第3の実施の形態(1拠点、機種単位の場合)
第3の実施の形態においては、1つの拠点で建設機械の機種単位に保有管理を行う方法について説明する。すなわち、建設機械の機種単位に資産回収率に基づく資産収益分岐点特性を演算し、保有量の見直しを行う方法について説明する。なお、図1に示したシステム構成図と図2に示したサーバ101の構成図については、第1の実施の形態と同様のため説明を省略する。
本実施の形態においては、建設機械の機種単位に資産回収率を算出する必要がある。機種とは、例えば「クレーン」や「油圧ショベル」のように機械の種類に基づいて分類を行ったものであり、各建設機械は少なくともいずれか1つの機種に属するものとする。このため、第1の実施の形態において説明した「請求データファイル」、「資産購入高データファイル」、「資産費用データファイル」の各データファイルにおいては、各建設機械がどの機種に属するかを識別する「機種NO」が各建設機械に対して付与されている。
図13は、第3の実施の形態における処理を示すフローチャート図である。本実施の形態においては、以上に説明したデータファイルに基づいて図13に示す手順に従って処理を行う。
ステップS710において、第1の実施の形態と同様に請求データ、資産購入高データ、資産費用データを各ファイルから読み込む。ステップS720において、読み込んだ請求データ、資産購入高データ、資産費用データを、機種NOごとに集計する。すなわち、同じ機種に属する建設機械は、まとめて1つの機種として扱うこととし、上記各データは機種単位に合算される。
ステップS730において、上記で集計した機種NOごとの請求データ、資産購入高データ、資産費用データの各データに対して、以下の通り、第1の実施の形態における図3のステップS20〜ステップS80の処理を行う。すなわち、機種NOごとに式(1)による資産費用の算出、式(2)による資産売上高の算出、式(3)による資産回収率の算出が行われる。算出された各データは、第1、第2の実施の形態と同様に不図示の資産回収データファイルに格納される。
図14は、機種NOで集計した結果に対して上記処理を行い、資産回収データファイルに格納された機種単位のデータを示した図である。データは図14に示す通り機種NO14aごとに格納されている。なお、各機種には少なくとも1台の建設機械が含まれているものとする。例えば、NO14aが「5」の機種には、不図示の機械NO「51」と「53」の建設機械が、NO14aが「14」の機種には、不図示の機械NO「52」と「54」と「55」の建設機械が含まれているものとする。
図14に示す機種単位に集計して算出したデータに対して、第1の実施の形態における図5のステップS510〜S550の処理を行う。これにより、機種単位に集計されたデータに基づいてプロットされた資産回収率曲線9aが演算され、資産収益分岐点特性が演算される。
以上にて演算した資産収益分岐点特性に基づいて、第1の実施の形態と同様に、図3におけるステップS60〜ステップS80の処理を行うことにより、資産収益分岐点10a、利益最大点10bを算出し、建設機械のランク分類を行う。以上の処理にて得られた情報に基づいて、建設機械の機種単位に保有量の見直しが可能となる。
なお、本実施の形態においては、機種単位に保有管理を行うこととしているので、その機種の保有やめる、すなわち処分することに加えて、機種ごとに保有量の削減をすることも考慮して見直しを行うことが可能である。
以上のように、第3の実施の形態においては、各データファイルの各建設機械に対して「機種NO」を付与する。そして、「機種NO」単位に集計した結果に基づいて、資産収益分岐点特性を演算し、資産収益分岐点10a、利益最大点10bの算出、および利益貢献度に基づく建設機械のランク分類を行った。これにより、機種単位に資産回収率、資産収益分岐点、利益最大点、ランク分類に基づく建設機械の機種単位の保有量の見直しが可能となる。そして、機種単位に保有する建設機械が常に適正な保有量となるよう、建設機械の保有管理を行うことが可能となる。
―第4の実施の形態(複数拠点、機種単位の場合)
本実施の形態においては、拠点が複数ある場合に、各拠点ごとに建設機械の機種単位に保有管理を行う方法について説明する。すなわち、各拠点ごとに機種単位の資産回収率に基づく資産収益分岐点特性を演算し、保有量の見直しを行う方法について説明する。なお、図1に示したシステム構成図と図2に示したサーバ101の構成図については、第1の実施の形態と同様のため説明を省略する。
本実施の形態においては、拠点が複数存在する場合に建設機械の機種単位に資産回収率を算出する必要がある。このため「請求データファイル」、「資産購入高データファイル」、「資産費用データファイル」の各データファイルにおいては、第2の実施の形態において説明した「拠点NO」と第3の実施の形態において説明した「機種NO」が各建設機械に対して付与される。
図15は、第4の実施の形態における処理を示すフローチャート図である。本実施の形態においては、以上に説明したデータファイルに基づいて図15に示す手順に従って処理を行う。
図15のステップS810において、第1の実施の形態と同様に請求データ、資産購入高データ、資産費用データを各ファイルから読み込む。ステップS820においては、第3の実施の形態と同様に、読み込んだ請求データ、資産購入高データ、資産費用データを、機種NOごとに集計する。すなわち、同じ機種に属する建設機械は、まとめて1つの機種として扱うこととし、上記各データは機種単位に合算される。
ステップS830において、上記で集計した機種NOごとの請求データ、資産購入高データ、資産費用データの各データに対して、第1の実施の形態における図3のステップS20〜ステップS40の処理を行う。これにより、機種NOごとに式(1)による資産費用の算出、式(2)による資産売上高の算出、式(3)による資産回収率の算出が行われる。算出された各データは、第1〜第3の実施の形態と同様に不図示の資産回収データファイルに格納される。
ステップS840において、資産回収データファイルに格納された機種単位のデータを、拠点NOごとに分類する。図16は、拠点NOが1〜3の各拠点について分類した結果の機種NO16b単位の資産回収データファイルを示す図である。なお、本実施の形態においては、拠点NO16aが「2」の拠点で保有される建設機械、すなわち符号16cで示す範囲に含まれる建設機械について保有管理を行うものとする。
図16に示す拠点NO16aが「2」の拠点ごとに機種単位に集計したデータに対して、第1の実施の形態における図5のステップS510〜S550の処理を行う。これにより、拠点NO16aが2の拠点における機種単位の資産収益分岐点特性が演算される。同様にその他の拠点NOについて、機種単位の資産収益分岐点特性を演算することにより、拠点ごとに機種単位の資産収益分岐点特性が演算される。
以上にて演算した資産収益分岐点特性に基づいて、図15のステップS860において、第1の実施の形態と同様に、図3におけるステップS60〜ステップS80の処理を行うことにより、資産収益分岐点10a、利益最大点10bを算出し、建設機械のランク分類を行う。以上の処理にて得られた情報に基づいて、各拠点ごとに建設機械の機種単位の保有量の見直しが可能となる。
なお、本実施の形態においては、保有量を見直すことは、第3の実施の形態と同様に、その機種の保有をやめる場合と、機種ごとに保有量の削減を行う場合について見直しを行うことになる。また、第2の実施の形態と同様に、拠点間での配置換え等も見直しの対象とすることが可能である。
以上のように、第4の実施の形態においては、各データファイルの各建設機械に対して「拠点NO」と「機種NO」を付与する。そして、「機種NO」単位に集計した後、「拠点NO」で分類したに結果に基づいて、資産収益分岐点特性を演算し、資産収益分岐点10a、利益最大点10bの算出、および利益貢献度に基づく建設機械の機種単位のランク分類を行った。これにより、各拠点における機種単位に資産回収率、資産収益分岐点、利益最大点、ランク分類に基づく建設機械の保有量の見直しが可能となる。そして、各拠点の機種単位に保有する建設機械が常に適正な保有量となるよう、建設機械の保有管理を行うことが可能となる。
―変形例(業務費用を考慮に入れる場合)
第1〜第4の実施の形態においては、レンタルにおいて発生する費用として、資産費用を算出し、資産費用直線9bと資産回収率曲線9aにより資産収益分岐点特性を演算した。資産費用は第1の実施の形態において説明した通り、資産購入高に比例する費用である。これに対して、レンタルにおける費用としては、人件費などのように、資産購入高に対して固定の費用(以下、「業務費用」と呼ぶ)も存在する。本変形例においては、資産費用に加えて業務費用も分析の対象として、建設機械の保有管理を行う方法について説明する。
図17は、第1の実施の形態と同様に、1つの拠点で建設機械1台ごとに保有管理を行う場合に、業務費用を月当たり50万円として演算した総収益分岐点特性を示す図である。なお、図17において、資産回収率曲線9a、資産費用直線9bおよび、資産収益分岐点10aの算出方法は、第1の実施の形態と同じため、説明は省略する。
図17の業務費用直線17aは、上述した通り、月当たり50万円が資産購入高に対して固定で発生していることを示している。業務費用に資産費用を加えた費用が総費用となり、総費用直線17bで表される。以上より、資産回収率曲線9a、資産費用直線9bからなる資産収益分岐点特性に業務費用直線17aと総費用直線17bとが追加された総収益分岐点特性が演算される。
演算された総収益分岐点特性においては、資産回収率曲線9aが総費用直線17bよりも上回っている区間では利益が確保されており、資産回収率曲線9aが総費用直線17bよりも下回っている区間では赤字となっていることを意味する。この境目となっている点、すなわち、資産回収率曲線9aと総費用直線17bとが交差する点が、総収益分岐点17c、17dとなる。
ここで、本変形例においては、総収益分岐点が2つ算出される点において資産収益分岐点が1つのみしか存在しなかった第1〜第4の実施の形態とは異なる。すなわち、図17においては、総収益分岐点17dが業務費用を考慮することにより新たに現れている。これは、総収益分岐点17dよりも左側にプロットされた建設機械は、資産回収率は高いが、資産保有高が低く資産売上高も低いため、人件費などの業務費用を考慮に入れた場合には利益を生み出していないことを表している。
資産収益分岐点10a、利益最大点10b、総収益分岐点17c、17dに基づいて、第1〜第4の実施の形態と同様に建設機械のランク分類を行うと以下のようになる。これにより、資産購入高に固定な費用である業務費用をも考慮に入れた建設機械の保有管理を行うことが可能となる。
(1)総収益分岐点17dより右側かつ利益最大点10bより左側にプロットされた建設機械
この範囲にプロットされた建設機械を、「A」ランクとする。この範囲にある建設機械は、上述した通り、1台1台がそれぞれ利益に貢献している。
(2)利益最大点10bより右側かつ資産収益分岐点10aの左側にプロットされた建設機械
この範囲にプロットされた建設機械を、「B」ランクとする。この範囲にある建設機械は、資産売上高が資産費用を上回っているため、全体としてみれば黒字を確保しているが、徐々に資産費用直線9bとの距離が縮まっていくことから利益を減少させている。よって、建設機械1台ごとにみると赤字であると判断することができる。
(3)資産収益分岐点10aの右側または総収益分岐点17dより左側にプロットされた建設機械
この範囲にプロットされた建設機械を、「C」ランクとする。この範囲にある建設機械は、上述した通り、赤字の要因となっている。
以上のように、本変形例においては、資産購入高に比例する資産費用だけでなく、資産購入高に対して常に固定の業務費用をも考慮に入れて、総収益分岐点特性を演算した。これにより、総収益分岐点17c、17dの算出が可能となり、総費用に基づく建設機械の保有量の見直しを行うことができる。また、総費用に基づく見直しと資産費用に基づく見直しを、必要に応じて切り替えて行うことにより、その時の状況に応じた適正な保有量を求めることが可能となる。
なお、本変形例においては、第1の実施の形態で説明した1つの拠点で建設機械1台ごとに管理を行う場合に業務費用も考慮に入れる方法について説明したが、第2〜第4の実施の形態における管理方法についても、本変形例は適用可能である。
上述の説明では、レンタル会社における建設機械の保有量の最適化を図る方法について説明したが、本発明はこれに限定されず、以下のように変形することもできる。たとえば、レンタカー会社におけるレンタカーの保有量の最適化やレンタル会社における事務機器の保有量の最適化等を行っても良い。
上述の説明では、分類したランクや資産回収率に基づいて保有量の最適化を図る方法について説明したが、本発明はこれに限定されず、以下のように変形することもできる。たとえば、分類したランクや資産回収率に基づいて貸出単価の見直しをしても良い。
上述の説明では、分類したランクや資産回収率等を考慮して保有量の見直しを行うこととしたが、建設機械のレンタル量は、その時の景気動向、あるいは季節等によっても左右されるため、これら変動的な要素も考慮に入れて保有量の見直しをしても良い。なお、上述の実施の形態は賃貸用物品である建設機械について説明したが、本発明は例えば建設施工に用いられる賃貸用のポンプ等の機器にも適用することができる。
特許請求の範囲の構成要素と実施の形態との対応関係について説明する。パソコン101、107および携帯端末103はクライアント端末に、ROM203および外部記憶装置204は記憶手段に相当する。LAN104およびインターネット網105は通信回線に相当する。また、サーバ101は、資産回収率算出手段、資産回収率並べ替え手段、累計値算出手段、収益分岐点演算手段を備えている。
本発明の特徴的な機能を損なわない限り、本発明は、上述した実施の形態における構成に何ら限定されない。
本発明による賃貸用物品の保有管理システムの一実施の形態の構成図を表す図である。 サーバ101の構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態における建設機械の保有管理処理を示すフローチャート図である。 資産費用データファイルに格納されるデータを示す図である。 第1の実施の形態における資産収益分岐点特性演算処理を示すフローチャート図である。 第1の実施の形態における資産回収データファイルに格納されるデータを示す図である。 資産収益分岐点特性を演算する過程を示す第1の図である。 資産収益分岐点特性を演算する過程を示す第2の図である。 資産収益分岐点特性を示す特性図である。 資産収益分岐点特性において分析の着目点を明示した図である。 第2の実施の形態における建設機械の保有管理処理を示すフローチャート図である。 第2の実施の形態における資産回収データファイルに格納されるデータを示す図である。 第3の実施の形態における建設機械の保有管理処理を示すフローチャート図である。 第3の実施の形態における資産回収データファイルに格納されるデータを示す図である。 第4の実施の形態における建設機械の保有管理処理を示すフローチャート図である。 第4の実施の形態における資産回収データファイルに格納されるデータを示す図である。 変形例における総収益分岐点特性を示す特性図である。
符号の説明
100 本社
101 サーバ
102、107 パソコン
103 携帯端末
104 LAN
105 インターネット網
106 ファイアウォール
107 拠点(営業所)
201 CPU
202 RAM
203 ROM
204 外部記憶装置

Claims (17)

  1. レンタルする賃貸用物品の保有管理システムにおいて、
    各賃貸用物品に対して、レンタルにおける売上高である資産売上高と、賃貸用物品の購入価格である資産購入高と、賃貸用物品の前記資産購入高に対する資産費用の比率を表す資産費用比率とを記憶する記憶手段と、
    前記資産売上高と前記資産購入高とに基づいて各賃貸用物品の資産回収率を算出し、この算出された各賃貸用物品の前記資産回収率を降順に並べ替え、前記降順に並べ替えた資産回収率の順に資産購入高の累計と資産売上高の累計とを算出し、この算出された前記資産購入高の累計と前記資産売上高の累計とに基づいて資産回収率曲線を演算するとともに、前記資産費用比率に基づいて資産費用直線を演算することにより第1の収益分岐点特性を演算する演算手段とを備えることを特徴とする賃貸用物品の保有管理システム。
  2. レンタルする賃貸用物品の保有管理システムにおいて、
    各賃貸用物品に対して、レンタルにおける売上高である資産売上高と、賃貸用物品の購入価格である資産購入高と、賃貸用物品の前記資産購入高に対する資産費用の比率を表す資産費用比率とを記憶する記憶手段と、
    前記資産売上高と前記資産購入高とに基づいて各賃貸用物品の資産回収率を算出する資産回収率算出手段と、
    前記資産回収率算出手段により算出された各賃貸用物品の前記資産回収率を降順に並べ替える資産回収率並べ替え手段と、
    前記降順に並べ替えた資産回収率の順に資産購入高の累計と資産売上高の累計とを算出する累計値算出手段と、
    縦軸に資産売上高、横軸に資産購入高をとり、前記累計値算出手段により算出された前記資産購入高の累計と前記資産売上高の累計とに基づいて資産回収率曲線を演算するとともに、前記資産費用比率に基づいて資産費用直線を演算することにより第1の収益分岐点特性を演算する第1の収益分岐点特性演算手段とを有することを特徴とする賃貸用物品の保有管理システム。
  3. レンタルする賃貸用物品の保有管理システムにおいて、
    各賃貸用物品に対して、レンタルにおける売上高である資産売上高と、賃貸用物品の購入価格である資産購入高と、賃貸用物品の前記資産購入高に対する資産費用の比率を表す資産費用比率と、レンタル会社において常に固定で発生する費用である業務費用とを記憶する記憶手段と、
    前記資産売上高と前記資産購入高とに基づいて各賃貸用物品の資産回収率を算出する資産回収率算出手段と、
    前記資産回収率算出手段により算出された各賃貸用物品の前記資産回収率を降順に並べ替える資産回収率並べ替え手段と、
    前記降順に並べ替えた前記資産回収率の順に資産購入高の累計と資産売上高の累計とを算出する累計値算出手段と、
    縦軸に資産売上高、横軸に資産購入高をとり、前記累計値算出手段により算出された前記資産購入高の累計と前記資産売上高の累計とに基づいて資産回収率曲線を演算するとともに、前記記憶手段に格納された前記資産費用比率と前記業務費用に基づいて総費用を表す総費用直線を演算することにより第2の収益分岐点特性を演算する第2の収益分岐点特性演算手段とを有することを特徴とする賃貸用物品の保有管理システム。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の賃貸用物品の保有管理システムにおいて、
    前記第1または第2の収益分岐点特性演算手段により演算された第1または第2の収益分岐点特性に基づいて、賃貸用物品の保有量の見直しを行うために必要な見直し情報を生成する見直し情報生成手段をさらに備えることを特徴とする賃貸用物品の保有管理システム。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の賃貸用物品の保有管理システムにおいて、
    前記記憶手段には、各賃貸用物品が属する拠点情報も記憶され、
    前記第1または第2の収益分岐点特性演算手段は、各拠点ごとに前記第1または第2の収益分岐点特性を演算することを特徴とする賃貸用物品の保有管理システム。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の賃貸用物品の保有管理システムにおいて、
    前記記憶手段には、各賃貸用物品を分類し、各賃貸用物品がそのいずれか1つに属する品種情報も記憶され、
    前記第1または第2の収益分岐点特性演算手段は、各品種ごとに前記第1または第2の収益分岐点特性を演算することを特徴とする賃貸用物品の保有管理システム。
  7. 請求項4〜6のいずれかに記載の賃貸用物品の保有管理システムにおいて、
    前記見直し情報生成手段は、
    前記第1の収益分岐点特性演算手段により演算された前記第1の収益分岐点特性に基づいて、前記資産売上高の累計値と前記資産費用との差が最大となる利益最大点と、損益の分岐点となる資産収益分岐点とをそれぞれ算出し、
    前記利益最大点および前記資産収益分岐点に基づいて、各賃貸用物品および品種の少なくともいずれか一方のランク分類を行うランク分類手段を有することを特徴とする賃貸用物品の保有管理システム。
  8. 請求項7に記載の賃貸用物品の保有管理システムにおいて、
    前記ランク分類は、前記利益最大点より左側にプロットされた賃貸用物品もしくは品種を、最も利益に貢献していると判断される第1のランクに分類し、
    前記利益最大点より右側かつ前記資産収益分岐点の左側にプロットされた賃貸用物品もしくは品種を、全体としてみれば黒字を確保しているが、賃貸用物品1台ごと、あるいは1品種ごとにみると赤字であると判断される第2のランクに分類し、
    前記資産収益分岐点の右側にプロットされた賃貸用物品もしくは品種を、赤字の要因となっていると判断される第3のランクに分類することを特徴とする賃貸用物品の保有管理システム。
  9. 請求項4〜6のいずれかに記載の賃貸用物品の保有管理システムにおいて、
    前記見直し情報生成手段は、
    前記第2の収益分岐点特性演算手段により演算された前記第2の収益分岐点特性に基づいて、前記資産売上高の累計値と前記総費用との差が最大となる利益最大点と、損益の分岐点となる第1の総収益分岐点と第2の総収益分岐点(第1の総収益分岐点より原点側)をそれぞれ算出し、
    前記利益最大点および前記第1、第2の総収益分岐点に基づいて、各賃貸用物品および品種の少なくともいずれか一方のランク分類を行うランク分類手段を有することを特徴とする賃貸用物品の保有管理システム。
  10. 請求項9に記載の賃貸用物品の保有管理システムにおいて、
    前記ランク分類は、前記第2の総収益分岐点よりも右側かつ前記利益最大点より左側にプロットされた賃貸用物品もしくは品種を、最も利益に貢献していると判断される第1のランクに分類し、
    前記利益最大点より右側かつ前記第1の総収益分岐点の左側にプロットされた賃貸用物品もしくは品種を、全体としてみれば黒字を確保しているが、賃貸用物品1台ごと、あるいは1品種ごとにみると赤字であると判断される第2のランクに分類し、
    前記第1の総収益分岐点の右側または前記第2の総収益分岐点よりも左側にプロットされた賃貸用物品もしくは品種を、赤字の要因となっていると判断される第3のランクに分類することを特徴とする賃貸用物品の保有管理システム。
  11. 請求項8または10に記載の賃貸用物品の保有管理システムは、
    前記第1または第2の収益分岐点特性演算手段と、前記見直し情報生成手段と、前記ランク分類手段とによる処理を実行するための少なくとも1台のサーバと、少なくとも1つの拠点における少なくとも1台のクライアント端末とを通信回線で結んだネットワークシステムであって、
    前記サーバは、前記クライアント端末からの要求に応じて、前記第1または第2の収益分岐点特性と、前記見直し情報と、前記ランク分類の結果の少なくともいずれか1つを前記クライアント端末に提供することを特徴とする賃貸用物品の保有管理システム。
  12. レンタルする賃貸用物品の保有管理方法において、
    記憶手段に格納されたレンタルにおける売上高である資産売上高と、賃貸用物品の購入価格である資産購入高と、賃貸用物品の前記資産購入高に対する資産費用の比率を表す資産費用比率とを読み込む処理と、
    前記資産売上高と前記資産購入高とに基づいて各賃貸用物品の資産回収率を算出し、
    算出された各賃貸用物品の前記資産回収率を降順に並べ替え、
    前記降順に並べ替えた資産回収率の順に資産購入高の累計と資産売上高の累計とを算出し、
    算出された前記資産購入高の累計と前記資産売上高の累計とに基づいて資産回収率曲線を演算するとともに、前記資産費用比率に基づいて資産費用直線を演算することにより第1の収益分岐点特性を演算することを特徴とする賃貸用物品の保有管理方法。
  13. レンタルする賃貸用物品の保有管理方法において、
    記憶手段に格納されたレンタルにおける売上高である資産売上高と、賃貸用物品の購入価格である資産購入高と、賃貸用物品の前記資産購入高に対する資産費用の比率を表す資産費用比率とを読み込む処理と、
    前記資産売上高と前記資産購入高とに基づいて各賃貸用物品の資産回収率を算出し、
    算出された各賃貸用物品の前記資産回収率を降順に並べ替え、
    前記降順に並べ替えた資産回収率の順に資産購入高の累計と資産売上高の累計とを算出し、
    縦軸に資産売上高、横軸に資産購入高をとり、算出された前記資産購入高の累計と前記資産売上高の累計とに基づいて資産回収率曲線を演算するとともに、前記資産費用比率に基づいて資産費用直線を演算することにより第1の収益分岐点特性を演算することを特徴とする賃貸用物品の保有管理方法。
  14. レンタルする賃貸用物品の保有管理方法において、
    記憶手段に格納されたレンタルにおける売上高である資産売上高と、賃貸用物品の購入価格である資産購入高と、賃貸用物品の前記資産購入高に対する資産費用の比率を表す資産費用比率と、レンタル会社において常に固定で発生する費用である業務費用とを読み込む処理と、
    前記資産売上高と前記資産購入高とに基づいて各賃貸用物品の資産回収率を算出し、
    算出された各賃貸用物品の前記資産回収率を降順に並べ替え、
    前記降順に並べ替えた前記資産回収率の順に資産購入高の累計と資産売上高の累計とを算出し、
    縦軸に資産売上高、横軸に資産購入高をとり、算出された前記資産購入高の累計と前記資産売上高の累計とに基づいて資産回収率曲線を演算するとともに、前記資産費用比率と前記業務費用に基づいて総費用を表す総費用直線を演算することにより第2の収益分岐点特性を演算することを特徴とする賃貸用物品の保有管理方法。
  15. 請求項1に記載の賃貸用物品の保有管理システムをコンピュータによって実行するためのプログラムであって、
    記憶手段に格納されたレンタルにおける売上高である資産売上高と、賃貸用物品の購入価格である資産購入高と、賃貸用物品の前記資産購入高に対する資産費用の比率を表す資産費用比率とを読み込む処理と、
    前記資産売上高と前記資産購入高とに基づいて各賃貸用物品の資産回収率を算出する処理と、
    算出された各賃貸用物品の前記資産回収率を降順に並べ替える処理と、
    前記降順に並べ替えた資産回収率の順に資産購入高の累計と資産売上高の累計とを算出する処理と、
    算出された前記資産購入高の累計と前記資産売上高の累計とに基づいて資産回収率曲線を演算するとともに、前記資産費用比率に基づいて資産費用直線を演算することにより第1の収益分岐点特性を演算する処理とを有することを特徴とするプログラム。
  16. 請求項2に記載の賃貸用物品の保有管理システムをコンピュータによって実行するためのプログラムであって、
    記憶手段に格納されたレンタルにおける売上高である資産売上高と、賃貸用物品の購入価格である資産購入高と、賃貸用物品の前記資産購入高に対する資産費用の比率を表す資産費用比率とを読み込む処理と、
    前記資産売上高と前記資産購入高とに基づいて各賃貸用物品の資産回収率を算出する処理と、
    算出された各賃貸用物品の前記資産回収率を降順に並べ替える処理と、
    前記降順に並べ替えた資産回収率の順に資産購入高の累計と資産売上高の累計とを算出する処理と、
    縦軸に資産売上高、横軸に資産購入高をとり、算出された前記資産購入高の累計と前記資産売上高の累計とに基づいて資産回収率曲線を演算するとともに、前記資産費用比率に基づいて資産費用直線を演算することにより第1の収益分岐点特性を演算する処理とを有することを特徴とするプログラム。
  17. 請求項3に記載の賃貸用物品の保有管理システムをコンピュータによって実行するためのプログラムであって、
    記憶手段に格納されたレンタルにおける売上高である資産売上高と、賃貸用物品の購入価格である資産購入高と、賃貸用物品の前記資産購入高に対する資産費用の比率を表す資産費用比率と、レンタル会社において常に固定で発生する費用である業務費用とを読み込む処理と、
    前記資産売上高と前記資産購入高とに基づいて各賃貸用物品の資産回収率を算出する処理と、
    算出された各賃貸用物品の前記資産回収率を降順に並べ替える処理と、
    前記降順に並べ替えた前記資産回収率の順に資産購入高の累計と資産売上高の累計とを算出する累計値算出手段と、
    縦軸に資産売上高、横軸に資産購入高をとり、算出された前記資産購入高の累計と前記資産売上高の累計とに基づいて資産回収率曲線を演算するとともに、前記資産費用比率と前記業務費用に基づいて総費用を表す総費用直線を演算することにより第2の収益分岐点特性を演算する処理とを有することを特徴とするプログラム。
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