JP4192215B2 - Method for separating pulp and seeds in fruits - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、果実からその果肉と種子とを確実に分離することができ、しかも、廃棄処分となるこれら果肉や種子であっても有効的に再利用することができる果実における果肉と種子との分離処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、果実、例えば、梅果実にあっては、その果肉は、梅干しや梅を用いた様々な食品や飲料に利用されている。そして、この果肉を取り外した種子は、利用可能の果肉部分が粘性付着して残っているにもかかわらず、そのほとんどが廃棄処分となって廃棄場へ埋められたり、焼却炉において焼却処分されていた。
【0003】
しかしながら、この廃棄場への投棄は、種子に残存する酸や塩分などが地中に溶出して環境汚染を引き起こす問題があり、特に、増える一方の前記廃棄物を埋め立て処分する廃棄場の確保が年々困難となって、近年、社会問題化してきている。
また、前記廃棄物の焼却処分にあっても、焼却によるダイオキシン等の有害物質の発生のおそれもあって、十分に利用することができないものであった。
【0004】
そのため、例えば、特開2000−225386では、果肉を取り外した種子の外核を炭化させて炭を生成し、それを商品化したり、種子内部の実(仁)を取り出して二次加工品にすることが試みられているが、梅の実から果肉を取り外した後も、種子の周りには多くの果肉が粘質状で残存し、かつ、種子の凹部などにまつわりついて容易に取れないもので、この状態で、種子の外核を割って中の実(仁)を取り出す際には、前記残存する果肉が邪魔になって作業がしにくいと共に、取り出された実(仁)にこの残存する果肉が付着することがあって、該残存果肉の除去に再処理を施さなければならない。
このことは、例えば、天日または熱風乾燥により、前記種子から粘質物の粉末を得ようとするか、粘質物付着の少ない実(仁)を得ようとすると、乾燥と共に種子にへばりつき、簡単には果肉部の粉末は得られず、物理的に摩擦するような撹拌等の強制的な方法により、解砕粉末にせざるを得ない。
また、種子の前記乾燥に長い時間を要するもので、短時間処理のため、熱風(例えば、100℃)乾燥を行うと果肉部に黒褐変が進み、よって、出来上がった粉末化品は、色調,香味共に劣るものとなる。
更に、純粋に近い状態の実(仁)を取り出そうとしても、実に付着した果肉が実破砕時に混合侵入してくる。
したがって、十分にこの種子を再利用することができないものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は前記した問題点を解決するためになされたもので、種子の周りに粘質状(まとわりついた状態)に付着した果肉を、アルコールにより前記粘質状果肉の脱水によって種子から剥離を促すことにより、果実からその果肉と種子とを確実に分離することができ、しかも、廃棄処分となるこれら付着果肉や種子であっても有効的に再利用することができる果実における果肉と種子との分離処理方法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
果実における果肉を取り外した後、周りに果肉が付いた種子を、アルコールの槽内へ浸漬させて脱水し、その後、前記種子を、前記槽から取り出して前記種子に含まれる前記アルコール分を揮発させて前記付着果肉と種子とを剥離状態にさせた後、前記付着果肉と種子とを分離させた果実における果肉と種子との分離処理方法にある。
【0009】
請求項1記載の果実における果肉と種子との分離処理方法において、アルコールは、エチルアルコールである。
【0010】
請求項1または2記載の果実における果肉と種子との分離処理方法において、果実は、梅、桃、すもも、あんずの内、いずれかである。
【0012】
【実施例】
次に、本発明に関する果実における果肉と種子との分離処理方法の一実施例を図面に基づいて説明する。
図1においては、果実bにおける果肉1と種子2との分離処理を行う全体の工程を示す説明図であって、果実bの乾燥工程がアルコール5による脱水作用およびこの果実bに付着したり、該果実b中に含まれたアルコール5成分の揮発(蒸発)により行われるものである。
そして、この実施例において処理される果実bは、例えば、梅や桃,すもも,あんず等の種子2が比較的大きく、しかも、果肉1が種子2に付いて剥がれにくくて、種子2から果肉1を取り除いた後でも、該種子2側に残存して付着果肉1aが存在するものが特に本発明実施例による処理加工に有効である。
なお、利用される果実bは、前記に挙げた種類のものに限定されないことはもちろんのことである。
【0013】
したがって、まず、適宜な種子抜き手段(図示せず)により種子2を果実bから取り外す。
このとき、前記したように、種子2の周りには、付着果肉1aが粘質状(まとわりついた状態)に残存するもので、本実施例において、この付着果肉1aと種子2とを分離する。
なお、前記種子抜き手段により得られた果肉1は、適宜な処理手段3を経て果実の加工食品や果実の加工飲料となる。
【0014】
前記した分離工程は、所定の容積を有する槽4内へ、アルコール5と付着果肉1a付きの種子2とを、この種子2がアルコール5によって満たされる状態にして、所定時間、例えば、30分から1日間程度、該槽4内において浸漬された工程を行う。
また、槽4内での浸漬にあっては、付着果肉1a付き種子2を収容籠(図示せず)内へ収容させた状態で行えば、該付着果肉1a付き種子2の取り出し作業に際して、収容籠ごと外部へ搬出されて作業上便利である。
なお、アルコール5と付着果肉1a付きの種子2との接触にあっては、槽4内において静置状態で浸漬させるか、または、該槽4内のアルコール5と付着果肉1a付きの種子2とを、槽4内へ所定に配設した撹拌翼(図示せず)などによって間欠的あるいは連続的に撹拌するかする。
更に、前記アルコール5と付着果肉1a付きの種子2との接触にあって他の例は、アルコール5をシャワー状あるいは霧状にして付着果肉1a付きの種子2へ噴射するあるいは還流して行うことができるもので、いわゆる確実かつ万遍なくアルコール5を付着果肉1a付きの種子2へ接触作用させる手段であれば任意のものが選定し得る。
【0015】
前記した脱水作用に用いるアルコール5は、飲用に適し、かつ、果肉1や種子2の食用などにも悪影響を与えないエチルアルコールが用いられるもので、該アルコール5の濃度は、付着果肉1a付き種子2の処理量や付着果肉1a付き種子2の含水量に応じて適宜に調整されたものが選定されるもので、例えば、50%〜100%程度、好ましくは、75%〜95%程度の濃度のものであり、このうち100%未満のものは、水などの適宜な液体により希釈されている。
なお、果肉1や種子2との分離作業にあって、これらを食品以外に用いる場合には、該アルコール5は、メチルアルコールやアセトンなども使用することができる。
【0016】
このアルコール5による付着果肉1aと種子2との分離処理作用は、付着果肉1aからの脱水作用、あるいは付着果肉1aと種子2とからの脱水作用により行われるもので、これらアルコール5と、付着果肉1a,種子2内に含有する内部水分との相互の置換により行われる。
すなわち、槽4内において、付着果肉1a,種子2に含有する水分はアルコール5側に移動して、結果、このアルコール5の濃度が前記水分によって希釈される。
同様に、前記付着果肉1a,種子2から抜けた水分量分に対応して、該付着果肉1a,種子2へアルコール5を滲入させるもので、したがって、付着果肉1a,種子2は前記した置換作用により脱水がなされる。
【0017】
所定の脱水工程を終えた付着果肉1a付き種子2は、槽4から出されると、その外面部などに前記置換作用によって接触あるいは含浸している液体状のアルコール5は、例えば、常温において揮発(液体から気体へと変化)して大気放散され、アルコール5が抜けた付着果肉1a付き種子2は、乾燥状態となる。
すなわち、種子2の周りに繊維等と共にまとわり付いていた付着果肉1aは、その乾燥によって種子2の表面から浮き上がり、種子2に対して剥離状態となるもので、この状態において、撹拌等の摩擦による分離を行うか、適宜な取り出し手段6により付着果肉1aと種子2とを分離する。
この取り出し手段6は、例えば、種子2の通過が規制される網目を有する回転式や摺動式,振動式等の篩い分別機、あるいは、圧搾空気の圧送(吹き付けなど)による分別等任意な手段が選定し得る。
【0018】
また、槽4内に供給して前記脱水工程に用いたアルコール5は、濾過工程や蒸留工程等の必要工程を経た後、所定の塩濃度やアルコール度数に調製する加工手段7により、香り豊かなアルコール飲料や、他の食品の添加物等の加工液8に加工することができる。
【0019】
種子2から分離された付着果肉1aは、所定の加熱や乾燥(例えば、80℃〜150℃による熱風加熱・乾燥)などの工程においてその加工を施し、粉状や粒状に成形して、ふりかけなどの食用品や、香料や調味料などの食品添加物等となる加工品1a1を得ることができる。
【0020】
更に、分離された種子2から該種子2内の内容物(例えば、実である仁)2bを取り出し、圧搾や溶媒抽出等の加工により、精製品、例えば、食用などの油分9を得ることができる。
【0021】
なお、本実施例においては、果実bにおける果肉1と種子2との分離処理に際して、アルコール5を用いて脱水作用を行うことを述べたが、果実bにおける果肉1のみの脱水作用、あるいは、果実bにおける種子2の脱水作用において、本実施例で示したアルコール5を用いて脱水・乾燥工程を行ってもよいことはもちろんのことである。
【0022】
したがって、前記のように構成される本発明実施例の果実の乾燥方法および果実における果肉と種子との分離処理方法において、果実に塩漬けの梅実bを用いて、その梅実bにおける梅肉1と種子2との分離処理の実施例について、図1を参照して述べる。
【0023】
種子抜き手段(図示せず)により塩漬けされた梅実bいわゆる梅干しから種子2を抜き取り、残った梅肉1を得て、適宜な処理手段3により、例えばペースト状等に加工し、梅肉加工食品や加工飲料などを得る。
一方、梅肉1が取り除かれた種子2は、粘性状態で、一部その周りに付着梅肉1aが繊維と共にまつわり付いて残っているもので、この種子2の1,000gを、95%濃度のエチルアルコール5が、810g入った槽4内へ満たされるように浸漬させて、常温(20℃)にて、時々、エチルアルコール5ごと撹拌しつつ、3時間放置しておいた。
【0024】
3時間経過後、槽4内から種子2を取り出すと、常温において、10分程度で該種子2のほぼ全体に被着していたアルコール5の成分が揮発して乾燥状態となった。そこで、種子2からこの付着梅肉1aの剥離を行ったところ、エチルアルコール5の脱水作用による乾燥によって、付着梅肉1aが種子2の周りからポロポロと剥離し、大半は手でこするだけで容易に分離する状態となった。
【0025】
この付着梅肉1aと共に種子2を、6.7(3メッシュ)mm角の篩いが取り付けられた振動式の取り出し手段6へ供給して、5分間、この取り出し手段6を稼働したところ、付着梅肉1aが177g、種子2が820gそれぞれ回収された。
【0026】
また、種子2から剥離して乾燥した付着梅肉1aは、ほとんど他の物質が混入しない純粋な梅肉に近いものが得られ、その形状は不定形の粒子状態となって、全体的に含水量15%の乾燥梅肉となった。
更に、この回収された種子2の外観は、分離加工前の付着梅肉1aがほとんど付いていないきれいなもので、前記した付着梅肉1aと共に、次工程において直ちに所定の処理加工がなされる状態であった。
【0027】
更に、付着梅肉1aと種子2の脱水・乾燥に用いたエチルアルコール5は、槽4内から回収したところ、付着梅肉1aや種子2の含有水分との置換作用や揮発作用などにより、726gと変化しており、その濃度はアルコール74.6%となっていた。
【0028】
これら分離・回収された付着梅肉1aと種子2,エチルアルコール5は、それぞれ二次加工等されて食用に再利用される。
まず、付着梅肉1aは、熱風乾燥機(図示せず)へ供給して、98℃に加熱された熱風により15分間乾燥工程を行い、食用品である含水率3%の乾燥品1a1を得た。この乾燥品1a1は、ふりかけなどの種々の食品に用いることができた。この工程にあって、回収された付着梅肉1aの177gから36gの乾燥品1a1が得られた。
【0029】
また、分離された種子2は、破砕手段(図示せず)により該種子2における殻(核)2aを割ることで、内部から実(仁)2bを取り出すことができた。このとき、殻(核)2aにはほとんど付着梅肉1aがなく、しかも、種子2は乾燥状態となっていたため、取り出された実(仁)2bは、この付着梅肉1aの混入がないと共に、従来のように濡れた付着梅肉1aによって汚染されることなく、ほぼ純粋のものが得られた。
この実(仁)2bを集めて、必要に応じて粉砕し、慣用の抽出工程を経ることで、植物食用油や食品添加物などの食用品9が得られ、殻(核)2aは、慣用の炭化炉(図示せず)にて、750℃の温度で30時間還元焼成し、2日間放置冷却して炭化物10を得た。この炭化物10は、土壌改良材や乾燥剤などに利用できた。
【0030】
更に、回収されたエチルアルコール5は、アルコール濃度が74.6%になっていた。このものを、前記脱水工程において該エチルアルコール5の内部に混入した不純物等を濾過機により取り除き、水による希釈液によって、アルコール度数を12%に調製した。これにより、アルコール飲料8が得られた。
このアルコール飲料8を試飲したところ、梅実の繊細な香りがして、かつ、軽い口当たりの味で飲みやすい感じであった。
また、アルコール濃度を67%に調製し、乳酸を全体量に対して3%添加した加工を施すことで、カット野菜などに使用する食品静菌剤が得られた。
【0031】
比較例として、従来技術の1つである加熱乾燥により残存果肉を取り除いた例を示す。
梅干の果肉部を取り去った残滓部である梅実1kgを105℃の通風乾燥機の中で6時間乾燥した後、6mm角のステンレス網籠に入れて撹拌し、梅実に付着した果肉部分を剥離分離して34gの果肉乾燥物を得た。
この得られた乾燥果肉部は黒褐色であり、前記本発明実施例に比較し、外観上も好ましい形態とは言い難い状態であった。
以下に、本発明実施例と前記比較例の品質官能試験を行った。その結果を表1に示す。
試験方法:市販梅干し(調味料無添加品、乾燥のよいものを選んだ)の香味を基準(3点)に±2点の範囲の加減法により、10人の試験員で評価し、その平均値を示した。
【0032】
【表1】
【0033】
その結果、本発明実施例(アルコール脱水乾燥品)は、香り成分がアルコール区分に移行した結果か梅干しに比べると低い評価となったが、適度な酸味と塩味のバランスがよく評価が高かった。
一方、比較例(加熱乾燥品)は、塩辛さと日向臭さにより香り、味ともに評価が低い結果となった。
【0034】
【発明の効果】
以上のように、エチルアルコールを用いて、その脱水作用により、果実から果肉を取った後の付着果肉付きの種子を簡単に乾燥させて、付着果肉と種子とを剥離させ分離することができるので、従来、再使用や再利用が困難とされ廃棄処分されていたものが、本発明によって、付着果肉による乾燥品や実(仁)による食用品、あるいは、殻(核)による炭化物を得ることができるため、従来廃棄物として廃棄のための廃棄場の確保や、処分のために要する設備や用地,処理コスト高騰などの発生していた諸問題が解決され、特に、使用できる資源を有効に再利用して、二次加工品や三次加工品等の新たな物品の市場提供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る果実における果肉と種子との分離処理方法の一実施例を示す一連の工程の説明図である。
【符号の説明】
b…果実.1…果肉.1a…付着果肉.2…種子.2a…内容物.2b…仁.4…槽.5…アルコール.1a1,9,10…食用品[0001]
[Industrial application fields]
The present invention can be reliably separated and the pulp and seeds from the fruit, moreover, and pulp and seed in fruit that can be these pulp and seeds to be discarded to effectively reuse The present invention relates to a separation processing method.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, in the case of fruits, for example, plum fruits, the pulp is used for various foods and beverages using dried plums and plums. The seeds from which the pulp has been removed are mostly discarded and buried in the disposal site or incinerated in an incinerator, even though the available pulp remains sticky. It was.
[0003]
However, this dumping has a problem that acid and salt remaining in the seeds are eluted into the ground and cause environmental pollution. In particular, it is necessary to secure a disposal site for landfill disposal of the increasing waste. It has become difficult year by year and has become a social problem in recent years.
Further, even when the waste is incinerated, there is a risk of generation of harmful substances such as dioxin due to incineration, which cannot be fully utilized.
[0004]
Therefore, for example, in Japanese Patent Laid-Open No. 2000-225386, charcoal is produced by carbonizing the outer core of the seed from which the flesh has been removed, and it is commercialized, or the fruit (seed) inside the seed is taken out into a secondary processed product. However, even after removing the flesh from the plums, many flesh remains around the seeds, and they are not easily removed due to the concavities in the seeds. In this state, when the seed core is broken and the seeds are removed, the remaining pulp is difficult to work, and the remaining fruit is not The flesh that adheres may adhere and must be reprocessed to remove the remaining flesh.
This means that, for example, when trying to obtain mucilage powder from the seeds by sun or hot air drying, or when trying to obtain fruit (seed) with less sticky matter sticking to the seeds, However, the flesh part powder cannot be obtained, and it must be made into a crushed powder by a compulsory method such as stirring that physically rubs.
In addition, it takes a long time to dry the seeds, and for short-time treatment, when the hot air (for example, 100 ° C.) is dried, the brown portion of the pulp progresses, and thus the finished powdered product has a color tone, Both flavors are inferior.
Furthermore, even if it is going to take out the fruit (ren) of a state close | similar to a pure state, the fruit pulp which adhere | attached actually mixes and invades at the time of an actual crush.
Therefore, this seed could not be sufficiently reused.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made to solve the above-mentioned problems, and the flesh attached in a sticky state (in a coherent state) around the seeds is promoted to peel off from the seeds by dehydration of the sticky flesh with alcohol. it makes it possible to reliably separate and its pulp and seeds from the fruit, moreover, and pulp and seed in fruit that can be effectively reused even those deposited pulp and seeds to be discarded It is an object of the present invention to provide a separation processing method.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
After removing the pulp from the fruit, the seed with the pulp around it is immersed in an alcohol tank to dehydrate, and then the seed is removed from the tank to volatilize the alcohol contained in the seed. Then , after the attached pulp and the seed are separated, the fruit and seed are separated from each other in the fruit obtained by separating the attached pulp and the seed.
[0009]
2. The method for separating pulp and seeds from fruits according to claim 1, wherein the alcohol is ethyl alcohol.
[0010]
The fruit and seed separation method for fruit according to claim 1 or 2, wherein the fruit is one of plum, peach, plum and apricot.
[0012]
【Example】
It will now be described with reference to an embodiment of the separation method of the pulp and seed in fruit with the present invention with reference to the drawings.
In FIG. 1, it is explanatory drawing which shows the whole process of isolate | separating the pulp 1 and the
The fruit b to be treated in this embodiment is, for example, a relatively
Needless to say, the fruit b used is not limited to the above-mentioned types.
[0013]
Therefore, first, the
At this time, as described above, the attached pulp 1a remains around the
In addition, the pulp 1 obtained by the said seed removal means turns into the processed food and fruit processed drink of fruit through the suitable process means 3. FIG.
[0014]
In the separation step described above, the alcohol 5 and the
In addition, in the immersion in the tank 4, if the
In addition, in contact with the
Further, in the contact between the alcohol 5 and the
[0015]
The alcohol 5 used for the dehydrating action described above is ethyl alcohol that is suitable for drinking and does not adversely affect the eating of the pulp 1 and the
In the operation of separating the pulp 1 and the
[0016]
The separation action of the attached pulp 1a and the
That is, in the tank 4, the moisture contained in the attached pulp 1a and the
Similarly, alcohol 5 is infiltrated into the attached pulp 1a and
[0017]
When the
That is, the attached pulp 1a clinging to the periphery of the
This take-out means 6 is an arbitrary means such as a rotary / sliding / vibrating sieve sorting machine having a mesh for which passage of
[0018]
Further, the alcohol 5 supplied into the tank 4 and used in the dehydration step is rich in fragrance by the processing means 7 which is adjusted to a predetermined salt concentration and alcohol content after passing through necessary steps such as a filtration step and a distillation step. It can be processed into a processing liquid 8 such as an alcoholic beverage or other food additive.
[0019]
The attached pulp 1a separated from the
[0020]
Further, the contents (for example, fruit berries) 2b in the
[0021]
In the present embodiment, it is described that the dehydrating action is performed using the alcohol 5 in the separation process of the pulp 1 and the
[0022]
Therefore, in the fruit drying method and the fruit and seed separation method in the fruit according to the embodiment of the present invention configured as described above, the salted plum fruit b is used for the fruit, and the plum meat 1 in the plum fruit b is used. An example of the separation process between the
[0023]
Umemi b salted by means of seed removal (not shown) b.
On the other hand, the
[0024]
After 3 hours, when the
[0025]
The
[0026]
Also, the attached plum meat 1a peeled off from the
Further, the appearance of the collected
[0027]
Further, ethyl alcohol 5 used for dehydration / drying of the attached plum meat 1a and
[0028]
The separated and collected attached plum meat 1a,
First, the attached plum meat 1a is supplied to a hot air dryer (not shown), and dried for 15 minutes with hot air heated to 98 ° C. to obtain a dried product 1a1 having a moisture content of 3%, which is a food product. It was. This dried product 1a1 could be used for various foods such as sprinkles. In this process, 177 g to 36 g of a dried product 1a1 of the collected adhered plum meat 1a was obtained.
[0029]
Moreover, the separated
The fruit (bitter) 2b is collected, pulverized as necessary, and subjected to a conventional extraction process to obtain a
[0030]
Further, the recovered ethyl alcohol 5 had an alcohol concentration of 74.6%. From this, impurities and the like mixed in the ethyl alcohol 5 in the dehydration step were removed with a filter, and the alcohol content was adjusted to 12% with a diluent with water. Thereby, alcoholic beverage 8 was obtained.
When this alcoholic beverage 8 was sampled, it had a delicate scent of plum fruit and was easy to drink with a light taste.
Moreover, the food bacteriostatic agent used for cut vegetables etc. was obtained by performing the process which adjusted alcohol concentration to 67% and added lactic acid 3% with respect to the whole quantity.
[0031]
As a comparative example, an example is shown in which the remaining pulp is removed by heat drying, which is one of the prior arts.
After drying 1 kg of ume fruit, which is the remaining part from which the plum part of plum dried, has been dried for 6 hours in an air dryer at 105 ° C, it is stirred in a 6 mm square stainless steel net to peel off the pulp part adhering to the ume fruit. Separation gave 34 g of dried pulp.
The obtained dried pulp part was dark brown, and it was difficult to say that it was a preferable form in terms of appearance as compared with the above-mentioned Examples of the present invention.
Below, the quality sensory test of this invention Example and the said comparative example was done. The results are shown in Table 1.
Test method: Evaluated by 10 testers using a method of adding and subtracting in the range of ± 2 points based on the standard (3 points) flavor of commercially available umeboshi (selected seasoning-free product, dry one) The value is shown.
[0032]
[Table 1]
[0033]
As a result, the examples of the present invention (alcohol dehydrated and dried products) had a low evaluation as a result of the scent component being shifted to the alcohol category or compared to the umeboshi, but the evaluation was good due to the good balance between acidity and salty taste.
On the other hand, the comparative example (heat-dried product) resulted in low evaluation of both fragrance and taste due to saltiness and sun odor.
[0034]
【The invention's effect】
As described above, the seeds with attached pulp after removing the pulp from the fruit can be easily dried using ethyl alcohol, and the attached pulp and seed can be separated and separated. In the past, what has been disposed of because it is difficult to reuse and reuse can be obtained by the present invention to obtain a dried product from the attached flesh, a food product from the fruit (fruit), or a carbide from the shell (core). As a result, problems such as securing a disposal site for disposal as waste, the facilities and land required for disposal, and rising processing costs have been solved. By using it, it becomes possible to provide new products such as secondary processed products and tertiary processed products to the market.
[Brief description of the drawings]
BRIEF DESCRIPTION OF DRAWINGS FIG. 1 is an explanatory diagram of a series of steps showing an embodiment of a method for separating pulp and seeds from fruits according to the present invention.
[Explanation of symbols]
b ... Fruit. 1 ... pulp. 1a: Adhered pulp. 2 ... Seeds. 2a ... Contents. 2b ... Jin. 4 ... Tank. 5 ... alcohol. 1a1,9,10 ... food
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