JP4191107B2 - 扉収納装置 - Google Patents

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Description

本発明は、家具やキャビネット等の収納体の扉を開放した後、扉を収納体に収納可能とする扉収納装置に関するものである。
家具やキャビネット等の箱状収納体の開口部を開閉する扉を、開放時に収納体側に押し入れて収納する収納構造が種々提案され、実用に供されている(たとえば特許文献1参照)。
図1および図2は、特許文献1に記載された扉の収納構造を示す図である。図1は収納構造の部品の分解斜視図、図2は収納構造の要部組付け斜視図である。
図において、1は扉、2a,2bはガイド溝が形成されたガイド部、3はラック、4a,4bは摺動子、5aa,5bはピニオン、6は連結竿をそれぞれ示している。
この収納構造においては、図示しないキャビネットの開口部の一側または両側の上下、あるいはキャビネットの上部左右側にガイド部2a,2bを配置し、ガイド部2a,2bに沿って扉1を直角に引き出し、あるいは水平に引き起こした状態で、ガイド部2a,2bに沿って扉1を押し込み収納する。
扉1とガイド部2a,2bとの関係において、ガイド部2a,2bのガイド溝を形成する立上がり側壁の一側にラック3を形成して、このラック3に対して、摺動子4a,4bに取り付けたピニオン5a,5bを噛合させている。
ガイド部2a,2bのガイド溝に組み入れられて使用される摺動子4a,4bは、連結竿6をもって互いに連結され、連結竿6の両軸端にピニオン5a,5bがそれぞれ軸支されている。
摺動子4a,4bには、窪み状(段差状)のピニオン5a,5bの収納部が形成されている。
このように、特許文献1に記載された扉の収納構造によれば、ラック3が形成されたガイド部2a,2bに対して、ピニオン5a,5bが埋設するように取り付けられた摺動子4a,4bをガイド部2a,2bに面的に接触させて嵌合する。そして、摺動子4a,4b相互をピニオン5a,5bに連結竿6をもって一体として組み付けることにより、上下あるいは左右の摺動子4a,4bは力の付加位置に関係なく、正確に同調をもって送り込み、引き出しが行われる。
実公平4−29019号公報
ところが、特許文献1に記載された扉の収納構造によれば、ラック3がガイド部2a,2bのガイド溝を形成する立上がり側壁の一側にラック3を形成して、このラック3に対して、摺動子4a,4bに取り付けたピニオン5a,5bを噛合させていることから、ラックの形成位置等を精密に行う必要があり、その結果、部品製造に手間、並びにコストがかかるという不利益がある。
また、摺動子4a,4bには、窪み状のピニオン5a,5bの収納部を形成する必要があることから、摺動子4a,4bの形状が複雑で、この点からも部品製造に手間、並びにコストがかかるという不利益がある。
そして、取り付け構造自体が複雑であり、組み立て工程も増大するという不利益がある。
また、ピニオン5a,5bは、連結竿6の軸端に軸支されていることから、その取り付け位置は固定的であり、また、ラック3も上述したように、ガイド部2a,2bに固定的に形成されていることから、両者の噛合関係は略部品同士の取り付け精度で決定される。したがって、噛合具合が緩かったり、きつすぎたりしても、噛合状態を調整することが困難で、扉のスライド動作において、不具合が生じた場合、良好な噛合状態を得られるガイド部と摺動子を選択して行う必要があり、スムースなスライド動作を実現するためには、取り付け時に煩雑な手間を要する場合があるという不利益がある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、部品製造時の手間並びにコストの低減を図れ、簡単な工程で容易に組み立てが可能で、しかもスムースなスライド動作を実現することができる扉収納装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の第1の観点は、箱状収納体の開口部を開閉する扉を、開放時に上記収納体に収納可能とする扉収納装置であって、上記収納体に互いに対向するように取り付けられる一対のスライド部と、上記一対のスライド部の一部に軸支され、上記扉を開閉自在とするヒンジ部と、を有し、上記一対のスライド部の各々は、ガイドレールが上記収納体の奥行き方向に向くように上記収納体に取り付けられるガイド部と、上記ヒンジ部が軸支され、上記ガイド部のガイドレールに摺動可能に取り付けされるスライダと、上記スライダに対して回転可能に取り付けられるピニオンと、歯部が上記収納体の奥行き方向に向かい、かつ、上記歯部が上記ピニオンと噛合するように、上記ガイド部と離間して上記収納体に取り付けされるラック部と、を含み、上記一対のスライド部のピニオンは、互いに対向するように配置され、上記スライド部のガイド部の上記開口部側の端部に、外周部が上記扉の開閉時の軌跡に沿うような所定の曲率をもつエンドキャップを有する
また、本発明の第2の観点は、箱状収納体の開口部を開閉する扉を、開放時に上記収納体に収納可能とする扉収納装置であって、上記収納体に互いに対向するように取り付けられる一対のスライド部と、上記一対のスライド部の一部に軸支され、上記扉を開閉自在とするヒンジ部と、を有し、上記一対のスライド部の各々は、ガイドレールが上記収納体の奥行き方向に向くように上記収納体に取り付けられるガイド部と、上記ヒンジ部が軸支され、上記ガイド部のガイドレールに摺動可能に取り付けされるスライダと、上記スライダに対して回転可能に取り付けられるピニオンと、歯部が上記収納体の奥行き方向に向かい、かつ、上記歯部が上記ピニオンと噛合するように、上記ガイド部と離間して上記収納体に取り付けされるラック部と、を含み、上記一対のスライド部のピニオンは、互いに対向するように配置され、上記スライド部のガイド部と上記収納体間には上記扉の収納空間が形成され、当該収納体側には、扉の上記収納空間におけるスライド動作を補助する補助ガイド部を有する。
好適には、上記ガイド部と上記ラック部は、別体として形成されている。
好適には、上記ラック部は、ラックと、ラックを取り付け可能で、かつ、上記収納体に取り付け可能なラック取付具と、を有する。
好適には、上記ラック部は、上記収納体への取り付け時に、上記ピニオンとの噛合状態を調整可能な調整部を有する。
本発明によれば、部品製造時の手間並びにコストの低減を図ることができる。
また、簡単な工程で容易に組み立てが可能で、しかもスムースなスライド動作を実現することができる利点がある。
以下、本発明の実施形態を図面に関連付けて説明する。
図3は、本発明に係る扉収納装置が適用されるキャビネット等の箱状収納体の一実施形態を示す斜視図である。
図3の箱状収納体10は、天板11、底板12、側板13,14、背板15を有する直方体状をなし、前面側に矩形の開口部15が形成されている。
そして、収納体10には、後で詳述する本発明の係る扉収納装置が搭載され、扉20が、扉収納装置によって、開口部16を開閉可能に、かつ、開放時に収納体10に収納可能に取り付けられる。
本実施形態においては、図3に示すように、収納体10の上部左右側、すなわち、側板13,14の内壁に、一対のスライド部を配置し、スライド部に沿って扉20を水平に引き起こした状態で、スライド部に沿って扉20を収納体10内の収納空間に押し込み収納する場合を例にしている。
ただし、収納体10の内または外の一側または両側の上下に一対のスライド部を配置し、スライド部に沿って扉20を直角に引き出し、スライド部に沿って扉20を押し込み収納するように構成することも可能である。
装着される扉20は、所定の肉厚を有する板状扉であり、ガラス板、合板等により構成される。扉20の素材については特に限定されるものではない。
以下に、本実施形態に係る扉収納装置30の具体的な構成について、図面に関連付けて説明する。
図4は、本実施形態に係る扉収納装置のヒンジ部を除く主要部を示す一部省略断面図であり、図5は、本実施形態に係る扉収納装置のヒンジ部の取り付け構造を示す一部省略断面図である。また、図6〜図8は、本実施形態に係る側断面図であって、図6は扉が閉状態にある場合の側断面図、図7は扉が開放され水平に引き起こした状態を示す側断面図、図8は扉が収納体に収納された状態を示す側断面図である。
図に示すように、扉収納装置30は、一対のスライド部31,32と、一対のヒンジ部33,34と、連結竿35と、前面側エンドキャップ36、背面側エンドキャップ37、補助ガイド部としての補助ガイドローラ38を有している。
スライド部31は、ガイド部311と、スライダ312と、ピニオン313と、ラック部314とを有する。
ガイド部311は、基底部3111の上縁部および下縁部から所定高さ立上がり、先端部が互いに対外に対向するように屈曲されたガイド板3112,3113を有し、基底部3111の表面、ガイド板3112,3113の内壁によりスライダ312を案内する溝状のガイドレール3114が形成されている。
ガイド部311は、図6〜図8に示すように、収納体10の側板13の内壁13aの上部であって、天板11の内壁11aから所定間隔をおいて扉20の収納空間40を形成可能な位置に、ガイドレール3114が収納体10の奥行き方向に向くように、かつ天板11に略平行となるように、ネジ3115により固定される。
スライダ312は、直方体状の被ガイド部3121と、被ガイド部3121の上縁および下縁から所定長さ(ガイド部311のガイド板3112,3113の屈曲部の長さより若干長い長さ)だけ内側から突出するように形成され、ヒンジ部33およびピニオン313が軸支される取付部3122とを有する。
被ガイド部3121は、ガイド部311の溝状のガイドレール3114に挿入可能で、しかもがたなく摺動可能な幅をもって形成されている。
取付部3122は、図4および図5に示すように、幅方向の略中央部で、長手方向の並列するようにヒンジ部33が軸支されるヒンジ軸支孔31221と、ピニオン313が軸支されるピニオン軸支孔31222とが形成されている。
ピニオン313は、周縁部にラックの歯部と噛合する歯部3131が形成され、一面側には、スライダ312のピニオン軸支孔31222に挿入する軸3132が形成され、他面側には、連結竿35の一端部351が挿入される挿入孔3133aが形成された連結竿取付部3133が形成されている。
なお、スライダ312のピニオン軸支孔31222に挿入する軸3132には、図4に示すように、連結竿35の一端部351の最先端部351aが挿入可能な挿入孔3132aが、挿入孔3133aと連通するように形成されている。
ピニオン313の直径は、図に示すように、スライダ312の幅と略同様の値に設定される。
ラック部314は、ピニオン313の歯部3131と噛合可能な歯部3141aが形成されたラック3141と、ラック3141を取り付け可能でかつ収納体10、本実施形態では側板13に取り付け可能なラック取付具3142を有する。
ラック取付具3142は、略Z字状をなし、ラック3141を取り付けするためのラック取付板部31421と、ラック取付板部31421から所定長さだけ直交する延設板部31422と、延設板部31422の先端部からから取付部31421とは逆方向(略180度方向)に延設するように屈曲された取付板部31423とを有する。
ラック取付板部31421は、その内面側(延設板部31422側)にラック314がネジ3143により固定される。
取付板部31423は、図6〜図8に示すように、長手方向に直交する長孔31423aが形成されており、この長孔31423aを通して収納体10(本実施形態では側板13)にネジにより取り付け可能に構成されている。
このラックを取り付けたラック取付具3142は、ラック3141の歯部3141aがピニオン313の歯部3131と良好に噛合してスムースにスライドできるように、取付板部31423の長孔31423aで噛合具合を微調整できるように調整部を有していることになる。
このように、本実施形態においては、スライド部31において、ガイド部311とラッ
ク部314とは、別の部品として収納体10の側板13に取り付けられる。
スライド部32は、ガイド部321と、スライダ322と、ピニオン323と、ラック部324とを有する。
ガイド部321は、基底部3211の上縁部および下縁部から所定高さ立上がり、先端部が対外に対向するように屈曲されたガイド板3212,3213を有し、基底部3211の表面、ガイド板3212,3213の内壁によりスライダ322を案内する溝状のガイドレール3214が形成されている。
ガイド部321は、図6〜図8に示すように、収納体10の側板14の内壁14aの上部であって、天板11の内壁11aから所定間隔をおいて扉20の収納空間41を形成可能な位置に、ガイドレール3214が収納体10の奥行き方向に向くように、かつ天板11に略平行となるように、ネジ3215により固定される。
スライダ322は、直方体状の被ガイド部3221と、被ガイド部3221の上縁および下縁から所定長さ(ガイド部321のガイド板3212,3213の屈曲部の長さより若干長い長さ)よりだけ内側から突出するように形成され、ヒンジ部34およびピニオン323が軸支される取付部3222とを有する。
被ガイド部3221は、ガイド部321の溝状のガイドレール3214に挿入可能で、しかもがたなく摺動可能な幅をもって形成されている。
取付部3222は、図4および図5に示すように、幅方向の略中央部で、長手方向の並列するようにヒンジ部34が軸支されるヒンジ軸支孔32221と、ピニオン323が軸支されるピニオン軸支孔32222とが形成されている。
ピニオン323は、周縁部にラックの歯部と噛合する歯部3231が形成され、一面側には、スライダ322のピニオン軸支孔32222に挿入する軸3232が形成され、他面側には、連結竿35の一端部352が挿入される挿入孔3233aが形成された連結竿取付部3233が形成されている。
なお、スライダ322のピニオン軸支孔32222に挿入する軸3232には、図4に示すように、連結竿35の一端部352の最先端部352aが挿入可能な挿入孔3232aが、挿入孔3233aと連通するように形成されている。
ピニオン323の直径は、図に示すように、スライダ322の幅と略同様の値に設定される。
ラック部324は、ピニオン323の歯部3231と噛合可能な歯部3241aが形成されたラック3241と、ラック3241を取り付け可能でかつ収納体10、本実施形態では側板14に取り付け可能なラック取付具3242を有する。
ラック取付具3242は、略Z字状をなし、ラック3241を取り付けするためのラック取付板部32421と、ラック取付板部32421から所定長さだけ直交する延設板部(32422)と、延設板部(32422)の先端部からから取付部32421とは逆方向(略180度方向)に延設するように屈曲された取付板部32423とを有する。
ラック取付板部32421は、その内面側(延設板部32422側)にラック324がネジ3243により固定される。
取付板部32423は、長手方向に直交する長孔32423aが形成されており、この長孔32423aを通して収納体10(本実施形態では側板14)にネジにより取り付け可能に構成されている。
このラックを取り付けたラック取付具3242は、ラック3241の歯部3241aがピニオン323の歯部3231と良好に噛合してスムースにスライドできるように、取付板部32423の長孔(32423a)で噛合具合を微調整できるように調整部を有していることになる。
このように、本実施形態においては、スライド部32において、ガイド部321とラック部324とは、別の部品として収納体10の側板14に取り付けられる。
なお、上記したスライド部32の説明で符号に括弧を付しているのは、実際には図示されていない構成要素であるが、スライド部31と同等の構成要素であることを示している。
基本的にスライド部31と32は、同一の部品により構成されており、いずれを側板13,14に取り付けつても問題ない。
スライド部31と32は、側板13,14の内壁13a,14aに略同じ高さで、平行するように取り付けられる。
そして、ピニオン313,323同士が連結竿35により連結されることから、スライド動作は、両スライド部31,32とで互いに同期をとった形で行われ、がたが殆どないスムースな動きを実現している。
ヒンジ部33は、図5〜図8に示すように、略L字状をなし、軸保持部331と、扉取受部332とを有する。
軸保持部331には、スライダ312の取付部3122のスライダ軸支孔31222に挿入する軸3312を有し、この軸3312はバネ(弾性体)により所定の弾性力で付勢されている。
扉取付部332には、複数のネジ孔3321が形成されており、ヒンジ部33は、このネジ孔3321を介して扉20の裏面20aの上部に、扉20の上部を所定長さだけ残してネジ止めされる。
ヒンジ部34は、図5〜図8に示すように、略L字状をなし、軸保持部341と、扉取受部342とを有する。
軸保持部341には、スライダ322の取付部3222のスライダ軸支孔32222に挿入する軸3412を有し、この軸3412はバネ(弾性体)により所定の弾性力で付勢されている。
扉取付部342には、複数のネジ孔3421が形成されており、ヒンジ部34は、このネジ孔3421を介して扉20の裏面20aの上部に、ヒンジ部33と同様な位置で扉20の上部を所定長さだけ残してネジ止めされる。
前面側エンドキャップ36は、スライド部31,32が側板13,14に取り付けられた後、スライド部31,32のガイド部311,321の開口部16側の端部にはめ込まれ、ネジ361により側板13,14にネジ止めされる。
前面側エンドキャップ36は、外周部が扉20の開閉時の軌跡に沿うような所定の曲率をもつ円弧状(凸状)に形成されている。
この前面側エンドキャップ36の円弧状をなす外周部にそって、扉20は開閉時に案内される。すなわち、扉20は、その裏面20a側がエンドキャップ36の円弧状をなす外周部に支持されながら(摺接しながら)開閉される。したがって、がたなくスムースに開閉が行われる。
また、背面側エンドキャップ37は、スライド部31,32のガイド部311,321の背板15側の端部にはめ込まれ、ネジ361により側板13,14にネジ止めされる。
また、扉の収納空間40,41を形成する天板11の内壁11aの両側において、開口部16側に所定の面積をもつ扉当接回避部111が形成されている。
扉当接回避部111が形成されていることにより、扉20がヒンジ部33,34の軸33112、3321を中心に回転軌跡を形成する扉上部が天板11の内壁11aに当接して回転動作を妨げることが回避され、スムースな開閉動作を実現している。
また、扉の収納空間40,41を形成する天板11の内壁11aの両側において、その奥行き方向の略中央には、補助ガイドローラ38が取り付けられている。
この補助ガイドローラ38は、扉20の収納空間40,41に対する出し入れの際に、扉20のスライド領域幅を大まかの規制し、また、スライド動作をローラの回転力により補助する。
したがって、補助ガイドローラ38は、スムースなスライド動作の実現の一翼を担っている。
次に、収納体10への扉収納装置30の取り付け作業の一例について説明する。
まず、扉の収納空間40,41を形成する天板11の内壁11aの両側において、その奥行き方向の略中央に、補助ガイドローラ38を取り付ける。
また、側板13,14の下部の所定の位置にダンパ50をそれぞれネジ止めする。
次いで、ガイド部311を、収納体10の側板13の内壁13aの上部であって、天板11の内壁11aから所定間隔をおいて扉20の収納空間40を形成可能な位置に、ガイドレール3114が収納体10の奥行き方向に向くように、かつ天板11に略平行となるように、ネジ3115により固定する。
同様に、ガイド部321を、収納体10の側板14の内壁14aの上部であって、天板11の内壁11aから所定間隔をおいて扉20の収納空間41を形成可能な位置に、ガイドレール3214が収納体10の奥行き方向に向くように、かつ天板11に略平行となるように、ネジ3215により固定する。
次に、たとえばピニオン313の挿入孔3133a,3132aに連結竿35の一端部351a,351を挿入し、同様に、ピニオン323の挿入孔3233a,3232aに連結竿35の一端部352a,352を挿入する。
そして、ピニオン313の軸3132をスライダ312のピニオン軸支孔31222に軸支させ、ピニオン323の軸3232をスライダ322のピニオン軸支孔32222に軸支させる。
この状態で、スライダ312の被ガイド部3121をガイド部311のガイドレール3114に挿入し、スライダ322の被ガイド部3221をガイド部321のガイドレール3214に挿入する。
そして、前面側エンドキャップ36を、スライド部31,32が側板13,14に取り付けられた後、スライド部31,32のガイド部311,321の開口部16側の端部にはめ込み、ネジ361により側板13,14にネジ止めする。
また、背面側エンドキャップ37を、スライド部31,32のガイド部311,321の背板15側の端部にはめ込み、ネジ361により側板13,14にネジ止めする。
次に、ラック部314のラック取付具3142のラック取付板部31421にラック3141をネジで固定する。
次に、ラック3142を取り付けたラック取付具3142を、ラック3141の歯部3141aがピニオン313の歯部3131と良好に噛合してスムースにスライドできるように、取付板部31423の長孔31423aで噛合具合を微調整し、良好な位置が決定すると、長孔31423aを通して側板13の内壁13aにネジにより取り付ける。
同様に、ラック部324のラック取付具3242のラック取付板部32421にラック3241をネジで固定する。
次に、ラック3242を取り付けたラック取付具3242を、ラック3241の歯部3241aがピニオン323の歯部3231と良好に噛合してスムースにスライドできるように、取付板部32423の長孔32423aで噛合具合を微調整し、良好な位置が決定すると、長孔32423aを通して側板14の内壁14aにネジにより取り付ける。
次に、ヒンジ部33の軸保持部331の軸3312をスライダ312の取付部3122のスライダ軸支孔31222に挿入し軸支させ、ヒンジ部34の軸保持部341の軸3412をスライダ322の取付部3222のスライダ軸支孔32222に挿入し軸支させる。
そして、ヒンジ部33の扉取付部332を、複数のネジ孔3321を通して扉20の裏面20aの上部に、扉20の上部を所定長さだけ残してネジ止めする。
同様に、ヒンジ部34の扉取付部342を、複数のネジ孔3421を通して扉20の裏面20aの上部に、扉20の上部を所定長さだけ残してネジ止めする。
以上で組み立てが完了する。
なお、スライド部31,32 の取り付け順序等は、上記説明に限定されるものではなく、作業の状況等によって任意に変更可能であることはいうまでもない。
以上説明したように、本実施の形態によれば、収納体10の側板13,14に対して互いに対向するように取り付けられる一対のスライド部31,32と、一対のスライド部の一部に軸支され、上記扉を開閉自在とするヒンジ部33,34と、を有し、スライド部31,32の各々は、収納体の奥行き方向に向くようにガイドレールが側板13,14に取り付けられるガイド部311,321と、ヒンジ部が軸支され、ガイド部のガイドレールに摺動可能に取り付けされるスライダ312,322と、スライダ312,322に対して回転可能に取り付けられるピニオン313,323と、歯部が収納体の奥行き方向に向かい、かつ、歯部がピニオン313,323と噛合するように、ガイド部31,32と離間して側板13,14に取り付けされるラック部314,324と、を含み、ラック部314,324は、ラックの歯部がピニオンの歯部と良好に噛合してスムースにスライドできるように、噛合具合を微調整できるように調整部を有していることから、以下の効果を得ることができる。
すなわち、本実施形態によれば、ラックの形成位置等を精密に行う必要がなく、その結果、部品製造の手間、並びにコストを低減することが可能である。
また、スライダ312,322の形状も、略T字状をなすように構成すればよく、形状を簡単化で、この点からも部品製造の手間、並びにコストを低減することができる。
そして、取り付け構造自体も簡単であり、組み立て作業も容易に行われる利点がある。
また、噛合具合が緩かったり、きつすぎたりしても、ラックの歯部がピニオンの歯部と良好に噛合してスムースにスライドできるように、噛合具合を簡単に微調整でき、スムースなスライド動作を実現するためには、取り付け時に煩雑な手間を要することがないという利点がある。
すなわち、本実施形態に係る扉収納装置30によれば、部品製造時の手間並びにコストの低減を図れ、簡単な工程で容易に組み立てが可能で、しかもスムースなスライド動作を実現することができる利点がある。
従来の扉の収納構造を示す図であって、収納構造の部品の分解斜視図である。 従来の扉の収納構造を示す図であって、収納構造の要部組付け斜視図である。 本発明に係る扉収納装置が適用されるキャビネット等の箱状収納体の一実施形態を示す斜視図である。 本実施形態に係る扉収納装置のヒンジ部を除く主要部を示す一部省略断面図である。 本実施形態に係る扉収納装置のヒンジ部の取り付け構造を示す一部省略断面図である。 本実施形態に係る扉収納装置を採用した収納体の側断面図であって、扉が閉状態にある場合の側断面図である。 本実施形態に係る扉収納装置を採用した収納体の側断面図であって、扉が開放され水平に引き起こした状態を示す側断面図である。 本実施形態に係る扉収納装置を採用した収納体の側断面図であって、扉が収納体に収納された状態を示す側断面図である。
符号の説明
10…箱状収納体、11…天板、12…底板、13,14…側板、15…開口部、20…扉、30…扉収納装置、31、32…スライド部、311,321…ガイド部、312,322…スライダ、313,323…ピニオン、314,324…ラック部、33,34…ヒンジ部、35…連結竿、36…前面側エンドキャップ、38…補助ガイドローラ、40,41…収納空間。

Claims (5)

  1. 箱状収納体の開口部を開閉する扉を、開放時に上記収納体に収納可能とする扉収納装置であって、
    上記収納体に互いに対向するように取り付けられる一対のスライド部と、
    上記一対のスライド部の一部に軸支され、上記扉を開閉自在とするヒンジ部と、を有し、
    上記一対のスライド部の各々は、
    ガイドレールが上記収納体の奥行き方向に向くように上記収納体に取り付けられるガイド部と、
    上記ヒンジ部が軸支され、上記ガイド部のガイドレールに摺動可能に取り付けされるスライダと、
    上記スライダに対して回転可能に取り付けられるピニオンと、
    歯部が上記収納体の奥行き方向に向かい、かつ、上記歯部が上記ピニオンと噛合するように、上記ガイド部と離間して上記収納体に取り付けされるラック部と、を含み、
    上記一対のスライド部のピニオンは、互いに対向するように配置され
    上記スライド部のガイド部の上記開口部側の端部に、外周部が上記扉の開閉時の軌跡に沿うような所定の曲率をもつエンドキャップを有する
    扉収納装置。
  2. 箱状収納体の開口部を開閉する扉を、開放時に上記収納体に収納可能とする扉収納装置であって、
    上記収納体に互いに対向するように取り付けられる一対のスライド部と、
    上記一対のスライド部の一部に軸支され、上記扉を開閉自在とするヒンジ部と、を有し、
    上記一対のスライド部の各々は、
    ガイドレールが上記収納体の奥行き方向に向くように上記収納体に取り付けられるガイド部と、
    上記ヒンジ部が軸支され、上記ガイド部のガイドレールに摺動可能に取り付けされるスライダと、
    上記スライダに対して回転可能に取り付けられるピニオンと、
    歯部が上記収納体の奥行き方向に向かい、かつ、上記歯部が上記ピニオンと噛合するように、上記ガイド部と離間して上記収納体に取り付けされるラック部と、を含み、
    上記一対のスライド部のピニオンは、互いに対向するように配置され、
    上記スライド部のガイド部と上記収納体間には上記扉の収納空間が形成され、当該収納体側には、扉の上記収納空間におけるスライド動作を補助する補助ガイド部を有する
    扉収納装置。
  3. 上記ガイド部と上記ラック部は、別体として形成されている
    請求項1または2記載の扉収納装置。
  4. 上記ラック部は、ラックと、上記ラックを取り付け可能で、かつ、取り付けたラックが上記ピニオンと噛合するように上記収納体に取り付け可能なラック取付具と、を有する
    請求項1〜3のうちのいずれか一に記載の扉収納装置。
  5. 上記ラック部は、上記収納体への取り付け時に、上記ピニオンとの噛合状態を調整可能な調整部を有する
    請求項1〜4のうちのいずれか一に記載の扉収納装置。
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