JP4190772B2

JP4190772B2 - Treatment method of oil-containing fat wastewater

Info

Publication number: JP4190772B2
Application number: JP2002030236A
Authority: JP
Inventors: 靖昌小林; 辰郎嶋田; 隆司藤吉; 隆一大矢
Original assignee: AMANOSOUKEN Co., Ltd; Amano Enzyme Inc
Current assignee: AMANOSOUKEN Co., Ltd; Amano Enzyme Inc
Priority date: 2002-02-07
Filing date: 2002-02-07
Publication date: 2008-12-03
Anticipated expiration: 2022-02-07
Also published as: JP2003225652A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、厨房から出る廃油脂を含む含油脂廃水の処理方法に関し、詳細には、廃水に含まれる廃油脂などを固定化酵素により分解して浄化する処理方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
給食センター、レストランなどの厨房や食肉センター、食品・水産加工場などから排出される廃水は、動植物性の油脂を含むため、その処理が不可欠である。そのため、給食センター等では、厨房から出る含油脂廃水を入水管を介してグリーストラップと呼ばれる桝に流入させ、ここで廃水に含まれる廃油脂の処理を行い、下水などに廃油脂が流出するのを防止している。廃油脂の処理は、ストレーナーやグリーストラップに取り付けられたネットで廃油脂を回収する方法、あるいはグリーストラップ内に投入された微生物や酵素により廃油脂を分解する方法などがある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ストレーナーやネットで廃油脂を回収する方法は、頻回にストレーナーの掃除やネットの交換しなければならず煩雑であり、また悪臭などにより作業環境が劣悪であるため、つい作業が億劫になりがちで廃油脂を十分に回収できないことが往々としてあった。また、グリーストラップには一度に大量の廃水が流入することがあるため、グリーストラップに投入された微生物や酵素がグリーストラップから流失し易く、廃油脂を十分に分解し得ないことがあり、他方、廃油脂の分解性を高めようとすれば、微生物や酵素を毎日のように補填しなければならず煩雑であるばかりか、コストが高くなるということもあった。
更に、廃油脂の処理を処理専門業者に委託して行ってもコストが掛かるということがあった。
このような状況下、廃油脂を十分に除去できないとグリーストラップでは、廃油脂がスカム（廃油脂が廃水表面で汚泥状になること）を形成したり、ボール状になり、有機物の腐敗などで悪臭を発散するばかりか、ハエ、ゴキブリ、ネズミなどが寄り付き、衛生上からも問題が生じることがあった。
【０００４】
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、固定化酵素を用いて簡便で確実かつ安価に含油脂廃水を処理する方法に関する。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を重ね本発明に想到した。すなわち、本発明は、厨房から出る廃油脂を含む廃水などの含油脂廃水の処理方法において、固定化酵素が充填されてなるバイオリアクターの一端を含油脂廃水をグリーストラップ内に入水させる入水管との接続箇所に取り付け、含油脂廃水の外部位置に設置し、該グリーストラップに溜まった含油脂廃水を前記バイオリアクターに循環させて分解することを特徴とする含油脂廃水の処理方法に関する。
【０００６】
上記構成の発明によれば、含油脂廃水を繰り返し固定化酵素に接触させることができるため、脂肪酸とグリセリンに簡易かつ確実に分解することができる。また、バイオリアクターに充填された固定化酵素を用いることにより、酵素がグリーストラップから流失することがないため、安価に含油脂廃水を処理できる。
なお、グリーストラップとは、厨房などから排出させる含油脂廃水を一旦溜め、廃油脂を処理するために用いる桝をいい、阻集器ともいう。
【０００７】
また、厨房から出る廃油脂を含む廃水などの含油脂廃水の処理方法において、固定化酵素が充填されてなる隣通し相互に連通する２以上のバイオリアクターをグリーストラップに連設し、最端部に位置するバイオリアクターの一端が厨房などからの含油脂廃水をグリーストラップ内に入水させる入水管との接続箇所に取り付け、含油脂廃水の外部位置に設置し、該グリーストラップに溜まった含油脂廃水を前記バイオリアクターに循環させて分解することを特徴とする含油脂廃水の処理方法に関する。
【０００８】
上記構成の発明によれば、含油脂廃水を固定化酵素が充填された多数のバイオリアクターを通過させることができるため、脂肪酸とグリセリンに簡易かつ確実に分解することができる。また、含油脂廃水を固定化酵素が充填された多数のバイオリアクターを通過させ、繰り返し固定化酵素に接触させることができるため、脂肪酸とグリセリンに簡易かつ確実に分解することができる。
【０００９】
また、上記の発明において、含油脂廃水を吸引ポンプによりバイオリアクターに循環させて分解してもよい。さらに、グリーストラップに溜まった含油脂廃水を撹拌してもよい。
【００１３】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。なお、第１実施形態〜第３実施形態において、原則として同一の要素には同一の符号を用いる。
【００１４】
〔第１実施形態〕
図１に示すように、入水管４０とグリーストラップ１０との接続箇所にバイオリアクター２０の一端が取り付けられている。バイオリアクター２０上部のグリーストラップ１０には、吸引ポンプ３０が設置されている。吸引ポンプ３０には、吸引管３１と排出管３２が取り付けられ、吸引管３１の先端はグリーストラップ１０の底部近傍に至り、また排出管３２の先端は入水管４０との接続箇所近傍でバイオリアクター２０に接続されている。
【００１５】
グリーストラップ１０の底部中央には、モータ７１により駆動されるブレード７２を備えた撹拌機７０が設置されている。
【００１６】
バイオリアクター２０は、合成樹脂やステンレスなど剛性のある素材により円筒状に形成されており、中には固定化酵素が充填されている。固定化酵素は、公知の方法により作製できる。すなわち、不溶性の担体に酵素を結合させる担体結合法（物理的吸着法、イオン結合法、共有結合法）、架橋法、包括法などにより酵素を固定し、固定化された種々のバイオリアクター２０を用いて酵素による廃油脂の分解反応を行わせることができる。
【００１７】
固定化される酵素は、油脂を分解するリパーゼで、リパーゼは動物性、植物性、微生物由来など種々の起源のものを用いることができるが、カンジダ・ルゴーサ（Ｃａｎｄｉｄａｒｕｇｏｓａ）又はシュードモナス・セパシア（Ｐｓｅｕｄｏｍｏｎａｓｃｅｐａｃｉａ）が生産するものがより好ましい。また、酵素で分解する油脂は、動物性でも植物性でも良いが、大豆油がより好適である。
【００１８】
続いて、本発明の含油脂廃水の処理方法について説明する。厨房などから出る含油脂廃水６０は、入水管４０を介してバイオリアクター２０内に排出される。バイオリアクター２０内に排出された含油脂廃水６０は、固定化酵素と接触し脂肪酸とグリセリンに分解される。分解された脂肪酸とグリセリン及び未分解の含油脂廃水６０は、バイオリアクター２０の他端からグリーストラップ１０内に落下し、グリーストラップ１０に溜められる。
グリーストラップ１０に溜まった未分解の含油脂廃水６０は、吸引ポンプ３０により吸引され、更にバイオリアクター２０に排出され、分解される。このようにして、含油脂廃水６０は、バイオリアクター２０を繰り返し循環すると共に撹拌機７０により撹拌されるので、固定化リパーゼの作用により均一かつ十分に分解される。
【００１９】
厨房などから出る含油脂廃水６０は、常時、グリーストラップ１０に排出されるものではなく、例えば、食器や天ぷら鍋などの洗浄、廃油脂の廃棄、作業場の床の清掃などにより水と共に排出され、夜間など作業をしない場合は排出されない。したがって、含油脂廃水６０が排出されない夜間などに上記で説明した含油脂廃水６０をバイオリアクター２０に長時間に亘り循環させることができるので、固定化酵素により確実に分解することが可能となる。一方、例えば、翌朝などの作業開始に伴い大量な水が使用されれば、グリーストラップ１０がオーバーフローし出水管５０から分解された脂肪酸やグリセリンが円滑に排出される。また、この際、酵素は固定化されているため、出水管５０から流失することがなく、繰り返し使用が可能でコストの低減化が図れる。
【００２０】
図示しないが、バイオリアクターは、その一端を入水管とグリーストラップの接続箇所に取り付けることなく閉塞させた構成でグリストラップに設置し、上記のように吸引ポンプで廃油脂廃水を循環させる構成としても良い。また、含油脂廃水を撹拌しない構成としても良い。
【００２１】
〔第２実施形態〕
図２に示すように、固定化酵素が充填されてなる隣通し相互に連通する２以上のバイオリアクター２０、２１、２２、２３、２４をグリーストラップ１０に連設し、最端部に位置するバイオリアクター２０の一端が厨房などからの含油脂廃水６０をグリーストラップ１０内に入水させる入水管４０との接続箇所に取り付けられ、含油脂廃水６０を各バイオリアクター２０、２１、２２、２３、２４に通過させて分解させるように構成したものである。この処理方法によれば、入水管４０から排出された含油脂廃水６０は、多数のバイオリアクター２０、２１、２２、２３、２４内を通過し脂肪酸とグリセリンに分解される。この場合、第１実施形態と同様に、グリーストラップ１０に吸引ポンプを設置し、含油脂廃水６０を繰り返し循環させる構成としても良い。また、グリーストラップ１０に撹拌機を設置しても良い。図示しないが、バイオリアクターは、その一端を入水管とグリーストラップの接続箇所に取り付けることなく閉塞させた構成でグリーストラップに設置し、第１実施形態のように吸引ポンプで廃油脂廃水を循環させる構成としても良い。なお、用いられる酵素や酵素の固定化方法については、第１実施形態と同様であるので、その記載を割愛する。
【００２２】
〔第３実施形態〕
図３に示すように、固定化酵素が充填されてなる含油脂廃水６０のみ通過自在な収容具に相当するネット８０を含油脂廃水６０中に吊着配置し、グリーストラップ１０に溜まった含油脂廃水６０を撹拌し分解させるように構成したものである。ネット８０の穴あき部位は、固定化酵素は通過できず、含油脂廃水６０のみ通過できるように構成されているので、含油脂廃水６０が撹拌機７０により撹拌されることと相俟って固定化酵素と接触を繰り返し、脂肪酸とグリセリンに確実に分解される。収容具は、固定化酵素の通過を阻害し、含油脂廃水のみを通過させられるものであれば、前記のネット８０に限定されるものではなく、例えば多数の透孔を備えた袋体などであっても良い。なお、用いられる酵素や酵素の固定化方法については、第１実施形態と同様であるので、その記載を割愛する。
【００２３】
また、第１実施形態又は第２実施形態の含油脂廃水の処理方法において、併せて固定化酵素が充填されてなる含油脂廃水のみ通過自在な収容具を含油脂廃水中に配置しても良い。
【００２４】
本発明は、その技術的範囲の属する限り、形態を種々変更して具体化できるので、以下に例示する。
（１）含油脂廃水を撹拌できる限り、撹拌機に限定されるものではなく、種々の手段を採用でき、例えば超音波を用いて行うこともできる。
（２）含油脂廃水をバイオリアクターへ循環させることができる限り、吸引ポンプに限定されるものではなく、種々の手段を採用できる。
（３）固定化する酵素は、リパーゼのみに限定されるものではなく、例えばアミラーゼ、プロテアーゼなど他の酵素を固定化し併用することもできる。
（４）本発明の含油脂廃水の処理方法は、厨房のみならず含油脂廃水が排出されるあらゆる場所に広く適用できる。
【００２５】
【実施例】
次いで、本発明を実施例を挙げて説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【００２６】
〔実施例１〕（廃天ぷら油の分解試験１）
カンジダ・ルゴーサ（Ｃａｎｄｉｄａｒｕｇｏｓａ）が生産するリパーゼ剤（リパーゼＡＹ「アマノ」３０Ｇ、天野エンザイム社製）を固定化し、廃天ぷら油の分解能を調べた。
【００２７】
酵素の固定化は以下のように行った。３００ｍｌ容ガラスビーカーにポリプロピレン担体（アキュレルＥＧ１００（アクゾノーベル（株）製））８ｇを入れ、１００ｍｌのエタノールで湿潤させた後、デカンテーションで６０ｍｌのエタノールを除去した。次いで、０．１Ｍリン酸緩衝液（ｐＨ７．０）２００ｍｌを添加し撹拌した。その後、担体をガラスフィルターでろ過した。ろ過後、担体にリパーゼＡＹ「アマノ」３０Ｇ（リパーゼ活性１０５，０００ｕ／ｇ、当社法（天野法）による）２５ｇを含む０．１Ｍリン酸緩衝液（ｐＨ７．０）１００ｍｌを添加し、低温室で２４時間撹拌した。ガラスフィルターでろ過した後、真空乾燥して固定化リパーゼを得た。酵素の固定化率は、６２．７％であった（計算上の固定化酵素力価：２１０，０００ｕ／ｇ）。
【００２８】
上記で得られた固定化リパーゼ・乾物１ｇ、廃天ぷら油（大豆油、給食センターから入手）５０ｇ及び水３０ｍｌを１００ｍｌ容三角フラスコに取り、撹拌子（３５×７ｍｍオクタゴン撹拌子）とマグネチックスタラーを用いて、４０℃、５００ｒｐｍで４時間撹拌し、廃天ぷら油を分解した。途中、１、２、３時間目毎に各２ｍｌをサンプリングし、３０００ｒｐｍで５分間遠心分離して、その上澄みの酸価を測定し、鹸化価（１９０と設定）から、廃天ぷら油の分解率を求めた。
【００２９】
また、繰り返し使用による廃天ぷら油の分解能についても試験を行った。すなわち、各分解終了後（４時間の分解後）、反応液を６０メッシュ篩いでろ過し、固定化リパーゼを集めて低温室保存し、１回目と同様の方法で２回目、３回目の分解試験に供した。
【００３０】
試験の結果を表１に示した。この分解試験は、実際に何度も繰り返し用いられた廃天ぷら油を試験に供して、固定化リパーゼによる分解能を模擬的に行ったものである。その結果、固定化酵素により含油脂廃水を十分に分解できた。また、固定化酵素を繰り返し用いても含油脂廃水を十分に分解でき、従来のように酵素を頻回に補充する必要がないので、低コストで含油脂廃水の処理が可能であることが判明した。
【００３１】
【表１】

【００３２】
〔実施例２〕（廃天ぷら油の分解試験２）
各種微生物に由来するリパーゼ剤について、廃天ぷら油の分解能を試験した。表２に示した各リパーゼ剤５，２５０単位（脂肪消化力試験法：当社法（天野法）による）分を冷水に溶解し、３０ｍｌにメスアップした。この酵素の溶解液全量と廃天ぷら油（大豆油、給食センターから入手）５０ｇを１００ｍｌ容三角フラスコにとり、撹拌子（３５×７ｍｍオクタゴン撹拌子）とマグネチックスターラーで５００ｒｐｍに保ちつつ、４０℃の恒温槽に放置した。
放置開始後、１時間毎に４時間までそれぞれ２ｍｌをサンプリングし、３０００ｒｐｍで５分間遠心分離し、その上澄みの酸価を測定し、廃天ぷら油の鹸化価（１９０と設定）から分解能を求めた。
【００３３】
【表２】

【００３４】
結果は、表３に示した。表３から分かるように、アスペルギルス・ニガー（Ａｓｐｅｒｇｉｌｌｕｓｎｉｇｅｒ）、ムコール・ジャバニカス（Ｍｕｃｏｒｊａｖａｎｉｃｕｓ）及びリゾパス・エスピー（Ｒｈｉｚｏｐｕｓｓｐ．）に由来するリパーゼ剤では、廃天ぷら油が全く分解されないか殆ど分解されなかった。一方、シュードモナス・セパシア（Ｐｓｅｕｄｏｍｏｎａｓｃｅｐａｃｉａ）及びカンジダ・ルゴーサ（Ｃａｎｄｉｄａｒｕｇｏｓａ）に由来するリパーゼ剤は前三者に比べ高い分解能を示し、カンジダ・ルゴーサ（Ｃａｎｄｉｄａｒｕｇｏｓａ）に由来するリパーゼ剤は特に高い分解能を示した。
【００３５】
【表３】

【００３６】
【発明の効果】
本発明は、上記のように構成されるため、以下の効果を奏する。
本発明は、含油脂廃水を繰り返し固定化酵素に接触させることができるため、グリーストラップにおいてストレーナーやネットの交換が不要で煩雑な作業を回避でき、簡易かつ確実に含油脂廃水の処理ができるばかりか、酵素を頻回に充填する必要がなく、安価に含油脂廃水の処理ができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】第１実施形態の含油脂廃水の処理方法を概略的な断面で示す説明図である。
【図２】第２実施形態の含油脂廃水の処理方法を概略的な平面で示す説明図である。
【図３】第３実施形態の含油脂廃水の処理方法を概略的な断面で示す説明図である。
【符号の説明】
１０グリーストラップ
２０、２１、２２、２３、２４バイオリアクター
３０吸引ポンプ
４０入水管
５０排水管
６０含油脂廃水
７０撹拌機
８０ネット[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for treating oil-containing fat wastewater containing waste oil and fat discharged from a kitchen, and more particularly to a treatment method for decomposing and purifying waste oil and fat contained in wastewater with an immobilized enzyme.
[0002]
[Prior art]
Wastewater discharged from kitchens such as lunch centers, restaurants, meat centers, and food / fishery processing plants contains animal and plant oils and fats. For this reason, oil-containing fat wastewater from kitchens flows into a so-called grease trap via a water intake pipe at a school lunch center, where waste oil and fat contained in the wastewater is treated, and the waste oil and fat flows out into sewage. Is preventing. Waste oil and fat treatment includes a method of collecting waste oil and fat with a net attached to a strainer and a grease trap, or a method of decomposing waste oil and fat with microorganisms and enzymes introduced into the grease trap.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, the method of collecting waste oil with a strainer or a net is complicated because the strainer must be frequently cleaned and replaced, and the work environment is inferior due to bad odors. In many cases, waste oils and fats cannot be recovered sufficiently. In addition, since a large amount of waste water may flow into the grease trap at one time, microorganisms and enzymes thrown into the grease trap may easily flow out of the grease trap, and the waste oil may not be sufficiently decomposed. In order to increase the degradability of waste oils and fats, microorganisms and enzymes have to be supplemented every day, which is not only complicated, but also increases costs.
Furthermore, even if the treatment of the waste oil / fat is outsourced to a processing specialist, the cost may be high.
Under these circumstances, if the waste oil cannot be removed sufficiently, the grease trap will cause waste oil and fat to form scum (the waste oil and fat will become sludge on the surface of the waste water), become ball-shaped, and decay organic matter. Not only did it give off bad odors, but flies, cockroaches, rats, etc. came close together, and there were cases where hygiene was problematic.
[0004]
This invention is made | formed in view of the said situation, and relates to the method of processing oil-containing fat wastewater simply, reliably and cheaply using the immobilized enzyme.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The inventors of the present invention have intensively studied to solve the above problems and have arrived at the present invention. That is, the present invention relates to an oil-containing fat wastewater treatment method, such as wastewater containing waste oil and fat that comes out of a kitchen, and an inlet pipe for introducing oil-containing fat wastewater into a grease trap at one end of a bioreactor filled with an immobilized enzyme. The oil-containing fat wastewater is installed at an external position of the oil-containing fat wastewater, and disposed at an external position, and the oil-containing fat wastewater collected in the grease trap is circulated through the bioreactor for decomposition.
[0006]
According to the invention with the above-described configuration, the oil-containing fat wastewater can be repeatedly contacted with the immobilized enzyme, so that it can be easily and reliably decomposed into fatty acid and glycerin. In addition, by using the immobilized enzyme filled in the bioreactor, the enzyme is not washed away from the grease trap, so that the oil-containing fat wastewater can be treated at a low cost.
The grease trap refers to a soot used to temporarily store oil-containing fat wastewater discharged from a kitchen or the like and treat the waste oil and fat, and is also referred to as a catcher.
[0007]
Also, in the method for treating oil-containing fat wastewater such as wastewater containing waste oil discharged from the kitchen, two or more bioreactors that are adjacent to each other and are connected to the immobilized enzyme are connected to the grease trap, At one end of the bioreactor located in the kitchen, attach the oil-containing fat wastewater from the kitchen etc. to the inlet of the grease trap, and install it at the external location of the oil-containing fat wastewater. It is related with the processing method of oil-containing fat wastewater which circulates in a bioreactor and decomposes.
[0008]
According to the invention with the above configuration, the oil-containing fat wastewater can be passed through a large number of bioreactors filled with the immobilized enzyme, so that it can be easily and reliably decomposed into fatty acids and glycerin. Moreover, since the oil-containing fat wastewater can be passed through a large number of bioreactors filled with an immobilized enzyme and repeatedly contacted with the immobilized enzyme, it can be easily and reliably decomposed into fatty acids and glycerin.
[0009]
In the above invention, the oil-containing fat wastewater may be decomposed by circulating it through the bioreactor with a suction pump. Furthermore, the oil-containing fat waste water collected in the grease trap may be stirred.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. In addition, in 1st Embodiment-3rd Embodiment, the same code | symbol is used for the same element in principle.
[0014]
[First Embodiment]
As shown in FIG. 1, one end of the bioreactor 20 is attached to a connection portion between the water inlet pipe 40 and the grease trap 10. A suction pump 30 is installed in the grease trap 10 above the bioreactor 20. A suction pipe 31 and a discharge pipe 32 are attached to the suction pump 30, the tip of the suction pipe 31 reaches the vicinity of the bottom of the grease trap 10, and the tip of the discharge pipe 32 is near the connection portion with the water inlet pipe 40. 20 is connected.
[0015]
In the center of the bottom of the grease trap 10, a stirrer 70 having a blade 72 driven by a motor 71 is installed.
[0016]
The bioreactor 20 is formed in a cylindrical shape from a rigid material such as a synthetic resin or stainless steel, and is filled with an immobilized enzyme. The immobilized enzyme can be prepared by a known method. In other words, the enzyme is immobilized by a carrier binding method (physical adsorption method, ion binding method, covalent bond method) in which an enzyme is bound to an insoluble carrier, a cross-linking method, a comprehensive method, etc., and various bioreactors 20 that have been immobilized are fixed. It can be used to cause a decomposition reaction of waste oils and fats by enzymes.
[0017]
The enzyme to be immobilized is a lipase that decomposes fats and oils, and the lipase can be of various origins such as animal, plant, or microorganism, but Candida rugosa or Pseudomonas cepacia (Pseudomonas) More preferred are those produced by cepacia). Moreover, the oil and fat decomposed by the enzyme may be animal or vegetable, but soybean oil is more preferable.
[0018]
Then, the processing method of the oil-containing fat wastewater of this invention is demonstrated. The oil-containing fat wastewater 60 coming out of the kitchen or the like is discharged into the bioreactor 20 through the water intake pipe 40. The oil-containing fat wastewater 60 discharged into the bioreactor 20 comes into contact with the immobilized enzyme and is decomposed into fatty acids and glycerin. The decomposed fatty acid, glycerin, and undecomposed oil-containing fat wastewater 60 fall into the grease trap 10 from the other end of the bioreactor 20 and are stored in the grease trap 10.
Undecomposed oil-containing fat wastewater 60 accumulated in the grease trap 10 is sucked by the suction pump 30 and further discharged to the bioreactor 20 for decomposition. In this manner, the oil-containing fat wastewater 60 is repeatedly circulated through the bioreactor 20 and is stirred by the stirrer 70, so that it is uniformly and sufficiently decomposed by the action of the immobilized lipase.
[0019]
The oil-containing fat waste water 60 coming out of the kitchen or the like is not always discharged into the grease trap 10, but is discharged together with water by, for example, washing dishes and tempura pans, discarding waste oil and fat, cleaning the floor of the workplace, etc. Not discharged when not working at night. Therefore, since the oil-containing fat wastewater 60 described above can be circulated through the bioreactor 20 for a long time at night when the oil-containing fat wastewater 60 is not discharged, it can be reliably decomposed by the immobilized enzyme. On the other hand, for example, if a large amount of water is used at the start of work such as the next morning, the grease trap 10 overflows and the fatty acid and glycerin decomposed from the water discharge pipe 50 are discharged smoothly. At this time, since the enzyme is immobilized, it does not flow out of the water discharge pipe 50, can be used repeatedly, and the cost can be reduced.
[0020]
Although not shown in the figure, the bioreactor can be installed in the grease trap in a configuration where one end of the bioreactor is closed without being attached to the connection portion between the water inlet pipe and the grease trap, and the waste oil and fat wastewater can be circulated by the suction pump as described above. good. Moreover, it is good also as a structure which does not stir oil-containing fat wastewater.
[0021]
[Second Embodiment]
As shown in FIG. 2, two or

more bioreactors

20, 21, 22, 23, 24 that are adjacent to each other and are filled with an immobilized enzyme are connected to the grease trap 10 and positioned at the extreme end. One end of the bioreactor 20 is attached to a connection point with a water inlet pipe 40 for allowing the oil-containing fat wastewater 60 from the kitchen or the like to enter the grease trap 10, and the oil-containing fat wastewater 60 is attached to each

bioreactor

20, 21, 22, 23, 24. It is configured to pass through and disassemble. According to this treatment method, the oil-containing fat wastewater 60 discharged from the water intake pipe 40 passes through the

numerous bioreactors

20, 21, 22, 23, and 24 and is decomposed into fatty acids and glycerin. In this case, it is good also as a structure which installs a suction pump in the grease trap 10 and circulates the oil-containing fat waste water 60 repeatedly similarly to 1st Embodiment. Further, an agitator may be installed in the grease trap 10. Although not shown, the bioreactor is installed in the grease trap in such a configuration that one end thereof is closed without being attached to the connection portion between the water inlet pipe and the grease trap, and the waste oil and fat wastewater is circulated by the suction pump as in the first embodiment. It is good also as a structure. Since the enzyme used and the method for immobilizing the enzyme are the same as those in the first embodiment, description thereof is omitted.
[0022]
[Third Embodiment]
As shown in FIG. 3, a net 80 corresponding to a container through which only the oil-containing fat waste water 60 filled with the immobilized enzyme can pass is suspended in the oil-containing fat waste water 60, and the oil-containing fat collected in the grease trap 10. The waste water 60 is configured to be stirred and decomposed. The perforated portion of the net 80 is configured so that the immobilized enzyme cannot pass through and only the oil-containing fat wastewater 60 can pass through, so that the oil-containing fat wastewater 60 is fixed together with the stirring by the stirrer 70. Repeated contact with oxidase, it is reliably decomposed into fatty acid and glycerin. The container is not limited to the net 80 as long as it can inhibit the passage of the immobilized enzyme and allow only the oil-containing fat wastewater to pass therethrough. For example, the container may be a bag body having a large number of through holes. There may be. Since the enzyme used and the method for immobilizing the enzyme are the same as those in the first embodiment, description thereof is omitted.
[0023]
Moreover, in the processing method of the oil-containing fat wastewater of 1st Embodiment or 2nd Embodiment, you may arrange | position the container which can pass only the oil-containing fat wastewater in which the fixed enzyme is filled together in oil-containing fat wastewater. .
[0024]
As long as the technical scope of the present invention belongs, the present invention can be embodied with various modifications, and is exemplified below.
(1) As long as oil-containing fat wastewater can be stirred, it is not limited to a stirrer, and various means can be adopted, for example, ultrasonic waves can also be used.
(2) The oil-containing fat wastewater is not limited to the suction pump as long as it can be circulated to the bioreactor, and various means can be adopted.
(3) The enzyme to be immobilized is not limited to lipase alone, and other enzymes such as amylase and protease can be immobilized and used in combination.
(4) The method for treating oil-containing fat wastewater of the present invention can be widely applied not only to kitchens but also to any place where oil-containing fat wastewater is discharged.
[0025]
【Example】
EXAMPLES Next, although an Example is given and this invention is demonstrated, this invention is not limited to a following example.
[0026]
[Example 1] (Decomposition test 1 of waste tempura oil)
A lipase agent produced by Candida rugosa (Lipase AY “Amano” 30G, manufactured by Amano Enzyme) was immobilized, and the resolution of waste tempura oil was examined.
[0027]
Enzyme immobilization was performed as follows. A 300 ml glass beaker was charged with 8 g of a polypropylene carrier (Acurel EG100 (manufactured by Akzo Nobel)), wetted with 100 ml of ethanol, and then 60 ml of ethanol was removed by decantation. Next, 200 ml of 0.1 M phosphate buffer (pH 7.0) was added and stirred. Thereafter, the carrier was filtered through a glass filter. After filtration, 100 ml of 0.1 M phosphate buffer solution (pH 7.0) containing 25 g of lipase AY “Amano” 30G (lipase activity 105,000 u / g, according to our method (Amano method)) is added to the carrier. For 24 hours. After filtration through a glass filter, vacuum drying was performed to obtain an immobilized lipase. The enzyme immobilization rate was 62.7% (calculated immobilized enzyme titer: 210,000 u / g).
[0028]
Take 1 g of the immobilized lipase / dry matter obtained above, 50 g of waste tempura oil (soybean oil, available from the school lunch center) and 30 ml of water in a 100 ml Erlenmeyer flask, stir bar (35 x 7 mm octagon stir bar) and magnetic stirrer. Was used for 4 hours at 40 ° C. and 500 rpm to decompose waste tempura oil. In the middle, 2 ml each was sampled every 1, 2, and 3 hours, centrifuged at 3000 rpm for 5 minutes, the acid value of the supernatant was measured, and the decomposition rate of waste tempura oil from the saponification value (set to 190) Asked.
[0029]
A test was also conducted on the resolution of waste tempura oil after repeated use. That is, after completion of each decomposition (after 4 hours of decomposition), the reaction solution is filtered through a 60 mesh sieve, the immobilized lipase is collected and stored in a low-temperature room, and the second and third decomposition tests are performed in the same manner as the first. It was used for.
[0030]
The test results are shown in Table 1. In this decomposition test, waste tempura oil that was actually used repeatedly was used for the test, and the resolution by the immobilized lipase was simulated. As a result, the oil-containing fat wastewater was sufficiently decomposed by the immobilized enzyme. In addition, oil-containing fat wastewater can be sufficiently decomposed even if the immobilized enzyme is used repeatedly, and it is not necessary to replenish the enzyme frequently as in the past, so it has been found that oil-containing fat wastewater can be treated at low cost. did.
[0031]
[Table 1]

[0032]
[Example 2] (Decomposition test 2 of waste tempura oil)
About the lipase agent derived from various microorganisms, the resolution | decomposability of waste tempura oil was tested. Each 5,250 units of lipase agent shown in Table 2 (fat digestion test method: according to our method (Amano method)) was dissolved in cold water and made up to 30 ml. The total amount of the enzyme solution and 50 g of waste tempura oil (soybean oil, obtained from the school lunch center) are placed in a 100 ml Erlenmeyer flask and kept at 500 rpm with a stirrer (35 × 7 mm octagon stirrer) and a magnetic stirrer at 40 ° C. It was left in a thermostatic bath.
After the start of standing, 2 ml each was sampled every 1 hour for up to 4 hours, centrifuged at 3000 rpm for 5 minutes, the acid value of the supernatant was measured, and the resolution was determined from the saponification value of waste tempura oil (set to 190) .
[0033]
[Table 2]

[0034]
The results are shown in Table 3. As can be seen from Table 3, the lipase derived from Aspergillus niger, Mucor javanicus and Rhizopus sp. Does not decompose or degrade the waste tempura oil at all. It was. On the other hand, lipase agents derived from Pseudomonas cepacia and Candida rugosa show higher resolution than the former three, and lipase agents derived from Candida rugosa have particularly high resolution. Indicated.
[0035]
[Table 3]

[0036]
【The invention's effect】
Since this invention is comprised as mentioned above, there exist the following effects.
Since the oil-containing fat waste water can be repeatedly contacted with the immobilized enzyme, the strainer and the net are not required to be replaced in the grease trap, and complicated work can be avoided, and the oil-containing fat waste water can be simply and reliably treated. Or, it is not necessary to fill the enzyme frequently, and the oil-containing fat wastewater can be treated at low cost.
[Brief description of the drawings]
BRIEF DESCRIPTION OF DRAWINGS FIG. 1 is a schematic cross-sectional view illustrating a method for treating oil-containing fat wastewater according to a first embodiment.
FIG. 2 is an explanatory view schematically showing a processing method for oil-containing fat wastewater according to a second embodiment.
FIG. 3 is a schematic cross-sectional view illustrating a method for treating oil-containing fat wastewater according to a third embodiment.
[Explanation of symbols]
10

Grease trap

20, 21, 22, 23, 24 Bioreactor 30 Suction pump 40 Inlet pipe 50 Drain pipe 60 Oil-containing fat waste water 70 Stirrer 80 Net

Claims

In the treatment method of oil-containing fat wastewater such as wastewater containing waste oil and fat coming out of the kitchen, one end of the bioreactor filled with the immobilized enzyme is attached to a connection point with a water inlet pipe for allowing the oil-containing fat wastewater to enter the grease trap, A method for treating oil-containing fat wastewater, wherein the oil-containing fat wastewater is installed at an external position, and the oil-containing fat wastewater collected in the grease trap is circulated through the bioreactor for decomposition.

In the treatment method of oil-containing fat wastewater such as wastewater containing waste oil that comes from the kitchen, two or more bioreactors that are connected to each other and are connected to the immobilized enzyme are connected to the grease trap and located at the end. One end of the bioreactor is installed at a connection point with a water intake pipe that allows oil-containing fat wastewater from a kitchen or the like to enter the grease trap, and is installed at an external position of the oil-containing fat waste water. A method for treating oil-containing fat wastewater, which is circulated in a bioreactor for decomposition.

The method for treating oil-containing fat wastewater according to claim 1 or 2, wherein the oil-containing fat wastewater accumulated in the grease trap is circulated through the bioreactor by a suction pump for decomposition.

The method for treating oil-containing fat wastewater according to any one of claims 1 to 3, wherein the oil-containing fat wastewater accumulated in the grease trap is agitated.