JP4186106B2 - 伸縮ステッキ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、主として歩行の補助に使用するステッキの全長を無段階で伸縮調節固定できるようにした伸縮ステッキに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、一般的に知られている伸縮手段としては、例えば、家具脚、支持三脚台に多く採用されている、弾性を具備した突起を所定のピッチで形成した凹部と係合させるようにした段階的伸縮構成や、挿入用中空部を具備した固定基体の挿入部に、弾性部材からなるブッシュや複数の軸方向スリットを形成したノズル形のチャック部材を設けて、内面テーパとした操作キャップを固定基体と螺合させることにより締付けるようにした無段階伸縮構成が公知である。
【0003】
伸縮ステッキとして開示されている伸縮手段について、つぎの3つの例を示す。第1例および第2例は段階的伸縮構成の例であり、第3例は無段階伸縮構成の例である。
【0004】
第1例として、特開平7−51110に開示された携帯用杖では、連結された大・小1組のパイプにあって大パイプに多数個開けられた孔に、小パイプ内部から外部に向ってばねによって付勢され小パイプを貫通した係合子に大パイプに開けられた複数個の孔のうち適切な位置の孔に嵌合させて伸縮長を選択し、係合子を後退させることにより係合を解除し伸縮させる機構が開示されている。
【0005】
第2例として、実登第3051672号に開示された伸縮式杖では、小径パイプが大径パイプ内にスライドして挿し込まれ、握り部反対側の大径パイプの端部にはねじが切られ、キャップが嵌め込まれる。小径パイプには、小径パイプの外周に沿って複数個の溝が形成され、C型リングを前述の溝のうちの一個に嵌め込みキャップと大径パイプのねじでキャップ内に固定され、杖の長さを固定することが開示されている。
【0006】
第3例として、特開平8−66437には、「ハンドル2を備えたステッキ本体1には支持脚3が移動可能に収容されている。ステッキ本体1の上部に外嵌固定されたケース7内には前記支持脚3に形成された被動ラック6aと連結されるギア機構8及び同ギア機構8を介して支持脚3をステッキ本体1からの突出方向に回転付勢するうず巻きばね9が配設されている。」、「係合ピン16が支持脚3に形成された被係合歯6bに係合されることにより、ステッキ本体1と支持脚3とが相対移動不能に固定される。」と記載されているような伸縮ステッキが開示されている。
【0007】
【特許文献1】
特開平7−51110(第2頁、第1図)
【特許文献2】
実登第3051672号(第2頁、第1図)
【特許文献3】
特開平8−66437(第2頁、第2図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前記公知の段階的伸縮構成は、ステッキを長さ方向に短くして保管経済性を良好とすることができ、また使用に際しては簡単に伸長して長さを設定することができる点において、当初から長さが一定のステッキに比べて優れている。
【0009】
しかし、上記第1例及び第2例に示したような段階的伸縮構成としたステッキは、これを使用する人の体格や姿勢を考慮すると、伸縮調節が固定のピッチとなり最適長さの設定を充足することができない。
このため最適長さの設定の可能なステッキの要求に対しては上記第3例に示したような無段階伸縮構成を具備したステッキが提供されている。
【0010】
ところが無段階伸縮構成を具備したステッキは、使用中に生じる衝撃による振動によって螺子部あるいは係止部の緩みによって設定長さに狂いが生じることが多々あるために、たびたび調節設定をやり直す面倒があるだけでなく、固定機能低下により不意に起こるステッキ全長の短縮によって使用者がバランスを崩して転倒する等の危険性が高くなるという不都合がある。
【0011】
上記の不都合の原因は、ステッキ使用中に生じる衝撃による振動のみでなく、ゴム、樹脂部材等を弾性部材としたブッシュを使用している場合における部材の老化にもある。
【0012】
またノズル形のチャック部材と被チャック部材間での接触抵抗によるチャッキングでは、ステッキの伸縮側軸の表面に傷を与えて強度低下を招くだけでなく、接触部分が比較的狭い範囲であることと繰返し使用による早期摩耗によっても長さの初期設定の維持を低下させる要因となり、前記と同様、不用意な短縮を招き危険性も高くなるという不都合がある。
【0013】
本発明は無段階伸縮構成を具備したステッキであり、従来の無段階伸縮ステッキにおける固定機能低下と不用意な短縮の招来及び危険性を解消し、操作性に優れた安全性の高い伸縮ステッキを提供する。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上端部にハンドル(36)を取付けた所定長さのハンドル側パイプ(31)の内部へ、下端部に石突き(50)を取付けた脚側パイプ(41)の上端部を挿入して、ハンドル側パイプ(31)に対して脚側パイプ(41)を長さ方向へ無段階で伸縮調節固定する伸縮操作部を備えた伸縮ステッキにおいて、
前記ハンドル側パイプ(31)は、下端部に押圧用縁(31N)を形成し、前記ハンドル側パイプ(31)に継手(34)を嵌合し、脚側パイプ(41)に下ばね受(35)を嵌合し、継手(34)と下ばね受(35)とを脱落防止金属線(33)で連結し前記脚側パイプ(41)を付勢する伸長助成ばね(321)を、ハンドル側パイプ(31)の内部に備え、前記伸縮操作部(10)は、第1コイルばね(11)、第2コイルばね(12)、スリット付円筒(14)、押圧パイプ(16)、第1操作用リング(17)、第2操作用リング(18)、第1外装筒(21)及び第2外装筒(22)を備え、前記第1コイルばね(11)及び第2コイルばね(12)は、上部巻端と下部巻端を半径方向外向きに折り曲げ終端とし、第1コイルばね(11)の上部終端を第1係止端(11M)、下部終端を第1解除操作端(11J)とし、第2コイルばね(12)の上部終端を第2解除操作端(12j)、下部終端を第2係止端(12m)とし、スリット付円筒(14)は、スリット(14M)、(14m)、窓穴(14H)を連通させて形成し、前記押圧パイプ(16)は、上端部に押圧用縁(16n)を形成し、且つ、前記脚側パイプ(41)を緩挿可能とし、第1操作用リング(17)は、第1操作レバー(171)を突設し、
第2操作用リング(18)は、第2操作レバー(181)を突設し、前記第1コイルばね(11)及び第2コイルばね(12)を、コイル内径を拡径させながら直列で、第1コイルばね(11)を上端側、第2コイルばね(12)を下端側として、前記脚側パイプ(41)に挿着し、脚側パイプ(41)に押圧パイプ(16)を装着し、ハンドル側パイプ(31)の下端部と押圧パイプ(16)の上端部との間に、第1コイルばね(11)及び第2コイルばね(12)を配置し、スリット付円筒(14)が、第1コイルばね(11)及び第2コイルばね(12)を被嵌してハンドル側パイプ(31)及び押圧パイプ(16)に掛止し、第1操作用リング(17)、第2操作用リング(18)を挟むように、第1外装筒(21)及び第2外装筒(22)で、スリット付円筒(14)を被嵌し、第1外装筒(21)はハンドル側パイプ(31)に嵌合し、第2外装筒(22)は、押圧パイプ(16)に嵌合し、前記第1コイルばね(11)の係止端(11M)はスリット(14M)に係止し、第2コイルばね(12)の係止端(12m)はスリット(14m)に係止し、解除操作端(11J)、(12j)は前記窓穴(14H)から突出し、第1操作用リング(17)と解除操作端(11J)が係合し、第2操作用リング(18)と解除操作端(12j)が係合した構成とし、第1操作用リング(17)の第1操作レバー(171)を第1コイルばね(11)の締付力に抗し周方向に操作し、且つ、第2操作用リング(18)の第2操作レバー(181)を第2コイルばね(12)の締付力に抗し周方向に操作することで、第1コイルばね(11)及び第2コイルばね(12)のコイル径を拡大し、前記第1コイルばね(11)及び第2コイルばね(12)と脚側パイプ(41)との間に空隙19を創出し、脚側パイプ(41)に対する軸径方向の締付けを解除して、脱落防止金属線33により脚側パイプ(41)が脱落することなく伸長助成ばね(321)の付勢力によって、ハンドル側パイプ(31)に対して脚側パイプ(41)が軸方向に無段階調節可能となることを特徴とする伸縮ステッキを提供することにより上記課題を解決したものである。
【0015】
【発明の効果】
本発明の伸縮ステッキは、上記構成によって、第1操作用リング(17)の第1操作レバー(171)を第1コイルばね(11)の締付力に抗し周方向に操作し、且つ、第2操 作用リング(18)の第2操作レバー(181)を第2コイルばね(12)の締付力に抗し周方向に操作することで、第1コイルばね(11)及び第2コイルばね(12)のコイル径を拡大し、前記第1コイルばね(11)及び第2コイルばね(12)と脚側パイプ(41)との間に空隙(19)を創出し、脚側パイプ(41)に対する軸径方向の締付けを解除して、脱落防止金属線(33)により脚側パイプ(41)が脱落することなく伸長助成ばね(321)の付勢力によって、ハンドル側パイプ(31)に対して脚側パイプ(41)が軸方向に無段階調節可能としてスライドが可能となる。
【0016】
したがってこの状態において、ステッキ使用者の体格や姿勢に応じて最もステッキ機能を発揮する長さとなるようスライド操作により無段階に微調節した後、上記一対のコイルばね(即ち、第1コイルばね(11)及び第2コイルばね(12)。以下、同じ。)の解除操作端への操作力の付与を断てば、コイルばねと脚側パイプ間の空隙が消滅し、再び一対のコイルばねが脚側パイプを軸径方向に締付けるようになるから、一対のコイルばねのねじりに対するばね定数に応じた締付力で脚側パイプが締められ、ハンドル側パイプと脚側パイプとが所定の長さに一体化される。
【0017】
よって本発明に係る伸縮ステッキの構成によれば、従来の固定機能低下と不用意な短縮の招来及び危険性を解消し、無段階調節による、体格、姿勢、障害等に応じた最適長さに設定固定する調節操作性と、ステッキ使用操作性に優れた安全性の高い伸縮ステッキを提供することができる。
【0018】
また本発明の伸縮ステッキは、まず脚側パイプを伸長方向へばね付勢するばね手段をハンドル側パイプの内部に設けたから、ハンドル側パイプに対する脚側パイプの伸長を人為的に行う機会を軽減することができる。
【0019】
そしてまた、脚側パイプに伸縮ストローク長さ分を緩挿する押圧パイプを装着したから、コイルばねのコイル内径部分と脚側パイプの周面との摺動によるスライド痕を隠して外観を良好にするとともに外部からの損傷力から保護して、損傷により生じるスライド障害や、これが起因した強度低下を解消することができる。
【0020】
請求項1に記載のように、脚側パイプには、軸径方向に締付けるコイルばねの一端を係止端とし他端を解除操作端とする一対のコイルばねがそれぞれのコイルばねの解除操作端に取付けた操作レバーを指先で挟んで締付け解除されるように、且つ一対のコイルばねが、ハンドル側パイプの下端面と押圧パイプの上端面との間に位置するように挿着されるとともに、一対のコイルばねの係止端を係止するスリットと解除操作端を突出させる窓穴とを連通させて形成したスリット付円筒で被冠固定することにより、一対のコイルばねが脚側パイプの周囲の所定空間内に安定的に保持されて、確実な締付けと解除を確保するようになる。
【0021】
またスリット付円筒には、窓穴から突出させた解除操作端に操作レバーを形成した一対の操作用リングと、該操作用リングを挟むように上部の外装筒と下部の外装筒とを被嵌することによって、調節部分の外観体裁を良好とするだけでなく、一対の操作用リングの操作レバーに指を掛けて挟む操作によって一対のコイルばねによる脚側パイプの締付けを簡単に解除することができるから、無段階調節を可能とするとともに、ステッキ全長を必要に応じて最短長に短縮して携帯をする場合の操作性も良好とする。
【0022】
請求項1に記載のように、一対の伸縮操作体を構成するコイルばねに接するハンドル側パイプの下端部と押圧パイプの上端部に、コイルばねの線材の一部を軸方向に押圧してコイル径を歪(いびつ)にするための押圧用縁を形成することによって、コイルばねによる脚側パイプの締付けだけではハンドル側パイプに対する脚側パイプの伸縮及び回転を阻止しできない強い外力が脚側パイプに作用した場合には、前記押圧用縁がコイルばね線材の一部に軸方向の力を作用させてコイル径を歪(いびつ)にし周面への圧接を大とするから、一層優れた伸縮阻止及び回転阻止の機能を発揮するようになり、調節設定したステッキ長さが狂うことなく堅持することができる。
【0023】
請求項2に記載のように、ハンドルとハンドル側パイプがねじで連結されているために、ハンドルの取替えが簡単である、ハンドルの損傷に対しては他の部分はそのまま利用してハンドルの交換のみで対応できる、ハンドルの形状を利用者の手指の形状に合わせて特別製作できる、お洒落なデザインのハンドルを利用者の嗜好に合わせて製作できるという利点が創出される。以上のように使用者の手にフィットした、ファッション性に優れた、より安全性の高い伸縮ステッキが提供できる。
【0024】
請求項3に記載の伸縮ステッキは、脚側パイプの下端に取付ける石突きの構成を、固定基体と可動接地体とで形成し、これらを固定基体に対して球面摺動するように連結して、可動接地体が路面等に接地するようになるから、路面等の凹凸等による脚側パイプの傾きに可動接地体が順応して、ステッキ使用者への影響を緩和し、常にバランスの良い歩行補助を確保することができる。
【0025】
また請求項4、5に記載のように、伸縮ステッキの石突きに出没可能とした滑止爪を具備させることにより、地表面と石突きの接地面での滑り抑止のために滑止爪の突出状態に変更して使用することができるから、通常の路面、雪道路面、アイスバーン路面に対応する使用が任意に選択できる経済的な伸縮ステッキを提供することができるとともに安全な歩行補助を確保することができる。
このため、一本のステッキを出先における路面状況に応じて変更して使用することができるところの利便性と経済性及び安全性の高い歩行補助機能を発揮する伸縮ステッキが提供できる。
【0026】
特に請求項5に記載のように、石突きの可動接地体から滑止爪を出没させる出没手段として、滑止爪を装着した固定体から張出した溝受腕を具備した環体が、浅溝及び深溝を形成した可動接地体の円形凹陥に嵌挿され、溝受腕を浅溝及び深溝に遊嵌することによって滑止爪を出没させる手段を有しているということは、路面等の状態に応じて使用形態を簡単に変更することを可能にしている。
【0027】
請求項6に記載のように、上部の固定基体と、下部に滑止ピンが出没する案内穴を有する接地体と、中間部に角溝のキー溝を内壁に形成された回転体とから構成され、前記固定基体、回転体及び接地体に内包されて縦断し固定基体、回転体及び接地体を結合する略円筒状収納体の円筒内に嵌め込まれた回転体の前記キー溝に連結しているキーと一体化して直線状に動く移動体によって、移動体の下部に取付けられた滑止ピンを接地体から出没させる構成の石突きを持つ伸縮ステッキは、接地体がグリップ性の良い材料で成形されているから地面との密着性が良好であること、使用者の人為的な回転のみというより簡単な動作で滑止ピンの出没を変更できることにより、路面など接地面の状態に応じてより迅速な操作でより安全な歩行を補助することができる。
【0028】
【実施例】
本発明に係る伸縮ステッキの実施例は、図1に示すように、使用者の持ち手側となるハンドル部30、接地側となる脚部40及び上記ハンドル部30と脚部40を関連付けてステッキの全長を調節する伸縮操作部10から構成されている。
さらに、以下の説明に用いる各種用語は、ハンドル部30の方向を上方とし、脚部40の方向を下方とする関連の用語を使用することにする。
【0029】
(実施例1)
図1は本発明に係る実施例1の伸縮ステッキの構成を示した一部省略半断面正面図、図2はハンドル部の構成を示した一部省略拡大分解断面正面図、図3は脚側パイプと脚側パイプに挿入されるコイルばね及び石突きの組み立て構成を示した断面正面図、図4は石突きを構成する可動接地体の平面図、図5は伸縮操作部の構成中、脚側パイプに装着した一対のコイルばね部分の周囲に被嵌結合される部品の分解断面図、図6は伸縮操作部の構成を段階的に示した説明図、図7は伸縮操作部の構成説明図である図6(ニ)の詳細を示した拡大半断面図、図8は図6(ニ)のA−A線における拡大断面図であり、図8の(a)は一対のコイルばねによる脚側パイプのロック状態を、図8の(b)はロック解除状態を示した断面図である。
【0030】
本実施例1の伸縮ステッキは、サイズ、部品点数及び材質等について限定するものではないが、ステッキの最長870mm、最短710mm、無段階調節長さ160mmである。ハンドル側パイプ31は外径18mm、全長350mmの材質が金属材料であるアルミ製で、上端にはハンドル36を取り付け、下端は開放端である。脚側パイプ41は外径16mm、全長500mmのアルミ製で、下端には石突き50を取り付け、上端は開放端である。ハンドル側パイプ31の開放端から脚側パイプ41の開放端を挿入する。ハンドル側パイプ31に対して脚側パイプ41を伸縮操作部10により長さ方向へ無段階で伸縮調節固定するようにした伸縮ステッキである。
【0031】
ハンドル部30を構成している主な部材は、図1、図2及び図3に示されるように、ハンドル側パイプ31、下ばね受35、上ばね受32、伸長助成ばね321、脱落防止金属線33、継手34及びハンドル36である。
【0032】
ハンドル側パイプ31には、ハンドル側パイプ31の上端311から等距離にある周壁にあって等間隔の周上に、2箇所の略長方形状の舌片嵌合穴31Sが貫設され、
下端312から等距離にある周壁にあって等間隔の周上に、2箇所の略長方形状の嵌合穴31Qが貫設され、下端312と前記嵌合穴31Qの中間部の周壁にあって嵌合穴31Qの一方と同じ周上位置に、1箇所の略長方形状の折片掛止穴31Pが貫設され、さらに下端312に延設して押圧用縁31Nが形成され、その形成位置は上方から見て前記折片掛止穴31Pの位置から時計回りに90度回転した角度の位置である。
【0033】
ハンドル36は、硬質プラスチック製の材質で略T字状であり、下部に取付穴361が設けられている。
継手34は、略円筒形状であり、上端341から等距離にある周壁にあって等間隔の周上2箇所に、略長方形状で長方形の下辺を除く3辺を切断した舌片状の嵌合用舌片34Sが形成されている。
【0034】
下ばね受35は、材質がプラスチック材料であるジュラコン(登録商標)製の略円筒形状であり、上端351から等距離にある周壁にあって等間隔の周上2箇所に、略長方形状で長方形の下辺を除く3辺を切断した舌片状の嵌合用舌片35Rが形成されている。
【0035】
上ばね受32の伸長助成ばね321は、材質が弾性材料であるステンレス製の圧縮コイルばねであり、材料径1mm、自由長260mm、圧縮時最短60mmである。
ばね受322は、材質がプラスチック材料であるジュラコン(登録商標)製の略円筒形状であり、下部円周に沿って段差323が形成されている。脱落防止金属線33は、材質が金属材料であるステンレス製の金属線であり、上端には円形の支持ピン受331が捲き加工により形成され、下端332は未加工であるが、組立てのときに下端332から下ばね受35を挿入した後略円形状の防止受333を加工することになる。
【0036】
脚部40を構成している主な部材は、図1、図3及び図4に示される、脚側パイプ41及び石突き50である。
脚側パイプ41には、脚側パイプ41の上端411から等距離にある周壁にあって等間隔の周上に、2箇所の略長方形状の舌片嵌合穴41Rが貫設されている。
【0037】
石突き50を構成している主な部材は、図3に示されるように、固定基体51、可動接地体52、ねじ棒58及び圧縮ばね581である。
固定基体51は、材質がプラスチック材料であるウレタンゴム製であり、上部に脚側パイプ41を挿入するための軸穴511が形成され、下部に球状凸面を形成し、その一部に規制突起512を設け、前記軸穴511の底部中心には、球状凸面に向って広がるラッパ状結合孔513が形成されている。
【0038】
可動接地体52は、材質がプラスチック材料であるウレタンゴム製であり、上部に球状凹面と該凹面の一部に摺動許容凹陥522(図4参照)を形成し、中心に取付穴521を設け、下部にねじ頭用凹陥524が形成されている。
圧縮ばね581は、材質が金属材料のばね材料であるコイルばねである。
【0039】
伸縮操作部10を構成している主な部材は、図1、図3及び図5乃至図7に示されるように、第1コイルばね11、第2コイルばね12、スリット付円筒14、分離リング15、押圧パイプ16、第1操作用リング17、第2操作用リング18、第1外装筒21及び第2外装筒22である。
【0040】
第1コイルばね11は、材質がばね性のあるステンレス製の左捲きのコイルばねで、材料径1mm、自由時においては脚側パイプ41の外径より小さい寸法のコイル内径を有し、上部巻端と下部巻端を半径方向外向きに折り曲げ終端とし、上部終端を第1係止端11M、下部終端を第1解除操作端11Jとする。第2コイルばね12は、第1コイルばね11と同じ形状と材質であるが、上部終端を第2解除操作端12j、下部終端を第2係止端12mとする。
【0041】
スリット付円筒14は、材質が金属材料であるアルミ製のパイプの軸方向にパイプの全長にわたって周壁を切り落とした第1コイルばね11の材料径1mmより広いスリットが形成され、スリット全長の中央部には、スリット幅より広い窓穴14Hが貫通されている。スリット付円筒14のスリットにおいて、上方のスリットを第1スリット14M、下方のスリットを第2スリット14mとする。
【0042】
第1スリット14Mの両側の一部縁には、内側へ折曲形成した第1掛止用折片14Pを設ける。第2スリット14mにも同様の第2掛止用折片14pを設ける。
分離リング15は、材質が金属材料である鋼製のリング状で、かつ、外部に向って凸状の断面形状を有している。
【0043】
押圧パイプ16は、材質が金属材料であるアルミ製のパイプで、押圧パイプ16の上端163から等距離にある周壁にあって等間隔の周上に、2箇所の略長方形状の嵌合穴16qが貫設され、上端163と嵌合穴16qの中間部の周壁にあって前記嵌合穴16qの一方と同じ周上位置に、1箇所の略長方形状の折片掛止穴16pが貫設され、押圧パイプ16の下端部分の外周にねじ山164が、さらに上端163に延設されて押圧用縁16nが形成され、その形成位置は上方から見て前記折片掛止穴16pの位置から時計回りに90度回転した角度の位置である。
【0044】
第1操作用リング17は、図5及び図8に示すように、材質が金属材料である真鍮のダイキャスト製の略円筒形状で、下部に内径より大きい直径を持つ段差17Hが形成され、外周の上端任意の位置から軸方向に向って第1操作用リング17の長さ方向に突出した略直方体状の第1操作レバー171が延設され、さらに、第1レバー用溝17Jが第1操作用リング17の内径側に形成され、前記第1レバー用溝17Jの形成位置は上方から見た第1操作レバー171の位置から時計回りに45度回転した角度の位置である。
【0045】
第2操作用リング18は、図5及び図8に示すように、第1操作用リング17と全く同じ材質と形状であり、第2操作レバー181と段差18h及び第2レバー用溝18Jを持つ。第2レバー用溝18Jの形成位置は上方から見て第2操作レバー181の位置から反時計回りに45度回転した角度の位置である。
【0046】
第1外装筒21は、図5、図6及び図7に示すように、材質が弾性材料であるゴムの略円筒形状であり、上端211から等距離にある周壁にあって等間隔の周上2箇所に、第1突起21Qが形成されている。第2外装筒22は、形状と材質が全く同じで、第2突起22qが形成されている。
【0047】
なお、ハンドル側パイプ31、脚側パイプ41等のパイプ部材には、アルミニウムの他、チタニウム等の軽金属、或いは繊維強化プラスチックを使用することができる。
さらに、第1コイルばね11及び第2コイルばね12の巻方向は右巻きでもよい。
【0048】
伸縮操作部10、ハンドル部30、脚部40の順に上記各部の構成について説明する。
【0049】
伸縮操作部10の構成については、図6に示されるように、一番内部にある脚側パイプ41から、最外部にある第1外装筒21までの状態を階層順に説明する。
(イ)第1段階(図6(イ)参照):第1コイルばね11と第2コイルばね12を脚側パイプ41に挿着する。
(ロ)第2段階(図6(ロ)参照):ハンドル側パイプ31と脚側パイプ41を連接する。続いて、ハンドル側パイプ31の押圧用縁31Nを第1コイルばね11に、押圧パイプ16の押圧用縁16nを第2コイルばね12に接触させる。
(ハ)第3段階(図6(ハ)参照):ハンドル側パイプ31と押圧パイプ16にスリット付円筒14を掛止して装着する。
(ニ)第4段階(図6(ニ)参照):第1操作用リング17、分離リング15及び第2操作用リング18を装着する。続いて、第1外装筒21をハンドル側パイプ31に、第2外装筒22を押圧パイプ16に嵌合して装着する。
【0050】
上述のように伸縮操作部10は構成されているが、さらに、詳細について説明する。
第1コイルばね11は、図6(イ)に示されるように、脚側パイプ41の舌片嵌合穴41Rより下部に位置し、第1コイルばね11の第1係止端11Mが上部に、第1コイルばね11の第1解除操作端11Jが下部に位置するように第1コイルばね11のコイル内径を拡径し脚側パイプ41の外周側に挿着し、続いて、第2コイルばね12は第2コイルばね12のコイル内径を拡径し、第2コイルばね12の第2解除操作端12jが上部に、第2コイルばね12の第2係止端12mが下部に位置し、かつ、前記第1コイルばね11の下部に位置するように脚側パイプ41の外周側に挿着する。
【0051】
この時、第1コイルばね11及び第2コイルばね12の第1解除操作端11J、第2解除操作端12jと第1係止端11M、第2係止端12mとは軸方向に対して一直線になるよう挿着する。第1コイルばね11と第2コイルばね12の脚側パイプ41への挿着により、伸縮操作部10と脚部40が連結される。
【0052】
続いて、図2に示されるように、ハンドル部30の構成部材であるハンドル側パイプ31と連接されている脱落防止金属線33の下部に取付けられている下ばね受35の嵌合用舌片35Rが、脚側パイプ41の舌片嵌合穴41Rに嵌着される(図7参照)。
この嵌着により、ハンドル部30と脚部40が連結される。
【0053】
図6(ロ)に示されるように、ハンドル側パイプ31の押圧用縁31Nを第1コイルばね11上部の第1係止端11M側に、押圧パイプ16の押圧用縁16nを第2コイルばね12下部の第2掛止端12m側に接触させる。図6(ハ)に示されるように、スリット付円筒14の第1スリット14Mに第1コイルばね11の第1係止端11Mを、スリット付円筒14の第2スリット14mに第2コイルばね12の第2係止端12mを挿入し、係止させる。
【0054】
続いて、スリット付円筒14に形成されている2個の第1掛止用折片14Pをハンドル側パイプ31の折片掛止穴31Pに、スリット付円筒14に形成されている2個の第2掛止用折片14pを押圧パイプ16の折片掛止穴16pに掛止させる。この掛止により、ハンドル側パイプ31と押圧パイプ16の位置が固定されるとともに伸縮操作部10とハンドル部30のハンドル側パイプ31が連結される。
【0055】
図5及び図7に示されるように、第2操作用リング18は、第2操作用リング18の段差18hを分離リング15下端側の段差15hに嵌め込み、第2コイルばね12の第2解除操作端12jを第2操作用リング18の第2レバー用溝18jに挿入する。
第1操作用リング17は、第1操作用リング17の段差17Hを分離リング15上端側の段差15Hに嵌め込み、第1コイルばね11の第1解除操作端11Jを第1操作用リング17の第1レバー用溝17Jに挿入し装着する。
【0056】
続いて、第1外装筒21に形成されている2箇所の第1突起21Qをハンドル側パイプ31の嵌合穴31Qに嵌合し、第2外装筒22に形成されている2箇所の第2突起22qを押圧パイプ16の嵌合穴16qに嵌合し装着する。押圧パイプ16の下部に形成されたねじ山164にキャップ161をねじ込む。
以上が伸縮操作部10についての詳細な構成の説明である。
【0057】
ハンドル部30及び脚部40における、ハンドル部30と脚部40構成部材の連結の詳細は、図1、図2及び図3に示されるように、支持ピン335を脱落防止金属線33の上部の支持ピン受331と継手34のピン穴343に挿入し、上ばね受32のばね受322下部に設けられた段差323に伸長助成ばね321の上部を挿入した上ばね受32を脱落防止金属線33の下端332から挿入し、続いて下ばね受35を挿入した後、脱落防止金属線33の未加工の金属線下端332部分に円形状の防止受333を巻加工により形成する。
【0058】
上記の加工により、ハンドル側パイプ31の内部に収納される継手34、上ばね受32、伸長助成ばね321及び下ばね受35は脱落防止金属線33によって連結され、
前記継手34の嵌合用舌片34Sがハンドル側パイプ31の舌片嵌合穴31Sに嵌合されることによってハンドル側パイプ31と連結される。ハンドル36は、ハンドル36の取付穴361と継手34の上端341とを固着して取付ける。
【0059】
ハンドル部30及び脚部40と伸縮操作部10との関連は次の2点である。脚側パイプ41の上部にある舌片嵌合穴41Rに、ハンドル部30の脱落防止金属線33と連結されている下ばね受35の嵌合用舌片35Rを嵌合することにより、脚部40とハンドル部30が関連付けられることと、脚側パイプ41に第1コイルばね11及び第2コイルばね12を装着することにより、脚部40と伸縮操作部10が関連付けられることである。
【0060】
石突き50は、図3及び図4に示されるように、固定基体51の下部に形成されている球状凸面の規制突起512に可動接地体52の上部に形成されている球状凹面の摺動許容凹陥522を嵌め込んだ状態で、可動接地体52のねじ頭用凹陥524からねじ棒58を挿入し、可動接地体52と固定基体51を貫通して固定基体51の軸穴511内部に達したねじ棒58に圧縮ばね581を被嵌し固定する。石突き50の軸穴511に脚側パイプ41の下端412を嵌め込み固着する。
【0061】
上記のように構成した実施例1に係る伸縮ステッキの作用と動作について述べる。
まず、伸縮操作部10、ハンドル部30及び脚部40の連結状態をまとめると、図7に示されるように、次の3点になる。
(a)伸縮操作部10が働いていない状態の場合には、ハンドル部30と脚部40は、ハンドル部30の下ばね受35にある嵌合用舌片35Rが脚部40の脚側パイプ41にある舌片嵌合穴41Rに嵌合されることにより連結される。しかし、この状態では、ハンドル部30の下ばね受35を支持している脱落防止金属線33によってのみハンドル部30のハンドル側パイプ31に連接されているので、ハンドル側パイプ31に対して脚側パイプ41は吊り下げられた状態であり、固定されてはいない。
【0062】
(b)伸縮操作部10の構成部材である第1コイルばね11及び第2コイルばね12のコイル径を拡径して脚側パイプ41に挿着すると、第1コイルばね11と第2コイルばね12には、縮径しようとするばねの弾性力が働いて、脚側パイプ41を径方向に締め付けるために、伸縮操作部10と脚部40は連結されることになる。
(c)伸縮操作部10とハンドル部30は、伸縮操作部10のスリット付円筒14にある第1掛止用折片14Pをハンドル部30のハンドル側パイプ31の折片掛止穴31Pに掛止させることにより連結される。さらに、伸縮操作部10のスリット付円筒14にある第2掛止用折片14pを伸縮操作部10の押圧パイプ16の折片掛止穴16pに掛止すると、ハンドル側パイプ31の押圧用縁31Nと押圧パイプ16の押圧用縁16nとの間の長さが決定されるので、第1コイルばね11、分離リング15及び第2コイルばね12の軸方向の位置が決まる。
【0063】
実施例1に係る伸縮ステッキの伸縮調節は、図8(a)に示すように、通常では第1コイルばね11及び第2コイルばね12により脚側パイプ41を締付けたロック状態と、図8(b)に示すように、第1操作レバー171及び第2操作レバー181を変位させて第1コイルばね11及び第2コイルばね12を拡径させて脚側パイプ41への締付けを解除して、一対のコイルばね11、12と脚側パイプ41の間に空隙19を創出し、ハンドル側パイプ31に対する脚側パイプ41の伸縮及び回動を可能とすることにより実施する。
【0064】
2個の操作レバーである第1操作レバー171と第2操作レバー181の相互が開いた状態にある、すなわちハンドル側パイプ31に対して脚側パイプ41がロック状態である場合には、第1コイルばね11と第2コイルばね12が脚側パイプ41を径方向に締付けるように常に作用すること、脚側パイプ41上部の舌片嵌合穴41Rとハンドル部30の脱落防止金属線33と連接された下ばね受35の嵌合用舌片35Rとが嵌合されていること、さらに、ハンドル側パイプ31の折片掛止穴31Pとスリット付円筒14の第1掛止用折片14Pとが掛止されていることにより強力なロック状態を保つようにしている。
【0065】
脚側パイプ41への一対のコイルばね11、12の軸径方向の締付けが解除されたとき、ハンドル側パイプ31内部に収納されている圧縮ばねを使用した伸長助成ばね321の付勢力によって、脚側パイプ41が軸方向にスライド可能となり、長さが一定範囲内で無段階に調節可能となるため、使用者にとって最適のステッキ長さが設定できることになる。
【0066】
実施例1で提供される伸縮ステッキにおける、伸縮調整による効果については上述したがそれ以外の効果について次に列記する。
脱落防止金属線33は、図1に示すように、ハンドル36と脚側パイプ41をハンドル36、継手34、支持ピン335、(脱落防止金属線33)、下ばね受35、脚側パイプ41の順に連結するときに重要な役目を担う部材である。上記脱落防止金属線33の作用により、使用者はロック解除時において、脚側パイプ41の脱落を心配することなくロック解除の操作をしてステッキの長さを無段階に調節することができる。
【0067】
スリット付円筒14は、図5に示すように、2個のスリット14M、14mと1個の窓穴14Hに、一対のコイルばね11、12の係止端11M、12mと解除操作端11J、12jを緩やかに固定することによって、一対のコイルばね11、12を位置決めする作用を行っている。さらに、2箇所の掛止用折片14P、14pによってハンドル側パイプ31と押圧パイプ16を位置決めする作用を行っている。したがって、スリット付円筒14で被嵌固定されていることにより、第1コイルばね11と第2コイルばね12が、脚側パイプ41の周囲の所定空間内に安定的に保持されて、確実な締付けと解除を確保することになる。
【0068】
押圧パイプ16は、伸縮ストローク長さ分の脚側パイプ41を緩挿したことにより、第1コイルばね11と第2コイルばね12のコイル内径部分と脚側パイプ41の周面との摺動によるスライド痕を隠して外観を良好にするとともに外部からの損傷力から保護して、損傷により生じるスライド障害や、これが起因した強度低下を解消することができる。
【0069】
強い外力が脚側パイプ41に作用し、一対のコイルばね11、12の脚側パイプ41への締付けだけではハンドル側パイプ31に対する脚側パイプ41の伸縮及び回転を阻止しできない場合、その強い外力によって、ハンドル側パイプ31の押圧用縁31Nが第1コイルばね11を押し、押圧パイプ16の押圧用縁16nが第2コイルばね13を押すことになる。このとき、前記2個の押圧用縁31N、16nが一対のコイルばね11、12の線材の一部を軸方向に押圧してコイル径を歪(いびつ)にすることによって、一対のコイルばね11、12の脚側パイプ41周面への圧接を大とするとともに、前記スリット付円筒14の位置決め作用によって一対のコイルばね11、12の最初の位置を保とうとすることによって、優れた伸縮阻止及び回転阻止の機能を発揮するようになり、調節設定したステッキ長さが狂うことなく堅持することができる。
【0070】
第1外装筒21と第2外装筒22は、伸縮操作部10の構成部材である第1コイルばね11、第2コイルばね12、スリット付円筒14を被嵌することによって、調節部分の外観体裁を良好とすることができる。
【0071】
よって本発明に係る伸縮ステッキの構成によれば、従来の固定機能低下と不用意な短縮の招来及び危険性を解消し、伸縮ステッキの安全な使用を確保するようになる。
さらに、無段階調節による、体格、姿勢、障害等に応じた最適長さに設定固定する調節操作性と、ステッキの伸長を人為的に行う機会を軽減させる使用操作性と、携帯をする場合必要に応じて最短長に短縮できる操作性に優れた安全性の高い伸縮ステッキを提供することができる。
【0072】
(実施例2)
実施例2に係る伸縮ステッキのハンドル36、取付ねじ37及び継手34について図1及び図9に基づいて説明する。
【0073】
図9は実施例2に係る伸縮ステッキにおけるハンドル部30の主要部分の構成を示した拡大分解断面正面図である。図9に示すように、材質が金属製の取付ねじ37が、ハンドル36の下端の取付穴361にねじ込みあるいはハンドル36との一体成形により固着されている。略円筒状である継手34の内周壁にはねじ山344が形成され、ハンドル側パイプ31の上部を被嵌するように保護カバー38が継手34の上面とハンドル36の下面の間に取り付けられている。
【0074】
このような、実施例2の伸縮ステッキは、ハンドル36とハンドル側パイプ31が取付ねじ37で連結されているためにハンドル36の取替えが簡単である。したがって、ハンドル36の損傷に対しては、他の部分はそのまま利用して、ハンドル36の交換のみで対応できること、ハンドル36の形状を利用者の手指の形状に合わせて特別に製作できること、利用者の嗜好に合わせたお洒落なデザインのハンドル36を製作できることなどの利点が創出される。以上のように使用者の手にフィットした、ファッション性に優れた、より安全性の高い伸縮ステッキが提供できる。
【0075】
(実施例3)
実施例3に係る伸縮ステッキは、ステッキ本体が実施例1と同じであって、石突き50の構成が異なるものであることから、ステッキ本体の説明は省略し、石突き50部分のみについて図10乃至図13に示してその構成を説明するものとする。
【0076】
図10は実施例3に係る伸縮ステッキの石突きの滑止爪が没した状態を示した断面図、図11は縦方向に切断されていない可動接地体が、図10のC−C線において横方向に切断されたときの断面図(a)と図10のD−D線において横方向に切断されたときの断面図(b)、図12は石突きの滑止爪が突出した状態を示した断面図、図13は縦方向に切断されていない環体が、図12のE−E線において横方向に切断されたときの断面図(a)及び縦方向に切断されていない環体と滑止爪が、図12のF−F線において横方向に切断されたときの断面図(b)である。
【0077】
実施例3に係る伸縮ステッキの石突き50は、ウレタンゴム製であって、脚側パイプ41の下端部に固定される軸穴511を形成した固定基体51と、該固定基体51に対して一定範囲で球面摺動するように連結した可動接地体52と、滑止爪54が接地面方向に突設され且つ前記可動接地体52に対して軸方向にスライド自在に可動接地体52の下部側より被冠係合する環体53とからなり、可動接地体52に対して環体53に挿着された滑止爪54を可動接地体52から出没させる出没手段により結合した構成であって、以下固定基体51と可動接地体52と環体53について順次説明する。
【0078】
まず固定基体51について説明すると、実施例1の固定基体51と同様、脚側パイプ41の下端部を挿入固定するための軸穴511を形成し、接合面を摺動用球状凸面とし、その一部に球面摺動を一定範囲に規制する規制突起512を設け、前記軸穴511の底部中心には、摺動用球状凸面に向って広がるラッパ状結合孔513を貫通させた構成となっている。
【0079】
次に可動接地体52について説明すると、図12及び図13に示すように、前記固定基体51の摺動用球状凸面に対応する上側に、摺動用球状凹面と該凹面の一部に前記規制突起512 が入る摺動許容凹陥522(図4参照)を設けるとともに、中心軸方向に前記固定基体51のラッパ状結合孔513と中心が一致するねじ棒用取付穴521とこれに連続して下側で開口する円形凹陥523を設ける。
【0080】
前記円形凹陥523は、滑止爪54を装着する環体53の固定体531が納まる内径であって、円形凹陥523を形成している可動接地体52の周壁には、環体53の固定体531から張出した溝受腕532が嵌り込んで可動接地体52の接地面から滑止爪54を突出させるための浅溝528及び可動接地体52の接地面から没しさせるための深溝529を、径方向に交叉する位置関係に形成した構成とする。
【0081】
また環体53について説明すると、可動接地体52に対して軸方向に一定範囲で摺動するものであって、滑止爪54を固定体531の下部に装着し、前記固定体531の径方向に張出した溝受腕532が内径を可動接地体52の外径とした環枠533と一体に形成され、前記固定体531の中心には座グリ538を形成した構成となっている。
【0082】
固定基体51と可動接地体52と環体53とは、図10及び図12に示すように、その中心部のラッパ状結合孔513、ねじ棒用取付穴521及び取付穴534を一致させて、接地対応と爪出没に対応する圧縮ばね581を被嵌したねじ棒58により連結して組立られる。
【0083】
このように組立てた石突き50の滑止爪54の出没は、固定基体51に対する可動接地体52の球面に沿う可動とは別に、人為的操作により実施される。
【0084】
すなわち、図10乃至図13に示すように、まず滑止爪54が没して可動接地体52の下面が接地する状態から滑止爪54を突出させる場合には、圧縮ばね581に抗して環体53を下方に引っ張って摺動させることにより、可動接地体52の深溝529から、滑止爪54の固定体531から径方向に張出した溝受腕532が脱する。
【0085】
この脱した状態を維持しつつ、次に環体53を90度だけ回動させた後、圧縮ばね581の復元力が作用する方向へ摺動させると、固定体531から径方向に張出した溝受腕532が浅溝528に嵌り込んで、可動接地体52の接地面から滑止爪54が突出する状態となる。
【0086】
実施例3の伸縮ステッキは、脚側パイプ41の下端に取付ける石突き50が固定基体51と可動接地体52とで形成されているため、可動接地体52が路面等に接地したときに、路面等の凹凸等による傾きに対して脚側パイプ41への傾きを最小限にするように可動接地体52が順応するために、ステッキ使用者への影響を緩和し、常にバランスの良い歩行補助を確保することができる。
【0087】
さらに、ステッキの石突き50における、滑止爪54が出没可能であれば、地表面と石突き50の接地面での滑り抑止のために滑止爪54の突出状態に変更して使用することができるから、通常の路面、雪道路面、アイスバーン路面に対応する使用が任意に選択できる経済的な伸縮ステッキを提供することができるとともに安全な歩行補助を確保することができる。
【0088】
(実施例4)
実施例4に係る伸縮ステッキの石突き50の部分について図14及び図15に示してその構成を説明するものとする。
【0089】
図14は実施例4に係る伸縮ステッキの石突きの構成を示した断面正面図、図15は図14に示した石突きの底面図である。
石突き50は、図14に示されるように、固定基体61、収納体63、移動体66、回転体67、接地体62及び滑止ピン64が主な構成部材である。
【0090】
収納体63は、薄肉円筒の上部に薄肉円筒の外径より大きい直径からなる円盤の蓋633が設けられ、上端に抜止636を有する略軸状の止軸635が円盤の中心に設けられ、矩形状のキー案内穴632が薄肉円筒の外周にあって軸方向に貫通して設けられ、薄肉円筒下部の全円周上に突起環637が設けられ、薄肉円筒中間部外周の全周にわたって溝638が設けられた形状であって、材質がポリオキシメチレンのジュラコン(登録商標)で一体成形されている。収納体63の薄肉円筒の内部は移動体66を収納する収納穴631となっている。
【0091】
固定基体61は、略円筒状であり、上部に取付穴611の周状に脚側パイプ41を押し込む深溝612が設けられ、取付穴611の中心には収納体63の止軸635を貫入させる軸穴615が設けられた形状であって、材質がゴムで一体成形されている。
【0092】
収納穴631には、円柱状の移動体66が挿入されている。移動体66には、移動体66の外周から先端が突出した状態でキー662が植設され、下部の円状平面には円周状に3本の滑止ピン64が植設されている。
【0093】
回転体67は、略円筒状であり、内周にらせん状に角ねじのキー溝672が形成され、外壁を上方から見ると略波形状の断面を呈しており、外周に回転体カバー671が被装されている。キー662は、収納体63のキー案内穴632より貫通して、回転体67のキー溝672に挿入される。
【0094】
接地体62は、略円筒状であり、上部に収納体63の下部を収納する取付穴621が設けられ、取付穴621の内面には収納体63の突起環637を嵌挿する溝627が設けられ、下面には2重の滑止溝624が設けられ、前記取付穴621の下面と前記接地体62下面の間を貫通する案内穴623が設けられた形状であって、材料がゴムで一体成形されている。
【0095】
滑止ピン64は、接地体62の案内穴623に挿入されている。
スナップリング68は、収納体63の溝638に嵌め込まれ、回転体67を収納体63の蓋633下部に押付けて遊着させる。
材質は、固定基体61及び回転体カバー671が弾性材料のゴム製で、接地体62が弾性材料でグリップ性の良いゴム製で、収納体63及び移動体66がプラスチック材料のポリオキシメチレン製のジュラコン(登録商標)で、回転体67と滑止ピン64及びキー662が金属材料製である。
【0096】
上述した実施例4に係る石突き50の滑止ピン64の出没は、まず、回転体カバー671を手で回転させると、回転体67が回転し、回転体67内面のキー溝672に嵌合されているキー662が収納体63のキー案内穴632内部を回転体カバー671の回転方向に従って直線運動に変換され上下に移動する。つぎに、キー662の動きに従ってキー662と一体化している移動体66が収納穴631の内部で上下に移動し、移動体66下面に設置されている滑止ピン64が接地体62の案内穴623を上下し、接地体62の下面から滑止ピン64を出没させる。
【0097】
以上のように、実施例4の石突き50を持つ伸縮ステッキは、接地体62が、グリップ性の良い材料で成形されているから地面との密着性が良好であること、人手による回転のみというより簡単な動作で滑止ピン64の出没を変更できることにより、路面などの接地面の状態に応じたより迅速な操作でより安全な歩行を補助することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る実施例1の伸縮ステッキの構成を示した一部省略半断面正面図である。
【図2】 ハンドル部の構成を示した一部省略拡大分解断面正面図である。
【図3】 脚側パイプと脚側パイプに挿入されるコイルばね及び石突きの組み立て構成を示し
た断面正面図である。
【図4】 石突きを構成する可動接地体の平面図である。
【図5】 伸縮操作部の構成中、脚側パイプに装着した一対のコイルばね部分の周囲に被嵌結合される部品の分解断面図である。
【図6】 伸縮操作部の構成を段階的に示した説明図である。
【図7】 伸縮操作部の構成説明図である図6(ニ)の詳細を示した拡大半断面図である。
【図8】 図6(ニ)のA−A線における拡大断面図であり、図8の(a)は一対のコイルばねによる脚側パイプのロック状態を、図8の(b)はロック解除状態を示した断面図である。
【図9】 実施例2に係る伸縮ステッキにおけるハンドル部の主要部分の構成を示した拡大分解断面正面図である。
【図10】 実施例3に係る伸縮ステッキの石突きの滑止爪が没した状態を示した断面図である。
【図11】 縦方向に切断されていない可動接地体が、図10のC−C線において横方向に切断されたときの断面図(a)と図10のD−D線において横方向に切断されたときの断面図(b)である。
【図12】 石突きの滑止爪が突出した状態を示した断面図である。
【図13】 縦方向に切断されていない環体が、図12のE−E線において横方向に切断されたときの断面図(a)及び縦方向に切断されていない環体と滑止爪が、図12のF−F線において横方向に切断されたときの断面図(b)である。
【図14】 実施例4に係る伸縮ステッキの石突きの構成を示した断面正面図である。
【図15】 図14に示した石突きの底面図である。
【符号の説明】
10 伸縮操作部
11 第1コイルばね
11J 第1解除操作端
11M 第1係止端
12 第2コイルばね
12j 第2解除操作端
12m 第2係止端
14 スリット付円筒
14H 窓穴
14M 第1スリット
14m 第2スリット
14P 第1掛止用折片
14p 第2掛止用折片
15 分離リング
15H 段差
15h 段差
16 押圧パイプ
16p 折片掛止穴
16q 嵌合穴
16n 押圧用縁
161 キャップ
163 上端
164 ねじ山
17 第1操作用リング
17J 第1レバー用溝
17H 段差
171 第1操作レバー
18 第2操作用リング
18j 第2レバー用溝
18h 段差
181 第2操作レバー
19 空隙
21 第1外装筒
211 上端
21Q 第1突起
22 第2外装筒
22q 第2突起
30 ハンドル部
31 ハンドル側パイプ
31N 押圧用縁
31P 折片掛止穴
31Q 嵌合穴
31S 舌片嵌合穴
311 上端
312 下端
32 上ばね受
321 伸長助成ばね
322 ばね受
323 段差
33 脱落防止金属線
331 支持ピン受
332 下端
333 防止受
335 支持ピン
34 継手
34S 嵌合用舌片
341 上端
343 ピン穴
344 ねじ山
35 下ばね受
35R 嵌合用舌片
351 上端
36 ハンドル
361 取付穴
37 取付ねじ
38 保護カバー
40 脚部
41 脚側パイプ
41R 舌片嵌合穴
411 上端
412 下端
50 石突き
51 固定基体
511 軸穴
512 規制突起
513 ラッパ状結合孔
52 可動接地体
521 取付穴
522 摺動許容凹陥
523 円形凹陥
524 ねじ頭用凹陥
528 浅溝
529 深溝
53 環体
531 固定体
532 溝受腕
533 環枠
534 取付穴
538 座グリ
54 滑止爪
58 ねじ棒
581 圧縮ばね
61 固定基体
611 取付穴
612 深溝
615 軸穴
62 接地体
621 取付穴
623 案内穴
624 滑止溝
627 溝
63 収納体
631 収納穴
632 キー案内穴
633 蓋
635 止軸
636 抜止
637 突起環
638 溝
64 滑止ピン
66 移動体
662 キー
67 回転体
671 回転体カバー
672 キー溝
68 スナップリング

Claims (6)

  1. 上端部にハンドル(36)を取付けた所定長さのハンドル側パイプ(31)の内部へ、下端部に石突き(50)を取付けた脚側パイプ(41)の上端部を挿入して、ハンドル側パイプ(31)に対して脚側パイプ(41)を長さ方向へ無段階で伸縮調節固定する伸縮操作部(10)を備えた伸縮ステッキにおいて、
    前記ハンドル側パイプ(31)は、下端部に押圧用縁(31N)を形成し、
    前記ハンドル側パイプ(31)に継手(34)を嵌合し、脚側パイプ(41)に下ばね受(35)を嵌合し、継手(34)と下ばね受(35)とを脱落防止金属線(33)で連結し前記脚側パイプ(41)を付勢する伸長助成ばね(321)を、ハンドル側パイプ(31)の内部に備え、
    前記伸縮操作部(10)は、第1コイルばね(11)、第2コイルばね(12)、スリット付円筒(14)、押圧パイプ(16)、第1操作用リング(17)、第2操作用リング(18)、第1外装筒(21)及び第2外装筒(22)を備え、
    前記第1コイルばね(11)及び第2コイルばね(12)は、上部巻端と下部巻端を半径方向外向きに折り曲げ終端とし、第1コイルばね(11)の上部終端を第1係止端(11M)、下部終端を第1解除操作端(11J)とし、第2コイルばね(12)の上部終端を第2解除操作端(12j)、下部終端を第2係止端(12m)とし、
    スリット付円筒(14)は、スリット(14M)、(14m)、窓穴(14H)を連通させて形成し、
    前記押圧パイプ(16)は、上端部に押圧用縁(16n)を形成し、且つ、前記脚側パイプ(41)を緩挿可能とし、
    第1操作用リング(17)は、第1操作レバー(171)を突設し、
    第2操作用リング(18)は、第2操作レバー(181)を突設し、
    前記第1コイルばね(11)及び第2コイルばね(12)を、コイル内径を拡径させながら直列で、第1コイルばね(11)を上端側、第2コイルばね(12)を下端側として、前記脚側パイプ(41)に挿着し、
    脚側パイプ(41)に押圧パイプ(16)を装着し、ハンドル側パイプ(31)の下端部と押圧パイプ(16)の上端部との間に、第1コイルばね(11)及び第2コイルばね(12)を配置し、
    スリット付円筒(14)は、第1コイルばね(11)及び第2コイルばね(12)を被嵌してハンドル側パイプ(31)及び押圧パイプ(16)に掛止し、
    第1操作用リング(17)、第2操作用リング(18)を挟むように、第1外装筒(21)及び第2外装筒(22)で、スリット付円筒(14)を被嵌し、第1外装筒(21)はハンドル側パイプ(31)に嵌合し、第2外装筒(22)は、押圧パイプ(16)に嵌合し、
    前記第1コイルばね(11)の係止端(11M)はスリット(14M)に係止し、第2コイルばね(12)の係止端(12m)はスリット(14m)に係止し、解除操作端(11J)、(12j)は前記窓穴(14H)から突出し、第1操作用リング(17)と解除操作端(11J)が係合し、第2操作用リング(18)と解除操作端(12j)が係合した構成とし、
    第1コイルばね(11)の締付力に抗する第1操作用リング(17)における第1操作レバー(171)の周方向の操作、及び、第2コイルばね(12)の締付力に抗する第2操作用リング(18)における第2操作レバー(181)の周方向の操作で、第1コイルばね(11)及び第2コイルばね(12)のコイル径を拡大し、前記第1コイルばね(11)及び第2コイルばね(12)と脚側パイプ(41)との間に空隙(19)を創出し、脚側パイプ(41)に対する軸径方向の締付けの解除で、脱落防止金属線(33)により脚側パイプ(41)が脱落することなく伸長助成ばね(321)の付勢力によって、ハンドル側パイプ(31)に対して脚側パイプ(41)が軸方向に無段階調節可能となること を特徴とする伸縮ステッキ。
  2. ハンドル(36)の下端に固着された取付ねじ(37)によって、ハンドル側パイプ(31)に嵌合された継手(34)の内周壁に形成されたねじ山(344)に螺着されたハンドル(36)を備えた請求項1記載の伸縮ステッキ。
  3. 脚側パイプ(41)の下端部を固定する軸穴(511)が形成された固定基体(51)と、該固定基体(51)に対して一定範囲で球面摺動するように連結した可動接地体(52)とからなる石突き(50)を備えた請求項1記載の伸縮ステッキ。
  4. 脚側パイプ(41)の下端部を固定する軸穴(511)を形成された固定基体(51)と、該固定基体(51)に対して一定範囲で球面摺動するように連結した可動接地体(52)と、可動接地体(52)の下部に設けられた座グリ(538)に滑止爪(54)を嵌挿した環体(53)とからなる石突き(50)を備えた請求項1記載の伸縮ステッキ。
  5. 固定基体(51)と、可動接地体(52)の接地面側中心部に円形凹陥(523)を形成し可動接地体(52)の周壁に径方向に交叉した浅溝(528)及び深溝(529)を形成した可動接地体(52)と、厚肉円筒状の固定体(531)に延設し径方向に張出した溝受腕(532)と略環状の環枠(533)とを一体化して形成した環体(53)と、滑止爪(54)とを、ねじ棒(58)を順に滑止爪(54)、環体(53)、可動接地体(52)、固定基体(51)の軸穴に縦断挿入し固定基体(51)の軸穴(511)内においてねじ棒(58)に被嵌させた圧縮ばね(581)を用いて軸方向に変位するよう遊嵌結合する構成とした請求項1記載の伸縮ステッキ。
  6. 上部に脚側パイプ(41)を取り付ける固定基体(61)と、下部に滑止ピン(64)が出没する案内穴(623)を有する接地体(62)と、中間部に角溝のキー溝(672)を内壁に形成した回転体(67)と、前記固定基体(61)、回転体(67)及び接地体(62)に内包されて縦断し固定基体(61)、回転体(67)及び接地体(62)を結合する略円筒状の収納体(63)の円筒内に嵌め込まれた移動体(66)とから構成され、前記移動体(66)の下部平面上に滑止ピン(64)を植設し、上部周壁にキー(662)を植設し、前記キー(662)を前記収納体(63)の周壁上下方向に沿って設けられた矩形状のキー案内穴(632)から突出させ前記キー溝(672)に嵌合させた石突き(50)を備えた請求項1記載の伸縮ステッキ。
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