JP4185424B2 - 通信制御方法及び通信端末 - Google Patents

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Description

本発明は、送信元通信端末と、宛先通信端末と、これら送信元通信端末と宛先通信端末との間の通信を中継する1又は複数の中継通信端末とにより構成される通信システムにおける通信制御方法に関する。
無線パケット通信において、パケットの衝突を検知して通信を中断させる方式として、ICMA−CD(Idle-signal Casting Multiple Access with Collision Detection)方式がある。このICMA−CD方式は、基地局と移動端末によって構成される集中型ネットワークに適用される。基地局は、移動端末から基地局へ向かうアップリンクのチャネルの状況を監視する。更に、基地局は、その状況に応じて、アイドル、ビジー、ストップの何れかの信号を、基地局から移動局へ向かうダウンリンクを用いて送信する。ここで、アイドル信号は、アップリンクのチャネルが使用されていないことを意味し、ビジー信号は、アップリンクのチャネルが使用されていることを意味し、ストップ信号は、アップリンクのチャネルにおいて、パケットの衝突が発生したことを意味する。移動端末は、アイドル信号を受信した場合にはパケットの送信を開始し、ビジー信号を受信した場合にはパケットの送信を控え、ストップ信号を受信した場合にはパケットの送信を中止する。このように、基地局がアップリンクのチャネルの状況を移動端末へ通知することにより、いわゆる移動端末間の隠れ問題を解決し、更に、ストップ信号によりアップリンクにおけるパケットの衝突を通知することにより、通信の無駄、換言すれば、無線資源の浪費を防ぐことが可能になる。
また、アドホックネットワークにおいて隠れ端末問題を解決するための方式として、DBTMA(Dual Busy Tone Multiple Access)方式がある。このDBTMA方式では、送信元移動端末及び宛先移動端末の周辺に存在する移動端末の送信を控えさせるために、2つのチャネルが設けられ、2つのビジー信号が用いられる。送信元移動端末は、RTS(Request To Send)を送信するのと同時に、RTSの通信中であることを示す送信ビジー信号を送信する。送信元移動端末の周辺に存在する移動端末は、この送信ビジー信号を受信した場合に送信を控える。これによりRTSの衝突を防止することができる。一方、宛先移動端末がRTSを完全に受信すると、受信完了を示す受信ビジー信号を送信する。送信元移動端末は、この受信ビジー信号を受信するとメッセージの送信を開始する。宛先移動端末は、メッセージの受信を終えるまで、受信ビジー信号の送信を継続する。宛先移動端末の周辺に存在する移動端末は、この受信ビジー信号を受信した場合に送信を控える。これによりメッセージの衝突を防止することができる。
また、送信元移動端末から宛先移動端末までの通信経路を検出する方式として、AODV(Ad-hoc On-demand Distance Vector Routing)方式が存在する(例えば、非特許文献1参照)。このAODV方式では、送信元移動端末は、宛先移動端末へメッセージを送信しようとする際に、既存の通信経路に有効なものが存在しない場合、経路探索プロセスにより他の移動端末の位置を把握する。更に、送信元移動端末は、隣接する移動端末(中継移動端末)へ向けて経路要求(RREQ:Route Request)パケットをブロードキャストで送信する。隣接する移動端末は、このRREQパケットを受信すると、自身に隣接する他の移動端末(中継移動端末)へRREQパケットをブロードキャストで送信する。このようなRREQパケットの転送は、宛先移動端末が発見されるまで、若しくは宛先移動端末への十分に新しい通信経路を有する中継移動端末が発見されるまで行われる。
上述したRREQパケットの転送において、中継移動端末は、最初のRREQパケットを受信した際、そのRREQパケットの送信元である移動端末のアドレスをルーティングテーブルに記録する。これにより、送信元移動端末へ向かう通信経路が確立される。その後、中継移動端末は同じRREQパケットを受信した場合には、当該RREQパケットを破棄する。宛先移動端末又は宛先移動端末への十分に新しい通信経路を有する中継移動端末は、RREQパケットを受信すると、経路応答(RREP:Route Reply)パケットをユニキャストで送り返す。
[online][平成15年9月5日検索]、インターネット<URL: http://internet.watch.impress.co.jp/www/column/wp2p/wp2p07.htm>
ところで、複数の通信端末が存在し、これら複数の通信端末のそれぞれがネットワークを管理する分散型ネットワークでは、送信元通信端末が宛先通信端末までメッセージを転送するために必要な通信経路の探索を行うために要求パケットを送信するが、この際、要求パケットが衝突したり、ネットワーク内をループすることを防止することが必要となる。
しかしながら、上述したICMA−CD方式は、基地局のみがネットワークを管理する集中型ネットワークに適用されるものであるため、分散型ネットワークには適用できない。しかも、ICMA−CD方式では、アップリンクとダウンリンクは、それぞれ周波数分割復調(FDD:Frequency Division Duplex)方式によって構成され、アップリンクはメッセージ用、ダウンリンクは制御信号用であるため、双方向の通信を行うことができない。また、上述したDBTMA方式は、宛先移動端末若しくは宛先通信端末までの通信経路を有する中継通信端末が、送信元移動端末の通信可能範囲に存在する場合にのみ対応可能であり、宛先移動端末若しくは宛先通信端末までの通信経路を有する中継通信端末が既知でない場合には対応することができない。更に、上述したAODV方式は、無線媒体のアクセスに関わるアクセス制御については、CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)等の既存のアクセス制御が用いられるため、パケットの衝突が考慮されておらず、宛先移動端末が受信するまで再送が繰り返される。このため、信頼性が低い。
本発明は、上述した問題を解決するものであり、分散型ネットワークにおける通信制御を適切に行うことが可能な通信制御方法及び通信端末を提供することを課題とする。
上述した課題を解決するために、本発明によれば、送信元通信端末と、宛先通信端末と、前記送信元通信端末と前記宛先通信端末との間の通信を中継することが可能な1又は複数の中継通信端末とにより構成される分散型ネットワークにおける通信制御方法において、前記送信元通信端末は、宛先通信端末までの通信経路を要求するための要求信号を送信し、前記要求信号を受信した中継通信端末は、該要求信号を送信し、前記要求信号を受信した宛先通信端末は、前記送信元通信端末への応答である応答信号を送信し、前記応答信号を受信した中継通信端末は、前記要求信号の送信を中止し、前記応答信号を受信した送信元通信端末は、前記宛先通信端末を発見した旨の発見信号を送信し、前記発見信号を受信した中継通信端末は、前記要求信号の送信を中止する。
また、本発明によれば、宛先通信端末及び1又は複数の中継通信端末とともに分散型ネットワークを構成する送信元通信端末において、前記宛先通信端末までの通信経路を要求するための要求信号を送信する要求信号送信手段と、前記宛先通信端末が前記要求信号の受信に応じて送信する応答信号を受信する応答信号受信手段と、前記応答信号受信手段により応答信号が受信された場合に、前記宛先通信端末を発見した旨の発見信号を送信する発見信号送信手段とを備える。
また、本発明によれば、送信元通信端末において、前記要求信号の衝突を検知する要求信号衝突検知手段と、前記要求信号衝突検知手段により要求信号の衝突が検知された場合に、該要求信号の送信を中断させるための中断信号を送信する中断信号送信手段と、前記中断信号を受信して、前記要求信号の送信を中断した中継通信端末が該要求信号の送信を再開したことにより、該要求信号が受信された場合に、該要求信号を受信中であることを示すビジー信号を送信するビジー信号送信手段とを備える。
また、本発明によれば、送信元通信端末と宛先通信端末との間の通信を中継することが可能な中継通信端末において、前記送信元通信端末が前記宛先通信端末までの通信経路を要求するための要求信号を受信する要求信号受信手段と、前記要求信号受信手段によって受信された要求信号を送信する要求信号送信手段と、前記宛先通信端末が前記要求信号を受信した際の前記送信元通信端末への応答である応答信号を、直接に又は他の中継通信端末を介して受信する応答信号受信手段と、前記応答信号受信手段により応答信号が受信された場合に、前記要求信号の送信を中止する第1の要求信号送信中止手段と、前記送信元通信端末が前記応答信号を受信した場合に送信する、前記宛先通信端末を発見した旨の発見信号を、直接に又は他の中継通信端末を介して受信する発見信号受信手段と、前記発見信号受信手段により発見信号が受信された場合に、前記要求信号の送信を中止する第2の要求信号送信中止手段とを備える。
また、本発明によれば、中継通信端末において、前記要求信号送信手段は、前記要求信号の受信から該要求信号の受信レベルに応じた所定時間が経過した後に、該要求信号を送信する。
また、本発明によれば、中継通信端末において、前記所定時間は、前記要求信号の送信元の通信端末からの距離が長いほど、短くなる。
また、本発明によれば、中継通信端末において、前記要求信号の衝突を検知する要求信号衝突検知手段と、前記要求信号衝突検知手段により要求信号の衝突が検知された場合に、該要求信号の送信を中断させるための中断信号を送信する中断信号送信手段と、前記中断信号を受信して前記要求信号の送信を中断した他の中継通信端末が該要求信号の送信を再開したことにより、該要求信号を受信した場合に、該要求信号を受信中であることを示すビジー信号を送信するビジー信号送信手段とを備える。
また、本発明によれば、中継通信端末において、前記要求信号の送信を中断させるための中断信号を受信する中断信号受信手段と、前記中断信号受信手段により中断信号が受信された場合に、前記要求信号の送信を中断する第1の要求信号送信中断手段と、前記要求信号を受信中であることを示すビジー信号を受信するビジー信号受信手段と、前記ビジー信号受信手段によりビジー信号が受信された場合であって、且つ、前記要求信号の送信が再開されていない場合に、前記要求信号の送信を中止する第3の要求信号送信中止手段とを備える。
また、本発明によれば、中継通信端末において、前記要求信号送信手段により要求信号が送信されていない場合に、信号の送信を中止する第1の信号送信中止手段と、前記要求信号受信手段により要求信号が受信されておらず、且つ、前記応答信号受信手段により応答信号が受信された場合に、信号の送信を中止する第2の信号送信中止手段とを備える。
また、本発明によれば、中継通信端末において、前記要求信号の衝突を検知する要求信号衝突検知手段と、前記要求信号衝突検知手段により要求信号の衝突が検知された場合に、妨害信号を送信する妨害信号送信手段とを備える。
また、本発明によれば、中継通信端末において、妨害信号により信号を受信することができなくなった場合に、前記要求信号の送信を中断する第2の要求信号送信中断手段を備える。
また、本発明によれば、中継通信端末において、前記要求信号送信手段は、前記要求信号を複数の制御信号に分割して送信する機能を備える。
本発明では、中継通信端末は、送信元通信端末からの要求信号を宛先通信端末へ向けて転送するが、宛先通信端末からの応答信号又は送信元通信端末からの発見信号を受信した場合には、既に当該宛先通信端末が要求信号を受信しているため、要求信号の送信を中止する。従って、隠れ端末問題を解決して無駄な送信を防止し、分散型ネットワークにおける通信制御を適切に行うことが可能となる。
本発明によれば、分散型ネットワークにおける通信制御を適切に行うことが可能となる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施するための最良の形態を説明する。
図1は、本実施形態における通信端末の構成例を示す図である。同図に示す通信端末は、後述する各実施例において分散型ネットワークの通信システムを構成するものであり、アンテナ102と、送受信部104と、当該送受信部104による送受信を制御する送受信制御部106とを備える。更に、送受信制御部106は、要求パケット送受信機能108、応答パケット送受信機能110、発見信号送受信機能112、要求パケット衝突検知機能114、中断信号送受信機能116、ビジー信号送受信機能118及び妨害信号送信機能120を備える。
以下、複数の通信端末100によって構成される分散型ネットワークの通信システムについて説明する。
(第1実施例)
図2は、第1実施例における分散型ネットワークの通信システムの構成例を示す図である。同図に示す通信システムは、通信端末100−1乃至100−4、通信端末100−101乃至100−104、有線ネットワーク300により構成される。この通信システムにおいて、通信端末100−2及び100−102は、有線ネットワーク300に接続されている。また、同図において、通信エリア200−1は、通信端末100−1が通信可能な範囲を示す。同様に、通信エリア200−2は、通信端末100−2が通信可能な範囲を示し、通信エリア200−101は、通信端末100−101が通信可能な範囲を示す。
以下、通信端末100−1及び100−101が送信元通信端末となり、通信端末100−2が宛先通信端末になり、これら以外の通信端末100が送信元通信端末100−1及び100−101と宛先通信端末100−2との間の通信を中継することが可能な中継通信端末となる場合を例に説明する。
送信元通信端末100−1内の送受信制御部106の要求パケット送受信機能108は、宛先通信端末100−2までの通信経路を確立するための要求パケットを生成し、送受信部104へ出力する。送信元通信端末100−1内の送受信部104は、この要求パケットを、アンテナ102を介して送信する。
送信元通信端末100−1に対応する通信エリア200−1内には、宛先通信端末100−2と、中継通信端末100−3及び100−4が存在する。従って、宛先通信端末100−2と、中継通信端末100−3及び100−4内の送受信部104は、アンテナ102を介して、要求パケットを受信し、送受信制御部106へ出力する。
中継通信端末100−3及び100−4内の送受信制御部106の要求パケット送受信機能108は、入力された要求パケットを、転送要求パケットとして送受信部104へ出力する。中継通信端末100−3及び100−4内の送受信部104は、この転送要求パケットを、アンテナ102を介して送信する。
宛先通信端末100−2内の送受信制御部106の応答パケット送受信機能110は、自身が宛先通信端末であるため、要求パケットが入力されると、その応答としての応答パケットを生成し、送受信部104へ出力する。宛先通信端末100−2内の送受信部104は、この応答パケットを、アンテナ102を介して送信元通信端末100−1へ送信する。
中継通信端末100−3内の送受信部104は、アンテナ102を介して、応答パケットを受信し、送受信制御部106へ出力する。中継通信端末100−3内の送受信制御部106の要求パケット送受信機能108は、応答パケットが入力されると、転送要求パケットの送信を中止する。
送信元通信端末100−1内の送受信部104は、アンテナ102を介して、応答パケットを受信し、送受信制御部106へ出力する。送信元通信端末100−1内の送受信制御部106の発見信号送受信機能112は、自身が送信元通信端末であるため、応答パケットが入力されると、宛先通信端末100−2を発見した旨の発見信号を生成し、送受信部104へ出力する。送信元通信端末100−1内の送受信部104は、この発見信号を、アンテナ102を介して送信する。
中継通信端末100−4内の送受信部104は、アンテナ102を介して、発見信号を受信し、送受信制御部106へ出力する。中継通信端末100−4内の送受信制御部106の要求パケット送受信機能108は、発見信号が入力されると、転送要求パケットの送信を中止する。
一方、送信元通信端末100−101内の送受信制御部106の要求パケット送受信機能108は、宛先通信端末100−2までの通信経路を確立するための要求パケットを生成し、送受信部104へ出力する。送信元通信端末100−101内の送受信部104は、この要求パケットを、アンテナ102を介して送信する。
送信元通信端末100−101に対応する通信エリア200−101内には、中継通信端末100−102,100−103及び100−4が存在する。従って、中継通信端末100−102、100−103及び100−104内の送受信部104は、アンテナ102を介して、要求パケットを受信し、送受信制御部106へ出力する。
中継通信端末100−102、100−103及び100−104内の送受信制御部106の要求パケット送受信機能108は、入力された要求パケットを、転送要求パケットとして送受信部104へ出力する。中継通信端末100−102、100−103及び100−104内の送受信部104は、この転送要求パケットを、アンテナ102を介して送信する。
中継通信端末100−102が送信した転送要求パケットは、有線ネットワーク300を介して宛先通信端末100−2へ送られる。宛先通信端末100−2は、転送要求パケットを受信すると、上述と同様、自身が宛先通信端末であるため、応答パケットを送信する。この応答パケットは、有線ネットワーク300を介して中継通信端末100−102へ送られる。
中継通信端末100−102内の送受信部104は、有線ネットワーク300を介して、応答パケットを受信し、送受信制御部106へ出力する。
中継通信端末100−102の送受信制御部106の要求パケット送受信機能108は、応答パケットが入力されると、転送要求パケットの送信を中止する。また、中継通信端末100−102の送受信制御部106の応答パケット送受信機能110は、応答パケットを送受信部104へ出力する。送信元通信端末100−102内の送受信部104は、この応答パケットを、アンテナ102を介して送信元通信端末100−101へ送信する。
送信元通信端末100−101内の送受信部104は、アンテナ102を介して、応答パケットを受信し、送受信制御部106へ出力する。送信元通信端末100−101内の送受信制御部106の発見信号送受信機能112は、自身が送信元通信端末であるため、応答パケットが入力されると、発見信号を生成し、送受信部104へ出力する。送信元通信端末100−101内の送受信部104は、この発見信号を、アンテナ102を介して送信する。
送信元通信端末100−101に対応する通信エリア200−101内には、中継通信端末100−103及び104が存在する。従って、中継通信端末100−103及び100−104内の送受信部104は、アンテナ102を介して、発見信号を受信し、送受信制御部106へ出力する。中継通信端末100−103及び100−104内の送受信制御部106の要求パケット送受信機能108は、発見信号が入力されると、転送要求パケットの送信を中止する。
このように、本実施例では、中継通信端末100は、送信元通信端末100−1及び100−101からの要求パケットを宛先通信端末100−2へ向けて転送するが、宛先通信端末100−2からの応答パケット又は送信元通信端末100−1及び100−101からの発見信号を受信した場合には、既に当該宛先通信端末100−2が要求パケットを受信しており、通信経路の確立が可能になっているため、要求パケットの送信を中止する。従って、隠れ端末問題を解決して無駄な送信を防止することができる。
(第2実施例)
第2実施例における分散型ネットワークの通信システムの構成例は、図2に示す通信システムの構成例と同一である。本実施例では、中継通信端末100は、要求パケット又は転送要求パケットの受信から所定時間(バックオフタイム)が経過した後に、転送要求パケットを送信する。図3は、通信端末100における要求パケット又は転送要求パケットの受信レベルと、これらパケットの送信元の通信端末100からの距離との対応を示す図である。同図に示すように、要求パケット又は転送要求パケットを受信する通信端末100は、送信元の通信端末100からの距離が離れるほど、その受信における受信レベルが小さくなる。本実施例では、通信端末100は、受信した要求パケットまたは転送要求パケットの受信レベルが図3に示すPrthを超える場合には、コンテンションウィンドウサイズ(CW)の1/2からコンテンションウィンドウズ(登録商標)サイズ(CW)の間の何れかの値をバックオフタイムとして選択する。一方、通信端末100は、受信した要求パケットまたは転送要求パケットの受信レベルが図3に示すPrth以下である場合には、0からコンテンションウィンドウサイズ(CW)の1/2の間の何れかの値をバックオフタイムとして選択する。
例えば、図2における、送信元通信端末としての通信端末100−101、中継通信端末としての通信端末100−103及び通信端末100−102において、通信端末100−101と通信端末100−103との間の距離が図3に示すr未満であり、通信端末100−101と通信端末100−102との間の距離が図3に示すr以上であるものとする。
この場合、送信元通信端末100−101が要求パケットを送信すると、中継通信端末100−103が当該要求パケットを受信した際の受信レベルは図3のPrthを超え、中継通信端末100−102が当該要求パケットを受信した際の受信レベルはPrth以下となる。このため、中継通信端末100−103内の送信制御部104の要求パケット送受信機能108は、要求パケットを受信してから、コンテンションウィンドウサイズ(CW)の1/2からコンテンションウィンドウズ(登録商標)サイズ(CW)の間の何れかの値に対応するバックオフタイムが経過した後に、送受信部104及びアンテナ102を介して、転送要求パケットを送信する。一方、中継通信端末100−102内の送信制御部104の要求パケット送受信機能108は、要求パケットを受信してから、0からコンテンションウィンドウサイズ(CW)の1/2の間の何れかの値に対応するバックオフタイムが経過した後に、送受信部104及びアンテナ102を介して、転送要求パケットを送信する。
このように、各中継通信端末100が転送要求パケットを送信するタイミングを異ならせることを可能とすることで、転送要求パケットの衝突を抑制し、無線資源を有効に利用することが可能となる。特に、本実施例では、送信元の通信端末100からの距離が遠い中継通信端末100ほど、迅速に転送要求パケットを送信するため、転送要求パケットが宛先通信端末100に到着するまでの時間を短縮することができる。
(第3実施例)
図4は、第3実施例における分散型ネットワークの通信システムの構成例を示す図である。同図に示す通信システムは、通信端末100−11乃至100−15、通信端末100−101乃至100−104、有線ネットワーク300により構成される。同図において、通信エリア200−11は、通信端末100−11が通信可能な範囲を示す。同様に、通信エリア200−15は、通信端末100−15が通信可能な範囲を示し、通信エリア200−101は、通信端末100−101が通信可能な範囲を示す。また、図5は、第3実施例における信号の送受信タイミングを示す。
以下、通信端末100−11が送信元通信端末となる場合を例に説明する。
送信元通信端末100−11内の送受信制御部106の要求パケット送受信機能108は、要求パケットを生成し、送受信部104及びアンテナ102を介して送信する(図5の1)。
送信元通信端末100−11に対応する通信エリア200−11内には、通信端末100−12、100−13及び100−14が存在し、宛先通信端末は存在しない。従って、通信端末100−12、100−13及び100−14は中継通信端末となる。これら中継通信端末100−12、100−13及び100−14は、要求パケットを受信する(図5の2、3及び4)。
ここで、中継通信端末100−12及び100−13が同一のバックオフタイムを有し、中継通信端末100−14がこれら中継通信端末100−12及び100−13よりも長いバックオフタイムを有しているものとする。この場合、中継通信端末100−12及び100−13が同時に、中継通信端末100−14よりも先に転送要求パケットを送信することになる。即ち、中継通信端末100−12及び100−13内の送受信制御部106の要求パケット送受信機能108は、要求パケットの受信からバックオフタイムが経過した後に、要求パケットを分割した転送要求パケットを、送受信部104及びアンテナ102を介して送信する(図5の5及び6)。
送信元通信端末100−11に対応する通信エリア200−11及び中継通信端末100−15に対応する通信エリア200−15内には、中継通信端末100−12及び100−13が存在する。従って、送信元通信端末100−11及び中継通信端末100−15には、中継通信端末100−12及び100−13からの転送要求パケットが到着する(図5の7、8)。
送信元通信端末100−11内の送受信制御部106の要求パケット衝突検知機能114は、中継通信端末100−12及び100−13からの転送要求パケットの衝突を検知する。そして、宛先通信端末100−11内の送受信制御部106の中断信号送受信機能116は、転送要求パケットの衝突が検知されると、当該転送要求パケットの送信を中断させるための中断信号を生成し、送受信部104及びアンテナ102を介して送信する(図5の9)。
送信元通信端末100−11に対応する通信エリア200−11内に存在する中継通信端末100−12、100−13及び100−14は、中断信号を受信する。(図5の10、11及び12)。中継通信端末100−12及び100−13内の送受信制御部106の要求パケット送受信機能118は、中断信号が入力されると、転送要求パケットの送信を中断する。
その後、中継通信端末100−12が転送要求パケットの送信を再開したとする(図5の13)。この場合、送信元通信端末100−11、中継通信端末100−13及び100−15は、中継通信端末100−12からの転送要求パケットを受信する(図5の14、15及び16)。
送信元通信端末100−11内の送受信制御部106のビジー信号送受信機能118は、転送要求パケットが入力されると、転送要求パケットを受信中であることを示すビジー信号を生成し、間欠的に受信する転送要求パケットの間に組み込ませた上で、送受信部104及びアンテナ102を介して送信する(図5の17)。
中継通信端末100−12、100−13及び100−14は、ビジー信号を受信する(図5の18、19及び20)。中継通信端末100−13及び100−14内の送受信制御部106の要求パケット送受信機能118は、ビジー信号が入力される間、転送要求パケットの送信中断を継続する。一方、既に転送要求パケットの送信を再開している中継通信端末100−12内の送受信制御部106の要求パケット送受信機能118は、ビジー信号が入力されても、転送要求パケットの送信を継続する。
このように、本実施例では、通信端末100が転送要求パケットの衝突を検知した場合に、周囲の通信端末100に対して、当該転送要求パケットの送信を中断させるための中断信号を送信する。そして、この中断信号を受信した通信端末100は転送要求パケットの送信を中断する。更に、何れかの通信端末100が転送要求パケットの送信を再開した場合に、その転送要求パケットを受信した通信端末100は、周囲の通信端末100に対して、転送要求パケットを受信中であることを示すビジー信号を送信する。そして、このビジー信号を受信した通信端末100は、転送要求パケットの送信中断を継続する。従って、転送要求パケットの衝突が頻発することを防止することができる。
(第4実施例)
図6は、第1実施例における分散型ネットワークの通信システムの構成例を示す図である。同図に示す通信システムは、通信端末100−21乃至100−25、通信端末100−101乃至100−104、有線ネットワーク300により構成される。同図において、通信エリア200−21は、通信端末100−21が通信可能な範囲を示す。同様に、通信エリア200−25は、通信端末100−25が通信可能な範囲を示し、通信エリア200−101は、通信端末100−101が通信可能な範囲を示す。
以下、通信端末100−21が送信元通信端末となり、通信端末100−25が宛先通信端末となり、これら以外の通信端末100が送信元通信端末100−21と宛先通信端末100−25との間の通信を中継することが可能な中継通信端末となる場合を例に説明する。
送信元通信端末100−21内の送受信制御部106の要求パケット送受信機能108は、要求パケットを生成し、送受信部104及びアンテナ102を介して送信する。
送信元通信端末100−21に対応する通信エリア200−21内には、通信端末100−22及び100−23が存在し、宛先通信端末100−25は存在しない。従って、通信端末100−22及び100−23は中継通信端末となる。これら中継通信端末100−22及び100−23は、送信元通信端末100−21からの要求パケットを受信する。
ここで、中継通信端末100−22が中継通信端末100−23よりも長いバックオフタイムを有しているものとする。この場合、中継通信端末100−22内の送受信制御部106の要求パケット送受信機能108は、バックオフタイムの経過後に、入力された要求パケットを、転送要求パケットとして、送受信部104及びアンテナ102を介して送信する。中継通信端末100−22は、転送要求パケットの送信に成功すると、自発状態となる。一方、中継通信端末100−23は、要求パケットを受信したが、転送要求パケットを送信していないため、消極状態となる。
宛先通信端末100−25に対応する通信エリア200−25内には、中継通信端末100−22が存在する。従って、中継通信端末100−25は、中継通信端末100−22からの転送要求パケットを受信する。宛先通信端末100−25内の送受信制御部106の応答パケット送受信機能110は、自身が宛先通信端末であるため、転送要求パケットが入力されると、その応答としての応答パケットを生成し、送受信部104及びアンテナ102を介して送信する。
自発状態の中継通信端末100−22は、この応答パケットを受信し、送信する。一方、消極状態の中継通信端末100−23は、応答パケットを受信しても、送信しない。具体的には、中継通信端末100−23内の送受信制御部106の応答パケット送受信機能110は、自身が消極状態であるため、応答パケットの送信を中止する。同様に、中継通信端末100−23内の送受信制御部106の要求パケット送受信機能108は、自身が消極状態であるため、転送要求パケットの送信を中止する。
また、中継通信端末100−24は、応答パケットを受信するが、転送要求パケットを受信していないにもかかわらず、応答パケットを受信したため、消極状態となる。この場合、中継通信端末100−24内の送受信制御部106の応答パケット送受信機能110は、自身が消極状態であるため、応答パケットの送信を中止する。
このように、本実施例では、中継通信端末100は、転送要求パケットを送信した場合に自発状態となり、転送要求パケットを送信していない場合や、転送要求パケットを受信していないにもかかわらず応答パケットを受信した場合には、消極状態となる。そして、消極状態となった中継通信端末100は、転送要求パケット及び応答パケットの送信を行わないようにすることで、無線資源の効率的利用を図るとともに、転送要求パケットや応答パケットがネットワーク内でループすることが防止される。
(第5実施例)
図7は、第5実施例における分散型ネットワークの通信システムの構成例を示す図である。同図に示す通信システムは、通信端末100−31乃至100−36、通信端末100−101乃至100−104、有線ネットワーク300により構成される。同図において、通信エリア200−31乃至200−36は、それぞれ通信端末100−31乃至100−36が通信可能な範囲を示す。同様に、通信エリア200−101は、通信端末100−101が通信可能な範囲を示す。
以下、通信端末100−31が送信元通信端末となる場合を例に説明する。
送信元通信端末100−31内の送受信制御部106の要求パケット送受信機能108は、要求パケットを生成し、送受信部104及びアンテナ102を介して送信する。
送信元通信端末100−31に対応する通信エリア200−31内には、通信端末100−32及び100−33が存在し、宛先通信端末は存在しない。従って、通信端末100−32及び100−33は中継通信端末となる。これら中継通信端末100−32及び100−33は、送信元通信端末100−31からの要求パケットを受信し、更に、この要求パケットを、転送要求パケットとして送信する。中継通信端末100−32及び100−33は、転送要求パケットの送信に成功すると、自発状態となる。
中継通信端末100−32に対応する通信エリア200−32内には、中継通信端末100−34が存在し、中継通信端末100−33に対応する通信エリア200−33内には、中継通信端末100−35が存在し、宛先通信端末は存在しない。従って、通信端末100−34及び100−35は中継通信端末となり、中継通信端末100−32及び100−33からの転送要求パケットを受信し、更に送信する。
中継通信端末100−34及び100−35からの転送要求パケットは、中継通信端末100−32及び100−33によって受信される。この場合、中継通信端末100−32及び100−33内の送受信制御部106のビジー信号送受信機能118は、転送要求パケットを受信中であることを示すビジー信号を生成し、送受信部104及びアンテナ102を介して送信する。このビジー信号は、中継通信端末100−34及び100−35によって受信される。
一方、中継通信端末100−34に対応する通信エリア200−34内と、中継通信端末100−35に対応する通信エリア200−35内の双方に存在する中継通信端末100−36には、中継通信端末100−34及び100−35からの転送要求パケットが到着する。このため、中継通信端末100−36内の送受信制御部106の要求パケット衝突検知機能114は、転送要求パケットの衝突を検知する。そして、中継通信端末100−36内の送受信制御部106の妨害信号送信機能120は、転送要求パケットの衝突が検知されると、妨害信号を生成し、送受信部104及びアンテナ102を介して送信する。
この妨害信号により、中継通信端末100−34及び100−35は、中継通信端末100−32及び100−33からのビジー信号を受信することができなくなる。この場合、中継通信端末100−34及び100−35内の送受信制御部106の要求パケット送受信機能108は、転送要求パケットの送信を中断する。
このように、本実施例では、通信端末100が転送要求パケットの衝突を検知した場合に、周囲の通信端末100に対して、妨害信号を送信する。そして、この妨害信号により、他の信号を受信することができなくなった通信端末100は転送要求パケットの送信を中断する。従って、転送要求パケットの衝突が頻発することを防止することができる。
次に、本実施形態の通信端末100の動作を、フローチャートを参照しつつ、説明する。
図8は、通信端末100の第1の動作を示すフローチャートである。このフローチャートは、通信端末100が宛先通信端末又は中継通信端末である場合の動作を示す。
通信端末100は、要求パケット又は転送要求パケットの受信を開始すると(ステップ101)、これらパケットの衝突を検知したか否かを判定する(ステップ102)。衝突を検知した場合には、通信端末100は妨害信号を送信する(ステップ103)。一方、衝突を検知しない場合には、通信端末100は、要求パケット又は転送要求パケットの受信が完了した後に(ステップ104)、自身が宛先通信端末であるか否かを判定する(ステップ105)。自身が宛先通信端末である場合、通信端末100は、応答パケットを送信する(ステップ106)。
一方、自身が宛先通信端末でない場合、即ち、自身が中継通信端末である場合、通信端末100は、受信した要求パケット又は転送要求パケットの受信レベルが図3に示すPrthよりも大きいか否かを判定する(ステップ107)。通信端末100は、受信レベルが-Prth以下である場合には、0からコンテンションウィンドウサイズ(CW)の1/2の間の何れかの値をバックオフタイムとして選択する(ステップ108)。一方、受信レベルがPrthよりも大きい場合には、通信端末100は、コンテンションウィンドウサイズ(CW)の1/2からコンテンションウィンドウズ(登録商標)サイズ(CW)の間の何れかの値をバックオフタイムとして選択する(ステップ109)。
次に、通信端末100は、バックオフタイムが0であるか否かを判定する(ステップ110)。バックオフタイムが0である場合、通信端末100は、転送要求パケットの送信を開始する(ステップ111)。更に、通信端末100は、ビジー信号を受信したか否かを判定する(ステップ112)。ビジー信号を受信した場合、通信端末100は、更に、中断信号を受信したか否かを判定する(ステップ113)。中断信号を受信していない場合、通信端末100は、転送要求パケットの送信を完了した後に(ステップ115)、自発状態となる。一方、ステップ112においてビジー信号を受信していないと判断された場合、又はステップ113において中断信号を受信したと判断した場合、通信端末100は、転送要求パケットの送信を中断し(ステップ116)、再び、受信した要求パケット又は転送要求パケットの受信レベルが図3に示すPrthよりも大きいか否かの判定(ステップ107)以降の動作を繰り返す。
一方、ステップ110においてバックオフタイムが0でないと判断した場合、通信端末100は、チャネルの利用を検出したか否かを判定する(ステップ117)。チャネルの利用を検出していない場合、通信端末100は、更に発見信号を受信したか否かを判定する(ステップ118)。発見信号を受信していない場合、通信端末100は、更に完全な転送要求パケットを受信したか否かを判定する(ステップ119)。完全な転送要求パケットを受信していない場合、通信端末100は、更にビジー信号を受信したか否かを判定する(ステップ121)。ビジー信号を受信していない場合、通信端末100は、バックオフタイムを減算し(ステップ122)、再び、バックオフタイムが0であるか否かの判定(ステップ110)以降の動作を繰り返す。
一方、ステップ117においてチャネルの利用を検出したと判断した場合、又は、ステップ121においてビジー信号を受信したと判断した場合、通信端末100は、再び受信した要求パケット又は転送要求パケットの受信レベルが図3に示すPrthよりも大きいか否かの判定(ステップ107)以降の動作を繰り返す。また、ステップ118において発見信号を受信したと判断した場合、又は、ステップ119において完全な転送要求パケットを受信したと判断した場合、通信端末100は、消極状態となる(ステップ120)。
図9は、通信端末100の第2の動作を示すフローチャートである。このフローチャートは、通信端末が送信元通信端末又は中継通信端末である場合の動作を示す。
通信端末100は、転送要求パケットを受信したか否かを判定する(ステップ201)。転送要求パケットを受信した場合には、通信端末100はビジー信号を送信する(ステップ202)。一方、転送要求パケットを受信していない場合には、通信端末100は、更に転送要求パケットの衝突を検知したか否かを判定する(ステップ203)。転送要求パケットの衝突を検知した場合、通信端末100は、中断信号を送信する(ステップ204)。
一方、転送要求パケットの衝突を検知していない場合には、通信端末100は、更に応答パケットを受信した否かを判定する(ステップ205)。応答パケットを受信していない場合には、通信端末100は、転送要求パケットを受信したか否かの判定する(ステップ201)以降の動作を繰り返す。一方、応答パケットを受信した場合には、通信端末100は発見信号を送信し(ステップ206)、自身が送信元通信端末であるか否かを判定する(ステップ207)。自身が送信元通信端末である場合には、一連の動作が終了する。一方、自身が送信元通信端末でない場合、即ち、自身が中継通信端末である場合には、通信端末100は、受信した応答パケットを送信する(ステップ208)。
なお、第3実施例では、送受信制御部106の要求パケット送受信機能108は、転送要求パケットを分割して送信したが、第1、第2、第4及び第5実施例においても、同様に、送受信制御部106の要求パケット送受信機能108が、転送要求パケット送信する際、複数の制御パケットに分割して送信し、衝突検出時にこの制御パケット間に中断信号を組み込んで送信しても良い。これにより、衝突検出のために新たなチャネルを設ける必要なく、経路を検索するために利用するチャネルを用いて転送要求パケットの衝突を防ぐと共に、無線リソースを効率的に利用することができる。
通信端末の構成例を示す図である。 第1及び第2実施例における通信システムの構成例を示す図である。 受信レベルと距離との関係を示す図である。 第3実施例における通信システムの構成例を示す図である。 信号の送受信タイミングを示す図である。 第4実施例における通信システムの構成例を示す図である。 第5実施例における通信システムの構成例を示す図である。 通信端末の第1の動作を示すフローチャートである。 通信端末の第2の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
100 通信端末
102 アンテナ
104 送受信部
106 送受信制御部
108 要求パケット送受信機能
110 応答パケット送受信機能110
112 発見信号送受信機能
114 要求パケット衝突検知機能
116 中断信号送受信機能
118 ビジー信号送受信機能
120 妨害信号送信機能

Claims (12)

  1. 送信元通信端末と、宛先通信端末と、前記送信元通信端末と前記宛先通信端末との間の通信を中継することが可能な1又は複数の中継通信端末とにより構成される分散型ネットワークにおける通信制御方法において、
    前記送信元通信端末は、宛先通信端末までの通信経路を要求するための要求信号を送信し、
    前記要求信号を受信した中継通信端末は、該要求信号を送信し、
    前記要求信号を受信した宛先通信端末は、前記送信元通信端末への応答である応答信号を送信し、
    前記応答信号を受信した中継通信端末は、前記要求信号の送信を中止し、
    前記応答信号を受信した送信元通信端末は、前記宛先通信端末を発見した旨の発見信号を送信し、
    前記発見信号を受信した中継通信端末は、前記要求信号の送信を中止し、
    前記要求信号の衝突を検知した送信元通信端末は、該要求信号の送信を中断させるための中断信号を送信する通信制御方法。
  2. 宛先通信端末及び1又は複数の中継通信端末とともに分散型ネットワークを構成する送信元通信端末において、
    前記宛先通信端末までの通信経路を要求するための要求信号を送信する要求信号送信手段と、
    前記宛先通信端末が前記要求信号の受信に応じて送信する応答信号を受信する応答信号受信手段と、
    前記応答信号受信手段により応答信号が受信された場合に、前記宛先通信端末を発見した旨の発見信号を送信する発見信号送信手段と、
    前記要求信号の衝突を検知する要求信号衝突検知手段と、
    前記要求信号衝突検知手段により要求信号の衝突が検知された場合に、該要求信号の送信を中断させるための中断信号を送信する中断信号送信手段と、
    を備える送信元通信端末。
  3. 請求項2に記載の送信元通信端末において、
    前記中断信号を受信して、前記要求信号の送信を中断した中継通信端末が該要求信号の送信を再開したことにより、該要求信号が受信された場合に、該要求信号を受信中であることを示すビジー信号を送信するビジー信号送信手段と、
    を備える送信元通信端末。
  4. 送信元通信端末と宛先通信端末との間の通信を中継することが可能な中継通信端末において、
    前記送信元通信端末が前記宛先通信端末までの通信経路を要求するための要求信号を受信する要求信号受信手段と、
    前記要求信号受信手段によって受信された要求信号を送信する要求信号送信手段と、
    前記宛先通信端末が前記要求信号を受信した際の前記送信元通信端末への応答である応答信号を、直接に又は他の中継通信端末を介して受信する応答信号受信手段と、
    前記応答信号受信手段により応答信号が受信された場合に、前記要求信号の送信を中止する第1の要求信号送信中止手段と、
    前記送信元通信端末が前記応答信号を受信した場合に送信する、前記宛先通信端末を発見した旨の発見信号を、直接に又は他の中継通信端末を介して受信する発見信号受信手段と、
    前記発見信号受信手段により発見信号が受信された場合に、前記要求信号の送信を中止する第2の要求信号送信中止手段と、
    前記要求信号の衝突を検知する要求信号衝突検知手段と、
    前記要求信号衝突検知手段により要求信号の衝突が検知された場合に、該要求信号の送信を中断させるための中断信号を送信する中断信号送信手段と、
    を備える中継通信端末。
  5. 請求項4に記載の中継通信端末において、
    前記要求信号送信手段は、前記要求信号の受信から該要求信号の受信レベルに応じた所定時間が経過した後に、該要求信号を送信する中継通信端末。
  6. 請求項5に記載の中継通信端末において、
    前記所定時間は、前記要求信号の送信元の通信端末からの距離が長いほど、短くなる中継通信端末。
  7. 請求項4乃至6の何れかに記載の中継通信端末において、
    前記中断信号を受信して前記要求信号の送信を中断した他の中継通信端末が該要求信号の送信を再開したことにより、該要求信号を受信した場合に、該要求信号を受信中であることを示すビジー信号を送信するビジー信号送信手段と、
    を備える中継通信端末。
  8. 請求項4乃至6の何れかに記載の中継通信端末において、
    前記要求信号の送信を中断させるための中断信号を受信する中断信号受信手段と、
    前記中断信号受信手段により中断信号が受信された場合に、前記要求信号の送信を中断する第1の要求信号送信中断手段と、
    前記要求信号を受信中であることを示すビジー信号を受信するビジー信号受信手段と、
    前記ビジー信号受信手段によりビジー信号が受信された場合であって、且つ、前記要求信号の送信が再開されていない場合に、前記要求信号の送信を中止する第3の要求信号送信中止手段と、
    を備える中継通信端末。
  9. 請求項4乃至6の何れかに記載の中継通信端末において、
    前記要求信号送信手段により要求信号が送信されていない場合に、要求信号及び応答信号の送信を中止する第1の信号送信中止手段と、
    前記要求信号受信手段により要求信号が受信されておらず、且つ、前記応答信号受信手段により応答信号が受信された場合に、該応答信号の送信を中止する第2の信号送信中止手段と、
    を備える中継通信端末。
  10. 請求項4乃至6の何れかに記載の中継通信端末において、
    前記要求信号の衝突を検知する要求信号衝突検知手段と、
    前記要求信号衝突検知手段により要求信号の衝突が検知された場合に、妨害信号を送信する妨害信号送信手段と、
    を備える中継通信端末。
  11. 請求項4乃至6の何れかに記載の中継通信端末において、
    妨害信号により信号を受信することができなくなった場合に、前記要求信号の送信を中断する第2の要求信号送信中断手段を備える中継通信端末。
  12. 請求項4に記載の中継通信端末において、
    前記要求信号送信手段は、前記要求信号を複数の制御信号に分割して送信する機能を備える中継通信端末。
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