JP4183502B2 - 圧縮機 - Google Patents

圧縮機 Download PDF

Info

Publication number
JP4183502B2
JP4183502B2 JP2002378590A JP2002378590A JP4183502B2 JP 4183502 B2 JP4183502 B2 JP 4183502B2 JP 2002378590 A JP2002378590 A JP 2002378590A JP 2002378590 A JP2002378590 A JP 2002378590A JP 4183502 B2 JP4183502 B2 JP 4183502B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
orifice
packing
oil
hole
lubricating oil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2002378590A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004211550A (ja
Inventor
創 佐藤
真実 竹内
基紀 水島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2002378590A priority Critical patent/JP4183502B2/ja
Publication of JP2004211550A publication Critical patent/JP2004211550A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4183502B2 publication Critical patent/JP4183502B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C29/00Component parts, details or accessories of pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C18/00 - F04C28/00
    • F04C29/02Lubrication; Lubricant separation
    • F04C29/026Lubricant separation
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C18/00Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
    • F04C18/02Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
    • F04C18/0207Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form
    • F04C18/0215Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form where only one member is moving

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Compressor (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷凍機等において冷媒ガス等を圧縮する圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】
冷凍装置や空調装置等を構成する冷凍機において、冷媒ガスを圧縮させる圧縮機の一つとして、例えばスクロール型圧縮機が配設されている。
【0003】
このスクロール型圧縮機には、ハウジング内にスクロール型圧縮機構が備えられており、このスクロール型圧縮機構は、固定スクロール部材と、旋回スクロール部材とから構成されている。
旋回スクロール部材は、モータ等の駆動源と連結され、固定スクロール部材に対して旋回運動することによって、内部に導入された冷媒ガスを圧縮する。
このようなスクロール型圧縮機には、スクロール型圧縮機構内部の潤滑や冷却等のために潤滑油が必要とされる。
【0004】
この従来のスクロール型圧縮機には、潤滑油を貯留する油溜室が備えられ、ハウジング内には、上述のスクロール型圧縮機構に潤滑油を供給する油戻し通路が形成されている。
【0005】
この際、スクロール型圧縮機構内へ圧縮された高圧の冷媒ガスが油戻し通路から漏れ出ないようにさせるため、また、冷媒ガスへ混入する潤滑油量を抑制するために、油戻し通路は長く、通路幅は狭く形成されている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−082335号公報(第1図、第2図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の圧縮機においては、ハウジング内にこの油戻し通路が配設されているので潤滑油流量を絞るためには、ハウジングを大きくして通路長を長くするか、通路幅を狭く精密な加工を行う必要があった。
また、通路幅を狭くすることによって、潤滑油内に混入された異物が油戻し通路を遮断する可能性があった。
【0008】
本発明は上記事情に鑑みて成されたものであり、限られた油戻し通路長において潤滑油量を効果的に絞るとともに、油戻し通路の加工性とメンテナンス性を向上させ、圧縮機の小型化を図ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
請求項1に記載の発明は、ハウジング内の圧縮機構の冷媒ガス吐出側に設けられ冷媒ガスから潤滑油を分離させる油分離機構と、分離された潤滑油を貯留する油溜室と、該油溜室から圧縮機構の冷媒ガス吸入側に潤滑油を戻す油戻し通路とを備える圧縮機であって、前記油戻し通路内には、流通する潤滑油の流量を制御する油流量制御機構が備えられ、該油流量制御機構は、オリフィス孔を有するオリフィス部材と、パッキン孔を有するパッキンとが交互に複数連設され、これらのオリフィス孔とパッキン孔とが連通されて潤滑油の流路が形成される多段オリフィスを備え、前記多段オリフィスには、前記オリフィス部材 に複数のオリフィス孔が形成され、複数の前記オリフィス部材の間に配設される前記パッキンは、前記連設方向に互いに対向する前記オリフィス孔を連通させて連設方向流路を複数形成する複数の前記パッキン孔を有し、複数の前記オリフィス部材の両端に配設される前記パッキンは、一つの前記連設方向流路の下流端と他の前記連設方向流路の上流端とを連通させる折返し用パッキン孔を有し、複数の前記連設方向流路を一つの流路として連通させていることを特徴とする。
【0010】
この圧縮機は、油戻し通路にオリフィス部材とパッキンとが交互に連設された多段オリフィスが配設されているので、潤滑油の油溜室から圧縮機構の冷媒ガス吸入側へ、潤滑油が複数のオリフィス孔を有する多段オリフィスで絞られて供給される。これによって、圧縮された冷媒ガス圧力を低下させることなく潤滑油を効果的に絞って供給させることができる。
また、この圧縮機は、多段オリフィスに複数の連設方向流路が折返されて一つの流路として連通されているので、より長い流体の流路長をより多数のオリフィス孔を介して確保でき、圧力損失量を増加させることができる。
【0011】
請求項2に記載の発明は、ハウジング内の圧縮機構の冷媒ガス吐出側に設けられ冷媒ガスから潤滑油を分離させる油分離機構と、分離された潤滑油を貯留する油溜室と、該油溜室から圧縮機構の冷媒ガス吸入側に潤滑油を戻す油戻し通路とを備える圧縮機であって、前記油戻し通路内には、流通する潤滑油の流量を制御する油流量制御機構が備えられ、該油流量制御機構は、オリフィス孔を有するオリフィス部材と、パッキン孔を有するパッキンとが交互に複数連設され、これらのオリフィス孔とパッキン孔とが連通されて潤滑油の流路が形成される多段オリフィスを備え、前記多段オリフィスには、前記パッキンに複数の前記パッキン孔が形成され、上流側の前記オリフィス孔に連通する一つの前記パッキン孔と、下流側の前記オリフィス孔に連通する他の前記パッキン孔とを、直接又は異なる別のパッキン孔を介して連通させるパッキン内微細孔又はパッキン孔毛細管路を備えていることを特徴とする。
【0012】
この圧縮機は、油戻し通路にオリフィス部材とパッキンとが交互に連設された多段オリフィスが配設されているので、潤滑油の油溜室から圧縮機構の冷媒ガス吸入側へ、潤滑油が複数のオリフィス孔を有する多段オリフィスで絞られて供給される。これによって、圧縮された冷媒ガス圧力を低下させることなく潤滑油を効果的に絞って供給させることができる。
また、この圧縮機は、多段オリフィスのパッキンにパッキン孔と、パッキン内微細孔又はパッキン孔毛細管路とが設けられているので、パッキン自体でもより長い流体の流路長を確保でき、圧力損失量を増加させることができる。
【0013】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の圧縮機において、前記油流量制御機構は、前記多段オリフィスとキャピラリとが前記油戻し通路方向に連設されて構成されていることを特徴とする。
【0014】
この圧縮機は、油戻し通路に多段オリフィスとキャピラリとが配設されているので、多段オリフィスだけでは絞りが不十分な場合でも、キャピラリの効果によってさらに潤滑油量を絞ることが可能になる。また、多段オリフィスのオリフィス部材枚数に制限がある場合でも、同様にキャピラリの効果によって潤滑油量を絞ることが可能になる。
【0015】
請求項4に記載の発明は、請求項1からの何れかに記載の圧縮機において、前記多段オリフィスには、前記オリフィス部材及び前記パッキンが、それぞれ外周部に位置決め用の部材側凹部又は部材側凸部が形成され、前記取付対象物の貫通孔には、内周面に前記部材側凹部又は部材側凸部に係合する孔側凸部又は孔側凹部が形成されていることを特徴とする。
【0016】
この圧縮機は、多段オリフィスのオリフィス部材及びパッキンに凹部又は凸部が形成され、これら凹部又は凸部に係合する凸部又は凹部が油戻し通路内周面に形成されているので、両者が係合されることによって、組立て時にオリフィス部材及びパッキンを位置決めしやすい。
【0017】
請求項5に記載の発明は、請求項1から4の何れかに記載の圧縮機であって、前記多段オリフィスには、少なくとも一つの前記オリフィス部材の上流側に位置する前記流体の流路内に前記オリフィス孔の径よりも小さい網目のメッシュ部材が配設されていることを特徴とする。
【0018】
この圧縮機の多段オリフィスには、オリフィス部材の上流側にオリフィス孔の径よりも小さい網目のメッシュ部材が配設されているので、多段オリフィスに流入しようとする異物がメッシュで除去されて、オリフィス孔に異物が詰まるのが抑制される。
【0019】
請求項6に記載の発明は、請求項1からの何れかに記載の圧縮機であって、前記多段オリフィスは、前記オリフィス部材と前記パッキンとが内部貫通孔に連設されて構成されるプラグ部材を備え、該プラグ部材を前記油戻し通路に着脱させる着脱機構を備えていることを特徴とする。
【0020】
この圧縮機は、多段オリフィスにプラグ部材を備え、このプラグ部材を油戻し通路に着脱させる着脱機構を備えているので、流量制御量の変更が生じた場合やメンテナンス等で、容易に取外しや取換えが可能になる。
【0021】
請求項7に記載の発明は、請求項に記載の圧縮機であって、前記多段オリフィスは、前記着脱機構が、前記プラグ部材の外周面に形成された雄ねじ部と、前記油戻し通路内面に形成され前記雄ねじ部と螺合される雌ねじ部とで構成されていることを特徴とする。
【0022】
この圧縮機は、多段オリフィスのプラグ部材面に雄ねじ部が形成され、油戻し通路内面には雌ねじ部が形成されているので、オリフィス部材とパッキンとを組立後にねじ方式によって圧縮機に容易に着脱させることができる。
【0023】
請求項8に記載の発明は、ハウジング内の圧縮機構の冷媒ガス吐出側に設けられ冷媒ガスから潤滑油を分離させる油分離機構と、分離された潤滑油を貯留する油溜室と、該油溜室から圧縮機構の冷媒ガス吸入側に潤滑油を戻す油戻し通路とを備える圧縮機であって、該油流量制御機構には、複数のオリフィス孔を有するオリフィス部材が備えられ、前記オリフィス部材が前記該油流量制御機構が有する内部流路に折り返し流路を形成する折り返し部の壁を構成し、当該折り返し部と前記オリフィス孔とが連通されていることを特徴とする。
【0024】
この圧縮機は、内部流路の折り返し流路を形成する折り返し部とオリフィス孔とを連通させる構成とすることにより、限られた空間内で複数のオリフィスを設けることができ、ひいては、流量制御を微細に行うことを可能とする流量制御機構をコンパクトに備えることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1及び図2は本発明にかかる圧縮機の一例としての第1の参考実施形態を示す。
図1において、圧縮機10には、筒形状のハウジング12と、このハウジング12内部に圧縮機構14とが設けられている。
【0026】
スクロール型圧縮機構14は、軸受16を介して回転軸18を支持する固定スクロール部材20と、回転軸18に配設された旋回スクロール部材22とから構成されている。
【0027】
固定スクロール部材20は、固定側端板24と、この固定側端板24の内面に立設された渦巻状の固定側渦巻体26と、固定側端板24の周縁部に形成された円筒状の周壁部28とから構成される。この固定側端板24の中央部には、冷媒ガスを吐出させる吐出口30が設けられている。
【0028】
旋回スクロール部材22は、固定側端板24に対向するように配設されている旋回側端板32と、この旋回側端板32の内面に立設され、固定側渦巻体26と噛み合わされた渦巻状の旋回側渦巻体34とを備えている。
【0029】
固定スクロール部材20と旋回スクロール部材22とは、互いに所定の距離だけ偏心した状態で、固定側渦巻体26と旋回側渦巻体34との互いの側面が複数箇所で線接触するよう、180度の位相差をもって噛み合わされている。この噛み合わされることによって形成される密閉空間P内にて冷媒が圧縮される。
これらの線接触部分等の摩擦を低減させ、また、冷却させるために、潤滑油が供給される。
【0030】
ハウジング12は、旋回スクロール部材22を収納する前側ハウジング12Aと、固定スクロール部材20から構成される中央部ハウジング12Bと、冷媒ガスを排出する後側ハウジング12Cとから構成されている。中央部ハウジング12Bには、圧縮する冷媒ガスをスクロール型圧縮機構14に導入する吸入口38が設けられ、後側ハウジング12Cには圧縮された高圧の冷媒ガスを外部へ導く排出口40が設けられている。
【0031】
また、中央部ハウジング12Bと後側ハウジング12Cとの接触面には、スクロール型圧縮機構14から吐出された冷媒ガスが滞留する吐出室42と、潤滑油を貯留させる油溜室44とが形成される。
【0032】
さらに、後側ハウジング12Cには、スクロール型圧縮機構14に供給され冷媒ガスに混入された潤滑油を冷媒ガスから遠心分離させる油分離機構46が設けられている。
吐出室42と油分離機構46とは、冷媒ガス通気口48によって連通されており、油分離機構46と油溜室44とは、油通口52によって連通されている。
油溜室44と潤滑油が供給されるスクロール型圧縮機構14とは、中央部ハウジング12Bに設けられた油戻し通路54によって連通されている。
【0033】
上記の油戻し通路54には、油流量制御機構として機能する多段オリフィス100が備えられている。
この多段オリフィス100は、図2にも示すように、オリフィス孔102を有するオリフィス部材104と、パッキン孔106を有するパッキン108が、潤滑油の油戻し通路54内に互いに複数連設され、止め輪110によって固定されている。なお、止め輪110には流入孔110aが形成されている。このとき、オリフィス孔102とパッキン孔108とが連通されて、潤滑油の流路が形成されている。
【0034】
適切な潤滑油の戻し供給量の設定に際して、上記のオリフィス部材104のオリフィス孔102の流路面積及び枚数は、潤滑油の供給条件(吐出圧力、吐出流量等)から決定される。
このときの流量は、下記数式(1)で説明することができる。なお、この数式(1)において、Qは潤滑油流量、αは流量係数、Aはオリフィス孔102の流路面積、△Pはオリフィス部材104を通過する際に生じる圧力損失、ρは潤滑油の密度、Nはオリフィス部材104の枚数である。
【0035】
【数1】
Figure 0004183502
【0036】
上記数式(1)において、油量Qを得るには、流路面積Aを小さくするか、または、オリフィス部材の枚数Nを多くするかの方法がある。流路面積Aを小さくすることは、加工上の限界があるので、オリフィス部材104の枚数Nが油量Qから決定される。
【0037】
次に、上記の構成からなる本実施形態のスクロール型圧縮機10の動作について説明する。
このスクロール型圧縮機10は、図示しないモータを駆動させることによって、旋回スクロール部材22が、固定スクロール部材20に対して回転軸18まわりに旋回運動を開始する。この結果、吸入口38からハウジング12内部に導入された冷媒ガスは、密閉空間P内で圧縮されて高圧の冷媒ガスとなる。このとき、スクロール型圧縮機構14に供給された潤滑油が冷媒ガスに混入する。
【0038】
この高圧の冷媒ガスは、吐出口30から吐出室42に導入され、冷媒ガス通気口48を介して油分離機構46に至る。ここで、冷媒ガスに混入した潤滑油を分離して、冷媒ガスを排出口40から外部へと排出する。分離された潤滑油は、油通口52を経て油溜室44に貯留される。
【0039】
このとき、油溜室44内の潤滑油には、上記にて圧縮された冷媒ガスと同様に高圧力が作用している。よって、低圧側となるスクロール型圧縮機構14との圧力差によって、潤滑油は油戻し通路54内の流入孔110aから多段オリフィス100に導入される。そこで、各オリフィス孔102を通過することによって数式1に従って潤滑油流量が絞られて、スクロール型圧縮機構14に供給される。
【0040】
このスクロール型圧縮機10によれば、油戻し通路54内にオリフィス部材104とパッキン108とが交互に連設された多段オリフィス100が配設されているので、圧縮された冷媒ガス圧力を低下させることなく潤滑油を効果的に絞って供給させることができる。
【0041】
次に、本発明に係る第2の参考実施形態について、図3を参照して説明する。なお、以下の説明において、上記実施形態において説明した同一の構成要素には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0042】
第2の参考実施形態と上記第1の参考実施形態との異なる点は、油戻し通路120内の多段オリフィス100の下流側に、キャピラリ122が設けられているとした点である。
すなわち、図3に示すように、スクロール型圧縮機125には、油戻し通路120に配設された多段オリフィス100と、スクロール型圧縮機構14とを連通させるキャピラリ122が配設されている。
【0043】
上記の構成からなる本実施形態のスクロール型圧縮機125においては、多段オリフィス100に流入した潤滑油は、キャピラリ122にてさらに潤滑油の流量が絞られる。
油量を調整された油は、流量制御機構の流出部として機能するこのキャピラリ122から流出する。
【0044】
このスクロール型圧縮機125によれば、スクロール型圧縮機の小型化のために十分な油戻し通路長を確保できず、多段オリフィス内のオリフィス部材の挿入枚数が制限されて潤滑油流量を十分に絞れない場合であっても、キャピラリ122の圧力損失分によって潤滑油量を絞ることができる。
【0045】
次に、本発明に係る第3の参考実施形態について、図4を参照して説明する。なお、以下の説明において、上記実施形態において説明した同一の構成要素には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0046】
第3の参考実施形態と上記第1の参考実施形態との異なる点は、第1の参考実施形態では、各オリフィス孔の孔軸が一致しているのに対し、第3の参考実施形態では、多段オリフィス130におけるオリフィス部材132に形成されたオリフィス孔134の孔軸が互いにずれて配設されている点である。
すなわち、図4に示すように、多段オリフィス130を備えるスクロール型圧縮機136では、オリフィス孔134とパッキン孔106とが連通されて形成される潤滑油の流路は、孔軸が一致した場合に形成される一直線状ではなく屈曲して形成される。
【0047】
上記の構成からなる本実施形態のスクロール型圧縮機136において、オリフィス孔軸が一直線上に配設される場合よりも流路長が長く形成されるので、その分圧力損失が増加する。
【0048】
このスクロール型圧縮機136によれば、流路が屈曲することによって流路長を長く確保することができ、潤滑油の流量の絞り量を大きくすることができる。
【0049】
次に、本発明に係る第の実施形態について、図5から図8を参照して説明する。なお、以下の説明において、上記実施形態において説明した同一の構成要素には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0050】
の実施形態と第1の参考実施形態との異なる点は、第1の参考実施形態では、1つのオリフィス部材にオリフィス孔は1つ形成されているのに対して、第の実施形態における多段オリフィス140では、図5に示すように、複数のオリフィス孔を有する複数のオリフィス部材(144A,144B,144C)と複数のパッキン孔を有する複数のパッキン(中央部パッキン146A、端部パッキン146B,146C)とが、スクロール型圧縮機148の油戻し通路54内に交互に連設されている点である。
【0051】
すなわち、図6に示すように、オリフィス部材(144A,144B,144C)には、3個のオリフィス孔142a,142b,142cが設けられている。また、図7に示すように、中央部パッキン146Aには、連設方向に互いに対向するオリフィス部材144A,144B,144Cの各オリフィス孔142a,142b,142cをそれぞれ連通させて連設方向流路150a,150b,150cを形成する中央部パッキン孔146a,146b,146cが設けられている。さらに、図8に示す端部パッキン146B,146Cには、端部パッキン孔146dと、一つの連設方向流路150aの下流端(オリフィス部材144Cのオリフィス孔142a)と隣接する他の連設方向流路150bの上流端(オリフィス部材144Cのオリフィス孔142b)とを連通させる折返し用パッキン孔146eとが設けられている。
【0052】
この折返し用パッキン孔146eによって、連設方向流路150a,150b,150cは一つの流路として連通し、これにより、多段オリフィス140内部において、流量制御対象媒体となる油が流れる内部流路が連設方向に対して2回折り返される構成が提供される。より詳細には、オリフィス部材144A,144Cとパッキン孔146eとが流路折り返し部を形成する。
【0053】
このように、内部流路を折り返す構造とすることにより、一のオリフィス部材が複数のオリフィスを形成することができるので、高圧側からの油供給であっても確実かつ細密に油の戻し量を設定することが可能となる。
【0054】
次に、上記の構成からなる本実施形態のスクロール型圧縮機148における多段オリフィス140による油戻し方法について説明する。
流入孔110aから流入した潤滑油は、端部パッキン146Bの端部パッキン孔146dを通って、この孔と孔軸を同一とするオリフィス孔142aと中央部パッキン孔146aとから形成される連設方向流路150aを通過して、端部パッキン146Cの端部パッキン孔146dに至る。この間、潤滑油量は、3個のオリフィス孔142aを通過するときに数式(1)に従って調整される。
【0055】
続いて、潤滑油の流れが折返し用パッキン孔146eで折返されて、オリフィス孔142bとこの孔軸を同一とする中央部パッキン孔146bとからなる連設方向流路150bを逆方向に通過して、再び端部パッキン146Bに至る。この間も同様に、潤滑油量は、3個のオリフィス孔142bを通過することになって、数式(1)に従って潤滑油量が調整される。
【0056】
さらに、潤滑油の流れが折返し用パッキン孔146eで折返されて、オリフィス孔142cとこの孔軸を同一とする中央部パッキン孔146cとからなる連設方向流路150cを逆方向に通過して、再び端部パッキン146Cに至る。この間も同様に、潤滑油量は、3個のオリフィス孔142cを通過することになって、数式(1)に従って潤滑油量が調整される。
【0057】
このようにして、潤滑油量は、オリフィス孔を一つだけ有するオリフィス部材が連設された多段オリフィスに比べて、連設方向流路150a,150b,150cからなる長さを有する流路によってΔPの値が相対的に大きくなるので、大きな絞り量が得られる。
【0058】
このスクロール型圧縮機148によれば、スクロール型圧縮機を小型化したことに起因してスクロール部分の幅が小さくなり、油戻し通路がその長さを十分に確保できない場合であっても、油戻し通路54を流通する潤滑油量の絞り機能を向上させることができる。
【0059】
なお、オリフィス部材144A,144B,144C,中央部パッキン146A及び端部パッキン146B,146Cの形状は上述に示す場合に限定されるものではなく、図9に示すオリフィス部材144D、図10に示す中央部パッキン146D、図11に示す端部パッキン146E,146Fの形状のものを使用しても、多段オリフィス140内部において折り返し流路を形成することができ、油量制御においては同等の作用・効果が得られる。
【0060】
なお、図6、図7、図8に示したように縦長小判型のオリフィス144A,144B,144Cおよびパッキン146A,146B,146Cを用いた場合には、内部流路の折り返し部を形成する端部パッキン146B,146Cの上下方向のみ注意して取り付けるだけで、多段オリフィス140を簡易に形成できるという利点がある。
【0061】
一方、図9、図10、図11に示したように円形のオリフィス144Dおよびパッキン146D,146E,146Fを用いた場合には、取付対象物の設置方向による影響をより少なくすることができるので、多段オリフィス140を容易に形成できるという利点がある。
【0062】
以上説明したように、流入部となる流入孔110aとキャピラリ122などを備える流出部とを連通する内部流路に複数のオリフィス孔を有するオリフィス部材を備える多段オリフィス140は、このオリフィス部材が上記内部流路に折り返し流路を形成する折り返し部の壁を構成し、この折り返し部とオリフィス孔とが連通する構成とされているので、限られた空間内で複数のオリフィスを設けることができ、ひいては、流量制御を微細に行うことを可能とする。
【0063】
次に、本発明に係る第の実施形態について、図12を参照して説明する。なお、以下の説明において、上記実施形態において説明した同一の構成要素には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0064】
の実施形態と上記第の実施形態との異なる点は、多段オリフィス170内部での折り返し流路を、第の実施形態では連設方向、すなわち流入部から流出部へ向かう方向に沿って形成したのに対し、本実施形態では、連設方向に対して交差する方向に折り返した折り返し流路を形成したところにある。
【0065】
より具体的には、第の実施形態では1つのオリフィス部材に複数のオリフィス孔が設けられ、連接された複数のオリフィス部材の連設方向に孔軸を同じとするオリフィス孔を連設させて連設方向流路が形成されているのに対し、第の実施形態では、多段オリフィス170のオリフィス部材172A,172B,172C,172Dに一つのオリフィス孔142を設け、中央部パッキン174に、4つの中央部パッキン孔176a,176b,176c,176dと、これらを連通させるパッキン内微細孔178a,178b,178cとを設け、パッキン内で流路が折返されて折り返し流路が形成されるとともに、オリフィス機能を備えた点である。
【0066】
すなわち、図12に示すように、本実施形態は、中央部パッキン174が、上流側に対向して配設されたオリフィス孔142に連通する一つの中央部パッキン孔176aから、下流側に隣接して配設された他のオリフィス孔142に連通する他の中央部パッキン孔176dまでを、中央部パッキン孔176b,176cを介して連通させるパッキン内微細孔178a,178b,178cとを備える。これらのオリフィス部材172A,172B,172C,172Dと中央部パッキン174とは、スクロール型圧縮機180の油戻し通路54内に連設されている。
【0067】
次に、上記の構成からなる本実施形態のスクロール型圧縮機180の多段オリフィス170による油戻し方法について説明する。
図12(a)に示すオリフィス部材172Aを通過した潤滑油が、図12(b)に示す一つ目の中央部パッキン174の中央部パッキン孔176aに導入されると、パッキン内微細孔178aを介して隣接する中央部パッキン孔176bに至る。続いてパッキン内微細孔178b,178cを介して、それぞれ中央部パッキン孔176c,176dに潤滑油が至って排出され、図12(c)に示す下流側のオリフィス部材172Bに至り、オリフィス孔142を貫通する。続いて図12(d)に示す中央部パッキン174内でも上述のように潤滑油がパッキン内を循環し、中央部パッキン孔176dから排出される。
【0068】
上述の潤滑油が、図12(e)に示すオリフィス部材172Cに至ると同様の流れによって、図12(f)に示す中央部パッキン174内を循環し、図12(g)に示すオリフィス部材172Dのオリフィス孔142を貫通して排出される。
【0069】
このスクロール型圧縮機180によれば、オリフィス部材172A,172B,172C,172Dが備えるオリフィス孔142と当該オリフィス孔142が開口する空間となる中央部パッキン174が備えるパッキン孔176aとにより形成されるオリフィス機構に加え、オリフィス部材172A,172B,172C,172Dの壁面(表面)が中央部パッキン174を挟持することにより形成されるパッキン内微細孔176a,176b,176cと当該微細孔178a,178b,178cが開口する空間となるパッキン孔176b,176c,176dとにより形成されるオリフィス機構を備える構成が実現される。
【0070】
そして、本実施形態では略直交するようになるが、連設方向に交差するように多段オリフィス170内部に折り返し流路を形成するべく、パッキン内微細孔178a,178b,178cもオリフィスとしての機能を有することになるので、油戻し通路54の長さを変えなくても流通する流量の絞り機能を向上させることができる。具体的には、オリフィス部材172A,172B,172C,172Dに中央部パッキン174が挟持されて形成されるパッキン孔176b,176cとパッキン内微細孔178bが流路折り返し部として機能する。
【0071】
次に、本発明に係る第の実施形態について、図13及び図14を参照して説明する。なお、以下の説明において、上記実施形態において説明した同一の構成要素には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0072】
の実施形態と上述の第の実施形態との異なる点は、第の実施形態では、中央部パッキンにパッキン内微細孔を設けてパッキンにオリフィス機能を付加しているのに対して、第の実施形態の多段オリフィス182では、図13に示すように油戻し通路54内に配設された中央部パッキン184A,184Bが、図14に示すようにパッキン孔186a,186bを直接連通させるパッキン内毛細管187を備え、流路折り返し部を形成するとともにパッキンにキャピラリ機能を付加している点である。
【0073】
ここで、中央部パッキン孔186aは、上流側に隣接して配設されているオリフィス孔142に連通するよう配設され、中央部パッキン孔186bは、下流側に隣接して配設されている他のオリフィス孔142に連通するように配設されている。これらオリフィス部材172A,172B,172Cと中央部パッキン184A,184Bとともに、1つの端部パッキン孔189aを有する端部パッキン189A,189Bが多段オリフィス182の両端部に配設されている。
【0074】
上記の構成からなるスクロール型圧縮機188の多段オリフィス182における油戻し方法について説明する。
潤滑油が図14(a)に示すオリフィス部材172Aのオリフィス孔142から図14(b)に示す中央部パッキン184Aの中央部パッキン孔186aに流れると、パッキン内毛細管路187を流通して他の中央部パッキン孔186bに至って排出される。その後、図14(c)に示す下流側の他のオリフィス部材172Bに至りオリフィス孔142を貫通する。同様に図14(d)に示す中央部パッキン184B、図14(e)に示すオリフィス部材172Cを流通する
【0075】
このスクロール型圧縮機188によれば、パッキン内毛細管路187もオリフィスとしての機能を有することになるので、油戻し通路54の長さを変えなくても流通する流量の絞り機能を向上させることができる。
【0076】
次に、本発明に係る第の実施形態について、図15を参照して説明する。なお、以下の説明において、上記実施形態において説明した同一の構成要素には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0077】
の実施形態と上記第の実施形態との異なる点は、スクロール型圧縮機190に具備される多段オリフィス192は、図15(a)及び(b)に示すように、外周部に位置決め用の凸部(部材側凸部)194a,196aがそれぞれ形成されたオリフィス部材194と、パッキン196とを備えている点である。
また、油戻し通路198の内周部には、凸部194a,196aとそれぞれ係合する位置決め用の凹部(孔側凹部)198aが形成されている。
【0078】
上記の構成からなるスクロール型圧縮機190は、油戻し通路198内での組立て時に、オリフィス部材194とパッキン196との凸部194a,196aとを、油戻し通路198の凹部198aにそれぞれ係合させることによって組み立てられる。
【0079】
このスクロール型圧縮機190によれば、オリフィス部材やパッキンの組立時に特別な道具を使用することなく、容易に油戻し通路内に位置決めして配設することができるので、組立作業性が向上する。
【0080】
なお、上記実施の形態では、オリフィス部材やパッキン側に位置決め用の凸部が設けられているが、オリフィス部材やパッキン側が凹部であって、油戻し通路側が凸部であっても、上記と同様の作用・効果を得ることができる。
【0081】
次に、本発明に係る第の実施形態について、図16を参照して説明する。なお、以下の説明において、上記実施形態において説明した同一の構成要素には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0082】
の実施形態と上記第の実施形態との異なる点は、スクロール型圧縮機200に具備される多段オリフィス202は、オリフィス部材172A,172B,172Cの上流側の流路内に配設されオリフィス孔142の径よりも小さい網目から構成されているフィルタ(メッシュ部材)204を備えていることである。
【0083】
上記の構成からなるスクロール型圧縮機200においては、潤滑油内に異物等が混入していても網目でせき止められるので、下流側に異物が流がれず、オリフィス孔142が異物によって塞がれることを抑制することができる。
【0084】
このスクロール型圧縮機200によれば、潤滑油が必要とされる部分に、安定した潤滑油量とともに異物が抑えられた潤滑油を提供することができる。
【0085】
次に、本発明に係る第の実施形態について、図17を参照して説明する。
なお、以下の説明において、上記実施形態において説明した同一の構成要素には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0086】
の実施形態と上記第の実施形態との異なる点は、第の実施形態では単に油戻し通路54内にオリフィス部材172A,172B,172Cと中央部パッキン184A,184B及び端部パッキン189A,189Bが挿入されているのに対し、第の実施形態の多段オリフィス212が、内部が貫通されたプラグ部材214内に、オリフィス部材172A,172B,172Cと中央部パッキン184A,184B及び端部パッキン189A,189Bとが交互に連設されて構成され、油戻し通路216内にねじ止めされている点である。
すなわち、本実施形態のプラグ部材214には、外周面に雄ねじ部(着脱機構)218が形成され、油戻し通路216内面には、雄ねじ部218と螺合される雌ねじ部(着脱機構)220が形成されている。
【0087】
上記の構成からなるスクロール型圧縮機210において、あらかじめプラグ部材214内に複数個のオリフィス部材172A,172B,172Cと中央部パッキン184A,184B,及び端部パッキン189A,189Bとが配設された後、油戻し通路216内の雌ねじ部218と雄ねじ部220とを螺着させて組み立てられる。すなわち、プラグ部材214の雄ねじ部218と油戻し通路216の雌ねじ部220とは、着脱機構として機能する。
【0088】
このスクロール型圧縮機210によれば、多段オリフィス212がスクロール型圧縮機210とは別に組み立てられるので、取扱性や組立性が向上するとともに、取外し可能となるためメンテナンス性も向上する。
【0089】
なお、本発明を適用する圧縮機としては、スクロール型圧縮機に限られず、ロータリ型、スクリュー型、遠心型などの圧縮機であっても本発明は好適に機能するものである。
【0090】
【発明の効果】
以上説明した本発明の圧縮機においては、以下の効果を奏する。
本発明は、複数のオリフィスを備える流量制御機構の内部流路を折り返す構成としたので、流量制御機構を設けるためのスペースが少なくても好適に流量制御のためのオリフィス数を確保できるコンパクトな圧縮機を提供できる。
また、油戻し通路内にオリフィス部材とパッキンとが交互に連設されているので、圧縮機の加工性とメンテナンス性が向上し、冷凍装置や空調装置等を構成する冷凍機の冷凍効率の向上を図ることができる。また、圧縮機を小型化できるので取扱性が向上する。
【0091】
また、本発明は、パッキンに折返し用パッキン孔を備え、複数の連設方向流路が折返されて一つの流路として連通されている。さらに、本発明は、パッキンにパッキン孔と、パッキン内微細孔又はパッキン孔毛細管路とが設けられているので、より長い流路長を確保でき、圧力損失量を増加させることができる。
【0092】
したがって、これらの本発明によれば、油流量制御機構を小型化でき、流路長さ寸法の制約を受ける部位にも取付できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の参考実施形態における圧縮機を示す断面図である。
【図2】 本発明の第1の参考実施形態における圧縮機の多段オリフィスを示す断面図である。
【図3】 本発明の第2の参考実施形態における圧縮機を示す断面図である。
【図4】 本発明の第3の参考実施形態における多段オリフィスを示す断面図である。
【図5】 本発明の第の実施形態における多段オリフィスを示す断面図である。
【図6】 本発明の第の実施形態における多段オリフィスのオリフィス部材を示す平面図である。
【図7】 本発明の第の実施形態における多段オリフィスの中央部パッキンを示す平面図である。
【図8】 本発明の第の実施形態における多段オリフィスの端部パッキンを示す平面図である。
【図9】 本発明の第の実施形態におけるオリフィス部材の他の例を示す平面図である。
【図10】 本発明の第の実施形態における中央部パッキンの他の例を示す平面図である。
【図11】 本発明の第の実施形態における端部パッキンの他の例を示す平面図である。
【図12】 本発明の第の実施形態における多段オリフィスのオリフィス部材とパッキンとを上流側から連設順に示す平面図である。
【図13】 本発明の第の実施形態における圧縮機の多段オリフィスを示す断面図である。
【図14】 本発明の第の実施形態における多段オリフィスのオリフィス部材とパッキンとを上流側から連設順に示す平面図である。
【図15】 本発明の第の実施形態において油戻し通路内に取付状態の多段オリフィスにおけるオリフィス部材とパッキンを示す軸方向に直交した方向の断面図である。
【図16】 本発明の第の実施形態の多段オリフィスを示す断面図である。
【図17】 本発明の第の実施形態の多段オリフィスを示す断面図である。
【符号の説明】
10、125、136、148、180、188、190、200、210 圧縮機
12 ハウジング
12A 前側ハウジング(ハウジング)
12B 中央部ハウジング(ハウジング)
12C 後側ハウジング(ハウジング)
14 圧縮機構
44 油溜室
46 油分離機構
54、120、198、216 油戻し通路
100、130、140、170、182、192、202、212 多段オリフィス(油流量制御機構)
102、134、142a、142b、142c、172 オリフィス孔
104、132、144A、144B、144C、144D、172A、172B、172C、172D、194 オリフィス部材
106 パッキン孔
108、196 パッキン
122 キャピラリ
146A、146D、174、184A、184B 中央部パッキン(パッキン)
146B、146C、146E、146F 端部パッキン(パッキン)
146a、146b、146c、176a、176b、176c、176d、186a、186b 中央部パッキン孔(パッキン孔)
146d 端部パッキン孔(パッキン孔)
146e 折返し用パッキン孔(パッキン孔)
150a、150b、150c 連設方向流路
178a、178b、178c パッキン内微細孔
187 パッキン内毛細管路
194a、196a 凸部(部材側凸部)
198a 凹部(孔側凹部)
204 フィルタ(メッシュ部材)
214 プラグ部材
218 雄ねじ部(着脱機構)
220 雌ねじ部(着脱機構)

Claims (8)

  1. ハウジング内の圧縮機構の冷媒ガス吐出側に設けられ冷媒ガスから潤滑油を分離させる油分離機構と、分離された潤滑油を貯留する油溜室と、該油溜室から圧縮機構の冷媒ガス吸入側に潤滑油を戻す油戻し通路とを備える圧縮機であって、
    前記油戻し通路内には、流通する潤滑油の流量を制御する油流量制御機構が備えられ、
    該油流量制御機構は、オリフィス孔を有するオリフィス部材と、パッキン孔を有するパッキンとが交互に複数連設され、これらのオリフィス孔とパッキン孔とが連通されて潤滑油の流路が形成される多段オリフィスを備え
    前記多段オリフィスには、前記オリフィス部材に複数のオリフィス孔が形成され、
    複数の前記オリフィス部材の間に配設される前記パッキンは、前記連設方向に互いに対向する前記オリフィス孔を連通させて連設方向流路を複数形成する複数の前記パッキン孔を有し、
    複数の前記オリフィス部材の両端に配設される前記パッキンは、一つの前記連設方向流路の下流端と他の前記連設方向流路の上流端とを連通させる折返し用パッキン孔を有し、複数の前記連設方向流路を一つの流路として連通させていることを特徴とする圧縮機。
  2. ハウジング内の圧縮機構の冷媒ガス吐出側に設けられ冷媒ガスから潤滑油を分離させる油分離機構と、分離された潤滑油を貯留する油溜室と、該油溜室から圧縮機構の冷媒ガス吸入側に潤滑油を戻す油戻し通路とを備える圧縮機であって、
    前記油戻し通路内には、流通する潤滑油の流量を制御する油流量制御機構が備えられ、
    該油流量制御機構は、オリフィス孔を有するオリフィス部材と、パッキン孔を有するパッキンとが交互に複数連設され、これらのオリフィス孔とパッキン孔とが連通されて潤滑油の流路が形成される多段オリフィスを備え
    前記多段オリフィスには、前記パッキンに複数の前記パッキン孔が形成され、
    上流側の前記オリフィス孔に連通する一つの前記パッキン孔と、下流側の前記オリフィス孔に連通する他の前記パッキン孔とを、直接又は異なる別のパッキン孔を介して連通させるパッキン内微細孔又はパッキン孔毛細管路を備えていることを特徴とする圧縮機。
  3. 前記油流量制御機構は、前記多段オリフィスとキャピラリとが前記油戻し通路方向に連設されて構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の圧縮機。
  4. 前記多段オリフィスには、前記オリフィス部材及び前記パッキンが、それぞれ外周部に位置決め用の部材側凹部又は部材側凸部が形成され、前記油戻し通路には、内周面に前記部材側凹部又は部材側凸部に係合する孔側凸部又は孔側凹部が形成されていることを特徴とする請求項1からの何れかに記載の圧縮機。
  5. 前記多段オリフィスには、少なくとも一つの前記オリフィス部材の上流側に位置する前記流体の流路内に前記オリフィス孔の径よりも小さい網目のメッシュ部材が配設されていることを特徴とする請求項1からの何れかに記載の圧縮機。
  6. 前記多段オリフィスは、前記オリフィス部材と前記パッキンとが内部貫通孔に連設されて構成されるプラグ部材を備え、
    該プラグ部材を前記油戻し通路に着脱させる着脱機構を備えていることを特徴とする請求項1からの何れかに記載の圧縮機。
  7. 前記多段オリフィスは、前記着脱機構が、前記プラグ部材の外周面に形成された雄ねじ部と、前記油戻し通路内面に形成され前記雄ねじ部と螺合される雌ねじ部とで構成されていることを特徴とする請求項記載の圧縮機。
  8. ハウジング内の圧縮機構の冷媒ガス吐出側に設けられ冷媒ガスから潤滑油を分離させる油分離機構と、分離された潤滑油を貯留する油溜室と、該油溜室から圧縮機構の冷媒ガス吸入側に潤滑油を戻す油戻し通路とを備える圧縮機であって、
    前記油戻し通路内には、流通する潤滑油の流量を制御する油流量制御機構が備えられ、
    該油流量制御機構には、複数のオリフィス孔を有するオリフィス部材が備えられ、
    前記オリフィス部材が前記該油流量制御機構が有する内部流路に折り返し流路を形成する折り返し部の壁を構成し、当該折り返し部と前記オリフィス孔とが連通されていることを特徴とする圧縮機。
JP2002378590A 2002-12-26 2002-12-26 圧縮機 Expired - Lifetime JP4183502B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002378590A JP4183502B2 (ja) 2002-12-26 2002-12-26 圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002378590A JP4183502B2 (ja) 2002-12-26 2002-12-26 圧縮機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004211550A JP2004211550A (ja) 2004-07-29
JP4183502B2 true JP4183502B2 (ja) 2008-11-19

Family

ID=32815376

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002378590A Expired - Lifetime JP4183502B2 (ja) 2002-12-26 2002-12-26 圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4183502B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102008013784B4 (de) 2007-03-15 2017-03-23 Denso Corporation Kompressor
JP6135126B2 (ja) 2012-12-26 2017-05-31 株式会社豊田自動織機 スクロール型圧縮機
CN104421160B (zh) * 2013-09-03 2017-12-26 上海普圣压缩机有限公司 一种涡旋压缩机的润滑油循环系统
CN105156330A (zh) * 2014-05-30 2015-12-16 丹佛斯(天津)有限公司 用于涡旋压缩机的回油装置和涡旋压缩机
KR102436356B1 (ko) * 2016-03-23 2022-08-25 한온시스템 주식회사 압축기
DE102016113057B4 (de) 2016-07-15 2019-05-23 Hanon Systems Vorrichtung zum Verdichten eines gasförmigen Fluids mit einer Anordnung zum Separieren eines Steuermassenstroms sowie Verfahren zum Separieren des Steuermassenstroms
CN112585356B (zh) * 2018-08-24 2023-06-27 博泽沃尔兹堡汽车零部件欧洲两合公司 压缩机模块以及电动制冷压缩机

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004211550A (ja) 2004-07-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5765379B2 (ja) スクロール圧縮機
US10132316B2 (en) Scroll compressor
US4968232A (en) Axial sealing mechanism for a scroll type compressor
JP2005009490A (ja) スクロール式機械
JP4104047B2 (ja) スクロール圧縮機
KR100862198B1 (ko) 오일 주입 피팅부를 가진 수평 스크롤 압축기
JP4183502B2 (ja) 圧縮機
JP2003232285A (ja) スクロール型圧縮機
JP4930022B2 (ja) 流体機械
JP2005351112A (ja) スクロール圧縮機
EP2653649A2 (en) Scroll compressor
JP2003227480A (ja) スクロール型圧縮機
JP4604968B2 (ja) スクロール圧縮機
WO2009090888A1 (ja) 回転式流体機械
US20030152473A1 (en) Scroll-type compressors
JP2009127440A (ja) スクロール圧縮機
JP2006241993A (ja) スクロール型圧縮機
CA2046245C (en) Scroll type compressor with variable displacement mechanism
JP4790757B2 (ja) スクロール圧縮機
JP2007327376A (ja) 気体圧縮機
JP4241033B2 (ja) 流量制御機構
JP3100523B2 (ja) スクロールコンプレッサ
JP2002213380A (ja) 圧縮機の給油構造
JP2018112130A (ja) 圧縮機
JP4648020B2 (ja) 容量可変型気体圧縮機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051130

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080708

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080715

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080731

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080819

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080902

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110912

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4183502

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110912

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110912

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120912

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120912

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130912

Year of fee payment: 5

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term