JP4182113B2 - 瓦引抜き工具及び瓦の引抜き方法 - Google Patents

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本発明は、瓦屋根から瓦を引き抜くための瓦引抜き工具及び瓦の引抜き方法に関するものである。
瓦屋根は、複数の瓦をその一部を互いに重ね合わせて屋根葺きされている。各瓦は、それぞれ下地材に対して瓦釘により釘打ちされている。瓦釘は、風などにより瓦が下地材から浮くことを防止している。
瓦を引き抜くにあたっては、瓦を固定している瓦釘を切断しなければならない。かかる瓦釘の切断工具として、従来、特許文献1に示すように、鋸歯を瓦の裏面に沿って挿入し、瓦の下方に突出している瓦釘を切断するものがある。
特開2003−314016号公報
ところで、特許文献1は、スレート瓦を引き抜く技術である。スレート瓦は、セメント平板であり、瓦釘を切断すれば、そのまま引き抜くことができる。
しかし、和瓦や洋瓦などの焼き瓦は、スレート瓦とは異なり、後述する図5に示すように、下地材82上に固定された桟81に対して、釘打ちされている。瓦42と桟81との間は隙間がなく密着しており、切断工具を挿入することができない。しかも、瓦42の裏面には、桟81に瓦42を係止するための爪40が突出している。このため、爪40が桟81に引っかかり、瓦を引き抜くことはできない。それゆえ、従来、和瓦や洋瓦などの焼き瓦を屋根瓦から取り去るにあたっては、ハンマーなどで叩き割ることが多かった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、和瓦や洋瓦などの焼き瓦を叩き割ることなく、瓦屋根から容易に引き抜くことができる瓦引抜き工具及び瓦の引抜き方法を提供しようとするものである。
上記課題を解決する本発明の瓦引き抜き工具は、裏面に下方に突出する爪を有する瓦を桟に釘打ちして葺き重ねた瓦屋根から引抜くべき瓦の下部から該瓦の裏面に沿って挿入され先端で該瓦の爪を砕く突出先端を有する棒状の打砕き部材と、前記瓦の下部から該瓦の裏面に沿って挿入され該瓦を該桟に固定する瓦釘を該瓦の裏面側で切断する切断部材と、からなることを特徴とする。
上記瓦引き抜き工具は、下地材上に固定された桟に対して釘打ちされ桟に係止される爪をもつ瓦を、瓦屋根から引き抜く工具である。
上記瓦引き抜き工具は、瓦の裏面に突出し桟に係止されている爪を砕く打砕き部材と、瓦の裏面に突出し桟に対して打ち込まれている瓦釘を切断する切断部材とからなる。打砕き部材により爪が打ち砕かれ、瓦釘が切断されると、瓦の裏面は突出する部材がなくなる。したがって、瓦は、桟に邪魔されることなく、瓦屋根から引き抜くことができる。
上記瓦引き抜き工具において、打砕き部材は、瓦の裏面に突出している爪を打ち砕く部材である。打砕き部材は、突出先端を有する棒状本体部と該棒状本体部の後端部に設けられ該棒状本体部に対して突出先端の方向へ強圧を加える強圧部とからなることが好ましい。強圧部を叩き、突出先端に向けて棒状本体部に強圧を加えると、突出先端が、瓦の爪を打ち砕く。突出先端に向けて強圧を加えるにあたっては、たとえば、強圧部を突出先端の方向にハンマーにより強打する。この場合、強圧部は、上方に向けて傾斜していることが好ましい。これにより、ハンマーにより強打しやすくなる。
棒状本体部の後端部には把持部を設けていることが好ましい。把持部は、棒状本体部よりも上方に配設されていることが好ましい。これにより、把持部に手を掛けやすくなり、強圧を加えやすくなる。この場合、把持部と棒状本体部との間には、上方に延びる支持部を設けることが好ましい。
棒状本体部は、薄板で棒状に長い形状であることが好ましい。引き抜き対象の瓦の裏面には、僅かな隙間を挟んで、非引き抜き対象の瓦が存在する。このため、わずかな隙間に挿入しやすいように、棒状本体部の厚みは薄いことが好ましい。
打砕き部材の突出先端は棒状本体部と交差する方向に延びる平刃であることが好ましい。これにより、突出先端を瓦の裏面に挿入したときに平刃と瓦の爪とが当接する範囲が広く、打ち砕きやすくなる。
棒状本体部の突出先端は、棒状本体部の中央部の長手方向から上方に傾斜していることが好ましい。これにより、瓦の裏面に棒状本体部を挿入したときに、棒状本体部の突出先端が上方に向き、瓦の裏面と桟との間に突出先端を進入させやすくなる。
打ち抜き部材は、切断部材にて瓦釘を切断する際のスペーサとして用いることもできる。棒状本体部を瓦裏面に沿って瓦間の隙間に挿入した後に、棒状本体部の先端部を瓦の裏面と桟との間に圧入させて瓦を上方へ持ち上げる。この状態で、打砕き部材を保持して切断部材を瓦の裏面に挿入させて瓦釘を切断する。このとき、瓦と桟との間には上下方向に十分な間隙が保持されているため、切断部材の挿入がしやすく、また瓦釘の切断もスムーズに行うことができる。
切断部材は、瓦を桟に打ち付けている瓦釘を、瓦の裏面側で切断する部材である。
切断部材は先端部に金切り刃を有する棒状であることが好ましい。かかる金切り刃により、瓦釘を切断することができる。
切断部材は、棒状の本体部と、本体部の先端に固定された側面側に鋸状の金切り刃を有する帯鋼刃部とからなることが好ましい。本体部の側面側に鋸状の金切り刃を設けているため、本体部の長手方向に金切り刃を押し引きすることにより瓦釘を切断することができる。
切断部材の本体部の先端部は、帯鋼刃部の後端部を収納する収納凹部と、収納凹部に収納された帯鋼刃部の後端部を収納凹部に着脱自在に固定する固定部とをもつことが好ましい。これにより、帯鋼刃部を収納凹部から取り出しやすくなる。たとえば、帯鋼刃部を収納凹部から取り出し、帯鋼刃部を反転させることにより、帯鋼刃部の側面側に形成された金切り刃の向きを、左右逆転させて、再度収納凹部に収納することもできる。
本体部は、薄板で棒状に長い形状であることが好ましい。これにより、本体部を瓦の裏面の僅かな隙間に挿入しやすくなる。
瓦釘は、瓦に貫設された釘孔に挿通されるとともに桟に固定されることにより、桟から瓦が浮き上がることを抑えるものであり、たとえば、ねじ釘やボルトなどを例示できる。
上記課題を解決する本発明の瓦引き抜き方法は、裏面に下方に突出する爪を有する瓦を桟に釘打ちして葺き重ねた瓦屋根から引抜くべき瓦の下部から突出先端を有する棒状の打砕き部材を瓦の裏面に沿って挿入し突出先端で該瓦の爪を砕く打砕き工程と、瓦の下部から切断部材を瓦の裏面に沿って挿入し瓦を桟に固定する瓦釘を瓦の裏面側で切断する切断工程と、からなることを特徴とする。
上記瓦引き抜き方法によれば、切断部材により瓦の裏面に突出している瓦釘を切断する。打砕き部材により瓦の爪を砕く。これにより、瓦の裏面には突出する部材がなくなり、容易に引き抜くことができる。
本方法において、切断工程の際に、前記打砕き部材を前記瓦の裏面に沿って挿入し、前記突出先端により桟に対して前記瓦を上方に持ち上げた状態で、前記切断部材にて前記瓦釘を切断することが好ましい。これにより、切断部材を瓦の裏面に沿って進入させやすくなる。また、瓦の裏面と桟との間に隙間が確保されるため、金切り刃による瓦釘の切断も容易に行うことができる。
また、打抜き工程及び切断工程を行う際には、瓦の下部に楔を打ち込むことが好ましい。これにより、引き抜き対象の瓦の下部に、打ち抜き部材及び切断部材を進入させ得る隙間が形成される。
なお、爪を打ち砕く打砕き工程と、瓦釘を切断する切断工程は、いずれを先におこなってもよい。
本発明によれば、和瓦や洋瓦などの焼き瓦を叩き割ることなく、瓦屋根から容易に引き抜くことができる瓦引抜き工具及び瓦の引抜き方法を提供することができる。
(実施形態例1)
本発明の実施形態について、図1〜図10を参照しつつ具体的に説明する。
本例は、図5に示すように、複数の瓦42が互いにその一部を重ね合わせて下地材82の上に屋根葺きされた屋根瓦から瓦42を引き抜く瓦引き抜き工具とその引き抜き方法である。瓦42は、図4、図5、図8に示すように、その裏面の下方に突出し桟81に係止されている爪40と、瓦42の表面42fから裏面42bに貫通する釘孔43とを有する。爪40は、瓦42の上部422の裏面42bに2つ設けられている。瓦釘孔43には、瓦浮上防止用の瓦釘3が挿入されて、桟81に対して打ち付けられている。図4に示す瓦42は、和瓦で、上方に隆起するように湾曲している。
図1、図5、図7に示すように、瓦引き抜き工具は、引き抜くべき瓦42の爪40を打ち砕く棒状の打ち砕き部材1と、瓦42の裏面42bにおいて瓦釘3を切断する切断部材2とからなる。
図1(a)、図5に示すように、打砕き部材1は、引抜くべき瓦42の下部421から瓦42の裏面42bに沿って挿入される棒状本体部12と、棒状本体部12の後端部13に設けられた把持部16とからなる。棒状本体部12は、瓦の爪40を砕く突出先端10を有する。棒状本体部12の突出先端10は、先端に向けて厚みを薄くする傾斜部111をもつ。これは、突出先端10が瓦と桟との間に進入しやすくするためである。図2に示すように、打砕き部材1の突出先端10は棒状本体部12と交差する方向に延びる平刃11を有する。平刃の幅Hは、図2(a)に示すように、突出先端10の幅hよりも大きいか、または図2(b)に示すように、突出先端10の幅hと同じである。棒状本体部12は、薄板状の長尺体であり、瓦42の長さよりも長い。棒状本体部12は、瓦42の裏面42bの下部421から挿入して上部422の爪40に到達し得る。図1に示すように、棒状本体部12の突出先端10は、棒状本体部12の中央部120の長手方向から傾斜角度αで上方に向けて傾斜している。これは、棒状本体部12が瓦42の裏面42bに沿って進入させ、瓦42と桟81との間の隙間72に突出先端10を進入させやすくするためである。また、棒状本体部12の後端部13も、中央部120の長手方向から傾斜角度Βで上方に傾斜している。これは、後端部13に固定された強圧部14を棒状本体部12の中央部120に対して上方に傾斜角度βで傾斜させて、ハンマー19で強打しやすくするためである。
棒状本体部12の後端部13には、3の後端部13に固定された強圧部14と、強圧部14から上方に立設された支持部15と支持部15に固定された把持部16とを有する。把持部16は、棒状本体部12の後端部13と平行に支持部15から後方に突出している。強圧部14は棒状本体部12の後端部13に対してビスまたは溶接により一体的に固定されている。把持部16は円柱状であり、使用者の手で握りやすい太さである。また、強圧部14も円柱状であり、把持部16よりも長く後方に突出している。これは、瓦42の爪40を打砕く際に、強圧部14の後端部141をハンマー19で強打しやすくするためである。把持部16は、使用者の手が滑ることを防止するためにゴムまたはプラスチックの滑り止め材160により被覆されている。
図1(b)、図3に示すように、切断部材2は、棒状の本体部22と、本体部22の先端部220に固定された側面側に鋸状の金切り刃21を有する帯鋼刃部20と、本体部22の後端部229に固定された把持部53、54とからなる。本体部22の先端部220は、帯鋼刃部20の後端部209を収納する収納凹部25と、帯鋼刃部20の後端部209を収納凹部25に着脱自在に固定する固定部であるビス27をもつ。収納凹部25は、長尺状の平板部材26と、平板部材26と本体部22との間に帯鋼刃部20を収納する収納凹部25を形成する一対の細長い中間部材28とからなる。平板部材26には、収納凹部25に開口するビス孔261が形成されている。平板部材26及び中間部材28は、本体部22に対して溶接部252においてスポット溶接にて一体的に接合されている。平板部材26に形成されたビス孔261に、図3(d)に示すビス27の脚部271を嵌め込み、脚部271により収納凹部25の中に収納されている帯鋼刃部20を押圧して拘束している。帯鋼刃部20を取り外す際には、ビス27をビス孔261から抜き取る。
本体部22及び帯鋼刃部20は、薄板状の長尺体である。図5に示すように、本体部22と本体部22に固定された帯鋼刃部20とをあわせた長さは、瓦42の下部421から挿入して上部422付近に突出している瓦釘3に到達し得る長さである。
図1,図3に示すように、切断部材2の本体部22の後端部229には把持部53,54が固定されている。一方の把持部53は、他方の把持部54よりも後方に配置されている。把持部53は、本体部22の両側方向に延設されており、把持部54は本体部22から上方に立設している。本体部22と把持部53,54とは、本体部22に対して固定部51により一体的に固定されている。把持部53は、固定部51から立設された支持部55により支持されている。把持部54は固定部51から垂直に立設されている。把持部53,54は、ゴムまたはプラスチックからなる滑り防止材531,541により被覆されている。把持部53は、きき手で保持される。把持部54はきき手と反対の手で把持される。例えば、切断部材2を瓦の裏面に沿って挿入させるとき、瓦釘を切断するときには、片手で把持部53を持つ。切断部材2の向きを調整するときには、把持部53を一方の手で把持し、把持部54を他方の手で把持する。
上記瓦引き抜き工具を用いて瓦を引き抜くにあたっては、まず、図5に示すように、瓦42の下部421の裏面42bに楔8を打ち込み、瓦42の裏面42bの下部421に打砕き部材及び切断部材を挿入し得る隙間71を確保する。次に、図5、図6に示すように、打砕き部材1の把持部16を片手で把持し、引抜くべき瓦42の下部421から瓦42の裏面42bに沿って挿入する。そして、瓦42と、下地材82の上に固定されている桟81との間に打砕き部材1の突出先端10を圧入する。ここで、棒状本体部12の突出先端10が上方に傾斜して、突出先端10が瓦42の裏面42bと桟81との間に圧入しやすい形状となっている。さらに、打ち砕き部材1を瓦42の裏面42bに当接させ、把持部16を下方に押す。すると、打砕き部材1の突出先端10が上方に傾斜し、突出先端10が瓦42を持ち上げる。これにより、瓦42と桟81との間に若干の隙間72が形成される。そして、その隙間72に打砕き部材1の突出先端10を挿入する。突出先端10を、桟81に係止されている瓦42の爪40に当接させる。そして、打砕き部材1の強圧部14の後端部141をハンマー19により強打し、強圧部14を固定している棒状本体部1の後端部13を突出先端10に向けて強圧する。これにより、突出先端10の平刃11により、瓦42の下方に突出する爪40が打ち砕かれる。
次に、図7、図8に示すように、打ち砕き部材1の突出先端10を、瓦42の裏面42bと桟81との間に保持した状態を維持し、その間の隙間72を確保する。切断部材2の把持部53を片手でもち、この隙間72に、その本体部22及び帯鋼刃部20を瓦42の裏面42bに沿って挿入する。切断部材2の金切り刃21を瓦釘3の脚部31に当接させ、押し引きして、瓦釘3を切断する。切断部材2は、爪40が砕かれた瓦42の下部から瓦42の裏面42bに沿って挿入され、瓦42を桟81に固定する瓦釘3の脚部31を瓦42の裏面42bの側で切断する。その後、瓦42を下方に引き抜く。
瓦42には2つの爪40が突出しているが、まず1つを最初に打ち砕き、瓦釘を切断した後に、もうひとつの爪を打ち砕いても良い。また、最初に2つの爪を打ち砕き、その後に瓦釘を切断してもよい。逆に、瓦釘を先に切断し、その後に2つの爪を打ち砕いても良い。いずれの場合にも、桟と瓦の裏面との間は釘打ちされて密着しているため、先に、打砕き部材を、瓦の裏面と桟との間に挿入して隙間を確保しておくことが好ましい。これにより、瓦の裏面と桟との間に隙間が確保されるため、打砕き部材による爪の打砕き作業及び切断部材による瓦釘の切断作業を容易に行うことができる。
また、図9、図10に洋瓦を引抜く方法を示した。洋瓦は、概ね平坦な形状であり、その中央部において下の瓦の重なり部を覆っている。まず、図9(a)に示すように、ハンマーなどで楔8を強打して引き抜くべき瓦42の下部421の裏面42bに楔8を打ち込み、瓦42の裏面に隙間71を形成する。次に、図9(b)、図5に示すように、打砕き部材1を瓦の下部421から裏面42bに沿って瓦間の隙間71に挿入する。和瓦と同様に打砕き部材の突出先端で瓦の裏面と桟との間に隙間72を形成し、その後打砕き部材における固定部の後端部をハンマーで強打して、平刃で瓦の爪を打砕く。次に、図9(c)、図7に示すように、打砕き部材1の突出先端10で瓦42の裏面42bと桟との間の隙間72を確保しながら、その隙間72に切断部材2の帯鋼刃部20を挿入し金切り刃21にて瓦釘3を切断する。次に、図10(a)に示すように、切断部材2を瓦の裏面から抜き去る。そして、打砕き部材1にて、もう一つの爪を打ち砕く。このとき、楔8が打砕き部材の爪を打砕く作業の支障になるときには、楔8の位置を変えても良い。次に、図10(b)に示すように、楔及び打砕き部材を取り去り、瓦を下方へ抜き去る。このとき、爪がうち砕かれ、瓦釘が切断されているため、瓦は容易に引き去ることができる。洋瓦は、図4に示した和瓦よりも、瓦間の隙間71や、瓦と桟との隙間72が狭い。本例の瓦引き抜き方法によれば、打砕き部材で引き抜き対象の瓦を上方に持ち上げて、瓦の裏面に隙間を形成することができる。このため、打砕き部材による爪の打砕き、及び切断部材による瓦釘の切断を容易に行うことができる。
本例においては、瓦引き抜き工具が、爪40を砕く打砕き部材1と、瓦42の裏面42bに突出している瓦釘3を切断する切断部材2とからなる。爪40が砕かれ、瓦釘3が切断されると、瓦42の裏面42bは突出する部材がなくなる。したがって、和瓦や洋瓦などの焼き瓦を叩き割ることなく、瓦屋根から容易に引き抜くことができる。
なお、図1(b)、図3に示す切断部材に代えて、図11に示す切断部材を用いてもよい。図11に示す切断部材は、把持部23が、上方に傾斜する支持部24により本体部22と一体的に固定されている。支持部24は、本体部22の後端部229に対して溶接またはビスにて固定されている。本体部22の裏面には平板部材26との間に帯鋼刃部20を収納する収納部251が設けられている。本体部22と平板部材26は、ビス孔28,29をもち、帯鋼刃部20を挟持した状態でビスにて固定されている。切断部材2により瓦釘を切断するにあたっては、片手で把持部23を把持し、瓦間の隙間に挿入する。
実施形態例1における打砕き部材の側面図(a)、及び切断部材の側面図(b)である。 実施形態例1における打ち抜き部材の突出先端の平面図であって、図2(a)は金切り刃の幅が突出先端の幅よりも大きい場合、(b)は金切り刃の幅と突出先端の幅とが同じ場合を示す。 実施形態例1における切断部材の平面図(a)、(a)のA―A線断面図(b)、収納凹部の平面図(c)、ビスの側面図(d)である。 実施形態例1における和瓦を裏面側から視認した図(a)、及び表面側から視認した図(b)である。 実施形態例1における、打ち抜き部材で爪を打ち砕く方法を示すための屋根瓦の断面説明図である。 実施形態例1における瓦の爪を打ち砕く方法を示す瓦の爪の斜視図である。 実施形態例1における切断部材で瓦釘を切断する方法を示すための瓦の平面図(a)及びその断面図(b)である。 実施形態例1における切断部材で瓦釘を切断する方法を示すための屋根瓦の断面説明図である。 実施形態例1における洋瓦の引き抜き方法を示す説明図(a)〜(c)である。 図9に続く洋瓦の引き抜き方法を示す説明図(a)、(b)である。 他の切断部材の側面図(a)、および切断部材の分解図(b)である。
符号の説明
図中、1は打砕き部材、10は突出先端、11は平刃、12は棒状本体部、13は後端部、16は把持部、2は切断部材、20は帯鋼刃部、21は金切り刃、22は本体部、23、53,54は把持部、25は収納凹部、3は瓦釘、40は爪、42は瓦、81は桟を示す。

Claims (9)

  1. 裏面に下方に突出する爪を有する瓦を桟に釘打ちして葺き重ねた瓦屋根から引抜くべき瓦の下部から該瓦の裏面に沿って挿入され先端で該瓦の爪を砕く突出先端を有する棒状の打砕き部材と、
    前記瓦の下部から該瓦の裏面に沿って挿入され該瓦を該桟に固定する瓦釘を該瓦の裏面側で切断する切断部材と、
    からなることを特徴とする瓦引抜き工具。
  2. 前記打砕き部材は、突出先端を有する棒状本体部と該棒状本体部の後端部に設けられ該棒状本体部に対して突出先端の方向へ強圧を加える強圧部とからなる請求項1記載の瓦引抜き工具。
  3. 前記打砕き部材の前記突出先端は前記棒状本体部と交差する方向に延びる平刃である請求項1又は2に記載の瓦引抜き工具。
  4. 前記打砕き部材の前記棒状本体部は、前記突出先端が上方に傾斜している請求項2または請求項3に記載の瓦引抜き工具。
  5. 前記切断部材は先端部に金切り刃を有する棒状である請求項1乃至4に記載の瓦引抜き工具。
  6. 前記切断部材は棒状の本体部と該本体部の先端に固定された側面側に鋸状の前記金切り刃を有する帯鋼刃部とからなる請求項5記載の瓦引抜き工具。
  7. 前記切断部材の前記本体部の先端部は、前記帯鋼刃部の後端部を収納する収納凹部と、該収納凹部に収納された該帯鋼刃部の該後端部を該収納凹部に着脱自在に固定する固定部とをもつ請求項6記載の瓦引抜き工具。
  8. 裏面に下方に突出する爪を有する瓦を桟に釘打ちして葺き重ねた瓦屋根から引抜くべき瓦の下部から突出先端を有する棒状の打砕き部材を該瓦の裏面に沿って挿入し前記突出先端で該瓦の爪を砕く打砕き工程と、
    前記瓦の下部から切断部材を該瓦の裏面に沿って挿入し該瓦を該桟に固定する瓦釘を該瓦の裏面側で切断する切断工程と、
    からなることを特徴とする瓦の引抜き方法。
  9. 前記切断工程の際に、前記打砕き部材を前記瓦の裏面に沿って挿入し、前記突出先端により前記瓦を上方に持ち上げた状態で、前記切断部材にて前記瓦釘を切断する請求項8に記載の瓦の引抜き方法。
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