JP4177312B2 - バス調停システム、バス調停装置、及びブリッジ装置 - Google Patents

バス調停システム、バス調停装置、及びブリッジ装置 Download PDF

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本発明は、複数のバスマスタのいずれかにバスの使用権を割り当てるバス調停装置、及び2つのバスを接続するブリッジ装置、並びにバス調停装置とブリッジ装置とを備えるバス調停システムに関する。
従来、1つのバスに接続された複数の装置からのバス使用要求に対し、1つの装置を選択してバスの使用を許可するバス調停装置がある。このようなバス調停装置におけるバス調停方式として、例えば下記特許文献1に開示された方式が知られている。この方式においては、バス調停装置にバスマスタごとに少なくとも1個以上のタイマとそのタイマの初期値を記憶する記憶部を設け、各記憶部に各バスマスタのバス獲得待ち許容時間を記憶させ、バス調停装置にバスマスタからのバス使用要求が通知されると、バスマスタ用のタイマのカウントダウンが開始され、バスが使用許可状態となったとき、少なくとも2個以上の前記バスマスタからのバス使用要求がある場合、バスマスタ用の各カウント値を比較して値が最小のバスマスタに対してバス使用を許可し、バスの使用を許可されたバスマスタ用のタイマのカウントダウンを中止し、カウント値を初期値に戻す制御機能をバス調停装置に持たせることによって、各バスマスタのバスの使用優先度合いがバスマスタのバス獲得待ち時間が長くなるにつれて自動的に大きくなり、各バスマスタに適したバス調停制御を行えるようにしている。
特開平3−263158号公報
しかしながら、単一のバスで構成されているシステムについては、上記の方法で問題ないが、複数のバスで構成されているシステムにおいてバスマスタが他のバスに接続されたバススレーブにアクセスする場合には、バスマスタが接続されているバスの使用権獲得にかかった時間が、バススレーブが接続されているバスの調停に考慮されないため、複数のバスを介したアクセスには、より長い時間がかかってしまう。
本発明は、上記問題点に鑑みて成されたもので、複数のバスを介したバススレーブへのアクセスであっても単一のバスを介したアクセスと同様な待ち時間でバスを獲得することのできるバス調停システムを提供することを目的とする。
請求項1に係るバス調停システムは、第1のバスと他のバスを接続する第1のブリッジ装置を有し、第1のバスに接続されたバスマスタと第2のバスに接続されたバススレーブとの間のデータ転送に対してバスの調停を行うバス調停システムにおいて、
第1のバスに接続された複数のバスマスタのいずれかに第1のバスの使用権を割り当てる第1のバス調停装置は、
第1のバスに接続されている複数のバスマスタのいずれかから第1のバスの使用要求が発生したとき、当該バスマスタのバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報から計時を行う第1のタイマ手段と、
前記使用要求が発生されているバスマスタに第1のバスの使用権を割り当てたときに、当該使用が割り当てられたバスマスタに対応した前記第1のタイマ手段のタイマ値を優先情報として前記第1のブリッジ装置に送信する送信手段を備え、前記第1のブリッジ装置は、前記送信手段から送信されたタイマ値が示す優先情報を受信し、他のバスの使用要求を発生するときに当該タイマ値を出力する出力手段と、
を備え、第2のバスに接続された複数のバスマスタのいずれかに第2のバスの使用権を割り当てる第2のバス調停装置は、前記第1のブリッジ装置がバスマスタとして第2のバスの使用要求を発生する場合に、前記出力手段から出力されたタイマ値が示す優先情報を受信する受信手段と、第2のバスに接続されている複数のバスマスタのいずれかのバスマスタから第2のバスの使用要求が発生したとき、当該バスマスタのバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報から計時を行う第2のタイマ手段と、第2のバスが使用可能であると判断されたとき、第2のバスの使用を要求している第2のバスに接続されたバスマスタに対応した前記第2のタイマ手段のタイマ値が示す優先情報を比較して、複数のバスマスタから1のバスマスタを選択しこのバスマスタに前記バスの使用を許可する許可手段とを備え、前記第1のブリッジ装置の前記出力手段がタイマ値が示す優先情報を出力したとき、前記受信手段は当該タイマ値を第2のバスに接続されたバスマスタとしての前記第1のブリッジ装置のバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報として前記第2のタイマ手段に設定するものであり、前記許可手段は前記第1のブリッジ装置を含む複数のバスマスタから1のバスマスタを選択するものであることを特徴としている。
この構成によれば、少なくとも第1及び第2のバスを介して行われるデータ転送において、第2のバスまでに通ってきた他のバス(少なくとも第1のバス)の獲得にかかった時間が考慮されて、第2のバスの使用権が割り当てられる(使用の順序が決定される)ので、複数のバスにまたがったデータ転送においても、それまでの課程を考慮せずに各バスごとに独立してバスの使用権を決定することはなく、複数のバスにまたがったデータ転送であるために、データ転送に時間がかかってしまうということがない。
請求項2に係るバス調停システムは、請求項1に記載のバス調停システムであって、 前記データ転送は、第1のバスと第2のバスとの間に接続された第3のバスを介して行われるものであって、第3のバスと他のバスを接続する第2のブリッジ装置を更に有し、
第3のバスに接続された複数のバスマスタのいずれかに第3のバスの使用権を割り当てる第3のバス調停装置は、前記第1のブリッジ装置がバスマスタとして第3のバスの使用要求を発生する場合に、前記第1のブリッジ装置の出力手段から出力されたタイマ値が示す優先情報を受信する第2の受信手段と、第3のバスに接続されている複数のバスマスタのいずれかのバスマスタから第3のバスの使用要求が発生したとき、当該バスマスタのバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報から計時を行う第3のタイマ手段と、第3のバスが使用可能であると判断されたとき、第3のバスの使用を要求している第3のバスに接続されたバスマスタに対応した前記第3のタイマ手段のタイマ値が示す優先情報を比較して、複数のバスマスタから1のバスマスタを選択しこのバスマスタに第3のバスの使用を許可する第2の許可手段と、前記第3のバスの使用要求が発生されているバスマスタに第3のバスの使用権を割り当てたときに、当該使用が割り当てられたバスマスタに対応した前記第3のタイマ手段のタイマ値が示す優先情報を前記第2のブリッジ装置に送信する第2の送信手段とを備え、前記第1のブリッジ装置の出力手段がタイマ値が示す優先情報を出力したとき、前記第2の受信手段は当該タイマ値が示す優先情報を前記第3のバスに接続されたバスマスタとしての前記第1のブリッジ装置のバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報として前記第3のタイマ手段に設定するものであり、前記第2の許可手段は前記第1のブリッジ装置を含む複数のバスマスタから1のバスマスタを選択するものであり、前記第2のブリッジ装置は、前記第2の送信手段から送信されたタイマ値が示す優先情報を受信し、他のバスの使用要求を発生するときに当該タイマ値が示す優先情報を出力する第2の出力手段と、を備えるものである。
この構成によれば、少なくとも第1、第3及び第2のバスを介して行われるデータ転送において、第2のバスまでに通ってきた他のバス(少なくとも第1及び第3のバス)の獲得にかかった時間が考慮されて、第2のバスの使用権が割り当てられる(使用の順序が決定される)ので、複数のバスにまたがったデータ転送においても、それまでの課程を考慮せずに各バスごとに独立してバスの使用権を決定することはなく、複数のバスにまたがったデータ転送であるために、データ転送に時間がかかってしまうということがない。
請求項3に係るバス調停システムは、請求項1又は2に記載のバス調停システムであって、前記第1のバス調停装置は、1のバスに接続された各バスマスタのバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報を記憶する第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段に記憶されたバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報を前記第1のタイマ手段に設定すると共に、第1のバスに接続されたバスマスタから第1のバスの使用要求が発生されたときに、そのバスマスタに対応する第1のタイマ手段にカウントダウンを開始させる第1の計時開始手段と、第1のバスが使用可能か否かを判定する第1の判定手段と、前記第1の判定手段により第1のバスが使用可能であると判定されたときに、前記第1のタイマ手段のタイマ値が示す優先情報が最も小さい前記バスマスタに当該バスの使用を許可する第1の許可手段とを更に備え、記第2のバス調停装置は、2のバスに接続された前記ブリッジ装置を除く各バスマスタのバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報を記憶する第2の記憶手段と、前記第2の記憶手段に記憶されたバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報を前記第2のタイマ手段に設定すると共に、第2のバスに接続されたバスマスタから第2のバスの使用要求が発生されたときに、そのバスマスタに対応する第2のタイマ手段にカウントダウンを開始させる第2の計時開始手段と、第2のバスが使用可能か否かを判定する第2の判定手段とを更に備え、前記許可手段は、前記第2の判定手段により第2のバスが使用可能であると判定されたときに、前記第2のタイマ手段のタイマ値が示す優先情報が最も小さい前記バスマスタに当該バスの使用を許可するものである。
この構成によれば、バスマスタが、複数のバスを介した所望の装置にアクセスするまでのバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報各記憶手段の初期値として設定することにより、このバス待ち最大許容時間内に前記アクセスが行えるようにバスの調停を行える。また、各バスにおいてバスの獲得時点におけるタイマ手段のタイマ値が示す優先情報がそのバスに接続されたブリッジ装置に渡され、ブリッジ装置がバスマスタとなるデータ転送では、このバスのバス調停装置において、そのブリッジ装置から受信したタイマ値が示す優先情報がタイマ手段の初期値として設定されるので、当該バス以前に通ったバスの獲得に要した時間を考慮した新たなバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報を次のバス調停装置に渡すことができる。
また、ブリッジ装置以外のバスマスタに対するバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報はバス調停装置に記憶されるので、同じバスマスタからのデータ転送ごとに優先度を示す情報を変化させる必要のない、ブリッジ装置以外のバスマスタに対する調停においては、バスマスタからデータ転送ごとに優先度を示す情報をバス調停装置に送信する必要がない。また、ブリッジ装置としてのバスマスタのバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報として、タイマ手段によって示されているタイマ値が示す優先情報を用いるので、前記優先情報が1つの値だけで構成され、適切な前記優先情報が容易に作成できると共に、次のバス調停装置に容易に送信できる。
請求項4に係るバス調停システムは、請求項2又は3に記載のバス調停システムであって、前記第3のバス調停装置は、3のバスに接続された各バスマスタのバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報を記憶する第3の記憶手段と、第3のバスに接続されたバスマスタから第3のバスの使用要求が発生されたときに、前記第3のタイマ手段に前記バス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報からのカウントダウンを開始させる第3の計時開始手段と、第3のバスが使用可能か否かを判定する第3の判定手段とを更に備え、前記第2の許可手段は、前記第3の判定手段により第3のバスが使用可能であると判定されたときに、前記第3のタイマ手段のタイマ値が示す優先情報が最も小さい前記バスマスタに当該バスの使用を許可するものである。
この構成によれば、ブリッジ装置が、それまでに通ったバスの獲得時間を考慮した、残りの転送のバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報を初期値として設定することにより、このバス待ち最大許容時間内に前記アクセスが行えるようにバスの調停を行える。また、ブリッジ装置以外のバスマスタに対する初期値はバス調停装置に記憶されるので、同じバスマスタからのデータ転送ごとに初期値を変化させる必要のない、ブリッジ装置以外のバスマスタに対する調停においては、バスマスタからデータ転送ごとに初期値をバス調停装置に送信する必要がない。また、ブリッジ装置としてのバスマスタのバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報として、タイマ手段によって示されているタイマ値が示す優先情報を用いるので、前記優先情報が1つの値だけで構成され、適切な前記優先情報が容易に作成できると共に、次のバス調停装置に容易に送信できる。
請求項5に係るバス調停装置は、バスに接続されている複数のバスマスタのいずれかに当該バスの使用権を割り当てるバス調停装置において、バスに接続されている複数のバスマスタのいずれかのバスマスタからバスの使用要求が発生したとき、当該バスマスタのバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報から計時を行うタイマ手段と、前記使用要求が発生されているバスマスタにバスの使用権を割り当てたときに、当該使用が割り当てられたバスマスタに対応した前記タイマ手段のタイマ値を優先情報として前記バスと他のバスとを接続するために前記バスに接続されたブリッジ装置に送信する送信手段と、を備えるものである。
この構成によれば、バスマスタが他のバスのバススレーブとの間で行うデータ転送(つまり、複数のバスを経由して行われるデータ転送)において、当該バスの獲得にかかった時間を考慮した優先情報がブリッジ装置に送信されるので、当該バスの獲得にかかった時間の情報を他のバスのバス調停装置にブリッジ装置を介して渡すことができる。
請求項6に係るバス調停装置は、請求項5に記載のバス調停装置であって、記バスマスタのバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されたバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報を前記タイマ手段に設定すると共に、前記バスマスタから前記バスの使用要求が発生されたときに、そのバスマスタに対応する前記タイマ手段にカウントダウンを開始させる計時開始手段と、前記バスが使用可能か否かを判定する判定手段と、前記判定手段により前記バスが使用可能であると判定されたときに、前記タイマ手段のタイマ値が示す優先情報が最も小さい前記バスマスタに当該バスの使用を許可する許可手段とを更に備えものである。
この構成によれば、バスマスタが、複数のバスを介した所望の装置にアクセスするまでのバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報を初期値として設定することにより、このバス待ち最大許容時間内に前記アクセスが行えるようにバスの調停を行える。また、当該バスにおいてバスが獲得された時点におけるタイマ手段のタイマ値が示す優先情報が当該バスに接続されたブリッジ装置に渡されるので、バス待ち最大許容時間の残り時間を次のバス調停装置に渡すことができる。
また、ブリッジ装置以外のバスマスタに対するバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報はバス調停装置に記憶されるので、同じバスマスタからのデータ転送ごとにこの優先度を示す情報を変化させる必要のない、ブリッジ装置以外のバスマスタに対する調停においては、バスマスタからこの優先度を示す情報をバス調停装置に送信する必要がない。また、ブリッジ装置としてのバスマスタのバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報として、タイマ手段によって示されているタイマ値が示す優先情報を用いるので、前記優先情報が1つの値だけで構成され、適切な前記優先情報が容易に作成できると共に、次のバス調停装置に容易に送信できる。
請求項7に係るバス調停装置は、バスに接続されている複数のバスマスタのいずれかに当該バスの使用権を割り当てるバス調停装置において、前記バスと他のバスとを接続するための前記バスに接続されたブリッジ装置がバスマスタとして前記バスの使用要求を発生する場合に、前記ブリッジ装置が他のバスの使用権を割り当てられるまでに要した時間に基づいたタイマ値が示す優先情報をバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報として前記ブリッジ装置から受信する受信手段と、バスに接続されている複数のバスマスタのいずれかのバスマスタからバスの使用要求が発生したとき、当該バスマスタのバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報から計時を行うタイマ手段と、バスが使用可能であると判断されたとき、前記バスの使用を要求しているバスマスタに対応したタイマ値が示す優先情報を比較して、複数のバスマスタから1のバスマスタを選択しこのバスマスタに前記バスの使用を許可する許可手段とを備え、前記受信手段は前記ブリッジ装置が他のバスの使用権を割り当てられるまでに要した時間に基づいたタイマ値が示す優先情報を受信したとき、当該タイマ値をバスマスタとしての前記ブリッジ装置のバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報として前記タイマ手段に設定するものであり、前記許可手段は前記ブリッジ装置を含む複数のバスマスタから1のバスマスタを選択するものであることを特徴とするものである。
この構成によれば、バスマスタが他のバスのバススレーブとの間で行うデータ転送(つまり、複数のバスを経由して行われるデータ転送)において、当該バスまでの他のバスの獲得にかかった時間を考慮した優先情報を、当該バスに接続されたブリッジ装置から受信するので、他のバスの獲得にかかった時間が考慮されて、第2のバスの使用権が割り当てられ(使用の順序が決定され)、複数のバスにまたがったデータ転送においても、それまでの課程を考慮せずに各バスごとに独立してバスの使用権を決定することはなく、複数のバスにまたがったデータ転送であるために、データ転送に時間がかかってしまうということがない。
請求項8に係るバス調停装置は、請求項7に記載のバス調停装置であって、前記バスに接続された前記ブリッジ装置を除く各バスマスタのバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報を記憶する記憶手段と前記記憶手段に記憶されたバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報を前記タイマ手段に設定すると共に、前記バスに接続されたバスマスタから前記バスの使用要求が発生されたときに、そのバスマスタに対応する前記タイマ手段にカウントダウンを開始させる計時開始手段と、前記バスが使用可能か否かを判定する判定手段とを更に備え、前記許可手段は、前記判定手段により前記バスが使用可能であると判定されたときに、前記タイマ手段のタイマ値が示す優先情報が最も小さい前記バスマスタに当該バスの使用を許可するものである。
この構成によれば、当該バスに至るまでに通った他のバスの獲得に要した時間を減算したバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報をブリッジ装置がバス調停装置に送信するので、この残ったバス待ち最大許容時間内に前記アクセスが行えるようにバスの調停を行える。また、ブリッジ装置以外のバスマスタに対するバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報はバス調停装置に記憶されるので、同じバスマスタからのデータ転送ごとにこの優先度を示す情報を変化させる必要のない、ブリッジ装置以外のバスマスタに対する調停においては、バスマスタからデータ転送ごとに優先度を示す情報をバス調停装置に送信する必要がない。また、ブリッジ装置としてのバスマスタのバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報として、タイマ手段によって示されているタイマ値が示す優先情報を用いるので、前記優先情報が1つの値だけで構成され、適切な前記優先情報が容易に作成できると共に、次のバス調停装置に容易に送信できる。
請求項9に係るバス調停装置は、バスに接続されている複数のバスマスタのいずれかに当該バスの使用権を割り当てるバス調停装置において、前記バスと他のバスとを接続するための前記バスに接続されたブリッジ装置がバスマスタとして前記バスの使用要求を発生する場合に、前記ブリッジ装置が他のバスの使用権を割り当てられた時の他のバスに接続されたバス調停装置のタイマ手段のタイマ値が示す優先情報を前記ブリッジ装置のバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報として前記ブリッジ装置から受信する受信手段と、バスに接続されている複数のバスマスタのいずれかのバスマスタからバスの使用要求が発生したとき、当該バスマスタのバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報から計時を行うタイマ手段と、バスが使用可能であると判断されたとき、前記バスの使用を要求しているバスマスタに対応した前記タイマ手段のタイマ値が示す優先情報を比較して、複数のバスマスタから1のバスマスタを選択しこのバスマスタに前記バスの使用を許可する許可手段と、前記使用要求が発生されているバスマスタに前記バスの使用権を割り当てたときに、当該使用が割り当てられたバスマスタに対応した前記タイマ手段のタイマ値が示す優先情報を前記バスと前記他のバスとは異なるバスとを接続するための前記バスに接続されたブリッジ装置に送信する送信手段とを備え、前記受信手段は前記ブリッジ装置が他のバスの使用権を割り当てられるまでに要した時間に基づいたタイマ値が示す優先情報を受信したとき、当該タイマ値をバスマスタとしての前記ブリッジ装置のバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報として前記タイマ手段に設定するものであり、前記許可手段は前記ブリッジ装置を含む複数のバスマスタから1のバスマスタを選択するものであることを特徴とするものである。
この構成によれば、請求項5及び7の効果を奏するバス調停装置を提供することができる。
請求項10に係るバス調停装置は、請求項9に記載のバス調停装置であって、前記バスに接続された各バスマスタのバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報を記憶する記憶手段と、前記バスに接続されたバスマスタから前記バスの使用要求が発生されたときに、前記タイマ手段にバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報からのカウントダウンを開始させる計時開始手段と、前記バスが使用可能か否かを判定する判定手段とを更に備え、前記許可手段は、前記判定手段により前記バスが使用可能であると判定されたときに、前記タイマ手段のタイマ値が示す優先情報が最も小さい前記バスマスタに当該バスの使用を許可するものである。
この構成によれば、請求項6及び8の効果を奏するバス調停装置を提供することができる。
請求項11に係るブリッジ装置は、2つのバスを接続するブリッジ装置において、前記ブリッジ装置が一方のバスの使用権を割り当てられるまでに要した時間に基づいたタイマ値を優先情報として前記ブリッジ装置のバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報として一方のバスのバス調停装置から受信し他方のバスのバス調停装置に調停を依頼するときに前記バス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報を他方のバスのバス調停装置に送信する送信手段と、一方のバスから入力されたバスデータを他方のバスに適合したバスデータに変換して他方のバスに出力する変換手段とを備えるものである。
この構成によれば、前記ブリッジ装置が一方のバスの使用権を割り当てられるまでに要した時間に基づいたタイマ値を前記ブリッジ装置のバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報として一方のバスのバス調停装置から受信して、他のバスのバス調停装置に送信するので、他のバスの調停において、一方のバスの使用権を獲得するまでに要した時間を考慮することができる。
請求項1に記載の発明によれば、少なくとも第1及び第2のバスを介して行われるデータ転送において、第2のバスまでに通ってきた他のバス(少なくとも第1のバス)の獲得にかかった時間が考慮されて、第2のバスの使用権が割り当てられる(使用の順序が決定される)ので、複数のバスにまたがったデータ転送においても、それまでの課程を考慮せずに各バスごとに独立してバスの使用権を決定することはなく、複数のバスにまたがったデータ転送であるために、データ転送に時間がかかってしまうということがない。
請求項2に記載の発明によれば、少なくとも第1、第3及び第2のバスを介して行われるデータ転送において、第2のバスまでに通ってきた他のバス(少なくとも第1及び第3のバス)の獲得にかかった時間が考慮されて、第2のバスの使用権が割り当てられる(使用の順序が決定される)ので、複数のバスにまたがったデータ転送においても、それまでの課程を考慮せずに各バスごとに独立してバスの使用権を決定することはなく、複数のバスにまたがったデータ転送であるために、データ転送に時間がかかってしまうということがない。
請求項3に記載の発明によれば、この構成によれば、バスマスタが、複数のバスを介した所望の装置にアクセスするまでのバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報各記憶手段の初期値として設定することにより、このバス待ち最大許容時間内に前記アクセスが行えるようにバスの調停を行える。また、各バスにおいてバスの獲得時点におけるタイマ手段のタイマ値が示す優先情報がそのバスに接続されたブリッジ装置に渡され、ブリッジ装置がバスマスタとなるデータ転送では、このバスのバス調停装置において、そのブリッジ装置から受信したタイマ値が示す優先情報がタイマ手段の初期値として設定されるので、当該バス以前に通ったバスの獲得に要した時間を考慮した新たなバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報を次のバス調停装置に渡すことができる。また、ブリッジ装置以外のバスマスタに対するバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報はバス調停装置に記憶されるので、同じバスマスタからのデータ転送ごとに優先度を示す情報を変化させる必要のない、ブリッジ装置以外のバスマスタに対する調停においては、バスマスタからデータ転送ごとに優先度を示す情報をバス調停装置に送信する必要がない。また、ブリッジ装置としてのバスマスタのバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報として、タイマ手段によって示されているタイマ値が示す優先情報を用いるので、前記優先情報が1つの値だけで構成され、適切な前記優先情報が容易に作成できると共に、次のバス調停装置に容易に送信できる。
請求項4に記載の発明によれば、ブリッジ装置が、それまでに通ったバスの獲得時間を考慮した、残りの転送のバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報を初期値として設定することにより、このバス待ち最大許容時間内に前記アクセスが行えるようにバスの調停を行える。また、ブリッジ装置以外のバスマスタに対する初期値はバス調停装置に記憶されるので、同じバスマスタからのデータ転送ごとに初期値を変化させる必要のない、ブリッジ装置以外のバスマスタに対する調停においては、バスマスタからデータ転送ごとに初期値をバス調停装置に送信する必要がない。また、ブリッジ装置としてのバスマスタのバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報として、タイマ手段によって示されているタイマ値が示す優先情報を用いるので、前記優先情報が1つの値だけで構成され、適切な前記優先情報が容易に作成できると共に、次のバス調停装置に容易に送信できる。
請求項5に記載の発明によれば、バスマスタが他のバスのバススレーブとの間で行うデータ転送(つまり、複数のバスを経由して行われるデータ転送)において、当該バスの獲得にかかった時間を考慮した優先情報がブリッジ装置に送信されるので、当該バスの獲得にかかった時間の情報を他のバスのバス調停装置にブリッジ装置を介して渡すことができる。
請求項6に記載の発明によれば、バスマスタが、複数のバスを介した所望の装置にアクセスするまでのバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報を初期値として設定することにより、このバス待ち最大許容時間内に前記アクセスが行えるようにバスの調停を行える。また、当該バスにおいてバスが獲得された時点におけるタイマ手段のタイマ値が示す優先情報が当該バスに接続されたブリッジ装置に渡されるので、バス待ち最大許容時間の残り時間を次のバス調停装置に渡すことができる。また、ブリッジ装置以外のバスマスタに対するバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報はバス調停装置に記憶されるので、同じバスマスタからのデータ転送ごとにこの優先度を示す情報を変化させる必要のない、ブリッジ装置以外のバスマスタに対する調停においては、バスマスタからこの優先度を示す情報をバス調停装置に送信する必要がない。また、ブリッジ装置としてのバスマスタのバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報として、タイマ手段によって示されているタイマ値が示す優先情報を用いるので、前記優先情報が1つの値だけで構成され、適切な前記優先情報が容易に作成できると共に、次のバス調停装置に容易に送信できる。
請求項7に記載の発明によれば、バスマスタが他のバスのバススレーブとの間で行うデータ転送(つまり、複数のバスを経由して行われるデータ転送)において、当該バスまでの他のバスの獲得にかかった時間を考慮した優先情報を、当該バスに接続されたブリッジ装置から受信するので、他のバスの獲得にかかった時間が考慮されて、第2のバスの使用権が割り当てられ(使用の順序が決定され)、複数のバスにまたがったデータ転送においても、それまでの課程を考慮せずに各バスごとに独立してバスの使用権を決定することはなく、複数のバスにまたがったデータ転送であるために、データ転送に時間がかかってしまうということがない。
請求項8に記載の発明によれば、当該バスに至るまでに通った他のバスの獲得に要した時間を減算したバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報をブリッジ装置がバス調停装置に送信するので、この残ったバス待ち最大許容時間内に前記アクセスが行えるようにバスの調停を行える。また、ブリッジ装置以外のバスマスタに対するバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報はバス調停装置に記憶されるので、同じバスマスタからのデータ転送ごとにこの優先度を示す情報を変化させる必要のない、ブリッジ装置以外のバスマスタに対する調停においては、バスマスタからデータ転送ごとに優先度を示す情報をバス調停装置に送信する必要がない。また、ブリッジ装置としてのバスマスタのバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報として、タイマ手段によって示されているタイマ値が示す優先情報を用いるので、前記優先情報が1つの値だけで構成され、適切な前記優先情報が容易に作成できると共に、次のバス調停装置に容易に送信できる。
請求項9に記載の発明によれば、請求項5又は7の効果を奏するバス調停装置を提供することができる。
請求項10に記載の発明によれば、請求項6又は8の効果を奏するバス調停装置を提供することができる。
請求項11に記載の発明によれば、前記ブリッジ装置が一方のバスの使用権を割り当てられるまでに要した時間に基づいたタイマ値を前記ブリッジ装置のバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報として一方のバスのバス調停装置から受信して、他のバスのバス調停装置に送信するので、他のバスの調停において、一方のバスの使用権を獲得するまでに要した時間を考慮することができる。
以下、本発明の一実施形態におけるバス調停システムについて図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るバス調停システム1の構成を概略的に示すハードウェア構成図である。バス調停システム1は、バスB1、バスB2、バスアービタ2、バスマスタ3、バスマスタ4、ブリッジ5、バスマスタ6、バススレーブ7、及びバスアービタ8を備える。バスB1には、バスアービタ2、バスマスタ3、バスマスタ4及びブリッジ5が接続されている。バスB2には、ブリッジ5、バスマスタ6、バススレーブ7及びバスアービタ8が接続されている。バスアービタ2は、各バスマスタ3,4との間に専用線として、バス使用要求線(図略)、バス使用許可線(図略)及びバス使用終了線(図略)を備える。また、バスアービタ2は、ブリッジ5との間に専用線として、残タイマ値送信線(図略)を備える。バスアービタ8は、各ブリッジ5及びバスマスタ6との間に専用線として、バス使用要求線、バス使用許可線及びバス使用終了線を備える。
バスアービタ2は、バスB1に接続されたバスマスタ3,4のいずれかにバスB1の使用権を決定するバス調停装置である。バスアービタ2の構成については後述する。バスマスタ3及びバスマスタ4は、バスB1においてバスマスタとなる装置で、例えばメモリ(例えばバススレーブ7)に対してデータの読み書きを行う装置である。ブリッジ5は、バスB1とバスB2とを接続するための装置で、バスB1のデータをバスB2のデータに変換してバスB2に出力する。ブリッジ5は、バスB1においてはバススレーブとなり、バスB2においてはバスマスタとなる。ブリッジ5の構成については後述する。
バスアービタ8は、バスB2に接続されたバスマスタ(ブリッジ5とバスマスタ6)のいずれかにバスB2の使用権を決定するバス調停装置である。バスアービタ8の構成については後述する。バスマスタ6は、バスB2においてバスマスタとなる装置で、例えばメモリ(例えばバススレーブ7)に対してデータの読み書きを行う装置である。バススレーブ7は、バスB2においてバススレーブとなる装置で、例えばメモリである。
次にバスアービタ2、ブリッジ5、及びバスアービタ8の機能について、図2,図3,図4を用いて説明する。図2は、バスアービタ2の機能構成を示すブロック図である。バスアービタ2は、初期値記憶部21、初期値記憶部22、タイマ部23、タイマ部24、バス待ちリスト記憶部25、調停制御部26、及びバス状態管理部27を備える。初期値記憶部21は、タイマ部23の初期値として使用される、バスマスタ3のバス待ち最大許容時間を記憶するものである。初期値記憶部22は、タイマ部24の初期値として使用される、バスマスタ4のバス待ち最大許容時間を記憶するものである。タイマ部23は、バスマスタ3に対する計時を行うもので、調停制御部26により計時開始を指示されたときに、初期値記憶部21から初期値を読み出してその初期値からカウントダウンして計時を行う。タイマ部24は、バスマスタ4に対する計時を行うもので、調停制御部26により計時開始を指示されたときに、初期値記憶部22から初期値を読み出してその初期値からカウントダウンして計時を行う。これらのタイマ部23,24は、バス調停システム1の起動時及び計時が終了したときに、初期値記憶部21,22から値を読み出し初期値としてタイマ部23,24に設定しておく。
バス待ちリスト記憶部25は、バス待ち状態にある(バス使用要求を出して、まだバス使用許可を受け取っていない)バスマスタ(バスマスタ3,バスマスタ4)の一覧を記憶するものである。調停制御部26は、バスの調整を制御するものである。調停制御部26は、オンになったバス使用要求線があるときには、バス使用要求線がオンになったバスマスタ3又は4を識別して、そのバスマスタ3又は4に対応するタイマ部23又は24に計時開始の指示を出し、そのバスマスタ3又は4をバス待ちリスト記憶部25に登録する。次いで、調停制御部26は、バス状態管理部27にバスが空いているか否かを問い合わせ、バスが空いている場合には、バス待ちリスト記憶部25に記憶されているバスマスタのタイマ値をタイマ部23又は/及びタイマ部24から読み出して最も小さいタイマ値を有するバスマスタに対するバス使用許可線をオンにすると共に、バス状態管理部27にバスが使用開始される旨を送信する。加えて、このとき、そのタイマ値を残タイマ値送信線に出力し、ブリッジ5に送信する。また、調停制御部26は、バス状態管理部27からバスが解除された旨を受信した場合にも、上記のバスが空いている場合の処理を行う。
バス状態管理部27は、バスが使用開始される旨を調停制御部26から受信したことと、バス使用終了線がオンになったこととを基に、バスが使用中であるか否かの情報を保持し、調停制御部26からのバスの空きに対する問い合わせに応答する。また、バス使用終了線がオンになった場合には、バスが解除された旨を調停制御部26に送信する。
図3は、ブリッジ5の機能構成を示すブロック図である。ブリッジ5は、初期値設定部51、バス使用制御部52及びデータ変換部53を備える。初期値設定部51は、残タイマ値送信線によりタイマ値を受信したときには、そのタイマ値を記憶・保持する。初期値設定部51は、バス使用制御部52から初期値の設定を指示されたときに、保持しているタイマ値を初期値送信線に出力して、バスアービタ8に送信する。
バス使用制御部52は、データ変換部53からデータが入力された旨を受信したときに、初期値設定部51に初期値の設定を指示し、バス使用要求線をオンにしてバスアービタ8にバス使用要求を行う。その後、バス使用制御部52は、バス使用許可線がオンになったときに、バスB1から入力されたデータをバスB2に出力するように、データ変換部53に指示する。また、バス使用制御部52は、データ変換部53からバスB2へのデータ出力が終了した旨を受信したときに、バス使用終了線をオンにする。
データ変換部53は、バスB1からデータが入力されたときには、バス使用制御部52にその旨を送信する。また、データ変換部53は、バス使用制御部52からバスB1から入力されたデータをバスB2に出力するように指示されたときに、バスB1から入力されているデータをバスB2用に変換してバスB2に出力する。データ変換部53はこの出力が終了したときに、バス使用制御部52にデータ出力が終了した旨を送信する。
図4は、バスアービタ8の機能構成を示すブロック図である。バスアービタ8は、初期値記憶部81、初期値設定部82、タイマ部83、タイマ部84、バス待ちリスト記憶部85、調停制御部86、及びバス状態管理部87を備える。初期値記憶部81、タイマ部83、タイマ部84、バス待ちリスト記憶部85、及びバス状態管理部87は、バスアービタ2の初期値記憶部21、タイマ部23、タイマ部24、バス待ちリスト記憶部25、及びバス状態管理部27とそれぞれ同じであるので(ただし、専用線の接続先は異なる。)、説明を省略する。
初期値設定部82は、初期値送信線によりブリッジ5からタイマ部84の初期値を受信し、記憶するものである。調停制御部86は、バスアービタ2の調停制御部26とほぼ同一であるが、残タイマ値送信線が接続されておらず、残タイマ値の送信は行わないことのみが異なる。
次に、このバス調停システム1における2つのバスB1,B2を介した場合のデータアクセスに関する調停の動作について例を用いて説明する。例としてバスマスタ3(データ書き込み装置)からバススレーブ7(メモリ)にデータを書き込む動作について説明する。図5は、この例におけるバス調停システムの動作を示すフローチャートである。
バスマスタ3においては、まず、バス使用要求線をオンにしてバスアービタ2に対しバスの使用を要求する(ステップS31)。そして、バス使用許可線がオンになったか否かをチェックし(ステップS32)、バス使用許可線がオンになった場合には(ステップS32でYES)、書き込みを行うアドレス及び書き込みデータをバスB1に出力し(ステップS33)、バス使用終了線をオンにすることによりバスを解放する(ステップS34)。バスB1上におけるこのアドレスはブリッジ5のアドレスであるのでデータはブリッジ5に取り込まれる。
バスアービタ2においては、調停制御部26は、バス使用要求線がオンになったことを検出した場合には、そのバス使用要求線の接続先のバスマスタがバスマスタ3であることを識別し、バスマスタ3からバス使用要求があったことを認識する(ステップS21でYES)。そして、調停制御部26は、バス状態管理部27に対し、バスが使用中であるか否かを問い合わせ(ステップS22)、バスが使用中でなかった場合には(ステップS22でNO)、バスマスタ3に接続されたバス使用許可線をオンにし(ステップS27)、バスマスタ3に対応するタイマ部であるタイマ部23に設定されているタイマ値(この場合には初期値)を読み出し残タイマ値送信線に出力する(ステップS28)。
バス状態管理部27に対しての問い合わせの結果、バスが使用中であった場合には(ステップS22でYES)、調停制御部26は、バス待ちリスト記憶部25にバスマスタ3を追加し、バスマスタ3に対応するタイマ部であるタイマ部23に計時を開始するよう指示する。タイマ部23は、調停制御部26からの指示を受けて、既に設定されている初期値からカウントダウンして計時を開始する(ステップS23)。調停制御部26は、バスB1が解放された旨の報告がバス状態管理部27からあったか否かをチェックし(ステップS24でNO)、バスが解放された旨の報告をバス状態管理部27から受信した場合には(ステップS24でYES)、バス待ちリスト記憶部25をチェックし、バス待ちリスト記憶部25にあるバスマスタが1つだけであれば(ステップS25でNO)、そのバスマスタ(例えばバスマスタ3)に接続されたバス使用許可線をオンにし(ステップS27)、例えばバスマスタ3に対応するタイマ部であるタイマ部23に設定されているタイマ値(この場合には初期値)を読み出し残タイマ値送信線に出力する(ステップS28)。
バス待ちリスト記憶部25にある複数のバスマスタがあれば(ステップS25でYES)、それらのバスマスタ(例えばバスマスタ3及び4)に対応するタイマ部23及び24から現在のタイマ値を読み取り、そのタイマ値の小さい方に対応するバスマスタ(例えばバスマスタ3)に接続されたバス使用許可線をオンにし(ステップS26,S27)、タイマ部23に設定されているタイマ値(この場合には初期値)を読み出し残タイマ値送信線に出力する(ステップS28)。
ブリッジ5においては、初期値設定部51は、バスアービタ2から送信されたタイマ値を受信して(ステップS51でYES)、残タイマ値として記憶・保持する(ステップS52)。その後、バス使用制御部52は、データ変換部53がバスマスタ3から転送データを受信したことを受けて(ステップS53でYES)、バスB2の使用権を取得する。ブリッジ5においてバスB2の使用権の取得に係る動作の流れ(ステップS54〜S56及びステップS81〜S88)はバスB1の場合と同様であるので、説明を省略する。ただし、初期値設定部51は、バス使用制御部52がバス使用要求線をオンにした(ステップS54)後、記憶・保持している残タイマ値を初期値送信線に出力してバスアービタ8に送信する(ステップS55)。バスアービタ8の初期値設定部82はこれを受信してタイマ部84に設定する。バス使用制御部52は、バスB2の使用権を取得したら(ステップS56でYES)、バスマスタ3から入力されたアドレスバスの内容をバスB2用に変換して、そのアドレス及びバスB2から受信したデータをバスB2に出力する(ステップS57)。バス使用制御部52は、データをバスB2に出力したらバス使用終了線をオンにすることによりバスを解放する(ステップS58)。
バススレーブ7は、バスB2に出力されているアドレスに、バスB2に出力されているデータを取り込む。バスアービタ8では、バスアービタ2のステップS28に対応する動作は行わない。
このように本実施形態によれば、バスB1の調停における残りのタイマ値(バス使用権を獲得した時点でのタイマ値)をブリッジ5に送信し、ブリッジ5は、そのタイマ値をバスB2の調停におけるタイマ値の初期値としてバスアービタ8に設定するので、バスB1の調停にかかった時間が考慮された優先度でバスB2の調停が行われる。
なお、本発明は、上記実施形態のものに限定されるものではなく、以下に述べる態様を採用することができる。本実施形態においては、バスアービタ2,8(バス調停装置)において、目的のバススレーブへのアクセスの最大許容時間を初期値に設定して、タイマ部23,24,83,84は、この初期値からカウントダウンして計時するようにしたが、この初期値は、必ずしも最大許容時間である必要はなく、例えばバスの使用の優先度を表す数値であってもよい。この場合には、優先度の高いものに小さい初期値を設定するようにし、バスが空いた時点で最も小さいタイマ値を有するバスマスタにバスの使用権を与えるようにすればよい。また或いは、タイマ部23,24,83,84が初期値からカウントアップするようにしてもよい。この場合には、初期値に優先度を設定するようにして、優先度の高いものに大きい初期値を設定するようにし、バスが空いた時点で最も大きいタイマ値を有するバスマスタにバスの使用権を与えるようにすればよい。
また、本実施形態においては、バスアービタ2において計時の初期値からバス待ち時間を引いた時間(バスが割り当てられた時点でのタイマ値)がブリッジ5に送信され、その時間をブリッジ5は次のバス調停の初期値としてバスアービタ8に送信したが、初期値の代わりに優先度を使用し、この優先度とは別に待ち時間をタイマ部23,24により計時して、優先度とタイマ値とを共にブリッジ5を計してバスアービタ8に送信するようにしてもよい。この場合には、バスの使用権はこの優先度と待ち時間(タイマ値)とを考慮して(例えば優先度から待ち時間を減算した値により)決定し、この優先度と待ち時間とをブリッジ5を介してバスアービタ8に送信し、バスアービタ8においてバスB2の使用権を、(バスB1とB2での)合計の待ち時間と優先度とを考慮して決定するようにしてもよい。
また、本実施形態においては、ブリッジ以外のバスマスタに対する初期値はバスアービタ内に記憶するようにしたが、ブリッジ以外のバスマスタであっても初期値をバスマスタからバスアービタに送信するようにしてもよい。
本実施形態においては、2つのバスB1,B2を介してバスマスタ3がバススレーブ7にアクセスする場合を例にとって説明したが、3つ以上のバスを介してバスマスタがバススレーブにアクセスする場合にも、本発明を適用することができる。この場合には、途中のバスのバスアービタ(バス調停装置)は本実施形態のバスアービタ2及びバスアービタ8の両方の機能(つまり、ブリッジ装置へ残タイマ値を送信する機能及びブリッジ装置から受信した残タイマ値をタイマ部の初期値として設定する機能)を兼ね備えたものにすればよい。
本発明の一実施形態におけるバス調停システムの構成を示すハードウェア構成図である。 本発明の一実施形態におけるバスマスタの接続されたバスのバスアービタの機能構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態におけるブリッジの機能構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態におけるバススレーブの接続されたバスのバスアービタの機能構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態におけるバス調停動作の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1 バス調停システム
2,8 バスアービタ(バス調停装置)
21,22,81 初期値記憶部(記憶手段)
23,24,83,84 タイマ部(タイマ手段)
26 調停制御部(許可手段、計時開始手段、タイマ値送信手段)
3,4,6 バスマスタ
5 ブリッジ(バスマスタ、ブリッジ装置)
51 初期値設定部(送信手段)
53 データ変換部(変換手段)
82 初期値設定部(優先情報取得手段、初期値設定手段)
86 調停制御部(許可手段、計時開始手段)
87 バス状態管理部(判定手段)
B1,B2 バス

Claims (11)

  1. 第1のバスと他のバスを接続する第1のブリッジ装置を有し、第1のバスに接続されたバスマスタと第2のバスに接続されたバススレーブとの間のデータ転送に対してバスの調停を行うバス調停システムにおいて、
    第1のバスに接続された複数のバスマスタのいずれかに第1のバスの使用権を割り当てる第1のバス調停装置は、
    第1のバスに接続されている複数のバスマスタのいずれかから第1のバスの使用要求が発生したとき、当該バスマスタのバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報から計時を行う第1のタイマ手段と、
    前記使用要求が発生されているバスマスタに第1のバスの使用権を割り当てたときに、当該使用が割り当てられたバスマスタに対応した前記第1のタイマ手段のタイマ値を優先情報として前記第1のブリッジ装置に送信する送信手段を備え、
    前記第1のブリッジ装置は、
    前記送信手段から送信されたタイマ値が示す優先情報を受信し、他のバスの使用要求を発生するときに当該タイマ値を出力する出力手段と、
    を備え、
    第2のバスに接続された複数のバスマスタのいずれかに第2のバスの使用権を割り当てる第2のバス調停装置は、
    前記第1のブリッジ装置がバスマスタとして第2のバスの使用要求を発生する場合に、前記出力手段から出力されたタイマ値が示す優先情報を受信する受信手段と、
    第2のバスに接続されている複数のバスマスタのいずれかのバスマスタから第2のバスの使用要求が発生したとき、当該バスマスタのバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報から計時を行う第2のタイマ手段と、
    第2のバスが使用可能であると判断されたとき、第2のバスの使用を要求している第2のバスに接続されたバスマスタに対応した前記第2のタイマ手段のタイマ値が示す優先情報を比較して、複数のバスマスタから1のバスマスタを選択しこのバスマスタに前記バスの使用を許可する許可手段と
    を備え、前記第1のブリッジ装置の前記出力手段がタイマ値が示す優先情報を出力したとき、前記受信手段は当該タイマ値を第2のバスに接続されたバスマスタとしての前記第1のブリッジ装置のバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報として前記第2のタイマ手段に設定するものであり、前記許可手段は前記第1のブリッジ装置を含む複数のバスマスタから1のバスマスタを選択するものであることを特徴とするバス調停システム。
  2. 前記データ転送は、第1のバスと第2のバスとの間に接続された第3のバスを介して行われるものであって、第3のバスと他のバスを接続する第2のブリッジ装置を更に有し、
    第3のバスに接続された複数のバスマスタのいずれかに第3のバスの使用権を割り当てる第3のバス調停装置は、
    前記第1のブリッジ装置がバスマスタとして第3のバスの使用要求を発生する場合に、前記第1のブリッジ装置の出力手段から出力されたタイマ値が示す優先情報を受信する第2の受信手段と、
    第3のバスに接続されている複数のバスマスタのいずれかのバスマスタから第3のバスの使用要求が発生したとき、当該バスマスタのバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報から計時を行う第3のタイマ手段と、
    第3のバスが使用可能であると判断されたとき、第3のバスの使用を要求している第3のバスに接続されたバスマスタに対応した前記第3のタイマ手段のタイマ値が示す優先情報を比較して、複数のバスマスタから1のバスマスタを選択しこのバスマスタに第3のバスの使用を許可する第2の許可手段と、
    前記第3のバスの使用要求が発生されているバスマスタに第3のバスの使用権を割り当てたときに、当該使用が割り当てられたバスマスタに対応した前記第3のタイマ手段のタイマ値が示す優先情報を前記第2のブリッジ装置に送信する第2の送信手段と
    を備え、前記第1のブリッジ装置の出力手段がタイマ値が示す優先情報を出力したとき、前記第2の受信手段は当該タイマ値が示す優先情報を前記第3のバスに接続されたバスマスタとしての前記第1のブリッジ装置のバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報として前記第3のタイマ手段に設定するものであり、前記第2の許可手段は前記第1のブリッジ装置を含む複数のバスマスタから1のバスマスタを選択するものであり、
    前記第2のブリッジ装置は、
    前記第2の送信手段から送信されたタイマ値が示す優先情報を受信し、他のバスの使用要求を発生するときに当該タイマ値が示す優先情報を出力する第2の出力手段と、
    を備える請求項1に記載のバス調停システム。
  3. 前記第1のバス調停装置は、
    1のバスに接続された各バスマスタのバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報を記憶する第1の記憶手段と、
    前記第1の記憶手段に記憶されたバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報を前記第1のタイマ手段に設定すると共に、第1のバスに接続されたバスマスタから第1のバスの使用要求が発生されたときに、そのバスマスタに対応する第1のタイマ手段にカウントダウンを開始させる第1の計時開始手段と、
    第1のバスが使用可能か否かを判定する第1の判定手段と、
    前記第1の判定手段により第1のバスが使用可能であると判定されたときに、前記第1のタイマ手段のタイマ値が示す優先情報が最も小さい前記バスマスタに当該バスの使用を許可する第1の許可手段とを更に備え、
    記第2のバス調停装置は、
    2のバスに接続された前記ブリッジ装置を除く各バスマスタのバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報を記憶する第2の記憶手段と
    記第2の記憶手段に記憶されたバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報を前記第2のタイマ手段に設定すると共に、第2のバスに接続されたバスマスタから第2のバスの使用要求が発生されたときに、そのバスマスタに対応する第2のタイマ手段にカウントダウンを開始させる第2の計時開始手段と、
    第2のバスが使用可能か否かを判定する第2の判定手段とを更に備え、
    前記許可手段は、前記第2の判定手段により第2のバスが使用可能であると判定されたときに、前記第2のタイマ手段のタイマ値が示す優先情報が最も小さい前記バスマスタに当該バスの使用を許可する請求項1又は2に記載のバス調停システム。
  4. 前記第3のバス調停装置は、
    3のバスに接続された各バスマスタのバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報を記憶する第3の記憶手段と、
    第3のバスに接続されたバスマスタから第3のバスの使用要求が発生されたときに、前記第3のタイマ手段に前記バス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報からのカウントダウンを開始させる第3の計時開始手段と、
    第3のバスが使用可能か否かを判定する第3の判定手段とを更に備え、
    前記第2の許可手段は、前記第3の判定手段により第3のバスが使用可能であると判定されたときに、前記第3のタイマ手段のタイマ値が示す優先情報が最も小さい前記バスマスタに当該バスの使用を許可する請求項2又は3に記載のバス調停システム。
  5. バスに接続されている複数のバスマスタのいずれかに当該バスの使用権を割り当てるバス調停装置において、
    バスに接続されている複数のバスマスタのいずれかのバスマスタからバスの使用要求が発生したとき、当該バスマスタのバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報から計時を行うタイマ手段と、
    前記使用要求が発生されているバスマスタにバスの使用権を割り当てたときに、当該使用が割り当てられたバスマスタに対応した前記タイマ手段のタイマ値を優先情報として前記バスと他のバスとを接続するために前記バスに接続されたブリッジ装置に送信する送信手段と、
    を備えるバス調停装置。
  6. 記バスマスタのバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶されたバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報を前記タイマ手段に設定すると共に、前記バスマスタから前記バスの使用要求が発生されたときに、そのバスマスタに対応する前記タイマ手段にカウントダウンを開始させる計時開始手段と、
    前記バスが使用可能か否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記バスが使用可能であると判定されたときに、前記タイマ手段のタイマ値が示す優先情報が最も小さい前記バスマスタに当該バスの使用を許可する許可手段とを更に備え請求項5に記載のバス調停装置。
  7. バスに接続されている複数のバスマスタのいずれかに当該バスの使用権を割り当てるバス調停装置において、
    前記バスと他のバスとを接続するための前記バスに接続されたブリッジ装置がバスマスタとして前記バスの使用要求を発生する場合に、前記ブリッジ装置が他のバスの使用権を割り当てられるまでに要した時間に基づいたタイマ値が示す優先情報をバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報として前記ブリッジ装置から受信する受信手段と、
    バスに接続されている複数のバスマスタのいずれかのバスマスタからバスの使用要求が発生したとき、当該バスマスタのバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報から計時を行うタイマ手段と、
    バスが使用可能であると判断されたとき、前記バスの使用を要求しているバスマスタに対応したタイマ値が示す優先情報を比較して、複数のバスマスタから1のバスマスタを選択しこのバスマスタに前記バスの使用を許可する許可手段と
    を備え、前記受信手段は前記ブリッジ装置が他のバスの使用権を割り当てられるまでに要した時間に基づいたタイマ値が示す優先情報を受信したとき、当該タイマ値をバスマスタとしての前記ブリッジ装置のバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報として前記タイマ手段に設定するものであり、前記許可手段は前記ブリッジ装置を含む複数のバスマスタから1のバスマスタを選択するものであることを特徴とするバス調停装置。
  8. 前記バスに接続された前記ブリッジ装置を除く各バスマスタのバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報を記憶する記憶手段と
    前記記憶手段に記憶されたバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報を前記タイマ手段に設定すると共に、前記バスに接続されたバスマスタから前記バスの使用要求が発生されたときに、そのバスマスタに対応する前記タイマ手段にカウントダウンを開始させる計時開始手段と、
    前記バスが使用可能か否かを判定する判定手段とを更に備え、
    前記許可手段は、前記判定手段により前記バスが使用可能であると判定されたときに、前記タイマ手段のタイマ値が示す優先情報が最も小さい前記バスマスタに当該バスの使用を許可する請求項7に記載のバス調停装置。
  9. バスに接続されている複数のバスマスタのいずれかに当該バスの使用権を割り当てるバス調停装置において、
    前記バスと他のバスとを接続するための前記バスに接続されたブリッジ装置がバスマスタとして前記バスの使用要求を発生する場合に、前記ブリッジ装置が他のバスの使用権を割り当てられた時の他のバスに接続されたバス調停装置のタイマ手段のタイマ値が示す優先情報を前記ブリッジ装置のバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報として前記ブリッジ装置から受信する受信手段と、
    バスに接続されている複数のバスマスタのいずれかのバスマスタからバスの使用要求が発生したとき、当該バスマスタのバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報から計時を行うタイマ手段と、
    バスが使用可能であると判断されたとき、前記バスの使用を要求しているバスマスタに対応した前記タイマ手段のタイマ値が示す優先情報を比較して、複数のバスマスタから1のバスマスタを選択しこのバスマスタに前記バスの使用を許可する許可手段と、
    前記使用要求が発生されているバスマスタに前記バスの使用権を割り当てたときに、当該使用が割り当てられたバスマスタに対応した前記タイマ手段のタイマ値が示す優先情報を前記バスと前記他のバスとは異なるバスとを接続するための前記バスに接続されたブリッジ装置に送信する送信手段と
    を備え、前記受信手段は前記ブリッジ装置が他のバスの使用権を割り当てられるまでに要した時間に基づいたタイマ値が示す優先情報を受信したとき、当該タイマ値をバスマスタとしての前記ブリッジ装置のバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報として前記タイマ手段に設定するものであり、前記許可手段は前記ブリッジ装置を含む複数のバスマスタから1のバスマスタを選択するものであることを特徴とするバス調停装置。
  10. 前記バスに接続された各バスマスタのバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報を記憶する記憶手段と、
    前記バスに接続されたバスマスタから前記バスの使用要求が発生されたときに、前記タイマ手段にバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報からのカウントダウンを開始させる計時開始手段と、
    前記バスが使用可能か否かを判定する判定手段とを更に備え、
    前記許可手段は、前記判定手段により前記バスが使用可能であると判定されたときに、前記タイマ手段のタイマ値が示す優先情報が最も小さい前記バスマスタに当該バスの使用を許可する請求項9に記載のバス調停装置。
  11. 2つのバスを接続するブリッジ装置において、
    前記ブリッジ装置が一方のバスの使用権を割り当てられるまでに要した時間に基づいたタイマ値を優先情報として前記ブリッジ装置のバス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報として一方のバスのバス調停装置から受信し他方のバスのバス調停装置に調停を依頼するときに前記バス待ち最大許容時間としての優先度を示す情報を他方のバスのバス調停装置に送信する送信手段と、
    一方のバスから入力されたバスデータを他方のバスに適合したバスデータに変換して他方のバスに出力する変換手段とを備えるブリッジ装置。
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