JP4173900B2 - 移動生物検知装置及び移動生物検知方法 - Google Patents

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Description

本発明は、物体から放射される赤外線を赤外線検知素子で検知することによって検知領域内の温度変化を検知し、検知領域の移動生物を検知する技術に関する。
人体と背景との温度差を赤外線のエネルギー量の差として焦電素子等の赤外線検知素子を用いて検出させることにより、人体の存在を検知する赤外線受光式の人体検知装置がある。この人体検知装置では、赤外線検知素子からの検知領域内に見かけ上の温度変化が生じた場合に、人体が存在すると判定するよう構成されている(例えば特許文献1を参照)。
特開平5−346994号公報
従来の人体検知装置では、検知領域から受光した赤外線の受光量が予め設定した値を超えたか否かを判定するのみで検知領域における人体の有無を判定していたため、人体以外の理由で検知領域において温度変化が生じても、人体を検知したものと誤認していた。
特に従来の人体検知装置は日照による影響を受けやすく、日照等によって床面が暖められて所定温度以上になると、当該温度変化によって人体を検知したものと誤認してしまったり、日照によって所定温度以上に暖められたカーテンが翻るなどしたときに人体を検知したものと誤認してしまったりしていた。
また、着用衣服等の影響によって人体の表面温度が人体温度(36℃程度)よりも低く検出されることがあるため、人体の検知感度を高くするためには検知領域の温度変化を判定する基準値(温度レベル)を低く設定しておくことが好ましいが、前記温度レベルを低くすると誤認が増加してしまうといった問題点があった。
そこで本発明は、複数の区画に区切られた検知領域から各区画毎の赤外線を受光してその各受光量に応じた出力レベルの検知信号を出力するように構成された赤外線検知素子と、この赤外線検知素子から出力される各検知信号に基づいて各区画毎の測定温度値を取得する温度検知部と、前記温度検知部からの各区画毎の測定温度値に基づいて検知領域の移動生物を検知する制御部と、前記制御部の制御によって生物検知警報を発報する出力部とから構成される移動生物検知装置において、温度検知部から出力される各区画毎の測定温度値に基づいて、所定温度以上の温度が検出された区画を検出して検知領域における所定温度以上の全区画に対応する中心座標値を求めるとともに、この中心座標値を時系列データとして記憶装置に記憶し、その時系列データから、ある一定時間範囲の時系列データを取得してその周波数スペクトルを求め、さらに前記周波数スペクトルを解析して前記時系列データの推移に規則性があるか否かを検出し、規則性がなければ移動生物が存在すると判定する方法と、この方法を用いた機能を有する本装置である。
本発明の移動生物検知装置および移動生物検知方法によれば、赤外線検知素子(サーモパイル素子)を使用して複数の区画に区切られた検知領域の各区画毎の測定温度値を取得し、所定温度以上の温度が検出された区画の中心座標値の移動性を解析することによって人体などの移動生物の存否を判定するため、日照などの影響を受けることなく移動生物を検知することができる。
また前記中心座標値の推移に対する周波数スペクトルを解析することによって、中心座標値の移動に規則性があるか否かを判定し、前記規則性がない場合には移動生物が存在すると判定するため、検知領域から検出される温度基準値(温度レベル)を低くして検知領域から検出する温度値を高感度にしても誤認を抑制することができ、移動生物を高精度で検知することができる。
この発明による移動生物検知装置の好適な実施例について、図1から図8を参照して説明する。
図1は、本発明による移動生物検知装置を説明する図である。
本発明による移動生物検知装置10は、図1(a)に示すように、監視したい領域(以下、検知領域という)の天井等に設定され、赤外線の受光量によって物体の表面温度を計測できる赤外線検知素子(サーモパイル素子)を使用して検知領域内をある一定範囲(以下、区画という)毎に温度測定し、前記各区画毎の測定温度値に基づいて人体などの移動生物の存否を判定し、移動生物が存在すると判定したときは警報等を発報して検知領域内を監視・警備するものである。
本発明の実施例による移動生物検知装置10は、図1(b)のブロック図に示すように、集光レンズ1と、特定波長帯域の赤外線のみを透過させる光学フィルタ2と、検知領域からの赤外線を受光してその受光量に応じた出力レベルの検知信号を出力するにあたって各区画毎に検知信号を出力するように構成された赤外線検知素子3と、赤外線検知素子3から出力される検知信号を増幅する増幅部4と、当該増幅部4に接続される温度検知部5と、前記温度検知部5から出力される各区画毎の測定温度値を入力とする制御部6と、前記制御部6の制御によって警報を発報する出力部7とを備える。
前記赤外線検知素子3は、複数の区画に区切られた検知領域から各区画毎の赤外線を受光してその各受光量に応じた出力レベルの検知信号を各区画毎に出力するように構成される。例えば、ひとつの検知素子でひとつの区画に対応した検知信号を出力するように構成したものや、あるいは、モータ等を用いて検知素子を制御して検知素子が検知する区画を随時変更する等の手段によって、ひとつの検知素子で検知領域内の複数の区画の検知信号を各区画毎に出力可能とし、各区画毎の検知信号をそれぞれ出力するように構成したものを使用する。
そして前記温度検知部5では、赤外線検知素子3からの検知信号に基づいて複数の区画に区切られた検知領域に在る物体の表面温度を計測し、前記各区画毎の測定温度値を取得することができる。
また前記制御部6では、温度検知部5から出力される各区画毎の測定温度値を取得し、当該温度値に基づいて検知領域における移動生物の存否を判定し、移動生物が存在すると判定したときは出力部7から警報を発報するよう制御する。
この発明による移動生物検知装置10では、温度検知部5から出力される各区画毎の測定温度値が制御部6に逐次入力され、該制御部6では逐次入力される測定温度値に基づいて、その都度、所定温度以上の温度が検出された区画を検出して検知領域における所定温度以上の全区画に対応する中心座標値を求める。
そして、この中心座標値を時系列データとして記憶装置に記憶し、その時系列データから、ある一定時間範囲の時系列データを取得してその周波数スペクトルを求め、さらに前記周波数スペクトルを解析して前記時系列データの推移に規則性があるか否かを検出し、規則性がなければ移動生物が存在すると判定する。
図2から図6を参照して、本発明の第1実施例による移動生物検知方法について説明する。
第1実施例では、図2に示すように、8つの赤外線検知素子(サーモパイル素子)を1列に配列した一次元構成の赤外線検知素子(x=1〜X,X=8)を使用した移動生物検知装置10によって移動生物を検知する。
この実施例では、8つの赤外線検知素子〔8×1〕によって、検知領域内を8つの区画〔8×1〕に区切るようにして各区画毎の検知信号がそれぞれ出力される。つまり各検知素子の座標値xが検知領域内の各区画の座標値に対応する。
そして、複数の区画に区切られた検知領域からの赤外線を受光してその受光量に応じた出力レベルの検知信号を出力する赤外線検知素子(x=1〜X)によって現時刻tにおける検知領域の各区画毎の温度を測定し、前記8つの検知素子各々における測定温度値がそれぞれ所定温度(TPL)以上の温度であるか否かを判定し、所定温度以上の温度が検出された検知素子の座標値合計(sum_x)と、所定温度以上の温度が検出された検知素子の数(count_x)とを算出し、所定温度以上の温度が検出された検知素子の中心座標値(average_x(t)=sum_x/count_x)を求める。
なお各検知素子の座標値を「x=1,2,3,4,5,6,7,8」と定義し、検知素子の最小座標値(初期値)を「1」、最大座標値を「X=8」とする。
例えば図2(a)に示すように、現時刻tにおける測定温度値t[x]が所定温度以上であると判定された検知素子が、座標値3の検知素子のみである場合(図中のドット領域を参照)、その中心座標値(average_x(t)=sum_x/count_x)は、「3」として求められる。つまり、複数の区画〔8×1〕に区切られた検知領域において所定温度以上の温度が検出された全区画の中心座標値は、「3」として求められる。
また図2(b)に示すように、現時刻tにおける測定温度値t[x]が所定温度以上であると判定された検知素子が、座標値3の検知素子と座標値4の検知素子である場合(図中のドット領域を参照)、中心座標値(average_x(t)=sum_x/count_x)は、「3.5」として求められる。つまり、複数の区画〔8×1〕に区切られた検知領域において所定温度以上の温度が検出された全区画の中心座標値は、「3.5」として求められる。
図3及び図5のフローチャートを参照して、第1実施例による移動生物の検知方法を説明する。
制御部6は一定時間毎に温度検知部5から逐次入力される出力信号(検知素子毎の測定温度値)をもとに所定温度以上の温度が検出された検知素子の中心座標値を求めるとともに、現時刻までに求まっている時系列の値(中心座標値の時系列データ)を用いて周波数スペクトルを解析し、移動生物の存否を判定する。
この実施例では、各検知素子の座標値が検知領域の各区画の座標値に対応するため、所定温度以上の温度が検出された検知素子の座標値を求めることによって、検知領域において所定温度以上の温度が検出された区画の座標値(位置)が求められる。つまり、各検知素子毎の座標値およびその測定温度値とから、検知領域の各区画で発生した温度変化の時系列推移を求めることができる。
なお各検知素子毎に現時刻tにおける測定温度値t[x]を取得して温度判定(TPL検出)し、所定温度(TPL)以上の温度が検出された検知素子の中心座標値を求めるにあたって、温度判定(TPL検出)の対象となる検知素子を一つずつ隣に移行しながら温度判定を繰り返すことによって全検知素子をそれぞれ温度判定し、検知素子毎の測定温度値に基づいて所定温度以上の温度が検出された検知素子の中心座標値を取得する。
この実施例では、図3に示すように先ず各変数を初期化する。つまり、所定温度以上の温度が検出された検知素子の座標値合計(sum_x)と、所定温度以上の温度が検出された検知素子の数(count_x)とをリセットし(sum_x=0,count_x=0)、さらに温度判定の対象となる検知素子の座標値を「1」に設定する(ステップS1)。
また温度判定の対象となる検知素子の座標値xが最大座標値(X=8)を超えないかを判定し(ステップS2)、超えない場合は当該検知素子の測定温度値が所定温度以上であるか否かを判定する(ステップS3)。
座標値(x)の検知素子について、現時刻tにおける測定温度値t[x]が所定温度(TPL)以上である場合(YES)、その座標値を「所定温度以上の温度が検出された検知素子の座標値合計(sum_x)」に加算し(ステップS4)、さらに「所定温度以上の温度が検出された検知素子の数(count_x)」に1を加算し(ステップS5)、その後、検知素子の座標値に1を加算することによって温度判定の対象となる検知素子を隣に1つ移行させ(ステップS6)、ステップS2へ戻る。
一方、現時刻tにおける測定温度値t[x]が所定温度(TPL)以上でない場合(NO)、ステップS4とS5を経ずに温度判定の対象となる検知素子を隣に1つ移行させ(ステップS6)、ステップS2へ戻る。
温度判定の対象となる検知素子を隣に一つずつ移行させながら温度判定を繰り返し、全検知素子(x=1〜X,X=8)について温度判定が終了し、ステップ2の判定において検知素子の座標値xが最大座標値(X=8)を超えた場合、「所定温度以上の温度が検出された検知素子の座標値合計(sum_x)」と、「所定温度以上の温度が検出された検知素子の数(count_x)」とから、現時刻tにおいて所定温度以上の温度が検出された検知素子の中心座標値(average_x(t)=sum_x/count_x)を求める(ステップS7)。
そして、上記ステップS1からS7の工程を一定周期毎に逐次繰り返し、その中心座標値を逐次記憶しておくことによって、中心座標値の時系列データを得る。そして、この時系列データのある一定時間範囲、つまり、過去のある時刻(tn−(N−1))から現時刻(t)までの中心座標値の時系列データ(average_x(t),tn−(N−1)≦t≦t)を用いて、周波数スペクトルを求め(ステップS8)、その周波数スペクトルを解析することによって、移動生物の存否を判定する(図4及び図5を参照)。ここで、「tn−(N−1)」におけるNは周波数スペクトルを求めるために用いる時系列データの個数を現わす。
この実施例では、ある一定時間範囲での中心座標値の時系列データをもとに、フーリエ変換による周波数スペクトル解析を適用し、所定温度以上の温度が検出された検知素子の中心座標値の移動性を解析する。
つまり「現時刻よりも一定時間過去にさかのぼった時刻(tn−(N−1))」から「現時刻(t)」までの一定時間範囲において離散フーリエ変換をする。
そして所定温度以上の温度が検出された検知素子の中心座標値の時系列データ(average_x(t),tn−(N−1)≦t≦t)をもとに、周波数スペクトルFx(m)(m=0〜M,M≦N)を計算し、その周波数スペクトルFx(m)(m=0〜M,M≦N)を解析することによって中心座標値の移動に規則性が在るか否かを判定し、移動に規則性が無い場合、移動生物が存在すると判定する。
なお下記の数式にて、周波数スペクトルFx(m)を求める。ここで、iは虚数単位、πは円周率、mは離散周波数サンプル番号、kは時系列サンプル番号を表わしており、
表記の簡略化のため、中心座標値の時系列データ(average_x(t),tn−(N−1)≦t≦t)を(average_x(n),0≦n≦(N−1))と表わしている。
Figure 0004173900
図4は、一定時間範囲の中心座標値の時系列データと、フーリエ変換による周波数スペクトルを示す図である。
図4(a)は、温度検知部5から逐次入力される検知素子毎の測定温度値に基づいて、過去のある時刻から現時刻まで一定時間範囲、所定温度以上の温度が検出された検知素子の中心座標値の時系列データ(average_x(t),tn−(N−1)≦t≦t)を示すものであって、中心座標値の移動に規則性がない状態を示すものである。
図4(b)は、図4(a)に示す時系列データをフーリエ変換によって周波数スペクトルFx(m)を求めたデータを示すものであって、中心座標値の移動に規則性が無い場合、スペクトル強度判定基準値Sを連続して超えるFx(m)の数、つまり、離散帯スペクトル幅値Bが規則性判定基準値Tよりも大きくなる。つまり規則性判定基準値Tよりも長い帯スペクトルが検出される。
なお周波数スペクトルの解析に用いるスペクトル強度判定基準値Sや、規則性判定基準値Tは、移動生物を検知する環境や条件によって予め適当な値を設定しておく。
フーリエ変換による周波数スペクトル解析では、図5に示すように、まず変数を初期化する。つまり、離散帯スペクトル幅値Bと、離散周波数サンプル番号m(m=0〜M,M≦N)をリセットする(m=0,B=0)(ステップS11)。
また周波数スペクトル解析の対象となる離散周波数サンプル番号(m)が最大値(M)を超えないかを判定し(ステップS12)、超えない場合は当該サンプルの周波数スペクトルFx(m)がスペクトル強度判定基準値S以上であるか否かを判定する(ステップS13)。
そして、周波数スペクトルがスペクトル強度判定基準値Sを超えない場合は離散帯スベクトル幅値Bを0とした後(ステップS14)、次のサンプルに移行する(ステップS17)。
一方、周波数スペクトルFx(m)がスペクトル強度判定基準値S以上の場合は、離散帯スペクトル幅値Bに1を加算し(ステップS15)、離散帯スペクトル幅値Bが規則性判定基準値Tよりも大きいか否かを判定する(ステップS16)。
そして規則性判定基準値T以上のときは、中心座標値の移動に規則性が無いと判定し、人体などの移動生物が存在する(有人)と判定する(ステップS18)。
また規則性判定基準値T未満のときは、次のサンプルに移行する(ステップS17)。
図5に示す周波数スペクトルの解析では、離散帯スペクトル幅値Bの判定(ステップS16)において、離散帯スペクトル幅値Bが規則性判定基準値T以上になるまで(有人と判定するまで)、上記ステップS12からS17の工程を繰り返す。
そしてステップS12においてサンプル番号mが総サンプル数Mよりも大きくなったら、つまり全サンプルについて解析したら、規則性判定基準値T以上の離散帯スペクトル幅値Bが存在せず中心座標値の移動に規則性があると判定し、検知領域に所定温度以上の温度範囲が発生してもそれは人体などの移動生物によるものではないと判定し、移動生物が存在しない(無人)と判定する(ステップS19)。

図6は、移動生物に起因しない環境下における、所定温度以上の温度が検出された検知素子の中心座標値の時系列データと周波数スペクトルデータとを示すグラフである。
熱源が移動生物に起因するものではなく移動性がない場合、図6(a)に示すように、所定温度以上の温度が検出された検知素子の中心座標値が移動せず、時系列データをフーリエ変換して周波数スペクトルを解析すると、規則性判定基準値T以上の離散帯スペクトル幅値Bが検出されない。
また日照によって暖められた床面のように熱源がゆっくりと規則性をもって移動する場合、図6(b)に示すように、所定温度以上の温度が検出された検知素子の中心座標値がゆっくりと規則性をもって移動し、時系列データをフーリエ変換して周波数スペクトルを解析すると、規則性判定基準値T以上の離散帯スペクトル幅値Bが検出されない。
さらに日照によって暖められたカーテンの翻りのように熱源が規則性(周期性)をもって移動する場合、図6(c)に示すように、所定温度以上の温度が検出された検知素子の中心座標値が規則性をもって移動し、時系列データをフーリエ変換して周波数スペクトルを解析すると、規則性判定基準値T以上の離散帯スペクトル幅Bが検出されない。
一方、移動に規則性がない移動生物の存在に起因する場合、図4に示すように、所定温度以上の温度が検出された検知素子の中心座標値の移動に規則性がなく、時系列データをフーリエ変換して周波数スペクトルを解析すると、規則性判定基準値T以上の離散帯スペクトル幅値Bが検出される。
以上のように、この実施例では各検知素子の座標値及びその測定温度値とをもとに、検知領域を各区画毎に温度測定し、各区画毎の測定温度値に基づいて検知領域の移動生物を検知するものである。
つまりこの実施例では、検知素子毎に測定温度値を取得して所定温度以上の温度が検出されるか否かを判定し、所定温度以上の温度が検出された検知素子の中心座標値を求めることによって、検知領域における各区画毎の測定温度値を取得して所定温度以上の温度であるか否かを判定し、所定温度以上の温度が検出された全ての区画に対応する中心座標値を求める。
そして、前記中心座標値を時系列データとして記憶し、この時系列データから、ある一定時間範囲の時系列データを取得してその周波数スペクトルを解析し、前記時系列データの推移に規則性があるか否かを検出する。そして、規則性が無い場合は移動生物が存在すると判定する。
次に図7及び図8を参照して、本発明の第2実施例による移動生物検知方法について説明する。
第2実施例では、図7に示すように、8つの赤外線検知素子(サーモパイル素子)を8列に配列した二次元構成(x,y)の赤外線検知素子(x=1〜X,y=1〜Y)を使用した移動生物検知装置10によって移動生物を検知する。
この実施例では、64の赤外線検知素子〔8×8〕によって、検知領域内を64の区画〔8×8〕に区切るようにして各区画毎の検知信号がそれぞれ出力される。つまり、各検知素子の座標値が検知領域の各区画の座標値に対応する。
そして、複数の区画に区切られた検知領域からの赤外線を受光してその受光量に応じた出力レベルの検知信号を出力する赤外線検知素子(x=1〜X,y=1〜Y,)によって検知領域を区画毎に温度測定し、前記64の検知素子各々における測定温度値がそれぞれ所定温度(TPL)以上であるか否かを判定し、所定温度以上の温度が検出された検知素子の座標値合計(sum_x、sum_y)と、所定温度以上の温度が検出された検知素子の数(count_x、count_y)とをx座標値とy座標値毎に算出し、所定温度以上の温度が検出された検知素子のx座標における中心座標値(average_x(t)=sum_x/count_x)と、y座標における中心座標値(average_y(t)=sum_y/count_y)とを求める。
なお、各検知素子のx座標値を「x=1,2,3,4,5,6,7,8」と定義するとともに、y座標値を「y=1,2,3,4,5,6,7,8」と定義し、各最小座標値(初期値)を「1」、最大座標値X,Yをそれぞれ「8」とする。
例えば図7(a)に示すように、現時刻tにおける測定温度値t[x,y]が所定温度以上であると判定された検知素子が、座標値(x,y)=(3,3)の検知素子のみである場合、x座標における中心座標値(average_x(t)=sum_x/count_x)は「3」、y座標における中心座標値(average_y(t)=sum_y/count_y)は「3」として求められる。つまり、複数の区画〔8×8〕に区切られた検知領域において、所定温度以上の温度が検出された全区画の中心座標値は、x座標における中心座標値が「3」、y座標における中心座標値が「3」として求められる。
また図7(b)に示すように、現時刻tにおける測定温度値t[x,y]が所定温度以上であると判定された検知素子が、座標値(3,3)≦(x,y)≦(4,3)の検知素子の場合、x座標における中心座標値(average_x(t)=sum_x/count_x)は「3.5」、y座標における中心座標値(average_y(t)=sum_y/count_y)は「3」として求められる。つまり、複数の区画〔8×8〕に区切られた検知領域において所定温度以上の温度が検出された全区画の中心座標値は、x座標における中心座標値が「3」、y座標における中心座標値が「3.5」として求められる。
そしてこの実施例では、第1実施例と同様に、制御部6は温度検知部5から逐次入力される出力信号(検知素子毎の測定温度値)をもとに所定温度以上の温度が検出された検知素子の中心座標値を求めるとともに、一定時間範囲での各中心座標値を取得してその周波数スペクトルを解析し、移動生物の存否を判定する。
なおこの実施例でも、第1実施例と同様に、各検知素子の座標値が検知領域の各区画の座標値に対応するため、所定温度以上の温度が検出された検知素子の座標値を求めることによって、検知領域で所定温度以上の温度が検出された区画の座標値(位置)が求められ、各検知素子の座標値およびその測定温度値とから、検知領域の各区画で発生した温度変化の時系列推移を求めることができる。
なお検知素子毎に取得した測定温度値(t[x,y])を温度判定(TPL検出)し、所定温度(TPL)以上の温度が検出された検知素子の中心座標値を求めるにあたって、温度判定(TPL検出)の対象となる検知素子を一つずつ隣に移行しながら温度判定を繰り返すことによって全検知素子をそれぞれ温度判定し、検知素子毎の測定温度値に基づいて所定温度以上の温度が検出された検知素子の中心座標値を取得する。
この実施例では、図8に示すように先ず各変数を初期化する。つまり、所定温度以上の温度が検出された検知素子の座標値合計(sum_x,sum_y)と、所定温度以上の温度が検出された検知素子の数(count_x、count_y)とをリセットし(sum_x=0,sum_y=0,count_x=0,count_y=0)、さらに温度判定の対象となる検知素子の座標値(x,y)を(1,1)に設定する(ステップS21)。
また温度判定の対象となる検知素子(x,y)のx座標値が最大座標値(X=8)を超えないかを判定するとともにy座標値が最大座標値(Y=8)を超えないか判定し(ステップS22,S23)、何れも超えない場合は当該検知素子の測定温度値が所定温度以上であるか否かを判定する(ステップS24)。
座標値(x,y)の検知素子について、現時刻tにおける測定温度値t[x,y]が所定温度(TPL)以上である場合(YES)、その検知素子のx座標値を「所定温度以上の温度が検出された検知素子のx座標値合計(sum_x)」に加算するとともに、y座標値を「所定温度以上の検知素子のy座標値合計(sum_y)」に加算し(ステップS25)、さらに「所定温度以上の検知素子の数(count_xとcount_y)」にそれぞれ1を加算し(ステップS26)、その後、x座標値に1を加算して検知素子を隣に1つ移行させ(ステップS27)、ステップS23へ戻り、ステップS24からS27の工程を繰り返す。
一方、現時刻tにおける測定温度値t[x,y]が所定温度(TPL)以上でない場合(NO)、ステップS25とS26を経ずに検知素子を隣に1つ移行させ(ステップS27)、ステップS23へ戻りステップS24からS27の工程を繰り返す。
なおステップS23の判定でx座標値が最大座標値(X=8)を超えた場合は、y座標値に1を加算し、かつx座標値を最小座標値(初期値)「1」にしてから(ステップS28)、ステップS22へ戻り、ステップS23からS28の工程を繰り返す。
検知素子を隣に一つずつ移行させながら温度判定を繰り返し、全検知素子(x=1〜8,y=1〜8)について温度判定が終了し、ステップ22の判定において検知素子のy座標値が最大座標値(Y=8)を超えた場合、「所定温度以上の温度が検知された検知素子のx座標値合計(sum_x)及びy座標値合計(sum_y)」と、「所定温度以上の温度が検知された検知素子の数(count_xとcount_y)」とから、所定温度以上の温度が検出された検知素子のx座標における中心座標値(average_x(t)=sum_x/count_x)と、y座標における中心座標値(average_y(t)=sum_y/count_y)とを求める(ステップS29)。
そして、上記ステップS21からS29の工程を一定周期毎に逐次繰り返繰り返し、その中心座標値を逐次記憶しておくことによって、x座標における中心座標値の時系列データと、y座標における中心座標値の時系列データとを得る。そして、過去の時刻(tn−(N−1))から現時刻(t)までの一定時間範囲で、x座標における中心座標値の時系列データ(average_x(t),tn−(N−1)≦t≦t)とy座標における中心座標値の時系列データ(average_y(t),tn−(N−1)≦t≦t)とを取得し、それぞれの周波数スペクトルを求め(ステップS30)、これら各周波数スペクトルをx座標毎、y座標毎にそれぞれ解析することによって、移動生物の存否を判定する。
この実施例では、x座標における中心座標値の一定時間範囲の時系列データ(average_x(t),tn−(N−1)≦t≦t)と、y座標における中心座標値の一定時間範囲の時系列データ(average_y(t),tn−(N−1)≦t≦t)とをもとに、それぞれフーリエ変換による周波数スペクトル解析を適用し、所定温度以上の検知素子の中心座標値の移動性を解析する。
つまりx座標とy座標の時系列データのそれぞれについて、「現時刻よりも一定時間過去にさかのぼった時刻(tn−(N−1))」から「現時刻(t)」までの一定時間範囲において離散フーリエ変換をする。
そして所定温度以上の温度が検出された検知素子のx座標における中心座標値の時系列データ(average_x(t),tn−(N−1)≦t≦t)をもとに、M個の周波数スペクトルFx(m)を計算するとともに、所定温度以上の温度が検出された検知素子のy座標における中心座標値の時系列データ(average_y(t),tn−(N−1)≦t≦t)をもとに、M個の周波数スペクトルFy(m)を計算し、これらの周波数スペクトルFx(m)、Fy(m)をそれぞれ解析することによって中心座標値の移動に規則性が在るか否かを判定し、移動に規則性が無い場合、移動生物が存在すると判定する。
なお下記の数式にて、x座標における周波数スペクトルFx(m)と、y座標における周波数スペクトルFy(m)とを求める。ここで、iは虚数単位、πは円周率、mは離散周波数サンプル番号、kは時系列サンプル番号を表わしており、表記の簡略化のため、x座標における中心座標値の時系列データ(average_x(t),tn−(N−1)≦t≦t)を(average_x(n),0≦n≦(N−1))と表わし、y座標における中心座標値の時系列データ(average_y(t),tn−(N−1)≦t≦t)を(average_y(n),0≦n≦(N−1))と表わしている。
Figure 0004173900
第1実施例による周波数ベクトルの解析と同様に(図4及び図5を参照)、x座標における周波数スペクトルの解析とy座標における周波数スペクトルの解析とを行い、x座標若しくはy座標の何れか一方または両方の周波数スペクトルの解析において、規則性判定基準値T以上の離散帯スペクトル幅値Bが存在した場合は、所定温度以上である検知素子の中心座標値の移動に規則性がないと判定し、人体などの移動生物が存在する(有人)と判定する。
また何れの周波数スペクトル解析においても、規則性判定基準値T以上の離散帯スペクトル幅値Bが存在しなかった場合は、所定温度以上である検知素子の中心座標値の移動に規則性があると判定し、検知領域に所定温度以上の温度範囲が発生してもそれは人体などの移動生物によるものではないと判定し、移動生物が存在しない(無人)と判定する。
移動生物検知装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施例による移動生物検知装置における赤外線検知素子(サーモパイル素子)の構成を示す図である。 第1実施例による所定温度以上の検知素子の中心座標値の取得工程を示すフローチャートである。 周波数スペクトル解析を説明する図である。 周波数スペクトルの解析方法を示すフローチャートである。 移動生物に起因しない環境下での周波数スペクトル解析を説明する図である。 本発明の第2実施例による移動生物検知装置における赤外線検知素子(サーモパイル素子)の構成を示す図である。 本発明の第2実施例による所定温度以上の検知素子の中心座標値の取得工程を示すフローチャートである。
符号の説明
1 集光レンズ。
2 光学フィルタ
3 赤外線検知素子
4 増幅部
5 温度検知部
6 制御部
7 出力部
10 移動生物検知装置

Claims (2)

  1. 複数の区画に区切られた検知領域から各区画毎の赤外線を受光してその各受光量に応じた出力レベルの検知信号を出力するように構成された赤外線検知素子と、この赤外線検知素子から出力される各検知信号に基づいて各区画毎の測定温度値を取得する温度検知部と、前記温度検知部からの各区画毎の測定温度値に基づいて検知領域の移動生物を検知する制御部と、前記制御部の制御によって生物検知警報を発報する出力部とから構成される移動生物検知装置において、
    温度検知部から出力される各区画毎の測定温度値に基づいて、所定温度以上の温度が検出された区画を検出して検知領域における所定温度以上の全区画に対応する中心座標値を求めるとともに、この中心座標値を時系列データとして記憶装置に記憶し、その時系列データから、ある一定時間範囲の時系列データを取得してその周波数スペクトルを求め、
    さらにこの算出された周波数スペクトルに予め閾値が設定され、
    前記設定された閾値を連続して超えている帯域の合計値があらかじめ決められた値より大きいか否かを判定することにより前記時系列データの推移に規則性があるか否かを検出し、規則性がなければ移動生物が存在すると判定することを特徴とする移動生物検知装置。
  2. 複数の区画に区切られた検知領域の各区画毎の測定温度値に基づいて検知領域の移動生物を検知する方法において、
    検知領域の各区画毎に測定温度値を取得して所定温度以上が検出されるか否かを判定し、所定温度以上の温度が検出された全ての区画に対応する中心座標値を求める工程と、
    前記工程によって算出される中心座標値を時系列データとして記憶し、この時系列データから、ある一定時間範囲の時系列データを取得してその周波数スペクトルを算出する工程と、
    前記算出した周波数スペクトルが、予め設定された閾値を連続して超えている帯域の合計値があらかじめ決められた値より大きいか否かを判定することによりその時系列データの推移に規則性があるか否かを検出し、規則性が無い場合は移動生物が存在すると判定する工程とによって、
    検知領域における移動生物の存否を判定することを特徴とする移動生物検知方法。
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