JP4172733B2 - 炭化水素生産プラントの運転方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は数個の坑井と、坑井を駆動するための加圧ガスシステムと、生産した炭化水素を採収するためのシステムと、生産した炭化水素を処理するための下流ユニットを含み、油とガスの形態で炭化水素を生産するためのプラントの運転方法に関する。
【0002】
本発明は陸地又は海洋炭化水素鉱床の採掘に適用される。
【0003】
【従来技術】
一般に坑井からの生産方式としては、流動方式、ガス注入を使用する駆動方式及び液内ポンプ装置を使用する駆動方式の3種類がある。
【0004】
生産方式に関係なく、全油井は炭化水素貯留層の近傍に配置された油井の底を油井の頂部に配置された坑口装置に接続する掘削ストリングを含む。
【0005】
掘削ストリングはケーシングと共に油井の壁を形成し、環状スペースを規定する。
【0006】
油井の頂部で掘削ストリングは、炭化水素生産流速を測定するためのセンサーと炭化水素生産流速を制御することが可能な油出力チョークを備えるラインに接続されている。
【0007】
このような坑井を流動方式生産で運転する方法としては、この坑井により生産される炭化水素の流速を設定値に合わせるか、又は油出力チョークの位置を開放設定に合わせる方法が知られている。
【0008】
加圧ガスシステムを使用するガス注入駆動方式で生産する油井は更に、その下端部に配置された環状分離シールと、掘削ストリングに沿って至適間隔で配置されたガス注入弁と、環状スペースに配置され、注入ガスの流速を制御するためのチョークを備えるガス注入ラインを含む。
【0009】
注入ガスの効果は、掘削ストリングを流れる炭化水素を軽くし、坑口装置に向かって上昇し易くすることである。
【0010】
ガス注入駆動方式で生産する坑井の運転方法の1例は文献FR2672936に記載されている。この方法は油出力チョークと注入ガス流速を制御するためのチョークとを同時に操作し、油出力チョークの上流の炭化水素の圧力と温度、環状スペース内の圧力又は坑井に注入されるガスの流速等のセンサーにより測定される物理量の値に応じて炭化水素生産流速を制御するものである。
【0011】
液内ポンプ装置を使用する駆動方式で生産する坑井は、他の2方式で生産する坑井と同様に、掘削ストリングの頂部に接続された油出口を備えるラインに加え、環状スペースの頂部に接続され、ガス通気チョークを備える別のラインを含む。前記チョークは通気ガスの流速を制御でき、即ち坑井の底部の熱力学的条件下で過剰の遊離ガスを坑井から抽出できる。
【0012】
このような坑井は更に、周波数可変電源により給電される電気モーターにより駆動される液内ポンプを底部に含み、坑井の底部の炭化水素を掘削ストリングを通して坑口装置に向かって上昇させることができる。
【0013】
液内ポンプ装置を使用する駆動方式で生産する坑井の運転方法の1例は1998年2月13日付け仏国特許出願第98/01782号に記載されている。この方法は、油生産流速を制御するために、油出力チョーク及びガス通気チョークの上流の圧力、電気モーターに消費される電流及び坑井からの生産を表す物理量(例えば坑井の底部の圧力、温度又は坑井からの油の出力流速)に応じて、これら2種のチョークと電気モーターの速度を同時に操作している。
【0014】
これらの制御方法はいずれも制御する坑井に固有の1個以上の物理量に依存して行われる。これらの方法は他の坑井の運転状態や、全てのガス注入駆動坑井に共通の駆動ガスシステムの挙動(例えばアベイラビリティーや超過消費の低下の結果として不十分なガスに起因する挙動)や、同様に全坑井に共通の挙動として、生産した炭化水素を採収するためのシステムの挙動や、処理ユニットの下流の挙動については考慮していない。
【0015】
ガス注入駆動方式で生産する坑井の運転に使用する方法の別の例はダイナミックガス割り当て方法として知られ、注入ガスシステム内の圧力に及ぼす撹乱の効果を制限することができる。この方法はシステムで利用可能な駆動ガスと各坑井のガス感度に応じて計算された駆動ガス流を各坑井に割り当てるものである。
【0016】
このダイナミックガス割り当て方法には、坑井の運転状態を考慮していないため、各状態に固有の要件を考慮していない点と、割り当てたガス流の修正後の状態を考慮していないため、新規の実際的要件を考慮していない点との2つの欠点がある。
【0017】
これらの欠点により、この方法は特に坑井始動段階で無効になると思われる。
【0018】
即ち、回路閉塞、可用注入ガス量の変化、分離タンク内の液面の過度な上昇又は回路内の圧力上昇等の撹乱が炭化水素採収システムに生じると、プラントは安全モードに移行し、生産を停止する。
【0019】
1個の坑井の運転異変は共通のプラントを通じて他の坑井の一部又は全部に撹乱を引き起こし、その結果、プラントの全面停止に至る。
【0020】
特にプラントが安全モードに移行中又は再始動中の段階でこのような異変が生じると、設備は非常に大きな機械的、熱及び油圧応力を受け、損傷したり、いずれの場合も寿命を縮める恐れがある。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、数個の坑井と、生産した炭化水素を採収するためのシステムと、生産した炭化水素を処理するための下流ユニットを含み、油とガスの形態で炭化水素を生産するプラントの運転方法として、全坑井の運転状態と、プラントの各要素の運転を表す物理量の変化を考慮した方法を提案することにより、特に上記欠点を解決することである。
【0022】
本発明の方法によると、ガス注入駆動坑井を駆動するためのガスシステムを更に含む炭化水素生産プラントも運転できる。
【0023】
本発明の方法は、始動後の運転に関して坑井の始動と停止の両者に同等に良好に適用可能である。
【0024】
本発明によると、駆動ガスシステム、生産した炭化水素の採収システム及び下流処理ユニットでの撹乱に伴う生産停止を回避し、生産を完全な安全性でその至適レベルに維持することができる。
【0025】
【課題を解決するための手段】
このために、本発明は数個の坑井と、生産した炭化水素を採収するためのシステムと、生産した炭化水素を処理するための下流ユニットを含み、油とガスの形態で炭化水素を生産するためのプラントの運転方法を提案し、前記システムと前記下流ユニットはそれらの運転を表す物理量を測定するためのセンサーをもち、各坑井は修正可能な制御パラメーターと制御下の単一坑井の運転状態を表すデータを使用する個別手順に従って制御され、該方法は、測定される物理量の少なくとも1個と全坑井の運転状態を表すデータに応じて、坑井の各々を制御するための個別手順により使用される制御パラメーターを自動修正することを特徴とする。
【0026】
本発明の別の特徴によると、坑井の少なくとも1個はガス注入により駆動され、プラントは更に前記坑井を駆動するための加圧ガスシステムをもち、該システムはその運転状態を表す物理量を測定するためのセンサーを備えており、本方法は、前記物理量の値を所定の非常に高い閾値と比較し、前記値が前記閾値よりも大きい場合には、少なくとも1個のガス注入駆動坑井を制御するための個別手順の少なくとも1個のパラメーターを修正し、駆動ガスシステムで測定される圧力を所定の非常に高い閾値よりも小さい値に戻すように駆動ガス消費を増加するための少なくとも1個の操作を開始することからなる。
【0027】
本発明の別の特徴によると、測定される物理量はガス注入駆動坑井を駆動するためのガスシステム内の圧力である。
【0028】
本発明の別の特徴によると、駆動ガスの消費を増加するための操作は、停止している少なくとも1個のガス注入駆動坑井を始動することからなる。
【0029】
本発明の別の特徴によると、駆動ガスの消費を増加するための操作は、現在生産中の少なくとも1個のガス注入駆動坑井に注入されるガスの流速を増加することからなる。
【0030】
本発明の別の特徴によると、ガス注入駆動坑井を駆動するためのガスの消費を増加するための操作には、所定の運転優先順位が割り当てられており、駆動ガスの消費を増加するために開始される操作は坑井の各々の所定運転状態で割り当てられる最高優先順位の操作である。
【0031】
本発明の別の特徴によると、坑井の少なくとも1個はガス注入により駆動され、プラントは更に前記坑井を駆動するための加圧ガスシステムをもち、該システムはその運転状態を表す物理量を測定するためのセンサーを備えており、本方法は、前記物理量の値を所定の高い閾値と比較し、前記値が前記閾値よりも小さい場合には、少なくとも1個のガス注入駆動坑井を制御するための個別手順の少なくとも1個のパラメーターを修正し、駆動ガスシステムで測定される圧力を所定の高い閾値よりも大きい値に戻すように駆動ガス消費を低減するための少なくとも1個の操作を開始することからなる。
【0032】
本発明の別の特徴によると、測定される物理量はガス注入駆動坑井を駆動するためのガスシステム内の圧力である。
【0033】
本発明の別の特徴によると、駆動ガスの消費を低減するための操作は、現在生産中の少なくとも1個のガス注入駆動坑井を停止することからなる。
【0034】
本発明の別の特徴によると、駆動ガスの消費を低減するための操作は、現在生産中の少なくとも1個のガス注入駆動坑井に注入されるガスの流速を低減することからなる。
【0035】
本発明の別の特徴によると、ガス注入駆動坑井を駆動するためのガスの消費を低減するための操作には、所定の運転優先順位が割り当てられており、駆動ガスの消費を低減するために開始される操作は坑井の各々の所定運転状態で割り当てられる最高優先順位の操作である。
【0036】
本発明の別の特徴によると、本発明は物理量の測定値を所定の非常に高い閾値と比較し、前記物理量の値が前記閾値よりも大きい場合には、少なくとも1個の坑井を制御するための個別手順の少なくとも1個のパラメーターを修正し、物理量の測定値を所定の非常に高い閾値よりも小さい値に戻すように炭化水素の生産を低減するための少なくとも1個の操作を開始することからなる。
【0037】
本発明の別の特徴によると、炭化水素の生産を低減するための操作は、現在生産中の1個の坑井を停止することからなる。
【0038】
本発明の別の特徴によると、炭化水素の生産を低減するための操作は、現在生産中の1個の坑井の生産を低減することからなる。
【0039】
本発明の別の特徴によると、炭化水素の生産を低減するための操作には、所定の運転優先順位が割り当てられており、炭化水素の生産を低減するために開始される操作は坑井の各々の所定運転状態で割り当てられる最高優先順位の操作である。
【0040】
本発明の別の特徴によると、本発明は物理量の測定値を所定の高い閾値と比較し、前記物理量の値が前記閾値よりも小さい場合には、少なくとも1個の坑井を制御するための個別手順の少なくとも1個のパラメーターを修正し、物理量の測定値を所定の高い閾値よりも大きい値に戻すように炭化水素の生産を増加するための少なくとも1個の操作を開始することからなる。
【0041】
本発明の別の特徴によると、炭化水素の生産を増加するための操作は、現在生産中の坑井からの炭化水素の生産を増加することからなる。
【0042】
本発明の別の特徴によると、炭化水素の生産を増加するための操作は、停止している坑井を始動することからなる。
【0043】
本発明の別の特徴によると、炭化水素の生産を増加するための操作には、所定の運転優先順位が割り当てられており、炭化水素の生産を増加するために開始される操作は坑井の各々の所定運転状態で割り当てられる最高優先順位の操作である。
【0044】
【発明の実施の形態】
一般に、本発明の方法は数個の坑井と、加圧駆動ガスシステムと、生産した炭化水素を採収するためのシステムと、生産した炭化水素を処理するための下流ユニットを含み、油とガスの形態で炭化水素を生産するためのプラントを運転するために使用される。
【0045】
図1は例として与える炭化水素生産プラントの主要素を示し、以下の要素を含む。
−流動坑井1、即ち炭化水素の自然圧が油出力ライン3を接続した掘削ストリング2を通して坑井の底部から坑口装置まで炭化水素を上昇させるために十分である貯留層から生産するための坑井であって、前記ライン3は炭化水素の出力を制御することが可能なチョーク4と、前記流速を測定するためのセンサー52を備える。
−ガス注入駆動方式で生産する坑井5は、油出力チョーク11を備えるライン9がその頂部から延びている掘削ストリング7と、掘削ストリング7に沿って至適間隔で配置されたガス注入弁13と、掘削ストリング7により規定される環状スペース17にガスを注入するための管15と、坑井の壁を形成するケーシング19を含み、前記管15は注入ガスの流速を制御するためのチョーク21と、その下端部に配置された環状分離シール23と、注入ガスの流速を制御するためのチョーク21の上流に配置されたセンサー47を備える。
−ガス注入駆動方式で生産する坑井6は、油出力チョーク12を備えるライン10がその頂部から延びている掘削ストリング8と、掘削ストリング8に沿って至適間隔で配置されたガス注入弁14と、掘削ストリング7により規定される環状スペース18にガスを注入するための管16と、坑井の壁を形成するケーシング20を含み、前記管は注入ガスの流速を制御するためのチョーク22と、その下端部に配置された環状分離シール24と、注入ガスの流速を測定するためのセンサー48を備え、前記センサーは注入ガスの流速を制御するためのチョーク22の上流に配置されている。
−液内ポンプ装置を使用する駆動方式で生産する坑井25は、油出力チョーク28を備えるライン27がその頂部から延びている掘削ストリング26と、環状スペース30の頂部に接続されており、ガス通気チョーク31を備えるライン29と、底部に配置されており、周波数可変電源34により給電される電気モーター33により駆動され、坑井の底部の炭化水素を掘削ストリング26を通して坑口装置まで引き上げる液内ポンプ32と、油出力チョーク28の上流の圧力を測定するためセンサー46と、チョーク31の上流の圧力を測定するためのセンサー51を備える。
−加圧ガスシステム35は、ガス注入駆動坑井5及び6の環状スペース17及び18に接続されたライン15及び16に供給し、このシステム内の圧力はセンサー36により測定される。
−生産した炭化水素を採収するためのシステム37には、各坑井の炭化水素出力ライン3、9、10及び27が接続されている。
−炭化水素採収システム37を通って供給される生産した炭化水素を処理するための下流ユニット38は、生産した炭化水素を油とガスに分離するためのタンク39を含み、タンク内の油面はセンサー40により測定され、圧力はセンサー49により測定され、分離された油は炭化水素と同時に坑井の底部から引き上げられた水を含む。炭化水素から分離されたガスは、ガスを圧縮してガスシステム35に注入するコンプレッサー42の吸気側に配置されたタンク41と、生産したガスを排出するためのライン43に供給される。セパレータータンク39の底部の油はポンプにより排出され、生産した油を排出するためのライン45に送られる。
【0046】
装置は更に、図1には示さないが、プラントを安全モードに移行するための手段を含む。
【0047】
図2は本発明の方法を実施するための装置を示し、以下の要素を含む。
−流動方式で生産する坑井1を制御するためのコントローラー60は、センサー52により送信される信号を受信し、油出力チョーク4を操作する。この坑井1を個別に制御するための手順は、停止/待機状態から出発し、この坑井の最低生産モードに対応する所定の油生産流速を得るようにチョーク4を徐々に開く始動シーケンスを含む。始動段階後、生産モードに転換するために、この坑井25の個別制御手順は、油出力チョーク4を操作することにより、センサー52により測定される炭化水素生産流速を制御パラメーターの形態でコントローラー60に記憶された設定値に合わせる。
−液内ポンプ装置により駆動される坑井25を制御するためのコントローラー61は、油出力チョーク28とガス通気チョーク31の上流の圧力センサー46及び51により発生される信号と、周波数可変電源34により発生される電流の周波数を表す信号を受信し、油出力チョーク28及びガス通気チョーク31と、周波数可変電源34の周波数を操作する。この坑井25を個別に制御するための手順は、停止/待機状態から出発し、可変電源34の周波数を操作することによりモーター33の速度を漸増すると共に、修正可能な制御パラメーターの形態でコントローラー61に記憶された所定の油生産流速に対応する最低生産モードに坑井を移行するようにチョーク28及び31を操作する始動シーケンスを含む。始動段階後、この坑井25の個別制御手順は生産モードに入るために、
・制御パラメーターの形態でコントローラー61に記憶された目的値までモーター33の速度を増加し、
・モーター33の速度の目的値に応じて計算された値まで油出力チョーク28を開き、
・ガス通気チョーク31を操作し、前記チョークの上流の圧力をモーター33の速度の目的値に応じて計算された値に維持する。
−ガス注入により駆動される坑井5を制御するためのコントローラー62は、注入ガス流速センサー47により発生される信号を受信し、油出力チョーク11とガス注入チョーク21を操作する。この坑井5を個別に制御するための手順は、停止/待機状態から出発し、所定のシーケンスで油出力チョーク11とガス注入チョーク21を操作し、最低生産モードに入る。この最低生産モードから出発し、この坑井5を個別に制御するための手順は、生産モードに転換するために、油出力チョーク11の位置を所定値に合わせ、ガス注入チョーク21を操作し、注入ガス流速を制御パラメーターの形態でコントローラー62に記憶された設定値に合わせる。
−ガス注入により駆動される坑井6を制御するためのコントローラー63は、油出力流速センサー48により発生される信号を受信し、油出力チョーク12とガス注入チョーク22を操作する。この坑井6を個別に制御するための手順は、停止/待機状態から出発し、所定シーケンスで油出力チョーク12とガス注入チョーク22を操作し、最低生産モードに入る。この最低生産速度から出発し、この坑井6を個別に制御するための手順は、油出力チョーク12の位置を所定値に合わせ、ガス注入チョーク22を操作し、注入ガス流速を制御パラメーターの形態でコントローラー63に記憶された設定値に合わせる。
−坑井1、5、6及び25の各々を制御するためのコントローラー60、61、62及び63に接続された管理コントローラー64は、
・注入ガスシステム35に配置された圧力センサー36と、
・炭化水素を油とガスに分離するためのタンク39内の液面を測定するためのセンサー40と、
・炭化水素を油とガスに分離するためのタンク39内の圧力を測定するためのセンサー49と、
・生産した油を排出するためのライン45に配置された圧力センサー53
により発生される信号を受信する。
【0048】
各コントローラー60、61及び62は、
−各坑井を個別に制御するための手順に対応するプログラム、
−各坑井を個別に制御するためのパラメーター、例えば任意型の坑井の油流速の設定値、ガス注入駆動坑井の注入ガス流速の設定値、ポンプ駆動坑井の通気ガス流速の設定値、
−各コントローラーが制御する各坑井の運転状態を表すデータ、例えば、
・運転中止、
・停止/待機、
・始動モード、
・最低生産モード、
・生産モード、
−各坑井を個別に制御するためのパラメーターとして、例えば状態変化コマンド等の個別制御手順により解釈される値のパラメーター
を含むメモリを備える。
【0049】
管理コントローラー64は炭化水素生産プラントの運転方法を実施するためのプログラムを含むメモリーを備える。
【0050】
各坑井を個別に制御するためのコントローラー60、61、62及び63と管理コントローラー64は双方向通信手段(図示せず)を備え、コントローラー64は電気リンク65、66、67及び68を介して
−各坑井の運転状態を認識し、
−各坑井を制御するための手順により使用される制御パラメーターの値を認識し、
−制御パラメーターの値を修正することができる。
【0051】
コントローラー61〜64はプラントを安全モードに移行するためのシステムにも接続されており、従って、プラントの要素が安全モードに移行したことを伝達され、これらの要素、特に坑井が運転中止していることを伝達される。
【0052】
本発明の方法の第1の実施態様によると、管理コントローラー64はセンサー36により測定される注入ガスシステム35内の圧力を所定の高い閾値と比較する。
【0053】
この圧力がこの閾値よりも低い場合には、コントローラー64は作動しない。
【0054】
この圧力がこの閾値よりも高い場合には、管理コントローラー64はガス注入駆動坑井5及び6を制御するためのコントローラー62及び63に制御パラメーター修正の形態のコマンドを発生し、注入ガスの流速を増加し、従って、ガス注入システム35内の圧力を下げる。
【0055】
このために、管理コントローラー64は双方向通信手段によりコントローラー62のメモリーから坑井5の運転状態を読み取る。この状態から坑井5が生産モードであると判断される場合、即ち坑井5を個別に制御するための手順により制御される流速で炭化水素を生産していると判断される場合には、注入ガスの流速を増すために、管理コントローラー64は制御パラメーターの形態でコントローラー62に記憶されたガス流速設定値を増加する。
【0056】
管理コントローラー64は駆動ガスシステム35内の圧力が再び高い閾値よりも低くなるまでこの動作を繰り返す。実験により予め決定した時間後に圧力が高い閾値よりもまだ高い場合には、管理コントローラー64は一連の同様の動作を実行し、ガス注入駆動坑井6の生産を増加する。
【0057】
ガス注入駆動坑井5及び6のどちらかが生産モードでない場合、即ち停止/待機状態にある場合には、注入ガスの流速を増すために、管理コントローラー64はこの坑井が運転中止しているかどうかをチェックし、この坑井を制御するコントローラーに記憶された対応する状態パラメーターを修正することにより始動コマンドを送る。
【0058】
坑井の各々により生産される炭化水素の流速を増すために、設定値を増加するか又は停止している坑井を始動することにより開始される油出力チョーク及びガス通気チョークの操作は、各坑井5及び6を個別に制御するための手順に従って各コントローラー62及び63により実施される。
【0059】
このため、システム内の圧力の過度の上昇が避けられ、プラントの部分的安全モード移行や、生産低減が避けられる。同時に、ガス修正駆動坑井による炭化水素の生産は最大になる。
【0060】
本発明の第2の実施態様によると、生産を増加するのための操作即ち坑井を始動し、生産モードで運転するための操作と、生産を低減するのための操作即ち坑井を最低生産モードに移行し、停止するための操作とに優先順位を割り当てる。これらの優先順位割り当ては、以下のテーブルT1及びT2のようなテーブルの形態で管理コントローラー64に記憶されている。
【0061】
【表1】
【0062】
【表2】
テーブルT1及びT2中、最高優先順位の操作は最小値の操作であり、従ってランクiの操作はランクi+j(j>1)の操作よりも優先順位が高く、優先ランク0はこの坑井種に対応する状態が存在しないことを意味する。
【0063】
坑井種の欄において、Fは坑井が流動型であることを意味し、GAはガス注入駆動型であることを意味し、PAはポンプ駆動型であることを意味する。
【0064】
管理コントローラー64は更に、坑井の種々の初期及び最終状態間の可能な遷移のテーブルをそのメモリーに含み、これらのテーブルは下記構造をもつ。
【0065】
【表3】
【0066】
【表4】
プラントを公知始動手順に従って始動すると、坑井の状態は次のようになる。
【0067】
【表5】
本発明の第2の実施態様によると、管理コントローラー64はセンサー53により測定されるライン45内の圧力の値を高い閾値P1及び非常に高い閾値P2と常時比較し、P1及びP2はプラントの特性に応じて予め決定される。
【0068】
ライン45内の圧力の値がP1とP2の間にある場合には、コントローラー64は作動しない。
【0069】
ライン45内の圧力の値が閾値P1よりも低い場合には、管理コントローラー64は炭化水素生産を増加するための最高優先順位の操作をテーブルT1から検索する。本例では、ランク1の操作は既に実施されているので、最高優先順位の操作は坑井番号1の生産モード移行に対応するランク2の操作である。テーブル4によると、この状態は最低生産モード状態からしか達成できない。コントローラー60との通信手段を介して管理コントローラー64は坑井番号1の状態が最低生産モードにあるかどうかをチェックし、本例(テーブルT5)のようにそうであるならば、通信手段を介して坑井1を「生産モード」状態に転換するためのコマンドと適用する油流速設定値をコントローラー60に送る。
【0070】
このコマンドは坑井1を個別に制御するための手順により解釈され、コントローラー64により送信される値を油流速設定値に送り、坑井1の状態を表すデータを更新する。
【0071】
坑井の状態は次のようになる。
【0072】
【表6】
実験により決定した時間遅延の経過後、必要な操作を実施できるように管理コントローラー64は再びライン45内の圧力の値を閾値P1及びP2と比較する。ライン45内の圧力の値が閾値P1よりも低い場合には、管理コントローラー64は炭化水素生産を増加するための最高優先順位の操作をテーブルT1から検索する。本例では、ランク1及び2の操作は既に実施されているので、最高優先順位の操作は「運転中止」の運転状態にある坑井番号4の始動に対応するランク3の操作である。
【0073】
従って、坑井番号4は始動することができず、ランク3の操作は実施することができない。
【0074】
管理コントローラー64は炭化水素生産を増加するための最高優先順位の操作をテーブルT1から検索し、坑井番号2の始動に対応するランク4の操作を見いだす。この坑井はガス注入駆動型であるので、コントローラー64は更に、センサー36により測定される圧力が本発明の要素の特性に応じて設定した注入ガスシステム35の公称運転値よりも高いか否かをチェックすることにより、このシステム35内のガスのアベイラビリティーをチェックする。
【0075】
本例のように、管理コントローラー64はこの坑井を始動モードに転換するためのコマンドをコントローラー62に送る。
【0076】
このコマンドは坑井2を個別に制御するための手順により解釈され、この坑井の始動シーケンスを開始する。
【0077】
坑井の運転状態は次のようになる。
【0078】
【表7】
ガスアベイラビリティー条件を満足していなかったならば、コントローラー64は坑井の運転状態に基づき、生産を増加するための可能な最高優先順位の操作を検索すると考えられる。
【0079】
次に、坑井4が運転状態に入っており、「停止/待機」状態にある場合について説明する。
【0080】
坑井の運転状態は以下の通りである。
【0081】
【表8】
管理コントローラー64はライン45内の圧力の値を閾値P1及びP2と比較する。ライン45内の圧力の値が閾値P1よりも低い場合には、管理コントローラー64は炭化水素生産を増加するための最高優先順位の操作をテーブルT1から検索し、坑井番号4の始動モード転換に対応するランク3の操作を見いだす。管理コントローラー64は通信手段を介して坑井4を個別に制御するためのローカルコントローラー61に坑井4を始動状態に転換するためのコマンドを送る。このコマンドは坑井4を個別に制御するための手順により解釈され、始動シーケンスを開始する。
【0082】
従って、坑井の運転状態は次のようになる。
【0083】
【表9】
ライン45内の圧力の値が閾値P2よりも高くなると、管理コントローラー64は炭化水素生産を低減するための最高優先順位の操作をテーブルT2から検索する。本例では、最高優先順位の操作は坑井番号3の部分的停止に対応するランク1の操作であるが、この坑井は停止/待機状態にあるため、この操作は実施することができない。管理コントローラー64は次善優先操作を検索し、坑井番号2の部分的停止に対応するランク2の操作を見いだす。坑井番号2は始動状態にあるので、この操作は実施することができない。管理コントローラー64は次善優先操作を検索し、坑井番号1の部分的停止に対応するランク3の操作を見いだす。管理コントローラー64は通信手段を介して坑井1を個別に制御するためのコントローラー60に坑井1を最低生産モードに対応する状態に転換するためのコマンドを送る。このコマンドは坑井1を個別に制御するための手順により解釈され、従って、この坑井を操作する。
【0084】
次に、坑井の運転状態は次のようになる。
【0085】
【表10】
前段に記載したと同一手順に従い、管理コントローラー64はセンサー49により測定されるセパレータータンク39内の圧力を高い閾値P3と非常に高い閾値P4の2個の閾値にそれぞれ比較する。この圧力が閾値P4よりも高い場合には、坑井の運転状態を考慮してこれらの操作に割り当てられる優先順位に応じて油生産を低減するための操作を開始する。この圧力が閾値P3よりも低い場合には、コントローラー64は坑井の運転状態を考慮してこれらの操作に割り当てられる優先順位に応じて油生産を増加するための操作を開始する。
【0086】
上記手順に従い、管理コントローラー64はセンサー40により測定されるセパレータータンク39内の液面を高い閾値P5と非常に高い閾値P6の2個の閾値にそれぞれ比較する。この圧力が閾値P6よりも高い場合には、坑井の運転状態を考慮してこれらの操作に割り当てられる優先順位に応じて油生産を低減するための操作を開始する。この圧力が閾値P5よりも低い場合には、コントローラー64は坑井の運転状態を考慮してこれらの操作に割り当てられる優先順位に応じて油生産を増加するための操作を開始する。
【0087】
このように、本発明によると、ライン45の下流の閉塞や上流の過剰油生産等の運転異常が発生するとライン45内の圧力が上昇し、生産を低減するための一連の操作が自動的に作動し、ライン45内の圧力を閾値P2の値よりも迅速に低下させ、従って、一般にプラントの運転停止に至る安全モード移行閾値に達しないようにすることができる。生産を低減させるための操作は優先順位により分類され、坑井の運転状態を考慮して実施されるため、最適に管理される。
【0088】
更に、本発明によると、セパレータータンクの完全な安全性の運転制約を満たしながら、管45内の圧力値を閾値P1及びP2の間にすることにより油生産をその最大値に維持する。
【0089】
本発明は4個の坑井と、注入ガスシステムと、生産した炭化水素を採収するためのシステムと、下流処理ユニットを含む上記のようなプラントの運転に制限されない。本発明は数十個の坑井と、数個の注入システムと、数個の炭化水素採収システムと、数個の下流処理ユニットを含むプラントの運転にも適用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】例として与える炭化水素生産プラントの主要素を示す。
【図2】本発明の方法を実施するための装置を示す。
【符号の説明】
1 流動坑井
2、7、8、26 掘削ストリング
3、9、10、27 油出力ライン
4、11、12、28 油出力チョーク
5、6 ガス注入駆動坑井
13、14 ガス注入弁
15、16 ガス注入管
17、18 環状スペース
19、20 ケーシング
21、22 ガス注入チョーク
23、24 環状分離シール
25 液内ポンプ駆動坑井
29 ガスライン
31 ガス通気チョーク
32 液内ポンプ
33 モーター
34 周波数可変電源
35 注入ガスシステム
36、49、51 圧力センター
37 炭化水素採収システム
38 下流ユニット
39 セパレータタンク
40 油面センサー
41 タンク
42 コンプレッサー
43 ガス排出ライン
45 油排出ライン
46、52、53 センサー
47、48 注入ガス流速センサー
60、61、62、63 コントローラー
64 管理コントローラー
65、66、67、68 電気リンク
Claims (14)
- 数個の坑井と、全ての坑井で生産された炭化水素を採収するためのシステムと、生産された炭化水素を処理するための下流ユニットとを備えており、前記炭化水素を採収するシステム及び前記下流ユニットがそれらの運転を表す少なくとも1個の物理量を測定するためのセンサーを具備し、各坑井が修正可能な制御パラメーターと制御下の単一坑井の運転状態を表すデータとを使用して個別手順に従って制御される、油とガスの形態で炭化水素を生産するためのプラントの運転方法であって、
物理量の測定値を所定の非常に高い閾値と比較し、前記物理量の測定値が前記非常に高い閾値よりも大きい場合には、少なくとも1個の操作を開始して物理量の測定値を前記非常に高い閾値よりも小さい値に戻すように炭化水素の生産を低減させるために、少なくとも1個の坑井を制御するための個別手順の少なくとも1個のパラメーターを自動修正することを含んでおり、炭化水素の生産を低減させる前記操作が、全坑井の運転状態を考慮して実行され、現在生産中の少なくとも1個の坑井を停止するか又は、現在生産中の少なくとも1個の坑井の生産を低減させることからなることを特徴とする前記方法。 - 炭化水素の生産を低減させる複数の操作に所定の運転優先順位が割り当てられており、炭化水素の生産を低減させるために開始される前記操作が、坑井の各々の運転状態を考慮した最高優先順位の操作であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 坑井の少なくとも1個がガス注入により駆動され、プラントが更に前記坑井を駆動する加圧ガスシステムをもち、該システムがその運転状態を表す物理量を測定するセンサーを備えており、前記加圧ガスシステムの運転状態を表す物理量の測定値を所定の非常に高い閾値と比較し、前記測定値が前記閾値よりも大きい場合には、少なくとも1個の操作を開始して前記加圧ガスシステムの物理量の測定値を所定の非常に高い閾値よりも小さい値に戻すように駆動ガス消費を増加させるために、少なくとも1個のガス注入駆動坑井を制御するための個別手順の少なくとも1個のパラメーターを修正することを含んでおり、駆動ガスの消費を増加させる操作が、停止しているガス注入駆動坑井を始動するか又は、現在生産中の少なくとも1個のガス注入駆動坑井に注入されるガスの流速を増加させることからなることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- ガス注入駆動坑井を駆動する加圧ガスシステムの運転状態を表す物理量がガスシステム内の圧力であることを特徴とする請求項3に記載の方法。
- ガス注入駆動坑井を駆動するためのガスの消費を増加させる複数の操作に所定の運転優先順位が割り当てられており、駆動ガスの消費を増加させるために開始される前記操作が、坑井の各々の運転状態を考慮した最高優先順位の操作であることを特徴とする請求項3又は4に記載の方法。
- 前記加圧ガスシステムの運転状態を表す物理量の測定値を所定の非常に高い閾値と比較し、前記測定値が前記閾値よりも小さい場合には、少なくとも1個の操作を開始して駆動ガスシステムで測定される物理量を所定の高い閾値よりも大きい値に戻すように駆動ガス消費を低減させるために、少なくとも1個のガス注入駆動坑井を制御するための個別手順の少なくとも1個のパラメーターを修正することを更に含んでおり、駆動ガスの消費を低減させる操作が、現在生産中のガス注入駆動坑井に対して開始されるものであって、現在生産中の少なくとも1個のガス注入駆動坑井を停止するか又は、現在生産中の少なくとも1個のガス注入駆動坑井に注入されるガスの流速を低減させることからなることを特徴とする請求項3から5のいずれか一項に記載の方法。
- ガス注入駆動坑井を駆動するためのガスの消費を低減させる複数の操作に所定の運転優先順位が割り当てられており、駆動ガスの消費を低減するために開始される前記操作が、坑井の各々の運転状態を考慮した最高優先順位の操作であることを特徴とする請求項6に記載の方法。
- 前記炭化水素を採収するシステムと前記下流ユニットとの運転を表す物理量の測定値を所定の高い閾値と比較し、前記物理量の測定値が前記閾値よりも小さい場合には、少なくとも1個の操作を開始して物理量の測定値を所定の高い閾値よりも大き い値に戻すように炭化水素の生産を増加させるために、少なくとも1個の坑井を制御するための個別手順の少なくとも1個のパラメーターを修正することを更に含んでおり、炭化水素の生産を増加させる操作が、現在生産中であるか停止中である坑井に対して開始されるものであって、現在生産中の坑井からの炭化水素の生産を増加させるか又は、停止している坑井を始動することからなることを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
- 炭化水素の生産を増加させる複数の操作に所定の運転優先順位が割り当てられており、炭化水素の生産を増加させるために開始される前記操作が、坑井の各々の運転状態を考慮した最高優先順位の操作であることを特徴とする請求項8に記載の方法。
- その少なくとも1個がガス注入により駆動される数個の坑井と、全ての坑井で生産された炭化水素を採収するためのシステムと、生産された炭化水素を処理するための下流ユニットと、前記ガス注入駆動坑井を駆動する加圧ガスシステムとを備えており、前記炭化水素を採収するシステム、前記下流ユニット及び加圧ガスシステムがそれらの運転を表す少なくとも1個の物理量を測定するためのセンサーを具備し、各坑井が修正可能な制御パラメーターと制御下の単一坑井の運転状態を表すデータとを使用して個別手順に従って制御される、油とガスの形態で炭化水素を生産するためのプラントの運転方法であって、
前記加圧ガスシステムの運転を表す物理量の測定値を所定の非常に高い閾値と比較し、前記測定値が前記非常に高い閾値よりも大きい場合には、少なくとも1個の操作を開始して前記加圧ガスシステムの物理量の測定値を所定の非常に高い閾値よりも小さい値に戻すように駆動ガス消費を増加させるために、少なくとも1個のガス注入駆動坑井を制御するための個別手順の少なくとも1個のパラメーターを自動修正することを含んでおり、駆動ガスの消費を増加させる操作が、停止している複数のガス注入駆動坑井あるいは停止している少なくとも1個のガス注入駆動坑井を始動するか又は、現在生産中の少なくとも1個のガス注入駆動坑井に注入されるガスの流速を増加させることからなることを特徴とする前記方法。 - ガス注入駆動坑井を駆動する加圧ガスシステムの運転状態を表す物理量がガスシステム内の圧力であることを特徴とする請求項10に記載の方法。
- ガス注入駆動坑井を駆動するためのガスの消費を増加させる複数の操作に所定の運転優先順位が割り当てられており、駆動ガスの消費を増加させるために開始される前記操作が、坑井の各々の運転状態を考慮した最高優先順位の操作であることを特徴とする請求項10又は11に記載の方法。
- 前記加圧ガスシステムの運転状態を表す物理量の測定値を所定の非常に高い閾値と比較し、前記測定値が前記閾値よりも小さい場合には、少なくとも1個の操作を開始して駆動ガスシステムで測定される物理量を所定の高い閾値よりも大きい値に戻すように駆動ガス消費を低減させるために、少なくとも1個のガス注入駆動坑井を制御するための個別手順の少なくとも1個のパラメーターを修正することを更に含んでおり、駆動ガスの消費を低減させる操作が、現在生産中のガス注入駆動坑井に対して開始されるものであって、現在生産中の少なくとも1個のガス注入駆動坑井を停止するか又は、現在生産中の少なくとも1個のガス注入駆動坑井に注入されるガスの流速を低減させることからなることを特徴とする請求項10から12のいずれか一項に記載の方法。
- ガス注入駆動坑井を駆動するためのガスの消費を低減させる複数の操作に所定の運転優先順位が割り当てられており、駆動ガスの消費を低減するために開始される前記操作が、坑井の各々の運転状態を考慮した最高優先順位の操作であることを特徴とする請求項13に記載の方法。
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