JP4171640B2 - Power split type continuously variable transmission - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自動車用の変速装置に好適なパワースプリット型無段変速装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、自動車用変速機として用いるパワースプリット型無段変速装置としては、入力軸と、入力ディスクと出力ディスクとの間に傾転自在なパワーローラを挟持するダブルキャビティ式トロイダル型バリエータと、2自由度を有する遊星歯車機構にカウンタ軸等を用いてバリエータの出力を伝達する動力伝達機構と、入力軸よりバイパスして直接2自由度を有する遊星歯車機構に伝達するバイパス軸と、出力軸とを備えたものが従来より知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このようなパワースプリット型無段変速装置は、2自由度を有する遊星歯車機構をインターロックすることにより、カウンタ軸が出力軸に直接動力を伝達する第1のモード(前進低速モード)を得ている。また、この第1のモードにおいて、2自由度を有する遊星歯車機構のインターロックを解除することにより、遊星歯車機構からバリエータに動力循環した動力が入力動力と合算されてバイパス軸を経て遊星歯車機構に伝達され、出力軸には伝達された動力と動力循環した動力との差が出力動力として出力される第2のモード(前進高速モード)を得ている。この第2のモードにおいては、特許文献1の図2に示すごとく、高速走行時にバリエータに入力される動力を小さくして、このバリエータの構成部品の耐久性向上を図ることができると共に、伝達効率の向上も図ることができるというものである。
【0004】
ところが、上述のパワースプリット型無段変速装置は、第2のモードにおいてはバリエータを通過する動力が入力動力に比し小さくなるのであるが、第1のモードにおいてはバリエータを通過する動力は入力動力と等しいので、その結果、バリーエータを小型化することや第1のモードにおける伝達効率の向上には貢献しないという欠点があった。
【0005】
そこで、すべてのモードにおいて動力分流を行うようにしたパワースプリット型変速装置が提案されている(例えば、非特許文献1参照)。この変速装置によれば、すべてのモードにおいて伝達効率の向上を図ることができ、また、バリエータの小型化も可能になった。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−63147号公報
【非特許文献1】
VDI Berichte,(独国), Verein Deutscher Ingenieure, 2000年, Nr.1565, p.256(Bild20)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このパワースプリット型変速装置においては、遊星歯車のギヤ比αの最大値を、実用的な観点から0.65とした場合に、前進高速モードのいわゆる最High変速比(変速比(入力軸回転数/出力軸回転数)の最小値)が小さい。そのため、このパワースプリット型変速装置を車両等の変速機として用いた場合には、終減速比を大きくする必要があるので、最高速における出力軸回転数(すなわちプロペラシャフト回転数)が過大になってしまうという欠点があった。このように出力軸回転数が過大であると振動騒音が増大してしまうので、出力軸回転数は低い方が望ましい。
【0008】
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたものであり、その目的とするところは、バリーエータを小型化するとともに、低速走行時における伝達効率を向上させ、また、実用的範囲の遊星歯車のギヤ比を用いて高速走行時における出力軸の回転数の低減を図ることができるパワースプリット型無段変速装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付するが、これに限定されるものではない。
【0010】
本発明は、原動機Eによって駆動される入力軸(3)と、前記入力軸(3)に連結されたリングギヤ(17e)と、そのリングギヤ(17e)と同軸に配置されたサンギヤ(17a)と、そのリングギヤ(17e)及びサンギヤ(17a)の間に配置され、キャリア(17d)によって回転自在に支持された第1ピニオンギヤ(17b)及び第2ピニオンギヤ(17c)とを有し、前記リングギヤ(17e)で入力した動力を、前記サンギヤ(17a)及びキャリア(17d)へ分流して伝達するダブルピニオン型の遊星歯車機構(17)と、無段変速機構(22)を含み、前記サンギヤ(17a)に分流した動力を、その無段変速機構(22)で変速して伝達する第1動力伝達装置と、前記キャリア(17d)に分流した動力を伝達する第2動力伝達装置と、前記第1動力伝達装置及び前記第2動力伝達装置で伝達した動力を合流して出力軸(19)に伝達可能であって、第1から第3のクラッチ(14、15、16)を有し、そのクラッチ(14、15、16)の締結解放によって、前記出力軸(19)を低速正転、高速正転又は逆転して、動力を伝達する第3動力伝達装置と、を備え、前記第3動力伝達装置の前記第1のクラッチ(14)を締結し他の2つのクラッチ(15,16)を解放して、前記キャリア(17d)へ分流して前記第2動力伝達装置を経由した動力が、前記サンギヤ(17a)へ分流して前記第1動力伝達装置の前記無段変速機構を経由した動力と合流し、その合流した動力を前記第3動力伝達装置を経由して前記出力軸(19)に伝達することで前記出力軸(19)を低速正転させる前進低速モード、前記第3動力伝達装置の前記第2のクラッチ(15)を締結し他の2つのクラッチ(14,16)を解放して、前記キャリア(17d)へ分流して前記第2動力伝達装置を経由しさらに前記第1動力伝達装置の前記無段変速機構を経由した動力が、前記サンギヤ(17a)へ分流した動力と合流し、その合流した動力を前記出力軸(19)に伝達することで前記出力軸(19)を高速正転させる前進高速モード、及び前記第3動力伝達装置の前記第3のクラッチ(16)を締結し他の2つのクラッチ(14,15)を解放して、前記キャリア(17d)へ分流して前記第2動力伝達装置を経由した動力が、前記サンギヤ(17a)へ分流して前記第1動力伝達装置を経由した動力と合流し、その合流した動力を前記第3動力伝達装置内で逆転して前記出力軸(19)に伝達することで前記出力軸を逆転させる後進モードに切り替える制御を行う制御装置(23)とを備えることを特徴とする。そして、例えば、第1クラッチ(14)を締結して第2クラッチ(15)及び第3クラッチ(16)を解放すると前進低速モードになり、第2クラッチ(15)を締結して第1クラッチ(14)及び第3クラッチ(16)を解放すると前進高速モードになり、第3クラッチ(16)を締結して第1クラッチ(14)及び第2クラッチ(15)を解放すると後進モードになる。
【0011】
【作用・効果】
本発明によれば、エンジンから入力された動力を遊星歯車で分流し、その分流動力を無段変速機構に伝達するようにしているので、無段変速機構の小型化を図ることができる。
【0012】
また、原動機に連結された動力伝達軸をリングギヤに連結し、サンギヤに分流した動力が第1動力伝達装置に伝達し、第1ピニオンギヤ及び第2ピニオンギヤを回転自在に支持するキャリアに分流した動力が第2動力伝達装置に伝達する構成としている。このような構成にしたので、ギヤ比を実用的な値とした場合に、前進高速モードのいわゆる最High変速比を適切な値にすることができ、プロペラシャフトの過剰回転を防止することができる。
【0013】
さらに、原動機の動力をリングギヤから入力するようにしたので遊星歯車機構の小型化を図ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面等を参照して、本発明の実施の形態について、さらに詳しく説明する。
【0015】
図1は、本発明によるパワースプリット型無段変速装置の一実施形態を示す系統図である。
【0016】
本発明のパワースプリット型無段変速装置は、エンジンE(原動機)に連結された動力伝達軸1と、トルクコンバータ等の発進装置2と、タービン軸3(入力軸)と、遊星歯車機構17と、ダブルキャビティ式トロイダル型バリエータ22及び第1動力伝達機構10を含む第1動力伝達装置と、第2動力伝達機構9を含む第2動力伝達装置と、第1動力伝達装置及び第2動力伝達装置で伝達した動力を合流して出力軸に伝達する第3動力伝達機構11を含む第3動力伝達装置と、変速制御装置23とを備える。
【0017】
エンジンE(原動機)に連結された動力伝達軸1は、発進装置2に連結している。動力伝達軸1から入力された動力は、発進装置2を介してタービン軸3に伝達される。タービン軸3は、遊星歯車機構17のリングギヤ17eに連結している。遊星歯車機構17は、リングギヤ17eと、サンギヤ17aと、リングギヤ17e及びサンギヤ17aの間に配置され、キャリア17dによって回転自在に支持された第1ピニオンギヤ17b及び第2ピニオンギヤ17cとを有する、いわゆるダブルピニオン型遊星歯車である。タービン軸3からリングギヤ17eに伝達した動力は、その一部がサンギヤ17aに伝達され、残りの動力はキャリア17dに伝達される。すなわち、遊星歯車機構17は動力分流機構として作用する。
【0018】
サンギヤ17aは、タービン軸3に対して同軸上に配置されたバリエータ入力軸4を連結する。バリエータ入力軸4は機械式ローディング機構12を連設する。サンギヤ17aに伝達した動力は、バリエータ入力軸4を経て機械式ローディング機構12に伝達され、さらに、ダブルキャビティ式トロイダル型バリエータ22に伝達される。
【0019】
ダブルキャビティ式トロイダル型バリエータ22は、一対の入力ディスク5と、一対の出力ディスク7と、二対のパワーローラ8とを備える。
【0020】
一対の入力ディスク5は、互いに対向し、入力ディスク連結軸6で連結されている。入力ディスク5は、バリエータ入力軸4と連動して回転する。入力ディスク連結軸6は、一の入力ディスク5を貫通し、前進高速クラッチ15に達する。この入力ディスク5から前進高速クラッチ15までがバイパス軸13である。
【0021】
一対の出力ディスク7は、この入力ディスク5の間に、入力ディスク連結軸6と同軸かつ遊嵌状態で配置されている。また、出力ディスク7は、第1ギヤ10aを連設している。なお、この第1ギヤ10aと、第2ギヤ10bと、第3ギヤ10cとで第1動力伝達機構10を構成する。また、バリエータ入力軸4、機械式ローディング機構12及びダブルキャビティ式トロイダル型バリエータ22で無段変速機構を構成し、この無段変速機構と、第1動力伝達機構10と、バイパス軸13とで第1動力伝達装置を構成する。
【0022】
パワーローラ8は、入力ディスク5と出力ディスク7との間に、傾転自在に挟持されて、入力ディスク5から入力された動力を出力ディスク7に伝達する。
【0023】
ダブルキャビティ式トロイダル型バリエータ22が、このような構成となっているので、サンギヤ17aから、バリエータ入力軸4、機械式ローディング機構12を介して、ダブルキャビティ式トロイダル型バリエータ22に伝達された動力は、入力ディスク5に伝達する。すると、入力ディスク5の回転により、パワーローラ8が回転し、出力ディスク7及び第1ギヤ10aは入力ディスク5と反対方向に回転する。
【0024】
遊星歯車機構17のキャリア17dは、第4ギヤ9aを結合している。なお、この第4ギヤ9aと、第5ギヤ9bとが、相互に歯合して第2動力伝達機構9を構成する。また、この第2動力伝達機構9と、第5ギヤ9bに連設し、タービン軸3に並行に配置された第1カウンタ軸20とで第2動力伝達装置を構成する。
【0025】
第2動力伝達装置が、このような構成となっているので、キャリア17dに伝達した動力は、第4ギヤ9a及び第5ギヤ9bを介して第1カウンタ軸20に伝達する。
【0026】
また、第1カウンタ軸20は、これと同軸に配置された第1動力伝達機構10の第2ギヤ10b及び第2カウンタ軸18を連設する。この第2カウンタ軸18は、前進低速クラッチ14を介して第7ギヤ11bを有する。なお、この第7ギヤ11bと、第6ギヤ11aと、第8ギヤ11cとで第3動力伝達機構11を構成する。
【0027】
第3動力伝達機構11について、さらに詳しく説明する。第3動力伝達機構11は、第6ギヤ11a、第6ギヤ11aと噛み合う第7ギヤ11b、第6ギヤ11aと噛み合う第8ギヤ11cとからなる。第6ギヤ11aはパワースプリット型無段変速装置の出力軸19(出力軸)に結合している。また、第6ギヤ11aは前進高速クラッチ15及びバイパス軸13を介して入力ディスク連結軸6に連結している。第7ギヤ11bは前進低速クラッチ14を介して第2カウンタ軸18に連結している。第8ギヤ11cは後進クラッチ16を介して第3カウンタ軸21に連結している。なお、第3カウンタ軸21は第1動力伝達機構10の第3ギヤ10cを結合している。
【0028】
この第3動力伝達機構11と、前進低速クラッチ14と、前進高速クラッチ15と、後進クラッチ16と、第2カウンタ軸18と、第3カウンタ軸21とで第3動力伝達装置を構成する。
【0029】
パワースプリット型無段変速装置は、以上のような構成となっているので、エンジンEから入力された動力は、遊星歯車機構17のサンギヤ17a及びキャリア17dで分流し、サンギヤ17aに分流した動力は第1動力伝達装置を経由し、また、キャリア17dに分流した動力は第2動力伝達装置を経由し、それらの動力が第3動力伝達装置で合流して出力軸19に伝達する。
【0030】
パワースプリット型無段変速装置の変速制御装置23は、例えば、入力トルクやエンジン負荷、車速、タービン軸回転数などから、表1の締結表に示すように、前進低速モード、前進高速モード及び後進モードを決定して、前進低速クラッチ14、前進高速クラッチ15、後進クラッチ16の締結解放を制御するとともに、ダブルキャビティ式トロイダル型バリエータ22の変速比を制御する。なお表中の○は締結、×は解放を表している。
【0031】
【表1】
【0032】
なお、本実施形態においては、ダブルキャビティ式トロイダル型バリエータ22の最Highにおける変速比Vhighと、第1動力伝達機構10の減速比R1と、第3動力伝達機構11の第7ギヤ11bと第6ギヤ11aとの間の減速比R3fと間に、以下の関係が成立するように設定している。
【0033】
【数1】
【0034】
このように設定することで、後述のように、前進低速モードから前進高速モードに切り替える時点において、前進低速モードにおける出力軸19の回転数と前進高速モードにおける出力軸19の回転数とが同じになる。
【0035】
なお、第1動力伝達機構10の減速比R1は、以下の式で与えられる。
【0036】
【数2】
【0037】
第3動力伝達機構11の第6ギヤ11aと第7ギヤ11bとの間の減速比R3fは、以下の式で与えられる。
【0038】
【数3】
【0039】
次に、本実施形態の動作を説明する。
【0040】
(前進低速モード)
今、バリエータ入力軸3が停止しており、かつダブルキャビティ式トロイダル型バリエータ22が最大減速位置(最Low)にあると共に、前進高速モードクラッチ15と後進クラッチ16とは解放状態に、前進低速モードクラッチ14は締結状態にある。この状態で発進装置2が作動しタービン軸3を所定方向に回転開始すると、このタービン軸3の回転に伴って、遊星歯車機構17のリングギヤ17eがタービン軸3と同方向に同一回転速度で回転する。そのとき、リングギヤ17eの動力は遊星歯車機構17のサンギヤ17aおよびキャリア17dの各々に分流して伝達する。サンギヤ17aに分流した動力は、ダブルキャビティ式トロイダル型バリエータ22、すなわち、入力ディスク5、パワーローラ8、出力ディスク7を経て、第1動力伝達機構10、第2カウンタ軸18に伝達する。
【0041】
一方、キャリア17dに分流した動力は第2動力伝達機構9を経て、第1カウンタ軸20から第2カウンタ軸18に伝達する。第2カウンタ軸18にてダブルキャビティ式トロイダル型バリエータ22からの動力と合流した動力は、第3動力伝達機構11を経て、出力軸19に所定方向の回転でかつ入力軸1よりも低速回転となるように伝達する前進低速モードが得られる。
【0042】
このとき、前進低速モードにおけるパワースプリット型無段変速装置の変速比RLowは、ダブルキャビティ式トロイダル型バリエータ22の変速比Vと、遊星歯車機構17の歯数比αと、第1動力伝達機構10の減速比R1と、第2動力伝達機構9の減速比R2と、第3動力伝達機構11の第7ギヤ11bと第6ギヤ11aとの間の減速比R3fとにより、以下になる。
【0043】
【数4】
【0044】
ダブルキャビティ式トロイダル型バリエータ22の変速比Vは、以下の式で与えられる。
【0045】
【数5】
【0046】
第2動力伝達機構9の減速比R2は以下の式で与えられる。
【0047】
【数6】
【0048】
遊星歯車機構17の歯数比αは以下の式で与えられる。
【0049】
【数7】
【0050】
そして、前進低速モードを維持しながらダブルキャビティ式トロイダル型バリエータ22を増速側に変速すると、出力軸19の回転速度が増加し、パワースプリット型無段変速装置の速度比(出力軸の回転数/入力軸の回転数)が増加する。
【0051】
(前進高速モード)
次に、前進高速クラッチ15を締結して前進低速クラッチ14と後進ブレーキ16とを解放すると、ダブルキャビティ式トロイダル型バリエータ22を通過する動力の伝達方向が前進低速モードと逆の前進高速モードになる。すなわち、この前進高速モードでは、リングギヤ17eの動力は、前進低速モードと同じく、第1遊星歯車機構17のサンギヤ17aおよびキャリア17dの各々に分流して伝達するが、キャリア17dに分流した動力は、第2動力伝達機構9、第1カウンタ軸20、ダブルキャビティ式トロイダル型バリエータ22、すなわち、出力ディスク7、パワーローラ8、入力ディスク5を経て、入力ディスク連結軸6に伝達する。一方、サンギヤ17aに分流した動力は、バリエータ入力軸4、機械式ローディング機構12を経て入力ディスク連結軸6に伝達する。入力ディスク連結軸6にて合流された動力は、バイパス軸13、前進高速クラッチ15を経て出力軸19に伝達する。
【0052】
このとき、前進高速モードにおけるパワースプリット型無段変速装置の変速比RHighは以下となる。
【0053】
【数8】
【0054】
なお、前進低速モードから前進高速モードに切り替える時点において、前進低速モードにおける出力軸19の回転数と前進高速モードにおける出力軸19の回転数とが同じになるように式(1)で示すごとく第3動力伝達機構11の減速比を設定している。
【0055】
そして、前進高速モードを維持しながらダブルキャビティ式トロイダル型バリエータ22を減速側、すなわち、出力ディスク7から入力ディスク5に対しては増速側に変速すると、入力ディスク5に連結された出力軸19の回転速度が増加し、パワースプリット型無段変速装置の速度比が増加する。
【0056】
このとき、ダブルキャビティ式トロイダル型バリエータ22を最も減速側(V=VLow)に変速した場合に、パワースプリット型無段変速装置の変速比が最も増速側すなわち最Highとなる。このときのパワースプリット型無段変速装置の変速比Rminは、式(3)より以下で与えられる。
【0057】
【数9】
【0058】
一方、前進高速モードにおいては、ダブルキャビティ式トロイダル型バリエータ22の出力ディスク7側からトルクを入力するが、このとき、機械式ローディング機構12に作用するトルクはバリエータ入力軸4(すなわちサンギヤ17a)に作用するトルクであるから、出力ディスク7とパワーローラ8及びパワーローラ8と入力ディスク5の間に過度な滑りが生じないためには、以下の条件を満足する必要がある。
【0059】
【数10】
【0060】
この条件は以下の式で与えられる。
【0061】
【数11】
【0062】
ここで、R1/R2=α/(1−α)を式(4)に代入すると式(4)は、以下となる。
【0063】
【数12】
【0064】
いま、VLow/VHigh=6.0、すなわち、
VLow =2.4495、
VHigh=0.4082、
とし、さらに、
α=0.5、
とすると式(6)より、
Rmin=0.7041、
すなわち、乗用車などで用いられる自動変速機において望ましいと言われる最Highの変速比が0.7前後であることから、本実施例においてはこの望ましいと言われる値が得られることが明白である。
【0065】
一方、前述の非特許文献1に記載のトロイダル型バリエータを用いたパワースプリット型変速装置においては、遊星歯車機構としてシングルピニオン型遊星歯車を用いているため、前進高速モードにおけるパワースプリット型無段変速装置の最Highにおける変速比Rminは、以下で与えられる。
【0066】
【数13】
【0067】
前記と同様、過度な滑りが生じないためには、以下の条件を満足する必要がある。
【0068】
【数14】
【0069】
この条件は以下の式で与えられる。
【0070】
【数15】
【0071】
ここで、R1/R2=αを式(7)に代入すると、式(7)は以下となる。
【0072】
【数16】
【0073】
いま、VLow/VHigh=6.0、すなわち、
VLow =2.4495、
VHigh=0.4082、
とし、さらに、
α=0.5、
とすると式(9)より、
Rmin=0.4694、
となり、上述の望ましいと言われる変速比0.7との差が大きい。
【0074】
さらに、αの値を実用可能な観点からの最大値α=0.65とし、また、ダブルキャビティ式トロイダル型バリエータ22の変速比を実用可能な観点から、その限界を下記の値、
VLow =2.0、
VHigh=0.3333、
としても、
Rmin=0.5909、
となり、変速比0.7には届かないことが明白である。
【0075】
また、シングルピニオン遊星歯車を用いた従来例ではパワースプリット型無段変速装置への入力トルクはタービン軸3より遊星歯車機構17のキャリア17dに伝達する。一方、この発明の実施例ではパワースプリット型無段変速装置への入力トルクはタービン軸3より遊星歯車機構17のリングギヤ17eに伝達する。同じ大きさのトルクを伝達する場合には、回転中心からの半径位置が大きいリングギヤへの入力の方がギヤに作用する接線力が小さくなるので、この発明の実施例の方が遊星歯車機構17の外径を小さくすることができ、その結果、パワースプリット型無段変速装置を小型軽量化することができるという効果もある。
【0076】
また、この発明の実施例では、機械式ローディング機構12がバリエータ入力軸4を介して連結する遊星歯車機構17のサンギヤ17aの回転数Nsは、以下となる。
【0077】
【数17】
【0078】
なお、Nrは遊星歯車機構17のリングギヤ17eの回転数である。
【0079】
R1/R2=α/(1−α)を式(10)に代入すると式(10)は以下となる。
【0080】
【数18】
【0081】
前記式(11)に以下を代入する。
【0082】
【数19】
【0083】
すると、式(11)より、
Ns=1.4202×Ninput、
となる。
【0084】
一方、シングルピニオン遊星歯車を用いた従来例においては、機械式ローディング機構12がバリエータ入力軸4を介して連結する遊星歯車機構17のサンギヤ17aの回転数Nsは、以下となる。
【0085】
【数20】
【0086】
なお、Ncは遊星歯車機構17のキャリアの回転数である。
【0087】
R1/R2=αを式(12)に代入すると、式(12)は以下となる。
【0088】
【数21】
【0089】
前記式(13)に以下を代入する。
【0090】
【数22】
【0091】
すると式(13)より、
Ns=2.1303×Ninput、
となる。
【0092】
したがって、シングルピニオン遊星歯車を用いた従来例においては、機械式ローディング機構12の回転数が、この発明の実施例に比較して、より大きな値になることがわかる。このことは、シングルピニオン遊星歯車を用いた従来例においては、機械式ローディング機構12の強度の観点から重量が増すことになる。逆に言えば、本実施形態では、機械式ローディング機構12の回転数が、シングルピニオン遊星歯車を用いた従来例に比較して小さく、強度的な観点から機械式ローディング機構12を軽量化することができる。そして、この発明の実施例では、パワースプリット型無段変速装置をさらに小型軽量化することができるという効果がある。
【0093】
(後進モード)
次に、自動車を後退させるべく、出力軸19を逆回転させる際には、前進低速クラッチ14と前進高速クラッチ15を解放し、後進クラッチ16を締結する。その結果、遊星歯車機構17で分流した動力は第1動力伝達機構10で合流し、第3カウンタ軸21に伝達し、出力軸19を逆回転させる後進モードになる。
【0094】
表2に、自動車用の変速装置として適切な変速比を得ることができる、バリエータ変速比、遊星歯車の歯数比、各動力伝達機構の減速比を設定した時のパワースプリット型無段変速装置の変速比およびローディング機構に作用するトルクの一例を示す。
【0095】
【表2】
【0096】
表2に示した通り、前進高速モードにおいて、ダブルキャビティ式トロイダル型バリエータを最も減速側(V=VLow)に変速した場合には、パワースプリット型無段変速装置の変速比が最も増速側すなわち最Highとなり、この最Highの変速比が乗用車などで用いられる自動変速機において望ましいと言われている0.7前後の値(本実施形態では、0.7041)を得ることができる。このようにすることで、プロペラシャフトの過剰な回転を生じなくてすむ。このため、振動騒音を低く抑えることができる。
【0097】
本実施形態によれば、エンジンEから入力された動力を分流する動力分流機構を、いわゆるダブルピニオン型遊星歯車とし、その遊星歯車をバリエータ22の上流に配置している。そして、この遊星歯車において、すべてのモードで動力を分流し、その分流動力をバリエータ22に伝達するようにした。このようにすることで、バリエータ22に伝達する動力を小さくすることができるので、バリエータの小型化を図ることができ、また、低速走行時における伝達効率を向上させることができる。
【0098】
また、エンジンEに連結された動力伝達軸1をリングギヤ17eに連結し、サンギヤ17aに分流した動力が第1動力伝達装置に伝達し、キャリア17dに分流した動力が第2動力伝達装置に伝達する構成としている。このような構成にすることで、遊星歯車のギヤ比αの値を望ましいと考えられるα=0.5とした場合に、前進高速モードのいわゆる最High変速比を0.7前後とすることができた。このように最High変速比が0.7前後であると、プロペラシャフトの過大な回転の発生を防止することができ、その結果、振動騒音を低く抑えることができるのである。
【0099】
さらに、遊星歯車機構17への入力をリングギヤから入力するようにしたので接線力を小さくすることができるため、遊星歯車機構17の外径を小さくすることができ、また、機械式ローディング機構12の回転も小さいため、機械式ローディング機構12を小型軽量化することができ、その結果、パワースプリット型無段変速装置を小型軽量化することができるようになったのである。
【0100】
以上説明した実施形態に限定されることなく、その技術的思想の範囲内において種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明と均等であることは明白である。
【0101】
例えば、本実施形態では、動力伝達機構としてギヤを使った例を示して説明したが、動力を伝達できる機構であればよく、ギヤのかわりに、例えば、チェーンやベルトなどを使った機構でもよいことは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるパワースプリット型無段変速装置の一実施形態を示す系統図である。
【符号の説明】
1 動力伝達軸
2 発進装置
3 タービン軸(入力軸)
4 バリエータ入力軸
5 入力ディスク
6 入力ディスク連結軸
7 出力ディスク
8 パワーローラ
9 第2動力伝達機構
9a 第4ギヤ
9b 第5ギヤ
10 第1動力伝達機構
10a 第1ギヤ
10b 第2ギヤ
10c 第3ギヤ
11 第3動力伝達機構
11a 第6ギヤ
11b 第7ギヤ
11c 第8ギヤ
12 機械式ローディング機構
13 バイパス軸
14 前進低速クラッチ
15 前進高速クラッチ
16 後進クラッチ
17 遊星歯車機構
17a サンギヤ
17b 第1ピニオンギヤ
17c 第2ピニオンギヤ
17d キャリア
17e リングギヤ
18 第2カウンタ軸
19 出力軸
20 第1カウンタ軸
21 第3カウンタ軸
22 ダブルキャビティ式トロイダル型バリエータ
23 制御装置
E エンジン[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a power split type continuously variable transmission suitable for a transmission for an automobile, for example.
[0002]
[Prior art]
For example, a power split type continuously variable transmission used as a transmission for an automobile includes a double cavity toroidal variator that sandwiches an input shaft and a power roller that can be tilted between an input disk and an output disk, A power transmission mechanism that transmits the output of the variator to a planetary gear mechanism having a degree of freedom using a counter shaft, a bypass shaft that bypasses the input shaft and directly transmits to the planetary gear mechanism having two degrees of freedom, and an output shaft. What is provided is conventionally known (for example, refer patent document 1).
[0003]
Such a power split type continuously variable transmission obtains a first mode (forward low speed mode) in which a counter shaft directly transmits power to an output shaft by interlocking a planetary gear mechanism having two degrees of freedom. Yes. Further, in this first mode, by releasing the interlock of the planetary gear mechanism having two degrees of freedom, the power circulated from the planetary gear mechanism to the variator is added to the input power, and the planetary gear mechanism is passed through the bypass shaft. A second mode (forward high speed mode) is obtained in which the difference between the transmitted power and the power that has been circulated is output as output power to the output shaft. In this second mode, as shown in FIG. 2 of
[0004]
However, in the power split type continuously variable transmission described above, in the second mode, the power passing through the variator is smaller than the input power, but in the first mode, the power passing through the variator is the input power. Therefore, as a result, there is a drawback that the variator is not miniaturized and does not contribute to the improvement of the transmission efficiency in the first mode.
[0005]
In view of this, a power split type transmission apparatus has been proposed in which power diversion is performed in all modes (see, for example, Non-Patent Document 1). According to this transmission, transmission efficiency can be improved in all modes, and the variator can be miniaturized.
[0006]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 11-63147
[Non-Patent Document 1]
VDI Berichte, (Germany), Verein Deutscher Ingenieure, 2000, Nr. 1565, p.256 (Bild20)
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
However, in this power split type transmission, when the maximum value of the gear ratio α of the planetary gear is set to 0.65 from the practical viewpoint, the so-called maximum high speed ratio (speed ratio (input shaft The minimum value (rotational speed / output shaft rotational speed) is small. Therefore, when this power split type transmission is used as a transmission for a vehicle or the like, it is necessary to increase the final reduction ratio, so that the output shaft rotational speed (that is, the propeller shaft rotational speed) at the highest speed becomes excessive. There was a drawback that it would. As described above, if the output shaft rotational speed is excessive, vibration noise increases. Therefore, it is desirable that the output shaft rotational speed be low.
[0008]
The present invention has been made paying attention to such conventional problems, and the object of the present invention is to reduce the size of the variator and to improve the transmission efficiency during low-speed running, and to be in a practical range. An object of the present invention is to provide a power split type continuously variable transmission that can reduce the rotational speed of an output shaft during high-speed traveling using the gear ratio of the planetary gear.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The present invention solves the above problems by the following means. In addition, in order to make an understanding easy, although the code | symbol corresponding to embodiment of this invention is attached | subjected, it is not limited to this.
[0010]
The present invention includes an input shaft (3) driven by a prime mover E, a ring gear (17e) connected to the input shaft (3), a sun gear (17a) disposed coaxially with the ring gear (17e), The ring gear (17e) includes a first pinion gear (17b) and a second pinion gear (17c) disposed between the ring gear (17e) and the sun gear (17a) and rotatably supported by a carrier (17d). Including a double pinion type planetary gear mechanism (17) for diverting and transmitting the power input to the sun gear (17a) and the carrier (17d), and a continuously variable transmission mechanism (22) to the sun gear (17a). A first power transmission device that transmits the divided power through the continuously variable transmission mechanism (22) and a first power transmission device that transmits the divided power to the carrier (17d). The power transmission device, the power transmitted by the first power transmission device and the second power transmission device can be combined and transmitted to the output shaft (19), and the first to third clutches (14, 15, 16), and a third power transmission device that transmits power by rotating and rotating the output shaft (19) at low speed forward rotation, high speed forward rotation, or reverse rotation by engaging and releasing the clutch (14, 15, 16); With Of the third power transmission device The first Clutch (14 ) The other two clutches (15, 16) Release The power splitting the carrier (17d) and passing through the second power transmission device is split into the sun gear (17a) and joined with the power passing through the continuously variable transmission mechanism of the first power transmission device, By transmitting the combined power to the output shaft (19) via the third power transmission device, Forward low speed mode in which the output shaft (19) is rotated forward at a low speed, The second clutch (15) of the third power transmission device is engaged, the other two clutches (14, 16) are released, and the flow is diverted to the carrier (17d) via the second power transmission device. Further, the power that has passed through the continuously variable transmission mechanism of the first power transmission device joins with the power that has been split to the sun gear (17a), and the combined power is transmitted to the output shaft (19). A forward high speed mode in which the output shaft (19) is rotated forward at high speed. And the third clutch (16) of the third power transmission device is engaged, the other two clutches (14, 15) are released, and the second power transmission device is shunted to the carrier (17d). Is split into the sun gear (17a) and merged with the power via the first power transmission device, and the combined power is reversed in the third power transmission device to reverse the output shaft (19 ) And a control device (23) for performing control to switch to the reverse mode for reversing the output shaft. For example, when the first clutch (14) is engaged and the second clutch (15) and the third clutch (16) are released, the forward low speed mode is established, and the second clutch (15) is engaged and the first clutch ( 14) and the third clutch (16) are released to enter the forward high speed mode, and the third clutch (16) is engaged and the first clutch (14) and the second clutch (15) are released to enter the reverse mode.
[0011]
[Action / Effect]
According to the present invention, the power input from the engine is diverted by the planetary gear and the fluid force is transmitted to the continuously variable transmission mechanism, so that the continuously variable transmission mechanism can be downsized.
[0012]
Further, the power transmission shaft connected to the prime mover is connected to the ring gear, the power split to the sun gear is transmitted to the first power transmission device, and the power split to the carrier that rotatably supports the first pinion gear and the second pinion gear. It is set as the structure transmitted to a 2nd power transmission device. With this configuration, when the gear ratio is set to a practical value, the so-called maximum high speed ratio in the forward high speed mode can be set to an appropriate value, and excessive rotation of the propeller shaft can be prevented. .
[0013]
Further, since the power of the prime mover is input from the ring gear, the planetary gear mechanism can be reduced in size.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in more detail with reference to the drawings.
[0015]
FIG. 1 is a system diagram showing an embodiment of a power split type continuously variable transmission according to the present invention.
[0016]
The power split type continuously variable transmission of the present invention includes a
[0017]
The
[0018]
The
[0019]
The double cavity type
[0020]
The pair of
[0021]
The pair of
[0022]
The
[0023]
Since the double cavity type
[0024]
The
[0025]
Since the second power transmission device has such a configuration, the power transmitted to the
[0026]
The
[0027]
The third
[0028]
The third
[0029]
Since the power split type continuously variable transmission is configured as described above, the power input from the engine E is split by the
[0030]
The
[0031]
[Table 1]
[0032]
In the present embodiment, the highest gear ratio Vhigh of the double cavity type
[0033]
[Expression 1]
[0034]
By setting in this way, as described later, at the time of switching from the forward low speed mode to the forward high speed mode, the rotational speed of the
[0035]
The reduction ratio R1 of the first
[0036]
[Expression 2]
[0037]
A reduction ratio R3f between the sixth gear 11a and the
[0038]
[Equation 3]
[0039]
Next, the operation of this embodiment will be described.
[0040]
(Forward low speed mode)
Now, the
[0041]
On the other hand, the power split into the
[0042]
At this time, the speed ratio RLow of the power split type continuously variable transmission in the forward low speed mode is the speed ratio V of the double cavity type
[0043]
[Expression 4]
[0044]
The transmission ratio V of the double cavity
[0045]
[Equation 5]
[0046]
The reduction ratio R2 of the second power transmission mechanism 9 is given by the following equation.
[0047]
[Formula 6]
[0048]
The gear ratio α of the
[0049]
[Expression 7]
[0050]
When the double cavity type
[0051]
(Forward high speed mode)
Next, when the forward
[0052]
At this time, the gear ratio RHigh of the power split type continuously variable transmission in the forward high speed mode is as follows.
[0053]
[Equation 8]
[0054]
It should be noted that when the forward low speed mode is switched to the forward high speed mode, the rotation speed of the
[0055]
When the double cavity
[0056]
At this time, when the double cavity type
[0057]
[Equation 9]
[0058]
On the other hand, in the forward high speed mode, torque is input from the
[0059]
[Expression 10]
[0060]
This condition is given by the following equation.
[0061]
## EQU11 ##
[0062]
Here, when R1 / R2 = α / (1-α) is substituted into Equation (4), Equation (4) becomes as follows.
[0063]
[Expression 12]
[0064]
Now, VLow / VHigh = 6.0, that is,
VLow = 2.4495,
VHigh = 0.4082,
And then
α = 0.5,
Then, from equation (6),
Rmin = 0.7041,
That is, since the highest gear ratio, which is said to be desirable in an automatic transmission used in a passenger car or the like, is around 0.7, it is apparent that this desirable value can be obtained in this embodiment.
[0065]
On the other hand, in the power split type transmission using the toroidal type variator described in
[0066]
[Formula 13]
[0067]
As described above, in order to prevent excessive slip, the following conditions must be satisfied.
[0068]
[Expression 14]
[0069]
This condition is given by the following equation.
[0070]
[Expression 15]
[0071]
Here, when R1 / R2 = α is substituted into Expression (7), Expression (7) becomes as follows.
[0072]
[Expression 16]
[0073]
Now, VLow / VHigh = 6.0, that is,
VLow = 2.4495,
VHigh = 0.4082,
And then
α = 0.5,
Then, from equation (9),
Rmin = 0.694,
Thus, the difference from the above-described desirable gear ratio 0.7 is large.
[0074]
Furthermore, the value of α is set to a maximum value α = 0.65 from a practical point of view, and from the viewpoint of practical use of the transmission ratio of the double cavity type
VLow = 2.0,
VHigh = 0.3333,
Even
Rmin = 0.5909,
And it is clear that the gear ratio does not reach 0.7.
[0075]
In the conventional example using a single pinion planetary gear, the input torque to the power split type continuously variable transmission is transmitted from the
[0076]
In the embodiment of the present invention, the rotational speed Ns of the
[0077]
[Expression 17]
[0078]
Nr is the rotation speed of the ring gear 17e of the
[0079]
Substituting R1 / R2 = α / (1-α) into equation (10) yields equation (10) as follows.
[0080]
[Expression 18]
[0081]
The following is substituted into the equation (11).
[0082]
[Equation 19]
[0083]
Then, from equation (11),
Ns = 1.4202 × Ninput,
It becomes.
[0084]
On the other hand, in the conventional example using a single pinion planetary gear, the rotational speed Ns of the
[0085]
[Expression 20]
[0086]
Nc is the rotation speed of the carrier of the
[0087]
Substituting R1 / R2 = α into equation (12), equation (12) becomes:
[0088]
[Expression 21]
[0089]
The following is substituted into the equation (13).
[0090]
[Expression 22]
[0091]
Then, from equation (13),
Ns = 2.1303 × Ninput,
It becomes.
[0092]
Therefore, it can be seen that in the conventional example using the single pinion planetary gear, the rotational speed of the
[0093]
(Reverse mode)
Next, in order to reversely rotate the
[0094]
Table 2 shows a power split type continuously variable transmission with a variator gear ratio, a planetary gear ratio, and a reduction ratio of each power transmission mechanism, which can obtain a gear ratio suitable as a transmission for an automobile. 2 shows an example of the gear ratio and torque acting on the loading mechanism.
[0095]
[Table 2]
[0096]
As shown in Table 2, in the forward high speed mode, when the double cavity type toroidal variator is shifted to the most deceleration side (V = VLow), the speed ratio of the power split type continuously variable transmission is A value of around 0.7 (0.7041 in this embodiment), which is said to be desirable in an automatic transmission used in a passenger car or the like, can be obtained. By doing so, it is possible to avoid excessive rotation of the propeller shaft. For this reason, vibration noise can be suppressed low.
[0097]
According to this embodiment, the power diversion mechanism for diverting the power input from the engine E is a so-called double pinion type planetary gear, and the planetary gear is arranged upstream of the
[0098]
Further, the
[0099]
Furthermore, since the input to the
[0100]
The present invention is not limited to the embodiment described above, and various modifications and changes can be made within the scope of the technical idea, and it is obvious that these are equivalent to the present invention.
[0101]
For example, in the present embodiment, an example in which a gear is used as the power transmission mechanism has been described. However, any mechanism that can transmit power may be used. For example, a mechanism using a chain or a belt may be used instead of the gear. Needless to say.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a system diagram showing an embodiment of a power split type continuously variable transmission according to the present invention.
[Explanation of symbols]
1 Power transmission shaft
2 Starting device
3 Turbine shaft (input shaft)
4 Variator input shaft
5 Input disk
6 Input disk connecting shaft
7 Output disk
8 Power roller
9 Second power transmission mechanism
9a 4th gear
9b 5th gear
10 First power transmission mechanism
10a First gear
10b Second gear
10c 3rd gear
11 Third power transmission mechanism
11a 6th gear
11b 7th gear
11c 8th gear
12 Mechanical loading mechanism
13 Bypass shaft
14 Forward low speed clutch
15 Forward high speed clutch
16 Reverse clutch
17 Planetary gear mechanism
17a Sungear
17b First pinion gear
17c Second pinion gear
17d career
17e Ring gear
18 Second counter shaft
19 Output shaft
20 First counter shaft
21 Third counter shaft
22 Double cavity toroidal variator
23 Control device
E engine
Claims (2)
前記入力軸に連結されたリングギヤと、そのリングギヤと同軸に配置されたサンギヤと、そのリングギヤ及びサンギヤの間に配置され、キャリアによって回転自在に支持された第1ピニオンギヤ及び第2ピニオンギヤとを有し、前記リングギヤで入力した動力を、前記サンギヤ及びキャリアへ分流して伝達するダブルピニオン型の遊星歯車機構と、
無段変速機構を含み、前記サンギヤに分流した動力を、その無段変速機構で変速して伝達する第1動力伝達装置と、
前記キャリアに分流した動力を伝達する第2動力伝達装置と、
前記第1動力伝達装置及び前記第2動力伝達装置で伝達した動力を合流して出力軸に伝達可能であって、第1から第3のクラッチを有し、そのクラッチの締結解放によって、前記出力軸を低速正転、高速正転又は逆転して、動力を伝達する第3動力伝達装置と、
を備え、
前記第3動力伝達装置の前記第1のクラッチを締結し他の2つのクラッチを解放して、前記キャリアへ分流して前記第2動力伝達装置を経由した動力が、前記サンギヤへ分流して前記第1動力伝達装置の前記無段変速機構を経由した動力と合流し、その合流した動力を前記第3動力伝達装置を経由して前記出力軸に伝達することで前記出力軸を低速正転させる前進低速モード、前記第3動力伝達装置の前記第2のクラッチを締結し他の2つのクラッチを解放して、前記キャリアへ分流して前記第2動力伝達装置を経由しさらに前記第1動力伝達装置の前記無段変速機構を経由した動力が、前記サンギヤへ分流した動力と合流し、その合流した動力を前記出力軸に伝達することで前記出力軸を高速正転させる前進高速モード、及び前記第3動力伝達装置の前記第3のクラッチを締結し他の2つのクラッチを解放して、前記キャリアへ分流して前記第2動力伝達装置を経由した動力が、前記サンギヤへ分流して前記第1動力伝達装置を経由した動力と合流し、その合流した動力を前記第3動力伝達装置内で逆転して前記出力軸に伝達することで前記出力軸を逆転させる後進モードに切り替える制御を行う制御装置を備える
ことを特徴とするパワースプリット型無段変速装置。An input shaft driven by a prime mover;
A ring gear coupled to the input shaft; a sun gear disposed coaxially with the ring gear; and a first pinion gear and a second pinion gear disposed between the ring gear and the sun gear and rotatably supported by a carrier. , A double pinion type planetary gear mechanism that splits and transmits the power input by the ring gear to the sun gear and the carrier;
A first power transmission device that includes a continuously variable transmission mechanism, and transmits the power diverted to the sun gear by changing the speed of the continuously variable transmission mechanism;
A second power transmission device for transmitting power split to the carrier;
The power transmitted by the first power transmission device and the second power transmission device can be merged and transmitted to the output shaft, and the first power transmission device has first to third clutches. A third power transmission device for transmitting power by rotating the shaft at low speed normal rotation, high speed normal rotation or reverse rotation;
With
The first clutch of the third power transmission device is engaged and the other two clutches are released, and the power that is diverted to the carrier and passed through the second power transmission device is diverted to the sun gear, and the The first power transmission device merges with the power that has passed through the continuously variable transmission mechanism, and the combined power is transmitted to the output shaft through the third power transmission device, thereby causing the output shaft to rotate forward at low speed. In forward low speed mode, the second clutch of the third power transmission device is engaged and the other two clutches are released, and the flow is diverted to the carrier and further passed through the second power transmission device to further transmit the first power transmission. The forward power high-speed mode in which the power via the continuously variable transmission mechanism of the apparatus merges with the power diverted to the sun gear, and the combined power is transmitted to the output shaft to cause the output shaft to rotate forward at high speed , and Third power The third clutch of the transmission device is engaged and the other two clutches are released, and the power that is diverted to the carrier and is routed through the second power transmission device is diverted to the sun gear to be transmitted to the first power transmission. merges with power via the device, a control equipment for controlling to switch to the reverse mode to reverse the output shaft by transmitting the merged motive power to the output shaft is reversed by the third in the power transmission apparatus Prepare
A power split type continuously variable transmission.
前記サンギヤと連動して回転する一対の入力ディスクと、
前記一対の入力ディスクと同軸的に配置され、互いに同期して回転して動力を伝達する一対の出力ディスクと、
前記入力ディスク及び出力ディスクの間に傾転自在に挟持されたパワーローラとを備えるトロイダル型バリエータである
ことを特徴とする請求項1に記載のパワースプリット型無段変速装置。Before Symbol continuously variable transmission mechanism,
A pair of input disks that rotate in conjunction with the sun gear;
A pair of output disks that are arranged coaxially with the pair of input disks and rotate in synchronization with each other to transmit power;
The power split type continuously variable transmission according to claim 1, wherein the power split type continuously variable transmission is a toroidal variator including a power roller that is tiltably sandwiched between the input disk and the output disk.
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