JP4170969B2 - 無線送信機及び無線受信機 - Google Patents
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Description
時刻: t=0、 t=1
第1の送信アンテナ出力:x1、−x2 *
第2の送信アンテナ出力:x2、 x1 *
と送信する。なお、aを複素数信号とするとき、a*はaの共役複素信号を表す。第1及び第2の送信アンテナから、1個の受信アンテナまでの伝送路利得を、それぞれ、h1、h2とするとき、t=0、t=1の受信シンボルは、それぞれ、
y1 = h1 x1 + h2 x2、
y2 = h2 x1 * − h1 x2 *、すなわち、y2 * = h2 * x1 − h1 * x2、
と表現することができる。
= h1 * (h1 x1 + h2 x2)+ h2 (h2 * x1 − h1 * x2)
= (h1 * h1 + h2 *h2)x1、
s2 = h2 * y1 − h1 y2 *
= h2 * (h1 x1 + h2 x2)− h1 (h2 * x1 − h1 * x2)
= (h1 * h1 + h2 * h2)x2、
h1、h2は、t=0、1の2シンボル内では一定とみなし、かつ、受信機でそれらh1、h2の値は既知としている。すなわち、送信信号には受信機でh1、h2を推定するためのパイロット信号が挿入されている。
u1=(x1(M−1), x1(M−2),…,x1(1),x1(0))、Mは或る自然数
のDFT演算出力を、
U1=(X1(M−1), X1(M−2),…, X1(1),X1(0))、
と定義するとき、複素共役シンボルから成るブロックを
v1 =(x1(1)*, x1(2)*,…,x1(M−2)*, x1(M−1)*,x1(0)*)、
と定義すると、そのDFT演算出力は、
V1 =(X1(M−1)*, X1(M−2)*,…,X1(0)*, X1(1)*)、
となる。複素共役シンボルからなるブロックに対しては、シンボルの並べ替えを行い伝送する。
S. M. Alamouti, ``A simple transmitter diversity technique for wireless communications", IEEE Journal on Selected Areas in Communications, (JSAC), vol. 44, no.10, pp.1451-1458, Oct.1998. N. Al-Dhahir, ``Single-carrier frequency-domain equalization for space-time block-coded transmission over frequency-selective fading channels",IEEE Trans. Communications Letters, vol.5, no.7, pp.304-306, July 2001.
まず、本実施形態の無線送信機及び無線受信機の本質的な事項を図1を参照して説明する。図1を参照して説明することによって、従来手法(図1のConventional)の巡回拡張シンボルの付加の代わりに、M個(図1の例では8個)のシンボルからなるブロックのうち、N個(図1の例では2個)のシンボルをゼロ値(Null)にすること(図1のProposed;本実施形態に対応)により、巡回拡張と同様の利点をもち、かつ送信電力の増加を抑制することができることを示す。
x1(1) = x1(0) = 0
と設定してある。一方、第2ブロックの後端のx2(1), x2(0)も、
x2(1) = x2(0) = 0
と設定してあるので、干渉として加わったx1(1), x1(0)は、信号値としてx2(1), x2(0)と同一である。したがって、上記のConventionalの場合と同様に遅延はブロック内の巡回畳み込みとみなすことができる。もちろん、図1に示したProposedの第1ブロックにおいても同様に遅延は巡回畳み込みとみなすことができる。
本実施形態の無線送信機100を図2を参照して説明する。また、図4を参照してシンボルが各ブロックでどのように処理されるかも合わせて説明する。
本実施形態の無線送信機100は、図2に示すように、第1複素共役化部101、第1巡回置換部102、第1P/S変換器103、第2P/S変換器104、第1スイッチ105、第1アンテナ106、第2複素共役化部111、第2巡回置換部112、第3P/S変換器113、第4P/S変換器114、第2スイッチ115、第2アンテナ116、制御部120を含んでいる。
u1=(x1(7), x1(6),…, x1(1), x1(0))、
u2=(x2(7), x2(6), …,x2(1),x2(0))
の送信データとする。これらの送信データは、第1アンテナ106及び第2アンテナ116から送信される。そして、各ブロックで、後端の2個のシンボルをゼロ値(Null)とする。すなわち、
x1(1) = x1(0) = x2(1) = x2(0) = 0
と設定する。
−v2=(−x2(1)*, −x2(2)*,…, −x2(6)*, −x2(7)*,−x2(0)*)、
と変換し、一方、第2複素共役化部111がu1を、図4に示すように、
v1 =(x1(1)*, x1(2)*,…,x1(6)*, x1(7)*, x1(0)*)
と変換する。もちろん、
x1(1)* = x1(0)* = x2(1)* = x2(0)* = 0
である。
−v2’ = (−x2(2)*, −x2(3)*,…, −x2(7)*, −x2(0)*,−x2(1)*)、
v1’ = (x1(2)*, x1(3)*,…,x1(7)*, x1(0)*, x1(1)*)、
と変換する。この場合、巡回置換によって各ブロックの後端の2個のシンボルはゼロ値となる。
一方、第2P/S変換器104及び第4P/S変換器114は、それぞれ2個の送信ブロックu1、u2 を入力し、それぞれ8個の送信シンボルのパラレル信号をシリアル信号に変換する。
また、第2スイッチ115は、第3P/S変換器113が出力する送信ブロックと第4P/S変換器114が出力する送信ブロックを切り替えて第2アンテナ116に供給し、第2アンテナ116から送信ブロックを送信する。
制御部120は、これらの第1スイッチ105及び第2スイッチ115を制御して、
第1アンテナ106からは、u1、−v2’ 、
第2アンテナ116からは、u2、v1’ 、
の順に送信するようにする。
本実施形態の無線受信機200は、図3に示すように、第1スイッチ201、第1S/P変換器202、第3巡回置換部203、8点離散フーリエ変換器(Discrete Fourier Transformer)204、STBC復号器205、8点逆離散フーリエ変換器(IDFT: Inverse Discrete Fourier Transformer)206、第2S/P変換器211、8点DFT214、8点IDFT216、制御部220を含んでいる。
h1 = (h1(7), h1(6), h1(5),…, h1(1), h1(0))、
h2 = (h2(7), h2(6), h2(5),…,h2(1), h2(0))、
と定義する。マルチパスによる最大遅延が2シンボルであるとすると、
h1 = (h1(7), h1(6), 0,…, 0, 0)、
h2 = (h2(7), h2(6), 0,…, 0, 0)、
となり、2ブロックの間で、h1(7), h1(6), h2(7), h2(6)が変動しない比較的低速なフェージング変動を仮定する。また無線受信機200で、これらの伝送路応答のプロファイルの値は既知としている。すなわち、無線送信機100からの送信信号には無線受信機200で伝送路応答値を推定するためのパイロット信号が挿入されているとする。
r1= (y1(7), y1(6),…, y1(0), y1(0))、
r2’= (y2(2)*, y2(3)*,…, y2(7)*, y2(0)*,y2(1)*)
を受け取るとする。第1S/P変換器202及び第2S/P変換器211は、第1スイッチ201を介して、アンテナが受け取ったシリアル信号をパラレル信号に変換する。
第1スイッチ201は、第1アンテナ106から到来した送信ブロックと第2アンテナ116から到来した送信ブロックを切り替えて、第1S/P変換器202又は第2S/P変換器211に受け取ったブロックを出力する。
r2= (y2(1)*, y2(2)*,…, y2(6)*, y2(7)*,y2(0)*)
と巡回置換する。
R1= (Y1(7), Y1(6),…, Y1(0), Y1(0))、
R2= (Y2(7)*, Y2(6)*,…, Y2(1)*,Y2(0)*)、
を得る。
ところで、送信ブロックu1、u2、に8点のDFTを施した結果を、
U1= (X1(7), X1(6),…, X1(0), X1(0))、
U2= (X2(7)*, X2(6)*,…, X2(1)*,X2(0)*)、
とし、h1, h2をそれぞれ、DFT演算した結果を、
H1 = (H1(7), H1(6), H1(5),…,H1(1), H1(0))、
H2 = (H2(7), H2(6), H2(5),…,H2(1), H2(0))、
とすると、
Y1(k )= H1(k) X1(k) + H2(k)X2(k)、
Y2(k )= H2(k) X1(k)* − H1(k)X2(k)*、
を得る。但し、k = 0, 1, … , 7である。ここで、第2式は、
Y2(k )*= H2(k)* X1(k) − H1(k)*X2(k)、
と書き直すことができる。以下、この関係式を利用する。
S1(k)’= H1(k)* Y1(k) + H2(k)Y2(k)*
= H1(k)* (H1(k) X1(k) + H2(k)X2(k))
+ H2(k) (H2(k)* X1(k) − H1(k)*X2(k))
= (H1(k)* H1(k) + H2(k)*H2(k))X1(k)
S2(k)’= H2(k)* Y1(k) − H1(k)Y2(k)*
= H2(k)* (H1(k) X1(k) + H2(k)X2(k))
− H1(k) (H2(k)* X1(k) − H1(k)*X2(k))
= (H1(k)* H1(k) + H2(k)*H2(k))X2(k)
k = 0, 1, … , 7、
のように最大比合成を行う。次に、STBC復号器205は、信号対雑音比(SNR:Signal to Noise Ratio)を考慮して、最小2乗誤差基準で等化を以下のように行う。すなわち、STBC復号器205は、
S1(k)=S1(k)’/ (H1(k)* H1(k) + H2(k)*H2(k) + 1/SNR)、
S2(k)=S2(k)’/ (H1(k)* H1(k) + H2(k)*H2(k) + 1/SNR)、
k = 0, 1, … , 7、
のように等化を行う。
S1= (S1(7), S1(6),…, S1(0), S1(0))、
S2= (S2(7), S2(6),…, S2(1), S2(0))、
に8点のIDFT処理し、出力シンボル
s1= (s1(7), s1(6),…, s1(0), s1(0))、
s2= (s2(7), s2(6),…, s2(1), s2(0))、
を得る。これらs1及びs2が受信再生シンボルとなる。すなわち、受信再生が確実に行われていれば、8点IDFT216及び8点IDFT206が出力するシンボルは、図4に示すように、
s1=(x1(7), x1(6),…, x1(1), x1(0))、
s2=(x2(7), x2(6),…, x2(1), x2(0))、
となる。
シミュレーションにおけるブロック構成は、図5に示したように、従来手法のSCFDE(図5に示したConventionalの場合)では、64個のシンボルに、N=64個の巡回拡張シンボルを付加してM=128個のシンボルを伝送し、受信機ではM=64点のDFTで処理する。一方、本実施形態の無線送信機100及び無線受信機200による提案手法(図5に示したProposedの場合)では、シミュレーションにおけるブロック構成は、M=128個のシンボルのうち、後端のN=64個のシンボルをゼロ値に設定し、無線受信機200では、M=128点のDFTで処理する。
また、第1アンテナと受信アンテナの経路と、第2アンテナと受信アンテナの経路の特性の相関はないとする。そして経路によるこれらの確率変数は、256シンボルの間で一定とする。さらに、受信信号に加法白色ガウス雑音(AWGN:Additive White Gauss Noise)を付加している。
u1=(x1(7), x1(6),…,x1(1), x1(0))、
u2=(x2(7), x2(6),…,x2(1),x2(0))、
−v2’ = (−x2(2)*, −x2(3)*,…, −x2(7)*, −x2(0)*,−x2(1)*)、
v1 ’=(x1(2)*, x1(3)*,…,x1(7)*, x1(0)*, x1(1)*)、
とし、
x1(1) = x1(0) = x2(1) =x2(0) =0
x2(0)* = x2(1)* = x1(0)* = x1(1)* = 0
として、 x1(7)、x2(7)、−x2(2)*、x1(2)*、をそれぞれのブロックの先頭のシンボルとして送信したが、これには限定されない。
u1=(x1(0), x1(1),…, x1(6), x1(7))、
u2=(x2(0), x2(1), …,x2(6), x2(7))、
−v2’ = (−x2(5)*, −x2(4)*,…, −x2(0)*, −x2(7)*,−x2(6)*)、
v1 ’=(x1(5)*, x1(4)*,…,x1(0)*, x1(7)*, x1(6)*)、
とし、ブロックの最後2つのシンボルをゼロに設定する、すなわち、
x1(6) = x1(7) = x2(6) =x2(7) = 0
x2(6)* = x2(7)* = x1(6)* = x1(7)* = 0
として、 x1(0)、x2(0)、−x2(5)*、x1(5)*、をそれぞれのブロックの先頭のシンボルとして送信する変形例もある。
具体的には、例えば、2シンボルの巡回拡張シンボルを含む送信ブロックを、
u1 = (x1(1),x1(0),x1(7),x1(6),…,x1(1),x1(0))、
u2 = (x2(1),x2(0),x2(7),x2(6),…,x2(1),x2(0))、
のように定義し、2シンボルの巡回拡張シンボルを含む巡回置換送信ブロックを、
−v2’ = (−x2(0)*,−x2(1)*, −x2(2)*, −x2(3)*,…, −x2(7)*, −x2(0)*,−x2(1)*)、
v1 ’ = (x1(0)*, x1(1)*, x1(2)*, x1(3)*,…,x1(7)*, x1(0)*, x1(1)*)、
のように定義する。マルチパス遅延時間が、巡回拡張シンボル長2を超えた場合に、ブロックの後端の2シンボルをゼロ値に設定する。すなわち、
x1(1) = x1(0) = x2(1) = x2(0) = 0
とする。この場合は、マルチパス遅延時間が4シンボル分まで対応することができる。
本実施形態は、第1の実施形態のように周波数領域のシングルキャリヤ伝送ではなく、直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)によるマルチキャリヤ伝送においても第1の実施形態と同様な効果を得ることができることを示す。
本実施形態の無線送信機300では、8個のシンボルからなる2個のブロックを定義する。すなわち、
U1 = (X1(7), X1(6),…, X1(1), X1(0))、
U2 = (X2(7), X2(6), …,X2(1), X2(0))、
である。この2ブロックをそれぞれIDFT処理した出力を、それぞれ
u1 = (x1(7), x1(6),…, x1(1), x1(0))、
u2 = (x2(7), x2(6), …,x2(1), x2(0))、
と定義する。
x1(1) = x1(0) = 0
とするために、8点IDFT304に入力するブロックU1で、2個のシンボルを冗長シンボル(図10では、Redundancyと表示している)の値を計算する。この計算は、以下に述べる関係式から容易に説明することができる。まず、
W= exp(−j2π/8)
とすると、8点IDFT304の入出力するシンボルにおいて次の関係式が成立する。すなわち、
x1(0)=0=(X1(0)+X1(1)+X1(2)+X1(3)+X1(4)+X1(5)+X1(6)+X1(7))/8
x1(1)=0=(X1(0)+W−1X1(1)+W−2X1(2)+W−3X1(3)+W−4X1(4)+W−5X1(5)+W−6X1(6)+W−7X1(7))/8
の関係式が成立する。ここで、例えば、W−3はWの−3乗を示す。すなわち、X1(0)、X1(4)を冗長シンボルとする場合は、X1(1)、X1(2)、X1(3)、X1(5)、X1(6)、X1(7)が定まっている場合、
X1(0)+X1(4) = −X1(1)−X1(2)−X1(3)−X1(5)−X1(6)−X1(7)
X1(0)+W−4X1(4) = −W−1X1(1)−W−2X1(2)−W−3X1(3)−W−5X1(5)−W−6X1(6)−W−7X1(7)
のように、X1(0)、X1(4)を未知数とする連立方程式が導かれ、第2冗長シンボル計算部303がこれを解くことにより、
x1(1) = x1(0) = 0
とするための冗長シンボルX1(0)、X1(4)を求めることができる。図8及び図10の例では冗長シンボルをX1(0)、X1(4)としているが、どのシンボルを冗長シンボルとするかは任意であり、方程式から解きやすいシンボルを冗長シンボルとすればよい。
x2(1) = x2(0) = 0
とするために、8点IDFT314に入力するブロックU2で、冗長シンボルX2(0)、X2(4)を求めることができる。
その他は、第1の実施形態と同様である。
第1複素共役化部101及び第2複素共役化部111は、送信データであるU2 及びU1 の複素共役をとり、さらに符号を整えて、それぞれ
V2 = (−X2(7)*, −X2(6)*, …,−X2(1)*, −X2(0)*)、
V1 = (X1(7)*, X1(6)*, …,X1(1)*, X1(0)*)、
と変換する。そして、それぞれ8点IDFT302及び8点IDFT314がIDFT演算を施した出力は、図10に示すように、
v2=(−x2(1)*, −x2(2)*,…, −x2(6)*, −x2(7)*,−x2(0)*)、
v1 =(x1(1)*, x1(2)*,…,x1(6)*, x1(7)*, x1(0)*)、
となる。ここで、
x1(1)* = x1(0)* = x2(1)* = x2(0)* = 0、
であるが、v2、v1において、ブロックの前後に分散された配置になってしまう。そこで第1巡回置換部102及び第2巡回置換部112がそれぞれ巡回置換を行い、それぞれ、図10に示すように、
v2’ = (−x2(2)*, −x2(3)*,…, −x2(7)*, −x2(0)*,−x2(1)*)、
v1 ’=(x1(2)*, x1(3)*,…,x1(7)*, x1(0)*, x1(1)*)、
を得る。これらv2’、v1’が、それぞれ、第1と第2の送信アンテナから送信する第2のブロックとなる。
u1=(x1(7), x1(6),…,x1(1), x1(0))、
u2=(x2(7), x2(6),…,x2(1),x2(0))、
−v2’ = (−x2(2)*, −x2(3)*,…, −x2(7)*, −x2(0)*,−x2(1)*)、
v1 ’=(x1(2)*, x1(3)*,…,x1(7)*, x1(0)*, x1(1)*)、
とし、
x1(1) = x1(0) = x2(1) =x2(0) =0
x2(0)* = x2(1)* = x1(0)* = x1(1)* = 0
として、 x1(7)、x2(7)、−x2(2)*、x1(2)*、をそれぞれのブロックの先頭のシンボルとして送信したが、これには限定されない。
u1=(x1(0), x1(1),…, x1(6), x1(7))、
u2 =(x2(0), x2(1), …,x2(6), x2(7))、
−v2’ = (−x2(5)*, −x2(4)*,…, −x2(0)*, −x2(7)*,−x2(6)*)、
v1 ’=(x1(5)*, x1(4)*,…,x1(0)*, x1(7)*, x1(6)*)、
とし、
x1(6) = x1(7) = x2(6) =x2(7) = 0
x2(6)* = x2(7)* = x1(6)* = x1(7)* = 0
として、 x1(0)、x2(0)、−x2(5)*、x1(5)*、をそれぞれのブロックの先頭のシンボルとして送信する変形例もある。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
Claims (9)
- 2m個(mはある自然数)のシンボルを含む送信ブロックを時空間ブロック符号化して複数個送信する無線送信装置において、
各前記送信ブロックに含まれる複数のシンボルの内、送信される順序で送信ブロックの後端に連続して配置されるN(0≦N<2m)個のシンボルの値をゼロ値に設定する設定手段と、
前記ゼロ値が設定された送信ブロックに含まれる複数のシンボルの送信される順序の並びを逆順にし、さらに該複数のシンボルを複素共役化する共役化手段と、
前記複素共役化された複数のシンボルの内、送信される順序で送信ブロックの後端に連続して配置されるN個のシンボルの値がゼロ値になるように、これら複数のシンボルを巡回置換する置換手段と、
前記ゼロ値が設定された第1送信ブロックと、前記巡回置換されたシンボルを含む第2送信ブロックを送信する送信手段を具備することを特徴とする無線送信装置。 - 2m個(mはある自然数)のシンボルを含む送信ブロックを時空間ブロック符号化して複数個送信する無線送信装置において、
各前記送信ブロックに含まれる複数のシンボルの内、送信される順序で送信ブロックの後端に連続して配置されるN(0≦N<2m)個のシンボルの値をゼロ値に設定する設定手段と、
前記ゼロ値が設定された送信ブロックの内の2つを、u1=(x1(M−1), x1(M−2),…,x1(0))と、u2=(x2(M−1), x2(M−2), …,x2(0))とした場合、それぞれの送信ブロックを、ある複素数Aの複素共役をA*で示し、v1 =(x1(1)*, x1(2)*,…, x1(M−2)*, x1(M−1)*, x1(0)*)、v2=(x2(1)*, x2(2)*,…, x2(M−2)*, x2(M−1)*, x2(0)*)と変換する変換手段と、
前記変換された送信ブロックv1及びv2のそれぞれで、各送信ブロックに含まれる複数のシンボルの内、送信される順序で送信ブロックの後端に連続して配置されるN個のシンボルの値がゼロ値になる、送信ブロックv1及びv2にそれぞれ対応した送信ブロックv1’及びv2’を得るように、各送信ブロックごとにこれら複数のシンボルを巡回置換する置換手段と、
前記送信ブロックu1及び送信ブロック−v2’をこの順序で送信する第1送信手段と、
前記送信ブロックu2及び送信ブロックv1’をこの順序で送信する第2送信手段を具備することを特徴とする無線送信装置。 - 2m個(mはある自然数)のシンボルを含む送信ブロックを時空間ブロック符号化して複数個送信する無線送信装置において、
前記2m個のシンボルを入力して逆離散フーリエ変換し2m個のシンボルを出力する第1逆離散フーリエ変換手段と、
前記第1逆離散フーリエ変換手段から出力される2m個のシンボルの内、送信される順序で送信ブロックの後端に連続して配置されるN(0≦N<2m)個のシンボルの値をゼロ値にするような、前記第1逆離散フーリエ変換手段の2m個の入力されるシンボルの内のN個の冗長シンボルの値を計算する第1計算手段と、
N個の冗長シンボルを含む前記2m個のシンボルの送信される順序の並びを逆順にし、さらに該複数のシンボルを複素共役化する共役化手段と、
前記2m個の複素共役化されたシンボルを入力して逆離散フーリエ変換する2m個のシンボルを出力する第2逆離散フーリエ変換手段と、
前記第2逆離散フーリエ変換手段から出力される2m個のシンボルの内、連続して配置されるN(0≦N<2m)個のシンボルの値をゼロ値にするような、前記第2逆離散フーリエ変換手段の2m個の入力されるシンボルの内のN個の冗長シンボルの値を計算する第2計算手段と、
前記複素共役化された複数のシンボルの内、連続して配置されるN個のゼロ値のシンボルを、送信される順序で送信ブロックの後端に配置されるように、これら複数のシンボルを巡回置換する置換手段と、
前記第1逆離散フーリエ変換手段から出力される第1送信ブロックと、前記巡回置換されたシンボルを含む第2送信ブロックを送信する送信手段を具備することを特徴とする無線送信装置。 - ゼロ値シンボルの数である前記Nは、伝送路のマルチパス遅延時間に応じて設定されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の無線送信装置。
- 前記送信ブロックを受信する受信機との間で既知である、伝送路応答を推定するためのパイロット信号を送信するパイロット送信手段を具備することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の無線送信装置。
- 2m個(mはある自然数)のシンボルを含む、時空間ブロック符号化されたブロックを複数個受信する無線受信装置において、
前記ブロックに含まれる2m個のシンボルの内、送信される順序でブロックの後端に連続して配置されるN(0≦N<2m)個のシンボルの値がゼロ値に設定されたブロックを受信する第1受信手段と、
前記第1受信手段に受信されたブロック内の複数のシンボルを入力して離散フーリエ変換し2m個のシンボルを出力する第1離散フーリエ変換手段と、
2m個のシンボルの送信される順序の並びを逆順にし、さらに該2 m 個のシンボルを複素共役化した複数のシンボルの内、送信される順序で送信ブロックの後端に連続して配置されるN個のシンボルの値がゼロ値になるように巡回置換された複数のシンボルを含むブロックを受信する第2受信手段と、
前記第2受信手段に受信されたブロック内の複数のシンボルを巡回置換される前の配置にシンボルを置換する逆置換手段と、
前記置換された2m個のシンボルを入力して離散フーリエ変換し2m個のシンボルを出力する第2離散フーリエ変換手段と、
前記第1離散フーリエ変換手段から出力されるシンボルと前記第2離散フーリエ変換手段から出力されるシンボルとを入力して、シンボルごとに時空間ブロック復号化する復号化手段を具備することを特徴とする無線受信装置。 - 前記N個のゼロ値であるシンボルの内、マルチパスによる干渉を受けていないシンボルの値をゼロ値に設定する設定手段をさらに具備することを特徴とする請求項6に記載の無線受信装置。
- ゼロ値シンボルの数である前記Nは、伝送路のマルチパス遅延時間に応じて設定されることを特徴とする請求項6または請求項7に記載の無線受信装置。
- 前記送信ブロックを送信する送信機との間で既知である、伝送路応答を推定するためのパイロット信号を受信するパイロット受信手段を具備することを特徴とする請求項6から請求項8のいずれか1項に記載の無線受信装置。
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