JP4170969B2 - 無線送信機及び無線受信機 - Google Patents

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Description

本発明は、無線送信機及び無線受信機に関し、特に、送信アンテナ数が1及び/又は受信アンテナ数が1の場合を含む多入力多出力(MIMO:Multiple-Input Multiple-Output)の無線送信機及び無線受信機に関する。
時空間ブロック符号化(STBC:Space-Time Block Coding)伝送は、複数のアンテナを用いた送信ダイバーシチ伝送であり、フェージング環境における伝送品質の向上に極めて有効である。Almoutiが提案するSTBC伝送(例えば、非特許文献1参照)は、x、xの送信シンボルに対して、
時刻: t=0、 t=1
第1の送信アンテナ出力:x、−x
第2の送信アンテナ出力:x、 x
と送信する。なお、aを複素数信号とするとき、aはaの共役複素信号を表す。第1及び第2の送信アンテナから、1個の受信アンテナまでの伝送路利得を、それぞれ、h、hとするとき、t=0、t=1の受信シンボルは、それぞれ、
= h + h
= h − h 、すなわち、y = h − h
と表現することができる。
STBCの復号では、下記の線形演算が行われ、最大比合成が実現される。
= h + h
= h (h + h)+ h (h − h
= (h + h )x
= h − h
= h (h + h)− h (h − h
= (h + h )x
、hは、t=0、1の2シンボル内では一定とみなし、かつ、受信機でそれらh、hの値は既知としている。すなわち、送信信号には受信機でh、hを推定するためのパイロット信号が挿入されている。
直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)では、離散フーリエ変換(DFT: Discrete Fourier Transform)領域で、サブキャリヤごとに、STBCの符号化及び復号化を行う。
また、シングルキャリヤ伝送では、受信機で周波数領域の等化(SCFDE:Single-Carrier Frequency-Domain Equalization)を行う(例えば、非特許文献2参照)。シングルキャリヤ伝送では、信号ブロック
=(x(M−1), x(M−2),…,x(1),x(0))、Mは或る自然数
のDFT演算出力を、
=(X(M−1), X(M−2),…, X(1),X(0))、
と定義するとき、複素共役シンボルから成るブロックを
=(x(1), x(2),…,x(M−2), x(M−1),x(0))、
と定義すると、そのDFT演算出力は、
=(X(M−1), X(M−2),…,X(0), X(1))、
となる。複素共役シンボルからなるブロックに対しては、シンボルの並べ替えを行い伝送する。
SCFDE、又は、OFDMによるSTBC伝送では、受信機でM(=2)個のシンボルをブロックを単位としたM点のDFT演算を行うが、ブロック間の干渉を抑制するため、送信機でM個のシンボルから成るブロック後端のN個のシンボルをガードシンボルとして巡回拡張し送信し、受信機で受信ブロックに対し、M点のDFT処理を行う。
受信機において離散フーリエ変換(DFT)処理を伴う時空間ブロック符号化無線伝送方式においては、時間領域の伝送路応答が巡回畳み込み演算にみなせるよう、時間領域の信号ブロックの後端の数シンボルを、ブロックの前端に巡回拡張することが従来から行われている。
S. M. Alamouti, ``A simple transmitter diversity technique for wireless communications", IEEE Journal on Selected Areas in Communications, (JSAC), vol. 44, no.10, pp.1451-1458, Oct.1998. N. Al-Dhahir, ``Single-carrier frequency-domain equalization for space-time block-coded transmission over frequency-selective fading channels",IEEE Trans. Communications Letters, vol.5, no.7, pp.304-306, July 2001.
しかし、この冗長な巡回拡張シンボルの付加により、この巡回拡張シンボルの付加分の送信電力の増加がもたらされるという問題がある。
本発明は、これら従来の技術の問題点に鑑み、SCFDE、又は、OFDMによるSTBC伝送で送信電力を削減することができる無線送信機及び無線受信機を提供することを目的とする。
本発明の無線送信装置によれば、2個(mはある自然数)のシンボルを含む送信ブロックを時空間ブロック符号化して複数個送信する無線送信装置において、各前記送信ブロックに含まれる複数のシンボルの内、送信される順序で送信ブロックの後端に連続して配置されるN(0≦N<2)個のシンボルの値をゼロ値に設定する設定手段と、前記ゼロ値が設定された送信ブロックに含まれる複数のシンボルの送信される順序の並びを逆順にし、さらに該複数のシンボルを複素共役化する共役化手段と、前記複素共役化された複数のシンボルの内、送信される順序で送信ブロックの後端に連続して配置されるN個のシンボルの値がゼロ値になるように、これら複数のシンボルを巡回置換する置換手段と、前記ゼロ値が設定された第1送信ブロックと、前記巡回置換されたシンボルを含む第2送信ブロックを送信する送信手段を具備することを特徴とする。
また、本発明の無線送信装置によれば、2個(mはある自然数)のシンボルを含む送信ブロックを時空間ブロック符号化して複数個送信する無線送信装置において、各前記送信ブロックに含まれる複数のシンボルの内、送信される順序で送信ブロックの後端に連続して配置されるN(0≦N<2)個のシンボルの値をゼロ値に設定する設定手段と、前記ゼロ値が設定された送信ブロックの内の2つを、u1=(x1(M−1), x1(M−2),…,x1(0))と、u2=(x2(M−1), x2(M−2), …,x2(0))とした場合、それぞれの送信ブロックをv1 =(x1(1), x1(2),…, x1(M−2), x1(M−1), x1(0))、v2=(x2(1), x2(2),…, x2(M−2), x2(M−1), x2(0))と変換する変換手段と、前記変換された送信ブロックv1及びv2のそれぞれで、各送信ブロックに含まれる複数のシンボルの内、送信される順序で送信ブロックの後端に連続して配置されるN個のシンボルの値がゼロ値になる、送信ブロックv1及びv2にそれぞれ対応した送信ブロックv1’及びv2’を得るように、各送信ブロックごとにこれら複数のシンボルを巡回置換する置換手段と、前記送信ブロックu1及び送信ブロック−v2’をこの順序で送信する第1送信手段と、前記送信ブロックu2及び送信ブロックv1’をこの順序で送信する第2送信手段を具備することを特徴とする。
さらに、本発明の無線送信装置によれば、2個(mはある自然数)のシンボルを含む送信ブロックを時空間ブロック符号化して複数個送信する無線送信装置において、前記2個のシンボルを入力して逆離散フーリエ変換し2個のシンボルを出力する第1逆離散フーリエ変換手段と、前記第1逆離散フーリエ変換手段から出力される2個のシンボルの内、送信される順序で送信ブロックの後端に連続して配置されるN(0≦N<2)個のシンボルの値をゼロ値にするような、前記第1逆離散フーリエ変換手段の2個の入力されるシンボルの内のN個の冗長シンボルの値を計算する第1計算手段と、N個の冗長シンボルを含む前記2個のシンボルの送信される順序の並びを逆順にし、さらに該複数のシンボルを複素共役化する共役化手段と、前記2個の複素共役化されたシンボルを入力して逆離散フーリエ変換する2個のシンボルを出力する第2逆離散フーリエ変換手段と、前記第2逆離散フーリエ変換手段から出力される2個のシンボルの内、連続して配置されるN(0≦N<2)個のシンボルの値をゼロ値にするような、前記第2逆離散フーリエ変換手段の2個の入力されるシンボルの内のN個の冗長シンボルの値を計算する第2計算手段と、前記複素共役化された複数のシンボルの内、連続して配置されるN個のゼロ値のシンボルを、送信される順序で送信ブロックの後端に配置されるように、これら複数のシンボルを巡回置換する置換手段と、前記第1逆離散フーリエ変換手段から出力される第1送信ブロックと、前記巡回置換されたシンボルを含む第2送信ブロックを送信する送信手段を具備することを特徴とする。
本発明の無線受信装置によれば、2個(mはある自然数)のシンボルを含む、時空間ブロック符号化されたブロックを複数個受信する無線受信装置において、前記ブロックに含まれる2個のシンボルの内、送信される順序でブロックの後端に連続して配置されるN(0≦N<2)個のシンボルの値がゼロ値に設定されたブロックを受信する第1受信手段と、前記第受信手段に受信されたブロック内の複数のシンボルを入力して離散フーリエ変換し2個のシンボルを出力する第1離散フーリエ変換手段と、2個のシンボルの送信される順序の並びを逆順にし、さらに該2 個のシンボルを複素共役化した複数のシンボルの内、送信される順序で送信ブロックの後端に連続して配置されるN個のシンボルの値がゼロ値になるように巡回置換された複数のシンボルを含むブロックを受信する第2受信手段と、前記第2受信手段に受信されたブロック内の複数のシンボルを巡回置換される前の配置にシンボルを置換する逆置換手段と、前記置換された2個のシンボルを入力して離散フーリエ変換し2個のシンボルを出力する第2離散フーリエ変換手段と、前記第1離散フーリエ変換手段から出力されるシンボルと前記第2離散フーリエ変換手段から出力されるシンボルとを入力して、シンボルごとに時空間ブロック復号化する復号化手段を具備することを特徴とする。
本発明の無線送信機及び無線受信機によれば、SCFDE、又は、OFDMによるSTBC伝送で送信電力を削減することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態に係る無線送信機及び無線受信機について詳細に説明する。
まず、本実施形態の無線送信機及び無線受信機の本質的な事項を図1を参照して説明する。図1を参照して説明することによって、従来手法(図1のConventional)の巡回拡張シンボルの付加の代わりに、M個(図1の例では8個)のシンボルからなるブロックのうち、N個(図1の例では2個)のシンボルをゼロ値(Null)にすること(図1のProposed;本実施形態に対応)により、巡回拡張と同様の利点をもち、かつ送信電力の増加を抑制することができることを示す。
図1に示したConventionalの例からわかるように、8(=M)個のシンボルからなるブロックの後端の2(=N)シンボルをブロックの先端に置く巡回拡張(cyclic prefix)を行うと、伝送経路で、直接経路と遅延経路が存在するマルチパス環境において、遅延時間が2シンボル分の遅延時間以内であれば、ブロック間の干渉を存在しないようにすることができる。例えば、第2のブロックのx(7), x(6)には、これらの前に置かれているx(1), x(0)が干渉として加わっている。これらのx(1), x(0)は、第2ブロックの後端のx(1), x(0)と同一であるため、遅延はブロック内の巡回畳み込みとみなすことができる。図1に示したConventionalの第1ブロックにおいても同様に遅延は巡回畳み込みとみなすことができる。
一方、図1に示したProposedの例からわかるように、ブロックの後端の2シンボルをゼロ値にすることによっても、上記のConventionalの場合と同様にブロック間の干渉が存在しないとみなすことができる。例えば、第2のブロックのx(7), x(6)には、第1ブロックの後端のx(1), x(0)が干渉として加わる。これは、
(1) = x(0) = 0
と設定してある。一方、第2ブロックの後端のx(1), x(0)も、
(1) = x(0) = 0
と設定してあるので、干渉として加わったx(1), x(0)は、信号値としてx(1), x(0)と同一である。したがって、上記のConventionalの場合と同様に遅延はブロック内の巡回畳み込みとみなすことができる。もちろん、図1に示したProposedの第1ブロックにおいても同様に遅延は巡回畳み込みとみなすことができる。
したがって、本実施形態のブロックによれば、従来での巡回拡張シンボルの付加と比較して、付加するどころかシンボルを除去することになるので、送信電力を削減することができる。
(第1の実施形態)
本実施形態の無線送信機100を図2を参照して説明する。また、図4を参照してシンボルが各ブロックでどのように処理されるかも合わせて説明する。
本実施形態の無線送信機100は、図2に示すように、第1複素共役化部101、第1巡回置換部102、第1P/S変換器103、第2P/S変換器104、第1スイッチ105、第1アンテナ106、第2複素共役化部111、第2巡回置換部112、第3P/S変換器113、第4P/S変換器114、第2スイッチ115、第2アンテナ116、制御部120を含んでいる。
本実施形態の無線送信機100では、2個の送信シンボルからなる2個の送信ブロックを、それぞれ、
=(x(7), x(6),…, x(1), x(0))、
=(x(7), x(6), …,x(1),x(0))
の送信データとする。これらの送信データは、第1アンテナ106及び第2アンテナ116から送信される。そして、各ブロックで、後端の2個のシンボルをゼロ値(Null)とする。すなわち、
(1) = x(0) = x(1) = x(0) = 0
と設定する。
第1複素共役化部101及び第2複素共役化部111は、STBC伝送方式に適用させるように、送信データの複素共役をとり、信号の並びの順番の並び替えをし、さらに符号を整える。すなわち、第1複素共役化部101がuを、図4に示すように、
−v=(−x(1), −x(2),…, −x(6), −x(7),−x(0))、
と変換し、一方、第2複素共役化部111がuを、図4に示すように、
=(x(1), x(2),…,x(6), x(7), x(0)
と変換する。もちろん、
(1) = x(0) = x(1) = x(0) = 0
である。
第1巡回置換部102及び第2巡回置換部112は、それぞれ第1複素共役化部101から出力された送信ブロック−v 、及び、第2複素共役化部111から出力された送信ブロックv の送信シンボルの巡回置換を行う。すなわち、第1巡回置換部102及び第2巡回置換部112はそれぞれの送信ブロックを、図4に示すように、
−v’ = (−x(2), −x(3),…, −x(7), −x(0),−x(1))、
’ = (x(2), x(3),…,x(7), x(0), x(1))、
と変換する。この場合、巡回置換によって各ブロックの後端の2個のシンボルはゼロ値となる。
第1P/S変換器103及び第3P/S変換器113は、それぞれ第1巡回置換部102及び第2巡回置換部112が出力した送信ブロックを入力し、それぞれ8個の送信シンボルのパラレル信号をシリアル信号に変換する。
一方、第2P/S変換器104及び第4P/S変換器114は、それぞれ2個の送信ブロックu、u を入力し、それぞれ8個の送信シンボルのパラレル信号をシリアル信号に変換する。
第1スイッチ105は、第1P/S変換器103が出力する送信ブロックと第2P/S変換器104が出力する送信ブロックを切り替えて第1アンテナ106に供給し、第1アンテナ106から送信ブロックを送信する。
また、第2スイッチ115は、第3P/S変換器113が出力する送信ブロックと第4P/S変換器114が出力する送信ブロックを切り替えて第2アンテナ116に供給し、第2アンテナ116から送信ブロックを送信する。
制御部120は、これらの第1スイッチ105及び第2スイッチ115を制御して、
第1アンテナ106からは、u、−v’ 、
第2アンテナ116からは、u、v’ 、
の順に送信するようにする。
次に、本実施形態の無線受信機200を図3を参照して説明する。また、図4を参照してシンボルが各ブロックでどのように処理されるかも合わせて説明する。
本実施形態の無線受信機200は、図3に示すように、第1スイッチ201、第1S/P変換器202、第3巡回置換部203、8点離散フーリエ変換器(Discrete Fourier Transformer)204、STBC復号器205、8点逆離散フーリエ変換器(IDFT: Inverse Discrete Fourier Transformer)206、第2S/P変換器211、8点DFT214、8点IDFT216、制御部220を含んでいる。
無線受信機200は、伝送路を経た信号を、1個の受信アンテナで受信する。この場合、第1アンテナ106から受信アンテナまでの伝送路応答のプロファイルと、第2アンテナ116から受信アンテナまでの伝送路応答のプロファイルを、それぞれ、
= (h(7), h(6), h(5),…, h(1), h(0))、
= (h(7), h(6), h(5),…,h(1), h(0))、
と定義する。マルチパスによる最大遅延が2シンボルであるとすると、
= (h(7), h(6), 0,…, 0, 0)、
= (h(7), h(6), 0,…, 0, 0)、
となり、2ブロックの間で、h(7), h(6), h(7), h(6)が変動しない比較的低速なフェージング変動を仮定する。また無線受信機200で、これらの伝送路応答のプロファイルの値は既知としている。すなわち、無線送信機100からの送信信号には無線受信機200で伝送路応答値を推定するためのパイロット信号が挿入されているとする。
無線受信機200のアンテナは、受信ブロック、
= (y(7), y(6),…, y(0), y(0))、
’= (y(2), y(3),…, y(7), y(0),y(1)
を受け取るとする。第1S/P変換器202及び第2S/P変換器211は、第1スイッチ201を介して、アンテナが受け取ったシリアル信号をパラレル信号に変換する。
第1スイッチ201は、第1アンテナ106から到来した送信ブロックと第2アンテナ116から到来した送信ブロックを切り替えて、第1S/P変換器202又は第2S/P変換器211に受け取ったブロックを出力する。
第3巡回置換部203は、第1S/P変換器202から出力された受信ブロックr’を巡回置換する。すなわち、第3巡回置換部203はr’を、図4に示すように、
= (y(1), y(2),…, y(6), y(7),y(0)
と巡回置換する。
8点DFT204及び8点DFT214は、それぞれ第3巡回置換部203及び第2S/P変換器211からの信号を入力しDFT変換を行う。すなわち、8点DFT214及び8点DFT204は、それぞれr及びrに対しそれぞれDFT変換を行い、図4に示すように、
= (Y(7), Y(6),…, Y(0), Y(0))、
= (Y(7), Y(6),…, Y(1),Y(0))、
を得る。
STBC復号器205は、8点DFT204及び8点DFT214の出力信号をSTBC復号し、等化を行う。具体的な場合を以下に示す。
ところで、送信ブロックu、u、に8点のDFTを施した結果を、
= (X(7), X(6),…, X(0), X(0))、
= (X(7), X(6),…, X(1),X(0))、
とし、h, hをそれぞれ、DFT演算した結果を、
= (H(7), H(6), H(5),…,H(1), H(0))、
= (H(7), H(6), H(5),…,H(1), H(0))、
とすると、
(k )= H(k) X(k) + H(k)X(k)、
(k )= H(k) X(k) − H(k)X(k)
を得る。但し、k = 0, 1, … , 7である。ここで、第2式は、
(k )= H(k)(k) − H(k)(k)、
と書き直すことができる。以下、この関係式を利用する。
STBC復号器205は、8点DFT204及び8点DFT214の出力信号に基づいて、STBCの復号演算を行う。すなわち、STBC復号器205は、
(k)’= H(k)(k) + H(k)Y(k)
= H(k) (H(k) X(k) + H(k)X(k))
+ H(k) (H(k)(k) − H(k)(k))
= (H(k)(k) + H(k)(k))X(k)
(k)’= H(k)(k) − H(k)Y(k)
= H(k) (H(k) X(k) + H(k)X(k))
− H(k) (H(k)(k) − H(k)(k))
= (H(k)(k) + H(k)(k))X(k)
k = 0, 1, … , 7、
のように最大比合成を行う。次に、STBC復号器205は、信号対雑音比(SNR:Signal to Noise Ratio)を考慮して、最小2乗誤差基準で等化を以下のように行う。すなわち、STBC復号器205は、
(k)=S(k)’/ (H(k)(k) + H(k)(k) + 1/SNR)、
(k)=S(k)’/ (H(k)(k) + H(k)(k) + 1/SNR)、
k = 0, 1, … , 7、
のように等化を行う。
8点IDFT216及び8点IDFT206は、それぞれ
= (S(7), S(6),…, S(0), S(0))、
= (S(7), S(6),…, S(1), S(0))、
に8点のIDFT処理し、出力シンボル
= (s(7), s(6),…, s(0), s(0))、
= (s(7), s(6),…, s(1), s(0))、
を得る。これらs及びsが受信再生シンボルとなる。すなわち、受信再生が確実に行われていれば、8点IDFT216及び8点IDFT206が出力するシンボルは、図4に示すように、
=(x(7), x(6),…, x(1), x(0))、
=(x(7), x(6),…, x(1), x(0))、
となる。
この様に本実施形態の無線送信機100及び無線受信機200によれば、従来手法における巡回拡張シンボルの付加が、シンボルの除去に置き換わっているため、送信電力を削減することができる。
次に、シミュレーション結果を示して、本実施形態の無線送信機100及び無線受信機200による効果を図5、図6、図7を参照して説明する。
シミュレーションにおけるブロック構成は、図5に示したように、従来手法のSCFDE(図5に示したConventionalの場合)では、64個のシンボルに、N=64個の巡回拡張シンボルを付加してM=128個のシンボルを伝送し、受信機ではM=64点のDFTで処理する。一方、本実施形態の無線送信機100及び無線受信機200による提案手法(図5に示したProposedの場合)では、シミュレーションにおけるブロック構成は、M=128個のシンボルのうち、後端のN=64個のシンボルをゼロ値に設定し、無線受信機200では、M=128点のDFTで処理する。
通常、SCFDEでは64個の送信シンボルに対して付加する巡回拡張シンボルは8個程度であるが、ここでは、従来手法と提案手法を同一の伝送効率(従来手法では、N/M=1/2、提案手法では、(M−N)/M=1/2)で比較するためこのような設定する例を用いる。また、各シンボルは、4−PSK(Phase-Shift Keying)信号であるとする。
シミュレーションにおける伝送路モデルは、図6に示すように、第1アンテナから受信アンテナまで2波モデルを仮定し、時間差を0から63の間の一様分布の整数値とし、各波の利得を独立な等分散のガウス分布値としている。第2アンテナから受信アンテナまでも同様に、2波モデルを仮定し、時間差を0から63の間の一様分布の整数値とし、各波の利得を独立な等分散のガウス分布値としている。
また、第1アンテナと受信アンテナの経路と、第2アンテナと受信アンテナの経路の特性の相関はないとする。そして経路によるこれらの確率変数は、256シンボルの間で一定とする。さらに、受信信号に加法白色ガウス雑音(AWGN:Additive White Gauss Noise)を付加している。
図7は、シミュレーションで得られた、受信信号対雑音比(SNR:Signal to Noise Ratio)とビット誤り率(BER:Bit Error Rate)の関係を示している。図7によれば、提案手法は従来手法と比較して、3dB以上低いSNRにおいても、同程度のBER特性を得られていることがわかる。したがって、本実施形態の無線送信機100及び無線受信機200によれば、送信電力を削減することができるだけでなく、同程度のビット誤り率を得るために従来よりも低いSNRでもよいという効果もある。
本実施形態では、第1アンテナ106から送信される第1ブロック、第2アンテナ116から送信される第1ブロック、第1アンテナ106から送信される第2ブロック、第2アンテナ116から送信される第2ブロックをそれぞれ、
=(x(7), x(6),…,x(1), x(0))、
=(x(7), x(6),…,x(1),x(0))、
−v’ = (−x(2), −x(3),…, −x(7), −x(0),−x(1))、
’=(x(2), x(3),…,x(7), x(0), x(1))、
とし、
(1) = x(0) = x(1) =x(0) =0
(0) = x(1) = x(0) = x(1) = 0
として、 x(7)、x(7)、−x(2)、x(2)、をそれぞれのブロックの先頭のシンボルとして送信したが、これには限定されない。
例えば、第1アンテナ106から送信される第1ブロック、第2アンテナ116から送信される第1ブロック、第1アンテナ106から送信される第2ブロック、第2アンテナ116から送信される第2ブロックをそれぞれ、
=(x(0), x(1),…, x(6), x(7))、
=(x(0), x(1), …,x(6), x(7))、
−v’ = (−x(5), −x(4),…, −x(0), −x(7),−x(6))、
’=(x(5), x(4),…,x(0), x(7), x(6))、
とし、ブロックの最後2つのシンボルをゼロに設定する、すなわち、
(6) = x(7) = x(6) =x(7) = 0
(6) = x(7) = x(6) = x(7) = 0
として、 x(0)、x(0)、−x(5)、x(5)、をそれぞれのブロックの先頭のシンボルとして送信する変形例もある。
また、本実施形態で1ブロックの信号点数Mは8に限定されず、2(m=0,1,2・・・)の正整数値であればよい。また、ゼロ値とするシンボル数Nも2に限定されず、マルチパス遅延時間に応じて、適切に設定することができる。
また、本実施形態の受信ブロックr、r内の2個のゼロ値シンボルにおいて、もしマルチパスによるシンボルの最大遅延時間が1シンボル分である場合、2個のゼロ値シンボルのうち、干渉を受けているのは1シンボルだけで、残りの1シンボルは雑音の付加だけである。したがって、雑音が付加したこの1個のゼロ値シンボルの受信値をゼロに設定することにより、付加雑音の影響を抑制することができる。
また、本実施形態では、時空間ブロック符号として、2送信アンテナのAlmouti方式を用いているが、これには限定されず、送信ブロックに対して、そのシンボルの共役複素数シンボルを送信する任意の時空間ブロック符号に対して適用できる。
また、本実施形態では、時空間ブロック符号の利用を前提としているが、時空間ブロック符号を用いずにシングルキャリヤ伝送において、巡回拡張シンボルの付加をゼロ値シンボルの設定に置き換え、送信電力の削減を図ることもできる。この場合は、第1アンテナ106から、u、uを順番に送信し、複素共役ブロックは存在せず、第2アンテナ116も存在しない。
さらに、従来の巡回拡張シンボルを付加した手法で、マルチパス遅延時間が、巡回拡張シンボル長を超えた場合に、送信ブロックの後端の数シンボルをゼロ値に設定して、マルチパス干渉の影響を抑制する、従来手法をベースとして本実施形態で説明したゼロ値の設定を加える変形例もある。
具体的には、例えば、2シンボルの巡回拡張シンボルを含む送信ブロックを、
= (x(1),x(0),x(7),x(6),…,x(1),x(0))、
= (x(1),x(0),x(7),x(6),…,x(1),x(0))、
のように定義し、2シンボルの巡回拡張シンボルを含む巡回置換送信ブロックを、
−v’ = (−x(0),−x(1), −x(2), −x(3),…, −x(7), −x(0),−x(1))、
’ = (x(0), x(1), x(2), x(3),…,x(7), x(0), x(1))、
のように定義する。マルチパス遅延時間が、巡回拡張シンボル長2を超えた場合に、ブロックの後端の2シンボルをゼロ値に設定する。すなわち、
(1) = x(0) = x(1) = x(0) = 0
とする。この場合は、マルチパス遅延時間が4シンボル分まで対応することができる。
以上に示した実施形態によれば、SCFDEによるSTBC伝送で、巡回拡張シンボルの付加を、ブロックの後端の数シンボルをゼロ値とすることに置き換え、かつ、シンボルの巡回置換操作を行うことにより、送信電力を削減することができる。
(第2の実施形態)
本実施形態は、第1の実施形態のように周波数領域のシングルキャリヤ伝送ではなく、直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)によるマルチキャリヤ伝送においても第1の実施形態と同様な効果を得ることができることを示す。
本実施形態の無線送信機300を図8を参照して説明する。また、図10を参照してシンボルが各ブロックでどのように処理されるかも合わせて説明する。なお、第1の実施形態の無線送信機100と同様な部分は同一の番号を付してその説明を省略する。本実施形態の無線送信機300が第1の実施形態の無線送信機100と比較して異なるところは、冗長シンボル計算部301、303、311、313とIDFT302、304、312、314が新たに付加されることである。
本実施形態の無線送信機300では、8個のシンボルからなる2個のブロックを定義する。すなわち、
= (X(7), X(6),…, X(1), X(0))、
= (X(7), X(6), …,X(1), X(0))、
である。この2ブロックをそれぞれIDFT処理した出力を、それぞれ
= (x(7), x(6),…, x(1), x(0))、
= (x(7), x(6), …,x(1), x(0))、
と定義する。
第1冗長シンボル計算部301、第2冗長シンボル計算部303、第3冗長シンボル計算部311、第4冗長シンボル計算部313は、それぞれ8点IDFT302、8点IDFT304、8点IDFT312、8点IDFT314の入力の内の6つの入力に基づいて、後端の2個のシンボルをゼロ値にするように、他の2つの入力(冗長シンボル)を計算する。そして、各冗長シンボル計算部301、303、311、313は、求めた2つの冗長シンボルを、対応する8点IDFTに出力する。
例えば、第2冗長シンボル計算部303は、uにおいて、後端の2個のシンボルをゼロ値、すなわち、図10に示すように、
(1) = x(0) = 0
とするために、8点IDFT304に入力するブロックUで、2個のシンボルを冗長シンボル(図10では、Redundancyと表示している)の値を計算する。この計算は、以下に述べる関係式から容易に説明することができる。まず、
W= exp(−j2π/8)
とすると、8点IDFT304の入出力するシンボルにおいて次の関係式が成立する。すなわち、
(0)=0=(X(0)+X(1)+X(2)+X(3)+X(4)+X(5)+X(6)+X(7))/8
(1)=0=(X(0)+W−1(1)+W−2(2)+W−3(3)+W−4(4)+W−5(5)+W−6(6)+W−7(7))/8
の関係式が成立する。ここで、例えば、W−3はWの−3乗を示す。すなわち、X(0)、X(4)を冗長シンボルとする場合は、X(1)、X(2)、X(3)、X(5)、X(6)、X(7)が定まっている場合、
(0)+X(4) = −X(1)−X(2)−X(3)−X(5)−X(6)−X(7)
(0)+W−4(4) = −W−1(1)−W−2(2)−W−3(3)−W−5(5)−W−6(6)−W−7(7)
のように、X(0)、X(4)を未知数とする連立方程式が導かれ、第2冗長シンボル計算部303がこれを解くことにより、
(1) = x(0) = 0
とするための冗長シンボルX(0)、X(4)を求めることができる。図8及び図10の例では冗長シンボルをX(0)、X(4)としているが、どのシンボルを冗長シンボルとするかは任意であり、方程式から解きやすいシンボルを冗長シンボルとすればよい。
同様にして、第4冗長シンボル計算部313は、uにおいて、後端の2個のシンボルをゼロ値、すなわち、図10に示すように、
(1) = x(0) = 0
とするために、8点IDFT314に入力するブロックUで、冗長シンボルX(0)、X(4)を求めることができる。
8点IDFT302、304、312、314は、ぞれぞれ冗長シンボル計算部301、303、311、313から計算された冗長シンボルを入力し、他に、6つの送信シンボルを入力し逆離散フーリエ変換する。
その他は、第1の実施形態と同様である。
ここで、参考のために、第1と第2の送信アンテナから送信する第2のブロックを求ておく。
第1複素共役化部101及び第2複素共役化部111は、送信データであるU及びUの複素共役をとり、さらに符号を整えて、それぞれ
= (−X(7), −X(6), …,−X(1), −X(0))、
= (X(7), X(6), …,X(1), X(0))、
と変換する。そして、それぞれ8点IDFT302及び8点IDFT314がIDFT演算を施した出力は、図10に示すように、
=(−x(1), −x(2),…, −x(6), −x(7),−x(0))、
=(x(1), x(2),…,x(6), x(7), x(0))、
となる。ここで、
(1) = x(0) = x(1) = x(0) = 0、
であるが、v、vにおいて、ブロックの前後に分散された配置になってしまう。そこで第1巡回置換部102及び第2巡回置換部112がそれぞれ巡回置換を行い、それぞれ、図10に示すように、
’ = (−x(2), −x(3),…, −x(7), −x(0),−x(1))、
’=(x(2), x(3),…,x(7), x(0), x(1))、
を得る。これらv’、v’が、それぞれ、第1と第2の送信アンテナから送信する第2のブロックとなる。
次に、本実施形態の無線受信機400を図9を参照して説明する。なお、第1の実施形態の無線受信機200と同様な部分は同一の番号を付してその説明を省略する。本実施形態の無線受信機400が第1の実施形態の無線受信機200と比較して異なるところは、無線受信機200に含まれている8点IDFT206及び8点IDFT216が削除されていることである。したがって、本実施形態の無線受信機400は、第1の実施形態の無線受信機200に含まれている8点IDFT206及び8点IDFT216に入力されるブロックまでと同様であるので、説明は省略する。
本実施形態では、第1の実施形態の変形例と同様に、第1アンテナ106から送信される第1ブロック、第2アンテナ116から送信される第1ブロック、第1アンテナ106から送信される第2ブロック、第2アンテナ116から送信される第2ブッロクをそれぞれ、
=(x(7), x(6),…,x(1), x(0))、
=(x(7), x(6),…,x(1),x(0))、
−v’ = (−x(2), −x(3),…, −x(7), −x(0),−x(1))、
’=(x(2), x(3),…,x(7), x(0), x(1))、
とし、
(1) = x(0) = x(1) =x(0) =0
(0) = x(1) = x(0) = x(1) = 0
として、 x(7)、x(7)、−x(2)、x(2)、をそれぞれのブロックの先頭のシンボルとして送信したが、これには限定されない。
第1の実施形態の変形例と同様に、例えば、第1送信アンテナの第1ブロック、第2送信アンテナの第1ブロック、第1送信アンテナの第2ブロック、第2送信アンテナの第2ブロックをそれぞれ、
=(x(0), x(1),…, x(6), x(7))、
=(x(0), x(1), …,x(6), x(7))、
−v’ = (−x(5), −x(4),…, −x(0), −x(7),−x(6))、
’=(x(5), x(4),…,x(0), x(7), x(6))、
とし、
(6) = x(7) = x(6) =x(7) = 0
(6) = x(7) = x(6) = x(7) = 0
として、 x(0)、x(0)、−x(5)、x(5)、をそれぞれのブロックの先頭のシンボルとして送信する変形例もある。
また、第1の実施形態と同様に、本実施形態で1ブロックの信号点数は8に限定されず、2(m=0,1,2・・・)の正整数値であればよい。また、ゼロ値とするシンボル数も2に限定されず、マルチパス遅延時間に応じて、適切に設定することができる。
また、第1の実施形態と同様に、本実施形態の受信ブロックr、r内の2個のゼロ値シンボルにおいて、もしマルチパスによるシンボルの最大遅延時間が1シンボル分である場合、2個のゼロ値シンボルのうち、干渉を受けているのは1シンボルだけで、残りの1シンボルは雑音の付加だけである。したがって、雑音が付加したこの1個のゼロ値シンボルの受信値をゼロに設定することにより、付加雑音の影響を抑制することができる。
また、第1の実施形態と同様に、本実施形態では、時空間ブロック符号として、2送信アンテナのAlmouti方式を用いているが、これには限定されず、送信ブロックに対して、そのシンボルの共役複素数シンボルを送信する任意の時空間ブロック符号に対して適用できる。
また、本実施形態では、時空間ブロック符号の利用を前提としているが、時空間ブロック符号を用いずにOFDM伝送において、巡回拡張シンボルの付加をゼロ値シンボルの設定に置き換え、送信電力の削減を図ることもできる。この場合は、第1アンテナ106から、u、uを順番に送信し、複素共役ブロックは存在せず、第2アンテナ116も存在しない。
さらに、第1の実施形態と同様に、従来の巡回拡張シンボルを付加した手法で、マルチパス遅延時間が、巡回拡張シンボル長を超えた場合に、送信ブロックの後端の数シンボルをゼロ値に設定して、マルチパス干渉の影響を抑制する、従来手法をベースとして本実施形態で説明したゼロ値の設定を加える変形例もある。
以上に示した実施形態の無線送信機及び無線受信機によれば、無線受信機で離散フーリエ変換(DFT)処理を伴うシングルキャリヤ伝送方式やOFDM伝送方式に、時空間ブロック符号(STBC)の符号化・復号を施す無線送信機において、伝送路応答が巡回畳み込み演算にみなせるようなDFTの入力ブロックの後端の数シンボルのゼロ値設定と、STBC伝送で要する複素共役ブロックのシンボル巡回置換を施すことにより、従来方式で付加する巡回拡張シンボルを不要とすることができ、送信電力を削減することができる。
また、本実施形態の無線送信機及び無線受信機は、無線通信のみならず、放送を含めた無線伝送一般に適用可能である。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の実施形態にかかわる無線送信機及び無線受信機での従来と本発明の実施形態との違いを示す図。 本発明の第1の実施形態にかかわる無線送信機のブロック図。 本発明の第1の実施形態にかかわる無線受信機のブロック図。 図2の無線送信機及び図3の無線受信機でのシンボルが処理される様子を示す図。 シミュレーションで使用する従来のブロックと本発明の実施形態にかかわるブロックの構成を示す図。 図5のシミュレーションで使用する伝送路モデルを示す図。 図5及び図6の条件でシミュレーションによって得られたシミュレーション結果を示す図。 本発明の第2の実施形態にかかわる無線送信機のブロック図。 本発明の第2の実施形態にかかわる無線受信機のブロック図。 図8の無線送信機及び図9の無線受信機でのシンボルが処理される様子を示す図。
符号の説明
100・・・無線送信機、101・・・第1複素共役化部、102・・・第1巡回置換部、103・・・第1P/S変換器、104・・・第2P/S変換器、105・・・第1スイッチ、106・・・第1アンテナ、111・・・第2複素共役化部、112・・・第2巡回置換部、113・・・第3P/S変換器、114・・・第4P/S変換器、115・・・第2スイッチ、116・・・第2アンテナ、120・・・制御部、200・・・無線受信機、201・・・第1スイッチ、202・・・第1S/P変換器、203・・・第3巡回置換部、204、214・・・8点DFT、205・・・STBC復号器、206、216・・・8点IDFT、211・・・第2S/P変換器、220・・・制御部、300・・・無線送信機、301・・・第1冗長シンボル計算部、302、304、312、314・・・8点IDFT、303・・・第2冗長シンボル計算部、311・・・第3冗長シンボル計算部、313・・・第4冗長シンボル計算部、400・・・無線受信機

Claims (9)

  1. 個(mはある自然数)のシンボルを含む送信ブロックを時空間ブロック符号化して複数個送信する無線送信装置において、
    各前記送信ブロックに含まれる複数のシンボルの内、送信される順序で送信ブロックの後端に連続して配置されるN(0≦N<2)個のシンボルの値をゼロ値に設定する設定手段と、
    前記ゼロ値が設定された送信ブロックに含まれる複数のシンボルの送信される順序の並びを逆順にし、さらに該複数のシンボルを複素共役化する共役化手段と、
    前記複素共役化された複数のシンボルの内、送信される順序で送信ブロックの後端に連続して配置されるN個のシンボルの値がゼロ値になるように、これら複数のシンボルを巡回置換する置換手段と、
    前記ゼロ値が設定された第1送信ブロックと、前記巡回置換されたシンボルを含む第2送信ブロックを送信する送信手段を具備することを特徴とする無線送信装置。
  2. 個(mはある自然数)のシンボルを含む送信ブロックを時空間ブロック符号化して複数個送信する無線送信装置において、
    各前記送信ブロックに含まれる複数のシンボルの内、送信される順序で送信ブロックの後端に連続して配置されるN(0≦N<2)個のシンボルの値をゼロ値に設定する設定手段と、
    前記ゼロ値が設定された送信ブロックの内の2つを、u1=(x1(M−1), x1(M−2),…,x1(0))と、u2=(x2(M−1), x2(M−2), …,x2(0))とした場合、それぞれの送信ブロックを、ある複素数Aの複素共役をAで示し、v1 =(x1(1), x1(2),…, x1(M−2), x1(M−1), x1(0))、v2=(x2(1), x2(2),…, x2(M−2), x2(M−1), x2(0))と変換する変換手段と、
    前記変換された送信ブロックv1及びv2のそれぞれで、各送信ブロックに含まれる複数のシンボルの内、送信される順序で送信ブロックの後端に連続して配置されるN個のシンボルの値がゼロ値になる、送信ブロックv1及びv2にそれぞれ対応した送信ブロックv1’及びv2’を得るように、各送信ブロックごとにこれら複数のシンボルを巡回置換する置換手段と、
    前記送信ブロックu1及び送信ブロック−v2’をこの順序で送信する第1送信手段と、
    前記送信ブロックu2及び送信ブロックv1’をこの順序で送信する第2送信手段を具備することを特徴とする無線送信装置。
  3. 個(mはある自然数)のシンボルを含む送信ブロックを時空間ブロック符号化して複数個送信する無線送信装置において、
    前記2個のシンボルを入力して逆離散フーリエ変換し2個のシンボルを出力する第1逆離散フーリエ変換手段と、
    前記第1逆離散フーリエ変換手段から出力される2個のシンボルの内、送信される順序で送信ブロックの後端に連続して配置されるN(0≦N<2)個のシンボルの値をゼロ値にするような、前記第1逆離散フーリエ変換手段の2個の入力されるシンボルの内のN個の冗長シンボルの値を計算する第1計算手段と、
    N個の冗長シンボルを含む前記2個のシンボルの送信される順序の並びを逆順にし、さらに該複数のシンボルを複素共役化する共役化手段と、
    前記2個の複素共役化されたシンボルを入力して逆離散フーリエ変換する2個のシンボルを出力する第2逆離散フーリエ変換手段と、
    前記第2逆離散フーリエ変換手段から出力される2個のシンボルの内、連続して配置されるN(0≦N<2)個のシンボルの値をゼロ値にするような、前記第2逆離散フーリエ変換手段の2個の入力されるシンボルの内のN個の冗長シンボルの値を計算する第2計算手段と、
    前記複素共役化された複数のシンボルの内、連続して配置されるN個のゼロ値のシンボルを、送信される順序で送信ブロックの後端に配置されるように、これら複数のシンボルを巡回置換する置換手段と、
    前記第1逆離散フーリエ変換手段から出力される第1送信ブロックと、前記巡回置換されたシンボルを含む第2送信ブロックを送信する送信手段を具備することを特徴とする無線送信装置。
  4. ゼロ値シンボルの数である前記Nは、伝送路のマルチパス遅延時間に応じて設定されることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の無線送信装置。
  5. 前記送信ブロックを受信する受信機との間で既知である、伝送路応答を推定するためのパイロット信号を送信するパイロット送信手段を具備することを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の無線送信装置。
  6. 個(mはある自然数)のシンボルを含む、時空間ブロック符号化されたブロックを複数個受信する無線受信装置において、
    前記ブロックに含まれる2個のシンボルの内、送信される順序でブロックの後端に連続して配置されるN(0≦N<2)個のシンボルの値がゼロ値に設定されたブロックを受信する第1受信手段と、
    前記第受信手段に受信されたブロック内の複数のシンボルを入力して離散フーリエ変換し2個のシンボルを出力する第1離散フーリエ変換手段と、
    個のシンボルの送信される順序の並びを逆順にし、さらに該2 個のシンボルを複素共役化した複数のシンボルの内、送信される順序で送信ブロックの後端に連続して配置されるN個のシンボルの値がゼロ値になるように巡回置換された複数のシンボルを含むブロックを受信する第2受信手段と、
    前記第2受信手段に受信されたブロック内の複数のシンボルを巡回置換される前の配置にシンボルを置換する逆置換手段と、
    前記置換された2個のシンボルを入力して離散フーリエ変換し2個のシンボルを出力する第2離散フーリエ変換手段と、
    前記第1離散フーリエ変換手段から出力されるシンボルと前記第2離散フーリエ変換手段から出力されるシンボルとを入力して、シンボルごとに時空間ブロック復号化する復号化手段を具備することを特徴とする無線受信装置。
  7. 前記N個のゼロ値であるシンボルの内、マルチパスによる干渉を受けていないシンボルの値をゼロ値に設定する設定手段をさらに具備することを特徴とする請求項に記載の無線受信装置。
  8. ゼロ値シンボルの数である前記Nは、伝送路のマルチパス遅延時間に応じて設定されることを特徴とする請求項6または請求項7に記載の無線受信装置。
  9. 前記送信ブロックを送信する送信機との間で既知である、伝送路応答を推定するためのパイロット信号を受信するパイロット受信手段を具備することを特徴とする請求項6から請求項8のいずれか1項に記載の無線受信装置。
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