JP4169693B2 - 液体ハンドリングシステムのための2次液体ディスペンシングモジュール - Google Patents

液体ハンドリングシステムのための2次液体ディスペンシングモジュール Download PDF

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Description

本発明は、自動化された液体管理システムおよびサンプルキャリアを採用するサンプル分析の分野に関し、より具体的には大規模な化学的または生化学的スクリーニング試験、合成、アレイ作製およびプレートスポッティングのあいだの液体分注量および既存の液体管理システムの融通性を増す方法および装置に関する。
生命科学、特にゲノム解析およびプロテオーム解析は、生物工学および製薬産業界によってなされなければならない反応および分析の数を飛躍的に増加させてきている。推定3000万回のテストが、典型的な製薬会社の化合物ライブラリをターゲット受容体に対してスクリーニングするためには必要とされる。この典型的な数のテストは、情報がヒトゲノムのシーケンスから集められるにつれて劇的に増加する。これらの増加するスループットの要求を経済的に実現可能なかたちで満足するためには、テストの小型化が不可避である。
技術的な進歩によって、さまざまなタイプの分析を行うためのマイクロスケールにおける化学/生化学反応の実証および使用が可能にしている。このように小さなスケールにおけるこれら反応を実現することは、従来のアプローチによっては釣り合わないような経済学をもたらす。容量が小さくなったことにより、コストは大きさにしたがって削減されるが、従来の液体ハンドリングデバイスは必要とされる容量では機能しない。パラレルインプリメンテーションは、スクリーニングのための高密度プレートおよびタンパク質の質量分析のための高密度MALDI−TOFプレートの使用によって示されるように、より多くの優位性を提供する。律速するハードウェアは、注目化合物のためのロバストでスケーラブルな低容量液体トランスファー技術である。大きくなる要求とともに、複数の試薬のサブマイクロリットルの容量(すなわちナノリットルからマイクロリットル)を操作するのに適した液体ハンドリングデバイスの開発が望まれる。
液体試薬ハンドリングを行う最近のシステムは、しばしば「ピックアンドプレイス」手法を採用し、ここでソースプレートからのサンプル、通常はマイクロリッタのプレートが取り上げられ、ターゲットプレートとして知られる他のリザーバに置かれる。この手法は、プレートを反復試験に使うためにしばしば適用され、ここでソースおよびターゲットプレート間のスケールの縮小が効果的に実現される。典型的には適切な容量がソースプレートから吸引され、複数のターゲットプレート上のターゲットサイトに置かれる。この構成において、縮小されたサンプル容量およびサンプル間隔がより高い縮小化のために必要である。
しかしDNA制限マッピング、DNAプローブ生成、DNA複製、DNAサンプル処理およびサイクルシーケンシングのような治療目的および研究プロシージャのための、核酸シーケンシングまたは他の分子生物学的プロシージャに現在用いられているこれらの古い従来の自動化された液体ハンドリングシステムの多くはマイクロリットルからミリリットルレンジの液体を操作し分注するよう設計されている。
これら従来の液体ハンドリングワークステーションは、それらがカバーする特定の応用例(例えば約1μlから約10ml)のために計量分配する比較的多い容量の液体を操作するのには適するが、それらは上述の応用例を行うためにサブマイクロリットル容量の液体(例えばナノリットルからマイクロリットル)を正確に供給するのには適さない。
よって既存の従来の1次液体ハンドリングデバイスと協働してナノリットルからマイクロリットルの液体を分注できる2次液体計量分配システムおよび方法を提供することが望まれ、ここで1次液体計量分配システムのマイクロリットルからミリリットルまでの液体分注が維持される。
本発明は、複数の個別のワークステーションを有するワークエリアを規定する既存の自動化された液体ハンドリングシステムと共に用いられる取り外し可能な2次液体分注モジュールを提供する。それぞれの前記ワークステーションは、実験器具サイトを提供し、前記取り外し可能に標準化されたマイクロタイタープレートを個別の実験器具サイトにおいて固定することを可能にするアライメント構造を含む。それぞれの前記マイクロタイタープレートは、複数の試験サイトをその中に有する。前記自動化された液体ハンドリングシステムは、プレート位置決めメカニズムおよび1次液体分注装置をさらに含む。プレート位置決めメカニズムは、前記マイクロタイタープレートを前記個別のワークステーションの前記実験器具サイトへ、およびそれから動かし、位置決めし、前記個別のキャリアアライメント構造に係合させる。1次液体分注装置は、約1マイクロリットルから約10ミリリットルの範囲の個別の量の液体を前記個別のワークステーションの前記個別のアライメント構造内に固定された前記マイクロタイタープレートの前記試験サイトへ選択的に接触型分注を行うよう構成される。
前記2次液体分注モジュールは、ワークステーションのフットプリント内に実質的に収まるよう大きさが決められた基台部材、および取り外し可能に前記基台部材を前記ワークステーション内に固定するよう構成されたマウント用ハードウェアを含む。支持プラットフォームは、前記基台部材に固定され、マイクロタイタープレートを支持するよう構成される。アライメントメカニズムは、前記自動化された液体ハンドリングシステムの前記プレート位置決めメカニズムによって、取り外し可能に前記マイクロタイタープレートを受け入れ、固定するよう構成される。前記支持プラットフォームおよびアライメントメカニズムは協働して実験器具サイトを提供する。2次液体分注モジュールは、前記1次液体分注装置と動作の点で独立である2次液体分注装置をさらに含む。2次分注装置はさらに、約1ナノリットルから約10マイクロリットルの範囲の個別の量の液体を選択的に非接触で前記マイクロタイタープレートの前記試験サイトに分注するよう構成される。
したがって本発明は、自給式2次液体分注周辺機器を提供し、これにより試料または試薬液体の、それが配置される自動化液体ハンドリングシステムが不可能である、試料キャリア試験サイトへの、マイクロリットル未満の体積におけるより正確な液体送出が可能になる。例えば、約1マイクロリットルから約10ミリリットルの範囲のより粗い個別の量の液体についての液体ハンドリングは、より粗い1次液体分注装置によって依然として維持されえる。しかし、これら既存の1次液体分注システムが設計されていない、約1ナノリットルから約10マイクロリットルの範囲のより小さい個別の量の液体を分注することが望ましいときは、より細かく、正確な2次液体ハンドリングシステムが利用されえる。
ある具体的な実施形態において、アライメントメカニズムおよび支持プラットフォームは協働して生体分子スクリーニング学会(SBS)標準マイクロタイタープレート実験器具サイトを提供する。よって本発明の2次液体ハンドリングシステムは、SBS標準に適合する既存の液体ハンドリングシステム内に動作可能に配置させて、システムの全体としての液体処理能力を改善するように協働して機能しえる。
さらに他の実施形態は、液体リザーバから液体をその中に吸引し、およびそこから液体分注するよう構成された液体制御要素、および選択的に前記吸引された液体を、前記マイクロタイタープレートの選択された前記ターゲット試験サイトに分注するために前記液体制御要素に流体的に結合された複数の非接触分注ノズルを有する動き制御要素を持つ本発明による2次液体ハンドリングシステムを開示する。操作インタフェースは、前記液体制御要素および前記動き制御要素のスタンドアローンの、または遠隔制御の操作を行う前記液体制御要素および前記動き制御要素の間に結合される。
他の構成において、前記液体制御要素は、液体を1つ以上の液体リザーバから、選択された非接触分注ノズルを通して前記ターゲット試験サイトに送出するために、液体吸引、液体分注および液体切り替えを可能にするハイブリッドバルブ装置を含む。前記液体制御要素は、前記ハイブリッドバルブ装置の第1吸引口と流体連通する吸引源、および前記ハイブリッドバルブ装置の第1分注口と流体連通する分注源をさらに含む。前記ハイブリッドバルブ装置は、吸引状態および分注状態の間で移動可能なバルブアセンブリ、および 前記第1吸引口を通して前記吸引源と流体連通する液体吸引導管、および前記バルブアセンブリが前記吸引状態にあるとき選択的に液体試料スラグを前記リザーバから個別の試料パスへ吸引するため前記バルブアセンブリと選択的に流体連通する第2吸引口を提供する分岐管装置を含む。前記分岐管装置は、前記第1分注口を通して前記分注源と流体連通する液体分注導管、および前記バルブアセンブリが前記分注状態にあるとき前記液体試料スラグを前記試料パスから少なくとも1つの液滴を選択的に分注するために前記バルブアセンブリと選択的に流体連通する第2分注口をさらに提供する。前記吸引状態において前記試料パスは前記分注源と流体連通ではなく、前記分注状態において前記試料パスは前記吸引源と流体連通ではない。
ある実施形態において、ハイブリッドバルブは、複数の吸引アクチュエータおよび複数の分注アクチュエータを含み、液体を複数の液体リザーバから基板表面上の複数の試験サイトへ送出する。分岐管装置は、複数の独立した液体吸引導管を規定し、これらのそれぞれは、複数の吸引アクチュエータのうちの対応する1つと流体連通する第1吸引口、およびバルブアセンブリと選択的流体連通するための分岐管のステータフェースにおいて終端する第2吸引口を含む。よってバルブアセンブリが吸引状態にあるとき、それぞれの吸引アクチュエータは、選択的にそれぞれの液体試料スラグを試料液体の対応するリザーバから個別の試料パスへと吸引する。分岐管装置はさらに、複数の液体分注導管を規定し、これらのそれぞれは、複数の分注アクチュエータのうちの対応する1つと流体連通するそれぞれの第1分注口、およびステータフェースにおいて終端する第2分注口を有する。バルブアセンブリが分注状態にあるとき、それぞれの分注アクチュエータは、対応する試料パスからの対応する液体試料スラグの少なくとも1つの液滴を選択的に分注するよう動作されえる。
したがって、バルブアセンブリが吸引または分注状態のいずれにおいても、吸引アクチュエータまたは分注アクチュエータの両方が試料パスと流体連通するときは全く存在しない。この構成は、流体を試料パス内に吸引するあいだは分注源が試料パスから分離されることにより、分注源が試料採取された液体によって汚染されえないという点で有益である。さらにそれぞれの液体パスは、吸引アクチュエータおよび分注アクチュエータ間で動作可能に切り替えられることで、システムの油圧流体(system hydraulic fluid)を吸引中に隔離することができ、また結果として試薬または試料液体を試験サイトに小さい体積で非接触分注することができる。
さらに他の具体的な実施形態において、前記動き制御要素は、基台部材が前記個別のワークステーションに戦略的に位置付けられるとき、前記それぞれのキャリアアライメント構造が、前記それぞれの個別の位置において取り外し可能に前記試料キャリアをそこに受け入れ、固定するように前記支持プラットフォームをその上で支持する基台部材を含む。 前記動き制御要素は、前記ターゲット試験サイトへの前記個別の量の液体の前記選択的分注のために、前記1つ以上の液体分注ノズルを支持し、前記1つ以上の液体分注ノズルを位置付ける動きコントローラ装置をさらに含む。前記動きコントローラ装置は、X−Y−Zデカルト座標系の3軸に沿って動くよう構成されたコントロールポストを含む。
本発明の他の局面において、1つ以上の試料キャリアの試験サイトへ液体を分注する汎用液体ハンドリングシステムが提供され、これは実験作業を実行するための複数の個別ワークステーションを有するワークエリア、およびそれぞれ個別の位置において試料キャリアのうちの1つを取り外し可能に受け入れ固定するよう構成される1つ以上のワークステーションにおけるキャリアアライメント構造を備える。フレームアセンブリは、ワークエリア近傍に配置され、移動可能な支持システムは、前記フレームアセンブリに移動可能に結合される。支持システムは、試料キャリア位置決めメカニズムおよび第1液体分注装置を含む。試料キャリア位置決めメカニズムは、前記1つ以上の試料キャリアの、前記それぞれのワークステーションの前記それぞれ個別位置への、およびそれからの、および前記それぞれの個別キャリアアライメント構造と係合する、および係合しない、移動および位置決めを行う。第1液体分注装置は、マイクロリットルからミリリットル体積の範囲で液体の個別の量を、前記個別ワークステーションの前記個別アライメント構造内に固定された前記1つ以上のサンプルキャリアの前記試験サイトへ選択的に分注するよう構成される。液体ハンドリングシステムは、さらに、前記個別ワークステーションの少なくとも1つにおいて前記ワークエリア内に位置付けられるよう構成される取り外し可能な第2液体分注周辺システムを含む。取り外し可能な第2液体分注周辺システムは、前記試料キャリア位置決めメカニズムによって前記ワークステーションの前記それぞれの個別位置において取り外し可能に試料キャリアを受け入れ固定するそれぞれのキャリアアライメント構造を有する支持プラットフォームを含む。前記第2液体分注周辺システムは、前記第1液体分注装置とは動作が独立し、約1ナノリットルから約10マイクロリットルの量の範囲の液体の個別量を、そこに位置付けられた試料キャリアの前記試験サイトへ選択的に分注するよう構成される。
ある具体的な実施形態において、前記試料キャリアは、標準化されたマイクロタイタープレートを含み、前記キャリアアライメント構造は、前記標準化されたマイクロタイタープレートを受け入れ、固定するよう構成される。他の構成においては、少なくとも1つのワークステーションは、生体分子スクリーニング学会(SBS)実験器具サイトに適合し、第2液体分注周辺システム自身も、それと統合されたSBS実験器具サイトを含み、周辺システムがワークステーションにマウントされるとき、試料キャリアを位置決めメカニズムから受け取るために標準SBS実験器具サイトが提供される。
さらに他の実施形態において、第1液体分注装置は、接触型液体ディスペンサであり、一方で、第2液体分注周辺システムは、非接触型液体ディスペンサである。
本発明の構成は、他の目的および優位性の特徴を持つが、これらは本発明を実施するベストモードの以下の記載および添付の特許請求の範囲により、添付の図面と併せれば容易に明らかになろう。
本発明はいくつかの具体的な実施形態を参照して記載されるが、この記載は本発明を例示的に示すものであって本発明を限定的すると解釈されるべきではない。添付の特許請求の範囲によって規定される本発明の真の精神および本発明の範囲を逸脱することなく、当業者によって本発明へのさまざまな改変が好ましい実施形態になされえる。よりよい理解のためにさまざまな図を通して同様の要素は同様の参照番号によって示されることにここで注意されたい。
ここで図1〜6、15および16を参照して、大きくは20で参照されるハイブリッドバルブ装置は、試料または試薬液体(reagent fluid)をリザーバ23から基板表面26上の試験サイト25に転送するために吸引源21および分注源(dispensing source)22とともに用いられるよう提供される。大きくはハイブリッドバルブ装置20は、吸引状態(図5、9および10)と分注(dispensing)状態(図6、11および12)とのあいだを移動可能なバルブアセンブリ27(図15および16)、およびバルブアセンブリに結合された分岐管装置28を含む。分岐管装置28は、吸引源21と流体連通した第1吸引口31を持つ流体吸引導管30を含む。バルブアセンブリ27が吸引状態にあるときにリザーバ23から個別の試料パス33内へと液体試料スラグを選択的に吸引するために、吸引導管30の反対端上には、バルブアセンブリ27と選択的に流体連通する第2吸引口32がある。分岐管装置28は、分注源22と流体連通する第1分注口36、およびバルブアセンブリ27と選択的に流体連通する第2分注口37を持つ流体分注導管35をさらに含む。バルブアセンブリ27が分注状態(図6、11および12)に位置付けられるとき、試料パス33は、そこから液体試料スラグの少なくとも1つの液滴34を選択的に分注するために、分注源22に流体的に結合される。重要なことは、この位置において、バルブアセンブリ27も、試料パス33を吸引源21から流体的に分離する。対照的に、吸引状態(図5、9および10)ではバルブアセンブリ27は、試料パス33を吸引源21に流体的に結合し、一方で同時に分注源22とは流体的に連通しない。
したがってハイブリッドバルブ装置は、吸引アクチュエータおよび分注アクチュエータの、試料または試薬液体を含む試料パスとの流体的連通を制御するスイッチングシステムを提供する。ハイブリッドバルブ装置が吸引状態または分注状態のいずれにあっても、試料パスが吸引アクチュエータおよび分注アクチュエータの両方と同時に流体的に連通することをバルブアセンブリが許容することはどの時点においてもない。この構成は、流体を試料パス内に吸引するあいだは分注源が試料パスから分離されることにより、分注源が試料採取された液体によって汚染されえないという点で有益である。さらにそれぞれの試料パスは、吸引アクチュエータおよび分注アクチュエータ間で動作可能に切り替えられることで、微小計量し非接触で試薬または試料液体を試験サイトに並列に分配することが可能である。
図3の概略図で最もよく見られるように、本発明は、化学的または生化学的試料または試薬を、従来のマイクロタイタープレート40のリザーバウェル38、すなわち96または384ウェルから、より高い密度の試験サイト25、すなわち1536ウェルマイクロタイタープレートに転送するのに、または遺伝子発現または他のスクリーニング実験を行うのに用いられるチップベースのバイオセンサ(「マイクロアレイ」と通常呼ばれる)の製造に特に適している。簡単には、ハイブリッドバルブ装置は、アレイをプリントするのに適応可能であり、ここで隣接する試験サイト25間の距離、つまり試験サイトピッチは、約1ミクロン(μm)から約10,000ミクロン(μm)の範囲である。
よって好ましい実施形態において、分岐管装置28は、複数の流体吸引導管30、対応する流体分注導管35および対応する試料パス33を含み、これらは協働して液体を液体リザーバ23から対応する試験サイト25へ並列転送する(図3、4、13および14)。簡単にはそれぞれの流体吸引導管30は、対応する吸引源またはアクチュエータと流体連通する第1吸引口31、および分岐管装置28のステータフェース表面41において終端する反対の第2吸引口32を含む。さらにそれぞれの液体分注導管35は、対応する分注アクチュエータ22と流体連通する第1分注口36、および分岐管ステータフェース41においてやはり終端する反対の第2分注口37も含む。
吸引状態に位置付けられるとき(図5、9および10)、バルブアクチュエータアセンブリ27は、試料パス33がステータフェース41において吸引導管30の対応する第2吸引口32と選択的に流体連通することを許容する一方で、分注導管35の対応する第2分注口37と流体連通することを同時に防止する。逆に、バルブアセンブリが分注状態に位置付けられるとき(図6、11および12)、試料パス33は、対応する第2分注口37とステータフェースにおいて選択的流体連通状態にされ、一方で第2吸引口32とは流体連通状態ではなくなる。
好ましくは本発明は、対応する試料パス33に連通する12個の独立した吸引導管30、および分注導管35を含む。よってもともとハイブリッドバルブ装置20は、同時に試料または試薬液体を12個の試験サイトに同時に吐出しえる。これよりも多いまたは少ない数の独立した導管を含む他の構成も可能である。しかしこのシステムは、1対1の液体転送、すなわちそれぞれの試薬リザーバから指定された試験サイトへの転送のために構成されえることが理解されよう。このような柔軟性はまた、好ましい利用法の多くのバリエーションを与える。特にこのハイブリッドバルブ装置は、試料または試薬液体を与えられた数のリザーバから異なる数の試験サイトへ転送するよう構成されえる。例えばハイブリッドバルブ分岐管装置28の切り替え技術は、複数の吸引リザーバ23からの液体試料が単一の試験サイト上へ分注されるように設計されえる。逆に、この分岐管法は、単一のリザーバ23から液体を複数の試験サイトへと与えるよう適応されえる。
簡単には図1および2示されるように、分岐管装置28は、その安定した保持のために好ましくは底部ステータカバー42および上部ステータリング43の間に挟持される。このアセンブリは、分岐管装置28、液体リザーバ23および試験サイト25(図1および3)間の相対的移動をもたらすトラックまたは転送メカニズム(不図示)と協働する。好ましくは、ハイブリッドバルブ装置20の全体がマイクロタイタープレート40および試験サイト25のアレイ間で移動される。
ハイブリッドバルブ装置20は、液体試料または試薬の複数の体積を複数のチップ試験サイトに同時に転送するために適応されるが、本発明は、分岐管装置28内の単一の試料パス33からの液体の転送を参照することによってその動作を説明することでよりよく理解される。この説明では簡単には、吸引アクチュエータ21は、試料液体を単一のリザーバ23から試料パスへと吸引するために、バルブアセンブリ27を介して分岐管試料パス33に流体的に結合される。その後、試料パス33は、試料パス33内に含まれる試料液体を細かく制御して分注するために、分注導管35に流体連通するように切り替えられる。したがって図5、6および9〜12は、液体転送要素群のうちの単一のセットを意図的に描いている。
図5および6に戻り、この実施形態においては、それぞれの試料パス33は、分岐管装置28によって規定されるその1次通路部45を含む。この1次通路部45は、ハイブリッドバルブ装置20の軸44に実質的に平行な向きに実質的に鉛直に伸びる。さらにそれぞれの1次通路45は、ステータフェース41において終端する上部連通口46、および底部連通口47を含む。
好ましくは図5および6に最もよく図示されるように、それぞれの1次通路45は、底部連通口群47のうちの1つから外に伸びる対応するノズル部材48を含む。以下により詳細に記載されるように、それぞれのノズル部材は、その中の試料液体の個別吸引(吸引状態において)またはその中の試料液体の個別分注(分注状態において)を可能にする分岐管装置28に取り外し可能にマウントされる。さらにノズル通路50は、対応する試料パス33の容積を本質的に増加させるノズル部材48を通って長手方向に伸びる。
本発明によれば、吸引導管30、分注導管35および1次通路45のそれぞれは、バルブアセンブリのロータ要素52のロータフェース51(図8)と流体連通するためにステータフェース41(図7)において終端するそれぞれの開口32、37および46を含む。好ましい実施形態において、1次通路45の上部連通口46のそれぞれは、互いに等距離にあり、ロータ要素52の回転軸について放射状に間隔が設けられている。同様に、2次吸引口32のそれぞれおよび2次分注口37のそれぞれも互いに等距離にあり、回転軸44について放射状に間隔が設けられている。しかし図7は、対応する吸引アクチュエータ21と流体連通することをたまたま可能にする2次吸引口32のそれぞれが上部連通口46の半径よりも小さい回転軸44からの半径に位置し、一方で、2次分注口37のそれぞれが上部連通口の半径よりも大きい半径に位置することを最もよく図示する。最後に上部連通口46、それらの対応する2次吸引口32および分注口37は、回転軸44と交差する放射状線と好ましくは同一直線状にアラインされる。
しかし対応する開口は、交互に間隔が設けられて位置付けられても本発明の真の精神および特徴から逸脱することはないことが理解されよう。例えば対応する開口32、37および46間では同一直線状のアライメントが好ましいが、明らかなようにこれは分岐管装置の機能の要件ではない。さらに第2分注口37および第2吸引口32が、1次通路45の上部連通口46の回転軸44からの半径距離よりも小さい、または大きい半径距離にあることは、決定的ではない。
本発明によればバルブアセンブリ27および分岐管装置28には、ロータリプラグ、3ウェイソレノイドバルブ、またはMEMS装置も用いられえるが、シアバルブ(shear valve)またはフラットフェースバルブ技術の応用例が特に適する。よってここで図2、5、6および8を参照して、ロータ・ステータ境界面においてステータフェース41と対向して滑り接触するコンタクトまたはロータフェース51を提供するロータ要素52を持つバルブアセンブリ27が図示される。ステータフェース41およびロータフェース51の間のこの高圧滑り接触は、バルブアセンブリ27のロータ要素52が吸引状態または分注状態のいずれにあるかに応じて、試料パス33(すなわち1次通路45およびノズル通路50)のうちのそれぞれおよび対応する吸引アクチュエータ21または分注アクチュエータ22の間で、選択的切り替え機能を提供する。
簡単にはロータ要素52およびステータフェース要素53の両方は、従来のシアバルブまたはフラットフェースバルブ材料でできており、これらはステータ・ロータ境界面において高圧接触を支持するように構成される。これら材料の典型的なものは、セラミックおよび合成混合物を含み、これらの多くは本来、財産権の対象となっている。ロータ要素52は、シャフトに回転可能にマウントされ、このシャフトは今度はアクチュエータボディ54の内部にある減速ギアに接続される。減速ギアはそれから、シアバルブまたはフラットフェースバルブ技術に適応される従来の電気モータ56のモータシャフト55に結合される。
図8に最もよく示されるように、バルブアセンブリ27のロータ要素52は、複数の間隔が空けられた吸引チャネル57および分注チャネル58を提供し、これらはその実質的に平面のロータフェース51内に溝が切られている。それぞれの吸引チャネル57およびそれぞれの分注チャネル58は、細長い形状であり、ロータフェース51の回転軸44と交差する放射状の線に概ね沿うように伸びる。さらに吸引チャネル57および分注チャネル58は、等しく間隔が設けられ、互いに1つおきに交互になるよう位置付けられる。したがってロータ・ステータの境界(すなわちステータフェース41およびロータフェース51の間の高圧滑り接触)においては、ロータ要素52は、往復運動をするか、または時計回りまたは反時計回りのある向きに回転するかによって、バルブアセンブリを吸引状態または分注状態のいずれかに位置付ける。
吸引状態へとロータ要素52が回転軸44の周りに回転するとき、ロータフェース51内に溝が切られた吸引チャネル57は、対応する1次通路45の上部連通口46およびステータフェース41の吸引導管30の第2吸引口32とアラインするように回転され、それらの間に流体連通パスを提供する(図5、9および10)。結果として、流体パスが、対応する試料パス33および対応する吸引アクチュエータ21の間に吸引チャネル57によって作られる。これにより、液体試料または試薬の選択的な吸引が、吸引アクチュエータ21を介して試料リザーバ23から試料パス33へとノズル部材を通して可能になる。同時に、吸引状態では、分注導管35の第2分注口37は、ロータ要素52のロータフェース51において行き止まりにされる。よって分注アクチュエータ22は、対応する試料パス33とは流体連通ではなくなる。
その後、図6、11および12が示すように、ロータ要素52は、回転軸44の周りに分注状態へと選択的に回転されえる。ロータフェース51にやはり溝が切られた、放射状に伸びる分注チャネル58は、その結果、対応する上部連通口46および分注導管35の第2分注口37と同一直線上にアラインするよう回転され、それらの間に流体連通パスを提供する。分注チャネル58は、よって、対応する試料パス33および対応する分注アクチュエータ22の間の流体パスを完成し、分注アクチュエータ22を介してそれぞれの試料パス33に含まれる流体試料または試薬の選択的分注を可能にする。同様に、分注状態において、分注導管35の第2吸引口32は、ロータ要素52のロータフェース51で行き止まりにされる。よって吸引アクチュエータ21は、それらの対応する試料パス33と流体連通しなくなる。さらに全ての12個の、または任意の個数の試料パス33が同時に吸引され、または分注されえることが理解されよう。
したがって本発明のシアバルブおよび分岐管装置構成は、吸引アクチュエータおよび分注アクチュエータの間の正確な切り替え機能を提供する。上記のように、このような切り替え能力は、試料パスから試料液体または試薬を分注するために、高速、正確なインクジェット型分注アクチュエータの潜在能力を完全に利用する点において有益である。さらにシステムのモジュラー並列化によって、さらに拡大する市場のニーズにふさわしい、例えば24、48、96チップの非接触装置群の製造が促進される。
本発明のバルブ機能はフラットフェースまたはシアバルブに特に適応可能であるが、機械、電気または空気圧の手段によって駆動されるソレノイドバルブ、ピンチバルブおよびマイクロマシンバルブのような他のバルブ技術も適することが理解されよう。
さらにそれぞれの分注導管35は、その対応する第1分注口36に流体的に結合された独立した分注源22を含む。図1および2に最もよく示されるように、分注アクチュエータ22は、好ましくは対応する分注アクチュエータ分岐管装置28にマウントされる。これら2つの対向する分注アクチュエータ分岐管は、個別の分注アクチュエータを、ユニットとしてステータ分岐管装置28に分離可能にマウントされた6個のアクチュエータの2つのセットに分け、アラインさせる。それぞれの分注アクチュエータ22は、吐出(delivery)オリフィス60を含み、これは分注導管35の対応する第1分注口36に流体的に結合される。
好ましい実施形態において、それぞれの分注アクチュエータ22は、約6.9(10)3N/m2から約138(10)3N/m2の範囲の圧力を用い、約(10)−6秒から約10秒の範囲の期間を持つ計量された圧力パルスを典型的には伝達する。好ましくは分注アクチュエータ22は、ドロップ・オン・デマンド印刷のために設計された従来のインクジェット型の印刷バルブまたはポンプによって提供される。熱式、ソレノイド式および圧電式を含むドロップ・オン・デマンド印刷のためのインクジェット型の印刷バルブ/ポンプは、商業的に入手可能であり、この技術分野でよく知られている。例えば、コネティカット州、エセックスのLee Companyは、ソレノイドによるインクジェットバルブ(型番INKX0502600AB)を製造し、これは本発明とともに用いるのに適する。あるいは従来のシリンジポンプが計量のためと併せて用いられえる。
インクジェット型のドロップ・オン・デマンド印刷技術を本発明の分注アセンブリに組み込むことは、マイクロアレイを印刷する既知のシステムと比べて大きな効果を生む。特に、インクジェット印刷バルブに特有の、独立した短時間の圧力パルスを伝達する能力は、約(10)−10から約(10)−12リットルの範囲の試薬サンプル容量の非接触で調節可能な吐出を可能にする。圧力パルスが印加されると、試料または試薬液体の少なくとも1つの液滴が分岐管試料パスから対応するノズル部材48を通して基板表面26上に射出される。ここで用いられるように「非接触」とは、分注分岐管およびノズルと、ターゲット基板との間の接触が堆積のあいだ存在しないことを言う。典型的にはこれらの設計において流体は、微小に製造されたチャネルを通して、デスクトップおよび産業用プリンタで通常使われるもののようなインクジェット型の印刷ヘッドへと注がれる。
好ましくはこれらインクジェットのドロップ・オン・デマンド分注アクチュエータは、ディジタル的に制御された液圧システム(不図示)に結合される。これらシステムは、分注アクチュエータに印加される液圧の正確な操作を可能にし、それによってシステムのダイナミックレンジを拡張する。さらなる効果としては、粒状性または粘性による試料間の差を補償するために圧力レンジを素早く変更できる能力が挙げられる。
一方、吸引源21は、対応する第1吸引口31に管材61を通して流体的に結合された個別の吸引アクチュエータ21によって好ましくは提供される。好ましくは不活性プラスチックなどである、約0.2mmから約3.0mmの範囲の内径を持つこれら管材61も、6ユニットの2つのバンクに分けられ、それぞれはチュービング(tubing)アレイ分岐管62に結合された遠位端を持つ。代わってこれら対向するチュービングアレイ分岐管62は、ステータ分岐管装置28にユニットとしてマウントされる。
吸引導管30のうちの1つより多いもの、または全てが単一の吸引アクチュエータ21に流体的に結合されえることが理解されよう。好ましい形態では、吸引アクチュエータ21は、シリンジ型ポンプまたはダイアフラムポンプのような外部計量装置によって、または吸引導管30に正圧または負圧を加える圧力源によって提供される。これら吸引装置の典型的なものは、カリフォルニア州、Rohnert ParkのInnovadyne Technologies, Inc.によって提供される型番2009Dである。
本発明の他の局面において、分岐管装置28は、複数の積層されたプレート部材63〜66を備え、これらは全体として協働して試料液体をリザーバから指定された試験サイト25へバルブアセンブリ27を介して流す。上述のように分岐管装置28は、複数の1次通路45、吸引導管30および分注導管35を規定し、これらのそれぞれは、バルブアセンブリ27と連通するための、ステータフェースにおいて終端する連通口を含む。
これら個々の導管は互いに独立しているので、小さいスケールで製造することは困難である。典型的には、これら流体通路の直径は、約0.001mmから約1.0mmのオーダーである。さらにこれらの導管および通路は、分注アクチュエータ22の比較的高い圧力パルスを収容できなければならない。この圧力パルスは、上述のように約6.9(10)3N/m2から約138(10)3N/m2の範囲の圧力を持ち、約(10)−6秒から約(10)1秒の範囲の期間を持つ。
プレート部材63〜66(図4および13)は、好ましくは長方形の形状であり、それぞれは、実質的に平面の上面および対向する下面を持つ。より具体的には、分岐管装置28は、上側表面67を持つ第1プレート部材63を含み、この上にステータフェース41を規定するディスク形ステータフェース要素53が支持される。第1プレート部材63の上側表面67の対向する側の上には、下側表面68があり、この上に複数の水平に伸びる分注溝70が形成される。これらの溝は、好ましくは約0.3mm幅であり、下側表面68への約1.0mmの深さであるが、これらは特定の応用例に依存して変わる。対応する第1分注口36は、第1プレート部材63内へ上側表面67から下側表面68へと鉛直に伸び、下側表面でこれは対応する分注溝70の1つの末端と交差する。同様に、対応する第2分注口37は、ステータフェース要素53および第1プレート部材63内へステータフェース41から下側表面68へ鉛直に伸び、下側表面で対応する分注溝70の対向する末端と交差する。
本発明のこの局面によれば、第2プレート部材64の実質的に平面な上側表面71は、第1プレート/第2プレート境界において第1プレート部材63の下側表面68に貼り合わされた固定された積層体または拡散体である。したがって拡散接着された第2プレート部材上側表面71は、第1プレート部材の下側表面68内へと伸びる分注溝70を実効的に封止し、対応する分注導管35を形成する。
分注導管35の水平部分を形成する溝形成は、第1プレート部材63の下側表面68および第2プレート部材64の上側表面71の両方によって、またあるいは、第2プレート上側表面だけによって提供されえることが理解されよう。第1分注口36のアライメントおよび向きは、本発明の真の精神および特徴から逸脱することなく、第1プレート部材の上側表面に沿って複数の位置において位置付けられえることがさらに理解されよう。
同様の技術を応用し、吸引導管30は、第1プレート/第2プレート境界においても規定されえる。しかし隣接する導管間の充分な間隔を確保し、流体送出の高圧な性質を収容するために、吸引導管30は、好ましくは、第2プレート部材64および第3プレート部材65の間の別個の第2プレート/第3プレート境界において形成される。よって第2プレート部材の下側表面72は、好ましくは約0.5mmの幅で約0.25mmの深さである複数の水平に伸びる吸引溝73(図13および14)を好ましくは含む。
対応する第1吸引口31は、上側表面71からその下側表面72へ第2プレート部材64内へ鉛直に伸び、下側表面においてそれは対応する吸引溝73の1つの末端と交差する。第2プレート部材は、第1プレート部材63の外周縁を超えて伸びる、対向するウィング部75のペアを含むことが理解されよう。簡単にはこれらウィング部75は、チュービングアレイ分岐管62のそれへのマウントを担う。しかし第2分注口37については、これらアラインされた鉛直通路は、ステータフェース要素53のステータフェース41から第1プレート部材63および第2プレート部材64の両方を通って、その下側表面72へ伸び、下側表面においてそれは対応する吸引溝73の対向する末端と交差する。
分注導管35の形成と同様に、第3プレート部材65の実質的に平面な上側表面76は、第2プレート/第3プレート境界において第2プレート部材64の下側表面72に固定されて結合される。再び、従来の積層または拡散接着技術を適用し、第3プレート部材上側表面76は、第2プレート下側表面72に積層されて、吸引溝73を実効的に封止し、対応する吸引導管30を形成する。
図4Aおよび13において最もよく見られるように、上側連通口46の円形パターンは、鉛直にステータ要素53を通って伸びる。第1プレート部材63、第2プレート部材64および第3プレート部材65はまた、対応する同軸にアラインされた通路要素を含み、分岐管プレート部材が共に積層されるとき、全体として試料パス33の1次通路45を形成する。典型的には1次通路45の横切る断面積は、ステータフェース41から第3プレート部材65の下側表面77にかけて、約0.2mm2から約0.8mm2のオーダーである。
3プレート部材65の下表面77において、上部連通口46の円形パターンを、マイクロタイタープレート40および試験サイト25のリザーバウェル38のアレイの間隔に適合する下部連通口47の長方形パターンに再配置させるためには、第4プレート部材66が必要である。図10、12および13に示されるように、第4プレートの第4上側表面76は、複数の水平に伸びる再位置決め溝79を含む。これらの溝79は、好ましくは約0.5mm幅で、第4プレート部材66の上側表面76へ約0.25mmの深さである。対応する下部連通口47は、第4プレート部材66内へ下側表面80からその上側表面78へ鉛直に伸び、上側表面でそれは対応する再位置決め溝79の1つの末端と交差する。再位置決め溝79の他の末端は、第3プレート部材65の下側表面77において終端する対応する1次通路45とアラインされる。再び、従来の積層または拡散接着技術を適用し、第4プレート部材上側表面78は、第3プレート下側表面77に積層されて、再位置決め溝79を実効的に封止し、試料パス33の他の部分を形成する。
上述のように、また図2、5および6に示されるように、1次通路45のそれぞれの下部連通口47に流体的に結合されるのは、その中を通って伸びるノズル通路50を持つ対応するノズル部材48である。細長いノズル部材48は、吸引状態で試料または試薬液体を試料パス33内に吸引するために、ターゲットリザーバウェル38内に伸びるのに適切に大きさが設定された遠位先端部81を含む。さらに2×6アレイをなすノズル群は、同時に吸引および分注を行うために、リザーバウェルおよび試験サイト25のアレイと適合するように間隔を空けられる。これらはまた、1×12のような他のフォーマットに再配分されえる。
好ましい実施形態においては、ノズル50の通路の直径は、宝石入り(jeweled)オリフィスのようなオリフィスによってより小さい直径へ急に変わる。この直径変化は、対応する分注アクチュエータ22によって圧力パルスが伝達されるとき、試料液体が先端から吐出されることを促進するという点で有益である。
図3に示されるように、従来の移動相流体(mobile phase fluid)85、86を含むシステム流体(system fluid)リザーバ82、83は、駆動流体として吸引アクチュエータ21および分注アクチュエータ22に接続される。吸引状態において、バルブアセンブリ27のロータ要素52が回転され、対応する吸引チャネル57を、対応する試料パス33の1次通路45の上部連通口46および吸引導管30の第2分注口37にアラインさせるとき、吸引アクチュエータ21はまず、吸引導管の第1吸引口31から、対応するノズル部材48の先端81の分注オリフィスに至る全体のパスをパージするよう動作される。それからノズル先端が任意で洗浄され、以前の操作からの試料または試薬液体を清潔な移動相流体が置換する。
搬送メカニズム(不図示)はそれから動作されて、ハイブリッドバルブアセンブリ27をリザーバウェル38に位置付け、ここで指定されたノズル先端81がターゲットリザーバウェル内に沈められる。シリンジポンプ21の1つ以上が動作して試料または試薬液体を、分岐管装置28内の対応する試料パス33内に引き込む。よって対応する試料パス33内に吸引された液体の体積は正確に計量される。
その後、搬送メカニズムは、ハイブリッドバルブアセンブリ27を試験サイト25に動かすことができ、同時に電気モータ56およびドライブトレイン(drive train)54はロータ要素52を吸引状態から分注状態へと回転させる。すでに説明したように、ロータフェース51内の吸引チャネル57は、1次通路45の上部連通口46とは流体的に結合しない状態に動かされ、一方で、ロータフェース51内の分注チャネル58は、分注導管35の第2分注口37を対応する連通口46と流体的に結合するよう動かされる。本質的に、吸引状態において、分注導管35の第2分注口37は、ロータフェース51において行き止まりであり、一方で分注状態においては吸引導管30の第2吸引口32はロータフェース51において行き止まりである。
好ましくは実質的に引アクュエータに供給されるものと同様の移動相流体が、ローフェース51内の対応する分注チャネル58に流体的に結合され、選択的に試料液体を対応するノズル先端81から分注する。したがってクロス汚染は、対応する分注チャネル58に含まれる移動相流体に最小化される。これにより分注導管35は、試料または試薬液体の汚染から実質的に解放されることが確実になる。
本発明の代替の実施形態において、ノズル通路50および対応する1次通路45は、試料または試薬液体を試料パス33から分注するのに利用されるだけでありえる。上述の実施形態とは異なり、よってノズル部材48は、ターゲット液体を試料パス内にソースプレートから吸引するのには利用されない。したがって図15および17の実施形態において見れば、ハイブリッドバルブアセンブリは、試料パス33をノズル部材48以外によって装填し、一方で、吸引状態において試料パスの分注アクチュエータからの分離を維持し(図15および17)、分注状態において試料パスの吸引アクチュエータからの分離を維持する(図16および18)。
簡単にはこの構成の分岐管ボディは、大きくは87で参照され、ステータフェース41において終端する上部連通開口88、およびソースリザーバ23と流体連通する対向する端部を持つ、ソース導管を含む。さらに図15、17および19で最もよく見られるように、バルブボディつまりロータ要素52の接触面つまりロータフェース51は、試料チャネル90を含み、これは吸引状態において吸引導管30の2次吸引口32を、ソース導管87の上部連通開口88に流体的に結合する。
したがって吸引状態では、吸引アクチュエータ21は、ロータフェース51内に形成された試料チャネル90を通してソースリザーバに流体的に結合される。吸引アクチュエータがアクティベートされると、試薬または試料液体は、分岐管ボディ28内のソース導管87によって試料パス33内に引き込まれえる。分注アクチュエータ22を試料パス33から分離するために、分注導管35の対応する第2分注口37は、ロータフェース51において行き止まりであり、よって試料パスとは流体連通にならない(図17)。
いったん試薬または試料液体が吸引アクチュエータ21を介して試料パス33内に吸引されると、バルブアセンブリ27は、図16の分注位置に動かされえる。好ましい形態において、バルブアセンブリのロータ要素52は、吸引状態から分注状態へと移行するために回転軸44の周りに回転される。試薬または試料液体を含む試料チャネル90は、分注導管35の第2分注口37および1次通路45の上部連通口46と互いにアラインされ、流体連通状態にされる。よって分注アクチュエータ22は、試料パス33と流体的に結合され、ノズル部材48から試薬または試料液体を流体的に分注する。さらに吸引アクチュエータ21を試料パス33から分離するために、吸引導管30の対応する吸引口32は、ロータフェース51において行き止まりであり、よって試料パスとは流体連通ではない状態にされる(図18)。
この実施形態においては、試料パス33の分注体積は、試料チャネル90のそれと実質的に同じであることが理解されよう。ロータ要素52が分注状態に回転する(図16および18)とき、試料チャネル90に含まれる試料または試薬液体だけが分注アクチュエータに流体的にアクセス可能である。しかし試料チャネル90の全体体積よりも小さい体積の量が分注アクチュエータ22の精密な操作を通して分注されえることが理解されよう。
図19において最もよく見られるように、それぞれの試料チャネル90は、ロータ要素52の実質的に平面なロータフェース51内に溝が切られている。さらにそれぞれの等間隔に配置された試料チャネル90は、細長い形状しており、ロータフェース51の回転軸44に交差する放射状の線に概ね沿って伸びる。したがってロータ・ステータ境界(すなわちステータフェース41およびロータフェース51の間の高圧滑り接触)において、ロータ要素52は、往復運動し、または時計回りまたは反時計回りの一方向に回転し、バルブアセンブリを吸引状態または分注状態に方向付ける。
これら試料チャネル90は、好ましくは約1.0mmから約6.0mmの範囲の長さを持ち、約0.3mm2から約1mm2の断断面積を持つ。たがって試料チャネル90の体積容量は、好ましくは約0.5μlから約2.0μlの範囲にある。対照的に、1次通路45および出口のノズル通路50は、好ましくは約0.1μlから約2.0μlの範囲の体積を持つ。
吸引動作をノズル部材48から分離することにはいくつかの機能的な効果がある。1つの効果として、試料の全体積が試料チャネル90内に含まれることがある。使用されない試料または試薬は、分注中(図18)ソースパス23を介してソースに戻されえ、これは試料および試薬の無駄になる体積を大きく低減する。さらなる効果としては、ノズル部材48が長さを大きく短縮されえ、分注パスおよび分注前のパスを短くできることである。
この設計のさらなる効果は、ソースリザーバアレイの間隔および順序がターゲット試験サイトのそれと一致する必要がないことである。すなわちノズル部材48は、吸引および分注機能の両方については利用されないので、ソース導管87に流体的に結合された吸引インレット(不図示)はある間隔および順序(例えば96ウェルフォーマット)に設定されえ、一方でノズル部材48は異なる間隔および順序(例えば1536ウェルフォーマット)に設定されえる。したがって吸引の融通性が大きく増す。例えば個々の陽性試料(positive samples)をあるデスティネーションプレートへ、ソースプレート内の複数の陽性および陰性試料から再フォーマットする応用例のようないくつかの応用例では、吸引チップの個別の操作が必要となる。
この設計のさらに他の効果において、吸引側における吸引およびソース導管30、87の横断断面積が、分注側における分岐管装置28の分注導管35および1次通路45およびノズル部材48のノズル通路50と異なりえる。例えば、試料チャネルへの急速な試料吸引を促進するためには大きな口径の吸引導管30およびソース導管87を提供することが望ましい。対照的に、より小さい個別体積の吐出を促進するためにはノズル通路50についてより小さい口径を提供することが望ましい。そうでなければ、分注ノズルの流れを制限するために前の実施形態においてより小さい口径が用いられるときには、効率的な吸引については妥協されることになる。
最後に、吸引インレットとして許される、より大きい断面積寸法を採用すれば、フィルタリング装置を含ませることもできる。例えばインレット側にフィルタを組み込ませることによって、小さな口径のノズルをふつう詰まらせたり、使い物にならなくさせたりする、試薬または試料液体中の小さな粒子が除去されえる。このようなフィルタは、交換可能であったり、頻繁に詰まることなく粒子をフィルタリングするための大きな表面領域を含みえたりする。典型的なこのようなフィルタリング装置は、固相抽出または液体クロマトグラフィ装置でよく用いられるフリット(frits)を含む。
図15および16に戻り、本発明のこの実施形態は、ステータフェース41において終端する上部中央フラッシュ口(flush port)92、およびフラッシュ源93と流体連通する反対側末端を持つフラッシュ通路91を分岐管装置28中にさらに含みえる。中央フラッシュ口92は、ロータフェース51中に溝が切られたフラッシュチャネル95と連続的に流体連通するようロータ要素52の回転軸44と実質的に同軸にアラインされる(図19)。
図15および17の吸引状態において、ロータ要素52内のこのフラッシュチャネル95は、フラッシュ通路91のフラッシュ口92を対応する1次通路45の上部連通口46に流体的に結合する。よって試薬または試料液体が対応する試料パス33に吸引されるあいだ、同時に1次通路45およびノズル通路50は、洗浄液源93からの洗浄液体などで洗われ、つまり洗浄されえる。対照的に、ロータ要素が図16および18の分注状態へ回転されるとき、ロータフェース内に溝が切られたフラッシュチャネル95は、フラッシュ通路91のフラッシュ口92をソース導管87の上部連通開口88に流体的に結合する。したがって試薬または試料液体が試料パス33から対応するノズル部材48を通って分注されているとき、未使用の試料または試薬はソースリザーバ23に戻され、吸引パスは洗浄されえる。
好ましくはフラッシュチャネル95は、複数の等しく間隔が空けられた細長いスロット群によって提供され、これらはロータフェース51の回転軸44と交差する放射状の線に概ね沿って伸びる。これらの放射状に伸びるフラッシュチャネルは、回転軸44において交差し、フラッシュチャネルが連続的に中央フラッシュ口92と流体連通する。図20に示されるように、1次通路45の上部連通口46およびソース導管87の上部連通開口88は、回転軸44について交互に間隔が空けられる。したがって吸引状態(図15および17)および分注状態(図16および18)の間のロータ要素52のそれぞれの回転運動は、ノズル通路50とソース導管87との流体連通を交互に切り替える。
したがってロータ・ステータ境界(すなわちステータフェース41およびロータフェース51の間の高圧滑り接触)において、ロータ要素52は、往復運動し、または時計回りまたは反時計回りの一方向に回転し、バルブアセンブリを吸引状態または分注状態に方向付ける。
本発明の他の局面において、図21〜24に最もよく見られるように、大きく100で参照される取り外し可能な2次液体分注モジュールつまり周辺機器が提供され、1つ以上のマイクロバイオロジのプロシージャの実行を提供または可能にするよう構成される既存の自動化された液体ハンドリングシステム101(図23)と共に用いられる。自動化された液体ハンドリングシステム101は、複数の個別ワークステーション103を持つワークエリア102を規定する。ワークステーション103のそれぞれは、実験器具サイト105およびそれぞれの実験器具サイト105において試料キャリア107のアラインされた受け入れおよび取り外しを可能にするアライメント構造106を提供する。好ましくは標準化されたマイクロタイターまたはマイクロウェルプレート107によって提供されるそれぞれの試料キャリア107は、試料の試料分析または他の種類の分子生物学プロシージャのために複数の試験または試料サイト108をその中に提供する。自動化された液体ハンドリングシステム101はさらに、プレート位置付けメカニズム110(図23)および1次液体分注装置111(図21)を含む。プレート位置付けメカニズムは、マイクロタイタープレート107を、そのそれぞれのワークステーション103の実験器具サイト105へ、およびそれらから移動および位置付けを行い、そのそれぞれのキャリアアライメント構造106と係合するよう構成される。1次液体分注装置111は、約1マイクロリットルから約10ミリリットルの範囲の個別の量の液体を、それぞれのワークステーション103のそれぞれのアライメント構造内に保持されたマイクロタイタープレート107の試験サイト108内に選択的に接触型で分注するために構成される。
本発明によれば、取り外し可能な2次液体分注周辺機器100は、1つ以上の個別ワークステーション103のフットプリント内に実質的に配置され、つまりその中に収まるような寸法のシャシつまり基台部材112、およびワークステーション103中で基台部材112を取り外し可能に保持するよう構成されたマウントハードウェア113を含む。支持プラットフォーム115は、基台部材112に固定され、マイクロタイタープレート107を支持するように構成される。アライメントメカニズム116は、自動化液体ハンドリングシステム101のロボットプレート位置付けメカニズム110によって、プレート・プレート107をその中に取り外し可能にアラインし、位置付ける。支持プラットフォーム115およびアライメントメカニズム116は、プレート・プレート107をその中で確実に受け入れるのに適した周辺実験器具サイト117を協働して形成し提供する。2次液体分注周辺機器100はさらに、大きく118で参照される2次液体分注装置を含み、これは1次液体分注装置111とは動作上、独立している。2次分注装置118はさらに、約1ナノリットルから約10マイクロリットルの範囲の個別の量の液体を、周辺実験器具サイト117内に位置するプレートプレート107の試験サイト108に選択的に非接触型で分注するように構成される。
したがって、本発明の取り外し可能かつ2次液体分注周辺機器100は、マイクロリットル未満の液体分注を正確に実行できない既存の従来の液体ハンドリングシステムの1以上のワークテーション103のフットプリントに、かつその範囲内に取り外し可能にマウントされえる。よって自給式2次液体分注周辺機器100を追加することによって、試料または試薬液体の、それが配置される自動化液体ハンドリングシステムが不可能である、試料キャリア試験サイトへの、マイクロリットル未満の体積におけるより正確な液体送出が可能になる。よって、これら現在の液体ハンドリングシステムの柔軟性および液体送出は、マイクロリットル未満の体積において大きく正確に改良される。これはこんどは、これらの既存の自動液体ハンドリングシステムが、上述のマイクロリットル未満のマイクロバイオロジプロシージャを実行できるようにするとともに、一方で、1次液体分注装置を通して増量された液体分注の能力を維持できる。しかし、これら既存の1次液体分注システムが設計されていない約1ナノリットルから約10マイクロリットルの範囲のより小さい個別の量の液体を分注することが望ましいときは、本発明のより精密で正確な2次液体ハンドリングシステムが利用されえる。
図21および23を次に参照し本発明によれば、自動化液体ハンドリングシステム101は、ワークエリア102付近に配置されたフレームアセンブリ120を持つように示される。ワークエリア102は、好ましくは、複数のワークステーションを提供し、それぞれはアレイ中にアラインされた実験器具サイト105を含む。これらの実験器具サイト105は、ワークエリア内の個別の位置または配置でアラインされ位置付けられ、正確な液体ハンドリングプロシージャが、試料キャリア107の試験サイト108内に含まれた試料上に実行される。このようなプロシージャは、例として、ハイスループットスクリーニング(HTS)を含みえる。
簡単には、これらの試料キャリア107は、アレイ中にアラインされた複数の試験サイト108を含み、1つ以上の試料が任意の時刻おいて処理される。これらマイクロタイターまたはマイクロウェルプレート(ここでは同義として用いられる)は一般にこれら試料分析プロトコルに応用され、分注される液体を含む、均一に間隔が設けられた凹みまたはウェル(すなわち試験サイト108)を規定するプラスチック板によって典型的には提供される。これら商業的に入手可能な長方形プレートは典型的には、図3に示されるプレート40のような、業界標準である96マイクロウェルプレートを提供する12個のマイクロウェルを8列含む。他の従来のサイズは、384マイクロウェルを提供する24個のマイクロウェルを16列含む。
さらに本発明は、これら自動化液体ハンドリングシステムの分注解像度を、1536マイクロウェルを提供する24個のマイクロウェルを16列のものに拡張することが可能である。特に、自動化された液体ハンドリングシステムの多くの位置付け装置は、1536ウェルプレート上の全ての位置に動くことができるわけではない。このような場合、自動化液体ハンドリングシステムは、「グリッディングヘッド」(表面張力によって試料を搬送する1536個のピンを持つヘッド)のような試料搬送装置に適合されえ、それから試薬を加えるために2次液体ハンドリングシステム周辺機器を応用しえる。すなわち2次液体ハンドリング周辺機器は一般に、1次液体ハンドラよりもずっと良い位置解像度を提供する。この他の利点は、もし複数のロボットでインタフェースされた1次システムが用いられ、それらのうちの1つが1536のものが可能なら、その器具上で処理される実験器具(プレート)は、我々の装置を持つシステムに搬送され、さらなる処理がなされえることである。
本発明によれば、実験器具サイト105は、好ましくは、統一的なスクリーニング標準に適合することで、操作を簡単化し、他のスクリーニングプロシージャと適合した融通性および統一性を図る。特に実験器具サイトの1つ以上は、HTSによく適用されるSociety of Bimolecular Screening(SBS)標準のマイクロタイタープレート実験器具サイトに適合する。よって、そのマイクロタイタープレート107の取り外しおよび固定を可能にするそれぞれの実験器具サイト105のアライメント構造106もSociety of Bimolecular Screening標準のマイクロタイター・プレート実験器具サイトのそれに適合する。
図23で最もよく見られるように、ワークエリア102内に収められたワークステーション103の1つ以上は、実験器具物(例えばマイクロタイタープレート107または実験器具周辺機器100)を支持するための支持台121を含む。ワークステーションのそれぞれの実験器具サイト105内の実験器具物を固定したりアラインさせたりするために、アライン構造106が、支持台121と協働するよう提供される。例として、SBS標準のマイクロタイタープレート実験器具サイトのアタッチメントについて、アライメント構造は、それぞれの実験器具サイト105内のプレートをアラインおよび位置付けするためにそこに置かれたマイクロタイタープレート107(不図示)に接触および係合する複数の戦略的に配置された円錐形ロケータ122を含みえる。これらの円錐形ロケータ122は、ステンレス鋼のような好ましくは実質的に硬質で金属材料からできている。よって位置決めメカニズム110が鉛直にグリップされたマイクロタイタープレート107を下げるとき、後述のように、戦略的に配置された円錐形ロケータ122は、実験器具サイト105内のプレートを位置付けアラインさせる。他のアライメント構成において、円錐形ロケータは、プレートの固定およびアライメントをより確実に行うために、移動可能であり、内側に向けてバイアスが設けられている。
それぞれの実験器具サイトにおいて取り外し可能にアライメント構造106に係合するものとしてマイクロタイタープレート107だけが説明されてきたが、他の実験器具または周辺構造もそれに取り外し可能にマウントされえることが理解されよう。例として、これには、以下に詳述されるように、本発明の2次液体ハンドリングシステムと共に、ミキサー、シェーカー、恒温器、遠心分離器、試験管ラック、および大型試薬リザーバが含まれる。
図21および23の自動化液体ハンドリングシステムはさらに、そのフレームアセンブリ120に移動可能にマウントされた汎用位置決めメカニズム110を含む。位置決めメカニズム110は、実験器具物をそれぞれの実験器具サイト105に、およびそれらから移動および位置決めし、それぞれのワークステーション103のそれぞれのキャリアアライメント構造106に係合状態になり、または係合状態からはずれるよう構成される。特にこれら好ましくはロボットで位置決めするメカニズム110は、3軸X−Y−Zデカルト座標系を採用し、実験プロシージャが実行されるよう、正確に実験器具物(すなわちマイクロタイタープレート107)を実験器具サイトの個別の位置に移動および位置決めさせる。
ある具体的な構成において、位置決めメカニズム110は、そのX軸方向に沿って並列の動き(tandem movement)のためにレールシステム125などを通してフレームアセンブリ120に移動可能にマウントされた(図23)間隔が空けられ反転されたL字形ロボットアーム123、123’のペアを含む。例えばレールシステムは、X軸に沿ってロボットアーム123、123’を選択的に自動的にまたは手動で変位させるためのステッピングモータに結合された親ネジ、またはリニアアクチュエータ(共に不図示)を含みえる。他の従来の技術がもちろん用いられてもよい。
図23はさらに、Y軸方向に沿って変位させるための、間隔を置かれたロボットアーム123、123’の間に配置された位置決めヘッド装置126を位置決めメカニズム110が含むことを示す。位置決めヘッド装置126は、間隔が置かれたL字形ロボットアーム123、123’にトラックシステム128を介して移動可能に結合された基台部分127を含む。この構成は、ワークステーションのアライメントのために選択的に直線的に位置決めヘッドをY軸方向に沿って変位させることを可能にする。
最後に位置決めヘッド装置126は、ワークステーションの実験器具サイト105への移動および位置決めを行い、かつそれらからの移動および再位置決めを行う実験器具物を把持および操作するように構成されたグリッピングヘッド130を含む。グリッピングヘッド130は、マイクロタイタープレート107のような実験器具物を把持および操作するための従来の把持構造を含む。
このグリッピングヘッド130は、Z軸に沿って選択的にそれを移動させるために支持台121に移動可能にマウントされる(図23)。この機械的動きは、例えば、伸縮、回転または直線運動制御メカニズムを提供しえる。この動きは、把持された実験器具物が、複数のSociety of Bimolecular Screening(SBS)標準のマイクロタイタープレート実験器具サイトのうちの任意のもののそれぞれのアライメント構造106に向かって近づいて、またはそれから離れて鉛直に移動されることを可能にする。
したがって位置決めメカニズム110のX、YおよびZ変位成分の全体的な協働により、把持されたマイクロタイタープレート107の正確な配置および位置付けがワークエリア内ならどこにおいてでも可能となる。さらに位置決めメカニズム110のそれぞれの要素の制御された動きは、従来のレールおよびトラックシステム、ステッピングモータおよび他の従来の機械的位置決め装置について説明されてきたが、他の変化形として、これらには限定されないが、リニアモーション制御システム、サーボ制御システム、および空気圧移動制御システムなどが含まれる。
これら自動化液体ハンドリングシステムの1次液体送出を提供するために、1次液体分注装置111が組み込まれる(図21)。上述のように、これらの既存の流体送出装置は、典型的には液体送出を接触型液体送出ノズル(不図示)を通して、約1マイクロリットルより大きい体積について行う。これらノズルは、マイクロタイタープレートの試験サイトのそれと同様に間隔が設けられたアレイ内に一般にアラインされ、位置決め装置によって位置決めメカニズム110(すなわち把持ヘッド130、位置決めヘッド126およびL字形ロボットアーム123、123’)のX、YおよびZ変位成分と同様の動きで搬送される。これにより接触型液体送出ノズルは、マイクロタイタープレートの選択されたウェル内に直接に接触型液体送出を行うために位置付けされることが可能になる。
さらに、このようなマイクロリットルからミリリットルの液体分注パフォーマンスを提供するこのような実験室ワークステーションの典型的なものには、例えば、図23に示されるネバダ州、RenoのHamilton CompanyによるHamilton MicroLab 4200液体ハンドリング装置、共にカリフォルニア州、FullertonのBeckman Coulter, Inc.によるBIOMEK(登録商標)FX Liquid Handling Workstation、BIOMEK(登録商標)2000 Workstationがある。簡単には、図示され上述のように、これら自動化液体ハンドリングシステムは、マイクロタイタープレート107のハンドリング、その位置決め、およびその液体分注を行うフレームアセンブリ120、位置決めメカニズム110および1次液体分注装置111を含む。複数のワークステーション103は、ワークエリア内に収められたアレイにアラインされ、位置決めメカニズム110および1次液体分注装置によってアクセス可能である。この実施形態においては、それぞれのワークステーション103および対応するアライメントメカニズムは、Society of Bimolecular Screening標準のマイクロタイタープレート実験器具サイトの汎用的な装着方法に適合する。
本発明によれば、2次液体分注周辺機器またはモジュール100は、1次液体分注装置111と同時に動作可能に機能する自動化液体ハンドリングシステムシステム101のワークエリア内への取り付けのために提供される。この2次液体分注周辺機器100は、1つ以上のワークステーション103にマウント可能で(図23)、約1ナノリットルから約10マイクロリットルの範囲の正確な非接触液体送出を提供する。よって、上述のように約1マイクロリットルから約10ミリリットルの範囲の液体を送出する1次液体分注装置111の接触型液体分注能力と併せて、自動化液体ハンドリングシステムの融通性および能力は大きく増す。液体分注のマイクロリットル未満の範囲の正確な液体送出を可能にすることによって、これらの既存の液体ハンドリングシステムではもともとは可能でなかったマイクロバイオロジーの実験プロシージャおよび分析のための正確な液体分注が提供される。
2次液体分注周辺機器100それ自身は、試料キャリア107をその中に受け入れることを可能にする標準化された実験器具サイト105をそれに含む。より具体的には、周辺実験器具サイトは、マイクロタイタープレート実験器具サイトのSociety of Bimolecular Screening標準に適合するので、これら標準化されたマイクロタイタープレートは、自動化液体ハンドリングシステムの位置決めメカニズム110から直接に位置付けられ、取り外され、アラインされ、かつそこに固定されえる。さらに2次液体分注周辺機器100は、1次液体ハンドリングユニットからは動作の点で独立した自給式液体分注ユニットである。したがって、2次液体ハンドリングシステムがワークエリア102内のワークステーション103のうちの1つにマウントされるとき、1次液体ハンドリング装置および2次液体ハンドリング装置は、互いに干渉することなく同時に独立に動作しえる。
2次液体ハンドリング周辺機器100がここで詳述される。次は図21、22、25および26を参照し、自給式2次液体分注周辺機器100は、非接触液体送出を複数の分注ノズル132を通して制御する液体制御要素131(図25)、1つのユニットとして選択的にノズル132を位置付けて周辺に位置付けられたマイクロタイタープレート107の試験サイト108に試薬または試料液体を分注する移動制御要素133(図26)、および2つの要素のスタンドアローンの、または遠隔制御のための操作インタフェース要素135(図26)を含むように示される。
図26〜28で最もよく見られるように動き制御要素133は、それぞれのワークステーション103の実験器具サイト105に取り外し可能にマウント可能な基台部材112を含む。上に示されたように、特に、基台部材112は、SBS標準マイクロタイタープレート実験器具サイトに装着できるよう構成されるマウント用ハードウェア113(図27)を含む。ある構成において、例えば図21および28に示されるように、マウント用ハードウェア113は、基台部材112の底部の角に配置された間隔の設けられたマウント用ポスト136によって提供される。これらポスト136は、2次液体分注周辺機器100を実験器具サイトに取り外し可能に固定するために、それぞれのワークステーションアライメント構造106(SBS標準に適合)の対応するスロット114にアラインされ、滑り受け入れられる。
本発明によれば、基台部材112そのものは、支持プラットフォーム115の上に配置されたSBS標準マイクロタイタープレート実験器具サイト117を規定する。この標準化された周辺実験器具サイト117および支持プラットフォーム115は、基台部材112のマウント用ハードウェア113がそれぞれのワークステーション103の関連付けられたアライメント構造106に係合するとき、支持プラットフォーム115の上の周辺実験器具サイト117が自動化液体ハンドリングシステム101の位置決めメカニズム110によってアクセス可能であるように、戦略的に配置される。これにより、周辺実験器具サイト117へ試料キャリア107を位置付けたり、それから試料キャリア107を取り外したりするために、位置決めメカニズム110および2次液体分注周辺機器の間の協働が可能になる。
他の実施形態において、基台部材は、アライメント構造116をそれぞれのワークステーション実験器具サイト105の座標系のそばに位置付けるよう、ワークステーション103の支持プラットフォームの上に単に配置されえる。周辺実験器具サイト117に配置されたマイクロタイタープレートの正確な位置を決定するために、ロボットの位置付けメカニズムがそれから利用される。
図26〜29に最もよく示されるように、2次液体分注周辺機器100のSBS標準化されたアライメント構造116は、周辺実験器具サイト117の試料キャリア受け入れ領域140(図29)を戦略的に囲む複数の立ち上がった円錐ロケータ138を含む。図示された具体的な実施形態においては、少なくとも2つの、間隔が空けられた円錐ロケータ138が、従来の長方形SBS標準マイクロタイタープレート107の4つの側壁141のそれぞれについて設けられる。
よってマイクロタイタープレート107を、周辺実験器具サイト117の受け入れ領域140に装填するために、自動化液体ハンドリングシステム101の位置決めメカニズム110は、従来のSBS標準マイクロタイタープレート実験器具サイトアタッチメントに使用される送出技術と同様に、把持されたプレート107を受け入れ領域140の上で鉛直に位置付ける。位置付けメカニズムの把持ヘッド130が把持されたマイクロタイタープレート107を周辺実験器具サイト117の受け入れ領域140へ下げると、マイクロタイタープレート107の側壁141はロケータ138に接触および係合する。これらの実質的に堅いロケータ138の円錐形状は、マイクロタイタープレート107を受け入れ領域内でアライメントするように押し付けるよう機能する。他のアライメント構成において、円錐形状ロケータは、プレートの固定およびアライメントのために移動可能または内側にバイアスが付けられてもよい。
次に図26〜28を参照し、動き制御要素133は、個別のマイクロリットル未満の量の液体をターゲット試験サイト108に分注するために、マウントされたマイクロタイタープレートの上での選択的位置付けのための複数の非接触分注ノズル132を搭載する液体分注ヘッド142を含むように示される。簡単にはこれらの間隔が空けられた分注ノズル132は、ハイブリッドバルブ装置20に直接にマウントされた上述のものと同様に、精密体積の非接触液体分注のための遠位分注端143、およびマイクロタイタープレート107の周囲でのノズルの動きを可能にするのに充分な可撓性チュービング145(図22)に流体的に結合された反対端を含む。さらに可撓性チュービング145の反対端は、以下に詳述される液体制御要素131に流体的に結合される。
分注ノズル132のアレイの選択的で精密な位置付けのために、マイクロタイタープレート107のターゲット試験サイト108の上で分注ヘッド142を鉛直に動かすために、動き制御要素133は好ましくは従来の3軸X−Y−Zデカルト座標系を採用する。例えば精密トラックまたはレールシステム146を応用して、制御ポスト147は、Y軸に沿った漸増変位のために基台部材112に移動可能にマウントされる(図26)。それから分注ヘッド142は、制御ポスト147にZ軸に沿って鉛直に変位されえ、さらにX軸に沿って伸長または短縮されえるアーム部148を通して移動可能にマウントされる。遮蔽つまりカバー149が制御ポスト147の周りに保護のために配置される(図27および28)。分注ヘッド142のアーム部148は、複数の分注ノズル132をマイクロタイタープレート107の上で鉛直に支持する支持ブラケット150を含む。ある特定の実施形態において、分注ヘッドは、マイクロタイタープレート107のウェルまたは試験サイト108の間隔に適合する距離だけ等しい間隔が空けられた分注端143を持つリニアアレイにアラインされた8個の分注ノズルを提供する。
X軸変位のための精密トラックまたはレールシステム146は、親ネジおよび精密ステッピングモータ構成を制御ポスト147および基台部材112の間に好ましくは含む。対照的に、Y軸およびZ軸精密変位のための精密トラックまたはレールシステム151(図26)は、従来のリニアアクチュエータによって好ましくは提供される。もちろん、X、YまたはZ軸変位のうちの任意のものは、これらに限定されないが、直線運動制御システム、サーボ制御システム、および空気圧運動制御システムを含む任意の従来の直線変位技術によって提供されえることが理解されよう。あるいは運動制御は、SBS標準実験器具サイト117を、非接触分注が実行される位置に動かしてもよい。
したがって、マルチチャネル分注ヘッド142は、3軸X−Y−Zデカルト座標系の「ピックアンドプレイス」動きプラットフォーム上に実質的にマウントされて提供される。精密トラックまたはレール装置、ステッピングモータなどを通して、および3軸動き制御要素133を通して、分注ヘッドの動き制御は、X、Y、およびZ軸に沿って独立に実行されえる。例として、Z軸の変位は、このような非接触液体分注のために、分注ノズルの分注端143をマイクロタイタープレート107の試験サイト108により近く、またはそれからより遠く位置付ける。同様に、分注ヘッドのX軸およびY軸変位は、分注ノズルの任意のものが、マイクロタイタープレート107の任意のロウまたはカラムの試験サイトの任意のものとアラインされることを可能にする。
図27〜29を次に参照して、試薬コンテナ152および152’のペアが、周辺実験器具サイト117に近接して支持プラットフォーム115の上に提供される。これらの試薬コンテナ152および152’は、上述のように吸引プロシージャつまり状態のあいだ、試料または試薬の液体リザーバを提供するために試薬液体をその中に蓄えるよう構成される細長いウェルであり、液体制御要素の説明とともに以下に説明される。図27および29において最もよく見られるように、細長い試薬ウェル152および152’は、液体制御要素への吸引のあいだ、分注ノズルの分注端143(先端)をウェルの中に同時に沈下できるよう形成される。2つの近接する試薬コンテナは、同時に沈下させるために2つの異なる試薬を用いることを可能にする。あるいはそれぞれのコンテナは、複数の試薬リザーバを可能にするために、さまざまな構成においてコンパートメントに区切られえる(不図示)。
動き制御要素133はさらに、分注ノズルの分注端143を洗浄して濯ぐために、および/またはノズルおよび可撓性チュービング内に含まれる余った試薬または試料液体を廃棄するために、洗浄ステーション153を試薬コンテナ152に近接して含む。試薬コンテナ152、152’と同様、洗浄ステーション153は、洗浄液体をその中に含むよう構成された細長いウェルによって提供され、分注ノズルの分注端143(先端)を同時に洗浄液体に浸すことを可能にするよう大きさが決められる。洗浄または液体廃棄プロシージャのあいだ、分注ヘッドが図27〜29に示される「駐機」または「洗浄ホーム」位置に移動されるとき、チュービングおよびノズルに含まれる試薬または試料液体は、洗浄ステーション153のウェルの中に洗い流される。ノズル先端がウェル中の洗浄液体に浸され、試薬液体がノズルからパージされるあいだ、先端を通り過ぎる流れは、先端の外側を洗浄するよう機能する。洗浄ステーション153は、洗浄、リンス、または廃棄された液体を流し出すためのドレイン口155をウェルの底部において含む。
次に液体制御要素131を参照して(図22および25)、システムへの全ての液体吸引および非接触分注ノズル132からの全てのマイクロリットル未満の液体分注が制御される。図22は、液体制御要素131が簡単には、液体吸引(入力)サブシステム156、液体分注(出力)サブシステム157、それらの間に結合された液体切り替えサブシステム162、分注バルブ161、分注ノズル132に流体的に結合された継ぎ手および可撓性チュービング145を含むことを示す。全体としてこの構成は、マイクロリットル未満の液体の精密な量を非接触分注ノズルから、約1ナノリットルから約10マイクロリットルの範囲で送出する。
一般に本発明の液体制御要素131は、2つのタイプの液体計量要素を含む。すなわち圧力システムおよび切り替えバルブである。第1計量要素は、液体のシステムへの(分注ノズルの分注端143への)入力を計量し、一方で、第2のタイプ計量は、分注ノズルからの液体出力つまり分注を制御する。入力サブシステムつまり液体吸引サブシステムは一般に、試薬コンテナ中に含まれる試薬液体中に分注端が浸されるときのように、ソース液体に接触するよう位置付けられるときに、液体の1マイクロリットルよりも大きい体積の液体を、分注ノズルの分注端143に吸引するマクロ体積システムである。もちろん、試料液体も吸引されえることが理解されよう。分注サブシステム157は一方、分注ノズルの分注端143からの液体の1マイクロリットルより少ない(すなわちサブ・マイクロリットルの)液体を、デスティネーション基板と接触せずに分注するよう設計される。
ある具体的な構成において、液体吸引(入力)サブシステム156は、1つ以上のシリンジドライブ158によって提供され、一方、液体分注(出力)サブシステム157は、圧力サブシステム160および1つ以上のインクジェットソレノイドバルブ161によって提供される。液体吸引サブシステム156および液体分注サブシステム157を分注ノズルを通して流体的に結合するために、それぞれのサブシステムのためのそれぞれの流体チャネルは、吸引状態および分注状態の間で切り替えを行う流体切り替えサブシステム162を通して接続される。好ましくは流体切り替えサブシステム162は、複数のパス、ハイブリッドバルブ装置20および上述のように回転シアフェースバルブ/ハイブリッド分岐管の組み合わせを含む切り替えバルブアセンブリ27によって提供され、液体吸引システムおよび液体分注システム間の精密な切り替えを行う。
したがって液体制御要素131は好ましくは、一般に、図1〜20に示され、対応する上記記載で説明される液体分注システムによって提供され、図25に示されるハウジングに収められる。本発明によるこのシステムは、精密なサブ・マイクロリットル液体分注を非接触の分注ノズルから1ナノリットルから約10マイクロリットルの範囲で提供する。
液体制御要素131の他の変化形は、以下のような設計を含む。すなわちチャネルが複数の3ウェイバルブによって切り替えられるもの、入力装置がダイアフラムポンプであるもの、入力装置がサブ・マイクロリットルの解像度を持つモータによってアクチュエートされる電子機械的ピストン装置であるもの、入力装置が蠕動ポンプ装置であるもの、入力装置が真空源であるもの、出力装置が圧電デバイスであるもの、出力装置がバブルジェット(登録商標)印刷デバイスのような熱電デバイスであるもの、および出力装置が、出力装置がシリンジデバイスを含む、空気圧装置のような正変位デバイス(positive displacement device)であるものを含む。
図26、28および30を次に参照して、操作インタフェース要素135が示され、これは、液体制御要素131および動き制御要素133のスタンドアローンの、または遠隔の操作を提供する。より具体的には、インタフェース要素135は、液体制御および動き制御要素を操作し、統合する。このシャシに組み込まれているのは、装置を操作するのに必要な全てのプリント回路基板、コネクタ、およびファームウェアである。ソフトウェアは、インタフェース要素とは独立してホストコンピュータ上に常駐しえる。1次レベル液体ハンドリングプラットフォームは、この2次デバイスを通信チャネルを介して遠隔制御する。
典型的には本発明によれば、これらの通信チャネルは、ハードウェア媒体およびソフトウェアプロトコルを含む。この2次デバイスは、RS232シリアルポートを用いる能力を有し、イーサネット(登録商標)、USBおよびCANBUSハードウェア媒体を含むように拡張されえる。ソフトウェアドライバは、装置に特定のソフトウェアプロトコルをサポートするように作成されえる。
インタフェース要素135は、ホストにRS232バスおよび標準RS232通信ワイヤリングプロトコルを通して接続されたコントローラPCボード(不図示)を含む。コントローラボードは、グラフィックユーザインタフェースまたはアクティブX(OCX)コントロールのようなホストアプリケーションからのコマンドを解釈する組み込みファームウェアを持ち、液体制御要素または動き制御要素内のサブコンポーネントへのコマンドを発出する。同様に、このコントローラボードは、サードパーティのロボットコントローラボードからのコマンドを受信しえる。コントローラボードは、さらにこれらの要素に標準RS232シリアル通信アーキテクチャを通して接続される。サブコンポーネント、シリンジドライブ、セレクタバルブ、ハイブリッド切り替えバルブ、インクジェットソレノイド、動き制御要素など全ては、インタフェース制御要素コントローラPCボードによってそれらに対して発行されたコマンドを解釈する組み込みマイクロ処理の能力を有する。変化形としては、アナログまたはディジタル信号をデバイスに送って個々の要素のパフォーマンスを実行するためにホストシステムに依存し、サブコンポーネントは組み込みマイクロプロセッサを持たないシステムも含まれる。
ホストコンピュータ(不図示)は、インタフェース要素135にシリアルRS232コネクタを通して接続される。コマンドは、ホストコンピュータ上に位置するインタフェース要素ソフトウェアからインタフェース要素に送られる。あるいは直接のコマンドがRS232バスを介して直接にインタフェース要素に送られてもよい。いったんコマンドがインタフェース要素コントローラボードによって受け取られると、コマンドは分解され組み込みマイクロプロセッサによってコマンドの実行に必要なサブコンポーネントへ分配される。全てのサブシステム、例えばシリンジ計量要素は、個々の要素を操作するファームウェアと関連付けられる。コントローラボードは、全てのサブシステムをスケジューリングし、それらと通信する。いったんコマンドが起動され、完了すると、コントローラボードはステータスについて問い合わせされえる。
ロウレベルのステップバイステップ命令によって装置が「マイクロ管理」されえるようハイおよびロウレベルコマンドが存在する。これらには、個別にバルブを切り替えること、特定の位置へXYZの動き制御を動かすこと、および吸引および分注することが含まれる。同じように、ハイレベルコマンドは、特定のウェルに特定の量だけ分注することのような、完全な操作を実行するために提供されえる。
本発明によれば、典型的なサイクルには、ソース液体を吸引すること、液体を単一のデスティネーションまたは複数のデスティネーション群に分注すること、およびノズルアレイを洗浄し、図27および28に示される「駐機」または「洗浄ホーム」位置のような非干渉位置に戻すよう動かすことが含まれる。これによりデスティネーション基板は、自動化されて置き換えられることが可能になる。ノズルアレイは、Hamilton Micro Lab 4200液体ハンドリング装置(Hamilton Company, Reno, NV)のような既存の液体ハンドリングワークステーションに装着された動き制御要素上に配置される。この吸引ステップは、ノズルアレイをユーザが定義した試薬ソース(例えば試薬コンテナ152および152’)に、そしてその中に動かし、その後、シリンジドライブサブシステムによって吸引(入力)計量することによって実行される。いったん液体が液体制御要素中に入れば、ハイブリッド切り替えバルブは、インクジェットソレノイドを試薬チャネルと並ぶように配置する出力(分注)位置に切り替えられる。この動き制御要素は、コントローラボードからの適切なコマンドと共に、ノズルアレイを第1デスティネーション位置上に移動させ、ここでインクジェットソレノイドを駆動してノズルからある量の液体が吐出されるようにするコマンドが発行される。ユーザが定義した分注マップに依存して、動き制御要素は、ノズルアレイを必要とされるターゲット位置上に位置付け、ここで分注マップが完了するまで繰り返しインクジェットの駆動が行われる。この時点で、分注サイクルは終了し、液体制御システムの洗浄が起こり、その後、ノズルアレイを洗浄ステーション内またはその近傍に位置付けるか、または、動き制御要素がノズルアレイを「駐機」位置に位置付けるかのいずれかとなる。
他の代替応用例において、2次液体ハンドリング周辺機器は、配置されたマイクロタイタープレートから試料を吸引し、それから吸引された試料を同じ、または異なるマイクロタイタープレート内の他の試験サイトに適用するよう使用されえる。例えば、1つのマイクロタイタープレートの試料アレイを、試料を吸引することによって複製を作り、それから位置決めメカニズムを用いてマイクロタイタープレートを換え、新しいマクロタイタープレート内の試料アレイに複製を作るように使用されえる。
他の構成において、自動化液体ハンドリングシステムの1次液体分注装置は、2次液体分注装置と協働して、1つ以上のマイクロバイオロジープロシージャの実行を可能にし促進しえる。例えば1次液体分注装置は、マイクロタイタープレートの試験サイトの中に、1マイクロリットルより多い液体のさまざまな量を分注するよう使用されえる。他の例では、1次液体分注装置は、試薬液体を試薬コンテナ内に供給するよう使用されえる。
したがって上述の説明は、本発明の原理を例示的に示すものと考えられる。さらに多くの改変および変更が当業者には容易になされるので、本発明をここに図示され説明された構成および動作と全く同じに限定するよう意図されてはおらず、全ての適切な変更および等価物は本発明の範囲に入るものとみなされる。
本発明によって構成されたハイブリッドバルブ装置の上部透視図である。 図1のハイブリッドバルブ装置の分解上部透視図である。 図1のハイブリッドバルブ装置を組み込むアセンブリの概略図である。 図1のハイブリッドバルブ装置の分岐管装置の上部透視図であり、ステータフェース境界を示す図である。 図4Aの分岐管装置の下部連通口を示す下部透視図である。 吸引状態のハイブリッドバルブ装置のある流体パスの拡大された分解下部透視図である。 分注状態のハイブリッドバルブ装置のある流体パスの拡大された分解下部透視図である。 分岐管装置のステータ要素のステータフェースの拡大された上部平面図である。 分岐管装置のロータ要素のロータフェースの拡大された下部平面図である。 吸引状態のロータ/ステータ境界における、ステータフェース上にロータフェースを重ね合わせた分岐管装置の上部平面図である。 吸引状態の図9のロータ/ステータ境界の拡大された上部平面図である。 分注状態の図9の分岐管装置上部平面図である。 分注状態の図11のロータ/ステータ境界の拡大された上部平面図である。 個々のプレート部材のチャネルおよび溝を示す、図4Bの分岐管装置の分解され拡大された下部平面図である。 図13の分解された下部平面図の拡大され、断片的な図である。 吸引状態の代替の実施形態によるハイブリッドバルブ装置のある流体パスの分解された下部透視図である。 分注状態の図15の代替の実施形態によるハイブリッドバルブ装置のある流体パスの分解された下部透視図である。 吸引状態の図15のロータ/ステータ境界の拡大された上部平面図である。 分注状態の図16のロータ/ステータ境界の拡大された上部平面図である。 代替の実施形態によるロータ要素のロータフェースの拡大された下部平面図である。 代替の実施形態によるロータ要素のステータ要素のステータフェースの拡大された上部平面図である。 本発明によって構成された2次液体分注システムを持つ自動化液体ハンドリングシステムの上部透視図である。 図21の2次液体分注システムの概略図である。 図21の自動化液体ハンドリングシステムのある具体的な実施形態の縮小した上部透視図である。 図21の自動化液体ハンドリングシステムのワークステーションのうちの1つにマウントされた2次液体分注システムの拡大された上部透視図である。 図21の2次液体分注システムの液体制御モジュールの拡大された上部透視図である。 図21の2次液体分注システムの動き制御モジュールの拡大された上部透視図である。 動き制御モジュールの他の上部透視図である。 分注ヘッドが「洗浄ホーム」ポジションにある図21の動き制御モジュールの拡大された側面図である。 図28の動き制御モジュールの上部平面図である。 2次液体分注システムの概略図である。

Claims (61)

  1. 1つ以上の試料キャリアの試験サイトへ液体を分注する汎用液体ハンドリングシステムであって、
    実験作業を実行するための複数の個別ワークステーションを有するワークエリア、
    1つ以上のワークステーションにおけるワークステーションキャリアアライメント構造であって、それぞれが、対応する前記ワークステーションにおける各個別の位置において1つの試料キャリアを取り外し可能に受け入れ固定するよう構成されているワークステーションキャリアアライメント構造
    ワークエリア近傍に配置されたフレームアセンブリ、
    前記フレームアセンブリに移動可能に結合された移動可能な支持システムであって、
    前記1つ以上の試料キャリアの、前記対応するワークステーションにおける前記それぞれ個別位置への、およびそれからの、および前記個別のワークステーションキャリアアライメント構造と係合する、および係合しない、移動および位置決めを行う試料キャリア位置決めメカニズム、および
    マイクロリットルからミリリットル体積の範囲で液体の個別の量を、前記個別ワークステーションの前記個別アライメント構造内に固定された前記1つ以上のサンプルキャリアの前記試験サイトへ選択的に分注するよう構成される第1液体分注装置
    を含む支持システム、および
    前記個別ワークステーションの少なくとも1つにおいて前記ワークエリア内に位置付けられるよう構成され、前記試料キャリア位置決めメカニズムによって前記ワークステーションの前記それぞれの個別位置において取り外し可能に試料キャリアを受け入れ固定する周辺キャリアアライメント構造を有する支持プラットフォームを含む取り外し可能な第2液体分注周辺システムであって、前記第2液体分注周辺システムは、前記第1液体分注装置とは動作が独立し、ナノリットルからマイクロリットルの量の範囲の液体の個別量を、そこに位置付けられた試料キャリアの前記試験サイトへ選択的に分注するよう構成される第2液体分注周辺システム、
    を備える汎用液体ハンドリングシステム。
  2. 請求項1に記載の汎用液体ハンドリングシステムであって、
    前記第2液体分注装置は、約1ナノリットルから約10マイクロリットルの範囲の液体を分注するよう構成される汎用液体ハンドリングシステム。
  3. 請求項2に記載の汎用液体ハンドリングシステムであって、
    前記第1液体分注装置は、約1マイクロリットルから約10ミリリットルの範囲の液体を分注するよう構成される汎用液体ハンドリングシステム。
  4. 請求項1に記載の汎用液体ハンドリングシステムであって、
    前記試料キャリアは、標準化されたマイクロタイタープレートを含み、
    前記ワークステーションおよび周辺キャリアアライメント構造は、前記標準化されたマイクロタイタープレートを受け入れ、固定するよう構成される
    汎用液体ハンドリングシステム。
  5. 請求項2に記載の汎用液体ハンドリングシステムであって、
    少なくとも1つのワークステーションは、生体分子スクリーニング学会(SBS)実験器具サイトに適合する
    汎用液体ハンドリングシステム。
  6. 請求項3に記載の汎用液体ハンドリングシステムであって、
    前記ワークステーションおよび周辺キャリアアライメント構造は、SBS標準マイクロタイタープレート実験器具サイトに適合するよう構成される
    汎用液体ハンドリングシステム。
  7. 請求項6に記載の汎用液体ハンドリングシステムであって、
    前記周辺システムをSBS標準実験器具サイトに取り外し可能にマウントすることを可能にするマウント用ハードウェア
    をさらに含む汎用液体ハンドリングシステム。
  8. 請求項1に記載の汎用液体ハンドリングシステムであって、
    前記第2液体分注周辺システムは、非接触型液体ディスペンサである
    汎用液体ハンドリングシステム。
  9. 請求項8に記載の汎用液体ハンドリングシステムであって、
    前記第1液体分注装置は、接触型液体ディスペンサである
    汎用液体ハンドリングシステム。
  10. 請求項8に記載の汎用液体ハンドリングシステムであって、
    前記第2液体分注周辺システムは、そこに液体を吸引し、液体を1つ以上の非接触分注ノズルから分注する液体制御要素、および前記吸引された液体をマウントされた試料キャリアのターゲット試験サイトに選択的に分注するために前記1つ以上の非接触分注ノズルの位置決めを行う動き制御要素を含む
    汎用液体ハンドリングシステム。
  11. 請求項10に記載の汎用液体ハンドリングシステムであって、
    前記第2液体分注周辺システムは、前記液体制御要素および前記動き制御要素のスタンドアローンの、または遠隔制御の操作を行う、前記液体制御要素および前記動き制御要素の間に結合された操作インタフェース要素をさらに含む汎用液体ハンドリングシステム。
  12. 請求項10に記載の汎用液体ハンドリングシステムであって、
    前記液体制御要素は、液体を液体リザーバから、前記1つ以上の非接触分注ノズルを通してターゲット試験サイトに送出するための液体吸引、液体分注および液体切り替えを可能にするハイブリッドバルブ装置を含む
    汎用液体ハンドリングシステム。
  13. 請求項12に記載の汎用液体ハンドリングシステムであって、
    前記液体制御要素は、前記ハイブリッドバルブ装置の第1吸引口と流体連通する吸引源、および前記ハイブリッドバルブ装置の第1分注口と流体連通する分注源を含み、
    前記ハイブリッドバルブ装置は、
    吸引状態および分注状態の間で移動可能なバルブアセンブリ、および
    前記第1吸引口を通して前記吸引源と流体連通する液体吸引導管、および前記バルブアセンブリが前記吸引状態にあるとき選択的に液体試料スラグを前記リザーバから個別の試料パスへ吸引するため前記バルブアセンブリと選択的に流体連通する第2吸引口を提供する分岐管装置であって、前記分岐管装置は、前記第1分注口を通して前記分注源と流体連通する液体分注導管、および前記バルブアセンブリが前記分注状態にあるとき前記液体試料スラグを前記試料パスから少なくとも1つの液滴を選択的に分注するために前記バルブアセンブリと選択的に流体連通する第2分注口をさらに提供する分岐管装置
    を含み、
    前記吸引状態において前記試料パスは前記分注源と流体連通ではなく、前記分注状態において前記試料パスは前記吸引源と流体連通ではない
    汎用液体ハンドリングシステム。
  14. 請求項13に記載の汎用液体ハンドリングシステムであって、
    前記分岐管装置は、前記第2吸引口および前記第2分注口を有するステータフェースを含み、前記バルブアセンブリは、ステータ・コンタクト境界において前記ステータフェースにスライド可能に接触するコンタクトフェースを有するバルブボディを含み、前記ステータ・コンタクト境界は、
    前記第2吸引口を前記試料パスに流体的に結合する前記吸引状態、および
    前記第2分注口を前記試料パスに流体的に結合する前記分注状態
    の間をスライドしつつ封止された接触を保つ
    汎用液体ハンドリングシステム。
  15. 請求項14に記載の汎用液体ハンドリングシステムであって、
    前記バルブボディの前記コンタクトフェースは、
    前記吸引状態において前記第2吸引口を前記試料パスに吸引チャネルを通して流体的に結合する吸引チャネル、および
    前記分注状態において前記第2分注口を前記試料パスに分注チャネルを通して流体的に結合する分注チャネル
    を含む汎用液体ハンドリングシステム。
  16. 請求項15に記載の汎用液体ハンドリングシステムであって、
    前記バルブボディおよび前記分岐管装置のうちの少なくとも1つは、前記吸引状態および前記分注状態の間で前記コンタクトフェース、前記吸引チャネルおよび前記分注チャネルを前記ステータフェースに対して回転させるために前記ステータ・コンタクト境界に実質的に垂直に伸びる回転軸の周りに回転可能である
    汎用液体ハンドリングシステム。
  17. 請求項16に記載の汎用液体ハンドリングシステムであって、
    前記分注チャネルおよび前記吸引チャネルは、前記回転軸について実質的に放射状の方向に伸びる
    汎用液体ハンドリングシステム。
  18. 請求項17に記載の汎用液体ハンドリングシステムであって、
    前記分岐管装置は、
    前記ステータフェースにおいて終端する上部連通口、および前記液滴を分注するよう構成される分注オリフィスを有するそれぞれのノズルと流体連通する反対端を有する1次通路、および
    前記ステータフェースにおいて終端する上部連通開口、および前記リザーバと流体連通する反対端を有するソース導管
    を含む汎用液体ハンドリングシステム。
  19. 請求項18に記載の汎用液体ハンドリングシステムであって、
    前記バルブボディの前記コンタクトフェースは、前記試料パスの少なくとも一部を形成する試料チャネルを含み、前記試料チャネルは、前記吸引状態において前記吸引導管の前記第2吸引口を前記ソース導管の前記上部連通開口に流体的に結合し、前記分注状態において前記分注導管の前記第2分注口を前記1次通路の前記上部連通口に流体的に結合する汎用液体ハンドリングシステム。
  20. 請求項19に記載の汎用液体ハンドリングシステムであって、
    前記分岐管装置は、前記ステータフェースにおいて終端する上部フラッシュ口、およびフラッシュ源と流体連通する反対端を有するフラッシュ通路を含み、
    前記バルブボディの前記コンタクトフェースは、前記それぞれのノズルを洗い流すために、前記吸引状態において前記フラッシュ通路の前記フラッシュ口を前記1次通路の前記上部連通口に流体的に結合し、前記分注状態において前記フラッシュ口を前記ソース導管の前記上部連通開口に流体的に結合するフラッシュチャネルを含む
    汎用液体ハンドリングシステム。
  21. 請求項10に記載の汎用液体ハンドリングシステムであって、
    前記動き制御要素は、基台部材が前記個別のワークステーションに戦略的に位置付けられるとき、前記それぞれのキャリアアライメント構造が、前記それぞれの個別の位置において取り外し可能に前記試料キャリアをそこに受け入れ、固定するように前記支持プラットフォームをその上で支持する基台部材を含む
    汎用液体ハンドリングシステム。
  22. 請求項21に記載の汎用液体ハンドリングシステムであって、
    前記動き制御要素は、前記ターゲット試験サイトへの前記個別の量の液体の前記選択的分注のために、前記1つ以上の液体分注ノズルを支持し、前記1つ以上の液体分注ノズルを位置付ける動きコントローラ装置をさらに含む
    汎用液体ハンドリングシステム。
  23. 請求項22に記載の汎用液体ハンドリングシステムであって、
    前記動きコントローラ装置は、X−Y−Zデカルト座標系の3軸に沿って動くよう構成されたコントロールポストを含む
    汎用液体ハンドリングシステム。
  24. 請求項23に記載の汎用液体ハンドリングシステムであって、
    前記動きコントローラ装置は、前記コントロールポストと協働して前記1つ以上のノズルを前記X、YおよびZ軸に沿って独立に動かすレールシステムおよびステッピングモータ装置を含む
    汎用液体ハンドリングシステム。
  25. 請求項24に記載の汎用液体ハンドリングシステムであって、
    前記ワークステーションキャリアアライメント構造および前記第2液体分注周辺システムの前記支持プラットフォームは協働して生体分子スクリーニング学会(SBS)標準マイクロタイタープレート実験器具サイトを前記それぞれの個別の位置において提供する
    汎用液体ハンドリングシステム。
  26. 請求項25に記載の汎用液体ハンドリングシステムであって、
    前記ワークステーションのそれぞれは、生体分子スクリーニング学会(SBS)実験器具サイトに適合し、
    前記第2液体分注周辺システムは、取り外し可能に前記周辺システムをSBS標準実験器具サイトにマウントすることを可能にするマウント用ハードウェアを含む
    汎用液体ハンドリングシステム。
  27. 請求項23に記載の汎用液体ハンドリングシステムであって、
    前記動きコントローラ装置は、直線運動制御型、サーボ制御型および空気圧制御型のうちの1つである
    汎用液体ハンドリングシステム。
  28. 請求項23に記載の汎用液体ハンドリングシステムであって、
    前記1つ以上のノズルは、それぞれのノズルが前記液体制御要素に流体的に結合された一端および前記液滴を分注するよう構成される分注オリフィスにおいて終端する反対端を含む、複数の非接触分注ノズルによって提供される
    汎用液体ハンドリングシステム。
  29. 請求項28に記載の汎用液体ハンドリングシステムであって、
    前記液体制御要素は、1つ以上の液体リザーバおよび前記複数の前記非接触分注ノズルのうちの前記一端の間で流体的に結合され、選択された液体リザーバから液体を選択された分注ノズルを通して前記ターゲット試験サイトに送出するために液体吸引、液体分注および液体切り替えを可能にするハイブリッドバルブ装置を含む
    汎用液体ハンドリングシステム。
  30. 請求項13に記載の汎用液体ハンドリングシステムであって、
    前記分注源は、ドロップオンデマンド型インクジェット印刷バルブを含む
    汎用液体ハンドリングシステム。
  31. 請求項30に記載の汎用液体ハンドリングシステムであって、
    前記インクジェット印刷バルブは、熱インクジェットバルブ、ソレノイドインクジェットバルブ、圧電インクジェットバルブ、および空気圧パイロットバルブのうちの1つである
    汎用液体ハンドリングシステム。
  32. 請求項13に記載の汎用液体ハンドリングシステムであって、
    前記分注源は、シリンジ型計量装置、圧電型計量装置、熱電型計量装置および正変位型計量装置のうちの1つである
    汎用液体ハンドリングシステム。
  33. 請求項32に記載の汎用液体ハンドリングシステムであって、
    前記シリンジ型計量装置は、単一のシリンジ型計量装置を複数の流体パスに接続する複数のセレクタバルブを含む
    汎用液体ハンドリングシステム。
  34. 請求項33に記載の汎用液体ハンドリングシステムであって、
    前記吸引源は、ダイアフラムポンプ型計量装置、サブ・マイクロリットルの解像度を持つモータによってアクチュエートされる電子機械的ピストン型計量装置、真空源型計量装置および蠕動ポンプ型計量装置のうちの1つである
    汎用液体ハンドリングシステム。
  35. 請求項13に記載の汎用液体ハンドリングシステムであって、
    前記吸引源は、複数の吸引アクチュエータを含み、
    前記分注源は、複数の分注アクチュエータを含み液体を複数の液体リザーバから基板表面上の複数の試験サイトへ送出し、
    前記分岐管装置は複数の液体吸引導管を含み、それぞれの液体吸引導管は、前記バルブアセンブリと選択的に流体連通し、前記バルブアセンブリが前記吸引状態にあるときそれぞれの液体試料スラグを試料液体の対応するリザーバから個別の試料パス内へ選択的に吸引するために対応する吸引アクチュエータと流体連通する第1吸引口、および前記ステータフェースにおいて終端する第2吸引口を有し、
    前記分岐管ボディは複数の液体分注導管をさらに規定し、それぞれの液体分注導管は、対応する分注アクチュエータと流体連通するそれぞれの第1分注口、および前記バルブアセンブリと選択的に流体連通し、前記バルブアセンブリが前記分注状態にあるとき前記対応する液体試料スラグのうちの少なくとも1つの液滴を前記対応する試料パスから分注するための前記ステータフェースにおいて終端する第2分注口を有し、
    前記吸引状態において、それぞれの試料パスは、前記それぞれの分注アクチュエータと流体連通にならず、前記分注状態において、それぞれの試料パスは前記それぞれの吸引アクチュエータと流体連通にならない
    汎用液体ハンドリングシステム。
  36. 複数の個別のワークステーションを有するワークエリアを規定する既存の自動化された液体ハンドリングシステムと共に用いられる取り外し可能な2次液体分注モジュールであって、
    それぞれの前記ワークステーションは、実験器具サイトを提供し、前記取り外し可能に標準化されたマイクロタイタープレートを個別の実験器具サイトにおいて固定することを可能にするアライメント構造を含み、
    それぞれの前記マイクロタイタープレートは、複数の試験サイトをその中に有し、
    前記自動化された液体ハンドリングシステムは、前記マイクロタイタープレートを前記個別のワークステーションの前記実験器具サイトへ、およびそれから動かし、位置決めし、前記個別のキャリアアライメント構造に係合させるプレート位置決めメカニズム、および約1マイクロリットルから約10ミリリットルの範囲の個別の量の液体を前記個別のワークステーションの前記個別のアライメント構造内に固定された前記マイクロタイタープレートの前記試験サイトへ選択的に接触型分注を行うよう構成される1次液体分注装置をさらに含み、前記2次液体分注モジュールは、
    ワークステーションのフットプリント内に実質的に収まるよう大きさが決められた基台部材、
    取り外し可能に前記基台部材を前記ワークステーション内に固定するよう構成されたマウント用ハードウェア、
    前記基台部材に固定され、マイクロタイタープレートを支持するよう構成された支持プラットフォーム、
    前記自動化された液体ハンドリングシステムの前記プレート位置決めメカニズムによって、取り外し可能に前記マイクロタイタープレートを受け入れ、固定するよう構成されたアライメントメカニズムで、前記支持プラットフォームおよびアライメントメカニズムは協働して実験器具サイトを提供する、アライメントメカニズム、および
    前記1次液体分注装置と独立であって、約1ナノリットルから約10マイクロリットルの範囲の個別の量の液体を選択的に非接触で前記マイクロタイタープレートの前記試験サイトに分注する2次液体分注装置
    を備える取り外し可能な2次液体分注モジュール。
  37. 請求項36に記載の2次液体分注モジュールであって、
    液体リザーバから液体をその中に吸引し、およびそこから液体分注するよう構成された液体制御要素、および
    選択的に前記吸引された液体を、前記マイクロタイタープレートの選択された前記ターゲット試験サイトに分注するために前記液体制御要素に流体的に結合された複数の非接触分注ノズルを有する動き制御要素
    をさらに備える2次液体分注モジュール。
  38. 請求項37に記載の2次液体分注モジュールであって、
    前記液体制御要素および前記動き制御要素のスタンドアローンの、または遠隔制御の操作を行う前記液体制御要素および前記動き制御要素の間に結合された操作インタフェース要素
    をさらに備える2次液体分注モジュール。
  39. 請求項37に記載の2次液体分注モジュールであって、
    前記液体制御要素は、液体を1つ以上の液体リザーバから、選択された非接触分注ノズルを通して前記ターゲット試験サイトに送出するために、液体吸引、液体分注および液体切り替えを可能にするハイブリッドバルブ装置を含む
    2次液体分注モジュール。
  40. 請求項39に記載の2次液体分注モジュールであって、
    前記液体制御要素は、前記ハイブリッドバルブ装置の第1吸引口と流体連通する吸引源、および前記ハイブリッドバルブ装置の第1分注口と流体連通する分注源を含み、
    前記ハイブリッドバルブ装置は、
    吸引状態および分注状態の間で移動可能なバルブアセンブリ、および
    前記第1吸引口を通して前記吸引源と流体連通する液体吸引導管、および前記バルブアセンブリが前記吸引状態にあるとき選択的に液体試料スラグを前記リザーバから個別の試料パスへ吸引するため前記バルブアセンブリと選択的に流体連通する第2吸引口を提供する分岐管装置であって、前記分岐管装置は、前記第1分注口を通して前記分注源と流体連通する液体分注導管、および前記バルブアセンブリが前記分注状態にあるとき前記液体試料スラグを前記試料パスから少なくとも1つの液滴を選択的に分注するために前記バルブアセンブリと選択的に流体連通する第2分注口をさらに提供する分岐管装置
    を含み、
    前記吸引状態において前記試料パスは前記分注源と流体連通ではなく、前記分注状態において前記試料パスは前記吸引源と流体連通ではない
    2次液体分注モジュール。
  41. 請求項40に記載の2次液体分注モジュールであって、
    前記分岐管装置は、前記第2吸引口および前記第2分注口を有するステータフェースを含み、前記バルブアセンブリは、ステータ・コンタクト境界において前記ステータフェースにスライド可能に接触するコンタクトフェースを有するバルブボディを含み、前記ステータ・コンタクト境界は、
    前記第2吸引口を前記試料パスに流体的に結合する前記吸引状態、および
    前記第2分注口を前記試料パスに流体的に結合する前記分注状態
    の間をスライドしつつ封止された接触を保つ
    2次液体分注モジュール。
  42. 請求項41に記載の2次液体分注モジュールであって、
    前記バルブボディの前記コンタクトフェースは、
    前記吸引状態において前記第2吸引口を前記試料パスに吸引チャネルを通して流体的に結合する吸引チャネル、および
    前記分注状態において前記第2分注口を前記試料パスに分注チャネルを通して流体的に結合する分注チャネル
    を含む2次液体分注モジュール。
  43. 請求項42に記載の2次液体分注モジュールであって、
    前記バルブボディおよび前記分岐管装置のうちの少なくとも1つは、前記吸引状態および前記分注状態の間で前記コンタクトフェース、前記吸引チャネルおよび前記分注チャネルを前記ステータフェースに対して回転させるために前記ステータ・コンタクト境界に実質的に垂直に伸びる回転軸の周りに回転可能である
    2次液体分注モジュール。
  44. 請求項43に記載の2次液体分注モジュールであって、
    前記分注チャネルおよび前記吸引チャネルは、前記回転軸について実質的に放射状の方向に伸びる
    2次液体分注モジュール。
  45. 請求項41に記載の2次液体分注モジュールであって、
    前記分岐管装置は、
    前記ステータフェースにおいて終端する上部連通口、および前記液滴を分注するよう構成される分注オリフィスを有するそれぞれのノズルと流体連通する反対端を有する1次通路、および
    前記ステータフェースにおいて終端する上部連通開口、および前記リザーバと流体連通する反対端を有するソース導管
    を含む2次液体分注モジュール。
  46. 請求項45に記載の2次液体分注モジュールであって、
    前記バルブボディの前記コンタクトフェースは、前記試料パスの少なくとも一部を形成する試料チャネルを含み、前記試料チャネルは、前記吸引状態において前記吸引導管の前記第2吸引口を前記ソース導管の前記上部連通開口に流体的に結合し、前記分注状態において前記分注導管の前記第2分注口を前記1次通路の前記上部連通口に流体的に結合する2次液体分注モジュール。
  47. 請求項46に記載の2次液体分注モジュールであって、
    前記分岐管装置は、前記ステータフェースにおいて終端する上部フラッシュ口、およびフラッシュ源と流体連通する反対端を有するフラッシュ通路を含み、
    前記バルブボディの前記コンタクトフェースは、前記それぞれのノズルを洗い流すために、前記吸引状態において前記フラッシュ通路の前記フラッシュ口を前記1次通路の前記上部連通口に流体的に結合し、前記分注状態において前記フラッシュ口を前記ソース導管の前記上部連通開口に流体的に結合するフラッシュチャネルを含む
    2次液体分注モジュール。
  48. 請求項37に記載の2次液体分注モジュールであって、
    前記動き制御要素は、基台部材が前記個別のワークステーションに戦略的に位置付けられるとき、前記それぞれのアライメント構造が、前記それぞれの個別の位置において取り外し可能に前記マイクロタイタープレートをそこに受け入れ、固定するように前記支持プラットフォームをその上で支持する基台部材を含む
    2次液体分注モジュール。
  49. 請求項48に記載の2次液体分注モジュールであって、
    前記動き制御要素は、前記ターゲット試験サイトに前記個別の量の液体を選択的に分注するよう、前記複数の非接触分注ノズルを前記マウントされたマイクロタイタープレートの上で移動させるために前記基台部材に移動可能にマウントされた動きコントローラ装置をさらに含む
    2次液体分注モジュール。
  50. 請求項49に記載の2次液体分注モジュールであって、
    前記動きコントローラ装置は、X−Y−Zデカルト座標系の3軸に沿って動くよう構成されたコントロールポストを含む
    2次液体分注モジュール。
  51. 請求項50に記載の2次液体分注モジュールであって、
    前記動きコントローラ装置は、前記コントロールポストと協働して前記複数の分注ノズルを前記X、YおよびZ軸に沿って独立に動かすレールシステムおよびステッピングモータ装置を含む
    2次液体分注モジュール。
  52. 請求項50に記載の2次液体分注モジュールであって、
    前記動きコントローラ装置は、直線運動制御型、サーボ制御型および空気圧制御型のうちの1つである
    2次液体分注モジュール。
  53. 請求項50に記載の2次液体分注モジュールであって、
    それぞれの非接触分注ノズルは、前記液体制御要素に流体的に結合された一端および前記液滴を分注するよう構成される分注オリフィスにおいて終端する反対端を含む
    2次液体分注モジュール。
  54. 請求項53に記載の2次液体分注モジュールであって、
    前記液体制御要素は、1つ以上の液体リザーバおよび前記複数の前記非接触分注ノズルのうちの前記一端の間で流体的に結合され、選択された液体リザーバから液体を選択された分注ノズルを通して前記ターゲット試験サイトに送出するために液体吸引、液体分注および液体切り替えを可能にするハイブリッドバルブ装置を含む
    2次液体分注モジュール。
  55. 請求項40に記載の2次液体分注モジュールであって、
    前記分注源は、ドロップオンデマンド型インクジェット印刷バルブを含む
    2次液体分注モジュール。
  56. 請求項55に記載の2次液体分注モジュールであって、
    前記インクジェット印刷バルブは、熱インクジェットバルブ、ソレノイドインクジェットバルブ、圧電インクジェットバルブ、および空気圧パイロットバルブのうちの1つである
    2次液体分注モジュール。
  57. 請求項40に記載の2次液体分注モジュールであって、
    前記分注源は、シリンジ型計量装置、圧電型計量装置、熱電型計量装置および正変位型計量装置のうちの1つである
    2次液体分注モジュール。
  58. 請求項57に記載の2次液体分注モジュールであって、
    前記シリンジ型計量装置は、単一のシリンジ型計量装置を複数の流体パスに接続する複数のセレクタバルブを含む
    2次液体分注モジュール。
  59. 請求項40に記載の2次液体分注モジュールであって、
    前記吸引源は、ダイアフラムポンプ型計量装置、サブ・マイクロリットルの解像度を持つモータによってアクチュエートされる電子機械的ピストン型計量装置、真空源型計量装置および蠕動ポンプ型計量装置のうちの1つである
    2次液体分注モジュール。
  60. 請求項40に記載の2次液体分注モジュールであって、
    前記吸引源は、複数の吸引アクチュエータを含み、
    前記分注源は、複数の分注アクチュエータを含み液体を複数の液体リザーバから基板表面上の複数の試験サイトへ送出し、
    前記分岐管装置は複数の液体吸引導管を含み、それぞれの液体吸引導管は、前記バルブアセンブリと選択的に流体連通し、前記バルブアセンブリが前記吸引状態にあるときそれぞれの液体試料スラグを試料液体の対応するリザーバから個別の試料パス内へ選択的に吸引するために対応する吸引アクチュエータと流体連通する第1吸引口、および前記ステータフェースにおいて終端する第2吸引口を有し、
    前記分岐管ボディは複数の液体分注導管をさらに規定し、それぞれの液体分注導管は、対応する分注アクチュエータと流体連通するそれぞれの第1分注口、および前記バルブアセンブリと選択的に流体連通し、前記バルブアセンブリが前記分注状態にあるとき前記対応する液体試料スラグのうちの少なくとも1つの液滴を前記対応する試料パスから分注するための前記ステータフェースにおいて終端する第2分注口を有し、
    前記吸引状態において、それぞれの試料パスは、前記それぞれの分注アクチュエータと流体連通にならず、前記分注状態において、それぞれの試料パスは前記それぞれの吸引アクチュエータと流体連通にならない
    2次液体分注モジュール。
  61. 請求項36に記載の2次液体分注モジュールであって、
    前記アライメントメカニズムおよび前記支持プラットフォームは協働して生体分子スクリーニング学会(SBS)標準マイクロタイタープレート実験器具サイトを提供する
    2次液体分注モジュール。
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