JP4167453B2 - デジタイザおよび座標認識用シート - Google Patents

デジタイザおよび座標認識用シート Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カーソルによって指定した位置を座標値で表すことによって、図形等をデジタルデータとして取り込むことができるデジタイザに関する。
【0002】
【従来の技術】
服飾デザインの原図や地図の原図等、手書きの図面をデジタルデータとして取り込む装置としてデジタイザがある。
従来のデジタイザの構造については、特開平5−19938号公報や特開平6−59801号公報等にも記載されているように、図面等の被測定物を載置可能に設けられてマトリクス状に導線が配置されたグリッド板と、該グリッド板上で任意の位置をクリックすることでグリッド板のマトリクス状の導線に電気的な変化をもたらすように設けられたカーソルとを具備し、マトリクス状の導線の電気的変化を測定してカーソルが指示した位置を座標値で表すようにしたものが一般的である。
【0003】
なお、服飾デザインの原図や地図の原図等、手書きの図面をデータとして取り込む際には、上述したデジタイザ以外にも、図面をスキャナーでスキャンして画像データとしてコンピュータに取り込むことも行なわれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように従来のデジタイザは、カーソルが指示した位置を座標値で表すために、マトリクス状の導線を配置したグリッド板が必要であった。
しかし、このようなグリッド板は構造が複雑であるのでデジタイザ全体として非常に高価なものにならざるを得ないという課題がある。
【0005】
このような従来のグリッド板は、設置スペースを広くとらないようにするため、平面が鉛直方向に向くように設置されることが一般的である。しかし、このようなグリッド板の設置方法では、ユーザは目の高さよりも下方の位置の作業をする場合には腰を曲げなくてはならず、作業性が悪く、作業が大変であるという課題もあった。また、このようなグリッド板は重量もあり、持ち運び等が大変であるという課題もある。
【0006】
また、スキャナーを用いて図面を画像データとして取り込む場合、服飾デザインの原図や地図の原図等はかなり大型の図面であるためこのような大型の図面をスキャンできるスキャナーを用いざるを得ない。しかし、平面上で作業できるような大型のスキャナーは非常に高価であるので、ロール巻き込み方式によって原図を引き込んでスキャンする方式のスキャナーを用いることが多い。このようなロール巻き込み方式によるスキャナーは、原図の挿入時にズレが生じることもあり、正確なデータの読取りが出来ない場合があるという課題がある。
【0007】
そこで、本発明は上記課題を解決すべくなされ、その目的とするところは、安価であって作業性も良く、図面等の被測定物のデータを正確に読みとれるデジタイザを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかるデジタイザによれば、被測定物の平面上の任意の位置を選択するカーソルと、該カーソルによって選択された位置を、平面上に設定された座標における座標値に変換するデジタイザ本体とを有するデジタイザにおいて、前記被測定物の上に載置されて用いられ、該被測定物を上方から目視可能な透明または半透明のシートであって、前記被測定物の任意の位置を所定の座標値に一致させるために座標を認識させるための座標値認識表示が、所定の座標値に対応する所定間隔おきの座標位置に形成された座標認識用シートを具備し、前記カーソルは、選択する位置の周囲の画像を撮影するカメラを具備し、前記デジタイザ本体は、前記カメラで撮影された画像内の前記座標値認識表示に基づいて、被測定物の選択された位置を座標値に変換する変換手段を具備し、前記座標認識用シートの座標値認識表示は、当該座標認識用シート内での座標値を予め設定して該座標値を各座標値認識表示に割り当てて、各座標値認識表示が各座標値を特定することができるように表示されて成る特定座標値認識表示として形成され、前記特定座標値認識表示として、直交する縦線および横線、または断続的に形成された縦線および断続的に形成された横線が配置されて構成される方眼目盛りにおける、前記各縦線および横線が、それぞれ各縦線の座標値および各横線の座標値を表すバーコードまたはビットパターンで描かれて成ることを特徴としている。
この構成を採用することによって、マトリクス状の導線を配置したグリッド板が必要なくなり、全体の構造を簡素化でき安価なデジタイザとして提供することができる。また、座標確認用シートを載置できる場所であればどこでも作業を行なうことができるので、机の上などの平面上で作業を行なうこともでき、作業者の肉体的負担をも軽減することができる。
また、原点からの相対的な位置から座標値を割り出さなくとも、選択した位置にある座標値認識表示を読取るだけで、その位置が予め割り振って置いた座標値として特定されるので、座標値の認識が容易に行なえる。
そして、選択した位置の縦線および横線のバーコードまたはビットパターンを撮影して読取ることで、この選択した位置の座標値を容易に特定できる。
【0009】
本発明にかかる座標認識用シートによれば、被測定物の平面上の任意の位置を平面上に設定された座標における座標値に変換するデジタイザを使用する際に用いられるシートであって、前記被測定物の任意の位置を所定の座標値に一致させるために座標を認識させるための座標値認識表示が、所定の座標値に対応する所定間隔おきの座標位置に形成され、当該座標認識用シート内での座標値を予め設定して該座標値を各座標値認識表示に割り当てて、各座標値認識表示が各座標値を特定することができるように表示されて成る特定座標値認識表示が形成され、前記特定座標値認識表示として、直交する縦線および横線、または断続的に形成された縦線および断続的に形成された横線が配置されて構成される方眼目盛りにおける、前記各縦線および横線が、それぞれ各縦線の座標値および各横線の座標値を表すバーコードまたはビットパターンで描かれて成ることを特徴としている。
この構成を採用することによって、デジタイザで図面等のデータを座標値に変換することを簡単な構成で容易に行なえる。
また、原点からの相対的な位置から座標値を割り出さなくとも、選択した位置にある座標値認識表示を読取るだけで、その位置が予め割り振って置いた座標値として特定されるので、座標値の認識が容易に行なえる。
さらに、選択した位置の縦線および横線のバーコードまたはビットパターンを撮影して読取ることで、この選択した位置の座標値を容易に特定できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
(第1の実施形態)
まず、図1に基づいてデジタイザの全体構成について説明する。
デジタイザ30は、従来の技術でも説明したように、服飾デザインの原図や地図の原図等の手書きの図面(以下、被測定物という)をデータとして取り込むものである。
デジタイザ30は、被測定物31の任意の位置を選択するカーソル32と、カーソル32がケーブル33で接続されるか、または無線等によってワイヤレス接続されたデジタイザ本体34と、被測定物31の上に載置された透明(完全な透明でなくとも良い)のシートであり、一定の距離を置いて直角に交わる多数の縦線および横線からなるいわゆる方眼目盛りである座標値認識表示36が描かれた座標認識用シート38(以下、単に透明シートという場合がある)とを具備している。
【0011】
カーソル32には、CCDカメラ39が内蔵されている。CCDカメラ39は、透明シート38から透けて見える被測定物31と透明シート38に描かれた座標値認識表示36とを合わせて撮影することができる。撮影した画像データはデジタイザ本体34へ転送される。
デジタイザ本体34には、カーソル32から転送されてきた画像データを受信するインターフェース部41、インターフェース部41から分岐して入力された画像データを表示するモニタ40、インターフェース部41からの画像データを解析して画像内の座標値認識表示36に基づいて、被測定物31の選択された位置を座標値認識表示36上の座標値に変換する変換手段42、および変換手段42によって変換された座標値を記憶するハードディスクまたはROM等の記憶手段43を具備している。変換手段42は、具体的には予め図示しないメモリ内に記憶されている制御プログラムに基づいて所定の処理を実行するCPUとメモリ等から構成されている。
なお、かかるデジタイザ本体34としては、通常に市販されているパーソナルコンピュータを用いることができる。
【0012】
次に、カーソルについて図2および図3に基づいて詳細に説明する。
カーソル32は、作業者が片手で把持して操作しやすいように、中央部分がなだらかに山型に盛り上がった形状をしている。
カーソル32の前方には、上述したようにCCDカメラ39が内蔵されている。CCDカメラ39は、撮影方向が前方やや下方に斜めになるような方向に取付けられ、被測定物31と透明シート38に描かれた座標値認識表示36とを合わせて撮影する。このCCDカメラ39の取付け角度は可動式になっており、カーソル32に対する撮影位置を可変にするとよい。
【0013】
カーソル32には、前方に突出して光(可視光線以外の赤外線および紫外線を含む)を照射する光照射部46が設けられている。光照射部46は、透明な部材で形成されており、カーソル32内部に設けられている光源(図示せず)から発する光を導き、カーソル32の前方へ照射する。本実施形態の光照射部46は、カーソル32の前方で環状に形成されているが、このような形状に限定されるものではない。
このように光照射部46が通常の可視光線を照射する場合には、被測定物31と透明シート38の座標値認識表示36を明るく照らすので作業者の目の負担を軽くすることができる。
また、光照射部46が赤外線または紫外線を照射可能とした場合には、後述するように透明シート38の座標値認識表示36が赤外線または紫外線を反射する材質のものを採用すれば座標値認識表示36だけを浮かび上がらせて表示できる。ただし、光照射部46が可視光線を照射する場合であっても透明シート38の座標値認識表示36を浮かび上がらせるようにすることもできる。
【0014】
また、カーソル32には、作業者がカーソルボタン44を押す際の目標を定める際に照準として用いられるカーソルポイント48が設けられている。カーソルポイント48は、環状の光照射部46にはめ込まれた透明な板状体47に形成されている。
ただし、カーソルポイント48は必ずしも設けられていなくともよい。このようにカーソルポイント48が設けられていない場合、モニタ40にカーソルポイントが表示されるように設けられる。かかる場合作業者はモニタ40を見ながらカーソル32を操作して選択する位置を見つける。すると、作業者は、実際の被測定物31や座標値認識表示36を直接見ることなく、モニタ40だけを見ながら作業ができる。
【0015】
カーソル32の上面には、カーソルボタン44が取付けられている。カーソルボタン44は、そのときのカーソルポイント48に該当する位置を座標値に変換するようにデジタイザ本体34へ指示する指示信号を出力するために設けられている。
【0016】
次に、座標値認識表示36が描かれた透明シート38について説明する。
透明シート38は、ガラスまたはプラスチックその他の合成樹脂等の材質から成るシートの表面に印刷、金属蒸着、熱加工、機械加工、レーザ加工または薬品加工等の加工によって座標位置が認識出来るような座標値認識表示36が形成されている。
具体的な座標値認識表示36としては、所定間隔おきに配置された直交する縦線および横線が描かれて成る方眼目盛りであることが一般的であるが、該当する各座標位置に点だけを描いてもよく、該当する各座標位置を中心に十字状の印を描いてもよい。
【0017】
上述してきた構成を有するデジタイザの動作について図4に基づいて説明する。図4は透明シート38を上方から見たところを示し、ここで示した横軸をx方向、縦軸をy方向とする。
まず作業者は、作業開始後最初にカーソル32で選択する位置をαに決定し、ここでカーソルボタン44を押したものとする。すると、デジタイザ本体34の変換手段42は、カーソル32からの指示信号に基づき、指示された位置αを座標値の原点(0,0)に設定する。変換手段42は記憶手段43へ設定した座標値を記憶する。
【0018】
次に作業者は、被測定物31の形状に合わせて、次に選択する位置までカーソル32を移動させていく。このとき、デジタイザ本体34の変換手段42では、CCDカメラ39が次の位置へ移動している最中に捉えた座標値認識表示36(方眼目盛り)の原点からの位置を算出していくようにする。
カーソル32の移動終了後、作業者が次に選択すべき位置βでカーソルボタン44を押す。すると、デジタイザ本体34の変換手段42は、カーソル32からの指示信号に基づき、指示された位置βにおいて、カーソル移動中に算出してきた原点からの座標値(5,3)をβの位置として設定し、この値を記憶手段43に記憶する。
【0019】
このように、カーソル32が次に選択する位置へ移動する間、変換手段42が撮影されている画像内の座標値認識表示36の原点からの位置を把握するようにしているので、透明シート38の座標値認識表示36には予め座標値を割り当てておかなくともよく、透明シート38の構成を簡単にすることができ、且つ透明シートを被測定物31上に載置する際の方向を自由にできる。
【0020】
(第2の実施形態)
以下、上述してきた実施形態とは透明シート38の構成が異なる、第2の実施形態について説明する。なお、カーソル32およびデジタイザ本体の構成については図1〜図3に示した通りであるのでここでの説明は省略する。
本実施形態の特徴は、座標値認識表示の各位置に予め特定の座標値を割り当ててあり、カメラで撮影された座標値認識表示からその撮影された位置の座標値を計算等して算出しなくとも即座に認識可能となっている点である。本明細書中ではこのように特定位置を認識可能な座標値認識表示を、特定座標値認識表示と称している。
【0021】
本実施形態の透明シートにおける特定座標値認識表示の例を図5〜図8に基づいて説明する。
図5に示した特定座標値認識表示55は、縦横に所定間隔置きに直線が配置された方眼目盛り状のものである。
この特定座標値認識表示55には、予め横方向に並ぶ直線と縦方向に並ぶ直線にそれぞれ連続する番号を割り当ててあり、両直線が交わる交点の位置が各直線に割り当てられた番号から特定されるように設けられているのである。
図5に示す例では、横方向に並ぶ各直線には左から右へ向かって順にA,B,C,D・・と番号が割り当てられており、横方向の位置(座標値)はこのアルファベットで特定される。一方、縦方向に並ぶ直線には下から上へ向かって順に1,2,3,4・・と番号が割り当てられており、縦方向の位置(座標値)はこの数字で特定される。
したがって、図5において符号50で表される位置は座標値(E,4)として特定される。
【0022】
本発明では、この特定座標値認識表示55のうち任意の1箇所を撮影すればこの撮影した箇所の座標値の特定ができるように設けられている。
すなわち、この透明シート38上の各直線は拡大すると符号52のように各直線の座標位置を示すビットパターンで形成されているのである。本図では、縦に延びるビットパターンが横方向の座標値「E」を表し、横に延びるビットパターンが縦方向の座標値「4」を表している。
したがって、カーソル32のCCDカメラ39が、いずれか任意の位置を撮影したとしても、デジタイザ本体34がこの画像データを読み込み、各座標値を表示しているビットパターンを解析すればカーソル32で指示した位置は容易に座標値に変換できるのである。
【0023】
図6では、特定座標値認識表示55が、縦横に所定間隔置きに直線が配置されているわけでななく、その直線の交点だけに作業者に識別可能な線が形成されているものであって、交点と交点の間には何らの表示もないものである。いいかえると、本図に示す特定座標値認識表示55は、座標位置にのみ十字状の表示54が設けられているものである。
この十字状の表示54も上述した形態と同様に、任意の1箇所を撮影すればこの撮影した箇所の座標値の特定ができるように設けられている。
すなわち、横方向に並ぶ各十字状の表示位置には左から右へ向かって順にA,B,C,D・・と番号が割り当てられており、横方向の位置(座標値)はこのアルファベットで特定される。一方、縦方向に並ぶ各十字状の表示位置には下から上へ向かって順に1,2,3,4・・と番号が割り当てられており、縦方向の位置(座標値)はこの数字で特定される。
【0024】
図6に示す位置xでの十字状の表示54は拡大すると、右側に示すように縦に延びるビットパターンが横方向の座標値「E」を表し、横に延びるビットパターンが縦方向の座標値「4」を表している。
したがって、図6において位置xは座標値(E,4)として特定される。
【0025】
図7の特定座標値認識表示55では、その座標位置にバーコード56が設けられているものである。このバーコード56は、各位置でそれぞれの座標位置を表示しており、任意の1箇所を撮影すればこの撮影した箇所の座標値の特定ができるように設けられている。
すなわち、横方向に並ぶ各バーコード56には左から右へ向かって順にA,B,C,D・・と番号が割り当てられており、横方向の位置(座標値)はこのアルファベットで特定される。一方、縦方向に並ぶ各バーコード56には下から上へ向かって順に1,2,3,4・・と番号が割り当てられており、縦方向の位置(座標値)はこの数字で特定される。
図7に示す位置yでのバーコード56は拡大すると、右側に示すように形成されているものであり、これが座標値(E,4)を表している。
【0026】
なお、上述したバーコードの例としては、図8に示すように2次元バーコード58であってもよい。他の説明は図7で説明したものと同様であるので、ここでは説明を省略する。
このようなバーコード56および2次元バーコード58の大きさとしては、1辺が0.5mm程度であれば、バーコードの内容が識別できると共に、被測定物31を邪魔せずに人間の目にも確実に認識できるので好適である。
【0027】
第2の実施形態の動作例として図7に示した特定座標値認識表示55を採用した透明シート38を用いた場合について、図7に基づいて説明する。
まず作業者は、作業開始後にカーソル32で選択する位置をγに決定し、ここでカーソルボタン44を押したものとする。すると、カーソル32からの指示信号に基づき、デジタイザ本体34の変換手段42は、CCDカメラ39からの映像を処理してこの位置のバーコード56を読取る。この位置γでは予め座標値(B,2)が与えられており、バーコード56には(B,2)と記載されているため、変換手段42は、バーコード56を解析してこの位置γの座標値が(B,2)であると認識する。そして変換手段42は記憶手段43へ認識した座標値を記憶する。
【0028】
次に作業者は、被測定物31の形状に合わせて、次に選択する位置までカーソル32を移動させていく。カーソル32の移動終了後、次に位置δで作業者がカーソルボタン44を押したとする。
このとき、デジタイザ本体34の変換手段42では、位置δにおいて撮影されたバーコード56を読取る。この位置δでは予め座標値(C,4)が与えられており、バーコード56には(C,4)と記載されているため、この位置δの座標値が(C,4)であると認識される。変換手段42は記憶手段43へ認識した座標値を記憶する。
このような動作を繰り返し行なうことで、被測定物31の座標値への変換が容易に行なえるのである。
【0029】
次に、上記第1の実施形態および第2の実施形態の両者に適用可能な透明シート38の構成について説明する。
座標値認識表示36は上述したように赤外線または紫外線が照射されると高コントラスト化されるような性質を持たせるとよい。
以下、赤外線を照射した際に高コントラスト化される透明シート38を具体的にどのようにして製造するか、例を説明する。
まずシートの下に金属めっき板を密着させ、座標値認識表示36のパターンをシートの上方からYAGレーザ等でレーザ照射する。レーザ照射された部分の金属めっき板のめっきは蒸発してシートに蒸着される。そして、金属めっきが蒸着された側と反対側の面には、赤外線を吸収する赤外線吸収フィルムまたは赤外線を吸収する材料でコーティングを施す。
このようにして形成された透明シートを、赤外線吸収側を下面にして(被測定物31と接触する側)作業を行なうことにより、上方から赤外線を照射すれば金属めっきが蒸着して成る座標値認識表示36が強コントラストの画像として認識される。
【0030】
赤外線を照射した際に高コントラスト化される座標値認識表示36の他の製造例を以下に説明する。
シートの材料としてガラスを用い、シートの下に金属板(めっきなし)を密着させ、座標値認識表示36のパターンをシートの上方からYAGレーザ等でレーザ照射する。レーザは金属板で反射し、照射した部分を熱によりガラスをすりガラス状に変化させる。
こうしてすりガラス状に変化した部分に赤外線を反射する反射剤を塗布し、反射剤を塗布した側と反対側の面には、赤外線を吸収する赤外線吸収フィルムまたは赤外線を吸収する材料でコーティングを施す。
このようにして形成された透明シートであっても、赤外線吸収側を下面にして(被測定物31と接触する側)作業を行なうことにより、上方から赤外線を照射すれば反射剤が塗布された座標値認識表示36が強コントラストの画像として認識される。
【0031】
上述してきた2つのケースは、座標値認識表示36自体が強コントラストの画像として認識されるものであった。しかし、座標値認識表示36以外の部分が赤外線等によって強コントラスト化され、座標値認識表示36が光らないことによって座標値認識表示36を画像として認識しやすくすることもできる。
かかる場合には、透明シート38に透明電極層を形成し、座標値認識表示36に該当する部分をエッチング処理などで透明電極層を削除するのである。このようにすれば、座標値認識表示36以外の部分が透明電極によって赤外線の照射で強コントラスト化される。
【0032】
さらに上記第1の実施形態および第2の実施形態の両者に適用可能な透明シート38の構成として、可視光線を照射した場合にも座標値認識表示36が強コントラスト化されるような構成について説明する。
透明シート38としては透明なプラスチックシートを採用し、これにCO2レーザ等でレーザ加工することで座標値認識表示36を形成する。レーザによりプラスチックシートの表面における座標値認識表示36の部分は溝が掘られ、その溝の両脇に溶けたプラスチックが盛り上がるように形成される。
このような構成の透明シート38に可視光線を照射すると、座標値認識表示38として形成した溝および盛り上がり部分では光を乱反射し、座標値認識表示38が高コントラスト化して浮き上がって見えるのである。
【0033】
なお、第1の実施形態および第2の実施形態ともに、記憶手段43内には、座標値に変換した位置における画像データそのものも記憶させるようにしているとよい。
座標置だけでなく、画像データも記憶させておくことによって、本実施形態のデジタイザ30は、被測定物31を座標位置に変換するだけでなく、後に画像データを読み出すことにより選択された位置の修正も可能となる。
また、選択された位置の部分的なスキャナーとしての機能も有することになる。
【0034】
さらに、上述した両実施形態において、カーソル32はカメラ39が内蔵されているものであった。
しかし、図9に示すように、カーソル32にカメラ39が内蔵されていないような構成を採用してもよい。
以下、図9に示したカーソル32について説明する。カーソル32は、カーソルボタン44が設けられているカーソル本体32aと、カーソル本体32aに設けられたカメラ用支柱62と、カメラ用支柱62に保持されたカメラ39とを備えている。
【0035】
カメラ用支柱62は、カーソル本体32aから水平方向に延びる水平部63と、水平部63の先端から上方に延びる鉛直部64とから構成される。
カメラ39は鉛直部64の先端部において、レンズを真下に向けて保持されている。このような構成により、カメラ39は被測定物31と透明シート38を上方から撮影することができる。上方から被測定物31と透明シート38を撮影することで、被測定物31と透明シート38に形成された座標値認識表示36との位置関係の把握を確実化することができる。
【0036】
なお、上述してきた両実施形態では、カーソルとデジタイザ本体とを別体として構成したものであった。しかし、本発明のデジタイザとしては、カーソルとデジタイザ本体とを一体に設けた物であってもよい(図示せず)。
このように、カーソルとデジタイザ本体を一体化して携帯可能とすることによって、より作業者が作業しやすく且つ簡単な構成で安価にすることができる。
【0037】
なお、作業者はモニタ40を見ながら作業をしてもよいし、実際に透明シート38と被測定物31とだけを見ながら(補助的にモニタ40を見る場合も含めて)作業を行なってもどちらでもよい。
【0038】
以上本発明につき好適な実施例を挙げて種々説明したが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を施し得るのはもちろんである。
【0039】
【発明の効果】
本発明に係るデジタイザによれば、導線を配置したグリッド板が必要なくなり、全体の構造を簡素化でき安価なデジタイザとして提供することができる。また、座標確認用シートを載置できる場所であればどこでも作業を行なうことができるので、机の上などの平面上で作業を行なうこともでき、作業者の肉体的負担をも軽減することができる。
また、原点からの相対的な位置から座標値を割り出さなくとも、選択した位置にある座標値認識表示を読取るだけで、その位置が予め割り振って置いた座標値として特定されるので、座標値の認識が容易に行なえる。そして、選択した位置の縦線および横線のバーコードまたはビットパターンを撮影して読取ることで、この選択した位置の座標値を容易に特定できる。
【0040】
また本発明に係る座標認識用シートによれば、デジタイザで図面等のデータを座標値に変換することを簡単な構成で容易に行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るデジタイザの構成を示すブロック図である。
【図2】 カーソル、座標認識用シートおよび被測定物を示す平面図である。
【図3】 図2に示したカーソル、座標認識用シートおよび被測定物を示す側面図である。
【図4】 座標認識用シートの製造工程を説明する説明図である。
【図5】 座標値認識表示の実施形態を示す説明図である。
【図6】 座標値認識表示の他の実施形態を示す説明図である。
【図7】 座標値認識表示の他の実施形態を示す説明図である。
【図8】 座標値認識表示の他の実施形態を示す説明図である。
【図9】 カーソルの他の実施形態を示す説明図である。
【符号の説明】
30 デジタイザ
32 カーソル
32a カーソル本体
33 ケーブル
34 デジタイザ本体
36 座標値認識表示
38 座標認識用シート
38 透明シート
39 カメラ
40 モニタ
41 インターフェース部
42 変換手段
43 記憶手段
44 カーソルボタン
46 光照射部
47 板状体
48 カーソルポイント
54 十字状の表示
55 特定座標値認識表示
56 バーコード
58 2次元バーコード
62 カメラ用支柱
63 水平部
64 鉛直部

Claims (2)

  1. 被測定物の平面上の任意の位置を選択するカーソルと、
    該カーソルによって選択された位置を、平面上に設定された座標における座標値に変換するデジタイザ本体とを有するデジタイザにおいて、
    前記被測定物の上に載置されて用いられ、該被測定物を上方から目視可能な透明または半透明のシートであって、前記被測定物の任意の位置を所定の座標値に一致させるために座標を認識させるための座標値認識表示が、所定の座標値に対応する所定間隔おきの座標位置に形成された座標認識用シートを具備し、
    前記カーソルは、選択する位置の周囲の画像を撮影するカメラを具備し、
    前記デジタイザ本体は、前記カメラで撮影された画像内の前記座標値認識表示に基づいて、被測定物の選択された位置を座標値に変換する変換手段を具備し、
    前記座標認識用シートの座標値認識表示は、
    当該座標認識用シート内での座標値を予め設定して該座標値を各座標値認識表示に割り当てて、各座標値認識表示が各座標値を特定することができるように表示されて成る特定座標値認識表示として形成され、
    前記特定座標値認識表示として、
    直交する縦線および横線、または断続的に形成された縦線および断続的に形成された横線が配置されて構成される方眼目盛りにおける、前記各縦線および横線が、それぞれ各縦線の座標値および各横線の座標値を表すバーコードまたはビットパターンで描かれて成ることを特徴とするデジタイザ。
  2. 被測定物の平面上の任意の位置を平面上に設定された座標における座標値に変換するデジタイザを使用する際に用いられるシートであって、
    前記被測定物の任意の位置を所定の座標値に一致させるために座標を認識させるための座標値認識表示が、所定の座標値に対応する所定間隔おきの座標位置に形成され 当該座標認識用シート内での座標値を予め設定して該座標値を各座標値認識表示に割り当てて、各座標値認識表示が各座標値を特定することができるように表示されて成る特定座標値認識表示が形成され、
    前記特定座標値認識表示として、
    直交する縦線および横線、または断続的に形成された縦線および断続的に形成された横線が配置されて構成される方眼目盛りにおける、前記各縦線および横線が、それぞれ各縦線の座標値および各横線の座標値を表すバーコードまたはビットパターンで描かれて成ることを特徴とする座標認識用シート。
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