JP4165447B2 - 動きベクトル検出装置及び動きベクトル検出プログラム - Google Patents

動きベクトル検出装置及び動きベクトル検出プログラム Download PDF

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Description

本発明は動きベクトル検出装置及び動きベクトル検出プログラムに係り、特に動画像の動き補償予測に必要な動きベクトルを検出する動きベクトル検出装置及び動きベクトル検出プログラムに関する。
MPEG(Moving Picture Experts Group)に代表される動画像の符号化では、フレーム間の相関を用いて符号量を圧縮する動き補償予測符号化が多く用いられる。動き補償予測符号化では、符号化画像と参照画像のブロックの位置関係を示す動きベクトルが必要である。この動きベクトルは、ブロック間の誤差評価値が小さいほど動き補償予測をした際に、符号化効率が向上する。
上記の誤差評価値とは、一般に、ブロックマッチングを用いて、ブロック間の相違を絶対差分和や差分二乗和などで表現した予測誤差や、動きベクトル符号量やDCT(離散コサイン変換:Discrete Cosine Transform)係数符号量に基づいた、符号量換算などで表現したものである。以下、誤差評価値を小さくするための動きベクトル検出装置について説明する。
最も誤差評価値が小さくなる動きベクトル検出装置として、フルサーチを用いた動きベクトル検出装置が知られている。フルサーチは参照フレーム内の探索範囲内のすべての候補点を総当りに調べて、最小の誤差評価値を与える動きベクトルを検出するものである。フルサーチでは、探索範囲内において、必ず最小の誤差評価値を持つ点が検出できる反面、膨大な演算量が必要という課題がある。
そこで、フルサーチの演算量を削減するための1つの方法として、周辺ブロック参照法による動きベクトル検出装置がある。この動きベクトル検出装置は、周辺ブロックの動きベクトルのうち、少なくとも一つを探索初期点として動きベクトルを探索するものである。ここで周辺ブロックとは、符号化対象となっている符号化ブロックに隣接する、既に動きベクトルが求まっているブロックのことである。
周辺ブロック参照法を複数のブロックパターンについて応用した動きベクトル検出装置が従来より知られている(例えば、特許文献1参照)。図6はこの従来の動きベクトル検出装置の一例のブロック図を示す。同図において、従来の動きベクトル検出装置は、参照画像信号を記憶している参照画像メモリ201と、符号化画像信号を記憶している符号化画像メモリ202と、16×16動きベクトル検出手段203と、8×8動きベクトル検出手段204と、16×16MVメモリ205と、モード決定手段206と、動きベクトル出力手段207とから構成されている。
16×16動きベクトル検出手段203は、参照画像信号と符号化画像信号とから、周辺ブロック参照法を用いて、縦横それぞれ16画素(以下、16×16と記す)の動きベクトルを検出し、検出した動きベクトルを誤差評価値と共に、モード決定手段206に供給する。また、検出した動きベクトルは、16×16MVメモリ205に記憶しておく。ここで、周辺ブロック参照法とは、周辺ブロックの動きベクトルのうち、少なくとも一つを探索初期点とし、探索初期点から±数画素の範囲を動きベクトル探索するものである。
8×8動きベクトル検出手段204は、参照画像信号と符号化画像信号とから、16×16のブロックを周辺ブロックとした周辺ブロック参照法を用いて、縦横それぞれ8画素(以下、8×8と記す)の動きベクトルを検出し、検出した動きベクトルを誤差評価値と共に、モード決定手段206に供給する。16×16MVメモリ205は、16×16動きベクトル検出手段203で検出された動きベクトルを記憶している。
モード決定手段206は、16×16動きベクトル検出手段203から16×16動きベクトルとその誤差評価値が、8×8動きベクトル検出手段204から8×8動きベクトルとその誤差評価値がそれぞれ入力され、誤差評価値の小さい方の動きベクトルを動きベクトル出力手段207に供給する。動きベクトル出力手段207は、決定した動きベクトルを、外部に出力するものである。
次に、図6に示した従来の動きベクトル検出装置の動作について、図7のフローチャート等を用いて説明する。まず、図8に示すように、符号化16×16ブロック305の周辺ブロックを、16×16ブロック301〜304と定義する。ただし、周辺ブロックの定義はこれに限らず、既に動きベクトルが求まっている16×16ブロックであり、符号化ブロックに隣接していればよい。
このように定義された周辺ブロックの動きベクトルから、誤差評価値が最小となる点を検出し、その点を探索初期点とする(図7のステップS101)。そして、探索初期点を中心に±数画素の範囲で誤差評価値が最小となる点を検出し、16×16動きベクトルを決定する(図7のステップS102)。±数画素の範囲は一般には±2画素程度である。続いて、検出した16×16動きベクトルを16×16MVメモリ205に記憶する(図7のステップS103)。
次に、図9に示すように、符号化8×8ブロック405の周辺ブロックを、16×16ブロック305と同じように、16×16ブロック401〜404と定義する。このように定義された周辺ブロックの動きベクトルと、符号化8×8ブロック405と同位置の16×16ブロック305の動きベクトルとから、誤差評価値が最小となる点を検出し、その点を探索初期点とする(図7のステップS105)。そして、探索初期点を中心に±数画素の範囲で誤差評価値が最小となる点を検出し、8×8動きベクトルを決定する(図7のステップS106)。
同様に、符号化8×8ブロック406〜408についても、それぞれ周辺ブロックを16×16ブロック301〜304と定義し、動きベクトルをステップS105及びS106に基づき検出する(図7のステップS104)。
次に、16×16動きベクトルと8×8動きベクトルが検出されたので、16×16動きベクトルの誤差評価値と、8×8動きベクトルの誤差評価値を比較する(図7のステップS107)。ここで、8×8動きベクトルの誤差評価値は、符号化8×8ブロック405〜408の4つのブロックの和であることに気をつける。誤差評価値を比較した結果、16×16動きベクトルの誤差評価値の方が小さいかどうか判定する(図7のステップS108)。16×16動きベクトルの誤差評価値の方が小さい場合は、16×16動きベクトルを動きベクトルに決定し(図7のステップS109)、8×8動きベクトルの誤差評価値の方が小さい場合は、8×8動きベクトルを動きベクトルに決定する(図7のステップS110)。
なお、上記の説明では16×16ブロックと8×8ブロックについての例を示したが、複数のブロックパターンはこれに限らない。例えば、16×8ブロック、8×16ブロック、8×4ブロック、4×8ブロック、4×4ブロックなどであっても同様の手順で動きベクトルを検出できる。
特開平11−69358号公報
このように、従来の動きベクトル検出装置では、周辺ブロック参照法を用いて複数のブロックパターンの動きベクトルを検出する際に、小ブロック(8×8)の動きベクトルを検出する時の周辺ブロック参照の時に、大ブロック(16×16)の動きベクトルを周辺ブロックの動きベクトルとして参照していたため、小ブロックの動きベクトルが大ブロックの動きベクトルと近い動きベクトルになってしまい、小ブロックが選択されるような動きがとらえられず、結果として符号化効率が低下してしまう。
また、大ブロックの動きベクトルを周辺ブロックの動きベクトルとして参照してしまうと、探索初期点の精度が悪くなってしまい、探索初期点を基準とした第二の探索において、探索範囲を広くとらなくてはならず、演算量が増加する。更に、大ブロックの動きベクトルを周辺ブロックの動きベクトルとして参照するためには、大ブロックの動きベクトルが検出されていなければならず、大ブロックと小ブロックの動きベクトル検出の並列化処理が難しいという課題がある。
本発明は以上の点に鑑みなされたもので、周辺ブロック参照法を用いて複数のブロックパターンの動きベクトルを検出する際に、大ブロックでは検出できない動きを検出し得、もって符号化効率を向上し得る動きベクトル検出装置及び動きベクトル検出プログラムを提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、動きベクトル検出の並列化処理による高速処理が可能な動きベクトル検出装置及び動きベクトル検出プログラムを提供することにある。
上記の目的を達成するため、第1の発明の動きベクトル検出装置は、符号化対象画像信号の動き補償予測符号化で必要となる、符号化対象画像信号と参照画像信号との各ブロックの相対位置関係を示す動きベクトルを検出する動きベクトル検出装置において、符号化対象となっている第1のブロックサイズの符号化ブロックに隣接する、既に動きベクトルが求められている第1のブロックサイズの周辺ブロックの動きベクトルから誤差評価値が最小となる画素を第1の探索初期点として決定した後、参照画像信号においてその第1の探索初期点を中心とする第1の所定の画素数範囲内で誤差評価値が最小となる画素をブロックマッチングにより検出することで、第1のブロックサイズの符号化ブロックの第1の動きベクトルを検出すると共に、その第1の動きベクトルに対応した第1の誤差評価値を求める第1の動きベクトル検出手段と、符号化対象となっている第1のブロックサイズよりも小なる第2のブロックサイズの符号化ブロックに隣接する、既に動きベクトルが求められている第2のブロックサイズの周辺ブロック動きベクトルと、第2のブロックサイズの符号化ブロックと同位置の第1のブロックサイズの符号化ブロックの動きベクトルとから、誤差評価値が最小となる画素を第2の探索初期点として決定した後、参照画像信号においてその第2の探索初期点を中心とする第2の所定の画素数範囲内で誤差評価値が最小となる画素をブロックマッチングにより検出することで、第2のブロックサイズの符号化ブロックの第2の動きベクトルを検出すると共に、その第2の動きベクトルに対応した第2の誤差評価値を求める第2の動きベクトル検出手段と、第1のブロックサイズ単位で、第1のブロックサイズと同じサイズとなる数分の第2のブロックサイズの各符号化ブロックそれぞれの第2の動きベクトルに対応した第2の誤差評価値の和と、第1の誤差評価値とを比較し、第1の誤差評価値の方が小である場合は第1の動きベクトルを、第2の誤差評価値の和の方が小である場合は第2の動きベクトルをそれぞれ検出すべき動きベクトルとして決定する動きベクトル決定手段とを有することを特徴とする。
また、上記の目的を達成するため、第2の発明の動きベクトル検出プログラムは、上記の第1の発明の動きベクトル検出装置を構成する各手段を、コンピュータにより機能させるためのプログラムとしたことを特徴とする。
上記の第1及び第2の発明では、第1のブロックサイズよりも小ブロックサイズの第2のブロックサイズの符号化ブロックの動きベクトルを、周辺ブロック参照法を用いて検出する際に、第2のブロックサイズの周辺ブロックの動きベクトルを参照するようにしたため、第1のブロックサイズの周辺ブロックで検出できなかった動きベクトルを、探索初期点候補とすることができる。
また、上記の第1及び第2の発明では、第1のブロックサイズよりも小ブロックサイズの第2のブロックサイズの符号化ブロックの動きベクトルを、周辺ブロック参照法を用いて検出する際に、周辺ブロックの動きベクトルとして第1のブロックサイズのブロックの動きベクトルを参照しないようにできる。
本発明によれば、第1のブロックサイズよりも小ブロックサイズの第2のブロックサイズの符号化ブロックの動きベクトルを、符号化対象となっている第2のブロックサイズの符号化ブロックに隣接する、既に動きベクトルが求められている第2のブロックサイズの周辺ブロックの各動きベクトルと、第2のブロックサイズの符号化ブロックと同位置の第1のブロックサイズの符号化ブロックの動きベクトルとを用いることで、第1のブロックサイズの周辺ブロックで検出できなかった動きベクトルを、探索初期点候補とすることができるようにしたため、第1のブロックサイズの周辺ブロックでは検出できない動きが捉えられ、符号化効率を向上できる。
また、本発明によれば、第2のブロックサイズの周辺ブロックの動きベクトルを参照するようにしているため、探索初期点の精度が良くなり、探索初期点を基準とした第二の探索において、探索範囲が狭くて済み、演算量を削減できる。
更に、本発明によれば、第1のブロックサイズよりも小ブロックサイズの第2のブロックサイズの符号化ブロックの動きベクトルを、周辺ブロック参照法を用いて検出する際に、周辺ブロックの動きベクトルとして第1のブロックサイズのブロックの動きベクトルを必要としないようにすることもできるため、第1のブロックサイズの符号化ブロックと第2のブロックサイズの符号化ブロックの両動きベクトル検出の並列化処理が可能であり、上記の演算量削減とあいまって、従来よりも大幅に高速な処理ができる。
次に、本発明の実施の形態について、図面と共に説明する。図1は本発明になる動きベクトル検出装置の一実施の形態のブロック図を示す。同図に示すように、本実施の形態の動きベクトル検出装置は、符号化画像信号の動き補償予測符号化で必要となる、符号化画像信号と参照画像信号の各ブロックの相対位置関係を示す動きベクトルを検出する動きベクトル検出装置であり、参照画像信号を記憶している参照画像メモリ101と、符号化画像信号を記憶している符号化画像メモリ102と、16×16動きベクトル検出手段103と、8×8動きベクトル検出手段104と、16×16MVメモリ105と、8×8MVメモリ106と、モード決定手段107と、動きベクトル出力手段108とから構成されている。
16×16動きベクトル検出手段103は、参照画像信号と符号化画像信号とから、周辺ブロック参照法を用いて16×16動きベクトルを検出し、検出した動きベクトルを誤差評価値と共にモード決定手段107に供給する。8×8動きベクトル検出手段104は、参照画像信号と符号化画像信号とから、8×8ブロックを周辺ブロックとして、周辺ブロック参照法を用いて8×8動きベクトルを検出し、検出した動きベクトルを誤差評価値と共にモード決定手段107に供給する。
16×16MVメモリ105は、16×16動きベクトル検出手段103で検出された動きベクトルを記憶している。8×8MVメモリ106は、8×8動きベクトル検出手段104で検出された動きベクトルを記憶するメモリであり、本実施の形態ではこの8×8MVメモリ106を有する点に特徴がある。
モード決定手段107は、16×16動きベクトル検出手段103から16×16動きベクトルとその誤差評価値が入力されると共に、8×8動きベクトル検出手段104から8×8動きベクトルとその誤差評価値が入力され、2つの入力誤差評価値を比較し、誤差評価値の小さい方の動きベクトルを動きベクトル出力手段108に供給する。動きベクトル出力手段108は、決定した動きベクトルを外部に出力する。
次に、本実施の形態の動作について、図2のフローチャート等を用いて説明する。図1において、MPEG方式により圧縮符号化されるべき動画像信号である符号化画像信号は、符号化画像メモリ102に供給されて記憶される。一方、参照画像信号が参照画像メモリ101に供給されて記憶される。この参照画像信号は、符号化される前の画像信号でも、符号化された後の画像信号のどちらでもよい。
16×16動きベクトル検出手段103は、参照画像メモリ101から読み出された参照画像信号と、符号化画像メモリ102から読み出された符号化画像信号とに基づき、周辺ブロックの動きベクトル(MV)から、誤差評価値が最小となる点(画素)を検出し、その点を探索初期点とする(図2のステップS201)。ここで、図8に示した符号化画像信号の各々16×16のブロック301〜305は、一般には動きベクトルをブロック301、302、303、304、305の順で求めるので、ブロック305を符号化対象としてその動きベクトルを探索する際には、既に動きベクトルが求められているブロック301〜304を上記の周辺ブロックと定義する。ただし、周辺ブロックの定義はこれに限らず、既に動きベクトルが求まっている16×16ブロックであり、符号化ブロックに隣接していればよい。
続いて、16×16動きベクトル検出手段103は、探索初期点を中心に±数画素の範囲で誤差評価値が最小となる点(画素)を検出し、16×16動きベクトルを決定する(図2のステップS202)。±数画素の範囲は一般には±2画素程度である。16×16動きベクトル検出手段103は、検出した16×16動きベクトルを16×16MVメモリ105に記憶する(図2のステップS203)。ここまでの動作は従来の動きベクトル検出動作と全く同じである。
次に、8×8動きベクトル検出手段104が、参照画像メモリ101から読み出された参照画像信号と、符号化画像メモリ102から読み出された符号化画像信号とに基づき、8×8動きベクトルを決定するが、この部分の動作が従来と異なる。
ここで、図3に示すように、符号化画像信号の各々8×8のブロック501〜510のうち、一般には動きベクトルをブロック501、502、503、504、505、507、508、506、509、510の順で求めるので、ブロック507を符号化対象としてその動きベクトルを探索する際には、ブロック507に隣接し、かつ、既に動きベクトルが求められている8×8ブロック501〜503と505を周辺ブロックとして定義する。ただし、周辺ブロックの定義はこれに限らず、既に動きベクトルが求まっている8×8ブロックであり、符号化ブロックに隣接していればよい。
8×8動きベクトル検出手段104は、8×8ブロック507を符号化対象としてその動きベクトルを探索する際には、このように定義され、8×8MVメモリ106から読み出した周辺ブロック501〜503、505の各動きベクトルと、ステップS203で16×16MVメモリ105に記憶した符号化対象の8×8ブロック507と同位置の16×16ブロック305の動きベクトルとから、誤差評価値が最小となる点を検出し、その点を探索初期点とする(図2のステップS205)。
すなわち、上記のステップS205においては、8×8動きベクトル検出手段104は、8×8MVメモリ106から読み出した周辺ブロック501、502、503、505の各動きベクトルを図4にMV1、MV2、MV3、MV4で示すものとすると、これら動きベクトルMV1〜MV4と、16×16ブロック305の動きベクトルMV0とのブロックマッチングを行い、誤差評価値を求める。この誤差評価値は、例えば絶対差分和である。そして、誤差評価値を求めた点(画素)の中から、誤差評価値が最小となる点(画素)を検出し、その点を探索初期点に決定する。
続いて、8×8動きベクトル検出手段104は、図5に示すように、上記の探索初期点を中心に±数画素の範囲内のすべての点(画素)に対してブロックマッチングを行い、誤差評価値を求め、その中の誤差評価値が最小となる点を検出して、符号化対象の8×8ブロック507の8×8動きベクトルを決定し(図2のステップS206)、決定した8×8動きベクトルを8×8MVメモリ106に記憶する(図2のステップS207)。
同様に、8×8動きベクトル検出手段104は、上記に続いて図3に示す8×8ブロック508を符号化対象としたときは、周辺ブロックを8×8ブロック502〜504、507と定義し、8×8MVメモリ106から読み出した周辺ブロック502〜504、507の各動きベクトルと、符号化対象の8×8ブロック508と同位置の、16×16MVメモリ105から読み出した16×16ブロック305の動きベクトルとに基づいて、ステップS205〜S206により動きベクトルを検出する(図2のステップS204)。
図3に示す8×8ブロック509を符号化対象としたときも、上記と同様に、周辺ブロックを8×8ブロック505〜508と定義し、ステップS205〜S206により動きベクトルを検出する。更に、図3に示す8×8ブロック510を符号化対象としたときは、上記と同様に、周辺ブロックを8×8ブロック507〜509と定義し、ステップS205〜S206により動きベクトルを検出する。そして、8×8動きベクトル検出手段104は、ステップS205〜S206で決定した8×8動きベクトルを8×8MVメモリ106に記憶する(図2のステップS207)。
このように、本実施の形態では、小ブロック(8×8)の動きベクトルを検出・決定する際に、8×8MVメモリ106にそれ以前に決定されて記憶されている小ブロックの動きベクトルを、符号化対象の小ブロックの周辺ブロックの動きベクトルとして読み出して参照するようにしたため、大ブロック(16×16)で検出できなかった動きベクトルが、探索初期点候補となるので、大ブロックでは検出できない動きが捉えられ、符号化効率が向上する。
ステップS204(S205〜S207)以降の処理は、従来の動きベクトル検出動作と全く同じである。すなわち、上記のようにして、16×16動きベクトル検出手段103により検出された16×16動きベクトルとその誤差評価値がモード決定手段107に供給される一方、8×8動きベクトル検出手段104により検出された8×8動きベクトルとその誤差評価値がモード決定手段107に供給されるので、モード決定手段107は、16×16動きベクトルの誤差評価値と8×8動きベクトルの誤差評価値とを、大ブロック(16×16)単位で比較する(図2のステップS208)。ここで、8×8動きベクトルの誤差評価値は、符号化8×8ブロック507〜510の4つのブロックの和であることに気をつける。
モード決定手段107は、誤差評価値を比較した結果、16×16動きベクトルの誤差評価値の方が小さいかどうか判定する(図2のステップS209)。16×16動きベクトルの誤差評価値の方が小さい場合は、16×16動きベクトルを動きベクトルに決定し(図2のステップS210)、8×8動きベクトルの誤差評価値の方が小さい場合は、8×8動きベクトルを動きベクトルに決定する(図2のステップS211)。このようにして、モード決定手段107により決定された動きベクトルは、動きベクトル出力手段108を介して本機の外部へ出力される。
なお、上記の説明では16×16ブロックと8×8ブロックについての例を示したが、複数のブロックパターンはこれに限らない。例えば、16×8ブロック、8×16ブロック、8×4ブロック、8×8ブロックであっても同様の手順で動きベクトルを検出できる。
このように、本実施の形態では、小ブロック(8×8)の動きベクトルを検出する際に、小ブロックの動きベクトルを周辺ブロックの動きベクトルとして参照することによって、大ブロック(16×16)で検出できなかった動きベクトルを、探索初期点候補とすることができるので、大ブロックでは検出できない動きが捉えられ、符号化効率が向上する。
更に、本実施の形態では、小ブロックの動きベクトルを周辺ブロックの動きベクトルとして参照することで、探索初期点の精度が良くなり、探索初期点を基準とした第二の探索において、探索範囲が狭くて済み、演算量が削減される。
なお、本発明は、上記した動きベクトル検出装置の機能をコンピュータに実現させるためのプログラムを含むものである。このプログラムは、記録媒体から読みとられてコンピュータに取り込まれてもよいし、通信ネットワークを介して伝送されてコンピュータに取り込まれてもよい。
本発明の動きベクトル検出装置の一実施の形態のブロック図である。 本発明の動きベクトル検出装置の一実施の形態の動作説明用フローチャートである。 本発明装置の8×8動きベクトル検出の際の周辺ブロックの説明図である。 8×8動きベクトル検出の際の探索初期点の決定方法の一例の説明図である。 8×8動きベクトルの決定方法の一例の説明図である。 従来の動きベクトル検出装置の一例のブロック図である。 従来の動きベクトル検出装置の一例のフローチャートである。 16×16動きベクトル検出の際の周辺ブロックの説明図である。 従来装置の8×8動きベクトル検出の際の周辺ブロックの説明図である。
符号の説明
101 参照画像メモリ
102 符号化画像メモリ
103 16×16動きベクトル検出手段
104 8×8動きベクトル検出手段
105 16×16MVメモリ
106 8×8MVメモリ
107 モード決定手段
108 動きベクトル出力手段

Claims (2)

  1. 符号化対象画像信号の動き補償予測符号化で必要となる、前記符号化対象画像信号と参照画像信号との各ブロックの相対位置関係を示す動きベクトルを検出する動きベクトル検出装置において、
    符号化対象となっている第1のブロックサイズの符号化ブロックに隣接する、既に動きベクトルが求められている前記第1のブロックサイズの周辺ブロックの動きベクトルから誤差評価値が最小となる画素を第1の探索初期点として決定した後、前記参照画像信号においてその第1の探索初期点を中心とする第1の所定の画素数範囲内で誤差評価値が最小となる画素をブロックマッチングにより検出することで、前記第1のブロックサイズの符号化ブロックの第1の動きベクトルを検出すると共に、その第1の動きベクトルに対応した第1の誤差評価値を求める第1の動きベクトル検出手段と、
    符号化対象となっている前記第1のブロックサイズよりも小なる第2のブロックサイズの符号化ブロックに隣接する、既に動きベクトルが求められている前記第2のブロックサイズの周辺ブロック動きベクトルと、前記第2のブロックサイズの符号化ブロックと同位置の前記第1のブロックサイズの符号化ブロックの動きベクトルとから、誤差評価値が最小となる画素を第2の探索初期点として決定した後、前記参照画像信号においてその第2の探索初期点を中心とする第2の所定の画素数範囲内で誤差評価値が最小となる画素をブロックマッチングにより検出することで、前記第2のブロックサイズの符号化ブロックの第2の動きベクトルを検出すると共に、その第2の動きベクトルに対応した第2の誤差評価値を求める第2の動きベクトル検出手段と、
    前記第1のブロックサイズ単位で、前記第1のブロックサイズと同じサイズとなる数分の前記第2のブロックサイズの各符号化ブロックそれぞれの前記第2の動きベクトルに対応した前記第2の誤差評価値の和と、前記第1の誤差評価値とを比較し、前記第1の誤差評価値の方が小である場合は前記第1の動きベクトルを、前記第2の誤差評価値の和の方が小である場合は前記第2の動きベクトルをそれぞれ検出すべき動きベクトルとして決定する動きベクトル決定手段と
    を有することを特徴とする動きベクトル検出装置。
  2. 符号化対象画像信号の動き補償予測符号化で必要となる、前記符号化対象画像信号と参照画像信号との各ブロックの相対位置関係を示す動きベクトルをコンピュータに検出させる動きベクトル検出プログラムにおいて、
    前記コンピュータを、
    符号化対象となっている第1のブロックサイズの符号化ブロックに隣接する、既に動きベクトルが求められている前記第1のブロックサイズの周辺ブロックの動きベクトルから誤差評価値が最小となる画素を第1の探索初期点として決定した後、前記参照画像信号においてその第1の探索初期点を中心とする第1の所定の画素数範囲内で誤差評価値が最小となる画素をブロックマッチングにより検出することで、前記第1のブロックサイズの符号化ブロックの第1の動きベクトルを検出すると共に、その第1の動きベクトルに対応した第1の誤差評価値を求める第1の動きベクトル検出手段と、
    符号化対象となっている前記第1のブロックサイズよりも小なる第2のブロックサイズの符号化ブロックに隣接する、既に動きベクトルが求められている前記第2のブロックサイズの周辺ブロック動きベクトルと、前記第2のブロックサイズの符号化ブロックと同位置の前記第1のブロックサイズの符号化ブロックの動きベクトルとから、誤差評価値が最小となる画素を第2の探索初期点として決定した後、前記参照画像信号においてその第2の探索初期点を中心とする第2の所定の画素数範囲内で誤差評価値が最小となる画素をブロックマッチングにより検出することで、前記第2のブロックサイズの符号化ブロックの第2の動きベクトルを検出すると共に、その第2の動きベクトルに対応した第2の誤差評価値を求める第2の動きベクトル検出手段と、
    前記第1のブロックサイズ単位で、前記第1のブロックサイズと同じサイズとなる数分の前記第2のブロックサイズの各符号化ブロックそれぞれの前記第2の動きベクトルに対応した前記第2の誤差評価値の和と、前記第1の誤差評価値とを比較し、前記第1の誤差評価値の方が小である場合は前記第1の動きベクトルを、前記第2の誤差評価値の和の方が小である場合は前記第2の動きベクトルをそれぞれ検出すべき動きベクトルとして決定する動きベクトル決定手段と
    して機能させることを特徴とする動きベクトル検出プログラム。
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