JP4161703B2

JP4161703B2 - Passenger leg protection device

Info

Publication number: JP4161703B2
Application number: JP2002364012A
Authority: JP
Inventors: 浩通 ▼吉▲川; 和宏安部
Original assignee: Takata Corp
Current assignee: Takata Corp
Priority date: 2002-12-16
Filing date: 2002-12-16
Publication date: 2008-10-08
Anticipated expiration: 2022-12-16
Also published as: JP2004196025A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等の車両の前方衝突時に脚部がインストルメントパネル等に当ることを防止するための乗員脚部保護装置に係り、特に座席に座った乗員の脚部の前方に展開するエアバッグを有した乗員脚部保護装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
自動車の座席に座った乗員の脚部の前方に展開するエアバッグを有した乗員脚部保護装置として、特開平１０−３１５８９４号公報には、エアバッグが膝の前方に膨張し、次いで脛に沿って甲付近にまで展開するよう構成したものが記載されている。
【０００３】
【特許文献１】
特開平１０−３１５８９４号公報
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
上記特開平１０−３１５８９４号公報では、エアバッグが足首ないし甲付近に達する前に足首又は甲が前方移動してダッシュパネル等に当る可能性がある。
【０００５】
本発明は、足首ないし甲を早期に拘束することができる乗員脚部保護装置を提供することを目的とするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明（請求項１）の乗員脚部保護装置は、車両座席に座った乗員の脚部の前方に展開するエアバッグ（１４’）と、該エアバッグを膨張させるためのインフレータ（１６’）と、該エアバッグを収容するケース（１２Ｃ）とを有した乗員脚部保護装置において、該エアバッグ（１４’）は、足首ないし甲の前方にのみ展開するアンクル部（１４Ａ’）と、膝の前方にのみ展開するニー部（１４Ｂ’）と、該アンクル部とニー部とを連通するダクト部（１４Ｃ）とを一体に有した一袋体よりなり、実質的に乗員脚部の足首ないし甲の前方と膝の前方とにのみ展開するものであり、該エアバッグ（１４’）は、該エアバッグの前面側を構成する略長方形のフロントパネル（１４ａ）と、後面側を構成する、該フロントパネルとほぼ同形状のリヤパネル（１４ｂ）とを重ね合わせ、これらの周縁部同士を第１の結合線（２４）に沿って周回するように結合することにより袋状とされていると共に、該フロントパネル（１４ａ）及びリヤパネル（１４ｂ）の左右の側辺の上下方向中間付近からそれぞれこれらの中央側に入り込むように形成された第２の結合線（２６，２８）によって該フロントパネル（１４ａ）とリヤパネル（１４ｂ）とを結合することにより、エアバッグ（１４’）内が前記アンクル部（１４Ａ’）、ニー部（１４Ｂ’）及びダクト部（１４Ｃ）に分画されてなるものであり、該ダクト部（１４Ｃ）の後面に設けられたインフレータ用開口（２２）内に前記インフレータ（１６’）の先端側が挿入されており、該第２の結合線（２６，２８）は、それぞれ、一辺が上下方向に延在し、他の二辺が該フロントパネル（１４ａ）及びリヤパネル（１４ｂ）の上辺及び下辺と平行に左右方向に延在した略コ字型の輪郭を有しており、上下方向に延在した該一辺同士がフロントパネル（１４ａ）とリヤパネル（１４ｂ）の左右方向中間付近において互いに向い合うように配設され、該一辺同士の間が前記ダクト部（１４Ｃ）となっており、前記第１の結合線（２４）と、第２の結合線（２６，２８）とによって囲まれたエアバッグ（１４’）の非膨張領域（１４Ｄ）には、それぞれ、固着具（３０）を挿通させるための孔（３２）が設けられており、この孔（３２）を介して該固着具（３０）が前記ケース（１２Ｃ）に締め込まれることにより、該非膨張領域（１４Ｄ）が該ケース（１２Ｃ）に留め付けられていることを特徴とするものである。
【０００７】
本発明（請求項２）の乗員脚部保護装置は、車両座席に座った乗員の脚部の前方に展開するエアバッグと、該エアバッグを膨張させるためのインフレータと、該エアバッグを収容するケースとを有した乗員脚部保護装置において、該エアバッグは、足首ないし甲の前方にのみ展開するアンクルバッグ（１４Ａ）と、該アンクルバッグ（１４Ａ）とは別体であり、膝の前方にのみ展開するニーバッグ（１４Ｂ）とで構成されており、インストルメントパネル（３）の裏側にアンクルバッグ用ケース（１２Ａ）とニーバッグ用ケース（１２Ｂ）とが設置されており、該アンクルバッグ用ケース（１２Ａ）内に該アンクルバッグ（１４Ａ）が折り畳まれた状態で収容され、該ニーバッグ用ケース（１２Ｂ）内に該ニーバッグ（１４Ｂ）が折り畳まれた状態で収容されており、該ニーバッグ（１４Ｂ）を車両幅方向に貫通するようにインフレータ（１６）が設けられており、該アンクルバッグ（１４Ａ）とニーバッグ（１４Ｂ）とはダクト（２０）によって連通されており、該ダクト（２０）の一端は、該ニーバッグ用ケース（１２Ｂ）を貫通して該ニーバッグ（１４Ｂ）内に挿入されると共に、該インフレータ（１６）のガス噴出部の一部に接続されており、該ダクト（２０）の他端は、該アンクルバッグ用ケース（１２Ａ）を貫通して該アンクルバッグ（１４Ａ）内に挿入されていることを特徴とするものである。
【０００８】
本発明（請求項３）の乗員脚部保護装置は、車両座席に座った乗員の脚部の前方に展開するエアバッグと、該エアバッグを膨張させるためのインフレータと、該エアバッグを収容するケースとを有した乗員脚部保護装置において、該エアバッグは、足首ないし甲の前方にのみ展開するアンクルバッグ（１４Ａ）と、該アンクルバッグ（１４Ａ）とは別体であり、膝の前方にのみ展開するニーバッグ（１４Ｂ）とで構成されており、インストルメントパネル（３）の裏側にアンクルバッグ用ケース（１２Ａ）とニーバッグ用ケース（１２Ｂ）とが設置されており、該アンクルバッグ用ケース（１２Ａ）内に該アンクルバッグ（１４Ａ）が折り畳まれた状態で収容され、該ニーバッグ用ケース（１２Ｂ）内に該ニーバッグ（１４Ｂ）が折り畳まれた状態で収容されており、該アンクルバッグ（１４Ａ）を車両幅方向に貫通するようにインフレータ（１６）が設けられており、該アンクルバッグ（１４Ａ）とニーバッグ（１４Ｂ）とはダクト（２０）によって連通されており、該ダクト（２０）の一端は該アンクルバッグ用ケース（１２Ａ）を貫通してアンクルバッグ（１４Ａ）内に挿入されると共に、該インフレータ１６のガス噴出部の一部に接続されており、該ダクト（２０）の他端は、該ニーバッグ用ケース（１２Ｂ）を貫通して該ニーバッグ（１４Ｂ）内に挿入されていることを特徴とするものである。
【０００９】
本発明（請求項４）の乗員脚部保護装置は、車両座席に座った乗員の脚部の前方に展開するエアバッグと、該エアバッグを膨張させるためのインフレータと、該エアバッグを収容するケースとを有した乗員脚部保護装置において、該エアバッグは、足首ないし甲の前方にのみ展開するアンクルバッグ（１４Ａ）と、該アンクルバッグ（１４Ａ）とは別体であり、膝の前方にのみ展開するニーバッグ（１４Ｂ）とで構成されており、インストルメントパネル（３）の裏側にアンクルバッグ用ケース（１２Ａ）とニーバッグ用ケース（１２Ｂ）とが設置されており、該アンクルバッグ用ケース（１２Ａ）内に該アンクルバッグ（１４Ａ）が折り畳まれた状態で収容され、該ニーバッグ用ケース（１２Ｂ）内に該ニーバッグ（１４Ｂ）が折り畳まれた状態で収容されており、該アンクルバッグ（１４Ａ）とニーバッグ（１４Ｂ）とはダクト（２０）によって連通されており、該ダクト（２０）の一端は、該アンクルバッグ用ケース（１２Ａ）を貫通して該アンクルバッグ（１４Ａ）内に挿入されており、該ダクト（２０）の他端は該ニーバッグ用ケース（１２Ｂ）を貫通して該ニーバッグ（１４Ｂ）内に挿入されており、該ダクト（２０）の途中部分に設けられたインフレータ取付部（２０ａ）に該インフレータ（１６）が取り付けられており、該インフレータ（１６）からのガスが該インフレータ取付部（２０ａ）を介して該ダクト（２０）内に導入可能とされていることを特徴とするものである。
【００１０】
かかる乗員脚部保護装置にあっては、エアバッグが足首ないし甲を早期に拘束し、該足首ないし甲がダッシュパネル等に当ることが防止される。
【００１１】
また、この乗員脚部保護装置にあっては、乗員の脚部は下端側（足首ないし甲付近）と上端側（膝付近）との２箇所がエアバッグで受承されるので、両者の間の脛付近は直接にエアバッグに受承されなくても前方移動が防止される。従って、足首ないし甲付近と膝付近との合計２領域にのみエアバッグを膨張させるだけで乗員脚部の前方移動が防止される。このように脛付近のエアバッグ受承を省略することにより、エアバッグの全体の容積が少なくて足りるようになり、小出力のインフレータを用いる場合でもエアバッグを早期に膨張させることが可能となる。
【００１２】
請求項２ないし４では、エアバッグは、足首ないし甲の前方にのみ展開するアンクルバッグと、該アンクルバッグとは別体であり、膝の前方にのみ展開するニーバッグとで構成されている。かかる構成によると、アンクルバッグとニーバッグとを個別に配置でき、各バッグの配置自由度が高いものとなる。
【００１３】
請求項１では、エアバッグは、足首ないし甲の前方にのみ展開するアンクル部と、膝の前方にのみ展開するニー部とを一体に有した一袋体よりなる。かかる構成によると、エアバッグが一袋体よりなるため、エアバッグを収容するリテーナが１個で足りるようになり、乗員脚部保護装置の車両への取付が簡単になる。
【００１４】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して実施の形態及び参考例について説明する。第１図は参考例に係る乗員脚部保護装置を示す縦断面図であり、（ａ）図はエアバッグ膨張前の状況を示し、（ｂ）図はエアバッグ膨張時の状況を示している。
【００１５】
フロアパネル１上に座席２が設置され、該座席２の前方にインストルメントパネル３が設置されている。インストルメントパネル３は、該座席２のシートクッション前部に接近するように、車両室内に凸曲した形状となっている。このインストルメントパネル３の下端部とフロアパネル１の前端部とを連絡するようにダッシュパネル４が設けられている。該ダッシュパネル４は、該脚部の爪先付近と対面するように該フロアパネル１の前端部から略上方に起立している。
【００１６】
インストルメントパネル３の下部の、乗員脚部の甲ないし足首と対面する高さ付近に開口３ａが設けられている。この開口３ａに臨むようにして乗員脚部保護装置１０が該インストルメントパネル３の裏側に設置されている。この乗員脚部保護装置１０は、前面（乗員側の面）が開放したリテーナとしてのケース１２と、折り畳まれた状態で該ケース１２内に収容されたエアバッグ１４と、該エアバッグ１４を膨張させるためのインフレータ１６とを有している。該ケース１２は、前面の開放部が該開口３ａに臨むように配置されている。該開口３ａは、インストルメントパネル３と略面一状に装着されたリッド１８によって閉鎖されている。
【００１７】
該エアバッグ１４は、乗員脚部の足首ないし甲の前方にのみ展開するものとなっている。インフレータ１６は、この実施の形態では円柱状であり、このエアバッグ１４と車両幅方向に貫通するように配置されている。エアバッグ１４は、このインフレータ１６の後方部分が留付金具（図示略）によってケース１２に連結されている。
【００１８】
なお、インフレータ１６の形状は円柱状に限定されるものではなく、例えば円盤状のものなどが用いられてもよい。
【００１９】
このように構成された乗員脚部保護装置１０を備えた車両が前方衝突すると、インフレータ１６がガス噴出作動し、このインフレータ１６からのガスによりエアバッグ１４が膨張する。このエアバッグ１４は、リッド１８を押し開いて乗員脚部の足首ないし甲の前方に展開し、これらの前方への移動を防止する。
【００２０】
この乗員脚部保護装置１０にあっては、エアバッグ１４が乗員脚部の足首ないし甲の前方にのみ展開するので、該足首ないし甲が該エアバッグ１４によって早期に拘束され、ダッシュパネル４等に当ることが防止される。
【００２１】
第２図は、請求項３の実施の形態に係る乗員脚部保護装置を示す縦断面図であり、アンクルバッグとニーバッグとが膨張したときの状況を示している。
【００２２】
この実施の形態では、乗員脚部保護装置１０’は、エアバッグとして、乗員脚部の足首ないし甲の前方にのみ展開するアンクルバッグ１４Ａと、該アンクルバッグ１４Ａとは別体であり、膝の前方にのみ展開するニーバッグ１４Ｂとから構成されたものを備えている。
【００２３】
インストルメントパネル３の、乗員脚部の足首ないし甲と対面する高さ付近には、アンクルバッグ送出用の開口３ａが設けられており、膝と対面する高さ付近には、ニーバッグ送出用の開口３ｂが設けられている。これらの開口３ａ，３ｂにそれぞれ臨むように、インストルメントパネル３の裏側にアンクルバッグ用ケース１２Ａとニーバッグ用ケース１２Ｂとが設置されている。該ケース１２Ａ，１２Ｂは、それぞれ、前面（乗員側の面）が開放しており、この前面の開放部が該開口３ａ，３ｂに臨んでいる。該開口３ａ，３ｂは、それぞれ、インストルメントパネル３と略面一状に装着されたリッド（図示略）によって閉鎖されている。
【００２４】
該アンクルバッグ用ケース１２Ａ及びニーバッグ用ケース１２Ｂ内に、それぞれ、アンクルバッグ１４Ａ及びニーバッグ１４Ｂが折り畳まれた状態で収容されている。該アンクルバッグ１４Ａ及びニーバッグ１４Ｂは、それぞれ、留付金具（図示略）によって該ケース１２Ａ，１２Ｂに連結されている。
【００２５】
このアンクルバッグ１４Ａを車両幅方向に貫通するように、円柱状のインフレータ１６が設けられている。この実施の形態では、該アンクルバッグ１４Ａとニーバッグ１４Ｂとは、ダクト２０によって連通されている。該ダクト２０は、一端がアンクルバッグ用ケース１２Ａの壁面を貫通するようにしてアンクルバッグ１４Ａ内に挿入されると共に、該インフレータ１６のガス噴出部（図示略）の一部に接続されており、他端がニーバッグ用ケース１２Ｂの壁面を貫通するようにしてニーバッグ１４Ｂ内に挿入されている。
【００２６】
このように構成された乗員脚部保護装置１０’においては、インフレータ１６がガス噴出作動すると、該インフレータ１６からのガスは、一部がアンクルバッグ１４Ａ内に直接的に流入すると共に、他の一部がダクト２０を介してニーバッグ１４Ｂ内に供給される。このインフレータ１６からのガスにより、アンクルバッグ１４Ａ及びニーバッグ１４Ｂが膨張し、それぞれ、前記リッドを押し開いて乗員脚部の足首ないし甲の前方及び膝の前方に展開する。
【００２７】
この乗員脚部保護装置１０’にあっても、アンクルバッグ１４Ａは乗員脚部の足首ないし甲の前方にのみ展開すると共に、ニーバッグ１４Ｂは膝の前方にのみ展開するので、乗員脚部の足首ないし甲及び膝が該アンクルバッグ１４Ａ及びニーバッグ１４Ｂによって早期に拘束され、ダッシュパネル４やインストルメントパネル３に当ることが防止される。
【００２８】
また、ニーバッグ１４Ｂによって膝を拘束し、その前方移動を防止することにより、大腿や腰などの前方移動も十分に防止することができる。
【００２９】
この乗員脚部保護装置１０’にあっては、該アンクルバッグ１４Ａ及びニーバッグ１４Ｂにより、乗員脚部は下端側（足首ないし甲付近）と上端側（膝付近）との２箇所が受承されるので、両者の間の脛付近は、直接にエアバッグに受承されなくても前方移動が防止される。従って、足首ないし甲付近と膝付近の合計２領域にのみそれぞれアンクルバッグ１４Ａとニーバッグ１４Ｂを膨張させるだけで乗員脚部の前方移動が防止される。このように脛付近のエアバッグ受承を省略することにより、エアバッグの全体の容積が少なくて足りるようになり、小出力のインフレータを用いる場合でもアンクルバッグ１４Ａとニーバッグ１４Ｂとを早期に膨張させることが可能となる。
【００３０】
この実施の形態のように、エアバッグとして、アンクルバッグ１４Ａと、該アンクルバッグ１４Ａとは別体のニーバッグ１４Ｂとから構成されたものを採用した態様にあっては、アンクルバッグ１４Ａとニーバッグ１４Ｂとを個別に配置することができ、各バッグ１４Ａ，１４Ｂの配置の自由度が高いものとなる。
【００３１】
この実施の形態では、アンクルバッグ１４Ａとニーバッグ１４Ｂとをダクト２０を介して連通している。これにより、該アンクルバッグ１４Ａとニーバッグ１４Ｂとを膨張させるためのインフレータが１個で足りるようになる。
【００３２】
なお、この実施の形態では、アンクルバッグ１４Ａ内にインフレータ１６を配置しているが、第３図（請求項２の実施の形態）の乗員脚部保護装置１０’Ａのように、ニーバッグ１４Ｂ内にインフレータ１６を配置してもよい。また、第４図の乗員脚部保護装置１０’Ｂのように、ダクト２０の途中部分にインフレータ取付部２０ａを設け、この取付部２０ａにインフレータ１６を取り付けてもよい。図示はしないが、アンクルバッグ１４Ａ内とニーバッグ１４Ｂ内とにそれぞれインフレータを配置してもよい。
【００３３】
第３図の乗員脚部保護装置１０’Ａでは、ニーバッグ１４Ｂを車体幅方向に貫通するようにインフレータ１６が配置されている。ダクト２０は、一端が該ニーバッグ１４Ｂ内に挿入されると共に、該インフレータ１６のガス噴出部（図示略）の一部に接続され、他端がアンクルバッグ１４Ａ内に挿入されている。インフレータ１６からのガスは、一部が直接的にニーバッグ１４Ｂ内に流入すると共に、他の一部がダクト２０を介してアンクルバッグ１４Ａ内に供給される。
【００３４】
第４図（請求項４の実施の形態）の乗員脚部保護装置１０’Ｂでは、ダクト２０の途中部分に設けられたインフレータ取付部２０ａにインフレータ１６が取り付けられている。ダクト２０の両端は、それぞれアンクルバッグ１４Ａ内とニーバッグ１４Ｂ内に挿入されている。インフレータ１６からのガスは、該取付部２０ａを介してダクト２０内に導入され、該ダクト２０を介してアンクルバッグ１４Ａとニーバッグ１４Ｂの双方に配給される。
【００３５】
上記乗員脚部保護装置１０’Ａ及び乗員脚部保護装置１０’Ｂのその他の構成は、第２図の乗員脚部保護装置１０’と同一となっており、同一部分に同一符号を付すことにより説明を省略する。
【００３６】
第５図は請求項１の実施の形態に係る乗員脚部保護装置を示す縦断面図であり、第６図はこの乗員脚部保護装置のエアバッグの正面図、第７図はこのエアバッグの斜視図である。なお、第５図及び第７図はエアバッグ膨張時の状況を示している。
【００３７】
この実施の形態では、インストルメントパネル３の、乗員脚部の足首ないし甲と対面する高さと膝と対面する高さとの中間付近にエアバッグ送出用の開口３ｃが設けられており、この開口３ｃに臨むようにして該インストルメントパネル３の裏側に乗員脚部保護装置１０’’が設けられている。この乗員脚部保護装置１０’’も、前面（乗員側の面）が開放したケース１２Ｃと、該ケース１２Ｃ内に折り畳まれた状態で収容されたエアバッグ１４’と、該エアバッグ１４’を膨張させるためのインフレータ１６’とを有している。該ケース１２Ｃは、前面の開放部が該開口３ｃに臨むように配置されている。該開口３ｃは、インストルメントパネル３と略面一状に配置されたリッド（図示略）によって閉鎖されている。
【００３８】
該エアバッグ１４’は、乗員脚部の足首ないし甲の前方にのみ展開するアンクル部１４Ａ’と、膝の前方にのみ展開するニー部１４Ｂ’と、該アンクル部１４Ａ’とニー部１４Ｂ’とを連通するダクト部１４Ｃとを一体に有した一袋体である。
【００３９】
インフレータ１６’は、この実施の形態では円盤型のものであり、該ダクト部１４Ｃの後面に設けられたインフレータ用開口２２（第６図）から該ダクト部１４Ｃ内にその先端側が挿入されている。このインフレータ１６’の該先端側の側周面からは放射状にフランジ１６’ａが突設されており、このフランジ１６’ａとケース１２Ｃの底面との間に該開口２２の周縁部が気密に挟持されている。
【００４０】
この実施の形態では、該エアバッグ１４’は、該エアバッグ１４’の前面側を構成する略長方形のフロントパネル１４ａと、後面側を構成する、該フロントパネル１４ａとほぼ同形状のリヤパネル１４ｂとを重ね合わせ、これらの周縁部同士を縫合線２４に沿って周回するように結合することにより袋状とされている。また、該フロントパネル１４ａ及びリヤパネル１４ｂの左右の側辺の上下方向中間付近からそれぞれこれらの中央側に入り込むように形成された縫合線２６，２８に沿って該フロントパネル１４ａとリヤパネル１４ｂとを結合することにより、エアバッグ１４’内がアンクル部１４Ａ’、ニー部１４Ｂ’及びダクト部１４Ｃに分画されている。
【００４１】
該縫合線２６，２８は、それぞれ、一辺が上下方向に延在し、他の二辺が該フロントパネル１４ａ及びリヤパネル１４ｂの上辺及び下辺と平行に左右方向に延在した略コ字型の輪郭を有しており、上下方向に延在した該一辺同士がフロントパネル１４ａとリヤパネル１４ｂの左右方向中間付近において互いに向い合うように配設されている。該一辺同士の間がダクト部１４Ｃとなっている。各縫合線２６，２８の両端は、それぞれ縫合線２４に合流している。
【００４２】
なお、フロントパネル１４ａとリヤパネル１４ｂとの結合方法としては、縫合以外にも、接着や溶着など、種々の方法を採用することができる。
【００４３】
この縫合線２４と、縫合線２６，２８とによって囲まれたエアバッグ１４’の非膨張領域１４Ｄ，１４Ｄには、それぞれ、ボルト等の固着具３０（第７図）を挿通するための孔３２が設けられている。エアバッグ１４’は、この孔３２を介して該固着具３０がケース１２Ｃに締め込まれることにより、該非膨張領域１４Ｄ，１４Ｄが該ケース１２Ｃに留め付けられている。
【００４４】
このように構成された乗員脚部保護装置１０’’においては、インフレータ１６’がガス噴出作動すると、該インフレータ１６’からのガスはダクト部１４Ｃ内に導入され、該ダクト部１４Ｃからアンクル部１４Ａ’とニー部１４Ｂ’とに流入する。このインフレータ１６’からのガスにより、該アンクル部１４Ａ’とニー部１４Ｂ’とが膨張すると共に前記リッドを押し開き、それぞれ、乗員脚部の足首ないし甲の前方と膝の前方とに展開する。
【００４５】
この乗員脚部保護装置１０’’にあっても、アンクル部１４Ａ’が乗員脚部の足首ないし甲の前方にのみ展開すると共に、ニー部１４Ｂ’が膝の前方にのみ展開するので、乗員脚部の足首ないし甲及び膝が該アンクル部１４Ａ’及びニー部１４Ｂ’によって早期に拘束され、ダッシュパネル４やインストルメントパネル３に当ることが防止される。また、ニー部１４Ｂ’によって膝を拘束し、その前方移動を防止することにより、大腿や腰などの前方移動も十分に防止することができる。
【００４６】
この乗員脚部保護装置１０’’にあっても、該アンクル部１４Ａ’及びニー部１４Ｂ’により、乗員脚部は下端側（足首ないし甲付近）と上端側（膝付近）との２箇所が受承され、両者の間の脛付近が直接にエアバッグに受承されなくても乗員脚部の前方移動が防止されので、脛付近のエアバッグ受承を省略することにより、エアバッグ１４’’の全体の容積が少なくて足りるようになる。
【００４７】
この乗員脚部保護装置１０’’にあっては、エアバッグ１４’が一袋体よりなるため、エアバッグ１４’を収容するケース（リテーナ）１２Ｃが１個で足りるようになり、乗員脚部保護装置１０’’の車体への取付が簡単になる。
【００４８】
この実施の形態ではダクト部１４Ｃ内にインフレータ１６’が配置されているが、アンクル部１４Ａ’内にインフレータ１６’が配置されてもよい。この場合、図示はしないが、エアバッグ送出用の開口３ｃがインストルメントパネル３の下部の、乗員脚部の足首ないし甲と対面する高さ付近に設けられると共に、ケース１２Ｃはこの開口３ｃに臨む高さに配置される。エアバッグ１４’は、アンクル部１４Ａ’の後面がケース１２Ｃに連結される。
【００４９】
このように構成された乗員脚部保護装置にあっては、インフレータ１６’からのガスによりまずアンクル部１４Ａ’が乗員脚部の足首ないし甲の前方に膨張し、次いでエアバッグ１４’が上方に展開してニー部１４Ｂが膝の前方に膨張する。これにより、乗員脚部の足首ないし甲が該アンクル部１４Ａ’によって早期に拘束され、その前方移動が防止される。また、ニー部１４Ｂ’によって膝が拘束されることにより、膝や大腿、腰などの前方移動も十分に防止される。
【００５０】
なお、第５〜７図ではインフレータ１６’はエアバッグ１４’のダクト部１４Ｃに配置されているが、第８図の参考例ではニー部１４Ｂ’に配置されている。第８図のその他の構成は第５図と同一であり、同一符号は同一部分を示している。
【００５１】
また、第５〜７図ではダクト部１４Ｃはエアバッグ１４’の左右方向の中央部付近に配置されているが、第９図（参考例）のエアバッグ１４’’では左右の両サイドに沿ってそれぞれダクト部１４Ｃを配置している。第９図のその他の構成は第６図と同一であり、同一符号は同一部分を示している。
【００５２】
上記の各実施の形態は、それぞれ本発明の一例であり、本発明は上記の各実施の形態に限定されるものではない。
【００５３】
【発明の効果】
以上詳述した通り、本発明の乗員脚部保護装置によると、乗員脚部の足首ないし甲を早期に拘束することができる。
【００５４】
また、本発明によると、乗員の膝や太腿、腰などの前方移動も十分に防止することができるよう構成することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図１】参考例に係る乗員脚部保護装置を示す縦断面図である。
【図２】実施の形態に係る乗員脚部保護装置を示す縦断面図である。
【図３】実施の形態に係る乗員脚部保護装置を示す縦断面図である。
【図４】実施の形態に係る乗員脚部保護装置を示す縦断面図である。
【図５】実施の形態に係る乗員脚部保護装置を示す縦断面図である。
【図６】図５の乗員脚部保護装置のエアバッグの正面図である。
【図７】図５の乗員脚部保護装置のエアバッグの斜視図である。
【図８】参考例に係る乗員脚部保護装置を示す縦断面図である。
【図９】参考例に用いられるエアバッグの正面図である。
【符号の説明】
１フロアパネル
２座席
３インストルメントパネル
４ダッシュパネル
１０，１０’，１０’Ａ，１０’Ｂ，１０’’ 乗員脚部保護装置
１２，１２Ａ，１２Ｂ，１２Ｃケース（リテーナ）
１４，１４’，１４’’ エアバッグ
１４Ａアンクルバッグ
１４Ａ’ アンクル部
１４Ｂニーバッグ
１４Ｂ’ ニー部
１４Ｃダクト部
１６，１６’ インフレータ
１８リッド
２０ダクト[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an occupant leg protection device for preventing a leg from hitting an instrument panel or the like at the time of a frontal collision of a vehicle such as an automobile, and in particular, air developed in front of an occupant's leg sitting on a seat. The present invention relates to an occupant leg protection device having a bag.
[0002]
[Prior art]
As an occupant leg protection device having an airbag that is deployed in front of an occupant's leg seated in an automobile seat, Japanese Patent Application Laid-Open No. 10-315894 discloses that an airbag is inflated in front of a knee and then on a shin. It is described that it is configured to expand to the vicinity of the former along.
[0003]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 10-315894
[Problems to be solved by the invention]
In Japanese Patent Laid-Open No. 10-315894, there is a possibility that the ankle or the instep moves forward and hits the dash panel or the like before the airbag reaches the ankle or the vicinity of the instep.
[0005]
An object of the present invention is to provide an occupant leg protection device that can restrain an ankle or instep at an early stage.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
An occupant leg protection device of the present invention (Claim 1) includes an airbag (14 ') that is deployed in front of an occupant's leg seated on a vehicle seat , and an inflator (16') for inflating the airbag. And an occupant leg protecting device having a case (12C) for accommodating the airbag, the airbag (14 ') includes an ankle portion (14A') that is deployed only in front of the ankle or instep, and a knee A single body that integrally has a knee portion (14B ') that is deployed only in front of the ankle portion and a duct portion (14C) that communicates the ankle portion and the knee portion, and is substantially ankle or occupant of an occupant leg. all SANYO to expand only in the front of the instep of the front and knee, the airbag (14 ') constitutes a substantially rectangular front panel (14a), the rear side constituting the front side of the airbag , A rear panel having the same shape as the front panel ( 4b), and these peripheral portions are joined together so as to circulate along the first joining line (24) to form a bag, and the front panel (14a) and the rear panel (14b). The front panel (14a) and the rear panel (14b) are coupled by the second coupling lines (26, 28) formed so as to enter the central side from the middle in the vertical direction of the left and right sides of Thus, the inside of the airbag (14 ′) is divided into the ankle portion (14A ′), the knee portion (14B ′) and the duct portion (14C), and is formed on the rear surface of the duct portion (14C). The front end side of the inflator (16 ′) is inserted into the provided inflator opening (22), and each of the second coupling lines (26, 28) extends in the vertical direction, Of the front panel (14a) and the rear panel (14b) have a substantially U-shaped profile extending in the left-right direction parallel to the upper and lower sides of the front panel (14a) and the rear panel (14b). The front panel (14a) and the rear panel (14b) are arranged so as to face each other in the middle in the left-right direction, and between the one side is the duct portion (14C), and the first coupling line (24 ) And the second coupling line (26, 28), holes (32) through which the fixing tool (30) is inserted in the non-inflatable region (14D) of the airbag (14 '), respectively. And the non-inflatable region (14D) is fastened to the case (12C) by fastening the fixing tool (30) to the case (12C) through the hole (32). also characterized that you are It is.
[0007]
An occupant leg protection device of the present invention (Claim 2) accommodates an airbag that is deployed in front of an occupant's leg sitting on a vehicle seat, an inflator for inflating the airbag, and the airbag. In the occupant leg protection device having a case, the airbag is a separate body from the ankle bag (14A) that is deployed only in front of the ankle or instep, and the ankle bag (14A). The ankle bag case (12A) and the knee bag case (12B) are installed on the back side of the instrument panel (3), and the ankle bag case ( 12A), the ankle bag (14A) is accommodated in a folded state, and the knee bag (14B) is folded in the case for the knee bag (12B). Housed in a state, the kneebag the (14B) and an inflator (16) is provided so as to penetrate in the vehicle width direction, communicating by the duct (20) is the ankle bag and (14A) and knee bag (14B) One end of the duct (20) passes through the knee bag case (12B) and is inserted into the knee bag (14B) and is connected to a part of the gas ejection portion of the inflator (16). The other end of the duct (20) passes through the ankle bag case (12A) and is inserted into the ankle bag (14A).
[0008]
An occupant leg protection device of the present invention (Claim 3) accommodates an airbag that is deployed in front of an occupant's leg sitting on a vehicle seat, an inflator for inflating the airbag, and the airbag. In the occupant leg protection device having a case, the airbag is a separate body from the ankle bag (14A) that is deployed only in front of the ankle or instep, and the ankle bag (14A). The ankle bag case (12A) and the knee bag case (12B) are installed on the back side of the instrument panel (3), and the ankle bag case ( 12A), the ankle bag (14A) is accommodated in a folded state, and the knee bag (14B) is folded in the case for the knee bag (12B). An inflator (16) is provided so as to pass through the ankle bag (14A) in the vehicle width direction. The ankle bag (14A) and the knee bag (14B) are separated by a duct (20). One end of the duct (20) passes through the ankle bag case (12A) and is inserted into the ankle bag (14A) and is connected to a part of the gas ejection portion of the inflator 16. The other end of the duct (20) passes through the knee bag case (12B) and is inserted into the knee bag (14B).
[0009]
An occupant leg protection device of the present invention (Claim 4) accommodates an airbag that is deployed in front of an occupant's leg sitting on a vehicle seat, an inflator for inflating the airbag, and the airbag. In the occupant leg protection device having a case, the airbag is a separate body from the ankle bag (14A) that is deployed only in front of the ankle or instep, and the ankle bag (14A). The ankle bag case (12A) and the knee bag case (12B) are installed on the back side of the instrument panel (3), and the ankle bag case ( 12A), the ankle bag (14A) is accommodated in a folded state, and the knee bag (14B) is folded in the case for the knee bag (12B). The ankle bag (14A) and the knee bag (14B) are communicated by a duct (20), and one end of the duct (20) passes through the ankle bag case (12A). The other end of the duct (20) passes through the knee bag case (12B) and is inserted into the knee bag (14B), and the duct (20) is inserted into the ankle bag (14A). The inflator (16) is attached to an inflator attachment part (20a) provided in the middle part of the gas), and the gas from the inflator (16) passes through the inflator attachment part (20a) to the duct (20). It can be introduced into the system.
[0010]
In such an occupant leg protection device, the airbag restrains the ankle or the instep at an early stage and prevents the ankle or the instep from hitting the dash panel or the like .
[0011]
Also, in this occupant leg protection apparatus, since the two places of the occupant leg bottom side (near the ankle or back) and the upper end (near the knee) it is nest airbag, both Even if the vicinity of the shin is not directly received by the airbag, the forward movement is prevented. Accordingly, the occupant legs can be prevented from moving forward only by inflating the airbag only in a total of two regions including the ankle or the vicinity of the upper and the vicinity of the knee. By omitting the airbag reception near the shin in this way, the entire volume of the airbag is small, and even when a small output inflator is used, the airbag can be inflated early. .
[0012]
In 請 Motomeko 2 to 4, the air bag, and ankle bag to deploy only in front of the ankle or back, and the ankle bag is separate, and a knee bag to expand only in front of the knee. According to this structure, an ankle bag and a knee bag can be arrange | positioned separately and the arrangement | positioning freedom degree of each bag becomes a high thing.
[0013]
In 請 Motomeko 1, the airbag, and ankle to expand only in front of the ankle or back, consisting of a bag body having a knee portion integrally to expand only in front of the knee. According to such a configuration, since the airbag is made of a single bag, only one retainer is needed to accommodate the airbag, and the occupant leg protection device can be easily attached to the vehicle.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments and reference examples will be described below with reference to the drawings. FIG. 1 is a longitudinal sectional view showing an occupant leg protection device according to a reference example . FIG. 1 (a) shows the situation before the airbag is inflated, and FIG. 1 (b) shows the situation when the airbag is inflated. .
[0015]
A seat 2 is installed on the floor panel 1, and an instrument panel 3 is installed in front of the seat 2. The instrument panel 3 has a convex shape in the vehicle compartment so as to approach the front portion of the seat cushion of the seat 2. A dash panel 4 is provided so as to connect the lower end portion of the instrument panel 3 and the front end portion of the floor panel 1. The dash panel 4 stands substantially upward from the front end of the floor panel 1 so as to face the vicinity of the toes of the leg.
[0016]
An opening 3a is provided near the height of the lower part of the instrument panel 3 facing the instep or ankle of the passenger leg. The occupant leg protection device 10 is installed on the back side of the instrument panel 3 so as to face the opening 3a. The occupant leg protection device 10 includes a case 12 as a retainer whose front surface (occupant side surface) is opened, an airbag 14 accommodated in the case 12 in a folded state, and the airbag 14 inflated. And an inflator 16 for the purpose. The case 12 is arranged such that the open portion on the front face faces the opening 3a. The opening 3 a is closed by a lid 18 that is mounted substantially flush with the instrument panel 3.
[0017]
The airbag 14 is deployed only in front of the ankle or instep of the passenger leg. The inflator 16 has a cylindrical shape in this embodiment, and is disposed so as to penetrate the airbag 14 in the vehicle width direction. The airbag 14 has a rear portion of the inflator 16 connected to the case 12 by a fastening metal fitting (not shown).
[0018]
Note that the shape of the inflator 16 is not limited to a cylindrical shape, and for example, a disk shape may be used.
[0019]
When a vehicle equipped with the occupant leg protection device 10 configured as described above collides forward, the inflator 16 performs gas ejection operation, and the airbag 14 is inflated by the gas from the inflator 16. The airbag 14 pushes open the lid 18 and deploys to the front of the ankle or instep of the occupant leg to prevent the forward movement thereof.
[0020]
In this occupant leg protection device 10, since the airbag 14 is deployed only in front of the ankle or instep of the occupant leg, the ankle or instep is quickly restrained by the airbag 14, and the dash panel 4 or the like. Is prevented from hitting.
[0021]
FIG. 2 is a longitudinal sectional view showing an occupant leg protecting apparatus according to an embodiment of claim 3 and shows a situation when an ankle bag and a knee bag are inflated.
[0022]
In this embodiment, the occupant leg protection device 10 ′ is an airbag that is separated from the ankle bag 14 A that is deployed only in front of the ankle or instep of the occupant leg, and the ankle bag 14 A. It has what was comprised from the knee bag 14B expand | deployed only to the front.
[0023]
An opening 3a for ankle bag delivery is provided in the vicinity of the height of the instrument panel 3 facing the ankle or instep of the occupant leg, and an opening for knee bag delivery is provided in the vicinity of the height facing the knee. 3b is provided. An ankle bag case 12A and a knee bag case 12B are provided on the back side of the instrument panel 3 so as to face the openings 3a and 3b, respectively. Each of the cases 12A and 12B has an open front surface (occupant side surface), and an open portion of the front surface faces the openings 3a and 3b. Each of the openings 3a and 3b is closed by a lid (not shown) mounted substantially flush with the instrument panel 3.
[0024]
In the ankle bag case 12A and the knee bag case 12B, the ankle bag 14A and the knee bag 14B are accommodated in a folded state, respectively. The ankle bag 14A and the knee bag 14B are connected to the cases 12A and 12B by fastening metal fittings (not shown), respectively.
[0025]
A cylindrical inflator 16 is provided so as to penetrate the ankle bag 14A in the vehicle width direction. In this embodiment, the ankle bag 14A and the knee bag 14B are communicated by a duct 20. The duct 20 is inserted into the ankle bag 14A so that one end thereof penetrates the wall surface of the ankle bag case 12A, and is connected to a part of a gas ejection portion (not shown) of the inflator 16; The other end is inserted into the knee bag 14B so as to penetrate the wall surface of the knee bag case 12B.
[0026]
In the occupant leg protection device 10 ′ configured in this way, when the inflator 16 performs gas ejection operation, a part of the gas from the inflator 16 flows directly into the ankle bag 14 A and the other one. The part is supplied into the knee bag 14 B through the duct 20. The gas from the inflator 16 inflates the ankle bag 14A and the knee bag 14B, and pushes the lid open to expand the front of the ankle or instep of the occupant leg and the front of the knee, respectively.
[0027]
Even in this occupant leg protection device 10 ', the ankle bag 14A is deployed only in front of the ankle or instep of the occupant leg, and the knee bag 14B is deployed only in front of the knee. The upper and knees are restrained at an early stage by the ankle bag 14A and the knee bag 14B, and are prevented from hitting the dash panel 4 or the instrument panel 3.
[0028]
Further, by restraining the knee by the knee bag 14B and preventing its forward movement, forward movement of the thigh, waist, etc. can be sufficiently prevented.
[0029]
In the occupant leg protection device 10 ', the ankle bag 14A and the knee bag 14B receive the occupant legs at two locations, the lower end side (near the ankle or instep) and the upper end side (near the knee). Therefore, the vicinity of the shin between the two is prevented from moving forward even if it is not directly received by the airbag. Accordingly, the occupant legs can be prevented from moving forward only by inflating the ankle bag 14A and the knee bag 14B only in a total of two regions, ie, the ankle or the instep and the knee. By omitting the airbag reception near the shin in this way, the entire volume of the airbag is small, and even when a small output inflator is used, the ankle bag 14A and the knee bag 14B are inflated early. It becomes possible.
[0030]
As in this embodiment, as an airbag, in an embodiment employing an ankle bag 14A and a knee bag 14B separate from the ankle bag 14A, the ankle bag 14A and the knee bag 14B Can be arranged individually, and the degree of freedom of arrangement of the bags 14A and 14B is high.
[0031]
In this embodiment, the ankle bag 14A and the knee bag 14B are communicated with each other through the duct 20. Thereby, one inflator for inflating the ankle bag 14A and the knee bag 14B is sufficient.
[0032]
In this embodiment, the inflator 16 is disposed in the ankle bag 14A. However, as in the passenger leg protection device 10′A in FIG. 3 (the embodiment of claim 2) , The inflator 16 may be disposed in Further, as in the occupant leg protection device 10′B of FIG. 4, an inflator attachment portion 20a may be provided in the middle of the duct 20, and the inflator 16 may be attached to the attachment portion 20a. Although not shown, inflators may be arranged in the ankle bag 14A and the knee bag 14B, respectively.
[0033]
In the occupant leg protection device 10′A of FIG. 3, the inflator 16 is disposed so as to penetrate the knee bag 14B in the vehicle body width direction. One end of the duct 20 is inserted into the knee bag 14B, connected to a part of a gas ejection portion (not shown) of the inflator 16, and the other end is inserted into the ankle bag 14A. A part of the gas from the inflator 16 flows directly into the knee bag 14B, and the other part is supplied into the ankle bag 14A through the duct 20.
[0034]
In an occupant leg protecting apparatus 10′B in FIG. 4 (embodiment 4) , the inflator 16 is attached to an inflator attaching part 20a provided in the middle part of the duct 20. Both ends of the duct 20 are inserted into the ankle bag 14A and the knee bag 14B, respectively. The gas from the inflator 16 is introduced into the duct 20 through the mounting portion 20a, and is distributed to both the ankle bag 14A and the knee bag 14B through the duct 20.
[0035]
Other configurations of the occupant leg protection device 10′A and the occupant leg protection device 10′B are the same as those of the occupant leg protection device 10 ′ of FIG. 2, and the same parts are denoted by the same reference numerals. The description will be omitted.
[0036]
FIG. 5 is a longitudinal sectional view showing an occupant leg protection device according to the embodiment of claim 1 , FIG. 6 is a front view of the airbag of the occupant leg protection device, and FIG. 7 is the airbag. FIG. 5 and 7 show the situation when the airbag is inflated.
[0037]
In this embodiment, an opening 3c for sending out an airbag is provided near the middle of the height of the instrument panel 3 facing the ankle or instep of the occupant leg and the height facing the knee. An occupant leg protection device 10 '' is provided on the back side of the instrument panel 3 so as to face the vehicle. The occupant leg protection device 10 ″ also includes a case 12C whose front surface (occupant side surface) is opened, an airbag 14 ′ accommodated in a folded state in the case 12C, and the airbag 14 ′. And an inflator 16 'for inflating. The case 12C is arranged so that the opening portion on the front surface faces the opening 3c. The opening 3c is closed by a lid (not shown) disposed substantially flush with the instrument panel 3.
[0038]
The airbag 14 'includes an ankle portion 14A' that deploys only in front of the ankle or instep of the occupant leg, a knee portion 14B 'that deploys only in front of the knee, the ankle portion 14A' and the knee portion 14B '. It is the one bag body which has integrally with the duct part 14C which connects.
[0039]
The inflator 16 'is a disk type in this embodiment, and the tip end side is inserted into the duct portion 14C from an inflator opening 22 (FIG. 6) provided on the rear surface of the duct portion 14C. . A flange 16′a projects radially from the side peripheral surface on the tip side of the inflator 16 ′, and the peripheral portion of the opening 22 is airtight between the flange 16′a and the bottom surface of the case 12C. It is pinched.
[0040]
In this embodiment, the airbag 14 'includes a substantially rectangular front panel 14a that forms the front side of the airbag 14', and a rear panel 14b that has the same shape as the front panel 14a and forms the rear side. Are overlapped, and these peripheral portions are joined so as to circulate along the suture line 24 to form a bag shape. Further, the front panel 14a and the rear panel 14b are joined along stitching lines 26 and 28 formed so as to enter the center side of the front panel 14a and the left and right sides of the rear panel 14b from near the middle in the vertical direction. As a result, the inside of the airbag 14 ′ is divided into an ankle portion 14A ′, a knee portion 14B ′, and a duct portion 14C.
[0041]
The stitching lines 26 and 28 each have a substantially U-shaped outline in which one side extends in the vertical direction and the other two sides extend in the left-right direction in parallel with the upper and lower sides of the front panel 14a and the rear panel 14b. The one side extended in the up-down direction is arranged so as to face each other in the vicinity of the middle in the left-right direction of the front panel 14a and the rear panel 14b. A space between the one side is a duct portion 14C. Both ends of each suture line 26 and 28 merge with the suture line 24, respectively.
[0042]
As a method for joining the front panel 14a and the rear panel 14b, various methods such as adhesion and welding can be adopted in addition to the stitching.
[0043]
A hole 32 for inserting a fixing tool 30 (FIG. 7) such as a bolt into each of the non-inflatable regions 14D and 14D of the airbag 14 ′ surrounded by the suture line 24 and the suture lines 26 and 28. Is provided. In the airbag 14 ′, the non-inflatable regions 14 D and 14 D are fastened to the case 12 C by fastening the fixing tool 30 to the case 12 C through the holes 32.
[0044]
In the occupant leg protecting apparatus 10 ″ configured as described above, when the inflator 16 ′ is in a gas ejection operation, the gas from the inflator 16 ′ is introduced into the duct portion 14C, and the ankle portion 14A is introduced from the duct portion 14C. It flows into 'and knee part 14B'. The gas from the inflator 16 ′ expands the ankle portion 14A ′ and the knee portion 14B ′ and pushes the lid open, and expands the front of the ankle or instep of the occupant leg and the front of the knee, respectively.
[0045]
Even in this occupant leg protection device 10 ″, the ankle portion 14A ′ is deployed only in front of the ankle or instep of the occupant leg, and the knee portion 14B ′ is deployed only in front of the knee. The ankles, uppers, and knees of the part are restrained at an early stage by the ankle part 14A ′ and the knee part 14B ′, and are prevented from hitting the dash panel 4 or the instrument panel 3. Further, by restraining the knee by the knee portion 14B ′ and preventing its forward movement, forward movement of the thigh, waist, and the like can be sufficiently prevented.
[0046]
Even in this occupant leg protection device 10 ″, the ankle part 14A ′ and the knee part 14B ′ allow the occupant leg part to have two positions on the lower end side (near the ankle or instep) and on the upper end side (near the knee). Even if the vicinity of the shin between the two is received and the airbag is not directly received by the airbag, the forward movement of the occupant leg is prevented. The total volume of 'will be enough.
[0047]
In this occupant leg protection device 10 ″, since the airbag 14 ′ is formed of a single bag, only one case (retainer) 12C is needed to accommodate the airbag 14 ′. The mounting of the protective device 10 ″ to the vehicle body becomes simple.
[0048]
In this embodiment, the inflator 16 ′ is disposed in the duct portion 14C, but the inflator 16 ′ may be disposed in the ankle portion 14A ′. In this case, although not shown, the opening 3c for sending out the airbag is provided in the lower part of the instrument panel 3 near the ankle or instep of the occupant leg, and the case 12C faces the opening 3c. Placed at height. The rear surface of the ankle portion 14A ′ of the airbag 14 ′ is connected to the case 12C.
[0049]
In the occupant leg protecting apparatus configured as described above, the ankle portion 14A ′ is first inflated in front of the ankle or instep of the occupant leg by the gas from the inflator 16 ′, and then the airbag 14 ′ is moved upward. The knee part 14B expands to the front of the knee. As a result, the ankle or instep of the occupant leg is restrained at an early stage by the ankle portion 14A ′, and its forward movement is prevented. Further, when the knee is restrained by the knee portion 14B ′, forward movement of the knee, thigh, waist, and the like is sufficiently prevented.
[0050]
In the fifth to seventh FIG inflator 16 'is an air bag 14' are disposed in the duct portion 14C of, in the reference example of FIG. 8 is arranged in the knee section 14B '. The other structure of FIG. 8 is the same as that of FIG. 5, and the same code | symbol has shown the identical part.
[0051]
Further, in the fifth to seventh FIG duct portion 14C is' are disposed in the vicinity of the lateral center part of FIG. 9 airbag 14 (Reference Example) 'airbag 14 along the sides of the right and left in the' It is arranged duct portion 14C respectively Te. Other configurations in FIG. 9 are the same as those in FIG. 6, and the same reference numerals denote the same parts.
[0052]
Each of the above embodiments is an example of the present invention, and the present invention is not limited to each of the above embodiments.
[0053]
【The invention's effect】
As described in detail above, according to the occupant leg protection device of the present invention, the ankle or instep of the occupant leg can be restrained at an early stage.
[0054]
Further, according to the present invention, it is possible to configure so that forward movement of the occupant's knees, thighs, hips, and the like can be sufficiently prevented.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view showing an occupant leg protection device according to a reference example .
FIG. 2 is a longitudinal sectional view showing an occupant leg protection device according to an embodiment.
FIG. 3 is a longitudinal sectional view showing an occupant leg protecting apparatus according to an embodiment.
FIG. 4 is a longitudinal sectional view showing an occupant leg protection device according to an embodiment.
FIG. 5 is a longitudinal sectional view showing an occupant leg protecting apparatus according to an embodiment.
6 is a front view of the airbag of the occupant leg protection device of FIG. 5. FIG.
7 is a perspective view of an airbag of the occupant leg protection device of FIG. 5. FIG.
FIG. 8 is a longitudinal sectional view showing an occupant leg protecting apparatus according to a reference example .
FIG. 9 is a front view of an airbag used in a reference example .
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Floor panel 2 Seat 3 Instrument panel 4 Dash panel 10, 10 ', 10'A, 10'B, 10''Crew protection device 12, 12A, 12B, 12C Case (retainer)
14, 14 ', 14 "airbag 14A ankle bag 14A' ankle part 14B knee bag 14B 'knee part 14C duct part 16, 16' inflator 18 lid 20 duct

Claims

An airbag (14 ') that is deployed in front of the legs of an occupant seated in a vehicle seat, an inflator (16') for inflating the airbag, and a case (12C) that accommodates the airbag. In the occupant leg protection device,
The airbag (14 ') communicates the ankle portion (14A') that deploys only in front of the ankle or instep, the knee portion (14B ') that deploys only in front of the knee, and the ankle portion and knee portion. made of a bag body having integrally a duct portion (14C) of state, and are not substantially expanded only to the front of the ankle or back of the front and knee of the occupant leg,
The airbag (14 ') is formed by superimposing a substantially rectangular front panel (14a) constituting the front side of the airbag and a rear panel (14b) constituting the rear side and having substantially the same shape as the front panel. The left and right sides of the front panel (14a) and the rear panel (14b) are formed into a bag shape by connecting these peripheral portions so as to circulate along the first connecting line (24). By connecting the front panel (14a) and the rear panel (14b) by a second connecting line (26, 28) formed so as to enter the central side from the middle in the vertical direction of the airbag, 14 ′) is divided into the ankle part (14A ′), the knee part (14B ′) and the duct part (14C),
The tip side of the inflator (16 ′) is inserted into an inflator opening (22) provided on the rear surface of the duct part (14C),
The second coupling line (26, 28) has one side extending in the vertical direction, and the other two sides extending in the left-right direction parallel to the upper and lower sides of the front panel (14a) and the rear panel (14b). It has a substantially U-shaped profile that extends, and is arranged so that the sides extending in the vertical direction face each other in the vicinity of the middle in the horizontal direction of the front panel (14a) and the rear panel (14b), Between the one side is the duct part (14C),
A fixing tool (30) is provided in each non-inflatable region (14D) of the airbag (14 ′) surrounded by the first connecting line (24) and the second connecting line (26, 28). A hole (32) for insertion is provided, and the fixing tool (30) is tightened into the case (12C) through the hole (32), so that the non-inflatable region (14D) becomes the case. The occupant leg protection device characterized by being fastened to (12C) .

In an occupant leg protection device having an airbag deployed in front of an occupant's leg seated in a vehicle seat, an inflator for inflating the airbag, and a case for housing the airbag,
The airbag is composed of an ankle bag (14A) that is deployed only in front of the ankle or instep and a knee bag (14B) that is separate from the ankle bag (14A) and that is deployed only in front of the knee. And
An ankle bag case (12A) and a knee bag case (12B) are installed on the back side of the instrument panel (3).
The ankle bag (14A) is accommodated in a folded state in the ankle bag case (12A), and the knee bag (14B) is accommodated in a folded state in the knee bag case (12B).
An inflator (16) is provided so as to penetrate the knee bag (14B) in the vehicle width direction,
The ankle bag (14A) and the knee bag (14B) communicate with each other by a duct (20).
One end of the duct (20) passes through the knee bag case (12B) and is inserted into the knee bag (14B), and is connected to a part of a gas ejection portion of the inflator (16).
The other end of the duct (20), the occupant leg protection apparatus characterized by through the case for the ankle bag (12A) is inserted into the Ankh Rubaggu (14A).

In an occupant leg protection device having an airbag deployed in front of an occupant's leg seated in a vehicle seat, an inflator for inflating the airbag, and a case for housing the airbag,
The airbag is composed of an ankle bag (14A) that is deployed only in front of the ankle or instep and a knee bag (14B) that is separate from the ankle bag (14A) and that is deployed only in front of the knee. And
An ankle bag case (12A) and a knee bag case (12B) are installed on the back side of the instrument panel (3).
The ankle bag (14A) is accommodated in a folded state in the ankle bag case (12A), and the knee bag (14B) is accommodated in a folded state in the knee bag case (12B).
An inflator (16) is provided so as to penetrate the ankle bag (14A) in the vehicle width direction, and the ankle bag (14A) and the knee bag (14B) are communicated with each other by a duct (20).
One end of the duct (20) passes through the ankle bag case (12A) and is inserted into the ankle bag (14A), and is connected to a part of the gas ejection portion of the inflator 16;
The other end of the duct (20) penetrates the knee bag case (12B) and is inserted into the knee bag (14B).

In an occupant leg protection device having an airbag deployed in front of an occupant's leg seated in a vehicle seat, an inflator for inflating the airbag, and a case for housing the airbag,
The airbag is composed of an ankle bag (14A) that is deployed only in front of the ankle or instep and a knee bag (14B) that is separate from the ankle bag (14A) and that is deployed only in front of the knee. And
An ankle bag case (12A) and a knee bag case (12B) are installed on the back side of the instrument panel (3).
The ankle bag (14A) is accommodated in a folded state in the ankle bag case (12A), and the knee bag (14B) is accommodated in a folded state in the knee bag case (12B).
The ankle bag (14A) and the knee bag (14B) communicate with each other by a duct (20).
One end of the duct (20) passes through the ankle bag case (12A) and is inserted into the ankle bag (14A).
The other end of the duct (20) passes through the knee bag case (12B) and is inserted into the knee bag (14B).
The inflator (16) is attached to an inflator attachment part (20a) provided in the middle of the duct (20), and gas from the inflator (16) passes through the inflator attachment part (20a). An occupant leg protection device characterized in that it can be introduced into the duct (20).