JP4161033B2

JP4161033B2 - Transporter

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Publication number: JP4161033B2
Application number: JP2002212358A
Authority: JP
Inventors: 勝博黒田; 才三近藤; 誠司坂田; 春樹深堀
Original assignee: Yanmar Co Ltd
Current assignee: Yanmar Co Ltd
Priority date: 2002-07-22
Filing date: 2002-07-22
Publication date: 2008-10-08
Anticipated expiration: 2022-07-22
Also published as: JP2004051000A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、運転部の前方に荷台を配する構成の運搬車に関するものであり、より詳しくは、前記運転部の下部を構成する後部カバー、該後部カバーに搭載されるロプス、ボンネット、及び該ボンネットに内装されるエンジンの防振構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、機体フレームの左右側部にそれぞれ走行部を配し、機体フレームの後部に運転部を配し、同運転部の前方に荷台を配してなる運搬車において、前記運転部の下部を後部カバーにて包囲し、該後部カバーにボンネットを前後方向開閉自在に載置し、該ボンネットにエンジンを内装する構成としたものがある。また、同運搬車において、該運転部にオペレータの保護機器としてのロプスを配する構成とするものがある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
前記後部カバーにおいては、運転部の下方を包囲するものであり、運搬車の最後部を形成することから、その平面視における形状が、機体の旋回半径に直接影響することになる。即ち、後部カバーの形状により、機体の旋回性能が左右されるのである。
【０００４】
また、該後部カバーに載置されるボンネットにおいては、後部カバーが上述の旋回半径を決定することになるため、後部カバーの平面視における投影面の範囲内に抑えれば、機体の旋回性能に影響を与えることはないが、後部カバーの投影面積に限りなく近づけることができれば、ボンネットの内部空間の拡大が図られるメリットが得られる。さらに、該ボンネットに座席を載置固定する構成とする場合は、ボンネットに内装されるエンジンの振動を削減することや、マフラーからの熱風が届かないようにして、居住性の向上を図る必要がある。
【０００５】
また、上記ロプスにおいては、ＤＬＶ（ＤｅｆｌｅｃｔｉｏｎＬｉｍｉｔｉｎｇＶｏｌｕｍｅ：たわみ限界領域）を確保することが前提であるが、その立設高さにおいては、車庫への格納に支障ないようにすることは勿論のこと、運搬車の構成に着目し、運搬車にとって特に好適な高さ設定とする必要がある。また、該ロプスにおいては、前記ボンネットの開閉の支障にならない構成とする必要もある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上のごとくであり、次に該課題を解決する為の手段を説明する。
【０００７】
請求項１においては、クローラ走行装置（２）上に機体フレーム（３）を配し、該機体フレーム（３）の後部に運転部（５）を配し、同運転部（５）の前方に荷台（４）を配してなる運搬車（１）において、前記運転部（５）の下部を被覆する後部カバー（１２）を設け、該後部カバー（１２）は、平面視において後方へ突出した、略「Ｕ」字形とし、更に、該後部カバー（１２）は、左右対称形とした二分割体の後部カバー（１２Ｌ・１２Ｒ）にて構成し、該後部カバー（１２）の上部水平面の地上高さは、運転部（５）のステップ（６）上面と同一高さとし、前記後部カバー（１２Ｌ・１２Ｒ）より、該運転部（５）の保護機器であるロプス（８２）のそれぞれの下部フレーム（８５・８５）を立ち上げ、該下部フレーム（８５・８５）の上部において、左右方向に連結する連結体（８３）にて連結して、前記後部カバー（１２）よりロプス（８２）を立設したものである。
【０００８】
請求項２においては、請求項１記載の運搬車において、前記略「Ｕ」字形とした後部カバー（１２）上にボンネット（１０）を載置し、該ボンネット（１０）の後面（１０ｄ）も湾曲面に構成し、該後面（１０ｄ）の湾曲面は、前方に中心を置く曲率円とし、該後面を平面視で左右に直線的な垂直な立面で構成した場合と比較して、面積（Ｓ１）の分だけ後方へ突出して形成したものである。
【０００９】
請求項３においては、請求項２記載の運搬車において、前記ボンネット（１０）内には、エンジン（３３）とラジエータ（３５）とマフラ（４９）を配置し、前記マフラ（４９）の排気管（１１０）は、該排気管（１１０）の排気口（１１０ａ）の上下位置を前記ラジエータ（３５）よりも低くしたものである。
【００１０】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
【００１１】
図１は本発明の運搬車の全体左側面図、図２は運転部の平面図、図３はボンネット内の装置構成を示す平面図、図４は機体フレーム、後部カバー等の構成を示す平面図、図５は防振具の平面図である。
【００１２】
図６は同じく左側面図、図７はラジエータ、マフラー等の取付け構造を示す左側面図、図８は本発明のボンネット形状によるボンネット内部空間拡大面積を示す平面図、図９はロプスとＤＬＶの関係を示す運転部の左側面図、図１０は同じく後面図である。
【００１３】
図１１はダンプ式荷台とロプスとＤＬＶの関係を示す運搬車の左側面図、図１２は本発明の後部カバー形状により旋回半径が縮小されることを示す正面図、図１３はエンジン、ＨＳＴ、ミッションケースの配置関係を示す左側面図、図１４は荷台の開閉ハンドルの形状を示す斜視図である。
【００１４】
まず、本発明に係る運搬車の全体構成について説明する。図１及び図２に示すごとく、運搬車１は、走行部であるクローラ走行装置２、機体フレーム３及び荷台４により構成され、該クローラ走行装置２の上に機体フレーム３を搭載し、該機体フレーム３の前部に荷台４を、後部に運転部５を配している。
【００１５】
クローラ走行装置２は、左右のトラックフレーム４０に複数の下部転輪４１・４１・・・、上部転輪４２を回転自在に枢支し、前部転輪４３をテンション機構を介して回転自在に枢支し、後部駆動輪４４Ｌ・４４Ｒをミッションケースから突出した車軸に固設し、これらにクローラ４５を巻回して構成されている。
【００１６】
機体フレーム３は、前後方向に平行な左右の前後フレーム３１Ｌ（３１Ｒ）と、これら前後フレーム３１Ｌ（３１Ｒ）間に横架する複数の左右フレーム３２・３２・・・から構成している。
【００１７】
荷台４は、ダンプシリンダ１９により昇降回動可能に枢支されており、該ダンプシリンダ１９を伸縮させることにより、荷台４に積んだ土砂等を運搬車１の前方または側方に排出する構成としている。
【００１８】
運転部５では、オペレータの足もとスペースに付設されるステップ６が、左右方向に敷設され、該ステップ６の左側には変速ペダル７（図２）、右側にはブレーキペダル８が配されている。該ステップ６の前方には、隔離板９が左右方向に立設されており、該隔離板９によって荷台４と運転部５との間が隔離されている。一方、ステップ６の後方には、エンジン等を内包するボンネット１０が配され、該ボンネット１０の上部に座席１１を載置固定している。また、前記機体フレーム３後部上に後部カバー１２Ｌ・１２Ｒが設けられ、該後部カバー１２Ｌ（１２Ｒ）上のボンネット１０の左右両側より乗降バー１３・１３（図２）を立設し、さらに、後部カバー１２Ｌ（１２Ｒ）には、オペレータの保護機器となるロプス８２の立設スペースが設けられ、ロプス８２がオペレータを囲むように立設されている。また、該ステップ６は、前記隔離板９とボンネット１０の間となる位置に前後方向の幅を持たせて配され、ウォークスルー通路が形成されている。言い換えれば、運転部５の座席１１とダッシュボード１７との間にステップ６が配置されて、左右両側より乗降可能としている。
【００１９】
また、前記隔離板９において、略左右中心となる位置のボンネット１０側には、燃料タンク１４が付設され、該燃料タンク１４の上部左側に設けた給油口１６（図２）を除く右側上方をダッシュボード１７で覆い、該ダッシュボード１７に各種操作ボタンや計器等を配設している。また、燃料タンク１４の略左右中心に燃料ゲージ１８を上下方向に付設し、該燃料ゲージ１８を中心として左右に左右操向レバー２０Ｌ・２０Ｒを配している。該左右操向レバー２０Ｌ・２０Ｒはダッシュボード１７後部で機体左右中心に対して対称に配置している。また、燃料タンク１４の左方には、エンジン回転数を設定するアクセルレバー２１と、荷台４を昇降操作するダンプレバー２２が配される一方、燃料タンク１４の右方には、変速ペダル７の踏み込み量を規制する踏込量規制レバー２３と、機体の前進・後進を切替える前後進切換操作具となる前後進切換レバー２４が配されている。
【００２０】
次に、ボンネット１０の内部空間に配される装置・機器類について説明する。図３に示すごとく、ボンネット１０内には、平面視において前後左右略中央にエンジン３３が配され、該エンジン３３の左方にラジエータファン３４の送風によりエンジン冷却水を冷却するラジエータ３５が配される一方、エンジン３３の右方には、仕切板３６が配され、該仕切板３６によりボンネット１０内の空間が左右に分割され、該仕切板３６にバッテリー３７が付設されている。また、該仕切板３６の右側面において、バッテリー３７の前方に物入れ８１が配される一方、後方の板面には、制御機器類３８・３８・・・を付設する構成として、該仕切板３６によってエンジン３３の熱を遮断するとともに、余りのスペースを有効活用している。また、エンジン３３の後方には、エアクリーナー４８が配され、該エアクリーナー４８の下方に、上下方向にマフラー４９が配されている。
【００２１】
前記エンジン３３は、前記機体フレーム３に支持固定されるものであり、具体的には、図４に示すごとく、前記ボンネット１０の前部下方の左右フレーム３２において、左右中心の近傍右側にエンジン載置部１０１ａを構成し、該左右フレーム３２よりも後方であって、右側の前後フレーム３１Ｒの最後部にはエンジン載置部１０１ｂを構成し、左側の前後フレーム３１Ｌにおける左右フレーム３２の後方近傍、及び最後部には、それぞれエンジン載置部１０１ｃ・１０１ｄを構成し、これら四箇所のエンジン載置部１０１ａ・１０１ｂ・１０１ｃ・１０１ｄによりエンジン３３（図３）を支持する構成としている。尚、エンジン載置部の個数については、本実施例のように四箇所に限るものではなく、五、六箇所としてもよい。そして、これらエンジン載置部１０１ａ・１０１ｂ・・には、それぞれ、防振具１０２・１０２・・が載置され、エンジン３３は、該防振具１０２・１０２・・を介してエンジン載置部１０１ａ・１０１ｂ・・に載置される構成としている。
【００２２】
この防振具１０２について説明すると、図５及び図６に示すごとく、平面視（図５）において直交する二の立設板面６８ａ・６８ａを、平板面６８ｂより同一方向に突設させるとともに、該平板面６８ｂの中央より立設板面６８ａ・６８ａとは反対方向に支持柱６８ｃを突設させてなる上下一対の支持体６８・６８’を（図６）、それぞれの支持柱６８ｃ・６８ｃ’が上下反対に突設するように対向させ、両支持体６８・６８’間に生じる空間に弾性体６９を挟装する構成としている。また、上下一対の支持体６８・６８’において、対向する平面板６８ａ・６８ａ’の間には、弾性体６９の上下方向振動吸収部６９ａを、対向する立設板面６８ｂ・６８ｂ’の間には、弾性体６９の水平方向振動吸収部６９ｂを挟装する構成となっている。この構成において、上側の支持柱６８ｃをエンジン３３に嵌入する一方、下側の支持柱６８ｃをエンジン載置部１０１ａ・１０１ｂ・・に嵌入し、エンジン３３の垂直方向（図６の矢印Ｇ）の振動を、平面板６８ａ・６８ａ’の上下間の上下方向振動吸収部６９ａにて吸収し、エンジン３３の水平方向の振動（図５の矢印Ｔ１・Ｔ２）を、前記立設板面６８ａ・６８ａ’間の水平方向振動吸収部６９ｂにて吸収するようにしている。
【００２３】
また、前記ラジエータ３５の取付け構造について、図４及び図７に示すごとく、その下部は、左側の前後フレーム３１Ｌより外側（左側）に突設した支持板１０３（図４）に載置される一方、上部は、該支持板１０３前部より立設するラジエータマウント１０４（図７）に支持される構成としている。ラジエータ３５には、上下それぞれに、左右二箇所に支持ピン１０５・１０５・・が突設されており、該支持ピン１０５・１０５・・を側面視略凸形の防振ゴム１０６・１０６・・を挿嵌し、上下の防振ゴム１０６・１０６・・はそれぞれラジエータマウント１０４、支持板１０３にその外周面を挿嵌させている。即ち、ラジエータ３５は、上下のラジエータマウント１０４、支持板１０３に対して、防振ゴム１０６・１０６・・を挟装した状態で固設されている。以上の取付け構造により、機体振動が防振ゴム１０６・１０６・・により吸収され、ラジエータ３５の機体振動に起因する損傷を防ぐことができる。
【００２４】
また、前記マフラー４９の取付け構造について、図４及び図７に示すごとく、その下部は、前記エンジン載置部１０１ｄに固設されたマフラーマウント１０７に固定され、その上部は、前記後部カバー１２Ｌ・１２Ｒに立設した門型フレーム１０８より垂下される支持ステー１０９に固定されている。そして、該マフラー４９の排気管１１０は、平面視において（図４）、前記ラジエータ１１の排風方向と同一方向、即ち、左斜め後方に屈曲させており、平面視において（図４）、左斜め後方に屈曲しており、排気を斜め後方へ排出するとともに、その排気口１１０ａの上下位置をラジエータ３５よりも低くしている（図７）。このようにして、図２に示すごとく、上述したラジエータ３５を冷却後の冷却風の排気流れ３５ａと、マフラー４９からの排気流れ４９ａが、ともに左側へ向かう流れとなり、ともに干渉しあうことによる流れの乱れが生じることがなく、熱風である排気を運転部５より速やかに遠くへ放出し、オペレータに熱風が届かないようにしている。また、排気口１１０ａがラジエータ３５よりも低いので（図７）、マフラー４９の排気の上昇が、ラジエータ３５の排気流れ３５ａによって遮られ、マフラー４９からの熱風をラジエータ３５よりも下方で遮るようにしている。
【００２５】
次に、ボンネット１０の形状と、該ボンネット１０の下部であって、機体最後部を形成する後部カバー１２Ｌ・１２Ｒの形状について説明する。図２に示すごとく、ボンネット１０は、平面視において、垂直の左右立面で構成される前面１０ａと、前後立面で構成される右側面１０ｂ・左側面１０ｃと、湾曲した立面で構成される後面１０ｄと、これらで形成される空間の上部を塞ぐ上面１０ｅと、から機体左右中心線に対し左右対称とする下方を開放した椀状に構成され、内腔部に前記エンジン３３等が内装されている（図３）。前記各面１０ａ〜１０ｅの境界は、角部の無い曲面に構成し、鋭利な箇所をなくすことにより、オペレータがボンネット１０に手足をぶつける等した場合でも、手足の損傷が生じ難い形状となっている。また、前記後面１０ｄの湾曲面の湾曲は、前面１０ａ側に中心を置く曲率円としてあり、これにより、図８に示すごとく、後面１０ｄの左右中心が、略ボンネット１０の曲率半径Ｒ１の中心とするものである。これにより、図８に示すように、同一の旋回半径Ｒ１としたままで、後面１０ｄを垂直な立面（平面視）で構成した場合（点線Ｕ１）と比較して、面積Ｓ１の分だけ広い内腔空間を形成することができることから、このように拡大された内腔空間にエアクリーナ４８やマフラー４９を配置することができる。言い換えれば、該ボンネット１０の下部にある後部カバー１２Ｌ・１２Ｒの投影面積に限りなく近づけることができ、ボンネットの内部空間の拡大が図られ、各種機器類の設置スペースに限りのある運転部５の上部のスペースを最大限に有効活用できる。尚、本発明において、ボンネット１０の呈する効果は、後面１０ｄを湾曲面とする点と、各面の境界を角部の無い曲面に構成することで生じるものであることから、前面１０ａ・右側面１０ｂ・左側面１０ｃについても湾曲面として、ボンネット１０全体を平面視において「丸形」としてもよい。
【００２６】
また、前記ボンネット１０の前面１０ａの下部中央の形状を、図４に示すごとく、前記ステップ６の正面視略「凸」状の形状に対応し、前記ステップ６の中高面９０と略同一幅、同一高さで切欠いてなる逆「凹」状とした切欠き部１０ｆを形成し、該切欠き部１０ｆをステップ６の表面に当接させる構成としている。これにより、ボンネット１０の切欠き部１０ｆの左右縦端面１０Ｌ・１０Ｒが、中高面９０の立ち上げ側面９２Ｌ・９２Ｒに当接し、ボンネット１０の横揺れを規制することができる。そして、以上のボンネット１０は、図９に示すごとく、前記ボンネット１０は、左右対称形とする後部カバー１２Ｌ・１２Ｒに対して、後部に配置した回動支点を中心に開閉自在に取付けられるものである。
【００２７】
次に、後部カバー１２Ｌ・１２Ｒは、図４に示すごとく、上部の水平面１２ａ・１２ａの外側端面より鉛直面１２ｂ・１２ｂが垂下され、前記ボンネット１０の左右側面１０ｂ・１０ｃの前端部から、後面１０ｄの最後部にかけての中途部で湾曲させて、左右の後部カバー１２Ｌ・１２Ｒを合わせて平面視略「Ｕ」字形に構成するものであり、鉛直面１２ｂ・１２ｂによって、ボンネット１０や前後フレーム３１Ｌ・３１Ｒを障害物との衝突から保護するようにしている。また、図４に示すごとく、後部カバー１２Ｌ・１２Ｒは、水平面１２ａ・１２ａの前部左右二箇所に穿設された取付け孔２６ａ・２６ａ、鉛直面１２ｂ・１２ｂの後部上下二箇所に穿設された取付け孔２６ｂ・２６ｂを、それぞれ、左右の前後フレーム３１Ｌ・３１Ｒより側方へ延設した支持部２７Ｌ・２７Ｒ、左右の前後フレーム３１Ｌ・３１Ｒの最後部に横架される左右フレーム２８に対し、ボルトで締結固定することにより、機体フレーム３に固定される構成としている。
【００２８】
また、後部カバー１２Ｌ・１２Ｒは、左右対称形とした二分割体にて構成し、組み付けた状態での平面視にて、略「Ｕ」字形としており、機体最後部を角部の無い曲面に構成することで、図１２に示すごとく、上記旋回中心に対する旋回半径Ｒ３を、機体最後部を角部で構成した場合（点線Ｕ３）の旋回半径Ｒ４と比して、小さく構成している。また、図８に示すように、後部カバー１２Ｌ・１２Ｒの後部の曲率半径Ｒ２は前記ボンネット１０の曲率半径Ｒ１よりも大きく構成して、後部カバー１２Ｌ・１２Ｒとボンネット１０の後端部を合わせることにより、ボンネット１０の両側の後部カバー１２Ｌ・１２Ｒの水平面１２ａ・１２ａに乗降バー１３・１３や前述のロプス等の配置空間を形成し、丸みを帯びた形状となって外観、意匠を向上している。
【００２９】
また、図９に示すごとく、前記後部カバー１２Ｌ・１２Ｒの水平面１２ａ・１２ａからは、それぞれ、逆「Ｕ」字形（図１）の乗降バー１３・１３を立設し、該乗降バー１３・１３を掴むことにより、オペレータが容易に乗降できるようにしている。尚、該乗降バー１３・１３は、パイプを屈曲させて構成し、機体の軽量化に貢献させている。また、該乗降バー１３・１３の立設高さは、前記ボンネット１０の最上位置よりも、高く設定されており、オペレータが座席１１に座った状態においても容易に掴めるようになっている。
【００３０】
また、図１３に示すごとく、後部カバー１２Ｌ・１２Ｒの水平面１２ａ・１２ａの地上高さは、前記ステップ６の上面と同一高さとし、水平面１２ａ・１２ａとステップ６により連続的な平面を形成している。より詳しくは、水平面１２ａ・１２ａの地上高さを、ステップ６の最低面となる左右ステップ面９１Ｌ（９１Ｒ）の前後延長線（Ｈ−Ｈ線）と略同一高さとし、水平面１２ａ・１２ａと左右ステップ面９１Ｌ・９１Ｒにより連続的な平面を形成している。これにより、ボンネット１０を開閉して行うメンテナンスの際には、水平面１２ａ・１２ａと左右ステップ面９１Ｌ・９１Ｒに段差が存在せず、この段差によってメンテナンスの作業性が損なわれることもない。
【００３１】
次に、後部カバー１２Ｌ・１２Ｒに着脱自在に立設する保護機器であるロプス８２について説明する。図９及び図１０に示すごとく、前記後部カバー１２Ｌ・１２Ｒより、それぞれ、下部フレーム８５・８５を斜め後方へ立ち上げ、前記乗降バー１３・１３の高さ付近で屈曲させ、オペレータの胸部が位置することになる高さまで垂直に伸延されている。そして、左右の下部フレーム８５・８５の上部において、これらを左右方向に連結する連結体８３が横架されるとともに、後面視逆「Ｕ」字状の上部フレーム８６が連結されている。また、下部フレーム８５・８５の屈曲部の近傍には、後部カバー１２Ｌ・１２Ｒより立設し、左側面視略「く」字状となるように屈曲させた支持フレーム８４・８４の後端部が連結されている。以上のフレーム構成によりロプス８２が形成されている。そして、図９及び図１０において、３００は、ＤＬＶ（ＤｅｆｌｅｃｔｉｏｎＬｉｍｉｔｉｎｇＶｏｌｕｍｅ：たわみ限界領域）の領域を示し、３０１は運転席座乗状態にあるオペレータの頭部に相当する部位を示している。この図から解るように、ロプス８２は、ＤＬＶ領域よりも広く構成されるものである。
【００３２】
以上のように構成したロプス８２について、図１１に示すごとく、ロプス８２の上下高さは、上部フレーム８６の最上部であるロプス８２の最上点と、前方荷台４の前端部に立設する前部煽り板４ｂの最上点を結ぶ線（Ｘ−Ｘ線）が、ＤＬＶ領域上方を通過する、即ち、運転席座乗状態にある運転者の頭部相当位置よりも高位に位置するように設定されており、この設定を満たすべく、荷台４、ロプス８２、座席１１の前後長、高さを設計し、夫々を関連配置している。これにより、機体が転倒する事態が生じた場合においては、ＤＬＶ領域に、ロプス８２最上点と前部煽り板４ｂ最上点を結ぶ前記Ｘ−Ｘ線が通過することなく、ＤＬＶ領域が保護される、つまりは、機体が転倒した場合においても、ロプス８２と前部煽り板４ｂによりオペレータを保護することができるようになっている。
【００３３】
また、図９に示すごとく、ロプス８２の左右下部フレーム８５・８５の上部を左右方向に連結する連結体８３は、ボンネット１０開閉時における座席１１の回動域（Ｒ４）の上方に配する構成としている。これにより、ボンネット１０に固設され、一体的に回動する座席１１を取外すことなく、ロプス８２を配置したままにして、ボンネット１０の開閉操作をすることができる。
【００３４】
次に、荷台４の後部煽り板４ｂ、左右煽り板４ｃ・４ｃをロックする開閉ハンドル４ｈ・４ｈについて説明する。図１４に示すごとく、後部煽り板４ｂと左煽り板４ｃとの角柱４ｆ上部には、上下方向に操作する開閉ハンドル４ｈ・４ｈが備えられている。該開閉ハンドル４ｈ・４ｈは、角柱４ｆ上部に設けた回動部４６・４６のロック体を回動させるべく、上下方向に回動操作するようにしており、該開閉ハンドル４ｈ・４ｈは、前記回動部４６・４６より外側に突出し、下方に屈曲して下端部を開放した状態とし、上下略垂直の掴み部を構成し、該掴み部を掴んだ状態から、そのまま、掴み部に沿って手を引き抜くことができる、若しくは、手を拓いた状態で、下端部の下方より手を挿入して掴むことができるようになっており、操作しやすい構成となっている。また、下端部を開放しているため、下端部を角柱４ｆの壁面に向けて屈曲させる、即ち、「コ」字状とする場合と比べて、角柱４ｆからの突出量が少ない構成となっている。
【００３５】
【発明の効果】
本発明は以上のごとく構成したので、次のような効果を奏するのである。
請求項１に記載のごとく、クローラ走行装置（２）上に機体フレーム（３）を配し、該機体フレーム（３）の後部に運転部（５）を配し、同運転部（５）の前方に荷台（４）を配してなる運搬車（１）において、前記運転部（５）の下部を被覆する後部カバー（１２）を設け、該後部カバー（１２）は、平面視において後方へ突出した、略「Ｕ」字形とし、更に、該後部カバー（１２）は、左右対称形とした二分割体の後部カバー（１２Ｌ・１２Ｒ）にて構成し、該後部カバー（１２）の上部水平面の地上高さは、運転部（５）のステップ（６）上面と同一高さとし、前記後部カバー（１２Ｌ・１２Ｒ）より、該運転部（５）の保護機器であるロプス（８２）のそれぞれの下部フレーム（８５・８５）を立ち上げ、該下部フレーム（８５・８５）の上部において、左右方向に連結する連結体（８３）にて連結して、前記後部カバー（１２）よりロプス（８２）を立設したので、機体最後部が角部の無い曲面に構成され、上記旋回中心に対する旋回半径を、機体最後部を角部で構成した場合の旋回半径Ｒ３と比して、小さく構成でき、旋回性能を向上させることができる。
【００３６】
また、前記後部カバーは、左右対称形とした二分割体にて構成したので、一体で構成するよりもコンパクトに構成され、部品管理・保管が行いやすい。
【００３７】
また、前記後部カバーの上部水平面の地上高さは、運転部ステップ上面と同一高さとしたので、ボンネットを開閉して行うメンテナンスの際には、水平面に段差が存在せず、この段差によってメンテナンスの作業性が損なわれることもない。
【００３８】
また、記後部カバーより保護機器であるロプスを立設したので、機体が転倒した場合においても、ロプスによりオペレータを保護することができるようになっている。そして、このロプスの高さ設定は、運搬車の構成に鑑みて、上記効果を呈する最小限の高さに抑えることとして、車庫への格納に支障がないようにしている。
【００３９】
請求項２に記載のごとく、請求項１記載の運搬車において、前記略「Ｕ」字形とした後部カバー（１２）上にボンネット（１０）を載置し、該ボンネット（１０）の後面（１０ｄ）も湾曲面に構成し、該後面（１０ｄ）の湾曲面は、前方に中心を置く曲率円とし、該後面を平面視で左右に直線的な垂直な立面で構成した場合と比較して、面積（Ｓ１）の分だけ後方へ突出して形成したので、前記後部カバーに載置されるボンネットの後面は、湾曲面で構成されるので、同一の旋回半径としたままで、後面を垂直な立面（平面視）で構成した場合と比較して、ボンネットの内部空間の拡大が図られ、各種機器類の設置スペースに限りのある運転部の上部のスペースを最大限に有効活用できる。
【００４０】
請求項３に記載のごとく、請求項２記載の運搬車において、前記ボンネット（１０）内には、エンジン（３３）とラジエータ（３５）とマフラ（４９）を配置し、前記マフラ（４９）の排気管（１１０）は、該排気管（１１０）の排気口（１１０ａ）の上下位置を前記ラジエータ（３５）よりも低くしたので、上述したラジエータを冷却後の冷却風の排気流れと、マフラーからの排気流れが、同一方向へ向かう流れとなり、ともに干渉しあうことによる流れの乱れが生じることがなく、熱風である排気を運転部より速やかに遠くへ放出されるとともに、マフラー排気の上昇が、ラジエータの排気流れによって遮られ、居住性を向上することができる。
きる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の運搬車の全体左側面図である。
【図２】運転部の平面図である。
【図３】ボンネット内の装置構成を示す平面図である。
【図４】機体フレーム、後部カバー等の構成を示す平面図である。
【図５】防振具の平面図である。
【図６】同じく左側面図である。
【図７】ラジエータ、マフラー等の取付け構造を示す左側面図である。
【図８】本発明のボンネット形状によるボンネット内部空間拡大面積を示す平面図である。
【図９】ロプスとＤＬＶの関係を示す運転部の左側面図である。
【図１０】同じく後面図である。
【図１１】ダンプ式荷台とロプスとＤＬＶの関係を示す運搬車の左側面図である。
【図１２】本発明の後部カバー形状により旋回半径が縮小されることを示す正面図である。
【図１３】エンジン、ＨＳＴ、ミッションケースの配置関係を示す左側面図である。
【図１４】荷台の開閉ハンドルの形状を示す斜視図である。
【符号の説明】
１運搬車
２クローラ走行装置
３機体フレーム
４荷台
４ｂ前部煽り板
５運転部
１０ボンネット
８２ロプス[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a transport vehicle having a configuration in which a loading platform is arranged in front of a driving unit, and more specifically, a rear cover that forms a lower portion of the driving unit, a lops mounted on the rear cover, a bonnet, and the The present invention relates to an anti-vibration structure for an engine installed in a bonnet.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, in a transport vehicle in which a traveling unit is disposed on each of the left and right sides of the fuselage frame, a driving unit is disposed at the rear of the fuselage frame, and a cargo bed is disposed in front of the driving unit, the lower part of the driving unit is disposed at the rear. There is a configuration in which a hood is enclosed by a cover, a bonnet is placed on the rear cover so as to be openable and closable in the front-rear direction, and the engine is built in the bonnet. In addition, in the transport vehicle, there is a configuration in which a lops as a protection device for an operator is arranged in the driving unit.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
Since the rear cover surrounds the lower part of the driving part and forms the rearmost part of the transport vehicle, the shape in plan view directly affects the turning radius of the airframe. That is, the turning performance of the fuselage depends on the shape of the rear cover.
[0004]
In addition, in the bonnet placed on the rear cover, the rear cover determines the turning radius described above. Therefore, if it is kept within the range of the projection surface in the plan view of the rear cover, the turning performance of the aircraft will be improved. Although there is no effect, if the projected area of the rear cover can be made as close as possible, there is an advantage that the internal space of the hood can be expanded. Furthermore, when the seat is mounted and fixed on the hood, it is necessary to improve the comfort of the engine by reducing the vibration of the engine built in the hood and preventing the hot air from the muffler from reaching. is there.
[0005]
Moreover, in the above-mentioned lops, it is premised that a DLV (Defection Limiting Volume) is secured, but of course, the standing height does not hinder storage in the garage. Focusing on the configuration of the transport vehicle, it is necessary to set the height particularly suitable for the transport vehicle. Further, it is necessary that the lops have a configuration that does not hinder the opening and closing of the bonnet.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The problem to be solved by the present invention is as described above. Next, means for solving the problem will be described.
[0007]
In claim 1, the machine body frame (3) is arranged on the crawler traveling device (2), the operation part (5) is arranged at the rear part of the machine body frame (3), and in front of the operation part (5). In the transport vehicle (1) provided with a loading platform (4), a rear cover (12) is provided to cover the lower part of the operation unit (5), and the rear cover (12) protrudes rearward in plan view. The rear cover (12) is formed of a bipartite rear cover (12L / 12R) that is bilaterally symmetric, and is above the ground on the upper horizontal surface of the rear cover (12). The height is the same as the upper surface of the step (6) of the operation unit (5), and the lower frame of each of the lops (82) as the protective device of the operation unit (5) from the rear cover (12L, 12R). (85.85) is raised, the lower frame (85.85) In the upper, and connected by connecting member for connecting the right and left direction (83), is obtained by standing the ROPS (82) from said rear cover (12).
[0008]
According to Claim 2, in the transport vehicle according to Claim 1, a bonnet (10) is placed on the substantially "U" -shaped rear cover (12), and a rear surface (10d) of the bonnet (10) is also provided. The curved surface of the rear surface (10d) is configured as a curved surface and has a curvature circle centered at the front, and the area of the rear surface is compared to a case where the rear surface is configured as a vertical vertical surface that is linear in the right and left in plan view. It is formed to project backward by the amount of (S1) .
[0009]
According to claim 3, in the transport vehicle according to claim 2, an engine (33), a radiator (35), and a muffler (49) are arranged in the bonnet (10), and an exhaust pipe of the muffler (49). (110) is a configuration in which the vertical position of the exhaust port (110a) of the exhaust pipe (110) is lower than that of the radiator (35) .
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0011]
1 is an overall left side view of the transport vehicle according to the present invention, FIG. 2 is a plan view of a driving unit, FIG. 3 is a plan view showing a device configuration in a bonnet, and FIG. 4 is a plan view showing configurations of a fuselage frame, a rear cover and the like. FIG. 5 is a plan view of the vibration isolator.
[0012]
6 is a left side view, FIG. 7 is a left side view showing a mounting structure of a radiator, a muffler, etc., FIG. 8 is a plan view showing an enlarged space inside the bonnet according to the bonnet shape of the present invention, and FIG. The left side view of the operation part showing the relationship, FIG. 10 is also the rear view.
[0013]
FIG. 11 is a left side view of the transport vehicle showing the relationship between the dump truck, the lops, and the DLV, FIG. 12 is a front view showing that the turning radius is reduced by the shape of the rear cover of the present invention, FIG. 13 is the engine, HST, FIG. 14 is a perspective view showing the shape of the opening / closing handle of the cargo bed.
[0014]
First, the overall configuration of the transport vehicle according to the present invention will be described. As shown in FIGS. 1 and 2, the transport vehicle 1 includes a crawler traveling device 2, a body frame 3, and a loading platform 4 as a traveling unit, and the body frame 3 is mounted on the crawler traveling device 2. A loading platform 4 is arranged at the front of the frame 3 and an operation unit 5 is arranged at the rear.
[0015]
The crawler traveling device 2 pivotally supports a plurality of lower rollers 41, 41... And an upper roller 42 on left and right track frames 40, and a front roller 43 can be rotated via a tension mechanism. The rear drive wheels 44L and 44R are pivotally supported and fixed to axles protruding from the transmission case, and a crawler 45 is wound around them.
[0016]
The body frame 3 includes left and right front and rear frames 31L (31R) parallel to the front and rear direction, and a plurality of left and right frames 32, 32,.
[0017]
The loading platform 4 is pivotally supported by a dump cylinder 19 so as to be able to move up and down, and by extending and contracting the dump cylinder 19, the sediment loaded on the loading platform 4 is discharged to the front or side of the transport vehicle 1. Yes.
[0018]
In the driving section 5, a step 6 provided in the operator's foot space is laid in the left-right direction, and a shift pedal 7 (FIG. 2) is disposed on the left side of the step 6 and a brake pedal 8 is disposed on the right side. In front of the step 6, a separating plate 9 is erected in the left-right direction, and the separating plate 9 separates the cargo bed 4 from the operation unit 5. On the other hand, behind the step 6, a bonnet 10 containing an engine or the like is arranged, and a seat 11 is placed and fixed on the upper part of the bonnet 10. Further, rear covers 12L and 12R are provided on the rear part of the body frame 3, and the getting-on / off bars 13 and 13 (FIG. 2) are erected from both the left and right sides of the bonnet 10 on the rear cover 12L (12R). The cover 12L (12R) is provided with a standing space for the lops 82 that serves as a protective device for the operator, and the lops 82 are erected so as to surround the operator. The step 6 is arranged with a width in the front-rear direction at a position between the separating plate 9 and the bonnet 10 to form a walk-through passage. In other words, step 6 is arranged between the seat 11 of the driving unit 5 and the dashboard 17 so that the passenger can get on and off from both the left and right sides.
[0019]
In addition, a fuel tank 14 is attached to the separator 9 on the bonnet 10 side, which is substantially in the center of the left and right, and the upper right side excluding the fuel filler port 16 (FIG. 2) provided on the upper left side of the fuel tank 14. The dashboard 17 is covered with various operation buttons, instruments, and the like. Further, a fuel gauge 18 is provided in the vertical direction substantially at the center of the fuel tank 14, and left and right steering levers 20 </ b> L and 20 </ b> R are disposed on the left and right of the fuel gauge 18. The left and right steering levers 20L and 20R are arranged symmetrically with respect to the left and right center of the body at the rear of the dashboard 17. An accelerator lever 21 for setting the engine speed and a dump lever 22 for raising and lowering the loading platform 4 are disposed on the left side of the fuel tank 14, while the shift pedal 7 is disposed on the right side of the fuel tank 14. A depression amount regulating lever 23 for regulating the depression amount and a forward / reverse switching lever 24 serving as a forward / reverse switching operation tool for switching forward / backward movement of the machine body are arranged.
[0020]
Next, devices and devices arranged in the internal space of the bonnet 10 will be described. As shown in FIG. 3, in the bonnet 10, an engine 33 is disposed in the center of the front, rear, left, and right in a plan view, and a radiator 35 that cools engine cooling water by blowing a radiator fan 34 is disposed on the left side of the engine 33. On the other hand, a partition plate 36 is disposed on the right side of the engine 33, and the space in the bonnet 10 is divided into left and right by the partition plate 36, and a battery 37 is attached to the partition plate 36. Further, on the right side surface of the partition plate 36, a storage case 81 is arranged in front of the battery 37, and on the rear plate surface, control devices 38, 38,... As a result, the heat of the engine 33 is cut off and the remaining space is effectively utilized. An air cleaner 48 is disposed behind the engine 33, and a muffler 49 is disposed below the air cleaner 48 in the vertical direction.
[0021]
The engine 33 is supported and fixed to the fuselage frame 3. Specifically, as shown in FIG. 4, the left and right frames 32 below the front of the bonnet 10 are mounted on the right side in the vicinity of the center of the left and right. Constituting the mounting portion 101a, rearward of the left and right frames 32, the rearmost portion of the right front and rear frames 31R constituting the engine placement portion 101b, the left front and rear frames 31L in the vicinity of the rear of the left and right frames 32, In addition, the engine mounting portions 101c and 101d are respectively formed at the last portion, and the engine 33 (FIG. 3) is supported by these four engine mounting portions 101a, 101b, 101c, and 101d. The number of engine mounting portions is not limited to four as in the present embodiment, and may be five or six. The engine mounts 101a, 101b,... Are mounted with vibration isolator 102, 102,..., And the engine 33 is connected to the engine mounts via the vibration isolator 102, 102,. It is set as the structure mounted in 101a * 101b *.
[0022]
The vibration isolator 102 will be described. As shown in FIGS. 5 and 6, two standing plate surfaces 68a and 68a orthogonal to each other in plan view (FIG. 5) are projected from the flat plate surface 68b in the same direction, A pair of upper and lower support bodies 68 and 68 'formed by projecting support columns 68c from the center of the flat plate surface 68b in the direction opposite to the standing plate surfaces 68a and 68a (FIG. 6), and the respective support columns 68c and 68c. The elastic body 69 is sandwiched in the space formed between the two supports 68 and 68 'so as to face each other so that' protrudes upside down. Further, in the pair of upper and lower supports 68 and 68 ′, the vertical vibration absorbing portion 69a of the elastic body 69 is disposed between the opposed flat plates 68a and 68a ′ between the opposed standing plate surfaces 68b and 68b ′. Is configured to sandwich the horizontal vibration absorbing portion 69b of the elastic body 69. In this configuration, the upper support column 68c is fitted into the engine 33, while the lower support column 68c is fitted into the engine mounting portions 101a, 101b,... In the vertical direction of the engine 33 (arrow G in FIG. 6). The vibration is absorbed by the vertical vibration absorbing portion 69a between the upper and lower surfaces of the flat plates 68a and 68a ′, and the horizontal vibration (arrows T1 and T2 in FIG. 5) of the engine 33 is absorbed by the standing plate surfaces 68a and 68a. The horizontal vibration absorbing portion 69b between 'is absorbed.
[0023]
In addition, as shown in FIGS. 4 and 7, the mounting structure of the radiator 35 is mounted on a support plate 103 (FIG. 4) whose lower portion protrudes outward (left side) from the left front / rear frame 31L. The upper portion is configured to be supported by a radiator mount 104 (FIG. 7) standing from the front portion of the support plate 103. The radiator 35 is provided with support pins 105, 105,... Projecting from left and right at two locations, and the support pins 105, 105,. Are inserted into the radiator mount 104 and the support plate 103 at the outer peripheral surfaces thereof. That is, the radiator 35 is fixed to the upper and lower radiator mounts 104 and the support plate 103 with the anti-vibration rubbers 106, 106. With the above-described mounting structure, the vibration of the airframe is absorbed by the anti-vibration rubbers 106, 106,... And damage due to the vibration of the radiator 35 due to the airframe vibration can be prevented.
[0024]
As shown in FIGS. 4 and 7, the mounting structure of the muffler 49 is fixed to the muffler mount 107 fixed to the engine mounting portion 101d, and the upper portion thereof is connected to the rear cover 12L. It is fixed to a support stay 109 that hangs down from a portal frame 108 erected on 12R. The exhaust pipe 110 of the muffler 49 is bent in the same direction as the exhaust direction of the radiator 11 in the plan view (FIG. 4), that is, obliquely leftward and backward, and in the plan view (FIG. 4). It is bent obliquely rearward, exhaust is exhausted obliquely rearward, and the vertical position of the exhaust port 110a is made lower than the radiator 35 (FIG. 7). In this way, as shown in FIG. 2, the exhaust air flow 35a of the cooling air after cooling the above-described radiator 35 and the exhaust air flow 49a from the muffler 49 are both directed to the left and flow due to interference with each other. The exhaust air, which is hot air, is quickly released farther than the operation unit 5 so that the hot air does not reach the operator. Further, since the exhaust port 110a is lower than the radiator 35 (FIG. 7), the exhaust rise of the muffler 49 is blocked by the exhaust flow 35a of the radiator 35 so that the hot air from the muffler 49 is blocked below the radiator 35. ing.
[0025]
Next, the shape of the bonnet 10 and the shapes of the rear covers 12L and 12R that form the bottom of the fuselage at the bottom of the bonnet 10 will be described. As shown in FIG. 2, the bonnet 10 is configured by a front surface 10 a configured by vertical left and right vertical surfaces, a right side surface 10 b and a left side surface 10 c configured by front and rear vertical surfaces, and a curved vertical surface in plan view. The rear surface 10d and the upper surface 10e that closes the upper part of the space formed by these are configured in a bowl-like shape that opens symmetrically with respect to the left-right center line of the body, and the engine 33 and the like are installed in the inner cavity. (FIG. 3). The boundary of each of the surfaces 10a to 10e is configured as a curved surface having no corners, and even if the operator hits the bonnet 10 with a sharp limb or the like, the limb is not easily damaged. Yes. Further, the curvature of the curved surface of the rear surface 10d is a curvature circle centered on the front surface 10a side, so that the center of the left and right of the rear surface 10d is substantially the center of the radius of curvature R1 of the bonnet 10 as shown in FIG. To do. As a result, as shown in FIG. 8, the rear surface 10d is widened by the area S1 as compared with the case where the rear surface 10d is configured as a vertical elevation (plan view) with the same turning radius R1 (dotted line U1). Since the lumen space can be formed, the air cleaner 48 and the muffler 49 can be arranged in the lumen space thus expanded. In other words, it is possible to bring the projected area of the rear covers 12L and 12R below the bonnet 10 as close as possible, the internal space of the bonnet can be expanded, and the operating unit 5 having a limited installation space for various devices. The upper space can be used to the maximum. In the present invention, the effect exhibited by the bonnet 10 is caused by the fact that the rear surface 10d is a curved surface and the boundary between the surfaces is a curved surface having no corners. 10b and the left side surface 10c may be curved surfaces, and the entire bonnet 10 may be “round” in plan view.
[0026]
Further, as shown in FIG. 4, the shape of the lower center of the front surface 10a of the bonnet 10 corresponds to the substantially “convex” shape in the front view of the step 6, and has substantially the same width as the middle-high surface 90 of the step 6. A notch portion 10 f having an inverted “concave” shape that is notched at the same height is formed, and the notch portion 10 f is brought into contact with the surface of step 6. As a result, the left and right vertical end surfaces 10L and 10R of the notch 10f of the bonnet 10 come into contact with the rising side surfaces 92L and 92R of the middle and high surfaces 90, and the roll of the bonnet 10 can be restricted. As shown in FIG. 9, the bonnet 10 is attached to the rear covers 12L and 12R that are symmetric with respect to the left and right sides so that the bonnet 10 can be opened and closed with a pivotal fulcrum disposed at the rear. is there.
[0027]
Next, as shown in FIG. 4, the rear covers 12L and 12R have vertical surfaces 12b and 12b suspended from the outer end surfaces of the upper horizontal surfaces 12a and 12a, and from the front end portions of the left and right side surfaces 10b and 10c of the bonnet 10 to the rear surface. The left and right rear covers 12L and 12R are combined into a substantially “U” shape in plan view by being bent in the middle of the rearmost part 10d, and the bonnet 10 and the front and rear frames 31L are formed by the vertical surfaces 12b and 12b.・ 31R is protected from collision with obstacles. Further, as shown in FIG. 4, the rear covers 12L and 12R are drilled in two mounting holes 26a and 26a drilled in the left and right front portions of the horizontal surfaces 12a and 12a, and two rear upper and lower portions of the vertical surfaces 12b and 12b. The mounting holes 26b and 26b are respectively extended to the support portions 27L and 27R extending laterally from the left and right front and rear frames 31L and 31R, and the left and right frames 28 horizontally mounted on the rearmost portions of the left and right front and rear frames 31L and 31R. The structure is fixed to the body frame 3 by fastening with bolts.
[0028]
In addition, the rear covers 12L and 12R are configured by bifurcated bodies that are bilaterally symmetric, and are substantially “U” -shaped in plan view in the assembled state, and the rear end of the body is a curved surface without corners. By configuring, as shown in FIG. 12, the turning radius R3 with respect to the turning center is configured to be smaller than the turning radius R4 in the case where the rear end of the body is configured as a corner (dotted line U3). Further, as shown in FIG. 8, the curvature radius R2 of the rear portion of the rear cover 12L / 12R is made larger than the curvature radius R1 of the bonnet 10, and the rear cover portions 12L / 12R and the rear end portion of the bonnet 10 are aligned. By forming an arrangement space such as the getting-on / off bars 13 and 13 and the above-mentioned lops on the horizontal surfaces 12a and 12a of the rear covers 12L and 12R on both sides of the bonnet 10, the appearance and design are improved with a rounded shape. Yes.
[0029]
Further, as shown in FIG. 9, from the horizontal surfaces 12a and 12a of the rear covers 12L and 12R, inverted “U” -shaped (see FIG. 1) entrance / exit bars 13 and 13 are erected, respectively. The operator can easily get on and off. The getting-on / off bars 13 and 13 are formed by bending a pipe, thereby contributing to weight reduction of the airframe. Further, the standing height of the getting-on / off bars 13 and 13 is set higher than the uppermost position of the bonnet 10 so that the operator can easily grasp it even when the operator sits on the seat 11.
[0030]
Further, as shown in FIG. 13, the ground level of the horizontal planes 12a and 12a of the rear covers 12L and 12R is the same as the upper surface of the step 6, and a continuous plane is formed by the horizontal planes 12a and 12a and the step 6. Yes. More specifically, the horizontal height of the horizontal planes 12a and 12a is approximately the same as the front and rear extension lines (HH lines) of the left and right step surfaces 91L (91R) that are the lowest surfaces of Step 6, and the horizontal planes 12a and 12a A continuous plane is formed by the step surfaces 91L and 91R. Thereby, in the maintenance performed by opening and closing the bonnet 10, there is no step between the horizontal surfaces 12a and 12a and the left and right step surfaces 91L and 91R, and the workability of maintenance is not impaired by this step.
[0031]
Next, a description will be given of the lops 82, which is a protective device that is detachably installed on the rear covers 12L and 12R. As shown in FIGS. 9 and 10, the lower frames 85 and 85 are raised obliquely rearward from the rear covers 12L and 12R, bent near the height of the getting-on / off bars 13 and 13, and the operator's chest is positioned. It is stretched vertically up to the height that will be. And the connection body 83 which connects these in the left-right direction is horizontally mounted in the upper part of the left and right lower frames 85 and 85, and the upper frame 86 having a reverse “U” shape in rear view is connected. Further, rear end portions of the support frames 84 and 84 that are erected from the rear covers 12L and 12R and are bent so as to have a substantially "<" shape when viewed from the left side, in the vicinity of the bent portions of the lower frames 85 and 85. Are connected. The lops 82 are formed by the above frame configuration. 9 and 10, reference numeral 300 denotes a DLV (Deflection Limiting Volume) region, and 301 denotes a part corresponding to the head of the operator in the driver's seat. As can be seen from this figure, the lops 82 are configured wider than the DLV region.
[0032]
As shown in FIG. 11, the vertical height of the lops 82 is as follows. The top of the lops 82, which is the uppermost portion of the upper frame 86, and the front end of the front loading platform 4. Set so that the line (XX line) connecting the uppermost points of the part mounting plate 4b passes above the DLV region, that is, is positioned higher than the head equivalent position of the driver in the driver's seated state. In order to satisfy this setting, the front and rear lengths and heights of the loading platform 4, the lops 82, and the seat 11 are designed, and they are arranged in a related manner. As a result, in the event of a situation where the aircraft falls, the DLV region is protected without passing the XX line connecting the top point of the lops 82 and the top point of the front edge plate 4b to the DLV region. That is, even when the airframe falls, the operator can be protected by the lops 82 and the front cover plate 4b.
[0033]
Further, as shown in FIG. 9, the connecting body 83 that connects the upper parts of the left and right lower frames 85 and 85 of the lops 82 in the left-right direction is arranged above the rotation area (R4) of the seat 11 when the bonnet 10 is opened and closed. It is said. As a result, the bonnet 10 can be opened and closed without removing the seat 11 that is fixed to the bonnet 10 and rotates integrally.
[0034]
Next, the opening / closing handles 4h and 4h for locking the rear edge plate 4b and the left and right edge plates 4c and 4c will be described. As shown in FIG. 14, open / close handles 4h and 4h that are operated in the up-down direction are provided on the upper part of the prism 4f of the rear turn plate 4b and the left turn plate 4c. The opening / closing handles 4h / 4h are rotated in the vertical direction to rotate the lock bodies of the rotating portions 46/46 provided on the upper side of the prism 4f. The opening / closing handles 4h / 4h Projected outward from the rotating parts 46, 46, bent downward and opened the lower end part to constitute a vertically vertical gripping part. From the state of gripping the gripping part, as it is along the gripping part The hand can be pulled out, or the hand can be opened and the hand can be inserted and grasped from below the lower end portion, so that it is easy to operate. In addition, since the lower end portion is opened, the lower end portion is bent toward the wall surface of the prism 4f, that is, the amount of protrusion from the prism 4f is small as compared with the case where it is formed in a “U” shape. Yes.
[0035]
【The invention's effect】
Since the present invention is configured as described above, the following effects can be obtained.
As described in claim 1, the machine body frame (3) is arranged on the crawler traveling device (2), the operation unit (5) is arranged at the rear of the machine frame (3), and the operation unit (5) In a transport vehicle (1) having a loading platform (4) disposed in front, a rear cover (12) is provided to cover a lower portion of the operation unit (5), and the rear cover (12) is rearward in a plan view. The rear cover (12) is a bipartite rear cover (12L, 12R) that protrudes and has a substantially “U” shape. The upper horizontal surface of the rear cover (12) The ground level of the driving unit (5) is the same as the top surface of the step (6) of the driving unit (5), and from the rear cover (12L / 12R), each of the lops (82) that are protective devices of the driving unit (5) is provided. Raise the lower frame (85, 85) and lower the lower frame (8 In the upper part of), and connected by connecting member for connecting the right and left direction (83), since the upright ROPS (82) from said rear cover (12), fuselage end portion is configured into a curved surface without corners The turning radius with respect to the turning center can be made smaller than the turning radius R3 in the case where the rearmost part of the airframe is configured as a corner, and the turning performance can be improved.
[0036]
In addition, since the rear cover is formed of a bi-symmetrical body that is symmetric, it is configured more compactly than a single structure, and it is easy to manage and store parts.
[0037]
In addition, since the ground level of the upper horizontal surface of the rear cover is the same as the upper surface of the operation unit step, there is no step on the horizontal surface when performing maintenance by opening and closing the bonnet. Workability is not impaired.
[0038]
In addition, since Lops, which is a protective device, is erected from the rear cover, the operator can be protected by Lops even when the aircraft falls. And the height setting of this lops is In view of the configuration of the transport vehicle, the storage height in the garage is not hindered by limiting the height to the minimum height that exhibits the above effects.
[0039]
As described in claim 2, in claim 1 truck according places the bonnet (10) on the rear cover and the substantially "U" shaped (12), the rear face of the bonnet (10) (10d ) Is also configured as a curved surface, and the curved surface of the rear surface (10d) is a curvature circle centered at the front, compared to a case where the rear surface is configured as a vertical vertical surface that is straight to the left and right in plan view. , since the protruded to an amount corresponding rear area (S1), the rear surface of the hood to be placed on the rear cover, since it is constituted by the curved surface, while the same turning radius, that the rear vertical Compared to the case of an elevation (plan view), the internal space of the bonnet can be expanded, and the space above the operation section, which has a limited installation space for various devices, can be used to the maximum.
[0040]
As described in claim 3, in the transport vehicle according to claim 2, an engine (33), a radiator (35), and a muffler (49) are arranged in the bonnet (10), and the muffler (49) Since the exhaust pipe (110) has a lower vertical position of the exhaust port (110a) of the exhaust pipe (110) than the radiator (35) , the exhaust air flow of the cooling air after cooling the above-described radiator and the muffler The exhaust flow is directed in the same direction, and there is no turbulence in the flow due to interference with each other. Exhaust gas, which is hot air, is quickly released farther than the operating part, and the muffler exhaust gas rises. It is obstructed by the exhaust flow of the radiator and can improve the comfort.
wear.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall left side view of a transport vehicle according to the present invention.
FIG. 2 is a plan view of an operation unit.
FIG. 3 is a plan view showing a device configuration in the bonnet.
FIG. 4 is a plan view showing the configuration of a machine frame, a rear cover, and the like.
FIG. 5 is a plan view of the vibration isolator.
FIG. 6 is a left side view of the same.
FIG. 7 is a left side view showing a mounting structure of a radiator, a muffler and the like.
FIG. 8 is a plan view showing an enlarged bonnet internal space area according to the bonnet shape of the present invention.
FIG. 9 is a left side view of an operation unit showing a relationship between LOSS and DLV.
FIG. 10 is also a rear view.
FIG. 11 is a left side view of the transport vehicle showing the relationship between the dump truck, the lops, and the DLV.
FIG. 12 is a front view showing that the turning radius is reduced by the shape of the rear cover of the present invention.
FIG. 13 is a left side view showing an arrangement relationship between the engine, the HST, and the mission case.
FIG. 14 is a perspective view showing the shape of the opening / closing handle of the loading platform.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Carrier vehicle 2 Crawler traveling device 3 Airframe frame 4 Loading platform 4b Front cover plate 5 Driving part 10 Bonnet 82 Lopse

Claims

An airframe frame (3) is arranged on the crawler traveling device (2), an operation part (5) is arranged at the rear of the airframe frame (3), and a loading platform (4) is arranged in front of the operation part (5). In the transport vehicle (1), a rear cover (12) that covers the lower part of the operating unit (5) is provided, and the rear cover (12) projects rearward in plan view, and has a substantially “U” shape. Further, the rear cover (12) is composed of a bipartite rear cover (12L, 12R) that is bilaterally symmetric, and the ground level of the upper horizontal surface of the rear cover (12) Step (6) of (5) The same height as the upper surface, and the lower cover (85, 85) of the lops (82), which is the protective device of the operating unit (5), is inserted from the rear cover (12L, 12R). Start up, right and left at the top of the lower frame (85/85) Coupled with coupling member for coupling to the direction (83), truck, characterized in that erected the ROPS (82) from said rear cover (12).

The transport vehicle according to claim 1, wherein a bonnet (10) is placed on the rear cover (12) having the substantially "U" shape, and a rear surface (10d) of the bonnet (10) is also formed as a curved surface. The curved surface of the rear surface (10d) is a curvature circle centered at the front, and compared with the case where the rear surface is configured by a vertical vertical surface that is linear in the right and left in a plan view, by the area (S1). A transport vehicle characterized by protruding backward .

The transport vehicle according to claim 2, wherein an engine (33), a radiator (35), and a muffler (49) are disposed in the bonnet (10), and an exhaust pipe (110) of the muffler (49) includes the exhaust pipe (110). A transport vehicle characterized in that the vertical position of the exhaust port (110a) of the exhaust pipe (110) is lower than that of the radiator (35) .