JP4159374B2 - 気体用電磁ポンプ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば近年盛んに実用化の研究が進められている燃料電池のうち、特に高分子固体電解質型燃料電池(PEFC)において、天然ガス、メタノール、ガソリン、プロパン、ブタンなどの成分中に水素を含んだ燃料を改質して水素に転換するときに、CO2 ,NOX ,CO,HCが少量発生する。この一酸化炭素COは触媒と相性がよく、吸着して水素を阻害する。すなわち、燃料電池にこのガスが供給されると、このCOが電極に付着して電気を取り出すことを阻害するCO被毒を阻止するために水素発生器(改質器)の触媒部に空気を少量混入してCOを酸化し、CO2 (二酸化炭素)として除去する。この空気を供給するためおよび気体燃料、例えば都市ガスを燃料電池に給送するための電磁ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
上記した燃料電池向けの気体用電磁ポンプとしては、本件特許出願人がさきに特願2000−325872号(特開2002−130122号公報および公開以前の手続補正書を含む)をもって提案した電磁コンプレッサの先行技術がある。
【0003】
しかして、その明細書にも記載されている通り、それ以前の在来公知の技術には種々問題点があった。そしてこの先行技術においてさえ、未だ以下詳述するような改善すべき課題が残されているのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記先行技術、すなわち特開2002−130122号に記載の電磁コンプレッサの明細書図1に開示(本件出願の図5に代えて提示)のものは、吐出圧力によって吐出負荷が加わると、電磁プランジャ112が上流の吸入側に偏位し、その下流側端部の加圧面と環状磁極126との間との磁気空隙gの増大による空隙磁気吸引力の低下と加圧作用時の抵抗となり、また電磁コイル110の軸心上の中央にある磁気中性点qと、電磁プランジャの磁気中心点uとの距離の減少、すなわちその行程長の減殺となる。さらに、この行程長の減少は後述するような要因もある。特に、空隙磁気吸引力は磁気空隙の距離の自乗に反比例するので、この場合には、損失が大きく、吐出圧力は低下する一方で磁気回路のリラクタンスが増し、消費電力とともに電磁コイル110の温度上昇値(deg)Kが増加する。
【0005】
さらに、前記電磁プランジャ112の行程長の減少の理由としては、その質量と加速度との積による慣性エネルギにも原因があり、質量が比較的大きく周波数が比較的大であると、電磁コイル110への断続パルス電流の導通時の加速度が大きく、非導通時に戻しばね114による復帰時充分に旧位置に戻る暇がなく、したがってその往復運動は単なる短振動となるか行程長の短縮となって吐出能力が低下する場合があり、或いはまた振動騒音の発生が大となることもある。
【0006】
そして、この種のポンプも、流量制御可能で一層の小形軽量、高性能、低騒音、低コストを要求されるものである。
【0007】
また、この電磁コンプレッサは特に気体用であるために、管柱シリンダ125とこの中を摺動往復する電磁プランジャ112に減磨用のプランジャリング113をその両端部位に嵌設してあるが、電磁プランジャ112を挟設圧支する戻しばね116と補助ばね115の両端のいずれにでも、ポンプの作動長期にわたる疲労により座屈すると、電磁プランジャ112が傾斜して摺動往復し、側圧により管柱シリンダ125も共に偏磨耗損傷して作動不具合を生じるので、前記ばね座の少なくともその一つを後述するような調心構造として前記ばねの座屈による弊害を阻止することが望ましい。
【0008】
また、このような損耗は、特にプランジャリングの磨耗が甚だしいので、なるべくその外径を電磁プランジャ112の強磁性体の外径部分よりも大にしたいが、磁器回路のリラクタンスの増大となるので限度がある。この点については、先行技術特開2002−130122号公報表1に記載され説明があるので、ここでは説明を省略する。
【0009】
なお、前述の各磁気吸引力による電磁プランジャを挟設圧支する前記両ばねの撓みとその反発力などの関係は本件出願人がかって特公昭57−12863号公報において述べているので、その説明も省略する。
【0010】
本発明においては、以上の先行従来技術における問題点および後記実施の形態の欄で詳述する諸問題、すなわち磁気効率を高め、ポンプの一層の小形経済化、耐久性の増大、吐出能力を燃料電池の発電量と対応して制御可能とし、さらに騒音防止の効果を高める課題を以下詳述する手段をもって解決するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係る気体用電磁ポンプは、電磁コイルに囲繞された管柱シリンダ内を、逆止弁機構を内蔵し、かつ戻しばねと補助ばねとの間に圧支された電磁プランジャが前記電磁コイルへ付勢する断続パルス電流により発生する断続磁気吸引力で摺動往復する容積形貫流ポンプであって、前記管柱シリンダの両端部位の前記戻しばねの側に環状磁極を、そして補助ばねの側に環状磁路をそれぞれ外嵌して備え、前記環状磁極の端面に対向した電磁プランジャの端部との間を磁気空隙を有する上流吸入側とし、反対側の電磁プランジャの端面を下流吐出側の加圧面とするポンプにおいて、前記パルス電流の周期中の導通期間に空隙磁気吸引力と共に発生するソレノイド磁気吸引力とにより電磁プランジャは環状磁極の内部に進入して管柱シリンダ壁を介して重なり、磁気回路を構成してあり、さらに電磁プランジャの両端部位にはそれぞれ環帯状の外周縁を残して穿設した環状溝に該電磁プランジャの外径を越える外径を有する弗素系合成樹脂をもってなる環状のプランジャリングをそれぞれ嵌着したことを特徴とする。
【0012】
しかして、前記電磁プランジャを圧支する2つのばねの少なくとも1方のばね座は調心構造としたことを特徴とする。
【0013】
また、前記電磁ポンプの吸入側に吸入口から管柱シリンダ内に連通する小径の通孔と、吸入口を覆う消音器を兼ねたフィルタを備えたことを特徴とする。
【0014】
さらに、前記電磁コイルへの付勢電流は直流断続パルス電流であり、その電圧、電流の周期、デューティ比のいずれかもしくはその複数を加減調整して、空気または気体燃料を燃料電池の出力に応じて可変制御することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面により詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明の気体用電磁ポンプの1つの実施の形態を一部断面した縦断面図である。
【0017】
図1において、前記特許請求の範囲の請求項1〜2に記載したような構成を繰り返して説明することにはなるが、電磁ポンプ1の電磁コイル10に囲繞された、すなわち電磁コイル10の軸心縦貫孔に嵌設された管柱シリンダ25内を、吸入側逆止弁機構18を内蔵し、かつ戻しばね14と、補助ばね15との間に圧支された電磁プランジャ12が、前記電磁コイル10へ付勢する断続パルス電流により発生する断続磁気吸引力で摺動往復する容積形貫流ポンプの、前記管柱シリンダ25の両端部位の前記戻しばね14の側に環状磁極26を、そして補助ばね15の側に環状磁路27をそれぞれ外嵌させ、ポンプ静止時に、前記環状磁極26の端面と対向する電磁プランジャ12の端部との間に磁気空隙gを有する上流の吸入側とし、反対側の電磁プランジャ12の端面を下流吐出側で加圧面とするポンプにおいて、前記パルス電流の周期中の導通期間に空隙磁気吸引力と共に発生する、電磁コイル10の縦軸上の中心点にある磁気中性点qに電磁プランジャ12の磁気中心uが引かれるソレノイド磁気吸引力とによって、電磁プランジャ12が環状磁極26内部に進入して管柱シリンダ25の壁を介して重なり、漏洩磁気回路を構成するようにしてあり、この実施の形態にあっては、ポンプの静止時には、電磁プランジャ12の吸入側の端面と、環状磁路27の同じく吸入側端面および前記電磁コイル10の磁気中性点がその軸心直截同一平面上にある。
【0018】
電磁プランジャ12の両端部位には、それぞれ環帯状の外周縁を残して穿設した環状溝に該電磁プランジャ12の外径を越える外径寸法を有する弗素系合成樹脂製の環状のプランジャリング13を埋め込み嵌着してある。このプランジャリング13の外径寸法に関しては後述する。
【0019】
電磁プランジャを有する電磁ポンプは、周知のように電磁コイル10へ付勢する断続パルス電流と戻しばね14の反発力とにより管柱シリンダ25内を往復作動する電磁プランジャ12および吸入、吐出し両逆止弁18,19の作用と相俟ってポンプ作用を営み、矢印aに示すように吸入継手20の吸入口21から吸入し、ポンプ内部を貫流して吐出継手23の吐出口24から矢印bに示すように流体を吐出するのである。
【0020】
本発明の特徴についてさらに詳細な説明をする前に、この発明の実施の形態における構成について補足する。
【0021】
管柱シリンダ25の吸入側端部の吸入継手20の電磁プランジャ12に面した軸心中央部位に突出した尖端部にこれに係止する凹部を有する戻しばね16と前記電磁プランジャ12の端部との間に戻しばね14を係設し、電磁プランジャ12の吐出側端部と、吐出継手23を収めた管柱シリンダ25の端部に備えた補助ばね座17との間に補助ばね15を係設して、双方向から等しい反発力で電磁プランジャ12を釣合い挟持圧設している。
【0022】
吐出継手23には、吐出逆止弁19を内臓している。
【0023】
電磁コイル10を捲装したボビン11の両端面には、それぞれ磁気鉄板31が環状磁極26、環状磁路7に外嵌した上、蓋設されていて、前記吸入継手20と吐出継手23の鍔部を介して外枠継鉄30により挟設、複数の螺子29により緊と固定される。環状磁極26と環状磁路27との間にスペースリング28が管柱シリンダ25に外嵌されている。
【0024】
ポンプ内側はOリングなどのパッキングで気密を保持している。
【0025】
前記環状磁極26、環状磁路27、磁気鉄板31、外枠継鉄30は磁気回路を構成する。
【0026】
外枠継鉄30は、例えば4個など複数の合成ゴム等からなる防振部材33を介して取付ステー32に固定される。
【0027】
図1に示す本発明の実施の形態の電磁ポンプは吸入側にフィルタを備えていないから、このままでは都市ガスなどの気体用であるが、空気用とする場合は、例えば図2に示すような吸入側に網やスポンジ状もしくはフェルトなどのフィルタエレメント39を内装した吸入側部材36を吸入口37に設ける。このような気体用電磁ポンプは作動中に逆止弁の開閉時の弁座に当接音が発生するので吸入口37からポンプの作動室、すなわち管柱シリンダ25内に連通する通孔38の内径を小にして絞込み、電磁プランジャ12の行程時の慣性によるオーバーシュートを緩衝すると共に、前記弁と開閉当接音を抑制する所謂サイレンサを兼ねた防塵フィルタを備える。吐出側は、配管が接続されるので、騒音は抑制される。
【0028】
図1の場合の吸入継手20における吸入口21から管柱シリンダ25内に連通する小径の通孔22も上記の理由による。
【0029】
なお、図3は、外気に通じる複数のマド42を通り、フィルタの材質は消音効果を兼ねた高密度のスポンジの一種のモルトプレン、網、フェルトなどからなるフィルタエレメント41を内臓し接続用接手43を備えた、フィルタ兼用のサイレンサ40で、図1の吸入継手20に接続させて利用するものである。図2の数字の符号は図1に説明したものと名称は同様である。
【0030】
さきにも述べたように、この種類の電磁ポンプ、特に燃料電池用の気体ポンプは、前記先行技術の特開2002−130122号公報に開示されたものよりさらに小形、軽量で効率良く高性能、低騒音、低コストで耐久性を要求されている。これは、燃料電池の用途が種々小形の機器に至るまでその利用を多岐にわたって検討されているからであろう。
【0031】
前述したが、この先行技術のものを図5によってさらに説明する。図における数字の符号から100を差し引いたものが図1、図2の部品の名称と同様である。
【0032】
そこで、先ずこの先行技術のものを図5により、その作動などにおける相違点について本発明の図1、図2のものと対比説明する。
【0033】
以下、本発明の気体用の電磁ポンプの図1に示すものを(A)とし、先行技術の同じく図5に示すものを(B)と称す。
【0034】
図5に示す(B)にも、図1、図2にそれぞれ示す(A)と同様に合成ゴム、弾性発条などからなる防振部材を介して取付ステーを設けているからその取付容積はさらに大きくなる。
【0035】
図5において、電磁コイル110に断続パルス電流を付勢すると、周期中の導通期間には、それによって発生する空隙磁気吸引力により環状磁極126間の磁気空隙gを埋め、そして電磁コイル110の磁気中性点qに電磁プランジャ112の磁気中心uが吸引されるように電磁プランジャ112は環状磁極126の内部に進入する吐出行程となり、周期中の非導通期間には、磁気吸引力は絶たれて戻しばね114の反発力で静止時の位置へ戻るべく復行程となり、吸入作用が行われて、この繰り返しにより矢印aのように吸入継手120の吸入口121から流体はポンプ内部を縦貫して吐出継手123の吐出口124から矢印bのように吐き出される。この吐出行程において、流体圧力が電磁プランジャ112の加圧面への負荷抵抗となり、環状磁極126との磁気空隙gを狭めるのに妨げとなり、空隙磁気吸引力と同時に前記ソレノイド磁気吸引力を有効に利用することができない。すなわち、前記磁気空隙gを狭めるのにこれを吐出圧力が妨げる結果となり、その圧力が高いほど電磁プランジャの行程長は短縮される。すなわち、吐出流量の減少となる。これは、特に磁気吸引力が空隙の距離の自乗に反比例するからであり、しかも電磁コイル110に流れる電流値も大きく、したがってその磁気飽和時の温度上昇値Kも増加する。
【0036】
これに対して、本発明の図1、図2に示す構成では、電磁プランジャ12と環状磁極26との磁気空隙gが吐出行程時の負荷圧力に対応する作動が全く反対で、吐出圧力によって磁気空隙gを狭めてその吸引力を充分に利用できるから効果的である。
【0037】
因みに、電磁プランジャ112の往復作動時には、ポンプ始動初期および流体の圧力が高まらないうちには、電磁プランジャ112の質量が大きいほどこれと加速度の積による慣性により往復行程が伸長して静止時の前記両ばね114,115による釣合い位置を越えて所謂オーバーシュートするスプリングハンマー作用が大きく、振動騒音発生が甚だしくなることが多い。また、電磁コイル110ヘ付勢する断続パルス電流の所定帯域を越える周波数になると、周期中の非導通期間に戻しばね114の反発力で電磁プランジャ112は流動抵抗なども加わって復行程を行ういとまがなく、その往復行程長が短縮制限され、極端な場合単なる微振動かまたは静止状態に至ることは、周知である。
【0038】
そしてポンプ作動中経時的に疲労などによってばね座部分の座屈を生じたときに、電磁プランジャ112が管柱シリンダ125内を作動中に、側圧で互いに偏磨耗して損傷することがあり、摺動往復作用時に潤滑減摩作用をなすプランジャリング113も摩滅するおそれがある。
【0039】
本発明の前記(A)の気体電磁ポンプは、前述の従来技術前記(B)の電磁コンプレッサ、すなわち気体用電磁ポンプの改良に係り、その問題点を解決したものである。
【0040】
なお上記小形の燃料電池に利用される気体用電磁ポンプの吐出能力は 9.8 KPa(0.1 kgf/cm2 ) の吐出圧力で、吐出流量約1500ml/min程度を要望されるようになり、燃料電池からの電力で稼動させ、時としては小乾電池での利用も考えられるので、消費電力、一層の小形軽量化が要求されている。
【0041】
以上の問題点を解決しかつ市場の要望に対応して、本発明の気体用電磁ポンプ(以下単に電磁ポンプと称す)は、さきにも述べたが、次のようにそれぞれ課題を解決したものである。以下、図1、図2によってこれを説明する。
(イ)電磁コイル10に断続パルス電流を付勢し、その周期中の導通期間には、前記磁気吸引力によって電磁プランジャ12は磁気空隙gを埋めるべく、環状磁極26内部に進入し、流体は吸入口21から電磁プランジャ12に内蔵した吸入弁18を経て管柱シリンダ25内の補助ばね15側に流入して吸入行程となる。この際、戻しばね14は圧縮され、その撓みに比例して反発力を増し、前記パルス電流の非導通期間に電磁プランジャ12をその静止位置方向へ戻す吐出行程時の原動力となる。この吸入行程時には、補助ばね15は伸長し、吐出行程にはもとに戻ろうとして、但し前記したように電磁プランジャ12の質量と加速度による慣性エネルギによってその撓み量を増し、これが再導通時に反発力として加わり、流体の流動および圧力抵抗が小さいほどその影響力が大きく、電磁プランジャ12の吸入および吐出行程共にスプリングハンマ作用が加味される。
【0042】
そしてこのパルス電流の非導通期間に戻しばね14による吐出行程は吐出側の流体の圧力が増大するほど負荷抵抗となって、電磁プランジャ12は前記磁気空隙gを縮めるので磁気吸引力が強くなり、すなわちリラクタンスが小となり、換言すればパーミアンスが大となって磁力発生の効率が大きいので、必要とする磁気吸引力に対する消費電力も少なく、電磁コイル10の温度上昇も低くなり、電磁コイル10、電磁コイル12など電磁ポンプ自体を小形軽量化可能となる。
【0043】
また、従来技術を含む前記先行技術(B)のものは、本発明の(A)とは反対に電磁コイル110へ断続パルス電流を付勢してその周期中の導通期間に磁気吸引力で電磁プランジャ112を吐出行程させ、非導通期間に復帰吸入行程を行うので、磁気吸引力を発生する吐出行程時に、流体の流動圧力による負荷抵抗の大なるときに磁気空隙gを埋めるのに抵抗があって、それにより磁力を減少させる方向に働かせる損失を招いている。
【0044】
つぎに、本発明の実施の形態において、磁気吸引力により電磁プランジャ12が環状磁極26内部に進入して管柱シリンダ25の壁を介して重なり、漏洩磁気回路を構成することに関しては、前記先行技術(B)の特許出願明細書にも記載してあるので、その説明は省略する。
(ロ)また、電磁プランジャ12の両端部位に環帯状の外周縁を残して穿設した環状溝に該電磁プランジャ12の外径を越える外径寸法を有する弗素系合成樹脂製の環状のプランジャリング13を埋め込み嵌着した点について、前記先行技術
(B)の公開特許公報の明細書【0037〜39】項に図2と表1をもって電磁プランジャ12の外径dとプランジャリング13の外径との差が、すなわちこの両者の外径の差の 1/2 を表すプランジャリング13の側面の出張り代、すなわち潤滑減摩部材の磨耗代が多いほど、ポンプの吐出圧力が低く、しかも電磁コイル10に流れる電流値が増加し、このことがその温度上昇を招き、しかも磁気発生に損失があることを説明している。
【0045】
しかるに、本発明の実施の形態(A)の場合には、空隙磁気吸引力を前記したように有効に利用しているために、後述する図6(a)にEをもって表すようにはるかに大きい寸法とすることができて、しかも吐出性能は所望値を満足する一方、電磁プランジャ12の前記側圧による偏磨耗に対して耐久力を増すものとしている。
(ハ)しかも、前記したように、吸入継手20の電磁プランジャ12に面した軸心中央部位に突出した尖端部にこれに係止する凹部を有する戻しばね座16と電磁プランジャ12の端部との間に戻しばね14を係設するなど少なくとも一方のばね座を調心構造としてばねの疲労など座屈による電磁プランジャ12、管柱シリンダ25等の摺動部の側圧に起因する損耗の防止に役立てている。
(ニ)電磁ポンプの吸入口側に消音器を兼ねたフィルタ39、40を付したことは前述の通りである。
(ホ)電磁コイル10への付勢パルス電流の周期、デューティ比などを変換して吐出能力を制御することは、以下各表を掲示して説明する通りであり、
また本発明の小型軽量化、吐出性能の向上等も以下同様に掲示した各表により説明する通りである。
【0046】
上述のように、本発明の電磁ポンプ(A)が従来技術による(B)よりも小形軽量化と吐出性能の向上したことを、以下図6および各表によって説明する。
【0047】
図6(a)は電磁プランジャ12、112におけるその外径Dと長さFのそれぞれ寸法で、プランジャリング13、113におけるその外径側面の出張り代、すなわち前記両者の半径の差Eであり、
図6(b)は管柱シリンダ25、125のそれぞれの長さL、
図6(c)は環状磁極26、126のそれぞれの長さJ、
図6(d)はスペースリング28、128のそれぞれの長さS、
図6(e)は環状磁27、127のそれぞれの長さK、
図6(f)は電磁コイル10、110のそれぞれの長さM、
図6(g)は電磁ポンプ(B)の長さ寸法H2
図6(h)は電磁ポンプ(A)の長さ寸法H1 である。
【0048】
この(A)、(B)両者の上記各部材の寸法表において、その寸法差の示すように、(A)は(B)よりも小型軽量化され、この両者のプランジャリング13、113の外径と管柱シリンダ25、125の内径は同寸法であるが、電磁ポンプ(A)と(B)の重量はそれぞれ450gr、600grで重量比は3:4に軽量化され、長さも約17%縮小した。
【0049】
このように小形軽量化したにもかかわらず、ポンプの吐出性能はつぎの表1に示すように向上し、磁気吸引力がより有効に利用されていることが判る。
【0050】
【表1】
Figure 0004159374
但し、電磁コイル10への付勢電流はDC24V、周波数25Hz、周期中の導通期間 on time8mSec、吐出圧力 9.8 KPa で電流値260mA, 消費電力6.24w,温度上昇値 deg 33 K 、騒音は水平1mの距離で測定して、吸入側にサイレンサ、フィルタを付設しない場合は49 dB/A Scale で、これらを付設したときは47dB/A で、吸入継手に配管を接続すると 44 dB/A に低下した。
【0051】
これに対して、従来技術の(B)のものは、DC24V,20Hz,on time 12mSecで、吐出圧力0KPa, 9.8 KPaのときそれぞれ吐出流量1500mlおよび1200mlで、吐出圧力 9.8 KPa のときに、電流値263mA、6.3 W で効率が低下している。そしてDC24V,25Hz、on time 12mSecで吐出圧力9.81 KPaのとき吐出流量は2000mlに増大したが、電流値410mAで消費電力 9.84 W 、温度上昇はdeg 40K であったことは前記特開2002−130122号公報に記載されている通りで、しかも前述の(A)同様の条件でいずれも55dB/Aを超え、この騒音大では問題となり利用し難い。
【0052】
これは電磁プランジャ112の質量の比較的大きいことによる慣性エネルギの増大等前述した理由によることや往復作動の振動の乱調によるものと思料する。そして付勢電流の周波数をさらに高めると、これも前述した理由により電磁プランジャ112の往復行程長が反対に縮小して吐出能力を損ねる欠点が生じる。
【0053】
本発明の(A)の電磁ポンプは電磁プランジャ12の長さが短く、したがって質量も比較的小であるので、慣性エネルギも小であり、周波数を限定帯域内で高めても振動騒音が低く、吐出流量はこのように増大させることができて効率が高い。
【0054】
このように本発明の(A)の電磁ポンプは従来技術、すなわち前記先行技術の(B)の電磁ポンプよりも優れている。
【0055】
上記騒音測定は無響室ではなく、実態に即して敢えて住居地域のRC構造の建物屋内で夜間に測定した暗騒音は33dB/A Scaleであった。
【0056】
また、電磁コイルの温度上昇値 deg Kは電気抵抗法により、上記パルス電流を通電してポンプを連続運転し、電磁コイルは磁気飽和してから測定した。
【0057】
(A)の電磁コイルへの付勢断続パルス電流をDC24V,周波数25Hz,周期中の通電期間、すなわち on time を8mSecで空気の吐出圧力を 9.8 KPa, 吐出流量1500ml/minのものを周期のみ変換したときの吐出圧力、流量および消費電力を表2に示す。
【0058】
on time は8mSecであるから、周期中の導通期間の比、すなわちデューティ比はもちろん変わる。また、同一周波数でon time を変換しても同様である。
【0059】
【表2】
Figure 0004159374
【0060】
表3における、本発明の電磁ポンプ(A)の電磁コイルへの付勢電流はDC24V,25Hz,on time 8m/Sec に設定してあるものを圧力計と調整器により吐出圧力を変換してそれぞれの行程長を測定したものである。
【0061】
なお、この電磁プランジャの往復作動位置はその静止位置からそれぞれその行程長の上、下死点間の距離をストロボスコープで測定したもので、
電磁プランジャ12に嵌めこんだ三叉の取付脚を有する針状の指示桿を戻しばね座16と吸入継手20の軸心に穿孔した孔を設けて、これに挿入遊嵌させて吸入口21から露呈させ、その尖端に指示標識を設けて、実施の形態とは若干相違があるが、大同小異でこの相違点により往復作動に対する影響は極めて微小で問題とすることは無い。
【0062】
【表3】
Figure 0004159374
この場合、吐出圧力がその設定標準値を超えると、吸入および吐出逆止弁の作動と吐出圧力や弁ばねの荷重により作動時差などで阻害されるか、または漏洩によることが考えられ、プランジャの行程長に比して吐出量が著しく低下している。
【0063】
電磁プランジャの吸入側への行程の移動距離が吐出圧力の上昇につれて定まっているのは上死点で、戻しばねは全圧縮されていないが、吐出圧力すなわち負荷抵抗に対応する戻しばねの反発力を得るためにこれを撓ませる電磁プランジャの吸入行程時の磁気吸引力を発生させる磁束の通過に充分な磁気回路を前記磁気空隙を埋めて構成し遂げたことにより磁気的に飽和の状態にあるか、または電磁プランジャの磁気中心が電磁コイルの磁気中性点を過ぎてソレノイド磁気吸引力が方向を反転するに至るものかと考えられる。
【0064】
つぎに、電磁コイルの温度上昇に関して、その放熱方法としては、図4に示すような吸入および吐出接手51,53を熱伝導性のよい軽合金製としてこれに複数の輪状の放熱フィン58もしくは縦状に複数の放熱フィンを設けて放熱面を拡大する方法がある。もしくは、電磁ポンプ3全体を函で覆いこれに前記同様複数の放熱用フィンを設けると、放熱冷却と防音を兼ねたものとなることも当然である。
【0065】
なお、この電磁ポンプ3は電磁コイル10を帽状の外函継鉄54で覆い防滴を兼ねている。電磁コイル10のボビン11の両端面に備えた磁気鉄板31と前記外函継鉄54とを介して外函継鉄30に挟設され、複数の螺子29,59によって螺締結されている。その他は図1、図2の電磁ポンプ1と同様である。
【0066】
【発明の効果】
本発明は、上記のような構成により、その特許出願明細書に記載したように、従来技術、先行技術の問題点を、前記(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)、(ホ)各項に記述した通りの解決する手段を講じている。その成果は同様明細書に記載の通り特に燃料電池における前記した用途の空気および気体燃料用の電磁ポンプとして次のようにまとめられる。本発明では、請求項1の特徴事項に記載のように、パルス電流の周期中の導通期間に空隙磁気吸引力と共に発生するソレノイド磁気吸引力とにより電磁プランジャは環状磁極の内部に進入して管柱シリンダ壁を介して重なり、漏洩磁気回路を構成してある。このことから明らかなように、パルス電流の非導通期間には、戻しばねにより吐出行程が行われ、そのとき吐出側の流体の圧力が増大するほど負荷抵抗となって、電磁プランジャが磁気空隙gを縮めるので磁気吸引力が強くなり、磁力発生の効率が大きいので、必要とする磁気吸引力に対する消費電力も少なく、電磁コイル、電磁プランジャなど電磁ポンプ自体を小形軽量化することができ、経済性を高めると共に、それにもかかわらず電力に比してポンプの吐出性能も高められる。さらに、請求項1に記載の特徴事項のプランジャリングに関しては、本発明では、前述したように空隙磁気吸引力を有効に利用しているので、電磁プランジャの外径より出っ張るプランジャリングの側面の出張り代が前述した(B)の先行技術に比較してはるかに大きい寸法とすることが可能になり、電磁プランジャの側圧による偏磨耗に対して耐久性を増大させることができる。また、請求項2に記載のように、電磁プランジャを圧支する2つのばねの少なくとも一方のばね座を調心構造としたので、ばねの疲労などの座屈による電磁プランジャ、管柱シリンダなどの摺動部の側圧に起因する損耗を防止することができる。さらに、本発明では、請求項3に記載の、電磁ポンプの吸入側に備えた消音器を兼ねたフィルタが、ポンプ作動時の振動騒音を抑制すると共に防塵手段ともなる。さらに、本発明では、請求項4に記載のように、電磁コイルへの付勢パルス電流の周期、デューティ比などを変換してポンプの吐出能力を燃料電池の出力に対して可変制御することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による気体用電磁ポンプの1つの実施の形態の一部断面して示す縦断説明図である。
【図2】 本発明の気体用電磁ポンプの他の実施の形態の一部断面を示す縦断説明図である。
【図3】 本発明の気体用電磁ポンプに付設するサイレンサフィルタの概観説明図である。
【図4】 本発明の気体用電磁ポンプのさらに他の実施の形態の一部断面を示す縦断説明図である。
【図5】 従来公知の先行技術による電磁コンプレッサの一部断面を示す縦断説明図である。
【図6】 本発明の実施の形態の気体用電磁ポンプと従来公知の先行技術による電磁コンプレッサの部品および全長の比較寸法を示す寸法表を添付した説明図である。
【符号の説明】
1,2,3 気体用電磁ポンプ
10、110 電磁コイル
12,112 電磁プランジャ
13、113 プランジャリング
14,114 戻しばね
15,115 補助ばね
16,116 戻しばね座
18,118 吸入弁
19,119 吐出弁
20,120 吸入継手
23,123 吐出継手
25,125 管柱シリンダ
26,126 環状磁極
27,127 環状磁路
39,41 フィルタ
40 サイレンサフィルタ
101 電磁コンプレッサ
g 磁気空隙

Claims (4)

  1. 電磁コイルに囲繞された管柱シリンダ内を、逆止弁機構を内蔵し、かつ戻しばねと補助ばねとの間に圧支された電磁プランジャが前記電磁コイルへ付勢する断続パルス電流により発生する断続磁気吸引力で摺動往復する容積形貫流ポンプであって、前記管柱シリンダの両端部位の前記戻しばねの側に環状磁極を、そして補助ばねの側に環状磁路をそれぞれ外嵌して備え、前記環状磁極の端面に対向した電磁プランジャの端部との間を磁気空隙を有する上流吸入側とし、反対側の電磁プランジャの端面を下流吐出側の加圧面とするポンプにおいて、前記パルス電流の周期中の導通期間に空隙磁気吸引力と共に発生するソレノイド磁気吸引力とにより電磁プランジャは環状磁極の内部に進入して管柱シリンダ壁を介して重なり、磁気回路を構成してあり、さらに電磁プランジャの両端部位にはそれぞれ環帯状の外周縁を残して穿設した環状溝に該電磁プランジャの外径を越える外径を有する弗素系合成樹脂をもってなる環状のプランジャリングをそれぞれ嵌着したことを特徴とする気体用の電磁ポンプ。
  2. 前記電磁プランジャを圧支する2つのばねの少なくとも一方のばね座は調心構造としたことを特徴とする請求項1に記載の気体用の電磁ポンプ。
  3. 前記電磁ポンプの吸入側に吸入口に連通する小径の通孔とこれを覆う消音器を兼ねたフィルタを備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の気体用の電磁ポンプ。
  4. 前記電磁コイルへの付勢は直流断続パルス電流であり、その電圧、電流の周期、デューティ比のいずれかもしくはその複数を加減調整して空気または気体燃料の吐出量を燃料電池の出力に応じて可変制御することを特徴とする請求項1から3までのうちのいずれか1つに記載の気体用の電磁ポンプ。
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