JP4158587B2 - Inkjet print head cleaning device - Google Patents

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JP4158587B2 JP2003114792A JP2003114792A JP4158587B2 JP 4158587 B2 JP4158587 B2 JP 4158587B2 JP 2003114792 A JP2003114792 A JP 2003114792A JP 2003114792 A JP2003114792 A JP 2003114792A JP 4158587 B2 JP4158587 B2 JP 4158587B2
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Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被印刷体へインクを吐出して記録を行うインクジェットプリンタにおける印字ヘッドの吐出性能を回復させるインクジェット印字ヘッドのクリーニング装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
被印刷体の印刷面にインクを吐出して印刷を行うインクジェットプリンタは、インクを吐出するためのエネルギー発生体としてピエゾ振動素子などの電気機械変換体や、発熱素子などの電気熱変換体が用いられている。このようなエネルギー発生体によりインクに対して圧力変化を生じさせることによりインク液滴がノズルを勢いよく通過して印字ヘッドの吐出面から被印刷体上に吐出される。
【０００３】
このようにインクジェットプリンタは、インク液滴を吐出して微小なインクのドットを被印刷体の印刷面に集合的に形成することにより、字や画像などの模様を被印刷体に印刷する。そのため、各々異なる色のカラーインクを吐出する複数のノズルを備えることにより、高品質のカラー画像が印刷できるプリンタを比較的簡単な構造により実現できる反面、こうしたインクジェット記録方式に特有のインクによる問題が表面化している。
【０００４】
そのような問題の一つとして、プリンタが長時間連続して使用されると、プリンタ本体内に熱が発生して、ノズル内とその周辺に気泡が発生する。気泡が発生すると、インクが吐出面から所定の軌道で吐出されないため、印刷不良が発生するとともに、吐出時にインクがミスト状になって、吐出面やノズル口に付着したりする。一方、ノズル内とその周辺に気泡が発生していない場合にもインクが吐出面やノズル口に付着することがある。即ち、正常なインクの吐出であっても被印刷体でインクが跳ね返り、吐出面やノズル口を汚すことがある。このように吐出面やノズル口にインクが付着した状態でプリンタが長時間使用されない状態が続くと、付着したインクが乾燥してノズルの目詰まりが発生する虞がある。この場合、目詰まりしたノズルからはインクが部分的にしか吐出されず、印刷がかすれることがあり、更にひどい場合にはインクが全く吐出されず、正常な印刷を行うことが困難になる。このような場合、印字時におけるインクへの通常の吐出圧力で、上記の気泡を排除したり、ノズルの目詰まりを解消することは困難である。
【０００５】
そのため、ノズルの目詰まりやインクの吐出不良による印刷品質の低下を未然に防いだり、印刷不良が発生しても容易に対処できる様々な吐出回復手段や吐出回復装置が実現されている。例えば、インクジェットプリンタが長時間使用されない間や、一つの印刷サイクルと次の印刷サイクルの間に、ゴムなどのキャップ部材を使用して印字ヘッドの吐出面を密閉してインクの蒸発乾燥を防ぐキャッピングや、所定のインターバル或いは所定のタイミングや段階で印字ヘッドの吐出面をブレード状の部材で擦過して吐出面に付着したインクを擦り落とすワイピングや、所定のインターバル或いは所定のタイミングや段階で吐出面に負圧をかけてノズルからインクを吸い出すインク吸引や、ノズルの吐出面付近の微細なごみ、紙粉、繊維塵、インクの微小な塊などの不純物をインクと共に吹き出すように吐出する予備吐出（又はフラッシング）などの様々な方法を、単独で、或いは組み合わせた方法がある。
【０００６】
また、上記のワイピングを行った後にブレードに付着したインクをブレードから取り除かないと、ワイピング効果が低下したり、ブレードからインクが垂れてプリンタや回復装置がインクで汚れたりする。そのため、インク吸収体でブレードに付着したインクを取り除いたり、弾性体のブレードの先端を跳ねるようにしてインクを跳ね飛ばしてインク溜りで受けるようにしている。
【０００７】
インクジェットプリンタにおいて、上記のような回復操作を行う装置をクリーニング装置、或いは回復装置などと呼称しているが、高品質の印刷画質を維持するためには不可欠の装置である。このようなクリーニング装置のワイピング手段にも様々な方法が試みられているが、特許２７２６０７６号公報の開示によると、印字ヘッドをプリンタの非印刷領域に移動させた後、吐出面にブレードの先端部を当接させ、印字ヘッドの配列方向に沿うようにワイピングするようにしている。吐出面をワイピングしたブレードは、印字ヘッド後方に位置する吸収体にその先端部を接触させながら移動して停止する。この後、ブレードが吐出面に接触しないように、印字ヘッドを印刷領域に移動させて、ブレードを初期位置に移動復帰させている。
【０００８】
また、特開平１１―１３８８５７号公報によると、ブレードを吐出面に沿うように移動させてワイピングした後、そのまま移動させてブレード先端部を吸収体に当てると同時に付着したインクを跳ね飛ばしている。その後、ブレードを保持するブレードホルダにリンクを介して接続された回転円板を回転させ、ブレードホルダとブレードを下げる。
【０００９】
ワイピング後ブレードに付着したインクを吸収したインク吸収体のインクや、インク吸引或いはインクの予備吐出によりキャップ部材に排出された廃インクの処理は次のように行われている。使用頻度や使用するインク量が少ない一般民生用のインクジェットプリンタにおいては、キャッピング部に予備吐出されたインクをインク吸収体で受けて、自然乾燥させたり、ワイピング後ブレードに付着したインクを別の部材に押し当てるなどして移して自然乾燥させる方法が一般的である。しかし、印刷頻度や使用するインク量が多い業務用や商業用の分野では、より積極的な処理が必要となる。例えば、特開２０００―４３２８０号公報に、吐出面をワイピングするブレードに着設した吸収体にチューブを接続してワイピング時の廃インクをポンプで吸引する技術が開示されている。また、特開２００１―３０５０８号公報には、吐出面をワイピングしたブレードが当接するインク吸収体により吸収されたインクは、一旦キャッピング部に設けられたインク回収室に導入されて、ポンプにより排出される技術が開示されている。このように、業務用や商業用では廃インクを吸引ポンプで吸引排出する方法が一般的である。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許２７２６０７６号公報に開示された装置では、ワイピング動作の時には印字ヘッドをプリンタの非印刷領域に移動させ、ブレードを初期位置に移動復帰させる時には印字ヘッドを印刷領域に移動させる必要があり、ワイピング動作を終了するまでに時間がかかる。また、特開平１１―１３８８５７号公報に開示された装置では、ワイピング動作時にはブレードを上昇させ、ブレードを初期位置に移動復帰する際にはブレードを下降させるため、回転円板を回転させる駆動源や、その回転をブレードホルダにリンクさせて上下動に変換する複雑な機構が必要になる。
【００１１】
また、ワイピング後、インクが付着したブレードの先端部を他の部材に衝突させインクを跳ね飛ばしたり、先端部のみインク吸収体に当てたり或いは擦過させたり、先端部のインク処理は行わないでブレードの側面部のみインク吸収体に当接させたりする方法のみでは、ブレードに付着したインクの清掃が充分に行われずワイピング効果が次第に低減する可能性がある。
【００１２】
また、特開２０００―４３２８０号公報や特開２００１―３０５０８号公報に開示された発明のように、ブレードに着設した吸収体から、或いはキャップ部材に一旦導入された廃インクを１カ所から吸引排出する方法は処理効率が悪く、大型サイズの被印刷体に多量に印刷する業務用或いは商業用インクジェットプリンタでは処理が追いつかない可能性も出てくる。
【００１３】
このように、従来の技術では、ワイピングを行わないでブレードを移動する場合、印字ヘッドとブレードが接触しないようにブレードを下降させて退避させたり、印字ヘッドをワイピング領域外に退避させたりしているので、構造が複雑になったり、退避に時間を要することになる。また、ワイピング後のブレードに付着したインクの除去が充分ではなく、ワイピング効率が低下する場合がある。更に、ブレードに付着したインクや吸引したインクを一旦一箇所に集めて、ポンプなどで排出すると排出効率が低下するなどの弊害が生じる。
【００１４】
本発明は、斯かる実状に鑑みなされたものであり、簡単な構造でワイピング部を構成してワイピングを行い、ブレードに付着したインクを確実に吸収してワイピング効率の向上が図れるクリーニング装置を提供することを目的とするものである。
【００１５】
また、本発明は、印字ヘッドのノズルから吸引或いは吐出された廃インクと、ワイピングを行った後のブレードから吸収体により除去された廃インクとを効率的に吸引排出することができるクリーニング装置を提供することを目的とするものである。
【００１６】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項１のインクジェット印字ヘッドのクリーニング装置は、インクジェットプリンタの印字ヘッドをキャッピングするキャップ部材と、前記キャッピングされた前記印字ヘッドから廃インクを吸引する吸引手段とを有し、該廃インク吸引後、前記キャッピング位置から退避する廃インク吸引手段と、クリーニングブレードを備えたクリーニング手段と、前記クリーニング手段を前記印字ヘッドを挟んで往復移動することにより前記クリーニング手段で前記印字ヘッドをクリーニングさせる移動手段と、前記クリーニングブレードに付着したインクを吸収して除去するインク吸収部材とを備えたものを対象として、特に、前記クリーニング手段は、前記クリーニングブレードを傾倒保持させて前記インク吸収部材に密着させた状態の第１の位置に待機し、前記廃インク吸引手段がキャッピングしない退避状態にあるとき、前記クリーニングブレードを印字ヘッド面に対して傾倒させた状態で前記印字ヘッド面を擦過しないようにその印字ヘッドを通過させた後に直立保持させて待機する第２の位置に移動し、前記廃インク吸引手段が前記印字ヘッドから廃インクを吸引する間は前記クリーニングブレードを直立保持させた前記第２の位置に待機し、前記廃インク吸引手段が廃インク吸引後、前記キャッピングしない退避状態に移動した後に、前記クリーニングブレードを直立保持させた前記第２の位置で移動方向を往路から復路へ反転させて、直立したクリーニングブレードの先端部で前記印字ヘッドを擦過しながらクリーニングし、該印字ヘッドを通過させた後に前記第１の位置に移動して待機させるように構成したことを特徴とするものである。
従って、クリーニング手段が、クリーニングブレードをインク吸収部材に密着させた第１の位置に待機させた状態で、印字ヘッドのキャッピングに際し、クーニングブレードを印字ヘッドの反対側の第２の位置に移動して停止し、この状態で印字ヘッドをキャッピングした後に、クーニングブレードをこれによる印字ヘッドのワイピングを経てインク吸収部材に密着する第１の位置に戻して待機させるように構成したので、簡単な構造で構成されたワイピング部を用いて、ブレードに付着したインクを確実に吸収してワイピング効率の向上を図ることが可能になる。また、クリーニング手段がクリーニングブレードを印字ヘッド面に対して傾倒させて印字ヘッド面を擦過しないように往路を移動し、廃インク吸引手段によって廃インクを吸引した後にクリーニングブレードを印字ヘッド面に対して直立させて復路を移動して印字ヘッド面をクリーニングするため、クリーニングブレードを傾倒又は直立させる切替機構を設けるだけで、印字ヘッドやクリーニングブレードを退避させる複雑な機構を省略でき、傾倒又は直立の切替時間の短縮も図ることが可能になる。
【００１７】
また、請求項２のインクジェット印字ヘッドのクリーニング装置は、前記クリーニング手段が、前記クリーニングブレードが前記第１の位置から移動して前記第２の位置へ到達する直前にそのクリーニングブレードを直立させ、かつ前記クリーニングブレードが前記第２の位置から移動して前記第１の位置へ到達する直前にそのクリーニングブレードを傾倒させるように構成したため、クリーニングブレードが第１と第２の位置にそれぞれ到達する直前にクリーニングブレードの傾倒と直立を切り替えればよく、切替タイミングを確実にすることが可能になる。
【００１８】
また、請求項３のインクジェット印字ヘッドのクリーニング装置は、ガイド軸とキャリッジとキャリッジ板とクリーニングブレードとブレード取付板とブラケットと、第１の方向に押動されてブレード取付板を直立させ、第２の方向に押動されてブレード取付板を傾倒させるブレード作動板とから構成されるため、簡単な構造により、クリーニングブレードが傾倒されて、印字ヘッドを擦過することなく所定の位置への移動を行える。
【００１９】
また、請求項４のインクジェット印字ヘッドのクリーニング装置よれば、ブレード作動板は、基板に突出した第１の突起部により第１の方向に押動され、基板に突出した第２の突起部により第２の方向に押動されて作動するため、クリーニングブレードの移動方向により、その傾倒と直立を正確に切り替えることが可能になると同時に動作不良の可能性が低減する。
【００２０】
また、請求項５のインクジェット印字ヘッドのクリーニング装置は、移動手段が、ガイド軸とラックギヤと、そのラックギヤと係合するピニオンギヤと、ピニオンギヤを正逆回転する駆動手段とから構成されるので、クリーニングブレードの反転が容易に行えると同時に、移動開始や停止或いは一旦停止などの細かい制御を正確に行うことが可能になる。
【００２１】
また、請求項６のインクジェット印字ヘッドのクリーニング装置は、印字ヘッドをクリーニングした後、クリーニングブレードが印字ヘッドから離れる直前に一旦停止後、移動を再開させるクリーニング手段の制御を行えば、クリーニングブレードが撓んだ状態から元の状態に戻ろうとする際に、付着したインクが飛び跳ねて装置の内部を汚染することを抑制できる。
【００２２】
【００２３】
また、請求項７のインクジェット印字ヘッドのクリーニング装置は、第１のインク吸収体と第２のインク吸収体とによりクリーニングブレードからインクが確実に除去されることから、ワイピイング効果をより確実に持続させることが可能となる。
【００２４】
また、請求項８のインクジェット印字ヘッドのクリーニング装置は、クリーニングブレードの先端部が第１のインク吸収体を所定の時間摺動擦過するため、第１のインク吸収体によるインクの吸収効果が向上して、特にクリーニングブレードの先端部に付着したインクを効果的に除去することが可能になる。
【００２５】
また、請求項９のインクジェット印字ヘッドのクリーニング装置は、第２のインク吸収体が第１の位置で傾倒したクリーニングブレードの側面の略全体に密着するに配置されていることから、クリーニングブレードの側面に付着したインクが、より効果的に第２のインク吸収体によって除去される。
【００２６】
また、請求項１０のインクジェット印字ヘッドのクリーニング装置は、クリーニングブレードが、第２のインク吸収体に接触しているときに、第２のインク吸収体の上方に位置するようにクリーニン装置を構成するとインクが重力の作用によりクリーニングブレードから第２のインク吸収体に吸収されやすくなりクリーニングブレード上のインクが、より効果的に第２のインク吸収体によって除去される。
【００２７】
また、請求項１１のインクジェット印字ヘッドのクリーニング装置は、第１のインク吸収体の下面一部と、その下方に位置する第２のインク吸収体の上面は接触して第１のインク吸収体に吸収されたインクが第２のインク吸収体に滲入するので、第１のインク吸収体がインクで飽和しにくく、吸収力を長期間維持することが可能になる。更に、請求項１２のインクジェット印字ヘッドのクリーニング装置のように、第１のインク吸収体と第２のインク吸収体を一体化すれば、第１のインク吸収体のインクが第２のインク吸収体に滲入しやすく、前記の効果の向上が図れる。
【００２８】
また、請求項１３のインクジェット印字ヘッドのクリーニング装置は、第２のインク吸収体のクリーニングブレードと密着する側面と反対の側面下部近傍に、第２のインク吸収体からインクを排出する第１の排出口が設けられているので、第１の吸収体により吸収されたインクが、第１のインク吸収体から第２の吸収体を通って排出される。この場合、請求項１４のインクジェット印字ヘッドのクリーニング装置のように、前記第１の排出口に連通するポンプにより吸引することにより、インクを確実に吸引排出することができる。そして、請求項１５のインクジェット印字ヘッドのクリーニング装置のように、第１のインク吸収体から第２の吸収体を通って前記第１の排出口に至るインクの排出流路を形成することにより、異なる吸収体を直列に一つの流路としてインクを吸引するため、吸引力が分散されず、確実に効率よく吸引排出が行える。
【００２９】
また、請求項１６のインクジェット印字ヘッドのクリーニング装置によれば、廃インク吸引手段は、印字ヘッドに密着して覆うとともに印字ヘッドから排出される廃インクを排出する第２の排出口を備えるキャップ部材と、第１の排出口と連通するとともに第２の排出口とも連通して廃インクを吸引排出する共通の吸引手段を備え、吸引手段は第１の排出口からの廃インクと第２の排出口からの廃インクを共通のポンプで選択的に吸引排出する。そのため、ポンプの数を減らせる一方、同時に複数箇所からの廃インクの吸引を行わないので、ポンプの吸引能力も大きくする必要がない。
【００３０】
また、請求項１７のインクジェット印字ヘッドのクリーニング装置によれば、吸引手段は、ポンプと、第１の排出口に接続されている第１の排出流路と、第２の排出口に接続されている第２の排出流路と、第１及び第２の排出流路のうち選択された一方をポンプに接続する流路切換手段とにより構成されている。そのため、複数の排出口から吸引するための複数のポンプを必要とせず、流路切換手段を切り替えるのみで、所定の排出口からの排出を共通のポンプで行うことが可能になる。
【００３１】
また、請求項１８のインクジェット印字ヘッドのクリーニング装置は、第１及び第２の排出流路が柔軟なチューブより構成されており、流路切換手段が、それぞれ、第１及び第２の排出流路を押圧、開放することにより第１及び第２の排出流路を開閉する第１及び第２のバルブと、第１及び第２のバルブの一方を選択的に開くために第１及び第２のバルブを駆動する偏心カムとを有するので、１つのバルブが選択されると他の複数のバルブは必然的に閉状態になるため、制御が簡単になり、作動不良の起こり難い装置を構成できる。
【００３２】
また、請求項１９のインクジェット印字ヘッドのクリーニング装置は、一端が第２の排出口に接続されており、他端が大気に開放されている第３の排出流路を備えることもできる。これにより、キャップ内の圧力をほぼ大気圧に維持することが可能になる。
【００３３】
また、請求項２０のインクジェット印字ヘッドのクリーニング装置は、第３の排出流路を柔軟なチューブより構成し、流路切換手段が、さらに、第３の排出流路を押圧、開放することにより第３の排出流路を開閉する第３のバルブを有し、偏心カムを用いて第１、第２及び第３のバルブの一つを選択的に開くこととしてもよい。このようにすれば、複数の排出流路を同時に使用しないため、高い吸引負圧を必要とせず、ポンプの能力を抑えることができる。
【００３４】
さらに、請求項２１のインクジェット印字ヘッドのクリーニング装置は、キャップ部材が印字ヘッドに密着又は印字ヘッドから離反する時に流路切換手段が第２の流路を開くようにたものであるから、印字ヘッド内とキャップ部材内の空間が同じ気圧に保たれ、キャップ部材が印字ヘッドに容易に密着又は離反できるとともに、密着或いは離反した時に不必要な圧力が印字ヘッドのインクにかかることがなく、ノズルからインクが噴出したり、ノズル内にインクを押し戻したりすることがなくなる。
【００３５】
【００３６】
【００３７】
【００３８】
【００３９】
【００４０】
【００４１】
【００４２】
【００４３】
【００４４】
【００４５】
【００４６】
【００４７】
【００４８】
【００４９】
【００５０】
【００５１】
【００５２】
【００５３】
【００５４】
【００５５】
【００５６】
【００５７】
【００５８】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の詳細を図１〜図１２に基づいて説明する。先ず、本発明に係るクリーニング装置６を有するインクジェットプリンタ１全体の概略構成について、図１に基づき説明する。図１はインクジェットプリンタ１の概略構成を示す斜視図である。尚、この例にあるインクジェットプリンタ１は商業用であり、Ｔシャツなどの衣類や布地が被印刷体として使用される。また、本実施の形態においては、インクジェットプリンタ１の左右側及び前後側はそれぞれ図１に示されている通りとする。
【００５９】
インクジェットプリンタ１は、以下の主要部が、フレーム２０に取り付けられている。まず、印字に係る部分、すなわち、印字ヘッド５や、図示しないインクカートリッジが装備されたキャリッジ４、キャリッジ４が左右方向（主走査方向）に往復摺動する際にその摺動軸となる１本又は複数本のガイド軸２、キャリッジ４に連結され、往復摺動駆動力をキャリッジ４に伝達する駆動ベルト３とを有している。また、同時に、印字ヘッド５の目詰まりを解消する印字ヘッド回復系として、印字ヘッド５が初期位置（右端）にある時、所定のインターバルで印字ヘッド５の回復を行うクリーニング装置６、印字ヘッド５が印刷中に左端に移動した時に不要インクを予備吐出（フラッシング）する場合、不要インクを受けるフラッシングユニット７、クリーニング装置６或いはフラッシングユニット７を介して排出される廃インクが開口部９を介して滴下貯蔵される廃インク貯蔵装置８、廃インク貯蔵装置８を所定の位置にセットするための挿脱口１０とを有している。また、被印刷体をセットするプラテン部、すなわち、Ｔシャツなどを挿入する場合のガイドとなる支持板１５、Ｔシャツなどの被印刷体の印刷面を載置するプラテン１２と、被印刷体の非印刷部分の垂下がりを防止するプラテントレイ１３と、被印刷体をプラテンに固定する枠１４とから構成されるプラテン装置１１を有している。
【００６０】
次に、インクジェットプリンタ１の概略動作を説明する。使用者が図示しないプラテン作動スイッチを押すと、プラテン装置１１はインクジェットプリンタ１に収容された位置（印刷開始位置）から被印刷体セット位置（図１に示される位置）に摺動操出された後停止する。この後、使用者が枠１４を上方に開くように持ち上げ、枠１４を開いた状態で、プラテン上に被印刷体をセットする。最後に使用者は枠１４を下方に閉めることにより、被印刷体をプラテン装置１１に固定する。
【００６１】
この後、使用者が図示しない印刷開始スイッチを押すと、被印刷体が固定されたプラテン装置１１はインクジェットプリンタ１の後側（印刷開始位置）へ、摺動しながら移動する。印刷開始位置に戻ると、印字ヘッド５を有するキャリッジ４が駆動ベルト３により主走査方向に往復摺動すると同時に、印字ヘッド５のノズルから所定のインクが被印刷体上に吐出され印字を開始する。主走査方向の一往復摺動が終了すると、プラテン装置１１が副走査方向に一ステップ移動し、次の主走査方向の印字が始まる。以上の動作を繰り返すことにより、被印刷体上に所定の模様などの印刷を行うことが可能となる。
【００６２】
印字ヘッド５は複数色のカラーインク（本実施形態の場合には４色のカラーインク）に対応した各ノズル群を備えている。上記の動作中、各色のインクカートリッジからインク供給流路を介して各色のカラーインクが各ノズル群に供給される。更に、印字ヘッド５の回復のために吐出或いは吸引された廃インクはクリーニング装置６を介して、更に印字ヘッド５の予備吐出のために吐出された廃インクはフラッシングユニット７を介して、それぞれ図示しない廃インク排出流路を流れて、インクジェットプリンタ１に挿入された廃インク貯蔵装置８の開口部９の上方に配された図示しない滴下チューブから廃インク貯蔵装置の開口部９へ滴下される。
【００６３】
次に、本発明に係るクリーニング装置６の構成を添付図面に基づき説明する。図２はクリーニング装置６の斜視図である。尚、図２において図の左側、右側、手前側、奥側がそれぞれインクジェットプリンタ１の前側（被印刷体の挿脱側）、後側、右側、左側に対応する。同図に表すクリーニング装置６は、ワイピング部及びキャッピング部と、ワイピング部とキャッピング部の動作に係わる主駆動部及び主駆動伝達部と、Ｙ（イエロー）インクポンプ駆動部及びキャッピング切替部、Ｃ（シアン）インクポンプ駆動部及びバルブ切替部と、以上の各構成部分が取り付けられた基板３２とから構成されている。
【００６４】
まずワイピング部及びキャッピング部の構成を図２〜図４を参照して詳細に説明する。図３は、クリーニング装置６のワイピング部とキャッピング部の上面図である。図４は、クリーニング装置６のワイピング部とキャッピング部の駆動動作を説明する図である。ワイピング部は、クリーニングブレード２１と、ブレード取付板２２と、ブレード作動板２４と、キャリッジ板２５と、キャリッジ２６と、ブラケット２７と、ガイド軸２８と、ラックギヤ２９と、第１の吸収体３０と、第２の吸収体３１と、吸収体支持板３５（図４）と、第１の吸収体支持部材３６と、第２の吸収体支持部材３７（図４）とから構成されている。キャッピング部は、図４に示す通り、複数のキャップ部材２３と、キャップ支持部５５と、キャップ支持棒５４と、カムフォロワ５６と、偏心カム５３と、カム回転ギヤ５２とから構成されている。
【００６５】
ガイド軸２８は、印字ヘッド５のインク吐出面５ａに平行に配置されており、キャリッジ２６は、ガイド軸２８にスライド可能に取り付けられている。したがって、キャリッジ２６は、図２において左右方向に水平移動可能である。キャリッジ２６の上には、基板３２を跨ぐように、かつ、印字ヘッド５のインク吐出口５ａに平行になるようにキャリッジ板２５が固定されている。キャリッジ板２５は、その上面にブレード作動板２４を所定の角度回動自在に枢支保持すると同時にブラケット２７を固着保持する。Ｌ字状のブラケット２７の直立部分には、支持ピン２７ｂ（図３）を枢支軸とするコの字状のブレード取付板２２が所定の角度回動自在に保持されている。これにより、ブレード取付板２２は、印字ヘッド５のインク吐出面５ａに平行な軸回りに所定角度回動できる。クリーニングブレード２１は、印字ヘッド５（図１参照）のインク吐出面を擦過してインク吐出面に付着している不要インクを除去する可撓性を備えた弾性体ブレードであり、具体的にはゴムで構成されている。そして、クリーニングブレード２１はブレード取付板２２の側面に固着されている。ブレード取付板２２にはコイル状のスプリング２７ａ（図３）が取り付けられており、スプリング２７ａの一端はブラケット２７の直立部分の側辺に固定され、他端はブレード取付板２２に固定されている。その結果、スプリング２７ａはブレード取付板２２を印字ヘッド５のインク吐出面５ａに対して傾倒させる方向に働く力を常にブレード取付版２２に付勢し続ける。ブレード作動板２４は、その一端をキャリッジ板２５上にねじ止めされており、そのねじ止め部２５ｂを枢支軸としてキャリッジ板２５上を所定の角度回動可能である。キャリッジ板２５には開口２５ａが設けられており、ブレード作動板２４は、その開口２５ａを通って下方に伸びる折曲部２４ａを有する。ブレード作動板２４が左右に回動すると、折曲部２４ａは、開口２５ａの対向する一対の側辺の間で移動する。このブレード作動板２４の回動動作により、ブレード取付板２２は、直立位置と傾倒位置にそれぞれ移動及び固定保持される。具体的には、折曲部２４ａはキャリッジ板２５に設けられた開口部２５ａの一辺と、その一辺の対辺である他辺とによりブレード作動板２４の回動角度が規制されており、折曲部２４ａが開口部２５ａの一辺に突き当たるとき、ブレード作動板２４はブレード取付板２２の下辺から抜き取られることで、ブレード取付板２２はスプリング２７ａの復元力に基づく回動力により傾倒した状態となる。即ち、クリーニングブレード２１は傾倒する。反対に、折曲部２４ａが開口部２５ａの他方の辺に突き当たるとき、ブレード作動板２４がブレード取付板２２の下辺に滑るようにもぐり込むことでスプリング２７ａの復元力に抗してブレード取付板２２を直立させる回動力が働き、クリーニングブレード２１が直立する。尚、図３中、ワイピング部が初期位置（待機位置又はワイピング終了位置：図の左端）にあるときは実線で、ワイピング開始位置（図の右端）にあるときは破線で示している。また、キャリッジ２６にはラックギヤ２９が固着されており、このラックギヤ２９は後述するピニオンギヤ４５と常に係合されているので、ピニオンギヤ４５が時計方向又は反時計方向に回転することによりキャリッジ２６は右方向又は左方向へ水平に移動することとなる。この場合、基板３２に固定された２つのガイド軸２８がキャリッジ２６の水平移動を摺動ガイドすることになる。図２〜図４では、ガイド軸２８が１つのみ図示されているが、例えば図２の紙面奥側にもガイド軸２８が設けられている。第１の吸収体３０は第１の吸収体支持部材３６に支持されており、直立位置にあるクリーニングブレード２１がキャリッジ２６の水平移動に伴って水平移動する際に、クリーニングブレード２１の先端部が第１の吸収体３０を擦過する位置に配設されている。第２の吸収体３１は、図７からも明かな通り、第２の吸収体支持部材３７により、垂直方向に対して（印字ヘッド５のインク吐出面５ａに垂直な方向に対して）所定角度傾斜するように支持されている。これはクリーニングブレード２１が初期位置に配置され、かつ、傾倒位置にある場合に、クリーニングブレード２１の側面が全体的に第２の吸収体３１に当接するように構成されているのである。また、第２の吸収体支持部材３７の下方には、第２の吸収体３１が吸収したインクを吸引するための第２の吸収体排出口３７ａが設けられている。この第２の吸収体排出口３７ａも各色のカラーインクに対応する各ノズル群の数と同数、即ち４つ設けられている。図４には、１つしか図示していないが、図４の紙面に垂直方向（印字ヘッド５のインク吐出面５ａに平行でクリーニングブレード２１の移動方向に垂直な方向）に４つ整列して設けられている。各第２の吸収体排出口３７ａは、各キャップ部材２３の位置と略同一平面上に配置されている。第１の吸収体支持部材３６と第２の吸収体支持部材３７とは、基板３２から上方に突設されている吸収体支持板３５にねじ止め等で固定されている。
【００６６】
また、複数のキャップ部材２３は各色のカラーインクに対応する各ノズル群毎に印字ヘッド５（図４）のインク吐出面５ａを覆うようにキャッピングする。このクリーニング装置６では、Ｃインク、Ｍインク、Ｙインク、Ｋインクのそれぞれに対応してキャップ部材２３が４つ有るが（図２参照）、図３と図４には１つのみ図示する。このキャップ部材２３は、その底部にキャップ部材排出口２３ａを有し、印字ヘッド５から吸引されたインクはこのキャップ部材排出口２３ａを介して排出される。各キャップ部材２３はそれぞれキャップ支持部５５に固定支持されている。キャップ支持部５５は、キャッピング支持棒５４に固定支持されている。キャッピング支持棒５４の下端には、回転可能に支持されているカムフォロワ５６が備えられ、このカムフォロワ５６が偏心カム５３の回転に追従することとなる。また、カム回転ギヤ５２が偏心カム５３を回転させる。カム回転ギヤ５２は後述するキャップギヤ４３と同軸で且つ一体的に回転する伝達ギヤ５１と常に係合されているので、キャップギヤ４３が後述する主駆動遊星ギヤ４４によって回転されることによりキャップ部材２３は上下動することとなる。
【００６７】
次に、主駆動部及び主駆動伝達部の構成を図２と図４を参照して説明する。主駆動部及び主駆動伝達部は、主駆動モータ４０と、主駆動モータギヤ４１と、伝達ギヤ４２と、キャップギヤ４３と、主駆動遊星ギヤ４４と、ピニオンギヤ４５と、主駆動切替アーム４６とから構成される。主駆動モータ４０は主駆動部の駆動源であり、その回転軸には主駆動モータギヤ４１が固着されている。伝達ギヤ４２はこの主駆動モータギヤ４１と常に係合しており、更に主駆動遊星ギヤ４４がこの伝達ギヤ４２と常に係合している。従って、伝達ギヤ４２と主駆動遊星ギヤ４４は、主駆動モータ４０の回転に従ってそれぞれ回転することとなる。主駆動切替アーム４６の一端は伝達ギヤ４２の軸に枢支されており、この軸を回動の中心として回動可能に構成されている。また、主駆動遊星ギヤ４４は主駆動切替アーム４６の略中央に回転可能に支持されている。主駆動切替アーム４６の他端は略Ｕ字形状の溝が形成されており、その略Ｕ字形状の溝部分の内部に後述する偏心カム５０が配置されている。従って、偏心カム５０の回転に伴い、主駆動切替アーム４６は図４における上下方向に回動することとなる。このような構成により、主駆動切替アーム４６が偏心カム５０により上方に持ち上げられた状態で静止すると、主駆動遊星ギヤ４４はピニオンギヤ４５と係合する。従って、この場合には主駆動モータ４０の回転力はピニオンギヤ４５を介してラックギヤ２９に伝達され、上述した通り、キャリッジ２６が水平方向に（初期位置とワイピング開始位置との間で）移動可能となる。なお、キャリッジ２６がこのようにギヤ機構を用いて駆動されるので、キャリッジ及びクリーニングブレード２１の移動及び位置を正確に制御することができる。一方、主駆動切替アーム４６が偏心カム５０により下方に押し下げられた状態で静止すると、主駆動遊星ギヤ４４はキャップギヤ４３と係合する。従って、この場合には、主駆動モータ４０の回転力はキャップギヤ４３を介して後述する伝達ギヤ５１更にはカム回転ギヤ５２に伝達され、上述した偏心カム５３の回転動作に従ってキャップ部材２３が上下動可能となる。
【００６８】
次に、Ｙインクポンプ駆動部及びキャッピング切替部の構成を図２、図４、図５を参照して説明する。Ｙインクポンプ駆動部及びキャッピング切替部は、Ｙインクモータ６９と、Ｙインクモータギヤ６６と、Ｙインク切替アーム６７と、Ｙインク遊星ギヤ６５と、Ｙインクポンプギヤ６８と、Ｙインクベルト６２と、Ｙインク伝達ギヤ６４と、Ｙインク伝達プーリ６３と、主駆動切替プーリ６０と、主駆動切替プーリセンサ６１とから構成される。この他に、図示しないＹインクポンプも備えている。Ｙインクモータ６９は、Ｙインクポンプ駆動部及びキャッピング切替部の駆動源である。Ｙインクモータギヤ６６は、Ｙインクモータ６９の回転軸に固着されている。Ｙインク遊星ギヤ６５は常にＹインクモータギヤ６６と係合しており、Ｙインク遊星ギヤ６５は、Ｙインク切替アーム６７に回転自在に支持されている。Ｙインク切換アーム６７は、Ｙインクモータ６９の回転軸に回動可能に支持されている。したがって、Ｙインク遊星ギヤ６５はＹインクモータ６９の回転軸を回動の中心として回動可能である。その結果、Ｙインクモータ６９が正逆転することによりＹインク遊星ギヤ６５はＹインクポンプギヤ６８又はＹインク伝達ギヤ６４のうち一方に選択的に係合することとなる。Ｙインク切替アーム６７が図２又は図５において右方向に切り替わるとＹインク遊星ギヤ６５はＹインクポンプギヤ６８と係合して図示しないＹインクポンプを作動させる。Ｙインク切替アーム６７が図２又は図５において左方向に切り替わるとＹインク遊星ギヤ６５はＹインク伝達ギヤ６４と係合する。Ｙインク伝達プーリ６３にはＹインク伝達ギヤ６４が同軸に固着されており、且つＹインクベルト６２が掛け渡されている。また、Ｙインクベルト６２は主駆動切替プーリ６０にも掛け渡されている。従って、Ｙインク伝達ギヤ６４に駆動力が伝達されると、Ｙインク伝達プーリ６３とＹインクベルト６２とを介して主駆動切替プーリ６０が回転されることになる。主駆動切替プーリ６０には後述する偏心カム５０が固着されているので、主駆動切替プーリ６０の回転に伴い、偏心カム５０も回転することとなる。この偏心カム５０が回転することにより、上述した主駆動切替アーム４６が上下動することとなる。また、主駆動切替プーリセンサ６１は、主駆動切替プーリ６０の回転位置を検出する。主駆動切替プーリセンサ６１が主駆動切替プーリ６０の回転位置を検出することにより、偏心カム５０の回転位置、即ち、主駆動切替アーム４６の上下の位置を制御できるのである。
【００６９】
次に、Ｃインクポンプ駆動部及びバルブ切替部の構成を図２、図５を参照して説明する。Ｃインクポンプ駆動部及びバルブ切替部は、Ｃインクモータ８９と、Ｃインクモータギヤ８６と、Ｃインク切替アーム８７と、Ｃインク遊星ギヤ８５と、Ｃインクバルブ部１２１（図６（Ｂ）参照）と、Ｃインクポンプギヤ８８と、バルブ駆動ベルト８２と、Ｃインク伝達ギヤ８４と、Ｃインク伝達プーリ８３と、バルブ切替プーリ８０と、バルブ切替プーリセンサ８１とから構成される。この他に、図示しないＣインクポンプも備えている。Ｃインクモータ８９は、Ｃインクポンプ駆動部及びバルブ切替部の駆動源である。Ｃインクモータギヤ８６はＣインクモータ８９の回転軸に固着されている。Ｃインク遊星ギヤ８５は常にＣインクモータギヤ８６と係合しており、Ｃインク遊星ギヤ８５は、Ｃインク切替アーム８７に回転自在に支持されている。Ｃインク切換アーム８７は、Ｃインクモータ８９の回転軸に回動可能に支持されている。したがって、Ｃインク遊星ギヤ８５はＣインクモータ８９の回転軸を回動の中心として回動可能である。その結果、Ｃインクモータ８９が正逆転することによりＣインク遊星ギヤ８５はＣインクポンプギヤ８８又はＣインク伝達ギヤ８４のうち一方に選択的に係合することとなる。Ｃインク切替アーム８７が図２において右方向に切り替わるとＣインク遊星ギヤ８５はＣインクポンプギヤ８８と係合して図示しないＣインクポンプを作動させる。Ｃインク切替アーム８７が図２において左方向に切り替わるとＣインク遊星ギヤ８５はＣインク伝達ギヤ８４と係合する。Ｃインク伝達プーリ８３にはＣインク伝達ギヤ８４が同軸に固着されており、且つバルブ駆動ベルト８２が掛け渡されている。また、バルブ駆動ベルト８２はバルブ切替プーリ８０にも掛け渡されている。従って、Ｃインク伝達ギヤ８４に駆動力が伝達されると、Ｃインク伝達プーリ８３とバルブ駆動ベルト８２とを介してバルブ切替プーリ８０が回転されることになる。バルブ切替プーリ８０には後述する偏心カム１０４が固着されているので、バルブ切替プーリ８０の回転に伴い、偏心カム１０４も回転することとなる。この偏心カム１０４が回転することにより、後述する第１〜第３バルブ機構１０１〜１０３が選択的に開閉されることとなる。また、バルブ切替プーリセンサ８１は、バルブ切替プーリ８０の回転位置を検出する。バルブ切替プーリセンサ８１がバルブ切替プーリ８０の回転位置を検出することにより、偏心カム１０４の回転位置、即ち、第１〜第３バルブ機構１０１〜１０３の開閉を制御できるのである。
【００７０】
また、Ｍ（マゼンタ）インクモータ及びそのモータにより駆動されるＭインクポンプと、Ｋ（ブラック）インクモータ及びそのモータにより駆動されるＫインクポンプとが基板３２に取り付けられている。しかしながら、これらのモータやポンプは図示されていない。
【００７１】
次に、ワイピング部とキャッピング部に対してチューブ（流路）で連結されているバルブ部１００の概略構成を図６（Ａ）（Ｂ）を参照して説明する。図６（Ａ）はクリーニング装置の廃インク排出流路システムとその概略構成部分を示す図であり、（Ｂ）は（Ａ）に示したバルブ部の上面図である。
【００７２】
廃インク排出流路システムは、第１、第２、及び第３流路からなる流路セットを４セット有し、また、４つの吸引ポンプ部１３０を有している（流路セット及び吸引ポンプ１３０はそれぞれ一つのみが図示されている）。各第１流路は、キャップ部材排出口２３ａの一つとポンプ部１３０の一つとの間に形成されている。各第２流路は、一端をキャップ部材排出口２３ａの一つと接続されている。各第２流路の他端は大気に開放されている。各第３流路は、第２の吸収体排出口３７ａの一つと、ポンプ部１３０の一つとの間に形成されている。
【００７３】
バルブ部１００は、第１流路、第２流路、第３流路を開閉することにより、どの流路を介して廃インクを排出するかを制御する。バルブ部１００は、４つの第１流路を同時に開閉するための第１バルブ機構１０１と、４つの第２流路を同時に開閉するための第２バルブ機構１０２と、４つの第３流路を同時に開閉するための第３バルブ機構１０３とを有する。バルブ１００は、さらに、第１、第２、第３バルブ機構（１０１、１０２、１０３）を駆動するための偏心カム１０４と、上記各構成要素を収容するハウジング１０５を有する。
【００７４】
第１、第２及び第３流路は、第１から第５までの可撓性チューブ（１１１、１１２、１１３、１１４、１１６）並びに第１及び第２ジョイント（１１５、１１７）から形成されている。第１、第２及び第３チューブ（１１１、１１２、１１３）は、第１、第２及び第３バルブ機構（１０１、１０２、１０３）の中をそれぞれ通されている。
【００７５】
第３チューブ１１３は、一端を第２の吸収体排出口３７ａに接続させている。第４チューブ１１４はキャップ部材排出口２３ａと接続されており、第５チューブ１１６はポンプ部１３０と接続されている。第４チューブ１１４は、第１チューブ１１１及び第２チューブ１１２の双方と、Ｙ字状の第１ジョイント１１５により接続されている。また、第５チューブ１１６は、第１チューブ１１１及び第３チューブ１１３に、これもＹ字状の第２ジョイント１１７を介して接続されている。上記のような構成において、第１、第４及び第５チューブ（１１１、１１４、１１６）は第１流路を形成している。また、第２及び第４チューブ（１１２、１１４）は第２流路を形成している。さらに、第３及び第５チューブ（１１３、１１６）は第３流路を形成している。
【００７６】
なお、第６のチューブ１３１がポンプ部１３０の排出口に接続されている。ポンプ部１３０に吸引された廃インクは、第６チューブ１３１を介して廃インク貯蔵装置８（図１）に排出される。
【００７７】
図６（Ｂ）に示すように、第１バルブ機構１０１は、Ｙインクバルブ部１２０と、Ｃインクバルブ部１２１と、Ｍインクバルブ部１２２と、Ｋインクバルブ部１２３とから構成されている。このように、各バルブ部は、各色のカラーインクに対応している。各バルブ部１２０〜１２３は、同一の構造を有し、同時に作動する。また、第２及び第３のバルブ機構１０２、１０３は、第１バルブ機構１０１と同一の構造を有する。そこで、以下では、第１バルブ機構１０１の一つのバルブ部についてのみ説明し、他のバルブ機構及びそれらのバルブ部についての説明を省略する。
【００７８】
第１バルブ機構１０１は、バルブ摺動ブロック１０６と、バルブピストン１０７と、チューブ押さえ軸１０８と、圧縮バネ１０９とから構成されている。バルブピストン１０７はバルブ摺動ブロック１０６の貫通孔内に摺動可能に配置されている。バルブピストン１０７は略長方形状の開口部１０７ａ、１０７ｂとカムフォロワ部１０７ｃとを備えている。開口部１０７ａと開口部１０７ｂとはそれぞれ直交配置されており、金属製のチューブ押え軸１０８が開口部１０７ａを貫通し、ビニル樹脂製の第１チューブ１１１が開口部１０７ｂを貫通している。カムフォロワ部１０７ｃはバルブピストン１０７の最下部に設けられている円形状の板であり、その径はバルブピストン１０７の径よりも多少大きく形成されている。このカムフォロワ部１０７ｃの底面には偏心カム１０４の周囲が当接すると共に、その反対側の面には圧縮バネ１０９の一端部が当接する。圧縮バネ１０９の他端部はバルブ摺動ブロック１０６に当接している。従って、図６（Ａ）に示す第２バルブ機構１０２や第３バルブ機構１０３の如く偏心カム１０４がバルブピストン１０７を持ち上げていないときには、第２チューブ１１２や第３チューブ１１３はチューブ押さえ軸１０８に押圧されているので、第２バルブ機構１０２と第３バルブ機構１０３は閉じた状態となる。一方、図６（Ａ）に示す第１バルブ機構１０１の如く偏心カム１０４が圧縮バネ１０９の復元力に抗してバルブピストン１０７を持ち上げているときには、第１チューブ１１１はチューブ押さえ軸１０８への押圧から開放されるので、第１バルブ機構１０１は開いた状態となる。
【００７９】
次に、図７を用いて、クリーニング装置６のクリーニング動作について説明する。クリーニング装置６のクリーニング動作には、図７（Ａ）に示される印字ヘッド５の回復動作と、図７（Ｂ）及び（Ｃ）に示されるインク吐出面５ａのワイピング動作が含まれる。
【００８０】
図７（Ａ）に示され回復動作では、図中に破線で示されているように、キャップ部材２３が印字ヘッド５のインク吐出面５ａを覆うために上昇移動される。印字ヘッド５の回復動作が始まると、Ｃインクモータ８９が逆転し、その結果、Ｃインク遊星ギヤ８５がＣインク伝達ギヤ８４と係合し、Ｃインクモータ８９で発生した駆動力がバルブ切替プーリ８０、８３及び駆動ベルト８２（図２及び６Ａ参照）を介して偏心カム１０４に伝達される。偏心カム１０４が回転し、第１バルブ機構１０１のバルブピストン１０７を圧縮バネ１０９の復元力に抗して押すことにより、第１チューブ１１１がチューブ押さえ軸１０８への押圧から開放されて開く。そのため、キャップ部材排出口２３ａとポンプ部１３０が連通して第１流路が形成される。次に、ポンプ部１３０が作動して、印字ヘッド５のノズルからキャップ部材２３に向けてインクが強制的に吸引される。
【００８１】
その後、ポンプ部１３０が停止して一定時間放置される。この間、ノズルから吸引されたインクがキャップ部材２３の内側を流れてその底部に移動する。その後、Ｃインクモータ８９が逆転して、偏心カム１０４が第２バルブ機構１０２のバルブピストン１０７を圧縮バネ１０９の復元力に抗して押すことにより、第２チューブ１１２がチューブ押さえ軸１０８への押圧から開放されて開く。このため、キャップ部材排出口２３ａをポンプを介さず大気に連通する第２流路が形成される。
【００８２】
次に、キャップ部材２３が印字ヘッド５のインク吐出面５ａから間隙ができる程度下降する。すなわち、キャップ部材２３が印字ヘッド５のインク吐出面５ａから少し離間した状態で、Ｃインクモータが逆転して、偏心カム１０４が第１バルブ機構１０１のバルブピストン１０７を圧縮バネ１０９の復元力に抗して押すことにより、第１チューブ１１１がチューブ押さえ軸１０８への押圧から開放されて開く。そのため、キャップ部材排出口２３ａとポンプ部１３０とが連通して第１流路が形成される。この間、第２チューブ１１２は、第２バルブ機構１０２により閉じられる。続けて、ポンプ部１３０が動作することによりキャップ部材排出口２３ａから廃インクが吸引される。所定時間後、ポンプ部１３０は止められ、吸引が終了する。そして、キャップ部材２３は、図７（Ａ）において実線で示される初期位置に下降する。続いて、図７（Ｂ）及び（Ｃ）に示されるワイピング動作が実行される。
【００８３】
図７（Ｂ）に示されているように、ワイピング部は、最初は、図面中左側である初期位置（１）に配置され、そこで待機している。この時、クリーニングブレード２１はその先端部を反時計方向に回転させ、クリーニングブレード２１の側面が第２の吸収体３１の側面に当接するように印字ヘッド５のインク吐出面５ａに対して所定角度だけ傾倒保持されている。
【００８４】
図７（Ａ）に示した回復動作の後、ワイピング部は、初期位置（１）から図７（Ｂ）で実線で示されているワイピング開始位置（３）へ（図において右方向へ）移動する。移動中、ワイピング部は、図中の位置（２）に破線で示すように印字ヘッド５の下を通過するが、この時、クリーニングブレード２１は傾けられており、その先端が印字ヘッド５のインク吐出面５ａより低い位置に維持されるので、クリーニングブレード２１の先端がインク吐出面５ａを擦過することはない。
【００８５】
ワイピング部が更に右方へ移動を続け、ワイピング開始位置（３）に接近すると、ブレード作動板２４の折曲部２４ａが、基板３２の上部に突出している第２の突起部３３に突き当たり、折曲部２４ａがキャリッジ板２５に設けられた開口部２５ａの内側を右から左に押動される。そのため、ブレード作動板２４がブレード取付板２２の下端に設けられた突当部２２ａに突き当たり、ブレード取付板２２が支持ピン２７ｂを枢支軸として時計方向に回転して、折曲部２４ａが開口部２５ａの左端に達した状態で、クリーニングブレード２１が直立する（印字ヘッド５のインク吐出面５ａに対して垂直となる）。ワイピング部はこの（３）の位置、すなわち、ワイピング開始位置で一旦停止する。
【００８６】
次に、図７（Ｃ）に示すように、ワイピング部がワイピング開始位置（３）から左方へ反転して初期位置（１）へ向けて移動することによりワイピングが開始される。この時、図７（Ｃ）に破線で（４）の位置に示すように、上記したブレード作動板２４が取付板突当部２２ａに充分突き当たっており、クリーニングブレード２１は直立状態に維持されている。このため、クリーニングブレードが印字ヘッド５の下を通るときには、その先端部が反るようにインク吐出面５ａを擦過して左方へ移動するので、インク吐出面５ａに付着した不要なインクがクリーニングブレード２１の先端部により払拭される。ワイピング部が更に左方へ（初期位置（１）の方へ）移動すると、クリーニングブレード２１の先端部がインク吐出面５ａから離れる瞬間がある。この離れる直前にワイピング部を一旦停止させた後、移動を再開させる。このことは、それまで撓んでいたクリーニングブレード２１の先端部が解放されて元の状態に戻る際、ワイピングしたインクが勢いで飛び散るのを防ぐ措置である。移動が再開すると、図７（Ｃ）の位置（５）に破線で示すように、クリーニングブレード２１の先端部は、フェルトや不織布などからなる第１の吸収体３０の下面に突き当たるように、所定の時間擦過移動する。このため、クリーニングブレード２１の先端部に付着したインクは第１の吸収体３０により吸収される。ワイピング部が更に左方（初期位置（１）の方）へ移動を続けると、ブレード作動板２４の折曲部２４ａが、第１の突起部３４に突き当たり、開口部２５ａの内側を左から右に押動される。そのため、ブレード作動板２４がブレード取付板２２の突当部２２ａから離間して、ブレード取付板２２が支持ピン２７ｂを枢支軸としてスプリング２７ａの復元力により反時計方向に回転して、折曲部２４ａが開口部２５ａの右端に達した状態で、クリーニングブレード２１が傾倒して、上記した（１）の初期位置に戻る。
【００８７】
この時、インク吐出面５ａをワイピングした際に付着したインクがクリーニングブレード２１の左側面に残っているが、クリーニングブレード２１の左側面の略全体が第２の吸収体３１の右側面に当接されるので、クリーニングブレード２１の左側面に残っていたインクも第２の吸収体３１に吸収される。なお、この時にクリーニングブレード２１は第２の吸収体３１の上に配置されているので、クリーニングブレード２１に付着してるインクは重量の影響をも受けて速やかに第２の吸収体３１に吸収される。
【００８８】
上記に説明したクリーニング装置６の動作において、クリーニングブレード２１の直立、傾倒は、上記クリーニング装置６の動作時間に何ら付加的な時間を加えるものではないので、本実施形態によるクリーニング装置６の全体の動作時間は短く維持できる。また、クリーニングブレード２１の直立、傾倒は、初期位置及びワイピング開始位置の近傍に配置された第１及び第２の突出部３３、３４を利用して行われるので、クリーニングブレード２１の直立、傾倒はクリーニングブレード２１が初期位置、ワイピング開始位置に接近したとき（あるいは、ワイピング部が移動方向を変換する直前）に確実に行われる。よって、クリーニングブレード２１が誤った姿勢に保持されたままで印字ヘッド５の下を通過することはない。
【００８９】
また、クリーニングブレード２１の先端部に付着したインクを吸収した第１の吸収体３０の下面一部と、クリーニングブレード２１の側面部に付着したインクを吸収した第２の吸収体３１の上面は突き当たるように密着しているので、第１の吸収体３０に吸収されたインクは、重力とインクの浸透力により、第２の吸収体３１に徐々に滲入していく。
【００９０】
そのため、第２の吸収体３１のクリーニングブレード２１に当接する側面と反対側の側面（図の左側面）の下方に設けた第２の吸収体排出口３７ａを介してインクをポンプ部１３０で吸引して排出するようにしている。尚、第１の吸収体３０と第２の吸収体３１はそれぞれ別のものであるが、繋がって一体化されていても良い。
【００９１】
ワイピング終了後、Ｃインクモータ８９が逆転して、偏心カム１０４が第３バルブ機構１０３のバルブピストン１０７を圧縮バネ１０９の復元力に抗して押すことにより、第３チューブ１１３がチューブ押さえ軸１０８への押圧から開放されて開く。そのため、第２の吸収体排出口３７ａとポンプ部１３０とが連通して第３流路が形成される。続いて、ポンプ１３０が動作して、第２の吸収体排出口３７ａから廃インクを吸引排出する。この場合、図７に示す通り、第２の吸収体３１の側面の下方部分を除く略全体をクリーニングブレード２１が覆っている。即ち、第２の吸収体排出口３７ａに対向する第２の吸収体３１の側面の下方部分はクリーニングブレード２１により覆われていない。従って、ポンプ１３０が第２の吸収体排出口３７ａから廃インクを吸引排出する際には、第２の吸収体３１の下部を貫通するような空気流が形成されるので、重力により第２の吸収体３１の下方に蓄積されている廃インクを効率的に吸引することができる。そしてキャリッジ４が図１における左側に（フラッシングユニット７の上に）移動して、印字ヘッド５から下方に位置するフラッシングユニット７に向けて予備吐出を開始する。その後、Ｃインクモータ８９が逆転して、偏心カム１０４が第２バルブ機構１０２のバルブピストン１０７を圧縮バネ１０９の復元力に抗して押すことにより、第２チューブ１１２がチューブ押さえ軸１０８への押圧から開放されて開く。このため、キャップ部材排出口２３ａをポンプを介さず大気に連通する第２流路が形成される。
【００９２】
この後、キャリッジ４はキャップ部材２３の上に再び移動される。そして、キャップ部材２３が印字ヘッド５のインク吐出面５ａをキャッピングして、Ｃインクモータ８９が逆転することにより、偏心カム１０４が第３バルブ機構１０３のバルブピストン１０７を圧縮バネ１０９の復元力に抗して押すことにより、第３チューブ１１３がチューブ押さえ軸１０８への押圧から開放されて開く。そのため、第２の吸収体排出口３７ａとポンプ部１３０とが連通して第３流路が形成される。
【００９３】
次に、前述した各部の動作とその切替選択や駆動源について図４を参照して詳細に説明する。
【００９４】
図４に示すように、インク吐出面５ａを有する印字ヘッド５の下部に、上下動してインク吐出面５ａのキャッピングを行うキャップ部材２３が位置しており、その内部の底部には廃インクを排出するキャップ部材排出口２３ａが設けられている。また、インク吐出面５ａをワイピングするクリーニングブレード２１を有するワイピング部が初期位置に待機しており、クリーニングブレード２１の側面は、その側面に付着した廃インクを吸収する第２の吸収体３１に当接している。さらに第２の吸収体３１の上面にはクリーニングブレード２１の先端部に付着したインクを吸収する第１の吸収体３０が密着している。
【００９５】
また、主駆動モータ４０が基板３２に固定され、その軸に主駆動モータギヤ４１が固着され、伝達ギヤ４２を介して主駆動モータ４０の駆動が主駆動遊星ギヤ４４に伝達される。主駆動切替アーム４６が上に切り替わると主駆動遊星ギヤ４４がピニオンギヤ４５と係合して上記のラックギヤ２９と連続して係合し、主駆動モータ４０を駆動することにより上記のキャリッジ２６が移動を開始する。主駆動モータ４０が逆転すると、キャリッジ２６ の移動が反転することになる。
【００９６】
反対に、主駆動切替アーム４６が下に切り替わると主駆動遊星ギヤ４４はキャップギヤ４３と係合して、キャップギヤ４３と回転軸を共有する伝達ギヤ５１（装置の後側の基板）を介して、カム回転ギヤ５２（装置の後側の基板）に係合する。カム回転ギヤ５２の軸には偏心カム５３が固着されており、偏心カム５３が所定角度回転することによりカムフォロワ５６がその偏心カム５３の回転に追従し、キャッピング支持棒５４が上下に移動する。その結果、キャッピング支持棒５４の先端部に固着されたキャップ支持部５５に搭載されたキャップ部材２３に上下動が伝達される。この場合、主駆動モータ４０が一方向に回転すると、キャッピング支持棒５４が上方へ移動して、キャッピングを行い、主駆動モータ４０が他方向に回転すると、キャッピング支持棒５４が下方へ移動して、印字ヘッド５から離間する。この位置の検出は、カム回転ギヤ５２の回転位置を検出する図示しないセンサにより行われる。
【００９７】
次に、主駆動切替アーム４６を上又は下に切り替える構造と動作を図４と図５に基づいて説明する。図５はワイピング部とキャッピング部の選択とバルブの選択を、ポンプモータを利用して行うことを説明する図であり、図２に図示した装置の斜視図の右側部分に位置するポンプ部の正面図である。
【００９８】
基板３２の内側にＹインクモータ６９が固着されており、その回転軸は、Ｙインクモータギヤ６６が同軸上に固着されると同時に、Ｙインク遊星ギヤ６５を有するＹインク切替アーム６７の回動枢支軸となっている。そのため、Ｙインクモータ６９が正転するとＹインク切替アーム６７は時計方向に回動して、Ｙインク遊星ギヤ６５がＹインクポンプギヤ６８と係合し、図示しないＹインクポンプを駆動する。反対に、Ｙインクモータ６９が逆転するとＹインク切替アーム６７は反時計方向に回動して、Ｙインク遊星ギヤ６５がＹインク伝達ギヤ６４とが係合し、このＹインク伝達ギヤ６４と同軸に固着されたＹインク伝達プーリ６３を回転させて、Ｙインクベルト６２を駆動する。
【００９９】
Ｙインクベルト６２が駆動されると、主駆動切替プーリ６０が回転して、偏心カム５０を回転させ、前記したワイピング部又はキャッピング部の選択が行われる。その場合の偏心カム５０の回転角度は、主駆動切替プーリ６０の回転位置を検出する主駆動切替プーリセンサ６１（図２）により検出されて、偏心カム５０は所定の回転位置まで回転した後停止する。
【０１００】
続いて、図６（Ａ）と図６（Ｂ）に図示したバルブ部１００の中の各バルブを選択する構造と動作を図５と図６（Ａ）と（Ｂ）に基づいて説明する。図５において、基板３２の内側にＣインクモータ８９が固着されており、その回転軸にはＣインクモータギヤ８６が同軸上に固着されると同時に、Ｃインク遊星ギヤ８５を有するＣインク切替アーム８７の回動枢支軸となっている。そのため、Ｃインクモータ８９が正転するとＣインク切替アーム８７は時計方向に回動して、Ｃインク遊星ギヤ８５がＣインクポンプギヤ８８と係合し、不図示のＣインクポンプを駆動する。反対に、Ｃインクモータ８９が逆転するとＣインク切替アーム８７は反時計方向に回動して、Ｃインク遊星ギヤ８５がＹインク伝達ギヤ８４と係合し、このＣインク伝達ギヤ８４と同軸に固着されたＣインク伝達プーリ８３を回転させて、Ｃインクベルト８２を駆動する。
【０１０１】
Ｃインクベルト８２が駆動されると、図６（Ｂ）に示されるバルブ切替プーリ８０が回転して、図６（Ａ）の偏心カム１０４を回転させる。偏心カム１０４が回転することにより、第１、第２、第３バルブ機構（１０１、１０２、１０３）を順次開閉し、所定のバルブ機構の選択が行われる。この構成によれば、いずれか一つのバルブ機構が開かれているときには、他の２つのバルブ機構は必ず閉じた状態となる。その場合の偏心カム１０４の回転角度は、バルブ切替プーリ８０の回転位置を検出するバルブ切替プーリセンサ８１により検出されて、偏心カム１０４は所定の回転位置まで回転した後停止するため、所定のバルブが選択されて開く。
【０１０２】
最後に、以上の各構成部及びその各動作からなるクリーニング装置全体の動作を図８を参照して説明する。図８はクリーニング装置の概略動作を示すタイミングチャートである。縦軸は主駆動モータ、Ｙインクモータ、Ｃインクモータ、Ｍインクモータ、Ｋインクモータのそれぞれの正転、停止、逆転状態と、予備吐出のタイミングと、キャップ部材の上下位置とを表している。また、横軸には各主要部分の動作を、図の左から右へ時系列で示している。尚、横軸には時系列で動作のタイミングを示しているが、動作時間の長さは示されていない。尚、下記の説明において特別の説明がない場合は、構成部分や部品の番号は図２で付した符号を使用する。
【０１０３】
今、印字ヘッド５の回復が必要になり、図１に示す印字ヘッド５が、印刷領域から移動してクリーニング装置６の上方のホームポジション（クリーニング位置又はメンテポジションともいう）に停止したとする。ホームポジションでは、乾燥を防止する目的で印字ヘッド５が、通常、キャップ部材２３で覆われる。この状態で回復動作が始まると、横軸のＴ１に示すように、Ｃインクモータが逆転して、図示しないバルブが開き各色のインクに対応するキャップ部材２３の底部に位置するキャップ部材排出口２３ａと各色のポンプ部１３０とが連通する。次にＴ２では、各色のインクモータが正転し、印字ヘッドのノズルからキャップ部材を介してインクが所定の時間強制的に吸引される。このようにしてノズルの目詰まりの原因となるごみなどがノズルから吸引除去される。
【０１０４】
次に、Ｔ３のように、各ポンプモータが停止して一定時間放置される。この間、ノズルから吸引されたインクがキャップ部材２３の内側を流れて底部（漏斗状をした最も低くなった場所）に移動する。Ｔ４では、Ｃインクモータが逆転することにより、キャップ部材２３の排出口をポンプを介さず大気に連通する第２バルブ機構１０２が開かれる。次に、Ｔ５で、主駆動モータが逆転して、その駆動がキャップ部材２３の上下動を行う偏心カム５３に伝わり、キャップ部材２３が印字ヘッドから間隙ができる程度下降して離間する。なお、キャップ部材排出口２３ａが大気と連通していることから、このステップの間、キャップ部材２３内の圧力は一定に維持され、キャップ部材２３が印字ヘッド５から離れるときにキャップ部材２３内の圧力が低下するということはない。したがって、キャップ部材２３を印字ヘッド５のインク吐出面５ａから離すことは容易である。また、キャップ部材２３が印字ヘッド５から離れるときに印字ヘッド５のノズル内のインクが吸い出されることもない。
【０１０５】
Ｔ６で、キャップ部材２３が印字ヘッドから少し離間した状態で、Ｃインクモータが逆転して、キャップ部材２３底部の排出口とポンプ部１３０を連通する第１バルブ機構１０１を開く。更に、Ｔ７で、各色のインクモータが正転することにより対応するポンプ部１３０の吸引が始まり、上記Ｔ６でポンプ１３０と連通したキャップ部材排出口２３ａから、このキャップ部材排出口２３ａや流路に残っているインクをポンプ部１３０で強制的に吸引排出する。
【０１０６】
次に、Ｔ８で、一旦停止していた主駆動モータ４０が再度逆転するため、キャップ部材２３が最下部の位置まで更に下降する。Ｔ９でＹインクモータ６９が逆転して、図２のＹインク切替アーム６７が左に切り替わり、これにより偏心カム５０が回転駆動され、主駆動切替アーム４６が上に切り替わる。この結果、主駆動遊星ギヤ４４がピニオンギヤ４５と係合し、主駆動モータ４０が駆動すればピニオンギヤ４５を介してキャリッジ２６が移動できる状態になる。
【０１０７】
このようにして、前述したワイピング部が始動できる準備が整うと、次に、Ｔ１０で、主駆動モータ４０が正転するため、ワイピング部のキャリッジ２６が図７（Ｂ）で説明したように左端（初期位置）から右端（ワイピング開始位置）に移動を始める。この時、クリーニングブレード２１は既に説明したように傾倒しているため、印字ヘッド５のインク吐出面５ａに接することなく移動できる。更に、これも既に説明したように、キャリッジ２６がワイピング開始位置に到達する直前に、クリーニングブレード２１は傾倒した状態から直立する。次に、Ｔ１１の段階で、主駆動モータ４０が正転から逆転に転じて、キャリッジ２６がワイピング開始位置から初期位置へ移動を開始する。この時、クリーニングブレード２１は直立しているため、その先端部で印字ヘッド５のインク吐出面５ａを擦過してワイピングしながら移動する。Ｔ１１の後半のタイミングからＴ１２の前半のタイミングにかけて、主駆動モータ４０が一旦停止する。これは、クリーニングブレード２１の先端部が印字ヘッド５のインク吐出面５ａから離れる直前にクリーニングブレード２１の移動を止めることにより、それまで撓んでいたクリーニングブレード２１の先端部がインク吐出面５ａから離れて跳ね返り、それによりワイピングしたインクが飛び散ることを防ぐための処置である。上記の一旦停止の後、Ｔ１２の段階でキャリッジ２６の初期位置方向への移動が再開される。この結果、クリーニングブレード２１の先端部が、第１の吸収体３０の下面に当接しながらしばらく移動を続ける。初期位置に到達する直前にクリーニングブレード２１が傾倒し、その側面を第２の吸収体３１に当接した状態で停止する。
【０１０８】
その後、Ｔ１３で、Ｃインクモータ８９が逆転して、第２の吸収体３１のクリーニングブレード２１との当接面の反対側にある第２の吸収体排出口３７ａとポンプ部１３０とを連通させる第３バルブ機構１０３が開く。更に、Ｔ１４でＹインクモータ６９をが逆転して、図２のＹインク切替アーム６７が左に切り替わり、主駆動切替アーム４６が下に切り替わって、主駆動遊星ギヤ４４を伝達ギヤ５１と係合させる。これにより、主駆動モータ４０が駆動すればキャップギヤ４３と偏心カム５３とを介して、キャップ部材２３が上下に移動できる準備が整う。
【０１０９】
そして、Ｔ１５で全ての色のインクモータを正転させて、上記のＴ１３で連通した第２の吸収体排出口３７ａから、第１の吸収体３０と第２の吸収体３１が吸収しているインクをポンプ１３０で吸引排出する。そして、フラッシングユニット７の上部に移動した印字ヘッド５から予備吐出が、次のＴ１６の段階まで継続して行われる。この予備吐出は、前記Ｔ１１の段階で行われたインク吐出面５ａのワイピングの段階で、クリーニングブレード２１の先端部によりノズル内に押し戻された塵などが存在する場合、これを吐出してノズル内部に詰まりが発生しないようにする措置である。予備吐出が終了すると、印字ヘッド５は、クリーニング装置６の上に戻る。その後、Ｔ１６の段階でＣインクモータが逆転して、キャップ部材排出口２３ａを第２バルブ機構１０２を介して大気に連通させる。
【０１１０】
更に、Ｔ１７で、主駆動モータ４０を正転させて、キャップ部材２３を最上部、すなわち、印字ヘッド５のインク吐出面５ａをキャッピングする位置まで上昇させる。このとき、キャップ部材２３は大気と連通しているので、キャップ部材２３内の圧力は一定であり、キャップ部材２３が印字ヘッド５に押し付けられてもキャップ部材２３内の圧力が増大することはない。このため、キャップ部材２３をインク吐出面５ａに付けることが容易である。また、キャップ部材２３がインク吐出面５ａを覆うときに印字ヘッド５のノズル内のインクが印字ヘッド５内に押し戻されることもない。その後、Ｔ１８でＣインクモータが逆転し、第２の吸収体排出口３７ａとポンプ１３０とを連通させる第３バルブ機構１０３を開いて、Ｔ１９の待機状態に移る。
【０１１１】
上記に説明したように、本実施形態のクリーニング装置６では、ポンプ部１３０がキャップ部材２３と第２の吸収体３１の双方からインクを吸引するために用いられている。よって、クリーニング装置６では、数多くの吸引ポンプを備える必要がない。また、ポンプ部１３０は、キャップ部材２３と第２の吸収体３１のいずれか一方のみからインクを吸引する。よって、ポンプ部１３０として大きな吸引能力のポンプを用いる必要はない。
【０１１２】
図９は、クリーニング装置６の動作の変形例を説明する図である。この変形例では、ワイピング部は、最初にクリーニングブレード２１を傾倒させた状態で初期位置（１）に配置されている（図９（Ａ））。次に、ワイピング部は、ワイピング開始位置（３）へ移動する。このとき、クリーニングブレード２１は、傾倒した状態に維持されるので、ワイピング部が印字ヘッド５の下を通るときに（位置（２）における破線参照）、クリーニングブレード２１の先端部がインク吐出面５ａと接触することはない。
【０１１３】
ワイピング開始位置（３）に到着すると、ワイピング部は、図９（Ｂ）に実線で示すように、ワイピングブレード２１を直立させた状態で停止する。その間、図９（Ｂ）に破線で示すように、キャップ部材２３が上昇し、印字ヘッド５のインク吐出面５ａを覆う。そして、図７（Ａ）で説明した回復動作が行われる。回復動作が終了すると、キャップ部材２３は、図９（Ｂ）に実線で示されるように、その最も低い位置へ降下し、ワイピング部が通過するための道をあける。
【０１１４】
次に、ワイピング部は、クリーニングブレード２１を直立した状態に維持しながら、初期位置（１）へ向けて移動する。ワイピング部が印字ヘッド５の下を通過するとき、クリーニングブレード２１の先端部がインク吐出面５ａに擦過され、これにより、インク吐出面５ａに付着しているインクが拭き取られる（図９（Ｃ）の位置（４）の破線参照）。
【０１１５】
なお、クリーニングブレード２１がインク吐出面５ａから離れる直前に、ワイピング部は一時停止する。これは、撓んでいたクリーニングブレード２１の強い跳ね返りによりインクが飛び散ることを防止するためである。
【０１１６】
ワイピング部が再び初期位置（１）へ向けて移動を開始すると、今度は、第１の吸収体３０の下を通過する（図９（Ｃ）の位置（５）における破線参照）。このとき、クリーニングブレード２１は直立した状態に維持されているので、クリーニングブレード２１の先端は、第１の吸収体３０の下面に擦過される。これにより、クリーニングブレード２１の先端に付着しているインクが取り除かれる。
【０１１７】
ワイピング部が初期位置（１）に到達する直前に、クリーニングブレード２１は、傾倒した状態に倒される。したがって、図９（Ｃ）に実線で示されるように、ワイピング部が初期位置（１）に配置されると、クリーニングブレード２１は、その側面のほぼ全体で第２の吸収体３１と接触する。これにより、クリーニングブレード２１に付着しているインクが第２の吸収体３１に吸い取られる。
【０１１８】
図１０は、図９に示したクリーニング装置の動作のタイミングチャートである。図１０に示されているタイミングチャートは、図８に示されているタイミングチャートと以下の相違点を除き、実質的に同じである。第１の相違点は、ステップＴ１０が省略されていることであり、第２の相違点は、ステップＴ１の前にステップ３１からステップ３６が実行される点である。
【０１１９】
つまり、図１０に示されるクリーニング装置の動作では、まず、Ｃインクモータ８９を逆転させることで第２バルブ機構１０２を開き、各キャップ部材２３のキャップ部材排出口を大気に開放する（Ｔ３１）。次に、主駆動モータ４０を逆転させることで偏心カム５３が回転され、これによりキャップ部材２３がその最も低い位置まで下降させられる（Ｔ３２）。
【０１２０】
次に、Ｙインクモータ６９を逆転させることで偏心カム５０が回転され、それにより主駆動切替アーム４６が上方へ移動される（Ｔ３３）。この結果、主駆動遊星ギヤ４４がピニオンギヤ４５と係合し、キャリッジ２６、ひいてはワイピング部が、主駆動モータ４０の回転従い左右に移動するようになる。
【０１２１】
Ｔ３４では、キャリッジ２６、ひいてはクリーニングブレード２１が、初期位置からワイピング開始位置へ移動する。これは、主駆動モータ４０を正転させることで達成される。このステップの間、クリーニングブレード２１は、傾斜した状態に維持される。そして、ワイピング部がワイピング開始位置に接近すると、クリーニングブレード２１は、直立した状態へ動かされる。
【０１２２】
次に、Ｙインクモータ６９を逆転させることで、主駆動切替アーム４６を下方に移動させ、主駆動モータ４０が駆動すればキャップ部材２３を上下動できる状態にする（Ｔ３５）。次に、主駆動モータ４０が駆動され、キャップ部材２３がインク吐出面２３ａに密着するまで、キャップ部材２３が上昇移動される（Ｔ３６）。その後、既に図８において説明したＴ１からＴ９及びＴ１１からＴ１９までの各ステップが実行される。
【０１２３】
図１１は、クリーニング装置６の動作の他の変形例を説明する図である。この変形例では、図１１（Ａ）に示すように、ワイピング部が最初にワイピング開始位置（１１）に配置されている。このとき、クリーニングブレード２１は、直立した位置に配置されている。ワイピング部が初期位置（１１）にいる間に、キャップ部材２３は、図１１（Ａ）において破線で示すように、上方へ移動し、印字ヘッド５のインク吐出面５ａを覆い、その後、回復動作が行われる。回復動作が終了すると、キャップ部材２３は、ワイピング部に道をあけるために、図１１（Ａ）において実線で示すように、その最も低い位置へ移動する。
【０１２４】
次に、ワイピング部は、第２の吸収体３１の方へ、つまりワイピング終了位置（１４）の方へ移動する（図１１（Ｂ）参照）。このとき、クリーニングブレード２１は、直立した状態に維持されている。したがって、ワイピング部が印字ヘッド５の下を通過すると、クリーニングブレード２１の先端部がインク吐出面５ａに擦過され、インク吐出面５ａからインクを拭き取る（図１１（Ｂ）の位置（１２）における破線参照）。
【０１２５】
クリーニングブレード２１がインク吐出面５ａから離れる直前に、ワイピング部は所定時間、停止し、これにより、撓んでいたクリーニングブレード２１がインク吐出面５ａから離れときに強く跳ね戻りインクを飛び散らすことを防止する。その後、ワイピング部は再び移動を開始し、第１の吸収体３０の下を、ワイピングブレード２１の先端部を第１の吸収体３０の下面に擦過させながら移動する（図１１（Ｂ）の位置（１３）における破線参照）。
【０１２６】
次に、ワイピング部は、第２の吸収体３１に、つまり、ワイピング終了位置に到達する（図１１（Ｂ）の位置（１４）における実線参照）。ワイピング終了位置では、クリーニングブレード２１がその傾倒した状態に配置される。これにより、クリーニングブレード２１の側面のほぼ全体が第２の吸収体３１に当接する。第２の吸収体３１がクリーニングブレード２１からインクを取り除くことができるようにワイピング部は、位置（１４）にしばらく維持される。その後、ワイピング部は、図１１（Ｃ）に示されるように、ワイピング開始位置（１１）に戻される。このとき、クリーニングブレード２１は、傾倒した状態に維持される。このため、ワイピング部が印字ヘッド５の下を通っても、クリーニングブレード２１の先端部はインク吐出面５ａに接触することはない。
【０１２７】
ワイピング部がワイピング開始位置（１１）に接近すると、クリーニングブレード２１は、直立した状態に戻される。そして、ワイピング部は、図１１（Ｃ）において実線で示されているように、クリーニングブレードを直立させたまま、クリーニング開始位置（１１）で次のクリーニング動作まで待機する。
【０１２８】
図１２は、図１１に示したクリーニング装置の動作のタイミングチャートである。図１２に示されているタイミングチャートは、ステップＴ１０がステップ９とステップ１１の間からステップＴ１４とＴ１５の間に移動された点で図８に示されたタイミングチャートと異なるが、他の点は、図８に示されたタイミングチャートと同一である。よって、図１２の詳細な説明は、省略する。
【０１２９】
以上、本実施の形態を詳細に説明したが、本発明はこの説明態様に限定されるものではない。例えば、本実施の形態では印字ヘッド５が停止した状態でクリーニングブレード２１が移動することにより、クリーニングブレード２１がインク吐出面の余剰インクを除去するように構成をしたが、クリーニングブレード２１が停止した状態で印字ヘッド５が移動するように構成してもよい。この場合には、クリーニングブレード２１が所定位置でのみ傾倒及び直立状態に回動するように構成し、印字ヘッド５の移動に伴ってブレード作動板２４がブレード取付板２２の下辺に挿抜される機構を構成すればよい。具体的な動作としては、印字ヘッド５がワイピング開始位置へと移動する間、クリーニングブレード２１を傾倒状態にしておく。このときはクリーニングブレード２１の先端は印字ヘッド５のインク吐出面に接触しない。そして、印字ヘッド５がワイピング開始位置へと移動完了したら、その時点でブレード作動板２４をブレード取付板２２の下辺に挿入し、クリーニングブレード２１を直立状態にする。この時点でクリーニングブレード２１の先端は印字ヘッド５のインク吐出面に接触可能な高さに位置される。そして、印字ヘッド５を逆方向に移動させることにより、クリーニングブレード２１がインク吐出面を擦過して余剰インクを除去する。そして、ワイピングが終了した時点で、即ち印字ヘッド５がクリーニングブレード２１から離間する所定の位置まで移動した時点で、ブレード作動板２４がブレード取付板２２の下辺から抜き取られてクリーニングブレード２１が傾倒状態に戻されるのである。そして、クリーニングブレード２１が傾倒状態にあるときは、本実施形態と同様にクリーニングブレード２１の側面がインク吸収体に密着するようにインク吸収体を配置すればよい。
【０１３０】
また、本実施形態では、クリーニングブレード２１によるインク吐出面５ａの擦過移動中に、クリーニングブレード２１をインク吐出面５ａの端部で一旦停止させ、その後、停止前の速度と同じ速度で移動を再開させている。これは、撓んでいたクリーニングブレード２１の先端部がインク吐出面５ａから離れるときに強く跳ね返り、インクを飛び散らすことを防止するためである。
【０１３１】
クリーニングブレード２１の一旦停止後、移動を再開したときの速度は、一旦停止前の速度より遅くしてもよい。このような速度の調整は、クリーニングブレード２１の移動する速度を決めている主駆動モータ４０の駆動条件を変更することで実現できる。具体的には、主駆動モータ４０の印加電圧を下げたり、主駆動モータ４０がパルスモータであれば印加パルス数を減少させることなどにより、クリーニングブレード２１の移動速度を遅くすることができる。
【０１３２】
一旦停止後に再開されたクリーニングブレード２１の移動の速度が遅ければ遅いほど、クリーニングブレード２１の先端がインク吐出面から離れたときに飛散されるインクの量が少なくなる。また、クリーニングブレード２１の速度が遅くなると、第１の吸収部材３０がクリーニングブレード２１の先端部からインクを掻き取るだけでなく、吸収することも可能になる。
【０１３３】
しかし、クリーニング周期を可能な限り短くするためには、クリーニングブレード２１上のインクを必要十分な状態で吸収できればよいので、移動再開後のクリーニングブレード２１の移動速度は、用いられている第１の吸収部材がインクを吸収する速さに対応して決める必要がある。
【０１３４】
【発明の効果】
本発明によれば、クリーニング手段が、クリーニングブレードをインク吸収部材に密着させた第１の位置に待機させた状態で、印字ヘッドのキャッピングに際し、クーニングブレードを印字ヘッドの反対側の第２の位置に移動して停止し、この状態で印字ヘッドをキャッピングした後に、クーニングブレードをこれによる印字ヘッドのワイピングを経てインク吸収部材に密着する第１の位置に戻して待機させるように構成したので、簡単な構造で構成されたワイピング部を用いて、ブレードに付着したインクを確実に吸収してワイピング効率の向上が図れるクリーニング装置を提供することが可能である。また、クリーニング手段がクリーニングブレードを印字ヘッド面に対して傾倒させて印字ヘッド面を擦過しないように往路を移動し、廃インク吸引手段によって廃インクを吸引した後にクリーニングブレードを印字ヘッド面に対して直立させて復路を移動して印字ヘッド面をクリーニングするため、クリーニングブレードを傾倒又は直立させる切替機構を設けるだけで、印字ヘッドやクリーニングブレードを退避させる複雑な機構を省略でき、傾倒又は直立の切替時間の短縮も図ることが可能になる。また、印字ヘッドのノズルから吸引或いは吐出された廃インクと、ワイピングを行った後のクリーニングブレードから吸収体により除去された廃インクとを効率的に吸引排出することができるクリーニング装置を提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図１】 インクジェットプリンタの概略構成を示す斜視図である。
【図２】 クリーニング装置の斜視図である。
【図３】クリーニング装置のワイピング部とキャッピング部の上面図である。
【図４】クリーニング装置のワイピング部とキャッピング部の駆動動作を説明する図である。
【図５】ワイピング部とキャッピング部の選択とバルブの選択をポンプモータを利用して行うことを説明する図である。
【図６】 （Ａ）はクリーニング装置の廃インク排出流路とその構成部分を示す図であり、（Ｂ）は（Ａ）に示したバルブ部の上面図である。
【図７】クリーニング装置の動作を説明する図である。
【図８】クリーニング装置の概略動作を示すタイミングチャートである。
【図９】クリーニング装置の動作の変形例を説明する図である。
【図１０】図９に示したクリーニング装置の動作のタイミングチャートである。
【図１１】クリーニング装置の動作の他の変形例を説明する図である。
【図１２】図１１に示したクリーニング装置の動作のタイミングチャートである。
【符号の説明】
１ インクジェットプリンタ
２ ガイド軸
３ 駆動ベルト
４ キャリッジ
５ 印字ヘッド
５ａ インク吐出面
６ クリーニング装置
７ フラッシングユニット
８ 廃インク貯蔵装置
９ 開口部
１０ 挿脱口
１１ プラテン装置
１２ プラテン
１３ プラテントレイ
１４ 枠
１５ 支持板
１８ 外枠
１９ 内枠
２０ フレーム
２１ クリーニングブレード
２２ ブレード取付板
２２ａ 突当部
２３ キャップ部材
２３ａ キャップ部材排出口
２４ ブレード作動板
２４ａ 折曲部
２５ キャリッジ板
２５ａ 開口部
２５ｂ ねじ止め部
２６ キャリッジ
２７ ブラケット
２７ａ スプリング
２７ｂ 支持ピン
２８ ガイド軸
２９ ラックギヤ
３０ 第１の吸収体
３１ 第２の吸収体
３２ 基板
３３ 第１の突起部
３４ 第２の突起部
３５ 吸収体支持板
３６ 第１の吸収体支持部材
３７ 第２の吸収体支持部材
３７ａ 第２の吸収体排出口
４０ 主駆動モータ
４１ 主駆動モータギヤ
４２ 伝達ギヤ
４３ キャップギヤ
４４ 主駆動遊星ギヤ
４５ ピニオンギヤ
４６ 主駆動切替アーム
５０ 偏心カム
５１ 伝達ギヤ
５２ カム回転ギヤ
５３ 偏心カム
５４ キャッピング支持棒
６０ 主駆動切替プーリ
６１ 主駆動切替プーリセンサ
６２ Ｙインクベルト
６３ Ｙインク伝達プーリ
６４ Ｙインク伝達ギヤ
６５ Ｙインク遊星ギヤ
６６ Ｙインクモータギヤ
６７ Ｙインク切替アーム
６８ Ｙインクポンプギヤ
６９ Ｙインクモータ
８０ バルブ切替プーリ
８１ バルブ切替プーリセンサ
８２ Ｃインクベルト
８２ Ｃバルブ駆動ベルト
８３ Ｃインク伝達プーリ
８４ Ｃインク伝達ギヤ
８５ Ｃインク遊星ギヤ
８６ Ｃインクモータギヤ
８７ Ｃインク切替アーム
８８ Ｃインクポンプギヤ
８９ Ｃインクモータ
１００ バルブ部
１０１ 第１バルブ機構
１０２ 第２バルブ機構
１０３ 第３バルブ機構
１０４ 偏心カム
１０５ 筐体
１０６ バルブ摺動ブロック
１０７ バルブピストン
１０７ａ 開口部
１０７ｂ 開口部
１０７ｃ カムフォロワ部
１０８ チューブ押さえ軸
１０９ 圧縮バネ
１１１ 第１チューブ
１１２ 第２チューブ
１１３ 第３チューブ
１１４ 第４チューブ
１１５ 第１ジョイント
１１６ 第５チューブ
１１７ 第２ジョイント
１２０ Ｙインクバルブ部
１２１ Ｃインクバルブ部
１２２ Ｍインクバルブ部
１２３ Ｋインクバルブ部
１３０ ポンプ部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
  The present invention recovers the ejection performance of a print head in an inkjet printer that performs recording by ejecting ink onto a substrate.Inkjet print headThe present invention relates to a cleaning device.
[0002]
[Prior art]
  Inkjet printers that perform printing by ejecting ink onto the printing surface of a printing medium use electromechanical transducers such as piezo-vibration elements and electrothermal transducers such as heating elements as energy generators for ejecting ink. It has been. By causing a pressure change with respect to the ink by such an energy generator, ink droplets pass through the nozzles vigorously and are ejected from the ejection surface of the print head onto the printing medium.
[0003]
  In this way, the ink jet printer prints patterns such as letters and images on the printing medium by ejecting ink droplets and collectively forming minute ink dots on the printing surface of the printing medium. For this reason, by providing a plurality of nozzles that discharge color inks of different colors, a printer capable of printing a high-quality color image can be realized with a relatively simple structure, but there is a problem due to ink peculiar to such an ink jet recording method. It is surfaced.
[0004]
  As one of such problems, when the printer is used continuously for a long time, heat is generated in the printer body, and bubbles are generated in and around the nozzle. When bubbles are generated, ink is not ejected from the ejection surface in a predetermined trajectory, so that printing failure occurs, and the ink becomes mist during ejection and adheres to the ejection surface and the nozzle opening. On the other hand, ink may adhere to the ejection surface or nozzle opening even when no bubbles are generated in or around the nozzle. That is, even when ink is ejected normally, the ink rebounds on the substrate to be printed, and the ejection surface and the nozzle opening may be soiled. As described above, when the printer is not used for a long time with the ink adhered to the ejection surface or the nozzle port, the adhered ink may be dried and the nozzles may be clogged. In this case, the ink is only partially ejected from the clogged nozzle and printing may be faint. In a severe case, the ink is not ejected at all and it is difficult to perform normal printing. In such a case, it is difficult to eliminate the above-mentioned bubbles and eliminate clogging of the nozzles with a normal discharge pressure to the ink at the time of printing.
[0005]
  For this reason, various discharge recovery means and discharge recovery devices have been realized that can prevent printing quality from being deteriorated due to nozzle clogging and ink discharge failure, and can easily cope with printing failures. For example, when an inkjet printer is not used for a long time or between one printing cycle and the next printing cycle, a capping member such as rubber is used to seal the print head discharge surface to prevent ink evaporation and drying. Or wiping to scrape the ink adhering to the ejection surface by rubbing the ejection surface of the print head with a blade-like member at a predetermined interval or at a predetermined timing or stage, or ejection surface at a predetermined interval or at a predetermined timing or stage. Preliminary discharge (or discharge of ink such as fine dust, paper dust, fiber dust, and small lump of ink, etc.) There are various methods such as flashing) alone or in combination.
[0006]
  Further, if the ink adhering to the blade is not removed from the blade after the wiping is performed, the wiping effect is deteriorated, or the ink drops from the blade and the printer and the recovery device are stained with the ink. Therefore, the ink adhering to the blade is removed by the ink absorber, or the tip of the blade of the elastic body is splashed so as to be splashed and received by the ink reservoir.
[0007]
  In an inkjet printer, a device that performs the recovery operation as described above is called a cleaning device or a recovery device, which is indispensable for maintaining high-quality print image quality. Various methods have been tried for the wiping means of such a cleaning device. However, according to the disclosure of Japanese Patent No. 2726076, after moving the print head to the non-printing area of the printer, the tip of the blade on the discharge surface And wiping along the arrangement direction of the print heads. The blade having wiped the ejection surface moves and stops while contacting the tip of the absorber located behind the print head. Thereafter, the print head is moved to the printing area so that the blade does not contact the ejection surface, and the blade is moved back to the initial position.
[0008]
  Further, according to Japanese Patent Laid-Open No. 11-138857, the blade is moved along the ejection surface and wiped, and then moved as it is to hit the blade tip against the absorber, and at the same time, the adhered ink is splashed off. Thereafter, the rotating disk connected to the blade holder holding the blade via the link is rotated to lower the blade holder and the blade.
[0009]
  The treatment of the ink of the ink absorber that has absorbed the ink adhering to the blade after wiping and the waste ink discharged to the cap member by ink suction or preliminary ink discharge is performed as follows. In general consumer inkjet printers that use less frequently or use less ink, the ink preliminarily ejected to the capping section is received by the ink absorber and dried naturally, or the ink attached to the blade after wiping is another member. A method of transferring to air and drying it naturally is common. However, more aggressive processing is required in commercial and commercial fields where the printing frequency and the amount of ink used are large. For example, Japanese Patent Laid-Open No. 2000-43280 discloses a technique in which a tube is connected to an absorber attached to a blade for wiping an ejection surface, and waste ink at the time of wiping is sucked with a pump. Japanese Patent Laid-Open No. 2001-30508 discloses that ink absorbed by an ink absorber that abuts against a blade whose wiping surface is wiped is once introduced into an ink recovery chamber provided in a capping unit and discharged by a pump. The technology is disclosed. As described above, for business use and commercial use, a method of sucking and discharging waste ink with a suction pump is common.
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
  However, in the apparatus disclosed in Japanese Patent No. 2726076, it is necessary to move the print head to the non-printing area of the printer during the wiping operation, and to move the print head to the printing area when the blade is moved back to the initial position. It takes time to finish the wiping operation. Further, in the apparatus disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 11-138857, a drive source for rotating the rotating disk is used to raise the blade during the wiping operation and to lower the blade when moving the blade back to the initial position. , A complicated mechanism for linking the rotation to the blade holder and converting it into a vertical movement is required.
[0011]
  In addition, after wiping, the tip of the blade to which the ink has adhered collides with another member to cause the ink to jump off, or only the tip is applied to the ink absorber or rubbed. Only the method in which only the side surface portion is brought into contact with the ink absorber does not sufficiently clean the ink adhering to the blade, and the wiping effect may be gradually reduced.
[0012]
  In addition, as in the inventions disclosed in Japanese Patent Laid-Open Nos. 2000-43280 and 2001-30508, the waste ink once introduced into the cap member is sucked from the absorber attached to the blade from one place. The discharging method is inferior in processing efficiency, and there is a possibility that the processing cannot catch up with a commercial or commercial ink jet printer that prints a large amount on a large-sized substrate.
[0013]
  As described above, in the conventional technique, when the blade is moved without wiping, the blade is lowered and retracted so that the print head does not contact the blade, or the print head is retracted outside the wiping area. Therefore, the structure becomes complicated, and it takes time to evacuate. Further, the ink adhering to the blade after wiping is not sufficiently removed, and the wiping efficiency may be lowered. Furthermore, if the ink adhering to the blade or the sucked ink is once collected in one place and discharged by a pump or the like, there is a problem that the discharge efficiency is lowered.
[0014]
  The present invention has been made in view of such a situation, and provides a cleaning device that can perform wiping by configuring a wiping portion with a simple structure and reliably absorb ink adhering to the blade to improve wiping efficiency. It is intended to do.
[0015]
  The present invention also provides a cleaning device capable of efficiently sucking and discharging waste ink sucked or discharged from the nozzles of the print head and waste ink removed by the absorber from the blade after wiping. It is intended to provide.
[0016]
[Means for Solving the Problems]
  To achieve the above object, the present inventionThe inkjet print head cleaning device according to claim 1 further comprises a cap member for capping the print head of the inkjet printer, and a suction means for sucking waste ink from the capped print head. Waste ink suction means for retreating from the capping position, cleaning means provided with a cleaning blade, and moving means for cleaning the print head by the cleaning means by reciprocating the cleaning means with the print head interposed therebetween. , Especially for those equipped with an ink absorbing member that absorbs and removes ink adhering to the cleaning blade,The cleaning means includesin frontCleaning bladeLet me tiltA state of being in close contact with the ink absorbing memberofWaiting at the first position, the waste ink suction meansNo cappingWhen in the evacuation stateAboveTilt the cleaning blade against the print head surface.In the stateDo not scratch the print head surfaceAfter passing through the print head, hold it upright and waitMove to the second position,While the waste ink suction means sucks waste ink from the print head, the waste ink suction means stands by in the second position where the cleaning blade is held upright, and the waste ink suction means does not capping after waste ink suction. After moving to the second position, the moving direction is reversed from the forward path to the backward path at the second position where the cleaning blade is held upright, and the print head is cleaned while being rubbed with the tip of the upright cleaning blade. After passing the head, it is configured to move to the first position and wait.
  Therefore,When the cleaning unit waits at the first position where the cleaning blade is in close contact with the ink absorbing member, when the print head is capped, the cleaning blade moves to the second position on the opposite side of the print head and stops. In this state, after the print head is capped, the cooling blade is returned to the first position in close contact with the ink absorbing member through the wiping of the print head. By using the wiping unit, it is possible to reliably absorb ink adhering to the blade and improve wiping efficiency. Also,The cleaning means tilts the cleaning blade relative to the print head surface and moves in the forward direction so as not to rub the print head surface.After the waste ink is sucked by the waste ink suction meansIn order to clean the print head surface by moving the return path upright with respect to the print head surface, a complicated mechanism for retracting the print head or cleaning blade is required by simply providing a switching mechanism that tilts or erects the cleaning blade. Can be omitted, and the switching time for tilting or standing can be shortened.
[0017]
  An ink jet print head according to claim 2Cleaning deviceThe cleaning means erects the cleaning blade immediately before the cleaning blade moves from the first position and reaches the second position, and the cleaning blade moves from the second position to Since the cleaning blade is tilted immediately before reaching the first position, the cleaning blade may be switched between tilting and standing immediately before the cleaning blade reaches the first and second positions, respectively. It becomes possible to ensure.
[0018]
  An ink jet print head according to claim 3The cleaning device includes a guide shaft, a carriage, a carriage plate, a cleaning blade, a blade mounting plate, and a bracket that are pushed in a first direction to erect the blade mounting plate, and are pushed in a second direction to move the blade mounting plate. Therefore, the cleaning blade can be tilted with a simple structure and moved to a predetermined position without rubbing the print head.
[0019]
  According to the cleaning device for an ink jet print head of claim 4,The blade actuating plate is pushed in the first direction by the first projection protruding from the substrate and is pushed in the second direction by the second projection protruding from the substrate. Depending on the direction of movement, it is possible to switch between tilting and standing upright, and at the same time, the possibility of malfunction is reduced.
[0020]
  Also,The inkjet print head cleaning device according to claim 5 is:transportationBut,Since the guide shaft, rack gear, pinion gear engaged with the rack gear, and drive means for rotating the pinion gear forward and backward, the cleaning blade can be easily reversed, and at the same time, the movement can be started, stopped, or temporarily stopped. Fine control can be performed accurately.
[0021]
  Also,The inkjet print head cleaning device according to claim 6 comprises:After cleaning the print head, once the cleaning blade is stopped just before it leaves the print head, if the cleaning means is controlled to resume the movement, when the cleaning blade tries to return from the bent state to the original state, It is possible to prevent the adhered ink from jumping and contaminating the inside of the apparatus.
[0022]
[0023]
  In addition, the inkjet print head cleaning device according to claim 7 comprises:A cleaning blade by a first ink absorber and a second ink absorberInk fromTherefore, the wiping effect can be maintained more reliably.
[0024]
  Also,An ink jet print head cleaning device according to claim 8 comprises:Since the tip of the cleaning blade slides and rubs the first ink absorber for a predetermined time, the ink absorption effect of the first ink absorber is improved, and particularly the ink adhering to the tip of the cleaning blade is effective. Can be removed.
[0025]
  The inkjet print head cleaning device according to claim 9Since the second ink absorber is disposed in close contact with substantially the entire side surface of the cleaning blade tilted at the first position, the ink adhering to the side surface of the cleaning blade is more effectively used as the second ink. It is removed by the absorber.
[0026]
  Also,The inkjet print head cleaning device according to claim 10 comprises:If the cleaning device is configured so that the cleaning blade is positioned above the second ink absorber when it is in contact with the second ink absorber, the ink will beBy the action of forceThe ink is easily absorbed by the second ink absorber from the cleaning blade, and the ink on the cleaning blade is more effectively removed by the second ink absorber.
[0027]
  Also,The inkjet print head cleaning device according to claim 11 comprises:A part of the lower surface of the first ink absorber and the upper surface of the second ink absorber located below are in contact with each other, and the ink absorbed in the first ink absorber penetrates into the second ink absorber. Therefore, the first ink absorber is not easily saturated with ink, and the absorption power can be maintained for a long time. Furthermore,As in the inkjet print head cleaning device of claim 12,If the first ink absorber and the second ink absorber are integrated, the ink of the first ink absorber can easily penetrate into the second ink absorber, and the above-described effects can be improved.
[0028]
  The inkjet print head cleaning device according to claim 13Ink is discharged from the second ink absorber in the vicinity of the lower portion of the side surface opposite to the side surface in close contact with the cleaning blade of the second ink absorber.Since the first outlet is provided,Ink absorbed by the first absorber passes through the second absorber from the first ink absorber.ExhaustIs issued.In this case, as in the ink jet print head cleaning device according to the fourteenth aspect, the ink can be reliably sucked and discharged by being sucked by a pump communicating with the first discharge port. And, like the ink jet print head cleaning device of claim 15, by forming an ink discharge flow path from the first ink absorber through the second absorber to the first discharge port,Different absorbers in series as one channelInkSince suction is performed, suction force is not dispersed, and suction and discharge can be performed efficiently and reliably.
[0029]
  Also,According to the cleaning device for an ink jet print head of claim 16, the waste ink suction means includes:A cap member provided in close contact with the print head and having a second discharge port for discharging waste ink discharged from the print head, and a waste ink that communicates with the first discharge port and also with the second discharge port. The suction means selectively sucks and discharges the waste ink from the first discharge port and the waste ink from the second discharge port by a common pump. Therefore, while the number of pumps can be reduced, waste ink is not suctioned from a plurality of locations at the same time, so that it is not necessary to increase the suction capacity of the pump.
[0030]
  According to the inkjet print head cleaning device of claim 17,Suction means,Of the pump, the first discharge channel connected to the first discharge port, the second discharge channel connected to the second discharge port, and the first and second discharge channels It is comprised with the flow-path switching means which connects one selected to a pump. Therefore, a plurality of pumps for suctioning from a plurality of discharge ports are not required, and the discharge from the predetermined discharge ports can be performed by a common pump only by switching the flow path switching means.
[0031]
  The inkjet print head cleaning device according to claim 18The first and second discharge flow paths are constituted by flexible tubes, and the flow path switching means presses and opens the first and second discharge flow paths, respectively, thereby causing the first and second discharge paths. One valve has first and second valves for opening and closing the flow path, and an eccentric cam for driving the first and second valves to selectively open one of the first and second valves. When is selected, the other valves are inevitably closed, so that the control is simplified and a device that is unlikely to malfunction can be configured.
[0032]
  An inkjet print head cleaning device according to claim 19 is provided.It is also possible to provide a third discharge flow path having one end connected to the second discharge port and the other end open to the atmosphere. Thereby, the pressure in the cap can be maintained at substantially atmospheric pressure.
[0033]
  Also,The inkjet print head cleaning device according to claim 20 comprises:The third discharge flow path is composed of a flexible tube, and the flow path switching means further includes a third valve that opens and closes the third discharge flow path by pressing and opening the third discharge flow path. Then, one of the first, second and third valves may be selectively opened using an eccentric cam. In this way, since a plurality of discharge channels are not used at the same time, high suction negative pressure is not required, and the capacity of the pump can be suppressed.
[0034]
  Furthermore, the inkjet print head cleaning device according to claim 21 comprises:When the cap member is in close contact with the print head or separated from the print head, the flow path switching means opens the second flow path.Because it isThe space in the print head and the cap member are kept at the same pressure, and the cap member can be easily adhered to or separated from the print head, and unnecessary pressure is not applied to the ink of the print head when the cap member is adhered or separated. Ink will not be ejected from the nozzles or pushed back into the nozzles.
[0035]
[0036]
[0037]
[0038]
[0039]
[0040]
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[0056]
[0057]
[0058]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
  Hereinafter, the details of the present invention will be described with reference to FIGS. First, a schematic configuration of the entire inkjet printer 1 having the cleaning device 6 according to the present invention will be described with reference to FIG. FIG. 1 is a perspective view showing a schematic configuration of the ink jet printer 1. In addition, the inkjet printer 1 in this example is for commercial use, and clothes and fabrics, such as T-shirts, are used as a to-be-printed body. Further, in the present embodiment, the left and right sides and the front and rear sides of the inkjet printer 1 are as shown in FIG.
[0059]
  The ink jet printer 1 has the following main parts attached to the frame 20. First, a part related to printing, that is, a print head 5, a carriage 4 equipped with an ink cartridge (not shown), and one that becomes a slide shaft when the carriage 4 reciprocates in the left-right direction (main scanning direction). Alternatively, a plurality of guide shafts 2 and a drive belt 3 connected to the carriage 4 and transmitting a reciprocating sliding drive force to the carriage 4 are provided. At the same time, as a print head recovery system that eliminates clogging of the print head 5, the cleaning device 6 that recovers the print head 5 at a predetermined interval when the print head 5 is at the initial position (right end), and the print head 5 When unnecessary ink is preliminarily ejected (flushing) when the ink moves to the left end during printing, waste ink discharged through the flushing unit 7, the cleaning device 6, or the flushing unit 7 that receives unnecessary ink passes through the opening 9. It has a waste ink storage device 8 to be stored by dripping, and an insertion / removal port 10 for setting the waste ink storage device 8 at a predetermined position. In addition, a platen portion for setting a printing medium, that is, a support plate 15 serving as a guide when inserting a T-shirt, a platen 12 for placing a printing surface of a printing medium such as a T-shirt, and the printing medium The platen device 11 includes a platen tray 13 that prevents the non-printing portion from hanging and a frame 14 that fixes the printing medium to the platen.
[0060]
  Next, a schematic operation of the ink jet printer 1 will be described. When the user presses a platen operation switch (not shown), the platen device 11 is slid from the position accommodated in the ink jet printer 1 (printing start position) to the printing material set position (position shown in FIG. 1). Stop after. Thereafter, the user lifts the frame 14 so as to open upward, and the printing medium is set on the platen with the frame 14 opened. Finally, the user closes the frame 14 downward to fix the printing medium to the platen device 11.
[0061]
  Thereafter, when the user presses a print start switch (not shown), the platen device 11 on which the printing medium is fixed moves while sliding to the rear side (print start position) of the ink jet printer 1. When returning to the print start position, the carriage 4 having the print head 5 reciprocally slides in the main scanning direction by the drive belt 3 and at the same time, predetermined ink is ejected from the nozzles of the print head 5 onto the printing medium to start printing. . When one reciprocal sliding in the main scanning direction is completed, the platen device 11 moves one step in the sub scanning direction, and printing in the next main scanning direction starts. By repeating the above operation, a predetermined pattern or the like can be printed on the substrate.
[0062]
  The print head 5 includes nozzle groups corresponding to a plurality of color inks (four color inks in this embodiment). During the above operation, the color ink of each color is supplied from the ink cartridge of each color to each nozzle group via the ink supply channel. Further, waste ink discharged or sucked for recovery of the print head 5 is shown via the cleaning device 6, and waste ink discharged for preliminary discharge of the print head 5 is shown via the flushing unit 7, respectively. The waste ink is discharged from a dropping tube (not shown) disposed above the opening 9 of the waste ink storage device 8 inserted into the inkjet printer 1 to the opening 9 of the waste ink storage device.
[0063]
  Next, the configuration of the cleaning device 6 according to the present invention will be described with reference to the accompanying drawings. FIG. 2 is a perspective view of the cleaning device 6. In FIG. 2, the left side, right side, near side, and back side in the figure correspond to the front side (inserting / removing side of the printing medium), the back side, the right side, and the left side, respectively. The cleaning device 6 shown in the figure includes a wiping unit and a capping unit, a main drive unit and a main drive transmission unit related to the operation of the wiping unit and the capping unit, a Y (yellow) ink pump drive unit and a capping switching unit, C ( Cyan) It is composed of an ink pump drive unit and a valve switching unit, and a substrate 32 to which the above-described components are attached.
[0064]
  First, the configuration of the wiping unit and the capping unit will be described in detail with reference to FIGS. FIG. 3 is a top view of the wiping portion and the capping portion of the cleaning device 6. FIG. 4 is a diagram for explaining the driving operation of the wiping unit and the capping unit of the cleaning device 6. The wiping unit includes a cleaning blade 21, a blade mounting plate 22, a blade operation plate 24, a carriage plate 25, a carriage 26, a bracket 27, a guide shaft 28, a rack gear 29, and a first absorber 30. The second absorber 31, the absorber support plate 35 (FIG. 4), the first absorber support member 36, and the second absorber support member 37 (FIG. 4). As shown in FIG. 4, the capping portion includes a plurality of cap members 23, a cap support portion 55, a cap support rod 54, a cam follower 56, an eccentric cam 53, and a cam rotation gear 52.
[0065]
  The guide shaft 28 is disposed in parallel to the ink ejection surface 5a of the print head 5, and the carriage 26 is slidably attached to the guide shaft 28. Therefore, the carriage 26 can move horizontally in the left-right direction in FIG. A carriage plate 25 is fixed on the carriage 26 so as to straddle the substrate 32 and to be parallel to the ink discharge port 5 a of the print head 5. The carriage plate 25 supports the blade operating plate 24 on its upper surface so as to be pivotable at a predetermined angle, and at the same time holds the bracket 27 firmly. On the upright portion of the L-shaped bracket 27, a U-shaped blade mounting plate 22 having a support pin 27b (FIG. 3) as a pivot shaft is held so as to be rotatable by a predetermined angle. Thereby, the blade mounting plate 22 can be rotated by a predetermined angle around an axis parallel to the ink ejection surface 5a of the print head 5. The cleaning blade 21 is a flexible elastic blade that removes unnecessary ink adhering to the ink discharge surface by rubbing the ink discharge surface of the print head 5 (see FIG. 1). Consists of rubber. The cleaning blade 21 is fixed to the side surface of the blade mounting plate 22. A coiled spring 27 a (FIG. 3) is attached to the blade mounting plate 22. One end of the spring 27 a is fixed to the side of the upright portion of the bracket 27 and the other end is fixed to the blade mounting plate 22. . As a result, the spring 27a always continues to urge the blade mounting plate 22 with a force acting in a direction in which the blade mounting plate 22 is tilted with respect to the ink ejection surface 5a of the print head 5. One end of the blade operation plate 24 is screwed onto the carriage plate 25, and the blade operation plate 24 can be rotated at a predetermined angle on the carriage plate 25 with the screwing portion 25b as a pivot shaft. The carriage plate 25 is provided with an opening 25a, and the blade working plate 24 has a bent portion 24a extending downward through the opening 25a. When the blade operation plate 24 rotates left and right, the bent portion 24a moves between a pair of opposing sides of the opening 25a. The blade mounting plate 22 is moved and fixedly held at the upright position and the tilted position by the rotation operation of the blade operating plate 24. Specifically, in the bent portion 24a, the rotation angle of the blade operating plate 24 is restricted by one side of the opening 25a provided in the carriage plate 25 and the other side which is the opposite side of the opening 25a. When the portion 24a hits one side of the opening 25a, the blade operating plate 24 is extracted from the lower side of the blade mounting plate 22, so that the blade mounting plate 22 is tilted by the rotational force based on the restoring force of the spring 27a. That is, the cleaning blade 21 is tilted. On the other hand, when the bent portion 24a hits the other side of the opening 25a, the blade operating plate 24 is slid into the lower side of the blade mounting plate 22 so that the blade mounting plate 22 resists the restoring force of the spring 27a. Rotation power that causes the cleaning blade 21 to stand upright works and the cleaning blade 21 stands upright. In FIG. 3, when the wiping unit is at the initial position (standby position or wiping end position: left end in the figure), it is indicated by a solid line, and when it is at the wiping start position (right end in the figure), it is indicated by a broken line. A rack gear 29 is fixed to the carriage 26, and the rack gear 29 is always engaged with a pinion gear 45, which will be described later. Therefore, when the pinion gear 45 rotates clockwise or counterclockwise, the carriage 26 moves rightward. Or it will move horizontally to the left. In this case, the two guide shafts 28 fixed to the substrate 32 slide and guide the horizontal movement of the carriage 26. 2 to 4, only one guide shaft 28 is illustrated. However, for example, the guide shaft 28 is also provided on the back side of the sheet of FIG. 2. The first absorber 30 is supported by a first absorber support member 36, and when the cleaning blade 21 in the upright position moves horizontally as the carriage 26 moves horizontally, the tip of the cleaning blade 21 is It arrange | positions in the position which scrapes the 1st absorber 30. FIG. As is apparent from FIG. 7, the second absorber 31 has a predetermined angle with respect to the vertical direction (with respect to the direction perpendicular to the ink ejection surface 5 a of the print head 5) by the second absorber support member 37. It is supported to tilt. This is configured such that the side surface of the cleaning blade 21 abuts against the second absorber 31 as a whole when the cleaning blade 21 is disposed at the initial position and in the tilted position. A second absorber discharge port 37 a for sucking the ink absorbed by the second absorber 31 is provided below the second absorber support member 37. The number of the second absorber discharge ports 37a is also the same as the number of nozzle groups corresponding to the color inks of each color, that is, four. Although only one is shown in FIG. 4, four are aligned in a direction perpendicular to the paper surface of FIG. 4 (a direction parallel to the ink ejection surface 5a of the print head 5 and perpendicular to the moving direction of the cleaning blade 21). Is provided. Each second absorber discharge port 37a is disposed on substantially the same plane as the position of each cap member 23. The first absorber support member 36 and the second absorber support member 37 are fixed to the absorber support plate 35 protruding upward from the substrate 32 by screws or the like.
[0066]
  The plurality of cap members 23 are capped so as to cover the ink ejection surface 5a of the print head 5 (FIG. 4) for each nozzle group corresponding to each color ink. In this cleaning device 6, there are four cap members 23 corresponding to each of C ink, M ink, Y ink, and K ink (see FIG. 2), but only one is shown in FIGS. The cap member 23 has a cap member discharge port 23a at the bottom thereof, and the ink sucked from the print head 5 is discharged through the cap member discharge port 23a. Each cap member 23 is fixedly supported by a cap support portion 55. The cap support part 55 is fixedly supported by the capping support bar 54. A cam follower 56 that is rotatably supported is provided at the lower end of the capping support bar 54, and the cam follower 56 follows the rotation of the eccentric cam 53. Further, the cam rotation gear 52 rotates the eccentric cam 53. Since the cam rotation gear 52 is always engaged with a transmission gear 51 that is coaxial with and rotates integrally with a cap gear 43 to be described later, the cap gear 43 is rotated by a main drive planetary gear 44 to be described later, so that the cap member is rotated. 23 moves up and down.
[0067]
  Next, the configuration of the main drive unit and the main drive transmission unit will be described with reference to FIGS. The main drive unit and the main drive transmission unit include a main drive motor 40, a main drive motor gear 41, a transmission gear 42, a cap gear 43, a main drive planetary gear 44, a pinion gear 45, and a main drive switching arm 46. Composed. The main drive motor 40 is a drive source of the main drive unit, and a main drive motor gear 41 is fixed to the rotating shaft thereof. The transmission gear 42 is always engaged with the main drive motor gear 41, and the main drive planetary gear 44 is always engaged with the transmission gear 42. Accordingly, the transmission gear 42 and the main drive planetary gear 44 rotate according to the rotation of the main drive motor 40, respectively. One end of the main drive switching arm 46 is pivotally supported on the shaft of the transmission gear 42, and is configured to be rotatable about this shaft. The main drive planetary gear 44 is rotatably supported at the approximate center of the main drive switching arm 46. A substantially U-shaped groove is formed at the other end of the main drive switching arm 46, and an eccentric cam 50, which will be described later, is disposed inside the substantially U-shaped groove portion. Therefore, as the eccentric cam 50 rotates, the main drive switching arm 46 rotates in the vertical direction in FIG. With such a configuration, when the main drive switching arm 46 is stationary while being lifted upward by the eccentric cam 50, the main drive planetary gear 44 is engaged with the pinion gear 45. Accordingly, in this case, the rotational force of the main drive motor 40 is transmitted to the rack gear 29 via the pinion gear 45, and the carriage 26 can move in the horizontal direction (between the initial position and the wiping start position) as described above. Become. Since the carriage 26 is driven using the gear mechanism in this way, the movement and position of the carriage and the cleaning blade 21 can be accurately controlled. On the other hand, when the main drive switching arm 46 is stationary with the eccentric cam 50 being pushed down, the main drive planetary gear 44 engages with the cap gear 43. Therefore, in this case, the rotational force of the main drive motor 40 is transmitted to the transmission gear 51 and the cam rotation gear 52, which will be described later, via the cap gear 43, and the cap member 23 moves up and down in accordance with the rotation operation of the eccentric cam 53 described above. It becomes possible to move.
[0068]
  Next, the configuration of the Y ink pump drive unit and the capping switching unit will be described with reference to FIGS. 2, 4, and 5. FIG. The Y ink pump driving unit and the capping switching unit include a Y ink motor 69, a Y ink motor gear 66, a Y ink switching arm 67, a Y ink planetary gear 65, a Y ink pump gear 68, and a Y ink belt 62. , Y ink transmission gear 64, Y ink transmission pulley 63, main drive switching pulley 60, and main drive switching pulley sensor 61. In addition, a Y ink pump (not shown) is also provided. The Y ink motor 69 is a drive source for the Y ink pump drive unit and the capping switching unit. The Y ink motor gear 66 is fixed to the rotating shaft of the Y ink motor 69. The Y ink planetary gear 65 is always engaged with the Y ink motor gear 66, and the Y ink planetary gear 65 is rotatably supported by the Y ink switching arm 67. The Y ink switching arm 67 is rotatably supported on the rotation shaft of the Y ink motor 69. Therefore, the Y ink planetary gear 65 can be rotated about the rotation axis of the Y ink motor 69. As a result, the Y ink planetary gear 65 is selectively engaged with either the Y ink pump gear 68 or the Y ink transmission gear 64 by the forward and reverse rotation of the Y ink motor 69. When the Y ink switching arm 67 is switched to the right in FIG. 2 or FIG. 5, the Y ink planetary gear 65 engages with the Y ink pump gear 68 to operate a Y ink pump (not shown). When the Y ink switching arm 67 is switched to the left in FIG. 2 or FIG. 5, the Y ink planetary gear 65 is engaged with the Y ink transmission gear 64. A Y ink transmission gear 64 is coaxially fixed to the Y ink transmission pulley 63, and a Y ink belt 62 is stretched over the Y ink transmission pulley 63. The Y ink belt 62 is also stretched over the main drive switching pulley 60. Therefore, when the driving force is transmitted to the Y ink transmission gear 64, the main drive switching pulley 60 is rotated via the Y ink transmission pulley 63 and the Y ink belt 62. Since an eccentric cam 50, which will be described later, is fixed to the main drive switching pulley 60, the eccentric cam 50 also rotates as the main drive switching pulley 60 rotates. As the eccentric cam 50 rotates, the main drive switching arm 46 described above moves up and down. The main drive switching pulley sensor 61 detects the rotational position of the main drive switching pulley 60. When the main drive switching pulley sensor 61 detects the rotational position of the main drive switching pulley 60, the rotational position of the eccentric cam 50, that is, the vertical position of the main drive switching arm 46 can be controlled.
[0069]
  Next, the configuration of the C ink pump drive unit and the valve switching unit will be described with reference to FIGS. The C ink pump drive unit and the valve switching unit include a C ink motor 89, a C ink motor gear 86, a C ink switching arm 87, a C ink planetary gear 85, and a C ink valve unit 121 (see FIG. 6B). ), A C ink pump gear 88, a valve drive belt 82, a C ink transmission gear 84, a C ink transmission pulley 83, a valve switching pulley 80, and a valve switching pulley sensor 81. In addition, a C ink pump (not shown) is also provided. The C ink motor 89 is a drive source for the C ink pump drive unit and the valve switching unit. The C ink motor gear 86 is fixed to the rotating shaft of the C ink motor 89. The C ink planetary gear 85 is always engaged with the C ink motor gear 86, and the C ink planetary gear 85 is rotatably supported by the C ink switching arm 87. The C ink switching arm 87 is rotatably supported on the rotation shaft of the C ink motor 89. Therefore, the C ink planetary gear 85 can rotate about the rotation axis of the C ink motor 89 as the center of rotation. As a result, the C ink planetary gear 85 is selectively engaged with one of the C ink pump gear 88 and the C ink transmission gear 84 by forward and reverse rotation of the C ink motor 89. When the C ink switching arm 87 is switched to the right in FIG. 2, the C ink planetary gear 85 engages with the C ink pump gear 88 to operate a C ink pump (not shown). When the C ink switching arm 87 is switched to the left in FIG. 2, the C ink planetary gear 85 is engaged with the C ink transmission gear 84. A C ink transmission gear 84 is coaxially fixed to the C ink transmission pulley 83, and a valve drive belt 82 is stretched over the C ink transmission pulley 83. The valve drive belt 82 is also stretched around the valve switching pulley 80. Therefore, when the driving force is transmitted to the C ink transmission gear 84, the valve switching pulley 80 is rotated via the C ink transmission pulley 83 and the valve driving belt 82. Since an eccentric cam 104, which will be described later, is fixed to the valve switching pulley 80, the eccentric cam 104 also rotates as the valve switching pulley 80 rotates. As the eccentric cam 104 rotates, first to third valve mechanisms 101 to 103 described later are selectively opened and closed. The valve switching pulley sensor 81 detects the rotational position of the valve switching pulley 80. When the valve switching pulley sensor 81 detects the rotational position of the valve switching pulley 80, the rotational position of the eccentric cam 104, that is, the opening and closing of the first to third valve mechanisms 101 to 103 can be controlled.
[0070]
  An M (magenta) ink motor and an M ink pump driven by the motor, and a K (black) ink motor and a K ink pump driven by the motor are attached to the substrate 32. However, these motors and pumps are not shown.
[0071]
  Next, a schematic configuration of the valve unit 100 connected to the wiping unit and the capping unit by a tube (flow path) will be described with reference to FIGS. FIG. 6A is a view showing a waste ink discharge channel system of the cleaning device and a schematic configuration portion thereof, and FIG. 6B is a top view of the valve portion shown in FIG.
[0072]
  The waste ink discharge channel system has four sets of channel sets including first, second, and third channels, and has four suction pump units 130 (channel sets and suction pumps). Only one of each 130 is shown). Each first flow path is formed between one of the cap member discharge ports 23 a and one of the pump units 130. Each second flow path has one end connected to one of the cap member discharge ports 23a. The other end of each second flow path is open to the atmosphere. Each third flow path is formed between one of the second absorber discharge ports 37 a and one of the pump units 130.
[0073]
  The valve unit 100 controls which channel the waste ink is discharged by opening and closing the first channel, the second channel, and the third channel. The valve unit 100 includes a first valve mechanism 101 for simultaneously opening and closing four first flow paths, a second valve mechanism 102 for simultaneously opening and closing four second flow paths, and four third flow paths. And a third valve mechanism 103 for simultaneously opening and closing. The valve 100 further includes an eccentric cam 104 for driving the first, second, and third valve mechanisms (101, 102, 103), and a housing 105 that accommodates the above-described components.
[0074]
  The first, second and third flow paths are formed from first to fifth flexible tubes (111, 112, 113, 114, 116) and first and second joints (115, 117). Yes. The first, second, and third tubes (111, 112, 113) are passed through the first, second, and third valve mechanisms (101, 102, 103), respectively.
[0075]
  The third tube 113 has one end connected to the second absorber discharge port 37a. The fourth tube 114 is connected to the cap member discharge port 23 a, and the fifth tube 116 is connected to the pump unit 130. The fourth tube 114 is connected to both the first tube 111 and the second tube 112 by a Y-shaped first joint 115. Further, the fifth tube 116 is connected to the first tube 111 and the third tube 113 through a Y-shaped second joint 117. In the configuration as described above, the first, fourth, and fifth tubes (111, 114, 116) form a first flow path. The second and fourth tubes (112, 114) form a second flow path. Further, the third and fifth tubes (113, 116) form a third flow path.
[0076]
  A sixth tube 131 is connected to the discharge port of the pump unit 130. The waste ink sucked by the pump unit 130 is discharged to the waste ink storage device 8 (FIG. 1) through the sixth tube 131.
[0077]
  As shown in FIG. 6B, the first valve mechanism 101 includes a Y ink valve portion 120, a C ink valve portion 121, an M ink valve portion 122, and a K ink valve portion 123. As described above, each valve unit corresponds to each color ink. Each valve part 120-123 has the same structure, and operates simultaneously. The second and third valve mechanisms 102 and 103 have the same structure as the first valve mechanism 101. Therefore, hereinafter, only one valve portion of the first valve mechanism 101 will be described, and description of the other valve mechanisms and those valve portions will be omitted.
[0078]
  The first valve mechanism 101 includes a valve sliding block 106, a valve piston 107, a tube pressing shaft 108, and a compression spring 109. The valve piston 107 is slidably disposed in the through hole of the valve sliding block 106. The valve piston 107 includes substantially rectangular openings 107a and 107b and a cam follower 107c. The opening 107a and the opening 107b are arranged orthogonally, and the metal tube pressing shaft 108 passes through the opening 107a, and the first tube 111 made of vinyl resin passes through the opening 107b. The cam follower portion 107 c is a circular plate provided at the lowermost portion of the valve piston 107 and has a diameter slightly larger than the diameter of the valve piston 107. The periphery of the eccentric cam 104 abuts on the bottom surface of the cam follower portion 107c, and one end portion of the compression spring 109 abuts on the opposite surface. The other end of the compression spring 109 is in contact with the valve sliding block 106. Therefore, when the eccentric cam 104 does not lift the valve piston 107 as in the second valve mechanism 102 and the third valve mechanism 103 shown in FIG. 6A, the second tube 112 and the third tube 113 are connected to the tube holding shaft 108. Since it is pressed, the second valve mechanism 102 and the third valve mechanism 103 are closed. On the other hand, when the eccentric cam 104 lifts the valve piston 107 against the restoring force of the compression spring 109 as in the first valve mechanism 101 shown in FIG. Since it is released from the pressing, the first valve mechanism 101 is opened.
[0079]
  Next, the cleaning operation of the cleaning device 6 will be described with reference to FIG. The cleaning operation of the cleaning device 6 includes a recovery operation of the print head 5 shown in FIG. 7A and a wiping operation of the ink ejection surface 5a shown in FIGS. 7B and 7C.
[0080]
  In the recovery operation shown in FIG. 7A, the cap member 23 is moved upward to cover the ink ejection surface 5a of the print head 5, as indicated by a broken line in the drawing. When the recovery operation of the print head 5 starts, the C ink motor 89 reverses. As a result, the C ink planetary gear 85 engages with the C ink transmission gear 84, and the driving force generated by the C ink motor 89 is changed to the valve switching pulley. 80 and 83 and the drive belt 82 (see FIGS. 2 and 6A), and is transmitted to the eccentric cam 104. When the eccentric cam 104 rotates and pushes the valve piston 107 of the first valve mechanism 101 against the restoring force of the compression spring 109, the first tube 111 is released from the pressure on the tube pressing shaft 108 and opens. Therefore, the cap member discharge port 23a and the pump unit 130 communicate with each other to form a first flow path. Next, the pump unit 130 is operated to forcibly suck ink from the nozzles of the print head 5 toward the cap member 23.
[0081]
  Thereafter, the pump unit 130 is stopped and left for a certain time. During this time, the ink sucked from the nozzles flows inside the cap member 23 and moves to the bottom thereof. Thereafter, the C ink motor 89 rotates in the reverse direction, and the eccentric cam 104 pushes the valve piston 107 of the second valve mechanism 102 against the restoring force of the compression spring 109, whereby the second tube 112 is moved to the tube holding shaft 108. It is released from pressing and opens. For this reason, the 2nd flow path which connects the cap member discharge port 23a to air | atmosphere via a pump is formed.
[0082]
  Next, the cap member 23 is lowered from the ink discharge surface 5a of the print head 5 to the extent that a gap is formed. That is, with the cap member 23 slightly separated from the ink ejection surface 5 a of the print head 5, the C ink motor rotates reversely, and the eccentric cam 104 causes the valve piston 107 of the first valve mechanism 101 to use the restoring force of the compression spring 109. By pushing against the first tube 111, the first tube 111 is released from being pressed against the tube pressing shaft 108 and opens. Therefore, the cap member discharge port 23a and the pump unit 130 communicate with each other to form a first flow path. During this time, the second tube 112 is closed by the second valve mechanism 102. Subsequently, the waste ink is sucked from the cap member discharge port 23a by the operation of the pump unit 130. After a predetermined time, the pump unit 130 is stopped and the suction ends. Then, the cap member 23 is lowered to the initial position indicated by the solid line in FIG. Subsequently, the wiping operation shown in FIGS. 7B and 7C is executed.
[0083]
  As shown in FIG. 7B, the wiping unit is initially placed at the initial position (1) on the left side in the drawing and is waiting there. At this time, the cleaning blade 21 rotates its tip portion counterclockwise, and a predetermined angle with respect to the ink ejection surface 5 a of the print head 5 so that the side surface of the cleaning blade 21 contacts the side surface of the second absorber 31. Just kept tilting.
[0084]
  After the recovery operation shown in FIG. 7A, the wiping unit moves from the initial position (1) to the wiping start position (3) indicated by the solid line in FIG. 7B (to the right in the figure). To do. During the movement, the wiping unit passes under the print head 5 as indicated by a broken line at a position (2) in the figure. At this time, the cleaning blade 21 is tilted and the tip thereof is the ink of the print head 5. Since it is maintained at a position lower than the ejection surface 5a, the tip of the cleaning blade 21 does not scrape the ink ejection surface 5a.
[0085]
  When the wiping portion continues to move further to the right and approaches the wiping start position (3), the bent portion 24a of the blade working plate 24 hits the second protruding portion 33 protruding from the upper portion of the substrate 32 and folded. The curved portion 24 a is pushed from the right to the left inside the opening 25 a provided in the carriage plate 25. Therefore, the blade operating plate 24 abuts against the abutting portion 22a provided at the lower end of the blade mounting plate 22, and the blade mounting plate 22 rotates clockwise around the support pin 27b as a pivot shaft, so that the bent portion 24a is opened. In a state where the left end of the portion 25a has been reached, the cleaning blade 21 stands upright (perpendicular to the ink ejection surface 5a of the print head 5). The wiping unit temporarily stops at the position (3), that is, the wiping start position.
[0086]
  Next, as shown in FIG. 7C, the wiping unit starts wiping when the wiping unit reverses to the left from the wiping start position (3) and moves toward the initial position (1). At this time, as shown by the broken line in FIG. 7C and indicated by the position (4), the blade operating plate 24 is sufficiently abutted against the mounting plate abutting portion 22a, and the cleaning blade 21 is maintained in an upright state. Yes. For this reason, when the cleaning blade passes under the print head 5, it moves to the left by rubbing the ink discharge surface 5a so that the tip of the cleaning blade is warped, so that unnecessary ink adhering to the ink discharge surface 5a is cleaned. The tip of the blade 21 is wiped away. When the wiping unit moves further to the left (toward the initial position (1)), there is a moment when the tip of the cleaning blade 21 is separated from the ink ejection surface 5a. The wiping unit is temporarily stopped immediately before leaving, and then the movement is resumed. This is a measure for preventing the wiping ink from splashing momentarily when the tip of the cleaning blade 21 that has been bent is released to return to the original state. When the movement is resumed, as shown by a broken line at position (5) in FIG. 7C, the tip of the cleaning blade 21 is predetermined so as to abut the lower surface of the first absorber 30 made of felt, nonwoven fabric, or the like. Move for a period of time. For this reason, the ink adhering to the tip of the cleaning blade 21 is absorbed by the first absorber 30. When the wiping portion continues to move further to the left (the initial position (1)), the bent portion 24a of the blade working plate 24 hits the first protrusion 34, and the inside of the opening 25a is moved from the left to the right. Is pushed. Therefore, the blade operating plate 24 is separated from the abutting portion 22a of the blade mounting plate 22, and the blade mounting plate 22 is rotated counterclockwise by the restoring force of the spring 27a with the support pin 27b as a pivotal shaft. With the portion 24a reaching the right end of the opening 25a, the cleaning blade 21 tilts and returns to the initial position (1) described above.
[0087]
  At this time, the ink adhering when the ink discharge surface 5 a is wiped remains on the left side surface of the cleaning blade 21, but the entire left side surface of the cleaning blade 21 abuts on the right side surface of the second absorber 31. Therefore, the ink remaining on the left side surface of the cleaning blade 21 is also absorbed by the second absorber 31. At this time, since the cleaning blade 21 is disposed on the second absorber 31, the ink adhering to the cleaning blade 21 is quickly absorbed by the second absorber 31 due to the influence of the weight. The
[0088]
  In the operation of the cleaning device 6 described above, the upright and tilting of the cleaning blade 21 does not add any additional time to the operation time of the cleaning device 6. The operating time can be kept short. Further, since the cleaning blade 21 is upright and tilted using the first and second protrusions 33 and 34 disposed in the vicinity of the initial position and the wiping start position, the cleaning blade 21 is upright and tilted. This is surely performed when the cleaning blade 21 approaches the initial position and the wiping start position (or immediately before the wiping unit changes the moving direction). Therefore, the cleaning blade 21 does not pass under the print head 5 while being held in an incorrect posture.
[0089]
  Further, a part of the lower surface of the first absorber 30 that has absorbed the ink adhering to the tip of the cleaning blade 21 and the upper surface of the second absorber 31 that has absorbed the ink adhering to the side surface of the cleaning blade 21 abut each other. Thus, the ink absorbed by the first absorber 30 gradually infiltrates into the second absorber 31 due to gravity and the penetrating force of the ink.
[0090]
  Therefore, the ink is sucked by the pump unit 130 through the second absorber discharge port 37a provided below the side surface (the left side surface in the figure) opposite to the side surface that contacts the cleaning blade 21 of the second absorber 31. To discharge. In addition, although the 1st absorber 30 and the 2nd absorber 31 are each different, they may be connected and integrated.
[0091]
  After the wiping is completed, the C ink motor 89 rotates reversely, and the eccentric cam 104 pushes the valve piston 107 of the third valve mechanism 103 against the restoring force of the compression spring 109, so that the third tube 113 is moved to the tube holding shaft 108. It is released from pressing to open. Therefore, the second absorber discharge port 37a and the pump unit 130 communicate with each other to form a third flow path. Subsequently, the pump 130 operates to suck and discharge the waste ink from the second absorber discharge port 37a. In this case, as shown in FIG. 7, the cleaning blade 21 covers substantially the entire portion except the lower part of the side surface of the second absorber 31. That is, the lower part of the side surface of the second absorber 31 facing the second absorber discharge port 37 a is not covered by the cleaning blade 21. Therefore, when the pump 130 sucks and discharges the waste ink from the second absorber discharge port 37a, an air flow that penetrates the lower portion of the second absorber 31 is formed. The waste ink accumulated below the absorber 31 can be efficiently sucked. Then, the carriage 4 moves to the left side in FIG. 1 (on the flushing unit 7), and preliminary discharge is started from the print head 5 toward the flushing unit 7 positioned below. Thereafter, the C ink motor 89 rotates in the reverse direction, and the eccentric cam 104 pushes the valve piston 107 of the second valve mechanism 102 against the restoring force of the compression spring 109, whereby the second tube 112 is moved to the tube holding shaft 108. It is released from pressing and opens. For this reason, the 2nd flow path which connects the cap member discharge port 23a to air | atmosphere via a pump is formed.
[0092]
  Thereafter, the carriage 4 is moved again onto the cap member 23. Then, the cap member 23 capping the ink discharge surface 5a of the print head 5 and the C ink motor 89 reverses, whereby the eccentric cam 104 causes the valve piston 107 of the third valve mechanism 103 to use the restoring force of the compression spring 109. By pushing against the third tube 113, the third tube 113 is released from being pressed against the tube pressing shaft 108 and opened. Therefore, the second absorber discharge port 37a and the pump unit 130 communicate with each other to form a third flow path.
[0093]
  Next, the operation of each unit described above, its switching selection and drive source will be described in detail with reference to FIG.
[0094]
  As shown in FIG. 4, a cap member 23 that moves up and down to capping the ink discharge surface 5a is positioned below the print head 5 having the ink discharge surface 5a. A cap member discharge port 23a for discharging is provided. In addition, a wiping unit having a cleaning blade 21 for wiping the ink discharge surface 5a stands by at an initial position, and a side surface of the cleaning blade 21 is in contact with a second absorber 31 that absorbs waste ink adhering to the side surface. It touches. Further, the first absorber 30 that absorbs the ink adhering to the tip of the cleaning blade 21 is in close contact with the upper surface of the second absorber 31.
[0095]
  Further, the main drive motor 40 is fixed to the substrate 32, the main drive motor gear 41 is fixed to the shaft thereof, and the drive of the main drive motor 40 is transmitted to the main drive planetary gear 44 through the transmission gear 42. When the main drive switching arm 46 is switched upward, the main drive planetary gear 44 is engaged with the pinion gear 45 and is continuously engaged with the rack gear 29. By driving the main drive motor 40, the carriage 26 is moved. To start. When the main drive motor 40 is reversely rotated, the movement of the carriage 26 is reversed.
[0096]
  On the contrary, when the main drive switching arm 46 is switched downward, the main drive planetary gear 44 engages with the cap gear 43, and the transmission gear 51 (the substrate on the rear side of the apparatus) sharing the rotation axis with the cap gear 43 is used. Then, it engages with the cam rotation gear 52 (substrate on the rear side of the apparatus). An eccentric cam 53 is fixed to the shaft of the cam rotation gear 52. When the eccentric cam 53 rotates by a predetermined angle, the cam follower 56 follows the rotation of the eccentric cam 53, and the capping support bar 54 moves up and down. As a result, the vertical movement is transmitted to the cap member 23 mounted on the cap support portion 55 fixed to the tip end portion of the capping support bar 54. In this case, when the main drive motor 40 rotates in one direction, the capping support bar 54 moves upward to perform capping. When the main drive motor 40 rotates in the other direction, the capping support bar 54 moves downward. , Separated from the print head 5. This position is detected by a sensor (not shown) that detects the rotational position of the cam rotation gear 52.
[0097]
  Next, the structure and operation for switching the main drive switching arm 46 up or down will be described with reference to FIGS. FIG. 5 is a diagram for explaining that the selection of the wiping unit and the capping unit and the selection of the valve are performed using a pump motor, and the front of the pump unit located in the right part of the perspective view of the apparatus shown in FIG. FIG.
[0098]
  A Y ink motor 69 is fixed to the inside of the substrate 32. The rotation axis of the Y ink motor gear 66 is fixed coaxially, and at the same time, the Y ink switching arm 67 having the Y ink planetary gear 65 is rotated. It is a pivot. Therefore, when the Y ink motor 69 rotates forward, the Y ink switching arm 67 rotates clockwise, and the Y ink planetary gear 65 engages with the Y ink pump gear 68 to drive a Y ink pump (not shown). Conversely, when the Y ink motor 69 rotates in the reverse direction, the Y ink switching arm 67 rotates counterclockwise so that the Y ink planetary gear 65 engages with the Y ink transmission gear 64 and is coaxial with the Y ink transmission gear 64. The Y ink transmission pulley 63 fixed to the Y ink belt 63 is rotated to drive the Y ink belt 62.
[0099]
  When the Y ink belt 62 is driven, the main drive switching pulley 60 rotates to rotate the eccentric cam 50, and the above-described wiping unit or capping unit is selected. The rotational angle of the eccentric cam 50 in that case is detected by a main drive switching pulley sensor 61 (FIG. 2) that detects the rotational position of the main drive switching pulley 60, and the eccentric cam 50 stops after rotating to a predetermined rotational position. .
[0100]
  Next, the structure and operation for selecting each valve in the valve unit 100 shown in FIGS. 6A and 6B will be described with reference to FIGS. 5, 6A, and 6B. In FIG. 5, a C ink motor 89 is fixed inside the substrate 32, and a C ink motor gear 86 is coaxially fixed to the rotation shaft thereof, and at the same time, a C ink switching arm having a C ink planetary gear 85. 87 pivot shafts. Therefore, when the C ink motor 89 rotates forward, the C ink switching arm 87 rotates clockwise, and the C ink planet gear 85 engages with the C ink pump gear 88 to drive a C ink pump (not shown). On the contrary, when the C ink motor 89 rotates in the reverse direction, the C ink switching arm 87 rotates counterclockwise, and the C ink planetary gear 85 engages with the Y ink transmission gear 84 and is coaxial with the C ink transmission gear 84. The fixed C ink transmission pulley 83 is rotated to drive the C ink belt 82.
[0101]
  When the C ink belt 82 is driven, the valve switching pulley 80 shown in FIG. 6B rotates to rotate the eccentric cam 104 shown in FIG. As the eccentric cam 104 rotates, the first, second, and third valve mechanisms (101, 102, 103) are sequentially opened and closed, and a predetermined valve mechanism is selected. According to this configuration, when any one valve mechanism is opened, the other two valve mechanisms are always closed. In this case, the rotational angle of the eccentric cam 104 is detected by a valve switching pulley sensor 81 that detects the rotational position of the valve switching pulley 80, and the eccentric cam 104 stops after rotating to a predetermined rotational position. Selected to open.
[0102]
  Finally, the operation of the entire cleaning device including the above-described components and their operations will be described with reference to FIG. FIG. 8 is a timing chart showing a schematic operation of the cleaning device. The vertical axis represents the normal rotation, stop, reverse rotation state of each of the main drive motor, Y ink motor, C ink motor, M ink motor, and K ink motor, the timing of preliminary ejection, and the vertical position of the cap member. . On the horizontal axis, the operation of each main part is shown in time series from left to right in the figure. The horizontal axis shows the operation timing in time series, but the length of the operation time is not shown. In the following description, unless there is a special description, the reference numerals used in FIG.
[0103]
Now, it is assumed that the print head 5 needs to be recovered, and the print head 5 shown in FIG. 1 has moved from the printing area and stopped at a home position above the cleaning device 6 (also referred to as a cleaning position or a maintenance position). In the home position, the print head 5 is usually covered with a cap member 23 for the purpose of preventing drying. When the recovery operation starts in this state, as indicated by T1 on the horizontal axis, the C ink motor reverses and a valve (not shown) opens to open the cap member discharge port 23a located at the bottom of the cap member 23 corresponding to each color ink. And the pump unit 130 of each color communicate with each other. Next, at T2, the ink motors for the respective colors rotate forward, and ink is forcibly sucked from the nozzles of the print head through the cap member for a predetermined time. In this way, dust that causes clogging of the nozzle is sucked and removed from the nozzle.
[0104]
  Next, as in T3, each pump motor is stopped and left for a certain period of time. During this time, the ink sucked from the nozzles flows inside the cap member 23 and moves to the bottom (the lowest place in a funnel shape). At T4, when the C ink motor reverses, the second valve mechanism 102 that opens the discharge port of the cap member 23 to the atmosphere without passing through the pump is opened. Next, at T5, the main drive motor reverses, and the drive is transmitted to the eccentric cam 53 that moves the cap member 23 up and down, and the cap member 23 is lowered and separated from the print head by a gap. Since the cap member discharge port 23a communicates with the atmosphere, the pressure in the cap member 23 is maintained constant during this step, and the cap member 23 is moved away from the print head 5 when the cap member 23 moves away from the print head 5. There is no pressure drop. Therefore, it is easy to separate the cap member 23 from the ink ejection surface 5a of the print head 5. Further, when the cap member 23 is separated from the print head 5, the ink in the nozzles of the print head 5 is not sucked out.
[0105]
  At T6, with the cap member 23 slightly spaced from the print head, the C ink motor reverses to open the first valve mechanism 101 that communicates the discharge port at the bottom of the cap member 23 and the pump unit 130. Furthermore, at T7, the suction of the corresponding pump unit 130 is started by the normal rotation of the ink motor of each color, and at T6, the cap member discharge port 23a communicating with the pump 130 is transferred to the cap member discharge port 23a and the flow path. The remaining ink is forcibly sucked and discharged by the pump unit 130.
[0106]
  Next, at T8, since the main drive motor 40 that has been stopped once again rotates in the reverse direction, the cap member 23 is further lowered to the lowest position. At T9, the Y ink motor 69 reverses, and the Y ink switching arm 67 in FIG. 2 is switched to the left, whereby the eccentric cam 50 is rotationally driven and the main drive switching arm 46 is switched upward. As a result, the main drive planetary gear 44 engages with the pinion gear 45, and the carriage 26 can move through the pinion gear 45 when the main drive motor 40 is driven.
[0107]
  When the preparation for starting the above-described wiping unit is completed in this way, the main drive motor 40 rotates forward at T10, so that the carriage 26 of the wiping unit moves to the left end as described in FIG. 7B. Start moving from (initial position) to the right end (wiping start position). At this time, since the cleaning blade 21 is tilted as described above, the cleaning blade 21 can move without being in contact with the ink ejection surface 5a of the print head 5. Further, as already described, immediately before the carriage 26 reaches the wiping start position, the cleaning blade 21 stands upright from the tilted state. Next, at T11, the main drive motor 40 changes from normal rotation to reverse rotation, and the carriage 26 starts to move from the wiping start position to the initial position. At this time, since the cleaning blade 21 is upright, the tip of the cleaning blade 21 is moved while wiping the ink discharge surface 5a of the print head 5 by rubbing. The main drive motor 40 is temporarily stopped from the second half of T11 to the first half of T12. This is because when the cleaning blade 21 stops moving immediately before the tip of the cleaning blade 21 is separated from the ink ejection surface 5a of the print head 5, the tip of the cleaning blade 21 that has been bent is separated from the ink ejection surface 5a. This is a measure for preventing the wiping ink from splashing and splashing. After the temporary stop, the movement of the carriage 26 toward the initial position is resumed at T12. As a result, the tip of the cleaning blade 21 continues to move for a while while contacting the lower surface of the first absorber 30. Immediately before reaching the initial position, the cleaning blade 21 is tilted and stopped in a state in which the side surface is in contact with the second absorber 31.
[0108]
  After that, at T13, the C ink motor 89 reverses to communicate the second absorber discharge port 37a on the opposite side of the contact surface of the second absorber 31 with the cleaning blade 21 and the pump unit 130. The third valve mechanism 103 opens. Further, at T14, the Y ink motor 69 is reversed, the Y ink switching arm 67 in FIG. 2 is switched to the left, the main driving switching arm 46 is switched down, and the main driving planetary gear 44 is engaged with the transmission gear 51. Let Thereby, when the main drive motor 40 is driven, the cap member 23 is ready to move up and down via the cap gear 43 and the eccentric cam 53.
[0109]
  Then, the ink motors of all colors are rotated forward at T15, and the first absorber 30 and the second absorber 31 absorb from the second absorber discharge port 37a communicated at T13. Ink is sucked and discharged by the pump 130. Preliminary discharge is continuously performed from the print head 5 moved to the upper part of the flushing unit 7 until the next stage T16. This preliminary discharge is performed when the dust ejected into the nozzle by the tip of the cleaning blade 21 is present at the wiping stage of the ink discharge surface 5a performed at the step T11, and is discharged to the inside of the nozzle. This is a measure to prevent clogging. When the preliminary ejection is completed, the print head 5 returns to the cleaning device 6. Thereafter, the C ink motor reverses at T16, and the cap member discharge port 23a communicates with the atmosphere via the second valve mechanism 102.
[0110]
  Further, at T17, the main drive motor 40 is rotated forward to raise the cap member 23 to the uppermost position, that is, the position where the ink ejection surface 5a of the print head 5 is capped. At this time, since the cap member 23 communicates with the atmosphere, the pressure in the cap member 23 is constant, and the pressure in the cap member 23 does not increase even when the cap member 23 is pressed against the print head 5. . For this reason, it is easy to attach the cap member 23 to the ink discharge surface 5a. Further, the ink in the nozzles of the print head 5 is not pushed back into the print head 5 when the cap member 23 covers the ink ejection surface 5a. After that, at T18, the C ink motor reverses, and the third valve mechanism 103 that connects the second absorber discharge port 37a and the pump 130 is opened, and the process proceeds to a standby state at T19.
[0111]
  As described above, in the cleaning device 6 of this embodiment, the pump unit 130 is used to suck ink from both the cap member 23 and the second absorber 31. Therefore, the cleaning device 6 does not need to include a large number of suction pumps. The pump unit 130 sucks ink from only one of the cap member 23 and the second absorber 31. Therefore, it is not necessary to use a pump having a large suction capacity as the pump unit 130.
[0112]
  FIG. 9 is a diagram for explaining a modified example of the operation of the cleaning device 6. In this modification, the wiping unit is disposed at the initial position (1) with the cleaning blade 21 tilted first (FIG. 9A). Next, the wiping unit moves to the wiping start position (3). At this time, since the cleaning blade 21 is maintained in a tilted state, when the wiping portion passes under the print head 5 (see the broken line at position (2)), the tip of the cleaning blade 21 is the ink ejection surface 5a. There is no contact with.
[0113]
  When arriving at the wiping start position (3), the wiping unit stops in a state where the wiping blade 21 is upright as indicated by a solid line in FIG. 9B. Meanwhile, as shown by a broken line in FIG. 9B, the cap member 23 is raised to cover the ink ejection surface 5 a of the print head 5. Then, the recovery operation described with reference to FIG. When the recovery operation is completed, the cap member 23 descends to its lowest position, as shown by a solid line in FIG. 9B, and opens a path for the wiping portion to pass.
[0114]
  Next, the wiping unit moves toward the initial position (1) while maintaining the cleaning blade 21 in an upright state. When the wiping portion passes under the print head 5, the tip of the cleaning blade 21 is rubbed against the ink ejection surface 5a, thereby wiping off the ink adhering to the ink ejection surface 5a (FIG. 9C ) Position (4) (see broken line).
[0115]
  Note that the wiping unit temporarily stops immediately before the cleaning blade 21 moves away from the ink ejection surface 5a. This is to prevent ink from scattering due to the strong rebound of the cleaning blade 21 that has been bent.
[0116]
  When the wiping unit starts to move toward the initial position (1) again, this time, it passes under the first absorber 30 (see the broken line at position (5) in FIG. 9C). At this time, since the cleaning blade 21 is maintained in an upright state, the tip of the cleaning blade 21 is rubbed against the lower surface of the first absorber 30. Thereby, the ink adhering to the tip of the cleaning blade 21 is removed.
[0117]
  Immediately before the wiping unit reaches the initial position (1), the cleaning blade 21 is tilted down. Therefore, as shown by a solid line in FIG. 9C, when the wiping portion is disposed at the initial position (1), the cleaning blade 21 comes into contact with the second absorber 31 over substantially the entire side surface thereof. Thereby, the ink adhering to the cleaning blade 21 is sucked into the second absorber 31.
[0118]
  FIG. 10 is a timing chart of the operation of the cleaning device shown in FIG. The timing chart shown in FIG. 10 is substantially the same as the timing chart shown in FIG. 8 except for the following differences. The first difference is that step T10 is omitted, and the second difference is that steps 31 to 36 are executed before step T1.
[0119]
  That is, in the operation of the cleaning device shown in FIG. 10, first, the second valve mechanism 102 is opened by reversing the C ink motor 89, and the cap member discharge port of each cap member 23 is opened to the atmosphere (T31). Next, by rotating the main drive motor 40 in the reverse direction, the eccentric cam 53 is rotated, whereby the cap member 23 is lowered to its lowest position (T32).
[0120]
  Next, by rotating the Y ink motor 69 in the reverse direction, the eccentric cam 50 is rotated, whereby the main drive switching arm 46 is moved upward (T33). As a result, the main drive planetary gear 44 engages with the pinion gear 45, and the carriage 26, and thus the wiping portion, moves to the left and right as the main drive motor 40 rotates.
[0121]
  At T34, the carriage 26 and thus the cleaning blade 21 move from the initial position to the wiping start position. This is achieved by causing the main drive motor 40 to rotate forward. During this step, the cleaning blade 21 is maintained in an inclined state. When the wiping portion approaches the wiping start position, the cleaning blade 21 is moved to an upright state.
[0122]
  Next, by rotating the Y ink motor 69 in the reverse direction, the main drive switching arm 46 is moved downward, and the cap member 23 can be moved up and down when the main drive motor 40 is driven (T35). Next, the main drive motor 40 is driven, and the cap member 23 is moved upward until the cap member 23 comes into close contact with the ink ejection surface 23a (T36). Thereafter, the steps from T1 to T9 and T11 to T19 already described in FIG. 8 are executed.
[0123]
  FIG. 11 is a diagram for explaining another modified example of the operation of the cleaning device 6. In this modified example, as shown in FIG. 11A, the wiping portion is first arranged at the wiping start position (11). At this time, the cleaning blade 21 is disposed in an upright position. While the wiping portion is at the initial position (11), the cap member 23 moves upward as shown by a broken line in FIG. 11A to cover the ink ejection surface 5a of the print head 5, and thereafter, the recovery operation. Is done. When the recovery operation is completed, the cap member 23 moves to its lowest position as shown by a solid line in FIG.
[0124]
  Next, the wiping unit moves toward the second absorber 31, that is, toward the wiping end position (14) (see FIG. 11B). At this time, the cleaning blade 21 is maintained in an upright state. Therefore, when the wiping portion passes under the print head 5, the tip of the cleaning blade 21 is rubbed against the ink discharge surface 5a, and the ink is wiped from the ink discharge surface 5a (the broken line at position (12) in FIG. 11B). reference).
[0125]
  Immediately before the cleaning blade 21 is separated from the ink ejection surface 5a, the wiping unit is stopped for a predetermined time, thereby preventing the bent cleaning blade 21 from splashing strongly and separating ink when it is separated from the ink ejection surface 5a. To do. Thereafter, the wiping unit starts to move again, and moves under the first absorber 30 while rubbing the tip of the wiping blade 21 against the lower surface of the first absorber 30 (position of FIG. 11B). (See broken line in (13)).
[0126]
  Next, the wiping unit reaches the second absorber 31, that is, the wiping end position (see the solid line at the position (14) in FIG. 11B). At the wiping end position, the cleaning blade 21 is disposed in a tilted state. As a result, almost the entire side surface of the cleaning blade 21 comes into contact with the second absorber 31. The wiping unit is maintained at the position (14) for a while so that the second absorber 31 can remove ink from the cleaning blade 21. Thereafter, the wiping unit is returned to the wiping start position (11) as shown in FIG. At this time, the cleaning blade 21 is maintained in a tilted state. For this reason, even if the wiping portion passes under the print head 5, the tip of the cleaning blade 21 does not contact the ink ejection surface 5a.
[0127]
  When the wiping unit approaches the wiping start position (11), the cleaning blade 21 is returned to the upright state. Then, as shown by a solid line in FIG. 11C, the wiping unit waits until the next cleaning operation at the cleaning start position (11) while keeping the cleaning blade upright.
[0128]
  FIG. 12 is a timing chart of the operation of the cleaning device shown in FIG. The timing chart shown in FIG. 12 is different from the timing chart shown in FIG. 8 in that step T10 is moved from step 9 to step 11 between steps T14 and T15. This is the same as the timing chart shown in FIG. Therefore, the detailed description of FIG. 12 is omitted.
[0129]
  Although the present embodiment has been described in detail above, the present invention is not limited to this embodiment. For example, in the present embodiment, the cleaning blade 21 is configured to remove excess ink on the ink ejection surface by moving the cleaning blade 21 while the print head 5 is stopped. However, the cleaning blade 21 is stopped. The print head 5 may be configured to move in the state. In this case, the cleaning blade 21 is configured to be tilted and turned upright only at a predetermined position, and the blade operating plate 24 is inserted into and removed from the lower side of the blade mounting plate 22 as the print head 5 moves. May be configured. Specifically, the cleaning blade 21 is tilted while the print head 5 moves to the wiping start position. At this time, the tip of the cleaning blade 21 does not contact the ink discharge surface of the print head 5. When the print head 5 has been moved to the wiping start position, the blade operating plate 24 is inserted into the lower side of the blade mounting plate 22 at that time, and the cleaning blade 21 is brought into an upright state. At this point, the tip of the cleaning blade 21 is positioned at a height that allows contact with the ink ejection surface of the print head 5. Then, by moving the print head 5 in the reverse direction, the cleaning blade 21 scrapes the ink ejection surface to remove excess ink. When the wiping is completed, that is, when the print head 5 moves to a predetermined position away from the cleaning blade 21, the blade operation plate 24 is extracted from the lower side of the blade mounting plate 22 and the cleaning blade 21 is tilted. It is returned to. When the cleaning blade 21 is tilted, the ink absorber may be disposed so that the side surface of the cleaning blade 21 is in close contact with the ink absorber as in the present embodiment.
[0130]
  In the present embodiment, the cleaning blade 21 is temporarily stopped at the end portion of the ink discharge surface 5a during the rubbing movement of the ink discharge surface 5a by the cleaning blade 21, and then the movement is resumed at the same speed as before the stop. I am letting. This is for preventing the ink from splashing strongly when the tip of the bent cleaning blade 21 is separated from the ink ejection surface 5a.
[0131]
  After the cleaning blade 21 is temporarily stopped, the speed when the movement is resumed may be slower than the speed before the stop. Such speed adjustment can be realized by changing the driving condition of the main drive motor 40 that determines the moving speed of the cleaning blade 21. Specifically, the moving speed of the cleaning blade 21 can be slowed by reducing the applied voltage of the main drive motor 40 or reducing the number of applied pulses if the main drive motor 40 is a pulse motor.
[0132]
  The slower the moving speed of the cleaning blade 21 resumed after the stop, the smaller the amount of ink that is scattered when the tip of the cleaning blade 21 moves away from the ink ejection surface. Further, when the speed of the cleaning blade 21 is decreased, the first absorbing member 30 can not only scrape the ink from the tip portion of the cleaning blade 21 but also absorb the ink.
[0133]
  However, in order to make the cleaning cycle as short as possible, it is only necessary to absorb the ink on the cleaning blade 21 in a necessary and sufficient state. Therefore, the moving speed of the cleaning blade 21 after the resumption of movement is the first speed used. It is necessary to decide according to the speed at which the absorbing member absorbs ink.
[0134]
【The invention's effect】
  According to the present invention,When the cleaning unit waits at the first position where the cleaning blade is in close contact with the ink absorbing member, when the print head is capped, the cleaning blade moves to the second position on the opposite side of the print head and stops. In this state, after the print head is capped, the cooling blade is returned to the first position in close contact with the ink absorbing member through the wiping of the print head.Using a simple wiping unit, ink adhering to the blade is reliably absorbed.Wiping efficiency can be improvedIt is possible to provide a cleaning device. AlsoThe cleaning means tilts the cleaning blade relative to the print head surface and moves in the forward direction so as not to rub the print head surface. After the waste ink is sucked by the waste ink suction means, the cleaning blade stands upright with respect to the print head surface. In order to move the return path and clean the print head surface, it is possible to omit the complicated mechanism for retracting the print head and the cleaning blade simply by providing a switching mechanism for tilting or standing the cleaning blade. Can be shortened.Also provided is a cleaning device capable of efficiently sucking and discharging waste ink sucked or discharged from a nozzle of a print head and waste ink removed by an absorber from a cleaning blade after wiping. Is possible.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view illustrating a schematic configuration of an ink jet printer.
FIG. 2 is a perspective view of a cleaning device.
FIG. 3 is a top view of a wiping portion and a capping portion of the cleaning device.
FIG. 4 is a diagram illustrating a driving operation of a wiping unit and a capping unit of the cleaning device.
FIG. 5 is a diagram illustrating that selection of a wiping unit and a capping unit and selection of a valve are performed using a pump motor.
6A is a view showing a waste ink discharge flow path and its constituent parts of the cleaning device, and FIG. 6B is a top view of the valve portion shown in FIG.
FIG. 7 is a diagram illustrating the operation of the cleaning device.
FIG. 8 is a timing chart showing a schematic operation of the cleaning device.
FIG. 9 is a diagram illustrating a modified example of the operation of the cleaning device.
10 is a timing chart of the operation of the cleaning device shown in FIG.
FIG. 11 is a diagram for explaining another modification of the operation of the cleaning device.
12 is a timing chart of the operation of the cleaning device shown in FIG.
[Explanation of symbols]
1 Inkjet printer
2 Guide shaft
3 Drive belt
4 Carriage
5 Print head
5a Ink ejection surface
6 Cleaning device
7 Flushing unit
8 Waste ink storage device
9 opening
10 Insertion and removal
11 Platen device
12 Platen
13 Platen tray
14 frames
15 Support plate
18 Outer frame
19 Inner frame
20 frames
21 Cleaning blade
22 Blade mounting plate
22a Cushion
23 Cap member
23a Cap member outlet
24 Blade working plate
24a bending part
25 Carriage plate
25a opening
25b Screw fixing part
26 Carriage
27 Bracket
27a spring
27b Support pin
28 Guide shaft
29 Rack gear
30 First absorber
31 Second absorber
32 substrates
33 First protrusion
34 Second protrusion
35 Absorber support plate
36 1st absorber support member
37 Second absorber support member
37a Second absorber outlet
40 Main drive motor
41 Main drive motor gear
42 Transmission gear
43 Cap Gear
44 Main drive planetary gear
45 Pinion gear
46 Main drive switching arm
50 Eccentric cam
51 Transmission gear
52 Cam rotation gear
53 Eccentric cam
54 Capping support rod
60 Main drive switching pulley
61 Main drive switching pulley sensor
62 Y ink belt
63 Y ink transmission pulley
64 Y ink transmission gear
65 Y ink planetary gear
66 Y ink motor gear
67 Y ink switching arm
68 Y ink pump gear
69 Y ink motor
80 Valve switching pulley
81 Valve switching pulley sensor
82 C ink belt
82 C valve drive belt
83 C ink transmission pulley
84 C ink transmission gear
85 C ink planetary gear
86 C ink motor gear
87 C ink switching arm
88 C ink pump gear
89 C ink motor
100 Valve unit
101 First valve mechanism
102 Second valve mechanism
103 Third valve mechanism
104 Eccentric cam
105 housing
106 Valve sliding block
107 Valve piston
107a opening
107b opening
107c Cam follower
108 Tube holding shaft
109 Compression spring
111 First tube
112 Second tube
113 Third tube
114 4th tube
115 First joint
116 5th tube
117 Second joint
120 Y ink valve
121 C ink valve
122 M ink valve
123 K ink valve
130 Pump part

Claims (21)

インクジェットプリンタの印字ヘッドをキャッピングするキャップ部材と、前記キャッピングされた前記印字ヘッドから廃インクを吸引する吸引手段とを有し、該廃インク吸引後、前記キャッピング位置から退避する廃インク吸引手段と、
クリーニングブレードを備えたクリーニング手段と、
前記クリーニング手段を前記印字ヘッドを挟んで往復移動することにより前記クリーニング手段で前記印字ヘッドをクリーニングさせる移動手段と、
前記クリーニングブレードに付着したインクを吸収して除去するインク吸収部材と
を備えたインクジェット印字ヘッドのクリーニング装置において、
前記クリーニング手段は、
前記クリーニングブレードを傾倒保持させて前記インク吸収部材に密着させた状態の第１の位置に待機し、前記廃インク吸引手段がキャッピングしない退避状態にあるとき、前記クリーニングブレードを印字ヘッド面に対して傾倒させた状態で前記印字ヘッド面を擦過しないようにその印字ヘッドを通過させた後に直立保持させて待機する第２の位置に移動し、前記廃インク吸引手段が前記印字ヘッドから廃インクを吸引する間は前記クリーニングブレードを直立保持させた前記第２の位置に待機し、前記廃インク吸引手段が廃インク吸引後、前記キャッピングしない退避状態に移動した後に、前記クリーニングブレードを直立保持させた前記第２の位置で移動方向を往路から復路へ反転させて、直立したクリーニングブレードの先端部で前記印字ヘッドを擦過しながらクリーニングし、該印字ヘッドを通過させた後に前記第１の位置に移動して待機させるように構成したことを特徴とするインクジェット印字ヘッドのクリーニング装置。 A cap member for capping a print head of an ink jet printer, and a suction means for sucking waste ink from the capped print head, and waste ink suction means for retracting from the capping position after the waste ink suction,
Cleaning means comprising a cleaning blade;
Moving means for cleaning the print head with the cleaning means by reciprocating the cleaning means with the print head interposed therebetween;
An ink absorbing member that absorbs and removes ink adhering to the cleaning blade;
In the cleaning apparatus of an ink jet print head having,
The cleaning means includes
Waiting a first position prior SL state where the cleaning blade is tilted held in close contact with the ink absorbing member, when the waste ink suction means is in a retracted state without capping, relative to the cleaning blade to the print head surface In order to avoid rubbing the print head surface in a tilted state, the print head is passed through and then moved to a second position where the print head surface is held upright and waiting , and the waste ink suction means removes waste ink from the print head. During the suction, the cleaning blade is held in the second position where the cleaning blade is held upright, and the cleaning blade is held upright after the waste ink suction means is moved to the retracted state without capping after sucking the waste ink. At the second position, the moving direction is reversed from the forward path to the backward path, and the front end of the upright cleaning blade Cleaning while rubbing the print head, cleaning apparatus of an ink jet print head is characterized by being configured so as to stand by moving to the first position after passing through the indicia shaped heads. 前記クリーニング手段は、前記クリーニングブレードが前記第１の位置から移動して前記第２の位置へ到達する直前にそのクリーニングブレードを直立させ、かつ前記クリーニングブレードが前記第２の位置から移動して前記第１の位置へ到達する直前にそのクリーニングブレードを傾倒させるように構成したことを特徴とする請求項１に記載のインクジェット印字ヘッドのクリーニング装置。 The cleaning means erects the cleaning blade immediately before the cleaning blade moves from the first position and reaches the second position, and the cleaning blade moves from the second position to 2. The ink jet print head cleaning device according to claim 1 , wherein the cleaning blade is tilted immediately before reaching the first position . 前記クリーニング手段は、
前記クリーニング装置の基板に固定されたガイド軸を摺動して前記往復移動可能なキャリッジと、
キャリッジに固定されて共に移動可能なキャリッジ板と、
先端部で前記印字ヘッドを擦過してクリーニングする前記クリーニングブレードと、
前記クリーニングブレードを保持するブレード取付板と、
前記キャリッジの移動方向に直交する方向を軸として所定角度回動可能に前記ブレード取付板を枢支保持すると同時に前記キャリッジ板に固定されたブラケットと、
前記キャリッジ板に所定角度回動可能に支持され、第１の方向に押動されて前記ブレード取付板の所定位置に挿入されて前記ブレード取付板を直立させ、第２の方向に押動され前記ブレード取付板の所定の位置から外れることにより前記ブレード取付板を傾倒させるブレード作動板と、
から構成されることを特徴とする請求項１又は請求項２に記載のインクジェット印字ヘッドのクリーニング装置。The cleaning means includes
A carriage capable of reciprocating by sliding a guide shaft fixed to a substrate of the cleaning device;
A carriage plate fixed to the carriage and movable together;
The cleaning blade for rubbing and cleaning the print head at the tip; and
A blade mounting plate for holding the cleaning blade;
A bracket fixed to the carriage plate at the same time that the blade mounting plate is pivotally supported so as to be rotatable by a predetermined angle about a direction perpendicular to the moving direction of the carriage;
The carriage plate is supported by the carriage plate so as to rotate by a predetermined angle, and is pushed in a first direction and inserted into a predetermined position of the blade mounting plate to erect the blade mounting plate, and is pushed in a second direction and A blade operating plate that tilts the blade mounting plate by detaching from a predetermined position of the blade mounting plate;
The inkjet print head cleaning device according to claim 1 , wherein the inkjet print head cleaning device is configured as follows. 前記ブレード作動板は、前記キャリッジが移動するときに前記基板に突出した第１の突起部により前記第１の方向に押動され、前記基板に突出した第２の突起部により前記第２の方向に押動されることを特徴とする請求項３に記載のインクジェット印字ヘッドのクリーニング装置。The blade actuating plate is pushed in the first direction by a first protrusion protruding from the substrate when the carriage moves, and the second direction by a second protrusion protruding from the substrate. The inkjet print head cleaning device according to claim 3 , wherein the inkjet print head cleaning device is pressed by the inkjet print head. 前記移動手段は、
キャリッジを摺動可能に案内するクリーニング装置の基板に固定されたガイド軸と、
前記キャリッジに固定されたラックギヤと、
前記基板に回転可能に固定支持され前記ラックギヤと係合するピニオンギヤと、
前記基板に固定され前記ピニオンギヤを正逆回転する駆動手段と、
から成ることを特徴とする請求項１から請求項４のいずれかに記載のインクジェット印字ヘッドのクリーニング装置The moving means is
A guide shaft fixed to the substrate of the cleaning device for slidably guiding the carriage;
A rack gear fixed to the carriage;
A pinion gear fixedly supported rotatably on the substrate and engaged with the rack gear;
Driving means fixed to the substrate and rotating the pinion gear forward and backward;
The cleaning device of the ink jet print head according to any one of claims 1 to 4, characterized in that it consists of 前記クリーニング手段は前記印字ヘッドをクリーニングし、前記クリーニングブレードが該印字ヘッドから離れる直前に一旦停止後、移動を再開するように構成されたことを特徴とする請求項１から請求項５のいずれかに記載のインクジェット印字ヘッドのクリーニング装置。The cleaning unit cleans the print head, after once stopped just before the cleaning blade is away from the indicia shaped heads, one of claims 1 to 5, characterized in that it is configured for resume movement A cleaning device for an inkjet print head according to 1. 前記インク吸収部材は、
前記クリーニングブレードの先端部からインクを除去する第１のインク吸収体と、
前記クリーニングブレードの側面部からインクを除去する第２のインク吸収体と、
を有することを特徴とする請求項１から請求項６のいずれかに記載のインクジェット印字ヘッドのクリーニング装置。The ink absorbing member is
A first ink absorber for removing ink from the tip of the cleaning blade;
A second ink absorber for removing ink from the side surface of the cleaning blade;
The cleaning device of the ink jet print head according to any one of claims 1 to 6, characterized in that it comprises a. 前記第１のインク吸収体は、前記クリーニングブレードの先端部が前記第１のインク吸収体を所定の時間摺動擦過することにより該クリーニングブレードの先端部からインクを吸収することを特徴とする請求項７に記載のインクジェット印字ヘッドのクリーニング装置。The first ink absorber absorbs ink from the tip of the cleaning blade by sliding and rubbing the first ink absorber for a predetermined time with the tip of the cleaning blade. Item 8. The ink jet print head cleaning device according to Item 7 . 前記第２のインク吸収体は、前記第１の位置で傾倒した前記クリーニングブレードの側面の略全体に密着するように配置されていることを特徴とする請求項７又は請求項８に記載のインクジェット印字ヘッドのクリーニング装置。The inkjet according to claim 7 or 8 , wherein the second ink absorber is disposed so as to be in close contact with substantially the entire side surface of the cleaning blade tilted at the first position. Print head cleaning device. 前記クリーニングブレードは、前記第２のインク吸収体に接触しているときには、前記第２のインク吸収体の上方に位置していることを特徴とする請求項９に記載のインクジェット印字ヘッドのクリーニング装置。10. The cleaning device for an inkjet print head according to claim 9 , wherein the cleaning blade is positioned above the second ink absorber when in contact with the second ink absorber. . 前記第１のインク吸収体と第２のインク吸収体とが接触して第１のインク吸収体から第２のインク吸収体へとインクが滲入することを特徴とする請求項７から請求項１０のいずれかに記載のインクジェット印字ヘッドのクリーニング装置。 10. claim 7, wherein the ink from the first ink absorbing member and the first ink absorption body and the second ink absorbing member is in contact to the second ink absorbing member, characterized in that the infiltrating The inkjet print head cleaning device according to any one of the above. 前記第１のインク吸収体と第２のインク吸収体は繋がった一体物であることを特徴とする請求項１１に記載のインクジェット印字ヘッドのクリーニング装置。The inkjet print head cleaning device according to claim 11 , wherein the first ink absorber and the second ink absorber are connected together. 前記第２のインク吸収体のクリーニングブレードと密着する側面と反対の側面下部近傍に、第２のインク吸収体からインクを排出するための第１の排出口が設けられていることを特徴とする請求項７から請求項１２のいずれかに記載のインクジェット印字ヘッドのクリーニング装置。A first discharge port for discharging ink from the second ink absorber is provided near the lower portion of the side surface opposite to the side surface in close contact with the cleaning blade of the second ink absorber. the cleaning device of the ink jet print head according to claim 7 claim 12. 前記排出されるインクは前記第１の排出口に連通するポンプにより吸引排出されることを特徴とする請求項１３に記載のインクジェット印字ヘッドのクリーニング装置。14. The ink jet print head cleaning device according to claim 13 , wherein the discharged ink is sucked and discharged by a pump communicating with the first discharge port. 前記第１のインク吸収体から第２の吸収体を通って前記第１の排出口に至るインクの排出流路が形成されていることを特徴とする請求項１４に記載のインクジェット印字ヘッドのクリーニング装置。15. The ink jet print head cleaning according to claim 14 , wherein an ink discharge flow path is formed from the first ink absorber through the second absorber to the first discharge port. apparatus. 前記廃インク吸引手段は、
印字ヘッドに密着して覆うとともに前記印字ヘッドから排出される廃インクを排出する第２の排出口を備える前記キャップ部材と、
前記第１の排出口と連通するとともに前記第２の排出口とも連通して廃インクを吸引排出する共通の前記吸引手段と、を備え、
前記吸引手段は前記第１の排出口からの廃インクと前記第２の排出口からの廃インクを共通のポンプで選択的に吸引排出することを特徴とする請求項１３から請求項１５のいずれかに記載のインクジェット印字ヘッドのクリーニング装置。 The waste ink suction means includes
The cap member having a second discharge port for covering and closely covering the print head and discharging waste ink discharged from the print head;
A common suction unit that communicates with the first discharge port and communicates with the second discharge port to suck and discharge waste ink;
Any said suction means is as claimed in claim 15 claim 13, wherein the selectively sucking and discharging the waste ink from the waste ink and the second outlet from the first outlet in the common pump An ink jet print head cleaning device according to claim 1. 前記吸引手段は、
ポンプと、
前記第１の排出口に接続されている第１の排出流路と、
前記第２の排出口に接続されている第２の排出流路と、
前記第１及び第２の排出流路のうち選択された一方を前記ポンプに接続する流路切換手段と、
により構成されていることを特徴とする請求項１６に記載のインクジェット印字ヘッドのクリーニング装置。The suction means is
A pump,
A first discharge channel connected to the first discharge port;
A second discharge channel connected to the second discharge port;
Channel switching means for connecting a selected one of the first and second discharge channels to the pump;
The inkjet print head cleaning device according to claim 16 , comprising: 前記第１及び第２の排出流路は、柔軟なチューブより構成されており、
前記流路切換手段は、それぞれ、前記第１及び第２の排出流路を押圧、開放することにより前記第１及び第２の排出流路を開閉する第１及び第２のバルブと、前記第１及び第２のバルブの一方を選択的に開くために前記第１及び第２のバルブを駆動する偏心カムとを有することを特徴とする請求項１７に記載のインクジェット印字ヘッドのクリーニング装置。The first and second discharge flow paths are made of flexible tubes,
The flow path switching means includes first and second valves that open and close the first and second discharge flow paths by pressing and opening the first and second discharge flow paths, respectively. 18. The inkjet print head cleaning device according to claim 17 , further comprising an eccentric cam that drives the first and second valves to selectively open one of the first and second valves. さらに、一端が前記第２の排出口に接続されており、他端が大気に開放されている第３の排出流路を有すること特徴とする請求項１７に記載のインクジェット印字ヘッドのクリーニング装置。18. The inkjet print head cleaning device according to claim 17 , further comprising a third discharge flow path having one end connected to the second discharge port and the other end open to the atmosphere. 前記第３の排出流路は、柔軟なチューブより構成されており、前記流路切換手段は、さらに、前記第３の排出流路を押圧、開放することにより前記第３の排出流路を開閉する第３のバルブを有し、前記偏心カムを用いて前記第１、第２及び第３のバルブの一つを選択的に開くことを特徴とする請求項１９に記載のインクジェット印字ヘッドのクリーニング装置。The third discharge flow path is composed of a flexible tube, and the flow path switching means further opens and closes the third discharge flow path by pressing and opening the third discharge flow path. 20. The inkjet print head cleaning according to claim 19 , further comprising: a third valve configured to selectively open one of the first, second, and third valves using the eccentric cam. apparatus. 前記キャップ部材が前記印字ヘッドに密着又は前記印字ヘッドから離反する時に前記流路切換手段が前記第２の排出流路を開くことを特徴とする請求項２０に記載のインクジェット印字ヘッドのクリーニング装置。21. The inkjet print head cleaning device according to claim 20 , wherein the flow path switching means opens the second discharge flow path when the cap member is in close contact with the print head or separated from the print head.
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