JP4153893B2 - 水処理方法および水処理システム - Google Patents

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Description

本発明は、被処理水に粉末活性炭を注入し、被処理水中の溶解性有機物質を除去する水処理方法および水処理システムに関する。
近年、水道水源であるダム、湖沼、貯水池など停滞水域の富栄養化による藻類や放線菌の発生、増殖による異臭味の発生が問題となっている。水道水の臭気としてはカビ臭 が多く、その原因となる物質は、藍藻類や放線菌から出るジメチルイソボルネオール(以下、2−MIBと略記)、ジェオスミン等である、現在の水質基準では、快適水質項目で2−MIB、ジェオスミン共に、粉末活性炭処理の場合20ng/L、粒状活性炭等恒久施設の場合10ng/Lと定められている。しかし、平成16年度に予定されている水道水質基準の改定では、粉末活性炭処理でもより厳しい規制値として10ng/Lが採用される予定である。
浄水場においては異臭味除去のために、オゾン処理等の高度処理を導入している所も増えてきているが、中規模以下の浄水場では粉末活性炭による吸着除去が主流である。
粉末活性炭によりカビ臭物質を吸着除去する場合、共存する溶解性有機物質の影響を受けることがあり、その影響は有機物質の濃度と性質に依存することが知られている(例えば、非特許文献1参照)。
この溶解性有機物質は、浄水処理過程で消毒処理や鉄・マンガン除去等のため注入される塩素剤と反応してトリハロメタンを生成する。トリハロメタンは発ガン性物質であるため、生成を抑制する必要がある。
粉末活性炭は、トリハロメタンの前駆物質である溶解性有機物質除去のためにも注入される。このことから、カビ臭物質と溶解性有機物質を同時に除去するのに最適な粉末活性炭注入率を推定するためには、原水のカビ臭物質濃度と溶解性有機物質濃度を同時に測定し、特にカビ臭除去に対する溶解性有機物質の影響を考慮して粉末活性炭注入率を決定する必要がある。
粉末活性炭注入率を制御する方法としては、例えば、除去対象物質である臭気物質、トリハロメタンや農薬を特殊センサで検知してフイードバック制御する方法(例えば、特許文献1参照)や、臭気物質、陰イオン活性剤、トリハロメタン、色度および金属イオン濃度の計測結果に基づいて粉末活性炭および凝集剤の注入率を制御する方法(例えば、特許文献2参照)がある。
このような従来の粉末活性炭注入制御システムを説明する。一般に、浄水施設では、取水口から汲み上げられた原水は、導水管を介して沈砂池に導かれ、ここで大きな夾雑物が取り除かれる。その後、原水は、着水井から凝集・沈殿池に入る。凝集・沈殿池では、入口で凝集剤が注入され、原水中の粘土質、細菌、藻類等の懸濁物質が凝集しフロックとして分離される。さらに、ろ過池で残った懸濁物質が除去される。
前記導水管には水質計測器が接続され、臭気物質濃度が計測される。その計測値は粉末活性炭注入演算装置に入り、臭気物質濃度から粉末活性炭注入率が演算される。また、導水管には流量計測器も設けられており、原水流量が計測される。この計測値は前記粉末活性炭注入演算値と共に粉末活性炭注入装置に入り、ここで、原水流量に応じた粉末活性炭注入量が演算され、粉末活性炭が沈砂池に注入される。
この例では、水質計測器により計測される物質として、臭気物質を例として記載したが、これ以外にも、陰イオン界面活性剤、トリハロメタン、色度、および金属イオン濃度がある。また、水質計測器を後段の凝集・沈殿池の入口配管部に取り付け、処理対象物質の残留濃度を計測し、粉末活性炭注入率をフィードバック制御している場合もある。
特開平5−10941号公報 特開平8−309109号公報 D.Cook,G.Newcombe and P.Sztajnbox,"The Application of Powdered Activated Carbon for MIB and Geosmin Removal:Predicting PAC Dose in Four Raw Waters,",Water Research,vol.35,No.5,pp.1325-1333(2001)
上述した従来の粉末活性炭注入制御システムにおいては、以下に示す課題があった。
従来システムでは、粉末活性炭による処理対象物質単体の濃度に基づいて、注入率を決定しているため、複数の処理対象物質が共存する場合、相互の影響を受ける場合がある。特に、臭気物質の除去性能は、共存する溶解性有機物質の影響を大きく受けるため、臭気物質単体の処理を基準として粉末活性炭注入率を決定していたのでは、注入率が不足するという問題点があった。
また、粉末活性炭処理後の処理対象物質を測定してフィードバック制御を行なう場合、粉末活性炭注入点から凝集・沈殿池までの滞留時間が通常15分から60分程度かかるため、降雨や複数水源からの流入による急激な水質変動に対応できず、粉末活性炭注入率に過不足が生じていた。
粉末活性炭注入率が過剰になると粉末活性炭が無駄に注入されることによる処理コストの増加のみならず、凝集・沈殿池で注入される凝集剤の注入率増加、汚泥処理費用の増加による処理コストが増加する。また、粉末活性炭注入率が不足した場合、水質の処理目標が達成できない。
本発明の目的は、原水中のカビ臭物質濃度と共存する溶解性有機物質濃度とを測定し、カビ臭物質の除去に必要な粉末活性炭注入率を、共存する溶解性有機物の影響を考慮して決定することにより、過不足無く粉末活性炭注入を行なうことができる水処理方法および水処理システムを提供することにある。
本発明の水処理方法は、粉末活性炭が注入される被処理水中のカビ臭物質の濃度と共存する溶解性有機物質の濃度をそれぞれ測定し、これらカビ臭物質および溶解性有機物質の、前記粉末活性炭注入に伴うそれらの残存率に影響を与える係数を、前記測定されたカビ臭物質濃度および溶解性有機物質濃度に基づいて、以下に示す(4)式、(7)式、及び(5)式、(8)式によりそれぞれ求め、前記粉末活性炭注入に伴う前記カビ臭物質の残存率と、前記測定されたカビ臭物質濃度、溶解性有機物質濃度、及び粉末活性炭滞留時間との関係を、前記求められた係数を用いて定義した以下に示す(3)式と、前記粉末活性炭注入に伴う前記カビ臭物質の残存率と、前記測定されたカビ臭物質濃度、溶解性有機物質濃度、及び粉末活性炭注入率との関係を、前記求められた係数を用いて定義した以下に示す(6)式とから、予め求めたカビ臭物質の目標除去率を達成するに必要な前記粉末活性炭の注入率を、以下に示す(9)式により前記溶解性有機物質濃度の粉末活性炭注入率係数、カビ臭物質濃度の粉末活性炭注入率係数、及び滞留時間の関数として求めることを特徴とする。
カビ臭物質残存率=1−溶存性有機物質濃度の粉末活性炭滞留時間係数
×カビ臭物質濃度の粉末活性炭滞留時間係数×t ・・・(3)
溶解性有機物質濃度の粉末活性炭滞留時間係数=a t1 ×exp(a t2
×溶解性有機物質濃度測定値) ・・・(4)
カビ臭物質濃度の粉末活性炭滞留時間係数=b t1 ×カビ臭物質濃度測定値
+b t2 ・・・(5)
カビ臭物質残存率=exp(溶解性有機物濃度の粉末活性炭注入率係数×カビ
臭物質濃度の粉末活性炭注入率係数×I) ・・・(6)
溶解性有機物質濃度の粉末活性炭注入率係数=a i1 ×exp(a i2
×溶解性有機物質濃度測定値) ・・・(7)
カビ臭物質濃度の粉末活性炭注入率係数=b i1 ×カビ臭物質濃度測定値
+b i2 ・・・(8)
I=f(溶解性有機物質濃度の粉末活性炭注入率係数,カビ臭物質濃度の粉
末活性炭注入率係数,t) ・・・(9)
ただし、t:滞留時間、n:指数係数、I:粉末活性炭注入率、
t1 ,a t2 ,b t1 ,b t2 ,a i1 ,a i2 ,b i1 ,b i2 :いずれも係数
本発明方法では、溶解性有機物質の濃度の測定に当り、被処理水の蛍光強度を測定し、この蛍光強度と溶解性有機物質濃度との相関関係から溶解性有機物質濃度を求めてもよい。
また、本発明の水処理方法では、粉末活性炭が注入される被処理水中のカビ臭物質の濃度を測定すると共にこの被処理水の蛍光強度を測定し、また、前記被処理水の粉末活性炭注入処理後におけるカビ臭物質の濃度目標値および共存する溶解性有機物質の濃度目標値をそれぞれ設定し、このうち、前記溶解性有機物質の濃度目標値に相当する蛍光強度を、粉末活性炭注入処理後における蛍光強度目標値として相関関係から求め、前記測定された蛍光強度と前記処理後蛍光強度目標値と活性炭処理時間とから溶解性有機物質除去に必要な粉末活性炭の第1の注入率を以下に示す(14)式により求め、記測定された被処理水の蛍光強度から相関により共存する溶解性有機物質の濃度を求め、これらカビ臭物質および溶解性有機物質の、前記粉末活性炭注入に伴うそれらの残存率に影響を与える係数を、前記測定されたカビ臭物質濃度および溶解性有機物質濃度に基づいて、前記(4)式、(7)式、及び(5)式、(8)式によりそれぞれ求め、前記粉末活性炭注入に伴う前記カビ臭物質の残存率と、前記測定されたカビ臭物質濃度、溶解性有機物質濃度、及び粉末活性炭滞留時間との関係を、前記求められた係数を用いて定義した前記(3)式と、前記粉末活性炭注入に伴う前記カビ臭物質の残存率と、前記測定されたカビ臭物質濃度、溶解性有機物質濃度、及び粉末活性炭注入率との関係を、前記求められた係数を用いて定義した前記(6)式とから、予め求めたカビ臭物質の目標除去率を達成するに必要な前記粉末活性炭の第2の注入率を、前記(9)式により前記溶解性有機物質濃度の粉末活性炭注入率係数、カビ臭物質濃度の粉末活性炭注入率係数、及び滞留時間の関数として求め、これら第1の注入率と第2の注入率の中から最大の値を被処理水に対する粉末活性炭注入率として決定してもよい。
第1の注入率=f(蛍光強度測定値,蛍光強度目標値,I)・・・(14)
また、本発明方法では、粉末活性炭注入後の処理水におけるカビ臭物質の濃度および蛍光強度をそれぞれ測定し、予め設定した処理後のカビ臭物質の濃度目標値および処理後の蛍光強度目標値と、前記処理水のカビ臭物質の濃度測定値および蛍光強度の測定値との差をそれぞれ求め、これら差のうち大きい方の値に基づき粉末活性炭注入率の補正値を求めてもよい。
本発明の水処理システムは、粉末活性炭が注入される被処理水中のカビ臭物質の濃度と共存する溶解性有機物質の濃度をそれぞれ測定する臭気物質濃度測定装置および有機物質濃度測定装置と、これらカビ臭物質および溶解性有機物質の、前記粉末活性炭注入に伴うそれらの残存率に影響を与える係数を、前記測定されたカビ臭物質濃度および溶解性有機物質濃度に基づいて、前記(4)式、(7)式、及び(5)式、(8)式によりそれぞれ求める係数演算手段と、前記粉末活性炭注入に伴う前記カビ臭物質の残存率と、前記測定されたカビ臭物質濃度、溶解性有機物質濃度、及び粉末活性炭滞留時間との関係を、前記求められた係数を用いて定義した前記(3)式と、前記粉末活性炭注入に伴う前記カビ臭物質の残存率と、前記測定されたカビ臭物質濃度、溶解性有機物質濃度、及び粉末活性炭注入率との関係を、前記求められた係数を用いて定義した前記(6)式とから、予め求めたカビ臭物質の目標除去率を達成するに必要な前記粉末活性炭の注入率を、前記(9)式により前記溶解性有機物質濃度の粉末活性炭注入率係数、カビ臭物質濃度の粉末活性炭注入率係数、及び滞留時間の関数として求める注入率演算手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明システムでは、溶解性有機物質濃度測定装置として、被処理水の蛍光強度を測定する蛍光分析計と、の蛍光分析計の測定値に基づき、蛍光強度と溶解性有機物質濃度との相関関係から溶解性有機物質濃度を求める溶解性有機物質濃度演算手段とを設けてもよい。
また、本発明の水処理システムでは、粉末活性炭が注入される被処理水中のカビ臭物質の濃度を測定するカビ臭物質濃度測定装置と、前記被処理水の蛍光強度を測定する蛍光分析計と、前記被処理水の粉末活性炭注入処理後におけるカビ臭物質の濃度目標値および共存する溶解性有機物質の濃度目標値をそれぞれ設定すると共に、このうち、前記溶解性有機物質の濃度目標値に相当する蛍光強度を、粉末活性炭注入処理後における蛍光強度目標値として相関関係から求める水質目標値設定手段と、前記蛍光分析計で測定された蛍光強度と前記処理後蛍光強度目標値と活性炭処理時間とから溶解性有機物質除去に必要な粉末活性炭の第1の注入率を前記(14)式により求めると共に、前記測定された被処理水の蛍光強度から相関により共存する溶解性有機物質の濃度を求める第1の注入率演算手段と、
前記カビ臭物質の濃度測定値と溶解性有機物質の濃度測定値とをそれぞれ入力し、これらカビ臭物質および溶解性有機物質の、前記粉末活性炭注入に伴うそれらの残存率に影響を与える係数を、前記測定されたカビ臭物質濃度および溶解性有機物質濃度に基づいて、前記(4)式、(7)式、及び(5)式、(8)式によりそれぞれ求めそれぞれ求める係数演算手段と、前記粉末活性炭注入に伴う前記カビ臭物質の残存率と、前記測定されたカビ臭物質濃度、溶解性有機物質濃度、及び粉末活性炭滞留時間との関係を、前記求められた係数を用いて定義した前記(3)式と、前記粉末活性炭注入に伴う前記カビ臭物質の残存率と、前記測定されたカビ臭物質濃度、溶解性有機物質濃度、及び粉末活性炭注入率との関係を、前記求められた係数を用いて定義した前記(6)式とから、予め求めたカビ臭物質の目標除去率を達成するに必要な前記粉末活性炭の第2の注入率を、前記(9)式により前記溶解性有機物質濃度の粉末活性炭注入率係数、カビ臭物質濃度の粉末活性炭注入率係数、及び滞留時間の関数として求める第2の注入率演算手段と、これら注入率演算手段で求められた第1の注入率と第2の注入率の中から最大の値を被処理水に対する粉末活性炭注入率として決定する注入率決定手段とを備えた構成としてもよい。
さらに、本発明システムでは、粉末活性炭注入後の処理水のカビ臭物質濃度および蛍光強度をそれぞれカビ臭物質濃度測定装置および蛍光分析計に測定させる処理水案内装置と、予め設定した処理後のカビ臭物質の濃度目標値および処理後の蛍光強度目標値と、前記処理水案内装置を経て測定された処理水のカビ臭物質の濃度測定値および蛍光強度の測定値との差をそれぞれ求め、これら差のうち大きい方の値に基づき粉末活性炭注入率の補正値を求める補正値演算手段とを備えてもよい。
本発明によれば、被処理水中のカビ臭物質の濃度と共存する溶解性有機物質の濃度をそれぞれ測定し、これらカビ臭物質および溶解性有機物質の、粉末活性炭注入時の残存率に影響を与える係数をそれぞれ求め、必要な前記粉末活性炭の注入率を求めているので、共存する溶解性有機物質の影響を受けることなくカビ臭物質を有効に除去することができる。
また、活性炭注入処理後の処理水の臭気物質濃度、共存する溶解性有機物等、処理対象物質濃度も測定して、フィードバック制御を行なうようにすれば、水質特性の変化等にも対応でき、無駄なく、確実な粉末活性炭注入制御を行なうことができる。
これらのことにより、過剰な粉末活性炭注入の抑制による処理コストを適正化でき、粉末活性炭注入量の不足による処理水の水質悪化を防止できる。
以下、本発明による水処理方法および水処理システムの一実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1はこの実施の形態が適用される浄水施設および粉末活性炭注入制御システムを表している。図1において、1は取水口で、この取水口1から汲み上げられた原水は、導水管2を介して沈砂池3に導かれ、ここで大きな夾雑物が取り除かれる。この後、原水は、沈砂池3に接続した着水井4を経て凝集・沈殿池5に入る。凝集・沈殿池5では、入口で凝集剤が注入され原水中の粘土質、細菌、藻類等の懸濁物質が凝集しフロックとして分離される。さらに、ろ過池6で残った懸濁物質が除去される。
導水管2には、採水管9を介して前処理装置10が連結され、さらに、この前処理装置10には臭気物質濃度測定装置11および溶解性有機物質濃度測定装置13が接続されている。導水管2を流れる原水(被処理水)は、採水管9によりその一部が採水され、原水内の侠雑物、および懸濁物質を除去するための前処理装置10を介して臭気物質濃度測定装置11および溶解性有機物質濃度測定装置13へ供給される。
7は粉末活性炭注入演算装置で、臭気物質濃度測定装置11により測定された臭気物質濃度計測値12と溶解性有機物濃度測定装置13により測定された溶解性有機物質濃度計測値14とがそれぞれ入力される。この粉末活性炭注入演算装置7には、水質目標値入力手段15が接続されており、ここで臭気物質濃度および溶解性有機物質濃度の処理目標値が入力される。
この粉末活性炭注入演算装置7では、臭気物質濃度と溶解性有機物濃度の関係と予め設定された臭気物質濃度および溶解性有機物質の処理目標値を比較して、それぞれの目標値を達成するのに必要な粉末活性炭注入率が演算される。
さらに、この粉末活性炭注入演算装置7には、表示装置16が接続されており、臭気物質濃度計測値12、溶解性有機物質濃度計測値14、水質目標値および粉末活性炭注入率演算結果が出力され表示される。
また、前記導水管2には流量計測器17が設けられており、この流量計測器17により原水流量18が計測される。8は粉末活性炭注入装置で、粉末活性炭注入演算装置7で求められた粉末活性炭注入率19と、流量計測器17で計測された原水流量18とを入力し、原水流量18に応じた粉末活性炭注入量が演算され、粉末活性炭20が沈砂池3に注入される。
次に、本実施の形態の作用について説明する。
まず、粉末活性炭注入演算装置7に設定されている演算式を図2乃至図4を用いて説明する。
図2は、共存する溶解性有機物質濃度と、臭気物質除去率との関係を示している。ここで、臭気物質としては、2M−IBを例にとり、溶解性有機物濃度は溶解性有機体炭素濃度(以下、DOCと記す)を用いて表している。縦軸の2−MIB除去率は、(1)式により計算される。
Figure 0004153893
図2に示したように、DOCが増加すると2−MIB除去率は低下する。その影響は、原水の2−MIB濃度が高いほど大きくなる。したがって、2−MIBの処理目標を達成するのに必要な粉末活性炭注入率を推定するためには、原水の2−MIB濃度と、共存する溶解性有機物濃度の関係を考慮する必要がある。
次に、2−MIB除去に必要な粉末活性炭注入率の演算方法を説明する。図3は、粉末活性炭注入率を一定とした場合の、滞留時間と2−MIB残存率との関係への、共存する有機物濃度(DOC)の影響を表している。また、図4は、滞留時間を一定とした場合の、粉末活性炭注入率と2−MIB残存率の関係と、DOCの影響を表している。ここで、2−MIB残存率は、(2)式により計算される。
Figure 0004153893
図3において、2−MIB残存率と滞留時間、およびDOCの関係は、(3)式のような関係式により計算される。
2-MIB残存率=1−MtDOC×Mt2−MIB×t ・・・(3)
ここで、tは滞留時間、nは指数係数である。また、MtDOC、Mt2-MIBは、それぞれDOC、および2−MIBの影響を考慮するための係数であり、以下の(4)式、(5)式により求められる。
MtDOC=at1×exp(at2×DOC) ・・・(4)
ここで、at1、at2は係数。DOCiは、原水の溶解性有機体炭素濃度測定値である。
Mt2−MIB=bt1×C2−MIBi+bt2 ・・・(5)
ここで、bt1、bt2は係数。C2-MIBiは、原水の2−MIB濃度測定値である。
また、図4において、2−MIB残存率と粉末活性炭注入率、および原水2−MIB濃度とDOCの関係は、以下の(6)式のような関係式で計算される。
2-MIB残存率=exp(MiDOC×Mi2−MIB×I) ・・・(6)
ここで、Iは粉末活性炭注入率である。また、MiDOC、Mi2-MIBは、それぞれDOC、および2−MIBの影響を考慮するための係数であり、以下の(7)式、(8)式により求められる。
MiDOC=ai1×exp(ai2×DOC) ・・・(7)
ここで、ai1、ai2は係数。DOCiは、原水の溶解性有機体炭素濃度測定値である。
Mi2−MIB=bi1×C2−MIBi+bi2 ・・・(8)
ここで、bi1、bi2は係数。C2-MIBiは、原水の2−MIB濃度測定値である。
したがって、粉末活性炭注入率Iは、(3)式と(6)式との関係から、次の(9)式に示したような、係数MiDOC、Mi2-MIBおよび滞留時間tの関数として、演算することができる。
I=f(MiDOC,Mi2-MIB,t) ・・・(9)
すなわち、粉末活性炭注入演算装置7では、被処理水(原水)中の臭気物質(ここでは2−MIB)の濃度測定値C2-MIBiと共存する有機物質の濃度測定値DOCiを入力し、係数演算手段により、これら臭気物質および有機物質の、前記粉末活性炭注入に伴うそれらの残存率に影響を与える係数Mi2-MIB、MiDOCを、前記測定された臭気物質濃度測定値C2-MIBiおよび有機物質濃度DOCiに基づいて(4)式、(5)式および(7)式、(8)式を用い、(3)式、(6)式の関係からそれぞれ求め、注入率演算手段により、前記被処理水中の臭気物質を、(1)式で予め求めた目標除去率を達成するに必要な前記粉末活性炭の注入率Iを、(9)式で示した関係式により、前記各係数MiDOC,Mi2-MIB及び滞留時間tの関数として求める。
本実施の形態によれば、粉末活性炭でカビ臭物質の除去を行う場合に、粉末活性炭注入演算装置7では、共存する溶解性有機物質濃度の影響を考慮して粉末活性炭注入率I(19)を演算し、その注入率に基づいて粉末活性炭注入装置8を制御することができるため、粉末活性炭注入不足による処理水質の悪化を防止できると共に、無駄な粉末活性炭注入を抑制することにより経済性に優れた粉末活性炭注入制御支援および、注入制御システムを実現できる。
次に、図5で示す実施の形態を説明する。なお、図1と同一の部分には同じ符号を付している。
図5において、原水が取水口1から導水管2を通って沈砂池3に導かれ、さらに、着水井4から凝集・沈殿池5、ろ過池6を通過する間に、懸濁物質が取り除かれる。導水管2には、採水管9が接続され、前処理装置10を介して臭気物質濃度測定装置11および蛍光分析計21へ供給されるようになっている。臭気物質濃度測定装置11により、臭気物質濃度が計測され、その計測値12は粉末活性炭注入演算装置7に入る。
蛍光分析計21は有機物濃度測定装置として使用している。すなわち、波長345nmの励起光に反応して発光する波長425nmの蛍光の強度を計測し、その測定値22は、粉末活性炭注入演算装置7に入る。蛍光強度と、溶解性有機炭素濃度(DOC)との間には相関があるため、蛍光強度測定値から相関関係によりDOCを推定する。
粉末活性炭注入演算装置7には、水質目標値入力手段15が接続されており、ここで臭気物質濃度、および溶解性有機物質濃度の目標値が入力される。粉末活性炭注入演算装置7では、臭気物質濃度と溶解性有機物濃度の関係と予め設定された臭気物質濃度、および溶解性有機物質の処理目標値を比較して、それぞれの目標値を達成するのに必要な粉末活性炭注入率が演算される。また、粉末活性炭注入演算装置7には、表示装置16が接続されており、臭気物質濃度計測値12、蛍光強度計測値、溶解性有機物質濃度推定値、水質目標値、および粉末活性炭注入率演算結果が出力され表示される。
一方、流量計測器17により原水流量が計測され、この計測値18は前記粉末活性炭注入演算値19と共に粉末活性炭注入装置8に入り、ここで、これに応じた粉末活性炭注入量が演算され、粉末活性炭20が沈砂池3に注入される。
次に、本実施例の作用について説明する。
図6に、蛍光分析計21によって測定される蛍光強度と、溶解性有機炭素濃度(DOC)の関係を示す。前述のように、蛍光強度とDOCの間には図6で示す相関があるため、蛍光強度を測定することにより、測定値から以下の(10)式によりDOCを推定することが可能である。
DOC=cD1×FL+cD2 ・・・(10)
ここで、cD1、は係数、cD2は定数、FLは蛍光強度である。この式を用いてDOCを推定し、さらに、臭気物質濃度測定装置11により測定された臭気物質濃度C2-MIBiを用いて、前記(3)式から(9)式の演算式により、臭気物質除去目標を達成するのに必要な粉末活性炭注入率を演算することができる。
本実施形態によれば、蛍光分析計21により、時間遅れなく、また非接触で原水の蛍光強度を測定する、この蛍光強度からDOCを推定できるため、時間遅れなく粉末活性炭注入率の演算が可能となり、粉末活性炭注入不足による処理水質の悪化を防止できると共に、無駄な粉末活性炭注入を抑制することにより経済性に優れた粉末活性炭注入制御支援および、注入制御システムを実現できる。
次に、図7で示す実施の形態を説明する。この実施の形態におけるハード構成は図5と同様の構成であるが、粉末活性炭注入率の演算手段が異なる。以下に、粉末活性炭注入率の演算手順を説明する。
図7において、ステップ30では、図5で示した水質目標設定手段15により、臭気成分物質として、2−MIBとジェオスミンの処理目標濃度(Ct2-MIB、CtG)と、溶解性有機物の指標として、溶解性有機体炭素濃度(DOC)、過マンガン酸カリウム消費量(KMnO消費量)およびトリハロメタン生成能(THMFP)の粉末活性炭処理後の目標濃度(DOCt、KMnO4t、THMFPt)を設定する。
ここで、DOCと蛍光分析計21により測定される蛍光強度の間には、図6に示したように相関がある。また、蛍光強度とKMnO消費量およびTHMFPの間にも、図8、図9に示したように相関があることが確認されており、この関係を利用して、ステップ31では、水質目標値の中で有機物濃度に関連する、DOCt、KMnO4t、THMFPtに対応した蛍光強度FLを、以下の(11)式、(12)式、(13)式より演算する。
FLDOC=cD3×DOC+cD4 ・・・(11)
FLKMnO4=cK1×KMnO消費量+cK2 ・・・(12)
FLTHMFP=cT1×THMFP+cT2 ・・・(13)
ステップ32では、FLDOC、FLKMnO4、FLTHMFPを比較し、最小の蛍光強度を処理水蛍光強度の目標値(FLt)に決定する。
ステップ34では、蛍光分析計21による計測値FLi(33)と、処理後蛍光強度の目標値FLtと、活性炭処理時間tとの関係から、溶解性有機物質濃度の目標を達成するのに必要な、粉末活性炭注入率(第1の注入率)IOを、以下の(14)式で演算する。
Io=f(FLi,FLt,t) ・・・(14)
ステップ35では、蛍光分析計21による計測値FLiを用いて、前述の(10)式により原水のDOCiを推定する。
ステップ37では、臭気物質濃度測定装置11により計測された原水内の臭気物質濃度(Ci2-MIB、CiG)(36)と臭気物質濃度処理目標値(Ct2-MIB、CtG)と、共存する溶解性有機物質濃度(DOCi)の関係から、前述の(9)式により処理目標を達成するのに必要な粉末活性炭注入率(第2の注入率)I2−MIB、Iを演算する。
ステップ38では、溶解性有機物質濃度の目標を達成するのに必要な、第1の粉末活性炭注入率IOと、臭気物質濃度の処理目標を達成するのに必要な第2の粉末活性炭注入率I2−MIB、Iを比較し、最大値を粉末活性炭注入率Iとする。
本実施の形態によれば、臭気物質、および溶解性有機物質の処理目標を同時に達成するのに最適な粉末活性炭注入率で粉末活性炭注入装置を制御することができるため、臭気物質による水質事故、トリハロメタン等消毒副生成物の発生を防止できると共に、無駄な粉末活性炭注入を防止することにより経済性に優れた粉末活性炭注入制御支援および、注入制御システムを実現できる。
次に、図10に示す実施の形態を説明する。
図10において、原水は取水口1から導水管2を通って沈砂池3に導かれ、ここで大きな夾雑物は取り除かれる。その後、着水井4から凝集・沈殿池5、ろ過池6を通過する間に、懸濁物質が取り除かれる。導水管2には、採水管9が接続されており、前処理装置10原水の一部が採水され、原水内の侠雑物、および懸濁物質を除去する。ここまでの構成は図1および図5と同様である。
図10の構成では、前処理装置10の出口側に三方弁25を設け、その一方の入り口側を前処理装置の出口側に接続している。また、三方弁25の出口側は臭気物質濃度測定装置11、および蛍光分析計21へ接続し、これらに原水を供給できるように構成している。
また、この実施の形態では、粉末活性炭の注入が行われる沈砂池3の出口側配管に採水管23が接続されており、ここで採水された粉末活性炭注入処理後の処理水は、前処理装置24へ導かれる。前処理装置24は、ろ過機能を有しており、粉末活性炭注入装置8から注入された粉末活性炭20などの懸濁物質を除去する。
前処理装置24の出口側は、前記三方弁25の他方の入り口に接続しており、前処理装置24で処理されたサンプル水は、三方弁25へ導かれる。三方弁25では、周期的に流路を切り替えるように設定されており、所定時間毎に、原水と、粉末活性炭処理水とが択一的に切り替えられ、臭気物質濃度測定装置11および蛍光分析計21へと供給される。三方弁25の切り替え周期は、例えば、臭物質濃度測定装置11と蛍光分析計21の最小分析時間を比較して大きい方の値を最小切り替え周期とする。
臭気物質濃度測定装置11では、臭気物質濃度が計測され、その計測値12は粉末活性炭注入演算装置7に入る。また、蛍光分析計21により、波長345nmの励起光に反応して発光する波長425nmの蛍光の強度が計測され、その測定値22は、粉末活性炭注 入演算装置7に入る。
粉末活性炭注入演算装置7には、水質目標値入力手段15が接続されており、ここから臭気物質濃度および溶解性有機物質濃度の目標値が入力される。粉末活性炭注入演算装置7では、原水および処理水の臭気物質濃度と溶解性有機物濃度、および臭気物質濃度、溶解性有機物質の処理目標値を用いて、最適な粉末活性炭注入率が演算される。また、粉末活性炭注入演算装置7には、表示装置16が接続されており、原水および処理水の臭気物質濃度計測値12と、蛍光強度計測値22と、溶解性有機物質濃度推定値と、夫々の水質目標値、および粉末活性炭注入率演算結果が出力され表示される。
一方、流量計測器17により原水流量が計測され、この計測値18は前記粉末活性炭注入演算値19と共に粉末活性炭注入装置8に入り、これに応じた粉末活性炭注入量が演算され、粉末活性炭20が沈砂池3に注入される。
次に、粉末活性炭注入演算装置7における粉末活性炭注入率演算手順を、図11を用いて説明する。
図11において、ステップ30から、ステップ38までの処理は図7と同じである。すなわち、ステップ30では、水質目標設定手段16により、2−MIBとジェオスミンの処理後目標濃度(Ct2-MIB、CtG)と、溶解性有機物の指標として、溶解性有機体炭素濃度(DOC)、過マンガン酸カリウム消費量(KMnO消費量)およびトリハロメタン生成能(THMFP)の粉末活性炭処理後の目標濃度(DOCt、KMnO4t、THMFPt)を設定する。
ステップ31では、図6、図8、図9に示した相関関係により、水質目標値の中で有機物濃度に関連する、DOCt、KMnO4t、THMFPtに対応した蛍光強度FLを(11)式、(12)式、(13)式より演算する。
ステップ32では、FLDOC、FLKMnO4、FLTHMFPを比較し、最小の蛍光強度を処理水蛍光強度の目標値FLtに決定する。
ステップ34では、原水の蛍光強度計測値FLiと処理後蛍光強度の目標値FLtと、活性炭処理時間tの値を用いて、(14)式により、溶解性有機物質濃度の目標を達成するのに必要な、第1の粉末活性炭注入率IOを演算する。
ステップ35では、原水蛍光強度測定値FLiを用いて、(10)式により原水のDOCiを推定する。
ステップ37では、臭気物質濃度測定装置11により計測された原水内の臭気物質濃度(Ci2-MIB、CiG)と臭気物質濃度処理後目標値(Ct2-MIB、CtG)と、共存する溶解性有機物質濃度(DOCi)の関係から、(9)式により処理目標を達成するのに必要な第2の粉末活性炭注入率(I2−MIB、I)を演算する。
ステップ38では、溶解性有機物質濃度の目標を達成するのに必要な、第1の粉末活性炭注入率IOと、臭気物質濃度の処理目標を達成するのに必要な第2の粉末活性炭注入率(I2−MIB、I)を比較し、最大値を粉末活性炭の基本注入率Ibasとする。
次に、ステップ39では、あらかじめ設定してある臭気物質濃度処理目標値(Ct2-MIB、CtG)および有機物濃度に関連する目標値、DOCt、KMnO4t、THMFPtと、三方弁25の切換えにより測定された、粉末活性炭処理水の、2−MIB濃度Co2-MIB、ジェオスミン濃度CoG、および蛍光強度FLoの計測値を比較する。その結果、どれか1項目でも処理水の濃度が目標値を上回っている場合は、夫々の差に応じて、以下の(15)式乃至(19)により各水質項目の粉末活性炭注入率補正値を計算する。
ΔI2−MIB=a×(Ct2−MIB―Co2−MIB) ・・・(15)
ΔI=b×(Ct―Co) ・・・(16)
ΔIDOC=c×(CtDOC―CoDOC) ・・・(17)
ΔIKMnO4=d×(CtKMnO4―CoKMnO4) ・・・(18)
ΔITHMFP=e×(CtTHMFP―CoTHMFP) ・・・(19)
ここで、a、b、c、dは係数である。
これらの結果、例えば、1項目だけ処理水濃度が目標を上回っている場合は、その項目の補正値を粉末活性炭注入率補正値ΔIとする。また、複数項目の処理水濃度が目標値を上回っている場合は、該当項目の内最大の補正値をΔIに採用する。また、各水質項目における処理水濃度と目標濃度の許容差を予め定めておき、すべての水質項目で処理水濃度が目標濃度を下回っている場合は、粉末活性炭基本注入率を減少させるように補正値ΔIを決定する。
最後にステップ40で、(20)式により粉末活性炭注入率Iを決定する。
I=Ibas±ΔI ・・・(20)
本実施の形態によれば、原水の臭気物質濃度と蛍光強度を測定して粉末活性炭注入率を決定できるため、水質の急激な変動にも時間遅れなく粉末活性炭注入率を増減することができるため、注入率不足による処理水質の悪化を防止すると共に、過剰注入による処理コストの増大を防止することができる。また、粉末活性炭処理後の臭気物質濃度と蛍光強度を測定して、粉末活性炭注入率を補正するようにフィードバック制御する機能を有しているため、より正確な粉末活性炭注入制御が可能となるため、臭気物質による水質事故、トリハロメタン等消毒副生成物の発生を防止できると共に、無駄な粉末活性炭注入を防止することにより経済性に優れた粉末活性炭注入制御支援および、注入制御システムを実現できる。
本発明による水処理システムの一実施の形態を示すシステム構成図である。 同上一実施の形態における臭気物質除去率と有機物質濃度との関係を説明する特性図である。 同上一実施の形態における臭気物質残存率と滞留時間との関係を説明する特性図である。 同上一実施の形態における臭気物質残存率と注入率との関係を説明する特性図である。 本発明の他の実施の形態を示すシステム構成図である。 同上実施の形態に使用する蛍光強度と有機物濃度との相関関係を説明する特性図である。 他の実施の形態の粉末活性炭注入率の演算処理手順を説明するフローチャートである。 同上実施の形態に使用する蛍光強度とKMnO4との相関関係を説明する特性図である。 同上実施の形態に使用する蛍光強度とTHMFPとの相関関係を説明する特性図である。 本発明の更に他の実施の形態を示すシステム構成図である。 同上更に他の実施の形態の粉末活性炭注入率の演算処理手順を説明するフローチャートである。
符号の説明
7 粉末活性炭注入演算装置
8 粉末活性炭注入装置
11 臭気物質濃度測定装置
13 有機物濃度測定装置
15 水質目標値設定手段
21 蛍光分析計

Claims (8)

  1. 粉末活性炭が注入される被処理水中のカビ臭物質の濃度と共存する溶解性有機物質の濃度をそれぞれ測定し、
    これらカビ臭物質および溶解性有機物質の、前記粉末活性炭注入に伴うそれらの残存率に影響を与える係数を、前記測定されたカビ臭物質濃度および溶解性有機物質濃度に基づいて、以下に示す(4)式、(7)式、及び(5)式、(8)式によりそれぞれ求め、
    前記粉末活性炭注入に伴う前記カビ臭物質の残存率と、前記測定されたカビ臭物質濃度、溶解性有機物質濃度、及び粉末活性炭滞留時間との関係を、前記求められた係数を用いて定義した以下に示す(3)式と、前記粉末活性炭注入に伴う前記カビ臭物質の残存率と、前記測定されたカビ臭物質濃度、溶解性有機物質濃度、及び粉末活性炭注入率との関係を、前記求められた係数を用いて定義した以下に示す(6)式とから、予め求めたカビ臭物質の目標除去率を達成するに必要な前記粉末活性炭の注入率を、以下に示す(9)式により前記溶解性有機物質濃度の粉末活性炭注入率係数、カビ臭物質濃度の粉末活性炭注入率係数、及び滞留時間の関数として求める
    ことを特徴とする水処理方法。
    カビ臭物質残存率=1−溶存性有機物質濃度の粉末活性炭滞留時間係数
    ×カビ臭物質濃度の粉末活性炭滞留時間係数×t ・・・(3)
    溶解性有機物質濃度の粉末活性炭滞留時間係数=a t1 ×exp(a t2
    ×溶解性有機物質濃度測定値) ・・・(4)
    カビ臭物質濃度の粉末活性炭滞留時間係数=b t1 ×カビ臭物質濃度測定値
    +b t2 ・・・(5)
    カビ臭物質残存率=exp(溶解性有機物濃度の粉末活性炭注入率係数×カビ
    臭物質濃度の粉末活性炭注入率係数×I) ・・・(6)
    溶解性有機物質濃度の粉末活性炭注入率係数=a i1 ×exp(a i2
    ×溶解性有機物質濃度測定値) ・・・(7)
    カビ臭物質濃度の粉末活性炭注入率係数=b i1 ×カビ臭物質濃度測定値
    +b i2 ・・・(8)
    I=f(溶解性有機物質濃度の粉末活性炭注入率係数,カビ臭物質濃度の粉
    末活性炭注入率係数,t) ・・・(9)
    ただし、t:滞留時間、n:指数係数、I:粉末活性炭注入率、
    t1 ,a t2 ,b t1 ,b t2 ,a i1 ,a i2 ,b i1 ,b i2 :いずれも係数
  2. 溶解性有機物質の濃度の測定に当り、被処理水の蛍光強度を測定し、この蛍光強度と溶解性有機物質濃度との相関関係から溶解性有機物質濃度を求めることを特徴とする請求項1に記載の水処理方法。
  3. 粉末活性炭が注入される被処理水中のカビ臭物質の濃度を測定すると共にこの被処理水の蛍光強度を測定し、
    また、前記被処理水の粉末活性炭注入処理後におけるカビ臭物質の濃度目標値および共存する溶解性有機物質の濃度目標値をそれぞれ設定し、
    このうち、前記溶解性有機物質の濃度目標値に相当する蛍光強度を、粉末活性炭注入処理後における蛍光強度目標値として相関関係から求め、
    記測定された蛍光強度と前記処理後蛍光強度目標値と活性炭処理時間とから溶解性有機物質除去に必要な粉末活性炭の第1の注入率を以下に示す(14)式により求め、
    記測定された被処理水の蛍光強度から相関により共存する溶解性有機物質の濃度を求め、
    これらカビ臭物質および溶解性有機物質の、前記粉末活性炭注入に伴うそれらの残存率に影響を与える係数を、前記測定されたカビ臭物質濃度および溶解性有機物質濃度に基づいて、以下に示す(4)式、(7)式、及び(5)式、(8)式によりそれぞれ求め、
    前記粉末活性炭注入に伴う前記カビ臭物質の残存率と、前記測定されたカビ臭物質濃度、溶解性有機物質濃度、及び粉末活性炭滞留時間との関係を、前記求められた係数を用いて定義した以下に示す(3)式と、前記粉末活性炭注入に伴う前記カビ臭物質の残存率と、前記測定されたカビ臭物質濃度、溶解性有機物質濃度、及び粉末活性炭注入率との関係を、前記求められた係数を用いて定義した以下に示す(6)式とから、予め求めたカビ臭物質の目標除去率を達成するに必要な前記粉末活性炭の第2の注入率を、以下に示す(9)式により前記溶解性有機物質濃度の粉末活性炭注入率係数、カビ臭物質濃度の粉末活性炭注入率係数、及び滞留時間の関数として求め
    これら第1の注入率と第2の注入率の中から最大の値を被処理水に対する粉末活性炭注入率として決定する
    ことを特徴とする水処理方法。
    カビ臭物質残存率=1−溶存性有機物質濃度の粉末活性炭滞留時間係数
    ×カビ臭物質濃度の粉末活性炭滞留時間係数×t ・・・(3)
    溶解性有機物質濃度の粉末活性炭滞留時間係数=a t1 ×exp(a t2
    ×溶解性有機物質濃度測定値) ・・・(4)
    カビ臭物質濃度の粉末活性炭滞留時間係数=b t1 ×カビ臭物質濃度測定値
    +b t2 ・・・(5)
    カビ臭物質残存率=exp(溶解性有機物濃度の粉末活性炭注入率係数×カビ
    臭物質濃度の粉末活性炭注入率係数×I) ・・・(6)
    溶解性有機物質濃度の粉末活性炭注入率係数=a i1 ×exp(a i2
    ×溶解性有機物質濃度測定値) ・・・(7)
    カビ臭物質濃度の粉末活性炭注入率係数=b i1 ×カビ臭物質濃度測定値
    +b i2 ・・・(8)
    I=f(溶解性有機物質濃度の粉末活性炭注入率係数,カビ臭物質濃度の粉
    末活性炭注入率係数,t) ・・・(9)
    第1の注入率=f(蛍光強度測定値,蛍光強度目標値,I)・・・(14)
    ただし、t:滞留時間、n:指数係数、I:粉末活性炭注入率、
    t1 ,a t2 ,b t1 ,b t2 ,a i1 ,a i2 ,b i1 ,b i2 :いずれも係数
  4. 粉末活性炭注入後の処理水におけるカビ臭物質の濃度および蛍光強度をそれぞれ測定し、予め設定した処理後のカビ臭物質の濃度目標値および処理後の蛍光強度目標値と、前記処理水のカビ臭物質の濃度測定値および蛍光強度の測定値との差をそれぞれ求め、これら差のうち大きい方の値に基づき粉末活性炭注入率の補正値を求めることを特徴とする請求項3に記載の水処理方法。
  5. 粉末活性炭が注入される被処理水中のカビ臭物質の濃度と共存する溶解性有機物質の濃度をそれぞれ測定する臭気物質濃度測定装置および有機物質濃度測定装置と、
    これらカビ臭物質および溶解性有機物質の、前記粉末活性炭注入に伴うそれらの残存率に影響を与える係数を、前記測定されたカビ臭物質濃度および溶解性有機物質濃度に基づいて、以下に示す(4)式、(7)式、及び(5)式、(8)式によりそれぞれ求める係数演算手段と、
    前記粉末活性炭注入に伴う前記カビ臭物質の残存率と、前記測定されたカビ臭物質濃度、溶解性有機物質濃度、及び粉末活性炭滞留時間との関係を、前記求められた係数を用いて定義した以下に示す(3)式と、前記粉末活性炭注入に伴う前記カビ臭物質の残存率と、前記測定されたカビ臭物質濃度、溶解性有機物質濃度、及び粉末活性炭注入率との関係を、前記求められた係数を用いて定義した以下に示す(6)式とから、予め求めたカビ臭物質の目標除去率を達成するに必要な前記粉末活性炭の注入率を、以下に示す(9)式により前記溶解性有機物質濃度の粉末活性炭注入率係数、カビ臭物質濃度の粉末活性炭注入率係数、及び滞留時間の関数として求める注入率演算手段と、
    を備えたことを特徴とする水処理システム。
    カビ臭物質残存率=1−溶存性有機物質濃度の粉末活性炭滞留時間係数
    ×カビ臭物質濃度の粉末活性炭滞留時間係数×t ・・・(3)
    溶解性有機物質濃度の粉末活性炭滞留時間係数=a t1 ×exp(a t2
    ×溶解性有機物質濃度測定値) ・・・(4)
    カビ臭物質濃度の粉末活性炭滞留時間係数=b t1 ×カビ臭物質濃度測定値
    +b t2 ・・・(5)
    カビ臭物質残存率=exp(溶解性有機物濃度の粉末活性炭注入率係数×カビ
    臭物質濃度の粉末活性炭注入率係数×I) ・・・(6)
    溶解性有機物質濃度の粉末活性炭注入率係数=a i1 ×exp(a i2
    ×溶解性有機物質濃度測定値) ・・・(7)
    カビ臭物質濃度の粉末活性炭注入率係数=b i1 ×カビ臭物質濃度測定値
    +b i2 ・・・(8)
    I=f(溶解性有機物質濃度の粉末活性炭注入率係数,カビ臭物質濃度の粉
    末活性炭注入率係数,t) ・・・(9)
    ただし、t:滞留時間、n:指数係数、I:粉末活性炭注入率、
    t1 ,a t2 ,b t1 ,b t2 ,a i1 ,a i2 ,b i1 ,b i2 :いずれも係数
  6. 溶解性有機物質濃度測定装置として、
    被処理水の蛍光強度を測定する蛍光分析計と、
    の蛍光分析計の測定値に基づき、蛍光強度と溶解性有機物質濃度との相関関係から溶解性有機物質濃度を求める溶解性有機物質濃度演算手段と、
    を設けたことを特徴とする請求項5に記載の水処理システム。
  7. 粉末活性炭が注入される被処理水中のカビ臭物質の濃度を測定するカビ臭物質濃度測定装置と、
    前記被処理水の蛍光強度を測定する蛍光分析計と、
    前記被処理水の粉末活性炭注入処理後におけるカビ臭物質の濃度目標値および共存する溶解性有機物質の濃度目標値をそれぞれ設定すると共に、このうち、前記溶解性有機物質の濃度目標値に相当する蛍光強度を、粉末活性炭注入処理後における蛍光強度目標値として相関関係から求める水質目標値設定手段と、
    前記蛍光分析計で測定された蛍光強度と前記処理後蛍光強度目標値と活性炭処理時間とから溶解性有機物質除去に必要な粉末活性炭の第1の注入率を以下に示す(14)式により求めると共に、前記測定された被処理水の蛍光強度から相関により共存する溶解性有機物質の濃度を求める第1の注入率演算手段と、
    前記カビ臭物質の濃度測定値と溶解性有機物質の濃度測定値とをそれぞれ入力し、これらカビ臭物質および溶解性有機物質の、前記粉末活性炭注入に伴うそれらの残存率に影響を与える係数を、前記測定されたカビ臭物質濃度および溶解性有機物質濃度に基づいて、以下に示す(4)式、(7)式、及び(5)式、(8)式によりそれぞれ求めそれぞれ求める係数演算手段と、
    前記粉末活性炭注入に伴う前記カビ臭物質の残存率と、前記測定されたカビ臭物質濃度、溶解性有機物質濃度、及び粉末活性炭滞留時間との関係を、前記求められた係数を用いて定義した以下に示す(3)式と、前記粉末活性炭注入に伴う前記カビ臭物質の残存率と、前記測定されたカビ臭物質濃度、溶解性有機物質濃度、及び粉末活性炭注入率との関係を、前記求められた係数を用いて定義した以下に示す(6)式とから、予め求めたカビ臭物質の目標除去率を達成するに必要な前記粉末活性炭の第2の注入率を、以下に示す(9)式により前記溶解性有機物質濃度の粉末活性炭注入率係数、カビ臭物質濃度の粉末活性炭注入率係数、及び滞留時間の関数として求める第2の注入率演算手段と、
    これら注入率演算手段で求められた第1の注入率と第2の注入率の中から最大の値を被処理水に対する粉末活性炭注入率として決定する注入率決定手段と
    を備えたことを特徴とする水処理システム。
    カビ臭物質残存率=1−溶存性有機物質濃度の粉末活性炭滞留時間係数
    ×カビ臭物質濃度の粉末活性炭滞留時間係数×t ・・・(3)
    溶解性有機物質濃度の粉末活性炭滞留時間係数=a t1 ×exp(a t2
    ×溶解性有機物質濃度測定値) ・・・(4)
    カビ臭物質濃度の粉末活性炭滞留時間係数=b t1 ×カビ臭物質濃度測定値
    +b t2 ・・・(5)
    カビ臭物質残存率=exp(溶解性有機物濃度の粉末活性炭注入率係数×カビ
    臭物質濃度の粉末活性炭注入率係数×I) ・・・(6)
    溶解性有機物質濃度の粉末活性炭注入率係数=a i1 ×exp(a i2
    ×溶解性有機物質濃度測定値) ・・・(7)
    カビ臭物質濃度の粉末活性炭注入率係数=b i1 ×カビ臭物質濃度測定値
    +b i2 ・・・(8)
    I=f(溶解性有機物質濃度の粉末活性炭注入率係数,カビ臭物質濃度の粉
    末活性炭注入率係数,t) ・・・(9)
    第1の注入率=f(蛍光強度測定値,蛍光強度目標値,I)・・・(14)
    ただし、t:滞留時間、n:指数係数、I:粉末活性炭注入率、
    t1 ,a t2 ,b t1 ,b t2 ,a i1 ,a i2 ,b i1 ,b i2 :いずれも係数
  8. 粉末活性炭注入後の処理水のカビ臭物質濃度および蛍光強度をそれぞれカビ臭物質濃度測定装置および蛍光分析計に測定させる処理水案内装置と、
    予め設定した処理後のカビ臭物質の濃度目標値および処理後の蛍光強度目標値と、前記処理水案内装置を経て測定された処理水のカビ臭物質の濃度測定値および蛍光強度の測定値との差をそれぞれ求め、これら差のうち大きい方の値に基づき粉末活性炭注入率の補正値を求める補正値演算手段と
    を備えたことを特徴とする請求項7に記載の水処理システム。
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