JP4153216B2 - 相関情報処理方法及び相関情報処理装置並びにプログラム及び記録媒体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、それぞれが不定期に入力される複数種類の情報を収集し、同じグループに割り当てられた複数種類の情報を用いてそれらの相関処理を行うための相関情報処理方法及び相関情報処理装置並びにプログラム及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、IP(Internet Protocol)ネットワークを用いたビジネスを行う通信事業者などにおいては、各種サービスに対する課金,データの分析,システムの運用などの業務を日常的に実施する必要がある。
従って、課金,データの分析,システムの運用などで必要とされる様々な情報を収集する必要がある。また、このような業務においては複数種類のデータの間の相関を調べることが重要である。
【0003】
そこで、従来より情報源となる各種装置(例えばIPネットワークに接続されたルータ)と業務用装置との間にはIPメディエーション装置と呼ばれる情報処理システムが接続されている。このIPメディエーション装置は、複数の情報源から必要な情報を収集し、情報の加工や相関処理を実施する。従って、業務用装置はIPメディエーション装置から相関処理されたデータを取得することができる。
【0004】
ところで、従来より上記のような情報の相関処理を行う場合には、処理の対象となる全てのソース情報が全て揃っていることを前提としている。また、従来のシステムではほぼ同じタイミングで全てのソース情報が収集され、少なくとも単位処理時間内に全てのソース情報が収集されるように構成されている。
もしも、相関処理を行う際にソース情報が不足していると、IPメディエーション装置は正常な処理を行うことができない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、最近では相関処理の対象となるソース情報の種類が多様化し、ソース情報を生成するシステムも多様化している。そのため、それぞれのソース情報が生成される周期が互いに異なり、相関処理を実行する同じ単位処理時間内に処理に必要とされる全てのソース情報が揃わない場合も生じる。
【0006】
従って、IPメディエーション装置において正常な相関処理を行うことができない場合も生じる。
本発明は、同じ単位処理時間内に処理に必要とされる全てのソース情報が揃わない場合であっても、正常な相関処理を行うことが可能な相関情報処理方法及び相関情報処理装置並びにプログラム及び記録媒体を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1は、複数種類のソース情報源であるソース情報生成装置とネットワーク業務管理装置との間にあって、前記ソース情報生成装置のそれぞれが不定期にもしくは異なる周期で生成する複数種類の情報から前記ネットワーク業務管理装置が業務を行うのに必要な処理であって、複数種類のデータ間の相関を調べる処理(以下、相関処理と称す)に必要なソース情報を収集し、該ソース情報に含まれ互いに関連する情報に同一の識別子(ID)を付与し、前記同一の識別子を有する情報を同じグループに属する情報として扱い、前記同じグループに割り当てられた複数種類の情報の間で、相関処理を行って前記ネットワーク業務管理装置に出力する情報処理装置の相関情報処理方法であって、前記ソース情報生成装置から収集しようとする情報が含まれているか否かを判断するために、予め設定した待ち合わせ時間内に相関処理に必要なソース情報が全て揃っていないという条件を待ち合わせ条件として設定し、前記待ち合わせ条件を満たしている場合(予め設定した待ち合わせ時間内であって、且つ相関処理に必要なソース情報が全て揃っていない場合)は、前記情報の収集及び蓄積を継続するとともに前記待ち合わせ条件を満たさなくなったか否かを逐次検出し、前記待ち合わせ条件を満たさなくなった場合において、予め設定した待ち合わせ時間を超えた場合はそのまま処理を終了し、相関処理に必要なソース情報が全て揃っている場合は待ち合わせを終了して相関処理の実行を進め、相関処理の実行後に、ネットワーク業務管理装置に相関済み情報を出力することを特徴とする。
【0008】
請求項1においては、相関処理の対象となる複数のソース情報がそれぞれ異なる時間周期で生成される場合であっても、例えば生成周期が最も長い特定のソース情報の生成周期に合わせて待ち合わせ条件の待ち合わせ時間を決定することにより、全てのソース情報が取得されるまでは待ち合わせを継続することができる。
【0009】
従って、待ち合わせを終了して相関処理に移行する際には、全てのソース情報が揃っていることになり、正常な相関処理を実行することができる。
請求項2は、請求項1の相関情報処理方法において、収集する情報の種類に関連付けて複数の異なる待ち合わせ条件を予め設定しておき、情報の種類毎に互いに独立した待ち合わせ条件を適用することを特徴とする。
【0010】
請求項2においては、情報の種類毎に互いに独立した待ち合わせ条件を適用するので、それぞれの情報ソースに適した待ち合わせ条件を定めることができる。例えば、生成周期が長いソース情報に対して相関処理を行う場合には、比較的長い時間を待ち合わせ条件として定め、生成周期が短いソース情報に対して相関処理を行う場合には、比較的短い時間を待ち合わせ条件として定めることにより、必要最小限の時間周期で相関処理を実行することが可能になる。
【0011】
請求項3は、請求項1又は請求項2の相関情報処理方法において、相関処理に必要とされる情報の数を第1の数として事前に取得し、収集された情報の数を第2の数として管理し、前記待ち合わせが終了した際に、前記第1の数と第2の数とを比較して必要な数の情報が得られたか否かを識別し、必要な数の情報が得られた場合には相関処理の実行を進め、情報が不足している場合にはエラーとして処理することを特徴とする。
【0012】
請求項3においては、相関処理に必要とされる情報の数と実際に収集された情報の数とを比較するので、相関処理が可能か否かを確実に識別できる。従って、相関処理で異常が発生するのを未然に防止できる。
請求項4は、請求項1又は請求項2の相関情報処理方法において、相関処理に必要とされる情報の数を第1の数として事前に取得し、収集された情報の数を第2の数として管理し、前記待ち合わせの途中で、前記第1の数と第2の数とを比較して必要な数の情報が得られたか否かを識別し、必要な数の情報が得られた場合には前記待ち合わせを終了して相関処理の実行を進め、情報が不足している場合には前記待ち合わせを継続することを特徴とする。
【0013】
請求項4においては、相関処理に必要とされる情報の数と実際に収集された情報の数とを比較することにより相関処理が可能か否かを待ち合わせが終了する前に識別できる。従って、待ち合わせ条件として比較的長い時間を定めておく場合であっても、必要数の情報が得られた直後に相関処理を実行できる。
請求項5は、複数種類のソース情報源であるソース情報生成装置とネットワーク業務管理装置との間にあって、前記ソース情報生成装置のそれぞれが不定期にもしくは異なる周期で生成する複数種類の情報から前記ネットワーク業務管理装置が業務を行うのに必要な処理であって、複数種類のデータ間の相関を調べる処理(以下、相関処理と称す)に必要なソース情報を収集して待ち合わせ中情報蓄積部に蓄積し、該ソース情報に含まれ互いに関連する情報に同一の識別子(ID)を付与し、前記同一の識別子を有する情報を同じグループに属する情報として扱い、前記同じグループに割り当てられた複数種類の情報の間で、相関処理を行って前記ネットワーク業務管理装置に出力する相関情報処理装置であって、前記ソース情報生成装置から収集しようとする情報が含まれているか否かを判断するために、予め設定した待ち合わせ時間内に相関処理に必要なソース情報が全て揃っていないという条件を待ち合わせ条件として保持する待ち合わせ条件保持手段と、前記待ち合わせ条件を満たしている場合(予め設定した待ち合わせ時間内であって、且つ相関処理に必要なソース情報が全て揃っていない場合)は、前記情報の収集を行って前記待ち合わせ中情報蓄積部への蓄積を継続するとともに前記待ち合わせ条件を満たさなくなったか否かを逐次検出する待ち合わせ処理手段と、前記待ち合わせ条件を満たさなくなった場合において、予め設定した待ち合わせ時間を超えた場合はそのまま処理を終了し、相関処理に必要なソース情報が全て揃っている場合は待ち合わせを終了して相関処理の実行を進め、相関処理の実行後に、ネットワーク業務管理装置に相関済み情報を出力する待ち合わせ制御手段とを設けたことを特徴とする。
【0014】
請求項5の相関情報処理装置を用いることにより請求項1の相関情報処理方法を実施できる。
請求項6は、請求項5の相関情報処理装置において、前記待ち合わせ条件保持手段は収集する情報の種類に関連付けて複数の異なる待ち合わせ条件を保持し、前記待ち合わせ処理手段及び待ち合わせ制御手段は、情報の種類毎に互いに独立した待ち合わせ条件を適用して処理を行うことを特徴とする。
【0015】
請求項6の相関情報処理装置を用いることにより請求項2の相関情報処理方法を実施できる。
請求項7は、請求項5又は請求項6の相関情報処理装置において、相関処理に必要とされる情報の数を第1の数として事前に取得する必要情報数取得手段と、収集された情報の数を第2の数として管理する収集情報数管理手段と、前記待ち合わせが終了した際に、前記第1の数と第2の数とを比較して必要な数の情報が得られたか否かを識別する情報数比較手段とを更に設けるとともに、前記待ち合わせ制御手段は、必要な数の情報が得られた場合には相関処理の実行を進め、情報が不足している場合にはエラーとして処理することを特徴とする。
【0016】
請求項7の相関情報処理装置を用いることにより請求項3の相関情報処理方法を実施できる。
請求項8は、請求項5又は請求項6の相関情報処理装置において、相関処理に必要とされる情報の数を第1の数として事前に取得する必要情報数取得手段と、収集された情報の数を第2の数として管理する収集情報数管理手段と、前記待ち合わせの途中で、前記第1の数と第2の数とを比較して必要な数の情報が得られたか否かを識別する情報数比較手段とを更に設けるとともに、前記待ち合わせ制御手段は、必要な数の情報が得られた場合には前記待ち合わせを終了して相関処理の実行を進め、情報が不足している場合には前記待ち合わせを継続することを特徴とする。
【0017】
請求項8の相関情報処理装置を用いることにより請求項4の相関情報処理方法を実施できる。
請求項9は、複数種類のソース情報源であるソース情報生成装置とネットワーク業務管理装置との間にあって、前記ソース情報生成装置のそれぞれが不定期にもしくは異なる周期で生成する複数種類の情報から前記ネットワーク業務管理装置が業務を行うのに必要な処理であって、複数種類のデータ間の相関を調べる処理(以下、相関処理と称す)に必要なソース情報を収集して待ち合わせ中情報蓄積部に蓄積し、該ソース情報に含まれ互いに関連する情報に同一の識別子(ID)を付与し、前記同一の識別子を有する情報を同じグループに属する情報として扱い、前記同じグループに割り当てられた複数種類の情報の間で、相関処理を行って前記ネットワーク業務管理装置に出力するためのコンピュータで実行可能なプログラムであって、前記ソース情報生成装置から収集しようとする情報が含まれているか否かを判断するために、予め設定した待ち合わせ時間内に相関処理に必要なソース情報が全て揃っていないという条件を待ち合わせ条件として設定する手順と、前記待ち合わせ条件を満たしている場合(予め設定した待ち合わせ時間内であって、且つ相関処理に必要なソース情報が全て揃っていない場合)は、前記情報の収集及び蓄積を継続するとともに前記待ち合わせ条件を満たさなくなったか否かを逐次検出する手順と、前記待ち合わせ条件を満たさなくなった場合において、予め設定した待ち合わせ時間を超えた場合はそのまま処理を終了し、相関処理に必要なソース情報が全て揃っている場合は待ち合わせを終了して相関処理の実行を進め、相関処理の実行後に、ネットワーク業務管理装置に相関済み情報を出力する手順とを設けたことを特徴とする。
【0018】
請求項9のプログラムを所定のコンピュータで実行することにより請求項1の相関情報処理方法を実施できる。
請求項10は、請求項9のプログラムにおいて、収集する情報の種類を識別して情報の種類毎に互いに独立した待ち合わせ条件を適用する手順を更に設けたことを特徴とする。
【0019】
請求項10のプログラムを所定のコンピュータで実行することにより請求項2の相関情報処理方法を実施できる。
請求項11は、請求項9又は請求項10のプログラムにおいて、相関処理に必要とされる情報の数を第1の数として事前に取得する手順と、収集された情報の数を第2の数として管理する手順と、前記待ち合わせが終了した際に、前記第1の数と第2の数とを比較して必要な数の情報が得られたか否かを識別する手順と、必要な数の情報が得られた場合には相関処理の実行を進め、情報が不足している場合にはエラーとして処理する手順とを更に設けたことを特徴とする。
【0020】
請求項11のプログラムを所定のコンピュータで実行することにより請求項3の相関情報処理方法を実施できる。
請求項12は、請求項9又は請求項10のプログラムにおいて、相関処理に必要とされる情報の数を第1の数として事前に取得する手順と、収集された情報の数を第2の数として管理する手順と、前記待ち合わせの途中で、前記第1の数と第2の数とを比較して必要な数の情報が得られたか否かを識別する手順と、必要な数の情報が得られた場合には前記待ち合わせを終了して相関処理の実行を進め、情報が不足している場合には前記待ち合わせを継続する手順とを更に設けたことを特徴とする。
【0021】
請求項12のプログラムを所定のコンピュータで実行することにより請求項4の相関情報処理方法を実施できる。
請求項13は、複数種類のソース情報源であるソース情報生成装置とネットワーク業務管理装置との間にあって、前記ソース情報生成装置のそれぞれが不定期にもしくは異なる周期で生成する複数種類の情報から前記ネットワーク業務管理装置が業務を行うのに必要な処理であって、複数種類のデータ間の相関を調べる処理(以下、相関処理と称す)に必要なソース情報を収集して待ち合わせ中情報蓄積部に蓄積し、該ソース情報に含まれ互いに関連する情報に同一の識別子(ID)を付与し、前記同一の識別子を有する情報を同じグループに属する情報として扱い、前記同じグループに割り当てられた複数種類の情報の間で、相関処理を行って前記ネットワーク業務管理装置に出力するためのコンピュータで実行可能なプログラムを記録した記録媒体であって、前記プログラムに前記ソース情報生成装置から収集しようとする情報が含まれているか否かを判断するために、予め設定した待ち合わせ時間内に相関処理に必要なソース情報が全て揃っていないという条件を待ち合わせ条件として設定する手順と、前記待ち合わせ条件を満たしている場合(予め設定した待ち合わせ時間内であって、且つ相関処理に必要なソース情報が全て揃っていない場合)は、前記情報の収集及び蓄積を継続するとともに前記待ち合わせ条件を満たさなくなったか否かを逐次検出する手順と、前記待ち合わせ条件を満たさなくなった場合において、予め設定した待ち合わせ時間を超えた場合はそのまま処理を終了し、相関処理に必要なソース情報が全て揃っている場合は待ち合わせを終了して相関処理の実行を進め、相関処理の実行後に、ネットワーク業務管理装置に相関済み情報を出力する手順とを設けたことを特徴とする。
【0022】
請求項13の記録媒体に記録されたプログラムを所定のコンピュータで実行することにより請求項1の相関情報処理方法を実施できる。
請求項14は、請求項13の記録媒体において、収集する情報の種類を識別して情報の種類毎に互いに独立した待ち合わせ条件を適用する手順を更に設けたことを特徴とする。
【0023】
請求項14の記録媒体に記録されたプログラムを所定のコンピュータで実行することにより請求項2の相関情報処理方法を実施できる。
請求項15は、請求項13又は請求項14の記録媒体において、相関処理に必要とされる情報の数を第1の数として事前に取得する手順と、収集された情報の数を第2の数として管理する手順と、前記待ち合わせが終了した際に、前記第1の数と第2の数とを比較して必要な数の情報が得られたか否かを識別する手順と、必要な数の情報が得られた場合には相関処理の実行を進め、情報が不足している場合にはエラーとして処理する手順とを更に設けたことを特徴とする。
【0024】
請求項15の記録媒体に記録されたプログラムを所定のコンピュータで実行することにより請求項3の相関情報処理方法を実施できる。
請求項16は、請求項13又は請求項14の記録媒体において、相関処理に必要とされる情報の数を第1の数として事前に取得する手順と、収集された情報の数を第2の数として管理する手順と、前記待ち合わせの途中で、前記第1の数と第2の数とを比較して必要な数の情報が得られたか否かを識別する手順と、必要な数の情報が得られた場合には前記待ち合わせを終了して相関処理の実行を進め、情報が不足している場合には前記待ち合わせを継続する手順とを更に設けたことを特徴とする。
【0025】
請求項16の記録媒体に記録されたプログラムを所定のコンピュータで実行することにより請求項3の相関情報処理方法を実施できる。
【0026】
【発明の実施の形態】
本発明の相関情報処理方法及び相関情報処理装置並びにプログラム及び記録媒体の1つの実施の形態について、図1〜図6を参照して説明する。この形態は全ての請求項に対応する。
【0027】
図1はこの形態のシステムの構成を示すブロック図である。図2はソース情報の構成例を示す模式図である。図3は待ち合わせ条件の具体例を示す模式図である。図4はIPメディエーション装置の動作例(1)を示すフローチャートである。図5はIPメディエーション装置の動作例(2)を示すフローチャートである。図6はIPメディエーション装置の動作例(3)を示すフローチャートである。
【0028】
この形態では、請求項5の待ち合わせ条件保持手段,待ち合わせ処理手段及び待ち合わせ制御手段は、それぞれ待ち合わせ条件判定部23,ステップS13及びステップS12に対応する。
また、請求項7の必要情報数取得手段,収集情報数管理手段及び情報数比較手段は、付加ソース情報数判定部24(S34)に対応し、請求項8の必要情報数取得手段,収集情報数管理手段及び情報数比較手段は、付加ソース情報数判定部24(S22)に対応する。
【0029】
この形態においては、図1に示すような構成のシステムを想定している。IP網10にはN個のソース情報生成装置11(1)〜11(N)が接続されている。具体的には、例えばルータを各ソース情報生成装置11として用いることができる。また、例えばVoIP(インターネット電話)サービスを実施する場合には通話時間等の情報を含むCDR(Call Detail Record)を生成するCA(Call Agent)をソース情報生成装置11として用いることもできる。
【0030】
ソース情報生成装置11(1)〜11(N)は、IP網10上の様々な情報を収集することができる。
図1のネットワーク業務管理装置30は、通信事業者などがIP網10を利用する各種サービスに対する課金,データの分析,システムの運用などの業務を実施するために用いられる。このような業務を行う際には、IP網10上の様々な情報を収集する必要があり、複数種類の情報の間の相関を調べる必要もある。
【0031】
そこで、ソース情報生成装置11(1)〜11(N)とネットワーク業務管理装置30との間にIPメディエーション装置20を接続してある。IPメディエーション装置20は、複数のソース情報生成装置11から複数種類の必要な情報(ソース情報SD)を収集し、情報の加工や相関処理を実施する。従って、ネットワーク業務管理装置30はIPメディエーション装置20から業務に必要な相関処理されたデータを取得することができる。
【0032】
図1に示すように、IPメディエーション装置20には情報処理部21,待ち合わせ管理部22,待ち合わせ中情報蓄積部25及びエラー処理部26が備わっており、待ち合わせ管理部22には待ち合わせ条件判定部23及び付加ソース情報数判定部24が内蔵されている。なお、図1には本発明の実施に必要な主要な要素だけを示してある。
【0033】
この例では、各ソース情報生成装置11が出力する各ソース情報SDは図2に示すように構成されている。例えば、ソース情報SD(1)はデータd1,d2,d3を含んでいる。
データd1は、互いに関連する情報に共通なグループを表す識別子(ID)である。また、各グループは、1つの主ソース情報と1つ又は複数の付加ソース情報とで構成される。データd2は、情報の種別、すなわち主ソース情報と付加ソース情報とのいずれかを表す。データd3は、そのソース情報が属するグループに含まれる付加ソース情報の数を表す。
【0034】
図2の例では、同じ識別子d1(ID:10)が割り当てられているソース情報SD(1),SD(2),SD(N)は同じグループに属している。従って、主ソース情報であるソース情報SD(1)に関する相関処理を実施する場合には、それと同じグループに属する付加ソース情報SD(2),SD(N)も必要になる。
なお、図2の例では1つのソース情報に単一の識別子(ID)だけを示してあるが、1つのソース情報に複数の識別子を割り当てることもできる。すなわち、1つのソース情報が複数のグループに同時に属していてもかまわない。
【0035】
また、例えば各ソース情報の種別をIPメディエーション装置20が予め認識できる場合やソース情報の形式などに基づいて情報の種別を識別できる場合には、情報の種別を表すデータd2を省略してもよい。
IPメディエーション装置20の情報処理部21は、各ソース情報生成装置11からソース情報SD(1),SD(2),・・・,SD(N)を収集するとともに、待ち合わせ中情報蓄積部25から待ち合わせ中情報を取得する。また、情報処理部21は識別子d1をキーとして互いに同じグループに属するソース情報を把握し、相関処理などの情報処理を行う機能を備えている。
【0036】
待ち合わせ管理部22は、情報処理部21が行う相関処理に関する待ち合わせの管理を行う。この待ち合わせ管理部22には、ソース情報SDの種類毎、あるいはグループ毎に予め決定された待ち合わせ条件を表す情報が保持されている。
この待ち合わせ条件の具体例が、図3に示されている。この例では、待ち合わせの継続時間の長さや特定のデータがソース情報に含まれているか否かを判断するように条件を定めている。なお、待ち合わせ管理部22は各待ち合わせ条件の内容だけでなく、各々の条件と対応付けられたソース情報の識別子d1も保持している。
【0037】
待ち合わせ管理部22に内蔵された待ち合わせ条件判定部23は、待ち合わせ管理部22に保持された待ち合わせ条件を管理する。また、待ち合わせ条件判定部23は待ち合わせ処理が適用される度に変化する待ち合わせ状態をソース情報SDの識別子d1毎に管理し、各識別子d1が表すグループ毎に待ち合わせ状態が待ち合わせ条件を満たすかどうかを判定する。また、待ち合わせ処理が行われた際には待ち合わせ状態の更新を行う。
【0038】
また、この形態では同じグループに属するソース情報であっても、収集済みのソース情報の種類に応じて、異なる複数の待ち合わせ条件を適用できるようになっている。
すなわち、待ち合わせ条件判定部23は各時点で収集済みの同じグループに属する全てのソース情報について、情報の種別を表すデータd2を参照して主ソース情報が取得済みか否かを識別する。そして、主ソース情報が取得済みでない場合には、主ソース情報が取得済みの場合と比べて長い時間を待ち合わせの継続時間として割り当てるように待ち合わせ条件を切り替える。
【0039】
付加ソース情報数判定部24は、主ソース情報に含まれているデータd3を参照して付加ソース情報数をグループ毎に取得する。また、グループ毎に実際にIPメディエーション装置20が取得した付加ソース情報の数を計数して管理し、相関処理に必要な全ての付加ソース情報が揃っているか否かを判定する。
待ち合わせ管理部22は、待ち合わせ条件判定部23及び付加ソース情報数判定部24の判定結果に応じて、待ち合わせ処理を終了するかどうかの判定を行う。また、必要な全てのソース情報が揃ったかどうかを調べてエラーの判定を行う。
【0040】
待ち合わせ管理部22は、待ち合わせ処理を終了する場合には、情報処理部21が相関処理を実行した後でその結果を相関処理済み情報としてネットワーク業務管理装置30に出力する。あるいは、エラーと判定された場合には、エラー処理を行うエラー処理部26に対して所定の情報を出力する。
次に、IPメディエーション装置20の具体的な3種類の動作例について図4,図5及び図6を参照して説明する。
【0041】
例えば、相関処理を適用する単位処理時間内に全てのソース情報が必ず得られるとは限らないが、待ち合わせ処理を行っている間に必ず全てのソース情報が収集されるような場合には、図4に示す動作例の処理が適用される。
情報処理部21がいずれかのソース情報生成装置11からソース情報SDを取得すると、図4のステップS10から処理が開始される。ステップS10では、情報処理部21はソース情報生成装置11から出力されるソース情報SDを取得するとともに待ち合わせ中情報蓄積部25から待ち合わせ中情報を取得する。なお、最初は待ち合わせ中情報は存在しない。
【0042】
情報処理部21は、ステップS10で取得したソース情報SDの識別子d1を調べてその種類及びそれが属するグループを把握し、情報の加工や相関処理などの処理を実行する(S11)。
次に、待ち合わせ条件判定部23はソース情報SDの識別子d1毎、すなわちグループ毎に管理されている待ち合わせ状態が、そのグループに割り当てられた待ち合わせ条件を満たすかどうかを判定する(S12)。
【0043】
そして、待ち合わせ条件を満たしている場合には待ち合わせを継続する。その場合、ステップS11における情報処理部21の処理結果を、待ち合わせ中情報として待ち合わせ中情報蓄積部25に蓄積する。また、待ち合わせ状態を更新する(S13)。
待ち合わせ条件を満たさなくなった場合、すなわち相関処理に必要な全てのソース情報が情報処理部21で取得された場合には、ステップS11における相関処理が既に終了しているので、ステップS11の情報処理部21の処理結果を相関処理済み情報としてネットワーク業務管理装置30に出力する(S14)。
【0044】
なお、図4の動作例では情報処理部21における情報処理を待ち合わせ処理中に行っているが、待ち合わせ処理の終了後にステップS14の直前で行っても構わない。また、複数の待ち合わせ条件を同時に適用しても構わない。
図4の処理により、待ち合わせ処理中に相関処理に必要な全てのソース情報を得ることができ、正常な相関処理の結果を得ることができる。
【0045】
一方、例えば待ち合わせ条件の範囲内(例えば特定の期間内)で全てのソース情報が必ず収集されるとは限らず、かつ、主ソース情報に含まれるデータd3が実際の相関処理で必要とされる付加ソース情報の数を正確に表しているような場合には、図5に示す動作例の処理が適用される。
図5のステップS20,S21,S24及びS25は、それぞれ図4のステップS10,S11,S13及びS14と同様である。
【0046】
図5の動作例では、ステップS23で待ち合わせ条件の判定を行う前に、ステップS22を実行する。すなわち、ステップS22では付加ソース情報数判定部24が実際に収集済みの付加ソース情報の数と、主ソース情報に含まれているデータd3が表す付加ソース情報数とを比較して相関処理に必要な全てのソース情報が揃ったか否かを識別する。
【0047】
ステップS22で一致した場合には、相関処理に必要な全てのソース情報が揃っているので、待ち合わせ管理部22は待ち合わせ処理を終了し、ステップS22からS25に進む。この場合には、ステップS21の情報処理部21の処理結果を相関処理済み情報としてネットワーク業務管理装置30に出力する
ステップS22で一致しない場合には、待ち合わせ条件判定部23がステップS23で待ち合わせ条件の判定を行う。そして、待ち合わせ条件を満たす場合には、待ち合わせ管理部22はステップS24で待ち合わせ処理を行う。
【0048】
また、ステップS23で待ち合わせ条件を満たさないと判断した場合には、待ち合わせ管理部22は相関処理に必要なソース情報が揃っていないとみなし、情報をエラー処理部26に出力する。
図5に示すような処理を実行することにより、相関処理に必要な全てのソース情報が揃った場合には、待ち合わせ条件に適合しなくなるまで待つことなく、直ちに待ち合わせを終了して相関処理に移行することができる。また、待ち合わせ処理中に相関処理に必要なソース情報が揃わなかった場合には、エラーの発生として把握できる。
【0049】
一方、例えば待ち合わせ条件の範囲内(例えば特定の期間内)で全てのソース情報が必ず収集されるとは限らず、かつ、主ソース情報に含まれるデータd3が実際の相関処理で必要とされる付加ソース情報の数を正確に表していない可能性があるような場合には、図6に示す動作例の処理が適用される。
図6のステップS30,S31,S32,S33及びS35は、それぞれ図4のステップS10,S11,S12,S13及びS14と同様である。
【0050】
図6の動作例では、ステップS32で待ち合わせ処理が終了した後で、待ち合わせ処理が終了したソース情報についてステップS34の処理が実行される。ステップS34では、付加ソース情報数判定部24は実際に収集済みの付加ソース情報の数N1と、主ソース情報に含まれているデータd3が表す付加ソース情報数N2とを比較する。
【0051】
(N1<N2)の場合には、相関処理に必要な情報が揃っていないと判断され、待ち合わせ管理部22はステップS36で情報をエラー処理部26に出力する。
また、(N1≧N2)の場合には相関処理に必要な情報が揃い、相関処理が完了していると判断される。そして、ステップS31で情報処理部21によって相関処理された情報を、ステップS35で相関処理済み情報としてネットワーク業務管理装置30に出力する。
【0052】
従って、予め定めた条件の待ち合わせ処理を終了した時点で、相関処理に必要な全てのソース情報が揃っていない可能性がある場合でも、収集済みの付加ソース情報数を調べることによって全てのソース情報が揃っているかどうかを識別でき、揃っていない場合にはエラーとして処理できる。
また、主ソース情報に含まれるデータd3の表す付加ソース情報数が正しくない場合には、図5の動作では実際の相関処理に必要とされる全ての付加ソース情報が揃う前に待ち合わせ処理が終了する可能性がある。しかし、図6の動作では待ち合わせ条件を満たす間は待ち合わせ処理を継続するので、相関処理に必要とされる全ての付加ソース情報が揃った後で相関処理を実行する可能性が高まる。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば相関処理で必要となる全ての関連するソース情報が同じ単位処理時間内に得られない場合であっても、待ち合わせ処理や得られたソース情報数のチェックを行うことで、正常な相関処理を実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態のシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】ソース情報の構成例を示す模式図である。
【図3】待ち合わせ条件の具体例を示す模式図である。
【図4】IPメディエーション装置の動作例(1)を示すフローチャートである。
【図5】IPメディエーション装置の動作例(2)を示すフローチャートである。
【図6】IPメディエーション装置の動作例(3)を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 IP網
11 ソース情報生成装置
20 IPメディエーション装置
21 情報処理部
22 待ち合わせ管理部
23 待ち合わせ条件判定部
24 付加ソース情報数判定部
25 待ち合わせ中情報蓄積部
26 エラー処理部
30 ネットワーク業務管理装置

Claims (16)

  1. 複数種類のソース情報源であるソース情報生成装置とネットワーク業務管理装置との間にあって、前記ソース情報生成装置のそれぞれが不定期にもしくは異なる周期で生成する複数種類の情報から前記ネットワーク業務管理装置が業務を行うのに必要な処理であって、複数種類のデータ間の相関を調べる処理(以下、相関処理と称す)に必要なソース情報を収集し、該ソース情報に含まれ互いに関連する情報に同一の識別子(ID)を付与し、前記同一の識別子を有する情報を同じグループに属する情報として扱い、前記同じグループに割り当てられた複数種類の情報の間で、相関処理を行って前記ネットワーク業務管理装置に出力する情報処理装置の相関情報処理方法であって、
    前記ソース情報生成装置から収集しようとする情報が含まれているか否かを判断するために、予め設定した待ち合わせ時間内に相関処理に必要なソース情報が全て揃っていないという条件を待ち合わせ条件として設定し、
    前記待ち合わせ条件を満たしている場合(予め設定した待ち合わせ時間内であって、且つ相関処理に必要なソース情報が全て揃っていない場合)は、前記情報の収集及び蓄積を継続するとともに前記待ち合わせ条件を満たさなくなったか否かを逐次検出し、
    前記待ち合わせ条件を満たさなくなった場合において、予め設定した待ち合わせ時間を超えた場合はそのまま処理を終了し、相関処理に必要なソース情報が全て揃っている場合は待ち合わせを終了して相関処理の実行を進め、相関処理の実行後に、ネットワーク業務管理装置に相関済み情報を出力する
    ことを特徴とする相関情報処理方法。
  2. 請求項1の相関情報処理方法において、収集する情報の種類に関連付けて複数の異なる待ち合わせ条件を予め設定しておき、情報の種類毎に互いに独立した待ち合わせ条件を適用することを特徴とする相関情報処理方法。
  3. 請求項1又は請求項2の相関情報処理方法において、
    相関処理に必要とされる情報の数を第1の数として事前に取得し、
    収集された情報の数を第2の数として管理し、
    前記待ち合わせが終了した際に、前記第1の数と第2の数とを比較して必要な数の情報が得られたか否かを識別し、
    必要な数の情報が得られた場合には相関処理の実行を進め、情報が不足している場合にはエラーとして処理する
    ことを特徴とする相関情報処理方法。
  4. 請求項1又は請求項2の相関情報処理方法において、
    相関処理に必要とされる情報の数を第1の数として事前に取得し、
    収集された情報の数を第2の数として管理し、
    前記待ち合わせの途中で、前記第1の数と第2の数とを比較して必要な数の情報が得られたか否かを識別し、
    必要な数の情報が得られた場合には前記待ち合わせを終了して相関処理の実行を進め、情報が不足している場合には前記待ち合わせを継続する
    ことを特徴とする相関情報処理方法。
  5. 複数種類のソース情報源であるソース情報生成装置とネットワーク業務管理装置との間にあって、前記ソース情報生成装置のそれぞれが不定期にもしくは異なる周期で生成する複数種類の情報から前記ネットワーク業務管理装置が業務を行うのに必要な処理であって、複数種類のデータ間の相関を調べる処理(以下、相関処理と称す)に必要なソース情報を収集して待ち合わせ中情報蓄積部に蓄積し、該ソース情報に含まれ互いに関連する情報に同一の識別子(ID)を付与し、前記同一の識別子を有する情報を同じグループに属す る情報として扱い、前記同じグループに割り当てられた複数種類の情報の間で、相関処理を行って前記ネットワーク業務管理装置に出力する相関情報処理装置であって、
    前記ソース情報生成装置から収集しようとする情報が含まれているか否かを判断するために、予め設定した待ち合わせ時間内に相関処理に必要なソース情報が全て揃っていないという条件を待ち合わせ条件として保持する待ち合わせ条件保持手段と、
    前記待ち合わせ条件を満たしている場合(予め設定した待ち合わせ時間内であって、且つ相関処理に必要なソース情報が全て揃っていない場合)は、前記情報の収集を行って前記待ち合わせ中情報蓄積部への蓄積を継続するとともに前記待ち合わせ条件を満たさなくなったか否かを逐次検出する待ち合わせ処理手段と、
    前記待ち合わせ条件を満たさなくなった場合において、予め設定した待ち合わせ時間を超えた場合はそのまま処理を終了し、相関処理に必要なソース情報が全て揃っている場合は待ち合わせを終了して相関処理の実行を進め、相関処理の実行後に、ネットワーク業務管理装置に相関済み情報を出力する待ち合わせ制御手段と
    を設けたことを特徴とする相関情報処理装置。
  6. 請求項5の相関情報処理装置において、
    前記待ち合わせ条件保持手段は収集する情報の種類に関連付けて複数の異なる待ち合わせ条件を保持し、
    前記待ち合わせ処理手段及び待ち合わせ制御手段は、情報の種類毎に互いに独立した待ち合わせ条件を適用して処理を行う
    ことを特徴とする相関情報処理装置。
  7. 請求項5又は請求項6の相関情報処理装置において、
    相関処理に必要とされる情報の数を第1の数として事前に取得する必要情報数取得手段と、
    収集された情報の数を第2の数として管理する収集情報数管理手段と、
    前記待ち合わせが終了した際に、前記第1の数と第2の数とを比較して必要な数の情報が得られたか否かを識別する情報数比較手段と
    を更に設けるとともに、前記待ち合わせ制御手段は、必要な数の情報が得られた場合には相関処理の実行を進め、情報が不足している場合にはエラーとして処理することを特徴とする相関情報処理装置。
  8. 請求項5又は請求項6の相関情報処理装置において、
    相関処理に必要とされる情報の数を第1の数として事前に取得する必要情報数取得手段と、
    収集された情報の数を第2の数として管理する収集情報数管理手段と、
    前記待ち合わせの途中で、前記第1の数と第2の数とを比較して必要な数の情報が得られたか否かを識別する情報数比較手段と
    を更に設けるとともに、前記待ち合わせ制御手段は、必要な数の情報が得られた場合には前記待ち合わせを終了して相関処理の実行を進め、情報が不足している場合には前記待ち合わせを継続することを特徴とする相関情報処理装置。
  9. 複数種類のソース情報源であるソース情報生成装置とネットワーク業務管理装置との間にあって、前記ソース情報生成装置のそれぞれが不定期にもしくは異なる周期で生成する複数種類の情報から前記ネットワーク業務管理装置が業務を行うのに必要な処理であって、複数種類のデータ間の相関を調べる処理(以下、相関処理と称す)に必要なソース情報を収集して待ち合わせ中情報蓄積部に蓄積し、該ソース情報に含まれ互いに関連する情報に同一の識別子(ID)を付与し、前記同一の識別子を有する情報を同じグループに属する情報として扱い、前記同じグループに割り当てられた複数種類の情報の間で、相関処理を行って前記ネットワーク業務管理装置に出力するためのコンピュータで実行可能なプログラムであって、
    前記ソース情報生成装置から収集しようとする情報が含まれているか否かを判断するために、予め設定した待ち合わせ時間内に相関処理に必要なソース情報が全て揃っていないという条件を待ち合わせ条件として設定する手順と、
    前記待ち合わせ条件を満たしている場合(予め設定した待ち合わせ時間内であって、且つ相関処理に必要なソース情報が全て揃っていない場合)は、前記情報の収集及び蓄積を継続するとともに前記待ち合わせ条件を満たさなくなったか否かを逐次検出する手順と、
    前記待ち合わせ条件を満たさなくなった場合において、予め設定した待ち合わせ時間を超えた場合はそのまま処理を終了し、相関処理に必要なソース情報が全て揃っている場合は待ち合わせを終了して相関処理の実行を進め、相関処理の実行後に、ネットワーク業務管理装置に相関済み情報を出力する手順と
    を設けたことを特徴とするプログラム。
  10. 請求項9のプログラムにおいて、収集する情報の種類を識別して情報の種類毎に互いに独立した待ち合わせ条件を適用する手順を更に設けたことを特徴とするプログラム。
  11. 請求項9又は請求項10のプログラムにおいて、
    相関処理に必要とされる情報の数を第1の数として事前に取得する手順と、
    収集された情報の数を第2の数として管理する手順と、
    前記待ち合わせが終了した際に、前記第1の数と第2の数とを比較して必要な数の情報が得られたか否かを識別する手順と、
    必要な数の情報が得られた場合には相関処理の実行を進め、情報が不足している場合にはエラーとして処理する手順と
    を更に設けたことを特徴とするプログラム。
  12. 請求項9又は請求項10のプログラムにおいて、
    相関処理に必要とされる情報の数を第1の数として事前に取得する手順と、
    収集された情報の数を第2の数として管理する手順と、
    前記待ち合わせの途中で、前記第1の数と第2の数とを比較して必要な数の情報が得られたか否かを識別する手順と、
    必要な数の情報が得られた場合には前記待ち合わせを終了して相関処理の実行を進め、情報が不足している場合には前記待ち合わせを継続する手順と
    を更に設けたことを特徴とするプログラム。
  13. 複数種類のソース情報源であるソース情報生成装置とネットワーク業務管理装置との間にあって、前記ソース情報生成装置のそれぞれが不定期にもしくは異なる周期で生成する複数種類の情報から前記ネットワーク業務管理装置が業務を行うのに必要な処理であって、複数種類のデータ間の相関を調べる処理(以下、相関処理と称す)に必要なソース情報を収集して待ち合わせ中情報蓄積部に蓄積し、該ソース情報に含まれ互いに関連する情報に同一の識別子(ID)を付与し、前記同一の識別子を有する情報を同じグループに属する情報として扱い、前記同じグループに割り当てられた複数種類の情報の間で、相関処理を行って前記ネットワーク業務管理装置に出力するためのコンピュータで実行可能なプログラムを記録した記録媒体であって、前記プログラムに
    前記ソース情報生成装置から収集しようとする情報が含まれているか否かを判断するために、予め設定した待ち合わせ時間内に相関処理に必要なソース情報が全て揃っていないという条件を待ち合わせ条件として設定する手順と、
    前記待ち合わせ条件を満たしている場合(予め設定した待ち合わせ時間内であって、且つ相関処理に必要なソース情報が全て揃っていない場合)は、前記情報の収集及び蓄積を継続するとともに前記待ち合わせ条件を満たさなくなったか否かを逐次検出する手順と、
    前記待ち合わせ条件を満たさなくなった場合において、予め設定した待ち合わせ時間を 超えた場合はそのまま処理を終了し、相関処理に必要なソース情報が全て揃っている場合は待ち合わせを終了して相関処理の実行を進め、相関処理の実行後に、ネットワーク業務管理装置に相関済み情報を出力する手順と
    を設けたことを特徴とする記録媒体。
  14. 請求項13の記録媒体において、収集する情報の種類を識別して情報の種類毎に互いに独立した待ち合わせ条件を適用する手順を更に設けたことを特徴とする記録媒体。
  15. 請求項13又は請求項14の記録媒体において、
    相関処理に必要とされる情報の数を第1の数として事前に取得する手順と、
    収集された情報の数を第2の数として管理する手順と、
    前記待ち合わせが終了した際に、前記第1の数と第2の数とを比較して必要な数の情報が得られたか否かを識別する手順と、
    必要な数の情報が得られた場合には相関処理の実行を進め、情報が不足している場合にはエラーとして処理する手順と
    を更に設けたことを特徴とする記録媒体。
  16. 請求項13又は請求項14の記録媒体において、
    相関処理に必要とされる情報の数を第1の数として事前に取得する手順と、
    収集された情報の数を第2の数として管理する手順と、
    前記待ち合わせの途中で、前記第1の数と第2の数とを比較して必要な数の情報が得られたか否かを識別する手順と、
    必要な数の情報が得られた場合には前記待ち合わせを終了して相関処理の実行を進め、情報が不足している場合には前記待ち合わせを継続する手順と
    を更に設けたことを特徴とする記録媒体。
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