JP4151453B2 - Head protection airbag device - Google Patents

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JP4151453B2
JP4151453B2 JP2003088328A JP2003088328A JP4151453B2 JP 4151453 B2 JP4151453 B2 JP 4151453B2 JP 2003088328 A JP2003088328 A JP 2003088328A JP 2003088328 A JP2003088328 A JP 2003088328A JP 4151453 B2 JP4151453 B2 JP 4151453B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の車内側における窓の上縁側に折り畳まれて収納されて、膨張用ガスの流入時に、窓の車内側を覆うように展開膨張するエアバッグを備えた頭部保護エアバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、頭部保護エアバッグ装置では、一つのエアバッグに対して、複数のインフレーターを接続させ、エアバッグの内圧を長時間にわたって維持させるものが知られていた(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−208410号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この頭部保護エアバッグ装置では、エアバッグの内圧を長時間にわたって維持できるものの、エアバッグの膨張初期に、エアバッグの全体を広く展開させる点に、改善の余地があった。
【0005】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、膨張初期にエアバッグの全体を広く展開可能な頭部保護エアバッグ装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る頭部保護エアバッグ装置は、車両の車内側の窓の周縁における上縁側に、折り畳まれて収納されて、膨張用ガスの流入時に、窓の車内側を覆うように下方へ展開して膨張するエアバッグと、
エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターと、
を備えて構成される頭部保護エアバッグ装置であって、
インフレーターが、時間差を設けて膨張用ガスを吐出可能な少なくとも二つのガス流出部を備えて構成され、
エアバッグにおける膨張用ガスを流入させるガス流入部が、最初に膨張用ガスを吐出するガス流出部に接続された初期膨張部と、残りのガス流出部に接続されて膨張時に前記窓の車内側を覆い可能な一般膨張部と、を備え、
初期膨張部が、
エアバッグのガス流入部における前後方向の少なくとも一方の端部に配置され、かつ、膨張完了時のエアバッグの上端と下端との上下方向の全長にわたって棒状に配置されるとともに、上端側を流入する膨張用ガスの上流側とした少なくとも一つの縦セル部
縦セル部の下端と接続されて、膨張完了時におけるエアバッグの下端の前後方向に沿った下縁の縦セル部から離れた端部まで、延びて配置される横セル部と、
を備えて構成され
初期膨張部と一般膨張部とが、膨張用ガスを流入させない区画部によって相互に区画されて配設されていることを特徴とする。
【0007】
本発明に係る頭部保護エアバッグ装置では、インフレーターの作動時、最初に、所定のガス流出部から流出した膨張用ガスが、エアバッグの初期膨張部に流入される。そして、膨張用ガスを流入させたエアバッグの初期膨張部では、少なくとも一つの縦セル部が、上端から膨張用ガスを流入させて下端側に流す。この時、縦セル部は、膨張完了時のエアバッグの上端と下端との上下方向の全長にわたって棒状に配置されるものであるため、縦セル部が膨張を完了させれば、エアバッグの下端の一部が、膨張完了位置まで迅速に展開されることとなって、その後のエアバッグの全体の展開完了が促進される。
【0008】
したがって、本発明に係る頭部保護エアバッグ装置では、膨張初期にエアバッグの全体を広く展開させることが可能となって、一般膨張部の膨張完了前に、一般膨張部を乗員保護領域に迅速に配置させることができ、その後の一般膨張部の膨張完了によって、乗員を的確に保護できる。
【0009】
そして、縦セル部、エアバッグのガス流入部における前後方向の少なくとも一方の端部に、配置されている。このような構成では、膨張初期に膨らむ縦セル部が、エアバッグのガス流入部の前後方向の端部に配置されて、窓の車内側を覆う一般膨張部が、エアバッグのガス流入部の前後方向の中央部位となる。そのため、エアバッグの膨張時、まず、初期膨張部が膨張すれば、一般膨張部は、膨張しない薄い状態で、広く展開することができて、その後に、厚く膨張することができる。
【0010】
したがって、このような構成では、乗員と窓や車内壁との間が狭くとも、その狭い隙間に、エアバッグの一般膨張部を円滑に展開させて配置させることでき、乗員を的確に保護することができる。
【0011】
また、初期膨張部は、縦セル部と、縦セル部の下端と接続されて、膨張完了時のエアバッグの下端で前後方向に沿う横セル部と、を設けて構成されている。このような構成では、エアバッグの膨張初期に、縦セル部が膨張して、さらに、エアバッグの下端で前後方向に沿って延びる横セル部も、膨張させることができることから、一層、エアバッグの下端側の広い展開を確保することが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、第1実施形態の頭部保護エアバッグ装置M1は、図1に示すように、折り畳んだエアバッグ11を、車両Vの窓Wの車内側における上縁側周縁において、フロントピラー部FPの下縁側から、センターピラー部CPの上方側を経たリヤピラー部RPの上方までのルーフサイドレール部RRの下縁側にわたり、収納させて、構成されている。
【0013】
第1実施形態のエアバッグ装置M1は、エアバッグ11、インフレーター38、取付ブラケット35・41、クランプ43、及び、エアバッグカバー8を、備えて構成されている。
【0014】
エアバッグカバー8は、図1に示すように、フロントピラー部FPに配置されるフロントピラーガーニッシュ4の下縁4a側と、ルーフサイドレール部RRに配置されるルーフヘッドライニング5の下縁5a側と、から構成されている。そして、エアバッグカバー8は、折り畳まれて収納されたエアバッグ11の車内側を覆うように配設されるとともに、展開膨張時のエアバッグ11を車内側へ突出可能とするために、エアバッグ11に押されて車内側へ開き可能に構成されている。
【0015】
インフレーター38は、図1・2に示すように、シリンダタイプとして、時間差を設けて膨張用ガスを流出させる二つの第1・第2ガス流出部39・40を軸方向の両端部に配置させている。このインフレーター38は、車両Vのボディ1側のインナパネル2にボルト42止めされる取付ブラケット41に保持されて、前後方向に軸方向を沿わせて、配設されている。実施形態の場合、インフレーター38は、車両Vが側面衝突した際に、図示しない制御装置から作動信号を入力されて作動され、まず、インフレーター38の前端側の第1ガス流出部39から膨張用ガスGを吐出させて、10〜15ms後に、第2ガス流出部40から膨張用ガスGを吐出させるように、構成されている。
【0016】
エアバッグ11は、ポリアミド糸等を使用した袋織りにより製造されて、図1〜4に示すように、インフレーター38からの膨張用ガスGを流入させて、窓Wやピラー部CP・RPのピラーガーニッシュ7・6の車内側を覆うように、窓Wの上縁側から下方へ展開して膨張するように構成されている。
【0017】
なお、エアバッグ11の外表面には、ガス漏れ防止効果を高めるために、所望により、袋織り後に、シリコンゴム等のコーティング層が、設けられている。
【0018】
そして、第1実施形態の場合、エアバッグ11は、膨張用ガスGを流入させて車内側壁部12aと車外側壁部12bとを離すように膨張可能なガス流入部12と、車内側壁部12aと車外側壁部12bとを結合させたような一枚状として、膨張用ガスGを流入させない非流入部27と、を備えて構成されている。
【0019】
ガス流入部12は、インフレーター38の第1ガス流出部39から吐出された膨張用ガスGを流入させる初期膨張部20と、第2ガス流出部40から吐出された膨張用ガスGを流入させる一般膨張部13と、を備えて構成されている。初期膨張部20と一般膨張部13とは、それぞれ、インフレーター38の前後のガス流出部39・40に外装されるとともに、クランプ43を使用してガス流出部39・40と締結される円筒状の接続口部25・18を、備えている。初期膨張部20と一般膨張部13とは、実施形態の場合、非流入部27の区画部31によって、連通することなく、別々に膨張するように、構成されている。
【0020】
初期膨張部20は、接続口部25に連通する供給路21と、縦セル部22と、横セル部23と、を備えて構成されている。供給路21は、展開膨張完了時のエアバッグ11の上端11aの前部側で、接続口部25から前後方向に沿って前方に延びる円筒状に形成され、縦セル部22は、膨張完了時のエアバッグ11の上端11aと下端11bとの上下方向の全長にわたって棒状に配置される。そして、縦セル部22は、上端22a側を、流入する膨張用ガスGの上流側として、供給路21の前端21aと連通させている。
【0021】
さらに、第1実施形態の初期膨張部20では、縦セル部22が、ガス流入部12の前端12cに配置されている。また、横セル部23は、前端23aを縦セル部22の下端22bに連通させて、膨張完了時のエアバッグ11の下端11bで前後方向に沿うように、配設されている。横セル部23の後端23bは、エアバッグ11の後端11dにおける非流入部27の周縁部28まで延びている。
【0022】
一般膨張部13は、エアバッグ11の展開膨張完了時、窓Wやピラー部CP・RPの車内側を覆い可能に、エアバッグ11の前部側の上縁(供給路21)、前部側の前縁(縦セル部22)、及び、エアバッグ11の下端11bの前後方向に沿った下縁(横セル部23)、を除いた横長の長方形状の広い範囲に、設定されている。この一般膨張部13は、非流入部27の厚さ規制部30によって区画されて、上下方向に棒状に膨らむ縦セル部15を、前後方向に沿って複数(実施形態では7個)並設させて構成されている。各縦セル部15の上端は、接続口部18に連なって前後方向に延びる供給路14を介して、相互に連通され、また、各縦セル部15の下端も、前後方向に延びる連通路16で連通されている。
【0023】
非流入部27は、ガス流入部12を囲むように配置されてエアバッグ11の外周縁に配置される周縁部28、前後方向に並設された縦セル部15間に配置される厚さ規制部30、初期膨張部20と一般膨張部13とを区画する区画部31、及び、板状部32、を備えて構成されている。板状部32は、エアバッグ11の全体形状を確保するとともに、ガス流入部12の容積を小さくして、エアバッグ11の膨張完了までの時間を短くするために配設されている。
【0024】
周縁部28の上縁側には、エアバッグ11を車両Vのボディ1側のインナパネル2に取り付けるための複数の取付部29が形成されている。各取付部29は、取付孔29aを備えている。各取付部29には、取付ブラケット35が取り付けられて、各取付孔29aを挿通させる取付ボルト36をインナパネル2に締結することにより、エアバッグ11が、折り畳まれた状態で、車両Vに搭載されることとなる。なお、折り畳まれたエアバッグ11は、接続口部18・25の部位でも、インフレーター38をボディ1のインナパネル2に固定するための取付ブラケット41を利用して、インナパネル2に固定されることとなる。
【0025】
なお、第1実施形態のエアバッグ11では、周縁部28の前端側に、フロントピラー部FPに連結するための連結布33を備えており、この連結布33にも、取付ブラケット35を利用してボルト36止めされる取付部29が形成されている。
【0026】
第1実施形態のエアバッグ装置M1の車両Vへの搭載について説明すると、まず、エアバッグ11を、平らに展開した状態から、順次、山折りと谷折りとの前後方向に沿う折目C(図2の二点鎖線参照)を入れて、エアバッグ11の下端11b側を上端11a側に接近させるように、蛇腹折りする。そして、折り畳んだ後には、折り崩れ防止用の図示しない破断可能なラッピング材により、エアバッグ11の所定箇所をくるむとともに、各取付部29に取付ブラケット35を取り付け、さらに、各接続口部18・25に対して、クランプ43を使用して、インフレーター38の各ガス流出部39・40を接続させておく。なお、取付ブラケット41は、インフレーター38に予め取り付けておく。
【0027】
その後、各取付ブラケット35・41を、ボディ1側のインナパネル2における所定位置に配置させて、インナパネル2にボルト36・42止めし、さらに、図示しない制御装置から延びる所定のリード線をインフレーター38に結合させて、ピラーガーニッシュ4・6・7やルーフヘッドライニング5をボディ1に取り付ければ、エアバッグ装置M1を車両Vに搭載させることができる。
【0028】
エアバッグ装置M1の車両Vへの搭載後、車両Vの側面衝突時、図示しない側突用センサからの側突検知信号が制御装置に出力されれば、制御装置が、インフレーター38を作動させる。すると、まず最初に、第1ガス流出部39から流出した膨張用ガスGが、エアバッグ11の初期膨張部20に流入される。そして、膨張用ガスGを流入させたエアバッグ11の初期膨張部20では、供給路21を経て、膨張用ガスGが、縦セル部22の上端22aから下端22b側に流れる。この時、縦セル部22は、膨張完了時のエアバッグ11の上端11aと下端11bとの上下方向の全長にわたって棒状に配置されるものであるため、縦セル部22が膨張を完了させれば、エアバッグ11の下端11bの前端11c側が、膨張完了位置まで迅速に展開されることとなって、エアバッグ11の下端11bにおける縦セル部22から離れた端部側となる後端11d側も、展開が伝播し、エアバッグ11の全体の展開完了が促進される。そして、インフレーター38は、第2ガス流出部40からも膨張用ガスGを吐出させるため、一般膨張部13も膨張を完了させ、エアバッグ11は、乗員Hを的確に保護可能となる。
【0029】
したがって、第1実施形態の頭部保護エアバッグ装置M1では、膨張初期にエアバッグ11の全体を広く展開させることが可能となって、一般膨張部13の膨張完了前に、一般膨張部13を乗員保護領域に迅速に配置させることができ、その後の一般膨張部13の膨張完了によって、乗員Hを的確に保護できる。
【0030】
特に、第1実施形態では、初期膨張部20の縦セル部22が、エアバッグ11のガス流入部12における前後方向の少なくとも一方の前端12cに、配置されている。そのため、膨張初期に膨らむ縦セル部22が、エアバッグ11のガス流入部12の前後方向の端部12cに配置されて、窓Wの車内側を覆う一般膨張部13が、エアバッグ11のガス流入部12の前後方向の中央部位となる。そのため、エアバッグ11の膨張時、まず、初期膨張部20の縦セル部22が膨張すれば、図5のA・Bに示すように、一般膨張部13は、膨張しない薄い状態で、広く展開することができて、その後に、図6のA・Bに示すように、厚く膨張することができる。
【0031】
したがって、第1実施形態のエアバッグ11では、乗員Hと窓や車内壁CPとの間が狭くとも、その狭い隙間に、エアバッグ11の一般膨張部13を円滑に展開させて配置させることでき、乗員Hを的確に保護することができる。
【0032】
さらに、第1実施形態のエアバッグ11では、初期膨張部20が、縦セル部22と、縦セル部22の下端22bと接続されて、膨張完了時のエアバッグ11の下端11bで前後方向に沿う横セル部23と、から、構成されている。そのため、このエアバッグ11では、膨張初期に、縦セル部22が膨張して、さらに、図5のBや図6のAに示すように、エアバッグ11の下端11bで前後方向に沿って延びる横セル部23も、膨張させることができることから、一層、エアバッグ11の下端11b側の広い展開を確保することが可能となる。
【0033】
第2実施形態の頭部保護エアバッグ装置M2のエアバッグ51は、図7〜10に示すように、初期膨張部60が、ガス流入部52の前後両端52c・52dに、縦セル部62A・62Bを配置させて、構成されている。これらの縦セル部62A・62Bは、膨張完了時のエアバッグ51の上端51aと下端51bとの上下方向の全長にわたって棒状に配置されるとともに、上端62a側を流入する膨張用ガスGの上流側とするように、接続口部65から前後両側に分岐する供給路61A・61Bのそれぞれの前後端の先端61a・61bに、上端62aを連通させている。
【0034】
供給路61Aと供給路61Bとの元部端61cは、図10に示すように、インフレーター38の第1ガス流出部39と接続される接続口部65に、連通されている。
【0035】
さらに、初期膨張部60は、前後の縦セル部62A・62Bの下端62b相互に前後端の先端63a・63bを連通させて、エアバッグ51の下端11bで前後方向に沿う横セル部63を備えて、構成されている。
【0036】
なお、このエアバッグ51も、前端51c側に連結される連結布33を除いて、ポリアミド糸等を使用した袋織りで形成されて、膨張用ガスGを流入させて車内側壁部52aと車外側壁部52bとを離すように膨張可能なガス流入部52と、車内側壁部52aと車外側壁部52bとを結合させたような一枚状として、膨張用ガスGを流入させない非流入部67と、を備えて構成されている。
【0037】
そして、ガス流入部52は、インフレーター38の第1ガス流出部39から吐出された膨張用ガスGを流入させる初期膨張部60と、第2ガス流出部40から吐出された膨張用ガスGを流入させる一般膨張部53と、を備えて構成されている。初期膨張部60と一般膨張部53とは、それぞれ、インフレーター38の前後の第1・2ガス流出部39・40に外装されるとともに、クランプ43を使用して第1・2ガス流出部39・40と締結される円筒状の接続口部65・58を、備えている。
【0038】
一般膨張部53は、非流入部67の区画部71によって、連通することなく、初期膨張部60と区画されている。そして、一般膨張部53は、エアバッグ51の展開膨張完了時、窓Wやピラー部CP・RPの車内側を覆い可能に、初期膨張部60に囲まれた横長の長方形状の広い範囲に、設定されている。この一般膨張部53も、第1実施形態と同様に、非流入部67の厚さ規制部70によって区画されて、上下方向に棒状に膨らむ縦セル部55を、前後方向に沿って複数(実施形態では7個)並設させて構成されている。また、各縦セル部55は、上端が、接続口部58に連なって前後方向に延びる供給路54を介して、相互に連通され、また、下端も、前後方向に延びる連通路56で連通されている。
【0039】
非流入部67は、ガス流入部52を囲むように配置されてエアバッグ51の外周縁に配置される周縁部68、前後方向に並設された縦セル部55間に配置される厚さ規制部70、及び、初期膨張部60と一般膨張部53とを区画する区画部71、を備えて構成されている。周縁部68の上縁側には、エアバッグ51を車両Vのボディ1側のインナパネル2に取り付けるための複数の取付部69が形成され、各取付部69は、取付孔69aを備えている。各取付部69には、第1実施形態と同様に、取付ブラケット35が取り付けられて、各取付孔69aを挿通させる取付ボルト36をインナパネル2に締結することにより、エアバッグ51が、折り畳まれた状態で、車両Vに搭載されることとなる。
【0040】
このエアバッグ51も、第1実施形態と同様に、折り畳まれて、インフレーター38や取付ブラケット35等を取り付けられて、車両Vに搭載される。
【0041】
そして、この第2実施形態の頭部保護エアバッグ装置M2でも、作動時、エアバッグ51が、第1実施形態のエアバッグ11と同様に展開膨張し、第1実施形態と同様な作用・効果を得ることができる。
【0042】
さらに、このエアバッグ51では、ガス流入部52の前後両端52c・52dに、最初に作動される第1ガス流出部39からの膨張用ガスGを流入させて膨らむ縦セル部62A・62Bが、配設されているため、膨張初期のエアバッグ51の前後両端51c・51d付近が、膨張完了時の位置に、下端51bを配設させることとなって、一層、エアバッグ51の全体の展開が、迅速に行なわれる。
【0043】
第3実施形態のエアバッグ装置M3のエアバッグ81は、図11〜14に示すように、初期膨張部90が、ガス流入部82の前後両端82c・82dに、縦セル部92A・92Bを配置させるとともに、ガス流入部82の前後方向の中央付近にも、縦セル部92Cを配置させている。これらの縦セル部92A・92B・92Cは、それぞれ、膨張完了時のエアバッグ81の上端81aと下端81bとの上下方向の全長にわたって棒状に配置されるとともに、上端92a側を流入する膨張用ガスGの上流側とするように、接続口部95から下方に延びて前後両側に分岐する略T字状の供給路91に、上端92aを連通させている。
【0044】
供給路91は、図11・13・14に示すように、インフレーター38の第1ガス流出部39にクランプ43を利用して接続される円筒状の接続口部95の前端から、下方に延びる円筒状の縦管部91aと、縦管部91aの下端から前後両側に延びる横管部91bと、を備えている。そして、横管部91bの前端91cが、縦セル部92Aの上端92aと連通され、横管部91bの後端91dが、縦セル部92Bの上端92aと連通され、縦セル部92Cの上端92aが、横管部91bにおける前後方向の中央部91eに、連通されている。中央部91eは、図11・14では、前後端91c・91dの部位より、若干、下方に図示されているが、車両搭載時におけるエアバッグ81の膨張完了状態では、前後端91c・91dと略同じ高さに、配置される。
【0045】
この横管部91bの中央部91eでは、前後方向の中央の下方に、縦セル部92Cの上端92aが連通され、前後方向の中央より、若干、前方側に、縦管部91aが連通されている。そして、この中央部91eは、縦セル部92Cと縦管部91aとの各連通部位付近を除いて、図13に示すように、一般膨張部83における接続口部88付近の円筒状の供給路84の内部に配置されるような、二重管構造としている。
【0046】
なお、このエアバッグ81も、前端81cに連結される連結布33を除いて、ポリアミド糸等を使用した袋織りで形成されている。そして、エアバッグ81は、基本的に、図11・12に示すように、膨張用ガスG1・G2を流入させて車内側壁部82aと車外側壁部82bとを離すように膨張可能なガス流入部82と、車内側壁部82aと車外側壁部82bとを結合させたような一枚状として、膨張用ガスG1・G2を流入させない非流入部97と、を備えて構成されている。
【0047】
なお、ガス流入部82において、二重管構造としている横管部91bの中央部91eは、袋織り時の緯糸だけからなる連結部94・94により、上下を支持されるように配設されて、供給路84の中央部84a内に配置されている。緯糸は、エアバッグ81の上下方向に沿って配置されている。そして、連結部94では、緯糸だけからなることから、膨張用ガスG2を透過できる。ちなみに、このエアバッグ81では、ガス漏れ防止効果を高めるために、袋織り後の外表面に、シリコンゴム等のコーティング層が設けられており、供給路84等の外表面側を含めて、壁部82a・82bからのガス漏れは、防止されている。
【0048】
また、膨張用ガスG1は、インフレーター38の第1ガス流出部39から吐出されるものであり、膨張用ガスG2は、インフレーター38の第2ガス流出部40から吐出されるものである。
【0049】
そして、ガス流入部82は、インフレーター38の第1ガス流出部39から吐出された膨張用ガスG1を流入させる初期膨張部90と、第2ガス流出部40から吐出された膨張用ガスG2を流入させる一般膨張部83と、を備えて構成されている。初期膨張部90と一般膨張部83とは、それぞれ、インフレーター38の前後の第1・2ガス流出部39・40に外装されるとともに、クランプ43を使用して第1・2ガス流出部39・40と締結される円筒状の接続口部95・88を、備えている。
【0050】
一般膨張部83は、非流入部97の区画部101によって、連通することなく、初期膨張部90と区画されている。なお、二重管構造としている中央部91e・84aでは、区画部101は、中央部91eの外壁を構成する部位となる。そして、一般膨張部83は、エアバッグ81の展開膨張完了時、窓Wやピラー部CP・RPの車内側を覆い可能に、初期膨張部90に囲まれた横長の長方形状の広い範囲に、設定されている。ちなみに、実施形態の場合、厳密には、一般膨張部83は、中央の縦セル部92Cによって前後に分断されたような形態としている。
【0051】
そして、この一般膨張部83も、第1・2実施形態と同様に、非流入部97の厚さ規制部100によって区画されて、上下方向に棒状に膨らむ縦セル部85を、前後方向に沿って複数並設させて構成されている。また、各縦セル部85は、上端が、接続口部88に連なって前後方向に延びる供給路84を介して、相互に連通され、また、下端も、相互に連通されている。供給路84は、中央部84aが、接続口部88と連通されるとともに、既述したように、初期膨張部90の横管部91bにおける中央部91eの周囲を覆うように、形成されている。なお、実施形態の場合、接続口部88の内部にも、連結部94が延設されて配設されているが、その連結部94を車内側壁部82a側若しくは車外側壁部82bの側に配置させて、インフレーター38のガス流出部40を接続口部88へ挿入させても、連結部94がガスG2を透過できるため、支障なく、供給路84の前後両端側へ、ガスG2を供給することができる。
【0052】
非流入部97は、ガス流入部82を囲むように配置されてエアバッグ81の外周縁に配置される周縁部98、前後方向に並設された縦セル部85間に配置される厚さ規制部100、及び、初期膨張部90と一般膨張部83とを区画する区画部101、を備えて構成されている。周縁部98の上縁側には、エアバッグ81を車両Vのボディ1側のインナパネル2に取り付けるための複数の取付部99が形成され、各取付部99は、取付孔99aを備えている。各取付部99には、第1・2実施形態と同様に、取付ブラケット35が取り付けられて、各取付孔99aを挿通させる取付ボルト36をインナパネル2に締結することにより、エアバッグ81が、折り畳まれた状態で、車両Vに搭載されることとなる。
【0053】
このエアバッグ81も、第1・2実施形態と同様に、折り畳まれて、インフレーター38や取付ブラケット35等を取り付けられて、車両Vに搭載される。
【0054】
そして、この第3実施形態の頭部保護エアバッグ装置M3では、作動時、まず最初に、第1ガス流出部39から流出した膨張用ガスG1が、接続口部95を経て、エアバッグ81の初期膨張部90に流入される。そして、膨張用ガスG1を流入させたエアバッグ11の初期膨張部90では、ガスG1が、供給路91の縦管部91aを経て横管部91bの中央部91eに流れ、さらに、横管部91bの前後両端91c・91dに流れる。そして、横管部91bに上端92aを連通させていた各縦セル部92A・92B・92Cが、それぞれ、ガスG1を上端92aから下端92b側に流して、膨張を完了させることとなる。この時、各縦セル部92A・92B・92Cは、膨張完了時のエアバッグ81の上端81aと下端81bとの上下方向の全長にわたって棒状に配置されるものであるため、膨張を完了させれば、エアバッグ81の下端81bの前後端81C・81d付近のみならず、エアバッグ81の前後方向の中央付近の下端81b側も、エアバッグ81の膨張完了位置まで迅速に展開されることとなって、エアバッグ81の全体の展開完了が促進される。そして、インフレーター38は、第2ガス流出部40からも膨張用ガスG2を吐出させるため、ガスG2が、接続口部88から中央部84aを経て、供給路84の前後両側に流れ、さらに、各縦セル部85に流入して、一般膨張部83の膨張を完了させることから、エアバッグ81は、乗員Hを的確に保護可能となる。
【0055】
したがって、この第3実施形態のエアバッグ装置M3でも、エアバッグ81が、第1実施形態のエアバッグ11と同様に展開膨張し、第1実施形態と同様な作用・効果を得ることができる。
【0056】
さらに、このエアバッグ81の初期膨張部90では、ガス流入部82の前後両端の縦セル部92A・92Bの他に、前後両端の間にも、縦セル部92Cを配置させており、エアバッグ81の前後方向の中間付近も、確実に、インフレーター38の作動当初に、下端81bを、エアバッグの膨張完了位置まで、配置させることができることから、エアバッグ81の全体の迅速な展開を、一層、確保することができる。
【0057】
なお、各実施形態では、一つのインフレーター38の両端に、膨張用ガスG・G1・G2を時間差を設けて吐出させる第1・2ガス流出部39・40を配設させたものを示した。しかし、第1・2ガス流出部39・40を別々に備えた二つのインフレーターを使用してもよい。
【0058】
また、各実施形態のエアバッグ11・51・81では、それぞれ、ガス流入部12・52・82が、初期膨張部20・70・90と一般膨張部13・53・83との二室から構成されたものを示したが、一般膨張部13・53・83を、さらに分割した部屋に分けて、それぞれの接続口部に、所定時期に膨張用ガスを吐出させるインフレーターのガス流出部を接続させてもよい。
【0059】
さらに、各実施形態のエアバッグ11・51・81では、一般膨張部13・53・83に、一つのインフレーター38のガス流出部40を接続させた場合を示したが、適宜、複数のインフレーターのガス流出部を接続させてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態である頭部保護エアバッグ装置の使用状態を示す車内側から見た概略正面図である。
【図2】第1実施形態の頭部保護エアバッグ装置におけるエアバッグとインフレーターとの組付状態を示す正面図である。
【図3】第1実施形態で使用するエアバッグの膨張時の概略縦断面図であり、図2のIII−III部位に対応する。
【図4】第1実施形態で使用するエアバッグの膨張時の概略横断面図であり、図2のIV−IV部位に対応する。
【図5】第1実施形態の頭部保護エアバッグ装置の作動状態を順次示す概略縦断面図である。
【図6】第1実施形態の頭部保護エアバッグ装置の作動状態を順次示す概略縦断面図であり、図5の後の状態を示す。
【図7】第2実施形態の頭部保護エアバッグ装置におけるエアバッグとインフレーターとの組付状態を示す正面図である。
【図8】第2実施形態で使用するエアバッグの膨張時の概略縦断面図であり、図7のVIII−VIII部位に対応する。
【図9】第2実施形態で使用するエアバッグの膨張時の概略横断面図であり、図7のIX−IX部位に対応する。
【図10】第2実施形態で使用するエアバッグの接続口部付近を示す拡大正面図である。
【図11】第3実施形態の頭部保護エアバッグ装置におけるエアバッグとインフレーターとの組付状態を示す正面図である。
【図12】第3実施形態で使用するエアバッグの膨張時の概略横断面図であり、図11のXII−XII部位に対応する。
【図13】第3実施形態で使用するエアバッグの膨張時の概略縦断面図であり、図11のXIII−XIII部位に対応する。
【図14】第3実施形態で使用するエアバッグの接続口部付近を示す拡大正面図である。
【符号の説明】
11・51・81…エアバッグ、
11a・51a・81a…上端、
11b・51b・81b…下端、
12・52・82…ガス流入部、
12c・52c・82c…前端、
12d・52d・82d…後端、
13・53・83…一般膨張部、
20・60・90…初期膨張部、
22・62・92…縦セル部、
23・63…横セル部、
38…インフレーター、
39・40…ガス流出部、
G・G1・G2…膨張用ガス、
V…車両、
W…窓、
M1・M2・M3…頭部保護エアバッグ装置。
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a head protection airbag device including an airbag that is folded and stored on the upper edge side of a window on the vehicle interior side of the vehicle and that expands and expands so as to cover the vehicle interior side of the window when inflating gas flows. About.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, in the head protection airbag device, there has been known one in which a plurality of inflators are connected to one airbag and the internal pressure of the airbag is maintained for a long time (see, for example, Patent Document 1).
[0003]
[Patent Document 1]
JP 11-208410 A
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in this head protection airbag device, although the internal pressure of the airbag can be maintained for a long time, there is room for improvement in that the entire airbag is widely deployed at the initial stage of inflation of the airbag.
[0005]
The present invention solves the above-described problems, and an object of the present invention is to provide a head protection airbag device that can widely deploy the entire airbag in the initial stage of inflation.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
  The head protection airbag device according to the present invention is folded and stored on the upper edge side of the periphery of the window inside the vehicle, and deployed downward to cover the inside of the window when inflating gas flows in. And an inflating airbag,
  An inflator for supplying inflation gas to the airbag;
  A head protection airbag device comprising:
  The inflator is configured to include at least two gas outflow portions that can discharge the inflation gas with a time difference,
  The gas inflow part for infusing the inflation gas in the airbag is connected to the gas inflow part for discharging the insufflation gas first, and to the remaining gas outflow part and connected to the remaining gas outflow part so that the inside of the window is inflated. A general inflatable portion capable of covering
  The initial expansion part
  Disposed at least one end in the front-rear direction in the gas inflow portion of the airbag, andAt least one vertical cell portion that is arranged in a rod shape over the entire length in the vertical direction between the upper end and the lower end of the airbag when the inflation is completed, and that is the upstream side of the inflation gas flowing into the upper end sideWhen,
  A horizontal cell part connected to the lower end of the vertical cell part and extending to the end part away from the vertical cell part of the lower edge along the front-rear direction of the lower end of the airbag when the inflation is completed,
  Configured with,
  The initial inflating part and the general inflating part are arranged to be separated from each other by a partitioning part that does not allow the inflation gas to flow.It is characterized by.
[0007]
In the head protection airbag device according to the present invention, when the inflator is activated, first, the inflation gas that has flowed out of the predetermined gas outflow portion flows into the initial expansion portion of the airbag. Then, in the initial inflating portion of the airbag in which the inflating gas is introduced, at least one vertical cell portion causes the inflating gas to flow from the upper end and flow to the lower end side. At this time, since the vertical cell portion is arranged in a rod shape over the entire length in the vertical direction between the upper end and the lower end of the airbag when the inflation is completed, if the vertical cell portion completes the inflation, the lower end of the airbag A part of the air bag is quickly deployed to the position where the inflation is completed, and the subsequent completion of the entire deployment of the airbag is promoted.
[0008]
Therefore, in the head protection airbag device according to the present invention, the entire airbag can be widely deployed at the initial stage of inflation, and the general inflation portion can be quickly moved to the passenger protection region before the inflation of the general inflation portion is completed. The occupant can be properly protected by completing the expansion of the general expansion portion thereafter.
[0009]
  And vertical cell partBut, Arranged at least at one end in the front-rear direction in the gas inflow portion of the airbagHas been. In such a configuration, the vertical cell portion that inflates in the initial stage of inflation is arranged at the front-rear direction end of the gas inflow portion of the airbag, and the general inflatable portion that covers the inside of the window is the gas inflow portion of the airbag. It becomes the central part in the front-rear direction. Therefore, when the airbag is inflated, first, if the initial inflatable portion is inflated, the general inflatable portion can be widely deployed in a thin state that is not inflated, and then can be inflated thickly.
[0010]
Therefore, in such a configuration, even if the space between the occupant and the window or the vehicle inner wall is narrow, the general inflation portion of the airbag can be smoothly deployed and disposed in the narrow gap, and the occupant can be protected accurately. Can do.
[0011]
  Further, the initial inflating part is configured by providing a vertical cell part and a horizontal cell part connected to the lower end of the vertical cell part and extending along the front-rear direction at the lower end of the airbag when the inflation is completed.Has been. In such a configuration, the vertical cell portion is inflated at the initial stage of inflation of the airbag, and further, the lateral cell portion extending along the front-rear direction at the lower end of the airbag can be inflated. It is possible to ensure a wide development on the lower end side of the.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
DESCRIPTION OF EMBODIMENTS Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. A head protection airbag device M1 according to a first embodiment includes a folded airbag 11 in a window W of a vehicle V as shown in FIG. In the upper edge side periphery on the inner side of the vehicle, it is configured to be accommodated over the lower edge side of the roof side rail portion RR from the lower edge side of the front pillar portion FP to the upper side of the rear pillar portion RP via the upper side of the center pillar portion CP. Yes.
[0013]
The airbag apparatus M1 of the first embodiment includes an airbag 11, an inflator 38, mounting brackets 35 and 41, a clamp 43, and an airbag cover 8.
[0014]
As shown in FIG. 1, the airbag cover 8 includes a lower edge 4a side of the front pillar garnish 4 disposed on the front pillar portion FP and a lower edge 5a side of the roof head lining 5 disposed on the roof side rail portion RR. And is composed of. The airbag cover 8 is disposed so as to cover the inner side of the airbag 11 that is folded and stored, and in order to allow the airbag 11 at the time of deployment to protrude toward the inner side of the vehicle. 11 and is configured to be able to open to the inside of the vehicle.
[0015]
As shown in FIGS. 1 and 2, the inflator 38, as a cylinder type, has two first and second gas outflow portions 39 and 40 for allowing the expansion gas to flow out by providing a time difference at both ends in the axial direction. Yes. The inflator 38 is held by a mounting bracket 41 that is bolted to the inner panel 2 on the body 1 side of the vehicle V, and is disposed along the axial direction in the front-rear direction. In the case of the embodiment, the inflator 38 is operated when an operation signal is input from a control device (not shown) when the vehicle V collides with the side, and first, the inflating gas is discharged from the first gas outflow portion 39 on the front end side of the inflator 38. After 10 to 15 ms after discharging G, the expansion gas G is discharged from the second gas outflow portion 40.
[0016]
The air bag 11 is manufactured by bag weaving using polyamide yarn or the like, and as shown in FIGS. 1 to 4, the inflation gas G from the inflator 38 is caused to flow into the windows W and the pillars CP and RP pillars. It is configured to expand and expand downward from the upper edge side of the window W so as to cover the inner side of the garnish 7.
[0017]
Note that a coating layer such as silicon rubber is provided on the outer surface of the airbag 11 after weaving the bag, if desired, in order to enhance the effect of preventing gas leakage.
[0018]
In the case of the first embodiment, the airbag 11 includes the gas inflow portion 12 that can be inflated so that the inflation gas G flows in and separates the vehicle interior wall portion 12a and the vehicle exterior wall portion 12b, and the vehicle interior wall portion 12a. And the vehicle exterior wall portion 12b are combined into a single sheet, and includes a non-inflow portion 27 that does not allow the inflation gas G to flow in.
[0019]
The gas inflow part 12 generally flows in the initial expansion part 20 for inflowing the expansion gas G discharged from the first gas outflow part 39 of the inflator 38 and the expansion gas G discharged from the second gas outflow part 40. And an inflating part 13. The initial inflating portion 20 and the general inflating portion 13 are respectively cylindrically mounted on the gas outflow portions 39 and 40 before and after the inflator 38 and fastened to the gas outflow portions 39 and 40 using the clamp 43. Connection ports 25 and 18 are provided. In the case of the embodiment, the initial inflating portion 20 and the general inflating portion 13 are configured to be inflated separately by the partition portion 31 of the non-inflow portion 27 without being communicated.
[0020]
The initial expansion portion 20 includes a supply path 21 that communicates with the connection port portion 25, a vertical cell portion 22, and a horizontal cell portion 23. The supply path 21 is formed in a cylindrical shape that extends forward along the front-rear direction from the connection port portion 25 on the front side of the upper end 11a of the airbag 11 when deployment and inflation are completed, and the vertical cell portion 22 is formed when the inflation is completed. The airbag 11 is disposed in a rod shape over the entire length of the upper end 11a and the lower end 11b in the vertical direction. The vertical cell portion 22 communicates with the front end 21a of the supply path 21 with the upper end 22a side as the upstream side of the inflating gas G flowing in.
[0021]
Furthermore, in the initial expansion part 20 of the first embodiment, the vertical cell part 22 is arranged at the front end 12 c of the gas inflow part 12. Further, the horizontal cell portion 23 is arranged so that the front end 23a communicates with the lower end 22b of the vertical cell portion 22 and is along the front-rear direction at the lower end 11b of the airbag 11 when the inflation is completed. The rear end 23 b of the horizontal cell portion 23 extends to the peripheral portion 28 of the non-inflow portion 27 at the rear end 11 d of the airbag 11.
[0022]
The general inflating portion 13 can cover the inner side of the window W and the pillar portions CP and RP when the air bag 11 is completely inflated, so that the upper edge (supply path 21) and the front side of the air bag 11 can be covered. Are set in a wide range of horizontally long rectangular shapes excluding the front edge (vertical cell portion 22) and the lower edge (horizontal cell portion 23) along the front-rear direction of the lower end 11b of the airbag 11. The general inflating portion 13 is partitioned by the thickness regulating portion 30 of the non-inflow portion 27, and a plurality of (seven in the embodiment) vertical cell portions 15 that swell in a bar shape in the vertical direction are arranged in parallel in the front-rear direction. Configured. The upper ends of the vertical cell portions 15 are communicated with each other via a supply passage 14 that is continuous with the connection port portion 18 and extends in the front-rear direction, and the lower ends of the vertical cell portions 15 are also communicated with the communication passage 16 that extends in the front-rear direction. It is communicated by.
[0023]
The non-inflow portion 27 is disposed so as to surround the gas inflow portion 12 and is disposed between the peripheral portion 28 disposed on the outer peripheral edge of the airbag 11 and the thickness cell portion 15 disposed in parallel in the front-rear direction. A partition portion 31 that partitions the portion 30, the initial expansion portion 20 and the general expansion portion 13, and a plate-like portion 32. The plate-like portion 32 is disposed in order to secure the overall shape of the airbag 11 and reduce the volume of the gas inflow portion 12 so as to shorten the time until the airbag 11 is completely inflated.
[0024]
A plurality of attachment portions 29 for attaching the airbag 11 to the inner panel 2 on the body 1 side of the vehicle V are formed on the upper edge side of the peripheral edge portion 28. Each attachment portion 29 includes an attachment hole 29a. Mounting brackets 35 are attached to the mounting portions 29, and mounting bolts 36 through which the mounting holes 29a are inserted are fastened to the inner panel 2, so that the airbag 11 is mounted on the vehicle V in a folded state. Will be. Note that the folded airbag 11 is fixed to the inner panel 2 using the mounting bracket 41 for fixing the inflator 38 to the inner panel 2 of the body 1 even at the connection port portions 18 and 25. It becomes.
[0025]
In the airbag 11 of the first embodiment, a connecting cloth 33 for connecting to the front pillar portion FP is provided on the front end side of the peripheral edge portion 28, and the mounting bracket 35 is also used for the connecting cloth 33. A mounting portion 29 is formed to be fixed to the bolt 36.
[0026]
The mounting of the airbag device M1 of the first embodiment on the vehicle V will be described. First, from the state in which the airbag 11 is flatly deployed, the creases C ( 2) and folds the bellows so that the lower end 11b side of the airbag 11 approaches the upper end 11a side. Then, after folding, a predetermined portion of the airbag 11 is wrapped with a breakable wrapping material (not shown) for preventing collapse, and a mounting bracket 35 is attached to each mounting portion 29, and each connection port portion 18. 25, the gas outflow portions 39 and 40 of the inflator 38 are connected to each other using the clamp 43. The mounting bracket 41 is attached to the inflator 38 in advance.
[0027]
Thereafter, the mounting brackets 35 and 41 are arranged at predetermined positions on the inner panel 2 on the body 1 side, bolts 36 and 42 are fixed to the inner panel 2, and predetermined lead wires extending from a control device (not shown) are connected to the inflator. The airbag device M1 can be mounted on the vehicle V if the pillar garnishes 4, 6, 7 and the roof head lining 5 are attached to the body 1.
[0028]
After the air bag device M1 is mounted on the vehicle V, if a side collision detection signal from a side collision sensor (not shown) is output to the control device at the time of a side collision of the vehicle V, the control device activates the inflator 38. Then, first, the inflation gas G flowing out from the first gas outflow portion 39 flows into the initial expansion portion 20 of the airbag 11. Then, in the initial inflation portion 20 of the airbag 11 into which the inflation gas G is introduced, the inflation gas G flows from the upper end 22a of the vertical cell portion 22 to the lower end 22b side through the supply path 21. At this time, since the vertical cell portion 22 is arranged in a rod shape over the entire length in the vertical direction of the upper end 11a and the lower end 11b of the airbag 11 when the inflation is completed, if the vertical cell portion 22 completes the expansion, The front end 11c side of the lower end 11b of the airbag 11 is quickly deployed to the inflated completion position, and the rear end 11d side which is the end side away from the vertical cell portion 22 at the lower end 11b of the airbag 11 is also The deployment propagates and the completion of the entire deployment of the airbag 11 is promoted. Then, since the inflator 38 also discharges the inflation gas G from the second gas outflow portion 40, the general inflation portion 13 also completes the inflation, and the airbag 11 can accurately protect the occupant H.
[0029]
Therefore, in the head protecting airbag device M1 of the first embodiment, the entire airbag 11 can be widely deployed at the initial stage of inflation, and the general inflating portion 13 is moved before the inflating of the general inflating portion 13 is completed. The occupant can be quickly arranged in the occupant protection area, and the occupant H can be protected accurately by completing the expansion of the general expansion portion 13 thereafter.
[0030]
In particular, in the first embodiment, the vertical cell portion 22 of the initial inflating portion 20 is disposed at at least one front end 12 c in the front-rear direction of the gas inflow portion 12 of the airbag 11. Therefore, the vertical cell portion 22 that is inflated in the initial stage of inflation is disposed at the end portion 12 c in the front-rear direction of the gas inflow portion 12 of the airbag 11, and the general inflatable portion 13 that covers the inside of the window W is the gas of the airbag 11. It becomes a central portion in the front-rear direction of the inflow portion 12. Therefore, when the airbag 11 is inflated, first, if the vertical cell portion 22 of the initial inflating portion 20 is inflated, as shown in FIGS. 5A and 5B, the general inflating portion 13 is widely deployed in a thin state that does not inflate. And then it can expand thickly, as shown in FIGS. 6A and 6B.
[0031]
Therefore, in the airbag 11 of the first embodiment, even if the space between the occupant H and the window or the vehicle interior wall CP is narrow, the general inflation portion 13 of the airbag 11 can be smoothly deployed and disposed in the narrow gap. The occupant H can be protected accurately.
[0032]
Further, in the airbag 11 of the first embodiment, the initial inflating portion 20 is connected to the vertical cell portion 22 and the lower end 22b of the vertical cell portion 22, and is moved in the front-rear direction at the lower end 11b of the airbag 11 when the inflation is completed. It is comprised from the horizontal cell part 23 along. Therefore, in this airbag 11, the vertical cell part 22 expand | swells in the initial stage of expansion | swelling, and also extends along the front-back direction in the lower end 11b of the airbag 11, as shown to B of FIG. 5, or A of FIG. Since the lateral cell portion 23 can also be inflated, it is possible to further secure a wide deployment on the lower end 11b side of the airbag 11.
[0033]
As shown in FIGS. 7 to 10, the airbag 51 of the head protection airbag device M <b> 2 of the second embodiment has the initial inflating portion 60 at the longitudinal cell portions 62 </ b> A and 62 </ b> A at the front and rear ends 52 c and 52 d of the gas inflow portion 52. 62B is arranged and configured. These vertical cell portions 62A and 62B are arranged in a rod shape over the entire length in the vertical direction of the upper end 51a and the lower end 51b of the airbag 51 when inflation is completed, and upstream of the inflation gas G flowing into the upper end 62a side. As described above, the upper ends 62a are communicated with the front and rear ends 61a and 61b of the supply paths 61A and 61B branched from the connection port 65 to both the front and rear sides.
[0034]
As shown in FIG. 10, the base end 61 c of the supply path 61 </ b> A and the supply path 61 </ b> B communicates with a connection port 65 connected to the first gas outflow part 39 of the inflator 38.
[0035]
Further, the initial inflating portion 60 includes a lateral cell portion 63 that extends in the front-rear direction at the lower end 11b of the airbag 51 by allowing the front ends 63a and 63b of the front and rear ends to communicate with the lower ends 62b of the longitudinal cell portions 62A and 62B. Configured.
[0036]
The airbag 51 is also formed by bag weaving using polyamide yarn or the like except for the connecting cloth 33 connected to the front end 51c side, and an inflating gas G is introduced into the vehicle inner side wall portion 52a and the vehicle outer side. A non-inflow portion 67 that does not allow the inflating gas G to flow in as a single piece in which the gas inflow portion 52 that can be inflated so as to be separated from the wall portion 52b, the vehicle inner wall portion 52a, and the vehicle outer wall portion 52b are combined. And is configured.
[0037]
The gas inflow portion 52 flows in the initial expansion portion 60 that allows the expansion gas G discharged from the first gas outflow portion 39 of the inflator 38 to flow in, and the expansion gas G discharged from the second gas outflow portion 40. And a general inflating portion 53 to be configured. The initial inflating part 60 and the general inflating part 53 are respectively mounted on the first and second gas outflow parts 39 and 40 before and after the inflator 38, and the first and second gas outflow parts 39. Cylindrical connection port portions 65 and 58 to be fastened to 40 are provided.
[0038]
The general expansion portion 53 is partitioned from the initial expansion portion 60 by the partition portion 71 of the non-inflow portion 67 without being communicated. The general inflatable part 53 can cover the vehicle interior of the window W and the pillar parts CP and RP when the airbag 51 is completely inflated. Is set. Similarly to the first embodiment, the general inflating portion 53 is divided by the thickness restricting portion 70 of the non-inflow portion 67 and includes a plurality of vertical cell portions 55 that swell in a bar shape in the vertical direction along the front-rear direction (implementation). 7 in the form) are arranged side by side. Further, the upper ends of the vertical cell portions 55 are communicated with each other via a supply path 54 that is continuous with the connection port portion 58 and extends in the front-rear direction, and the lower ends are also communicated with a communication passage 56 that extends in the front-rear direction. ing.
[0039]
The non-inflow portion 67 is disposed so as to surround the gas inflow portion 52 and is disposed between the peripheral edge 68 disposed on the outer peripheral edge of the airbag 51 and the vertical cell portion 55 disposed in parallel in the front-rear direction. And a partition section 71 that partitions the initial expansion section 60 and the general expansion section 53. A plurality of attachment portions 69 for attaching the airbag 51 to the inner panel 2 on the body 1 side of the vehicle V are formed on the upper edge side of the peripheral edge portion 68, and each attachment portion 69 includes an attachment hole 69a. As in the first embodiment, the mounting bracket 35 is mounted on each mounting portion 69, and the mounting bolt 36 through which each mounting hole 69a is inserted is fastened to the inner panel 2, whereby the airbag 51 is folded. In this state, it is mounted on the vehicle V.
[0040]
The airbag 51 is also folded and mounted on the vehicle V with the inflator 38 and the mounting bracket 35 attached thereto, as in the first embodiment.
[0041]
In the head protection airbag device M2 of the second embodiment, when activated, the airbag 51 is deployed and inflated in the same manner as the airbag 11 of the first embodiment, and functions and effects similar to those of the first embodiment. Can be obtained.
[0042]
Further, in the airbag 51, the vertical cell portions 62A and 62B that inflate by inflating the inflation gas G from the first gas outflow portion 39 that is first actuated into the front and rear ends 52c and 52d of the gas inflow portion 52, Therefore, the lower end 51b is disposed in the vicinity of the front and rear ends 51c and 51d of the airbag 51 in the initial stage of inflation at the position when the inflation is completed. Done quickly.
[0043]
As shown in FIGS. 11 to 14, in the airbag 81 of the airbag apparatus M <b> 3 of the third embodiment, the initial inflating portion 90 has the vertical cell portions 92 </ b> A and 92 </ b> B disposed at the front and rear ends 82 c and 82 d of the gas inflow portion 82. In addition, the vertical cell portion 92C is also arranged near the center of the gas inflow portion 82 in the front-rear direction. Each of the vertical cell portions 92A, 92B, and 92C is disposed in a bar shape over the entire length of the upper end 81a and the lower end 81b of the airbag 81 when the inflation is completed, and the inflating gas flowing into the upper end 92a side. An upper end 92a is connected to a substantially T-shaped supply path 91 that extends downward from the connection port 95 and branches to the front and rear sides so as to be upstream of G.
[0044]
As shown in FIGS. 11, 13, and 14, the supply path 91 is a cylinder that extends downward from the front end of a cylindrical connection port 95 that is connected to the first gas outflow portion 39 of the inflator 38 using the clamp 43. And a horizontal tube portion 91b extending from the lower end of the vertical tube portion 91a to the front and rear sides. The front end 91c of the horizontal tube portion 91b communicates with the upper end 92a of the vertical cell portion 92A, the rear end 91d of the horizontal tube portion 91b communicates with the upper end 92a of the vertical cell portion 92B, and the upper end 92a of the vertical cell portion 92C. However, it communicates with the central portion 91e in the front-rear direction of the horizontal tube portion 91b. The central portion 91e is shown slightly below the front and rear ends 91c and 91d in FIGS. 11 and 14, but is substantially the same as the front and rear ends 91c and 91d when the airbag 81 is completely inflated when mounted on the vehicle. Arranged at the same height.
[0045]
In the central portion 91e of the horizontal tube portion 91b, the upper end 92a of the vertical cell portion 92C is communicated below the center in the front-rear direction, and the vertical tube portion 91a is communicated slightly forward from the center in the front-rear direction. Yes. And this center part 91e is a cylindrical supply path in the vicinity of the connection port part 88 in the general expansion part 83, as shown in FIG. 13, except for the vicinity of each communication part between the vertical cell part 92C and the vertical pipe part 91a. A double-pipe structure is arranged inside 84.
[0046]
The airbag 81 is also formed of a bag weave using polyamide yarn or the like, except for the connecting cloth 33 connected to the front end 81c. As shown in FIGS. 11 and 12, the air bag 81 is basically inflatable gas inflow so as to inflate the inflating gases G1 and G2 and separate the inboard side wall 82a and the outboard side wall 82b. It is configured to include a portion 82 and a non-inflow portion 97 that does not allow the inflating gases G1 and G2 to flow in as a single sheet in which the inner wall portion 82a and the outer wall portion 82b are combined.
[0047]
In the gas inflow portion 82, the central portion 91e of the horizontal tube portion 91b having a double tube structure is disposed so that the upper and lower sides are supported by connecting portions 94, 94 made only of wefts during bag weaving. The central portion 84a of the supply path 84 is disposed. The wefts are arranged along the vertical direction of the airbag 81. And since it consists only of wefts in the connection part 94, the gas G2 for expansion | swell can be permeate | transmitted. Incidentally, in this airbag 81, in order to enhance the gas leakage prevention effect, a coating layer such as silicon rubber is provided on the outer surface after weaving the bag, including the outer surface side of the supply path 84, etc. Gas leakage from the portions 82a and 82b is prevented.
[0048]
Further, the expansion gas G1 is discharged from the first gas outflow portion 39 of the inflator 38, and the expansion gas G2 is discharged from the second gas outflow portion 40 of the inflator 38.
[0049]
Then, the gas inflow portion 82 flows in the initial expansion portion 90 for inflowing the expansion gas G1 discharged from the first gas outflow portion 39 of the inflator 38 and the expansion gas G2 discharged from the second gas outflow portion 40. And a general inflating portion 83 to be configured. The initial inflating portion 90 and the general inflating portion 83 are respectively mounted on the first and second gas outflow portions 39 and 40 before and after the inflator 38, and the first and second gas outflow portions 39. Cylindrical connection ports 95 and 88 that are fastened to 40 are provided.
[0050]
The general expansion portion 83 is partitioned from the initial expansion portion 90 by the partition portion 101 of the non-inflow portion 97 without being communicated. In addition, in the center part 91e * 84a which is set as the double tube structure, the division part 101 becomes a site | part which comprises the outer wall of the center part 91e. And the general inflatable part 83 can cover the inside of the vehicle of the window W and the pillar part CP / RP at the completion of the inflating of the airbag 81, and in a wide rectangular wide range surrounded by the initial inflating part 90, Is set. Incidentally, in the case of the embodiment, strictly speaking, the general expansion portion 83 is configured to be divided forward and backward by the central vertical cell portion 92C.
[0051]
And this general expansion part 83 is divided by the thickness control part 100 of the non-inflow part 97 similarly to 1st, 2 embodiment, and the vertical cell part 85 which expand | swells in a rod shape to an up-down direction is followed along the front-back direction. Are arranged side by side. Further, the upper ends of the vertical cell portions 85 are communicated with each other via a supply path 84 that is continuous with the connection port portion 88 and extends in the front-rear direction, and the lower ends are also communicated with each other. The supply path 84 is formed so that the central portion 84a communicates with the connection port portion 88 and covers the periphery of the central portion 91e in the lateral tube portion 91b of the initial expansion portion 90 as described above. . In the case of the embodiment, the connecting portion 94 is also provided so as to extend inside the connection port portion 88. However, the connecting portion 94 is arranged on the vehicle inner wall portion 82a side or the vehicle outer wall portion 82b side. Even if the gas outlet 40 of the inflator 38 is inserted and inserted into the connection port 88, the connecting part 94 can pass the gas G2, so that the gas G2 is supplied to both the front and rear ends of the supply path 84 without any trouble. be able to.
[0052]
The non-inflow portion 97 is disposed so as to surround the gas inflow portion 82 and is disposed between the peripheral edge portion 98 disposed on the outer peripheral edge of the airbag 81 and the thickness cell portion 85 disposed in parallel in the front-rear direction. And a partition section 101 that partitions the initial expansion section 90 and the general expansion section 83. A plurality of attachment portions 99 for attaching the airbag 81 to the inner panel 2 on the body 1 side of the vehicle V are formed on the upper edge side of the peripheral edge portion 98, and each attachment portion 99 includes an attachment hole 99a. As in the first and second embodiments, the mounting bracket 35 is mounted on each mounting portion 99, and the mounting bolt 36 for inserting each mounting hole 99 a is fastened to the inner panel 2. It will be mounted on the vehicle V in a folded state.
[0053]
The airbag 81 is also folded and mounted on the vehicle V with the inflator 38 and the mounting bracket 35 attached thereto, as in the first and second embodiments.
[0054]
In the head protection airbag device M3 of the third embodiment, during operation, first, the inflation gas G1 flowing out from the first gas outflow portion 39 passes through the connection port portion 95, and then the airbag 81 It flows into the initial expansion part 90. Then, in the initial inflating portion 90 of the airbag 11 into which the inflating gas G1 has been introduced, the gas G1 flows through the vertical pipe portion 91a of the supply path 91 to the central portion 91e of the horizontal pipe portion 91b, and further, the horizontal pipe portion It flows to both front and rear ends 91c and 91d of 91b. Then, the vertical cell portions 92A, 92B, and 92C having the upper end 92a communicating with the horizontal pipe portion 91b flow the gas G1 from the upper end 92a to the lower end 92b side, thereby completing the expansion. At this time, the vertical cell portions 92A, 92B, and 92C are arranged in a bar shape over the entire length of the upper end 81a and the lower end 81b of the airbag 81 when the inflation is completed. In addition, not only the vicinity of the front and rear ends 81C and 81d of the lower end 81b of the airbag 81, but also the lower end 81b near the center of the airbag 81 in the front-rear direction is quickly deployed to the position where the airbag 81 is completely inflated. The completion of the entire deployment of the airbag 81 is promoted. And since the inflator 38 also discharges the expansion gas G2 from the second gas outflow part 40, the gas G2 flows from the connection port part 88 to the front and rear sides of the supply path 84 through the center part 84a. Since the air flows into the vertical cell portion 85 and completes the expansion of the general inflatable portion 83, the airbag 81 can accurately protect the occupant H.
[0055]
Therefore, also in the airbag apparatus M3 of the third embodiment, the airbag 81 can be deployed and inflated in the same manner as the airbag 11 of the first embodiment, and the same actions and effects as in the first embodiment can be obtained.
[0056]
Further, in the initial inflating portion 90 of the airbag 81, in addition to the vertical cell portions 92A and 92B at the front and rear ends of the gas inflow portion 82, the vertical cell portion 92C is disposed between the front and rear ends. Since the lower end 81b can be reliably disposed even in the middle of the front and rear direction of the inflator 38 at the beginning of the operation of the inflator 38, the airbag 81 can be further rapidly deployed. Can be secured.
[0057]
In each embodiment, the first and second gas outflow portions 39 and 40 for discharging the inflation gases G, G1, and G2 with a time difference are shown at both ends of one inflator 38. However, two inflators provided with the first and second gas outflow portions 39 and 40 may be used.
[0058]
Further, in the airbags 11, 51, and 81 of each embodiment, the gas inflow portions 12, 52, and 82 are each composed of two chambers of the initial inflating portions 20, 70, and 90 and the general inflating portions 13, 53, and 83. However, the general inflating parts 13, 53, and 83 are further divided into divided rooms, and the gas outlets of the inflator that discharge the inflating gas at predetermined times are connected to the respective connection ports. May be.
[0059]
Furthermore, in the airbag 11, 51, 81 of each embodiment, the case where the gas outflow part 40 of one inflator 38 is connected to the general inflating part 13, 53, 83 is shown. You may connect a gas outflow part.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic front view showing a use state of a head protection airbag device according to a first embodiment of the present invention as viewed from the inside of a vehicle.
FIG. 2 is a front view showing an assembled state of the airbag and the inflator in the head protection airbag device of the first embodiment.
FIG. 3 is a schematic longitudinal sectional view of the airbag used in the first embodiment when it is inflated, corresponding to the III-III portion of FIG.
4 is a schematic transverse cross-sectional view of the airbag used in the first embodiment when inflated, corresponding to the IV-IV part in FIG. 2;
FIG. 5 is a schematic longitudinal sectional view sequentially showing operating states of the head protecting airbag device of the first embodiment.
6 is a schematic longitudinal sectional view sequentially showing the operating state of the head protecting airbag device of the first embodiment, and shows the state after FIG. 5; FIG.
FIG. 7 is a front view showing an assembled state of the airbag and the inflator in the head protecting airbag device according to the second embodiment.
8 is a schematic longitudinal sectional view of the airbag used in the second embodiment when inflated, corresponding to the VIII-VIII portion of FIG.
FIG. 9 is a schematic cross-sectional view of the airbag used in the second embodiment when inflated, corresponding to the IX-IX part in FIG. 7;
FIG. 10 is an enlarged front view showing the vicinity of a connection port portion of an airbag used in the second embodiment.
FIG. 11 is a front view showing an assembled state of the airbag and the inflator in the head protecting airbag device of the third embodiment.
12 is a schematic cross-sectional view of the airbag used in the third embodiment when inflated, corresponding to the XII-XII portion of FIG.
13 is a schematic longitudinal sectional view of the airbag used in the third embodiment when inflated, corresponding to the XIII-XIII portion of FIG.
FIG. 14 is an enlarged front view showing the vicinity of a connection port of an airbag used in the third embodiment.
[Explanation of symbols]
11.51.81 ... Airbag,
11a, 51a, 81a ... upper end,
11b, 51b, 81b ... lower end,
12, 52, 82 ... Gas inflow part,
12c, 52c, 82c ... front end,
12d, 52d, 82d ... rear end,
13, 53, 83 ... General inflating part,
20, 60, 90 ... initial expansion part,
22, 62, 92 ... vertical cell part,
23.63 ... Horizontal cell part,
38 ... Inflator,
39.40 ... gas outflow part,
G, G1, G2, ... expansion gas,
V ... Vehicle,
W ... Window,
M1, M2, M3: Head protection airbag device.

Claims (2)

車両の車内側の窓の周縁における上縁側に、折り畳まれて収納されて、膨張用ガスの流入時に、前記窓の車内側を覆うように下方へ展開して膨張するエアバッグと、
該エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターと、
を備えて構成される頭部保護エアバッグ装置であって、
前記インフレーターが、時間差を設けて膨張用ガスを吐出可能な少なくとも二つのガス流出部を備えて構成され、
前記エアバッグにおける膨張用ガスを流入させるガス流入部が、最初に膨張用ガスを吐出するガス流出部に接続された初期膨張部と、残りのガス流出部に接続されて膨張時に前記窓の車内側を覆い可能な一般膨張部と、を備え、
前記初期膨張部が、
前記エアバッグのガス流入部における前後方向の少なくとも一方の端部に配置され、かつ、膨張完了時の前記エアバッグの上端と下端との上下方向の全長にわたって棒状に配置されるとともに、上端側を流入する膨張用ガスの上流側とした少なくとも一つの縦セル部
該縦セル部の下端と接続されて、膨張完了時における前記エアバッグの下端の前後方向に沿った下縁の前記縦セル部から離れた端部まで、延びて配置される横セル部と、
を備えて構成され
前記初期膨張部と前記一般膨張部とが、膨張用ガスを流入させない区画部によって相互に区画されて配設されていることを特徴とする頭部保護エアバッグ装置。
An airbag that is folded and stored on the upper edge side of the periphery of the window on the vehicle interior side of the vehicle, and expands and expands downward so as to cover the vehicle interior side of the window when inflating gas flows;
An inflator for supplying inflation gas to the airbag;
A head protection airbag device comprising:
The inflator is configured to include at least two gas outflow portions capable of discharging expansion gas with a time difference,
The gas inflow part for infusing the inflating gas in the airbag is connected to the initial inflating part first connected to the gas outflow part for discharging the inflating gas, and to the remaining gas outflow part, so that the vehicle of the window is inflated. A general inflatable portion capable of covering the inside,
The initial inflating part is
The gas inflow portion of the airbag is disposed at least one end in the front-rear direction, and is disposed in a bar shape over the entire length in the vertical direction between the upper end and the lower end of the airbag when the inflation is completed , and the upper end side is and at least one vertical cells that the upstream side of inflation gas that flows,
A horizontal cell part connected to the lower end of the vertical cell part and extending to an end part away from the vertical cell part of the lower edge along the front-rear direction of the lower end of the airbag when the inflation is completed;
It is configured to include a,
The head protecting airbag device, wherein the initial inflating part and the general inflating part are partitioned from each other by a partitioning part that does not allow the inflation gas to flow in .
前記初期膨張部の前記縦セル部が、前記ガス流入部の前後両端に配置され、The vertical cell portion of the initial expansion portion is disposed at both front and rear ends of the gas inflow portion,
膨張完了時の前記エアバッグの下端で前後方向に沿って配置される前記横セル部が、前後端の先端を、前記ガス流入部の前後両端に配置させた前記縦セル部の下端相互に連通させて配置されていることを特徴とする請求項1に記載の頭部保護エアバッグ装置。The horizontal cell portion arranged along the front-rear direction at the lower end of the airbag when the inflation is completed communicates with the lower ends of the vertical cell portions arranged at the front and rear ends of the gas inflow portion. The head protecting airbag device according to claim 1, wherein the head protecting airbag device is arranged.
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