JP4151453B2 - Head protection airbag device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の車内側における窓の上縁側に折り畳まれて収納されて、膨張用ガスの流入時に、窓の車内側を覆うように展開膨張するエアバッグを備えた頭部保護エアバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、頭部保護エアバッグ装置では、一つのエアバッグに対して、複数のインフレーターを接続させ、エアバッグの内圧を長時間にわたって維持させるものが知られていた(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−208410号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この頭部保護エアバッグ装置では、エアバッグの内圧を長時間にわたって維持できるものの、エアバッグの膨張初期に、エアバッグの全体を広く展開させる点に、改善の余地があった。
【0005】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、膨張初期にエアバッグの全体を広く展開可能な頭部保護エアバッグ装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る頭部保護エアバッグ装置は、車両の車内側の窓の周縁における上縁側に、折り畳まれて収納されて、膨張用ガスの流入時に、窓の車内側を覆うように下方へ展開して膨張するエアバッグと、
エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターと、
を備えて構成される頭部保護エアバッグ装置であって、
インフレーターが、時間差を設けて膨張用ガスを吐出可能な少なくとも二つのガス流出部を備えて構成され、
エアバッグにおける膨張用ガスを流入させるガス流入部が、最初に膨張用ガスを吐出するガス流出部に接続された初期膨張部と、残りのガス流出部に接続されて膨張時に前記窓の車内側を覆い可能な一般膨張部と、を備え、
初期膨張部が、
エアバッグのガス流入部における前後方向の少なくとも一方の端部に配置され、かつ、膨張完了時のエアバッグの上端と下端との上下方向の全長にわたって棒状に配置されるとともに、上端側を流入する膨張用ガスの上流側とした少なくとも一つの縦セル部と、
縦セル部の下端と接続されて、膨張完了時におけるエアバッグの下端の前後方向に沿った下縁の縦セル部から離れた端部まで、延びて配置される横セル部と、
を備えて構成され、
初期膨張部と一般膨張部とが、膨張用ガスを流入させない区画部によって相互に区画されて配設されていることを特徴とする。
【0007】
本発明に係る頭部保護エアバッグ装置では、インフレーターの作動時、最初に、所定のガス流出部から流出した膨張用ガスが、エアバッグの初期膨張部に流入される。そして、膨張用ガスを流入させたエアバッグの初期膨張部では、少なくとも一つの縦セル部が、上端から膨張用ガスを流入させて下端側に流す。この時、縦セル部は、膨張完了時のエアバッグの上端と下端との上下方向の全長にわたって棒状に配置されるものであるため、縦セル部が膨張を完了させれば、エアバッグの下端の一部が、膨張完了位置まで迅速に展開されることとなって、その後のエアバッグの全体の展開完了が促進される。
【0008】
したがって、本発明に係る頭部保護エアバッグ装置では、膨張初期にエアバッグの全体を広く展開させることが可能となって、一般膨張部の膨張完了前に、一般膨張部を乗員保護領域に迅速に配置させることができ、その後の一般膨張部の膨張完了によって、乗員を的確に保護できる。
【0009】
そして、縦セル部が、エアバッグのガス流入部における前後方向の少なくとも一方の端部に、配置されている。このような構成では、膨張初期に膨らむ縦セル部が、エアバッグのガス流入部の前後方向の端部に配置されて、窓の車内側を覆う一般膨張部が、エアバッグのガス流入部の前後方向の中央部位となる。そのため、エアバッグの膨張時、まず、初期膨張部が膨張すれば、一般膨張部は、膨張しない薄い状態で、広く展開することができて、その後に、厚く膨張することができる。
【0010】
したがって、このような構成では、乗員と窓や車内壁との間が狭くとも、その狭い隙間に、エアバッグの一般膨張部を円滑に展開させて配置させることでき、乗員を的確に保護することができる。
【0011】
また、初期膨張部は、縦セル部と、縦セル部の下端と接続されて、膨張完了時のエアバッグの下端で前後方向に沿う横セル部と、を設けて構成されている。このような構成では、エアバッグの膨張初期に、縦セル部が膨張して、さらに、エアバッグの下端で前後方向に沿って延びる横セル部も、膨張させることができることから、一層、エアバッグの下端側の広い展開を確保することが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、第1実施形態の頭部保護エアバッグ装置M1は、図1に示すように、折り畳んだエアバッグ11を、車両Vの窓Wの車内側における上縁側周縁において、フロントピラー部FPの下縁側から、センターピラー部CPの上方側を経たリヤピラー部RPの上方までのルーフサイドレール部RRの下縁側にわたり、収納させて、構成されている。
【0013】
第1実施形態のエアバッグ装置M1は、エアバッグ11、インフレーター38、取付ブラケット35・41、クランプ43、及び、エアバッグカバー8を、備えて構成されている。
【0014】
エアバッグカバー8は、図1に示すように、フロントピラー部FPに配置されるフロントピラーガーニッシュ4の下縁4a側と、ルーフサイドレール部RRに配置されるルーフヘッドライニング5の下縁5a側と、から構成されている。そして、エアバッグカバー8は、折り畳まれて収納されたエアバッグ11の車内側を覆うように配設されるとともに、展開膨張時のエアバッグ11を車内側へ突出可能とするために、エアバッグ11に押されて車内側へ開き可能に構成されている。
【0015】
インフレーター38は、図1・2に示すように、シリンダタイプとして、時間差を設けて膨張用ガスを流出させる二つの第1・第2ガス流出部39・40を軸方向の両端部に配置させている。このインフレーター38は、車両Vのボディ1側のインナパネル2にボルト42止めされる取付ブラケット41に保持されて、前後方向に軸方向を沿わせて、配設されている。実施形態の場合、インフレーター38は、車両Vが側面衝突した際に、図示しない制御装置から作動信号を入力されて作動され、まず、インフレーター38の前端側の第1ガス流出部39から膨張用ガスGを吐出させて、10〜15ms後に、第2ガス流出部40から膨張用ガスGを吐出させるように、構成されている。
【0016】
エアバッグ11は、ポリアミド糸等を使用した袋織りにより製造されて、図1〜4に示すように、インフレーター38からの膨張用ガスGを流入させて、窓Wやピラー部CP・RPのピラーガーニッシュ7・6の車内側を覆うように、窓Wの上縁側から下方へ展開して膨張するように構成されている。
【0017】
なお、エアバッグ11の外表面には、ガス漏れ防止効果を高めるために、所望により、袋織り後に、シリコンゴム等のコーティング層が、設けられている。
【0018】
そして、第1実施形態の場合、エアバッグ11は、膨張用ガスGを流入させて車内側壁部12aと車外側壁部12bとを離すように膨張可能なガス流入部12と、車内側壁部12aと車外側壁部12bとを結合させたような一枚状として、膨張用ガスGを流入させない非流入部27と、を備えて構成されている。
【0019】
ガス流入部12は、インフレーター38の第1ガス流出部39から吐出された膨張用ガスGを流入させる初期膨張部20と、第2ガス流出部40から吐出された膨張用ガスGを流入させる一般膨張部13と、を備えて構成されている。初期膨張部20と一般膨張部13とは、それぞれ、インフレーター38の前後のガス流出部39・40に外装されるとともに、クランプ43を使用してガス流出部39・40と締結される円筒状の接続口部25・18を、備えている。初期膨張部20と一般膨張部13とは、実施形態の場合、非流入部27の区画部31によって、連通することなく、別々に膨張するように、構成されている。
【0020】
初期膨張部20は、接続口部25に連通する供給路21と、縦セル部22と、横セル部23と、を備えて構成されている。供給路21は、展開膨張完了時のエアバッグ11の上端11aの前部側で、接続口部25から前後方向に沿って前方に延びる円筒状に形成され、縦セル部22は、膨張完了時のエアバッグ11の上端11aと下端11bとの上下方向の全長にわたって棒状に配置される。そして、縦セル部22は、上端22a側を、流入する膨張用ガスGの上流側として、供給路21の前端21aと連通させている。
【0021】
さらに、第1実施形態の初期膨張部20では、縦セル部22が、ガス流入部12の前端12cに配置されている。また、横セル部23は、前端23aを縦セル部22の下端22bに連通させて、膨張完了時のエアバッグ11の下端11bで前後方向に沿うように、配設されている。横セル部23の後端23bは、エアバッグ11の後端11dにおける非流入部27の周縁部28まで延びている。
【0022】
一般膨張部13は、エアバッグ11の展開膨張完了時、窓Wやピラー部CP・RPの車内側を覆い可能に、エアバッグ11の前部側の上縁(供給路21)、前部側の前縁(縦セル部22)、及び、エアバッグ11の下端11bの前後方向に沿った下縁(横セル部23)、を除いた横長の長方形状の広い範囲に、設定されている。この一般膨張部13は、非流入部27の厚さ規制部30によって区画されて、上下方向に棒状に膨らむ縦セル部15を、前後方向に沿って複数(実施形態では7個)並設させて構成されている。各縦セル部15の上端は、接続口部18に連なって前後方向に延びる供給路14を介して、相互に連通され、また、各縦セル部15の下端も、前後方向に延びる連通路16で連通されている。
【0023】
非流入部27は、ガス流入部12を囲むように配置されてエアバッグ11の外周縁に配置される周縁部28、前後方向に並設された縦セル部15間に配置される厚さ規制部30、初期膨張部20と一般膨張部13とを区画する区画部31、及び、板状部32、を備えて構成されている。板状部32は、エアバッグ11の全体形状を確保するとともに、ガス流入部12の容積を小さくして、エアバッグ11の膨張完了までの時間を短くするために配設されている。
【0024】
周縁部28の上縁側には、エアバッグ11を車両Vのボディ1側のインナパネル2に取り付けるための複数の取付部29が形成されている。各取付部29は、取付孔29aを備えている。各取付部29には、取付ブラケット35が取り付けられて、各取付孔29aを挿通させる取付ボルト36をインナパネル2に締結することにより、エアバッグ11が、折り畳まれた状態で、車両Vに搭載されることとなる。なお、折り畳まれたエアバッグ11は、接続口部18・25の部位でも、インフレーター38をボディ1のインナパネル2に固定するための取付ブラケット41を利用して、インナパネル2に固定されることとなる。
【0025】
なお、第1実施形態のエアバッグ11では、周縁部28の前端側に、フロントピラー部FPに連結するための連結布33を備えており、この連結布33にも、取付ブラケット35を利用してボルト36止めされる取付部29が形成されている。
【0026】
第1実施形態のエアバッグ装置M1の車両Vへの搭載について説明すると、まず、エアバッグ11を、平らに展開した状態から、順次、山折りと谷折りとの前後方向に沿う折目C(図2の二点鎖線参照)を入れて、エアバッグ11の下端11b側を上端11a側に接近させるように、蛇腹折りする。そして、折り畳んだ後には、折り崩れ防止用の図示しない破断可能なラッピング材により、エアバッグ11の所定箇所をくるむとともに、各取付部29に取付ブラケット35を取り付け、さらに、各接続口部18・25に対して、クランプ43を使用して、インフレーター38の各ガス流出部39・40を接続させておく。なお、取付ブラケット41は、インフレーター38に予め取り付けておく。
【0027】
その後、各取付ブラケット35・41を、ボディ1側のインナパネル2における所定位置に配置させて、インナパネル2にボルト36・42止めし、さらに、図示しない制御装置から延びる所定のリード線をインフレーター38に結合させて、ピラーガーニッシュ4・6・7やルーフヘッドライニング5をボディ1に取り付ければ、エアバッグ装置M1を車両Vに搭載させることができる。
【0028】
エアバッグ装置M1の車両Vへの搭載後、車両Vの側面衝突時、図示しない側突用センサからの側突検知信号が制御装置に出力されれば、制御装置が、インフレーター38を作動させる。すると、まず最初に、第1ガス流出部39から流出した膨張用ガスGが、エアバッグ11の初期膨張部20に流入される。そして、膨張用ガスGを流入させたエアバッグ11の初期膨張部20では、供給路21を経て、膨張用ガスGが、縦セル部22の上端22aから下端22b側に流れる。この時、縦セル部22は、膨張完了時のエアバッグ11の上端11aと下端11bとの上下方向の全長にわたって棒状に配置されるものであるため、縦セル部22が膨張を完了させれば、エアバッグ11の下端11bの前端11c側が、膨張完了位置まで迅速に展開されることとなって、エアバッグ11の下端11bにおける縦セル部22から離れた端部側となる後端11d側も、展開が伝播し、エアバッグ11の全体の展開完了が促進される。そして、インフレーター38は、第2ガス流出部40からも膨張用ガスGを吐出させるため、一般膨張部13も膨張を完了させ、エアバッグ11は、乗員Hを的確に保護可能となる。
【0029】
したがって、第1実施形態の頭部保護エアバッグ装置M1では、膨張初期にエアバッグ11の全体を広く展開させることが可能となって、一般膨張部13の膨張完了前に、一般膨張部13を乗員保護領域に迅速に配置させることができ、その後の一般膨張部13の膨張完了によって、乗員Hを的確に保護できる。
【0030】
特に、第1実施形態では、初期膨張部20の縦セル部22が、エアバッグ11のガス流入部12における前後方向の少なくとも一方の前端12cに、配置されている。そのため、膨張初期に膨らむ縦セル部22が、エアバッグ11のガス流入部12の前後方向の端部12cに配置されて、窓Wの車内側を覆う一般膨張部13が、エアバッグ11のガス流入部12の前後方向の中央部位となる。そのため、エアバッグ11の膨張時、まず、初期膨張部20の縦セル部22が膨張すれば、図5のA・Bに示すように、一般膨張部13は、膨張しない薄い状態で、広く展開することができて、その後に、図6のA・Bに示すように、厚く膨張することができる。
【0031】
したがって、第1実施形態のエアバッグ11では、乗員Hと窓や車内壁CPとの間が狭くとも、その狭い隙間に、エアバッグ11の一般膨張部13を円滑に展開させて配置させることでき、乗員Hを的確に保護することができる。
【0032】
さらに、第1実施形態のエアバッグ11では、初期膨張部20が、縦セル部22と、縦セル部22の下端22bと接続されて、膨張完了時のエアバッグ11の下端11bで前後方向に沿う横セル部23と、から、構成されている。そのため、このエアバッグ11では、膨張初期に、縦セル部22が膨張して、さらに、図5のBや図6のAに示すように、エアバッグ11の下端11bで前後方向に沿って延びる横セル部23も、膨張させることができることから、一層、エアバッグ11の下端11b側の広い展開を確保することが可能となる。
【0033】
第2実施形態の頭部保護エアバッグ装置M2のエアバッグ51は、図7〜10に示すように、初期膨張部60が、ガス流入部52の前後両端52c・52dに、縦セル部62A・62Bを配置させて、構成されている。これらの縦セル部62A・62Bは、膨張完了時のエアバッグ51の上端51aと下端51bとの上下方向の全長にわたって棒状に配置されるとともに、上端62a側を流入する膨張用ガスGの上流側とするように、接続口部65から前後両側に分岐する供給路61A・61Bのそれぞれの前後端の先端61a・61bに、上端62aを連通させている。
【0034】
供給路61Aと供給路61Bとの元部端61cは、図10に示すように、インフレーター38の第1ガス流出部39と接続される接続口部65に、連通されている。
【0035】
さらに、初期膨張部60は、前後の縦セル部62A・62Bの下端62b相互に前後端の先端63a・63bを連通させて、エアバッグ51の下端11bで前後方向に沿う横セル部63を備えて、構成されている。
【0036】
なお、このエアバッグ51も、前端51c側に連結される連結布33を除いて、ポリアミド糸等を使用した袋織りで形成されて、膨張用ガスGを流入させて車内側壁部52aと車外側壁部52bとを離すように膨張可能なガス流入部52と、車内側壁部52aと車外側壁部52bとを結合させたような一枚状として、膨張用ガスGを流入させない非流入部67と、を備えて構成されている。
【0037】
そして、ガス流入部52は、インフレーター38の第1ガス流出部39から吐出された膨張用ガスGを流入させる初期膨張部60と、第2ガス流出部40から吐出された膨張用ガスGを流入させる一般膨張部53と、を備えて構成されている。初期膨張部60と一般膨張部53とは、それぞれ、インフレーター38の前後の第1・2ガス流出部39・40に外装されるとともに、クランプ43を使用して第1・2ガス流出部39・40と締結される円筒状の接続口部65・58を、備えている。
【0038】
一般膨張部53は、非流入部67の区画部71によって、連通することなく、初期膨張部60と区画されている。そして、一般膨張部53は、エアバッグ51の展開膨張完了時、窓Wやピラー部CP・RPの車内側を覆い可能に、初期膨張部60に囲まれた横長の長方形状の広い範囲に、設定されている。この一般膨張部53も、第1実施形態と同様に、非流入部67の厚さ規制部70によって区画されて、上下方向に棒状に膨らむ縦セル部55を、前後方向に沿って複数(実施形態では7個)並設させて構成されている。また、各縦セル部55は、上端が、接続口部58に連なって前後方向に延びる供給路54を介して、相互に連通され、また、下端も、前後方向に延びる連通路56で連通されている。
【0039】
非流入部67は、ガス流入部52を囲むように配置されてエアバッグ51の外周縁に配置される周縁部68、前後方向に並設された縦セル部55間に配置される厚さ規制部70、及び、初期膨張部60と一般膨張部53とを区画する区画部71、を備えて構成されている。周縁部68の上縁側には、エアバッグ51を車両Vのボディ1側のインナパネル2に取り付けるための複数の取付部69が形成され、各取付部69は、取付孔69aを備えている。各取付部69には、第1実施形態と同様に、取付ブラケット35が取り付けられて、各取付孔69aを挿通させる取付ボルト36をインナパネル2に締結することにより、エアバッグ51が、折り畳まれた状態で、車両Vに搭載されることとなる。
【0040】
このエアバッグ51も、第1実施形態と同様に、折り畳まれて、インフレーター38や取付ブラケット35等を取り付けられて、車両Vに搭載される。
【0041】
そして、この第2実施形態の頭部保護エアバッグ装置M2でも、作動時、エアバッグ51が、第1実施形態のエアバッグ11と同様に展開膨張し、第1実施形態と同様な作用・効果を得ることができる。
【0042】
さらに、このエアバッグ51では、ガス流入部52の前後両端52c・52dに、最初に作動される第1ガス流出部39からの膨張用ガスGを流入させて膨らむ縦セル部62A・62Bが、配設されているため、膨張初期のエアバッグ51の前後両端51c・51d付近が、膨張完了時の位置に、下端51bを配設させることとなって、一層、エアバッグ51の全体の展開が、迅速に行なわれる。
【0043】
第3実施形態のエアバッグ装置M3のエアバッグ81は、図11〜14に示すように、初期膨張部90が、ガス流入部82の前後両端82c・82dに、縦セル部92A・92Bを配置させるとともに、ガス流入部82の前後方向の中央付近にも、縦セル部92Cを配置させている。これらの縦セル部92A・92B・92Cは、それぞれ、膨張完了時のエアバッグ81の上端81aと下端81bとの上下方向の全長にわたって棒状に配置されるとともに、上端92a側を流入する膨張用ガスGの上流側とするように、接続口部95から下方に延びて前後両側に分岐する略T字状の供給路91に、上端92aを連通させている。
【0044】
供給路91は、図11・13・14に示すように、インフレーター38の第1ガス流出部39にクランプ43を利用して接続される円筒状の接続口部95の前端から、下方に延びる円筒状の縦管部91aと、縦管部91aの下端から前後両側に延びる横管部91bと、を備えている。そして、横管部91bの前端91cが、縦セル部92Aの上端92aと連通され、横管部91bの後端91dが、縦セル部92Bの上端92aと連通され、縦セル部92Cの上端92aが、横管部91bにおける前後方向の中央部91eに、連通されている。中央部91eは、図11・14では、前後端91c・91dの部位より、若干、下方に図示されているが、車両搭載時におけるエアバッグ81の膨張完了状態では、前後端91c・91dと略同じ高さに、配置される。
【0045】
この横管部91bの中央部91eでは、前後方向の中央の下方に、縦セル部92Cの上端92aが連通され、前後方向の中央より、若干、前方側に、縦管部91aが連通されている。そして、この中央部91eは、縦セル部92Cと縦管部91aとの各連通部位付近を除いて、図13に示すように、一般膨張部83における接続口部88付近の円筒状の供給路84の内部に配置されるような、二重管構造としている。
【0046】
なお、このエアバッグ81も、前端81cに連結される連結布33を除いて、ポリアミド糸等を使用した袋織りで形成されている。そして、エアバッグ81は、基本的に、図11・12に示すように、膨張用ガスG1・G2を流入させて車内側壁部82aと車外側壁部82bとを離すように膨張可能なガス流入部82と、車内側壁部82aと車外側壁部82bとを結合させたような一枚状として、膨張用ガスG1・G2を流入させない非流入部97と、を備えて構成されている。
【0047】
なお、ガス流入部82において、二重管構造としている横管部91bの中央部91eは、袋織り時の緯糸だけからなる連結部94・94により、上下を支持されるように配設されて、供給路84の中央部84a内に配置されている。緯糸は、エアバッグ81の上下方向に沿って配置されている。そして、連結部94では、緯糸だけからなることから、膨張用ガスG2を透過できる。ちなみに、このエアバッグ81では、ガス漏れ防止効果を高めるために、袋織り後の外表面に、シリコンゴム等のコーティング層が設けられており、供給路84等の外表面側を含めて、壁部82a・82bからのガス漏れは、防止されている。
【0048】
また、膨張用ガスG1は、インフレーター38の第1ガス流出部39から吐出されるものであり、膨張用ガスG2は、インフレーター38の第2ガス流出部40から吐出されるものである。
【0049】
そして、ガス流入部82は、インフレーター38の第1ガス流出部39から吐出された膨張用ガスG1を流入させる初期膨張部90と、第2ガス流出部40から吐出された膨張用ガスG2を流入させる一般膨張部83と、を備えて構成されている。初期膨張部90と一般膨張部83とは、それぞれ、インフレーター38の前後の第1・2ガス流出部39・40に外装されるとともに、クランプ43を使用して第1・2ガス流出部39・40と締結される円筒状の接続口部95・88を、備えている。
【0050】
一般膨張部83は、非流入部97の区画部101によって、連通することなく、初期膨張部90と区画されている。なお、二重管構造としている中央部91e・84aでは、区画部101は、中央部91eの外壁を構成する部位となる。そして、一般膨張部83は、エアバッグ81の展開膨張完了時、窓Wやピラー部CP・RPの車内側を覆い可能に、初期膨張部90に囲まれた横長の長方形状の広い範囲に、設定されている。ちなみに、実施形態の場合、厳密には、一般膨張部83は、中央の縦セル部92Cによって前後に分断されたような形態としている。
【0051】
そして、この一般膨張部83も、第1・2実施形態と同様に、非流入部97の厚さ規制部100によって区画されて、上下方向に棒状に膨らむ縦セル部85を、前後方向に沿って複数並設させて構成されている。また、各縦セル部85は、上端が、接続口部88に連なって前後方向に延びる供給路84を介して、相互に連通され、また、下端も、相互に連通されている。供給路84は、中央部84aが、接続口部88と連通されるとともに、既述したように、初期膨張部90の横管部91bにおける中央部91eの周囲を覆うように、形成されている。なお、実施形態の場合、接続口部88の内部にも、連結部94が延設されて配設されているが、その連結部94を車内側壁部82a側若しくは車外側壁部82bの側に配置させて、インフレーター38のガス流出部40を接続口部88へ挿入させても、連結部94がガスG2を透過できるため、支障なく、供給路84の前後両端側へ、ガスG2を供給することができる。
【0052】
非流入部97は、ガス流入部82を囲むように配置されてエアバッグ81の外周縁に配置される周縁部98、前後方向に並設された縦セル部85間に配置される厚さ規制部100、及び、初期膨張部90と一般膨張部83とを区画する区画部101、を備えて構成されている。周縁部98の上縁側には、エアバッグ81を車両Vのボディ1側のインナパネル2に取り付けるための複数の取付部99が形成され、各取付部99は、取付孔99aを備えている。各取付部99には、第1・2実施形態と同様に、取付ブラケット35が取り付けられて、各取付孔99aを挿通させる取付ボルト36をインナパネル2に締結することにより、エアバッグ81が、折り畳まれた状態で、車両Vに搭載されることとなる。
【0053】
このエアバッグ81も、第1・2実施形態と同様に、折り畳まれて、インフレーター38や取付ブラケット35等を取り付けられて、車両Vに搭載される。
【0054】
そして、この第3実施形態の頭部保護エアバッグ装置M3では、作動時、まず最初に、第1ガス流出部39から流出した膨張用ガスG1が、接続口部95を経て、エアバッグ81の初期膨張部90に流入される。そして、膨張用ガスG1を流入させたエアバッグ11の初期膨張部90では、ガスG1が、供給路91の縦管部91aを経て横管部91bの中央部91eに流れ、さらに、横管部91bの前後両端91c・91dに流れる。そして、横管部91bに上端92aを連通させていた各縦セル部92A・92B・92Cが、それぞれ、ガスG1を上端92aから下端92b側に流して、膨張を完了させることとなる。この時、各縦セル部92A・92B・92Cは、膨張完了時のエアバッグ81の上端81aと下端81bとの上下方向の全長にわたって棒状に配置されるものであるため、膨張を完了させれば、エアバッグ81の下端81bの前後端81C・81d付近のみならず、エアバッグ81の前後方向の中央付近の下端81b側も、エアバッグ81の膨張完了位置まで迅速に展開されることとなって、エアバッグ81の全体の展開完了が促進される。そして、インフレーター38は、第2ガス流出部40からも膨張用ガスG2を吐出させるため、ガスG2が、接続口部88から中央部84aを経て、供給路84の前後両側に流れ、さらに、各縦セル部85に流入して、一般膨張部83の膨張を完了させることから、エアバッグ81は、乗員Hを的確に保護可能となる。
【0055】
したがって、この第3実施形態のエアバッグ装置M3でも、エアバッグ81が、第1実施形態のエアバッグ11と同様に展開膨張し、第1実施形態と同様な作用・効果を得ることができる。
【0056】
さらに、このエアバッグ81の初期膨張部90では、ガス流入部82の前後両端の縦セル部92A・92Bの他に、前後両端の間にも、縦セル部92Cを配置させており、エアバッグ81の前後方向の中間付近も、確実に、インフレーター38の作動当初に、下端81bを、エアバッグの膨張完了位置まで、配置させることができることから、エアバッグ81の全体の迅速な展開を、一層、確保することができる。
【0057】
なお、各実施形態では、一つのインフレーター38の両端に、膨張用ガスG・G1・G2を時間差を設けて吐出させる第1・2ガス流出部39・40を配設させたものを示した。しかし、第1・2ガス流出部39・40を別々に備えた二つのインフレーターを使用してもよい。
【0058】
また、各実施形態のエアバッグ11・51・81では、それぞれ、ガス流入部12・52・82が、初期膨張部20・70・90と一般膨張部13・53・83との二室から構成されたものを示したが、一般膨張部13・53・83を、さらに分割した部屋に分けて、それぞれの接続口部に、所定時期に膨張用ガスを吐出させるインフレーターのガス流出部を接続させてもよい。
【0059】
さらに、各実施形態のエアバッグ11・51・81では、一般膨張部13・53・83に、一つのインフレーター38のガス流出部40を接続させた場合を示したが、適宜、複数のインフレーターのガス流出部を接続させてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態である頭部保護エアバッグ装置の使用状態を示す車内側から見た概略正面図である。
【図2】第1実施形態の頭部保護エアバッグ装置におけるエアバッグとインフレーターとの組付状態を示す正面図である。
【図3】第1実施形態で使用するエアバッグの膨張時の概略縦断面図であり、図2のIII−III部位に対応する。
【図4】第1実施形態で使用するエアバッグの膨張時の概略横断面図であり、図2のIV−IV部位に対応する。
【図5】第1実施形態の頭部保護エアバッグ装置の作動状態を順次示す概略縦断面図である。
【図6】第1実施形態の頭部保護エアバッグ装置の作動状態を順次示す概略縦断面図であり、図5の後の状態を示す。
【図7】第2実施形態の頭部保護エアバッグ装置におけるエアバッグとインフレーターとの組付状態を示す正面図である。
【図8】第2実施形態で使用するエアバッグの膨張時の概略縦断面図であり、図7のVIII−VIII部位に対応する。
【図9】第2実施形態で使用するエアバッグの膨張時の概略横断面図であり、図7のIX−IX部位に対応する。
【図10】第2実施形態で使用するエアバッグの接続口部付近を示す拡大正面図である。
【図11】第3実施形態の頭部保護エアバッグ装置におけるエアバッグとインフレーターとの組付状態を示す正面図である。
【図12】第3実施形態で使用するエアバッグの膨張時の概略横断面図であり、図11のXII−XII部位に対応する。
【図13】第3実施形態で使用するエアバッグの膨張時の概略縦断面図であり、図11のXIII−XIII部位に対応する。
【図14】第3実施形態で使用するエアバッグの接続口部付近を示す拡大正面図である。
【符号の説明】
11・51・81…エアバッグ、
11a・51a・81a…上端、
11b・51b・81b…下端、
12・52・82…ガス流入部、
12c・52c・82c…前端、
12d・52d・82d…後端、
13・53・83…一般膨張部、
20・60・90…初期膨張部、
22・62・92…縦セル部、
23・63…横セル部、
38…インフレーター、
39・40…ガス流出部、
G・G1・G2…膨張用ガス、
V…車両、
W…窓、
M1・M2・M3…頭部保護エアバッグ装置。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a head protection airbag device including an airbag that is folded and stored on the upper edge side of a window on the vehicle interior side of the vehicle and that expands and expands so as to cover the vehicle interior side of the window when inflating gas flows. About.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, in the head protection airbag device, there has been known one in which a plurality of inflators are connected to one airbag and the internal pressure of the airbag is maintained for a long time (see, for example, Patent Document 1).
[0003]
[Patent Document 1]
JP 11-208410 A
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in this head protection airbag device, although the internal pressure of the airbag can be maintained for a long time, there is room for improvement in that the entire airbag is widely deployed at the initial stage of inflation of the airbag.
[0005]
The present invention solves the above-described problems, and an object of the present invention is to provide a head protection airbag device that can widely deploy the entire airbag in the initial stage of inflation.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The head protection airbag device according to the present invention is folded and stored on the upper edge side of the periphery of the window inside the vehicle, and deployed downward to cover the inside of the window when inflating gas flows in. And an inflating airbag,
An inflator for supplying inflation gas to the airbag;
A head protection airbag device comprising:
The inflator is configured to include at least two gas outflow portions that can discharge the inflation gas with a time difference,
The gas inflow part for infusing the inflation gas in the airbag is connected to the gas inflow part for discharging the insufflation gas first, and to the remaining gas outflow part and connected to the remaining gas outflow part so that the inside of the window is inflated. A general inflatable portion capable of covering
The initial expansion part
Disposed at least one end in the front-rear direction in the gas inflow portion of the airbag, andAt least one vertical cell portion that is arranged in a rod shape over the entire length in the vertical direction between the upper end and the lower end of the airbag when the inflation is completed, and that is the upstream side of the inflation gas flowing into the upper end sideWhen,
A horizontal cell part connected to the lower end of the vertical cell part and extending to the end part away from the vertical cell part of the lower edge along the front-rear direction of the lower end of the airbag when the inflation is completed,
Configured with,
The initial inflating part and the general inflating part are arranged to be separated from each other by a partitioning part that does not allow the inflation gas to flow.It is characterized by.
[0007]
In the head protection airbag device according to the present invention, when the inflator is activated, first, the inflation gas that has flowed out of the predetermined gas outflow portion flows into the initial expansion portion of the airbag. Then, in the initial inflating portion of the airbag in which the inflating gas is introduced, at least one vertical cell portion causes the inflating gas to flow from the upper end and flow to the lower end side. At this time, since the vertical cell portion is arranged in a rod shape over the entire length in the vertical direction between the upper end and the lower end of the airbag when the inflation is completed, if the vertical cell portion completes the inflation, the lower end of the airbag A part of the air bag is quickly deployed to the position where the inflation is completed, and the subsequent completion of the entire deployment of the airbag is promoted.
[0008]
Therefore, in the head protection airbag device according to the present invention, the entire airbag can be widely deployed at the initial stage of inflation, and the general inflation portion can be quickly moved to the passenger protection region before the inflation of the general inflation portion is completed. The occupant can be properly protected by completing the expansion of the general expansion portion thereafter.
[0009]
And vertical cell partBut, Arranged at least at one end in the front-rear direction in the gas inflow portion of the airbagHas been. In such a configuration, the vertical cell portion that inflates in the initial stage of inflation is arranged at the front-rear direction end of the gas inflow portion of the airbag, and the general inflatable portion that covers the inside of the window is the gas inflow portion of the airbag. It becomes the central part in the front-rear direction. Therefore, when the airbag is inflated, first, if the initial inflatable portion is inflated, the general inflatable portion can be widely deployed in a thin state that is not inflated, and then can be inflated thickly.
[0010]
Therefore, in such a configuration, even if the space between the occupant and the window or the vehicle inner wall is narrow, the general inflation portion of the airbag can be smoothly deployed and disposed in the narrow gap, and the occupant can be protected accurately. Can do.
[0011]
Further, the initial inflating part is configured by providing a vertical cell part and a horizontal cell part connected to the lower end of the vertical cell part and extending along the front-rear direction at the lower end of the airbag when the inflation is completed.Has been. In such a configuration, the vertical cell portion is inflated at the initial stage of inflation of the airbag, and further, the lateral cell portion extending along the front-rear direction at the lower end of the airbag can be inflated. It is possible to ensure a wide development on the lower end side of the.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
DESCRIPTION OF EMBODIMENTS Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. A head protection airbag device M1 according to a first embodiment includes a folded
[0013]
The airbag apparatus M1 of the first embodiment includes an
[0014]
As shown in FIG. 1, the
[0015]
As shown in FIGS. 1 and 2, the
[0016]
The
[0017]
Note that a coating layer such as silicon rubber is provided on the outer surface of the
[0018]
In the case of the first embodiment, the
[0019]
The
[0020]
The
[0021]
Furthermore, in the
[0022]
The
[0023]
The
[0024]
A plurality of
[0025]
In the
[0026]
The mounting of the airbag device M1 of the first embodiment on the vehicle V will be described. First, from the state in which the
[0027]
Thereafter, the mounting
[0028]
After the air bag device M1 is mounted on the vehicle V, if a side collision detection signal from a side collision sensor (not shown) is output to the control device at the time of a side collision of the vehicle V, the control device activates the
[0029]
Therefore, in the head protecting airbag device M1 of the first embodiment, the
[0030]
In particular, in the first embodiment, the
[0031]
Therefore, in the
[0032]
Further, in the
[0033]
As shown in FIGS. 7 to 10, the
[0034]
As shown in FIG. 10, the
[0035]
Further, the
[0036]
The
[0037]
The
[0038]
The
[0039]
The
[0040]
The
[0041]
In the head protection airbag device M2 of the second embodiment, when activated, the
[0042]
Further, in the
[0043]
As shown in FIGS. 11 to 14, in the
[0044]
As shown in FIGS. 11, 13, and 14, the
[0045]
In the
[0046]
The
[0047]
In the
[0048]
Further, the expansion gas G1 is discharged from the first
[0049]
Then, the
[0050]
The
[0051]
And this
[0052]
The
[0053]
The
[0054]
In the head protection airbag device M3 of the third embodiment, during operation, first, the inflation gas G1 flowing out from the first
[0055]
Therefore, also in the airbag apparatus M3 of the third embodiment, the
[0056]
Further, in the
[0057]
In each embodiment, the first and second
[0058]
Further, in the
[0059]
Furthermore, in the
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic front view showing a use state of a head protection airbag device according to a first embodiment of the present invention as viewed from the inside of a vehicle.
FIG. 2 is a front view showing an assembled state of the airbag and the inflator in the head protection airbag device of the first embodiment.
FIG. 3 is a schematic longitudinal sectional view of the airbag used in the first embodiment when it is inflated, corresponding to the III-III portion of FIG.
4 is a schematic transverse cross-sectional view of the airbag used in the first embodiment when inflated, corresponding to the IV-IV part in FIG. 2;
FIG. 5 is a schematic longitudinal sectional view sequentially showing operating states of the head protecting airbag device of the first embodiment.
6 is a schematic longitudinal sectional view sequentially showing the operating state of the head protecting airbag device of the first embodiment, and shows the state after FIG. 5; FIG.
FIG. 7 is a front view showing an assembled state of the airbag and the inflator in the head protecting airbag device according to the second embodiment.
8 is a schematic longitudinal sectional view of the airbag used in the second embodiment when inflated, corresponding to the VIII-VIII portion of FIG.
FIG. 9 is a schematic cross-sectional view of the airbag used in the second embodiment when inflated, corresponding to the IX-IX part in FIG. 7;
FIG. 10 is an enlarged front view showing the vicinity of a connection port portion of an airbag used in the second embodiment.
FIG. 11 is a front view showing an assembled state of the airbag and the inflator in the head protecting airbag device of the third embodiment.
12 is a schematic cross-sectional view of the airbag used in the third embodiment when inflated, corresponding to the XII-XII portion of FIG.
13 is a schematic longitudinal sectional view of the airbag used in the third embodiment when inflated, corresponding to the XIII-XIII portion of FIG.
FIG. 14 is an enlarged front view showing the vicinity of a connection port of an airbag used in the third embodiment.
[Explanation of symbols]
11.51.81 ... Airbag,
11a, 51a, 81a ... upper end,
11b, 51b, 81b ... lower end,
12, 52, 82 ... Gas inflow part,
12c, 52c, 82c ... front end,
12d, 52d, 82d ... rear end,
13, 53, 83 ... General inflating part,
20, 60, 90 ... initial expansion part,
22, 62, 92 ... vertical cell part,
23.63 ... Horizontal cell part,
38 ... Inflator,
39.40 ... gas outflow part,
G, G1, G2, ... expansion gas,
V ... Vehicle,
W ... Window,
M1, M2, M3: Head protection airbag device.
Claims (2)
該エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターと、
を備えて構成される頭部保護エアバッグ装置であって、
前記インフレーターが、時間差を設けて膨張用ガスを吐出可能な少なくとも二つのガス流出部を備えて構成され、
前記エアバッグにおける膨張用ガスを流入させるガス流入部が、最初に膨張用ガスを吐出するガス流出部に接続された初期膨張部と、残りのガス流出部に接続されて膨張時に前記窓の車内側を覆い可能な一般膨張部と、を備え、
前記初期膨張部が、
前記エアバッグのガス流入部における前後方向の少なくとも一方の端部に配置され、かつ、膨張完了時の前記エアバッグの上端と下端との上下方向の全長にわたって棒状に配置されるとともに、上端側を流入する膨張用ガスの上流側とした少なくとも一つの縦セル部と、
該縦セル部の下端と接続されて、膨張完了時における前記エアバッグの下端の前後方向に沿った下縁の前記縦セル部から離れた端部まで、延びて配置される横セル部と、
を備えて構成され、
前記初期膨張部と前記一般膨張部とが、膨張用ガスを流入させない区画部によって相互に区画されて配設されていることを特徴とする頭部保護エアバッグ装置。An airbag that is folded and stored on the upper edge side of the periphery of the window on the vehicle interior side of the vehicle, and expands and expands downward so as to cover the vehicle interior side of the window when inflating gas flows;
An inflator for supplying inflation gas to the airbag;
A head protection airbag device comprising:
The inflator is configured to include at least two gas outflow portions capable of discharging expansion gas with a time difference,
The gas inflow part for infusing the inflating gas in the airbag is connected to the initial inflating part first connected to the gas outflow part for discharging the inflating gas, and to the remaining gas outflow part, so that the vehicle of the window is inflated. A general inflatable portion capable of covering the inside,
The initial inflating part is
The gas inflow portion of the airbag is disposed at least one end in the front-rear direction, and is disposed in a bar shape over the entire length in the vertical direction between the upper end and the lower end of the airbag when the inflation is completed , and the upper end side is and at least one vertical cells that the upstream side of inflation gas that flows,
A horizontal cell part connected to the lower end of the vertical cell part and extending to an end part away from the vertical cell part of the lower edge along the front-rear direction of the lower end of the airbag when the inflation is completed;
It is configured to include a,
The head protecting airbag device, wherein the initial inflating part and the general inflating part are partitioned from each other by a partitioning part that does not allow the inflation gas to flow in .
膨張完了時の前記エアバッグの下端で前後方向に沿って配置される前記横セル部が、前後端の先端を、前記ガス流入部の前後両端に配置させた前記縦セル部の下端相互に連通させて配置されていることを特徴とする請求項1に記載の頭部保護エアバッグ装置。The horizontal cell portion arranged along the front-rear direction at the lower end of the airbag when the inflation is completed communicates with the lower ends of the vertical cell portions arranged at the front and rear ends of the gas inflow portion. The head protecting airbag device according to claim 1, wherein the head protecting airbag device is arranged.
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