JP4150459B2 - Cutting machine for inner wall of concrete pipe - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンクリート管路の補修、再生に際し、供用下でコンクリート管路内壁面を管路肉厚が全周に亘り所要の厚さとなるよう切削し得るようにすると共に前進時に覆工体に支持されていなくてもコンクリート管路内壁面をスリップすることなくスムーズに移動し得るようにした、コンクリート管路内壁面の切削機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、下水管路等のコンクリート管路は、硫化水素のような気体が含まれる雰囲気に曝されているため、コンクリート内壁面には経年的に劣化が生じる。このため、コンクリート内壁面の劣化した部分は、下水の流れを止めることなく供用下で補修し再生することが必要となり、この補修及び再生に先立って劣化したコンクリート内壁面には全周に亘り切削する必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
コンクリート管路を切削するための従来の切削機としては、新たにコンクリート管路を敷設するために、既設のコンクリート管路を完全に切削し撤去するようにしたものはあるが、既設のコンクリート管路の補修、再生のために当該コンクリート管路の内壁面を所要厚さだけ全周に亘り切削するようにしたものはない。
【0004】
又、供用下で切削を行う際にはコンクリート管路内壁面はぬめりがあって滑り易いため、切削機は移動に際して自走が困難で、従って移動に際しての反力を覆工体により受けなければならず、施工上の制約が多い。
【0005】
本発明は上述の実情に鑑み、コンクリート管路の補修、再生に際し、供用下でコンクリート管路内壁面を管路肉厚が全周に亘り所要の厚さとなるよう精密に切削し得るようにすると共に前進時に覆工体に支持されていなくてもコンクリート管路内壁面をスリップすることなくスムーズに移動し得るようにした、コンクリート管路内壁面の切削機を提供することを目的としてなしたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のコンクリート管路内壁面の切削機は、コンクリート管路の内壁面を走行し得るようにした自走可能な走行体と、該走行体に取付けられた第1の枠体と、該第1の枠体に前記走行体の走行方向と平行な方向へ往復動し得るよう設けられると共に前記コンクリート管路の円周方向へは回動しないようにした第2の枠体と、該第2の枠体にコンクリート管路の円周方向へ回転可能に設けられた回転枠体と、該回転枠体に設けられ且つ回転枠体と共にコンクリート管路の円周方向へ回転しつつ前記第2の枠体と共に走行体の走行方向前方へ移動することによりコンクリート管路の内壁面を切削するようにした切削手段と、該切削手段によるコンクリート管路内壁面の切削時に前記走行体及び第1の枠体をコンクリート管路の内壁面に支持固定し得るようコンクリート管路内壁面に対し近接、離反可能に設けた支持固定手段と、前記回転枠体に円周方向へ所要の間隔で取付けられた複数の振動防止ローラとを備えたものである。
【0007】
本発明においては、コンクリート管路内で停止した切削機の走行体及び第1の枠体は、支持固定手段によりコンクリート管路内の所定位置に固定、支持される。而して回転枠体がコンクリート管路の円周方向へ回転した状態で第2の枠体が第1の枠体に対し走行体の走行方向前方へ移動することにより、コンクリート管路の内壁面は、コンクリート管路の円周方向へ回転しつつ走行体の走行方向前方へ移動する切削手段により切削される。
【0008】
従って、本発明においては、コンクリート管路の補修、再生に際し、供用下でコンクリート管路内壁面を全周に亘り切削することができ、又、回転枠体に円周方向へ所要の間隔で複数の振動防止ローラを設けてあるため、回転枠体の振動を防止して正確且つ精密にコンクリート管路の内壁面を切削することができる。
【0009】
又、切削機を次の場所へ移動させる際には、支持固定手段を解放して走行体をコンクリート管路の内壁面底面に着床させ、走行体を走行させる。走行体はコンクリート管路の内壁面に接触するため、コンクリート管路の供用中であっても、切削機はスリップすることなくコンクリート管路内をスムーズに移動することができる。
【0010】
本発明のコンクリート管路内壁面の切削機において、第2の枠体を第1の枠体の走行方向後端側に設けた場合には、切削屑は切削機の後部側においてコンクリート管路内に落下するため、落下した切削屑の回収を容易且つ迅速に行うことができる。
【0011】
本発明のコンクリート管路内壁面の切削機において、切削手段をコンクリート管路の内壁面に対して近接、離反可能に設けた場合には、切削機を次の切削位置へ移動する際に切削手段の先端をコンクリート管路の内壁面から離反させることができ、従って切削機の移動時に切削手段がコンクリート管路内壁面に対し摺動せず、その結果、切削手段が破損することがない。
【0012】
本発明のコンクリート管路内壁面の切削機において、支持固定手段のうち、コンクリート管路没水部の内壁面に対し近接、離反し得るようにした支持固定手段を計画ストロークまで伸長させた際に、切削手段のコンクリート管路円周方向への回転軸心が、略コンクリート管路の軸心と合致するよう構成した場合には、コンクリート管路没水部の内壁面に対し近接、離反し得るようにした支持固定手段を計画ストロークまで伸長させて当該支持固定手段により第1の枠体及び回転枠体をコンクリート管路内壁面に支持固定することにより、切削手段のコンクリート管路円周方向に対する回転軸心とコンクリート管路の軸心は略合致した状態に調整される。従って、コンクリート管路は全周に亘り肉厚が略均等となるよう、精密に切削される。
【0013】
本発明のコンクリート管路内壁面の切削機において、走行体をクローラとした場合には、走行体はより一層確実にスリップすることなく、コンクリート管路内を移動できる。
【0014】
本発明のコンクリート管路内壁面の切削機において、複数の切削手段を回転枠体に対し放射状に配設した場合には、コンクリート管路内の流水は隣り合う切削手段の間を滞ることなく流れるため、切削作業を容易に行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照しつつ説明する。
【0017】
図1〜図7は本発明におけるコンクリート管路内壁面の切削機の実施の形態の一例を示す。
【0018】
走行体を構成する走行フレーム2には、切削機1がスリップすることなく円滑にコンクリート管路3内を前進し得るよう、走行面がコンクリート管路3の内壁面に面接触し得るようにした左右一対の無端履帯状のクローラ4が、左右でハの字を形成するごとく設けられており、走行フレーム2上には切削機1における走行フレーム2の走行方向Dと平行に延在するよう断面形状が角形状の主フレーム5が第1の枠体として設けられている。
【0019】
主フレーム5の走行フレーム2走行方向Dに対し後端側には、第2の枠体として断面形状が角筒状の摺動フレーム6が流体圧ジャッキ7により走行方向Dと平行な方向へ摺動し得るよう外嵌されており、摺動フレーム6の走行方向D後端部には、コンクリート管路3の軸心に対し直交する方向へ拡大する支持板8が第2の枠体の一部として固設されている。主フレーム5及び摺動フレーム6は角筒状であるため、摺動フレーム6が主フレーム5に対し回動することはない。
【0020】
支持板8の後面には、主フレーム5や摺動フレーム6の軸心L1と同心になるよう配設した旋回軸受の内輪9が回転しないよう固設され、内輪9に対し回転自在に外嵌した外輪10には軸心方向から見た形状が略円環状の回転フレーム11が回転枠体として取付けられている。
【0021】
回転フレーム11には、図2に示すごとく軸心方向から見ると放射状となるよう複数組(図2では6組)のスポーク状のカッターユニット12が切削手段として装着されており、カッターユニット12は、フレーム13内に格納した流体圧ジャッキ14によりブラケット15を介しコンクリート管路3の径方向外方へ移動し、コンクリート管路3内壁面に当接してコンクリート管路3の内壁面を圧壊により切削するようにしたローラカッター16を備えている。ローラカッター16は1箇所当り複数の刃を有し且つローラカッター16自体の回転軸心L2はコンクリート管路3の径方向外方へ行くに従い走行フレーム2の走行方向D後方へ延びるよう傾斜している。このようにするのは、ローラカッター16によるコンクリート管路3の内壁面の切削を円滑に行うと共に切削時にローラカッター16がコンクリート管路3内壁面からの反力により回転軸心L2に対して確実に回転し得るようにするためである。
【0022】
支持板8における走行フレーム2の走行方向D前面には、油圧モータのごとき駆動装置17が設置され、駆動装置17の出力軸に外嵌したピニオン18は旋回軸受における外輪10の外周に刻設したギア19に噛合している。而して、駆動装置17を駆動することにより、回転フレーム11が軸心L1に対して回転し、その結果、ローラカッター16は軸心L1に対し回転すると共に回転軸心L2に対し回転し、コンクリート管路3の内壁面を切削し得るようになっている。
【0023】
主フレーム5には、切削作業時に切削反力を支持して切削機1の走行フレーム2、クローラ4、主フレーム5が動かないようにするための複数のアウトリガー20とグリッパー21が、軸心方向へ所要の間隔で設けられている。而して、主フレーム5における軸心方向の各位置におけるアウトリガー20は、図3に示すごとく、主フレーム5の軸心方向から見て左右一対でハの字状になるように配置されると共に流体圧ジャッキ22によりコンクリート管路3の径方向へ進退動してコンクリート管路3の内壁面に面接触し得るようにしたシュー23を備えている。
【0024】
又主フレーム5における軸心方向の各位置におけるグリッパー21は、図3に示すごとく、主フレーム5の軸心方向から見て左右一対で逆ハの字状になるよう配置されると共に流体圧ジャッキ24によりコンクリート管路3の径方向へ進退動してコンクリート管路3の内壁面に面接触し得るようにしたシュー25を備えている。
【0025】
回転フレーム11には、図5、図6に示すごとく走行フレーム2の走行方向D後方側に位置してコンクリート管路3の内壁面の切削作業時に切削機1が振動するのを防止し得るよう、回転フレーム11の円周方向へ所要の間隔で複数組のローラユニット26が設けられている。すなわち、各ローラユニット26においては、回転フレーム11の後方へ向け突出するよう回転フレーム11にブラケット27が固設され、各ブラケット27には、回転フレーム11の回転方向へ向け所要の間隔で2個の円筒形状のガイド部材28が設けられ、ガイド部材28には、回転フレーム11の径方向へ進退動し得るようロッド29が嵌入されている。
【0026】
2本のロッド29の回転フレーム11径方向外方側先端には、ロッド29をつなぐがごとく支持板30が固設され、支持板30に装着したブラケット31には、回転軸心L3が主フレーム5や摺動フレーム6の軸心L1と平行となるよう振動防止ローラ32が回転自在に枢着されている。
【0027】
ロッド29のガイド部材28と支持板30との間には、振動防止ローラ32をコンクリート管路3側へ付勢するためのコイルバネ33が巻装されており、又ガイド部材28と支持板30との間には、ロッド29間に位置するよう、マグネスケール等の長さ検出器34が取付けられ、振動防止ローラ32がコンクリート管路3の内壁面に接触することにより、切削されたコンクリート管路3の内径を検出し得るようになっている。
【0028】
支持板8には、図7に示すごとくカッターユニット12におけるコンクリート管路3の円周方向に対する回転角度を検出するための角度検出器35が駆動装置17とは異なる位置に設置され、角度検出器35の出力軸に外嵌したピニオン36は旋回軸受の旋回可能な外輪10に刻設したギア19に噛合している。而して、角度検出器35により所定のカッターユニット12のコンクリート管路3円周方向に対する位置を検出し得るようになっている。
【0029】
なお、図1、図4中37はコンクリート管路3の内壁面の切削時にローラカッター16に冷却水を噴射する冷却水噴射手段、図2中、38はコンクリート管路3内を流れる下水である。
【0030】
次に、本発明の実施の形態に示す切削機1によりコンクリート管路3の内壁面を切削する場合の手順について説明する。
【0031】
コンクリート管路3の軸心方向へ所定の間隔で設けた立坑のうち、装置発進側となる立坑に予め切削機1発進用の台枠を設けておき、立坑の天板に設けた開口から切削機1の各部品を立坑内に搬入して前記台枠上に載置し、該台枠上で切削機1を組立てる。
【0032】
組立てられた切削機1は切削機1の走行方向へ向って下り勾配に傾斜させられた台枠を自走し、コンクリート管路3内へ発進させられ、下水38の流れている供用中のコンクリート管路3内へ送り込まれる。切削機1をコンクリート管路3内へ発進させて送り込む際には、アウトリガー20やグリッパー21のシュー23,25は流体圧ジャッキ22,24によりコンクリート管路3内の内壁面から離反し、ローラカッター16もコンクリート管路3の内壁面から離反しているため、切削機1はスムーズにコンクリート管路3内へ走行し、進入することができる。
【0033】
又、この際、切削機1はコンクリート管路3の内壁面に面接触し得るクローラ4によりコンクリート管路3内を走行するため、供用下においてぬめりのあるコンクリート管路3内をスリップせずにスムーズに移動することができる。
【0034】
切削機1がコンクリート管路3内の所定位置まで進入したら、アウトリガー20の流体圧ジャッキ22を作動させてシュー23をコンクリート管路3における内壁面下部側に左右でハの字状になるよう接触させると共に、グリッパー21の流体圧ジャッキ24を作動させてシュー25をコンクリート管路3における内壁面上部側に左右で逆ハの字になるよう接触させ、切削機1を、クローラ4がコンクリート管路3の内壁面から離反した状態でコンクリート管路3内に固定する。
【0035】
コンクリート管路3内の下水38が流れている内壁面は劣化していないため、アウトリガー20の流体圧ジャッキ22を計画ストロークまで伸長させ、シュー23をコンクリート管路3の内壁面に押付け、クローラ4をコンクリート管路3の内壁面底部から浮上させれば切削機1の回転フレーム11の回転中心は、コンクリート管路3の軸心と合致するようにしてあるため、回転フレーム11のコンクリート管路3に対する心合せは容易且つ確実に行われる。
【0036】
切削機1がコンクリート管路3内に固定されたら流体圧ジャッキ7をストロークエンドまで伸長させて摺動フレーム6を主フレーム5に対し最後方まで移動させ、切削作業時にローラカッター16が最大ストロークの範囲で切削を行い得るようセットする。又この際、ローラユニット26の振動防止ローラ32はコイルバネ33により付勢されてコンクリート管路3の内壁面に当接している。
【0037】
次にカッターユニット12の流体圧ジャッキ14を作動させてローラカッター16をコンクリート管路3の径方向に対し規程半径まで延ばし、ローラカッター16の先端をコンクリート管路3の切削すべき内壁面に近接させ、しかる後駆動装置17を駆動する。このため、ピニオン18によりギア19を介して外輪10が回転し、回転フレーム11がコンクリート管路3の軸心に対して回転する。
【0038】
そうすると、ローラカッター16は、コンクリート管路3の軸心に対し回転を開始するため、流体圧ジャッキ7を切削機1の走行方向Dの前方側(切削方向)へ引き、ローラカッター16の先端によりコンクリート管路3における内壁面の切削すべき端面に力を与え、内壁面の切削を行う。1回で切削する範囲は例えば図1に示すSとなる。
【0039】
切削の際には、ローラカッター16の過熱を防止するため冷却水噴射手段37によりローラカッター16には冷却水が噴射される。又各流体圧ジャッキや駆動装置への油圧の供給は、例えば図示してない台車に搭載した油圧パワーユニットにより行われる。
【0040】
ローラカッター16によりコンクリート管路3の内壁面が規定距離(図1のS)切削されたら、引続き駆動装置17により回転フレーム11を回転させつつ図6に示す長さ検出器34を用いてコンクリート管路3における内壁面の切削箇所の内径を測定し、又、図7に示す角度検出器35によりコンクリート管路3の内径を測定した位置を基準位置からの角度として検出する。測定した結果は計測記録として残す。
【0041】
所定箇所でのコンクリート管路3が所定寸法に切削されたら、流体圧ジャッキ22によりローラカッター16をコンクリート管路3の内壁面側から離反させ、アウトリガー20及びグリッパー21の流体圧ジャッキ22,24によりシュー23,25をコンクリート管路3の内壁面から離反させ、クローラ4をコンクリート管路3の内壁面に着床させ、クローラ4により切削機1を更にコンクリート管路3に対して規定距離前進させる(盛替え)。而して、切削機1が次の切削場所へ移動したら、そこで前述の場合と同様の手順によりコンクリート管路3の内壁面が切削される。
【0042】
本発明の実施の形態においては、コンクリート管路3の補修、再生に際し、コンクリート管路3の供用中においてもカッターユニット12のローラカッター16によりコンクリート管路3の内壁面を全周に亘り切削することができる。
【0043】
又、切削によりコンクリート管路3の内壁面底面に落下した切削屑は、切削機1の走行方向D後方において容易且つ迅速に回収することができる。
【0044】
更に、切削機1は、コンクリート管路3の内壁面に面接触するクローラ4を駆動することにより走行するため、切削機1はスリップすることなくスムーズに移動することができる。
【0045】
又更に、コンクリート管路3内の流水は、回転フレーム11の円周方向へ隣り合うカッターユニット12,12間を流れるため、コンクリート管路3内の流水は滞ることなく流れ、従って切削作業を容易に行うことができる。
【0046】
更に又、切削時には、アウトリガー20の流体圧ジャッキ22を計画ストロークまで伸長させることにより、カッターユニット12のコンクリート管路3内壁面に対する回転軸心とコンクリート管路3の軸心を容易且つ確実に略合致するよう調整することができるうえ、振動防止ローラ32により回転フレーム11の振動を防止できるため、コンクリート管路3は肉厚が全周に亘り所要の厚さとなるよう精密に切削される。
【0047】
なお、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え得ることは勿論である。
【0048】
【発明の効果】
本発明のコンクリート管路内壁面の切削機によれば、下記のごとき種々の優れた効果を奏し得る。
【0049】
(I)請求項1〜6の何れにおいてもコンクリート管路の補修、再生時に、コンクリート管路の供用中においても切削手段によりコンクリート管路の内壁面を全周に亘り切削することができ、又、回転枠体の振動を防止して正確且つ精密にコンクリート管路の内壁面を切削することができる。
【0050】
(II)請求項2の場合には、切削されてコンクリート管路内壁面底部に落下した切削屑を走行体の走行方向後方において容易且つ迅速に回収することができる。
【0051】
(III)請求項3の場合は、走行体はスリップすることなく、スムーズにコンクリート管路内を移動することができる。
【0052】
(IV)請求項4の場合は、切削手段のコンクリート管路周方向に対する回転軸心とコンクリート管路の軸心との心合せを容易且つ確実に行うことができるため、コンクリート管路は全周に亘り肉厚が略均一となるよう精密に切削することができる。
【0053】
(V)請求項5の場合は、走行体はより一層確実にスリップすることなく、コンクリート管路内を移動できる。
【0054】
(VI)請求項6の場合には、コンクリート管路内の流水は滞ることなく流れるため、切削作業を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコンクリート管路内壁面の切削機の実施の形態の一例を示す側面図である。
【図2】図1のII−II方向矢視図である。
【図3】図1のIII−III方向矢視図である。
【図4】図1のIV−IV方向矢視図である。
【図5】本発明のコンクリート管路内壁面の切削機に適用する振動防止用ローラユニットの縦断面図である。
【図6】図5のVI−VI方向矢視図である。
【図7】本発明のコンクリート管路内壁面の切削機に適用する角度検出器を示す概要図である。
【符号の説明】
1 切削機
2 走行フレーム(走行体)
3 コンクリート管路
4 クローラ
5 主フレーム(第1の枠体)
6 摺動フレーム(第2の枠体)
8 支持板(第2の枠体)
11 回転フレーム(回転枠体)
12 カッターユニット(切削手段)
20 アウトリガー(支持固定手段)
21 グリッパー(支持固定手段)
32 振動防止ローラ
D 走行方向[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention enables the concrete pipe inner wall surface to be cut so that the pipe wall thickness reaches the required thickness over the entire circumference during repair and regeneration of the concrete pipe, and to the lining body during advancement. The present invention relates to a cutting machine for an inner wall surface of a concrete pipe that can move smoothly without slipping on the inner wall surface of the concrete pipe even if it is not supported.
[0002]
[Prior art]
For example, concrete pipes such as sewage pipes are exposed to an atmosphere containing a gas such as hydrogen sulfide, and the concrete inner wall surface deteriorates over time. For this reason, it is necessary to repair and regenerate the deteriorated portion of the concrete inner wall surface under service without stopping the flow of sewage. The concrete inner wall surface deteriorated prior to this repair and regeneration is cut over the entire circumference. There is a need to.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
As a conventional cutting machine for cutting a concrete pipe, there is a machine that completely cuts and removes an existing concrete pipe in order to lay a new concrete pipe. In order to repair and regenerate the road, there is no one that cuts the inner wall surface of the concrete pipe over the entire circumference by the required thickness.
[0004]
Also, when cutting in service, the concrete pipe inner wall surface is slippery and slippery, so it is difficult for the cutting machine to run on its own, so the reaction force during movement must be received by the lining body. There are many restrictions on construction.
[0005]
In view of the above-described circumstances, the present invention enables a concrete pipe inner wall surface to be precisely cut under service so that the wall thickness of the pipe reaches the required thickness over the entire circumference. The purpose of the present invention is to provide a concrete pipe inner wall surface cutting machine that can move smoothly without slipping on the inner wall surface of the concrete pipe even if it is not supported by the lining body when moving forward. It is.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The concrete pipe inner wall surface cutting machine according to the present invention includes a self-propelled traveling body capable of traveling on the inner wall surface of the concrete pipe, a first frame body attached to the traveling body, and the first A second frame which is provided on one frame so as to be able to reciprocate in a direction parallel to the traveling direction of the traveling body and which does not rotate in the circumferential direction of the concrete pipe; A rotating frame provided on the frame so as to be rotatable in the circumferential direction of the concrete pipe, and the second frame provided on the rotating frame and rotating in the circumferential direction of the concrete pipe together with the rotating frame. Cutting means configured to cut the inner wall surface of the concrete pipe by moving together with the frame in the running direction of the running body, and the running body and the first frame when the inner wall surface of the concrete pipe is cut by the cutting means. The body is supported and fixed to the inner wall of the concrete pipe Close to the concrete conduit wall to obtain, but with the support fixing means provided to be separated, and a plurality of isolators roller mounted at required intervals in the circumferential direction on the rotating frame.
[0007]
In the present invention, the traveling body and the first frame body of the cutting machine stopped in the concrete pipe are fixed and supported at predetermined positions in the concrete pipe by the support and fixing means. Thus, when the rotating frame is rotated in the circumferential direction of the concrete pipe, the second frame moves forward in the running direction of the running body with respect to the first frame, so that the inner wall surface of the concrete pipe is moved. Is cut by a cutting means that moves forward in the traveling direction of the traveling body while rotating in the circumferential direction of the concrete pipe.
[0008]
Therefore, in the present invention, when repairing and regenerating a concrete pipe, the inner wall surface of the concrete pipe can be cut over the entire circumference under service, and a plurality of pieces are provided on the rotating frame at a required interval in the circumferential direction. Since the vibration prevention roller is provided, the inner wall surface of the concrete pipe can be cut accurately and precisely by preventing the vibration of the rotating frame.
[0009]
Further, when the cutting machine is moved to the next place, the supporting and fixing means is released to land the traveling body on the bottom surface of the inner wall surface of the concrete pipe, and the traveling body is caused to travel. Since the traveling body contacts the inner wall surface of the concrete pipeline, the cutting machine can move smoothly in the concrete pipeline without slipping even when the concrete pipeline is in service.
[0010]
In the cutting machine for the inner wall surface of the concrete pipe of the present invention, when the second frame is provided on the rear end side in the running direction of the first frame, the cutting waste is contained in the concrete pipe on the rear side of the cutting machine. Therefore, the fallen cutting waste can be collected easily and quickly.
[0011]
In the cutting machine for the inner wall surface of the concrete pipe of the present invention, when the cutting means is provided so as to be close to and away from the inner wall surface of the concrete pipe, the cutting means is moved when the cutting machine is moved to the next cutting position. Therefore, the cutting means does not slide with respect to the inner wall surface of the concrete pipe when the cutting machine is moved, and as a result, the cutting means is not damaged.
[0012]
In the concrete pipe inner wall surface cutting machine of the present invention, when the support fixing means that can approach and separate from the inner wall surface of the concrete pipe submerged portion is extended to the planned stroke among the support fixing means. If the rotation axis of the cutting means in the circumferential direction of the concrete pipe is substantially coincident with the axis of the concrete pipe, it can be close to or away from the inner wall of the concrete pipe submerged part. By extending the support fixing means thus made to the planned stroke and supporting and fixing the first frame body and the rotating frame body to the inner wall surface of the concrete pipe by the support fixing means, the cutting means with respect to the circumferential direction of the concrete pipe The axis of rotation and the axis of the concrete pipe are adjusted so as to be substantially matched. Therefore, the concrete pipe is precisely cut so that the wall thickness is substantially uniform over the entire circumference.
[0013]
In the cutting machine for the inner wall surface of the concrete pipe of the present invention, when the traveling body is a crawler, the traveling body can move in the concrete pipe line without slipping more reliably.
[0014]
In the cutting machine for the inner wall surface of the concrete pipe of the present invention, when a plurality of cutting means are arranged radially with respect to the rotating frame, the flowing water in the concrete pipe flows without stagnation between adjacent cutting means. Therefore, the cutting operation can be easily performed.
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings.
[0017]
1-7 shows an example of embodiment of the cutting machine of the concrete pipe inner wall surface in this invention.
[0018]
The traveling surface of the traveling
[0019]
On the rear end side of the
[0020]
An
[0021]
As shown in FIG. 2, a plurality of sets (six sets in FIG. 2) of spoke-shaped
[0022]
A driving
[0023]
The
[0024]
Further, as shown in FIG. 3, the
[0025]
As shown in FIGS. 5 and 6, the rotating
[0026]
A
[0027]
A
[0028]
As shown in FIG. 7, an angle detector 35 for detecting a rotation angle of the
[0029]
1 and 4,
[0030]
Next, the procedure in the case of cutting the inner wall surface of the
[0031]
Of the vertical shafts provided at predetermined intervals in the axial direction of the
[0032]
The assembled cutting
[0033]
At this time, since the cutting
[0034]
When the cutting
[0035]
Since the inner wall surface through which the
[0036]
When the cutting
[0037]
Next, the
[0038]
Then, since the
[0039]
During cutting, cooling water is jetted onto the
[0040]
When the inner wall surface of the
[0041]
When the
[0042]
In the embodiment of the present invention, when the
[0043]
Moreover, the cutting waste that has fallen to the bottom surface of the inner wall surface of the
[0044]
Furthermore, since the cutting
[0045]
Furthermore, since the flowing water in the
[0046]
Further, at the time of cutting, the
[0047]
In addition, this invention is not limited to the above-mentioned embodiment, Of course, a various change can be added in the range which does not deviate from the summary of this invention.
[0048]
【The invention's effect】
According to the concrete pipe inner wall surface cutting machine of the present invention, the following excellent effects can be achieved.
[0049]
Repair of concrete pipe in either (I) according to claim 1-6, during reproduction, even if the inner wall surface of the concrete pipe can be cut over the entire circumference by cutting means in the in-service of the concrete pipe, and , Ru can be cut inner wall surface of accurately and precisely the concrete pipe to prevent vibration of the rotating frame.
[0050]
(II) In the case of
[0051]
(III) In the case of
[0052]
(IV) In the case of Claim 4, since the center of rotation of the cutting means with respect to the circumferential direction of the concrete pipe and the axis of the concrete pipe can be easily and reliably aligned, the concrete pipe has the entire circumference. It is possible to cut precisely so that the wall thickness becomes substantially uniform.
[0053]
(V) In the case of
[0054]
(VI) In the case of
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view showing an example of an embodiment of a cutting machine for an inner wall surface of a concrete pipe of the present invention.
FIG. 2 is a view taken in the direction of arrows II-II in FIG.
3 is a view taken in the direction of arrows III-III in FIG.
4 is a view taken in the direction of arrows IV-IV in FIG. 1;
FIG. 5 is a longitudinal sectional view of a vibration preventing roller unit applied to a cutting machine for an inner wall surface of a concrete pipe according to the present invention.
6 is a view taken in the direction of arrows VI-VI in FIG.
FIG. 7 is a schematic view showing an angle detector applied to a cutting machine for an inner wall surface of a concrete pipe according to the present invention.
[Explanation of symbols]
1 Cutting
3 Concrete pipeline 4
6 Sliding frame (second frame)
8 Support plate (second frame)
11 Rotating frame (Rotating frame)
12 Cutter unit (cutting means)
20 Outrigger (support fixing means)
21 Gripper (support and fixing means)
32 Vibration prevention roller D Running direction
Claims (6)
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