JP4148679B2 - 画像編集装置および方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、クローズドキャプションデータを含むMPEGストリームなどの圧縮符号化映像ストリームの編集を行う画像編集装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
MPEG(Moving Picture Experts Group)は、国際標準化機構(ISO)で標準化された動画圧縮技術に関する国際標準規格の1つであって、映像データを高圧縮率・高品位画質で圧縮・再生できる点において、通信メディアに留まらず、蓄積メディアの利用分野にも大きく拡大されてきている。
【0003】
このMPEGは、基準となる映像フレーム(Iピクチャ:Intra−Picture)と基準となる映像フレームからの差分フレーム(Bピクチャ:Bidirectionally Predictive−Picture、Pピクチャ:Predictive−Picture)とからなり、通常、基準となる映像フレームと差分フレームとからなる15フレーム(0.5秒)を1つの単位として構成されている。この15フレームのまとまりをGOP(Group ofPicture)と呼んでいる。このGOPには、途中からの再生を可能とするためのシーケンス・ヘッダ(SH)が付き、シーケンス・ヘッダには画像の大きさ、画素縦横比など、データの再生に必要とする初期データやユーザーデータが入っている。MPEGストリームは、シーケンス・ヘッダとGOPのつながりにより連続的な映像が作成されている。そのため、GOP単位での編集が容易に行うことができる。
【0004】
DVD−Video規格(DVD Specifications for Read−Only Disc Version 1.0)において、ビデオデータは上述したMPEG方式にて圧縮符号化される。このDVD−Video規格を用いて蓄積されたコンテンツの中にはTV映像信号で広く用いられているEIA−608規格にあるクローズドキャプション(CC)情報を含むものがある。このCC情報などのような有効画像領域以外のVBI(Video Blanking Information)は、DVD−Video規格では、MPEGデータ内のGOP層のユーザーデータ領域に記録するよう定義されている。このDVD−Video規格におけるCC情報の記録・再生については特開2000−36940号公報、特開2000−92456号公報、特開2001−69439号公報などに開示がなされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
MPEGストリームはGOP単位での編集が容易であるが、CC情報を含むMPEGストリームの削除などの編集を行うと、複数のGOPにまたがってそのユーザデータ領域に記録されたCC情報の一部が削除され、CC情報が正確には表示できなくなっていた。そこで、従来のCC情報を含むMPEGストリームの編集においては、映像データを編集し終えた後にCC情報を再度所望の画面に同期するように記録し直す必要があるという問題があった。
【0006】
本発明は上記課題に鑑み、MPEGストリームの編集の際に、同時にCC情報を所望の画面に同期するように修正する画像編集装置および方法を提供することを目的とする。
【0007】
本発明の画像編集装置は、クローズドキャプションデータを含むGOPから構成されるMPEGストリームの編集を行う編集装置において、前記MPEGストリームを格納する格納手段と、前記格納手段に格納された前記MPEGストリームを解析し、少なくともGOPタイムコードを取得する解析手段と、前記解析手段により取得した前記GOPタイムコードにより任意のGOPを選んで編集リストを作成する編集リスト作成手段と、前記編集リストは任意の前記GOPを選んでいるため不連続点が発生し、この不連続点直後のGOPを補正する場合、再生不可能なピクチャのフィールド数を取得した後にこの取得したフィールド数を切り取り、前記不連続点直後のGOPの前記クローズドキャプションデータは開始コードが存在しない場合全てダミーデータに補正し、また、不連続点直前のGOPを補正する場合、この不連続点直前のGOPのクローズドキャプションデータに消去コードを追加し、さらにこのGOPの最終ピクチャのフィールド数を調整する補正情報作成手段と、前記編集リスト作成手段が作成した前記編集リストと前記補正情報作成手段により補正された前記クローズドキャプションデータを基に、新規MPEGストリームを作成するMPEGストリーム作成手段とを備えている。
【0008】
また、本発明の画像編集方法は、クローズドキャプションデータを含むGOPから構成されるMPEGストリームの編集を行う編集方法において、前記MPEGストリームを格納し、前記格納された前記MPEGストリームを解析し、少なくともGOPタイムコードを取得し、取得した前記GOPタイムコードにより任意のGOPを選んで編集リストを作成し、前記編集リストは任意の前記GOPを選んでいるため不連続点が発生し、この不連続点直後のGOPを補正する場合、再生不可能なピクチャのフィールド数を取得した後にこの取得したフィールド数を切り取り、前記不連続点直後のGOPの前記クローズドキャプションデータは開始コードが存在しない場合全てダミーデータに補正し、また、不連続点直前のGOPを補正する場合、この不連続点直前のGOPのクローズドキャプションデータに消去コードを追加し、さらにこのGOPの最終ピクチャのフィールド数を調整し、前記編集リストと補正された前記クローズドキャプションデータを基に、新規MPEGストリームを作成する。
【0009】
本発明により、MPEGストリームの編集の際に同時にCC情報を所望の画面に同期するように修正することが可能になる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
【0011】
まず、クローズドキャプションの方式について説明する。
【0012】
クローズドキャプションは、映像信号の垂直帰線期間のライン21にキャプション信号(文字情報)を多重化される。通常のキャプションデータでは、キャプションモード(POPON,PAINTON,ROLLUP)、TEXTモードを表すコード、表示位置のアドレス及び文字色などを表すPreamble−Address−Codeに続き、文字を表すデータコードが続く。これに加えて、開始・終了を制御する表示メモリ消去、非表示メモリ消去、フリップメモリコード、さらにカーソル移動、バックスペース、フラッシュオン、改行、行終了間での削除などのコントロールコードが必要に応じて挿入されている。これらのコントロールコードは、1バイトのペア(2バイト)から成り、正しく受信するために2度挿入される。
【0013】
ここで、クローズドキャプションコードデコーダについて説明する。
【0014】
図1はクローズドキャプションコードデコーダの基本構成を示すブロック図である。入力部11からCCコードデコーダ12にCCコードデータが入力しデコードされる。デコードされたデータは、書込みメモリ選択信号にしたがいメモリA13またはメモリB14のいずれか一方に書き込まれる。そして、読出しメモリ選択信号にしたがいメモリA13またはメモリB14のいずれか一方のデータがセレクタ15により選択されてディスプレイに表示される。
【0015】
PAINTONモードでは、クローズドキャプションコードデコーダは読み出されるメモリ(表示メモリ)に対してデータの書き込みを行う。例えばメモリA13にデータが書き込まれ、メモリA13からデータが読み出される。よって、デコードしたデータがすぐに表示されることになる。
【0016】
POPONモードでは、クローズドキャプションコードデコーダは読み出されていない方のメモリ(非表示メモリ)に対してデータの書き込みを行う。例えばメモリA13にデータの書き込み、メモリB14からはデータの読み出しが行われる。そしてフリップメモリコードにより、読み出し・書き込みのメモリが切り換え制御され、それまでに書き込んだデータ内容が一度に表示され(この例ではメモリA13の内容)、その後のデータの書き込みはメモリB14に対して行われる。
【0017】
図2はクローズドキャプションデータの例を説明する図である。
【0018】
図2の例では、クローズドキャプションデータが第1フィールド、第2フィールドの順で記述されてあり、第15行にABCDE、切り換わって同じく第15行にFGHIJKLMNOが表示される例を示している。"14 20""14 20"によりキャプションデータのローディングを行なえと言う命令が実行される。次に、"14 72""14 72"により表示開始位置は15行、4列であることが確定される。次のデータ"41"、"42"、"43"、"44"、"45"は、文字ABCDEに対応する。次の"14 2C""14 2C"は表示メモリを消去し、これによりディスプレイに表示されていた文字は消える。次に"14 2F""14 2F"でメモリA、Bの切り換えと言う命令が実行される。そして、ディスプレイ上に"ABCDE"の文字が表示される。
【0019】
次に、MPEGストリームとクローズドキャプションデータの関係について説明する。
【0020】
クローズドキャプションシステムは、映像信号の垂直帰線期間のライン21に多重される形で規格化されているが、MPEG規格ではその情報を記述するユーザー・データ領域が確保されている。DVDにCC情報が記録される場合は、MPEG規格におけるGOP層のユーザーデータ領域にライン21データを記述するように規格化されている。
【0021】
ここで、MPEG規格におけるGOP層のユーザデータ領域のフォーマットを説明する。
【0022】
図3はユーザーデータ領域に記述されるフォーマットを説明するための図である。図3において、user_data_start_codeは値000001B2hと規定されている。line2_Indicatorは、後に続くデータがユーザー・データであることを示す固定値である。top_field_flag_of_gopは、GOP内の第1ピクチャーの先頭表示フィールドがトップフィールドの場合は"1b" ボトムフィールドの場合は"0b"と記述される。number_of_displayed_field_gopは、GOP内の表示フィールド数を示し、続いて繰り返し記録されたライン21データの数と同じである。
【0023】
marker_bitsは固定値、line21_switchは"1b"のとき続くライン21データが有効でEIA−608規格に適合していることを示す。"0b"のときは続くライン21データが無効であることを示す。ライン21フィールド1データかフィールド2データかのいずれかを含む。
【0024】
line21_data()は図4に示すフォーマットで規定されている。図4はline21_data()のフォーマットを説明するための図である。line21_data1はMSBが奇数パリティービットであり、7ビットがEIA−608で規定されるキャラクタ1のデータを表す。line21_data2はMSBが奇数パリティービットであり、7ビットがEIA−608で規定されるキャラクタ2のデータを表す。
【0025】
図5はある画像とその画像を含むGOPとそのGOPのGOP層ユーザーデータ領域のCCデータとの関係を説明するための図である。図5に示す例はGOP内の12フレーム目に表示される画像に対する12番目のCCデータを表している。
【0026】
次にCCデータを含むMPEGストリームの編集について図2のデータを用いて説明する。
【0027】
図2のCCデータをユーザーデータ領域に記述されるようにGOP毎に書き換えた際のCCデータの構成を図6に示す。図7には各GOPとそのGOPに記述してあるCCデータ(GOP_CC)とCCデータの表示期間との関係を表す。
【0028】
ここで、図6、図7においてGOP3を削除するという編集を行なう。GOP3_CCにはコントロールコードである"14 20""14 20"(キャプションモード)と、表示開始位置を示す"14 70"が記述されてある。このGOP3_CCを削除すると編集後のデータは図8になる。
【0029】
GOP4_CCには一連のCCデータの途中から始まっているためキャプションモードは認識できない。また、表示開始位置を示す"14 70"は2度挿入されていないためこちらも正しく認識できない。さらに、図2に示すようにキャプションモードコード、表示位置のアドレス及び文字色などを表すPreamble−Address−Codeに続き文字を表すデータコードが続かないので、メモリ切り換えが行なわれても再生画面には意図とするCCデータは表示されない。
【0030】
また、GOP3、GOP4、GOP1、GOP2の順に並び替える編集を行なったデータの例を図9に、またその構成を図10に示す。図10によると、GOP1の再生画像に対してGOP3_CC、GOP4_CCのデータが表示され、全く再生画像と一致しないCCデータが表示されることとなる。
【0031】
そこで、本発明はMPEGストリームの編集の際に同時にCC情報を所望の画面に同期するように修正する。
【0032】
図11は本発明の一実施例に係るCCデータを含むMPEGストリームの編集を行う画像編集装置の構成を示すブロック図である。
【0033】
画像編集装置は編集元のMPEGストリーム(1)が格納されたファイル1、同じく編集元のMPEGストリーム(2)が格納されたファイル2、編集処理装置3、編集処理装置3により新たに作成されるMPEGストリームを格納するファイル4および再生装置5によって構成される。
【0034】
編集処理装置3はMPEGストリーム解析部6、編集リスト作成部7、補正情報作成部8、MPEGストリーム作成部9を備えている。MPEGストリーム解析部6は編集元ファイル1、2に格納されているMPEGストリームの画像サイズ、画像レートなど一連の同じ属性を持つ画面グループの情報、ユーザーデータの有無、GOPタイムコードなどを取得する。編集リスト作成部7はMPEGストリーム解析部6が得たGOPタイムコードにより任意のGOPを選んで編集リストを作成する。補正情報作成部8は編集リスト作成部7が作成した編集リストに基づき表示する画像に対応するCCデータとなるような補正処理を行なう。MPEGストリーム作成部9は編集リスト作成部7が生成した編集リストと補正情報作成部8により補正されたCCデータを基に新規MPEGストリームを作成する。再生装置5はMPEGストリーム作成部9で生成されたデータを表示し、表示データの確認を可能にする。
【0035】
次に、以上のように構成された画像編集装置の動作を、編集元ファイル1、2に格納されているMPEGストリーム(1)、(2)を使用し編集処理装置3により新しいMPEGストリーム4を作成する例を用いて説明する。
【0036】
まず、MPEGストリーム解析部6が編集元ファイル1、2に格納されているMPEGストリーム(1)、(2)の解析を行い、画像サイズ、画像レートなど一連の同じ属性を持つ画面グループの情報、ビットレート、ユーザー領域に記述されてあるCCデータの確認およびGOPタイムコードを取得する。編集リスト作成部7はMPEGストリーム解析部6が得たGOPタイムコードより編集リストを作成する。MPEGストリーム(1)、(2)より任意のGOPを選択し作成した編集リストの例を図12に示す。図13は図12で説明した編集例をブロック図で示したものである。図13において、任意のGOPを選択して作成されたMPEGストリーム(3)はデータ(1)、(2)、(1)の順で各2GOPの構成となっている。なお、図13において点(a)、(b)は不連続点を示している。
【0037】
補正情報作成部8は編集リスト作成部7で作成された編集リストの結果を基に、不連続点(a)(b)前後のGOPのユーザーデータ領域に記述されたCCデータに関して補正を行なう。
【0038】
以下、補正情報作成部8について詳細に説明する。なお、CCデータのキャプションモードは一般的に映画などで使われているPOPONモードとする。
【0039】
まず、不連続点直前のGOPの補正について説明する。現在このGOPのユーザーデータ領域に記述あるCCデータは、次のフリップメモリコードが確認されメモリの切り換えによりディスプレイに表示されることを示す。このGOP内にフリップメモリコードが記述されていなければ次またはそれ以降のGOPでの表示となる。現在、編集により次のGOPは全く別の内容の画像となっている。このことより、補正情報作成部8はCCデータの最後の部分に表示メモリ消去コード、非表示メモリコードを追加するまたは書き換える処理を行う。
【0040】
次に、不連続点(a)(b)の後ろのGOPの補正について説明する。CCデータは図2に示したようにキャプションモードコード、表示位置のアドレス及び文字色などを表すPreamble−Address−Codeに続き文字を表すデータコードが続く。そのため、ユーザーデータ領域に記述あるCCデータがキャプションモードコードから記述されていないと、メモリ切り換えが行なわれてもディスプレイに正しく表示されない。そこで、補正情報作成部8はCCデータをダミーデータ"00"に変更する。
【0041】
また、GOP単位の編集として、不連続点の後ろのGOPは独立再生可能なIピクチャから始まっていない場合には再生が不可能である。そこで、補正情報作成部8はIピクチャが再生されるまでのピクチャの切り取り処理を行う。また、この切り取り処理によって不連続点の直前のGOPとの接続に問題が起こらないように、補正情報作成部8は不連続点(a)(b)直前のGOPの最後のピクチャのフィールド数の調整処理も同時に行なう。
【0042】
ここで、図6のCCデータを用い不連続点の処理について具体的に説明をする。
【0043】
図14に示すように、GOP1、GOP2、GOP3、GOP4のうちGOP3をカットし、GOP1、GOP2、GOP4という新規のMPEGストリームを作成する。
【0044】
まず、不連続点直後のGOP4において、再度エンコード処理を施さないため再生不可能なピクチャのフィールド数を取得する。あわせて、不連続点直前のGOP2とのつなぎ目の処理を行なう。
【0045】
本例では、GOP4は再生単位のBBIBBPBBPBBPBBP各フレーム前後の相関関係が失われることよりこのままでは再生できない。そこで再エンコードなしで不連続点の処理を行なう方法として、独立再生可能なIピクチャより前に再生されるBピクチャ2枚を切り取る方法をとる。そして、図5で示すように切り取る2枚のBピクチャ1、2に相当するCCデータも切り取り表示時間を合わせる。次に、GOP4のCCデータの内容は途中から記述されており正確に表示することはできないので全てダミーデータ"00"に置き換える。
【0046】
次に、不連続点直前のGOP2の処理を説明する。現在ディスプレイに表示されているデータおよび次に表示されるデータの消去コードを追加すると図15のようになる。図15において、"14 2E""14 2E"は非表示メモリ消去コード、"14 2C""14 2C"は表示メモリ消去コードである。この表示メモリ消去コードにより、図1のメモリA13、メモリB14の両方のメモリに読み込まれたデータが全て消去される。そして、GOP2とGOP4が問題なく接続できるようにGOP2の最終ピクチャのフィールド数の調整が行なわれる。
【0047】
補正情報作成部8で生成されたCCデータ補正情報は、図16の形式でMPEGストリーム作成部9に供給される。MPEGストリーム作成部9は補正情報作成部8で生成された編集後のCCデータと編集リスト作成部7で作成された編集リストにより、MPEGストリーム(1)、(2)から新規のMPEGストリームを作成する。このようにして生成したMPEGストリームを再生装置5により再生確認を行なう。
【0048】
本実施例の画像編集装置によれば、ユーザーデータ領域にCCデータが記述されてあるとしても、編集点で再生画面と矛盾するCCデータを表示することなく、スムーズなCCデータを得ることができる。また、矛盾データ表示を防ぐために再度CCデータを入れ直す必要も無く、作業時間を抑えることが可能となる。
【0049】
しかし、矛盾するデータを表示しないために不連続点の後ろのGOPに対し、ダミーデータ"00"に置き換えてしまうことにより、画面に表示されない期間が生じてしまう。そこで、その表示されない期間を短時間とし、さらにスムーズなCCデータの表示を可能とする方法を以下に説明する。
【0050】
図17は本発明の他の実施形態の構成を示すブロック図である。図17において図11と同一の構成要素には同一符合を付して説明を省略する。本実施形態では補正情報作成部10の補正情報作成方法が第1の実施形態と異なる。
【0051】
ここで図17、図18を用いて第2の実施形態の補正情報作成部10での補正情報作成方法を説明する。なお、図18は第2の実施形態の編集方法を説明するための図である。
【0052】
まず、不連続点直後のGOP4において、再度エンコード処理を施さないため再生不可能なピクチャのフィールド数を取得する。あわせて不連続点直前のGOP2とのつなぎ目の処理を行なう。本例では、第1の実施形態と同様にGOP4は再生単位のBBIBBPBBPBBPBBP各フレーム前後の相関関係が失われるため、Iピクチャより前に再生されるBピクチャ2枚を切り取る。そして、図5で示すようにピクチャ1、2に相当するCCデータも切り取り表示時間を合わせる。
【0053】
次に、GOP4はCCデータの内容が途中から記述されているため正確に表示することができない。そこで、不連続点直前のGOP2のCCデータ内容をチェックする。GOP2_CCには意味を持つCCデータが存在していないことより、GOP3_CCの内容をGOP2_CCに書き換える。なお、この際GOP4_CCの補正は行なわない。
【0054】
次にGOP2の処理を説明する。上記に説明したとおりGOP2_CCデータに意味を持つCCデータが存在していないため、GOP3_CCの内容をGOP2_CCに書き換える。そのとき、不連続点以降の再生画面と矛盾するCCデータが表示されないように、GOP2_CCデータの最後に表示メモリ消去コードを追加する。同時に、GOP2とGOP4が問題なく接続できるようにGOP2の最終ピクチャのフィールド数の調整を行なう。図19に補正情報作成部10による補正後のCCデータを示す。この補正情報作成部10で生成されたCCデータ補正情報は図16の形式でMPEGストリーム作成部9に供給される。
【0055】
MPEGストリーム作成部9は補正情報作成部10で生成された編集後のCCデータと編集リスト作成部7で作成された編集リストにより、MPEGストリーム(1)、(2)から新規のMPEGストリームを作成する。このようにして生成されたMPEGストリームは再生装置5に供給され再生確認が行なわれる。
【0056】
以上、本実施形態の画像編集装置によれば、ユーザーデータ領域にCCデータが記述されてあっても編集点で再生画面と矛盾するCCデータを表示することなく、CCデータをスムーズに再生することができる。また、矛盾データ表示を防ぐために再度CCデータを入れ直す必要も無く、作業時間を抑えることが可能となる。さらに、第1の実施形態よりCCデータの表示されない期間を短時間にし、さらにスムーズなCCデータを得ることができる。
【0057】
なお、第1および第2の実施形態では、GOP層のユーザーデータ領域にCCデータが記述ある場合について説明したが、本発明は他の層のユーザーデータ領域にCCデータの記述ある場合でも同様に処理することができる。また、第1および第2実施形態では、編集単位をGOP単位としたが、本発明はピクチャ単位であっても他のGOP単位の編集であっても同様に処理することができる。
【0058】
【発明の効果】
本発明によれば、MPEGストリームの編集の際に、同時にCC情報を所望の画面に同期するように修正することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 クローズドキャプションコードデコーダの基本構成を示すブロック図。
【図2】 クローズドキャプションデータの例を説明する図。
【図3】 ユーザーデータ領域に記述されるフォーマットを説明するための図。
【図4】 line21_data()のフォーマットを説明するための図。
【図5】 ある画像とその画像を含むGOPとそのGOPのGOP層ユーザーデータ領域のCCデータとの関係を説明するための図。
【図6】 CCデータをユーザーデータ領域に記述されるようにGOP毎に書き換えた際のCCデータの構成を説明するための図。
【図7】 各GOPとそのGOPに記述してあるCCデータ(GOP_CC)とCCデータの表示期間との関係を表す図。
【図8】 GOP3_CCを削除する編集後のデータを説明するための図。
【図9】 GOPの並び替える編集を行なった際のデータの説明するための図。
【図10】 GOPの並び替える編集を行なった際のデータの構造を説明するための図。
【図11】 画像編集装置の構成を示すブロック図。
【図12】 MPEGストリーム(1)、(2)より任意のGOPを選択し作成した編集リストの例を説明するための図。
【図13】 MPEGストリーム(1)、(2)より任意のGOPを選択し作成した編集例を説明するための図。
【図14】 GOP3をカットし、GOP1、GOP2、GOP4という新規のMPEGストリームを作成した際の構成を説明する図。
【図15】 不連続点直前のGOP2のCCデータに現在ディスプレイに表示されているデータおよび次に表示されるデータの消去コードを追加した際のCCデータを説明するための図。
【図16】 生成されたCCデータ補正情報を示す図。
【図17】 他の実施形態の構成を示すブロック図。
【図18】 第2の実施形態の編集方法を説明するための図。
【図19】 補正情報作成部による補正後のCCデータを示す図。
【符号の説明】
1、2、4 ファイル
3 編集処理装置
5 再生装置
6 MPEGストリーム解析部
7 編集リスト作成部
8、10 補正情報作成部
9 MPEGストリーム作成部
Claims (2)
- クローズドキャプションデータを含むGOPから構成されるMPEGストリームの編集を行う編集装置において、
前記MPEGストリームを格納する格納手段と、
前記格納手段に格納された前記MPEGストリームを解析し、少なくともGOPタイムコードを取得する解析手段と、
前記解析手段により取得した前記GOPタイムコードにより任意のGOPを選んで編集リストを作成する編集リスト作成手段と、
前記編集リストは任意の前記GOPを選んでいるため不連続点が発生し、この不連続点直後のGOPを補正する場合、再生不可能なピクチャのフィールド数を取得した後にこの取得したフィールド数を切り取り、前記不連続点直後のGOPの前記クローズドキャプションデータは開始コードが存在しない場合全てダミーデータに補正し、また、不連続点直前のGOPを補正する場合、この不連続点直前のGOPのクローズドキャプションデータに消去コードを追加し、さらにこのGOPの最終ピクチャのフィールド数を調整する補正情報作成手段と、
前記編集リスト作成手段が作成した前記編集リストと前記補正情報作成手段により補正された前記クローズドキャプションデータを基に、新規MPEGストリームを作成するMPEGストリーム作成手段とを備えたことを特徴とする画像編集装置。 - クローズドキャプションデータを含むGOPから構成されるMPEGストリームの編集を行う編集方法において、
前記MPEGストリームを格納し、
前記格納された前記MPEGストリームを解析し、少なくともGOPタイムコードを取得し、
取得した前記GOPタイムコードにより任意のGOPを選んで編集リストを作成し、
前記編集リストは任意の前記GOPを選んでいるため不連続点が発生し、この不連続点直後のGOPを補正する場合、再生不可能なピクチャのフィールド数を取得した後にこの取得したフィールド数を切り取り、前記不連続点直後のGOPの前記クローズドキャプションデータは開始コードが存在しない場合全てダミーデータに補正し、また、不連続点直前のGOPを補正する場合、この不連続点直前のGOPのクローズドキャプションデータに消去コードを追加し、さらにこのGOPの最終ピクチャのフィールド数を調整し、
前記編集リストと補正された前記クローズドキャプションデータを基に、新規MPEGストリームを作成することを特徴とする画像編集方法。
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