JP4148159B2 - ナビゲーションシステム - Google Patents

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Description

本発明は、経路情報を提供するサーバ装置と、前記サーバとの間で位置情報と前記経路情報とを送受信する地図表示装置に関わり、特に前記経路情報として地図を分割して配信するサーバ装置および前記分割地図を受信して表示する地図表示装置に関する。
従来、自動車走行の便宜を図るためのものとしてナビゲーション装置が知られている。ナビゲーション装置における地図データは、手元の記憶媒体から読みとる方式と、通信回線を通じてサーバからダウンロードする方式が知られている。後者のサーバからのダウンロードによる地図データの取得方式は、サーバに格納された最新の地図データを取得するため、ユーザは最新の地図データを利用できるという利点がある。しかし、サーバから地図データをダウンロードする際は、地図データ量が問題となる。つまり、地図データのデータ量が増えることにより、地図データのダウンロード時間、ならびに、カーナビゲーションシステムの応答時間を増大させ、ユーザの利便性を失ってしまう。
そこで、例えば、通信回線を通じてサーバから地図データをダウンロードするカーナビゲーションシステムにおいて、サーバで経路付近の地図を任意の形状で切り出して車載機に転送する方法が考えられている(特許文献1参照)。特許文献1によれば、経路からの距離あるいは所定個目の交差点までの地図を切り出して配信することで、経路案内に直接関係のない離れた部分の地図情報を省くことができ、地図データ量を減らすことができるとしている。経路に沿った帯状地図の切り出し幅を距離で規定した場合、幅を大きくとると経路案内に直接関係のない地図情報を含むために地図データ量が増え、幅を小さくとると適切な交差点が含まれない可能性がある。切り出し幅を経路からの所定個目の交差点で規定した場合、交差点の間隔に大きなばらつきがある地域で帯状地図の幅が変化するために端末で前記帯状地図の幅の狭い交差点付近を表示すると地図の無いエリアも表示されることがある。地図の無いエリアを表示しないようにするために、幅に応じて表示スケールを調整する方法も考えられるが、調整後の表示スケールがユーザの意図に沿わないことがある。
一方、経路から遠くなるに従って段階的に地図の詳細度を落として切り出す方法が検討されている。例えば、経路周辺地図を経路からの距離に基づいて複数の領域に分割し、経路に近い部分は詳細地図、離れた部分は広域地図で切り出して経路周辺地図を生成し配信することによって、地図データ量を低減しつつ経路付近に存在する情報をドライバに伝えることが可能である。
特開2001−84493号公報(例えば、図4)
しかしながら、詳細度が異なる複数の領域からなる経路周辺地図を表示する際に、詳細度の異なる地図領域の境界線上に存在する地図要素の扱いが問題となる。具体的に、前記地図要素を境界線で詳細度の異なる形状に分割すると、道路の接合点が一致しない、背景形状が不連続になる、名称が重複するといった問題が発生する。このように経路から離れた領域の詳細度を変えて情報量を削減すると、地図データの地図データ量は減少するものの、領域境界に存在する地図要素の形状に上記の不整合が生じるために視認性を損なってしまう。
そこで本発明は、上記を鑑み、経路周辺地図のデータ量を削減しても地図表示の視認性を保つ地図表示システムを提供することを主な目的とする。
本発明は、前記目的を達成するために、目的地までの経路を探索する経路探索部、前記経路を含む経路周辺地図を生成する地図生成部、前記地図生成部で生成した経路周辺地図を補整する地図補整手段、前記経路周辺地図を生成する際に参照される地図データベースを含んで構成されるサーバ装置、ならびに、前記サーバ装置との通信部、車両の位置を検出する車両位置検出部および前記経路周辺地図を表示する表示部を含んで構成されるクライアント装置を有する地図表示システムにおけるサーバ装置において、前記地図生成部は、経路からの距離に基づいて詳細度の異なる地図領域を設定して経路周辺地図を生成し、前記地図補整部は、前記地図領域の境界線と交差する地図要素の形状を補整することを特徴とする。
かかる構成によれば、地図の視認性を保ちつつ地図データを効率的に削減できる。その他の解決手段については、以下の実施形態で説明する。
本発明により、地図表示システムにおいて、詳細度の異なる複数の領域からなる経路周辺地図を配信し、さらに該領域境界上に存在する地図要素の形状を補整する地図補整部を備える構成のため、地図表示の視認性を保ちつつ、データ量を効率よく削減した経路周辺地図を配信,表示することができる。
以下に、本発明が適用される地図表示システムの一実施形態について、ナビゲーションシステムの実施例を用いて説明する。
まず、本実施形態のナビゲーションシステムの構成について、図1を参照して説明する。
図1に示すナビゲーションシステムは、経路誘導を行う際の画面表示に必要な領域に限定された経路周辺地図を切り出し、効率的地図データを作成する機能を有する。ここで、経路周辺地図は、誘導開始地点からユーザが指定した目的地までの経路を被覆する地図である。このため、ナビゲーションシステムは、経路周辺地図を作成するサーバ装置1と、経路周辺地図をユーザに提示するクライアント装置2と、経路周辺地図の伝送に使用されるネットワーク3とを含んで構成される。
以下、本実施形態のナビゲーションシステムを構成する各装置について、より具体的に説明する。まず、サーバ装置1は、地図データベース10と、目的地を検索し設定するための目的地検索部11と、ダイクストラ法等の数学的な演算手法を用いて指定された2点間の経路を探索する経路探索部12、その経路の周辺地図を作成する経路周辺地図生成部13,経路周辺地図の送信地図データ量を削減するように補整する経路周辺地図補整部
14,他端末に通信するためのインターフェースである通信部15を有する。通信部15はネットワーク3と接続されている。地図データベース10は、道路データ,水系や緑地などの背景データ,名称データなどの地図要素データ,レストランや空港などの施設情報,所定区間(交差点間)の平均旅行時間や距離情報,交通規制情報などのデータを保持し、前記目的地検索,経路探索,経路周辺地図を生成する際に参照される。クライアント装置2は、ユーザインターフェース部20と、表示部21と、通信部22と、位置検出部
23と、制御部24を有する。ユーザインターフェース部20には、例えばユーザからクライアント装置2への入力手段であるスクロールキー,縮尺変更キーなどのスイッチ,ジョイスティック,タッチパネル,マイク,クライアント装置2からユーザヘの出力手段であるスピーカが接続される。表示部21は、一般的にCRTや液晶ディスプレイなどが用いられる。通信部22は、例えば携帯電話によるデータ通信手段により構成され、ネットワーク3を介して他装置やサーバ装置1と通信する際に用いられる。位置検出部23は、クライアント装置2が搭載される車両の位置を検出する。制御部24はクライアント装置2を構成する各構成要素を制御する。なお、位置検出部23は、例えばGPS(Global
Positioning System)により構成され、GPSアンテナからの受信信号が位置検出部23に入力される。
図2は、図1に示すナビゲーションシステムの動作を説明するための動作シーケンスである。サーバ装置1とクライアント装置2の間の動作シーケンスを示している。
以下、図2に示す動作シーケンスを参照しながら、本発明の地図表示を実施するナビゲーションシステムの動作について説明する。まず、クライアント装置2のユーザインターフェース部20を介して目的地の名称等の検索情報(検索キー)とともに情報検索要求が入力される(S201)と、サーバ装置1に前記操作で設定された検索情報とともに目的地検索要求が発行される(S202)。サーバ装置1は通信部15経由で目的地検索要求を受けると、目的地検索部11で前記検索情報(検索キー)に一致する目的地情報を検索し(S203)、通信部15を介して目的地の住所や電話番号,位置情報,目的地周辺の地図や外観写真などの施設情報,予約状況や混雑情報等の検索結果をクライアント装置2に返却する(S204)。クライアント装置2では返却された目的地情報の中からユーザ所望の目的地が決定されると(S205)、サーバ装置1に対して経路探索要求を発行する(S206)。このとき、ユーザは時間優先,距離優先,景観優先,料金優先等の検索条件を指定することによって、好みの条件にあった経路を探索することができる。また、探索するルート数や複数の検索条件を指定する事によって、複数のルートを探索することもできる。経路探索要求を受信したサーバ装置1は、経路探索部12で現在地(あるいは指定地点)と目的地から地図データベース10を参照することにより経路探索を実行する(S207)。経路探索が出力した経路は、経路識別情報(経路ID)とともにクライアント装置2に返却する(S208)。ここで返却した経路情報は、指定された検索条件に適した複数の経路情報である場合や、時間優先,距離優先,景観優先,料金優先等の異なる検索条件で算出された複数の経路情報であることもある。目的地までの距離や所要時間などの特徴を経路に付加して返却することで、ユーザに好みの選択を促すことも可能である。
経路情報のデータ形態は、座標値を伴ったベクトルデータ、あるいはビットマップデータが考えられる。ビットマップデータの場合、出発点から目的地までの経路を地図に合成して描画展開したデータを用いるが、地図データと経路データとを別々にイメージ展開し、経路データの背景を透過色に設定して地図データと合成して表示できるようにしたデータでも構わない。経路が複数存在する場合は、経路情報に候補順番かつ経路を識別するための識別情報として経路番号が付加される。ユーザは経路番号を指定することにより、好みの経路を選択する。ユーザが経路を識別,選択するための識別情報としては経路番号のほかに、色や形状,線種等を区別する情報が考えられる。経路データの表示色を経路番号(識別情報)に対応させておくと、経路が選択されたときに、選択経路以外の経路を透過色にして地図データと合成し表示することで、必要な経路のみ表示することも可能である。
クライアント装置2において、経路が選択(単一経路のときは、OKボタンを押下するなど、ユーザ側に経路を承認するための何らかの操作)がされる(S209)と、経路識別情報(経路ID)とともに経路周辺地図要求がサーバ装置1に送信される(S210)。サーバ装置1は、経路周辺地図要求を受信すると、経路周辺地図生成部13においてユーザが選択した経路に基づいて経路周辺地図を生成する(S211)。続いて、経路周辺地図補整部14において、後述する手順により経路周辺地図の地図データ量を削減しつつ視認性を保持するための補整処理を実行し(S212)、経路周辺地図をクライアント装置2に配信する(S213)。ここで返却する経路周辺地図は、ベクトルデータでもベクトルデータを描画展開したイメージデータでも構わない。経路周辺地図を要求する際に、地図データ形式を指定すると、サーバ装置1において、イメージないしベクトルデータで周辺地図を生成しクライアント装置2に返却することができるので、例えばクライアント装置2が携帯電話,車載端末,PDA等、様々な表示デバイスからの要求に対応することができる。クライアント装置2は、受信した経路周辺地図を表示し(S214)、誘導を開始する(S215)。
次に、図3を用いて詳細地図と広域地図といった詳細度の異なる複数レベルの地図データを読み込んで経路周辺地図を生成する方法について以下に説明する。図4は詳細度の異なる複数レベルの地図データで生成した経路周辺地図を示している。
経路周辺地図の生成では、S210の処理で指定された経路IDから経路探索部12が出カした始点41から終点42までの経路40の経路データを読み込み(S301)、この経路データに基づいて詳細地図の切り出し範囲43と広域地図の切り出し範囲44を設定する(S302)。本実施例では、経路誘導の際には経路付近については詳細な情報を提供し、経路から離れた場所の情報は間引くかまたは概略を提供するようにして、サーバ装置から送る地図データのデータ量を削減する。そのため、経路からの距離r1とr2に基づいて地図切り出しの境界を設定し、経路からr1までの範囲を詳細地図領域43、
r1からr2までの範囲を広域地図領域44とする。次に地図データベース10から詳細地図領域の地図データ(詳細地図データ)および広域地図領域の地図データ(広域地図データ)を読み込み(S303)、詳細地図データからは詳細地図領域43に含まれる地図要素、広域地図データからは広域地図領域44に含まれる地図要素を各々切り出す(S
304)。こうして切り出した詳細地図要素および広域地図要素の中から領域境界47と交差する道路データを抽出して道路データの形状を補整する(S305)。また領域境界47に交差する全ての背景データの形状を補正するまで繰り返し実行する(S306)。そして、重複した名称データなどを表示しないように、重複データ補整処理(S307)を行う。
以上により、詳細地図データと広域地図データとの二つの詳細度の異なる地図データからなる経路周辺地図が生成される。例えば、図4に示す道路45は詳細地図データに収録され広域地図データに収録されていない地図要素で、S304により領域境界47から広域側に突出した部分が切り取られた形状となる。また、道路46は、広域地図データと詳細地図データの両方に収録されている地図要素であり、詳細地図領域43の部分の道路形状は詳細地図データから生成され、広域地図領域44の部分の道路形状は広域地図データから生成され、二つの異なるレベルの道路データから構成された形状となっている。道路46のように、前記二つの異なるレベルの地図要素を合成して表示した場合、領域境界
47において図5に示すような問題が発生する。
図5は、レベルの異なる二つの地図を合成して一つの画面40に表示した場合の表示例を示している。広域地図は詳細地図に収録されている地図要素より簡略化されているため、領域境界47と交差する地図要素を領域境界47で分割し、合成して表示しようとすると、分割点で道路データが接合できない不整合(51)や、詳細地図形状(面)と広域地図形状(線)とで接合部分が一致しない不整合(52)といった表示の乱れが生じる。また、領域境界線と交差する地図要素の名称データは、双方の地図データに含まれるために同じ名称が重複して表示される(53)ことも起こりうる。このような不整合を防止する補整処理について、図6〜図10を用いてより具体的に説明する。
図6は、領域境界線で道路データが接合できない不整合を防止する補整処理を説明するフローチャートである。道路データ補整処理(S305)では、詳細地図データおよび広域地図データに対して各々補整処理を実施する。道路データはノード(交差点)座標と該ノード間を結んだリンク列で表される。まず、詳細地図の道路データについて補整処理が行われる。図3の処理S304で切り出された経路周辺地図の内、詳細地図に収録されている道路データ(以下、詳細道路とする)が一つ読み込まれ(S601)、領域境界47と交差する道路のデータであるかが調べられる(S602)。そして、該当する道路データが領域境界47と交差する道路のデータである場合には、広域地図領域44に存在するノードのデータを読み込んで(S605)、広域地図に収録されている道路(以下、広域道路とする)との交差点が存在するか否かを検出する(S606)。広域地図領域44に交差点に対応するノードが含まれていた場合には、そのノードを接合点として設定し、この接合点で道路データをクリッピングする(S608)。一方、広域地図領域44に交差点に対応するノードが含まれていない場合には、領域境界47で道路データをクリッピングする(S607)。そして、クリッピングした道路データによる道路形状を詳細地図領域43の地図要素として経路周辺地図に登録する(S609)。以上の処理を詳細地図領域内に存在する全詳細道路について実行し(S604)、詳細地図領域の周辺地図を生成する。
例えば図7に示すように、詳細地図に収録されている道路データ83は領域境界47と交差するので、領域境界47を越えた広域地図領域44に存在するノードを処理S605で順次読み込み、処理606によって広域地図に収録されている道路(以下、広域道路とする)との交差点を検出する。道路データ83の場合、交差点81,89の順番で広域道路との交差点をサーチしていくが、結果的に存在しなので、処理S607によって領域境界47で形状がクリッピングされ、道路形状86が生成される。詳細道路84も同様に、処理606によって交差点81,82の順番で広域道路との交差点を順次探していく。交差点82は広域道路との交差点になるので、交差点82を詳細道路と広域道路との接合点に設定し、処理S608によって、この接合点で道路84をクリッピングし、道路形状
87を生成する。このようにして生成した道路形状86および87を詳細地図領域43に存在する地図要素として経路周辺地図に登録する。
次に領域境界47と交差する広域地図データの道路データを補整する処理を行う。図3の処理S304で切り出された経路周辺地図の内、広域地図に収録されている道路データが一つ読み込まれ(S610)、領域境界47と交差する道路のデータであるかが調べられる(S611)。そして、該当する道路データが領域境界47と交差する道路のデータである場合には、前述の処理S608で設定された接合点に対応する交差点で道路データをクリッピングする(S614)。そして、クリッピングした道路データによる道路形状を広域地図領域44の地図要素として経路周辺地図に登録する(S615)。以上の処理を広域地図領域内に存在する全詳細道路について実行し(S613)、広域地図領域の周辺地図を生成する。
図7に示す例では、広域道路85は領域境界47と交差するので、処理614によって、処理S608で設定した接合点(この場合、交差点82)で道路形状をクリッピングし、道路形状88を生成する。そして道路形状88を広域地図領域44の地図要素として経路周辺地図に登録する。本例では、広域道路と交差する詳細道路のノードを接合点に設定し、詳細道路データと広域道路データとが接合できるようにしたが、予め該接合点を付加した詳細道路および広域道路データを地図データベース10に記憶しておいた方が好ましい。
以上、道路データを補整し、詳細度が異なるレベルの地図データで経路周辺地図を生成する方法について説明した。次に、背景データ補整処理(S306)について以下に説明する。
図9は背景データ補整処理の手順を示したフローチャートである。図9において、経路周辺地図の内、詳細地図に収録されている背景データ(以下、詳細背景とする)を読み込み(S901)、この背景データが広域地図領域44に存在するか調べ(S902)、広域地図領域44に存在する場合には背景データの全形状をクリッピングする(S906)。例えば、図8に示すように、詳細地図データに収録されている詳細背景802は、広域地図領域44に存在するため、処理S906のクリッピング処理で全形状が切り取られる。背景データが広域地図領域44だけに存在しているものでない場合には、次に領域境界47と交差するかどうかが調べられる(S903)。詳細背景が領域境界と交差する場合には、背景の形状を領域境界線でクリッピングし(S905)、広域地図領域44に突出している部分をクリッピングする。図11に示す詳細背景(緑地)1101および河川1103は、領域境界47と交差する背景データであることから、処理S905のクリッピング処理で広域地図領域44側に突出した部分が切り取られた例である。


次に広域地図から背景データ(以下、広域背景)を読み込み(S907)、詳細地図領域43に位置する広域背景であるか調べ(S908)、全形状が詳細地図領域43に位置する場合には、背景データをクリッピングする(S912)。図11に示す緑地1105は、詳細地図領域に存在する広域背景であるため、処理S912によって切り取られる。広域背景の全形状が詳細地図領域43に位置するものでない場合、この広域背景が領域境界47と交差するか調べられる(S909)。領域境界47と交差する広域背景であった場合、この背景データの全形状を経路周辺地図に登録する(S911)。すなわち、境界と交差する広域背景は、領域に関わらず全形状が経路周辺地図に登録される。本例では、領域境界に交差する背景データは、詳細度の異なる複数の地図レベル(詳細と広域)で経路周辺地図を生成する方法を説明したが、背景データは領域境界を設けずに広域か詳細のいずれかで周辺経路地図を生成することも考えられる。
なお、名称データの重複(53)表示を防ぐ重複データ補整処理(S307)については、経路周辺地図から領域境界47と交差する地図要素を抽出し、詳細地図領域43の地図要素と広域地図領域44の地図要素との間で名称データを比較して、重複している名称があればいずれか一方の名称を削除することにより、名称データの重複表示を防ぐことが出来る。このようにサーバ側で重複名称を検出し削除する方法の他に、クライアント側で重複名称を検出し削除する方法もある。地図データ量を削減するうえで、重複名称はサーバ側で除去する方法が有利である。
以上、地図データベース10から詳細地図データと広域地図データといった詳細度の異なる複数レベルの地図データを読み込み、地図要素の形状を補整して経路周辺地図を生成する方法を説明した。
この他に、詳細地図データを読み込んで形状を簡略化、領域境界上の地図要素の形状を補整し経路周辺地図を生成する、単一レベルの地図データにより経路周辺地図を生成する方法もある。この方法について図10を用いて説明する。図10は、詳細地図データを読み込んで経路から離れた地図要素の形状を簡略化し、領域境界に交差する地図要素の形状を補整する処理フローである。
処理S210で指定された経路IDに基づいて経路探索部12が出力した始点41から終点42までの経路40の経路データを読み込み(S1001)、この経路データに基づいて帯状に地図を切り出す領域を設定する(S1002)。地図データベース10から設定された領域の詳細地図データを読み込み(S1003)、処理S1002で設定した領域内に存在する地図データを切り出す(S1004)。これらの処理を経路周辺地図
(S1002で設定した領域の地図)の切り出しが終了するまで繰り返す(S1005)。このようにして生成された経路周辺地図から詳細地図の地図要素データを読み込み
(S1006)、経路40から所定距離を越えた位置に存在する地図要素を検出して
(S1007)、その地図要素の形状を簡略化する(S1012)。この時、地図要素が道路データであった場合には、道路リンクの形状を簡略化する。また、経路からの距離に応じて詳細地図領域と広域地図領域を設定し、地図要素がこれらの領域境界と交差するか調べ(S1008)、交差する場合には、その形状を領域境界部において不整合が生じないように補整する。領域境界上に存在する地図要素については、領域境界線との接合点を地図要素の形状を分割する分割点に設定し(S1010)、この接合点から広域地図領域側の地図要素形状を簡略化する(S1011)。この処理を、全地図要素について補整処理が終了するまで繰り返し実施する(S1009)。
上記の処理を、道路データを例に道路形状の簡略化と道路形状の補整処理を説明する。経路40から所定距離以上に存在する道路リンク(道路のノード間を結ぶ線)の場合は、処理S1012によって道路形状の特徴を表現するための補間点データを間引いて形状を簡略化する。ここで、リンクの簡略化に限らず、道路幅員や市道などの道路属性に基づいて細街路などの詳細な道路データを間引くことも考えられる。いずれも地図データ量を削減する方法として有効である。次に、経路から所定距離、つまり詳細地図と簡易地図との領域境界に交差する道路データの場合は、処理S1010によって道路リンクと領域境界線との交差点を算出して該道路の接合点を設定し、処理S1011によって、この分割点を境界に経路に近い道路データは詳細形状、離れた道路データは簡易形状で生成して、接合点で詳細度の異なる形状データを接合する。これらの接合点を識別するための識別情報を経路周辺地図に付加して配信することも考えられる。接合点の識別情報を付加することにより、接合点の座標が一致しなくとも詳細度(レベル)の異なる地図要素の形状を該接合点で接合し表示することが可能となる。
背景データは、図9で説明したように領域境界上に存在する背景データの詳細形状と簡易形状の両方を経路周辺地図に含める。このとき、詳細度(レベル)の異なる同一背景を識別するための識別情報を経路周辺地図に付加して配信することも考えられる。これにより、クライアント装置2において、該識別情報を用いて詳細度の異なる背景のいずれかを選択して表示することが可能となる。
図11は、サーバ装置1で生成した経路周辺地図を表示するクライアント装置2の表示部21における処理の一例を示す処理フローである。
地図の表示範囲が設定されると(S1101)、通信部22を介して受信した経路周辺地図データを読み込む(S1102)。ここで経路周辺地図データはクライアント装置2に搭載された内部メモリ、あるいはメモリカードなどの着脱可能な外部記憶手段に記憶されているものとする。表示範囲に領域境界47が存在するか調べ(1403)、表示範囲に領域境界47が存在する場合には領域境界線と交差する背景データを広域地図(簡略形状)の背景データで描画展開する(1104)。また、表示する地図のスケールが所定値以上であるかを調べ(S1105)、表示スケールが所定値以上の場合は、詳細地図領域43に存在する詳細地図データの中で所定種別の道路は表示しないように間引いて描画展開される(S1106)。以上の処理が表示対象となる地図要素全てについて行われる
(S1107)。これにより、道路45のように領域境界線でクリッピングされた道路が、途中で切れた形状で画面に表示されないので、違和感のない表示が可能となる。
本発明は、通信型のナビゲーションシステムにおいて、地図表示の視認性を保ちつつ、データ量を効率よく削減した経路周辺地図の配信に好適である。
本発明の一実施形態に係る地図表示システムの構成図である。 本システムの動作シーケンスを示す。 詳細度が異なる複数の領域からなる経路周辺地図を生成する手順を示す処理フローである。 詳細度の異なる複数レベルの地図データで生成した経路周辺地図を示している。 レベルの異なる二つの地図を合成して一つの画面に表示した場合の表示例である。 境界と交差する地図データの道路データを補整する手順を示す処理フローである。 道路データの補整方法を説明する図である。 背景データの補整方法を説明する図である。 境界と交差する地図データの背景データを補整する手順を示す処理フローである。 経路から離れた地図要素を簡略化する手順を示す処理フローである。 表示部における処理の一例を示す処理フローである。
符号の説明
1…サーバ装置、2…クライアント装置、3…ネットワーク、10…地図データベース、11…目的地検索部、12…経路探索部、13…経路周辺地図生成部、14…経路周辺地図補整部、15,22…通信部、20…ユーザインターフェース部、21…表示部、
23…位置検出部、24…制御部。

Claims (4)

  1. 目的地までの経路を検索する経路探索部と、前記経路を含む経路周辺地図を生成する地図生成部と、前記地図生成部で生成した経路周辺地図を補整する地図補整部と、前記経路周辺地図を生成する際に参照される地図データベースを含んで構成されるサーバ装置と、
    ならびに前記サーバ装置との通信部と、車両の位置を検出する車両位置検出部と、前記経路周辺地図を表示する表示部を含んで構成されるクライアント装置を有するナビゲーションシステムにおいて、
    前記地図生成部は、前記経路周辺地図を詳細度の異なる複数の領域に分割して経路周辺地図を生成し、
    前記地図補整部は、分割した互いに詳細度の異なる領域の境界線と交差する地図要素について、前記境界線と交差する道路データについては、前記境界線に最も近くに存在する前記複数の領域で共通する道路ノードで分割し、前記境界線と交差する背景データについては、地図要素がより簡略化された詳細度の背景データの全形状を保持して、前記境界線上で夫々の領域における地図要素の形状が連続するように補整する
    ことを特徴とするナビゲーションシステム。
  2. 請求項1において、前記クライアント装置は、前記経路周辺地図を表示する際に、前記表示部における表示範囲に前記境界線が含まれる場合には、表示する背景データとして、地図要素がより簡略化された詳細度の背景データを表示することを特徴とするナビゲーションシステム。
  3. 請求項において、前記クライアント装置は更に、前記複数の地図の領域に含まれる地図要素の名称データが重複するかどうかを検出し、重複した名称のいずれか一つを選択して表示することを特徴とするナビゲーションシステム。
  4. 車両の位置を検出する車両位置検出部と、前記経路周辺地図を表示する表示部を含んで構成されるナビゲーション端末装置からの要求に応じて目的地までの経路を検索する経路探索部と、前記探索した経路を覆う経路周辺地図を生成する地図生成部と、前記地図生成部で生成した経路周辺地図を補整する地図補整部と、前記経路周辺地図を生成する際に参照される地図データベースを含んで構成されるナビゲーションシステムのサーバ装置において、
    前記地図生成部は、前記経路周辺地図を詳細度の異なる複数の領域に分割して経路周辺地図を生成し、
    前記地図補整部は、分割した互いに詳細度の異なる領域の境界線と交差する地図要素について、前記境界線と交差する道路データについては、前記境界線に最も近くに存在する前記複数の領域で共通する道路ノードで分割し、前記境界線と交差する背景データについては、地図要素がより簡略化された詳細度の背景データの全形状を保持して、前記境界線上に設けた接合点で夫々の領域における地図要素の形状が連続するように補整する
    ことを特徴とするサーバ装置。
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