JP4147804B2

JP4147804B2 - Wiping cloth

Info

Publication number: JP4147804B2
Application number: JP2002108886A
Authority: JP
Inventors: 好子池本; 逸夫中村; 行博松崎
Original assignee: Toray Industries Inc
Current assignee: Toray Industries Inc
Priority date: 2002-04-11
Filing date: 2002-04-11
Publication date: 2008-09-10
Anticipated expiration: 2022-04-11
Also published as: JP2003299605A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ソフトな風合いで拭き取り性に優れ、且つ拭き取り作業性に優れた広範な用途に使用可能なワイピングクロスに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来からタオル、雑巾、布巾などの吸水性のある天然繊維からなるワイピングクロスがあり、最近では汚れの拭き取り性向上を目的として極細繊維を用いた布帛がワイピングクロスとして提案されている。たとえば特開昭６１−１０３４２８号公報においては、０．９ｄ以下の極細繊維からなる布帛の嵩高性を特徴とするワイピングクロスが提案されており、特開昭６３−２１１３６号公報においては、０．２ｄ以下の超極細繊維と０．５〜１０ｄの繊維からなる交絡編物およびその製造方法が提案されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特開昭６１−１０３４２８号公報や特開昭６３−２１１３６号公報の布帛では、風合いが硬い上に、一度水に浸して使用した場合には、微細合成繊維布帛特有の性質の長所と短所を同時に発現してしまうという問題があった。すなわち、微細合成繊維布帛は、よりミクロレベルの汚れの除去に優れているが、毛細管現象によって繊維間に水を素早く吸水し、保水力が非常に高いという性質のために、吸水速度が速い反面、各繊維間に水を強力に保持し、絞る際には、水が布帛繊維間を移動するのみで抜けきらないという問題があって、一枚の布帛で多量の水分を拭き取る用途には適さない。これは同時に、繊維間に吸収した汚れも抜けにくいことを意味する。したがってワイピング材として使用可能な布帛の厚みは薄物に限定されるものであったし、汚れが抜けにくいために、ガソリンスタンドなどで洗車に繰り返し使用しようとしても、付着した汚れが目立つという理由で客先に嫌がられ、広く用いられることがなかった。また、繊維間に保持された水で繊維同士が滑るため、感触にぬめり感があり、その水で布帛内の空隙が失われるために、洗剤を使用しても泡立たず、逆に表面の摩擦性の低下のために、洗剤不使用では拭き取ることのできない汚れを拭き取ることができないという問題があった。更には、繊維が極細で柔軟であればあるほど、ガラスなどの平滑な材料や自動車の車体の洗車において、滑りにくくて拭き取り作業性が悪くなるのに加え、高い摩擦が繊維の脱落を早め、洗浄面に極細繊維くずが付着したり、耐久性が低下するなどの問題を発現しやすい。また別の問題としては、特に車など塗装面を拭き取る際に、ワイピングクロス表面が平面であるために、塗装面とワイピングクロスの間に異物を挟み、こすりつけることによって、傷が付くという欠点もあった。すなわち、従来の技術においては、拭き取り性能を重視し、繊維を微細化することによって、ソフト感が失われたり、摩擦抵抗が増大しすぎるために、拭き取り作業性と耐久性が低下したことに加え、水を使用した際には、毛細管現象によって布帛が繊維間に水を保持しようとするために、絞る際にはぬめりという不快感を感じるが絞りきれない、また繊維間に空隙が極端に少ないために洗剤を使用しても泡だたず、繊維間に入り込んだ洗剤や汚れが抜けにくいという各種問題点があるために、極細繊維の布帛は薄物に限定され、しかも水分量が少ない限定された条件下でしか好ましいワイピング効果を発揮出来ないという問題があった。
【０００４】
本発明は、かかる従来技術の背景に鑑み、拭き取り性能と拭き取り作業性をさらに向上させ、しかも、柔軟で寸法安定性に優れる上に、強靱で、広範な洗浄用途に好適に使用することができるワイピングクロスを提供せんとするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明は、かかる課題を解決するために、次のような手段を採用するものである。すなわち、本発明のワイピングクロスは、１．１デシテックス以下の極細繊維を含んで構成された布帛であって、該布帛が、０．１〜０．３g/cm³の繊維密度を有するものであり、かつ、該布帛を貫通する多角形又は円形の孔を複数個有し、該孔の総面積は、該布帛の全表面積の５〜５０％の面積を有するものであり、さらに、該布帛表面には、高分子弾性体が含有され、かつ、毛羽を有するものであって、毛羽はループ状またはピリング状に絡まった形状を有することを特徴とするものである。
【０００６】
【発明の実施の形態】
本発明は、前記課題、つまり拭き取り性能と拭き取り作業性をさらに向上させ、しかも、柔軟で寸法安定性に優れる上に、強靱で、広範な洗浄用途に好適に使用することができるワイピングクロスについて、鋭意検討し、極細繊維製布帛に特定な貫通孔を複数形成してみたところ、意外にも、かかる課題を一挙に解決することができることを究明したものである。
【０００７】
本発明の布帛は、１．１デシテックス以下の極細繊維を含んで構成されていることが、高い拭き取り効果を得る上で重要である。製造のしやすさ、コストの点、さらに拭き取り効果などの点から、極細繊維の太さとしては、単繊維繊度が０．００１〜１．１デシテックスの範囲内のものを用いるのが好ましく、単繊維繊度が０．０１〜０．５デシテックスのものを用いるのが実用的かつ効果的で更に好ましい。
【０００８】
ただし１．１デシテックス以下の極細繊維は、拭き取り性機能を有するので、必須の構成要件ではあるが、かかる極細繊維１００％で布帛が形成されている必要はなく、適度に他の繊維、例えば太い合成繊維、木綿あるいは絹などの天然繊維や化学繊維などが混用されていてもよい。布帛構成繊維中、５０重量％以上が１．１デシテックス以下の極細繊維であれば、上述の効果を好ましく発揮せしめ得ることができる。
【０００９】
ただし、該布帛が、天然繊維を含んで形成されている場合には、天然繊維自体が吸水するために、乾燥状態での使用において少量の水を拭き取るには最適なワイピングクロスを提供することができる。しかし、このようなワイピングクロスは、湿った状態で繰り返し水を拭き取る用途では、好適な拭き取り効果を発揮しにくくなるので、かかる状態で使用する好適なワイピングクロスとしては、布帛構成繊維中、７０％重量以上が１．１デシテックス以下の極細合成繊維で構成したものを使用するのが好ましい。
【００１０】
すなわち、かかる極細繊維は、繊維自体に水分や汚れを吸着せず、毛細管現象によって繊維間に拡散させることによって吸水するため、該貫通穴が繊維内の水の動きを分断し、排出口の役割を果たすことから、天然繊維と比較すると、容易に水と汚れを除去することができる。また繊維間の無数の空間が、高い保湿性と適度の通気性を長く保持し、一度水に濡らして軽く絞れば長時間連続して使用することができる。すなわち速乾性、耐久性、洗濯性、保湿性に優れたワイピングクロスを提供することができる。
【００１１】
このような極細合成繊維のフィラメント繊維糸あるいは短繊維紡績糸を少なくとも構成糸に用いて繊維布帛を製造する方法は特に限定されないが、例えば複数の成分から構成される複合繊維、中でも複合成分のうちの一成分を溶出除去するか、あるいは各成分ごとに分割する等の後の極細化加工により極細化が可能な複合繊維を原料繊維に用いたフィラメント糸あるいは紡績糸を用いて繊維布帛を製造することができる。微細合成繊維を用いた繊維布帛の製造は近年合成繊維関係業界では広く行われてきているものであり、極細化加工は繊維やその集合体たる糸の段階あるいは繊維布帛に形成された後の段階で行うことができる。
【００１２】
本発明の布帛を構成する極細合成繊維の重合体としては特に限定されないが、ポリエチレンエレフタレート（以下ＰＥＴという。）ポリブチレンテレフタレート（以下ＰＢＴという）、ポリエステルエラストマなどのポリエスエル系、ナイロン６、ナイロン６６、ポリアミドエラストマ等のポリアミド系、ポリウレタン系、ポリオレフィン系、アクリルニトリル系などの繊維形成性を有する重合体が好適である。この中でも、好ましくはＰＥＴ、ＰＢＴ、更に好ましくはナイロン６，ナイロン６６等が、加工した時の風合い及び実用性能の点からも好ましい。ただし、一種類の重合体である必要はなく、例えば親水性繊維と疎水性繊維すなわち、ポリエステル系・ポリアミド系２種を混用して布帛を作成すれば、適度な滑り感となじみが生まれるなどの効果が生まれる。用途に合わせて様々な混用が可能である。
【００１３】
これらの方法により作成された布帛は、１．１デシテックス以下の極細合成繊維が含まれていれば、編織物その他は問わないが、湿状態での使用時に必要な吸水性を得る上で、好ましくは編織物、より好ましくは不織布であり、厚さ０．１ｃｍ〜１ｃｍ程度、適度に嵩高であるのが良い。織物・編物ではバルキー糸など嵩高な糸を混合することにより嵩高な布帛を作成することが可能であり、不織布であれば、重ねるウェブの数を調節することにより、容易にボリュームを増すことができる。むろん、薄い編織物でも、拭き取り効果を好ましく得ることは出来るが、嵩高であるほど貫通穴を施すことによる効果を好ましく得ることができる。また、不織布であれば、貫通孔のほつれがなく、外観の美麗性を保つことができる。
１つのケースとして、例えば、布帛を不織布に限定した場合、形態が安定しにくいという問題点が存在する。織物・編み物にはこれらの問題は発生しにくい。これら不織布は、例えば、微細合成繊維、あるいは微細化可能繊維の不織ウェブをクロスラッパーによって積層した後、ニードルパンチによって繊維同士を絡合させ、微細化可能繊維を使用の場合には微細繊維化処理を施すことによって得られるが、その際、好ましくは少なくとも片面に連続繊維の編織物を重ねてニードルパンチし、ウェブ自体の絡合と、ウェブ及び編織物との絡合を充分に高めて不離一体構造を形成したものが良い。
【００１４】
このように編織物を重ねて絡合することにより、伸びを防止し、不織布の厚さを一定に保ち、引っ張りに対する強度を上げることができ、表面の毛羽落ちを防止することができる。かかる編織物の種類については、経編み、トリコット編で代表される緯編みレース編及びそれらの編み方を基本とした各種の編物、あるいは平織り、綾織り、朱子織及びそれらの織り方を基本とした各種の織物など特に限定するものではないが、好ましくは、強撚糸及びその他の化学的・物理的刺激により収縮可能にした連続繊維を使用するのが良い。特に編織物として、強撚糸からなる編織物を用いた場合、ニードルパンチ後に潜在トルク解除処理を行うことによる、強撚糸のトルク復元力を利用して、ボリューム感とソフト感を出現させることができるばかりでなく、並列した複数の貫通孔の間に筋状の溝を形成させることができるので、水はけ・拭き取り性の点で高い効果を発揮するワイピングクロスを提供することができる。この方法により、従来では実現不可能であった、高い吸水性、拭き取り性、ボリューム感と水絞り性を兼ね備える上に、形態安定性に優れた柔軟なワイピングクロスを提供することができる。
【００１５】
さて、本発明のワイピングクロスは、それ毛細管現象によって吸水する布帛の厚み方向に貫通した孔を有することに特徴を有するものである。該孔が、排出孔の役割を果たすために、ぬめり感なく水を簡単に絞りきることができる。そのため、従来は不可能であった嵩高なワイピングクロスを作成することも可能となる。また、ワイピングクロスの風合いが柔らかくなる上、拭き取り面に適度な滑り性能が増すという機能を発揮するが、かかる機能は、構成繊維が極細であればあるほど増大する傾向がある。かくすることにより、摩擦による作業の困難性を軽減することができるために、布帛の疲労を抑制することもできるという利点がある。
【００１６】
本発明のワイピングクロスにおいては、さらに厚み方向に貫通した孔が存在することによって、拭き取り機能を発揮する表面積が増大し、孔周のエッジ部分による堰止め効果と毛細管現象による吸水性とが相俟って、その相乗作用によって、布帛内への水や汚れの取り込を効果的に推進させることができる。すなわち、高い吸水性と排水性を兼ね備えたワイピングクロスを提供することができ、もって、広い範囲の水を拭き取る作業を、連続的に、かつ、繰り返し作業によって、完遂することができるという優れた機能を付与し得たものである。
【００１７】
更に、本発明のワイピングクロスにおいては、布帛に適度な屈曲を加えながら拭き取ることにより、貫通孔の縁部分でブラッシング効果が生まれ、軽い力で汚れを拭き取ることが出来るという効果もある。それに加え、該孔の存在により布帛に空隙が形成され、従来は不可能であった洗剤の使用が可能になった。各貫通孔の収縮と拡張によって泡が形成され、泡と上記ブラッシング効果によって、いくら極細であっても水だけでは除去不能だった油性の汚れを落とす際にも使用できる。また、水抜けと同様、繊維間に保持した洗剤や汚れを容易に貫通孔から搾り出すことができるため、洗濯性にも優れたワイピングクロスが実現する。
【００１８】
該孔は形状を円形に限定することはなく、多角形であっても、また線状に切り込みを入れたものであっても構わないが、好ましくは孔に面積があり、孔周囲にエッジ部分がある方が、特別に屈曲させることなく、楽にブラッシング効果を得ることができるし、更には、表面積増大による高い拭き取り効果を得るために、該孔１つ当たりの面積が、該孔によって形成される厚み方向の布帛の表面積（該孔の周囲長×厚み）を超えない範囲であるのがよい。ただし布帛が薄物である場合は、穴が小さすぎるために布帛表面の凹凸が少なく、ブラッシング効果が好ましく得られないことから、この範囲を超えて穴を施すことが、必ずしもワイピング材としての効果を減少させるものではない。
【００１９】
孔の間隔・数は特に限定はしないが、吸水量をある程度保つためには、孔の面積が、布帛表面積の５％〜５０％であるのが好ましい。５％以下であれば孔を空けることによる効果が半減し、逆に５０％を超えると布帛としての形状を留めるのが困難であるだけでなく、全体の繊維量が減ってしまうために、一度で拭き取れる水分量が著しく減少してしまう。また、洗剤使用における泡立ち性を重視する場合は,孔の間隔を狭くするとより効果的である。ただし、上記した範囲を外れると、目的を達することができないというのではなく、特に重視する特性（水絞り性・保水量・汚れ落とし）に応じて孔の数と間隔を設定するのが良い。
【００２０】
貫通孔の加工方法は特に限定されないが、金属製の金型により機械的にパンチングする方法が一般的であり、布帛としての形状をなしていれば、極細繊維化処理・染色（精錬）その他いずれの処理ともその前後を問わずに行うことが可能である。
【００２１】
次に布帛がワイピングクロスとしての性能、すなわち吸水性、保水性、柔軟性等を高めるために、０．１〜０．３ｇ／ｃｍ³の繊維密度を有することが好ましい。
【００２２】
０．１ｇ／ｃｍ³ 未満であれば形態安定性に欠け、布帛としての形状を留めるのが困難で且つ耐久性に乏しい上、毛細管現象の働きが弱く吸水性にも欠ける。逆に０．３ｇ／ｃｍ³ を越えている場合は、風合いが堅く、屈曲させての作業が困難になるため、洗浄面が曲線である際の拭き取り作業性が著しく損なわれる。
【００２３】
更に、該布帛が表面に毛羽を有するものである場合、ワイピングクロスの拭き取り面における繊維表面積の更なる増加による高い拭き取り効果を得ることができる。特に自動車など塗装面を拭き取る場合には、これらの毛羽がピリング状またはループ状に絡まっているのが好ましい。すなわち、ループ状、ピリング状の繊維塊が砂などの異物を粗め取ることにより、それら異物によって塗装面に微細な傷が入るのを防止するという効果がある。ピリング状繊維塊の作成方法としては、水の中で揉むことによって、または表面に毛羽立ち加工を施した後に揉み加工を加えることによってなどあるが、特に限定はしない。更に、布帛がこのような毛羽を有することにより、柔軟性・ボリューム感が生まれ、ワイピングクロスを人体に使用した際の感触を良好なものにすることができる。この場合にも、高い拭き取り性と高い吸水・排水性は失われないため、旅行用のタオルや、朝シャンタオルなどに使用するのが最適である。その際、人体に使用するワイピングクロスは、防汚、速乾性、なじみ感などの点から、ポリアミド系の微細合成繊維を含んだ布帛で作成するのが好ましい。
【００２４】
また別のケースとして、該布帛の表面に、高分子弾性体を付与することによっても、拭き取り効果を増大させることができる。このケースでは更に、布帛が短繊維で作成されている場合には繊維の脱落を防止することに対して高い効果を得ることができる。
【００２５】
使用する高分子弾性体としては、ポリウレタン、ＳＢＲ、ＮＢＲ、ポリアミノ酸、アクリル系の接着剤等ゴム状弾性を有する重合体なら何でも使用可能である。付与方法としては高分子弾性体溶液を塗布あるいは含浸後凝固する方法、あるいはそれらのエマルジョン・ラテックスなどを塗布あるいは含浸して乾燥固着する方法、スプレーによって表面に吹きかける方法など様々な方法が使用でき、これらの処理は、微細繊維化処理、孔空け加工、染色いずれの処理ともその順序を問わずに行うことが可能である。
【００２６】
特に、これら弾性体の発泡体をスプレーによって表面の毛羽のみに塗布した場合、表面の極細繊維の露出と繊維間の隙間が適度に保たれるため、吸水・保水性を維持したままで、拭き取り性を向上させ、更に繊維の脱落を抑えることができるという、特に好ましい効果を得ることができる。また、塗布した樹脂が拭き取り面に分散した水分を集合させ、貫通孔を施すことによる堰効果を高めることが可能となるため、より細かい水滴を短時間で拭き取ることができる。更に樹脂そのものの摩擦作用による拭き取り効果の向上も見逃せない点である。
【００２７】
【実施例】
次に、実施例及び比較例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。
【００２８】
なお、実施例において、保水率の測定は以下の方法にて行った。
（１）保水率
乾燥状態で試料重量測定後、バットに水を入れ、試料を２分間浸し、１分間ドリップした後試料重量を測定した。保水率（w％）は（Ａ−Ｂ／Ｂ)×１００にて算出した。
【００２９】
Ａ：ドリップ後の試料重量
Ｂ：ドリップ前の試料重量
なお、作業は全て温調室（２０℃×６５％ＲＨ）で行うものとし、ｎ数を３として平均した。
２．水絞り性
また、実施例において、水絞り性の測定は以下の方法にて行った。
（２）水絞り性
保水率測定と同様に浸水・ドリップ後、試料を４つに折りたたみ、一方を固定、他方をねじって絞り、絞った回数ごとに試料重量を測定した。保水率を（１）の式で算出し、保水率の変化から水絞り性の評価を行った。なお、作業は全て温調室（２０℃×６５％ＲＨ）で行うものとし、ｎ数を３として平均した。
【００３０】
絞り回数１０回目での保水率が０〜４０％であるものを優れたものとして評価し、「◎」とし、４０〜６０％であるものを標準的なものとして評価し、「○」とし、６０％以上であるものをやや不良なものとして評価し、「△」とした。
【００３１】
実施例１
０．０４ｄのＰＥＴ系微細合成繊維からなる不織布（繊維密度０．２g/cm³、厚さ１．１mm、サイズ４０ｃｍ×４０ｃｍ）を作成し、その裏表表面にウレタンを厚さ０．１ｍｍ塗布した後、全体に直径０．１ｃｍの貫通した穴（円形）を０．３ｃｍ間隔で施したワイピング材を作成し、その試験結果を表１に示した。
【００３２】
表１に示した実施例１、２、３が本発明に係るものであり、比較例１は実施例１の不織布に穴開け加工を施さないもの、比較例２は、実施例１と同じサイズの天然セーム皮に、実施例１と同じく穴開け加工を施したものである。
【００３３】
評価結果を表１に示した。
【００３４】
かかる表１から明らかなように、本発明に係るものは、比較例１、２と比較すると、保水性を減少させることなく、水絞り性、つまり水を素早く多量に排出する機能において顕著な改善効果が認められた。ただし、実施例３から明らかなように、貫通穴が占める面積が一定の範囲を超えて大きすぎると、保水率が低下する。
【００３５】
こうして得られた本発明のワイピング材を用いて、洗車用のワイピングクロスを作製した。
【００３６】
その結果、水絞り性に優れることから、不織布そのままのものよりも、絞る際の手触り、水の拭き取り性が良好で、作業性に優れて使用出来ることが確認出来た。
【００３７】
【表１】

【００３８】
【発明の効果】
本発明によれば、高い拭き取り性能をもち、風合いが柔軟で寸法安定性に優れ、強靱で、拭き取り作業性も良好な、嵩高性と良好な水抜けを同時に実現させた、あらゆるワイピング用途に使用可能なワイピングクロスを提供することができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a wiping cloth that can be used for a wide range of applications with a soft texture and excellent wiping property and excellent wiping workability.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, there are wiping cloths made of natural fibers having water absorption properties such as towels, dust cloths, cloth cloths, etc. Recently, cloths using ultrafine fibers have been proposed as wiping cloths for the purpose of improving the wiping property of dirt. For example, in Japanese Patent Laid-Open No. 61-103428, a wiping cloth characterized by the bulkiness of a fabric made of ultrafine fibers of 0.9 d or less is proposed. An entangled knitted fabric composed of ultrafine fibers of 2d or less and 0.5 to 10d fibers and a method for producing the same have been proposed.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the fabrics of JP-A-61-103428 and JP-A-63-21136, when the texture is hard and once immersed in water, the advantages of the properties unique to the fine synthetic fiber fabric are obtained. There was a problem that the disadvantages were expressed at the same time. In other words, the fine synthetic fiber fabric is excellent in removing dirt at a micro level, but has a high water absorption speed due to the property of quickly absorbing water between the fibers by the capillary phenomenon and having a very high water retention capacity. When holding and squeezing water strongly between each fiber, there is a problem that water only moves between the fabric fibers and cannot be removed, so it is suitable for use in wiping a large amount of water with a single fabric. Absent. This also means that dirt absorbed between the fibers is hardly removed. Therefore, the thickness of the fabric that can be used as a wiping material is limited to thin materials, and it is difficult to remove dirt, so even if you try to use it repeatedly in a car wash at a gas station etc., the attached dirt is conspicuous. It was disliked first and was not widely used. In addition, since the fibers slip with water held between the fibers, there is a feeling of slimness, and the voids in the fabric are lost with the water. Due to the lowering of properties, there was a problem that it was not possible to wipe off dirt that could not be wiped off without using a detergent. In addition, the finer and more flexible the fiber, the more difficult it is to slip and the wiping workability becomes worse in the washing of smooth materials such as glass and the car body of automobiles, and the higher friction accelerates the dropping of the fiber, Problems such as extra fine fiber scraps adhering to the cleaning surface and reduced durability are likely to occur. Another problem is that the surface of the wiping cloth is flat especially when wiping the painted surface such as a car. there were. That is, in the prior art, wiping performance is emphasized, and by making the fibers finer, the soft feeling is lost or the frictional resistance increases too much, so that the wiping workability and durability are reduced. When water is used, the fabric tries to hold water between the fibers by capillary action, so when you squeeze you feel uncomfortable, but you cannot fully squeeze, and there are extremely few voids between the fibers. Therefore, even if detergent is used, there are various problems that it is difficult to remove detergent and dirt that has entered between fibers, so that the fabric of ultrafine fibers is limited to thin materials and has a limited amount of moisture. There was a problem that a preferable wiping effect could be exhibited only under the conditions.
[0004]
In view of the background of such prior art, the present invention further improves wiping performance and wiping workability, is flexible and excellent in dimensional stability, is tough, and can be suitably used for a wide range of cleaning applications. It is intended to provide a wiping cloth.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The present invention employs the following means in order to solve such problems. That is, the wiping cloth of the present invention is a fabric configured to include 1.1 micrometer or less ultrafine fibers, and the fabric has a fiber density of 0.1 to 0.3 g / cm ³ . and, a polygonal or circular hole through the fabric plurality Yes, the total area of the pores are those having 5 to 50% of the area of the total surface area of the fabric, further, the surface of the fabric Includes a polymer elastic body and has fluff, and the fluff has a shape entangled in a loop shape or a pilling shape .
[0006]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The present invention further improves the above-mentioned problems, i.e., wiping performance and wiping workability, and is flexible, excellent in dimensional stability, tough, and suitable for a wide range of cleaning applications. As a result of diligent investigation and forming a plurality of specific through-holes in the ultrafine fiber fabric, it was unexpectedly found that such problems can be solved at once.
[0007]
In order to obtain a high wiping effect, it is important that the fabric of the present invention is composed of ultrafine fibers of 1.1 decitex or less. From the viewpoint of ease of production, cost, and wiping effect, it is preferable to use a fine fiber having a single fiber fineness within the range of 0.001 to 1.1 dtex. It is more practical and effective to use one having a fiber fineness of 0.01 to 0.5 dtex.
[0008]
However, an ultrafine fiber of 1.1 decitex or less has a wiping function, and is therefore an essential constituent requirement, but the fabric need not be formed with 100% of the ultrafine fiber, and other fibers such as a thick one are moderately thick. Synthetic fibers, natural fibers such as cotton or silk, and chemical fibers may be mixed. If the 50% by weight or more of the fibers constituting the fabric is an ultrafine fiber of 1.1 decitex or less, the above-described effects can be preferably exerted.
[0009]
However, when the fabric is formed to include natural fibers, the natural fibers themselves absorb water, so that it is possible to provide an optimal wiping cloth for wiping off a small amount of water when used in a dry state. it can. However, such a wiping cloth is difficult to exhibit a suitable wiping effect in applications where water is repeatedly wiped in a wet state. Therefore, as a suitable wiping cloth used in such a state, 70% of the fabric constituting fibers is used. It is preferable to use an ultrafine synthetic fiber having a weight of 1.1 decitex or less.
[0010]
That is, such ultrafine fibers do not adsorb moisture or dirt on the fibers themselves, and absorb water by diffusing between the fibers by capillary action, so that the through holes divide the movement of water in the fibers, and the role of the outlet Therefore, water and dirt can be easily removed as compared with natural fibers. Innumerable spaces between the fibers retain high moisture retention and moderate air permeability for a long time, and once wetted with water and squeezed lightly, they can be used continuously for a long time. That is, it is possible to provide a wiping cloth excellent in quick drying, durability, washability, and moisture retention.
[0011]
A method for producing a fiber fabric using at least the filament fiber yarn or the short fiber spun yarn of such an ultrafine synthetic fiber as a constituent yarn is not particularly limited. For example, among composite fibers composed of a plurality of components, among the composite components A fiber fabric is produced using filament yarn or spun yarn using a composite fiber that can be made ultrafine by subsequent ultrafine processing such as elution and removal of one component of each component or dividing into each component. be able to. In recent years, the production of fiber fabrics using fine synthetic fibers has been widely performed in the synthetic fiber industry, and the ultrafine processing is performed at the stage of fibers and their aggregates or after they are formed on the fiber cloth. Can be done.
[0012]
The polymer of the ultrafine synthetic fiber constituting the fabric of the present invention is not particularly limited, but is polyester such as polyethylene terephthalate (hereinafter referred to as PET) polybutylene terephthalate (hereinafter referred to as PBT), polyester elastomer, nylon 6, nylon 66, and the like. Polyamide-based polymers such as polyamide elastomer, polyurethane-based, polyolefin-based, and acrylonitrile-based polymers having fiber forming properties are suitable. Among these, preferably PET, PBT, more preferably nylon 6, nylon 66 and the like are preferable from the viewpoint of texture and practical performance when processed. However, it is not necessary to be a single type of polymer. For example, if a fabric is prepared by mixing two kinds of hydrophilic fibers and hydrophobic fibers, that is, polyester and polyamide, an appropriate slip feeling and familiarity can be produced. An effect is born. Various combinations are possible according to the application.
[0013]
The fabrics produced by these methods are not limited to knitted fabrics and the like as long as they contain ultrafine synthetic fibers of 1.1 decitex or less, but are preferable for obtaining water absorption necessary when used in a wet state. Is a knitted fabric, more preferably a non-woven fabric, having a thickness of about 0.1 cm to 1 cm and moderately bulky. In woven fabrics and knitted fabrics, it is possible to create bulky fabrics by mixing bulky yarns such as bulky yarns, and in the case of nonwoven fabrics, the volume can be easily increased by adjusting the number of webs to be stacked. . Of course, even with a thin knitted fabric, the wiping effect can be preferably obtained, but the effect of applying a through hole can be preferably obtained as the bulkiness increases. Moreover, if it is a nonwoven fabric, there will be no fraying of a through-hole and the beauty of an external appearance can be maintained .
As one case, for example, when the fabric is limited to a non-woven fabric, there is a problem that the form is difficult to stabilize. These problems are unlikely to occur in woven and knitted fabrics. These non-woven fabrics are made of, for example, fine synthetic fibers or non-woven webs of micronizable fibers laminated by a cross wrapper, and then entangled with each other by a needle punch. In this case, preferably, at least one side of the knitted fabric of continuous fibers is overlapped with needle punching, and the entanglement of the web itself and the entanglement of the web and the knitted fabric are sufficiently increased. What formed the integral structure is good.
[0014]
By entwining the knitted fabrics in this manner, elongation can be prevented, the thickness of the nonwoven fabric can be kept constant, the strength against tension can be increased, and fluffing of the surface can be prevented. The types of knitted fabrics are based on warp knitting, weft knitting represented by tricot knitting, and various knittings based on these knitting methods, or plain weave, twill weave, satin weaving and their weaving methods. Although not particularly limited, it is preferable to use strong twisted yarns and continuous fibers that can be shrunk by other chemical / physical stimuli. In particular, when a knitted fabric made of a strong twisted yarn is used as the knitted fabric, a volume feeling and a soft feeling can be produced by utilizing the torque restoring force of the strong twisted yarn by performing a latent torque release process after needle punching. In addition, since a streak-like groove can be formed between a plurality of parallel through holes, it is possible to provide a wiping cloth that exhibits a high effect in terms of drainage and wiping. By this method, it is possible to provide a flexible wiping cloth that has high water absorption, wiping property, volume feeling and water squeezability, which is impossible to realize in the past, and excellent in form stability.
[0015]
The wiping cloth of the present invention is characterized in that it has a hole penetrating in the thickness direction of the fabric that absorbs water by capillary action. Since the hole serves as a discharge hole, it is possible to easily squeeze out water without feeling slimy. Therefore, it is also possible to create a bulky wiping cloth that was not possible conventionally. In addition, the wiping cloth has a soft texture and exhibits a function of increasing an appropriate sliding performance on the wiping surface. However, this function tends to increase as the constituent fibers become extremely fine. Thus, since the difficulty of work due to friction can be reduced, there is an advantage that the fatigue of the fabric can be suppressed.
[0016]
In the wiping cloth of the present invention, the presence of a hole penetrating in the thickness direction increases the surface area that exhibits the wiping function, and there is a balance between the wetting effect by the edge part of the hole periphery and the water absorption by capillary action. Thus, the synergistic action can effectively promote the intake of water and dirt into the fabric. In other words, it is possible to provide a wiping cloth that has both high water absorption and drainage, so that the work of wiping off a wide range of water can be completed continuously and repeatedly. Can be given.
[0017]
Furthermore, in the wiping cloth of the present invention, by wiping the cloth while appropriately bending it, a brushing effect is produced at the edge portion of the through hole, and there is an effect that the dirt can be wiped off with a light force. In addition, the presence of the pores formed voids in the fabric, making it possible to use detergents that were not possible before. Bubbles are formed by contraction and expansion of each through-hole, and the foam and the brushing effect can be used to remove oily dirt that cannot be removed with water alone, no matter how fine. Moreover, since the detergent and dirt hold | maintained between the fibers can be easily squeezed out from a through-hole similarly to draining, the wiping cloth excellent also in the washability is implement | achieved.
[0018]
The hole is not limited to a circular shape, and may be polygonal or linearly cut. However, the hole preferably has an area and has an edge portion around the hole. If there is, the area per hole is formed by the holes in order to obtain a brushing effect easily without bending, and to obtain a high wiping effect by increasing the surface area. It is preferable that the surface area of the fabric in the thickness direction (peripheral length of the hole × thickness) should not be exceeded. However, when the fabric is thin, since the holes are too small, there are few irregularities on the surface of the fabric, and the brushing effect is not preferably obtained. Therefore, it is not necessarily effective to apply holes beyond this range as a wiping material. It does not decrease.
[0019]
The interval and number of the holes are not particularly limited, but in order to keep the water absorption to some extent, the area of the holes is preferably 5% to 50% of the surface area of the fabric. If it is 5% or less, the effect of making a hole is halved. Conversely, if it exceeds 50%, not only is it difficult to keep the shape as a fabric, but the total fiber amount is reduced. The amount of water that can be wiped off with will greatly decrease. In addition, when emphasizing foaming in detergent use, it is more effective to narrow the gap between holes. However, if it is out of the above range, the purpose cannot be achieved, and the number and interval of the holes should be set according to the characteristics (water squeezability, water retention amount, dirt removal) that are particularly important.
[0020]
The through hole processing method is not particularly limited, but a mechanical punching method using a metal mold is generally used. If the shape of the cloth is formed, ultrafine fiber processing / dyeing (smelting) and any other It is possible to perform this process regardless of before and after.
[0021]
Next, it is preferable that the fabric has a fiber density of 0.1 to 0.3 g / cm ^{3 in} order to enhance performance as a wiping cloth, that is, water absorption, water retention, flexibility, and the like.
[0022]
If it is less than 0.1 g / cm ³ , the shape stability is poor, it is difficult to keep the shape of the fabric, the durability is poor, the capillary action is weak, and the water absorption is also lacking. On the other hand, if it exceeds 0.3 g / cm ³ , the texture is stiff and the bending work becomes difficult, so that the wiping workability when the cleaning surface is curved is significantly impaired.
[0023]
Furthermore, when the fabric has fluff on the surface, a high wiping effect can be obtained by further increasing the fiber surface area on the wiping surface of the wiping cloth. In particular, when a painted surface such as an automobile is wiped off, it is preferable that these fluffs are tangled in a pilling shape or a loop shape. That is, the loop-shaped and pilling-shaped fiber lumps have an effect of preventing fine scratches on the coating surface due to the foreign matters such as sand being roughened. There are no particular limitations on the method of creating the pilling fiber mass, although it may be carried out by squeezing in water or by applying a scouring process after the surface has been fluffed. Furthermore, since the fabric has such fluff, a feeling of flexibility and volume is produced, and the feel when the wiping cloth is used on the human body can be improved. Also in this case, since high wiping property and high water absorption / drainage performance are not lost, it is optimal to use for travel towels or morning champagne towels. At that time, the wiping cloth used for the human body is preferably made of a fabric containing a polyamide-based fine synthetic fiber from the viewpoints of antifouling, quick-drying, and familiarity.
[0024]
As another case, the wiping effect can be increased by applying a polymer elastic body to the surface of the fabric. In this case, when the fabric is made of short fibers, a high effect can be obtained for preventing the fibers from dropping off.
[0025]
As the polymer elastic body to be used, any polymer having rubber-like elasticity such as polyurethane, SBR, NBR, polyamino acid, and acrylic adhesive can be used. Various methods such as a method of solidifying after applying or impregnating a polymer elastic body solution, a method of applying or impregnating those emulsions and latexes, a method of drying and fixing, and a method of spraying on the surface by spraying can be used as the application method, These treatments can be carried out regardless of the order of any of the fine fiber treatment, perforating and dyeing.
[0026]
In particular, when these elastic foams are applied only to the surface fluff by spraying, the surface ultrafine fibers are exposed and the gaps between the fibers are appropriately maintained. It is possible to obtain a particularly preferable effect of improving the properties and further suppressing the dropout of the fibers. Further, since the applied resin collects moisture dispersed on the wiping surface and the weir effect by applying the through holes can be enhanced, finer water droplets can be wiped off in a short time. Furthermore, the improvement in the wiping effect due to the frictional action of the resin itself cannot be overlooked.
[0027]
【Example】
Next, the present invention will be described in more detail with reference to examples and comparative examples.
[0028]
In the examples, the water retention rate was measured by the following method.
(1) After measuring the sample weight in a dry state of water retention, water was put into the vat, the sample was immersed for 2 minutes, dipped for 1 minute, and then the sample weight was measured. The water retention rate (w%) was calculated by (A−B / B) × 100.
[0029]
A: Sample weight after drip B: Sample weight before drip In addition, all work shall be performed in a temperature control room (20 degreeC x 65% RH), and n number was averaged as 3.
2. Water squeezability In the examples, the water squeezability was measured by the following method.
(2) Water squeezability After water immersion and drip, the sample was folded in four, fixed on one side, twisted on the other and squeezed, and the sample weight was measured for each squeezing. The water retention rate was calculated by the formula (1), and the water squeezability was evaluated from the change in the water retention rate. In addition, all work shall be performed in a temperature control room (20 degreeC x 65% RH), and the n number was set to 3 and averaged.
[0030]
A water retention rate of 0 to 40% at the 10th squeezing is evaluated as excellent, “◎”, 40 to 60% as a standard, “O”, Those that were 60% or more were evaluated as slightly poor and were rated as “Δ”.
[0031]
Example 1
A non-woven fabric (fiber density 0.2 g / cm ³ , thickness 1.1 mm, size 40 cm × 40 cm) made of 0.04d PET fine synthetic fiber was prepared, and urethane was applied to the back and front surfaces with a thickness of 0.1 mm. Thereafter, a wiping material having 0.1 mm diameter penetrating holes (circular shape) formed at intervals of 0.3 cm was prepared. Table 1 shows the test results.
[0032]
Examples 1, 2, 3 shown in Table 1 are those according to the present invention, those of Comparative Example 1 is not subjected to boring to the nonwoven fabric of Example 1, Comparative Example 2, the same size as in Example 1 As in Example 1, the natural chamois skin was perforated.
[0033]
The evaluation results are shown in Table 1.
[0034]
As is apparent from Table 1, the present invention has a significant improvement in water squeezability, that is, a function of quickly discharging a large amount of water without reducing water retention, as compared with Comparative Examples 1 and 2. The effect was recognized. However, as is clear from Example 3, when the area occupied by the through hole exceeds a certain range and is too large, the water retention rate decreases.
[0035]
A wiping cloth for car washing was produced using the wiping material of the present invention thus obtained.
[0036]
As a result, since it was excellent in water squeezing property, it was confirmed that the hand when squeezing, the wiping property of water was better than the non-woven fabric as it was, and the workability was excellent.
[0037]
[Table 1]

[0038]
【The invention's effect】
According to the present invention, it is used for all wiping applications that have high wiping performance, soft texture, excellent dimensional stability, toughness, good wiping workability, bulkiness and good drainage at the same time. Possible wiping cloths can be provided.

Claims

1.1 A fabric that is configured to include the following ultrafine fibers dtex, the fabric, are those having a fiber density of 0.1 to 0.3 g / cm ^3, and a multi penetrating the fabric plurality have a rectangular or circular hole, the total area of the pores are those having 5 to 50% of the area of the total surface area of the fabric, further, the said fabric surface, containing the elastic polymer A wiping cloth having a fluff, the fluff having a loop or pilling shape .

The wiping cloth according to claim 1, wherein the fabric is made of a synthetic fiber.

The wiping cloth according to claim 2, wherein the synthetic fiber is at least one selected from a polyester fiber, a polyamide fiber, and an acrylic fiber.

The wiping cloth according to any one of claims 1 to 3, wherein the fabric is composed of at least one structure selected from a knitted fabric and a nonwoven fabric.

The wiping cloth according to any one of claims 1 to 4, wherein the fabric is a composite of a nonwoven fabric and a knitted fabric.

6. The wiping cloth according to claim 5, wherein the composite is obtained by combining a knitted fabric on at least one side of the nonwoven fabric.

The wiping cloth according to any one of claims 4 to 6, wherein the knitted fabric is composed of continuous fibers.