JP4147463B2 - Minute dimension measurement method - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、直上からの観測が困難な微小な物体、例えばハードディスクドライブ(hard disk drive:HDD)に於ける書き込みヘッドの磁極幅を高精度で計測したい場合などに適用して好適な微小寸法計測方法に関する。
【0002】
図17はHDDに於ける書き込みヘッドの磁極を表す要部斜面図であり、図に於いて、1はベース、2は下部磁極、3はギャップを生成させる絶縁体、4は上部磁極、Hは磁極の高さ、W1は下部磁極の下幅、W2は上部磁極の下幅、Gはギャップ(絶縁体の厚さ)をそれぞれ示している。尚、図示の磁極に於いて、磁極の高さHは5〔μm〕、上部磁極の下幅W2は0.5〔μm〕、ギャップGは0.2〔μm〕である。
【0003】
図示のような微小物体の計測は、通常、走査電子顕微鏡(scanning electron microscopy:SEM)を用いて行うのであるが、書き込みヘッドの磁極の場合、図から明らかなように、逆台形をなしている為、直上から俯瞰したSEM観測で下部磁極の下幅W1を計測することは不可能である。
【0004】
従って、従来、下部磁極の下幅W1を計測するには、集束イオン・ビーム(focused ion beam:FIB)装置などで磁極を加工、即ち、切断してからSEM観測で計測を行う必要があり、従って、
▲1▼ 破壊計測になる。
▲2▼ FIBに依る加工に時間を要する。
などの問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明では、微小物体を、しかも、直上から俯瞰しても見えない状態にある箇所の計測を行うことが可能であるようにする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
図1は本発明の原理を説明する為の計測対象である微小物体などを表す要部説明図であって、(A)は要部切断斜面を、そして、(B)乃至(D)は要部切断正面をそれぞれ示している。尚、図17に於いて用いた記号と同記号は同部分を表すか或いは同じ意味を持つものとする。
【0007】
ここでは、微小物体として、HDDに於ける書き込みヘッドの磁極を挙げてあり、その下部磁極2の下幅W1を計測する場合について説明する。
【0008】
▲1▼ 計測対象である磁極の両側に於けるベース1の表面に基準線(マーク)5A及び5Bを付与(描画)する。
▲2▼ SEM等で直上から観測し、左右の基準線5A及び5B間の距離Lを測長する。
▲3▼ 計測対象を左下の境界、即ち、下部磁極2の下縁辺2Aが見えるまでベース1を傾斜させ、その時の傾斜角をθ1とし、基準線5Aから下縁辺2Aまでの水平方向距離aを測長する。
▲4▼ 同様に計測対象を右下の境界、即ち、下部磁極2の下縁辺2Bが見えるまでベース1を傾斜させ、その時の傾斜角をθ2とし、基準線5Bから下縁辺2Bまでの水平方向距離eを測長する。
▲5▼ 下幅W1は、
W1=L−a/cosθ1−b/cosθ2
として求めることができる。
【0009】
前記したように、計測対象の両側に計測の基準となるマークを描画することに依って、簡単な手段で微小物体を非破壊で、且つ、高精度で寸法計測することが可能である。
【0010】
【発明の実施の形態】
図2は本発明を実施する場合に必要となるマークの種類及びマークの作成方法を説明する為の計測対象を表す要部斜面図であり、図1に於いて用いた記号と同記号は同部分を表すか或いは同じ意味を持つものとする。
【0011】
図2(A)に見られるマーク5A及び5Bは、図1について説明した基準線と全く同じである。
【0012】
図2(B)に見られるマーク6A及び6Bは、計測対象の両側適所に設けた点(ポイント)である。
【0013】
図2(C)に見られるマーク7A及び7Bは、計測対象の両側に在る面を用いるのであるが、実際には、面全体を用いるよりも面のエッジを用いる方が実際的である。
【0014】
図2(D)はFIBを照射して図2(A)に見られるマーク5A及び5Bを作成する場合を表し、また、図2(E)は電子ビーム(electron beam:EB)照射に依って凝結されるコンタミネーションでマーク5A及び5Bを作成する場合を表している。更に、図示してはいないが、集束イオン・ビームを利用したCVD(気相化学蒸着)法を用い、例えばタングステンのような金属やカーボン等の線、或いは点、或いは面を形成し、それをマークとして用いることもできる。更にまた、SPM(走査プローブ顕微鏡)等で使用される微細な触針を利用して計測対象のベースに圧痕を形成してマークにすることもできる。
【0015】
本発明で用いるマークは、計測時のみ存在する一時的なもの、例えば電荷であっても、また、恒久的に残るものであっても良い。
【0016】
図3は実施例1を説明する為の計測対象などを表す要部説明図であり、(A)は計測装置や計測対象の要部切断斜面、(B)乃至(D)はSEM画像をそれぞれ示している。尚、図1及び図2に於いて用いた記号と同記号は同部分を表すか或いは同じ意味を持つものとする。
【0017】
実施例1は、本発明に依る微小寸法計測方法、即ち、マーキング計測方法をHDDに於ける書き込みヘッドの磁極下幅の計測に適用した例である。
【0018】
図に於いて、傾斜ステージ11は軸11Aを中心として時計回り及び反時計回りに回動可能であり、計測対象である書き込みヘッド13はSEMの対物レンズ12を介して観測される。
【0019】
計測の手順は、
(1) 計測対象をSEMのチャンバ中に設けられている傾斜ステージ11上に載置し、図2(E)について説明したEB照射に依る凝結でマーク5A及び5Bを形成する。
【0020】
(2) 傾斜ステージ11は±0°に維持し、SEM画像の撮像を行って、図3(B)に見られるSEM画像(±0°)を得る。
【0021】
(3) 傾斜ステージ11は−10°に維持し、SEM画像の撮像を行って、図3(C)に見られるSEM画像(−10°)を得る。
【0022】
(4) 傾斜ステージ11は+10°に維持し、SEM画像の撮像を行って、図3(D)に見られるSEM画像(+10°)を得る。
【0023】
(5) 図3(B)のSEM画像(±0°)から、マーク5A及び5B間の距離Lを計測する。ここで、L=2.25〔μm〕が得られたとする。
【0024】
(6) 図3(C)のSEM画像(−10°)から、マーク5A及び下部磁極2の下縁辺2A間の水平方向距離aを計測する。ここで、a=0.50〔μm〕が得られたとする。
【0025】
(7) 図3(D)のSEM画像(+10°)から、マーク5B及び下部磁極2の下縁辺2B間の水平方向距離eを計測する。ここで、e=0.75〔μm〕が得られたとする。
【0026】
(8) L、a、eから下部磁極2の下幅W1を算出する。
【0027】
図4は参考例を説明する為の計測対象などを表す要部説明図であり、図1乃至図3に於いて用いた記号と同記号は同部分を表すか或いは同じ意味を持つものとする。
【0028】
図に於いて、21は固定ステージ、12A乃至12CはSEM鏡筒をそれぞれ示していて、3本のSEM鏡筒12A乃至12Cを用いて同時にSEM画像の撮像を行うと、図3(B)乃至図3(D)に見られるSEM画像が一度に得られるので、ステージを傾斜させて撮像を行う必要はなくなり、計測時間を短縮することができる。
【0029】
図5は他の参考例を説明する為の計測対象などを表す要部説明図であり、図1乃至図3に於いて用いた記号と同記号は同部分を表すか或いは同じ意味を持つものとする。
【0030】
図に於いて、5C及び5Dはベース1に形成したマークであって、それ等の位置は、傾斜ステージ11を計測に必要な最大の角度まで傾斜させた場合に於いても、マーク5C及び5Dを同時に観察できる位置に形成してあり、従って、マーク5C及び5D間の距離L′は、図3に見られる距離Lに比較して大きくなっている。
【0031】
上記他の参考例に依ると、実施例1に於いて必要であった図3(B)に見られるSEM画像(±0°)が不要になるから、計測時間の短縮を図ることができる。尚、この場合、書き込みヘッドに於ける下部磁極2の下幅W1は、
W1=L′/cos(θ1)−a/cos(θ1)−e/cos(θ2)
として得られる。
【0032】
図6、図7、図8は実施例2を説明する為の計測対象などを表す要部説明図であり、図1乃至図3に於いて用いた記号と同記号は同部分を表すか或いは同じ意味を持つものとする。
【0033】
図に於いて、Wg はギャップ位置に於ける磁極幅、Lはマーク間隔のSEM測長値(観測角θ0 )、θ0 は水平観測角、θ1 は左傾斜第1観測角、θ2 は左傾斜第2観測角(θ2 >θ1 )、θ3 は右傾斜第1観測角、θ4 は右傾斜第2観測角(θ4 >θ3 )aは左マークと左ギャップ中央間距離、a1 はaのSEM測長値(観測角θ1 )、a2 はaのSEM測長値(観測角θ2 )、eは右マークと右ギャップ中央間距離、e1 はeのSEM測長値(観測角θ3 )、e2 はeのSEM測長値(観測角θ4 )、αはaが水平と成す角度(左仰角)、εはeが水平と成す角度(右仰角)をそれぞれ示している。
【0034】
実施例2は本発明に依る微小寸法計測方法を書き込みヘッドのギャップ位置に於ける磁極幅を計測するのに適用した例である。
【0035】
ここまで説明してきた本発明の原理や実施例に於いては、書き込みヘッドの下部磁極に於ける「下幅」が計測箇所であったが、実際には、「ギャップ位置に於ける磁極幅」の計測が必要である場合が多く、その場合、マーク形成後、磁極を5方向(水平θ0 、左傾斜θ1 、左傾斜θ2 、右傾斜θ3 、右傾斜θ4 )からSEM撮像することに依って磁極幅Wg を計測することができる。
【0036】
前記5方向からのSEM画像からの読み取り値は次の通りである。
(1)水平画像(観測角度:θ0 )
読み取り値:マーク間隔L
(2)左傾斜画像1(観測角度:左にθ1 )
読み取り値:左マークから左ギャップ中央までの距離a1
(3)左傾斜画像2(観測角度:左にθ2 )
読み取り値:左マークから左ギャップ中央までの距離a2
(4)右傾斜画像1(観測角度:右にθ3 )
読み取り値:右マークから右ギャップ中央までの距離e1
(5)右傾斜画像2(観測角度:右にθ4 )
読み取り値:右マークから右ギャップ中央までの距離e2
【0037】
前記したところから、ギャップ位置に於ける磁極幅Wg は、次式に依って算出することができる。
【0038】
【数1】
【0039】
実施例2を適用して磁極幅Wg の計測を行う場合、撮像すべきSEM画像は5枚になって、実施例1と比較すると2枚の増加になるが、ベースの傾斜やマークの高さに依存しない計測が可能になる旨の利点がある。
【0040】
図9は実施例3を説明する為の計測対象などを表す要部斜面図であり、図1乃至図3に於いて用いた記号と同記号は同部分を表すか或いは同じ意味を持つものとする。
【0041】
図9(A)に於いては、マークとして下部磁極2の両側に設けられた複数の点6C及び6Dを用い、図9(B)に於いては、マークとして下部磁極2の両側に設けられた直線(曲線でも可)5E及び5Fを用い、図9(C)に於いては、マークとして下部磁極2の両側に設けられた端点6E及び6Fと端点6E間を結ぶ仮想線5Gと端点6F間を結ぶ仮想線5Hを用いるものである。
【0042】
実施例3では、実施例2で説明した手法を応用して磁極幅Wg の分布を計測することができ、図9の場合、磁極幅Wg の分布は、書き込みヘッドの奥行き方向の分布を知得できる。
【0043】
図10は実施例6を説明する為の計測対象などを表す要部斜面図であり、図1乃至図3に於いて用いた記号と同記号は同部分を表すか或いは同じ意味を持つものとする。
【0044】
図10(A)に於いては、マークとして下部磁極2に垂直に且つ両側に設けられた複数の点L1、L2・・・・及びR1、R2・・・・を用い、図10(B)に於いては、マークとして下部磁極2に垂直に且つ両側に設けられた直線及び該直線と等間隔の所要点で交差する線を描画して用いるものであり、図10(B)では、直線及び該直線と交差する線の交点を図10(A)と同じく点L1、L2・・・・及びR1、R2・・・・として表示している。
【0045】
実施例4では、下部磁極2を挟んで対向する2点、例えばL1とR1を利用して実施例2と同様に磁極幅の計測を行い、その平均値を算出することで、磁極幅計測精度を向上させることが可能である。
【0046】
また、図示されているように、下部磁極2の左右両側に各5個のマークを描画した場合、略等距離の2点、即ち、L1−R5、L2−R4、L3−R3、L4−R2、L5−R1を用いて磁極幅の計測を行う方法(前者)、又は、左右両側の各5個のマークの組み合わせ、即ち、L1−R1、L1−R2、L1−R3、L1−R4、L1−R5、L2−R1、L2−R2・・・・などを用いて磁極幅の計測を行う方法(後者)を実施することができる。
【0047】
前者では計5個の計測値が得られ、そして、後者では計25個の計測値が得られるので、計測精度は向上する。
【0048】
図11は実施例5を説明する為のマークを表す要部斜面図であり、計測対象の両側に例えばEB照射に依って凝結されるコンタミネーションでマークを形成する場合、そのマークを円錐或いは角錐などの錘形にするものであって、(A)は円錐形のマーク14を、そして、(B)は円錐形の先端が鈍ってしまったマーク15をそれぞれ示している。
【0049】
(A)に見られるように、マークが円錐形(或いは角錐形)である場合、観測角度が変化しても、頂点は常に観測可能である為、マーク位置の読み取り誤差を少なくすることができ、また、(B)に見られるように、マークの頂点が鈍っていても、図示されているように、斜辺15Aを外挿して仮想の頂点15Bを求めることで、マーク位置の読み取り誤差を少なくすることができる。
【0050】
ところで、前記説明した実施例1乃至実施例5は、何れもマークを描画し、そのマークを用いて寸法計測を行っているのであるが、その為、
(a) 計測に用いるSEMにマークの描画機能が必要であること
(b) 描画の為に余分な時間が必要であること
(c) マークに依って計測対象に損傷(汚染)が発生すること
などの問題がある。
【0051】
そこで、マークを描画することなく、実施例1乃至実施例5と同等の寸法計測が可能な実施例を次に説明する。
【0052】
基本的には、計測箇所の両側に存在する表面模様(テクスチャ)をマークの代わりに利用するものであり、これに依って、前記(a)乃至(c)に記述した問題点は全て解消される。
【0053】
図12及び図13は実施例1乃至実施例5を改良した方法である実施例6を説明する為の計測対象などを表す要部説明図であり、図12(A)は計測装置や計測対象の要部切断斜面、図12(B)、図13(A)、図13(B)はSEM画像をそれぞれ示している。尚、図1及び図2に於いて用いた記号と同記号は同部分を表すか或いは同じ意味を持つものとする。
【0054】
実施例6は、実施例1と同様、本発明に依る微小寸法計測方法をHDDに於ける書き込みヘッドの磁極下幅の計測に適用した例であり、図12並びに図13と図3とを比較した場合の顕著な相違点は、図3に於いて、ベース1に形成したマーク5A及び5Bが図12及び図13に於いては形成されていないことである。
【0055】
計測の手順
図12及び図13参照
(1) 図12(A)に見られるように、計測対象をSEMのチャンバ中に設けられている傾斜ステージ11上に載置する。
【0056】
(2) 傾斜ステージ11を0°に維持し、SEM画像の撮像を行って、図12(B)に見られるSEM画像θ0 (0°)を得る。
【0057】
(3) 傾斜ステージ11は+30°に維持し、SEM画像の撮像を行って、図13(A)に見られるSEM画像θ1 (+30°)を得る。
【0058】
(4) 傾斜ステージ11は−30°に維持し、SEM画像の撮像を行って、図13(B)に見られるSEM画像θ2 (−30°)を得る。
【0059】
図14及び図15は実施例6の計測の手順を引き続き説明する為のSEM画像を表す要部説明図であり、図12及び図13に於いて用いた記号と同記号は同部分を表すか或いは同じ意味を持つものとする。
【0060】
図14及び図15参照
(5) 図14(A)は、図12(B)と同じくSEM画像θ0 (0°)を表していて、寸法計測箇所に於ける左右に展延するベース1の表面模様(テクスチャ)領域に適当なサイズ、例えば水平h画素×垂直v画素とするテンプレート21A(左テンプレート)及び21B(右テンプレート)を設定する。尚、図14(B)及び(C)にはテンプレート21A及び21Bを抜き出して表示してある。
【0061】
(6) テンプレート21A及び21Bの中心(図では+マークで表示)を計測基準点(第1の計測基準点、及び、第2の計測基準点)とし、テンプレート21Aの第1の計測基準点からテンプレート21Bの第2の計測基準点までの距離Lを計測する。尚、ここでは、計測基準点を各テンプレートの中心としたが、一般的には任意の位置を選択して良い。
【0062】
(7) テンプレート21Aに於ける水平方向のサイズを角度補正する。即ち、h→h・cos(θ1 )となるように水平方向のみ縮小する。この角度補正後のテンプレートを図14(D)に記号21A′で表してある。
【0063】
(8) テンプレート21Bに於ける水平方向のサイズを角度補正する。即ち、h→h・cos(θ2 )となるように水平方向のみ縮小する。この角度補正後のテンプレートを図14(E)に記号21B′で表してある。
【0064】
(9) 図15(A)に見られるように、SEM画像θ1 中を探索して角度補正後のテンプレート21A′と一致するか、或いは、最も似ている領域22A′を選定し、領域22A′の中心から寸法計測箇所の下縁辺2Aまでの距離aを計測する。
【0065】
角度補正後のテンプレート21A′と領域22A′との一致度の判定には、例えば、正規化相関マッチングを利用する。
【0066】
正規化相関マッチングは、テンプレート21A′と比較する画像である領域22′の正規化相関値γが最大となる位置を検出するものであり、γは下記の数式3で表される。
【0067】
【数3】
【0068】
(10)図15(B)に見られるように、SEM画像θ2 中を探索して角度補正後のテンプレート21B′と一致するか、或いは、最も似ている領域22B′を選定し、領域22B′の中心から寸法計測箇所の下縁辺2Bまでの距離eを計測する。
【0069】
(11) 距離L、a、eから下部磁極2の下幅W1を算出する。
例えば、L=4.5〔μm〕、a=1.5〔μm〕、e=1.5〔μm〕であったとすると、下幅W1はの計測値は、
と算出することができる。
【0070】
図16は実施例7を説明する為の計測対象などを表す要部説明図であり、図1乃至図3に於いて用いた記号と同記号は同部分を表すか或いは同じ意味を持つものとする。
【0071】
図に於いて、Wg はギャップ位置に於ける磁極幅、Lはテンプレートに於ける計測基準点間の距離のSEM測長値(観測角θ0 )、θ0 は水平観測角、θ1 は左傾斜第1観測角、θ2 は左傾斜第2観測角(θ2 >θ1 )、θ3 は右傾斜第1観測角、θ4 は右傾斜第2観測角(θ4 >θ3 )aは左テンプレート(図14参照)と左ギャップ中央間距離、a1 はaのSEM測長値(観測角θ1 )、a2 はaのSEM測長値(観測角θ2 )、eは右テンプレート(図14参照)と右ギャップ中央間距離、e1 はeのSEM測長値(観測角θ3 )、e2 はeのSEM測長値(観測角θ4 )、αはaが水平と成す角度(左仰角)、εはeが水平と成す角度(右仰角)をそれぞれ示している。尚、ここに挙げられた各記号のうち、図16には現れていないものについても説明されているが、それは、計測対象を傾けた場合に必要となる記号であって、それ等については、図7及び図8を参考にされると良い。
【0072】
実施例7は本発明に依る微小寸法計測方法を書き込みヘッドのギャップ位置に於ける磁極幅を計測するのに適用した例である。
【0073】
さきに説明した実施例6に於いては、書き込みヘッドの下部磁極に於ける「下幅」が計測箇所であったが、実際には、「ギャップ位置に於ける磁極幅」の計測が必要である場合が多く、その場合、磁極を5方向(水平θ0 、左傾斜θ1 、左傾斜θ2 、右傾斜θ3 、右傾斜θ4 )からなるSEMで撮像することに依ってギャップ位置に於ける磁極幅Wg を計測することができる。
【0074】
前記5方向からのSEM画像からの読み取り値は次の通りである。
(1)水平画像(観測角度:θ0 )
読み取り値:テンプレートの計測基準点間隔L
(2)左傾斜画像1(観測角度:左にθ1 )
読み取り値:左テンプレートの計測基準点から左ギャップ中央までの距離a1
(3)左傾斜画像2(観測角度:左にθ2 )
読み取り値:左テンプレートの計測基準点から左ギャップ中央までの距離a2
(4)右傾斜画像1(観測角度:右にθ3 )
読み取り値:右テンプレートの計測基準点から右ギャップ中央までの距離e1
(5)右傾斜画像2(観測角度:右にθ4 )
読み取り値:右テンプレートの計測基準点から右ギャップ中央までの距離e2
【0075】
前記したところから、ギャップ位置に於ける磁極幅Wg は、次式に依って算出することができる。
【0076】
【数4】
【0077】
実施例7を適用して磁極幅Wg の計測を行う場合、撮像すべきSEM画像は5枚になって、実施例6と比較すると2枚の増加になるが、ベースの傾斜やテンプレートの高さに依存しない計測が可能になる旨の利点があり、また、寸法の計測対象の画像はSEMで撮影したが、これは光学的手法、例えばTVカメラで撮影しても、同様な寸法計測が可能である。
【0078】
本発明に於いては、前記説明した実施の形態を含め、多くの形態で実施することができ、以下、それを付記として例示する。
【0079】
(付記1)
寸法計測対象の両側に測長の基準となる第1のマークと第2のマークとを形成し、
第1のマーク及び第2のマーク間の距離L、
第1のマーク及び計測対象の寸法計測箇所の一端間の距離a、
第2のマーク及び計測対象の寸法計測箇所の他端間の距離b
を計測し、距離L、a、eから目的とする寸法を算出すること
を特徴とする微小寸法計測方法。
【0080】
(付記2)
測長の基準となる第1のマーク及び第2のマークが線状、点状、面のエッジであること
を特徴とする(付記1)記載の微小寸法計測方法。
【0081】
(付記3)
測長の基準となる第1のマーク及び第2のマークが
集束イオン・ビームに依る描画、
電子ビームの照射に依って凝結されるコンタミネーション、
金属などの選択的な被着、
微細な針の圧痕
の何れかの手段で形成されたものであること
を特徴とする(付記1)記載の微小寸法計測方法。
【0082】
(付記4)
距離L、a、eは、
計測対象を垂直方向から観測して第1のマーク及び第2のマーク間の距離Lを計測し、
計測対象を一方に角度θ1だけ傾斜させてから観測して第1のマーク及び計測対象の寸法計測箇所の一端間の距離aを計測し、
計測対象を他方に角度θ2だけ傾斜させてから観測して第2のマーク及び計測対象の寸法計測箇所の他端間の距離eを計測して求めること
を特徴とする(付記1)記載の微小寸法計測方法。
【0083】
(付記5)
距離L、a、eの計測を走査型荷電粒子ビームを用いる微細対象観察装置で行うこと
を特徴とする(付記1)記載の微小寸法計測方法。
【0084】
(付記6)
距離L、a、eの計測に複数の鏡筒をもつ走査電子顕微鏡(SEM)を用いて行うこと
を特徴とする(付記1)記載の微小寸法計測方法。
【0085】
(付記7)
第1のマーク及び第2のマークが計測対象を角度θ1或いは角度θ2に傾斜させても同時に観測可能な位置に描画されて距離a或いは距離eの観測と同時に第1のマーク及び第2のマーク間の距離Lを計測すること
を特徴とする(付記4)記載の微小寸法計測方法。
【0086】
(付記8)
寸法計測対象の両側に測長の基準となる第1のマークと第2のマークとを形成し、
該各マーク間の距離Lを計測対象に略垂直な方向(角度θ0 )から測長し、
計測対象を一方に角度θ1 だけ傾斜させてから観測して第1のマーク及び計測対象の寸法計測箇所の一端間の距離a1を測長し、
計測対象を一方に角度θ2 (θ2 >θ1 )だけ傾斜させてから観測して第1のマーク及び計測対象の寸法計測箇所の一端間の距離a2 を測長し、
計測対象を他方に角度θ3 だけ傾斜させてから観測して第2のマーク及び計測対象の寸法計測箇所の他端間の距離e1 を測長し、
計測対象を他方に角度θ4 (θ4 >θ3 )だけ傾斜させてから観測して第2のマーク及び計測対象の寸法計測箇所の他端間の距離e2 を測長し、
目的とする寸法計測箇所の寸法wを
【数2】
を用いて算出すること
を特徴とする微小寸法計測方法。
【0087】
(付記9)
計測対象の両側に測長の基準となる第1のマークと第2のマークとを計測対象に沿って略平行に連続若しくは所定間隔毎に複数個形成して目的の寸法計測箇所の寸法の分布を求めること
を特徴とする(付記8)記載の微小寸法計測方法。
【0088】
(付記10)
寸法計測対象の両側に測長の基準となる第1のマークと第2のマークとを計測対象に沿って略平行に且つ所定間隔毎に垂直な方向に形成し、
第1のマークと第2のマークとの複数組を用いて目的とする寸法計測箇所の寸法を計測して得られた複数の寸法計測値の平均値を算出すること
を特徴とする(付記8)記載の微小寸法計測方法。
【0089】
(付記11)
測長の基準となるマークが円錐或いは角錐からなる錐形であること
を特徴とする(付記1)或いは(付記8)記載の微小寸法計測方法。
【0090】
(付記12)
測長の基準となるマークが円錐或いは角錐からなる錐形であって頂点の位置を斜辺の外挿線の交点とすること
を特徴とする(付記11)記載の微小寸法計測方法。
【0091】
(付記13)
寸法計測箇所の両側に在る模様(テクスチャ)に於ける各一点を測長の第1の計測基準点及び第2の計測基準点と定め、
第1の計測基準点及び第2の計測基準点間の距離L、
第1の計測基準点及び計測対象の寸法計測箇所の一端間の距離a、
第2の計測基準点及び計測対象の寸法計測箇所の他端間の距離e
を計測し、距離L、a、eから目的とする寸法を算出すること
を特徴とする微小寸法計測方法。
【0092】
(付記14)
荷電粒子を用いる手法、或いは、光学的な手法を適用することに依って計測対象を略垂直な方向である角度θ0 から撮像を行ってθ0 画像を得る、
θ0 画像中の計測箇所の左右から適当な大きさの画像を切り出して何れか一方の側を第1のテンプレート、及び、他方の側を第2のテンプレートとする、
第1のテンプレート及び第2のテンプレートそれぞれに於ける例えば中心位置などの適切な位置を第1の計測基準点及び第2の計測基準点と定める、
第1の計測基準点及び第2の計測基準点間の距離Lを測長する、
計測対象を左に角度θ1 だけ傾けてから、荷電粒子を用いる手法、或いは、光学的な手法を適用することに依って計測対象の撮像を行ってθ1 画像を得る、
θ1 画像中から第1のテンプレートと一致する領域を探索して第1の計測基準点に対応する位置から計測対象の寸法計測箇所の一端間の距離aを測長する、
計測対象を右に角度θ2 だけ傾けてから、荷電粒子を用いる手法、或いは、光学的な手法を適用することに依って計測対象の撮像を行ってθ2 画像を得る、
θ2 画像中から第2のテンプレートと一致する領域を探索して第2の計測基準点に対応する位置から計測対象の寸法計測箇所の他端間の距離eを測長する、
目的とする寸法計測箇所の寸法wを
w=L/cosθ0 −a/cosθ1 −e/cosθ2
なる式を用いて算出すること
を特徴とする微小寸法計測方法。
【0093】
(付記15)
荷電粒子を用いる手法、或いは、光学的な手法を適用することに依って計測対象を略垂直な方向である角度θ0 から撮像を行ってθ0 画像を得る、
θ0 画像中の計測箇所の左右から適当な大きさの画像を切り出して何れか一方の側を第1のテンプレート、及び、他方の側を第2のテンプレートとする、
第1のテンプレート及び第2のテンプレートそれぞれに於ける例えば中心位置などの適切な位置を第1の計測基準点及び第2の計測基準点と定める、
第1の計測基準点及び第2の計測基準点間の距離Lを測長する、
計測対象を左に角度θ1 だけ傾けてから、荷電粒子を用いる手法、或いは、光学的な手法を適用することに依って計測対象の撮像を行ってθ1 画像を得る、
θ1 画像中から第1のテンプレートと一致する領域を探索して第1の計測基準点に対応する位置から計測対象の寸法計測箇所の一端間の距離a1 を測長する、
計測対象を左に角度θ2 だけ傾けてから、荷電粒子を用いる手法、或いは、光学的な手法を適用することに依って計測対象の撮像を行ってθ2 画像を得る、
θ2 画像中から第1のテンプレートと一致する領域を探索して第1の計測基準点に対応する位置から計測対象の寸法計測箇所の一端間の距離a2 を測長する、
計測対象を右に角度θ3 だけ傾けてから、荷電粒子を用いる手法、或いは、光学的な手法を適用することに依って計測対象の撮像を行ってθ3 画像を得る、
θ3 画像中から第2のテンプレートと一致する領域を探索して第2の計測基準点に対応する位置から計測対象の寸法計測箇所の他端間の距離e1 を測長する、
計測対象を右に角度θ4 だけ傾けてから、荷電粒子を用いる手法、或いは、光学的な手法を適用することに依って計測対象の撮像を行ってθ4 画像を得る、
θ4 画像中から第2のテンプレートと一致する領域を探索して第2の計測基準点に対応する位置から計測対象の寸法計測箇所の他端間の距離e2 を測長する、
目的とする寸法計測箇所の寸法wを
【数5】
なる式を用いて算出すること
を特徴とする微小寸法計測方法。
【0094】
(付記16)
計測対象を角度θだけ傾けて撮像した画像からテンプレートと一致する領域を探索する手段として、テンプレート画像の傾き方向のサイズをh・cosθ(ただし、hは元のテンプレートの傾き方向のサイズ)とすること
を特徴とする(付記14)或いは(付記15)記載の微小寸法計測方法。
【0095】
(付記17)
計測対象を角度θだけ傾けて撮像した画像からテンプレートと一致する領域を探索する手段として、正規化相関マッチングを用いること
を特徴とする(付記14)乃至(付記16)の何れか1記載の微小寸法計測方法。
【0096】
【発明の効果】
本発明に依る微小寸法計測方法に於いては、所定の軸を中心に回動可能なステージに搭載された寸法計測対象の両側に測長の基準となる第1のマークと第2のマークとを形成し、前記計測対象を垂直方向から走査型荷電粒子ビームを用い観測して、第1のマーク及び第2のマーク間の距離L、前記計測対象を一方に角度θ1 だけ傾斜させてから該計測対象を垂直方向から走査型荷電粒子ビームを用い観測して、第1のマーク及び計測対象の寸法計測箇所の一端間の距離a、前記計測対象を他方に角度θ2 だけ傾斜させてから該計測対象を垂直方向から走査型荷電粒子ビームを用い観測して、第2のマーク及び計測対象の寸法計測箇所の他端間の距離eを計測し、距離L、a、eから目的とする寸法を導出することが基本になっている。
【0097】
前記したように、計測対象の両側に計測の基準となるマークを描画するか、或いは、両側に計測の基準となる模様(テクスチャ)を定めることに依って、簡単な手段で微小物体を非破壊で、且つ、高精度で寸法計測することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の原理を説明する為の計測対象である微小物体などを表す要部説明図である。
【図2】 本発明を実施する場合に必要となるマークの種類及びマークの作成方法を説明する為の計測対象を表す要部斜面図である。
【図3】 実施例1を説明する為の計測対象などを表す要部説明図である。
【図4】 参考例を説明する為の計測対象などを表す要部説明図である。
【図5】 参考例を説明する為の計測対象などを表す要部説明図である。
【図6】 実施例2を説明する為の計測対象などを表す要部説明図である。
【図7】 実施例2を説明する為の計測対象などを表す要部説明図である。
【図8】 実施例2を説明する為の計測対象などを表す要部説明図である。
【図9】 実施例3を説明する為の計測対象などを表す要部斜面図である。
【図10】 実施例4を説明する為の計測対象などを表す要部斜面図である。
【図11】 実施例5を説明する為のマークを表す要部斜面図である。
【図12】 実施例1乃至実施例5を改良した方法である実施例6を説明する為の計測対象などを表す要部説明図である。
【図13】 実施例1乃至実施例5を改良した方法である実施例6を説明する為の計測対象などを表す要部説明図である。
【図14】 実施例6の計測の手順を引き続き説明する為のSEM画像を表す要部説明図である。
【図15】 実施例6の計測の手順を引き続き説明する為のSEM画像を表す要部説明図である。
【図16】 実施例7を説明する為の計測対象などを表す要部説明図である。
【図17】 HDDに於ける書き込みヘッドの磁極を表す要部斜面図である。
【符号の説明】
1 ベース
2 下部磁極
2A及び2B 下縁辺
3 ギャップを生成させる絶縁体
4 上部磁極
5A〜5D マーク
6A及び6B マーク
7A及び7B マーク
11 傾斜ステージ
11A 軸
12 対物レンズ
12A乃至12C SEM鏡筒
13 書き込みヘッド
21 固定ステージ
H 磁極の高さ
W1 下部磁極の下幅
W2 上部磁極の下幅[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention is applicable to a minute object that is difficult to observe from directly above, for example, when it is desired to measure the magnetic pole width of a write head in a hard disk drive (HDD) with high accuracy. Regarding the method.
[0002]
FIG. 17 is a perspective view of the main part showing the magnetic pole of the write head in the HDD. In the figure, 1 is the base, 2 is the lower magnetic pole, 3 is the insulator for generating the gap, 4 is the upper magnetic pole, and H is the upper magnetic pole. The height of the magnetic pole, W1 is the lower width of the lower magnetic pole, W2 is the lower width of the upper magnetic pole, and G is the gap (insulator thickness). In the illustrated magnetic pole, the height H of the magnetic pole is 5 [μm], the lower width W2 of the upper magnetic pole is 0.5 [μm], and the gap G is 0.2 [μm].
[0003]
The measurement of a minute object as shown in the figure is usually performed using a scanning electron microscope (SEM). However, in the case of the magnetic pole of the write head, as shown in the figure, an inverted trapezoid is formed. For this reason, it is impossible to measure the lower width W1 of the lower magnetic pole by SEM observation viewed from directly above.
[0004]
Therefore, conventionally, in order to measure the lower width W1 of the lower magnetic pole, it is necessary to process the magnetic pole with a focused ion beam (FIB) apparatus or the like, that is, to perform measurement by SEM observation after cutting, Therefore,
(1) Destruction measurement.
(2) It takes time for processing by FIB.
There are problems such as.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
According to the present invention, it is possible to measure a portion where a minute object is not visible even when viewed from directly above.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
FIG. 1 is a main part explanatory view showing a minute object or the like to be measured for explaining the principle of the present invention. (A) shows a main part cutting slope, and (B) to (D) are necessary. Partial cut fronts are shown respectively. The same symbols as those used in FIG. 17 represent the same parts or have the same meaning.
[0007]
Here, a magnetic head of a write head in the HDD is cited as a minute object, and a case where the lower width W1 of the lower
[0008]
{Circle around (1)} Reference lines (marks) 5A and 5B are provided (drawn) on the surface of the
{Circle around (2)} Observe from directly above with an SEM or the like and measure the distance L between the left and
(3) The
(4) Similarly, the
(5) The lower width W1 is
W1 = L−a / cos θ1−b / cos θ2
Can be obtained as
[0009]
As described above, it is possible to measure a dimension of a minute object with high accuracy with simple means by drawing a mark as a measurement reference on both sides of a measurement target.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 2 is a main part slope view showing a measurement object for explaining the type of mark and the method of creating the mark necessary for carrying out the present invention, and the same symbols as those used in FIG. Represent parts or have the same meaning.
[0011]
The
[0012]
Marks 6A and 6B seen in FIG. 2B are points (points) provided at appropriate positions on both sides of the measurement target.
[0013]
The
[0014]
FIG. 2 (D) shows the case where the
[0015]
The mark used in the present invention may be a temporary mark that exists only at the time of measurement, for example, an electric charge, or may remain permanently.
[0016]
FIGS. 3A and 3B are main part explanatory views showing a measurement target and the like for explaining the first embodiment. FIG. 3A is a measurement device and a main part cutting slope of the measurement target, and FIGS. Show. The symbols used in FIGS. 1 and 2 represent the same parts or have the same meaning.
[0017]
The first embodiment is an example in which the minute dimension measuring method according to the present invention, that is, the marking measuring method is applied to the measurement of the width under the magnetic pole of the write head in the HDD.
[0018]
In the figure, the tilting
[0019]
The measurement procedure is
(1) The measurement target is placed on the
[0020]
(2) The
[0021]
(3) The
[0022]
(4) The
[0023]
(5) The distance L between the
[0024]
(6) A horizontal distance a between the
[0025]
(7) From the SEM image (+ 10 °) in FIG. 3D, the horizontal distance e between the
[0026]
(8) The lower width W1 of the lower
[0027]
Figure 4Reference example4 is a main part explanatory diagram showing a measurement object for explaining the above, and the same symbols as those used in FIGS. 1 to 3 represent the same parts or have the same meaning.
[0028]
In the figure,
[0029]
FIG.Other reference examples4 is a main part explanatory diagram showing a measurement object for explaining the above, and the same symbols as those used in FIGS. 1 to 3 represent the same parts or have the same meaning.
[0030]
In the figure, 5C and 5D are marks formed on the
[0031]
Other reference examples aboveAccordingly, the SEM image (± 0 °) shown in FIG. 3B, which was necessary in the first embodiment, becomes unnecessary, and the measurement time can be shortened. In this case, the lower width W1 of the lower
W1 = L ′ / cos (θ1) −a / cos (θ1) −e / cos (θ2)
As obtained.
[0032]
6, 7 and 8 are examples.24 is a main part explanatory diagram showing a measurement object for explaining the above, and the same symbols as those used in FIGS. 1 to 3 represent the same parts or have the same meaning.
[0033]
In the figure, WgIs the magnetic pole width at the gap position, L is the SEM measurement value of the mark interval (observation angle θ0), Θ0Is the horizontal observation angle, θ1Is the first observation angle to the left, θ2Is the second observation angle (θ2> Θ1), ΘThreeIs the first tilt angle to the right, θFourIs the second observation angle (θFour> ΘThree) A is the distance between the left mark and the center of the left gap, a1Is the SEM measurement value of a (observation angle θ1), A2Is the SEM measurement value of a (observation angle θ2), E is the distance between the right mark and the center of the right gap, e1Is the SEM measurement value of e (observation angle θThree), E2Is the SEM measurement value of e (observation angle θFour), Α indicates the angle (left elevation angle) formed by a with horizontal, and ε indicates the angle (right elevation angle) formed by e with horizontal.
[0034]
Example2Is an example in which the minute dimension measuring method according to the present invention is applied to measure the magnetic pole width at the gap position of the write head.
[0035]
In the principle and embodiment of the present invention described so far, the “lower width” in the lower magnetic pole of the write head was the measurement location, but in reality, “the magnetic pole width at the gap position”. In many cases, it is necessary to measure the magnetic pole in five directions (horizontal θ after the mark formation).0, Left tilt θ1, Left tilt θ2, Right tilt θThree, Right tilt θFour) From SEM imaging to pole width WgCan be measured.
[0036]
Read values from the SEM images from the five directions are as follows.
(1) Horizontal image (observation angle: θ0)
Reading: Mark interval L
(2) Left tilt image 1 (observation angle: θ on the left1)
Reading: Distance from left mark to center of left gap a1
(3) Left tilt image 2 (observation angle: θ on the left2)
Reading: Distance from left mark to center of left gap a2
(4) Right tilt image 1 (observation angle: θ on the rightThree)
Reading: Distance from right mark to center of right gap e1
(5) Right tilt image 2 (observation angle: θ on the rightFour)
Reading: distance e from the right mark to the center of the right gap2
[0037]
From the above, the magnetic pole width W at the gap position.gCan be calculated according to the following equation.
[0038]
[Expression 1]
[0039]
Example2When the magnetic pole width Wg is measured by applying the above, the number of SEM images to be imaged is five, which is two more than that of the first embodiment, but does not depend on the base inclination or the mark height. There is an advantage that measurement is possible.
[0040]
FIG. 9 shows an example.3FIG. 5 is a perspective view of a main part representing a measurement object for explaining the above, and the same symbols as those used in FIGS. 1 to 3 represent the same parts or have the same meaning.
[0041]
9A, a plurality of
[0042]
Example3Then, an example2The distribution of the magnetic pole width Wg can be measured by applying the method described in (4). In the case of FIG. 9, the distribution of the magnetic pole width Wg can be obtained in the depth direction of the write head.
[0043]
FIG. 10 is a main part slope view showing a measurement object for explaining the sixth embodiment, and the same symbols as those used in FIGS. 1 to 3 represent the same parts or have the same meanings. To do.
[0044]
10A, a plurality of points L1, L2,..., R1, R2,... Perpendicular to the lower
[0045]
Example4Then, the embodiment using two points facing each other across the lower
[0046]
Further, as shown in the drawing, when five marks are drawn on both the left and right sides of the lower
[0047]
In the former case, a total of five measurement values are obtained, and in the latter case, a total of 25 measurement values are obtained, so that the measurement accuracy is improved.
[0048]
FIG. 11 shows an example.5FIG. 5 is a perspective view of a main part representing a mark for explaining the mark, and when the mark is formed on both sides of the measurement object by contamination condensed by, for example, EB irradiation, the mark is formed into a pyramid shape such as a cone or a pyramid. (A) shows a
[0049]
As shown in (A), when the mark has a conical shape (or a pyramid shape), the vertex can always be observed even if the observation angle changes, so that the mark position reading error can be reduced. Further, as shown in (B), even if the vertex of the mark is blunt, as shown in the figure, the
[0050]
By the way,
(A) The SEM used for measurement must have a mark drawing function.
(B) Extra time is required for drawing
(C) Damage (contamination) occurs on the measurement object due to the mark.
There are problems such as.
[0051]
Therefore, the first to the third embodiments without drawing a mark.5Next, an embodiment capable of measuring the same dimension as will be described.
[0052]
Basically, surface patterns (textures) that exist on both sides of the measurement location are used instead of marks, and this eliminates all the problems described in (a) to (c) above. The
[0053]
12 and 13 show the first to third embodiments.5Example of improved method6FIG. 12A is a main part explanatory view showing a measurement object for explaining the measurement, and FIG. 12A is a measurement device and a main part cutting slope of the measurement object, FIG. 12B, FIG. 13A, FIG. ) Shows SEM images. The symbols used in FIGS. 1 and 2 represent the same parts or have the same meaning.
[0054]
Example6Is an example in which the micro-dimension measurement method according to the present invention is applied to the measurement of the width under the magnetic pole of the write head in the HDD, as in the first embodiment. FIG. 12 and FIG. 13 are compared with FIG. A significant difference is that in FIG. 3, the
[0055]
Measurement procedure
See FIG. 12 and FIG.
(1) As shown in FIG. 12 (A), the measurement target is placed on the
[0056]
(2) The SEM image θ shown in FIG. 12B is obtained by maintaining the
[0057]
(3) The
[0058]
(4) The
[0059]
14 and 15 show an embodiment.6It is principal part explanatory drawing showing the SEM image for continuing demonstrating the measurement procedure of this, and the same symbol as the symbol used in FIG.12 and FIG.13 shall represent the same part, or shall have the same meaning.
[0060]
See FIGS. 14 and 15
(5) FIG. 14A shows the SEM image θ as in FIG.0A template 21A (left template) that represents (0 °) and has an appropriate size, for example, horizontal h pixels × vertical v pixels, in the surface pattern (texture) region of the
[0061]
(6) The center of the
[0062]
(7) The angle of the horizontal size in the
[0063]
(8) The angle of the horizontal size in the
[0064]
(9) As shown in FIG. 15A, the SEM image θ1A
[0065]
For example, normalized correlation matching is used to determine the degree of coincidence between the angle-corrected
[0066]
The normalized correlation matching is to detect a position where the normalized correlation value γ of the region 22 ′, which is an image to be compared with the
[0067]
[Equation 3]
[0068]
(10) As shown in FIG. 15B, the SEM image θ2A
[0069]
(11) The lower width W1 of the lower
For example, if L = 4.5 [μm], a = 1.5 [μm], and e = 1.5 [μm], the measured value of the lower width W1 is
Can be calculated.
[0070]
FIG. 16 shows an example.74 is a main part explanatory diagram showing a measurement object for explaining the above, and the same symbols as those used in FIGS. 1 to 3 represent the same parts or have the same meaning.
[0071]
In the figure, WgIs the magnetic pole width at the gap position, L is the SEM measurement value of the distance between the measurement reference points in the template (observation angle θ0), Θ0Is the horizontal observation angle, θ1Is the first observation angle to the left, θ2Is the second observation angle (θ2> Θ1), ΘThreeIs the first tilt angle to the right, θFourIs the second observation angle (θFour> ΘThree) A is the distance between the left template (see FIG. 14) and the center of the left gap, a1Is the SEM measurement value of a (observation angle θ1), A2Is the SEM measurement value of a (observation angle θ2), E is the distance between the right template (see FIG. 14) and the center of the right gap, e1Is the SEM measurement value of e (observation angle θThree), E2Is the SEM measurement value of e (observation angle θFour), Α indicates the angle (left elevation angle) formed by a with horizontal, and ε indicates the angle (right elevation angle) formed by e with horizontal. Of the symbols listed here, those not appearing in FIG. 16 are also described. However, these symbols are necessary when the object to be measured is tilted. 7 and 8 may be referred to.
[0072]
Example7Is an example in which the minute dimension measuring method according to the present invention is applied to measure the magnetic pole width at the gap position of the write head.
[0073]
Example described above6In this case, the "lower width" at the lower magnetic pole of the write head was the measurement location, but in reality, it is often necessary to measure the "magnetic pole width at the gap position". , Magnetic poles in 5 directions (horizontal θ0, Left tilt θ1, Left tilt θ2, Right tilt θThree, Right tilt θFour), The magnetic pole width Wg at the gap position can be measured.
[0074]
Read values from the SEM images from the five directions are as follows.
(1) Horizontal image (observation angle: θ0)
Reading: Template measurement reference point interval L
(2) Left tilt image 1 (observation angle: θ on the left1)
Reading: Distance a from the measurement reference point of the left template to the center of the left gap a1
(3) Left tilt image 2 (observation angle: θ on the left2)
Reading: Distance a from the measurement reference point of the left template to the center of the left gap a2
(4) Right tilt image 1 (observation angle: θ on the rightThree)
Reading: Distance e from the measurement reference point of the right template to the center of the right gap e1
(5) Right tilt image 2 (observation angle: θ on the rightFour)
Reading: Distance e from the measurement reference point of the right template to the center of the right gap e2
[0075]
From the above, the magnetic pole width W at the gap position.gCan be calculated according to the following equation.
[0076]
[Expression 4]
[0077]
Example7Is used to measure the magnetic pole width Wg, the number of SEM images to be imaged is five,6Compared to the above, there is an increase of 2 sheets, but there is an advantage that measurement independent of the inclination of the base and the height of the template is possible, and the image of the measurement object of the dimension was taken with SEM. Similar dimensions can be measured even if an image is taken with an optical method, for example, a TV camera.
[0078]
In the present invention, the present invention can be implemented in many forms including the above-described embodiment, which will be exemplified below as supplementary notes.
[0079]
(Appendix 1)
Forming a first mark and a second mark as a reference for length measurement on both sides of the dimension measurement target;
A distance L between the first mark and the second mark,
A distance a between the first mark and one end of the dimension measurement part to be measured;
The distance b between the second mark and the other end of the dimension measurement location to be measured
And calculate the target dimensions from the distances L, a, and e.
A minute dimension measuring method characterized by the above.
[0080]
(Appendix 2)
The first mark and the second mark that are the reference for length measurement are linear, dot-shaped, and edge of the surface.
(Attachment 1)
[0081]
(Appendix 3)
The first mark and the second mark that are the standard for length measurement
Drawing by focused ion beam,
Contamination that is condensed by electron beam irradiation,
Selective deposition of metal, etc.
Fine needle indentation
It must have been formed by any means
(Attachment 1)
[0082]
(Appendix 4)
The distances L, a and e are
Observe the measurement object from the vertical direction, measure the distance L between the first mark and the second mark,
Observe after tilting the measurement object to one side by an angle θ1, and measure the distance a between the first mark and one end of the dimension measurement location of the measurement object,
Observe after tilting the measurement object to the other side by an angle θ2, and measure and obtain the distance e between the second mark and the other end of the dimension measurement location of the measurement object.
(Attachment 1)
[0083]
(Appendix 5)
Measuring the distances L, a, and e with a fine target observation apparatus using a scanning charged particle beam
(Attachment 1)
[0084]
(Appendix 6)
Use a scanning electron microscope (SEM) with multiple lens barrels to measure the distances L, a, and e
(Attachment 1)
[0085]
(Appendix 7)
The first mark and the second mark are drawn at positions that can be observed at the same time even if the measurement object is tilted to the angle θ1 or the angle θ2, and the first mark and the second mark are simultaneously observed with the distance a or the distance e. Measuring the distance L between
(Attachment 4)
[0086]
(Appendix 8)
Forming a first mark and a second mark as a reference for length measurement on both sides of the dimension measurement target;
The distance L between the marks is a direction (angle θ0)
Angle θ1Measure the distance a1 between the first mark and one end of the dimension measurement point to be measured by observing after tilting only,
Angle θ2(Θ2> Θ1) And the distance a between the first mark and one end of the dimension measurement point to be measured.2Measure the length
The angle θThreeThe distance e between the second mark and the other end of the dimension measurement location to be measured1Measure the length
The angle θFour(ΘFour> ΘThree) And the distance e between the second mark and the other end of the dimension measurement location to be measured.2Measure the length
Dimension w of target dimension measurement location
[Expression 2]
To calculate using
A minute dimension measuring method characterized by the above.
[0087]
(Appendix 9)
Dimension distribution of target dimension measurement points by forming a plurality of first marks and second marks as reference lengths on both sides of the measurement object, substantially continuously in parallel along the measurement object or at predetermined intervals. Seeking
(Attachment 8)
[0088]
(Appendix 10)
Forming a first mark and a second mark serving as a reference for length measurement on both sides of the dimension measurement object in a direction substantially parallel to the measurement object and perpendicular to each predetermined interval;
Calculating an average value of a plurality of dimension measurement values obtained by measuring a dimension of a target dimension measurement portion using a plurality of sets of the first mark and the second mark.
(Attachment 8)
[0089]
(Appendix 11)
The mark used as the reference for measurement is a cone or cone
(Appendix 1) or (Appendix 8).
[0090]
(Appendix 12)
The reference mark for measurement is a cone or cone, and the vertex position is the intersection of the extrapolation line of the hypotenuse.
(Attachment 11)
[0091]
(Appendix 13)
Each point in the pattern (texture) on both sides of the dimension measurement location is defined as a first measurement reference point and a second measurement reference point for measurement,
A distance L between the first measurement reference point and the second measurement reference point;
A distance a between the first measurement reference point and one end of the dimension measurement point to be measured;
The distance e between the second measurement reference point and the other end of the dimension measurement location to be measured
And calculate the target dimensions from the distances L, a, and e.
A minute dimension measuring method characterized by the above.
[0092]
(Appendix 14)
The angle θ, which is the direction perpendicular to the object to be measured by applying charged particles or applying an optical method0Image from0Get an image,
θ0An image of an appropriate size is cut out from the left and right of the measurement location in the image, and either side is set as the first template, and the other side is set as the second template.
An appropriate position such as a center position in each of the first template and the second template is defined as a first measurement reference point and a second measurement reference point.
Measure the distance L between the first measurement reference point and the second measurement reference point,
Angle to be measured left θ1After tilting, the object to be measured is imaged by applying a method using charged particles or applying an optical method.1Get an image,
θ1An area that matches the first template is searched from the image, and the distance a between one end of the dimension measurement location to be measured is measured from the position corresponding to the first measurement reference point.
Measure object right to angle θ2After tilting, the object to be measured is imaged by applying a method using charged particles or applying an optical method.2Get an image,
θ2A region that matches the second template is searched from the image, and the distance e between the other ends of the dimension measurement location to be measured is measured from the position corresponding to the second measurement reference point.
Dimension w of target dimension measurement location
w = L / cos θ0-A / cos θ1−e / cos θ2
Using the following formula
A minute dimension measuring method characterized by the above.
[0093]
(Appendix 15)
The angle θ, which is the direction perpendicular to the object to be measured by applying charged particles or applying an optical method0Image from0Get an image,
θ0An image of an appropriate size is cut out from the left and right of the measurement location in the image, and one side is set as the first template, and the other side is set as the second template.
An appropriate position such as a center position in each of the first template and the second template is defined as a first measurement reference point and a second measurement reference point.
Measure the distance L between the first measurement reference point and the second measurement reference point,
Angle to be measured left θ1After tilting, the object to be measured is imaged by applying a method using charged particles or applying an optical method.1Get an image,
θ1A distance a between one end of a dimension measurement location to be measured from a position corresponding to the first measurement reference point from a position corresponding to the first measurement reference point is searched from the image.1Measure the length,
Angle to be measured left θ2After tilting, the object to be measured is imaged by applying a method using charged particles or applying an optical method.2Get an image,
θ2A distance a between one end of a dimension measurement location to be measured from a position corresponding to the first measurement reference point from a position corresponding to the first measurement reference point is searched from the image.2Measure the length,
Measure object right to angle θThreeAfter tilting, the object to be measured is imaged by applying a method using charged particles or applying an optical method.ThreeGet an image,
θThreeA distance e between the position corresponding to the second measurement reference point and the other end of the measurement target dimension from the position corresponding to the second measurement reference point is searched from the image.1Measure the length,
Measure object right to angle θFourAfter tilting, the object to be measured is imaged by applying a method using charged particles or applying an optical method.FourGet an image,
θFourA distance e between the position corresponding to the second measurement reference point and the other end of the measurement target dimension from the position corresponding to the second measurement reference point is searched from the image.2Measure the length,
Dimension w of target dimension measurement location
[Equation 5]
Using the following formula
A minute dimension measuring method characterized by the above.
[0094]
(Appendix 16)
As a means for searching for an area matching the template from an image captured by tilting the measurement object by an angle θ, the size of the template image in the tilt direction is set to h · cos θ (where h is the size of the original template in the tilt direction). thing
(Appendix 14) or (Appendix 15) described in (Appendix 15).
[0095]
(Appendix 17)
Use normalized correlation matching as a means of searching for a region that matches the template from an image captured by tilting the measurement object by an angle θ.
The minute dimension measuring method according to any one of (Appendix 14) to (Appendix 16).
[0096]
【The invention's effect】
In the minute dimension measuring method according to the present invention,Mounted on a stage that can rotate around a specified axisA first mark and a second mark serving as a length measurement reference are formed on both sides of the dimension measurement target, and the measurement target is viewed from the vertical direction.Using a scanning charged particle beamObserve the distance L between the first mark and the second mark, the angle θ1Just tilt itUsing a charged charged particle beam from the vertical direction for the measurement objectObserve and measure the distance a between one end of the first mark and the dimension measurement location of the measurement object, the angle θ2Just tilt itUsing a charged charged particle beam from the vertical direction for the measurement objectObserving, measuring the distance e between the second mark and the other end of the dimension measurement location to be measured, and deriving the target dimensions from the distances L, a, e.
[0097]
As described above, non-destructive micro-objects can be obtained by simple means by drawing measurement reference marks on both sides of the measurement target or by defining patterns (textures) on both sides of the measurement reference. In addition, it is possible to measure dimensions with high accuracy.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a main part explanatory view showing a minute object or the like to be measured for explaining the principle of the present invention.
FIG. 2 is a main part slope view showing a measurement object for explaining a mark type and a mark creation method necessary for carrying out the present invention.
FIG. 3 is a main part explanatory diagram showing a measurement object and the like for explaining the first embodiment;
FIG. 4 is a main part explanatory diagram showing a measurement target and the like for explaining a reference example;
[Figure 5]Reference exampleIt is principal part explanatory drawing showing the measurement object for demonstrating.
FIG. 6 Example2It is principal part explanatory drawing showing the measurement object for demonstrating.
FIG. 7 Example2It is principal part explanatory drawing showing the measurement object for demonstrating.
FIG. 8 Example2It is principal part explanatory drawing showing the measurement object for demonstrating.
FIG. 9 Example3It is a principal part slope view showing the measurement object etc. for demonstrating.
FIG. 10 Example4It is a principal part slope view showing the measurement object etc. for demonstrating.
FIG. 11 Example5It is a principal part slope view showing the mark for demonstrating.
FIG. 12 shows a first embodiment through a first embodiment.5Example of improved method6It is principal part explanatory drawing showing the measurement object for demonstrating.
FIG. 13 is a first embodiment.5Example of improved method6It is principal part explanatory drawing showing the measurement object for demonstrating.
FIG. 14 Example6It is principal part explanatory drawing showing the SEM image for continuing demonstrating the procedure of this measurement.
FIG. 15 Example6It is principal part explanatory drawing showing the SEM image for continuing demonstrating the procedure of this measurement.
FIG. 16 Example7It is principal part explanatory drawing showing the measurement object for demonstrating.
FIG. 17 is a principal part perspective view showing magnetic poles of a write head in the HDD.
[Explanation of symbols]
1 base
2 Bottom pole
2A and 2B Lower edge
3 Insulators that generate gaps
4 Top pole
5A-5D mark
6A and 6B marks
7A and 7B marks
11 Inclined stage
11A axis
12 Objective lens
12A to 12C SEM column
13 Writing head
21 Fixed stage
H Magnetic pole height
W1 Bottom width of bottom pole
W2 Bottom width of top pole
Claims (3)
前記計測対象を垂直方向から走査型荷電粒子ビームを用い観測して、第1のマーク及び第2のマーク間の距離L、
前記計測対象を一方に角度θ1 だけ傾斜させてから該計測対象を垂直方向から走査型荷電粒子ビームを用い観測して、第1のマーク及び計測対象の寸法計測箇所の一端間の距離a、
前記計測対象を他方に角度θ2 だけ傾斜させてから該計測対象を垂直方向から走査型荷電粒子ビームを用い観測して、第2のマーク及び計測対象の寸法計測箇所の他端間の距離e
を計測し、距離L、a、eから目的とする寸法を導出すること
を特徴とする微小寸法計測方法。Forming a first mark and a second mark serving as a reference for length measurement on both sides of a dimension measurement target mounted on a stage rotatable around a predetermined axis ;
The measurement object is observed from the vertical direction using a scanning charged particle beam, and a distance L between the first mark and the second mark,
The measurement object is tilted to one side by an angle θ 1, and then the measurement object is observed from the vertical direction using a scanning charged particle beam .
The measurement object is tilted to the other side by an angle θ 2, the measurement object is observed from the vertical direction using a scanning charged particle beam, and a distance e between the second mark and the other end of the dimension measurement portion of the measurement object is measured.
And a target dimension is derived from the distances L, a, and e.
集束イオン・ビームに依る描画、
電子ビームの照射に依って凝結されるコンタミネーション、
金属などの選択的な被着、
微細な針の圧痕
の何れかの手段で形成されたものであること
を特徴とする請求項1記載の微小寸法計測方法。The first mark and the second mark, which are the reference for length measurement, are drawn by the focused ion beam.
Contamination that is condensed by electron beam irradiation,
Selective deposition of metal, etc.
2. The minute dimension measuring method according to claim 1, wherein the minute dimension measuring method is formed by any means of fine needle indentations.
前記計測対象を垂直方向から走査型荷電粒子ビームを用い観測して、第1の計測基準点及び第2の計測基準点間の距離L、
前記計測対象を一方に角度θ 1 だけ傾斜させてから該計測対象を垂直方向から走査型荷電粒子ビームを用い観測して、第1の計測基準点及び計測対象の寸法計測箇所の一端間の距離a、
前記計測対象を他方に角度θ 2 だけ傾斜させてから該計測対象を垂直方向から走査型荷電粒子ビームを用い観測して、第2の計測基準点及び計測対象の寸法計測箇所の他端間の距離e
を計測し、 距離L、a、eから目的とする寸法を算出すること
を特徴とする微小寸法計測方法。 A first measurement reference point and a second measurement reference for measuring each point of a pattern (texture) on both sides of a measurement location in a dimension measurement target mounted on a stage that can be rotated around a predetermined axis Set a point,
A distance L between the first measurement reference point and the second measurement reference point by observing the measurement object from the vertical direction using a scanning charged particle beam;
A distance between the first measurement reference point and one end of the dimension measurement location of the measurement object is obtained by inclining the measurement object on one side by an angle θ 1 and observing the measurement object from the vertical direction using a scanning charged particle beam. a,
The measurement object is tilted to the other side by an angle θ 2, and then the measurement object is observed from the vertical direction using a scanning charged particle beam, and between the second measurement reference point and the other end of the dimension measurement location of the measurement object. Distance e
And measuring a target dimension from the distances L, a, and e .
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