JP4146552B2 - Vehicle stabilizer mounting structure - Google Patents

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Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用スタビライザの取付構造に関し、特に車両のロール剛性を高めるためのスタビライザをサイドフレームに取付支持持する車両用スタビライザ取付構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来から車両には、ロール剛性を高めるためにトーションバーを利用したスタビライザが装着されている。
【０００３】
スタビライザは、例えば実公平４−９９１０４号公報に開示され、かつ要部平面図を示す図５に符号１０１で示すように略コ字形状に形成されている。スタビライザ１０１は、左右のサイドフレーム１０２（一方のみ図示）間に架設されたサスペンションクロスメンバ１０３に揺動自在に支持されて車輪１０４と共に揺動するサスペンションアーム１０５に端部１０１ａが取り付けられる一方、トーションバー部分１０１ｂがスタビライザ取付ブラケット１１０を介して回動自在に取付支持されており、コーナリング時等に左右の車輪１０４間に生じる上下方向の差をトーションバー部分１０１ｂの捩り剛性によって抑制するものである。
【０００４】
スタビライザ１０１をサイドフレーム１０２に回動自在に取付支持するスタビライザ取付ブラケット１１０は、図６に図５のＩ−Ｉ線断面を示すように、スタビライザ１０１のトーション部分１０１ｂを回動自在に支持するブッシュ１１１を、互いに嵌合自在に形成されたアッパブラケット１１２とロアブラケット１１３によって挟持して互いに重合するアッパブラケット１１２とロアブラケット１１３の両端近傍をボルト１１４によってサイドフレーム１０２に取り付けるように構成されている。
【０００５】
また、図７に平面図を示し、図８に側面図を示すと共に、図６と対応する部分に同一符号を付するように、他のスタビライザ取付ブラケット１１０は、スタビライザ１０１のトーション部分１０１ｂをブッシュ１１１によって回動自在に支持し、図９に斜視図を示すように略断面Ｚ字状に形成された取付ブラケット１１５の頂部１１５ａにアッパブラケット１１６によって上記スタビライザ１０１を回動自在に支持するブッシュ１１１を取付け、かつ取付ブラケット１１５の基部１１５ｂをボルト１１４によってサイドフレーム１０２に取り付けるように構成されている。
【０００６】
更に、スタビライザ取付ブラケット１１０に近傍には、スタビライ１０１や車輪及びサスペンションアーム等のサスペンション装置等が配置されて充分な作業スペースが得難いことから、スタビライザ取付ブラケット１１０の取付部となるサイドフレーム１０２の下面１０２ｂを車体前方に移行するに従って上昇する傾斜面状に形成して下からボルト１１４による取付作業を容易にしている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
上記実公平４−９９１０４号公報に開示されるスタビライザ取付ブラケットによると、スタビライザを回動自在に支持するブッシュを、互いに嵌合するアッパブラケットとロアブラケットによって挟持して互いに重合するアッパブラケットとロアブラケットの両端近傍をボルトによってサイドフレームに取り付けることからサイドフレームにスタビライザを強固に取り付けることができる。
【０００８】
しかし、例えばサイドフレームの前部に前方から所定値以上の衝撃荷重が作用した際、サイドフレームの前端部から次第に押しつぶされるものの、スタビライザ取付ブラケットの取付部は、車体前後方向に延在して互いに重合するアッパブラケットとロアブラケットによって剛性が増大され、該部の変形が阻止されて円滑なサイドフレームのつぶれが妨げられて充分なクラッシュストロークが確保されないおそれがある。
【０００９】
また、図６乃至図８に示すスタビライザ取付ブラケットにおいても、スタビライザ取付ブラケットの取付ブラケットがサイドフレームの下面に車体前後方向に延在して取り付けられて、該部が車体前後方向に沿って剛性が増大され、サイドフレームの前方から所定値以上の衝撃荷重が作用した際のサイドフレームの円滑なつぶれ及びクラッシュストロークが充分に得られないことが懸念される。更にスタビライザ取付ブラケットの取付部において、サイドフレームの下面が傾斜することからサイドフレームの断面形状が急激に変化して円滑なサイドフレームのつぶれが阻害されるおそれがある。
【００１０】
従って、かかる点に鑑みなされた本発明の目的は、スタビライザを充分な強度でサイドフレームに支持すると共に、円滑なサイドフレームのつぶれ及び充分なクラッシュストロークが確保できる安全性に優れた車両用スタビライザ取付構造を提供することにある。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
請求項１に記載の車両用スタビライザ取付構造の発明は、車両幅方向に延在し、両端部が左右のサスペンション装置に結合されるスタビライザと、該スタビライザを車両前後方向に延在する左右のサイドフレーム下方にて回動自在に支持するスタビライザ取付ブラケットと、を有する車両用スタビライザ取付構造において、上記スタビライザ取付ブラケットは、車体前後方向に離間して上記サイドフレームに直接結合される前部取付部及び後部取付部を有して側面視略ハット状となるように帯状材を連続的に折曲形成することによって構成されるアッパブラケットと、上記側面視略ハット状のアッパブラケットの頂部下方に結合されるロアブラケットとからなり、該ロアブラケットにはブッシュが嵌装され、該ブッシュを介して上記スタビライザが回動自在に支持されることを特徴とする。
【００１２】
請求項１の発明によると、スタビライザのトーションバー部の端部近傍を回動自在に支持するスタビライザ取付ブラケットを、車体前後方向に離間して上記サイドフレームに直接結合される前部取付部及び後部取付部を有して側面視略ハット状となるように帯状材を連続的に折曲形成するアッパブラケットと、このアッパブラケットの頂部下方に結合されるロアブラケットにより構成し、ロアブラケットにブッシュを介してスタビライザが回動自在に支持することから、スタビライザが車体前後方向に離間してサイドフレームに直接結合される前部取付部及び後部取付部を有するアッパブラケット及びロアブラケットを介してサイドフレームに安定した状態で支持される一方、スタビライザ取付ブラケットによってサイドフレームの剛性が高められることなく、或いは極めて剛性の増加が抑制される。その結果、サイドフレームの前部に前方から所定値以上の衝撃荷重が作用した際、スタビライザ取付ブラケットに影響されることなくサイドフレームの前端部から円滑に押しつぶされ、サイドフレームのクラッシュストロークが確保されて十分に衝撃エネルギーが吸収されて安全性が向上する。
【００１３】
請求項２に記載の発明は、請求項１の車両用スタビライザ取付構造において、
上記スタビライザは、車幅方向に延在するトーションバー部とサスペンション装置に結合されるアーム部から構成され、上記トーションバー部の両端近傍が上記ロアブラケットによって回動自在に支持されると共に、上記アッパブラケットには、車体前後方向の荷重に対して脆弱な一対の支持部が設けられていることを特徴とする。
【００１４】
請求項２の発明によると、アッパブラケットに車体前後方向の荷重に対して脆弱な一対の支持部が設けられることから、スタビライザ取付ブラケットによってサイドフレームの剛性が高められることなく、サイドフレームの前部に前方から所定値以上の衝撃荷重が作用した際、スタビライザ取付ブラケットに影響されることなくサイドフレームの前端部から円滑に押しつぶされ、サイドフレームのクラッシュストロークが確保されて十分に衝撃エネルギーが吸収されて安全性が向上する。
【００１５】
請求項３に記載の発明は、請求項２の車両用スタビライザ取付構造において、上記アッパブラケットは、上記アッパブラケットは、上記頂部の前端部から折曲して上方に延在すると共に、上端に上記サイドフレームの下面に取り付けられる前部取付部が形成された上記前部支持部と、上記頂部の後端部から折曲して上記前部支持部と対向して上方に延在すると共に、上端に上記前部取付部から離間して上記サイドフレームの下面に取り付けられる後部取付部が形成された上記後部支持部とを有し、上記前部支持部及び上記後部支持部によって上記脆弱な一対の支持部が形成されることを特徴とする
【００１６】
請求項３の発明によると、スタビライザのトーションバー部の端部近傍を回動自在に支持するスタビライザ保持部をアッパブラケットの頂部によって支持し、アッパブラケットが頂部の前端部から折曲して上方に延在して上端にサイドフレームの下面に取り付けられる前部取付部が形成された前部支持部と、頂部の後端部から折曲して上方に延在して上端に前部取付部から離間して上記サイドフレームの下面に取り付けられる後部取付部が形成された後部支持部を有することから、アッパブラケットによってスタビライザがサイドフレームに安定的に支持される一方、前部支持部及び後部支持部が車体前後方向の荷重に対して脆弱であることから、スタビライザ取付ブラケットによってサイドフレームの車体前後方向の荷重に対する剛性が高められることなく、或いは極めて剛性の増加が抑制されてサイドフレームの前部に前方から所定値以上の衝撃荷重が作用した際、スタビライザ取付ブラケットに影響されることなく、サイドフレームが前端部から円滑に押しつぶされ、サイドフレームのクラッシュストロークが確保される。
【００１７】
請求項４に記載の発明は、請求項３の車両用スタビライザ取付構造において、上記アッパブラケットは、上記前部取付部、上記前部支持部、上記頂部、上記後部支持部、上記後部取付部が連続的に折曲形成されることによって構成されることを特徴とする。
【００１８】
請求項４の発明によると、前部取付部、前部支持部、頂部、後部支持部、後部取付部を連続的に折曲形成することによって容易に、請求項３に記載のアッパブラケットを形成することができる。
【００１９】
請求項５に記載の発明は、請求項４の車両用スタビライザ取付構造において、上記ロアブラケットは、上記ブッシュを保持する保持部と、該保持部の前後端に各々連続形成されて上記頂部の前部分及び後部分に結合される一対の取付部を備えたことを特徴とする。
【００２０】
請求項５の発明によると、ロアブラケットを、ブッシュを保持する保持部の前後端各々に、アッパブラケットの頂部前部分及び後部分に結合される一対の取付部を形成することから、スタビライザが頂部に確実に保持される。
【００２１】
請求項６に記載の発明は、請求項２〜５の車両用スタビライザ取付構造において、上記アッパブラケットの前部取付部が上記トーションバー部分より車体前方で上記サイドフレームの下面にボルト結合され、後部取付部がトーションバー部分より車体後方でサイドフレームの下面にボルト結合されると共に、平面視状態において上記アーム部が上記後部取付部との重複を回避して湾曲形成されたことを特徴とする。
【００２２】
請求項６の発明によると、アッパブラケットの前部取付部及び後部取付部をトーションバー部分より車体前方及び後方においてサイドフレームの下面にボルト結合し、かつ平面視状態においてアーム部をアッパブラケットの後部取付部と重複しないように湾曲形成することから、スタビライザに影響されることなく下方からスタビライザ取付ブラケットをサイドフレームに取り付けることが可能になり、スタビライザの取付作業が容易に実行できると共に、スタビライザの下方からの取付が容易になることからサイドフレームの下面を平坦に形成することが可能になり、その結果サイドフレームの断面形状の変化が抑制されて円滑なサイドフレームのつぶれが確保される。
【００２３】
請求項７に記載の発明は、請求項６の車両用スタビライザ取付構造において、上記スタビライザのアーム部は、平面視において上記トーションバー部分の端部から車体幅内方に折り返されてサイドフレームの下方を通過してサイドフレームより車体内側に達する前部アーム部分と、最大転舵時に最接近するタイヤの車体前後方向位置に対応して上記前部アーム部分に連続形成されてアーム部を車体外方に向けて湾曲せしめる車輪逃げ部分と、該車輪逃げ部分に連続形成されてサイドフレームの下方を通過して車体外側に達すると共に先端部がサスペンション装置に結合された後部アーム部分とを備え、上記アッパブラケットの後部取付部は、最大転舵時に最接近するタイヤの車体前後方向位置に対応してサイドフレームの下面にボルト結合されたことを特徴とする。
【００２４】
請求項７の発明によると、スタビライザのアーム部に最大転舵時に最接近するタイヤの位置に対応して車輪逃げ部を湾曲形成して、該部においてサイドフレームに後部取付部をボルト結合することから、アーム部の長さを充分確保すると共に、サイドフレームから離れるように車輪を転舵することによって車輪による作業スペースの制限が解除されてスタビライザ取付等の作業性が向上する。
【００２５】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の車両用スタビライザ取付構造の実施の形態について図１乃至図４によって説明する。
【００２６】
図１は車体前部の要部を示す平面図、図２は図１のＡ部拡大図、図３は図２の矢視Ｂ方向からの側面図であり、矢印Ｆは車体前方を示している。
【００２７】
スタビライザ１０は図１に示すようにトーションバー部分１１と、このトーションバー部分１１の両端から各々車体後方に向けて折曲形成されたアーム部１２とによって平面視略コ字形状に形成され、アーム部１２の先端部１２ａが左右のサイドフレーム１間に架設されたサスペンションクロスメンバ２に揺動自在に支持されて車輪３と共に揺動するサスペンションアーム４に取り付けられると共に一体に動作するストラット下端部４ａに取り付けられる一方、トーションバー部分１１の両端近傍がスタビライザ取付ブラケット２０を介して回動自在にサイドフレーム１の下面に取付支持されている。
【００２８】
スタビライザ１０のアーム部１２は、図２に示すように平面視において、スタビライザ取付ブラケット２０のよってサイドフレーム１に回動自在に取り付けられるトーションバー部分１１の端部から車体幅内方に折り返されてサイドフレーム１の下方を通過してサイドフレーム１より車体内側に達する前部アーム部分１２ｂと、実線で示す最大転舵時においてサイドフレーム１に最接近する車輪３のタイヤ３ａの位置に対応して前部アーム部分１２ｂに連続形成されてアーム部１２を車体外方に向けて湾曲せしめる車輪逃げ部分１２ｃと、車輪逃げ部分１２ｃに連続形成されて再びサイドフレーム１の下方を通過してサイドフレーム１の車体外側に達する後部アーム部分１２ｄによって略Ｓ字状に湾曲形成され、後部アーム部分１２ｄの先端に上記先端部１２ａが形成されて上記サスペンションアーム４に取り付けられている。
【００２９】
トーションバー部分１１の端部近傍を回転自在に支持するスタビライザ取付ブラケット２０は、図２及び図３に示すようにアッパブラケット２１と、ロアブラケット２２と、スタビライザ１０のトーションバー部分１１を回動自在に支持する弾性体のブッシュ２３とを有している。
【００３０】
アッパブラケット２１は、帯状の部材によって車体前後方向に沿って形成されて図３に側面図を示し、図４に斜視図を示すように、車体前後方向に延在する頂部２１ａと、頂部２１ａの前端部から折曲して上方に延在する前部支持部２１ｂと、頂部２１ａの後端部から折曲して前部支持部２１ｂに対して上方に移行するに従って離間するように対向して延在する後部支持部２１ｃと、前部支持部２１ｂ及び後部支持部２１ｃの各々の上端から各々車体前方及び後方に折曲形成された前部取付部２１ｄ及び後部取付部２１ｅによって側面視略ハット状に形成されている。
【００３１】
このアッパブラケット２１は、車体前後方向に延在する帯状の部材を折曲成形することによって容易かつ安価に製造でき、前部支持部２１ｂ及び後部支持部２１ｃは車体前後方向の荷重に対する剛性は比較的低く、前部支持部２１ｂ及び後部支持部２１ｃは脆弱に形成される。
【００３２】
ロアブラケット２２は、板状に部材によって形成され、側面視略Ｕ字状の保持部２２ａと、この保持部２２ａの両端に上記アッパブラケット２１の頂部２１ａの下面の前部分及び後部分に重合可能な取付部２２ｂ、２２ｃが形成されている。
【００３３】
そして、ロアブラケット２２の保持部２２ａにトーションバー部分１１を回動自在に支持したブッシュ２３に嵌合すると共に、ロアブラケット２２の取付部２２ｂ及び２２ｃをアッパブラケット２１に形成された頂部２１ａの下面の前部分及び後部分に溶接結合することによってブッシュ２３を頂部２１ａと保持部２２ａによって挟持することによってスタビライザ１０を回転自在に支持するスタビライザ保持部２４が構成される。
【００３４】
ロアブラケット２２の取付部２２ｂ及び２２ｃがアッパブラケット２１の頂部２１ａの前部分及び後部分に結合されることから、ロアブラケット２２の取付によってアッパブラケット２１の前部支持部２１ｂ及び後部支持部２１ｃの車体前後方向の荷重に対する剛性が向上することはない。
【００３５】
一方、サイドフレーム１の下面は車体前後方向に亘って比較的平坦であって、サイドフレーム１の下面には、スタビライザ１０より前方部位に上記アッパブラケット２１の前部取付部２１ｄをボルト結合するための前側取付部１ｄが形成され、かつ平面視状態においてアーム部１２に形成された車輪逃げ部分１２ｃに対応する車体前後方向位置、換言すると前部アーム部分１２ｂと後部アーム部分１２ｄとの間にアーム部１２と重複を回避するように後部取付部２１ｅをボルト結合するための後側取付部１ｅが形成されている。
【００３６】
スタビライザ１０を回転自在に保持したスタビライザ取付ブラケット２０は、サイドフレーム１の下方からアッパブラケット２１に折曲形成された前部取付部２１ｄ及び後部取付部２１ｅをサイドフレーム１の下面に形成された前側取付部１ｄ及び後側取付部１ｅに重合し、前部取付部２１ｄ及び後部取付部２１ｅを各々ボルト３１によって前側取付部１ｄ及び後側取付部１ｅに結合することによって左右のサイドフレーム１の下面に取り付けられる。
【００３７】
このスタビライザ取付ブラケット２０の取付作業、特に車輪３等によって作業スペースが制限されるアッパブラケット２１の後部取付部２１ｅをサイドフレーム１の後側取付部１ｅにボルト３１によって締結するにあたって、車輪３をサイドフレーム１から離間する方向に転舵することによって作業スペースが確保され、かつスタビライザ１０のアーム部１２に湾曲形成された車輪逃げ部１２ｂによって平面視状態におけるアーム部１２とサイドフレーム１に形成された後側取付部１ｅの重複が回避されることから、ボルト締結装置、例えば締付ソケット３５等による取付作業が容易に実行できて取付作業の効率化が得られると共に、サイドフレーム１の下面を平坦にすることが可能になり、車体前後方向に連続するサイドフレーム１の断面形状の変化を抑制することができる。
【００３８】
このように構成された車両用スタビライザ取付構造によると、スタビライザ１０の回動方向に沿うように、スタビライザ取付ブラケット２０をサイドフレーム１に取り付けるアッパブラケット２１の前部取付部２１ｄと後部取付部２１ｅが車体前後方向に離間してサイドフレーム１の下面にボルト結合されて取り付けられることから、スタビライザ１０をスタビライザ取付ブラケット２０によってサイドフレーム１に充分な強度をもって回動自在に支持できる。
【００３９】
一方、ブッシュ２３を介してスタビライザ１０のトーションバー部１１を保持するアッパブラケット２１の頂部２１ａとロアブラケット２２及びブッシュ２３によって形成されるスタビライザ保持部２４が、車体幅方向に延在する板材によって比較的長く形成された前部支持部２１ｂ及び後部支持部２１ｃを介在し、かつ前部支持部２１ｂ及び後部支持部２１ｃの上端に車体前後方向に離間して形成された前部取付部２１ｄ及び後部取付部２１ｅによってサイドフレーム１に取り付けられることから、前後方向の荷重に対する前部支持部２１ｂ及び後部支持部２１ｅの剛性が低く、前部支持部２１ｂ及び後部支持部２１ｅによって脆弱部が形成される。
【００４０】
従って、スタビライザ取付ブラケット２０の前部支持部２１ｂ及び後部支持部２１ｃが前方から作用する荷重に対して容易に変形する脆弱に形成されてスタビライザ取付ブラケット２０の取付に起因するサイドフレーム１の該部における剛性の増大が回避或いは極めて抑制される。
【００４１】
よって、サイドフレーム１の前部に前方から所定値以上の衝撃荷重が作用した際、スタビライザ取付ブラケット２０の取付により影響されることなくサイドフレーム１が車体前端から円滑に押しつぶされて充分なクラッシュストロークが確保されると共に、車体前後方向に連続するサイドフレーム１の断面形状の急激な変化が抑制されること相俟って円滑なサイドフレーム１のつぶれが確保されて車両の安全性が大幅に向上する。
【００４２】
【発明の効果】
以上説明した本発明のスタビライザのトーションバー部の端部近傍を回動自在にスタビライザ取付ブラケットによってスタビライザをサイドフレームに安定した状態で取付支持すると共に、スタビライザ取付ブラケットによってサイドフレームが車体前後方向の荷重に対する剛性が高められることなく、或いは極めて剛性の増加が抑制されてサイドフレームの前部に前方から所定値以上の衝撃荷重が作用した際、スタビライザー取付ブラケットに影響されることなくサイドフレームが前端部から円滑に押しつぶされてクラッシュストロークが確保され、車両の安全性の向上に貢献すること大なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による車両用スタビライザ取付構造の実施の形態を説明する車体前部の概要を示す平面図である。
【図２】図１のＡ部拡大図である
【図３】図２の矢視Ｂ方向からの側面図である。
【図４】スタビライザ取付ブラケットに使用されるアッパブラケットの概要を示す斜視図である。
【図５】従来の車両用スタビライザ取付構造の概要を示す平面図である。
【図６】図５のＩ−Ｉ線断面図である。
【図７】従来の車両用スタビライザ取付構造の概要を示す平面図である。
【図８】図７の側面図である。
【図９】スタビライザ取付ブラケットに使用されるアッパブラケットの概要を示す斜視図である。
【符号の説明】
１ サイドフレーム
３ 車輪
３ａ タイヤ
４ サスペンションアーム
１０ スタビライザ
１１ トーションバー部分
１２ アーム部
１２ａ 端部
１２ｂ 前部アーム部分
１２ｃ 車輪逃げ部分
１２ｄ 後部アーム部分
２０ スタビライザ取付ブラケット
２１ アッパブラケット
２１ａ 頂部
２１ｂ 前部支持部
２１ｃ 後部支持部
２１ｄ 前部取付部
２１ｅ 後部取付部
２２ ロアブラケット
２２ａ 保持部
２２ｂ 取付部
２２ｃ 取付部
２３ ブッシュ
２４ スタビライザ保持部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a mounting structure for a vehicle stabilizer, and more particularly to a vehicle mounting structure for mounting and supporting a stabilizer for increasing roll rigidity of a vehicle on a side frame.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a stabilizer using a torsion bar is mounted on a vehicle in order to increase roll rigidity.
[0003]
The stabilizer is disclosed in, for example, Japanese Utility Model Publication No. 4-99104, and is formed in a substantially U shape as indicated by reference numeral 101 in FIG. The stabilizer 101 is swingably supported by a suspension cross member 103 installed between left and right side frames 102 (only one shown), and an end 101a is attached to a suspension arm 105 that swings with a wheel 104. The bar portion 101b is rotatably supported via a stabilizer mounting bracket 110, and the vertical difference generated between the left and right wheels 104 during cornering or the like is suppressed by the torsional rigidity of the torsion bar portion 101b. .
[0004]
A stabilizer mounting bracket 110 that rotatably supports and supports the stabilizer 101 on the side frame 102 is a bush that rotatably supports the torsion portion 101b of the stabilizer 101, as shown in FIG. 111 is configured such that both ends of the upper bracket 112 and the lower bracket 113, which are sandwiched between the upper bracket 112 and the lower bracket 113 formed so as to be fitted to each other and overlap each other, are attached to the side frame 102 by bolts 114. .
[0005]
Further, FIG. 7 shows a plan view, FIG. 8 shows a side view, and the other stabilizer mounting bracket 110 bushes the torsion part 101b of the stabilizer 101 so that the parts corresponding to those in FIG. A bush 111 is rotatably supported by 111, and rotatably supports the stabilizer 101 by an upper bracket 116 on a top portion 115a of a mounting bracket 115 formed in a substantially Z-shape as shown in a perspective view in FIG. And the base 115b of the mounting bracket 115 is configured to be attached to the side frame 102 by bolts 114.
[0006]
Further, since a suspension device such as a stabilizer 101 and a wheel and a suspension arm is disposed in the vicinity of the stabilizer mounting bracket 110 and it is difficult to obtain a sufficient working space, the lower surface of the side frame 102 serving as a mounting portion of the stabilizer mounting bracket 110. 102b is formed in the shape of an inclined surface that rises as it moves forward of the vehicle body, thereby facilitating attachment work with bolts 114 from below.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
According to the stabilizer mounting bracket disclosed in the Japanese Utility Model Publication No. 4-99104, the upper bracket and the lower bracket that overlap with each other by sandwiching the bush that rotatably supports the stabilizer by the upper bracket and the lower bracket that are fitted to each other. Since both ends are attached to the side frame with bolts, the stabilizer can be firmly attached to the side frame.
[0008]
However, for example, when an impact load of a predetermined value or more is applied to the front portion of the side frame from the front, the mounting portion of the stabilizer mounting bracket extends in the longitudinal direction of the vehicle body, although it is gradually crushed from the front end portion of the side frame. There is a possibility that rigidity is increased by the upper bracket and the lower bracket that are superposed, the deformation of the portion is prevented, the smooth side frame is prevented from being crushed, and a sufficient crash stroke is not ensured.
[0009]
In addition, in the stabilizer mounting bracket shown in FIGS. 6 to 8, the mounting bracket of the stabilizer mounting bracket is attached to the lower surface of the side frame so as to extend in the longitudinal direction of the vehicle body, and the portion has rigidity along the longitudinal direction of the vehicle body. There is a concern that the smooth crushing of the side frame and the crash stroke cannot be sufficiently obtained when an impact load of a predetermined value or more is applied from the front of the side frame. Furthermore, since the lower surface of the side frame is inclined at the mounting portion of the stabilizer mounting bracket, the cross-sectional shape of the side frame may change abruptly and smooth crushing of the side frame may be hindered.
[0010]
Accordingly, an object of the present invention made in view of such a point is to mount a stabilizer for a vehicle excellent in safety capable of supporting a stabilizer on a side frame with sufficient strength and ensuring a smooth crushing of the side frame and a sufficient crash stroke. To provide a structure.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
The invention of the vehicle stabilizer mounting structure according to claim 1 includes a stabilizer extending in the vehicle width direction and having both ends coupled to the left and right suspension devices, and left and right sides extending the stabilizer in the vehicle longitudinal direction. A stabilizer mounting bracket that is pivotally supported below the frame, wherein the stabilizer mounting bracket is spaced apart in the longitudinal direction of the vehicle body and is directly coupled to the side frame; An upper bracket configured by continuously bending a band-shaped material so as to have a substantially hat shape in a side view with a rear mounting portion, and coupled to a lower portion of the top of the upper bracket in a substantially hat shape in a side view. And a bush is fitted on the lower bracket, and the stabilizer is interposed through the bush. The is characterized in that it is rotatably supported.
[0012]
According to the first aspect of the present invention, the stabilizer mounting bracket that rotatably supports the vicinity of the end portion of the torsion bar portion of the stabilizer, the front mounting portion and the rear portion that are directly coupled to the side frame apart from each other in the longitudinal direction of the vehicle body. An upper bracket that has a mounting portion and is continuously bent to form a belt-like material in a side view, and a lower bracket that is coupled to the lower part of the top of the upper bracket. A bush is provided on the lower bracket. Through the upper bracket and the lower bracket having the front mounting portion and the rear mounting portion that are separated from each other in the vehicle body front-rear direction and directly coupled to the side frame. While supported in a stable state, the stabilizer mounting bracket provides high side frame rigidity. Without being, or extremely increase in rigidity is suppressed. As a result, when an impact load of a predetermined value or more is applied to the front part of the side frame from the front, it is smoothly crushed from the front end part of the side frame without being affected by the stabilizer mounting bracket, and the side frame crash stroke is secured. The impact energy is absorbed sufficiently and safety is improved.
[0013]
The invention according to claim 2 is the vehicle stabilizer mounting structure according to claim 1,
The stabilizer includes a torsion bar portion extending in the vehicle width direction and an arm portion coupled to the suspension device, and both ends of the torsion bar portion are rotatably supported by the lower bracket, and the upper The bracket is provided with a pair of support portions that are vulnerable to a load in the longitudinal direction of the vehicle body.
[0014]
According to the second aspect of the present invention, since the upper bracket is provided with the pair of support portions that are vulnerable to the load in the longitudinal direction of the vehicle body, the rigidity of the side frame is not increased by the stabilizer mounting bracket. When an impact load of a predetermined value or more is applied from the front, the front frame end is smoothly crushed without being affected by the stabilizer mounting bracket, and the crash stroke of the side frame is secured to sufficiently absorb the impact energy. Safety.
[0015]
According to a third aspect of the present invention, in the vehicle stabilizer mounting structure according to the second aspect, the upper bracket is bent from the front end portion of the top portion and extends upward, and the upper bracket is extended to the upper end. The front support portion formed with a front mounting portion to be attached to the lower surface of the side frame, and bent upward from the rear end portion of the top portion so as to face the front support portion and extend upward. The rear support part formed with a rear attachment part that is spaced from the front attachment part and attached to the lower surface of the side frame, and the pair of fragile pairs by the front support part and the rear support part. A support portion is formed. [0016]
According to the invention of claim 3, the stabilizer holding portion that rotatably supports the vicinity of the end portion of the torsion bar portion of the stabilizer is supported by the top portion of the upper bracket, and the upper bracket is bent upward from the front end portion of the top portion. A front support portion formed with a front attachment portion extending and attached to the lower surface of the side frame at the upper end, and bent upward from the rear end portion of the top portion and extending upward from the front attachment portion to the upper end. Since the rear support portion is formed with a rear attachment portion that is spaced apart and attached to the lower surface of the side frame, the stabilizer is stably supported by the side frame by the upper bracket, while the front support portion and the rear support portion Is vulnerable to load in the longitudinal direction of the vehicle body. When the impact load exceeding the specified value is applied to the front part of the side frame from the front without any increase in rigidity, the side frame can be smoothly moved from the front end part without being affected by the stabilizer mounting bracket. It is crushed and the side frame crash stroke is secured.
[0017]
According to a fourth aspect of the present invention, in the vehicle stabilizer mounting structure according to the third aspect, the upper bracket includes the front mounting portion, the front supporting portion, the top portion, the rear supporting portion, and the rear mounting portion. It is characterized by being formed by bending continuously .
[0018]
According to the invention of claim 4, the upper bracket according to claim 3 can be easily formed by continuously bending the front attachment portion, the front support portion, the top portion, the rear support portion, and the rear attachment portion. can do.
[0019]
According to a fifth aspect of the present invention, in the vehicle stabilizer mounting structure according to the fourth aspect, the lower bracket is formed continuously at the holding portion that holds the bush and the front and rear ends of the holding portion, respectively, and is arranged in front of the top portion. A pair of attachment portions coupled to the portion and the rear portion are provided.
[0020]
According to the invention of claim 5, since the lower bracket is formed at each of the front and rear ends of the holding portion for holding the bush, a pair of attachment portions coupled to the top front portion and the rear portion of the upper bracket are formed. Is held securely.
[0021]
According to a sixth aspect of the present invention, in the vehicle stabilizer mounting structure of the second to fifth aspects, the front mounting portion of the upper bracket is bolted to the lower surface of the side frame in front of the vehicle body from the torsion bar portion, and the rear portion The mounting portion is bolted to the lower surface of the side frame at the rear of the vehicle body from the torsion bar portion, and the arm portion is curved to avoid overlap with the rear mounting portion in a plan view.
[0022]
According to the invention of claim 6, the front mounting portion and the rear mounting portion of the upper bracket are bolted to the lower surface of the side frame at the front and rear of the vehicle body from the torsion bar portion, and the arm portion is disposed at the rear portion of the upper bracket in a plan view. Since it is curved so that it does not overlap with the mounting part, it is possible to attach the stabilizer mounting bracket to the side frame from below without being affected by the stabilizer, and the stabilizer can be easily attached and the stabilizer Since the mounting from the side becomes easy, it becomes possible to form the lower surface of the side frame flat, and as a result, the change in the cross-sectional shape of the side frame is suppressed, and the smooth collapse of the side frame is secured.
[0023]
According to a seventh aspect of the present invention, in the vehicle stabilizer mounting structure according to the sixth aspect, the arm portion of the stabilizer is folded inward from the end of the torsion bar portion in the vehicle body width in a plan view and below the side frame. The front arm that passes through the side frame and reaches the inside of the vehicle from the side frame, and the front arm that corresponds to the position of the front and rear of the vehicle that is closest to the vehicle during maximum steering, And a rear arm portion formed continuously with the wheel relief portion, passing under the side frame and reaching the outside of the vehicle body, and having a tip portion coupled to the suspension device. The rear mounting part of the bracket is bolted to the lower surface of the side frame corresponding to the position in the vehicle longitudinal direction of the tire that is closest to the vehicle during maximum steering. Characterized in that was.
[0024]
According to the invention of claim 7, the wheel relief portion is curvedly formed corresponding to the position of the tire closest to the arm portion of the stabilizer at the time of maximum steering, and the rear attachment portion is bolted to the side frame at the portion. Therefore, by sufficiently ensuring the length of the arm portion and turning the wheel away from the side frame, the limitation of the work space by the wheel is released, and the workability such as mounting the stabilizer is improved.
[0025]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of a vehicle stabilizer mounting structure of the present invention will be described with reference to FIGS.
[0026]
1 is a plan view showing the main part of the front part of the vehicle body, FIG. 2 is an enlarged view of part A in FIG. 1, FIG. 3 is a side view from the direction of arrow B in FIG. Yes.
[0027]
As shown in FIG. 1, the stabilizer 10 is formed in a substantially U shape in plan view by a torsion bar portion 11 and arm portions 12 bent from both ends of the torsion bar portion 11 toward the rear of the vehicle body. A strut lower end 4a that is attached to a suspension arm 4 that is swingably supported by a suspension cross member 2 spanned between the left and right side frames 1 and that swings with a wheel 3 and that operates integrally with the wheel 12. On the other hand, the vicinity of both ends of the torsion bar portion 11 is mounted and supported on the lower surface of the side frame 1 via a stabilizer mounting bracket 20 so as to be rotatable.
[0028]
As shown in FIG. 2, the arm portion 12 of the stabilizer 10 is folded inward from the end of the torsion bar portion 11 rotatably attached to the side frame 1 by the stabilizer mounting bracket 20 in a plan view. Corresponding to the position of the front arm portion 12b passing under the side frame 1 and reaching the vehicle body from the side frame 1 and the tire 3a of the wheel 3 closest to the side frame 1 at the time of maximum turning shown by the solid line A wheel relief portion 12c that is continuously formed on the front arm portion 12b and curves the arm portion 12 toward the outside of the vehicle body, and a wheel relief portion 12c that is continuously formed on the wheel relief portion 12c and passes below the side frame 1 again and passes through the side frame 1 The rear arm portion 12d reaching the outside of the vehicle body is curved in a substantially S shape, and the tip of the rear arm portion 12d The distal end portion 12a is formed is attached to the suspension arm 4.
[0029]
As shown in FIGS. 2 and 3, the stabilizer mounting bracket 20 that rotatably supports the vicinity of the end portion of the torsion bar portion 11 can freely rotate the upper bracket 21, the lower bracket 22, and the torsion bar portion 11 of the stabilizer 10. And an elastic bush 23 to be supported.
[0030]
The upper bracket 21 is formed by a belt-shaped member along the longitudinal direction of the vehicle body, and as shown in a side view in FIG. 3 and a perspective view in FIG. 4, a top portion 21a extending in the longitudinal direction of the vehicle body, The front support portion 21b that bends from the front end portion and extends upward is opposed to the front support portion 21b that is bent from the rear end portion of the top portion 21a and moves upward with respect to the front support portion 21b. A side view substantially hat by an extended rear support portion 21c, and a front mounting portion 21d and a rear mounting portion 21e that are bent from the upper ends of the front support portion 21b and the rear support portion 21c to the front and rear of the vehicle body, respectively. It is formed in a shape.
[0031]
The upper bracket 21 can be easily and inexpensively manufactured by bending a belt-like member extending in the longitudinal direction of the vehicle body, and the front support portion 21b and the rear support portion 21c are compared in rigidity with respect to the load in the longitudinal direction of the vehicle body. The front support part 21b and the rear support part 21c are fragile.
[0032]
The lower bracket 22 is formed of a plate-like member, and can be overlapped with a front portion and a rear portion of the lower surface of the top portion 21a of the upper bracket 21 at both ends of the holding portion 22a having a substantially U shape in side view. Attaching portions 22b and 22c are formed.
[0033]
Then, the holding portion 22a of the lower bracket 22 is fitted to a bush 23 that rotatably supports the torsion bar portion 11, and the attachment portions 22b and 22c of the lower bracket 22 are attached to the lower surface of the top portion 21a formed on the upper bracket 21. The stabilizer holding part 24 which supports the stabilizer 10 rotatably is comprised by clamping the bush 23 by the top part 21a and the holding | maintenance part 22a by weld-joining to the front part and rear part.
[0034]
Since the attachment portions 22b and 22c of the lower bracket 22 are coupled to the front portion and the rear portion of the top portion 21a of the upper bracket 21, the attachment of the lower bracket 22 causes the front support portion 21b and the rear support portion 21c of the upper bracket 21 to be attached. The rigidity against the load in the longitudinal direction of the vehicle body is not improved.
[0035]
On the other hand, the lower surface of the side frame 1 is relatively flat in the longitudinal direction of the vehicle body, and the front mounting portion 21d of the upper bracket 21 is bolted to the lower surface of the side frame 1 in front of the stabilizer 10. The front mounting portion 1d is formed, and the vehicle body front-rear direction position corresponding to the wheel escape portion 12c formed in the arm portion 12 in a plan view state, in other words, the arm between the front arm portion 12b and the rear arm portion 12d. A rear mounting portion 1e for bolting the rear mounting portion 21e is formed so as to avoid overlapping with the portion 12.
[0036]
The stabilizer mounting bracket 20 that holds the stabilizer 10 rotatably is a front side in which a front mounting portion 21d and a rear mounting portion 21e that are bent from the lower side of the side frame 1 are formed on the lower surface of the side frame 1. The bottom surface of the left and right side frames 1 is superposed on the mounting portion 1d and the rear mounting portion 1e, and the front mounting portion 21d and the rear mounting portion 21e are coupled to the front mounting portion 1d and the rear mounting portion 1e by bolts 31, respectively. Attached to.
[0037]
When the stabilizer mounting bracket 20 is attached to the rear mounting portion 21e of the upper bracket 21 whose working space is restricted by the wheel 3 or the like, and the bolts 31 are fastened to the rear mounting portion 1e of the side frame 1 by the bolt 31, A working space is ensured by turning away from the frame 1 and formed on the arm frame 12 and the side frame 1 in a plan view state by a wheel escape portion 12b that is curvedly formed on the arm portion 12 of the stabilizer 10. Since the overlapping of the rear mounting portion 1e is avoided, the mounting operation by the bolt fastening device, for example, the tightening socket 35, etc. can be easily performed, the efficiency of the mounting operation is obtained, and the lower surface of the side frame 1 is flattened. The cross section of the side frame 1 that is continuous in the longitudinal direction of the vehicle body It is possible to suppress the Jo changes.
[0038]
According to the vehicle stabilizer mounting structure configured as described above, the front mounting portion 21d and the rear mounting portion 21e of the upper bracket 21 for mounting the stabilizer mounting bracket 20 to the side frame 1 are provided along the rotation direction of the stabilizer 10. The stabilizer 10 is attached to the lower surface of the side frame 1 by being separated in the front-rear direction of the vehicle body, so that the stabilizer 10 can be rotatably supported by the stabilizer mounting bracket 20 on the side frame 1 with sufficient strength.
[0039]
On the other hand, the top holding portion 21a of the upper bracket 21 that holds the torsion bar portion 11 of the stabilizer 10 via the bush 23, the lower bracket 22 and the stabilizer holding portion 24 formed by the bush 23 are compared by a plate material extending in the vehicle body width direction. A front mounting portion 21d and a rear portion that are formed with a front support portion 21b and a rear support portion 21c that are formed to be long and spaced apart from each other in the vehicle longitudinal direction at the upper ends of the front support portion 21b and the rear support portion 21c. Since it is attached to the side frame 1 by the attachment portion 21e, the rigidity of the front support portion 21b and the rear support portion 21e with respect to the load in the front-rear direction is low, and a fragile portion is formed by the front support portion 21b and the rear support portion 21e. .
[0040]
Accordingly, the front support portion 21b and the rear support portion 21c of the stabilizer mounting bracket 20 are formed so as to be easily deformable with respect to a load acting from the front, and the portions of the side frame 1 resulting from the mounting of the stabilizer mounting bracket 20 The increase in rigidity is avoided or extremely suppressed.
[0041]
Therefore, when an impact load of a predetermined value or more is applied to the front portion of the side frame 1 from the front, the side frame 1 is smoothly crushed from the front end of the vehicle body without being affected by the mounting of the stabilizer mounting bracket 20, and a sufficient crash stroke is achieved. Is secured, and abrupt changes in the cross-sectional shape of the side frame 1 that continues in the longitudinal direction of the vehicle body are suppressed, so that the side frame 1 can be smoothly crushed and the safety of the vehicle is greatly improved. To do.
[0042]
【The invention's effect】
The stabilizer is attached to and supported by the stabilizer mounting bracket in a stable manner on the side frame in the vicinity of the end of the torsion bar portion of the stabilizer of the present invention described above. When the impact load of a predetermined value or more is applied to the front part of the side frame from the front without any increase in rigidity against the front frame, the side frame is moved to the front end without being affected by the stabilizer mounting bracket. The crushing stroke is ensured and the crash stroke is secured, which contributes to the improvement of the safety of the vehicle.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view showing an outline of a front part of a vehicle body, illustrating an embodiment of a vehicle stabilizer mounting structure according to the present invention.
2 is an enlarged view of a part A in FIG. 1. FIG. 3 is a side view from the direction of arrow B in FIG.
FIG. 4 is a perspective view showing an outline of an upper bracket used for a stabilizer mounting bracket.
FIG. 5 is a plan view showing an outline of a conventional vehicle stabilizer mounting structure.
6 is a cross-sectional view taken along the line II of FIG.
FIG. 7 is a plan view showing an outline of a conventional vehicle stabilizer mounting structure.
FIG. 8 is a side view of FIG. 7;
FIG. 9 is a perspective view showing an outline of an upper bracket used for a stabilizer mounting bracket.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Side frame 3 Wheel 3a Tire 4 Suspension arm 10 Stabilizer 11 Torsion bar part 12 Arm part 12a End part 12b Front arm part 12c Wheel escape part 12d Rear arm part 20 Stabilizer mounting bracket 21 Upper bracket 21a Top part 21b Front part support part 21c Rear support portion 21d Front mounting portion 21e Rear mounting portion 22 Lower bracket 22a Holding portion 22b Mounting portion 22c Mounting portion 23 Bush 24 Stabilizer holding portion

Claims (7)

車両幅方向に延在し、両端部が左右のサスペンション装置に結合されるスタビライザと、該スタビライザを車両前後方向に延在する左右のサイドフレーム下方にて回動自在に支持するスタビライザ取付ブラケットと、を有する車両用スタビライザ取付構造において、
上記スタビライザ取付ブラケットは、
車体前後方向に離間して上記サイドフレームに直接結合される前部取付部及び後部取付部を有して側面視略ハット状となるように帯状材を連続的に折曲形成することによって構成されるアッパブラケットと、
上記側面視略ハット状のアッパブラケットの頂部下方に結合されるロアブラケットとからなり、
該ロアブラケットにはブッシュが嵌装され、該ブッシュを介して上記スタビライザが回動自在に支持される
ことを特徴とする車両用スタビライザ取付構造。 A stabilizer extending in the vehicle width direction and having both ends coupled to the left and right suspension devices, a stabilizer mounting bracket for rotatably supporting the stabilizer below the left and right side frames extending in the vehicle front-rear direction, In the vehicle stabilizer mounting structure having
The stabilizer mounting bracket is
It has a front mounting portion and a rear mounting portion that are separated from each other in the longitudinal direction of the vehicle body and are directly coupled to the side frame, and is formed by continuously bending a band-shaped material so as to have a substantially hat shape in a side view. Upper bracket
The lower bracket is coupled to the lower part of the top of the upper bracket that is substantially hat-shaped in side view,
A stabilizer mounting structure for a vehicle , wherein a bush is fitted to the lower bracket, and the stabilizer is rotatably supported via the bush . 上記スタビライザは、車幅方向に延在するトーションバー部とサスペンション装置に結合されるアーム部から構成され、
上記トーションバー部の両端近傍が上記ロアブラケットによって回動自在に支持されると共に、
上記アッパブラケットには、車体前後方向の荷重に対して脆弱な一対の支持部が設けられている
ことを特徴とする請求項１に記載の車両用スタビライザ取付構造。 The stabilizer is composed of a torsion bar portion extending in the vehicle width direction and an arm portion coupled to the suspension device,
The vicinity of both ends of the torsion bar portion is rotatably supported by the lower bracket,
The upper bracket is provided with a pair of support portions that are vulnerable to a load in the longitudinal direction of the vehicle body.
The vehicle stabilizer mounting structure according to claim 1 . 上記アッパブラケットは、
上記頂部の前端部から折曲して上方に延在すると共に、上端に上記サイドフレームの下面に取り付けられる前部取付部が形成された上記前部支持部と、
上記頂部の後端部から折曲して上記前部支持部と対向して上方に延在すると共に、上端に上記前部取付部から離間して上記サイドフレームの下面に取り付けられる後部取付部が形成された上記後部支持部とを有し、
上記前部支持部及び上記後部支持部によって上記脆弱な一対の支持部が形成される
ことを特徴とする請求項２に記載の車両用スタビライザ取付構造。 The upper bracket is
The front support portion formed by bending from the front end portion of the top portion and extending upward and having a front attachment portion attached to the lower surface of the side frame at the upper end;
A rear attachment portion that is bent from the rear end portion of the top portion and extends upward facing the front support portion, and is attached to the lower surface of the side frame apart from the front attachment portion at the upper end. Having the rear support portion formed,
The vehicle stabilizer mounting structure according to claim 2, wherein the pair of weak support portions is formed by the front support portion and the rear support portion . 上記アッパブラケットは、
上記前部取付部、上記前部支持部、上記頂部、上記後部支持部、上記後部取付部が連続的に折曲形成されることによって構成される
ことを特徴とする請求項３に記載の車両用スタビライザ取付構造。 The upper bracket is
The vehicle according to claim 3 , wherein the front mounting portion, the front supporting portion, the top portion, the rear supporting portion, and the rear mounting portion are formed by being continuously bent. Stabilizer mounting structure. 上記ロアブラケットは、
上記ブッシュを保持する保持部と、
該保持部の前後端に各々連続形成されて上記頂部の前部分及び後部分に結合される一対の取付部と
を備えたことを特徴とする請求項１〜４の何れか１項に記載の車両用スタビライザ取付構造。The lower bracket is
A holding portion for holding the bush;
Are respectively continuously formed on front and rear ends of the holding portion according to any one of claims 1 to 4, characterized in that a pair of mounting portions to be coupled to the front portion and the rear portion of the top Stabilizer mounting structure for vehicles. 上記前部取付部が上記トーションバー部より車体前方で上記サイドフレームの下面にボルト結合され、上記後部取付部が上記トーションバー部より車体後方でサイドフレームの下面にボルト結合されると共に、平面視状態において上記アーム部が上記後部取付部との重複を回避して湾曲形成された
ことを特徴とする請求項２〜５の何れか１項に記載の車両用スタビライザ取付構造。Upper SL front portion mounting portion is bolted to the lower surface of the side frame in the vehicle body forward of the torsion bar portion, together with the rear mounting portion is bolted to the lower surface of the side frame at the rear of the vehicle body from the torsion bar portion, the plane The vehicle stabilizer mounting structure according to any one of claims 2 to 5 , wherein the arm portion is curved so as not to overlap with the rear mounting portion when viewed. 上記アーム部は、
平面視において上記トーションバー部の端部から車体幅内方に折り返されて上記サイドフレームの下方を通過して上記サイドフレームより車体内側に達する前部アーム部分と、
最大転舵時に最接近するタイヤの車体前後方向位置に対応して上記前部アーム部分に連続形成されて上記アーム部を車体外方に向けて湾曲せしめる車輪逃げ部分と、
該車輪逃げ部分に連続形成されて上記サイドフレームの下方を通過して車体外側に達すると共に先端部が上記サスペンション装置に結合された後部アーム部分とを備え、
上記後部取付部は、
最大転舵時に最接近するタイヤの車体前後方向位置に対応して上記サイドフレームの下面にボルト結合された
ことを特徴とする請求項３〜６の何れか１項に記載の車両用スタビライザ取付構造。 Top Symbol arm portion,
A front arm portion reaching the inside of the vehicle body than the side frame in a plan view from the end portion of the torsion bar portion is folded back to the vehicle body width inward through the lower of the side frames,
A vehicle body longitudinal to correspond to direction positions are continuously formed on said front arm portion escape wheel allowed to bend toward the outside of the vehicle body and the arm portion of the tire closest to the time of maximum steering,
Is continuously formed to the wheel relief portion and a rear arm portion front end portion is coupled to the suspension device with reaching the outside of the vehicle body through the lower of the side frames,
Above Symbol rear mounting portion,
The vehicle stabilizer mounting structure according to any one of claims 3-6 in response to the vehicle front-rear direction position of the tire, characterized in that it is bolted to the lower surface of the side frame closest to the time of maximum steering .
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