JP4146419B2 - 低温液化ガス昇圧ポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、低温液化ガス昇圧ポンプに関し、特に低温液化ガス昇圧ポンプの気化ガス排出手段に関するものである。
低温液化ガス昇圧ポンプは、貯蔵タンクやガス生産器の液槽から液化ガスを吸入し、移送または蒸発器へ払出し、蒸発ガスを消費または容器に充填する分野に広く使用される。低温液化ガスとしては、水素、窒素、酸素、及び天然ガスなどがあり、使用される分野としては、例えば、水素自動車や燃料電池自動車、或いは水素エンジンロケット等の燃料タンク、水素発生ステーションの貯蔵タンク、高圧ガス充填所等の液体タンクなどがある。
しかしながら、低温液化ガスにおいては、僅かに負圧になると蒸気圧以下となり、気化ガス、及び気化ガスによるキャビテーションが発生する。また、気体の体積弾性率は液体に比べて数桁小さいため、液化ガス中に気体が混入していると、いわゆるガス噛み状態と呼ばれる圧縮が効率的に行われない状態となる。低温液化ガスを液体として圧縮し容器に充填する際には、気化ガスの発生を抑制するため、過冷却状態によって流体を吸入する。これにより、流体が沸騰しにくくなり、気化ガスの発生を抑制することができる。
このような問題を解決した低温液化ガス昇圧ポンプとして、例えば特許文献1のように、主および予圧ポンプ室を設けたシリンダと、主および予圧ピストン部とを設け、主ピストン部を予圧ピストン部の予圧下で作動することにより、キャビテーションの発生を防止することのできる液化ガスポンプが知られている。この液化ガスポンプによれば、主ポンプ室の吐出行程時にピストンのピストンリングからリークした流体は、シリンダに形成されたガスシール室に入り、シリンダを冷却する。これにより発生した気化ガスは、ガス戻り流路を経てガス戻り口に流れ再吸入されることによって、キャビテーションの発生を防止している。
特公平7−56256号公報
しかしながら、上記した装置では、吸入行程時において、主および予圧ポンプ室内が負圧となることは避けられず、気化ガスの発生を完全に抑制することはできない。このため、吸入行程の際に予圧ポンプ室内で発生した気化ガスを外部へ排気しなければならないが、予圧ポンプ室には気化ガスを排出する機構がない。また、気化ガスが予圧ポンプ室内に発生したまま、流体を予圧ポンプ室への吸入行程を行うこととなり、液化ガスポンプの圧縮効率を向上させることができないという問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑み、加圧室内の気化ガスをピストンの動作に伴って積極的にハウジング(シリンダ)外部へ排気することのできる低温液化ガス昇圧ポンプを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る低温液化ガス昇圧ポンプは、低温液化された流体を与圧する第1加圧室と、前記第1加圧室で与圧された流体をさらに加圧する第2加圧室と、前記第1加圧室と前記第2加圧室とを仕切るとともに往復摺動するピストンと、前記ピストンを往復摺動させる駆動手段と、所定圧以上の流体を前記第1加圧室へ流入させる吸入弁を備えた吸入流路と、前記第1加圧室から前記第2加圧室への流れを許容し、その逆流を阻止する逆止弁を備えるとともに、前記第1加圧室と前記第2加圧室とを連結する連絡通路と、前記第2加圧室で加圧された流体を所定圧以上で排出する吐出弁を備えた排出流路と、を備えた低温液化ガス昇圧ポンプにおいて、前記第1加圧室から所定圧以上で前記流体の気化ガスを外部へ排気する気化ガス排出手段を有し、前記ピストンによる第1加圧室の圧縮動作により前記気化ガス排出手段から気化ガスを排気することを特徴とする。
本発明によれば、ピストンが第1加圧室を圧縮する動作を利用して、第1加圧室内の気化ガスを気化ガス排出手段によってハウジング外部へ排出する。これにより、第1加圧室内に滞留する気化ガスを通常の運転動作に伴いハウジング外部へと排出することができる。気化ガスを伴った圧縮を回避できるので、いわゆるガス噛みがなくなり、第1加圧室で所望の圧力まで昇圧することができる。したがって、吸入される流体を各加圧室で効率よく昇圧することができる。
また、吸入弁、吐出弁、または逆止弁の設定圧を適宜調整することにより、適正昇圧パターンを達成することができ、流体を効率よく圧縮することができる。
また、本発明にかかる低温液化ガス昇圧ポンプにおいて、前記第1加圧室は、前記流体の気化ガスを溜めるガス溜部を有するとともに、該ガス溜部に前記気化ガス排出手段が接続されていることを特徴とする。
本発明よれば、好ましくは、第1加圧室に流体が気化した場合の気化ガスが溜められるガス溜が形成され、この位置に気化ガス排出手段を設けることとしたので、気化ガスがガス溜部に収集され、効率的に気化ガスを排出することができる。
また、本発明にかかる低温液化ガス昇圧ポンプにおいて、前記連絡通路は、前記ピストン内に設けられていることを特徴とする。
本発明よれば、連絡通路をピストン内に設けることとしたので、コンパクトな構成が可能となる。
また、本発明にかかる低温液化ガス昇圧ポンプにおいて、前記連絡通路は、ハウジングの側方に設けられている。
本発明によれば、連絡流路をハウジングの側方に設けることとしたので、ハウジング側方のスペースを有効に使用することができる。
また、本発明にかかる低温液化ガス昇圧ポンプにおいて、前記駆動手段は、ピストンロッド、電磁石とピストン、超伝導磁石とピストン、電磁石と超伝導ピストン、又は超伝導磁石と超伝導ピストンのいずれかであることを特徴とする。
本発明よれば、低温液化ガス昇圧ポンプを低温雰囲気内で使用するため、電磁石や超伝導磁石を有効に使用することができ、磁性体の極性を切り換えるのみでピストンを往復動させることができる。特に、完全反磁性体の超伝導を用いた駆動手段によれば、超伝導のマイスナー効果により、ピストンには強い反発力をうけるため、流体を高圧力で昇圧することができる。
本発明の低温液化ガス昇圧ポンプによれば、ピストンの動作に伴って第1加圧室内の気化ガスを排出することとしたので、いわゆるガス噛みをおこすことなく圧縮することにより、吸入される流体を各加圧室で効率よく昇圧することができる。
以下に、本発明にかかる低温液化ガス昇圧ポンプの実施形態について、図面を参照して説明する。
[第一実施形態]
本発明の第1実施形態にかかる低温液化ガス昇圧ポンプの構成について、図1〜図4を用いて説明する。
図1には、本実施形態にかかる低温液化ガス昇圧ポンプの縦断面図が示されている。低温液化ガス昇圧ポンプにおいて、ハウジング1には、吸入流路2、排出流路3、ガス抜き用のシール部材4(気化ガス排出手段)が設けられている。ハウジング上端1aの内面には、中心に向かって板厚が薄くなるようにテーパ状とされたガス溜部10aが形成されている。ハウジング上端1aとハウジング側面2bとは、銅パッキン、ニッケルパッキン、等の金属パッキン、又はインジウムシール等の低温用のシール材5を介して図示しないボルト又は溶接などで固定されている。
ハウジング1内に、ピストン6が嵌装されており、このピストン6を駆動するためのピストンロッド7が連結されている。ピストンロッド7とハウジング上端1aとの間は、僅かな隙間が形成されている。また、ピストンロッド7とハウジング上端1aとが当接するピストンロッド7の表面には、タングステン溶射やDLC(Diamond Like Carbon)などの表面加工が施されている。なお、ピストンロッド7は、銅、真鋳、SUS、あるいはこれらの合金が用いられるが、特にSUS304、SUS316等の低温用鋼材が好適に用いられる。
ピストン6外周には、ピストンリング8が嵌装されており、バックアップリング9により内径方向へ張力が付与されている。
ピストン6の上端とハウジング上端1aとの間に与圧室(第1加圧室)10が形成され、この与圧室10に吸入流路2が連結されている。また、ピストン6の下端とハウジング下端1cとの間には、加圧室(第2加圧室)12が形成され、この加圧室12に排出流路3が連結されている。
吸入流路2は、ハウジング側面1bの上方を貫通して連結されており、外部から低温液化された流体が供給される。また、排出流路3は、ハウジング側面1bの下方を貫通して連結され、さらに加圧室12の周囲をとり囲むような円環状横断面を有する流路を形成している。これにより、加圧室12で加圧された流体は、排出流路3を流通してハウジング1を冷却しながら外部へ排出される。また、吸入流路2には、流体の逆流を防止する吸入弁11が設けられ、排出流路3には、流体の逆流を防止する吐出弁13が設けられている。
ピストン6には与圧室10と加圧室12とを連結する連絡通路25が形成され、この連絡通路25には、逆止弁32が備えられている。
吸入弁11及び吐出弁13は、図9(a)、(b)、及び(c)に示すように、球シール型、平シール型(円筒型や円錐型)、バタフライ弁型などの種々の弁がある。採用する際には、キャビテーション発生の最も少ないものが適用される。例えば、球シール型は、図9(a)及び図9(b)に示すごとく、球状の弁体14により流路を閉塞するものである。図9(a)は、球状の弁体14に加えて弁座15とバネ16と台座28とにより構成されている。台座28は、その中心部にバネ16の一端が取り付けられ、バネ16の他端は弁体14に取り付けられている。また、台座28には中空部が形成され、流体が弁体14を押して弁座15を開くことで、流路が形成されて流体が流れるようになっている。
また、図9(c)に示す平シール型は、弁体14と弁座15とが接触する面にテーパ面が形成されており、このテーパ面でシール性が確保される。また、弁体14にバネ16が接続されている。なお、バタフライ弁型は、図2に示すような逆止弁とされている。
図1において、ハウジング上端1aには、ハウジング1の中心軸線と略同一の中心軸を有するピストンロッド7が貫挿される。与圧室10とピストンロッド7とをシールするためにシール部材4が設けられている。このシール部材4は、シールリング4aを中心軸線側に押すバックアップリング4bの付勢力で、ピストンロッド7との隙間量が調整されるようになっている。
バックアップリング4bの付勢力によって、気化ガスの漏れ量が決められ、これによりシール性が決定される。この付勢力は、ピストンシロッド7の漏れ量とロッド径、流体(低温液化ガス)の粘性、及び圧力等を考慮して適宜調整される。流体に液体水素を用いる場合、水素は粘性がほとんどないため、3μmの隙間で流体がもれてしまうこととなる。このため、シール部材4とピストンロッド7との隙間は、気化ガスのみを排気するよう、2μm以下にバックアップリング4bの付勢力が調整される。なお、バックアップリング4bは、PTFEと銅(銅の代わりに、グラス、カーボン、カーボンと銅との混合物等)との混合物を焼結させて形成される。
次に、図2〜図4を用いて本実施形態におけるピストン6の構成について説明する。
図2は、図1における逆止弁32の具体例を示す断面図である。ピストン6の上端(与圧室10側)に複数の吸込穴17が円周上に形成され(図3参照)、これら吸込穴17は、下方(下方側)に向かって拡径されており、ディフューザーが形成されている。また、ピストン6の下端には、フランジ部18がインジウムシール等のシール材5を介してボルト19によってピストン6に固定されている。フランジ部18の中心には、開口部18aが形成され(図4参照)、この開口部18aは、下方(下方側)に向かって拡径されており、ディフューザーが形成されている。
ピストン6内の中心に空間21が形成され、この空間21に弁体20が設けられている。弁体20は、その中心部に開口部18aと略同径の穴20aが形成された薄板のドーナツ形状とされており、空間21内を上下動可能に遊嵌されている。穴20aは、ピストン6の中央底面6aと当接することにより閉塞される。
図4に示すように、フランジ部18は、円周上に等間隔に配された複数のボルト19によって、ピストン6の下端に固定されている。また、ピストンロッド7は、ピストン6の上端面中心部に形成された雄ネジと、ピストンロッド7の下端部に形成された雌ネジとが螺合して固定されている。
以上、説明した本実施形態にかかる低温液化ガス昇圧ポンプの作用について図1〜図4を用いて説明する。ここで、吸入弁11が開となる圧力をP1、逆止弁32が開となる圧力をP2、吐出弁13が開となる圧力をP3、及びシール部材4が開となる圧力をP4とする。なお、それぞれの圧力Pの関係は、P1<P2≦P4<P3となっている。
まず、低温液化された流体を吸入流路2より所定の圧力P1で吸入弁11を介して与圧室10へ吸入する。吸入弁11は、圧力P1以上で開くように調整されている。このとき、ピストン6は下降した状態で加圧室12内の流体を加圧し、吐出弁13は閉の状態となっている。
加圧室12内で流体が所定の圧力P3まで圧縮されると、吐出弁13が開の状態となり、後工程の充填容器等へ圧縮された流体が充填される。吐出弁13は、圧力P3以上で開くように調整されている。
その後、ピストン6が上昇する際に、与圧室10に供給された流体が圧力P1からP2へ与圧される。与圧室10でP2に与圧された流体は、逆止弁32を介して加圧室12へ吸入される。このとき、逆止弁32の弁体20は、ピストン6の上昇に伴って、空間21を下降しフランジ部18の上端に当接する。これにより、流体は、与圧室10からピストン上面の吸入穴17を通って弁体20の穴20aを介して開口部18aへ流入し、加圧室12へ吸入されることとなる。
なお、流体が与圧室10から加圧室12へ逆止弁32を通って吸入される際、吸入孔17に設けられたディフューザーにより渦流が抑制され、キャビテーションの発生が抑制される。また、フランジ部18にもディフィーザが形成されているため、流体が流入する際、渦流が生じることなく、キャビテーションの発生が抑制される。
また、これと同時に、与圧室10内で気化した気化ガスは、与圧室10の上方のハウジング上端1aの下面に形成されたテーパに沿って中心付近のガス溜部10aに溜まり、ピストン6の上昇とともに背動によって圧力P4以上に加圧され、シール部材4を介してハウジング1外部へ排気される。
加圧室12内に吸入された圧力P2の流体は、ピストン6が下降することで圧力P3に加圧される。このとき、逆止弁32の弁体20は、ピストン6の下降とともに上昇して空間21の上方に位置するピストン6の中央底面6aに当接する。これにより、弁体20の穴20aが閉塞し、加圧室12から与圧室10へ流体が逆流することはない。
加圧室12で気化ガスを発生させずに、圧力P3を高圧とすることが望ましい。万が一、加圧室12内で流体の一部が気化して気化ガスが発生した場合、フランジ部18の開口部18aに形成されたディフューザーに沿って開口部18aの上部に気化ガスが溜まり、ピストン6が上昇する際に、与圧室10内へガス抜きされるため、気化ガスを含んだまま排出流路3から排出されることはない。
ピストン6が最下端まで下降し、加圧室12内の流体が圧力P3まで加圧されると、上述したように吐出弁13が開の状態となり、排出流路3より流体が排出される。このような一連の動作を繰り返して、流体を後工程である充填容器などへ充填することとなる。なお、各圧力P1〜P3は、圧縮応力、および体積弾性係数に応じて最適な値となるように選択される。
このように、与圧室10上方にシール部材4やガス溜部10aなどのガス抜き機構を設けることにより、ピストン6が上昇して与圧室10を与圧する際に、与圧室10上方に溜まった気化ガスを積極的に排気することが可能となる。また、吸入弁11や吐出弁13、逆止弁32が開の状態となる圧力P1〜P3をそれぞれ調整することにより、効率よく昇圧することができる。
〔第二実施形態〕
次に、本発明にかかる低温液化ガス昇圧ポンプの第2実施形態について、図5〜図8を用いて説明する。
図5は、本実施形態にかかる横置型の低温液化ガス昇圧ポンプの縦断面図が示されている。この低温液化ガス昇圧ポンプは、第1実施形態と異なり、ピストン6が水平方向に摺動することとなる。横置型の低温液化ガス昇圧ポンプのハウジング1内に、ピストン6が嵌装されており、このピストン6を水平方向に駆動するためのピストンロッド(駆動手段)7が連結されている。
ハウジング上端1aにガス抜き流路22、ハウジング側面1bの図において右側に排出流路3、ハウジング側面1bの図において左側にピストンロッド7のシール部材29、及びハウジング下端1cの図において左側に吸入流路2がそれぞれ設けられている。ハウジング上端1a内面は、ガス抜き流路22付近に向かってテーパ状のガス溜部10aが形成されており、ハウジング側面1bの与圧室10側とハウジング上端1a及びハウジング下端1cとは、インジウムシール等のシール材5を介して図示しないボルト又は溶接などで密閉されている。
ピストン6と吸入流路2が設けられたハウジング側面1b(図において左側)との間に与圧室(第1加圧室)10が形成され、ピストン6と排出流路3が設けられたハウジング側面1b(図において右側)との間に、加圧室(第2加圧室)12が形成されている。なお、与圧室10と加圧室12とは、ピストン6内の連絡通路25によって連結されている。
ピストン6には、ピストンリング8が嵌装されており、バックアップリング9により内径方向へ張力が付与されている。なお、バックアップリング9は、C字状のリングで、所定の圧力に耐えうるよう切欠部には段差が形成されており、流体が漏れない構成となっている(図示省略)
吸入流路2は、ハウジング下端1cを貫通して与圧室10に連結されており、吸入流路2内には、吸入弁11が設けられている。また、排出流路3は、ハウジング側面1bを貫通して加圧室12に連結されており、排出流路3内には、吐出弁13が設けられている。さらに、ガス抜き流路22は、ハウジング上端1aを貫通して与圧室10に連結されており、ガス抜き流路22内には、与圧室10内に溜まったガスを抜くためのガス抜き弁23が設けられている。
これら吸入弁11,吐出弁13,及びガス抜き弁23は与圧室10内または加圧室12内から流体が逆流するのを防止する。
次に、ピストン6内に設けられた連絡通路25及び逆止弁32の構成について図6〜図8を用いて説明する。
図6には、本実施形態にかかるピストンの縦断面図が示されている。ピストン6の左側面(与圧室10側)には、下側の半円周上に複数の吸込穴17が形成され(図7においては5個)、この吸込穴17は、下流に向かって拡径しており、ディフューザーが形成されている。ピストン6の図において右側面(加圧室12側)にはフランジ部18がインジウムシール等のシール材5を介して固定されている。このフランジ部18は、円周上に等間隔に配された複数のボルト19によって固定される。なお、ピストンロッド7は、ピストン6の図において左側面の中心部に形成された雄ネジと、ピストンロッド7の端部に形成された雌ネジとが螺合して固定されている。
また、ピストン6の略中心には、空間21が形成されている。ピストン6の右側面の中心部より下方部には、開口部24が形成され(図8参照)、この開口部24は、ピストン6の中心より下方部を空間21に向かって貫通している。この開口部24の上流側(空間21側)に、弁座15が形成され、この弁座15を閉塞する弁体14が設けられている。この弁体は、バネ16の一端に取り付けられ、弁座15側へ押圧されている。バネ16の他端は、台座28と連結されている。台座28には中空部が形成され、流体が弁体14を押して弁座15が開かれ流通するようになっている。
なお、吸入流路2、排出流路3、及びガス抜き流路22に設置される弁も逆止弁32と同様の構成となっている。
以上、説明した本実施形態にかかる低温液化ガス昇圧ポンプの作用について、流体に流体を用いた場合を例にして説明する。ここで、吸入弁11が開となる圧力をP1、逆止弁32が開となる圧力をP2、吐出弁13が開となる圧力をP3、及びガス抜き弁23が開となる圧力をP4とする。なお、それぞれの圧力Pの関係は、P1<P2≦P4<P3となっている。
図5において、まず、流体を吸入流路2より所定の圧力P1で吸入弁11を介して与圧室10へ吸入する。吸入弁11は、圧力P1以上で開くように調整されている。このとき、ピストン6は、ハウジング1bの加圧室12側(図において右側)に位置し、加圧室12内の流体を加圧した状態となっており、吐出弁13は閉の状態となっている。
加圧室12内で流体が所定の圧力P3まで圧縮されると、吐出弁13が開の状態となり、後工程の充填容器等へ圧縮された流体が充填される。吐出弁13は、吸入弁11と同様に、圧力P3以上で開くように調整されている。
その後、ピストンロッド7によりピストン6がハウジング1bの与圧室10側(図において左側)に移動する際、与圧室10に供給された流体が圧力P1からP2へ与圧される。与圧室10でP2に与圧された流体は、逆止弁32を介して加圧室12へ吸入される。このとき、圧力P2によって逆止弁32の弁体14がバネ16を介して台座28側へ押縮められ、弁座15が開かれる。これにより、流体は、与圧室10からピストンの吸入穴17を通って空間21へ流入し、開口部24を介して加圧室12へ吸入されることとなる。このとき、吸入孔17は、ディフィーザが形成されているため、流体が流入する際、渦流が生じることなく、キャビテーションの発生が抑制される。
また、与圧室10内で気化した気化ガスは、与圧室10の上方部、ハウジング1aに形成されたテーパに沿って、ガス溜部10a付近に溜まる。このガス溜部10aに集められた気化ガスは、ピストン6が与圧室10側へ移動する際の背動によって、圧力P4以上に加圧され、ガス抜き流路22のガス抜き弁23を介して外部へ排気される。なお、流体が与圧室10から加圧室12へ吸入される際、吸入孔17に設けられたディフューザーにより渦流が抑制され、キャビテーションの発生が抑制される。
加圧室12内に吸入された圧力P2の流体は、ピストンロッド7によりピストン6が加圧室12側(図において右側)に移動することで、圧力P3に加圧される。このとき、逆止弁32の弁体14は、弁座15に当接し閉じた状態となっている。これにより、開口部24が閉塞するため、加圧室12から与圧室10へ流体が逆流することはない。
ピストン6が加圧室12側のハウジング1b付近まで移動し、加圧室12内の流体が圧力P3まで加圧されると、吐出弁13が開の状態となり、排出流路3より流体が排出される。このような一連の動作を繰り返して、流体を後工程である充填容器などへ充填することとなる。なお、各圧力P1〜P3は、圧縮応力、および体積弾性係数に応じて最適な値となるように選択される。
このように、与圧室10側にガス抜き弁23やガス抜き流路22等のガス抜き機構を設けることにより、ピストン6が与圧室10を与圧する際に、与圧室10上方のガス溜部10aに溜まった気化ガスを積極的に排気することが可能となる。また、吸入弁11や吐出弁13、逆止弁32が開の状態となる圧力P1〜P3をそれぞれ調整することにより、吸入される流体を効率よく昇圧することができる。
〔第三実施形態〕
次に、本発明にかかる低温液化ガス昇圧ポンプの第3実施形態について、図10を参照して説明する。
図10に示した低温液化ガス昇圧ポンプでは、第1実施形態に示したピストンロッド7に代えて、駆動手段としてリニア駆動を用いたものである。このリニア駆動は、磁性体または強磁性体で構成されたピストン30と、シリンダ27の両側面に設けられた電磁石26とにより構成されている。ピストン30は、極性の異なる磁性体をバックアップリング9を介して複数積層して形成されている。
また、シリンダ27の近傍には、与圧室10と加圧室12とを連結する連絡通路25には、逆止弁32が設けられるとともに、シリンダ27を取り囲むようにして形成されている。与圧室10の上方には、ガス溜部10aが形成されており、このガス溜部10aの近傍にガス抜き流路22が設けられている。なお、電磁石26は、超伝導磁石としてもよい。その他の構成は第1実施形態と同様なので説明を省略する。
次に、リニア駆動を適用したピストン30を往復動させる場合は、ハウジング側面1bの周辺に設けられた電磁石26の極性をピストン30側の極性と同じ極性にする。ピストン30は反発力により移動し、電磁石26の極性を順次切り替えることで、ピストン30が往復動することとなる。
なお、本実施形態では、縦置き型のポンプ構成としているが、第2実施形態のように横置き型に適用することも可能である。
〔第四実施形態〕
次に、本発明にかかる低温液化ガス昇圧ポンプの第4実施形態について、図11を参照して説明する。
図11に示した低温液化ガス昇圧ポンプでは、第1実施形態に示したピストンロッド7に代えて、駆動手段として磁性体駆動を用いたものである。磁性体または強磁性体で構成されたピストン30と、シリンダ27上端側、及びシリンダ27下端側に設けられた電磁石26とにより構成されている。ピストン30は、S極またはN極のどちらかの極性を有する磁性体とするか、或いは、ピストン30の両端部において異なる極性を有する磁性体により構成されていてもよい。
また、シリンダ27の近傍には、与圧室10と加圧室12とを連結する連絡通路25が形成され、この流路には、逆止弁32が設けられている。与圧室10の上方には、ガス溜部10aが形成されており、このガス溜部10aの近傍にガス抜き流路22が設けられている。その他は第1実施形態と同様なので説明を省略する。なお、電磁石26は、超伝導磁石としてもよい。
次に、磁性体駆動を適用したピストン30の往復動について説明する。まず、ピストン30がS極またはN極のどちらか一方の極性を有する場合、ピストン30を与圧室10側へ移動させる際は、シリンダ27上端側の電磁石26の極性をピストン30側の極性と異なる極性にし、シリンダ27下端の電磁石26を同一極性にする。これにより、ピストン30はシリンダ27上端の電磁石による吸着力と、シリンダ27下端側の電磁石による反発力とにより、与圧室10側へ移動する。
また、ピストン30を加圧室12側へ移動させる際は、各電磁石26の極性を前記した極性とは逆にする。つまり、2つの電磁石26の極性がそれぞれ異なる極性となるように切換えることで、ピストン30が往復動することとなる。
次に、ピストン30の両端部を異なる極性を有する磁性体で構成した場合、ピストン30を与圧室10側へ移動させる際は、シリンダ27上下端に設けられた電磁石26の極性をピストン30の上端側の極性と異なる極性にする。これにより、ピストン30の上端側の磁性体では吸着力が発生し、ピストン30の下端側の磁性体では反発力が発生するため、ピストン30が与圧室10側へ移動する。また、ピストン30を加圧室12側へ移動させる際は、電磁石26の極性を前記した極性とは逆にする。つまり、同じ極性を有する電磁石26の極性を切り換えることで、ピストン30が往復動することとなる。
〔第五実施形態〕
次に、本発明にかかる低温液化ガス昇圧ポンプの第5実施形態について、図12を参照して説明する。
図12に示した低温液化ガス昇圧ポンプでは、第1実施形態に示したピストンロッド7に代えて、駆動手段として超伝導(完全反磁性体)による駆動を用いたものである。この駆動手段は、完全反磁性体の超伝導体で構成された超伝導体ピストン31と、シリンダ27の与圧室10及び加圧室12の近傍(図においてシリンダ27の上下端部)に設けられた電磁石26とにより構成されている。電磁石26は、上下に配置された電磁石26間で磁場の強さが異なるように制御することで、超伝導体ピストン31の位置を任意に設定することができる。例えば、各電磁石26に供給する交流電流の位相を互いにずらして磁場を形成するように制御することにより、超伝導体ピストン31の位置を設定することができる。
また、シリンダ27の近傍には、与圧室10と加圧室12とを連結する連絡通路25が形成され、この連絡通路25には、逆止弁32が設けられている。与圧室10の上方には、ガス溜部10aが形成されており、このガス溜部10aの近傍にガス抜き流路22が設けられている。その他は第1実施形態と同様なので説明を省略する。なお、電磁石26は、超伝導磁石としてもよい。
次に、超伝導による駆動を適用した超伝導体ピストン31の往復動について説明する。まず、超伝導体ピストン31には、マイスナー効果により磁力線が超電導物質の中に入り込めない完全反磁性体の状態となっている。このため、超伝導体ピストン31を加圧室12側(図において下方向)へ移動させる際は、シリンダ27上端側の電磁石26の磁場をシリンダ27下端側の電磁石26よりも強くする。これにより、超伝導体ピストン31とシリンダ27上端側の電磁石26との間でマイスナー効果による斥力により、超伝導体ピストン31が加圧室12側へ移動する。
また、超伝導体ピストン31を与圧室10側(図において上方向)へ移動させる際は、シリンダ27下端側の電磁石26の磁場を上端側の電磁石26より強くすればよい。つまり、2つの電磁石26の磁場がそれぞれ異なるように、各電磁石26に供給する交流電流の位相をずらして磁場を形成することで、超伝導体ピストン31が往復動することとなる。
なお、上記した第3実施形態から第5実施形態に係る実施形態において、与圧室10から加圧室12への流体の供給は、シリンダ27の近傍に設けられた連絡通路25によって連結する構造としていたが、これに限らず上記第1実施形態、または第2実施形態に記載したように、ピストン6内に連絡通路25を設け、ピストン6の内部を流体が通過するようにしてもよい。また、シリンダ27を縦置き型とし、ピストン6を上下方向に往復動させることで説明したが、第2実施形態に記載のように、シリンダ27を横置き型としてピストン6を水平方向へ往復動させるように構成してもよい。
本発明の第1実施形態に係る低温液化ガス昇圧ポンプの縦断面図を示す。 本発明の第1実施形態に係るピストンの縦断面図を示す。 本発明の第1実施形態に係るピストンの平面図を示す。 本発明の第1実施形態に係るピストンの底面図を示す。 本発明の第2実施形態に係る低温液化ガス昇圧ポンプの縦断面図を示す。 本発明の第2実施形態に係るピストンの縦断面図を示す。 本発明の第2実施形態に係るピストンの左視図を示す。 本発明の第2実施形態に係るピストンの右視図を示す。 本発明の実施形態に係る逆止弁の縦断面図を示す。 本発明の第3実施形態に係る低温液化ガス昇圧ポンプの側面図を示す。 本発明の第4実施形態に係る低温液化ガス昇圧ポンプの側面図を示す。 本発明の第5実施形態に係る低温液化ガス昇圧ポンプの側面図を示す。
符号の説明
1 ハウジング
2 吸入流路
3 排出流路
4 シール部材(気化ガス排出手段)
6 ピストン
10 与圧室(第1加圧室)
10a ガス溜部
11 吸入弁
12 加圧室(第2加圧室)
13 吐出弁
25 連絡通路
27 シリンダ
32 逆止弁

Claims (5)

  1. 低温液化された流体を与圧する第1加圧室と、
    前記第1加圧室で与圧された流体をさらに加圧する第2加圧室と、
    前記第1加圧室と前記第2加圧室とを仕切るとともに往復摺動するピストンと、
    前記ピストンを往復摺動させる駆動手段と、
    所定圧以上の流体を前記第1加圧室へ流入させる吸入弁を備えた吸入流路と、
    前記第1加圧室から前記第2加圧室への流れを許容し、その逆流を阻止する逆止弁を備えるとともに、前記第1加圧室と前記第2加圧室とを連結する連絡通路と、
    前記第2加圧室で加圧された流体を所定圧以上で排出する吐出弁を備えた排出流路と、を備えた低温液化ガス昇圧ポンプにおいて、
    前記第1加圧室から所定圧以上で前記流体の気化ガスを外部へ排気する気化ガス排出手段を有し、
    前記ピストンによる第1加圧室の圧縮動作により前記気化ガス排出手段から気化ガスを排気することを特徴とする低温液化ガス昇圧ポンプ。
  2. 前記第1加圧室は、前記流体の気化ガスを溜めるガス溜部を有するとともに、該ガス溜部に前記気化ガス排出手段が接続されていることを特徴とする請求項1記載の低温液化ガス昇圧ポンプ。
  3. 前記連絡通路は、前記ピストン内に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の低温液化ガス昇圧ポンプ。
  4. 前記連絡通路は、ハウジングの側方に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の低温液化ガス昇圧ポンプ。
  5. 前記駆動手段は、ピストンロッド、電磁石とピストン、超伝導磁石とピストン、電磁石と超伝導ピストン、又は超伝導磁石と超伝導ピストンのいずれかであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の低温液化ガス昇圧ポンプ。
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