JP4146354B2 - 生物学的組織試料を解析する方法および装置 - Google Patents

生物学的組織試料を解析する方法および装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4146354B2
JP4146354B2 JP2003570289A JP2003570289A JP4146354B2 JP 4146354 B2 JP4146354 B2 JP 4146354B2 JP 2003570289 A JP2003570289 A JP 2003570289A JP 2003570289 A JP2003570289 A JP 2003570289A JP 4146354 B2 JP4146354 B2 JP 4146354B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
box
stage
pixels
area
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003570289A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005518049A (ja
Inventor
ディオグアルディ、ニコラ
グリッツィ、ファビオ
ルッソ、カルロ
フランセスキーニ、バーバラ
Original Assignee
ヒューマニタス・ミラソーレ・エス.ピー.エー.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ヒューマニタス・ミラソーレ・エス.ピー.エー. filed Critical ヒューマニタス・ミラソーレ・エス.ピー.エー.
Publication of JP2005518049A publication Critical patent/JP2005518049A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4146354B2 publication Critical patent/JP4146354B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • G06T7/0002Inspection of images, e.g. flaw detection
    • G06T7/0012Biomedical image inspection
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • G06T7/60Analysis of geometric attributes
    • G06T7/62Analysis of geometric attributes of area, perimeter, diameter or volume
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V10/00Arrangements for image or video recognition or understanding
    • G06V10/40Extraction of image or video features
    • G06V10/42Global feature extraction by analysis of the whole pattern, e.g. using frequency domain transformations or autocorrelation
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V20/00Scenes; Scene-specific elements
    • G06V20/60Type of objects
    • G06V20/69Microscopic objects, e.g. biological cells or cellular parts
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/30Subject of image; Context of image processing
    • G06T2207/30004Biomedical image processing
    • G06T2207/30024Cell structures in vitro; Tissue sections in vitro

Description

本発明は、生物学的組織試料を解析する方法および装置に関する。
本発明は、生物学的試料、特に人間または動物の本体またはそのイメージのような不規則な形状のオブジェクトを処理するための方法および装置に関する。生物学的本体の一部分、または組織、または異常材料のスポット、またはそれを含む集合体の測定定量化もまた本発明の方法により行われることができる。
用語“異常材料スポット、または集合体”は病理的状態または病理的状態の前後の状態を生じる状態に関連した形態学的な材料スポット、または集合体を意味している。異常材料スポットまたは集合体の例としては腫瘍、アテローム斑点、水腫、血腫、急性または慢性炎症、傷害、傷跡およびコラーゲン疾患等であってもよい。
人間、動物、または植物の組織の観察および解析は通常顕微鏡によって行われる。顕微鏡がイメージを捕捉するカメラまたはビデオと接続され、また捕捉したイメージの可視解析およびエラボレーションのためのコンピュータに接続されているワークステーションが知られている。
他方で、病理診断で身体の一部分または組織の観察が必要になるとき、そのような観察は直接或いはレントゲン写真、コンピュータ化されたアキシアルトモグラフ、エコグラフ解析等のような間接的手段によって行われる。再び、観察される身体の一部分または組織のイメージ、すなわちデジタルイメージがコンピュータ単独またはコンピュータ/カメラシステムにより捕捉されて解析される。
しかしながら、いずれの場合でも、現在の既知の装置には幾つかの欠点があることが知られている。主要な欠点は、捕捉されたイメージがコンピュータにより処理される方法に関係している。事実、場合によっては、病理的展開を評価するために、観察される身体の部分または異常な材料スポットまたは集合体の物理的および幾何学的特性を評価することが必要である。典型的な例では、アテローマ性の動脈硬化プラークまたは腫瘍の拡大の評価である。そのような場合に既知の装置は、要求されるパラメータ(周辺部、面積等)の正確な量を得ることができず、特に、上述したような非常に不規則な形状に対しては困難であり、その結果、解析結果は不正確であり、誤りを生じる可能性がある。それ故、そのような定量化が要求される項目に対して形態学的パラメータの正確な定量化を可能にする改良された装置が必要である。
顕微鏡による観察の場合の別の典型的な問題は、イメージの自動フォーカスである。事実、解析すべき全体のイメージを観察して捕捉するために、高い倍率で、スライドを走査するとき、各走査された部分の迅速で正確なフォーカス動作を行うことは困難である。
上述の問題およびその他の問題は特許請求の範囲に記載された本発明の方法および装置によって解決される。
本発明の方法は、オブジェクトのイメージ,特に、ユークリッドディメンションがオブジェクトの実際の寸法を表していない不規則な形状を有するオブシェクトのイメージを解析し計測定量化することを可能にする。そのような種類のオブジェクトは生物学的試料を解析するときしばしば生じる。しかしながら、本発明の方法はそのような特定の分野に限定されるものではなく、種々の応用分野で使用されることが可能であり、顕微鏡によりイメージを観察し、或いは直接のイメージ観察により、或いは地勢学的または幾何学的調査の場合のような不規則なオブジェクトのイメージを観察するような種々の応用分野で使用されることが可能である。
さらに、本発明による不規則な形状の対象物(オブシェクト)のイメージを解析する方法および装置の特徴および利点は、添付図面を参照にした以下の好ましい実施形態の説明により明らかになるであろう。しかしながら、これらの実施形態は本発明の技術的範囲を限定することを意図するものではない。
ここで使用される用語“生物学的試料”は、人間、動物、または植物体(組織または細胞サンプル等)から採取した任意の種類の生物学的サンプル、或いは人間、動物、または植物体の任意のイメージ(レントゲン写真、エコグラフ、CAT等)を表している。
以下説明する例は、イメージを捕捉して処理するシステム1 に関しており、それはデカルト座標軸x,y,zに沿って移動することのできるモータで動作する走査ステージ3 を有する顕微鏡2 を備えている。顕微鏡2 は50倍乃至100倍の倍率が可能な形式のものであることが好ましい。
顕微鏡2 は1以上の対物レンズ8 と、1以上の接眼レンズ4 と、カメラ取付けのための1以上の光学ビデオポート5 とを備えている。この後者の光学ビデオポート5 に、電子イメージ捕捉手段6 、特に光学/ビデオカメラが接続されて動作する。このような電子イメージ捕捉手段6 はデジタルカメラであることが好ましく、特に1.3メガ画素の解像度を有していることがさらに好ましい。
電子イメージ捕捉手段6 は処理システム7 に接続されて動作する。その処理システム7 は例えば中央処理装置(CPU)のような処理手段と、コンピュータをスタートさせる基本的プログラムを含む例えばRAM動作メモリ、読取り専用メモリ(ROM)のようなメモリに接続されたバスを有するパーソナルコンピュータ(PC)により実現されることができる。前記メモリは磁気ハードディスク、随意的には光ディスク(CD−ROM)を読取る駆動装置、随意的にフロッピーディスク(R)の読取り/書込みのための駆動装置を含んでいる。さらに、処理システム7 は随意的に通信ネットワークとの通信を制御するためのモデムその他のネットワーク手段、キーボード制御装置、マウス制御装置、およびビデオ制御装置を含んでいる。キーボード、マウス、およびモニタ8 はそれぞれ制御装置に接続されている。電子イメージ捕捉手段6 はインターフェースポート(ITF)によりバスに接続されている。走査ステージ3 もまた制御インターフェースポート(CITF)によりバスに接続され、それにより座標軸に沿ったステージの移動が制御される。
実行段階中にプログラム(PRG)はメモリ中に負荷され、各データベースはハードディスクに記憶される。典型的に、プログラム(PRG)はハードディスクにインストールするために1以上のCD−ROMに分配される。
同様の考えは、処理システム7 が異なる構成を有する場合、例えば、種々の端子が接続されている中央装置により構成される場合または通信コンピュータネットワーク(インタネット、イントラネット、VPNのような)により構成される場合または他の装置(プリンタのような)等により構成される場合に、適用されることができる。その代わりにプログラムはフロッピーディスク(R)に供給され、またはハードディスクに予めロードされ、またはコンピュータにより読取り可能な任意の他の基板上に記憶され、通信ネットワークによりユーザのコンピュータに送られ、無線により放送され、またはさらに一般的にはユーザのコンピュータの動作メモリに直接負荷されることのできる任意の形態で供給されることができる。
以下、本発明による生物学的試料のイメージを捕捉して処理する方法について説明すると、まず、試料スライドは顕微鏡2 の走査ステージ3 上に置かれる。
本発明の方法のステップの幾つかのものはプログラムPRGを実行することによりコンピュータシステム7 により行うことができることを指摘しておく。
本発明の方法の第1段階はイメージを捕捉して定量化しなければならないオブジェクトの識別の段階である(ID段階)。
関心のあるオブジェクトを識別するための以下の方法は、オブジェクトと背景との間の輝度の高いコントラストによりそのようなオブジェクトが明瞭に識別可能であるという仮定に基づいている。もしもそのような高いコントラストが観察している試料中に本来存在しない場合には、オブジェクトまたは背景をマークする適当な染料で試料を着色することにより強調されることができる。
ID段階の開始において、拡大率が、例えば200倍のような所望の値に設定され、その方法は、
1a)イメージ上に重なるように複数のボックスにより形成されたグリッドを生成し、その後、
2a)モータで動作される走査ステージ3 に命令を送って、顕微鏡の対物レンズの位置をイメージが捕捉されるべきグリッドの第1のボックスと整列するための対応するx,y軸上の第1の位置(スタート位置)に位置させ、電子イメージ捕捉手段に命令を送ってこの第1のボックスに対するデジタルイメージを捕捉させ、そのイメージは一時的に動作メモリ(RAM)中に保存され、
3a)第1のボックス中の単一の画素の輝度をCPUによって評価し、それを予め定められた値と比較し、ボックス内部の輝度コントラストを決定する。方法はさらに続き、
4a)モータで動作する走査ステージ3 に命令を送ってグリッドの第2のボックスに対応するx,y軸上の次の位置(第2の位置)に位置させ、電子イメージ捕捉手段6 に命令を送って第2のボックスに対するデジタルイメージを捕捉して一時的にRAMメモリ中に保存し、そのようなイメージについてステップ3)の動作を反復する。
それに続いて、方法は、
5a)全部のスライドが走査されてグリッドの各ボックスに対するイメージが処理されるまで、ステップ4)のルーチンを反復する。全ルーチンの実行中、予め定められた値よりも高い輝度コントラストを有するグリッドのボックスのx,y位置がハードディスクメモリ中に保存される。
RAMメモリ中に一時的に保存されたボックスのグリッドのイメージの処理の前記ステップ3a)は、
i)解析されたボックスの画素の輝度強度のヒストグラムを構築し、
ii)そのヒストグラムの平均値からの標準偏差を計算し、
iii)その計算された標準偏差の値を予め定められた値と比較する方法にしたがって実行される。
そのような予め定められた値より上の標準偏差を有するボックスの位置はハードディスクに保存される。標準偏差のそのような予め定められた値は検出されるべきオブジェクトの種類に依存し、それは組織構造の種類、その着色の程度等に依存している。
上記i)、ii)、iii)で説明した手順は、他の方法も可能であるが、ステップ3)を実行することを可能にするだけではなく、ぼかされたイメージの場合にさえ信頼性のある結果が得られる利点を有している。この段階においてイメージのフォーカスはまだ普通には行われていないことに注目すべきである。観察すべきオブジェクトを識別する前に焦点を結ばせることは全体の手順に対して時間の消費を許容できないように増加させるであろう。
さらに好ましいのは、上述のID段階が識別のプレビュー(下見)段階(ID−PREV)によって置換され、或いは先行され、このプレビュー段階においても同じステップ1乃至5が行われるが、それは顕微鏡2 を低い倍率(例えば25倍乃至100倍)に設定することにより行われる。この手順は反復するグリッドのボックスの数が少ないためにID段階の迅速な実行を許容する。この実施形態の場合には、ID−PREV段階は先行するが、ID段階に置換していない。この後者は全体のイメージの領域でのみ行われ、それにおいてはオブジェクトの存在はID−PREVにより検出される。
上述のオブジェクト識別段階は、その方法の自動化と迅速な実行を可能にするものではあるが、本発明の方法を実行するために絶対に必要なものではないことを理解すべきである。ID段階および/またはID−PREV段階が存在しない場合には、試料の識別は手作業で行われることができる。他方で、同じ手動識別段階はさらに長過ぎるイメージ捕捉段階を生じさせる。それは全部のスライドイメージが捕捉されるためである。
本発明の方法の第2段階は焦点設定段階(FCS段階)である。この第2段階は、
1b) 捕捉されるべきオブジェクトイメージ上の複数の焦点を選択し、
2b)走査ステージ3 に命令を送って顕微鏡の対物レンズの下に焦点を位置させ、
3b)手動で第1の焦点位置に焦点を結ばせ、その焦点パラメータを処理システムの記憶手段中に保存し、
4b)各焦点位置に対してステップ2b)および3b)のルーチンを反復する。
ステップ1b)で選択された焦点位置はオブジェクトの表面上に互いに等間隔で、或いは均一に分布されていてもよい。さらに、好ましくは9個の焦点位置が選択され、それらは検査下のオブジェクト中に形成された最大の平行六面体の4つのコーナーと、その中心と、および前記平行六面体の側面の中間点とにある。
方法の第3段階はホワイト較正(WCAL)段階である。この段階は、
1c)電子イメージ補足手段6 によりスライドの試料のない領域(ブランク領域)のイメージを捕捉し、それを処理システム7 の記憶手段中に保存する。
このブランクイメージは次のイメージ捕捉段階で各イメージ領域の捕捉されたイメージにより減算される。これは捕捉されたイメージの境界線の影の効果を消去することを可能にする。
本発明の方法の第4段階はイメージ捕捉段階(IM−ACQ段階)であり、それは次のようなステップにしたがって行われる。
1d)CPUは、顕微鏡の対物レンズと整列して前のステップ5a)にしたがって選択されたグリッドの第1の保存されたボックス位置にそれを移動するように走査ステージ3 に命令を送り、
2d)前記第1のボックスに近接した2以上の焦点位置に対して前のステップ1b)乃至4b)にしたがって計算された焦点パラメータから補間することにより前記第1のボックスイメージに対する焦点パラメータを計算し、
3d)前記イメージ捕捉手段6 により前記第1のボックスのイメージを捕捉し、
4d)前記第1のボックスの捕捉されたイメージから上記ステップ1c)にしたがって捕捉されたブランクイメージを減算し、
5d)処理システム7 の記憶手段中にステップ4d)によって生成されるイメージを保存し、
6d)捕捉されるべき全体のオブジェクトが走査されるまでステップ1d)乃至5d)を反復し、
7d)それらの最初の位置に関して単一ボックスのイメージを整列させ、処理システム7 の記憶手段中に前記全部のイメージを保存することによりオブジェクトの全イメージを再構成する。
オブジェクトの全イメージを再構成する前記ステップ7d)は次のように行われる。
l)整列方向にイメージの側面のエッジを重ねることにより隣接するボックスのイメージと各ボックスのイメージとを整列させ、
m)重なった領域において、ボックスのイメージを互いにシフトすることにより重なった画素間の輝度とカラー強度の少なくとも一方の差を最小にし、
n)隣接するボックスの各対に対してステップl)およびm)を反復する。
本発明の方法の次の段階はイメージエラボレーション段階(IM−EL段階)である。この段階は、計算がさらに行われるイメージの領域を選択するためにイメージを“1ビット”に量子化することによって行われる。IMA−EL段階は次のように行われる。
1e)各画素に対するパラメータを考慮し、
2e)前記パラメータに対する予め設定されたしきい値またはしきい値範囲と前記画素のパラメータとを比較し、
3e)その比較に基づいて、活性の画素のクラスタと不活性の画素のクラスタとを選択する。
前記画素のパラメータは輝度の強度(黒および白のイメージ)またはデジタルカラー値であることが好ましい。前記パラメータに対する前記予め設定されたしきい値または範囲は検出されるべきオブジェクトの種類に依存しており、それは組織構造の種類、それがどのように着色されているか等に依存し、或いはイメージが白と黒のイメージ(レントゲン写真のような)か、または任意の種類および素姓のカラーイメージであるかに依存している。そのようなしきい値または範囲の選択は、特定の場合に対して当業者が発明力を必要とする検討をすることなく当業者によって行われることができる。例えば、イメージが捕捉されるべきオブジェクトがシリウス赤で着色されたコラーゲン物質であれば、活性画素は0乃至255の範囲の赤と青に対するデジタル値と、0乃至130の範囲の緑に対するデジタル値とを有するものでよい。
デジタルイメージが1ビットに量子化されたならば、本発明の方法はイメージの計量処理段階を行い、それは以下説明するように異なった段階を行う。
したがって、本発明の方法の次の段階はオブジェクトの計量量子化段階(QUANT段階)である。
この段階は、不規則な形状のオブジェクトの外形測定パラメータの計量量子化を改善するために設定され、それは通常のユークリッド幾何学によっては測定されることができない。任意の有機体、特に肝臓から採取した正常または異常な、例えば病理学的な組織サンプルのコンポーネントの顕微鏡観察は、任意の倍率(観察のスケール)で現れる新しい不規則性のために驚かされている。試料のイメージの拡大形態が変化するので、新しい不規則な詳細部は各拡大率で独立しており、単一の線形システムで配置されない測定およびディメンションを与えられる。観察されるオブジェクトの外面の凹凸によるものであるこの特性のために、可視の詳細部および可視的に識別されることのできないものは不規則な表面(肝臓の組織のサンプルのようなもの)を有する全てのオブジェクトを通常の伝統的なコンピュータ支援外形計測により測定することを非常に困難にする。
古典的な外形計測は不規則な外形および粗い表面を直線の外形と平らな表面によって近似することにより自然のオブジェクトを測定する問題を捉えている。さらに、全体として組織中の傷害の分布の不均等のために傷害のある組織の小さい容積の部分だけを採取しても常に疾患を示すとは限らない。組織の小さい容積の部分の生体サンプルにはわれない性質がその組織中に存在する可能性がある。隣接する組織と完全に異なる段階を示すサンプルを得るため採取される生体がしばしば隣接する組織と十分異なるにもかかわらず僅かな差しか存在しないことも知られている。
形状が倍率の関数として変化する事実にもかかわらず、全ての空間的スケールにおいてそれらの不規則性の特徴を保持しているために、不規則なオブジェクトはBenoit Mandelbrot により“フラクタル”と定義されている。分割されることのできる部片(ピース;すなわち断片ではない)は等しくないが、それらはその不規則性の類似性を保持している。この分割されることのできる部分の特性は“自己類似性”と呼ばれている。そのようなオブジェクトの形状はそれらのイメージが観察される拡大率に依存しているから、オブジェクトのディメンションの量的測定は拡大スケールの関数である。それ故、フラクタルディメンションは不規則性の本体のフラクタル部片の“自己類似性”を示し、各スケールにおいて観察された不規則なオブジェクトの物理的および幾何学的パラメータを測定するために使用された基準手段の特性を規定している。
QUANT段階の第1のステップは検査しているオブジェクトの面積の計算である。測定の単位はμm2 または画素であり、1.9画素側面=1μmであることを考慮に入れる(すなわち、倍率200倍で1画素側面=0.526μmであり、1.3メガ画素のビデオカメラの解像度である)。したがって、検査しているオブジェクトの面積Aは、前にIMA−EL段階にしたがって選択された活性画素のクラスタに属している画素の数を数えることによって計算される。
QUANT段階の第2のステップは検査しているオブジェクトの周辺Pの計算である。このステップは、i)オブジェクトの輪郭の画素を選択し、ii) S.Prashker法(Steve Prashker,An Improved Algorithm for Calculating Polygona,GEOComputation,1999年、ここで参考文献とする)にしたがって周辺計算アルゴリズムをそのような選択された画素に適用することにより行われる。Prashker法によれば、各活性画素を囲んでいるものが考慮され、すなわち検査される画素の周囲の8個の画素が検討される。各活性画素に対して周辺値が与えられ、その合計がオブジェクトの全体の周辺Pである。例えば内部画素(すなわち活性画素により全体的に囲まれている画素、したがってオブジェクトの周辺に属していない画素)が検討される場合には、そのような画素に対して0の周辺値が与えられる。周辺の画素が対角線に沿ってコーナーを通って他の2つの画素と接続されている場合には周辺値は21/2 画素である。検討された活性画素がコーナーを通って1つの画素と接続され,側面で他の画素と接続されている場合には、“周辺値”は(0.5+21/2 /2)画素である。活性画素が側面を通って2つの隣接する画素と接続されている場合には、“周辺値”は1画素であり、以下同様である。
検査しているオブジェクトの周縁の考慮された不規則性を与え、具体的な項でそれを測定することができるために、そのフラクタルディメンションDP の評価が行われる。同様に選択されたコラーゲン構造の面積のフラクタルディメンションの評価は記号DA で示される。これら両方のフラクタルディメンションは既知の“ボックスカウント”アルゴリズムを使用して自動的に決定することができる。
ボックスカウント法ではフラクタルディメンションDは次式により与えられる。
D=lim(ε−>0)[logN(ε)/logN(1/ε)]
ここで、εはグリッドのボックスの側面の長さであり、グリッドにおいてオブジェクトのイメージは分割されており、N(ε)は測定されたオブジェクトの輪郭(DP )または面積(DA )をそれぞれ完全にカバーするために必要なボックスの数である。長さεはこの明細書の計算方法では画素またはμmで表され、εは1画素である。
したがって、本発明の方法の次の段階はディメンション計算段階(DIM−CLC段階)である。
このような計算における困難を避けるため、フラクタルディメンションDP およびDA は、ガウス座標軸系においてパラメータlogN(ε)対log(1/ε)を置くことにより得られる直線の傾斜として近似される。
実際には、DP を決定するために使用される方法は処理システム7 のCPUによって行われ、次のようなステップを含んでいる。
a)オブジェクトのイメージを側面の長さεを有する複数のボックスのグリッドに分割し、それにおいてεはボックスの側面に実質上対応する第1の値から変化し、ボックス中に前記オブジェクトは形成され、前記第1の値の分数である予め定められた値を有しており、
b)N(ε)の対数関数の値を計算し、それにおいてN(ε)の値はオブジェクトの周辺(P)を完全にカバーするために必要なボックスの数であり、ステップa)の各εに対して1/εの対数関数であり、それによりN(ε)の対数関数に対する第1の値のセットおよび前記1/εの対数関数に対する第2の値のセットを獲得し、
c)ステップb)の前記第1の値のセットに対する第2の値のセットを補間している直線の傾斜としてフラクタルディメンションDP を計算する。
同じ方法はフラクタルディメンションDA を計算するためにも適用され、相違点は、この場合にはN(ε)が量子化されるオブジェクトの面積を完全にカバーする側面εのボックスの数であることである。
次のステップは、
d)次のアルゴリズムにしたがって補正されたパラメータPfを計算する。
Pf=P.[1+λP (DP −D)] (I)
ここで、Pfはフラクタル補正された周辺であり、Pはユークリッド周辺であり、DP はフラクタルディメンションであり、Dはユークリッドディメンション(周辺D=1に対して)であり、λP は拡大係数である。λP の値は異なった倍率(例えば5×,10×,20×,40×の対物倍率)で得られる組織構造断面を使用して経験的に決定され、評価対象オブジェクトの新しく明らかにされる詳細を観察する。λP の値は約4.5であることが認められた。
同様にAf、すなわち、観察される不規則なオブジェクトの補正された面積は次のアルゴリズム(Ia)によって処理システム7 のCPUにより計算される。
Af=A+[λA (DA −D)].(AP −A) (Ia)
ここで、Aはユークリッド面積であり、Dはユークリッドディメンション(D=2)であり、λA は拡大係数であり、ほぼ0.1であることが認められた。AP は量子化されるべきオブジェクトを含む領域の面積であり、外形計測面積Aと同じ方法で特定のカラーしきい値により自動的に得られる。DA は面積のフラクタルディメンションであり、それはボックスカウント法により計算される。
定量化されるべきオブジェクトが複数の小さいオブジェクトから構成されている場合には、Afの計算は困難になり、特に、16ミクロンより小さい直径を有するオブジェクトに対しては困難である。そのような場合には、小さいオブジェクトの面積の計算は、上述したIMA−EL段階にしたがって選択された活性画素についての標準的な外形計測評価によって行われる。すなわち、同じ領域に属する活性画素の数を数えることによって行われる。そのために、同じ領域に属する活性画素、すなわち同じ小さいオブジェクトに属する活性画素は最初に全てが識別され、その後、各領域の面積が計算される。それ故、本発明の方法は、オブジェクトのソートの段階(SORT段階)を含み、それは以下のようなステップを含んでいる。
1f)x,y座標系で予め定められた方向に沿って“1”ビットに量子化されたイメージを走査し、
2f)前記走査方向に沿って第1のオブジェクトのイメージに属している第1の活性画素を選択し、前記活性画素はx,y値の第1のセットにより識別され、前記第1の活性画素は第1のオブジェクトのイメージに属しており、
3f)前記選択された第1の活性画素について方向の線上でその選択された第1の活性画素の次の位置においてサーチルーチンを行い、
4f)不活性の画素が発見されるまでステップ3f)を反復し、
5f)ステップ3f)および4f)にしたがって選択された各活性画素に1組のx,y値を割当て、それらを処理システムの記憶手段中に保存し(そのような全画素は進行順序で同じy値およびx値を有しており)、前記画素をオブジェクトイメージ中で活性から不活性に切替え、
6f)ステップ3f)、4f)、5f)にしたがって各画素に対して、前記走査方向に直交する方向において2つの次の画素を評価して、活性画素を選択し、
7f)ステップ6f)にしたがって選択された前記各活性画素に対してステップ3f)乃至5f)のルーチンを実行し、
8f)同じオブジェクトに属する接続された全ての画素が保存されるまでステップ6f)および7f)を反復し、
9f)別のオブジェクトのイメージの第1の活性画素が発見されるまでステップ1f)および2f)を反復し、
10f)全体のイメージが走査されるまでステップ3f)乃至9f)を反復する。
ステップ1f)における前記予め定められた方向は左から右へスタートして上から下への方向であることが好ましい。
上記のステップ1f)乃至10f)にしたがった手順により4つの接続された画素から形成されたオブジェクトを識別することが可能になる。すなわち、画素は共通の一方の側面を有している。
8つの接続された画素から形成されたオブジェクトをソートするために、前記ステップ6f)は次のように変更される。
6f)ステップ3f)、4f)、5f)にしたがって選択された各画素に対して、前記走査方向に直交する方向においてその方向のラインに隣接する平行なライン上の後者の画素のそれぞれに隣接する2つの次の画素を評価して、活性画素を選択するように変更される。
手順はその後、ステップ7f)乃至10f)にしたがって続行される。
ここで説明した手順は半循環的方法であり、技術的に知られている標準的な循環的方法に関して実行時間が短くなり、必要なメモリが少なくできる。事実、N×Mの活性画素から形成されたイメージを考慮に入れると、Mの循環的呼びしか必要がなく、一方従来の方法では、循環的呼びはN×M−1である。
ソート段階後、本発明の方法は次のステップを実行する。すなわち、
1g)前記オブジェクトのイメージに属する画素の数をカウントし、前記各画素の面積に対してそれを乗算することによりソート段階にしたがって識別された各オブジェクトの面積を計算し(200倍の倍率で、画素の側面=0.526μm,ビデオカメラの解像度1.3メガ画素)、
2g)オブジェクトの数をカウントし、その密度を計算するステップを含んでいる。
上述の説明から本発明の計算方法は既知の方法と比較して改善を表している。フラクタル形状は無限積分から導出された数学的モデルを提供し、それはユークリッド幾何学に適用されるとき自然の不規則なオブジェクトの外形測定の形状を積分し、したがってそれらを実際の値に近付ける。
上述の方法が顕微鏡による組織試料の検査のために構成された場合であっても、前述したように例えばレントゲン写真、コンピュータ化された軸上トモグラフ(CAT),エコグラフ解析等のイメージのような人間または動物の本体またはその部分のイメージに適用できることは明らかである。このような場合には、イメージは直接ビデオカメラによりデジタル化され、コンピュータソフトウエアにより捕捉することができるから、顕微鏡の使用は必要ない。実質上同じ方法の段階がそのようなイメージにも適用でき、相違点は、イメージ捕捉手段6 が顕微鏡の挿入をしないで直接イメージを読取ることができることである。
そのような場合にはぼかされた形状を有する小さい1個または複数個のオブジェクトの識別が必要であり(レントゲン等の場合)、上述したような識別段階は効率のよい識別ができず、そのため異なった方法が使用されなければならない。
オブジェクトの識別の可能な手順はクァドツリー法と呼ばれるイメージ表示方法を使用する。このような既知の方法によれば、イメージは最初に4個のサブ象限に分割され、以下1画素の側面の象限に到達するまで分割が続けられる。イメージ情報は程度4のツリーに報告され、そこで親ノードは全ての子ノード(各親ノードが4個の子ノードを発生する)に共通である情報を含んでおり、それは親ノードが分割される4つの象限に対して参照される。
本発明の方法に適している第1の別の識別手順は、イメージ減算技術であり、それは以下のステップを含んでいる。
1h)検査されるオブジェクトのぼかされたイメージを生成し、
2h)イメージを得るために前記ぼかされたイメージをオブジェクトのイメージから減算し、それにおいて輝度の高いカラー領域は高いコントラストを有するイメージ領域に対応し、暗いカラー領域は低いコントラストを有するイメージ領域に対応し、
3h)処理システム7 の記憶手段中にカラーまたは輝度値が予め定められたしきい値より上である領域のイメージを保存するステップを含んでいる。
ぼかされたイメージを生成する前記ステップ1h)は、
- 予め定められた側面の長さ(好ましくは1画素の側面の象限)を有する象限までクァドツリー法にしたがってイメージを反復的に象限に分割し、
- 各象限に関連するために1組の値を画素の平均値を各分割スケールで各象限に対して計算し、
- カラーマップ(RGBイメージ)または強度マップ(グレースケールイメージ)を生成し、各ボイントの値は各象限の値のセットの平均を意味しており、前記カラーマップまたは強度マップは元のイメージのぼかされたイメージである。
上述した手順は小さいオブジェクトの検出の場合、或いは背景から前景中のオブジェクトを区別する場合に特に適している。
さらに、ぼかされる程度を変調することにより、異なったディメンションのオブジェクト間の弁別が可能になり、例えば予め定められた大きさより下のオブジェクトだけを選択することにより弁別が可能になる。事実、例えば10画素の最小の大きさの象限に到達して(最小の1画素の大きさの代わりに)クァドツリー法が停止した場合には、ぼけの程度は高くなり、それはさらにぼけたイメージが得られることを意味している。もしもそのような、さらにぼけたイメージが上記のステップ2hによりオブジェクトイメージから減算されたならば、10画素より大きい全てのオブジェクトは除外されて結果的に得られたイメージはそれより小さいオブジェクトを示す。
本発明の方法の識別段階に適している第2の別の識別手順は、以下のステップによる均一なマップの生成を含んでいる。
1l)予め定められた側面の長さ(好ましくは1画素の側面の長さ)を有する象限までクァドツリー法にしたがって反復的にイメージを象限に分割し、
2l)1組の相対分散(RD)の値を各象限に関連させるために画素の平均値により割算された標準偏差として得られた相対分散を各分割スケールで各象限に対して計算し、
3l)グレースケールイメージとして均一なマップを生成し、各ポイントの輝度は各象限に対するRDの値のセットの平均により与えられ、高い輝度を有するイメージの領域は均一な領域に対応しており、
4l)予め定められたしきい値よりも高い輝度強度を有する均一なマップの画素を選択し、それらの位置を処理システム7 の記憶手段中に保存する。
本発明による生物学的組織試料を解析するための方法および装置の特定の実施形態について説明したが、当業者は本発明の技術的範囲を逸脱することなく、特定の応用に対して必要な変更を適用できることは当然である。
本発明による装置の概略図。 本発明によるイメージを捕捉する方法を示すフロー図。 本発明による捕捉されたイメージを処理する方法を示すフロー図。

Claims (32)

  1. 不規則な形状のオブジェクトのイメージを処理する方法において、
    前記オブジェクトのデジタルイメージの捕捉段階と、前記デジタルイメージを1ビットに量子化するイメージエラボレーション(IMA−EL)段階と、前記1ビットの量子化されたイメージを計測処理する段階とを含み、
    前記計測処理する段階は、
    前記オブジェクトのユークリッド周辺Pと面積Aとの少なくとも一方を決定するためのオブジェクト計測量子化(QUANT)段階と、
    前記オブジェクトのフラクタル補正された周辺Pfおよび面積Afの少なくとも一方を計算するためのディメンション計算段階とを含んでおり、
    前記フラクタル補正された周辺Pfは前記ユークリッド周辺Pと周辺長のフラクタルディメンションDP から計算され、前記フラクタル補正された面積Afは前記ユークリッド面積Aと面積のフラクタルディメンションDA から計算されるイメージの処理方法。
  2. 前記フラクタル補正された周辺Pfは、実質上次の式(I)にしたがって計算され、
    Pf=P.[1+λP (DP −1)] (I)
    ここで、Pはユークリッドの周辺であり、DP は周辺のフラクタルディメンションであり、膨張係数λP はほぼ4.5である請求項1記載の方法。
  3. 前記フラクタル補正された面積Afは実質上次の式(Ia)にしたがって計算され、
    Af=A+[λA (DA −2)].(AP −A) (Ia)
    ここで、Aはユークリッド面積であり、係数λA の拡大はほぼ0.1であり、AP は量子化されるべきオブジェクトを含む領域の面積であり、DA は面積のフラクタルディメンションである請求項1または2記載の方法。
  4. 前記周辺のフラクタルディメンションDP および前記面積のフラクタルディメンションDA は、
    a)オブジェクトのイメージを側面の長さεを有する複数のボックスのグリッドに分割し、ここでεはボックスの側面に実質上対応する第1の値から変化し、そのボックス中に前記オブジェクトが内接され、前記第1の値の分数である予め定められた値を有しており、
    b)オブジェクトの周辺Pまたは面積Aを完全にカバーするために必要なボックスの数であり、ステップa)の各εに対して1/εの対数関数であるN(ε)の対数関数の値を計算して、それによりN(ε)の対数関数に対する第1の値のセットおよび前記1/εの対数関数に対する第2の値のセットを獲得し、
    c)周辺Pまたは面積Aに対するN(ε)の対数関数に対する第1の値のセットに対するステップb)の第2の値のセットを補間した直線の傾斜としてフラクタルディメンションDP またはDA を計算するステップにしたがって決定される請求項1乃至3のいずれか1項記載の方法。
  5. 前記イメージエラボレーション(IMA−EL)段階は、
    1e)各画素に対する周辺を考慮し、
    2e)前記パラメータに対する予め設定されたしきい値またはしきい値範囲と前記画素のパラメータとを比較し、
    3e)その比較に基づいて、活性の画素のクラスタと不活性の画素のクラスタとを選択するステップにしたがって行われる請求項1乃至4のいずれか1項記載の方法。
  6. 前記画素のパラメータは輝度の強度(黒および白のイメージ)またはデジタルカラー値である請求項5記載の方法。
  7. 前記オブジェクト計測量子化(QUANT)段階において、オブジェクトの面積Aは前のイメージエラボレーション(IMA−EL)段階により選択された活性の画素のクラスタに属する画素の数をカウントし、オブジェクトの面積Aとカウントされた活性の画素の数と相関させることにより計算される請求項1乃至6のいずれか1項記載の方法。
  8. 前記オブジェクト計測量子化(QUANT)段階において、
    オブジェクトの周辺Pはi)オブジェクト形状の画素を選択し、
    ii)そのようにして選択された画素に周辺計算アルゴリズムを適用することによって計算される請求項1乃至3のいずれか1項記載の方法。
  9. 前記周辺計算アルゴリズムはS.Prashker法にしたがっており、オブジェクトに属する各活性画素に対して“周辺値”が与えられ、それは検査している画素に隣接している活性画素の位置の関数であり、前記“周辺値”の合計はオブジェクトの全体的な周辺Pである請求項8記載の方法。
  10. さらに、4つの接続された画素から形成されたオブジェクトを識別するためのオブジェクトソート(SORT)段階を含み、その段階は、
    1f)x,y座標系で予め定められた方向に沿って“1”ビットに量子化されたイメージを走査し、
    2f)前記走査方向に沿って第1のオブジェクトのイメージに属している第1の活性画素を選択し、
    3f)前記選択された第1の活性画素について、その方向の線上で前記選択された第1の活性画素の次の位置においてサーチルーチンを行い、
    4f)不活性の画素が発見されるまでステップ3f)を反復し、
    5f)ステップ3f)および4f)にしたがって選択された各活性画素に1組のx,y値を割当て、それらを処理システムの記憶手段中に保存し、前記画素をオブジェクトイメージ中で活性から不活性に切替え、
    6f)ステップ3f)、4f)、5f)にしたがって選択された各画素に対して、前記走査方向に直交する方向において2つの次の画素を評価して、活性画素を選択し、
    7f)ステップ6f)にしたがって選択された各活性画素に対してステップ3f)乃至5f)のルーチンを実行し、
    8f)同じオブジェクトに属する接続された全ての画素が保存されるまでステップ6f)および7f)を反復し、
    9f)別のオブジェクトのイメージの第1の活性画素が発見されるまでステップ1f)および2f)を反復し、
    10f)全体のイメージが走査されるまでステップ3f)乃至9f)を反復するステップを含んでいる請求項1乃至9のいずれか1項記載の方法。
  11. 前記ステップ1f)における前記予め定められた方向は左から右へスタートして上から下への方向である請求項10記載の方法。
  12. 前記請求項8のステップ1f)乃至10f)にしたがってオブジェクトをソートする段階は、8つの接続された画素から形成されたオブジェクトもまた識別し、
    前記ステップ6f)は、
    6f)ステップ3f)、4f)、5f)にしたがって選択された各画素に対して、前記走査方向に直交する方向においてその方向のラインに隣接する平行なライン上の後者の画素のそれぞれに隣接する2つの次の画素を評価して、活性画素を選択するように変更される請求項1乃至11のいずれか1項記載の方法。
  13. 1g)前記オブジェクトのイメージに属する画素の数をカウントし、前記オブジェクトの面積とそれを相関させることによりソート段階にしたがって識別された各オブジェクトの面積を計算し、
    2g)随意的にオブジェクトの数をカウントし、その密度を計算するステップをさらに含んでいる請求項1乃至11のいずれか1項記載の方法。
  14. オブジェクトのデジタルイメージを捕捉する段階は、
    - )デカルト座標軸x,y,zに沿って移動することのできるモータで動作する走査ステージを有する顕微鏡と、前記顕微鏡に接続されて動作する電子イメージ捕捉手段とを含み、前記モータで動作する走査ステージと前記電子イメージ捕捉手段は処理システムに接続され動作し、その処理システムは処理装置(CPU)と、RAM動作メモリを含む記憶手段と、ハードディスクとを含んでいるシステムを提供する段階と、
    - )オブジェクトのイメージのデカルトパラメータを保存するためのオブジェクトの識別(ID)段階と、
    - )前記識別されたオブジェクトイメージ捕捉(IMA−ACQ)段階とを備えている請求項1乃至13のいずれか1項記載の方法。
  15. 前記オブジェクトの識別(ID)段階は、
    1a)前記顕微鏡の予め設定された拡大率でイメージ上に重なるように複数のボックスにより形成されたグリッドを生成し、
    2a)モータで動作される走査ステージに命令を送って、顕微鏡の対物レンズの位置をイメージが捕捉されるべきグリッドの第1のボックスと整列するための対応するx,y軸上の第1の位置(スタート位置)に位置させ、電子イメージ捕捉手段に命令を送ってこの第1のボックスに対するデジタルイメージを捕捉させ、そのイメージは一時的に動作メモリ(RAM)中に保存され、
    3a)第1のボックス中の単一の画素の輝度を評価し、それを予め定められた値と比較し、ボックスの内部の輝度コントラストを決定し、
    4a)モータで動作される走査ステージに命令を送ってグリッドの第2のボックスに対応するx,y軸上の次の位置(第2の位置)に位置させ、電子イメージ捕捉手段に命令を送ってこの第2のボックスに対するデジタルイメージを捕捉して一時的に動作メモリ(RAM)中に保存し、そのようなイメージに対してステップ3)を反復し、
    5a)全部のスライドが走査されてグリッドの各ボックスに対するイメージが処理されるまで、ステップ4)のルーチンを反復し、全ルーチンの実行中、予め定められた値よりも高い輝度コントラストを有するグリッドのボックスのx,y位置がハードディスクメモリ中に保存され、
    前記顕微鏡の前記拡大率は好ましくは200倍である請求項14記載の方法。
  16. 前記動作メモリ中に一時的に保存されたグリッドのボックスのイメージの処理の前記ステップ3a)は、
    i)解析されたボックスの画素の輝度強度のヒストグラムを構築し、
    ii)そのヒストグラムの平均値からの標準偏差を計算し、
    iii)その計算された標準偏差の値を予め定められた値と比較する方法にしたがって実行され、予め定められた値よりも上の標準偏差を有するボックスの位置はハードディスクに保存される請求項15記載の方法。
  17. 前記ID段階は識別子プレビュー(ID−PREV)段階により置換または先行され、それは請求項13に記載されているステップ1a)乃至5a)を含み、前記顕微鏡の予め設定された拡大率は25倍乃至100倍の範囲で選択される請求項1乃至16のいずれか1項記載の方法。
  18. 1b) 捕捉されるべきオブジェクトイメージ上の複数の焦点位置を選択し、
    2b)走査ステージに命令を送って顕微鏡k対物レンズの下に第1の焦点位置を位置させ、
    3b)手動で第1の焦点位置に焦点を結ばせ、その焦点パラメータを処理システムの記憶手段中に保存し、
    4b)各焦点位置に対してステップ2b)および3b)のルーチンを反復する焦点設定段階をさらに含んでいる請求項14乃至17のいずれか1項記載の方法。
  19. 前記選択された焦点位置はオブジェクトの表面上に互いに等間隔で、或いは均一に分布されている請求項18記載の方法。
  20. 9個の焦点位置が選択され、検査下のオブジェクト中に内接された最大の平行六面体の4つのコーナーと、その中心および前記平行六面体の中間点に位置されている請求項19記載の方法。
  21. さらに、白色較正(WCAL)の段階を含み、それは1c)試料のない領域のイメージ(ブランクイメージ)を電子イメージ捕捉手段により捕捉し、それを処理システムの記憶手段に保存する請求項14乃至20のいずれか1項記載の方法。
  22. 前記イメージ捕捉(IM−ACQ)段階は、
    1d)請求項13にしたがって前のステップ5a)にしたがって、顕微鏡の対物レンズと整列した選択されたグリッドの第1の保存されたボックス位置にそれを移動するように走査ステージに命令を送り、
    2d)前記第1のボックスに近接した2以上の焦点位置に対して前のステップ1b)乃至4b)にしたがって計算された焦点パラメータから補間することにより前記第1のボックスに対する焦点パラメータを計算し、
    3d)前記イメージ捕捉手段により前記第1のボックスのイメージを捕捉し、
    4d)前記第1のボックスの捕捉されたイメージから上記ステップ1c)にしたがって捕捉されたブランクイメージを減算し、
    5d)処理システムの記憶手段中にステップ4dから生成されるイメージを保存し、
    6d)捕捉されるべき全体のオブジェクトが走査されるまでステップ1d)乃至5d)を反復し、
    7d)それらの最初の位置に関して単一のボックスのイメージを整列させ、処理システムの記憶手段中に前記全イメージを保存することによりオブジェクトの全イメージを再構成するステップを含んでいる請求項18乃至21のいずれか1項記載の方法。
  23. 前記オブジェクトの全イメージを再構成するステップ7d)は、
    l)整列方向にイメージの側面のエッジを重ねることにより隣接するボックスのイメージと各ボックスのイメージとを整列させ、
    m)重なった領域において、ボックスのイメージを互いに関してシフトすることにより重なった画素間の輝度とカラー強度の少なくとも一方の差を最小にし、
    n)隣接するボックスの各対に対してステップl)およびm)を反復するステップを含んでいる請求項22項記載の方法。
  24. 前記ID段階は、
    1h)検査されるオブジェクトのぼけたイメージを生成し、
    2h)イメージを得るために前記ぼけたイメージをオブジェクトのイメージから減算し、それにおいて輝度の高いカラー領域は高いコントラストを有するイメージ領域に対応し、暗いカラーの領域は低いコントラストを有するイメージ領域に対応し、
    3h)処理システムの記憶手段中にカラーまたは輝度値が予め定められたしきい値より上である領域のイメージを保存するように動作する請求項14乃至23のいずれか1項記載の方法。
  25. 前記ぼけたイメージを生成するステップ1h)は、
    - )予め定められた側面の長さを有する象限までクァドツリー法にしたがって反復的にイメージを象限に分割し、
    - )1組の値を各象限に関連させるために画素の平均値を分割スケールで各象限に対して計算し、
    - )カラーマップ(RGBイメージ)または強度マップ(グレースケールイメージ)を生成し、
    各ボイントの値は各象限の値のセットの平均であり、前記カラーマップまたは強度マップは元のイメージのぼかされたイメージである請求項24項記載の方法。
  26. 前記ID段階は、
    1l)予め定められた側面の長さを有する象限までクァドツリー法にしたがって反復的にイメージを象限に分割し、
    2l)1組の相対分散(RD)の値を各象限に関連させるために画素の平均値により割算された標準偏差として得られた相対分散を各分割スケールで各象限に対して計算し、
    3l)グレースケールイメージとして均一なマップを生成し、各焦点位置の輝度は各象限に対するRDの値のセットの平均により与えられ、高い輝度を有するイメージの領域は均一な領域に対応しており、
    4l)予め定められたしきい値よりも高い輝度強度を有する均一なマップの画素を選択し、それらの位置を処理システムの記憶手段中に保存する請求項14乃至23のいずれか1項記載の方法。
  27. 前記システムは、デカルト座標軸x,y,zに沿って移動することのできるモータで動作する走査ステージと、前記モータで動作する走査ステージ顕微鏡と整列して動作する電子イメージ捕捉手段とを含み、
    前記モータで動作する走査ステージと前記電子イメージ捕捉手段は処理システムに接続されて動作し、前記処理システムは処理装置(CPU)と、RAM動作メモリを含む記憶手段と、ハードディスクとを含んでいる請求項14乃至23のいずれか1項記載の方法。
  28. 請求項14乃至27のいずれか1項記載の段階を含んでいるオブジェクトのデジタルイメージを捕捉する方法。
  29. イメージを捕捉して処理するシステムにおいて、
    デカルト座標軸x,y,zに沿って移動することのできるモータで動作する走査ステージを有する顕微鏡と、前記顕微鏡に接続されて動作する電子イメージ捕捉手段とを含み、前記モータで動作する走査ステージと前記電子イメージ捕捉手段は処理システムに接続されて動作し、その処理システムは処理装置(CPU)と、RAM動作メモリを含む記憶手段と、ハードディスクとを含んでおり、前記処理システムは請求項1乃至28のいずれか1項記載の方法を実行するようにプログラムを動作させるシステム。
  30. イメージを捕捉して処理するシステムにおいて、
    デカルト座標軸x,y,zに沿って移動することのできるモータで動作する走査ステージと、前記モータで動作する走査ステージと整列されて動作する電子イメージ捕捉手段とを含み、前記モータで動作する走査ステージと前記電子イメージ捕捉手段は処理システムに接続されて動作し、その処理システムは処理装置(CPU)と、RAM動作メモリを含む記憶手段と、ハードディスクとを含んでおり、前記処理システムは請求項1乃至28のいずれか1項記載の方法を実行するようにプログラムを動作させるシステム。
  31. 請求項1乃至28のいずれか1項記載の方法を実行させるソフトウエアプログラム。
  32. 請求項1乃至28のいずれか1項記載の方法を実行するプログラムを含んでいるコンピュータ読取り可能な記憶媒体
JP2003570289A 2002-02-22 2002-11-19 生物学的組織試料を解析する方法および装置 Expired - Fee Related JP4146354B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
IB0200551 2002-02-22
PCT/EP2002/012951 WO2003071468A1 (en) 2002-02-22 2002-11-19 Method and apparatus for analyizing biological tissue specimens

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005518049A JP2005518049A (ja) 2005-06-16
JP4146354B2 true JP4146354B2 (ja) 2008-09-10

Family

ID=27742204

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003570289A Expired - Fee Related JP4146354B2 (ja) 2002-02-22 2002-11-19 生物学的組織試料を解析する方法および装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US7596250B2 (ja)
EP (2) EP1476845B1 (ja)
JP (1) JP4146354B2 (ja)
AU (2) AU2002367706A1 (ja)
WO (2) WO2003071468A1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6993187B2 (en) * 2003-02-14 2006-01-31 Ikonisys, Inc. Method and system for object recognition using fractal maps
JP4748059B2 (ja) * 2004-06-10 2011-08-17 学校法人 久留米大学 医用画像処理システム
EP1974313A4 (en) * 2005-12-30 2011-11-16 Yeda Res & Dev MEDICAL APPLICATION ANALYSIS INTEGRATED SEGMENTATION AND CLASSIFICATION APPROACH
WO2007098803A1 (en) * 2006-02-28 2007-09-07 Humanitas Mirasole S.P.A. Method and apparatus for analyizing clusters of objects
ATE474292T1 (de) * 2006-06-05 2010-07-15 Humanitas Mirasole Spa In-vitro-diagnostikverfahren für menschliche oder tiergewebe beeinflussende krankheiten
DE102006044114A1 (de) * 2006-09-20 2008-03-27 Forschungszentrum Karlsruhe Gmbh Verfahren zur Charakterisierung der Abgasausbrandqualität in Verbrennungsanlagen
EP2183703A1 (en) 2007-08-01 2010-05-12 Yeda Research And Development Company Limited Multiscale edge detection and fiber enhancement using differences of oriented means
CN112967237A (zh) * 2021-02-10 2021-06-15 北京理工大学 一种提取昆虫翅脉材料性能测量实验中横截面面积的方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5889881A (en) 1992-10-14 1999-03-30 Oncometrics Imaging Corp. Method and apparatus for automatically detecting malignancy-associated changes
US5377258A (en) * 1993-08-30 1994-12-27 National Medical Research Council Method and apparatus for an automated and interactive behavioral guidance system
EP0787288B1 (en) * 1994-10-20 2009-03-04 Packard Instrument Company, Inc. Improved imaging method and apparatus
US5848177A (en) * 1994-12-29 1998-12-08 Board Of Trustees Operating Michigan State University Method and system for detection of biological materials using fractal dimensions

Also Published As

Publication number Publication date
EP1476845A1 (en) 2004-11-17
AU2002352054A1 (en) 2003-09-09
JP2005518049A (ja) 2005-06-16
AU2002367706A1 (en) 2003-09-09
WO2003071469A1 (en) 2003-08-28
US7596250B2 (en) 2009-09-29
WO2003071468A1 (en) 2003-08-28
US20050254710A1 (en) 2005-11-17
EP1476844A1 (en) 2004-11-17
EP1476845B1 (en) 2012-05-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6810505B2 (ja) 教師データ作成方法及び装置並びに欠陥検査方法及び装置
JP7422825B2 (ja) 顕微鏡スライド画像のための焦点重み付き機械学習分類器誤り予測
US7058233B2 (en) Systems and methods for constructing an image having an extended depth of field
US8503798B2 (en) Method and apparatus for analyzing clusters of objects
Oberholzer et al. Methods in quantitative image analysis
US5848177A (en) Method and system for detection of biological materials using fractal dimensions
JP2019105657A (ja) 三次元画像処理装置、三次元画像処理方法及び三次元画像処理プログラム並びにコンピュータで読み取り可能な記録媒体及び記録した機器
JP6605716B2 (ja) 病理学的明視野画像における自動染色検出
KR20080016847A (ko) 크로모겐 분리에 기초한 영상 분석 방법
CA2481094A1 (en) Ray-based image analysis for biological specimens
JP6342810B2 (ja) 画像処理
US20060228008A1 (en) Method and apparatus for analyzing biological tissues
JP4146354B2 (ja) 生物学的組織試料を解析する方法および装置
US20090214114A1 (en) Pixel classification in image analysis
Chen et al. Automated measurement of vessel properties in birch and poplar wood
JPH07111735B2 (ja) ひび割れ測定システム
JP2008190880A (ja) 判定装置、判定システム、判定方法、及びコンピュータプログラム
CN111369631B (zh) 基于xyz轴平台的样本图像自动采集方法及装置
JP6393165B2 (ja) 付着物測定システム
CN114494129A (zh) 一种表面轻微形变缺陷对比度增强方法
JPH04110645A (ja) 画像処理方法
TW201825860A (zh) 凸塊高度之光學量測
Ouyang Computerized image quality inspection system
DE10351925A1 (de) Verfahren und Vorrichtung zur Erkennung von Oberflächenfehlern

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050701

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051005

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080122

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080422

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080520

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080619

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110627

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees