JP4142324B2

JP4142324B2 - Chair

Info

Publication number: JP4142324B2
Application number: JP2002101508A
Authority: JP
Inventors: 達夫鎌田
Original assignee: France Bed Co Ltd
Current assignee: France Bed Co Ltd
Priority date: 2002-04-03
Filing date: 2002-04-03
Publication date: 2008-09-03
Anticipated expiration: 2022-04-03
Also published as: JP2003290291A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は足腰の筋力が低下した利用者が使用するのに好適する椅子に関する。
【０００２】
【従来の技術】
足腰の筋力が弱っている利用者が椅子の座部体に座ったり、立ち上がることは容易でなく、介助者の介助が必要なことがある。しかしながら、介助者が足腰の筋力が弱っている利用者を椅子から立ち上がらせたり、座らせる場合、介助者に掛かる負担が大きくなる。そのため、介助者に掛かる負担を軽減することができる椅子の開発が望まれている。
【０００３】
一般に、椅子は利用者が着座するための座部体を有する。この座部体は通常、脚体にほぼ水平に設けられている。そのため、上記座部体に着座するとき、利用者は臀部を座部体の高さ位置まで深く降ろさなければならないから、その動作が足腰に大きな負担を掛けることになる。
【０００４】
また、利用者が立ち上がるときには、座部体に深く降ろした臀部を上げなければならず、しかも脚部を曲げた状態から伸ばさなければならないから、座るとき以上に大きな負担となる。
【０００５】
そこで、本件出願人は特願２０００−３０５１８８号に示す便器用着座補助装置を提案した。この出願の便器用着座補助装置は、本体の前端部上部に、弁座が取付けられたフレーム（着座体）の前端部が回動可能に連結されている。上記本体とフレームとの間にはリンク機構が設けられ、上記フレームはガススプリングによって起立方向に付勢されている。
【０００６】
上記本体には、上記フレームの両側に位置するハンドルが回動可能に設けられている。このハンドルは上記リンク機構に連結されている。そして、利用者が上記ハンドルを操作することで、利用者が上記便器に着座するときや立ち上がるときに弁座を緩やかに回動させることができるようにしている。
【０００７】
それによって、付勢力の大きなガススプリングを用いなくても、着座時にはハンドルによってフレームの倒伏方向への回動速度を抑制することで緩やかに着座することができ、起立時には同じくハンドルに体重を掛けるなどしてフレームの起立方向への回動を助長すれば、利用者は足腰に大きな負担を掛けずに着座したり、立ち上がることができるというものである。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
上記構成の便器用着座補助装置によれば、確かに利用者は着座するときや立ち上がるときに足腰に掛かる負担を軽減することができる。しかしなながら、本体にハンドルを設け、このハンドルと便座とをリンク機構によって連動するよう連結しているため、上記リンク機構によって構成の複雑化や部品点数の増加を招くということがあった。
【０００９】
上記便座は、ガススプリングによって起立方向に付勢され、このガススプリングのストロークエンドまで上昇方向に回動させられる構成となっていた。そのため、立ち上り時や着座時には、便座を倒伏した状態或いは起立した状態から上記ガススプリングのストロークエンドまで一度に回動させることになるから、利用者は立ち上り時や着座時に途中で足腰を休めたり、順応させるなどのことができないため、負担が大きくなるということがある。
【００１０】
さらに、利用者によっては立ち上り時の便座の上昇角度が大き過ぎ、臀部が前方に押されるため、安定した状態で緩やかに立ち上がることができないということがある。立ち上り時の便座の上昇角度を小さくすると、着座時には便座が低過ぎ、利用者は臀部を深く降ろさなければならなくなるから、利用者の足腰に掛かる負担が大きくなるということがある。
【００１１】
この発明は、リンク機構を用いずに構成の簡略化を図るとともに、利用者が着座したり、立ち上がるときに、着座体を任意の角度で回動不能に保持したり、上昇限の回動角度を設定することができる椅子を提供することにある。
【００１２】
【課題を解決するための手段】
請求項１の発明は、一対の側体を有し、これら側体が所定間隔で連結された本体と、
上記一対の側体の前端部に前後方向の前端部が回動可能に連結された着座体と、
シリンダ及びこのシリンダから突出する方向に付勢されるとともに任意の突出位置で軸方向の移動がロックされるロッドを有し、一端と他端とが上記着座体と上記本体とに連結して設けられたガススプリングと、
上記着座体の前端部に上方に向かって突出するとともに上端部が上記着座体の前方に向かって屈曲した屈曲部に形成されたハンドルと、
上記屈曲部にこの屈曲部に沿ってスライド可能かつ任意の位置で固定可能に設けられ可動操作によって上記ガススプリングのロッドのロック状態を解除する操作レバーと、
を具備したことを特徴とする椅子にある。
【００１３】
請求項２の発明は、上記ハンドルの屈曲部には一端部が縮径方向に弾性的に変形可能な管状の第１の手掛け部材がスライド可能に設けられ、この第１の手掛け部材の一端部には、一端が枢着された上記操作レバー及び上記第１の手掛け部材の一端部を縮径方向に弾性変形させて上記屈曲部に対してスライド不能に固定する締め付け部材が設けられていることを特徴とする請求項１記載の椅子にある。
【００１４】
請求項３の発明は、上記屈曲部には、この屈曲部にスライド可能かつ任意の位置で固定可能な取付け部材が設けられ、この取付け部材には上記屈曲部の軸線に対してほぼ直角に第２の手掛け部材が設けられ、この第２の手掛け部材には上記操作レバーが一端部を枢着して設けられることを特徴とする請求項１記載の椅子にある。
【００１５】
この発明によれば、ガススプリングを着座体に直接連結するため、リンク機構が不要となり、しかもガススプリングは動作を途中でロックしたり、解除することができるため、着座体の上昇時の回動角度を、利用者が利用し易い角度に変更したり、途中の角度で回動不能に保持することができ、さらにハンドルに設けられたガススプリングを操作する操作レバーの位置を利用者が利用し易い位置に位置決めすることができる。
【００１６】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
【００１７】
図１乃至図１３はこの発明の第１の実施の形態を示し、図１は椅子の斜視図であって、この椅子は本体１を備えている。この本体１は一対の側体２を有する。側体２は、接地部材３の前端に前脚４、後端に前脚４よりも背の高い後脚５が立設され、前脚４の上端と後脚５の上部とが肘掛６によって連結されてなる。
【００１８】
一対の側体２は所定間隔で平行に配置され、一対の後脚５の上端部が背板７によって連結されている。一対の側体２の前脚４間には前板８が架設され、後脚５間には後板９が架設されている。さらに、各側体２の前脚４と後脚５との間には側板１１が架設されている。それによって、本体１には、上記前板８、後板９及び側板１１によって周囲が囲まれた空間部１２が形成され、この空間部１２内に図示しない携帯用の便器を出し入れすることができるようになっている。
【００１９】
上記一対の前脚４の上記前板８の上端よりもわずかに上方の箇所には着座体１３の前端が回動可能に連結されている。上記着座体１３は、図２に示すように一対の側部材１４の後端を後部材１５で連結してほぼコ字状をなしたフレーム１６と、このフレーム１６の後部材１５に後端を回動可能に連結して設けられた便座１７とを有する。
【００２０】
図４に示すように、上記フレーム１６の一対の側体１４の先端には円筒状の受部１８が設けられ、この受け部１８には支軸１９の一端部が挿入され、ねじ２１によって固定されている。上記支軸１９の他端部は上記前脚４に設けられた軸受２２に回転可能に支持されている。したがって、上記着座板１３は上記支軸１９を支点として後端側が上昇する方向に回動させることができるようになっている。
【００２１】
図３に示すように、上記フレーム１６の一方の側体１４の後端部の下面には第１の連結片２３が固着されている。図５に示すように、この第１の連結片２３には、シリンダ２４ａ及びこのシリンダ２４に突没可能に設けられたロッド２４ｂからなるガススプリング２４の上記ロッド２４ｂの先端に固着された取付け片２５がピン２６によって枢着されている。シリンダ２４内には図示しないロック機構が設けられ、上記ロッド２４ｂを任意の突出位置で移動不能に保持できるようになっている。
【００２２】
上記取付け片２５にはロック解除機構を構成する作動杆２７の一端がピン２８によって枢着されている。この作動杆２７の中途部は上記ロッド２４ｂの先端面から突出した作動子２９に対向し、他端にはチューブ３１に通されたワイヤ３２の一端が連結されている。上記作動杆２７と作動子２９とでロック解除機構を構成している。
【００２３】
図５に鎖線で示すように、上記ワイヤ３２を引いて上記作動杆２７をピン２８を支点として回動させれば、この作動杆２７によって上記作動子２９が押圧される。それによって、上記ガススプリング２４のロック状態が解除されるから、ロッド２４ｂはガス圧によってシリンダ２４ａから突出方向に付勢される。
【００２４】
上記ガススプリング２４のシリンダ２４ａの末端は、図３に示すように一方の前脚４の下端部に設けられた第２の連結片３３にピン３４によって枢着されている。それによって、上記ガススプリング２４の作動子２９が作動杆２７によって押圧され、ロッド２４ｂがシリンダ２４ａから突出すると、上記着座体１３が支軸１９を支点として後端側が上昇する方向に回動する。
【００２５】
上記フレーム１６の側体１４の後端部と、一方の上記後脚５の下端部との間には規制部材としてのチェーン３５が設けられている。このチェーン３５は図７に示すように複数の球状体３６を杆状部３７によって連結してなる。
【００２６】
上記側体１４には板材をＵ字状に折曲した取付け部材３８が固着されている。この取付け部材３８の垂直部には上記球状体３６よりも大径な第１の通孔３９ａが形成され、水平部には上記球状体３６よりも小径で、上記第１の通孔３９ａに連通した第２の通孔３９ｂが形成されている。
【００２７】
上記チェーン３５の一端部は、所定の位置の球状体３６を上記第１の通孔３９ａから挿入し、その球状体３６の下端の杆状部３７を第２の通孔３９ｂに挿入して取付け部材３８の水平部の上面に係合させることができる。それによって、チェーン３５は上記取付け部材３６に着脱可能かつ長さ調整可能に係合される。
【００２８】
したがって、上記着座体１３は、上記取付け部材３８に対する上記チェーン３５の係合長さによって上昇方向への回動が制限されるようになっている。つまり、チェーン３５を取付け部材３８に連結すれば、着座体１３はガススプリング２４のストロークの途中で、上昇角度が制限される。
【００２９】
図４に示すように、上記着座体１３のフレーム１６の一対の側体１４の先端部の上面には逆Ｔ字状の取付け片４１が固着されている。各取付け片４１にはそれぞれハンドル４２の下端部が取付け軸を兼ねるボルト４３によって枢着されている。このボルト４３の取付け片４１から突出した端部にはナット４４が螺合され、それによってボルト４３が抜け出るのを阻止している。
【００３０】
上記ハンドル４２の下端部には径方向に沿って逆Ｌ字状の切り欠き部４５が形成されている。ハンドル４２をほぼ垂直に起立させると、上記切り欠き部４５の径方向に沿う面が上記取付け片４１の上端面に当接する。それによって、ハンドル４２はそれ以上前方へ回動するのが阻止される。
【００３１】
つまり、ハンドル４２は図８に実線で示すようにほぼ垂直に起立した状態と、この起立状態から同図に鎖線で示すように後方へほぼ水平に倒伏した状態との間で回動させることが可能となっている。
【００３２】
上記ハンドル４２は、図６に示すように上記取付け片４１に下端部が連結された固定管部５１と、この固定管部５１の上端部内にスライド可能に挿入された可動管部５２とを有する。図１乃至図３に示すように、可動管部５２の上半分は本体１の前方に向かってほぼくの字状に屈曲した屈曲部５２ａとなっている。
【００３３】
上記固定管部５１の上端部には複数の第１の透孔５３が軸方向に沿って所定間隔で穿設され、可動管部５２には１つの第２の透孔５４が穿設されている。上記可動管部５２の上端部内にはＵ字状ばね５５が圧縮状態で収容されている。このＵ字状ばね５５の一端には円柱状のストッパ５６が固着されている。このストッパ５６は第１の透孔５３と第２の透孔５４とが対向したときに、これらの透孔５３，５４から弾性的に突出する。それによって、可動管部５２を固定管部５１にスライド不能に保持固定する。
【００３４】
上記ストッパ５６をＵ字状ばね５５の付勢力に抗して押し込み、第２の透孔５４との係合を外し、可動管部５２を上下方向にスライドさせれば、上記ストッパ５６を任意の位置の第２の透孔５４に係合させることができるから、その位置で可動管部５２をスライド不能に保持できる。つまり、ハンドル５６の屈曲部５２ａの先端部の高さ（長さ）を所定の高さに設定することができる。
【００３５】
図９は可動管部５２を上下方向にスライドさせてハンドル４２の高さを調整する状態を示している。つまり、ハンドル４２は、同図に実線で示す位置から鎖線で示すように高さを調整することが可能となっている。
【００３６】
一対のハンドル４２は同じ形状に形成されている。それによって、固定管部５１から取り外した一対の可動管部５２は左右を交換することができる。図１は後述する操作レバー５８が設けられたハンドル４２が本体１の右側に位置する状態を示し、左右の可動管部５２を交換することで、図１２に示すように操作レバー５８が設けられたハンドル４２が本体１の左側に位置する状態を示している。
【００３７】
図１３（ａ）〜（ｃ）に示すように、上記ハンドル４２の可動管部５２の屈曲部５２ａには管状体からなる第１の手掛け部材６０がスライド可能に外嵌されている。この第１の手掛け部材６０の一端部には軸方向に沿うすり割り溝６１が形成されている。それによって、第１の手掛け部材６０の一端部は縮径方向に弾性変形可能となっている。
【００３８】
なお、図示しないが、一方のハンドル４２の屈曲部５２ａに設けられた第１の手掛け部材６０には滑り止め用のゴム製のクリップが装着され、他方のハンドル４２の屈曲部５２ａの先端部には同じく図示しない滑り止め用のグリップが装着される。
【００３９】
図１３（ａ）に示すように、上記第１の手掛け部材６１の一端部には締め付け部材６６が設けられている。この締め付け部材６６は第１のバンド部材６７と第２のバンド部材６８とに分割されている。各バンド部材６７、６８の一端部は取付け溝６２が形成された板状の取付け片６３の一側面と他側面とに接合され、ピン６４によって固定されている。
【００４０】
上記取付け溝６２には上記操作レバー５８の一端部が挿入され、上記ピン６４によって枢着されている。この操作レバー５８の一端部には上記ワイヤ３２の他端が連結されている。
【００４１】
第２のバンド部材６８は上記第１の手掛け部材６０の外周面に沿う円弧状に形成され、その他端部は上記第１のバンド部材６７の他端部に間隔Ｇを介して対向している。上記第２のバンド部材６８の他端部にはばか孔６８ａが形成され、上記第１のバンド部材６７の他端部には上記ばか孔６８ａに対向するねじ孔６７ａが形成されている。
【００４２】
上記ばか孔６８ａからねじ孔６７ａにはねじ６９が螺合される。ねじ６９を螺合すれば、第１のバンド部材６７と第２のバンド部材６８とが上記第１の手掛け部材６０のすり割り溝６１が形成された一端部を締め付け、この一端部を縮径方向に弾性変形させることができる。
【００４３】
それによって、第１の手掛け部材６０は可動管部５２の屈曲部５２ａにスライド不能に固定される。つまり、上記第１の手掛け部材６０は、上記屈曲部５２ａの任意の位置で固定できるから、この第１の手掛け部材６０の一端部に設けられた操作レバー５８の位置を屈曲部５２ａの軸方向に対して所定の位置に位置決めできる。
【００４４】
上記第１の手掛け部材６０に手を掛けて操作レバー５８を把持し、この操作レバー５８を回動させれば、上記作動杆２７が上記ガススプリング２４の作動子２９を押圧するから、このガススプリング２４のロック状態を解除することができる。
【００４５】
つぎに、上記構成の椅子を利用する場合について図１０と図１１を参照しながら説明する。
【００４６】
図３は、着座体１３が水平に倒伏した状態から上昇限まで上昇した状態を示している。このときの着座体１３の起立角度は、後脚５と着座体１３のフレーム１６との間に張設されたチェーン３５及びガススプリング２４がロックされていることによって制限されており、その起立角度は上記着座体１３に係合させる上記チェーン３５の長さを変えて変更することができる。
【００４７】
図１０は利用者Ｕが椅子に着座するときや着座した利用者Ｕが起立するときの状態を示している。利用者Ｕが着座する場合、利用者Ｕは両手で一対のハンドル４２の先端部に手を掛けて臀部が着座体１３に当たるまで腰を降ろす。臀部が着座体１３に当たったならば、一方のハンドル４２の第１の手掛け部材６０に設けられた操作レバー５８を握り、ガススプリング２４のロック状態を解除する。
【００４８】
着座体１３は、ガススプリング２４の付勢力に抗して利用者Ｕの重さで下降方向に徐々に回動する。そのため、利用者Ｕは足腰に大きな負担が掛かることなく着座することができる。着座体１３を下降させる途中で、利用者Ｕが足腰に負担を感じたならば、操作レバー５８の握りを開放し、ガススプリング２４をロックすれば、着座体１３はそのときの回動位置で下降不能に保持される。したがって、利用者Ｕはその位置で足腰の折り曲げ状態を十分になじませてから再び着座体１３を下降させることができるから、身体に負担を感じることなく着座することができる。
【００４９】
利用者Ｕが立ち上がるときには、操作レバー５８を握ってガススプリング２４のロック状態を解除したならば、利用者Ｕはハンドル４２の前方に屈曲した可動管部５２の前方に向かって屈曲した屈曲部５２ａに体重をかける。それによって、着座体１３は利用者Ｕの体重と、ガススプリング２４の付勢力とによって上昇方向に回動するから、利用者Ｕは臀部が斜め上方に押し上げられて立ち上がることができる。
【００５０】
利用者Ｕが立ち上がるとき、途中で足腰に負担を感じたならば、その位置で操作レバー５８の握りを解除し、ガススプリング２４をロックすれば、着座体１３はその位置で上昇方向への回動が阻止される。したがって、利用者Ｕはその途中の位置で足腰をなじませてから、再び操作レバー５８を握ることで、臀部を所定の位置まで押し上げ、立ち上がることができる。
【００５１】
利用者Ｕが自力で着座したり、立ち上がることができない場合がある。そのような場合には、図１１に示すように介助者Ｈが片方の手で利用者Ｕを支え、他方の手で一方のハンドル４２を握り、介助者Ｈがハンドル４２に加える力を加減して着座体１３を利用者Ｕに負担の掛からない回動速度で回動させることで、利用者Ｕが着座したり、立ち上がるのを介助することができる。
【００５２】
介助者Ｈが利用者Ｕを介助して利用者Ｕを着座させたり、立ち上がらせるために利用者Ｕを動かす際、図１に示すように、着座体１３の両側にハンドル４２が本体１の前方に突出した状態にあると邪魔になることがある。
【００５３】
そのような場合には、介助者Ｈが握らない他方のハンドル４２を図８に鎖線で示すように後方へ倒伏させておけば、倒伏させたハンドル４２側から利用者Ｕを着座体１３に着座させたり、立ち上がった利用者Ｕを運び出すなどのことが容易に行なえる。
【００５４】
上記ハンドル４２は左右の交換が可能である。そのため、ハンドル４２に設けられたレバー５８を利用者Ｕや介護者Ｈが左右のどちらの手で操作したいかによって操作し易い方にレバー５８が設けられたハンドル４２を位置させることができる。
【００５５】
上記ハンドル４２は、左右の交換ができるだけでなく、図９に示すように高さ調整可能となっている。そのため、利用者Ｕや介護者Ｈの体格などに応じて上記ハンドル４２の高さを操作し易い高さに調整することができる。
【００５６】
このように、この発明の椅子は、本体１と、この本体１に枢着された着座体１３とに、ロック機構付きのガススプリング２４の一端と他端とを直接連結するようにした。つまり、従来のように着座体１３とガススプリング２４との間にリンク機構を介在させない構成であるから、構成の簡略化を図ることができる。
【００５７】
上記ガススプリング２４はロック機構付きである。そのため、座部体１３を起立方向或いは倒伏方向に回動させる際、回動の途中の位置で回動不能に保持することができる。したがって、利用者Ｕは立ち上がったり、座るとき、途中で足腰に負担を感じたときにはその状態で十分に身体をなじませたのち、立ち上がったり、着座することが可能となるから、利用者Ｕの身体に大きな負担が掛かるのを防止できる。
【００５８】
上記操作レバー５８が設けられた第１の手掛け部材６０は、ハンドル４２の屈曲部５２ａにスライド可能かつ任意の位置で固定可能に設けられている。したがって、上記操作レバー５８の位置を、利用者Ｕが把持しやすい位置に位置決めすることができるから、上記操作レバー５８の操作性を向上させることができる。
【００５９】
上記操作レバー５８は第１の手掛け部材６０と一体的にスライドする。そのため、第１の手掛け部材６０をスライドさせて操作レバー５８の位置を、図１３（ｂ）に示す状態から図１３（ａ）に示すように変更しても、利用者Ｕはスライド管６０とともに操作レバー５８を確実に把持し、この操作レバー５８を操作することができる。
【００６０】
つまり、屈曲部５２ａに操作レバー５８を直接スライド可能に設け、操作レバー５８が屈曲部５２ａの先端ｆから突出する位置までスライドさせると、この操作レバー５８を操作する際に、利用者Ｕはハンドル４２に手を掛けることができなくなる。
【００６１】
しかしながら、この発明では上述したように、操作レバー５８を第１の手掛け部材６０に設け、この第１の手掛け部材６０とともにスライドさせるようにした。
【００６２】
そのため、図１３（ａ）に示すように操作レバー５８を屈曲部５２ａの先端ｆから突出する位置までスライドさせても、利用者Ｕは第１の手掛け部材６０に手を掛けて操作レバー５８を把持し、この操作レバー５８を操作することができる。つまり、操作レバー５８を屈曲部５２ａの先端から前方に突出する位置までスライドさせることができるから、操作レバー５８の位置決め範囲を拡大することができる。
【００６３】
図１４乃至図１６（ａ），（ｂ）はこの発明の第２の実施の形態を示す。この実施の形態は、一対のハンドル４２の屈曲部５２ａの先端部に、それぞれ第２の手掛け部材７２を上記屈曲部５２ａの軸線に対してほぼ直角に、しかも屈曲部５２ａの軸方向に沿ってスライド可能かつ任意の位置で固定可能に設けるようにした。
【００６４】
つまり、第２の手掛け部材７２の一端には、図１６（ａ），（ｂ）に示すように、帯板をほぼＣ字状に曲成した湾曲部７３を有する取付け部材としてのバンド７４が固着されている。このバンド７４の両端部はボルト７５ａとナット７５ｂによって締め付け可能となっている。
【００６５】
上記バンド７４は、ハンドル７４の屈曲部５２ａにスライド可能に取付けられる。そして、所定の位置で上記ボルト７５ａとナット７５ｂによってバンド７４の両端部を締め付ければ、このバンド７４を上記屈曲部５２ａにスライド不能に固定できる。それによって、バンド７４と一体的に設けられた上記第２の手掛け部材７２を上記屈曲部５２ａの任意の位置で、ほぼ水平かつ屈曲部５２ａに対してほぼ直角に取付け固定することができる。
【００６６】
一方の第２の手掛け部材７２には、上記第１の実施の形態の締め爪部材６６と同じ構成の締め付け部材６６Ａが設けられ、この締め付け部材６６Ａに操作レバー５８の一端部が枢着されている。
【００６７】
上記構成によれば、第２の手掛け部材７２をハンドル４２の屈曲部５２ａの軸線に対してほぼ直角に設けるようにしたから、図１５に示すように利用者Ｕは手のひらを横に向けず、下に向けたままの状態で上記第２の手掛け部材７２に手を掛け、一方の手掛け部材７２に設けられた操作レバー５８を把持することができる。
【００６８】
そのため、利用者Ｕは第２の手掛け部材７２に手を掛け易いばかりか、とくに利用者Ｕが着座体１３を所定の角度まで回動させてから立ち上がる際、上記第２の手掛け部材７２を介して立ち上がる方向、つまり第２の手掛け部材７２を下方へ押す方向へ力を入れ易くなるから、利用者Ｕは立ち上がり易くなるということもある。
【００６９】
上記第２の手掛け部材７２は屈曲部５２ａの軸方向に沿って取付け位置を変更することができる。そのため、一対の第２の手掛け部材７２を利用者Ｕが利用し易い位置に位置決めすることができる。
【００７０】
【発明の効果】
以上のようにこの発明によれば、ガススプリングを着座体に直接連結するため、リンク機構を介して連結する場合に比べて構成の簡略化を図ることができ、しかもガススプリングによる着座体の回動角度は任意の位置で保持できるから、立ち上り時や着座時に利用者が利用し易い回動角度にすることができるばかりか、途中の角度で回動不能に保持することで、立ち上り時や着座時に利用者にかかる負担を軽減できる。
【００７１】
さらに、ガススプリングを操作するための操作レバーはハンドルにスライド可能に設けたから、利用者の利用し易い位置に位置決めすることができるなどのことある。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の第１の実施の形態を示す椅子の斜視図。
【図２】着座体から便座を取り外した椅子の斜視図。
【図３】一部省略した椅子の側面図。
【図４】着座体と本体及びハンドルとの取付け構造の断面図。
【図５】着座体とガススプリングとの連結部分の側面図。
【図６】ハンドルの固定管体と可動管体との連結構造の断面図。
【図７】着座体とチェーンとの連結構造の斜視図。
【図８】ハンドルの起立状態を実線で、倒伏状態を鎖線で示す説明図。
【図９】ハンドルの高さを変えた状態を実線と鎖線で示す説明図。
【図１０】利用者が椅子を利用するときの説明図。
【図１１】利用者が介助者に介助されて椅子を利用するときの説明図。
【図１２】ハンドルを図１に示す状態から左右逆方向に交換した状態の説明図。
【図１３】（ａ）〜（ｃ）はそれぞれハンドルの屈曲部の先端部分を示す図。
【図１４】この発明の第２の実施の形態の椅子を示す斜視図。
【図１５】利用者が椅子を利用するときの説明図。
【図１６】（ａ），（ｂ）はハンドルの先端部分を示す図。
【符号の説明】
１…本体
２…側体
１３…着座体
２４…ガススプリング
２４ａ…シリンダ
２４ｂ…ロッド
３７…レバー（操作部）
３５…チェーン（規制部材）
４２…ハンドル
６０…第１の手掛け部材
７２…第２の手掛け部材[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a chair suitable for use by a user who has reduced muscle strength at his / her legs.
[0002]
[Prior art]
It is not easy for a user with weak leg / muscle strength to sit or stand on the seat body of the chair, and the assistance of the assistant may be required. However, when the assistant stands up or sits down from a chair, the burden on the assistant increases. Therefore, the development of a chair that can reduce the burden on the caregiver is desired.
[0003]
Generally, a chair has a seat part for a user to sit on. The seat body is usually provided substantially horizontally on the leg. For this reason, when the user sits on the seat body, the user must lower the buttocks deeply to the height position of the seat body, and this action places a heavy burden on the legs and hips.
[0004]
Further, when the user stands up, it is necessary to raise the buttocks that are deeply lowered on the seat body, and the leg portion must be extended from a bent state, which is a greater burden than when sitting.
[0005]
Therefore, the present applicant has proposed a toilet seating assisting device shown in Japanese Patent Application No. 2000-305188. In the seating assist device for a toilet of this application, a front end portion of a frame (seat body) to which a valve seat is attached is rotatably connected to an upper portion of a front end portion of a main body. A link mechanism is provided between the main body and the frame, and the frame is urged in a standing direction by a gas spring.
[0006]
Handles located on both sides of the frame are rotatably provided on the main body. This handle is connected to the link mechanism. When the user operates the handle, the valve seat can be gently rotated when the user sits on the toilet or stands up.
[0007]
As a result, even without using a gas spring with a large urging force, the seat can be seated gently by restraining the rotation speed of the frame in the lying down direction by using the handle, and the weight can be applied to the handle when standing. Then, if the rotation of the frame in the standing direction is promoted, the user can sit or stand up without placing a heavy burden on the legs and hips.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
According to the toilet seating assisting device having the above-described configuration, the user can surely reduce the burden on the legs and legs when sitting or standing up. However, since a handle is provided on the main body and the handle and the toilet seat are connected to each other by a link mechanism, the link mechanism sometimes causes a complicated configuration and an increase in the number of parts.
[0009]
The toilet seat is biased in a standing direction by a gas spring, and is configured to be rotated in the upward direction to the stroke end of the gas spring. Therefore, at the time of standing up or sitting, the toilet seat will be rotated at once from the lying down or standing state to the stroke end of the gas spring, so the user may rest on the way when standing up or sitting down, There is a case that the burden is increased because it is impossible to adapt.
[0010]
Furthermore, depending on the user, the rising angle of the toilet seat at the time of rising may be too large, and the buttocks are pushed forward, so that the user cannot rise slowly in a stable state. If the rising angle of the toilet seat at the time of standing up is made small, the toilet seat is too low at the time of sitting, and the user has to lower the buttocks deeply, which may increase the burden on the user's legs.
[0011]
The present invention simplifies the configuration without using a link mechanism, and when the user sits down or stands up, the seating body is held unrotatable at an arbitrary angle, or the ascending limit pivot angle. It is to provide a chair that can be set.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
The invention of claim 1 has a pair of side bodies, and a main body in which the side bodies are connected at a predetermined interval;
A seating body in which a front end portion in the front-rear direction is rotatably connected to a front end portion of the pair of side bodies;
It has a cylinder and a rod that is biased in a direction protruding from the cylinder and locked in the axial direction at an arbitrary protruding position, and is provided with one end and the other end connected to the seating body and the main body. Gas springs,
A handle formed at a bent portion that protrudes upward from the front end portion of the seating body and whose upper end portion is bent toward the front of the seating body;
An operation lever that is slidable along the bent portion and can be fixed at an arbitrary position on the bent portion, and that releases the locked state of the rod of the gas spring by a movable operation;
It is in the chair characterized by comprising.
[0013]
According to a second aspect of the present invention, the bent portion of the handle is provided with a slidable tubular first handle member whose one end portion can be elastically deformed in the direction of diameter reduction, and one end portion of the first handle member. A clamp member for elastically deforming one end portion of the operation lever having one end pivotally attached and the first handle member in a reduced diameter direction so as not to be slidable with respect to the bent portion. The chair according to claim 1.
[0014]
According to a third aspect of the present invention, the bent portion is provided with a mounting member slidable on the bent portion and fixed at an arbitrary position. The mounting member is substantially perpendicular to the axis of the bent portion. 2. The chair according to claim 1, wherein two handle members are provided, and the second handle member is provided with the operation lever pivoted at one end.
[0015]
According to the present invention, since the gas spring is directly connected to the seating body, a link mechanism is not required, and the gas spring can be locked or released during operation. The angle can be changed to an angle that is easy for the user to use, or it can be held unrotatable at an intermediate angle, and the user uses the position of the operation lever that operates the gas spring provided on the handle. It can be positioned at an easy position.
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
[0017]
1 to 13 show a first embodiment of the present invention. FIG. 1 is a perspective view of a chair, and the chair includes a main body 1. The main body 1 has a pair of side bodies 2. The side body 2 has a front leg 4 at the front end of the grounding member 3, a rear leg 5 taller than the front leg 4 at the rear end, and the upper end of the front leg 4 and the upper part of the rear leg 5 are connected by an armrest 6. Become.
[0018]
The pair of side bodies 2 are arranged in parallel at a predetermined interval, and the upper ends of the pair of rear legs 5 are connected by a back plate 7. A front plate 8 is installed between the front legs 4 of the pair of side bodies 2, and a rear plate 9 is installed between the rear legs 5. Further, a side plate 11 is installed between the front leg 4 and the rear leg 5 of each side body 2. As a result, the main body 1 is formed with a space 12 surrounded by the front plate 8, the rear plate 9 and the side plate 11, and a portable toilet (not shown) can be taken in and out of the space 12. It is like that.
[0019]
A front end of the seating body 13 is rotatably connected to a position slightly above the upper end of the front plate 8 of the pair of front legs 4. As shown in FIG. 2, the seat body 13 includes a frame 16 that is substantially U-shaped by connecting the rear ends of a pair of side members 14 with a rear member 15, and a rear end of the rear member 15 of the frame 16. And a toilet seat 17 that is rotatably connected.
[0020]
As shown in FIG. 4, a cylindrical receiving portion 18 is provided at the tip of the pair of side bodies 14 of the frame 16, and one end portion of a support shaft 19 is inserted into the receiving portion 18 and fixed by screws 21. Has been. The other end of the support shaft 19 is rotatably supported by a bearing 22 provided on the front leg 4. Accordingly, the seating plate 13 can be rotated in the direction in which the rear end rises with the support shaft 19 as a fulcrum.
[0021]
As shown in FIG. 3, a first connecting piece 23 is fixed to the lower surface of the rear end portion of one side body 14 of the frame 16. As shown in FIG. 5, the first connecting piece 23 has an attachment piece fixed to the tip of the rod 24b of a gas spring 24 comprising a cylinder 24a and a rod 24b provided to be able to project and retract on the cylinder 24. 25 is pivoted by a pin 26. A lock mechanism (not shown) is provided in the cylinder 24 so that the rod 24b can be held immovably at an arbitrary protruding position.
[0022]
One end of an operating rod 27 constituting a lock release mechanism is pivotally attached to the mounting piece 25 by a pin 28. A middle portion of the operating rod 27 faces the operating element 29 protruding from the tip surface of the rod 24b, and one end of a wire 32 passed through the tube 31 is connected to the other end. The operating rod 27 and the operating element 29 constitute a lock release mechanism.
[0023]
As shown by a chain line in FIG. 5, when the wire 32 is pulled and the operating rod 27 is rotated about the pin 28 as a fulcrum, the operating element 29 is pressed by the operating rod 27. As a result, the locked state of the gas spring 24 is released, and the rod 24b is urged in the protruding direction from the cylinder 24a by the gas pressure.
[0024]
The end of the cylinder 24a of the gas spring 24 is pivotally attached to a second connecting piece 33 provided at the lower end portion of one front leg 4 by a pin 34 as shown in FIG. Accordingly, when the operating element 29 of the gas spring 24 is pressed by the operating rod 27 and the rod 24b protrudes from the cylinder 24a, the seating body 13 rotates in the direction in which the rear end side rises with the support shaft 19 as a fulcrum.
[0025]
A chain 35 as a restricting member is provided between the rear end portion of the side body 14 of the frame 16 and the lower end portion of one of the rear legs 5. The chain 35 is formed by connecting a plurality of spherical bodies 36 by hooks 37 as shown in FIG.
[0026]
An attachment member 38 obtained by bending a plate material into a U shape is fixed to the side body 14. A first through hole 39a having a diameter larger than that of the spherical body 36 is formed in the vertical portion of the mounting member 38, and a smaller diameter than the spherical body 36 is formed in the horizontal portion and communicated with the first through hole 39a. The second through hole 39b is formed.
[0027]
One end of the chain 35 is attached by inserting a spherical body 36 at a predetermined position from the first through hole 39a, and inserting a bowl-shaped part 37 at the lower end of the spherical body 36 into the second through hole 39b. The upper surface of the horizontal portion of the member 38 can be engaged. As a result, the chain 35 is engaged with the attachment member 36 so as to be detachable and adjustable in length.
[0028]
Accordingly, the seat body 13 is restricted from rotating in the upward direction by the length of engagement of the chain 35 with the mounting member 38. That is, if the chain 35 is connected to the attachment member 38, the rising angle of the seating body 13 is limited during the stroke of the gas spring 24.
[0029]
As shown in FIG. 4, an inverted T-shaped attachment piece 41 is fixed to the upper surface of the distal end portion of the pair of side bodies 14 of the frame 16 of the seating body 13. A lower end portion of the handle 42 is pivotally attached to each attachment piece 41 by a bolt 43 that also serves as an attachment shaft. A nut 44 is screwed onto an end portion of the bolt 43 protruding from the mounting piece 41, thereby preventing the bolt 43 from coming out.
[0030]
An inverted L-shaped notch 45 is formed at the lower end of the handle 42 along the radial direction. When the handle 42 is erected almost vertically, the surface along the radial direction of the notch 45 abuts against the upper end surface of the mounting piece 41. This prevents the handle 42 from rotating further forward.
[0031]
That is, the handle 42 can be rotated between a state in which the handle 42 stands substantially vertically as shown by a solid line in FIG. 8 and a state in which the handle 42 lies substantially horizontally backward as shown by a chain line in FIG. It is possible.
[0032]
As shown in FIG. 6, the handle 42 includes a fixed tube portion 51 having a lower end portion connected to the mounting piece 41, and a movable tube portion 52 slidably inserted into the upper end portion of the fixed tube portion 51. . As shown in FIGS. 1 to 3, the upper half of the movable tube portion 52 is a bent portion 52 a that is bent in a substantially dogleg shape toward the front of the main body 1.
[0033]
A plurality of first through holes 53 are formed at predetermined intervals along the axial direction in the upper end portion of the fixed tube portion 51, and one second through hole 54 is formed in the movable tube portion 52. Yes. A U-shaped spring 55 is accommodated in a compressed state in the upper end portion of the movable tube portion 52. A cylindrical stopper 56 is fixed to one end of the U-shaped spring 55. The stopper 56 elastically protrudes from the through holes 53 and 54 when the first through hole 53 and the second through hole 54 face each other. Accordingly, the movable tube portion 52 is held and fixed to the fixed tube portion 51 so as not to slide.
[0034]
If the stopper 56 is pushed against the urging force of the U-shaped spring 55, the engagement with the second through hole 54 is disengaged, and the movable tube portion 52 is slid in the vertical direction, the stopper 56 can be arbitrarily moved. Since the second through hole 54 at the position can be engaged, the movable tube portion 52 can be held in a non-slidable state at that position. That is, the height (length) of the distal end portion of the bent portion 52a of the handle 56 can be set to a predetermined height.
[0035]
FIG. 9 shows a state in which the height of the handle 42 is adjusted by sliding the movable tube portion 52 in the vertical direction. That is, the height of the handle 42 can be adjusted as indicated by a chain line from the position indicated by the solid line in FIG.
[0036]
The pair of handles 42 are formed in the same shape. Thereby, the pair of movable tube portions 52 removed from the fixed tube portion 51 can be exchanged on the left and right. FIG. 1 shows a state in which a handle 42 provided with an operation lever 58 to be described later is located on the right side of the main body 1. By exchanging the left and right movable tube portions 52, the operation lever 58 is provided as shown in FIG. The handle 42 is located on the left side of the main body 1.
[0037]
As shown in FIGS. 13A to 13C, a first handle member 60 made of a tubular body is slidably fitted to the bent portion 52 a of the movable tube portion 52 of the handle 42. A slot 61 along the axial direction is formed at one end of the first handle member 60. Thereby, one end portion of the first handle member 60 can be elastically deformed in the direction of diameter reduction.
[0038]
Although not shown in the drawing, a rubber clip for preventing slipping is attached to the first handle member 60 provided in the bent portion 52a of one handle 42, and is attached to the distal end portion of the bent portion 52a of the other handle 42. Similarly, an anti-slip grip (not shown) is attached.
[0039]
As shown in FIG. 13A, a fastening member 66 is provided at one end of the first handle member 61. The fastening member 66 is divided into a first band member 67 and a second band member 68. One end of each band member 67, 68 is joined to one side and the other side of a plate-like mounting piece 63 in which a mounting groove 62 is formed, and is fixed by a pin 64.
[0040]
One end of the operating lever 58 is inserted into the mounting groove 62 and is pivotally attached by the pin 64. One end of the operation lever 58 is connected to the other end of the wire 32.
[0041]
The second band member 68 is formed in an arc shape along the outer peripheral surface of the first handle member 60, and the other end portion faces the other end portion of the first band member 67 with a gap G therebetween. . A blow hole 68a is formed in the other end portion of the second band member 68, and a screw hole 67a facing the blow hole 68a is formed in the other end portion of the first band member 67.
[0042]
A screw 69 is screwed into the screw hole 67a from the flaw hole 68a. When the screw 69 is screwed together, the first band member 67 and the second band member 68 fasten one end portion where the slit groove 61 of the first handle member 60 is formed, and this one end portion is reduced in diameter. It can be elastically deformed in the direction.
[0043]
Accordingly, the first handle member 60 is fixed to the bent portion 52a of the movable tube portion 52 so as not to slide. That is, since the first handle member 60 can be fixed at an arbitrary position of the bent portion 52a, the position of the operation lever 58 provided at one end of the first handle member 60 is set in the axial direction of the bent portion 52a. Can be positioned at a predetermined position.
[0044]
If the operating lever 58 is gripped by holding the first handle member 60 and the operating lever 58 is rotated, the operating rod 27 presses the operating element 29 of the gas spring 24. The locked state of the spring 24 can be released.
[0045]
Next, a case where the chair having the above-described configuration is used will be described with reference to FIGS. 10 and 11.
[0046]
FIG. 3 shows a state in which the seating body 13 has risen from the horizontally lying state to the ascent end. The standing angle of the seating body 13 at this time is limited by the chain 35 and the gas spring 24 that are stretched between the rear leg 5 and the frame 16 of the seating body 13 being locked. Can be changed by changing the length of the chain 35 engaged with the seating body 13.
[0047]
FIG. 10 shows a state when the user U is seated on a chair or when the seated user U stands up. When the user U is seated, the user U places his hands on the tip portions of the pair of handles 42 with both hands and sits down until the buttocks hit the seating body 13. When the buttocks hit the seat body 13, the operating lever 58 provided on the first handle member 60 of one handle 42 is gripped to release the lock state of the gas spring 24.
[0048]
The seating body 13 gradually rotates in the descending direction by the weight of the user U against the urging force of the gas spring 24. Therefore, the user U can be seated without placing a heavy burden on his / her legs. If the user U feels a burden on his / her legs while lowering the seating body 13, the grip of the operation lever 58 is released and the gas spring 24 is locked. It cannot be lowered. Therefore, the user U can lower the seating body 13 again after fully adapting the bent state of the legs and waists at that position, so that the user U can sit without feeling a burden on the body.
[0049]
When the user U stands up, if the operating lever 58 is grasped to release the locked state of the gas spring 24, the user U bends the movable tube portion 52 bent in front of the handle 42 and bends toward the front. Put weight on. Thereby, the seating body 13 rotates in the upward direction by the weight of the user U and the urging force of the gas spring 24, so that the user U can stand up with the buttocks pushed up obliquely upward.
[0050]
If the user U feels a burden on his / her legs when he / she stands up, the grip of the operation lever 58 is released at that position, and the gas spring 24 is locked. Movement is blocked. Therefore, the user U can push up the buttocks to a predetermined position and stand up by gripping the operation lever 58 again after accustoming his / her legs at the midway position.
[0051]
The user U may not be able to sit down or stand up on his own. In such a case, as shown in FIG. 11, the assistant H supports the user U with one hand, grasps one handle 42 with the other hand, and adjusts the force applied to the handle 42 by the assistant H. By rotating the seating body 13 at a rotation speed that does not place a burden on the user U, it is possible to assist the user U to be seated or stand up.
[0052]
When the assistant H moves the user U to help the user U to sit or stand up, as shown in FIG. If it is in a protruding state, it may get in the way.
[0053]
In such a case, if the other handle 42 that is not gripped by the assistant H is tilted backward as shown by a chain line in FIG. It is possible to easily carry out or carry out the user U who has stood up.
[0054]
The handle 42 can be exchanged on the left and right. Therefore, the handle 42 provided with the lever 58 can be positioned so as to be easily operated depending on which of the left and right hands the user U or the caregiver H wants to operate the lever 58 provided on the handle 42.
[0055]
The handle 42 is not only replaceable on the left and right, but also can be adjusted in height as shown in FIG. Therefore, the height of the handle 42 can be adjusted to a height at which it can be easily operated according to the physique of the user U or the caregiver H.
[0056]
Thus, the chair of the present invention directly connects one end and the other end of the gas spring 24 with a lock mechanism to the main body 1 and the seat body 13 pivotally attached to the main body 1. That is, since the link mechanism is not interposed between the seating body 13 and the gas spring 24 as in the prior art, the configuration can be simplified.
[0057]
The gas spring 24 has a lock mechanism. Therefore, when the seat body 13 is rotated in the standing direction or the lying down direction, the seat body 13 can be held unrotatable at a position in the middle of the rotation. Therefore, when the user U stands up or sits down, and feels a burden on his / her legs, he / she can get up and sit down after fully adapting his / her body in that state. Can be prevented from being overwhelmed.
[0058]
The first handle member 60 provided with the operation lever 58 is slidable on the bent portion 52a of the handle 42 and can be fixed at an arbitrary position. Therefore, since the position of the operation lever 58 can be positioned at a position where the user U can easily grip, the operability of the operation lever 58 can be improved.
[0059]
The operation lever 58 slides integrally with the first handle member 60. Therefore, even if the first handle member 60 is slid to change the position of the operation lever 58 from the state shown in FIG. 13B to the state shown in FIG. The operation lever 58 can be securely gripped and operated.
[0060]
That is, when the operation lever 58 is slidably provided on the bending portion 52a and the operation lever 58 is slid to a position protruding from the tip f of the bending portion 52a, the user U can handle the operation lever 58 when operating the operation lever 58. 42 cannot be reached.
[0061]
However, in the present invention, as described above, the operation lever 58 is provided on the first handle member 60 and is slid together with the first handle member 60.
[0062]
Therefore, even when the operation lever 58 is slid to a position protruding from the tip f of the bent portion 52a as shown in FIG. 13A, the user U puts his hand on the first handle member 60 and pushes the operation lever 58. The operating lever 58 can be operated by gripping. That is, since the operation lever 58 can be slid to a position protruding forward from the tip of the bent portion 52a, the positioning range of the operation lever 58 can be expanded.
[0063]
14 to 16 (a) and 16 (b) show a second embodiment of the present invention. In this embodiment, a second handle member 72 is provided at the distal ends of the bent portions 52a of the pair of handles 42 at substantially right angles to the axis of the bent portion 52a and along the axial direction of the bent portion 52a. It was designed to be slidable and fixable at an arbitrary position.
[0064]
That is, at one end of the second handle member 72, as shown in FIGS. 16 (a) and 16 (b), a band 74 as an attachment member having a curved portion 73 formed by bending a belt plate substantially in a C shape. It is fixed. Both ends of the band 74 can be tightened by bolts 75a and nuts 75b.
[0065]
The band 74 is slidably attached to the bent portion 52 a of the handle 74. Then, if both ends of the band 74 are tightened with the bolt 75a and the nut 75b at a predetermined position, the band 74 can be fixed to the bent portion 52a in a non-slidable manner. Accordingly, the second handle member 72 provided integrally with the band 74 can be mounted and fixed at an arbitrary position of the bent portion 52a substantially horizontally and substantially perpendicular to the bent portion 52a.
[0066]
One second handle member 72 is provided with a fastening member 66A having the same configuration as that of the fastening claw member 66 of the first embodiment, and one end portion of the operation lever 58 is pivotally attached to the fastening member 66A. Yes.
[0067]
According to the above configuration, since the second handle member 72 is provided substantially perpendicular to the axis of the bent portion 52a of the handle 42, the user U does not turn his palm sideways as shown in FIG. It is possible to hold the operation lever 58 provided on one handle member 72 by holding the second handle member 72 with the hand held downward.
[0068]
For this reason, the user U can easily touch the second handle member 72, and in particular, when the user U stands up after rotating the seating body 13 to a predetermined angle, the user U passes through the second handle member 72. The user U can easily stand up because it is easy to apply a force in the direction to stand up, that is, the direction in which the second handle member 72 is pushed downward.
[0069]
The mounting position of the second handle member 72 can be changed along the axial direction of the bent portion 52a. Therefore, the pair of second handle members 72 can be positioned at positions where the user U can easily use them.
[0070]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, since the gas spring is directly connected to the seating body, the configuration can be simplified as compared with the case where the gas spring is connected via the link mechanism. Since the moving angle can be held at any position, it can be set to a rotation angle that is easy for the user to use when standing up or sitting, and it can also be held at a midway angle so that it cannot turn, so that it can stand up or sit down. Sometimes the burden on users can be reduced.
[0071]
Furthermore, since the operation lever for operating the gas spring is slidably provided on the handle, it can be positioned at a position that is easy for the user to use.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of a chair showing a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a perspective view of a chair with a toilet seat removed from a seating body.
FIG. 3 is a side view of a partially omitted chair.
FIG. 4 is a cross-sectional view of a mounting structure of a seating body, a main body, and a handle.
FIG. 5 is a side view of a connecting portion between a seating body and a gas spring.
FIG. 6 is a cross-sectional view of a connection structure between a fixed tube body and a movable tube body of a handle.
FIG. 7 is a perspective view of a connection structure between a seating body and a chain.
FIG. 8 is an explanatory diagram showing a standing state of the handle by a solid line and a lying state by a chain line.
FIG. 9 is an explanatory diagram showing a state in which the height of the handle is changed by a solid line and a chain line.
FIG. 10 is an explanatory diagram when a user uses a chair.
FIG. 11 is an explanatory diagram when a user uses a chair with assistance from an assistant.
12 is an explanatory view showing a state in which the handle is exchanged in the left and right direction from the state shown in FIG.
FIGS. 13A to 13C are views showing tip portions of bent portions of the handle, respectively.
FIG. 14 is a perspective view showing a chair according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 15 is an explanatory diagram when a user uses a chair.
FIGS. 16A and 16B are diagrams showing a tip portion of a handle. FIGS.
[Explanation of symbols]
1 ... Body
2 ... side body
13 ... Sitting body
24 ... Gas spring
24a ... Cylinder
24b ... Rod
37 ... Lever (operation part)
35 ... Chain (Regulator)
42 ... handle
60. First handle member
72. Second handle member

Claims

A main body having a pair of side bodies, the side bodies being connected at a predetermined interval;
A seating body in which a front end portion in the front-rear direction is rotatably connected to a front end portion of the pair of side bodies;
It has a cylinder and a rod that is biased in a direction protruding from the cylinder and locked in the axial direction at an arbitrary protruding position, and is provided with one end and the other end connected to the seating body and the main body. Gas springs,
A handle formed at a bent portion that protrudes upward from the front end portion of the seating body and whose upper end portion is bent toward the front of the seating body;
An operation lever provided on the bent portion so as to be slidable along the bent portion and capable of being fixed at an arbitrary position, and releasing the lock state of the rod of the gas spring by a rotation operation;
A chair characterized by comprising:

The bent portion of the handle is slidably provided with a tubular first handle member whose one end portion can be elastically deformed in the diameter-reducing direction. One end of the first handle member is pivotally attached to one end portion of the first handle member. 2. A tightening member is provided for elastically deforming one end of the operation lever and the first handle member in a reduced diameter direction so as to be non-slidable with respect to the bent portion. The listed chair.

The bending portion is provided with an attachment member that can slide on the bending portion and can be fixed at an arbitrary position. The attachment member is provided with a second handle member substantially perpendicular to the axis of the bending portion. The chair according to claim 1, wherein the second lever member is provided with the operation lever pivotally attached at one end.