JP4141714B2 - 半導体レーザ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、波長分割多重伝送(WDM)などに適用する光通信用デバイスの光源として用いられる半導体レーザの発振モードを検出する発振モードモニタ装置と、前記半導体レーザ装置を駆動制御する半導体レーザ駆動装置と、さらには該半導体レーザ駆動装置が搭載される半導体レーザ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
光ファイバーを利用した光通信システムにおいて、高密度波長分割多重(DWDM:Dense Wavelength Division Multiplexing)方式が行われるようになってきた。このDWDM方式は、異なる複数の波長を1本の光ファイバに多重化して伝送する方式であり、高い精度で光の波長を安定化させる必要がある。
【0003】
このDWDM方式に用いられる光源としては、一般に分布帰還型(DFB:Distributed Feedback)レーザが用いられている。このDFBレーザでは、一つの波長のみを選択的に反射する回折格子を光増幅領域に形成している。このため、DFBレーザを用いると、発振モードが安定し、単一波長の半導体レーザが実現できる。通常、WDMシステムに用いられる光機器においては、光源を1チャンネル(波長)に1つ用いるが、DFBレーザは波長可変領域が小さいために、故障対策用の予備光源にも、1チャンネルに1つのDFBレーザが必要となるので、システムが高価になるという課題がある。
【0004】
上記の問題を克服するためには、波長可変領域が大きいレーザを光源として用いる必要がある。DBR(Distributed Bragg Reflector)半導体レーザは、光増幅領域の両側に波長依存性のある回折格子を配置し、特定の波長のみを選択的に反射させて光増幅領域で増幅させることにより、1本のピーク波長を持つ発振光を発生させるものである。その際、両側の回折格子部への注入電流を変化させることにより数十nm程度発振波長を変化させることができる。しかし、反射ピーク間隔が比較的狭いDBR構造の半導体レーザでは、両側の回折格子の反射ピークが一致する波長が隣の波長に飛び移るモードホッピングや、隣接する発振縦モードの競合などを原因として、発振モードが不安定になり易いという課題がある。
【0005】
このように、DBR半導体レーザにおいては、利得帯域内に複数の反射ピークを持つために、多モード発振し易い。このため、この種の半導体レーザにおいては、発振光の発振モード状態を簡単な構成で高性能に検出できる発振モードモニタ装置が要望されている。
【0006】
図18は、特開平5−28294号公報に示された半導体レーザ光源装置の構成図である。半導体レーザ101の出力光はコリメータレンズ102で平行光に変換され、ホログラム103に入射される。ホログラム103は、回折効果により入射光の一部を波長に依存した角度で出力する機能を有している。ホログラム103で入力光の一部は回折され発振モード検出用レーザ光としてCCDアレイ104の受光面上に結像する。このホログラム103から出力される発振モード検出用レーザ光の出射角度は回折効果により波長依存性をもつ。従って波長によってCCDアレイ104上に結像される位置が異なり、ピーク検出器105によってピーク値をとるアレイ上のCCD素子位置を求めることにより発振波長を検出できる。またCCDアレイ104上で、複数のピークを検出した場合、半導体レーザ101は複数のモードで発振していることを示し、従ってピーク検出器105でピークの個数をモニタすることにより発振モード状態をも検出できる。
【0007】
比較回路106では上記のモニタ信号を所定の判断基準と比較し、基準からの波長のずれ量または発振モード状態の変化を算出し、ドライバ回路107に入力する。このデータを用いてドライバ回路107が半導体レーザ101に供給する駆動電流を変更する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術においては、発振波長および発振モードを弁別する機能素子としてホログラム103およびCCDアレイ104を用いている。一般に、ホログラム103のように、回折効果を利用して波長および発振モードを高い分解能をもって弁別するためには、回折格子の間隔を狭める必要がある。格子間隔を狭めることによって出射角度の波長依存性を高めるからである。しかし一般にホログラム素子は高価であり、格子間隔を狭めるにしても限界があるために、DWDMシステムで必要とされている波長確度(数pm以下)を達成するのは困難である。
【0009】
また、弁別する波長分解能を高くするもうひとつの手法として、ホログラム103とCCDアレイ104との距離を長くとること、またCCDアレイ104の各CCD素子を小さく、密に配列させることが考えられる。しかし、ホログラム103とCCDアレイ104との距離を長くすると、装置が大型化してしまう。またCCDアレイは一般に高価で、素子を細密にすることによってさらに高価になってしまう。
【0010】
この発明は上記に鑑みてなされたもので、簡単かつ安価な構成で発振光の発振モード状態を高精度に検出し得る発振モードモニタ装置を得ることを目的とする。
【0011】
また、この発明は、簡単かつ安価な構成で発振光の発振状態を高精度および安定に制御し得る半導体レーザ装置を得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明では、波長周期が異なる複数の反射ピークを有する第1及び第2の光反射器とこれら第1及び第2の光反射器の間に配される活性層領域および位相制御領域とを含む半導体レーザを有し、第1及び第2の光反射器への注入電流を制御することにより、第1の光反射器の反射ピークと第2光反射器の反射ピークが一致する複数の反射ピーク一致モードのうちの1つの反射ピーク一致モードを選択して発振動作を行うとともに、前記第1及び第2の光反射器への注入電流、前記位相制御領域への注入電流または前記半導体レーザの温度を制御して単一縦モード発振制御する半導体レーザ装置において、前記半導体レーザの出力光を受光して電気信号に変換する光検出器と、この光検出器の出力信号の直流成分の信号強度と交流成分の信号強度の比を出力する発振モード信号生成回路と、前記発振モード信号生成回路の出力と、所定の閾値との比較に基づき前記半導体レーザが単一縦モード発振しているか多モード発振しているかを判定し、多モード発振していると判定された場合は、前記第1及び第2の光反射器への注入電流、前記位相制御領域への注入電流または前記半導体レーザの温度を制御して単一縦モード発振になるように制御するレーザ制御回路とを備えたことを特徴とする。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる発振モードモニタ装置および半導体レーザ装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0031】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1の発振モードモニタ装置を備えた半導体レーザ装置を示す構成図である。
【0032】
図1に示すように、この波長可変半導体レーザ装置は、DBR方式の半導体レーザ1と、半導体レーザ1のチップを一定温度に温度補償するべく半導体レーザ1のチップに隣接して配置されるヒートシンク2およびペルチェ素子3と、光分岐手段としてのビームスプリッタ4と、半導体レーザ駆動装置5とを備えている。尚、以降の実施の形態の各ブロック図において、ヒートシンク2、ペルチェ素子3は図示を省略しているが、図1と同様に設けられている。
【0033】
半導体レーザ駆動装置5は、ビームスプリッタ4で分岐された半導体レーザ1の出力光に基づき発振モードをモニタする発振モードモニタ回路7と、発振モードモニタ回路7からの発振モードモニタ信号を入力し、その信号によって光源である半導体レーザ1の駆動電流もしくは温度を調節するレーザ制御回路8とを備えている。
【0034】
発振モードモニタ回路7は、半導体レーザ1からの出力光を受光し、電気信号に変換する光検出器9と、光検出器9からの電気信号を入力し、発振モードモニタ信号を出力する発振モード信号生成回路10とを備えている。
【0035】
発振モード信号生成回路10は、光検出器9から入力した電気信号のうち直流成分と交流成分とを分岐して出力する分岐回路12(例えばバイアスティBIAS TEE)と、2つの入力信号の比を計算して出力する割算器13とを備えている。
【0036】
まず、光源としての半導体レーザ1について説明する。この場合、半導体レーザ1としては、例えば超構造グレーティングDBR半導体レーザ(以下SSG DBR−LDと略す Super Structure Grating DBR Laser Diode)を用いる。図2にSSG DBR−LDの典型的な構造を示す。
【0037】
図2において、共振器を構成する一方の光反射器としてのフロントSSG DBR領域31は、格子間隔が変化している不均一回折格子(不均一グレーティング)を光軸方向に多段に並べた構造であり、複数の反射ピークを有する反射スペクトルを実現することができる。他方の光反射器としてのリアSSG DBR領域34は、フロントSSG DBR領域31と異なる周期間隔の回折格子を多段に並べた構造であり、フロントSSG DBR領域31とは反射ピークの周期が異なる複数の反射ピークを有する反射スペクトルを実現することができる。すなわち、DBR領域31、34は、連続的に格子間隔(周期)が変化している回折格子群(チャープドグレーティング)をひとつの単位にして、この回折格子群を整数回同じ間隔で並べたものであり、基本的には、フロントSSG DBR領域31とリアSSG DBR領域34とで、チャープドグレーティングの並びの周期を変えることによって、フロントSSG DBR領域31とリアSSG DBR領域34とで、反射ピークの周期を異ならせている。なお、チャープドグレーティングの並びの周期を変えると言うことは、チャープドグレーティング単体の長さを変えることと等価で、単体の反射特性をキープするために、チャープドグレーティング(一つの単位)の中の周期変化も合わせて変えることもある。
【0038】
フロントSSG DBR領域31とリアSSG DBR領域34との間には、利得領域である活性層領域32と、利得効果を有しない位相制御領域33が配置されている。これら各領域31〜34には、独立に電流を注入することができる構造となっている。活性層領域32への注入電流をIaとし、位相制御領域33への注入電流をIpとし、フロントSSG DBR領域31への注入電流をIfとし、リアSSG DBR領域34への注入電流をIrとする。
【0039】
この半導体レーザ1の動作について説明する。活性層領域32にある閾値以上の駆動電流Iaを注入すると、フロントSSG DBR領域31とリアSSG DBR領域34との間で共振する光は、活性層領域32で増幅され、フロントSSG DBR領域31から出射光が取り出される。
【0040】
このときの発振波長は、図3に示すような、利得特性およびロス特性によって決まる。図3には、利得特性40と、フロントSSG DBR領域31の反射特性(太線)41と、リアSSG DBR領域34の反射特性(点線)42と、フロントSSG DBR領域31とリアSSG DBR領域34との間の共振器長によって決まる共振縦モード43(細線)とが示されている。各反射特性および共振縦モードともにピークで反射率が最大となる。フロントSSG DBR領域31の反射ピーク41の周期と、リアSSG DBR領域34の反射ピークの周期42(波長間隔)とは、前述したように、僅かに異なるようになっている。
【0041】
利得帯域40内で、フロントSSG DBR領域31の反射ピークとリアSSG DBR領域34の反射ピークが一致する波長は、特にSSGモードと呼ばれ、このSSGモードと共振縦モードが一致する波長で発振する。図3の場合は、中心付近の波長λ0で、SSGモードと共振縦モードが一致しており、この波長λ0で発振する。
【0042】
それぞれに注入する電流Ia、If、Irと、半導体レーザ1の素子温度Tldを変えることで利得帯域およびSSGモードを調整し、また位相制御領域33への注入電流Ipを変えて共振縦モードを変化させることで波長を調節する。
【0043】
図4は、活性層領域32への注入電流Iaが一定の条件下でIf、Irを変化させたときの発振波長の分布を示したものである。図5は、図4が色によって波長の区分をしており、モノクロ化された状態では説明の都合上視認が困難なため、図4における波長分布の波長境界を実線および破線で示したものである。図5によって、図4では特に視認困難な左上から右下に延びる方向への波長境界を破線で示している。
【0044】
図4においては、色が濃くなるにつれて発振波長が長波長になることを示している。また、図4では、視認が困難であるが、図5に示す紙面上で左下から右上に延びる実線で囲まれた複数の各領域中では、左下から右上に向けて発振波長が連続的に短波長側に変化している。この連続的変化の境界が図5に示す破線に対応している。
【0045】
一方、If、Irのどちらかを一定にし、他方を連続的に変化させた場合、波長が急激に変化する点(図4では矩形の小さな白抜きブロックKとして示されている)が存在する。これは図3で示すフロントSSG DBR領域31とリアSSG DBR領域34の反射特性が波長に対して変化していることに起因する。すなわちこれは、フロントSSG DBR領域31とリアSSG DBR領域34の反射特性41,42のどちらか一方のみが変化させていくと、バーニア効果により隣の反射ピークにSSGモードが移り、大きく波長が跳ぶモードホッピングを原因としている。
【0046】
図6(a)に、一例として、波長が急激に変化する電流条件(図4および5中A点:If=13.8mA、Ir=17mA)で測定した発振スペクトルを示す。また、図6(b)に、それ以外の電流条件(図4および5中B点:If=18mA、Ir=17mA)で測定した発振スペクトルを示す。なお、B点は、図5において、実線と破線で囲まれた1つの鱗状の領域の中央付近を選択している。
【0047】
図6(a)に示すように、A点では異なる2つの波長で発振が生じ、多モード発振となっている。尚、この2つの波長での発振は2つ共が常時発振しているわけではなく、時間軸上では不定期にどちらかが発振している状態である。これは上述の隣接したSSGモード同士の競合が原因であり、ゆえに発振が不安定になっている。それに対して、鱗状の領域の中央付近を選択しているB点では、図6(b)に示すように、単一縦モード発振が得られている。
【0048】
一方、SSGモードの競合以外にも不安定発振になる場合がある。すなわち、図4および図5において、左下から右上に連続的にIf,Irを変化させた場合にも波長が少し跳ぶ。これは発振縦モードが隣接したモードに移ったことを示しており、この場合にも発振が不安定になる。
【0049】
これら2種類のモード跳びについてまとめると、前述した複数の鱗状の領域の中心部分は、安定して単一縦モードが発振している領域となり、その境界部分(図5の実線および破線の近傍領域)は発振が不安定になることが判る。
【0050】
このような発振特性をもつレーザにおいて、本出願人は、発振光の強度雑音成分を観測することによって、単一縦モード発振と発振が不安定な状態とを見分ける手法を考案した。
【0051】
図7(a)は図4および図5中のA点での不安定な発振状態のときのレーザ光を電気信号に変換した後の強度スペクトルを示すものである。図7(b)は図4および図5中のB点での安定な発振状態のときのレーザ光を電気信号に変換した後の強度スペクトルを示すものである。尚、図7(a)、(b)において縦軸(強度)のレベルは同一スケールである。これらを比べると、発振が不安定なときには、単一縦モード発振時に比べて高周波成分が増大していることが明瞭に分かる。
【0052】
図8に周波数が1MHzの時のIf−Ir特性(IfおよびIrに対応する強度分布)を示す。この場合は、便宜上、或る閾値レベルより信号強度が大きい点を黒点として示している。図8および図4とを比較すれば判るように、発振の不安定な鱗状領域の境界部分(=発振が不安定な領域)で信号強度が大きくなって信号強度が閾値レベルより大きくなり、逆に安定発振が行われる鱗状領域の中心部分では信号強度が低くなって閾値レベルより小さくなっている。すなわち、図5に実線及び点線で示した鱗状領域の境界部分(不安定発振部分)で、信号強度が閾値レベルより大きくなっている。従って、レーザ光を電気信号に変換した後の強度スペクトルから高周波成分のレベルを測定することで、発振モードをモニタすることができ、前記電気信号の交流成分の信号強度を判別することによって、不安定な発振状態の発生を検知することができる。
【0053】
次に図1の半導体レーザ装置の動作を説明する。半導体レーザ1から出射したレーザ光はビームスプリッタ4で2つに分岐され、一方は信号出力として装置外部に出力され、他方は発振モードモニタ回路7に入力される。発振モードモニタ回路7では、入力されたレーザ光を光検出器9で受光する。光検出器9は、レーザ光を電気信号に変換する。光検出器9は直流成分および交流成分を感知できる特性を備えている(例えば数MHzまで感知できる周波数特性をもつ)。光検出器9から出力された電気信号は、発振モード信号生成回路10に入力される。発振モード信号生成回路10の分岐回路12は、光検出器9からの電気信号を、直流成分と高周波成分を含む交流成分に分岐する。なお、交流成分は光検出器9で検知した全ての高周波成分の和となっている。
【0054】
一方、直流成分は、半導体レーザ1の出力光強度が大きくなると増加し、小さくなると減少する依存性を有する。従って、直流成分を検出することで、レーザ光強度変化を検出することもできる。
【0055】
割算器13では、交流成分/直流成分の割り算が行われ、この演算結果を発振モードモニタ信号として出力する。上述したように、直流成分は半導体レーザ1の出力変化に依存しているため、交流成分を直流成分で割ることによって、レーザ光出力強度が変化しても、それに依存しない発振モードモニタ信号を得ることができる。この発振モードモニタ信号はレーザ制御回路8に入力される。
【0056】
レーザ制御回路8では、発振モードモニタ信号の強度に対して単一縦モード発振をしているか否か判別するための閾値を設定される。つまり、レーザ制御回路8は、割算器13からの発振モードモニタ信号が閾値以上である場合に、多モード発振と判定し、発振モードモニタ信号が閾値より小さい場合に、単一縦モード発振と判定する。レーザ制御回路8では、多モード発振と判定すると、半導体レーザ1に注入する各電流If、Ir、Ipもしくは素子温度Tldを変化させ、単一縦モード発振領域に調節する。調整方法としては、例えば、各印加電流を連続的に変化させていき、発振モードモニタ信号が閾値以下になるような点を見つける。また、If、Irを固定し、Ipを連続的に変化させてもよい。尚、これは以下に述べる実施の形態においても同様である。
【0057】
なお、上記の説明では、交流成分として、直流成分以外の全ての周波数の強度成分を抽出するようにしたが、ある特定の周波数のみの強度情報をモニタ信号として用いてもよい。すなわち、分岐回路12から出力される交流成分のうち予め設定された所定の周波数成分のみを抽出するバンドパスフィルタ(図示せず)を設け、割算器13によって分岐回路12からの直流成分信号に対する前記バンドパスフィルタの出力の比を求め、この比を発振モードモニタ信号としてレーザ制御回路8に出力するようにすればよい。この場合でも同様に発振モードモニタ信号が得られる。
【0058】
このように実施の形態1によれば、レーザ出力光を交流成分と直流成分に分岐し、該分岐した交流成分と直流成分を用いて直流成分に対する交流成分の比を求め、この比を発振モードモニタ信号として出力するようにしたので、レーザ光のみから高精度の発振モードモニタ信号を取得することができる。また、発振モードモニタ信号を閾値と比較することで、発振モードを判別し、この判別結果に基づいて半導体レーザ1に注入する各電流If、Ir、Ipもしくは素子温度Tldを変化させているので、半導体レーザ1から出力されるレーザ光の発振モードを単一縦モードに簡便に高精度に安定化することができる。
【0059】
また、発振モードモニタ信号は、割算器13で強度の直流成分を用いて規格化されているので、発振モードモニタ信号が半導体レーザ1の出力強度変化に影響されることはない。
【0060】
さらに、発振モードモニタ回路7は、1つの光検出器9と分岐回路12と割算器13から構成されるので、極めて簡単かつ安価な構成で高精度の発振モードモニタ回路を実現できる。このため、この発振モードモニタ回路を半導体レーザ装置に通常用いられているバタフライ型モジュールパッケージ内に収納可能な小型化を実現できる。また、構成が簡略化されているので、発振モードモニタとしての信頼性を向上することもできる。
【0061】
実施の形態2.
つぎに、図9に従ってこの発明の実施の形態2について説明する。図9は、実施の形態2の半導体レーザ装置の構成を示すものである。この実施の形態2においては、分岐回路12の出力信号を、図1に示した割算器13を介さずに、直接、レーザ制御回路28に入力する。
【0062】
レーザ制御回路28では、分岐回路12からの直流成分信号を用いて半導体レーザ1の出力強度が一定になるように活性層領域32への注入電流Iaを調節する。すなわち、前述したように、直流成分信号を検出することで、レーザ光の強度変化を検出することもできる。
【0063】
この場合、直流成分信号に基づく半導体レーザ1の出力強度の一定制御を行っているので、半導体レーザ1の出力光強度が常に一定になり、分岐回路12から出力される交流成分信号も常にレーザ光強度が一定の条件で得られる。したがって、実施の形態1のように、直流成分信号で規格化しなくとも、交流成分信号のみで高精度な発振モードモニタ信号の検出をなし得る。
【0064】
レーザ制御回路28は、交流成分が閾値以上である場合に、多モード発振と判定し、交流成分が閾値より小さい場合に、単一縦モード発振と判定する。そして、レーザ制御回路28では、多モード発振と判定すると、半導体レーザ1に注入する各電流If、Ir、Ipもしくは素子温度Tldを調整することにより、発振モードを安定化させる。
【0065】
このように実施の形態2によれば、レーザ制御回路28で分岐回路12からの直流成分信号を用いて半導体レーザ1の出力強度が一定になるように活性層領域32への注入電流Iaを調節するようにしているので、半導体レーザ1の出力光強度を常に一定に制御することができる。さらに、分岐回路12から直接レーザ制御回路28に入力される交流成分信号も常にレーザ光強度が一定の条件で検出できるため、交流成分信号のみで高精度な発振モードモニタ信号を得ることができる。また、発振モードモニタ信号に基づき判別した発振モード状態に基づき半導体レーザ1に注入する各電流If、Ir、Ipもしくは素子温度Tldを調整しているので、半導体レーザ1から出力されるレーザ光の発振モードを単一縦モードに安定化することができる。
【0066】
また、割算器13を用いないため、半導体レーザ装置の構成をさらに簡略化でき、通常用いられているバタフライ型モジュールパッケージ内に余裕を持って収納可能な程の小型化が実現できる。また、構成が簡略化されているので発振モードモニタとしての信頼性を向上することができる。
【0067】
実施の形態3.
つぎに、図10に従ってこの発明の実施の形態3について説明する。図10は、実施の形態3の半導体レーザ装置の構成を示すものである。
【0068】
図10に示すように、実施の形態3においては、ビームスプリッタ4と光検出器9の間の光軸上に、ビームスプリッタ14を配置する。ビームスプリッタ14は、一部のレーザ光を光検出器9に入射するように、他方を光検出器15に入射するように配置する。さらに、光検出器9の出力信号のうちの直流成分をカットするハイパスフィルタ16を設ける。
【0069】
光検出器9からの出力電気信号をハイパスフィルタ16によって交流成分のみを抽出し、抽出した交流成分をレーザ制御回路38に入力する。光検出器15の出力信号を直接レーザ制御回路38に入力する。光検出器15の出力信号は半導体レーザ1の出力光が大きくなると増加し、小さくなると減少するという依存性をもつ。従って、フォトダイオード15の出力信号の信号強度が一定になるようにレーザ制御回路38で活性層領域32への注入電流Iaを調節することにより、半導体レーザ1の出力強度は一定に保たれる。
【0070】
このように、半導体レーザ1の出力光強度は一定に保たれるため、ハイパスフィルタ16から出力される交流成分は発振モードのみに依存することになり、したがってこの交流成分を用いて発振モードを検出することができる。
【0071】
すなわち、レーザ制御回路38は、交流成分が閾値以上である場合に、多モード発振と判定し、交流成分が閾値より小さい場合に、単一縦モード発振と判定する。そして、レーザ制御回路38では、多モード発振と判定すると、半導体レーザ1に注入する各電流If、Ir、Ipもしくは素子温度Tldを調整することにより、発振モードを安定化させる。
【0072】
このように実施の形態3によれば、ビームスプリッタ4と光検出器9の間の光軸上にビームスプリッタ14を設け、このビームスプリッタ14の分岐光の一方の出力光を受光するように光検出器15を設け、レーザ制御回路38で光検出器15の検出信号を用いて半導体レーザ1の出力強度が一定になるように活性層領域32への注入電流Iaを調節するようにしているので、半導体レーザ1の出力光強度を常に一定に制御することができる。さらに、ハイパスフィルタ16からレーザ制御回路38に入力される交流成分信号は、常にレーザ光強度が一定の条件で検出できるため、交流成分信号のみで高精度な発振モードモニタ信号を得ることができる。また、発振モードモニタ信号に基づき判定した発振モード状態に基づき半導体レーザ1に注入する各電流If、Ir、Ipもしくは素子温度Tldを調整しているので、半導体レーザ1から出力されるレーザ光の発振モードを単一縦モードに安定化することができる。
【0073】
実施の形態4.
つぎに、図11および図12を用いてこの発明の実施の形態4について説明する。図11は実施の形態4の半導体レーザ装置の構成を示すものである。この実施の形態4においては、発振モードモニタ回路に、半導体レーザ1の発振波長をモニタする波長モニタを付加することによって、より高精度に発振レーザ光を安定化させている。
【0074】
図11において、ビームスプリッタ14と光検出器15との間に、波長フィルタ17を配設している。波長フィルタ17は、入射光の波長によって透過率が変化する特性を有し、本実施の形態では例えば複屈折結晶と偏光子から構成される複屈折フィルタを用いる。なお、その他の波長フィルタとして、ファブリペローエタロンや、薄膜フィルタ、ファイバーグレーティング等を用いる。
【0075】
波長フィルタ17および光検出器15によって波長モニタを構成している。すなわち、波長フィルタ17の入力光の波長に応じて透過率を変える特性を利用して、波長フィルタ17で波長情報を強度情報に変換する。そして、光検出器15で波長フィルタ17からの光信号を電気信号に変換することにより、波長に応じた強度の電気信号を得ることができる。
【0076】
また、割算器18を設け、この割算器18によって、分岐回路12からの直流成分信号に対する光検出器15の出力信号の比を求め、この比をレーザ制御回路48に入力している。
【0077】
次に動作について説明する。半導体レーザ1から出力したレーザ光は、ビームスプリッタ4で2つに分岐される。一方の分岐光は、ビームスプリッタ14でさらに2分岐される。分岐したレーザ光のうち、例えば、ビームスプリッタ14を透過する方向であるL1方向に進むレーザ光は、実施の形態1と同様に、光検出器9で電気信号に変換され、分岐回路12および割算器13を通過して、発振モードモニタ信号としてレーザ制御回路48に入力される。
【0078】
一方、例えば、ビームスプリッタ14で反射して入射光から90度曲がった方向であるL2方向に進むレーザ光は、波長フィルタ17を通過し、光検出器15に入射し、電気信号に変換される。
【0079】
図12に光検出器15の出力信号の波長特性を示す。今、安定化させる目標波長をλ0とする。λ0付近において光検出器15の出力信号は波長が長くなるに伴い減少し、波長が短くなるに伴い増加する。従って波長λ0を基準波長としたとき、光検出器15の出力信号の強度変化は、レーザ光波長の基準波長λ0からの変化を示している。従って、光検出器15の出力信号の強度レベルを判定することで、発振波長をモニタすることができる。光検出器15の出力信号は、割算器18に入力される。割算器18には、分岐回路12からの出力であるレーザ光強度の直流成分信号も同時に入力され、割算器18は、両者の比(光検出器15の出力信号/分岐回路12からの直流成分信号)を出力する。
【0080】
すなわち、光検出器15の出力信号で波長変化をモニタすることができるが、この信号は同時にレーザ光強度変化も含む。従って割算器18で分岐回路12からのレーザ光の直流成分でフォトダイオード15の出力信号を規格化することにより、半導体レーザ1の出力光の強度変化に影響されない波長モニタ信号を得ることができる。
【0081】
レーザ制御回路48は、割算器13からの規格化された発振モードモニタ信号と割算器18からの規格化された波長モニタ信号を用いて半導体レーザ1への注入電流Ia、If、Ir、Ipのいずれかもしくは全て、あるいはペルチェ素子3を駆動制御して素子温度Tldを調節することにより半導体レーザ1の波長および発振モードを制御する。
【0082】
このように実施の形態4によれば、ビームスプリッタ4と光検出器9との間の光軸上にビームスプリッタ14を設け、このビームスプリッタ14の分岐光を入力光の波長に応じて透過率を変える特性をもつ波長フィルタ17を介して光検出器15で受光し、この光検出器15の受光信号をレーザ光の直流成分で規格化することによって波長モニタ信号を得るようにしているので、レーザ光の波長のみに依存した波長モニタ信号を検出することができる。また、波長モニタ信号に基づき判別した発振波長に基づき半導体レーザ1に注入する各電流Ia、If、Ir、Ipもしくは素子温度Tldを調整しているので、半導体レーザ1から出力されるレーザ光の波長を安定化することができる。
【0083】
また、2つのビームスプリッタ4,14と、光検出器9および分岐回路12と割算器13から構成される簡単な構成の発振モードモニタと、波長フィルタ17および光検出器15と割算器18で構成される簡単な構成の波長モニタを有するので、半導体レーザ装置の構成を簡略化でき、通常用いられているバタフライ型モジュールパッケージ内に収納可能な程小型化することができる。また、構成が簡略化されているので、発振モードモニタおよび波長モニタとしての信頼性を向上することもできる。
【0084】
また、レーザ出力光の交流成分と直流成分を夫々抽出し、該抽出した交流成分と直流成分を用いて直流成分に対する交流成分の比を求め、この比を発振モードモニタ信号として出力するようにしたので、レーザ光の発振モードのみに依存した高精度の発振モードモニタ信号を取得することができる。また、発振モードモニタ信号を閾値と比較することで、発振モードを判定し、この判定結果に基づいて半導体レーザ1に注入する各電流If、Ir、Ipもしくは素子温度Tldを変化させているので、半導体レーザ1から出力されるレーザ光の発振モードを単一縦モードに簡便に高精度に安定化することができる。
【0085】
また、発振モードモニタ信号は、割算器13で強度の直流成分を用いて規格化されているので、発振モードモニタ信号が半導体レーザ1の出力強度変化に影響されることはない。
【0086】
この実施の形態4において、ビームスプリッタ14で半導体レーザ1の出力光をL1、L2の2方向に分岐したが、ビームスプリッタ14を用いず、光検出器15を光検出器9の横に並べて、波長フィルタ17をビームスプリッタ4と光検出器15との間に設置し、L1方向に進む光だけで両方の光検出器に入力するようにしてもよい。
【0087】
実施の形態5.
つぎに、図13を用いてこの発明の実施の形態5について説明する。図13は実施の形態5の半導体レーザ装置の構成を示すものである。この実施の形態5においては、図11に示す実施の形態4のように、分岐回路12および光検出器15の出力を割算器13および18を介してレーザ制御回路48に入力するのではなく、これら分岐回路12および光検出器15の出力を直接、レーザ制御回路58に入力するようにしている。
【0088】
レーザ制御回路58では、分岐回路12からの直流成分信号を用いて半導体レーザ1の出力強度が一定になるように半導体レーザ1の活性層領域32への注入電流Iaを調節する。すなわち、前述したように、直流成分信号を検出することで、レーザ光の強度変化を検出することもできる。
【0089】
この場合、直流成分信号に基づく半導体レーザ1の出力強度一定制御を行っているので、半導体レーザ1の出力光強度が常に一定になり、分岐回路12から出力される交流成分信号も常にレーザ光強度が一定の条件で得られる。したがって、割算器13を用いて直流成分信号で規格化しなくとも、交流成分信号のみで高精度な発振モードモニタ信号の検出をなし得る。
【0090】
レーザ制御回路58は、交流成分が閾値以上である場合に、多モード発振と判定し、交流成分が閾値より小さい場合に、単一縦モード発振と判定する。そして、レーザ制御回路58では、多モード発振と判定すると、半導体レーザ1に注入する各電流If、Ir、Ipもしくは素子温度Tldを調整することにより、発振モードを安定化させる。
【0091】
また、光検出器15の出力信号も、先の実施の形態4のように、割算器18を介さずに、直接、レーザ制御回路58に入力する。その際、半導体レーザ1は、前述したように、直流成分信号に基づく出力強度一定制御が行われているので、光検出器15の出力信号を検出することで、波長のみに依存した高精度な波長モニタ信号を得ることができる。
【0092】
レーザ制御回路58は、光検出器15からの波長モニタ信号を用いて半導体レーザ1への注入電流Ia、If、Ir、Ipのいずれかもしくは全て、あるいは素子温度Tldを調節することにより半導体レーザ1の波長を制御する。
【0093】
このようにこの実施の形態5によれば、分岐回路12の出力信号を割算器18を介さずにレーザ制御回路58に入力するとともに、レーザ制御回路58で分岐回路12からの直流成分信号を用いて半導体レーザ1の出力強度が一定になるようにIaを調節するようにしているので、半導体レーザの出力光強度を常に一定に制御することができる。さらに、分岐回路12から出力される交流成分信号も常にレーザ光強度が一定の条件で得られるため、交流成分信号のみで高精度な発振モードモニタ信号を得ることができる。また、検出した発振モードモニタ信号に基づき発振モードを判定し、この判定結果に基づいて半導体レーザ1に注入する各電流If、Ir、Ipもしくは素子温度Tldを調整させているので、半導体レーザ1から出力されるレーザ光の発振モードを単一縦モードに簡便に高精度に安定化することができる。
【0094】
また、フォトダイオード15の出力信号は常にレーザ光強度が一定の条件で得られているため、この信号のみで高精度な波長モニタ信号を得ることができる。また検出した波長モニタ信号を基づき半導体レーザ1に注入する各電流If,Ir,Ipもしくは素子温度Tldを調整しているので、半導体レーザ1から出力されるレーザ光波長を安定化することができる。
【0095】
また、割算器13,18を用いないため、半導体レーザ装置の構成をさらに簡略化でき、通常用いられているバタフライ型モジュールパッケージ内に余裕を持って収納可能な小型化が実現できる。また、構成が簡略化されているので発振モードモニタとしての信頼性を向上することができる。
【0096】
この実施の形態5において、ビームスプリッタ14で半導体レーザ1の出力光をL1、L2の2方向に分岐したが、ビームスプリッタ14を用いず、光検出器15を光検出器9の横に並べて、波長フィルタ17をビームスプリッタ4と光検出器15との間に設置し、L1方向に進む光だけで両方の光検出器に入力するようにしてもよい。
【0097】
実施の形態6.
つぎに、図14を用いてこの発明の実施の形態6について説明する。図14は実施の形態6の半導体レーザ装置の構成を示すものである。この実施の形態6においては、ビームスプリッタ4とビームスプリッタ14の間の光軸上にビームスプリッタ19をさらに配置する。ビームスプリッタ19は、光の一部をビームスプリッタ14に入射するように、残りを光検出器20に入射するように配置する。
【0098】
フォトダイオード20の出力信号は、直接レーザ制御回路68に入力する。光検出器20の出力信号は半導体レーザ1の出力光が大きくなると増加し、小さくなると減少するという依存性をもつ。従って、レーザ制御回路68では、光検出器20の出力信号の信号強度が一定になるようにIaを調節することにより、半導体レーザ1の出力強度を一定に保つよう制御する。
【0099】
光検出器9およびハイパスフィルタ16によって発振モードモニタを構成する。ハイパスフィルタ16では、光検出器9の出力信号の交流成分のみを抽出し、レーザ制御回路68に入力する。光検出器20の出力に基づく出力光一定制御によって半導体レーザ1の出力光強度は一定に保たれるため、ハイパスフィルタ16から出力される交流成分は発振モードのみに依存し、不安定な発振状態を検出できる。レーザ制御回路68では、ハイパスフィルタ16から出力される交流成分をもとにIf,Ir,Ipを調節することにより、発振モードを制御し、単一縦モード発振を得る。
【0100】
波長フィルタ17および光検出器15によって波長モニタを構成している。フォトダイオード15の出力信号は、直接、レーザ制御回路68に入力する。その際、半導体レーザ1は上記の通り出力強度が一定に保たれているので、フォトダイオード15の出力信号を検出することで波長のみに依存した高精度な波長モニタ信号が得られる。レーザ制御回路68では、この波長モニタ信号を元に半導体レーザ1の各電流If,Ir,Ipもしくは素子温度Tldを調整し、半導体レーザ1から出力されるレーザ光波長を安定化する。
【0101】
なお、図14においては、ビームスプリッタ19をビームスプリッタ4とビームスプリッタ14との間の光軸上に配置したが、ビームスプリッタ19をビームスプリッタ14とフォトダイオード9との間の光軸上に配置し、その分岐光をフォトダイオード20で受光するようにしてもよい。この場合も上記と同様に動作し、同様の効果を奏する。
【0102】
このようにこの実施の形態6によれば、ビームスプリッタ4と光検出器9の間の光軸上に、ビームスプリッタ19を配し、このビームスプリッタ19の一方の出力光を受光するように光検出器20を設け、この光検出器20の出力を用いて半導体レーザ1の出力強度が一定になるように活性層領域32への注入電流Iaを調節するようにしているので、半導体レーザ1の出力光強度を常に一定に制御することができる。さらに、ハイパスフィルタ16からレーザ制御回路68に入力される交流成分信号は、常にレーザ光強度が一定の条件で検出できるため、交流成分信号のみで高精度な発振モードモニタ信号を得ることができる。また、発振モードモニタ信号に基づき判別した発振モード状態に基づき半導体レーザ1に注入する各電流If,Ir,Ipもしくは素子温度Tldを調整しているので、半導体レーザ1から出力されるレーザ光の発振モードを単一縦モードに安定化することができる。
【0103】
さらに、光検出器15の出力信号は常にレーザ光強度が一定の条件で得られているため、この信号のみで高精度な波長モニタ信号を得ることができる。また検出した波長モニタ信号に基づき半導体レーザ1に注入する各電流If,Ir,Ipもしくは素子温度Tldを調整しているので、半導体レーザ1から出力されるレーザ光波長を安定化することができる。
【0104】
また、割算器13,18を用いないため、半導体レーザ装置の構成をさらに簡略化でき、通常用いられているバタフライ型モジュールパッケージ内に余裕を持って収納可能な小型化が実現できる。また、構成が簡略化されているので発振モードモニタとしての信頼性を向上することができる。
【0105】
この実施の形態6において、ビームスプリッタ14で半導体レーザ1の出力光をL1、L2の2方向に分岐したが、ビームスプリッタ14を用いず、光検出器15を光検出器9の横に並べて、波長フィルタ17をビームスプリッタ4と光検出器15との間に設置し、L1方向に進む光だけで両方の光検出器に入力するようにしてもよい。
【0106】
実施の形態7.
つぎに、図15〜図16を用いて、図11、図13および図14の半導体レーザ装置の構成要素である波長モニタの他の構成例について説明する。図15に示す波長モニタは、入力発振光(モニタ光)の波長に応じて透過率が変化する狭帯域波長フィルタ50と、この狭帯域波長フィルタ50の透過光を受光する光検出器51と、入力発振光の波長に応じて透過率が変化する広帯域波長フィルタ52と、この広帯域波長フィルタ52の透過光を受光する光検出器53とを備えている。
【0107】
すなわち、各波長フィルタ50,52で、波長情報を強度情報に変換し、各光検出器51,53で、波長フィルタ50,52からの光信号を電気信号に変換することにより、波長に応じた強度の電気信号を得ることができる。
【0108】
図16は、狭帯域波長フィルタ50の波長特性と広帯域波長フィルタ52の波長特性を示すものである。Δλldは半導体レーザの波長可変領域であり、Δλf1は広帯域波長フィルタ52の波長弁別領域であり、Δλf2は狭帯域波長フィルタ50の波長弁別領域である。また、ITUグリッドの各波長(チャネル)間隔を狭帯域波長フィルタ50の波長弁別領域の2倍(2×λf2)に等しく設定している。ITUグリッドは、国際電気通信連合(International Telecommunication Union)で指定された特定の波長領域、例えば1550nmのウインドウでの近接した間隔の波長セットであり、例えば100GHZ間隔の場合は、約0.8nmの波長間隔に相当する。
【0109】
この種のSSG DBR−LDでは、通常の半導体レーザに比べ、波長可変領域(Δλld)が、30nm〜40nmと、広い。狭帯域波長フィルタ50は、波長変化に対する信号強度変化が大きく、波長を高精度に検出できる利点があるが、狭帯域波長フィルタ50の波長弁別領域(Δλf2)は狭いので、狭帯域波長フィルタ50のみでは、半導体レーザの波長可変領域(Δλld)を全てカバーすることができず、絶対波長を検出することができない。そこで、半導体レーザの波長可変領域(Δλld)の全体は、Δλldより広い波長弁別領域(Δλf1)をもつ広帯域波長フィルタ52によってカバーすることで、どのグリッドに位置しているか、すなわち発振波長の絶対波長を検出するようにしている。
【0110】
狭帯域波長フィルタの一方のスロープの特性のみを利用する場合は、
ITUグリッドの波長間隔=2×Δλf2
2×Δλf2<Δλld<Δλf1
の関係が成立するように、各波長フィルタ50,52の波長特性を設定する。
【0111】
また、狭帯域波長フィルタの両方のスロープの特性を利用する場合は、
ITUグリッドの波長間隔=Δλf2
2×Δλf2<Δλld<Δλf1
の関係が成立するように、各波長フィルタ50,52の波長特性を設定する。
【0112】
図17を用いて図15の波長モニタを用いた波長制御動作を説明する。まず、レーザ制御回路8は、広帯域波長フィルタ52側の光検出器53の出力を取得し(ステップ300)、この出力に基づいて目標波長λcに到達しているか否かを判定する(ステップ310)。広帯域波長フィルタによる目標波長への到達精度は狭帯域波長フィルタの波長弁別領域Δλ2以下であればよい。目標波長λcに到達していない場合は、図示しない温度検出器で半導体レーザ近傍の温度をモニタしながらペルチェ素子3を駆動して素子温度Tldを調節することによって目標波長λcに安定化させる(ステップ320)。
【0113】
また、ステップ310の判定で目標波長λcに到達していることが検出されると、レーザ制御回路8は、狭帯域波長フィルタ50側の光検出器51の出力を取得し(ステップ330)、この出力に基づいて目標波長λcで安定しているか否かを判定する(ステップ340)。レーザ制御回路8は、波長ずれ量が予め規定された仕様値(発振波長確度)よりも大きい場合は、温度をモニタしながらペルチェ素子3を駆動して素子温度Tldを調節することによって目標波長λcに安定化させる(ステップ350)。
【0114】
このように、図15に示す波長モニタにおいては、広帯域波長フィルタ52側の出力に基づいて発振波長の粗調整を行い、その後、狭帯域波長フィルタ50側の出力に基づいて発振波長の微調整を行うことで、半導体レーザの波長可変領域が大きな場合でも、高精度の波長制御を行えるようにしている。
【0115】
なお、図1または図11に示した実施の形態のように、規格化された波長モニタ信号が必要な場合、光検出器51および53の各出力を分岐回路12からの直流成分信号で夫々割算することで、光検出器51および53の各出力と、直流成分信号との比を求めるようにすればよい。
【0116】
なお、上記の各実施の形態では半導体レーザ1にSSG DBR−LDを用いるようにしたが、他のSG−DBR LD(サンプルド回折格子 Sampled Grating DBR)構造をもつようなLDにも本発明を適用することができる。この場合にも、上記と同様の効果が得られる。このSG−DBR LDは、同じ周期の回折格子のある領域と回折格子のない領域を一つの単位として、これを整数回並べたものであり、「回折格子のある領域」+「ない領域」の並びが同じ間隔で並んでいる。SG−DBR LDの場合も、基本的に、フロントSSG DBR領域とリアSSG DBR領域とで、並びの周期を変えることによって、フロントSSG DBR領域とリアSSG DBR領域との反射ピークの周期を異ならせている。このSG−DBR LDの場合、SSG−DBRと違ってグレーティングのない領域の距離を変えることによって、上記反射ピークの周期の違いを達成できるため、グレーティング単体の周期は変えなくても済む。なお、グレーティング単体の周期を変えることによって、上記反射ピークの周期の違いを実現するようにしてもよい。
【0117】
また、上記各実施の形態では半導体レーザ1からの前面出力光の一部をモニタ光として取り出すようにしているが、半導体レーザ1の背面から出力される微量の発振光一部または全てをモニタ光として用いても良い。その場合、前面光出力を減らすことなく外部出力信号として用いることができる。さらにビームスプリッタ4は不要となり、構成が簡略化される。
【0118】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、半導体レーザからの出力光のうち直流成分の信号の強度と交流成分の信号の強度の比を求め、この比に基づき発振モードを判定し、判定結果に応じて半導体レーザの発振モードを制御しているので、レーザ光出力に依存しない発振モードの判定結果を簡便かつ高精度に得ることができ、半導体レーザから出力されるレーザ光の発振モードを単一縦モードに簡便に高精度に安定化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1の発振モードモニタ回路を含む半導体レーザ装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 SSG DBR LDの構成を示す断面図である。
【図3】 SSG DBR LDの各領域での利得またはロスの波長特性示す図である。
【図4】 SSG DBR LDにおける発振波長のIf、Ir特性を示す図である。
【図5】 図4の発振波長のIf、Ir特性の波長境界領域を明確にした図である。
【図6】 SSG DBR LDにおける単一縦モードと不安定モード発振の波長スペクトルを示す図である。
【図7】 SSG DBR LDにおける単一縦モード発振と不安定な発振状態の強度スペクトルを示すグラフである。
【図8】 SSG DBR LDにおける光強度高周波成分のIf、Ir特性を示す図である。
【図9】 この発明の実施の形態2の発振モードモニタ回路を含む半導体レーザ装置の構成を示すブロック図である。
【図10】 この発明の実施の形態3の発振モードモニタ回路を含む半導体レーザ装置の構成を示すブロック図である。
【図11】 この発明の実施の形態4の発振モードモニタ回路および波長モニタ回路を含む半導体レーザ装置の構成を示すブロック図である。
【図12】 複屈折フィルタにおける透過強度の波長特性を説明する図である。
【図13】 この発明の実施の形態5の発振モードモニタ回路および波長モニタ回路を含む半導体レーザ装置の構成を示すブロック図である。
【図14】 この発明の実施の形態6の発振モードモニタ回路および波長モニタ回路を含む半導体レーザ装置の構成を示すブロック図である。
【図15】 この発明の実施の形態7を示すものであり、波長モニタ回路の他の形態を示すブロック図である。
【図16】 図15の波長モニタに用いられる広帯域波長フィルタ及び狭帯域波長フィルタの波長特性を示す図である。
【図17】 図15の波長モニタを用いた波長制御の手順を示すフローチャートである。
【図18】 従来技術を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 半導体レーザ、2 ヒートシンク、3 ペルチェ素子、4,14,19 ビームスプリッタ、5 半導体レーザ駆動装置、7 発振モードモニタ回路、8,28,38,48,58,68 レーザ制御回路、9,15,20 光検出器(フォトダイオード)、10 発振モード信号生成回路、12 分岐回路、13,18 割算器、16 ハイパスフィルタ、17 波長フィルタ、31 フロントSSG DBR領域、32 活性層領域、33 位相制御領域、34 リアSSG DBR領域、50 狭帯域波長フィルタ、51,53(フォトダイオード) 光検出器、52 広帯域波長フィルタ。

Claims (8)

  1. 波長周期が異なる複数の反射ピークを有する第1及び第2の光反射器とこれら第1及び第2の光反射器の間に配される活性層領域および位相制御領域とを含む半導体レーザを有し、第1及び第2の光反射器への注入電流を制御することにより、第1の光反射器の反射ピークと第2光反射器の反射ピークが一致する複数の反射ピーク一致モードのうちの1つの反射ピーク一致モードを選択して発振動作を行うとともに、前記第1及び第2の光反射器への注入電流、前記位相制御領域への注入電流または前記半導体レーザの温度を制御して単一縦モード発振制御する半導体レーザ装置において、
    前記半導体レーザの出力光を受光して電気信号に変換する光検出器と、
    この光検出器の出力信号の直流成分の信号強度と交流成分の信号強度の比を出力する発振モード信号生成回路と、
    前記発振モード信号生成回路の出力と、所定の閾値との比較に基づき前記半導体レーザが単一縦モード発振しているか多モード発振しているかを判定し、多モード発振していると判定された場合は、前記第1及び第2の光反射器への注入電流、前記位相制御領域への注入電流または前記半導体レーザの温度を制御して単一縦モード発振になるように制御するレーザ制御回路と、
    を備えたことを特徴とする半導体レーザ装置
  2. 上記発振モード信号生成回路は、
    前記光検出器の出力信号を直流成分信号と交流成分信号に分岐する分岐回路と、
    前記直流成分信号に対する交流成分信号の比を求め、この比を発振モードモニタ信号として出力する割算器と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の半導体レーザ装置
  3. 上記発振モード信号生成回路は、
    前記光検出器の出力信号を直流成分信号と交流成分信号に分岐する分岐回路と、
    前記分岐回路から出力される交流成分のうち予め設定された所定の周波数成分のみを抽出するバンドパスフィルタと、
    前記直流成分信号に対するバンドパスフィルタの出力の比を求め、この比を発振モードモニタ信号として出力する割算器と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の半導体レーザ装置
  4. 記半導体レーザの出力光が入力され、レーザ光の波長に応じて出力信号が変化する特性を有する波長モニタ回路を更に備え、
    前記レーザ制御回路は、前記波長モニタ回路の出力に基づき前記半導体レーザの発振波長を制御する
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記載の半導体レーザ装置。
  5. 上記波長モニタ回路は、
    入力発振光の波長に応じて透過率が変化する波長フィルタと、
    この波長フィルタの透過光を受光して電気信号に変換する波長モニタ用光検出器と、
    この波長モニタ用光検出器と前記発振モード信号生成回路からの直流成分信号との比を求め、該求めた比を波長モニタ信号として出力する割算器と、
    を備えることを特徴とする請求項に記載の半導体レーザ装置。
  6. 上記波長モニタ回路は、
    入力発振光の波長に応じて透過率が変化する狭帯域の波長フィルタと、
    この狭帯域の波長フィルタの透過光を受光する第1の光検出器と、
    入力発振光の波長に応じて透過率が変化する広帯域の波長フィルタと、
    この広帯域の波長フィルタの透過光を受光する第2の光検出器と、
    前記第1の光検出器と前記発振モード信号生成回路からの直流成分信号との比と、前記第2の光検出器と前記発振モード信号生成回路からの直流成分信号との比を夫々求め、該求めた2つの比を第1および第2の波長モニタ信号として出力する割算器と、
    を備えることを特徴とする請求項に記載の半導体レーザ装置。
  7. 前記狭帯域の波長フィルタの波長弁別領域はITUグリッドに対応し、
    前記広帯域の波長フィルタの波長弁別領域は半導体レーザの波長可変範囲よりも大きいことを特徴とする請求項に記載の半導体レーザ装置。
  8. 上記波長フィルタは、ファブリペローエタロン、複屈折結晶と偏光子を有する複屈折フィルタ、多層膜フィルタ、ファイバーグレーティングの何れかであることを特徴とする請求項5〜7の何れか一つに記載の半導体レーザ装置。
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