JP4139378B2 - 鏡面冷却式露点計 - Google Patents

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Description

この発明は、被測定気体に晒される鏡面をペルチェ素子などの熱電冷却素子を用いて冷却し、被測定気体に含まれる水蒸気の一部を鏡面上に結露させ、この結露の増減がなくなる平衡状態になったときの鏡面の温度を露点として検出する鏡面冷却式露点計に関するものである。
従来より、湿度測定法として、被測定気体の温度を低下させ、その被測定気体に含まれる水蒸気の一部を結露させたときの温度を測定することにより露点を検出する露点検出法が知られている。例えば、非特許文献1には、寒剤、冷凍機、電子冷却器などを用いて鏡を冷却し、この冷却した鏡の鏡面上の反射光の強度の変化を検出し、この時の鏡面の温度を測定することによって、被測定気体中の水分の露点を検出する鏡面冷却式露点計について説明されている。
この鏡面冷却式露点計には、利用する反射光の種類によって、2つのタイプがある。1つは、正反射光を利用する正反射光検出方式(例えば、特許文献1参照)、もう1つは、散乱光を利用する散乱光検出方式(例えば、特許文献2参照)である。
〔正反射光検出方式〕
図13に正反射光検出方式を採用した従来の鏡面冷却式露点計におけるセンサ部(鏡面冷却式センサ)の構成を示す。この鏡面冷却式センサ101は、被測定気体が流入されるチャンバ1と、このチャンバ1の底部に設けられた熱電冷却素子(ペルチェ素子)2を備えている。熱電冷却素子2の冷却面2−1には鏡3が取り付けられており、熱電冷却素子2の加熱面2−2にはヒートパイプ4を介して放熱部材5が取り付けられている。すなわち、ヒートパイプ4の一端4−1が熱電冷却素子2の加熱面2−1に取り付けられており、熱電冷却素子2から離されたヒートパイプ4の他端4−2に放熱部材5が取り付けられている。
また、熱電冷却素子2とヒートパイプ4の一端4−1にはその周囲を覆うように断熱部材6が設けられており、鏡3の上面(鏡面)3−1には温度検出素子7が取り付けられている。また、チャンバ1の上部に、鏡3の鏡面3−1に対して斜めに光を照射する発光素子8と、この発光素子8から鏡面3−1に対して照射された光の正反射光を受光する受光素子9とが設けられている。また、熱電冷却素子2へのリード線10が断熱部材6を貫通して設けられている。
この鏡面冷却式センサ101において、チャンバ1内の鏡面3−1は、チャンバ1内に流入される被測定気体に晒される。鏡面3−1に結露が生じていなければ、発光素子8から照射された光はそのほゞ全量が正反射し、受光素子9で受光される。したがって、鏡面3−1に結露が生じていない場合、受光素子9で受光される反射光の強度は大きい。
熱電冷却素子2への電流を増大し、熱電冷却素子2の冷却面2−1の温度を下げて行くと、被測定気体に含まれる水蒸気が鏡面3−1に結露し、その水の分子に発光素子8から照射した光の一部が吸収されたり、乱反射したりする。これにより、受光素子9で受光される反射光(正反射光)の強度が減少する。この鏡面3−1における正反射光の変化を検出することにより、鏡面3−1上の状態の変化、すなわち鏡面3−1上に水分(水滴)が付着したことを知ることができる。さらに、受光素子9で受光される反射光の光量に基づいて、鏡面3−1に生じる結露の増減がなくなる平衡状態になるように、すななわち受光素子9で受光される反射光の光量が変化しなくなる平衡状態になるように熱電冷却素子2へ供給する電流を制御し、この時の鏡面3−1の温度を温度検出素子7で測定することによって、被測定気体中の水分の露点を知ることができる。
〔散乱光検出方式〕
図14に散乱光検出方式を採用した従来の鏡面冷却式露点計におけるセンサ部(鏡面冷却式センサ)の構成を示す。この鏡面冷却式センサ102は、正反射光検出方式を採用した鏡面冷却式センサ101とほゞ同構成であるが、受光素子9の取り付け位置が異なっている。この鏡面冷却式センサ102において、受光素子9は、発光素子8から鏡面3−1に対して照射された光の正反射光を受光する位置ではなく、散乱光を受光する位置に設けられている。
この鏡面冷却式センサ102において、鏡面3−1は、チャンバ1内に流入される被測定気体に晒される。鏡面3−1に結露が生じていなければ、発光素子8から照射された光はそのほゞ全量が正反射し、受光素子9での受光量は極微量である。したがって、鏡面3−1に結露が生じていない場合、受光素子9で受光される反射光の強度は小さい。
熱電冷却素子2への電流を増大し、熱電冷却素子2の冷却面2−1の温度を下げて行くと、被測定気体に含まれる水蒸気が鏡面3−1に結露し、その水の分子に発光素子8から照射した光の一部が吸収されたり、乱反射したりする。これにより、受光素子9で受光される乱反射された光(散乱光)の強度が増大する。この鏡面3−1における散乱光の変化を検出することにより、鏡面3−1上の状態の変化、すなわち鏡面3−1上に水分(水滴)が付着したことを知ることができる。さらに、受光素子9で受光される反射光の光量に基づいて、鏡面3−1に生じる結露の増減がなくなる平衡状態になるように熱電冷却素子2へ供給する電流を制御し、この時の鏡面3−1の温度を温度検出素子7で測定することによって、被測定気体中の水分の露点を知ることができる。
特開昭61−75235号公報 特公平7−104304号公報 工業計測ハンドブック、昭和51.9.30、朝倉書店、P297。
上述した鏡面冷却式露点計では、鏡面3−1上の結露が平衡状態になるように熱電冷却素子2へ供給する電流を制御するようにしているが、被測定気体の露点が低い場合は熱電冷却素子2による鏡面3−1の冷却の度合いに対して露がつき難く、逆に露点が高い場合は露がつき易いという特性がある。従来は、鏡面3−1上の結露が平衡状態になるように熱電冷却素子2へ供給する電流を制御する際の制御パラメータ(PIDパラメータ)を全ての露点温度範囲において同一としており、このため低露点時に応答時間が遅かったり、高露点時にハンチングを起こし易いというような問題があった。
図15に同一の制御パラメータを使用した場合の鏡面温度と時間との関係(制御特性)を示す。図15(a)は低露点時、図15(b)は中露点時、図15(c)は高露点時の制御特性であり、制御パラメータは中露点時をモデルケースとして定めている。この場合、低露点時では制御パラメータが弱すぎるため、応答時間が遅れる。高露点時には制御パラメータが強すぎるため、ハンチングを起こす。すなわち、低露点時には応答性が損なわれ、高露点時には整定性が損なわれ、結果的に露点が求められるまでの時間が長引く。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、低露点時の応答性、高露点時の整定性を確保し、全ての露点温度範囲において、短時間で正確な露点(本露点)を計測することが可能な鏡面冷却式露点計を提供することにある。
このような目的を達成するために本発明は、被測定気体に晒される鏡面と、この鏡面を冷却する熱電冷却素子と、鏡面に対して光を照射する投光手段と、投光手段から鏡面に対して照射された光の反射光を受光する受光手段と、鏡面の温度を検出する温度検出手段と、受光手段が受光する反射光の光量に基づいて鏡面に生じる結露の増減がなくなる平衡状態になるように熱電冷却素子へ供給する電流を制御する制御手段とを備えた鏡面冷却式露点計において、露点温度と制御パラメータとの関係を示す近似式を記憶する近似式記憶手段と、受光手段が受光する反射光の光量が鏡面の冷却開始後に最初に大きく変化した時の鏡面の温度を仮露点として検出する仮露点検出手段と、仮露点検出手段によって検出された仮露点を近似式に代入して制御パラメータを求め、この求めた制御パラメータを制御手段によって熱電冷却素子へ供給する電流を制御する際の制御パラメータとして設定する制御パラメータ設定手段とを設けたものである。
この発明によれば、鏡面の冷却を開始し、鏡面の温度を低下させて行くと、被測定気体に含まれる水蒸気の一部が鏡面に結露する。この時、受光手段が受光する反射光の光量が大きく変化する。本発明では、この時の鏡面の温度を仮露点として検出し、この仮露点を予め定められている露点温度と制御パラメータとの関係を示す近似式に代入して制御パラメータを求め、この求めた制御パラメータを熱電冷却素子へ供給する電流を制御する際の制御パラメータとして使用する。なお、仮露点は結露の開始点であり、熱電冷却素子へ供給する電流を制御することによって鏡面の結露が平衡状態になった時の鏡面の温度が本露点であり、鏡面の温度は最終的には本露点で安定することになる。なお、本露点は、仮露点よりもやや低い位置にある。
各露点における最適な制御パラメータは実験により求めることが可能である。本発明では、各露点における最適な制御パラメータを実験により求め、この実験結果から露点温度と制御パラメータとの関係を示す近似式を定める。なお、発明者らの実験により、制御パラメータをPIDパラメータとした場合、P値(比例ゲイン)は被測定気体の温度および露点の影響を受け、I値(積分時間)やD値(微分時間)は被測定気体の温度や露点の影響をそれほど受けないという傾向が確認できた。このような近似式を定めることにより、仮露点が求まった時点で、すなわち本露点にほゞ等しい仮露点が求まった時点で、被測定気体の露点に応じた適切な制御パラメータを使用して熱電冷却素子へ供給する電流が制御されるものとなる。これにより、低露点時の応答性、高露点時の整定性が確保され、全ての露点温度範囲において、短時間で露点を計測することが可能となる。
なお、露点温度と制御パラメータとの関係を示す近似式に代えて、露点温度および被測定気体の温度と制御パラメータとの関係を示す近似式を定め、この近似式に仮露点と被測定気体の温度を代入して制御パラメータを求めるようにしてもよい。
また、露点温度と制御パラメータとの関係を示す近似式に代えて、露点温度範囲と制御パラメータとの関係を示すテーブルを定め、このテーブルから仮露点が属する露点温度範囲の制御パラメータを求めるようにしてもよい。
また、露点温度と制御パラメータとの関係を示す近似式に代えて、露点温度および被測定気体の温度によって区分される範囲と制御パラメータとの関係を示すテーブルを定め、このテーブルから仮露点および被測定気体の温度が属する範囲の制御パラメータを求めるようにしてもよい。
また、仮露点の検出後、定期的に仮露点とその時の鏡面の温度との偏差を求め、その偏差に応じて現在設定されている制御パラメータを変更するようにしてもよい。このようにすると、仮露点で設定した制御パラメータが、定期的に、仮露点とその時の鏡面の温度との偏差に応じて変更(自動変更)されて行く。例えば、制御パラメータをPIDパラメータとした場合、偏差が大きければ現在設定されている制御パラメータの比例ゲインを大きくし、偏差が小さければ現在設定されている制御パラメータの比例ゲインを小さくする。これにより、鏡面の温度が仮露点を通過した後、大きく低下しようとすると、大きな比例ゲインによって鏡面の温度が大きく上昇するものとなり、この大きな温度上昇によって鏡面の温度が仮露点に近づくと、小さな比例ゲインに変更され、応答性と整定性が合わせて改善される。
本発明によれば、受光手段が受光する反射光の光量が鏡面の冷却開始後に最初に大きく変化した時の鏡面の温度が仮露点として検出され、この検出された仮露点あるいは仮露点と被測定気体の温度から予め定められている近似式やテーブルを使用して被測定気体の露点に応じた適切な制御パラメータが求められ、この制御パラメータを使用して熱電冷却素子へ供給する電流が制御されるものとなり、低露点時の応答性、高露点時の整定性が確保され、全ての露点温度範囲において、短時間で正確な露点(本露点)を計測することが可能となる。
以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明する。
〔実施の形態1〕
図1はこの発明に係る鏡面冷却式露点計の一実施の形態(実施の形態1)を示すブロック図である。図1において、図13や図14と同一符号は同図を参照して説明した構成要素と同一或いは同等構成要素を示し、その説明は省略する。なお、この実施の形態1に示す鏡面冷却式露点計201では、散乱光検出方式を採用している。
この鏡面冷却式露点計201は、センサ部(鏡面冷却式センサ)201Aとコントロール部201Bとを有している。センサ部201Aは、熱電冷却素子2と発光素子8と受光素子9とを備え、熱電冷却素子2の冷却面2−1には鏡3が取り付けられている。また、鏡3の鏡面3−1には温度検出素子7が取り付けられている。
コントロール部201Bには、露点温度表示部21と、結露検知部22と、ペルチェ出力制御部23と、信号変換部24と、制御パラメータ演算部25と、メモリ26とが設けられている。メモリ26には露点温度と制御パラメータとの関係を示す近似式f1が格納されている。この露点温度と制御パラメータとの関係を示す近似式f1は発明者らの度重なる実験により求めたものである。
すなわち、本実施の形態では、後述するように、ペルチェ出力制御部23によって鏡面3−1に生じる結露が平衡状態になるように熱電冷却素子2への電流が制御されるが、この制御に際してペルチェ出力制御部23で使用される各露点における最適な制御パラメータ(PIDパラメータ)を実験により求め、この実験結果から露点温度と制御パラメータとの関係を示す近似式f1を定めている。
図2に実験により求められた空気を被測定気体とした時の露点温度とPIDパラメータとの関係を示す。図2(a)は同一空気温度でのP値と露点温度との関係、図2(b)は同一空気温度での露点温度とI値との関係、図2(c)は同一空気温度での露点温度とD値との関係を示している。この実験結果から、同一空気温度の空気では、露点温度が高くなるに従ってP値が減少し、I値は微減、D値はほゞ不変であることが分かった。
図3に実験により求められた空気を被測定気体とした時の空気温度とPIDパラメータとの関係を示す。図3(a)は同一露点温度でのP値と空気温度との関係、図3(b)は同一露点温度でのI値と空気温度との関係、図3(c)は同一露点温度でのD値と空気温度との関係を示している。この実験結果から、同一露点温度の空気では、空気温度が高くになるに従ってP値が増大し、I値は微増、D値はほゞ不変であることが分かった。
本実施の形態では、図2や図3に示した実験結果から、露点温度と制御パラメータとの関係を示す近似式f1を定めている。この近似式f1は、PIDパラメータを求める式であって、近似式f1に露点温度を代入することによって、被測定気体の露点に応じた適切なPIDパラメータが得られる。なお、後述する実施の形態2での近似式f2、実施の形態3でのテーブルT1、実施の形態4でのテーブルT4も、被測定気体の露点に応じた適切なPIDパラメータを得ることを目的として、図2や図3に示した実験結果から定めたものである。
以下、図4に示したフローチャートを参照しながら、この鏡面冷却式露点計201におけるコンロトール部201Bの各部の機能について説明する。
電源スイッチ(図示せず)をオンとすると、結露検知部22は、発光素子8より、鏡面3−1に対して所定の周期でパルス光を照射する(図5(a)参照)。鏡面3−1は被測定気体に晒されており、鏡面3−1に結露が生じていなければ、発光素子8から照射されたパルス光はそのほゞ全量が正反射し、受光素子9で受光される鏡面3−1からの反射パルス光(散乱光)は極微量である。電源スイッチをオンとした時点では、鏡面3−1にはまだ結露が生じておらず、したがって受光素子9で受光される反射パルス光の強度は小さい。
結露検知部22では、受光素子9を介して受光される反射パルス光の上限値と下限値との差を反射パルス光の強度として求め、反射パルス光の強度に応じた信号S1をペルチェ出力制御部23へ送る。この場合、反射パルス光の強度はほゞ零であり、予め定められている閾値に達していないので、ペルチェ出力制御部23は、熱電冷却素子2への電流を増大させる制御信号S2を信号変換部24へ送る。これにより、信号変換部24からの熱電冷却素子2への電流S3が増大し、熱電冷却素子2の冷却面2−1の温度が急速に下げられて行く。
熱電冷却素子2の冷却面2−1の温度、すなわ鏡3の温度を下げて行くと、被測定気体に含まれる水蒸気が鏡面3−1に結露し、その水の分子に発光素子8から照射されたパルス光の一部が吸収されたり、乱反射したりする。これにより、受光素子9を介して受光される鏡面3−1からの反射パルス光(散乱光)の強度が増大する。結露検知部22は、この時の温度検出素子7からの鏡面3−1の温度、すなわち受光素子9が受光する反射パルス光の光量が冷却開始後に最初に大きく変化した時の鏡面3−1の温度(鏡面温度Tm)を仮露点P0として検出し(図4に示すステップ401)、制御パラメータ演算部25へ送る。
制御パラメータ演算部25は、結露検知部22からの仮露点P0を受けて、この仮露点P0をメモリ26に格納されている露点温度と制御パラメータとの関係を示す近似式f1に代入し(ステップ402)、被測定気体の露点に応じた適切な制御パラメータを求め(ステップ403)、この求めた制御パラメータをペルチェ出力制御部23に設定する(ステップ404)。
一方、結露検知部22は、受光される反射パルス光の1パルス毎に、その1パルスの上限値と下限値との差を求め、これを反射パルス光の強度とする。すなわち、図5(b)に示すように、反射パルス光の1パルスの上限値Lmaxと下限値Lminとの差ΔLを求め、このΔLを反射パルス光の強度とする。この結露検知部22での処理により、反射パルス光に含まれる外乱光ΔXが除去され、外乱光による誤動作が防止される。この結露検知部22でのパルス光を用いた外乱光による誤動作防止の処理方式をパルス変調方式と呼ぶ。この処理によって、図1に示した鏡面冷却式露点計201では、鏡面冷却式センサ201Aから光の遮光を目的とするチャンバをなくすことができる。
受光素子9を介して受光される反射パルス光の強度が閾値を超えると、ペルチェ出力制御部23は、熱電冷却素子2への電流を減少させる制御信号S2を信号変換部24へ送る。これにより、熱電冷却素子2の冷却面2−1の温度の低下が抑えられ、結露の発生が抑制される。この結露の抑制により、受光素子9を介して受光される反射パルス光の強度が小さくなり、閾値を下回ると、ペルチェ出力制御部23から熱電冷却素子2への電流を増大させる制御信号S2が信号変換部24へ送られる。この動作の繰り返しによって、受光素子9を介して受光される反射パルス光の強度が閾値とほゞ等しくなるように、熱電冷却素子2の冷却面2−1の温度が調整される。この調整された温度、すなわち鏡面3−1上の結露が平衡状態に達した温度が、露点温度(本露点)として露点温度表示部22に表示される。
この場合、ペルチェ出力制御部23には仮露点P0の検出時点で、近似式f1から得られた制御パラメータが設定されているので、すなわち被測定気体の露点に応じた適切な制御パラメータが設定されているので、低露点時であっても、高露点時であっても、図6(b)に示すように良好な制御特性が得られるようになる。
さらに、本実施の形態において、制御パラメータ演算部25は、定期的に、鏡面温度Tmを取り込み(ステップ405)、この取り込んだ鏡面温度Tmと仮露点P0との差を偏差ΔPとして求め(ステップ406)、この偏差ΔPが大きければペルチェ出力制御部23に対して現在設定している制御パラメータのP値(比例ゲイン)を大きくし、偏差ΔPが小さければペルチェ出力制御部23に対して現在設定している制御パラメータのP値(比例ゲイン)を小さくする(ステップ407,408)。
これにより、鏡面3−1の温度が仮露点P0を通過した後(図6(a)に示すt1点)、大きく低下しようとすると、大きな比例ゲインによって鏡面3−1の温度が大きく上昇するものとなり(図6(a)に示すt2点)、この温度上昇によって鏡面3−1の温度が仮露点に近づくと(図6(a)に示すt3点)、小さな比例ゲインに変更され、応答性と整定性が合わせて改善される。
図6(a)は低露点時の制御特性を従来と比較して示した図である。本願の制御特性(点線)では、低露点時、露点(本露点)から遠いところではスピードアップ、接近したところではスピードダウンし、従来より速く、露点に達し、安定する。
図6(b)は中露点時の制御特性を従来と比較して示した図である。本願の制御特性(点線)では、中露点時、露点(本露点)から遠いところでは従来より若干スピードアップ、但し、接近したところではスピードダウンするので、露点に達する時間はほゞ同等だが、ハンチングはしない。
図6(c)は高露点時の制御特性を従来と比較して示した図である。本願の制御特性(点線)では、高露点時、露点(本露点)に接近したところでスピードダウンするので、従来より露点に達する時間は遅いが、すぐに安定するので、すぐに測定可能となる。従来は、先に露点に達するが、安定するまで時間がかかるので、結果的に測定可能になるのは本願の方が速い。
〔実施の形態2〕
上述した実施の形態1では、メモリ26に露点温度と制御パラメータとの関係を示す近似式f1を格納するようにしたが、露点温度と制御パラメータとの関係を示す近似式f1に代えて、露点温度および被測定気体の温度(この例では、露点温度と被測定気体の温度との差)と制御パラメータとの関係を示す近似式f2を求め、この近似式f2をメモリ26に格納するようにしてもよい。
この場合、図7に図1に対応するブロック図を、図8に図4に対応するフローチャートを示すように、制御パラメータ演算部25は、仮露点P0の検出後(ステップ501のYES)、被測定気体の温度Tgas を取り込み(ステップ502)、仮露点P0と被測定気体の温度Tgas との差ΔTを求め(ステップ503)、このΔTをメモリ26に格納されている近似式f2に代入し(ステップ504)、被測定気体の露点に応じた適切な制御パラメータを求め(ステップ505)、この求めた制御パラメータをペルチェ出力制御部23に設定する(ステップ506)。
〔実施の形態3〕
上述した実施の形態1では、メモリ26に露点温度と制御パラメータとの関係を示す近似式f1を格納するようにしたが、露点温度と制御パラメータとの関係を示す近似式f1に代えて、露点温度範囲と制御パラメータとの関係を示すテーブルT1を定め、このテーブルT1をメモリ26に格納するようにしてもよい。
この場合、図9に図1に対応するブロック図を、図10に図4に対応するフローチャートを示すように、制御パラメータ演算部25は、仮露点P0の検出後(ステップ601のYES)、メモリ26に格納されているテーブルT1から仮露点P0が属する露点温度範囲の制御パラメータを求め(ステップ602,603)、この求めた制御パラメータをペルチェ出力制御部23に設定する(ステップ604)。
〔実施の形態4〕
上述した実施の形態1では、メモリ26に露点温度と制御パラメータとの関係を示す近似式f1を格納するようにしたが、露点温度と制御パラメータとの関係を示す近似式f1に代えて、露点温度および被測定気体の温度(この例では、露点温度と被測定気体の温度との差)によって区分される範囲と制御パラメータとの関係を示すテーブルT2を定め、このテーブルT2をメモリ26に格納するようにしてもよい。
この場合、図11に図1に対応するブロック図を、図12に図4に対応するフローチャートを示すように、制御パラメータ演算部25は、仮露点P0の検出後(ステップ701のYES)、被測定気体の温度Tgas を取り込み(ステップ702)、仮露点P0と被測定気体の温度Tgas との差のΔTを求め(ステップ703)、メモリ26に格納されているテーブルT2から仮露点P0が属する露点温度範囲の制御パラメータを求め(ステップ704,705)、この求めた制御パラメータをペルチェ出力制御部23に設定する(ステップ706)。
なお、上述した実施の形態1〜4では、鏡面冷却式露点計201として散乱光検出方式を採用した場合を例にとって説明したが、正反射光検出方式を採用した場合も同様にして構成することができることは言うまでもない。
本発明に係る鏡面冷却式露点計の一実施の形態(実施の形態1)を示すブロック図である。 実験により求められた空気を被測定気体とした時の露点温度とPIDパラメータとの関係を示す図である。 実験により求められた空気を被測定気体とした時の空気温度とPIDパラメータとの関係を示す図である。 この鏡面冷却式露点計におけるコンロトール部の各部の機能を説明するためのフローチャートである。 鏡面に対して照射されるパルス光および鏡面から受光される反射パルス光を示す図である。 比例ゲインの自動変更に伴う低露点時、中露点時、高露点時の鏡面温度の変化を示す図である。 本発明に係る鏡面冷却式露点計の他の実施の形態(実施の形態2)を示すブロック図である。 この鏡面冷却式露点計におけるコンロトール部の各部の機能を説明するためのフローチャートである。 本発明に係る鏡面冷却式露点計の他の実施の形態(実施の形態3)を示すブロック図である。 この鏡面冷却式露点計におけるコンロトール部の各部の機能を説明するためのフローチャートである。 本発明に係る鏡面冷却式露点計の他の実施の形態(実施の形態4)を示すブロック図である。 この鏡面冷却式露点計におけるコンロトール部の各部の機能を説明するためのフローチャートである。 正反射光検出方式を採用した従来の鏡面冷却式露点計におけるセンサ部(鏡面冷却式センサ)の構成を示す図である。 散乱光検出方式を採用した従来の鏡面冷却式露点計におけるセンサ部(鏡面冷却式センサ)の構成を示す図である。 同一の制御パラメータを使用した場合の鏡面温度と時間との関係(制御特性)を示す図である。
符号の説明
2…熱電冷却素子(ペルチェ素子)、2−1…冷却面、2−2…加熱面、3…鏡、3−1…鏡面、7…温度検出素子、8…発光素子、9…受光素子、21…露点温度表示部、22…結露検知部、23…ペルチェ出力部、24…信号変換部、25…制御パラメータ演算部、26…メモリ、201…鏡面冷却式露点計、201A…センサ部、201B…コントロール部、f1,f2…近似式、T1,T2…テーブル、Tm…鏡面温度、Tgas …被測定気体の温度、P0…仮露点。

Claims (6)

  1. 被測定気体に晒される鏡面と、この鏡面を冷却する熱電冷却素子と、前記鏡面に対して光を照射する投光手段と、前記投光手段から前記鏡面に対して照射された光の反射光を受光する受光手段と、前記鏡面の温度を検出する温度検出手段と、前記受光手段が受光する反射光の光量に基づいて前記鏡面に生じる結露の増減がなくなる平衡状態になるように前記熱電冷却素子へ供給する電流を制御する制御手段とを備えた鏡面冷却式露点計において、
    露点温度と制御パラメータとの関係を示す近似式を記憶する近似式記憶手段と、
    前記受光手段が受光する反射光の光量が前記鏡面の冷却開始後に最初に大きく変化した時の前記鏡面の温度を仮露点として検出する仮露点検出手段と、
    前記仮露点検出手段によって検出された仮露点を前記近似式に代入して制御パラメータを求め、この求めた制御パラメータを前記制御手段によって前記熱電冷却素子へ供給する電流を制御する際の制御パラメータとして設定する制御パラメータ設定手段と
    を備えたことを特徴とする鏡面冷却式露点計。
  2. 被測定気体に晒される鏡面と、この鏡面を冷却する熱電冷却素子と、前記鏡面に対して光を照射する投光手段と、前記投光手段から前記鏡面に対して照射された光の反射光を受光する受光手段と、前記鏡面の温度を検出する温度検出手段と、前記受光手段が受光する反射光の光量に基づいて前記鏡面に生じる結露の増減がなくなる平衡状態になるように前記熱電冷却素子へ供給する電流を制御する制御手段とを備えた鏡面冷却式露点計において、
    露点温度および被測定気体の温度と制御パラメータとの関係を示す近似式を記憶する近似式記憶手段と、
    前記受光手段が受光する反射光の光量が前記鏡面の冷却開始後に最初に大きく変化した時の前記鏡面の温度を仮露点として検出する仮露点検出手段と、
    前記被測定気体の温度を検出する温度検出手段と、
    前記仮露点検出手段によって検出された仮露点と前記温度検出手段によって検出された被測定気体の温度を前記近似式に代入して制御パラメータを求め、この求めた制御パラメータを前記制御手段によって前記熱電冷却素子へ供給する電流を制御する際の制御パラメータとして設定する制御パラメータ設定手段と
    を備えたことを特徴とする鏡面冷却式露点計。
  3. 被測定気体に晒される鏡面と、この鏡面を冷却する熱電冷却素子と、前記鏡面に対して光を照射する投光手段と、前記投光手段から前記鏡面に対して照射された光の反射光を受光する受光手段と、前記鏡面の温度を検出する温度検出手段と、前記受光手段が受光する反射光の光量に基づいて前記鏡面に生じる結露の増減がなくなる平衡状態になるように前記熱電冷却素子へ供給する電流を制御する制御手段とを備えた鏡面冷却式露点計において、
    露点温度範囲と制御パラメータとの関係を示すテーブルを記憶する手段と、
    前記受光手段が受光する反射光の光量が前記鏡面の冷却開始後に最初に大きく変化した時の前記鏡面の温度を仮露点として検出する仮露点検出手段と、
    前記仮露点検出手段によって検出された仮露点が属する露点温度範囲の制御パラメータを前記テーブルから求め、この求めた制御パラメータを前記制御手段によって前記熱電冷却素子へ供給する電流を制御する際の制御パラメータとして設定する制御パラメータ設定手段と
    を備えたことを特徴とする鏡面冷却式露点計。
  4. 被測定気体に晒される鏡面と、この鏡面を冷却する熱電冷却素子と、前記鏡面に対して光を照射する投光手段と、前記投光手段から前記鏡面に対して照射された光の反射光を受光する受光手段と、前記鏡面の温度を検出する温度検出手段と、前記受光手段が受光する反射光の光量に基づいて前記鏡面に生じる結露の増減がなくなる平衡状態になるように前記熱電冷却素子へ供給する電流を制御する制御手段とを備えた鏡面冷却式露点計において、
    露点温度および被測定気体の温度によって区分される範囲と制御パラメータとの関係を示すテーブルを記憶するテーブル記憶手段と、
    前記受光手段が受光する反射光の光量が前記鏡面の冷却開始後に最初に大きく変化した時の前記鏡面の温度を仮露点として検出する仮露点検出手段と、
    前記仮露点検出手段によって検出された仮露点および前記温度検出手段によって検出された被測定気体の温度が属する範囲の制御パラメータを前記テーブルから求め、この求めた制御パラメータを前記制御手段によって前記熱電冷却素子へ供給する電流を制御する際の制御パラメータとして設定する制御パラメータ設定手段と
    を備えたことを特徴とする鏡面冷却式露点計。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載された鏡面冷却式露点計において、
    前記仮露点検出手段による仮露点の検出後、定期的に前記仮露点とその時の前記鏡面の温度との偏差を求め、その偏差に応じて現在設定されている制御パラメータを変更する制御パラメータ変更手段を
    備えたことを特徴とする鏡面冷却式露点計。
  6. 請求項5に記載された鏡面冷却式露点計において、
    前記制御パラメータ変更手段は、前記偏差が大きければ現在設定されている制御パラメータの比例ゲインを大きくし、前記偏差が小さければ現在設定されている制御パラメータの比例ゲインを小さくすることを特徴とする鏡面冷却式露点計。
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