JP4135349B2 - エージェントの表示方法、表示装置、エージェントパラメータの変更方法及び変更装置 - Google Patents
エージェントの表示方法、表示装置、エージェントパラメータの変更方法及び変更装置 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信ネットワークを介してパーソナルコンピュータ等の通信端末間でデータを授受するためのエージェントの表示方法、表示装置、エージェントパラメータの変更方法及び変更装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
離れているコンピュータ間で互いに情報を授受することができる世界的な規模の通信ネットワーク環境を提供するインターネットの一つの利用形態として、電子メールが広く普及している。
インターネットの電子メール・システムでは、各ドメイン毎にメール・サーバが分散して設けられており、クライアント(ユーザ)は自分の所属するドメインのメール・サーバに対して電子メールの送受信を行う。
【0003】
すなわち、送信者は、伝えたい内容をエディタで記述し、メーラ(メールを送受信するためのソフトウエア)あるいはブラウザ(閲覧/検索ソフトウエア)と呼ばれる電子メール用クライアント・ツールによって、必要なアドレスと宛名を付与して受信者に送る。
【0004】
送信者の所属するドメインのメール・サーバは、送信すべきメールを組織の代表のメール・サーバに送る。代表メール・サーバは、次にたどり着くべきサーバ/ノードのアドレスを付与してネットワークに送る。ネットワークは、宛名を参照しながら、それを通信相手(受信者)の所属するメール・サーバに順次転送する。
【0005】
受信者は、メーラを起動した際に到着通知が表示されるなどの各種方法で、自分のポストに電子メールが着信したことを確認し、メーラによって自分宛のメールを読むことができる。
【0006】
電子メールの配送には、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)の上位プロトコルであるSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)を通信プロトコルとして用いる。通常、メーラによって、自動的に書式の組立てが行われ、メール本文には、SMTPに従って、日付[Date:]、 メール送信元名[From:]、宛先名[To:]、標題[Subject:]、カーボン・コピー(Carbon Copy)[Cc:] 、ブラインド・カーボン・コピー(Blind Carbon Copy)[Bcc:]などの語句を先頭に記述した行からなるヘッダが先頭部分に付加される。
【0007】
また、インターネットの電子メールシステムは、テキスト(文字情報:キャラクタ・コード)が基本であるが、英語以外の言語や画像、音声などのマルチメディア・データを扱うことができるようにするための拡張フォーマットがMIME(Multipurpose Internet Mail Extension)として定義されている。すなわち、静止画情報、動画情報、音声情報などは圧縮した上でキャラクタ・コードに変換してMIME形式でテキストに組み込まれて送られる。受信側は、自動的にMIME形式を解釈し、組み込まれているそれぞれの情報がどういう形式なのかを調べて、それぞれを表示/再生するするためのビューア/プレーヤ・ツールを起動する。
ここで、例えば、電子メールに画像情報を付加して送信することにより、画像と文字とが混在した電子メールを送受信することができるようにするした電子メールシステムとしては、本出願人が先に提案した特開平5−274233号公報が知られている。この電子メールシステムによれば、端末のキーボード又はマウスが操作され、CRTに表示された便箋上に文字のみからなる本文と画像が描かれ、キーボード又はマウスが操作されて電子メールの送信コマンドが発せられる。すると本文の最上行に宛名が記入されているか否かが判定され、宛名が記入されていると判定された場合、宛名、差出人及び現在の日付からなる電子メールのヘッダが作成される。次に便箋上に画像が描かれているか否かが判定され、画像が描かれていると判定された場合、画像が描かれている便箋のページを示すページ情報、画像の位置を示す位置情報及び画像の名称よりなる画像情報データが作成され、電子メールのヘッダに付加され、本文が付加されて送信される。
【0008】
上述した電子メールシステムは、使い慣れると非常に便利である反面、実際の生活で慣れ親しんでいる手紙の配達の仕組みとは全く異なっているため、初めてパーソナルコンピュータを使用して電子メールのやり取りを行うユーザにとっては、利用し難いという側面があった。すなわち、電子メールをやり取りするためのソフトウェアであるメーラーの操作方法をマニュアル等で学習し、十分に理解した上でなければ利用することができなかった。
【0009】
また、近年、インターネット端末と呼ばれるインターネットへのアクセス機能を組み込んだセットトップボックスが商品化されており、このインターネット端末を家庭用のテレビジョン受像機に接続することで、パーソナルコンピュータを所有していないユーザーであっても手軽にインターネットのサービスを利用できるようになってきている。しかしながら、このようなインターネット端末のユーザーにとっても、メーラーの操作方法は直感的に理解し得るものでかった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このようなパーソナルコンピュータの使用したことのないユーザであってもメーラーの操作方法を直感的に理解することができるように、実世界指向GUIを利用し、自分の代理であるエージェント例えばうさぎやカメのようなペットを使って電子メールの送信・受信を行うものが提案されている。これにより、電子メールを受け取って配達する過程、若しくは他のユーザから電子メールが配達される過程が表示され、ユーザ間で配達行為そのものを直感的に把握するができる。
【0011】
上記電子メールシステムでは、ユーザが各自のペットに託して電子メールを送信する毎に各ペットの挙動を制御するエージェントパラメータが変化して、ペットの能力が上がったり、体力が低下したりするようになっている。
【0012】
しかしながら、この種の特別な電子メールを送受信するメーラを予め送信側のパーソナルコンピュータにインストールしておかなければ、ペットによる電子メールの送受信を試すことができないため、単独では、ペットの成長や変化を楽しむことができなかった。
【0013】
そこで、本発明の目的は、実世界指向GUI画面上に表示される仮想的なぺットをエージェントとしてデータの送受信を行うに当たり、上記エージェントの挙動を制御するパラメータをサーバ側で加工してユーザに返送することにより、上記ユーザ側でのエージェントの挙動を変化させることができるようにしたエージェントの表示方法、表示装置、エージェントパラメータの変更方法及び変更装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するため、本発明は、アニメーション表示されるエージェントの表示方法において、通信ネットワークを介してエージェントの挙動を決定するエージェントパラメータを送信する工程と、上記通信ネットワークを介して変更された上記エージェントパラメータを受信する工程と、上記変更されたエージェントパラメータを一定値と比較する工程と、上記比較工程に基づいて上記エージェントの変更された挙動をアニメーション表示する工程と、上記エージェントを画面上に表示するか否かを表すエージェント在宅フラグを記憶する記憶工程とを有し、上記エージェントパラメータを送信後に上記エージェント在宅フラグをエージェントを画面上に表示することを表すフラグからエージェントを画面上に表示しないことを表すフラグへ変更することを特徴とする。
【0015】
また、本発明は、エージェントパラメータの変更方法において、エージェントの挙動を決定する複数のエージェントパラメータと、修正すべきエージェントパラメータを選択するための情報とを通信ネットワークを介して送信する工程と、上記通信ネットワークを介して変更された上記エージェントパラメータを受信する工程と、上記エージェントの変更された挙動を表示する工程と、上記エージェントを画面上に表示するか否かを表すエージェント在宅フラグを記憶する記憶工程とを有し、上記エージェントパラメータを送信後に上記エージェント在宅フラグをエージェントを画面上に表示することを表すフラグからエージェントを画面上に表示しないことを表すフラグへ変更することを特徴とする。
【0016】
また、本発明は、エージェントパラメータの変更方法において、エージェントの挙動を決定する複数のエージェントパラメータと、修正すべきエージェントパラメータを選択するための情報とを移動通信端末から送信する工程と、通信ネットワークを介して変更された上記エージェントパラメータを上記移動通信端末にて受信する工程と、上記エージェントの変更された挙動を表示する工程と、上記エージェントを画面上に表示するか否かを表すエージェント在宅フラグを記憶する記憶工程とを有し、上記エージェントパラメータを送信後に上記エージェント在宅フラグをエージェントを画面上に表示することを表すフラグからエージェントを画面上に表示しないことを表すフラグへ変更することを特徴とする。
【0017】
また、本発明は、エージェントパラメータの変更方法において、アニメーション表示されるエージェントの挙動を決定する複数のエージェントパラメータと、修正すべきエージェントパラメータを選択するための情報とを通信ネットワークを介して受信する工程と、上記情報に基づいて変更するエージェントパラメータを選択して変更する工程と、上記変更されたエージェントパラメータに基づいて上記エージェントの挙動をアニメーション表示する工程と、上記エージェントを画面上に表示するか否かを表すエージェント在宅フラグを記憶する記憶工程とを有し、上記エージェントパラメータを受信後に上記エージェント在宅フラグをエージェントを画面上に表示しないことを表すフラグからエージェントを画面上に表示することを表すフラグへ変更し、上記エージェントパラメータを受信した後、上記変更されたエージェントパラメータを送信するまでの間、上記エージェントを在宅の状態とすることを特徴とする。
【0019】
また、本発明は、アニメーション表示されるエージェントの表示装置において、通信ネットワークを介してエージェントの挙動を決定するエージェントパラメータを送信する送信手段と、上記通信ネットワークを介して変更された上記エージェントパラメータを受信する受信手段と、上記変更されたエージェントパラメータを一定値と比較する比較手段と、上記比較手段に基づいて上記エージェントの変更された挙動をアニメーション表示する表示手段と、上記エージェントを画面上に表示するか否かを表すエージェント在宅フラグを記憶する記憶手段とを有し、上記エージェントパラメータを送信後に上記エージェント在宅フラグをエージェントを画面上に表示することを表すフラグからエージェントを画面上に表示しないことを表すフラグへ変更することを特徴とする。
【0020】
また、本発明は、エージェントパラメータの変更装置において、エージェントの挙動を決定する複数のエージェントパラメータと、修正すべきエージェントパラメータを選択するための情報とを通信ネットワークを介して送信する送信手段と、上記通信ネットワークを介して変更された上記エージェントパラメータを受信する受信手段と、上記エージェントの変更された挙動を表示する表示手段と、上記エージェントを画面上に表示するか否かを表すエージェント在宅フラグを記憶する記憶手段とを有し、上記エージェントパラメータを送信後に上記エージェント在宅フラグをエージェントを画面上に表示することを表すフラグからエージェントを画面上に表示しないことを表すフラグへ変更することを特徴とする。
【0021】
また、本発明は、エージェントパラメータの変更装置において、エージェントの挙動を決定する複数のエージェントパラメータと、修正すべきエージェントパラメータを選択するための情報とを移動通信端末から送信する送信手段と、通信ネットワークを介して変更された上記エージェントパラメータを上記移動通信端末にて受信する受信手段と、上記エージェントの変更された挙動を表示する表示手段と、上記エージェントを画面上に表示するか否かを表すエージェント在宅フラグを記憶する記憶手段とを有し、上記エージェントパラメータを送信後に上記エージェント在宅フラグをエージェントを画面上に表示することを表すフラグからエージェントを画面上に表示しないことを表すフラグへ変更することを特徴とする。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明は、例えば図1に示すように、それぞれ公衆電話回線1,2とインターネット・サービスプロバイダ11,12を介してインターネット10に接続される複数のパーソナルコンピュータ21,22間で電子メールの送信・受信を行うインターネットの電子メール・システムに適用される。
【0030】
インターネット・サービスプロバイダ11は、LAN(Local Area Network)11Bを介して相互に接続されたルータ11A、コミュニケーション・サーバ11Cやメール・サーバ11Dなどで構成されている。メール・サーバ11Dには電子メールを一時的に蓄積するためのハードディスクドライブで構成されるメール・スプール11Eが設けられており、コミュニケーション・サーバ11Cには公衆電話回線1を介してパーソナルコンピュータ21と接続するためのモデム11Fが設けられている。また、LAN11Bには、データベースサーバ11GとWWW(World Wide Web)サーバ11Hが接続されている。
【0031】
インターネット・サービスプロバイダ11に送信されてきた電子メールは、最初にメール・サーバ11Dに転送される。メール・サーバ11Dは、転送されてきた電子メールからメールヘッダや後述のエージェントパラメータ等のデータを抽出して、これらのデータをデータベース・サーバ11Gに送信する。データベース・サーバ11Gでは、図示しない制御部がメール・サーバ11Dから転送されてきた電子メールの情報をメモリ(例えばハードディスク)に格納してから集計したりして、必要な情報をWWWサーバ11Hに送信する。WWWサーバ11Hには、例えばホームページを表示するために、通常のテキスト,静止画,動画及び音声の情報等からなるハイパーテキスト(HTML)ファイルが蓄積されている。WWWサーバ11Hは、データベース・サーバ11Gからの情報に基づいてホームページを表示するためのハイパーテキストを生成する。
【0032】
このインターネット・サービスプロバイダ11は、コミュニケーション・サーバ11Cに対し公衆電話回線1を介してダイヤルアップIP(Internet Protocol)接続したクライアント(ユーザ)のパーソナルコンピュータ21から送信されてきた電子メールをメール・サーバ11Dに転送し、メール・サーバ11Dはこの転送されてきた電子メールをインターネット10を介して相手先が属しているドメインのインターネット・サービスプロバイダ12のメール・サーバ(図示略)に転送する。また、インターネット・サービスプロバイダ11は、インターネット10を介してクライアント(ユーザ)宛の電子メールが転送されてくるとメール・スプール11Eに蓄積して保存しておき、該当するクライアント(ユーザ)からの転送要求があるとそのクライアント(ユーザ)宛に電子メールを転送する。なお、他のインターネット・サービスプロバイダ12,・・・も上記インターネット・サービスプロバイダ11と基本的に同様な電子メール蓄積・転送機能を備えている。
【0033】
また、インターネット・サービスプロバイダ11のクライアント(ユーザ)のパーソナルコンピュータ21は、演算処理ユニット(CPU:Central Processing Unit)21a、リードオンリーメモリ(ROM: Read Only Memory)21b、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)21c、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)21d、フレキシブルディスクドライブ(FDD:Flexible Disk Drive)21e、CD−ROMドライブ21f、表示制御部(CRTC: Cathode Ray Tube Controller)21g、モデム21h、インターフェース部(I/F) 21iやビデオRAM21jなどが設けられた装置本体21Aと、上記表示制御部21gに接続されたCRT表示装置21Bと、上記インターフェース部21iに接続されたキーボード21C及びマウス21Dとからなる。
【0034】
そして、このパーソナルコンピュータ21は、装置本体21Aに設けられたモデム21hを介して公衆電話回線1に接続されるようになっている。
【0035】
パーソナルコンピュータ21は、例えば、CD−ROMドライブ21fによりCD−ROM21Eに格納された電子メール送受信プログラムを読み出してインストールすることにより、メーラとして機能する。なお、電子メール送受信プログラムは、インターネット10上のソニーコミュニケーションネットワーク株式会社によって運用されているWWW(World Wide Web) サーバの例えばhttp://www.so-net.or.jp/postpet/index.htmlから、インターネット・サービスプロバイダ11及び上記公衆電話回線1を介してダウンロードしてインストールしてもよい。
【0036】
したがって、本発明の特許請求の範囲におけるプログラム供給媒体は、例えば、CD−ROM21Eなどの記録媒体のみならず、インターネットやデジタル衛星データ放送などの伝送媒体をも包含する広義の媒体を意味するものである。
【0037】
この実施の形態では、他のパーソナルコンピュータ22も上記パーソナルコンピュータ21と同じ電子メール送受信プログラムがインストールされることにより、メーラとして機能するようになっている。
【0038】
そして、上記電子メール送受信プログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ21において、上記演算処理ユニット21aは、メーラが起動されると、室内を模倣したGUI(Graphical User Interface)画面に対応するビットマップデータを生成して表示制御部21gのビデオRAM21j上に書き込み、上記表示制御部21gにより表示装置21Bの画面上に図2に示すGUI画面100を表示させる。
【0039】
また、上記演算処理ユニット21aは、上記GUI画面100上にポインティングカーソル101を重ねて表示するために、上記ポインティングカーソル101のビットマップデータをビデオRAM21j上の所定位置に書き込む。これにより、上記表示装置21Bの画面に表示されたGUI画面100上のマウス21Dで指定された位置にポインティングカーソル101が表示される。
【0040】
GUI画面100の上部には、そのタイトル102が表示される。図2に示すGUI画面100では、タイトル102として「PostPet(部屋)」と表示されている。なお、PostPet及びポストペットは、ソニーコミュニケーションネットワーク株式会社によって提供されるインターネット電子メール送受信プログラムであるメーラの商標である。
【0041】
この場合、上記演算処理ユニット21aは、電子メールの送信・受信を行うエージェントとして、例えば熊の人形を模したポストペット103と、ロボットの人形を模したポストマン104を上記GUI画面100上に重ねて表示するために、上記GUI画面100に対応するビットマップデータ上に重ねて上記ポストペット103とポストマン104のビットマップデータを上記ビデオRAM21j上の所定位置に書き込む。これにより、上記表示装置21Bには、GUI画面100上に上記ポストペット103とポストマン104が表示される。
【0042】
ここで、上記ポストペット103のキャラクタとしては、例えば、図3に示すように、熊の人形を模したテディベア(モモ)103A、オカガメ(スミコ)103B、雑種ネコ(フロ)103C、ミニウサギ(ミッピ)103D、はてな君103Eなどが準備されており、これらの内のはてな君103Eを除いた1種類を上記ポストペット103すなわちエージェントとして登録して使用することができるようになっている。また、上記ポストペット103は、後述するように学習機能により変化するエージェントパラメータによって、挙動が決定されるようになっている。
【0043】
また、この図2に示す「PostPet(部屋)」のGUI画面100の左側部分には、図4に示すような「メールを書く」のGUI画面110の表示を指示するためのメールを書くアイコン105A、図5に示すような「受信簿」のGUI画面120の表示を指示するための受信簿アイコン105B、図示しない「送信簿」のGUI画面の表示を指示するための送信簿アイコン105C及び接続を指示するためのメールチェックアイコン105Dが表示されている。
そして、ユーザが例えばマウス21Dの操作によりポインティングカーソル101を上記「PostPet(部屋)」のGUI画面の例えばメールを書くアイコン105A上に移動させて、上記メールを書くアイコン105Aをクリックすると、上記演算処理ユニット21aは、図4に示すように、上記「PostPet(部屋)」のGUI画面100に「メールを書く」のGUI画面110を重ねた状態のビットマップデータを上記ビデオRAM21j上の所定位置に書き込む。これにより、上記表示装置21Bの画面には、上記「PostPet(部屋)」のGUI画面100と「メールを書く」のGUI画面110がマルチウインドウ表示される。
【0044】
上記GUI画面110の上部には、タイトル112として「メールを書く」と表示される。この「メールを書く」のGUI画面110は、その上側半分がメールヘッダの内容を表示するための第1の表示領域113で、また、下側半分がメールの内容を表示するための第2の表示領域114となっている。上記第1の表示領域113には、ユーザが例えばキーボード21Cを操作することにより入力される宛先名[To:]、メール送信元名[From:]、標題[Subject:]、カーボン・コピー (Carbon Copy)[Cc:]、アタッチメント[Attachment:]などのヘッダ情報が表示される。また、この第1の表示領域113には、上記ポストペット103によるメールの発送を指示するためのペットにわたすアイコン115Aと、上記ポストマン104によるメールの発送を指示するためのポストマンにわたすアイコン115Bが表示されている。
【0045】
また、上記第2の表示領域114には、ユーザが例えばキーボード21Cを操作することにより入力されたメール本文が表示される。
【0046】
そして、ユーザが、マウス21Dを操作して、図19に示すようにポインティングカーソル101を「メールを書く」のGUI画面110のペットにわたすアイコン115A上に移動させ、マウスボタンをクリックすると、演算処理ユニット21aは、後述する図10に示す送信サブルーチン処理の内の、ステップSP20〜ステップSP27の処理を実行して、ペットメールを送信する。
【0047】
すなわち、演算処理ユニット21aは、図6に示すように、メールヘッダ201を付加したメール本文202に、ポストペット103の挙動を決めるエージェントパラメータ203を添付書類として添付してなる電子メールのデータを生成し、これをペットメールとして相手先に送信する。
【0048】
ここで、上記エージェントパラメータ203は、図6に示すように、メールの発信日時を示す発信日時情報203A、受信側がこのデータをモディファイして返送する必要があるか否かを示すメール寿命情報203B、ポストペットが今まで扱ったメールの回数を示すシリアルナンバ情報203Cやポストペットの環境情報、刺激情報や欲求情報などポストペット・パラメータ情報203Dなどの、それぞれ4バイトのデータからなる。
【0049】
ポストペット・パラメータ情報203Dは、図7に示すように、内部パラメータと外部パラメータからなる。内部パラメータは、メールカウント、年齢、性別、知力、体力、気力、友情(飼い主との)、空腹度、幸福度、清潔度、バイオリズム(不確定要素)、ノイズ(不確定要素)、友情(相手との)、積極性/消極性(+/−)、明朗/陰鬱(+/−)、やさしさ/つめたさ(+/−)、集中/散漫(+/−)、おしゃれ好き/無骨もの(+/−)、着飾り度、魅力度、味覚レベル等からなる。外部パラメータは、位置、部屋の居心地、ユーザーアクション−なぐられ回数(度)、ゲストアクション−呼びかけられ、ゲストアクション−友情示され、ゲストアクション−敵意示され、ゲストアクション−アイテムくれる、ゲストアクション−アイテム要求とからなる。これらのパラメータは、後述する感情ユニットに入力されて行動ユニットを起動させ、ポストペット103の挙動を決定するものである。
【0050】
そして、上記エージェントパラメータ203は、インターネットメールの拡張機能であるMIME(Multipurpose Internet Mail Extension)に従ってA〜Z,a〜z,0〜9の文字を用いるBase64フォーマットに変換されて添付される。メール本文202に添付されるエージェントパラメータ203の一例を図8に示す。ここで、MIMEでは2種類のエンコード方法を規定しており、RFC(Request for Comments)1512に記述されているBase64では、3バイトを4等分にすることによりコードの幅を狭めて、各バイトの示す値を0〜63までの64種類の数値に納め、この64種類の数値にA〜Z,a〜z,0〜9の文字コードが割り当てられている。なお、RFCに関する詳細は、Douglas Comer著”Internetworking with TCP/IP”1988,Prentice-Hall ISBNO-13-470154-2 025に記述されている。
【0051】
一方、ユーザが、マウス21Dを操作して、図13に示すように、ポインティングカーソル101を「メールを書く」のGUI画面110のポストマンにわたすアイコン115B上に移動させ、マウスボタンをクリックすると、演算処理ユニット21aは、後述する図10に示す送信サブルーチン処理の内の、ステップSP29〜ステップSP33の処理を実行して、通常の電子メールを送信する。
【0052】
すなわち、演算処理ユニット21aは、単に、メールヘッダ201を付加したメール本文202からなる電子メールのデータを生成し、これを通常の電子メールとして相手先に送信する。
【0053】
次に、図9〜図12を参照して上述した電子メール送受信プログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ21の動作について説明する。
【0054】
まず、図9の全体の動作を包括的に示すジェネラル・フローチャートのステップSP1〜ステップSP13について説明する。
【0055】
図9のステップSP1においては、ユーザによる操作が、自分の(ユーザ自身の)ペットに対する操作であるか否かが判断される。すなわち、ユーザによって、マウス21Dが操作され、図2に示すポインティングカーソル101をポストペット103(図2においては、テディベア103A)の上に重ねて、マウス21Dを左右に動かす操作やマウスボタンをクリックする操作、若しくは図32,33に示すように、世話のプルダウンメニューから「洗う」や「おやつ」などが選択され、ポストペット103に対する世話を行う操作などが行われた場合は、これらのユーザによる操作が、自分の(ユーザ自身の)ペットに対する操作であると判断されて、ステップSP2へ進み、それ以外の操作であった場合は、ステップSP4へ進む。
【0056】
ステップSP2においては、電子メール送受信プログラムの起動時にHDD21dから読み出され、RAM21cにストアされている自分のペットのエージェントパラメータの更新処理が行われる。このエージェントパラメータ更新処理の詳細については、図12に基づいて、後述する。
そして、次のステップSP3において、更新されたエージェントパラメータに対応した自分のペットの挙動をアニメーション表示するための処理が実行された後、ステップSP1へ戻る。
【0057】
ステップSP1において、自分の(ユーザ自身の)ペットに対する操作ではないものと判断されて、ステップSP4へ進むと、このステップSP4において、メールを書くアイコン105Aがクリック操作されたか否かが判断され、肯定結果の場合は、ステップSP5へ、否定結果の場合はステップSP7へ進む。
【0058】
ステップSP5においては、送信すべき電子メールのヘッダや本文テキストの入力処理のサブルーチンが実行され、まず、図4に示す「メールを書く」のGUI画面110が表示された後、ユーザによるテキスト入力指示に従って、電子メールのヘッダや本文テキストが作成され、その後、ステップSP6へ進む。
【0059】
ステップSP6においては、後述する図10の送信サブルーチン処理が実行された後、再びステップSP1へ戻る。
【0060】
一方、ステップSP7において、受信簿アイコン105Bがクリック操作されたか否かが判断され、肯定結果の場合は、ステップSP8へ、否定結果の場合はステップSP9へ進む。ステップSP8においては、図5に示す「受信簿」のGUI画面120を表示するための受信簿表示サブルーチン処理が実行された後、再びステップSP1へ戻る。
【0061】
ステップSP9において、送信簿アイコン105Cがクリック操作されたか否かが判断され、肯定結果の場合は、ステップSP10へ、否定結果の場合はステップSP11へ進む。ステップSP10においては、図示しない「送信簿」のGUI画面を表示するための送信簿表示サブルーチン処理が実行された後、再びステップSP1へ戻る。
【0062】
ステップSP11において、メールチェックアイコン105Dがクリック操作されたか否かが判断され、肯定結果の場合は、ステップSP12へ、否定結果の場合はステップSP13へ進む。ステップSP12においては、後述する図11の受信サブルーチン処理が実行された後、再びステップSP1へ戻る。また、ステップSP13においては、その他の処理が実行された後、再びステップSP1へ戻る。
次に、図10の送信サブルーチン処理のフローチャートのステップSP20〜SP33について説明する。
【0063】
ユーザが、マウス21Dを操作して、図19に示すようにポインティングカーソル101を「メールを書く」のGUI画面110のペットにわたすアイコン115A上に移動させ、マウスボタンをクリックすると、ペットにわたすアイコン115Aが操作されたものと判断されて、ステップSP20からステップSP21へ進み、RAM21cにストアされているペット在宅フラグが“1”か否かが判断され、自分のペットが在宅中、すなわち、ペット在宅フラグが“1”であると判断された場合は、以降のステップSP22〜ステップSP27の処理を実行して、ペットメールを送信する。
【0064】
すなわち、図6に示すように、メールヘッダ201を付加したメール本文202に、ポストペット103の挙動を決めるエージェントパラメータ203を添付書類として添付してなる電子メールのデータを生成し、これをペットメールとして相手先に送信する。
【0065】
この場合、ペット在宅フラグが“1”である場合にのみ、すなわち、自分のペットが在宅中である場合にのみ、ペットメールを送信することができる。
【0066】
まず、ステップSP22において、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)の転送プロトコルに基づいてメール転送を依頼すべく、サービスプロバイダ11のメールサーバ11Dに接続し、次の、ステップSP23において、接続が完了したことが判断されると、ステップSP24へ進み、図20〜23に示すように、自分のペット(図2に示すテディベア103A)が飼い主の電子メールを手紙に見立てて、メールポスト106に投函された手紙を回収して配達するためにドア107を開けて外出するアニメーションを表示する。さらに、次のステップSP25において、RAM21cにストアされている自分のペットのエージェントパラメータが、MIMEのBase64で規定されたエンコード方法でエンコードされ、次のステップSP26において、エンコード済みのエージェントパラメータが添付書類として、メール本文202に添付され、このペットメールをメールサーバ11Dへ送信する。
そして、ステップSP27において、 RAM21cにストアされているペット在宅フラグが“0”、すなわち不在にセットされた後、ステップSP28へ進み、メールサーバ11Dに対する接続を解除し、一連の送信サブルーチン処理を終えて、図9のステップSP1へ戻る。
一方、ユーザが、マウス21Dを操作して、図13に示すように、ポインティングカーソル101を「メールを書く」のGUI画面110のポストマンにわたすアイコン115B上に移動させ、マウスボタンをクリックすると、ポストマンにわたすアイコン115Bが操作されたものと判断されて、ステップSP20〜ステップSP29を経てステップSP30へ進み、このステップSP30〜ステップSP33の処理を実行して、通常の電子メールを送信する。
【0067】
すなわち、単に、メールヘッダ201を付加したメール本文202からなる電子メールのデータを生成し、これを通常の電子メールとして相手先に送信する。
【0068】
まず、ステップSP30において、SMTPの転送プロトコルに基づいてメール転送を依頼すべく、サービスプロバイダ11のメールサーバ11Dに接続し、次の、ステップSP31において、接続が完了したことが判断されると、ステップSP32へ進み、図14〜18に示すように、ポストマン104が飼い主の電子メールを手紙に見立てて、メールポスト106に投函された手紙を回収し、配達に出かけるアニメーションを表示する。さらに、次のステップSP33において、通常の電子メールをメールサーバ11Dへ送信した後、ステップSP28へ進み、メールサーバ11Dに対する接続を解除し、一連の送信サブルーチン処理を終えて、図9のステップSP1へ戻る。
【0069】
また、上述したステップSP20及びステップSP29において、ペットにわたすアイコン115A又はポストマンにわたすアイコン115Bの何れも操作されずに、「メールを書く」のGUI画面110の右上のクローズボックスがクリックされた場合は、ステップSP34において、メールを書くウインドウを閉じるものと判断され、上述した送信サブルーチン処理を実行せずに、図9のステップSP1へ戻る。
次に、図11の受信サブルーチン処理のステップSP40〜SP59について説明する。
まず、ステップSP40において、TCP/IPの上位プロトコルであるPOP3(Post Office Protocol Version3) の通信プロトコルに基づいて、サービスプロバイダ11のメールサーバ11Dに接続し、次の、ステップSP41において、接続が完了したことが判断されると、ステップSP42へ進み、メールサーバ11Dのメールドロップに自分宛の着信メールが存在するか否かを問い合わせる。すなわち、メールサーバ11Dのメールスプール11E内の自分宛のメールが格納されるディレクトリに、着信メールが存在すか否かを調べる。この個人のメール用ディレクトリは、一般にメールドロップと呼ばれる個人用の着信メール格納領域であり、郵便局の私書箱の機能と同様な機能を有している。
【0070】
ステップ42において、着信メールがあると判断された場合は、次のステップ43へ進むが、着信メールがないと判断された場合は、ステップSP50へ進み、メールサーバ11Dに対する接続を解除し、一連の受信サブルーチン処理を終えて、図9のステップSP1へ戻る。
【0071】
ステップSP42において、メールドロップに着信メールがあると判断された場合、ステップSP43において、自分宛の電子メールをメールサーバ11Dから受信し、次のステップSP44において、受信した自分宛の電子メールのメールヘッダ201のデータに基づいて、その電子メールがペットメールであるか否かが判断される。ステップSP44において、受信した電子メールがペットメールであると判断された場合は、次のステップSP45へ進み、自分の出したペットメールの返信メールであるか否かが判断される。
【0072】
ここで、自分の出したペットメールが相手側で自動返信処理されると、そのメール本文202が削除され、メールヘッダ201と、添付書類として添付されたエージェントパラメータ203とからなる送信したペットメールの一部分が返信メールとして返送されてくる。
【0073】
ステップSP45において、自分の出したペットメールの返信メールであると判断された場合、次のステップSP46へ進み、RAM21cにストアされているペット在宅フラグが“1”、すなわち在宅にセットされた後、ステップSP47へ進み、MIMEのBase64で規定されたエンコード方法でエンコードされている添付書類がデコードされる。
【0074】
次のステップSP48においては、デコードされたエージェントパラメータに基づいて、RAM21cにストアされている自分のペットのエージェントパラメータが更新され、次のステップSP49において、更新されたエージェントパラメータに応じた挙動で、自分のペットがドア107を開けて帰宅するアニメーションを表示する処理を実行する。
【0075】
次に、ステップSP50へ進み、メールサーバ11Dに対する接続を解除し、一連の受信サブルーチン処理を終えて、図9のステップSP1へ戻る。
【0076】
一方、ステップSP45において、自分の出したペットメールの返信メールではないものと判断された場合、ステップSP51へ進み、TOC(Table Of Contents)ファイルの新たな着信メールの追加に伴う更新処理が実行される。
【0077】
ここで、TOCファイルとは、クライアントのローカルディスク(HDD21d)で保持している受信簿のリストファイルであり、メールヘッダ201の部分を抽出したファイルである。 具体的には、TO、FROM、CC、Subject、プライオリティ、添付書類の有無を示す添付フラグ、ペットメールか否かを示す種別フラグ、そのメールヘッダ201に対応するメール本文202のローカルディスク内のアドレス等からなる。
まず、受信簿を開くと、受信メールの一覧が表示されるが、それは、TOCファイルから生成される。そして、その一覧から、あるメールを指定すると、メールファイル(メール本文202の集合ファイル)から、該当するアドレスのメール本文202を切り出す仕組みとなっている。
例えば、TOCファイルにおいて、FROM:aaaaaa@ipd.sony.co.jp,Subject:Patent for PostPet ......,Address(from 1100 to 1120) となっていたとすると、メール本文202を表示するときは、メールファイルの1100番地〜1120番地に該当するテキストを切り出して表示する。
【0078】
次に、ステップSP52において、メールファイルの新たな着信メールの追加に伴う更新処理が実行され、メール本文202が格納されたメールファイルが更新された後、ステップSP53へ進み、MIMEのBase64で規定されたエンコード方法でエンコードされている添付書類がデコードされる。
【0079】
次のステップSP54においては、デコードされたエージェントパラメータに応じた挙動で、図25〜28に示すように、相手のペット(図25〜28においては、テディベア103A)がドア107を開けて訪問し、所定時間、滞在した後、ドアを開けて帰宅するアニメーションを表示する処理を実行する。この相手のペットが滞在している期間内において、ユーザによりマウス21Dが操作され、ポインティングカーソル101を相手のペットの上に重ねて、マウス21Dを左右に動かす操作やマウスボタンをクリックする操作が行われると、ステップSP55において、そのユーザの操作に基づいて相手のペットのエージェントパラメータの更新処理が行われ、次に、ステップSP56において、相手のペットのエージェントパラメータが、MIMEのBase64で規定されたエンコード方法でエンコードされ、次のステップSP57において、エンコード済みのエージェントパラメータが添付書類として、メールヘッダ201に添付され、このペットメールがメールサーバ11Dへ自動返信される。
次に、ステップSP50へ進み、メールサーバ11Dに対する接続を解除し、一連の受信サブルーチン処理を終えて、図9のステップSP1へ戻る。
一方、ステップSP44において、受信した自分宛の電子メールのメールヘッダ201のデータに基づいて、受信した電子メールがペットメールではなく、通常の電子メールであると判断された場合は、ステップSP58へ進み、TOCファイルの更新処理がなされた後、ステップSP59において、メールファイルの更新処理がなされ、さらに、ステップSP50へ進み、メールサーバ11Dに対する接続を解除し、一連の受信サブルーチン処理を終えて、図9のステップSP1へ戻る。
【0080】
次に、図12のエージェントパラメータ更新処理のステップSP60〜SP67について説明する。
【0081】
ここで、上記演算処理ユニット21aは、図12のフローチャートに示すように、上記表示装置21Bの画面に表示されるポインティングカーソル101が「PostPet(部屋)」のウインドウ領域内に移動したか否かを監視し(ステップSP60)、ポインティングカーソル101が「PostPet(部屋)」のウインドウ領域外にある場合にはプルダウンメニュー等のその他の処理を行っており(ステップSP61)、ポインティングカーソル101が「PostPet(部屋)」のウインドウ領域内すなわち部屋の中に入ると、ポインティングカーソル101を開いた手の形状に変更する(ステップSP62)。これにより、ポインティングカーソル101は、図40に示すように「PostPet(部屋)」のGUI画面100上で部屋の外に位置しているときには矢印の形で表示されているが、図41に示すように部屋の中に入ると開いた手の形で表示される。
【0082】
そして、上記演算処理ユニット21aは、マウス21Dの左右往復移動操作によりポインティングカーソル101がポストペット画像の表示領域内を横切ったか否かを判定して(ステップSP63)、その判定結果が「YES」すなわちポインティングカーソル101がポストペット画像の表示領域内を横切った場合に、ポストペットが撫でられたものとみなして後述する各種欲求のエージェンシーA1〜A18の更新処理ルーチンを実行する(ステップSP64)。これにより、「PostPet(部屋)」のGUI画面100上では、図42、図43、図44に示すように、上記開いた手の形で表示されたポインティングカーソル101をポストペット103の上を左右往復移動させることによって、上記ポストペット103を撫でることができる。
【0083】
さらに、上記演算処理ユニット21aは、ポインティングカーソル101がポストペット画像の表示領域内に移動されて、マウス21Dのマウスボタンがクリックされたか否かを判定して(ステップSP65)、その判定結果が「YES」すなわちポインティングカーソル101がポストペット画像の表示領域内にある状態でマウス21Dがクリックされた場合に、ポインティングカーソル101を握り拳の形状に変更し(ステップSP66)、ポストペットが殴られたものとみなして各種欲求のエージェンシーA1〜A18の更新処理ルーチンを実行する(ステップSP67)。これにより、「PostPet(部屋)」のGUI画面100上では、マウス21Dのクリック操作によって、図45に示すように、握り拳の形で表示されたポインティングカーソル101で上記ポストペット103を殴ることができる。
【0084】
上記演算処理ユニット21aは、ポストマン104によるメール送信を実行する際に、上記ビデオRAM21j上でポストマン104のビットマップデータを順次変更して、図4に示した「PostPet(部屋)」のGUI画面100上で、ポストマン104が移動しメールポスト106に投函されたメールを回収して配達に向かう動作を行うアニメーションを上記表示制御部21gにより表示装置21Bの画面に表示させる。
【0085】
具体的には、図13に示すように「メールを書く」のGUI画面110におけるポストマン104によるメールの発送を指示するためのポストマンにわたすアイコン115Bをクリックすると、図14に示すようにポストマン104が「PostPet(部屋)」のGUI画面100上で左側から現れて、図15に示すようにメールポスト106の位置まで移動し、図16に示すようにポストマン104がメールポスト106に投函されたメールを回収して、図17、図18に示すように配達に向かう動作を行うアニメーション表示を行う。
【0086】
また、上記演算処理ユニット21aは、ポストペット103によるメール送信を実行する際に、上記ビデオRAM21j上でポストペット103のビットマップデータを順次変更して、図4に示した「PostPet(部屋)」のGUI画面100上で、ポストペット103がメールを持って歩いてドア107のところまで移動し、ドア107を開いて外出するアニメーションを上記表示制御部21gにより表示装置21Bの画面に表示させる。
【0087】
具体的には、図19に示すように「メールを書く」のGUI画面110におけるポストペット103によるメールの発送を指示するためのペットにわたすアイコン115Aをクリックすると、図20に示すように「PostPet(部屋)」のGUI画面100上で、ポストペット103がメールポスト106の位置まで移動し、図21に示すようにポストペット103がメールポスト106に投函されたメールを回収して、図22、図23に示すようにポストペット103がメールを持って歩いてドア107のところまで移動し、ドア107を開いて外出するアニメーション表示を行う。このとき「PostPet(部屋)」のGUI画面100の下側には、ポストペット103によるメールの発送を示す「モモ(ペットの名前)はおつかいにいきました。」なるメッセージが表示される。
【0088】
ここで、上記ポストペット103によるメール送信は、1つのポストペット103すなわち1つのエージェントにより1通の電子メールを送信するもので、「PostPet(部屋)」のGUI画面100上でポストペット103が不在の状態すなわちポストペット103が外出している状態では実行することができないようになっている。
【0089】
それに対して、上記ポストマン104によるメール送信は、1つのポストマン104すなわち1つのエージェントにより1つ以上の電子メールを送信するもので、いつでも実行することができるようになっている。すなわち、上記「PostPet(部屋)」のGUI画面100上でポストペット103が不在の状態すなわちポストペット103が外出している状態でも、上記ポストマン104によるメール送信は行うことができる。
【0090】
上記ポストペットの挙動はメールに添付されていたエージェントパラメータより決定され、上記演算処理ユニット21aは、ポストペットによるメールが受信されたさいに、エージェントパラメータがあれば、上記ビデオRAM21j上でポストペットのビットマップデータを順次変更して、図24に示すように、「PostPet(部屋)」のGUI画面100上で、例えばポストペット103Dがドア107を開いて入室してきて、メールをテーブル108上に置き、さらに、室内を歩き回るなど上記エージェントパラメータで定義されたのポストペットの挙動を行うアニメーションを上記表示制御部21gにより表示装置21Bの画面に表示させる。
【0091】
具体的には、ポストペットによるメールが受信された際に、エージェントパラメータがあれば、図24に示すように「PostPet(部屋)」のGUI画面100上で先ずドア107が開き、次に、例えば図25に示すようにポストペット103Aが入室してきて、図26に示すようにメールをテーブル108上に置き、さらに、図27に示すよう、室内を歩き回るなどしてから出ていきドア107を閉じるアニメーション表示を行う。このとき「PostPet(部屋)」のGUI画面100の下側には、メールの着信を示す「パパさんちのモモがきました。」なるメッセージが表示される。
【0092】
また、上記演算処理ユニット21aは、「PostPet(部屋)」のGUI画面100上のポストペット103Bをユーザが例えばマウス21Dの操作によりポインティングカーソル101でクリックしたり、キーボード21Cを操作することにより、その操作内容に応じて予め定義された変更を加えて、上記ポストペット103Bの挙動を決定するエージェントパラメータを加工する。具体的には、マウス21Dの操作によりポストペット103Bを撫でたり、殴ったりする操作などに応じてエージェントパラメータが加工される。
【0093】
そして、上記演算処理ユニット21aは、上記加工したエージェントパラメータを送信側に自動返送する。
【0094】
ここで、上記演算処理ユニット21aは、自動返送されたエージェントパラメータを受信すると、図28に示すように「PostPet(部屋)」のGUI画面100上で先ずドア107を開き、次に、例えば図29に示すようにポストペット103が入室してきて、図30に示すようにドア107を閉じるのアニメーションを上記表示制御部21gにより表示装置21Bの画面に表示させる。このとき「PostPet(部屋)」のGUI画面100の下側には、ポストペット103が外出先から戻ってきたことを示す「モモ(ペットの名前)が帰ってきました。」なるメッセージが表示される。
さらに、図31に示すように「PostPet(部屋)」のGUI画面100上では、この部屋に在室しているポストペット103に対する世話を指示するアイコン115Eがクリックされると、図32に示すように世話の内容を示す「ペットの状態」、「洗う」、「おやつ」などの項目表示のプルダウンメニュー125が開かれる。そして、例えば「おやつ」の項目が選択されると、図33に示すように、おやつの名前、残量及び品質を一覧表示するウインドウ130が開かれる。このおやつを一覧表示するウインドウ130には、選択したおやつの破棄を指示する「すてる」ボタン121と、選択したおやつのをポストペット103に与えることを指示する「あげる」ボタン122が設けられている。この一覧表示されたおやつのどれかを選択して「あげる」ボタン122をクリックすると、図34に示すように、選択されたおやつ例えばキャンディ109がテーブル108上に置かれる。これにより、この部屋に在室しているポストペット103に上記キャンディ109が与えられる。ここで、「おやつ」は、デフォルトとして予め数種類が用意されているが、インターネット上のWWWサーバ(例えばhttp://www.so-net.or.jp/postpet/index.html)からダウンロードするなどの方法で、最新の「おやつ」ファイルを入手し、電子メール送受信プログラムの実行ファイルであるPostPet.exeと同じディレクトリに存在する「おやつ」フォルダにペースト(貼り付け)することで、新たに追加することが可能である。
【0095】
また、上記図32に示したプルダウンメニュー125に表示された「洗う」の項目が選択されると、図35に示すように、「PostPet(部屋)」のGUI画面100上でポストペット103が桶123を使って入浴する。このとき「PostPet(部屋)」のGUI画面100の下側には、ポストペット103が入浴中であることを示す「入浴しています。」なるメッセージが表示される。
【0096】
ここで、ポストペット103は、メールの配達に行ったり、おやつを食べたりすることにより汚れる。汚れている状態は、図36に示すように、ポストペット103の周りの点々で表現される。そして、上記世話のプルダウンメニュー125に表示された「洗う」の項目を選択して、ポストペット103を入浴させることにより、汚れはとれる。
【0097】
また、上記世話のプルダウンメニュー125に表示される「模様替え」の項目が選択されると、図37に示すような「模様替え」のウインドウ135が開かれる。そして、好きな部屋例えば図37に網掛け処理を施して示すように雑種ネコセットを選択して、「変更」ボタン136を押すと、図38に示すように、部屋が模様替えされる。ここで、「部屋の模様」は、デフォルトとして予め数種類が用意されているが、インターネット上のWWWサーバ(例えばhttp://www.so-net.or.jp/postpet/index.html)からダウンロードするなどの方法で、「部屋の模様」ファイルを入手し、電子メール送受信プログラムの実行ファイルであるPostPet.exeと同じディレクトリに存在する「プラグイン」フォルダにペースト(貼り付け)することで、新たに追加することが可能である。
【0098】
さらに、上記世話のプルダウンメニュー125に表示される「ペットの状態」の項目が選択されると、図39に示すようなウインドウ138が開かれて、ペットの状態が表示される。このウインドウ138に表示されるペットの状態により、ユーザは、ペットの種類、名前、性別、年齢、幸福度、頭脳、体調、おなか、カッコよさ、おこづかい及びコメントを確認することができる。幸福度や頭脳などは、ペットのパラメータの値によって、表現を可変する。
【0099】
このようなメーラの機能を備えるパーソナルコンピュータ21と同様のメーラの機能を備えるパーソナルコンピュータ22間では、ポストペット103による電子メールを授受することができ、パーソナルコンピュータ21側でポストペット103Aによる電子メールの送信を実行して、パーソナルコンピュータ22へメールを送ると、パーソナルコンピュータ22が図11に示す受信サブルーチンを実行することによって、図46のタイムチャートに示すように、パーソナルコンピュータ22側でポストペット103Aによる電子メールの受信時刻をチェックして、メール寿命の期間内であればポストペット103Aを表示装置22Bの画面上に表示し、加工したエージェントパラメータを自動返送する。
【0100】
送信元のパーソナルコンピュータ21は、ポストペット103Aによる電子メールの送信を実行すると、送信先からポストペット103Aのエージェントパラメータが返送されくるまでの間、「PostPet(部屋)」のGUI画面100上でポストペット103が不在の状態すなわちポストペット103が外出している状態になってしまい、ポストペット103によるメール送信を実行することができないが、エージェントパラメータがメール寿命の期間内に自動返送されることにより、1つのポストペット103Aを繰り返し使用して電子メールを一通ずつ送信することができる。
【0101】
また、送信元のパーソナルコンピュータ21では、自動返送されたエージェントパラメータにより決定される動作をポストペット103Aが行うようになる。さらに、受信側のパーソナルコンピュータ22では、例えばエージェントとしてポストペット103Bが登録されているとすると、パーソナルコンピュータ21から送信されたポストペット103Aによる電子メールを受信すると、その電子メールに添付されたエージェントパラメータにより決定される動作を行うポストペット103Aとのインタラクションによって、上記ポストペット103Bのエージェントパラメータが変化する。
また、パーソナルコンピュータ21側でポストペット103Aによる電子メールの送信を実行して、パーソナルコンピュータ22へメールを送ったときに、パーソナルコンピュータ22が図11に示す受信サブルーチンを実行しない場合に、すなわち、通信ネットワークにパーソナルコンピュータ22が接続されていない場合には、図47のタイムチャートに示すように、電子メールがインターネット・サービスプロバイダ12のメールサーバに保存され、上記パーソナルコンピュータ22が通信ネットワークに接続された時点で受信されることになる。この場合、ポストペット103Aは、上記電子メールが受信されるまでの間、上記メールサーバに残っている。したがって、送信元のパーソナルコンピュータ21では、「PostPet(部屋)」のGUI画面100上でポストペット103Aが不在の状態すなわちポストペット103Aが外出している状態で、ポストペット103Aによるメール送信を実行することができなくなってしまうので、ポストペット103Aにより送信する電子メールに寿命を設定しておき、このメール寿命の期間内に送信先からポストペット103Aのエージェントパラメータが返送されこないときには、メール寿命の期間のタイムアウトにより自動的にポストペット103Aのエージェントパラメータを生成して、「PostPet(部屋)」のGUI画面100上にポストペット103Aを出現させる。
【0102】
なお、上記受信側のパーソナルコンピュータ22では、通信ネットワークに接続されるとポストペット103Aによる電子メールの受信時刻をチェックし、その電子メールに添付されているエージェントパラメータの発信日時情報とメール寿命情報に基づいてメール寿命の期間内にあるか否かを判定して、メール寿命の期間内にあれば上述の受信サブルーチンに入るのを待って、加工したエージェントパラメータを自動返送する。また、上記ポストペット103Aによる電子メールの受信時刻がメール寿命の期間を超過していた場合には、上述の受信サブルーチンを実行していてもポストペット103Aの表示はせず、また、エージェントパラメータの返送は行わない。
【0103】
ここで、上述した図11のステップSP57の自動返信処理の付加機能であるペット到着確認機能について説明を加える。
【0104】
前述したように、ステップSP57においては、電子メールの発信側のGUI画面100上に、ポストペット103の帰宅の様子をアニメーション表示することを実現するために、受信側で受信したペットメールのメール本文202を削除し、さらに、エージェントパラメータ203をユーザ操作に基づいて加工し、その加工済みのエージェントパラメータ203のみをメールヘッダ201に添付して自動返信するようになっている。これにより、電子メールの発信側では、前述したステップSP49の処理により、そのGUI画面100上に図28〜図30に示すようなポストペット103の帰宅の様子をアニメーション表示する。
【0105】
このエージェントパラメータ203の自動返信に加えて、ペットが到着したことを電子メールのテキストイメージとして発信者へ自動返信して伝える機能が、ペット到着確認メール機能である。
【0106】
すなわち、図48〜図51の処理の流れに沿って説明すると、図50と図51で示されるように、「自動返信」メールA’が、送信先のユーザBのパーソナルコンピュータ22からメールサーバ11Dを介して発信元のユーザAのパーソナルコンピュータ21へ自動返送される。この「自動返信」メールA’に加えて、「ペット到着確認メール」が送信先のユーザBのパーソナルコンピュータ22からメールサーバ11Dを介して発信元のユーザAのパーソナルコンピュータ21へ自動返信されるようにする。
【0107】
この「ペット到着確認メール」は、送信先のユーザBのパーソナルコンピュータ22の電子メール送受信プログラムによって自動生成される。
【0108】
ここで、図52に示すセットアップのGUI画面140において、ユーザAが自分のペットの名前として「MOMO」を設定し、ユーザBが自分のペットの名前として「ミッピ」を設定したものとする。
【0109】
すると、「ペット到着確認メール」としては、次のようなメールが設定される。
【0110】
すなわち、標題(Subject) として「ひみつの日記」が自動設定され、その本文には、例えば、
「きょう、(ユーザB)のところへ行った。
ミッピと遊んだ。
ちょっとなぐられた。
たくさんなぐられた。
MOMO 」
なる文章が自動設定される。
【0111】
このような「ペット到着確認メール」が、「自動返信」メールA’に加えて、ユーザBのパーソナルコンピュータ22からメールサーバ11Dを介して発信元のユーザAのパーソナルコンピュータ21へ自動返信される
これにより、「ひみつの日記」を標題とする「ペット到着確認メール」が、通常の電子メールと同様に、ユーザAの受信簿に追加される。
【0112】
この「ペット到着確認メール」は、ユーザB側のパーソナルコンピュータ22の電子メール送受信プログラムによって自動生成され、その本文は、電子メールを届けに来たポストペットに対するユーザBの操作、すなわち相手のポストペットをなでた、なぐった等の行為が反映された文章となっている。これにより、電子メールが送信相手に確実に配達されたことを確認することができるという実用面での効果の他に、ポストペットが飼い主のお使いをしている実感が得られるという心理的な効果が得られる。
【0113】
このような構成の電子メール・システムでは、図48に示すように、例えばユーザAのパーソナルコンピュータ21の「ポストペット」は、エージェントパラメータをMIME形式のメールとしてペットAに持たせたメール本文と一緒にエンコードして宛先すなわちユーザBへメールAを送信する。これにより、ペットAは、ユーザAのパーソナルコンピュータ21からいなくなる。
次に、図49に示すように、宛先の「ポストペット」ユーザBがメールチェック実行すると、メールAがユーザBのパーソナルコンピュータ22の「ポストペット」に取り込まれる。
【0114】
さらに、図50に示すように、ユーザBの「ポストペット」は、ユーザBのペットルーム内で起こる様々なイベントによるペットAの状態の変化を記録し、ペットAを「自動返信」メールA’としてユーザA宛に送り返す。
【0115】
そして、図51に示すように、ユーザAがパーソナルコンピュータ21の「ポストペット」でメールチェックを行うと、「自動返信」メールA’が取り込まれる。これにより、ユーザAのパーソナルコンピュータ21の「ポストペット」は、ユーザBのところでのイベントが反映された形になっている新しいエージェントパラメータとして使用する。
【0116】
すなわち、エージェントの画像データを、ユーザ及びユーザのメール相手の双方のパーソナルコンピュータ上に持ち、実際には、エージェントの挙動を制御するエージェントパラメータを送ることで、あたかもエージェントの画像データが送られているような結果が得られる。画像データを送るのではなく、エージェントパラメータを送ることで、ユーザの接続時間は減少し、ダイヤルアップユーザの場合、インターネットの接続料金及び電話料金の節約になる。また、授受するデータ量が相対的に少なくなるので、インターネット全体の資源の節約になる。
【0117】
また、この電子メール・システムでは、ポストペット103を飲み屋や床屋に連れていくと、ポストペット103がフラフラになって飲み屋から出てきたり、きれいさっぱりして床屋から出てくるようになっている。ここにいう飲み屋や床屋は、例えばインターネット・サービスプロバイダ11のホームページに設けられている。具体的には、ユーザがホームページに設けられた飲み屋等にポストペット103のエージェントパラメータを送信すると、インターネット・サービスプロバイダ11がエージェントパラメータの一部を加工して上記ユーザに自動返信することによって、ポストペット103の挙動が変化する。
【0118】
以下、ポストペット103を飲み屋に連れていくことを例に挙げて、クライアント(ユーザ)であるパーソナルコンピュータ21の図53に示すステップSPSP71〜SP76の動作、さらにインターネット・サービスプロバイダ11のステップSP81〜SP87の動作について説明する。なお、インターネット・サービスプロバイダ11には、飲み屋の他に、床屋,公園,病院等の様々なものがある。
【0119】
また、ここではポストペット103をインターネット・サービスプロバイダ11の飲み屋に連れていくことを例に挙げて説明するが、エージェントパラメータを加工することができるものであれば、インターネット・サービスプロバイダに限定されるものではない。
ユーザが例えばマウス21Dの操作によりポインティングカーソル101を上記「PostPet(部屋)」のGUI画面の例えばメールを書くアイコン105A上に移動させて、上記メールを書くアイコン105Aをクリックすると、上記演算処理ユニット21aは、図4に示すように、上記「PostPet(部屋)」のGUI画面100に「メールを書く」のGUI画面110を重ねた状態のビットマップデータを上記ビデオRAM21j上の所定位置に書き込む。これにより、上記表示装置21Bの画面には、上記「PostPet(部屋)」のGUI画面100と「メールを書く」のGUI画面110がマルチウインドウ表示される。
【0120】
この「メールを書く」のGUI画面110は、その上側半分がメールヘッダの内容を表示するための第1の表示領域113で、また、下側半分がメールの内容を表示するための第2の表示領域114となっている。上記第1の表示領域113には、ユーザが例えばキーボード21Cを操作することにより入力される宛先名[To:]、メール送信元名[From:]、標題[Subject:]、カーボン・コピー (Carbon Copy)[Cc:]、アタッチメント[Attachment:]などのヘッダ情報が表示される。また、この第1の表示領域113には、上記ポストペット103によるメールの発送を指示するためのペットにわたすアイコン115Aと、上記ポストマン104によるメールの発送を指示するためのポストマンにわたすアイコン115Bが表示されている。
【0121】
ユーザはキーボード21Cを操作することによって、GUI画面110の第1の表示領域113の宛先名[To:]に「petdata@yyy.or.jp」、メール送信元名[From:]に送信元の名前として「ユーザA」(ユーザAのメールアドレスは「userA@xxx.or.jp」とする。)、標題[Subject:]に「nomiya」を入力する。なお、GUI画面110の第2の表示領域114にメール内容を入力する必要はない。
【0122】
さらに、ユーザがマウス21Dを操作してポインティングカーソル101を「ペットにわたす」のアイコン115A上に移動させてクリックすると、上記演算処理ユニット21aは、図6に示すように、メールヘッダ201に上記ポストペット103の行動を決めるエージェントパラメータ203を添付してなる電子メールをRAM21cに保存する。
【0123】
そして、ユーザが例えばマウス21Dを操作してポインティングカーソル101を「セツゾク」のアイコン105D上に移動させてクリックすると、上記演算処理ユニット21aは、上述のステップSP6の送信サブルーチン処理に入り、電子メールMの送信処理を行う(ステップSP70)。演算処理ユニット21aは、電子メールMの送信後、エージェントパラメータが加工された電子メールM’の受信待ちの状態となる(ステップSP71)。こうして、パーソナル・コンピュータ21から宛先名「petdata@yyy.or.jp」であるインターネット・サービスプロバイダ11に上記電子メールMが送信される。この電子メールは、図54に示すように、宛先「To:petdata@yyy.or.jp」,送信元「From:userA@xxx.or.jp」,標題「Subject:nomiya」からなるメールヘッダと、これに添付されたエージェントパラメータにより構成される。
【0124】
一方、インターネット・サービスプロバイダ11では、コミュニケーション・サーバ11Cは、電子メールMの受信待ちの状態となっていて(ステップSP81)、パーソナル・コンピュータ21から電子メールMを受信すると、この電子メールをモデム11F,コミュニケーション・サーバ,LAN11Bを介して、メール・サーバ11Dに格納する。メール・サーバ11Dは、電子メールMからメールヘッダやエージェントパラメータを抽出して、これをデータベースサーバ11Gに転送する。
【0125】
データベースサーバ11Gは、転送されたエージェントパラメータにどのようなものがあるかを解析した後(ステップSP82)、メールヘッダのうち標題[Subject:]が「nomiya」であるかを判断する(ステップSP83)。なお、「nomiya」であれば飲み屋、「tokoya」であれば床屋、「park」であれば公園、「hospital」であれば病院と判断する。ここで、データベースサーバ11Gは、標題[Subject:]の情報が何であるかを判断することによって、ポストペット103が飲み屋,床屋,遊園地,病院の何れに来たかを判断して、後述するように修正を加えるパラメータを選択するようになっている。換言すると、同じアドレスを用いる場合であっても、[Subject:]の情報を判別することにより、修正すべきパラメータを選択することができる。
【0126】
データベースサーバ11Gは、標題[Subject:]が「nomiya」でないと判断すると他のプログラムを起動する(ステップSP84)。例えば、標題[Subject:]が「tokoya」であるときは床屋に関連するエージェントパラメータを変更する。
【0127】
データベースサーバ11Gは、標題[Subject:]が「nomiya」であると判断したときは、電子メールMに添付したエージェントパラメータの「体力」の値を小さくして(ステップSP85)、これをメール・サーバ11Dに転送する。なお、床屋であれば清潔パラメータを大きくしたり、病院であれば気力パラメータを小さくするようにしてもよい。
【0128】
そして、メール・サーバ11Dは、図55に示すように、上記転送されてきたエージェントパラメータに上述の図54に示すメールヘッダの送信元と宛先とのメールアドレスを逆にしたものを付加して電子メールM’を再構成する(ステップSP86)。メール・サーバ11Gは、電子メールM’をパーソナル・コンピュータ11のユーザAに返送する(ステップSP87)。
【0129】
一方、パーソナル・コンピュータ11では、演算処理ユニット21aは、電子メールM’を受信すると、室内を模倣したGUI画面及びポストペット103のビットマップデータを表示制御部21gのビデオRAM21j上に書き込むことにより、表示装置21BのGUI画面100上にポストペット103のアニメーションを表示させる(ステップSP72)。
【0130】
上記演算処理ユニット21aは、エージェントパラメータの内「体力」が一定値より小さいかを判断し(ステップSP73)、小さいと判断したときは挙動ユニット「ふらふら」を起動させ(ステップSP74)、ポストペット103が酔っぱらってフラフラしている様子を表示装置21に表示させる(ステップSP75)。
【0131】
また、上記演算処理ユニット21aは、上記エージェントパラメータの「体力」が一定値より大きくないと判断したときは、別の挙動ユニットを起動させる(ステップSP76)。例えば、床屋であればポストペット103がこぎれいになったり、病院であればポストペット103がしょんぼりするようになる。
【0132】
以上のように、この電子メール・システムでは、ポストペット103のエージェントパラメータをインターネット・サービスプロバイダ11に送信して、インターネット・サービスプロバイダ11から上記エージェントパラメータのうち一部のものが変更されたものを受信することによって、上記ポストペット103を挙動を変えさせることができる。例えば、エージェントパラメータをインターネット・サービスプロバイダ11のホームページ上に設けられた「飲み屋」宛に送信すればポストペット103が酔っぱらったような挙動をし、「床屋」宛に送信すればポストペット103をこぎれいにすることができる。
【0133】
なお、本実施の形態では1つのエージェントパラメータの値を変更することを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、複数のエージェントパラメータを変更してもよいのは勿論である。
【0134】
また、パーソナルコンピュータ21に、インターネット・サービスプロバイダ11に格納されていた電子メールの送受信プログラムをインストールしてもよい。これにより、パーソナルコンピュータ21は、例えばパーソナルコンピュータ22から送信されたエージェントパラメータを加工して返送することもできる。
【0135】
ここで、ポストペットの挙動は、エージェントパラメータ203により次のようにして決定される。
【0136】
すなわち、ポストペットを取り巻く環境と、ユーザからの刺激により、擬似的な欲求の大小が決定される。そして、各欲求エージェンシーは、持ち点と感度を持ち。各行動ユニットは、各欲求エージェンシーの持ち点を入力として、新たな持ち点を加算する。そして、持ち点の一番大きい行動ユニットが発現する。
欲求エージェンシー及び行動ユニットの持ち点は、
新しい持ち点=古い持ち点+(入力×感度)
で計算される。感度は、個々の欲求エージェンシー及び行動ユニットと入力される要素との関係の深さである。感度自体も入力により変化するようになっている。
【0137】
すなわち、ポストペットの挙動を決定する感情ユニットは、図56に示すように、ポストペットを取り巻く環境パラメータの値の変化した結果を取り込んで(ステップA)、変化した環境パラメータに基づいて挙動を決定し(ステップB)、とった挙動を判定して(ステップC)、内部パラメータの値を変化させる(ステップD)イベント処理を行う。
具体的には、図57に示すように、入力されるポストペットを取り巻く環境を示す年齢、知力、体力、気力、親密度、汚れ具合、空腹度などの環境情報E1〜E7と、ポストペットに対するユーザからの刺激を示す殴る、蹴る、電子メールを出すなどの刺激情報S1〜S3を入力とし、各種欲求のエージェンシーA1〜A18は、年齢チェッカC1、知力チェッカC2、体力チェッカC3、気力チェッカC4、好き嫌いチェッカC5、身なりチェッカC6、空腹度チェッカC7などの各種チェッカC1〜C7を通じて環境情報E1〜E7を、また、直接刺激情報S1〜S3をチェックすることにより各々の持ち点が算出される。各行動ユニットU1〜U25は、このようにして算出された欲求エージェンシーの持ち点を入力とし、各々の持ち点とし、持ち点が最大となった行動ユニットが起動される。すなわち、反応のための基本単位を図58に示してあるように、感情ユニットは、基本エージェンシーAと、チェッカCと、行動ユニットUから構成される。
【0138】
上記各種欲求のエージェンシーとしては、マウスを探す欲求を持つマウス探し屋A1、食べ物を探す欲求をもつ食べ物探し屋A2、おもちゃを探す欲求をもつおもちゃ探し屋A3、排便の要求を持つトイレしたい屋A4、睡眠の要求を持つ眠り屋A5、会話の欲求を持つ話屋A6、サンプリングの欲求を持つサンプリング屋A7、手紙を書く欲求を持つ書き屋A8、食欲を持つ食べ屋A9、過去を振り返る欲求を持つ思い出し屋A10、占を行う欲求を持つ占い屋A11、暴れる欲求を持つ暴れ屋A12、静止する欲求を持つじっとする屋A13、喧嘩をする欲求を持つケンカ屋A14、恋愛の欲求を持つ愛し合い屋A15、ものを探す欲求を持つ探し屋A16、反省の欲求を持つ反省屋A17、評価の欲求を持つ評価屋A18などが準備されている。
【0139】
また、行動ユニットとしては、歩く動作をアニメーション表示するための歩くユニットU1、走る動作をアニメーション表示するための走るユニットU2、座る動作をアニメーション表示するための座るユニットU3、座って片手をあげる動作をアニメーション表示するための片手あげ(座)ユニットU4、立って片手をあげる動作をアニメーション表示するための片手あげ(立)ユニットU5、座って両手をあげる動作をアニメーション表示するための両手あげ(座)ユニットU6、立って両手をあげる動作をアニメーション表示するための両手あげ(立)ユニットU7、呼びかけ動作をアニメーション表示するための呼びかけユニットU8、持って歩く動作をアニメーション表示するための持って歩くユニットU9、手をたたく動作をアニメーション表示するための手をたたくユニットU10、立って暴れる動作をアニメーション表示するための暴れる(立)ユニットU11、寝て暴れる動作をアニメーション表示するための暴れる(寝)ユニットU12、食べたり書いたりする動作をアニメーション表示するための食べる書くユニットU13、排便動作をアニメーション表示するためのトイレユニットU14、殴る動作をアニメーション表示するための殴るユニットU15、防御動作をアニメーション表示するための防御ユニットU16、寝る動作をアニメーション表示するための寝るユニットU17、倒れる動作をアニメーション表示するための倒れるユニットU18、頷く動作をアニメーション表示するための頷くユニットU19、踊る動作をアニメーション表示するための踊るユニットU20、ふらふらする動作をアニメーション表示するためのふらふらユニットU21、逆立ちする動作をアニメーション表示するための逆立ちユニットU22、しまう動作をアニメーション表示するためのしまうユニットU23、特技を見せる動作をアニメーション表示するため特技ユニットU24、持つ動作をアニメーション表示するための持つユニットU25などがある。
【0140】
そして、この実施の形態においては、ポストペット103には、1種類につき約50種類の文例が準備されている。各文例は、ポストペット103の「知力」に応じてランク分けされており、上記食べる書くユニットU13が起動されると、その時点での「知力」に応じたランクに属する文例がランダムに選択される。上記ポストペット103の知力は、ユーザのコンピュータに登録されてからの経過時間により定まるポストペット103の年齢E1やポストペット103が今まで扱ったメールの回数を示すシリアルナンバ情報203Cなどによって変化する。
【0141】
選択された文例は、電子メールとして、ユーザ自身やユーザが過去にポストペット103で電子メールを送信したことのある電子メール相手をランダムに選択して送信される。
ここで、ポストペット103が自発的に送信するメールの文例として、例えばインストール直後の知能の低い状態の『あ。』,『ねーねー』や『あのね』、また、知能の中程度の状態における『メールのしくみをりかいしました。あんがい簡単なんですね。』、知能の高い状態における『すべてよきことにはありますね。』、お別れのメール『じかんがきたようです。かんがえられなくなってきました。あなたをかなしませなくないのでもういきます。わたしは幸せものでした。さようなら。』などペットの種類別あるいは共通に準備されている。
【0142】
そして、この実施の形態におけるポストペット103Aであれば、例えば『私の名前はMOMOです。よろしくお願いします。』などの文例の電子メールをユーザやユーザの電子メール相手に電子メールを自発的に出すことができる。上記食べる書くユニットU13の持ち点は、ポストペット103の年齢E1、知力E2、体力E3や気力E4などによって変化し、ポストペット103が自発的に電子メールを出した点でリセットされる。ポストペット103の体力E3や気力E4は、ユーザやユーザの電子メール相手による刺激や経験内容によって変化する。例えば、ポストペット103の体力E3は、電子メールを出すと低下し、食べたり、寝たりすることにより上昇する。また、ポストペット103の気力E4は、ユーザやユーザの電子メール相手により虐待されると低下し、可愛いがってもらえば上昇する。これにより、ポストペット103は、ユーザやユーザの電子メール相手に電子メールを自発的に何回も出すことができる。
また、ポストペット103の年齢E1や知力E2や高くなってポストペット103がユーザやユーザの電子メール相手に電子メールを自発的に出す回数が増えて、同じ文例が何度も出てくることによりユーザがポストペット103に飽きてしまうのを防止するために、ポストペット103には「寿命」が設定される。
ポストペット103に設定される「寿命」は、通常ペットが運んだメールの数(回数)に換算して500通程度とし、体力E3や気力E4などによって変化する。
そして、「寿命」が尽きたポストペット103は、例えばポストペット103Aであれば『MOMOは、遠いところに旅立ちます。・・・・永いことお世話になりありがとうございました。さようなら。』などの最後の電子メールをユーザやユーザの電子メール相手に出して、エージェントとしての機能を停止する。
【0143】
なお、一番はじめにポストペットを起動すると、図52に示したセットアップのGUI画面140になり、テディベア103A、オカガメ103B、雑種ネコ103C、ミニウサギ103Dの中から、ペットを1種類選ぶことができる。「体調」,「機嫌」,「頭脳」,「容姿」の各パラメータが、刻々と変動しており、ペットを選択(クリック)するタイミングで決定される。ただし、上記ペットを選択(クリック)するタイミングで決定された各パラメータは、あくまでも初期値であって、ユーザによるペットの飼育の状況に応じて変化する。「ペットのなまえ」と「あなたのなまえ」の項目は、ユーザが自由に入力することができる。
また、ポストペットでは、ユーザのローカルディスクにペットの画像データが格納されているため、将来ペットの種類が増えたとき、新たなペットを表示することができないので、上述の図3に示したはてなくん103Eというキャラクタの画像データを持っている。すなわち、テディベア103A、オカガメ103B、雑種ネコ103C、ミニウサギ103Dの画像データしか持たないユーザの元に、新たな定義されたキャラクタのポストペットによりメールが送られてきた場合に、図59に示すようにはてなくん103Eが表示される。このように、ポストペットでは、ペットの種類が増えても、はてなくん103Eを出現させることにより、対応することができ、新たにペットの種類を増やすことができる。
【0144】
さらに、この電子メール・システムでは、電子メールに添付されたデータを集計して、その集計結果をホームページに表示したり、電子メールで返信することことができるようになっている。ここでは、電子メールに添付されるエージェントパラメータをインターネット・サービスプロバイダ11が集計する場合について説明する。例えばインターネット・サービスプロバイダ11のホームページ上でポストペット103の運動会等の参加受付が行われており、ユーザがこの大会にそれぞれポストペット103を参加させれば、その大会結果がホームページに表示されたり各ユーザに返信されるようになっている。
【0145】
具体的には、インターネット・サービスプロバイダ11のホームページ上では、例えば「ペットのレースを行いますので、x月x日〜y月y日の間にエントリーしてください。エントリーは、petdata@yyy.or.jp にSubject:raceとした電子メールをペットで送ることで完了します。」という告知を行う。
【0146】
パーソナルコンピュータ21では、図4に示すGUI画面110の第1の表示領域113において、宛先名[To:]に「petdata@yyy.or.jp」、メール送信元名[From:]に送信元の名前として「ユーザA」(ユーザAのメールアドレスは「userA@xxx.or.jp」とする。)、標題[Subject:]に「race」を入力する。なお、GUI画面110の第2の表示領域114にメール内容を入力する必要はない。
【0147】
そして、ユーザが例えばマウス21Dを操作してポインティングカーソル101を「セツゾク」のアイコン105D上に移動させてクリックすると、上記演算処理ユニット21aは、上述のステップSP6の送信サブルーチン処理に入り、電子メールの送信処理を行う。こうして、パーソナル・コンピュータ21から宛先名「petdata@yyy.or.jp」であるインターネット・サービスプロバイダ11に上記電子メールが送信される。この電子メールは、上述の図54に示すように、宛先「To:petdata@yyy.or.jp」,送信元「From:userA@xxx.or.jp」,標題「Subject:race」からなるメールヘッダと、これに添付されたエージェントパラメータにより構成される。
【0148】
インターネット・サービスプロバイダ11では、図60に示すように、パーソナル・コンピュータ21から電子メールが送信されると、メール・サーバ11Dがモデム11F,コミュニケーション・サーバ11C,LAN11Bを介して上記電子メールを受信する(ステップSP101)。メール・サーバ11Dは、上記電子メールからメールヘッダやエージェントパラメータを抽出して、これをデータベースサーバ11Gに転送する。このような処理は、各受信した電子メールに対して所定のデータ収集期間が終了するまで繰り返し行う(ステップSP102)。これにより、データ収集期間で電子メールM1,M2,M3・・・を受信する。
【0149】
データベースサーバ11Gの制御部は、データ収集期間が終了すると、到着したエージェントパラメータの数をカウントして、そのデータ数をnとする(ステップSP103)。そして、カウンタをi=1にセットして(ステップSP104)、i(=1)番目の電子メールに添付されたエージェントパラメータPiをメモリに取り込む(ステップSP105)。
【0150】
データベースサーバ11Gの制御部は、標題[Subject:]が「race」であるかを判断する(ステップSP106)。すなわち、[Subject:race]以外の電子メールは、この集計では除外される。これにより、運動会と同時に例えばコンテストというイベントが行われている場合には、[Subject:contest] という電子メールは、別のテーブルに集計される。このように、インターネット・サービスプロバイダ11で行われているイベントを標題[Subject:] の内容で判別することによって、同じアドレスを用いてもそれぞれのイベントへの参加を可能としている。
【0151】
データベースサーバ11Gの制御部は、標題[Subject:]が「race」であるときはペット名と体力パラメータをメモリに格納する(ステップSP107)。そして、カウンタ数を1つカウントしてi=i+1とし(ステップSP108)、i>nであるかを判断する(ステップSP109)。なお、ステップSP106で「race」でないと判断したときは、ステップSP108に進む。
【0152】
ステップSP109でi>nでないと判断したときは、ステップSP105〜SP109の処理を行うことによって、まだメモリに格納されていない「ペット名」と「体力パラメータ」をメモリに格納する。以上のように、ステップSP105〜SP109の処理が実行されると、図61に示すように、各ユーザ毎のメールアドレス,ペット名,体力パラメータからなる体力パラメータテーブルが作成される。
【0153】
一方、ステップSP109でi>nであると判断したときは、上記体力パラメータテーブルの「体力パラメータ」の値の大きいものから順に順位を決定して、順位表を作成する(ステップSP110)。なお、順位表は、上記体力パラメータテーブルに順位をつけたものである。
【0154】
順位表の作成後は、各ユーザに対して順位結果を電子メールで返信したり(ステップSP111)、その順位結果をレースに仕立ててアニメーション表示したり(ステップSP112)、上記順位結果をWWWサーバ11Hに送信してHTMLファイル化する(ステップSP113)。
【0155】
具体的には、ステップSP111では、例えばユーザAに対して、図62に示すように、「あなたのペットは、2着でした。」というメッセージ内容を添付した電子メールを送信する。この電子メールは、エージェントパラメータの「体力パラメータ」の値が、全体で2番目に大きかった場合に送信されるものである。
【0156】
また、ステップSP112では、上記体力パラメータテーブルに基づいて、図63に示すように、モモが1着、フロが2着、スミコが3着でゴールするアニメーションがインターネット・サービスプロバイダ11のホームページ上で表示される。
【0157】
ステップSP113では、上記体力パラメータによる順位結果をWWWサーバ11Hに送信する。WWWサーバ11Hは、図64に示すように、上記順位結果に基づいて運動会の順位を表示するようにHTLMファイル化して、これホームページで表示する。
【0158】
以上のように、この電子メール・システムでは、各ユーザからエージェントパラメータのデータを集計して、その集計結果を自動的にユーザに返信したり、各ユーザのポストペット103の運動会の様子をアニメーション表示等することができる。
【0159】
なお、上述の実施の形態では、本発明をインターネットに適用した場合ついて説明したが、本発明は、インターネット上でのメール通信以外に、イントラネット上でのメール通信やPIAFS(PHS Internet Access Forum Standard)に対応したパーソナルハンディホンやその他の移動通信端末を利用したメール通信システムに適用することができる。
【0160】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係るアニメーション表示されるエージェントの表示方法及び表示装置では、通信ネットワークを介してエージェントの挙動を決定するエージェントパラメータを送信し、上記通信ネットワークを介して変更された上記エージェントパラメータを受信し、上記変更されたエージェントパラメータを一定値と比較し、上記比較結果に基づいて上記エージェントの変更された挙動をアニメーション表示することができる。
【0161】
また、本発明に係るエージェントパラメータの変更方法及び変更装置では、エージェントの挙動を決定する複数のエージェントパラメータと、修正すべきエージェントパラメータを選択するための情報とを通信ネットワークを介して送信し、上記通信ネットワークを介して変更された上記エージェントパラメータを受信し、上記エージェントの変更された挙動を表示することができる。
【0162】
また、本発明に係るエージェントパラメータの変更方法及び変更装置では、エージェントの挙動を決定する複数のエージェントパラメータと、修正すべきエージェントパラメータを選択するための情報とを移動通信端末から送信し、上記通信ネットワークを介して変更された上記エージェントパラメータを上記移動通信端末にて受信し、上記エージェントの変更された挙動を表示することができる。
【0163】
また、本発明に係るエージェントパラメータの変更方法では、エージェントの挙動を決定する複数のエージェントパラメータと、修正すべきエージェントパラメータを選択するための情報とを送信し、変更された上記エージェントパラメータを受信し、上記変更されたエージェントパラメータに基づいて上記エージェントの挙動をアニメーション表示し、上記エージェントパラメータを送信した後、上記変更されたエージェントパラメータを受信するまでの間、上記エージェントを不在の状態とすることによって、上記エージェントの使用を制限することができる。
【0164】
さらに、本発明に係るエージェントパラメータの変更方法では、アニメーション表示されるエージェントの挙動を決定する複数のエージェントパラメータと、修正すべきエージェントパラメータを選択するための情報とを通信ネットワークを介して受信し、上記情報に基づいて変更するエージェントパラメータを選択して変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用した電子メール・システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】 上記電子メール・システムにおいてパーソナルコンピュータにインストールされたメーラの起動により表示される「PostPet(部屋)」のGUI画面を示す図である。
【図3】 上記メーラに準備されているポストペットの種類を示す図である。
【図4】 メーラにより表示される「メールを書く」のGUI画面を示す図である。
【図5】 メーラにより表示される「受信簿」のGUI画面を示す図である。
【図6】 上記ポストペットにより送信される電子メールの構造を示す図である。
【図7】 上記ポストペットにより送信される電子メールのメール本文に添付されるエージェントパラメータの種類を示す図である。
【図8】 上記ポストペットにより送信される電子メールのメール本文に添付されるエージェントパラメータ一例を示す図である。
【図9】 上記メーラの処理機能全体を示すフローチャートである。
【図10】 上記メーラによる送信処理の内容を示すフローチャートである。
【図11】 上記メーラによる受信処理の内容を示すフローチャートである。
【図12】 上記メータによるエージェントパラメータの更新処理の内容を示すフローチャートである。
【図13】 上記メーラにより表示される「メールを書く」のGUI画面においてポストマンによるメール送信を指示する状態を示す図である。
【図14】 上記ポストマンによるメール送信を指示した場合の「PostPet(部屋)」のGUI画面の状態を示す図である。
【図15】 上記ポストマンによるメール送信を指示した場合の「PostPet(部屋)」のGUI画面の状態を示す図である。
【図16】 上記ポストマンによるメール送信を指示した場合の「PostPet(部屋)」のGUI画面の状態を示す図である。
【図17】 上記ポストマンによるメール送信を指示した場合の「PostPet(部屋)」のGUI画面の状態を示す図である。
【図18】 上記ポストマンによるメール送信を指示した場合の「PostPet(部屋)」のGUI画面の状態を示す図である。
【図19】 上記メーラにより表示される「メールを書く」のGUI画面においてポストペットによるメール送信を指示する状態を示す図である。
【図20】 上記ポストペットによるメール送信を指示した場合の「PostPet(部屋)」のGUI画面の状態を示す図である。
【図21】 上記ポストペットによるメール送信を指示した場合の「PostPet(部屋)」のGUI画面の状態を示す図である。
【図22】 上記ポストペットによるメール送信を指示した場合の「PostPet(部屋)」のGUI画面の状態を示す図である。
【図23】 上記ポストペットによるメール送信を指示した場合の「PostPet(部屋)」のGUI画面の状態を示す図である。
【図24】 ポストペットによる電子メールを受信したときの「PostPet(部屋)」のGUI画面の表示例を示す図である。
【図25】 上記ポストペットによる電子メールを受信したときの「PostPet(部屋)」のGUI画面の状態を示す図である。
【図26】 上記ポストペットによる電子メールを受信したときの「PostPet(部屋)」のGUI画面の状態を示す図である。
【図27】 上記ポストペットによる電子メールを受信したときの「PostPet(部屋)」のGUI画面の状態を示す図である。
【図28】 上記ポストペットによるメール送信を行いポストペットが戻ってきた場合の「PostPet(部屋)」のGUI画面の状態を示す図である。
【図29】 上記ポストペットによるメール送信を行いポストペットが戻ってきた場合の「PostPet(部屋)」のGUI画面の状態を示す図である。
【図30】 上記ポストペットによるメール送信を行いポストペットが戻ってきた場合の「PostPet(部屋)」のGUI画面の状態を示す図である。
【図31】 上記「PostPet(部屋)」のGUI画面おいてポストペットの世話をする指示するアイコンをクリックする状態を示す図である。
【図32】 上記「PostPet(部屋)」のGUI画面おいてポストペットの世話を指示するアイコンをクリックしてプルダウンメニューを開いた状態を示す図である。
【図33】 上記「PostPet(部屋)」のGUI画面おいて上記プルダウンメニューの項目「おやつ」を選択してウインドウを開いた状態を示す図である。
【図34】 上記「PostPet(部屋)」のGUI画面おいて上記プルダウンメニューの項目「おやつ」を選択して開いたウインドウで「あげる」ボタンをクリックする状態を示す図である。
【図35】 上記「PostPet(部屋)」のGUI画面おいて上記プルダウンメニューの項目「洗う」を選択した状態を示す図である。
【図36】 上記「PostPet(部屋)」のGUI画面おいてポストペットが汚れている状態を示す図である。
【図37】 上記「PostPet(部屋)」のGUI画面おいて上記プルダウンメニューの項目「模様かえ」を選択した状態を示す図である。
【図38】 模様替えを実行した状態の「PostPet(部屋)」のGUI画面を示す図である。
【図39】 上記「PostPet(部屋)」のGUI画面おいて上記プルダウンメニューの項目「ペットの状態」を選択した状態を示す図である。
【図40】 上記「PostPet(部屋)」のGUI画面おいて部屋の外に位置しているポインティングカーソルの表示状態を示す図である。
【図41】 上記「PostPet(部屋)」のGUI画面おいて部屋内に位置しているポインティングカーソルの表示状態を示す図である。
【図42】 上記「PostPet(部屋)」のGUI画面おいてポストペットをなでる操作の状態を示す図である。
【図43】 上記「PostPet(部屋)」のGUI画面おいてポストペットをなでる操作の状態を示す図である。
【図44】 上記「PostPet(部屋)」のGUI画面おいてポストペットをなでる操作の状態を示す図である。
【図45】 上記「PostPet(部屋)」のGUI画面おいてポストペットを殴る操作の状態を示す図である。
【図46】 上記メーラがそれぞれインストールされた2つのパーソナルコンピュータが通信ネットワークに同時に接続されている状態での電子メールの授受の手順を示すタイムチャートである。
【図47】 上記メーラがそれぞれインストールされた2つのパーソナルコンピュータが通信ネットワークに時間的にずれて接続される状態での電子メールの授受の手順を示すタイムチャートである。
【図48】 ポストペットによるユーザAからユーザBへのメールAの送信を模式的に示す図である。
【図49】 上記メールAのユーザBによる取り込みを模式的に示す図である。
【図50】 上記ユーザBによるエージェントパラメータの自動返信を模式的に示す図である。
【図51】 上記ユーザBから自動返信されたエージェントパラメータの受信を模式的に示す図である。
【図52】 ポストペットを選択するためのGUI画面を示す図である。
【図53】 電子メールにエージェントパラメータを添付したものを「飲み屋」に送信したときのパーソナルコンピュータとインターネット・サービスプロバイダの動作を説明するフローチャートである。
【図54】 ユーザが送信する電子メールMの構成図である。
【図55】 インターネット・サービスプロバイダが返信する電子メールM’の構成図である。
【図56】 ポストペットの挙動を決定する感情ユニットのイベント処理を示すフローチャートである。
【図57】 ポストペットの挙動をエージェントパラメータにより決定する手法を説明する図である。
【図58】 感情ユニットの基本構成を示す図である。
【図59】 はてなくんを出現させた状態の「PostPet(部屋)」のGUI画面を示す図である。
【図60】 電子メールでポストペットの運動会のエントリーの受付をしているときのインターネット・サービスプロバイダの動作を説明するフローチャートである。
【図61】 体力パラメータテーブルの構成図である。
【図62】 インターネット・サービスプロバイダがユーザAに対して返信する電子メールの説明図である。
【図63】 ポストペットの運動会の結果をアニメーション表示したときの図である。
【図64】 ポストペットの運動会の結果をインターネット・サービスプロバイダのホームページに表示したときの図である。
【符号の説明】
1,2 公衆電話回線、10 インターネット、11,12 インターネット・サービスプロバイダ、11A ルータ、11B LAN、11C コミュニケーション・サーバ、11D メール・サーバ、11E メール・スプール、11F モデム、21,22 パーソナルコンピュータ、21A,22A 装置本体、21B,22B 表示装置、21C,22C キーボード、21D,22D マウス、21a 演算処理ユニット、21b リードオンリーメモリ、21c ランダムアクセスメモリ、21d ハードディスクドライブ、21e フレキシブルディスクドライブ、21f CD−ROMドライブ、21g 表示制御部、21h モデム、21i インターフェース部、203エージェントパラメータ
Claims (10)
- 通信ネットワークを介してエージェントの挙動を決定するエージェントパラメータを送信する工程と、
上記通信ネットワークを介して変更された上記エージェントパラメータを受信する工程と、
上記変更されたエージェントパラメータを一定値と比較する工程と、上記比較工程に基づいて上記エージェントの変更された挙動をアニメーション表示する工程と、
上記エージェントを画面上に表示するか否かを表すエージェント在宅フラグを記憶する記憶工程とを有し、
上記エージェントパラメータを送信後に上記エージェント在宅フラグをエージェントを画面上に表示することを表すフラグからエージェントを画面上に表示しないことを表すフラグへ変更する特徴とするエージェントの表示方法。 - 上記通信ネットワークは電話回線を含むことを特徴とする請求項1記載のエージェントの表示方法。
- エージェントの挙動を決定する複数のエージェントパラメータと、修正すべきエージェントパラメータを選択するための情報とを通信ネットワークを介して送信する工程と、
上記通信ネットワークを介して変更された上記エージェントパラメータを受信する工程と、
上記エージェントの変更された挙動を表示する工程と、
上記エージェントを画面上に表示するか否かを表すエージェント在宅フラグを記憶する記憶工程とを有し、
上記エージェントパラメータを送信後に上記エージェント在宅フラグをエージェントを画面上に表示することを表すフラグからエージェントを画面上に表示しないことを表すフラグへ変更することを特徴とするエージェントパラメータの変更方法。 - 上記通信ネットワークは電話回線を含むことを特徴とする請求項3記載のエージェントパラメータの変更方法。
- エージェントの挙動を決定する複数のエージェントパラメータと、修正すべきエージェントパラメータを選択するための情報とを移動通信端末から送信する工程と、
通信ネットワークを介して変更された上記エージェントパラメータを上記移動通信端末にて受信する工程と、
上記エージェントの変更された挙動を表示する工程と、
上記エージェントを画面上に表示するか否かを表すエージェント在宅フラグを記憶する記憶工程とを有し、
上記エージェントパラメータを送信後に上記エージェント在宅フラグをエージェントを画面上に表示することを表すフラグからエージェントを画面上に表示しないことを表すフラグへ変更することを特徴とするエージェントパラメータの変更方法。 - アニメーション表示されるエージェントの挙動を決定する複数のエージェントパラメータと、修正すべきエージェントパラメータを選択するための情報とを通信ネットワークを介して受信する工程と、
上記情報に基づいて変更するエージェントパラメータを選択して変更する工程と、
上記変更されたエージェントパラメータに基づいて上記エージェントの挙動をアニメーション表示する工程と、
上記エージェントを画面上に表示するか否かを表すエージェント在宅フラグを記憶する記憶工程とを有し、
上記エージェントパラメータを受信後に上記エージェント在宅フラグをエージェントを画面上に表示しないことを表すフラグからエージェントを画面上に表示することを表すフラグへ変更し、上記エージェントパラメータを受信した後、上記変更されたエージェントパラメータを送信するまでの間、上記エージェントを在宅の状態とすることを特徴とするエージェントパラメータの変更方法。 - さらに、上記変更されたエージェントパラメータを上記通信ネットワークを介して送信する工程を有することを特徴とする請求項6記載のエージェントパラメータの変更方法。
- 通信ネットワークを介してエージェントの挙動を決定するエージェントパラメータを送信する送信手段と、
上記通信ネットワークを介して変更された上記エージェントパラメータを受信する受信手段と、
上記変更されたエージェントパラメータを一定値と比較する比較手段と、
上記比較手段に基づいて上記エージェントの変更された挙動をアニメーション表示する表示手段と、
上記エージェントを画面上に表示するか否かを表すエージェント在宅フラグを記憶する記憶手段とを有し、
上記エージェントパラメータを送信後に上記エージェント在宅フラグをエージェントを画面上に表示することを表すフラグからエージェントを画面上に表示しないことを表すフラグへ変更することを特徴とするエージェントの表示装置。 - エージェントの挙動を決定する複数のエージェントパラメータと、修正すべきエージェントパラメータを選択するための情報とを通信ネットワークを介して送信する送信手段と、
上記通信ネットワークを介して変更された上記エージェントパラメータを受信する受信手段と、
上記エージェントの変更された挙動を表示する表示手段と、
上記エージェントを画面上に表示するか否かを表すエージェント在宅フラグを記憶する記憶手段とを有し、
上記エージェントパラメータを送信後に上記エージェント在宅フラグをエージェントを画面上に表示することを表すフラグからエージェントを画面上に表示しないことを表すフラグへ変更することを特徴とするエージェントパラメータの変更装置。 - エージェントの挙動を決定する複数のエージェントパラメータと、修正すべきエージェントパラメータを選択するための情報とを移動通信端末から送信する送信手段と、
通信ネットワークを介して変更された上記エージェントパラメータを上記移動通信端末にて受信する受信手段と、
上記エージェントの変更された挙動を表示する表示手段と、
上記エージェントを画面上に表示するか否かを表すエージェント在宅フラグを記憶する記憶手段とを有し、
上記エージェントパラメータを送信後に上記エージェント在宅フラグをエージェントを画面上に表示することを表すフラグからエージェントを画面上に表示しないことを表すフラグへ変更することを特徴とするエージェントパラメータの変更装置。
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