JP4131871B2 - 論理回路遅延最適化システム、論理回路遅延最適化方法、及びプログラム - Google Patents
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また、計算機に行なわせる従来の遅延最適化処理においては、クリティカルパスに対して最適化を施すときに、そのパス上の回路ブロックの後段にファンアウトが複数存在しているときには、その中でクリティカルパス上にあるものについてのみ最適化処理を行っており、そのファンアウトを構成している複数の被駆動ブロック同士の関係は考慮されていなかった。そのため、例えばこれらの被駆動ブロックのうちクリティカルパス上にあるものについての駆動能力(被駆動ブロックの駆動のためにその被駆動ブロックに対して求められる能力)が肥大してしまい、その駆動能力を確保するために被駆動ブロックの実装回路面積が過剰に大きくなってしまうことがあった。
本発明は、複数の回路ブロックを接続してなる論理回路に対し、該回路ブロック毎に指定がされている該回路ブロックを構成するために使用するプリミティブな素子についての該指定を該素子と同一の機能を有し且つ駆動能力値は異なる他のプリミティブな素子へ変更することによって、該論理回路内を伝播する信号の遅延についての最適化を行なう論理回路遅延最適化システムまたは論理回路遅延最適化方法を前提とする。
駆動能力値算出手段11は、回路ブロックに与えられる負荷容量値が該回路ブロック内を伝播する信号を遅延させる割合を示す該回路ブロックの遅延率と、前記指定変更の対象である対象回路ブロックの前段として該対象回路ブロックに接続されている前段回路ブロックに指定がされている該素子によって定まる該前段回路ブロックの駆動能力値と、該対象回路ブロックの後段に他の回路ブロックが接続されることにより該対象回路ブロックに対して与えられる負荷容量値とに基づいて該対象回路ブロックに要求する駆動能力値の算出を行なうものである。
この第一の構成によれば、対象回路ブロックの前後段として接続されている回路ブロックに関する特性値から対象回路ブロックでの使用に最適な素子の選択が可能となる。従って、論理回路中の全ての回路ブロックについて最適な素子の選択を行なうことでクリティカルパスの抽出を行なうことなく論理回路に対する遅延最適化が行なえるので、遅延最適化のために必要となる処理量が低減される。
また、上述した第一の構成において、該論理回路に入力された信号若しくは該論理回路内のフリップフロップである回路ブロックから出力された信号が、該対象回路ブロックについての該回路ブロックを通過して出力されるまでに生じ得る遅延量を、該前段回路ブロックまでの遅延量として算出する遅延量算出手段と、該対象回路ブロックに信号を入力するための複数の入力ピンのうち、該対象回路ブロックについての該回路ブロックであって該前段回路ブロックまでの該遅延量が最大であるものが接続されている該入力ピンを該指定変更の対象である回路ブロックの代表ピンとする代表ピン決定手段と、を更に有し、駆動能力値算出手段11が、前記対象回路ブロックについての前段回路ブロックのうち、該代表ピンに接続されている該回路ブロックについての駆動能力値に基づいて該算出を行なうようにしてもよい。
また、上述した第一の構成において、該論理回路の外部入力端子に接続される素子の駆動能力値が入力される外部素子駆動能力値入力手段を更に有し、駆動能力値算出手段11が、該外部入力端子に接続されている該対象回路ブロックに要求する駆動能力値の算出を、該外部素子駆動能力値入力手段に入力された駆動能力値が該前段回路ブロックの駆動能力値であるとみなして行なうようにしてもよい。
また、上述した第一の構成において、該前段回路ブロックの駆動能力値が入力される前段回路ブロック駆動能力値入力手段を更に有し、駆動能力値算出手段11が、該前段回路ブロック駆動能力値入力手段に入力された駆動能力値を該前段回路ブロックの駆動能力値とみなして該対象回路ブロックに要求する駆動能力値の算出を行なうようにしてもよい。
また、上述した第一の構成において、該論理回路の実装設計が行なわれることによって得られる該回路ブロック間の配線によって生じる配線容量を取得する配線容量取得手段を更に有し、駆動能力値算出手段11が、該配線容量取得手段によって取得された配線容量を該負荷容量値に加味して該対象回路ブロックに要求する駆動能力値の算出を行なうようにしてもよい。
また、上述した第一の構成において、該回路ブロックに対して該指定の変更を行なわないことを示す属性を付与する非最適化属性付与手段を更に有し、変更手段12は、該非最適化属性付与手段によって該属性が付与されている該対象回路ブロックについては、前記指定の変更を行なわないようにしてもよい。
スラック値算出手段21は、該回路ブロックのスラック値の算出を行なう。なお、回路ブロックのスラック値とは、その回路ブロックまでで生じ得る最大遅延とその回路ブロックに許容されている到達時間(許容到達時間)との差であり、その回路ブロックにおけるタイミングの余裕度を示すものである。
この第二の構成によれば、駆動能力値分配手段22が、各回路ブロックのスラック値に基づき、タイミングの余裕が少ない後段回路ブロックには駆動能力値を多めに分配し、タイミングの余裕が多い後段回路ブロックには駆動能力値を少なめに分配することで、信号遅延量が大きくなっている信号パスを優先する最適化が可能となり、駆動能力のバランスの良好な遅延最適化が可能となる。
次に図1の(c)に示す第三の構成を説明する。これは、本発明に係る論理回路遅延最適化システム第三の原理構成を示している。
駆動能力比率算出手段32は、該論理回路中の回路ブロックの有するひとつの出力が該回路ブロックの後段の複数の回路ブロックである後段回路ブロックに接続されているときに、該後段回路ブロックに指定がされている該素子によって定まる該指定変更前の該後段回路ブロック毎の駆動能力値の合計と、該後段回路ブロックのうちスラック値によって最もタイミングの余裕が少ないことが示されているものについての該指定変更前における駆動能力値の比率を算出する。
なお、前述した本発明に係る論理回路遅延最適化システムを構成する各要素により実現される機能と同様のものをコンピュータに行なわせるためのプログラムを作成し、そのプログラムをコンピュータに実行させることによっても、前述した課題を解決することができる。
図2は、本発明を実施する論理回路遅延最適化装置の構成を示す図である。同図において、CPU101、ROM102、RAM103、I/F部104、入力部105、表示部106、出力部107、記憶部108はいずれもバス109に接続されており、相互にデータの授受が行なえる。
ROM(Read Only Memory)102は、CPU101によって実行される制御プログラムが予め格納されているメモリであり、CPU101がこの制御プログラムを実行することによって本装置全体の動作の制御が行なわれる。
入力部105は外部からの入力を受け取って該入力をCPU101に渡すものであり、例えばキーボードやマウスなどといった本装置のユーザからの指示を受け取る入力装置、あるいはFD(Floppy(登録商標) Disk)、CD−ROM(Compact Disc-ROM)、DVD−ROM(Digital Versatile Disc-ROM)、MO(Magneto-Optics)ディスクなどといった可搬型の記録媒体の読出装置を備えて構成される。
なお、図2に示す本装置の構成は多くの標準的なコンピュータが有しているものであるので、このようなコンピュータで本発明を実施することもできる。
まず、S101において、記憶部108に予め格納されている回路ブロックのライブラリが参照され、各回路ブロックに使用可能な素子として定義されている各素子の素子面積、素子属性、同一論理素子グループ、素子の入力ピンの駆動能力、寄生容量、及び遅延率の各値が読み出されてRAM103の所定領域に格納される。
図4はブロック最適化処理の第一の例の処理内容を示すフローチャートである。
図4において、S111では、最適化処理の対象であるブロック(このブロックを、以下「被最適化ブロック」と称することとする)の前段のブロック(このブロックを、以下「ドライバブロック」と称することとする)について使用することが現在指定されている素子と、前述したライブラリに定義されていたその素子の駆動能力とが照合されて前段ブロックの駆動能力が取得される。ここで、被最適化ブロックにおいて、その入力ピンが外部入力端子に繋げられているものについては、その被最適化ブロックの前段が論理回路中に存在しない為、特に指示がなければ標準的に使用されるインバータによって駆動されているものとして処理が進められる。
図5は素子情報が定義されているライブラリの例を示している。
入力ピンの寄生容量とは、素子の入力ピンから見たその素子内部で定常的に有している容量である。
遅延率=(単位負荷容量で生じる遅延)×(駆動能力)÷
(最適化対象である論理回路における基準クロックの1周期分の時間)
で求められる。なお、負荷容量とは、出力ピンに接続されている後段の全ての素子を駆動する(信号の論理を反転する)過渡的な動作を行なうときに負荷としてその出力ピンにかかり得る容量をいう。
図5について説明すると、素子名が「AAA」なる素子は2入力NANDであり、「2NAND」グループなる素子グループに属している。また、この素子に対する最適化は「可」とされており、非最適化の属性は有していない。そして、この素子を実装するには50の面積を要し、その平均遅延率は1.3である。また、この素子はA及びBなる入力ピンとXなる出力ピンとを有しており、入力ピンAについては遅延率が1.2、駆動能力が33.5、寄生容量が9.0と定義され、入力ピンBについては遅延率が1.4、駆動能力が32.0、寄生容量が10.5と定義されている。
次に図6について説明する。同図はこれより遅延最適化処理を施す回路網の一例を示している。同図に示す回路網において、ブロックF及びIはフリップフロップである。前述した図3のS102の処理においては、この図6の回路網を示す情報が取得される。
図7は、前述した図3のS103の処理の実行によって回路網Aの各ブロックに対して行なわれた段数付けの結果を示す図である。同図において、各ブロックに付された数字が、そのブロックの段数を示している。
なお、上式の計算を行なうときには、遅延率、駆動能力、寄生容量として各ブロックの平均遅延率、平均駆動能力、平均寄生容量を用い、また、負荷容量についても、後段の全てのブロックの平均駆動能力の総和を用いる。
図4のS114で行なわれる被最適化ブロックの最適駆動能力の算出は次のようにして行なわれる。
ドライバブロックの遅延+被最適化ブロックの遅延:D
ドライバブロックの駆動能力:C1
ドライバブロックの遅延率:G1
ドライバブロックの寄生容量:P1
被最適化ブロックの駆動能力(=ドライバブロックの負荷容量):c2
被最適化ブロックの遅延率:G2
被最適化ブロックの寄生容量:P2
被最適化ブロックの負荷容量:C3
クロック単位時間:τ
である。
以上の図12に示されている処理がCPU101によって行なわれることによって論理回路が最適化される具体例を示す。
まず、S131において、被最適化ブロックが信号多入力のブロックであるか否か、すなわち入力ピンを複数持つブロックであるか否かが判定される。そして、この判定結果がYesのときにのみ、S132において、各入力ピンがつながっている前段の各ブロックについての最大遅延の値が取得される。
前述した図9において、被最適化ブロックとして例えばブロックDについて注目する。
次に図14について説明する。同図は駆動能力分配処理の処理内容を示すフローチャートである。この処理は、後段に複数のブロックが繋げられている、つまり複数のファンアウトを有する被最適化ブロックの最適化を行なった後に、これらの後段の各ブロックに指定されていた駆動能力の違いをスラック値(タイミングの余裕度)に基づいて平準化させることによって、これらの各ブロックに対して後に行なわれる最適化において要求することとなる駆動能力が過剰に見込まれることを抑制させるものである。
図14において、S141では、被最適化ブロックの後段のブロックのうち、その被最適化ブロックの出力ピンに接続されている入力ピンがそのブロックの代表ピンであるものが全て検出される。以下の説明においては、この処理によって検出された後段のブロックを「ブランチブロック」と称することとする。
S144では、前述した図3のS105の処理によって既に算出されている、各ブランチブロックについてのスラック値が取得され、続くS145において取得されたスラック値の平均値(スラック平均値)が算出される。
図15はこれより駆動能力分配処理を施す回路網の一例を示している。同図において、各ブロックの入力ピンa及びbのうち黒丸印が付されているものはそのブロックの代表ピンであることを示している。
回路網Bにおいて、被最適化ブロックとしてブロックAが選択されていた場合、そのブロックAの出力ピンxはブロックC、ブロックD、及びブロックEのいずれも入力ピンaに繋げられている。ここで、ブロックC、ブロックD、及びブロックEの入力ピンaはいずれも代表ピンであることが図15に示されている。よって、被最適化ブロックAに対するブランチブロックはブロックC、ブロックD、及びブロックEとなる。
駆動能力計算値:C’
そのブランチブロックについて現在指定されている駆動能力:C
そのブランチブロックのスラック値:S
ブランチブロック全体のスラック平均値:Sav
補正係数:k
例えば補正係数kを0.01とすると、[表3]において、スラック値が平均値以上、すなわちタイミングの余裕の少ないブランチブロックであるブロックCについてはC’=15.6となり、ブロックCに対して現在指定されているものよりも高めに駆動能力が分配される。なお、補正係数kは経験や実験での実測結果等に基づいて適切に設定される。
まず、スラック値が平均値よりも小さいブランチブロックについての駆動能力計算値C’を用いて下記の式を計算する。
前述した図15の回路網B中のブロックAについてのブランチブロックC、D、及びEにおいて、それぞれの素子名、駆動能力、スラック値、駆動能力計算値(前述した駆動能力分配処理によって算出された値)が下記の表の通りであったとする。
m=48.0/15.6=3.1
と求められる。
S157では、最適化を行なうブランチブロックの駆動能力と、スラック値が最大のブロックについての駆動能力変化率とに基づいてそのブランチブロックについての最適駆動能力が計算される。
ます、前述した駆動能力比率、すなわちブランチブロック全体の駆動能力をスラック値が最大のブランチブロックの駆動能力で割った値をmとする。
最適化済ブロックの遅延+被最適化ブランチブロックの遅延:D
最適化済ブロックの駆動能力:C1
最適化済ブロックの遅延率:G1
最適化済ブロックの寄生容量:P1
被最適化ブランチブロックの駆動能力:c2
被最適化ブランチブロックの遅延率:G2
被最適化ブランチブロックの寄生容量: P2
被最適化ブランチブロックの負荷容量: C3
クロック単位時間: τ
被最適化ブランチブロック分を除いた最適化済ブロックの負荷容量の和
(ネットの負荷容量も含む):Cother
である。従って、最適化済ブロックの負荷容量は、c2×m+Cotherで表されることになる。
図17のS155の処理における駆動能力の変化率の計算では、S154の処理において最適化によって置換された素子の駆動能力をその置換前の素子の駆動能力計算値で除算した結果の値を駆動能力変化率とする。なお、ここでは、駆動能力変化率を係数Gとして表すこととする。
S163では、入力部105へ指示された全てのピンについて、後述するS164の検索処理が行なわれたか否かが判定され、この判定の結果がYesならばこのピン駆動能力指示検出処理を終了する。一方この判定の結果がNoならばS164に進む。
まず、前述した図15の回路網Bにおいて、各入力ピンの駆動能力がライブラリにおいて下記の表のように定義されていたとする。
次に図19について説明する。同図はネット負荷容量反映処理の処理内容を示すフローチャートである。この処理は、遅延の最適化を、ネット容量、すなわちブロック間の配線に起因して生じる容量を反映させて行なうことを可能とするための処理である。なお、ネット容量は、例えば論理回路の実装設計をある程度行なった時点で再度回路遅延の最適化を行なうような場合に、その実装設計の情報から部分的に取得することが可能である。
まず、前述した図15の回路網Bについての実装情報を持つデータベースDB1の存在を想定する。
NetCapacity{
NetA=Cneta;
NetB=Cnetb;
… … …
}
CPU101では上記の情報が読み込まれて解釈される。そしてNetAには負荷容量Cnetaが、また、NetBには負荷容量Cnetbが設定される。
次に図20について説明する。同図はブロック非最適化指示検出処理の処理内容を示すフローチャートである。この処理は、遅延最適化を行なうときに、その対象である論理回路網のうちのブロックについてはユーザの指示に応じて最適化を行なわないようにすることを可能とする処理であり、例えば論理回路の実装面積及び信号遅延に余裕があるときには敢えて新たな実装設計を行なわずに既に設計済みのものをそのまま流用するときなどに有効なものである。
S183では、入力部105へ指示された全てのブロックについて、後述するS184の検索処理が行なわれたか否かが判定され、この判定の結果がYesならばこのブロック非最適化指示検出処理を終了する。一方この判定の結果がNoならばS184に進む。
図21を参照すると分かるように、この変更は図3のS106の処理とS107の処理との間にS187の処理として、最適化対象のブロックに非最適化の属性が設定されているか否かの判定処理が挿入されるというものである。そして、この変更により、この判定処理の結果がYesのときにのみ、S107のブロック最適化処理が実行されるようになる。
前述した図15の回路網Bにおいて、例えばブロックDが非最適化ブロックとして外部指示されると、ブロックDには非最適化の属性が付与される。このときには、ブロックAにおける負荷容量としてブロックD−aの駆動能力は加算されるが、ブロックAについてのブランチブロックにはブロックDは含まれず、ブロックC、Eのみとする。つまり、ブロックDについては最適化処理が行なわれない。
S191に続くS192では、使用素子の変更情報が格納される変更情報ファイルの出力指示がユーザによって入力部105になされているか否かが判断され、この判定の結果がYesならばS193に処理が進む。一方、この判定の結果がNoならば直ちにこの素子変更情報出力処理が終了する。
前述した図15の回路網Bについて、前述した回路遅延最適化処理の結果、下記の表のように素子の置換が行なわれたものとする。
Change ブロックA: INV4,INV5;
Change ブロックB: INV1,INV2;
Change ブロックC: INV2,INV3;
Change ブロックD: 2NAND4,2NAND4;
Change ブロックE: 2NOR3,2NOR2;
Change ブロックF: INV3,INV1;
なお、本発明を標準的なコンピュータで実施するには、以上までに説明した本発明の実施形態において本装置の有するCPU101が行なっていたものと同様の処理をそのコンピュータに行なわせるための制御プログラムを作成し、その制御プログラムをコンピュータに読み込ませて実行させることにより可能となる。
回路ブロックに与えられる負荷容量値が該回路ブロック内を伝播する信号を遅延させる割合を示す該回路ブロックの遅延率と、前記指定変更の対象である対象回路ブロックの前段として該対象回路ブロックに接続されている前段回路ブロックに指定がされている前記素子によって定まる該前段回路ブロックの駆動能力値と、該対象回路ブロックの後段に他の回路ブロックが接続されることにより該対象回路ブロックに対して与えられる負荷容量値とに基づいて該対象回路ブロックに要求する駆動能力値の算出を行なう駆動能力値算出手段と、
前記算出によって得られた駆動能力値に基づいて前記対象回路ブロックで使用される前記素子の指定の変更を行なう変更手段と、
を有することを特徴とする論理回路遅延最適化システム。
(付記2) 前記変更手段は、前記変更前に選択されていたものと同一の実装回路面積を要する前記素子を選択するように該変更を行なうことを特徴とする付記1に記載の論理回路遅延最適化システム。
(付記3) 前記論理回路に入力された信号若しくは該論理回路内のフリップフロップである回路ブロックから出力された信号が、前記対象回路ブロックについての前段回路ブロックを通過して出力されるまでに生じ得る遅延量を、該前段回路ブロックまでの遅延量として算出する遅延量算出手段と、
前記対象回路ブロックに信号を入力するための複数の入力ピンのうち、該対象回路ブロックについての前段回路ブロックであって該前段回路ブロックまでの前記遅延量が最大であるものが接続されている該入力ピンを該指定変更の対象である回路ブロックの代表ピンとする代表ピン決定手段と、
を更に有し、
前記駆動能力値算出手段は、前記対象回路ブロックについての前段回路ブロックのうち、前記代表ピンに接続されている前段回路ブロックについての駆動能力値に基づいて前記算出を行なう、
ことを特徴とする付記1に記載の論理回路遅延最適化システム。
(付記4) 複数の回路ブロックを接続してなる論理回路に対し、該回路ブロック毎に指定がされている該回路ブロックを構成するために使用するプリミティブな素子についての該指定を該素子と同一の機能を有し且つ駆動能力値は異なる他のプリミティブな素子へ変更することによって、該論理回路内を伝播する信号の遅延についての最適化を行なうシステムであって、
前記回路ブロックのスラック値の算出を行なうスラック値算出手段と、
前記論理回路中の回路ブロックの有するひとつの出力が該回路ブロックの後段の複数の回路ブロックである後段回路ブロックに接続されているときに、該後段回路ブロックに指定がされている前記素子によって定まる前記指定変更前の該後段回路ブロック毎の駆動能力値を、該後段回路ブロック毎の駆動能力値の合計値は維持しつつ且つ該後段回路ブロック毎に算出されたスラック値の差異に基づいて該後段回路ブロックの各々に分配する駆動能力値分配手段と、
前記駆動能力値分配手段によって分配された駆動能力値を前記後段回路ブロックの前段の回路ブロックの駆動能力値とみなして該後段回路ブロックに要求する駆動能力値の算出を行なう後段回路ブロック駆動能力値算出手段と、
前記算出によって得られた駆動能力値に基づいて前記後段回路ブロックで使用される前記素子の指定の変更を行なう後段回路ブロック変更手段と、
を有することを特徴とする論理回路遅延最適化システム。
(付記5) 複数の回路ブロックを接続してなる論理回路に対し、該回路ブロック毎に指定がされている該回路ブロックを構成するために使用するプリミティブな素子についての該指定を該素子と同一の機能を有し且つ駆動能力値は異なる他のプリミティブな素子へ変更することによって、該論理回路内を伝播する信号の遅延についての最適化を行なうシステムであって、
前記回路ブロックのスラック値の算出を行なうスラック値算出手段と、
前記論理回路中の回路ブロックの有するひとつの出力が該回路ブロックの後段の複数の回路ブロックである後段回路ブロックに接続されているときに、該後段回路ブロックに指定がされている前記素子によって定まる前記指定変更前の該後段回路ブロック毎の駆動能力値の合計と、該後段回路ブロックのうちスラック値によって最もタイミングの余裕が少ないことが示されているものについての該指定変更前における駆動能力値の比率を算出する駆動能力比率算出手段と、
前記駆動能力比率算出手段によって算出された駆動能力値の比率に基づいて、前記後段回路ブロックであってスラック値によって最もタイミングの余裕が少ないことが示されている該後段回路ブロックに要求する駆動能力値を算出する第一駆動能力値算出手段と、
前記算出によって得られた駆動能力値に基づいて前記後段回路ブロックであってスラック値によって最もタイミングの余裕が少ないことが示されている該後段回路ブロックについての前記指定の変更を行なう第一後段回路ブロック変更手段と、
を有することを特徴とする論理回路遅延最適化システム。
(付記6) 前記後段回路ブロックのうちスラック値によって最もタイミングの余裕が少ないことが示されているものについての前記指定変更前における駆動能力値と前記第一後段回路ブロック変更手段による変更後に指定されている前記素子の駆動能力値とよりこれらの駆動能力値の変化率を算出する変化率算出手段と、
前記後段回路ブロックであってスラック値によって最もタイミングの余裕が少ないことが示されているものを除いた他の後段回路ブロックに要求する駆動能力値を、前記変化率に基づいて算出する第二駆動能力値算出手段と、
前記第二駆動能力値算出手段によって算出された駆動能力値に基づいて前記後段回路ブロックであってスラック値によって最もタイミングの余裕が少ないことが示されているものを除いた他の後段回路ブロックについての前記指定の変更を行なう第二後段回路ブロック変更手段と、
を更に有することを特徴とする付記5に記載の論理回路遅延最適化システム。
(付記7) 前記論理回路の外部入力端子に接続される素子の駆動能力値が入力される外部素子駆動能力値入力手段を更に有し、
前記駆動能力値算出手段は、前記外部入力端子に接続されている前記対象回路ブロックに要求する駆動能力値の算出を、前記外部素子駆動能力値入力手段に入力された駆動能力値が前記前段回路ブロックの駆動能力値であるとみなして行なう、
ことを特徴とする付記1から3までのうちのいずれか一項に記載の論理回路遅延最適化システム。
(付記8) 前記前段回路ブロックの駆動能力値が入力される前段回路ブロック駆動能力値入力手段を更に有し、
前記駆動能力値算出手段は、前記前段回路ブロック駆動能力値入力手段に入力された駆動能力値を前記前段回路ブロックの駆動能力値とみなして前記対象回路ブロックに要求する駆動能力値の算出を行なう、
ことを特徴とする付記1から3までのうちのいずれか一項に記載の論理回路遅延最適化システム。
(付記9) 前記論理回路の外部出力端子に接続される素子によって該論理回路に与えられる負荷容量値が入力される外部素子負荷容量値入力手段を更に有し、
前記駆動能力値算出手段は、前記外部出力端子に接続されている前記対象回路ブロックに要求する駆動能力値の算出を、前記外部素子負荷容量値入力手段に入力された負荷容量値が該対象回路ブロックに対して与えられた負荷容量値であるとみなして行なう、
ことを特徴とする付記1から3までのうちのいずれか一項に記載の論理回路遅延最適化システム。
(付記10) 前記論理回路の実装設計が行なわれることによって得られる前記回路ブロック間の配線によって生じる配線容量を取得する配線容量取得手段を更に有し、
前記駆動能力値算出手段は、前記配線容量取得手段によって取得された配線容量を前記負荷容量値に加味して前記対象回路ブロックに要求する駆動能力値の算出を行なう、
ことを特徴とする付記1から3までのうちのいずれか一項に記載の論理回路遅延最適化システム。
(付記11) 前記論理回路の実装設計が行なわれることによって得られる前記回路ブロック間の配線によって生じる配線容量を取得する配線容量取得手段を更に有し、
前記後段回路ブロック駆動能力値算出手段は、前記配線容量取得手段によって取得された配線容量を加味して前記算出を行なう、
ことを特徴とする付記4に記載の論理回路遅延最適化システム。
(付記12) 前記論理回路の実装設計が行なわれることによって得られる前記回路ブロック間の配線によって生じる配線容量を取得する配線容量取得手段を更に有し、
前記第一駆動能力値算出手段は、前記後段回路ブロックであってスラック値によって最もタイミングの余裕が少ないことが示されている該後段回路ブロックに要求する駆動能力値の算出を、前記配線容量取得手段によって取得された配線容量を加味して行なう、
ことを特徴とする付記5に記載の論理回路遅延最適化システム。
(付記13) 前記論理回路の実装設計が行なわれることによって得られる前記回路ブロック間の配線によって生じる配線容量を取得する配線容量取得手段を更に有し、
前記第一駆動能力値算出手段は、前記後段回路ブロックであってスラック値によって最もタイミングの余裕が少ないことが示されている該後段回路ブロックに要求する駆動能力値の算出を、前記配線容量取得手段によって取得された配線容量を加味して行ない、
前記第二駆動能力値算出手段は、前記後段回路ブロックであってスラック値によって最もタイミングの余裕が少ないことが示されているものを除いた他の後段回路ブロックに要求する駆動能力値の算出を、前記配線容量取得手段によって取得された配線容量を加味して行なう、
ことを特徴とする付記6に記載の論理回路遅延最適化システム。
(付記14) 前記回路ブロックに対して前記指定の変更を行なわないことを示す属性を付与する非最適化属性付与手段を更に有し、
前記変更手段は、前記非最適化属性付与手段によって前記属性が付与されている前記対象回路ブロックについては、前記指定の変更を行なわない、
ことを特徴とする付記1から3までのうちのいずれか一項に記載の論理回路遅延最適化システム。
(付記15) 前記変更手段によって前記指定の変更が行なわれた前記対象回路ブロックにおける該変更の内容を出力する変更内容出力手段を更に有することを特徴とする付記1から3までのうちのいずれか一項に記載の論理回路遅延最適化システム。
(付記16) 複数の回路ブロックを接続してなる論理回路に対し、該回路ブロック毎に指定がされている該回路ブロックを構成するために使用するプリミティブな素子についての該指定を該素子と同一の機能を有し且つ駆動能力値は異なる他のプリミティブな素子へ変更することによって、該論理回路内を伝播する信号の遅延についての最適化を行なう方法であって、
回路ブロックに与えられる負荷容量値が該回路ブロック内を伝播する信号を遅延させる割合を示す該回路ブロックの遅延率と、前記指定変更の対象である対象回路ブロックの前段として該対象回路ブロックに接続されている前段回路ブロックに指定がされている前記素子によって定まる該前段回路ブロックの駆動能力値と、該対象回路ブロックの後段に他の回路ブロックが接続されることにより該対象回路ブロックに対して与えられる負荷容量値とに基づいて該対象回路ブロックに要求する駆動能力値の算出を行ない、
前記算出によって得られた駆動能力値に基づいて前記対象回路ブロックで使用される前記素子の指定の変更を行なう、
ことを特徴とする論理回路遅延最適化方法。
(付記17) 複数の回路ブロックを接続してなる論理回路に対し、該回路ブロック毎に指定がされている該回路ブロックを構成するために使用するプリミティブな素子についての該指定を該素子と同一の機能を有し且つ駆動能力値は異なる他のプリミティブな素子へ変更することによって、該論理回路内を伝播する信号の遅延についての最適化を行なう方法であって、
前記回路ブロックのスラック値の算出を行ない、
前記論理回路中の回路ブロックの有するひとつの出力が該回路ブロックの後段の複数の回路ブロックである後段回路ブロックに接続されているときに、該後段回路ブロックに指定がされている前記素子によって定まる前記指定変更前の該後段回路ブロック毎の駆動能力値を、該後段回路ブロック毎の駆動能力値の合計値は維持しつつ且つ該後段回路ブロック毎に算出されたスラック値の差異に基づいて該後段回路ブロックの各々に分配し、
前記後段回路ブロックの各々に分配された駆動能力値を前記後段回路ブロックの前段の回路ブロックの駆動能力値とみなして該後段回路ブロックに要求する駆動能力値の算出を行ない、
前記算出によって得られた駆動能力値に基づいて前記後段回路ブロックで使用される前記素子の指定の変更を行なう、
ことを特徴とする論理回路遅延最適化方法。
(付記18) 複数の回路ブロックを接続してなる論理回路に対し、該回路ブロック毎に指定がされている該回路ブロックを構成するために使用するプリミティブな素子についての該指定を該素子と同一の機能を有し且つ駆動能力値は異なる他のプリミティブな素子へ変更することによって、該論理回路内を伝播する信号の遅延についての最適化を行なう方法であって、
前記回路ブロックのスラック値の算出を行ない、
前記論理回路中の回路ブロックの有するひとつの出力が該回路ブロックの後段の複数の回路ブロックである後段回路ブロックに接続されているときに、該後段回路ブロックに指定がされている前記素子によって定まる前記指定変更前の該後段回路ブロック毎の駆動能力値の合計と、該後段回路ブロックのうちスラック値によって最もタイミングの余裕が少ないことが示されているものについての該指定変更前における駆動能力値の比率を算出し、
前記比率に基づいて、前記後段回路ブロックであってスラック値によって最もタイミングの余裕が少ないことが示されている該後段回路ブロックに要求する駆動能力値を算出し、
前記比率に基づいて算出された駆動能力値に基づいて前記後段回路ブロックであってスラック値によって最もタイミングの余裕が少ないことが示されている該後段回路ブロックについての前記指定の変更を行なう、
ことを特徴とする論理回路遅延最適化方法。
(付記19) 複数の回路ブロックを接続してなる論理回路に対し、該回路ブロック毎に指定がされている該回路ブロックを構成するために使用するプリミティブな素子についての該指定を該素子と同一の機能を有し且つ駆動能力値は異なる他のプリミティブな素子へ変更することによって、該論理回路内を伝播する信号の遅延についての最適化を行なう処理をコンピュータに行なわせるためのプログラムであって、
回路ブロックに与えられる負荷容量値が該回路ブロック内を伝播する信号を遅延させる割合を示す該回路ブロックの遅延率と、前記指定変更の対象である対象回路ブロックの前段として該対象回路ブロックに接続されている前段回路ブロックに指定がされている前記素子によって定まる該前段回路ブロックの駆動能力値と、該対象回路ブロックの後段に他の回路ブロックが接続されることにより該対象回路ブロックに対して与えられる負荷容量値とに基づいて該対象回路ブロックに要求する駆動能力値の算出を行なう処理と、
前記算出によって得られた駆動能力値に基づいて前記対象回路ブロックで使用される前記素子の指定の変更を行なう処理と、
を該コンピュータに行なわせるためのプログラム。
(付記20) 複数の回路ブロックを接続してなる論理回路に対し、該回路ブロック毎に指定がされている該回路ブロックを構成するために使用するプリミティブな素子についての該指定を該素子と同一の機能を有し且つ駆動能力値は異なる他のプリミティブな素子へ変更することによって、該論理回路内を伝播する信号の遅延についての最適化を行なう処理をコンピュータに行なわせるためのプログラムであって、
前記回路ブロックのスラック値の算出を行なう処理と、
前記論理回路中の回路ブロックの有するひとつの出力が該回路ブロックの後段の複数の回路ブロックである後段回路ブロックに接続されているときに、該後段回路ブロックに指定がされている前記素子によって定まる前記指定変更前の該後段回路ブロック毎の駆動能力値を、該後段回路ブロック毎の駆動能力値の合計値は維持しつつ且つ該後段回路ブロック毎に算出されたスラック値の差異に基づいて該後段回路ブロックの各々に分配する処理と、
前記後段回路ブロックの各々に分配された駆動能力値を前記後段回路ブロックの前段の回路ブロックの駆動能力値とみなして該後段回路ブロックに要求する駆動能力値の算出を行なう処理と、
前記算出によって得られた駆動能力値に基づいて前記後段回路ブロックで使用される前記素子の指定の変更を行なう処理と、
を該コンピュータに行なわせるためのプログラム。
(付記21) 複数の回路ブロックを接続してなる論理回路に対し、該回路ブロック毎に指定がされている該回路ブロックを構成するために使用するプリミティブな素子についての該指定を該素子と同一の機能を有し且つ駆動能力値は異なる他のプリミティブな素子へ変更することによって、該論理回路内を伝播する信号の遅延についての最適化を行なう処理をコンピュータに行なわせるためのプログラムであって、
前記回路ブロックのスラック値の算出を行なう処理と、
前記論理回路中の回路ブロックの有するひとつの出力が該回路ブロックの後段の複数の回路ブロックである後段回路ブロックに接続されているときに、該後段回路ブロックに指定がされている前記素子によって定まる前記指定変更前の該後段回路ブロック毎の駆動能力値の合計と、該後段回路ブロックのうちスラック値によって最もタイミングの余裕が少ないことが示されているものについての該指定変更前における駆動能力値の比率を算出する処理と、
前記比率に基づいて、前記後段回路ブロックであってスラック値によって最もタイミングの余裕が少ないことが示されている該後段回路ブロックに要求する駆動能力値を算出する処理と、
前記比率に基づいて算出された駆動能力値に基づいて前記後段回路ブロックであってスラック値によって最もタイミングの余裕が少ないことが示されている該後段回路ブロックについての前記指定の変更を行なう処理と、
を該コンピュータに行なわせるためのプログラム。
(付記22) 複数の回路ブロックを接続してなる論理回路に対し、該回路ブロック毎に指定がされている該回路ブロックを構成するために使用するプリミティブな素子についての該指定を該素子と同一の機能を有し且つ駆動能力値は異なる他のプリミティブな素子へ変更することによって、該論理回路内を伝播する信号の遅延についての最適化を行なう処理をコンピュータに行なわせるためのプログラムを含む搬送波に具現化されたコンピュータ・データ・シグナルであって、該プログラムは以下の処理をコンピュータに行なわせる:
回路ブロックに与えられる負荷容量値が該回路ブロック内を伝播する信号を遅延させる割合を示す該回路ブロックの遅延率と、前記指定変更の対象である対象回路ブロックの前段として該対象回路ブロックに接続されている前段回路ブロックに指定がされている前記素子によって定まる該前段回路ブロックの駆動能力値と、該対象回路ブロックの後段に他の回路ブロックが接続されることにより該対象回路ブロックに対して与えられる負荷容量値とに基づいて該対象回路ブロックに要求する駆動能力値の算出を行なう処理、及び
前記算出によって得られた駆動能力値に基づいて前記対象回路ブロックで使用される前記素子の指定の変更を行なう処理。
(付記23) 複数の回路ブロックを接続してなる論理回路に対し、該回路ブロック毎に指定がされている該回路ブロックを構成するために使用するプリミティブな素子についての該指定を該素子と同一の機能を有し且つ駆動能力値は異なる他のプリミティブな素子へ変更することによって、該論理回路内を伝播する信号の遅延についての最適化を行なう処理をコンピュータに行なわせるためのプログラムを含む搬送波に具現化されたコンピュータ・データ・シグナルであって、該プログラムは以下の処理をコンピュータに行なわせる:
前記回路ブロックのスラック値の算出を行なう処理、
前記論理回路中の回路ブロックの有するひとつの出力が該回路ブロックの後段の複数の回路ブロックである後段回路ブロックに接続されているときに、該後段回路ブロックに指定がされている前記素子によって定まる前記指定変更前の該後段回路ブロック毎の駆動能力値を、該後段回路ブロック毎の駆動能力値の合計値は維持しつつ且つ該後段回路ブロック毎に算出されたスラック値の差異に基づいて該後段回路ブロックの各々に分配する処理、
前記後段回路ブロックの各々に分配された駆動能力値を前記後段回路ブロックの前段の回路ブロックの駆動能力値とみなして該後段回路ブロックに要求する駆動能力値の算出を行なう処理、及び
前記算出によって得られた駆動能力値に基づいて前記後段回路ブロックで使用される前記素子の指定の変更を行なう処理。
(付記24) 複数の回路ブロックを接続してなる論理回路に対し、該回路ブロック毎に指定がされている該回路ブロックを構成するために使用するプリミティブな素子についての該指定を該素子と同一の機能を有し且つ駆動能力値は異なる他のプリミティブな素子へ変更することによって、該論理回路内を伝播する信号の遅延についての最適化を行なう処理をコンピュータに行なわせるためのプログラムを含む搬送波に具現化されたコンピュータ・データ・シグナルであって、該プログラムは以下の処理をコンピュータに行なわせる:
前記回路ブロックのスラック値の算出を行なう処理、
前記論理回路中の回路ブロックの有するひとつの出力が該回路ブロックの後段の複数の回路ブロックである後段回路ブロックに接続されているときに、該後段回路ブロックに指定がされている前記素子によって定まる前記指定変更前の該後段回路ブロック毎の駆動能力値の合計と、該後段回路ブロックのうちスラック値によって最もタイミングの余裕が少ないことが示されているものについての該指定変更前における駆動能力値の比率を算出する処理、
前記比率に基づいて、前記後段回路ブロックであってスラック値によって最もタイミングの余裕が少ないことが示されている該後段回路ブロックに要求する駆動能力値を算出する処理、及び
前記比率に基づいて算出された駆動能力値に基づいて前記後段回路ブロックであってスラック値によって最もタイミングの余裕が少ないことが示されている該後段回路ブロックについての前記指定の変更を行なう処理。
12 変更手段
21、31 スラック値算出手段
22 駆動能力値分配手段
23 後段回路ブロック駆動能力値算出手段
24 後段回路ブロック変更手段
32 駆動能力比率算出手段
33 第一駆動能力値算出手段
34 第一後段回路ブロック変更手段
101 入力部
102 ROM
103 RAM
104 I/F部
105 入力部
106 表示部
107 出力部
108 記憶部
109 バス
201 コンピュータ
202 メモリ
203 可搬型記憶媒体
204 回線
205 プログラムサーバ
206 記憶装置
Claims (3)
- 複数の回路ブロックを有する論理回路に対し、該回路ブロック毎に指定がされている該回路ブロックが有する基本論理素子についての該指定を、該基本論理素子と同一の機能を有し且つ駆動能力値は異なる他の基本論理素子へ変更することによって、該論理回路内を伝播する信号の遅延についての最適化を行なうシステムであって、
前記論理回路が有する各回路ブロックにおける遅延基準時間に対するディレイの余裕を表すスラック値の算出を行なうスラック値算出手段と、
前記論理回路が有する前記複数の回路ブロックのうち、いずれかの前段回路ブロックの有するいずれかの出力に後段回路ブロックが接続されているときに、該後段回路ブロックに指定がされていた前記基本論理素子によって定まる前記指定変更前の該後段回路ブロック毎の駆動能力値を、該後段回路ブロック毎の駆動能力値の合計値は維持しつつ、且つ、該後段回路ブロック毎に算出されたスラック値の差異に基づいて、該後段回路ブロックの各々に分配する駆動能力値分配手段と、
前記前段回路ブロックから前記後段回路ブロックまでの遅延を最小にする駆動能力値を、前記駆動能力値分配手段が該後段回路ブロックについて分配した駆動能力値に基づき、該後段回路ブロックごとに算出する後段回路ブロック駆動能力値算出手段と、
前記後段回路ブロック駆動能力値算出手段が算出した駆動能力値に基づいて前記後段回路ブロックが有する前記基本論理素子の指定を前記他の基本論理素子へ変更する後段回路ブロック変更手段と、
を有することを特徴とする論理回路遅延最適化システム。 - 複数の回路ブロックを有する論理回路に対し、該回路ブロック毎に指定がされている該回路ブロックが有する基本論理素子についての該指定を、該基本論理素子と同一の機能を有し且つ駆動能力値は異なる他の基本論理素子へ変更することによって、該論理回路内を伝播する信号の遅延についての最適化を行なう論理回路遅延最適化システムの論理回路遅延最適化方法であって、
前記論理回路遅延最適化システムの有するスラック値算出部が、前記回路ブロックにおける遅延基準時間に対するディレイの余裕を表すスラック値を算出するステップと、
前記論理回路が有する前記複数の回路ブロックのうち、いずれかの前段回路ブロックの有するいずれかの出力に後段回路ブロックが接続されているときに、前記論理回路遅延最適化システムの有する駆動能力値分配部が、該後段回路ブロックに指定がされていた前記基本論理素子によって定まる前記指定変更前の該後段回路ブロック毎の駆動能力値を、該後段回路ブロック毎の駆動能力値の合計値は維持しつつ、且つ、該後段回路ブロック毎に算出されたスラック値の差異に基づいて、該後段回路ブロックの各々に分配するステップと、
前記論理回路遅延最適化システムの有する後段回路ブロック駆動能力値算出部が、前記前段回路ブロックから前記後段回路ブロックまでの遅延を最小にする駆動能力値を、前記後段回路ブロックの各々に分配された駆動能力値に基づき、該後段回路ブロックごとに算出するステップと、
前記論理回路遅延最適化システムの有する後段回路ブロック変更部が、前記後段回路ブロック駆動能力値算出部が算出した駆動能力値に基づいて前記後段回路ブロックが有する前記基本論理素子の指定を前記他の基本論理素子へ変更するステップと、
を有することを特徴とする論理回路遅延最適化方法。 - 複数の回路ブロックを有する論理回路に対し、該回路ブロック毎に指定がされている該回路ブロックが有する基本論理素子についての該指定を、該基本論理素子と同一の機能を有し且つ駆動能力値は異なる他の基本論理素子へ変更することによって、該論理回路内を伝播する信号の遅延についての最適化を行なう論理回路遅延最適化システムのプログラムであって、
前記論理回路遅延最適化システムの有するスラック値算出部が、前記回路ブロックにおける遅延基準時間に対するディレイの余裕を表すスラック値を算出するステップと、
前記論理回路が有する前記複数の回路ブロックのうち、いずれかの前段回路ブロックの有するいずれかの出力に後段回路ブロックが接続されているときに、前記論理回路遅延最適化システムの有する駆動能力値分配部が、該後段回路ブロックに指定がされていた前記基本論理素子によって定まる前記指定変更前の該後段回路ブロック毎の駆動能力値を、該後段回路ブロック毎の駆動能力値の合計値は維持しつつ、且つ、該後段回路ブロック毎に算出されたスラック値の差異に基づいて、該後段回路ブロックの各々に分配するステップと、
前記論理回路遅延最適化システムの有する後段回路ブロック駆動能力値算出部が、前記前段回路ブロックから前記後段回路ブロックまでの遅延を最小にする駆動能力値を、前記後段回路ブロックの各々に分配された駆動能力値に基づき、該後段回路ブロックごとに算出するステップと、
前記論理回路遅延最適化システムの有する後段回路ブロック変更部が、前記後段回路ブロック駆動能力値算出部が算出した駆動能力値に基づいて前記後段回路ブロックが有する前記基本論理素子の指定を前記他の基本論理素子へ変更するステップと、
をコンピュータに行なわせるためのプログラム。
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