JP4129959B2 - 取引システムおよび取引方法 - Google Patents

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Description

本発明は、金融機関からの資金調達の代替として、取引グループ企業間において信用取引する取引システムおよび取引方法に関する。
例えば、特許文献1は、取引グループ会社の口座資金を効率的に管理する方法を開示する。
例えば、特許文献2は、売掛金または買掛金を有する取引者の間で行われる取引方法を開示する。
例えば、特許文献3は、ある取引者における買掛債務と売掛債権とを相殺する方法を開示する。
例えば、特許文献4は、取引グループ内の統括会社が被統括会社の入出金を代行する方法を開示する。
しかしながら、これらの文献のいずれにおいても、金融機関からの資金調達の代替として、取引グループ企業間で信用取引することは考慮されていない。
特開2002−133129 特開2003−76930 特開2003−76931 特開2004−38614
本発明は、上述した背景からなされたものであり、取引グループ企業間における信用取引を容易にする取引システムおよびその方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明にかかる取引管理装置は、複数の取引装置と接続された取引管理装置であって、前記取引それぞれにおいて、前記取引装置それぞれに対する他の取引装置は、発注側と受注側とに分類され、前記発注側から前記受注側に対しては対価が支払われ、前記取引それぞれにおいて任意の取引の発注を行いうる取引装置以外の取引装置それぞれは、他の取引装置からの発注を受け、前記取引それぞれにおいて、発注側の取引装置から受けた発注に対して支払われる対価の範囲内で、受注側の他の取引装置に対する発注を行い、前記発注側の取引装置の1つ以上それぞれに対して手数料を支払い、前記取引それぞれと、この取引が関連づけられた任意の取引の発注と、この取引を発注した前記取引装置と、この取引を受注した前記取引装置と、この取引に対して支払われる対価とを対応付けた取引データを記憶する取引データ記憶手段と、前記記憶された取引データに基づいて、前記取引装置それぞれが、他の取引装置に対して支払う対価、または、他の取引装置から支払われる対価を算出する対価算出手段と、前記記憶された取引データに基づいて、前記手数料を算出する手数料算出手段と、前記算出された対価と手数料とに基づいて、前記取引装置それぞれが支払う金額または支払われる金額を決済する決済手段とを有する。
好適には、前記任意の取引の発注と、この取引を発注した前記取引装置とを対応付けた発注書データを記憶する発注書データ記憶手段をさらに有し、前記記憶された取引データそれぞれは、前記発注書データを識別する識別子を含み、この識別子により前記記憶された発注書データのいずれかに関連づけられる。
好適には、前記決済手段は、前記記憶された取引における受注者が、この取引が関連づけられている任意の取引の発注にさらに関連づけられている取引の発注者それぞれに対して、前記手数料を支払うように決済する。
好適には、前記決済手段は、前記取引装置それぞれについて、前記算出された手数料が、この取引装置に対して支払われる対価を原資として支払われるように決済する。
好適には、前記手数料算出手段は、前記取引装置それぞれについて、この取引装置が受注者である取引を、前記記憶された取引から検索し、この検索された取引に対して支払われる対価に応じて、手数料を算出する。
好適には、前記手数料算出手段は、所定の基準日において、前記取引装置それぞれについて、この取引装置が発注者または受注者である取引を、前記記憶された取引から検索して、前記基準日に前記取引装置が発注しうる金額に応じて、手数料を算出する。
また、好適には、前記手数料算出手段は、前記取引装置それぞれについて、この取引装置が受注者である取引を、前記記憶された取引から検索し、この検索された取引につき一定の額を手数料の金額とする
また、好適には、前記手数料算出手段は、算出対象となる金額の所定の割合を手数料の金額とする。
さらに、好適には、前記手数料算出手段は、手数料を支払われうる取引の発注者それぞれに対して、手数料が均等に配分されるように、手数料を算出する。
また、本発明にかかる取引システムは、複数の取引装置と、前記複数の取引装置に接続された取引管理装置とを有する取引システムであって、前記取引において、前記取引装置それぞれに対する他の取引装置は、発注側と受注側とに分類され、前記発注側から前記受注側に対しては対価が支払われ、前記受注側から前記発注側に対して手数料が支払われ、前記複数の取引装置は、第1の取引装置と、前記第1の取引装置以外の第2の取引装置とを含み、前記第1の取引装置それぞれは、前記取引それぞれにおいて、他の取引装置に対する任意の取引の発注を行いうる第1の発注手段を有し、前記第2の取引装置それぞれは、前記取引それぞれにおいて、他の取引装置から発注された取引を受注する受注手段と、前記取引それぞれにおいて、発注側の取引装置から受注した取引に対して支払われる対価の範囲内で、受注側の他の取引装置に対して取引の発注を行う第2の発注手段とを有し、前記取引管理装置は、前記取引それぞれと、この取引が関連づけられた任意の取引の発注と、この取引を発注した前記取引装置と、この取引を受注した前記取引装置と、この取引に対して支払われる対価とを対応付けた取引データを記憶する取引データ記憶手段と、前記記憶された取引データに基づいて、前記取引装置それぞれが、他の取引装置に対して支払う対価、または、他の取引装置から支払われる対価を算出する対価算出手段と、前記記憶された取引データに基づいて、前記手数料を算出する手数料算出手段と、前記算出された対価と手数料とに基づいて、前記取引装置それぞれが支払う金額または支払われる金額を決済する決済手段とを有する。
また、本発明にかかる取引管理方法は、複数の取引装置の間でなされる取引管理方法であって、前記取引それぞれにおいて、前記取引装置それぞれに対する他の取引装置は、発注側と受注側とに分類され、前記発注側から前記受注側に対しては対価が支払われ、前記取引それぞれにおいて任意の取引の発注を行いうる取引装置以外の取引装置それぞれは、他の取引装置からの発注を受け、前記取引それぞれにおいて、発注側の取引装置から受けた発注に対して支払われる対価の範囲内で、受注側の他の取引装置に対する発注を行い、前記発注側の取引装置の1つ以上それぞれに対して手数料を支払い、前記取引それぞれと、この取引が関連づけられた任意の取引の発注と、この取引を発注した前記取引装置と、この取引を受注した前記取引装置と、この取引に対して支払われる対価とを対応付けた取引データを記憶し、前記記憶された取引データに基づいて、前記取引装置それぞれが、他の取引装置に対して支払う対価、または、他の取引装置から支払われる対価を算出し、前記記憶された取引データに基づいて、前記手数料を算出し、前記算出された対価と手数料とに基づいて、前記取引装置それぞれが支払う金額または支払われる金額を決済する。
また、本発明にかかるプログラムは、コンピュータを含み、複数の取引装置と接続された取引管理装置であって、前記取引それぞれにおいて、前記取引装置それぞれに対する他の取引装置は、発注側と受注側とに分類され、前記発注側から前記受注側に対しては対価が支払われ、前記取引それぞれにおいて任意の取引の発注を行いうる取引装置以外の取引装置それぞれは、他の取引装置からの発注を受け、前記取引それぞれにおいて、発注側の取引装置から受けた発注に対して支払われる対価の範囲内で、受注側の他の取引装置に対する発注を行い、前記発注側の取引装置の1つ以上それぞれに対して手数料を支払う、取引管理装置において、前記取引それぞれと、この取引が関連づけられた任意の取引の発注と、この取引を発注した前記取引装置と、この取引を受注した前記取引装置と、この取引に対して支払われる対価とを対応付けた取引データを記憶する取引データ記憶ステップと、前記記憶された取引データに基づいて、前記取引装置それぞれが、他の取引装置に対して支払う対価、または、他の取引装置から支払われる対価を算出する対価算出ステップと、前記記憶された取引データに基づいて、前記手数料を算出する手数料算出ステップと、前記算出された対価と手数料とに基づいて、前記取引装置それぞれが支払う金額または支払われる金額を決済する決済ステップとを前記コンピュータに実行させる。
本発明によれば、金融機関からの資金調達の代替として、取引グループ企業間において信用取引できる。
[本発明の背景]
本発明の理解を容易にするために、まず、本発明がなされるに至った背景を説明する。
図1は、本発明にかかる取引方法による取引を例示する図である。
図1に示すように、従来から、取引グループ内の企業Aおよび企業B1〜B3の間で、発注およびその受注が行われ、取引がなされてきた。
図1の直線および二点鎖線の矢印に示される例においては、以下(1)〜(3)に示すような取引が行われる。
(1)企業Aは取引相手企業である企業B1に取引を発注し、企業B1がエンジンを企業Aに対して納品し、企業Aがその支払いとして企業B1に対して10億円を支払う。
(2)企業B1は取引相手企業である企業B2に取引を発注し、企業B2がねじを企業B1に対して納品し、企業B1が企業B2に対して4億円支払う。
(3)企業B2は取引相手企業である企業B3に取引を発注し、企業B3が鉄を企業B2に対して納品し、企業B2が企業B3に対して1億円支払う。
図1に示した例の場合、企業Aは、企業B1からエンジンが納品されたときに、企業B1に対して支払いを行う。
同様にして、企業B1は、企業B2からねじが納品されたときに企業B2に対して支払いを行い、企業B2は、企業B3から鉄が納品されたときに企業B3に対して支払いを行う。
ここで、企業B3は、鉄を納品するための資金を金融機関などから調達せねばならない。
金融機関が、企業B3に資金を貸さなかった場合には、企業B3は、資金繰りを別途考慮する必要がある。
また、企業B2は、企業B3の納品に対して支払いを済ませようにも、企業B1に対して納品していない場合には、企業B1からの支払いはなされていないので、企業B3に対して支払うことができない。
企業B1も同様に、企業Aに対して納品していない場合には、企業Aからの支払いはなされていないので、企業B2に対して支払うことができない。
つまり、企業B1および企業B2も、金融機関からの資金調達が滞った場合には、資金繰りを別途考慮する必要がある。
本発明にかかる取引方法は、このような売上があるにもかかわらず、金融機関から資金を調達しなければならない取引における不合理を解消するためになされたのであって、「企業Aが支払い企業B1が納品を約束している取引の信用」を、企業Aの取引グループ企業(B1,B2,B3)間の取引の信用として利用させることにより、金融機関から資金調達しなくても済むように改善された、取引グループ企業間における取引を実現する。
[本発明の概要]
以下、本発明にかかる取引の概要を説明する。
図1の円弧矢印に示されるように、企業Aが取引相手企業である企業B1に、任意の金額の取引を発注すると、識別子(a−1)が付された発注書が発行される。
この発注書は、この発注書の発行者が企業Aであり、この取引の金額が10億円であり、納品される品物がエンジンであり、決済日が10月31日であることを示している。
企業Aから発行された発注書は、識別子により一意に識別される。
なお、図1の発注書a−1に含まれる円は、企業Aの支払い額を模式的に表している。
この発注書は、分割されて、支払いに利用されうる。
具体的には、企業B1は、企業B2に対して4億円でねじを購入する取引を発注する場合、発注書に示されている10億円のうち4億円を、企業B2に対する支払いに充てることができる。
つまり、発注書の10億円は、6億円と4億円とに分割されて、分割された4億円は支払いに利用され、残りの6億円は企業B1の手元に残されうる。
この場合、企業B1により分割され、企業B2に渡された発注書は、この取引の金額が4億円であり、納品される品物がねじであり、決済日が10月31日であることを示している。
この分割された発注書には、企業Aから発行された発注書と同様に、識別子a−1が付されており、発行者が企業Aであることが示されている。
分割された発注書は、さらに分割されて、支払いに利用されうる。
企業B2は、企業B3に対して1億円で鉄を購入する取引を発注する場合、分割された発注書に示されている4億円のうち1億円を、企業B3に対する支払いに充てることができる。
つまり、分割された発注書の4億円は、3億円と1億円とにさらに分割されて、分割された1億円は支払いに利用され、残りの3億円は企業B2の手元に残されうる。
この場合、企業B2によりさらに分割され、企業B3に渡された発注書は、この取引の金額が1億円であり、納品される品物が鉄であり、決済日が10月31日であることを示しており、さらに、他の発注書と同様に、識別子a−1が付されており、発行者が企業Aであることを示している。
企業B3、B2およびB1はそれぞれ、受注した取引に関して、鉄、ねじおよびエンジンを納品する。
ここで、企業Aと企業B1との取引は、「企業Aが支払い企業B1が納品を約束している取引」であり、この取引において発行された発注書には、識別子a−1および決済日が含まれている。
企業B1が、この取引における取引対象物であるエンジンを企業Aに対して納品し、かつ、日づけが、識別子a−1である発注書に含まれた決済日になると、この発注書の決済が行われる。
図1の矩形矢印に示されるように、決済は、発注書a−1の発行者である企業Aから、発注書a−1を手元に残した企業B1〜B3に対して、手元に残された発注書の金額が支払われるようにして、決済日である10月31日に行われる。
具体的には、企業B1は企業Aから6億円を受け取り、企業B2は企業Aから3億円を受け取り、企業B3は企業Aから1億円を受け取る。
企業B1〜B3が受け取る金額の総額は、最初に企業Aが発行した発注書に示されていた金額である。
図2は、取引グループ・取引先企業と信用取引センターとの関係を示す図である。
図2(a)に示すように、信用取引センターが、上述した発注書分割を含むサービスを提供し、企業Aおよび企業B1〜Bnが、この提供されたサービスを利用する。
企業Aおよび企業B1〜Bnを含む企業群は、1つの取引グループ企業であってもよく、取引先企業の集合であってもよい。
この企業群においては、資本関係の有無は問われないが、企業B1〜Bnは、企業Aにより会員として登録される必要がある。
この企業群において、企業Aは、取引相手企業B1に対して取引を発注する。
企業B1は、この取引の信用を利用して、B2あるいはB2’に対して取引を発注する。
この際、企業B1は、信用取引センターから提供される発注書分割サービスを使用して、さきの取引において企業Aから発行された発注書を分割し、B2あるいはB2’に対する支払いに利用できる。
また、企業B1および企業B2またはこれらのいずれかは、サービス利用料として、所定の金額を信用取引センターに対して支払う。
企業B2などは、この発注書分割サービスを使用して、企業Aから発行された発注書をさらに分割して、自らが発注する取引の支払いに利用できる。
企業B2および企業B3またはこれらのいずれかも同様に、サービス利用料を支払う。
このように、企業B1〜Bnは、企業Aの信用を利用して取引を行うので、支払い時のキャッシュフロー準備に対する不安から解放されうる。
また、企業B2〜Bnなどは、発注元の支払いデフォルト(債務不履行)に対する不安から解放されうる。
企業B1などが信用取引センターに対して支払う利用料は、従来金融機関から融資を受けていた際に支払っていた金利および手数料より少ない金額であってよく、企業B1などは、より有利な資金調達代替手段を獲得できる。
信用取引センターは、企業B1〜Bnから受け取る利用料の一部を、配当として、企業Aに対して支払ってもよい。
企業Aは、企業B1などに信用取引センターを利用させることにより、信用取引センターの収益を還元されうる。
また、資金は、企業Aから企業B1などへ、企業B1などから信用取引センターへ、さらに、信用取引センターから企業Aへと流れて循環し、この取引グループ・取引先企業の外へは流出しないので、経済効率が向上されうる。
また、図2(b)に示すように、信用取引センターは、異なる複数の取引グループ・取引先企業に対して、発注書分割を含むサービスを提供することもできる。
図3は、取引の収益モデルを示す図である。
図3に示すように、信用取引センターの収入は、サービス利用企業から受け取る利用料を含み、支出は、株主への配当、税金およびその他コストを含む。
この例においては、信用取引センターの収入は、企業B1およびB2からの利用料である。
発注書分割サービスの利用料は、利用企業それぞれが発注する取引の金額に一定の割合を乗じた金額であってよい。
また、利用料は、取引の発注側企業および受注側企業またはこれらのいずれかから徴収されてもよい。
なお、信用取引センターは、最初に発注書を発行して取引を発注した企業A、または、企業Aおよびその取引相手企業B1からは、利用料を徴収しなくてもよい。
配当の支払い先には、例えば、企業Aおよびサービス提供企業Xが含まれる。
サービス提供企業Xは、発注書分割サービスを含む信用取引センターから提供されるサービスを、企業Aなど信用サービスセンター顧客企業に対して提供する。
コストの支払い先には、サービス提供者が含まれ、このサービス提供者は、信用取引センターのITシステム提供企業X、および、人・土地などを提供するその他提供者である。
ITシステム提供企業Xは、信用取引センターのシステム開発・運用などを行う。
サービス提供企業XとITシステム提供企業Xとは、同じであってもよい。
図4は、本発明にかかる取引において、取引の受注側企業から発注側企業に対して支払われる分割手数料を例示する図であり、(a)は、受注側企業が、発注書を発行または分割した発注側企業すべてに分割手数料を支払う場合を示し、(b)は、受注側企業が、その取引の発注側企業に対して分割手数料を支払う場合を示す。
図4(a)に示すように、企業B1は、発注書を発行して取引を発注した企業Aに対して、分割手数料を支払う。
また、企業B2は、発注書を分割して取引を発注した企業B1と、企業Aとに対して、分割手数料を支払う。
同様にして、企業B3もまた、発注書を分割して取引を発注した企業B2と、企業B1と、企業Aとに対して、分割手数料を支払う。
分割手数料は、信用取引センター(図2)により算出され、受注側企業から発注側企業に対して支払われるように決済される。
図4(b)に示すように、分割手数料は、ある取引を受注した企業から、その取引を発注した企業に対してのみ支払われてもよい。
この場合、企業B2は、企業B2が受注した取引を発注した企業B1に対してのみ、分割手数料を支払う。
また、企業B3は、企業B3が受注した取引を発注した企業B2に対してのみ、分割手数料を支払う。
図5は、受注側企業から支払われる分割手数料の原資を示す図であり、(a)は、手元に残った発注書の金額の一部を分割手数料に充てる場合を示し、(b)は、手元に残った発注書の金額の一部を分割手数料に充てない場合を示す。
図5(a)に示すように、企業B2は、企業B1から受注した取引に対して支払われる金額(4億)から、企業B3に対して支払う金額(1億)を除いて、手元に残った金額(3億)の一部を、分割手数料に充てる。
また、企業B1および企業B3もまた、手元に残った金額の一部を、分割手数料に充てうる。
このため、企業B1〜B3は、分割手数料に関しても、金融機関などから資金調達する必要がない。
図5(b)に示すように、企業B2などは、手元に残った金額の一部を分割手数料に充てずに、小切手などを用いて分割手数料を支払ってもよい。
この場合、企業B2の残高は、そのまま企業B2の手元に残されるが、企業B2は、分割手数料を別途調達する必要がある。
図6は、分割手数料の算出対象を示す図であり、(a)は、取引に対して支払われる対価を分割手数料の算出対象とする場合を示し、(b)は、所定日に手元に残っている発注書の金額(支払われる金額から支払う金額を除いた金額)を分割手数料の算出対象とする場合を示す。
図6(a)に示すように、分割手数料は、受注側企業が受注した取引に対して支払われる対価に応じて算出される。
例えば、企業B2が企業B1から受注した取引の対価が4億である場合には、分割手数料は、この取引に対して支払われる4億を算出対象として算出される。
図6(b)に示すように、分割手数料は、受注側企業の手元に残っている発注書の金額に応じて算出されてもよい。
例えば、企業B2が、対価が4億である取引を企業B1から受注し、対価が1億である取引を企業B3に対して発注し、所定日における発注書の残高として手元に3億を残している場合には、分割手数料は、この手元に残された3億を算出対象として算出される。
なお、信用取引センターは、分割手数料の算出対象に関して、図6(a)および図6(b)の場合のいずれも採用しうる。
図7は、分割手数料の算出方法を示す図であり、(a)は、算出対象金額の所定の割合を分割手数料とする場合を示し、(b)は、算出対象につき一定の額を分割手数料とする場合を示す。
図7(a)に示すように、分割手数料は、算出対象(取引に対して支払われる対価)それぞれの金額に、所定の割合(例えば1%)を乗じて算出される。
受注側企業が、例えば、対価が4億である取引、対価が6億である取引、および、対価が1億である取引を受注した場合には、分割手数料は、これらの対価に所定の割合を乗じて算出され、それぞれの取引に対して、400万、600万および100万となる。
図7(b)に示すように、分割手数料は、算出対象それぞれに対して一定の額として算出されてもよい。
例えば、一定の額が300万である場合には、分割手数料は、取引の対価によらず、一定の額である300万となる。
なお、信用取引センターは、分割手数料の算出方法に関して、図7(a)および図7(b)の場合のいずれも採用しうる。
図8は、分割手数料の配分方法を示す図であり、(a)は、分割手数料が発注側企業に対して均等に配分される場合を示し、(b)は、分割手数料が発注側企業に対して非均等に配分される場合を示す。
図8(a)に示すように、算出された分割手数料は、発注側企業それぞれに対して均等に配分されて支払われる。
例えば、分割手数料が300万であると算出された場合には、均等配分された分割手数料150万が、企業B1および企業Aに対して支払われる。
図8(b)に示すように、算出された分割手数料は、発注側企業それぞれに対して非均等に配分されて支払われてもよい。
例えば、分割手数料が300万であると算出された場合には、分割手数料200万が企業B1に対して支払われ、分割手数料100万が企業Aに対して支払われてもよい。
なお、信用取引センターは、分割手数料の配分方法に関して、図8(a)および図8(b)の場合のいずれも採用しうる。
図9は、図1に示される取引において企業B2が支払う分割手数料を例示する図である。
図9に示すように、分割手数料は、取引に対して支払われる対価を算出対象として、この金額に所定の割合を乗じて算出され、均等に配分されて、発注側企業それぞれに対して支払われる(図4(a)、図6(a)、図7(a)および図8(a))。
つまり、企業Aが企業B1に対して発注し、企業B1が企業B2に対して発注した場合には、分割手数料は、企業B2が企業B1から受注した取引の金額(4億)を算出対象として、この金額に所定の割合(1%)を乗じて400万であると算出され、200万ずつに均等に配分されて、企業B1および企業Aそれぞれに対して支払われる。
以降、第1の実施形態として、分割手数料が図9に示される態様である場合について説明する。
[第1実施形態]
図10は、本発明にかかる信用取引システム1の構成を例示する図である。
図10に示すように、信用取引システム1は、信用取引センター2(取引管理装置)に含まれる信用取引サーバ20、購買管理サーバ24、会員管理サーバ26および会計サーバ28と、発注者装置12(第1の取引装置)と、受発注装置14−1〜14−n(第2の取引装置)とが、LAN、WANなどのセンター内ネットワーク290およびネットワーク100を介して、接続されて構成される。
さらに、信用取引サーバ20および会計サーバ28は、金融ネットワーク102を介して、外部の決済システム(金融機関)に接続される。
図1および図2に示した取引は、発注者装置12、受発注装置14−1〜14−n、信用取引サーバ20、購買管理サーバ24、会員管理サーバ26および会計サーバ28により、企業Aおよび企業B1〜Bnの間で行われる。
なお、以下、これらのサーバを総称して、ノードとも記す。
また、受発注装置14−1〜14−nなど、複数ある構成部分のいずれかを特定せずに示すときには、単に受発注装置14などと略記することがある。
[ハードウェア]
以下、各ノードのハードウェアを説明する。
図11は、図10に示した各ノードにおいて用いられるコンピュータのハードウェア構成を例示する図である。
図11に示すように、各ノードのコンピュータは、CPU104およびメモリ106などを含む装置本体108、キーボードおよびディスプレイなどを含む表示・入力装置110、ネットワーク100または金融ネットワーク102を介して他のノードと通信するための通信インターフェース(IF)112、および、記録媒体116に対してデータを記録・再生したりする記憶装置114を含む。
つまり、各ノードのコンピュータは、プログラムの実行による情報処理、および、ネットワークを介して他のノードとの間の通信が可能なコンピュータとしての構成部分を有している。
[ソフトウェア]
以下、各ノードにおいて実行されるプログラムおよびこれらのプログラムにより参照されるデータベースを説明する。
[信用取引プログラム200]
図12は、図10に示した信用取引サーバ20上で実行される信用取引プログラム200の構成を示す図である。
図12(a)に示すように、信用取引プログラム200は、ユーザインターフェース(UI)部202、認証・通信処理部204、会員管理部206、発注書閲覧受付部208、取引管理部210、発注書作成部212、発注書分割部214、納品管理部216、決済管理部218、企業DB292(図13)、発注書DB294(図14)、取引DB296(図15)を含む。
また、図12(b)に示すように、決済管理部218は、対価算出部220、利用料算出部222、手数料算出部224および決済部226を含む。
信用取引プログラム200は、これらの構成部分により、図1〜図9を参照して説明した取引を実現する。
信用取引プログラム200は、例えば、記録媒体116(図11)などを介して信用取引サーバ20に供給され、メモリ106にロードされて、信用取引サーバ20で動作するOS上で実行される。
なお、以下の各プログラムについても、同様に供給されて実行される。
信用取引プログラム200において、UI部202は、表示・入力装置110(図11)に対するユーザの操作などに応じて、信用取引プログラム200の各構成部分の動作を制御する。
また、UI部202は、信用取引プログラム200の各構成部分により作成された情報・データおよび各構成部分の処理内容などを、表示・入力装置110に表示し、あるいは、記憶装置114に記憶する。
認証・通信処理部204は、各ノードとの間の通信に必要とされる通信処理、および、これらとの間の認証処理を行う。
会員管理部206は、会員管理サーバ26上で実行される会員管理プログラム260(図18を参照して後述)から送信される入会処理または退会処理に関する情報・データを受け付けて、企業DB292(図13)に記憶し、会員である企業を管理する。
図13は、企業それぞれの情報を管理する企業データベース(DB)292の構成を示す図である。
図13に示すように、企業DB292に記憶される企業データは、企業ID、企業名、金融機関口座番号(以降、口座番号という)および発注書発行可能フラグを含む。
企業IDは、登録される企業を管理するための識別子(ID)であり、企業それぞれは、この企業IDにより一意に識別される。
企業名は、企業IDに関連づけられた企業の名称である。
口座番号は、この企業が外部の金融機関に設けている口座を識別する番号である。
発注書発行可能フラグは、発注書を発行して行う任意の取引(第1の取引)を発注できるか否かを示すフラグである。
企業それぞれは、取引の発注および受注またはこれらのいずれかを行う取引者であり、取引を発注する発注者と、この発注者から取引を受注する受注者とになりうる。
また、企業には、発注書を発行して任意の取引を発注できる発注者となりうる第1の取引者と、この第1の取引者以外の取引者であって、発注者および受注者になりうる第2の取引者とが含まれる。
好適には、第1の取引者は、複数の取引者を含む企業群において1つであり、発注書発行可能フラグにより識別される。
例えば、企業Aの企業データでは、発注書発行可能フラグはチェックされており、企業B1〜Bnの企業データでは、発注書発行可能フラグはチェックされていない。
発注書閲覧受付部208(図12)は、受発注装置14上で実行される受発注プログラム140(図21を参照して後述)から送信される発注書の要求を受け付け、発注書DB294(図14)および取引DB296(図15)を参照して、要求元の企業が有する発注書および取引に関する情報を送信する。
発注書閲覧受付部208は、送信された企業IDを基にして、取引DB296からこの企業が発注者または受注者である取引を検索し、検索された取引の発注書IDを基にして、発注書DB294からこの発注書に関する情報を検索する。
図14は、第1の取引者である企業から発行される発注書それぞれの情報を管理する発注書DB294の構成を示す図である。
図14に示すように、発注書DB294に記憶される発注書データは、発注書ID、発注者、決済日および決済済フラグを含む。
ここで、発注者は、企業DB292(図13)の対応する企業IDを記憶する。
発注書IDは、発行された発注書を管理するための識別子であり、発注書それぞれは、この発注書IDにより一意に識別される。
発注者は、第1の取引装置により、この発注書を発行して取引を発注した企業である。
決済日は、この発注書に関連する取引の決済が行われる日である。
決済済フラグは、この発注書に関連する取引の決済が行われたか否かを記憶する。
図15は、発注者と受注者との間の取引それぞれの情報を管理する取引DB296の構成を示す図である。
図15に示すように、取引DB296に記憶される取引データは、取引ID、発注書、発注者、受注者、金額、発注品目、納品条件、納品予定日、納品済フラグおよび検収済フラグを含む。
ここで、発注書は、発注書DB294(図14)の対応する発注書IDを記憶する。
また、発注者および受注者は、企業DB292(図13)の対応する企業IDを記憶する。
取引IDは、発注者と受注者との間でなされる取引を管理するための識別子であり、取引それぞれは、この取引IDにより一意に識別される。
発注書は、この取引が関連づけられた発注書である。
1つの発注書には、取引(第1の取引)が第1の取引者から発注された時点では、1つの取引が関連づけられている。
取引を受注した第2の取引者が、発注書を分割して行う取引(第2の取引)をさらに発注すると、1つの発注書には、複数の取引が関連づけられる。
このようにして、第2の取引は、第1の取引において発行された発注書に関連づけられて記憶される。
なお、取引は、取引IDと発注書IDとにより一意に識別されてもよい。
発注者は、第1の取引装置または第2の取引装置により、この取引を発注した企業である。
受注者は、第2の取引装置により、この取引を受注した企業である。
金額は、この取引に対して支払われる対価である。
発注品目は、この取引に関する取引対象物である。
受注者は、この取引対象物を納品することにより、この取引の対価の金額を提供される。
納品条件は、この取引に任意に定められた条件である。
納品予定日は、受注者が取引対象物を納品する予定日である。
納品済フラグは、受注者がこの取引で納品されるべき取引対象物を納品した旨の連絡を行ったか否かを記憶する。
検収済フラグは、発注者がこの取引の取引対象物を検収したか否かを記憶する。
企業それぞれは、取引DB296において発注者または受注者が自らの企業IDである取引を検索すれば、検索された取引それぞれの金額に基づいて、支払う対価および支払われる対価を認識できる。
また、企業それぞれは、取引DB296において発注者または受注者が自らの企業IDである取引を検索し、検索された取引それぞれが関連づけられた発注書IDを基にして発注書DB294を検索すれば、発注書の決済日などを認識できる。
図16は、企業DB292と発注書DB294と取引DB296との参照関係を示す図である。
図16に示すように、発注書DB294に含まれる発注者(企業ID)が、企業DB292に含まれる企業IDを参照することにより、発注書データは、企業データに関連づけられる。
ここで、1つの企業データに対して、複数の発注書データが関連づけられうる。
また、取引DB296に含まれる発注書(発注書ID)が、発注書DB294に含まれる発注書IDを参照することにより、取引データは、発注書データに関連づけられる。
1つの発注書データに対して、複数の取引データが関連づけられうる。
取引DB296に含まれる発注者(企業ID)および受注者(企業ID)は、企業DB292に含まれる企業IDを参照する。
取引管理部210(図12)は、購買管理サーバ24上で実行される購買管理プログラム240(図17を参照して後述)から送信される取引の発注、受注および納品に関する情報・データを受け付けて、発注管理処理および納品管理処理を行う。
また取引管理部210は、発注書に含まれる所定の決済日に取引の決済がなされるように決済管理処理を行う。
具体的には、取引管理部210には、発注書作成部212、発注書分割部214、納品管理部216および決済管理部218が含まれ、これらの構成部分により、上述した処理が行われる。
発注書作成部212は、購買管理プログラム240から、第1の取引者からの第1の取引の発注処理を受け付けて処理する。
具体的には、発注書作成部212は、受け付けられた取引の発注書データを作成し、これに一意の発注書IDを付与して発注書DB294に記憶する。
さらに、発注書作成部212は、購買管理プログラム240から送信される一意の取引IDと、作成された発注書IDとを関連づけて、取引データを取引DB296に記憶する。
なお、発注書作成部212が、発注書DB294および取引DB296に登録する際には、発注書DB294および取引DB296に含まれるフラグ属性はすべて、チェックされていない状態である。
これらのフラグは、後述するように、対応する所定の処理がなされるとチェックされる。
発注書分割部214は、購買管理プログラム240から、第1の取引者または第2の取引者からの第2の取引の発注処理を受け付けて処理する。
具体的には、発注書分割部214は、購買管理プログラム240から送信される取引IDと発注書IDとを関連づけて、取引データを取引DB296に記憶する。
つまり、発注書分割部214は、既に発注書DB294に記憶されている発注書に、新たに1つの取引を関連づける。
なお、新たに取引DB296に記憶される取引の金額は、この取引と同一の発注書に関連づけられ、既に取引DB296に記憶されている他の取引いずれの金額よりも小さい金額である。
また、新たに記憶される取引のフラグは、発注書作成部212の場合と同様に、すべてチェックされていない状態である。
納品管理部216は、購買管理プログラム240から、取引の受注者が取引対象物を納品した旨の連絡を受け付け、取引DB296に記憶されているこの取引の納品済フラグをチェックする。
また、納品管理部216は、同様に、取引の発注者が取引対象物を検収した旨の連絡を受け付け、取引DB296に記憶されているこの取引の検収済フラグをチェックする。
このようにして、取引それぞれについて、受注者が取引対象物を納品したか否か、および、発注者が取引対象物を検収したか否かが管理される。
決済管理部218は、取引において支払う対価または支払われる対価、信用取引センターに対して支払うサービス利用料、および、受注側企業が発注側企業に対して支払う分割手数料を算出して、決済を行う。
対価算出部220は、取引DB296に記憶されている取引データに基づいて、企業それぞれが、他の企業に対して支払う対価、または、他の企業から支払われる対価を算出する。
対価算出部220は、決済日を基にして、発注書DB294から決済日になった発注書を検索し、検索された発注書の発注書IDを基にして、取引DB296からこの発注書に関連付けられた取引すべてを検索する。
さらに、対価算出部220は、検索された取引それぞれの発注者および受注者を参照し、発注者および受注者である企業それぞれについて、他の企業に対して支払う対価、または、他の企業から支払われる対価を算出する。
対価算出部220は、企業それぞれが支払う対価または支払われる対価を、決済部226に対して出力する。
利用料算出部222は、対価算出部220と同様にして、発注書DB294および取引DB296から、取引それぞれの対価の金額を検索し、この金額に一定の割合を乗じて、サービス利用料(図2)を算出する。
利用料算出部222は、取引それぞれの発注者および受注者またはこれらのいずれかの企業IDを基にして、企業DB292から企業を検索して、検索された企業および算出されたサービス利用料を、決済部226に対して出力する。
手数料算出部224は、取引それぞれの対価の金額に基づいて、受注側企業が発注側企業に対して支払う分割手数料(図9)を算出する。
より具体的には、手数料算出部224は、企業IDを基にして、取引DB296から、この企業IDが受注者である取引すべてを検索する。
次に、手数料算出部224は、検索された取引データに含まれる発注書IDを基にして、取引DB296から、この発注書IDを含む取引すべてを検索し、検索された取引の発注者を参照する。
このようにして、手数料算出部224は、検索された取引に含まれる発注書に関連づけれた取引(この発注書を分割して発注された取引)の発注者を検索する。
また、手数料算出部224は、検索された取引の対価の金額に、所定の割合を乗じて、分割手数料を算出する。
さらに、手数料算出部224は、算出された分割手数料が、検索された発注者それぞれに対して均等に配分されるように、分割手数料を均等配分する。
このようにして、手数料算出部224は、分割手数料が支払われる企業、および、分割手数料の金額を算出する。
手数料算出部224は、分割手数料が支払われる企業、および、算出された分割手数料を、決済部226に対して出力する。
決済部226は、対価算出部220、利用料算出部222および手数料算出部224それぞれを制御して、対価、サービス利用料および分割手数料を算出させて、所定日に決済を行う。
決済部226は、企業それぞれが支払われる取引の対価の金額から、支払う対価の金額を減額し、この企業が残金を受け取るように決済する。
また、決済部226は、企業がサービス利用料を支払う場合には、この企業がサービス利用料支払うように決済する。
決済部226は、企業それぞれが支払う分割手数料および支払われる分割手数料を決済する。
決済部226は、分割手数料が、企業が対価により受け取る金額から支払われるように、決済してもよい。
決済部226は、企業IDを基にして、企業DB292から企業それぞれの口座番号を検索し、外部の金融機関に決済を依頼する。
例えば、ある企業が、ある発注書IDに関連づけられた取引を4億円で受注し、さらに同一の発注書IDに関連づけられた別の取引を1億円で発注している場合には、決済部226は、この企業が3億円受け取るように決済する。
また、例えば、分割手数料が、受注された取引の金額(4億円)に所定の割合(1%)を乗じて、分割手数料400万円であると算出された場合には、決済部226は、この企業が、発注側企業それぞれに対して、算出された分割手数料が均等配分された金額を支払うように決済する。
決済部226が、対価、サービス利用料および分割手数料に関する決済を金融機関に依頼すると、金融機関は、信用取引センター2の会計サーバ28、および、企業それぞれの会計システム(不図示)に対して、入出金処理を行う。
会計サーバ28に対する入出金処理は、図19を参照して後述する。
[購買管理プログラム240]
図17は、図10に示した購買管理サーバ24上で実行される購買管理プログラム240の構成を示す図である。
なお、図17に示された各構成のうち、図12に示された構成と実質的に同一のものには同一の符号が付されている。
また、以降、プログラムの説明において参照する各構成も、同様である。
図17に示すように、購買管理プログラム240は、ユーザインターフェース(UI)部202、認証・通信処理部204、発注受付部242、受注確認依頼部244、発注処理部246、納品受付部248、検収依頼部250および納品処理部252を含む。
購買管理プログラム240は、これらの構成部分により、発注者装置12および受発注装置14と信用取引サーバ20との間の情報・データを仲介し、図1および図2を参照して説明した取引を管理する。
発注受付部242は、発注者装置12または受発注装置14から、取引の発注を受け付ける。
発注受付部242は、この取引の発注に関する情報・データ(発注データ)を、受注確認依頼部244および発注処理部246と送受信して、最終的に、発注の送信元に対して、取引の発注の手続が完了した旨を通知する。
受注確認依頼部244は、発注受付部242から発注データを受け取り、この取引の受注先に対して、この取引を受注するか否かを確認する。
受注確認依頼部244は、発注データより受注者の受発注装置14を特定し、この受発注装置14に対して、受注確認依頼を送信する。
また、受注確認依頼部244は、この受注確認依頼に対する応答を待ち受け、受発注装置14からの受注確認を受け付ける。
受注確認依頼部244は、受注確認を受け付けると、この取引が受注された旨を、発注受付部242に対して送信する。
発注処理部246は、発注受付部242から受注確認された発注データを受け取り、この発注データを、信用取引サーバ20上の信用取引プログラム200に対して送信し、発注処理を行う。
発注処理部246は、発注処理に際して、この取引に付与される一意の取引IDを新たに発行し、この取引IDを発注データに含めて送信する。
発注処理部246は、この発注処理に対する応答を待ち受け、信用取引プログラム200からの処理完了通知を受け付ける。
発注処理部246は、処理完了通知を受け付けると、この取引の発注処理がなされた旨を、発注受付部242に対して送信する。
取引が、第2の取引者により発注された第2の取引である場合、発注書IDは、発注データに含まれている。
発注処理部246は、発注書IDが含まれている場合には、この発注書IDも同様に信用取引プログラム200に対して送信する。
なお、取引IDは、購買管理プログラム240により発行されるのではなく、信用取引サーバ20上で実行される信用取引プログラム200により発行されてもよい。
このようにして、購買管理プログラム240は、取引の発注を受け付け、発注処理を行う。
納品受付部248は、受発注装置14から、取引対象物を納品した旨の連絡を受け付け、この納品に関する情報・データ(納品データ)を検収依頼部250および納品処理部252と送受信して、最終的に、この取引の発注者と受注者に対して、納品の手続が完了した旨を通知する。
検収依頼部250は、納品受付部248から納品データを受け取り、この取引の発注先に対して、この取引の取引対象物を検収したか否かを確認する。
検収依頼部250は、納品データより発注者の発注者装置12または受発注装置14を特定し、これらの装置に対して、検収依頼を通知する。
また、検収依頼部250は、この検収依頼に対する応答を待ち受け、発注者装置12または受発注装置14からの検収通知を受け付ける。
検収依頼部250は、検収通知を受け付けると、この取引の取引対象物の検収がされた旨を、納品受付部248に対して送信する。
納品処理部252は、納品受付部248から、納品データおよび検収された納品データを受け取り、この納品データを、信用取引サーバ20上の信用取引プログラム200に対して送信し、取引の更新を指示して、納品処理を行う。
納品処理部252は、この納品処理に対する応答を待ち受け、信用取引プログラム200からの処理完了通知を受け付ける。
納品処理部252は、処理完了通知を受け付けると、この取引の納品処理がなされた旨を、納品受付部248に対して送信する。
このようにして、購買管理プログラム240は、納品連絡を受け付け、検収処理を行う。
[会員管理プログラム260]
図18は、図10に示した会員管理サーバ26上で実行される会員管理プログラム260の構成を示す図である。
図18に示すように、会員管理プログラム260は、ユーザインターフェース(UI)部202、認証・通信処理部204、入会処理部262および退会処理部264を含む。
会員管理プログラム260は、これらの構成部分により、発注者装置12と信用取引サーバ20との間の情報・データを仲介し、図2を参照して説明した取引グループ・取引先企業に含まれる企業を管理する。
入会処理部262は、発注者装置12から、会員となる企業の登録依頼を受け付ける。
入会処理部262は、この企業に付与される一意の企業IDを新たに発行し、この取引IDをこの企業に関する情報・データ(企業データ)に含めて、信用取引サーバ20上の信用取引プログラム200に対して送信し、入会処理を行う。
入会処理部262は、この入会処理に対する応答を待ち受け、信用取引プログラム200からの処理完了通知を受け付ける。
入会処理部262は、処理完了通知を受け付けると、この企業の入会処理がなされた旨を、登録依頼の送信元に対して通知する。
なお、企業IDは、会員管理プログラム260により発行されるのではなく、信用取引サーバ20上で実行される信用取引プログラム200により発行されてもよい。
退会処理部264は、発注者装置12から、取引グループ・取引先企業から除かれる企業の削除依頼を受け付ける。
退会処理部264は、発注者装置12から送信されるこの企業の企業IDを含む企業データを、信用取引サーバ20上の信用取引プログラム200に対して送信し、退会処理を行う。
退会処理部264は、信用取引プログラム200からの処理完了通知を受け付けると、この企業の退会処理がなされた旨を、削除依頼の送信元に対して通知する。
このようにして、会員管理プログラム260は、企業の登録・削除依頼を受け付け、入会・退会処理を行う。
[会計プログラム280]
図19は、図10に示した会計サーバ28上で実行される会計プログラム280の構成を示す図である。
図19に示すように、会計プログラム280は、ユーザインターフェース(UI)部202、認証・通信処理部204、出金処理部282および入金処理部284を含む。
会計プログラム280は、これらの構成部分により、図3を参照して説明した信用取引センター2の入出金を管理する。
出金処理部282は、支払依頼が外部の金融機関からなされた場合に、所定の金額を所定の振込先に支払う処理を行う。
出金処理部282は、例えば、株主である企業Aおよびサービス提供企業X(図3)に対して、配当として、所定の金額を支払う処理を行う。
また、出金処理部282は、例えば、サービス提供者であるITシステム提供企業Xおよびその他提供者に対して、サービス利用料として、所定の金額を支払う処理を行う。
入金処理部284は、外部の金融機関から入金処理が行われた場合に、所定の金額を所定の口座に受け取る処理を行う。
入金処理部284は、例えば、発注書分割サービス利用者である企業B1〜Bnから、サービス利用料として、所定の金額を受け取る処理を行う。
[発注者プログラム120]
図20は、図10に示した発注者装置12上で実行される発注者プログラム120の構成を示す図である。
図20に示すように、発注者プログラム120は、ユーザインターフェース(UI)部202、認証・通信処理部204、入会・退会部122、発注部124および検収部126を含む。
発注者プログラム120は、これらの構成部分により、取引グループ・取引先企業(図2)を管理したり、この取引グループ・取引先企業に含まれる企業に対して発注書を発行して取引を発注したり、または、取引対象物を検収したことを通知したりする。
入会・退会部122は、表示・入力装置110を用いて入力された入会または退会する企業の企業データを、会員管理サーバ26に対して送信する。
退会する企業の企業データには、この企業の企業IDが含まれる。
また、入会・退会部122は、表示・入力装置110に対して、必要な情報を表示させる。
発注部124は、表示・入力装置110を用いて入力された取引の発注に関する発注データを、購買管理サーバ24に対して送信する。
この発注データには、受注者、金額、発注品目、決済日などが含まれる。
検収部126は、購買管理サーバ24から送信された検収依頼を受け付け、表示・入力装置110に対して、受け付けられた情報を表示させる。
また、検収部126は、表示・入力装置110を用いて入力された検収の情報・データ(検収データ)を、購買管理サーバ24に対して送信する。
さらに、入会・退会部122、発注部124および検収部126は、送信に対する応答を受け付け、受け付けられた内容を表示・入力装置110に表示させてもよい。
なお、発注者プログラム120は、図21を参照して後述する受注確認部146および納品連絡部148を含んで、取引の受注を行ってもよい。
[受発注プログラム140]
図21は、図10に示した受発注装置14上で実行される受発注プログラム140の構成を示す図である。
図21に示すように、受発注プログラム140は、ユーザインターフェース(UI)部202、認証・通信処理部204、発注書要求部142、分割発注部144、検収部126、受注確認部146および納品連絡部148を含む。
受発注プログラム140は、これらの構成部分により、取引の発注および受注またはこれらのいずれかを行う。
発注書要求部142は、表示・入力装置110から入力された企業IDを、信用取引サーバ20に対して送信して、この企業が有する発注書の一覧を要求する。
発注書要求部142は、信用取引サーバ20から送信される発注書の一覧を受け付け、表示・入力装置110に対して表示させる。
この発注書の一覧には、この企業が有する発注書それぞれの発注書IDが含まれる。
発注書IDは、分割されて取引の支払いに用いられる発注書を選択するために用いられうる。
また、発注書の一覧には、この企業が発注者または受注者として関連する取引の金額が含まれていてもよい。
分割発注部144は、表示・入力装置110を用いて入力された発注書IDおよび取引の発注に関する発注データを、購買管理サーバ24に対して送信する。
発注書IDが購買管理サーバ24に送信されることにより、分割される発注書が、一意に決定されうる。
発注データには、発注者プログラム120(図20)の発注部124の場合と同様に、受注者、金額、発注品目などが含まれる一方、決済日は含まれない。
決済日は、分割される発注書に、既に含まれているためである。
分割発注された取引における取引対象物の検収は、発注者プログラム120と同様に、検収部126によりなされる。
受注確認部146は、購買管理サーバ24から取引の受注確認依頼を受け取り、受け取られた内容を、表示・入力装置110に対して表示させる。
表示される内容には、取引の発注者、発注品目などが含まれる。
受注確認部146は、表示・入力装置110を用いて入力された受注確認を、購買管理サーバ24に対して送信する。
納品連絡部148は、表示・入力装置110を用いて入力された、受注した取引の取引対象物を納品した旨を、購買管理サーバ24に対して送信する。
また、納品連絡部148は、納品処理が完了した旨の通知を、購買管理サーバ24から受け付ける。
[信用取引システム1の企業登録動作]
図22は、図2に示した取引グループ・取引先企業に含まれる企業の登録動作(S10)を示すシーケンス図である。
図22に示すように、ステップ100(S100)において、企業Aのユーザは、発注者装置12の表示・入力装置110を用いて、登録される企業に関する企業データを入力する。
発注者プログラム120の入会・退会部122は、この入力された企業データを、会員管理サーバ26に対して送信する。
会員管理プログラム260の入会処理部262は、企業データを受け付ける。
ステップ102(S102)において、入会処理部262は、新たに一意の企業IDを発行する。
ステップ104(S104)において、入会処理部262は、発行された企業IDを受け付けられた企業データに含めて、信用取引サーバ20に対して送信し、この企業の登録を依頼する。
信用取引プログラム200の会員管理部206は、企業IDを含む企業データを受け付ける。
ステップ106(S106)において、会員管理部206は、この企業を企業DB292(図13)に記憶して、企業登録を行う。
ステップ108(S108)において、会員管理部206は、企業の登録が完了した旨の通知を、会員管理サーバ26に対して送信する。
会員管理プログラム260の入会処理部262は、送信された登録完了通知を受け付ける。
ステップ110(S110)において、入会処理部262は、登録が完了された旨を、発注者装置12に対して送信する。
発注者プログラム120の入会・退会部122は、送信された登録完了通知を受け付け、登録依頼された企業が登録された旨を、表示・入力装置110に対して表示させる。
このようにして、企業Aのユーザは、発注者装置12を介して、取引グループ・取引先企業に含まれる企業を登録する。
なお、企業Aのユーザが企業の退会処理を行う場合にも、発注者プログラム120の入会・退会部122が退会する企業の企業データを送信して、入会処理と同様の手順が実行されることにより、退会処理が実行される。
[信用取引システム1の第1の取引の受発注動作]
図23は、図1および図2に示した取引において、第1の取引者である企業Aにより発注された第1の取引の受発注動作(S20)を示すシーケンス図である。
図23に示すように、ステップ200(S200)において、企業Aのユーザは、発注者装置12の表示・入力装置110を用いて、発注する取引に関する発注データを入力する。
発注者プログラム120の発注部124は、入力された発注データを、購買管理サーバ24に対して送信する。
購買管理プログラム240の発注受付部242は、発注者装置12からの発注データを受け付ける。
なお、この発注データには、発注書IDは含まれていない。
ステップ202(S202)において、発注受付部242は、受け付けられた発注データを、受注確認依頼部244に送信する。
受注確認依頼部244は、この発注データに含まれる取引の受注先、例えば企業B1(受発注装置14−1)に対して、受注確認依頼を送信する。
企業B1の受発注装置14−1上で、受発注プログラム140の受注確認部146は、送信された受注確認依頼を受け取り、この内容を、表示・入力装置110に対して表示させる。
ステップ204(S204)において、企業B1のユーザが、この内容を確認して、表示・入力装置110を用いて受注確認を入力すると、受注確認部146は、入力された受注確認を、購買管理サーバ24に対して送信する。
購買管理プログラム240の受注確認依頼部244は、送信された受注確認を受け付ける。
ステップ206(S206)において、受注確認依頼部244は、この受注確認を発注受付部242に対して送信する。
発注受付部242は、受注確認依頼部244から受注確認を受け取ると、発注データを、発注処理部246に対して送信する。
発注処理部246は、発注データを受け取ると、一意の取引IDを新たに発行する。
ステップ208(S208)において、発注処理部246は、発行された取引IDを発注データに含めて、信用取引サーバ20に対して送信する。
信用取引プログラム200の発注書作成部212は、取引IDを含む発注データを受け付ける。
ステップ210(S210)において、発注書作成部212は、新たに発注書IDを発行し、この発注書IDと、受け付けられた発注データに含まれる発注者および決済日とから、発注書データを作成し、発注書DB294(図14)に記憶する。
また、発注書作成部212は、発注データに含まれる取引ID、発注者、受注者、金額などのデータを、取引DB296(図15)に記憶する。
ステップ212(S212)において、発注書作成部212は、処理完了通知を、購買管理サーバ24に対して送信する。
購買管理プログラム240の発注処理部246は、処理完了通知を受け付ける。
ステップ214(S214)において、発注処理部246は、処理が完了した旨を、発注受付部242に対して送信する。
発注受付部242は、発注処理部246から処理完了通知を受け付けると、発注者装置12と受発注装置14−1に対して、取引の手続が完了した旨を示す手続完了通知を送信する。
[信用取引システム1の第2の取引の受発注動作]
図24は、図1および図2に示した取引において、第2の取引者である企業B1により発注された第2の取引の受発注動作(S30)を示すシーケンス図である。
図24に示すように、ステップ300(S300)において、企業B1のユーザは、発注者装置12の表示・入力装置110を用いて、企業B1の企業IDを入力し、企業B1が有する発注書一覧を要求する。
受発注プログラム140の発注書要求部142は、入力された企業IDを、信用取引サーバ20に対して送信する。
信用取引プログラム200の発注書閲覧受付部208は、送信された要求を受け付けると、この要求に含まれる企業IDを基にして、取引DB296を検索し、企業B1が発注者または受注者である取引を検索する。
発注書閲覧受付部208は、検索された取引それぞれに含まれる発注書IDそれぞれを基にして、発注書DB294を検索する。
発注書閲覧受付部208は、検索された情報から、企業B1の有する発注書一覧を作成する。
発注書一覧には、少なくとも企業B1が有する発注書の発注書IDが含まれ、さらに、発注者、決済日、取引ID、取引の金額または発注品目が含まれてもよい。
ステップ302(S302)において、発注書閲覧受付部208は、作成された発注書一覧を、要求元である企業B1の受発注装置14−1に対して送信する。
発注書要求部142は、送信された発注書一覧を受け付け、表示・入力装置110に対して表示させる。
企業B2のユーザは、表示された発注書一覧から、分割されて取引の支払いに用いられる発注書を選択する。
ステップ304(S304)において、企業B1のユーザは、受発注装置14の表示・入力装置110を用いて、選択された発注書の発注書IDと、発注する取引に関する発注データとを入力する。
受発注プログラム140の分割発注部144は、入力された発注書IDを発注データに含め、この発注データを、購買管理サーバ24に対して送信する。
ステップ202(S202)、ステップ204(S204)において、第1の取引の場合と同様に、購買管理プログラム240の発注受付部242および受注確認依頼部244により、受注確認がなされる。
また、ステップ206(S206)において、同様に、発注処理部246により、一意の取引IDが発行される。
ステップ306(S306)において、購買管理プログラム240の発注処理部246は、発行された取引IDを、発注書IDを含む発注データにさらに含めて、信用取引サーバ20に対して送信する。
信用取引プログラム200の発注書分割部214は、発注書IDと取引IDとを含む発注データを受け付ける。
ステップ308(S308)において、発注書分割部214は、この発注書IDと取引IDとを含む発注データを、取引DB296に記憶する。
取引DB296に記憶されているデータのうち、少なくとも1つ以上のデータは、すでにこの発注書IDを含むデータであるので、この受け付けられた発注データが記憶されると、少なくとも2つ以上のデータが、この発注書IDを含むことになる。
このように、1つの発注書IDに関連づけられた取引が増えることにより、発注書は分割されることになる。
ステップ310(S310)において、発注書作成部212と同様に、発注書分割部214は、処理完了通知を、購買管理サーバ24に対して送信する。
購買管理プログラム240の発注処理部246は、処理完了通知を受け付ける。
ステップ214(S214)において、購買管理プログラム240の発注処理部246および発注受付部242は、第1の取引の場合と同様に、手続完了通知の処理を行う。
[信用取引システム1の検収動作]
図25は、図1および図2に示した取引における取引対象物の検収動作(S40)を示すシーケンス図である。
図25に示すように、ステップ400(S400)において、取引を受注した企業B1のユーザは、受発注装置14−1を用いて、取引対象物を納品した旨を入力する。
受発注プログラム140の納品連絡部148は、入力された納品連絡(納品データ)を、購買管理サーバ24に対して送信する。
購買管理プログラム240の納品受付部248は、受発注装置14からの納品連絡を受け付ける。
ステップ402(S402)において、納品受付部248は、受け付けられた納品連絡を、納品処理部252に対して送信する。
納品処理部252は、この取引に関する納品連絡を受け付けたので、この取引の更新指示を、信用取引サーバ20に対して送信する。
信用取引プログラム200の納品管理部216は、送信された納品連絡を受け付ける。
ステップ404(S404)において、納品管理部216は、この取引の取引IDを基にして、取引DB296に記憶されているこの取引データの納品済フラグをチェックする。
納品済フラグがチェックされることにより、取引の状態が更新され、この取引ではすでに納品連絡を受けていることがわかるようになる。
ステップ406(S406)において、納品管理部216は、処理完了通知を、購買管理サーバ24に対して送信する。
購買管理プログラム240の納品処理部252は、処理完了通知を受け付ける。
ステップ408(S408)において、納品処理部252は、その旨を納品受付部248に対して送信し、納品受付部248は、検収依頼部250に、取引の発注者に対して取引対象物の検収をさせる。
検収依頼部250は、検収依頼を、発注者装置12に対して送信する。
発注者プログラム120の検収部126は、購買管理サーバ24からの検収依頼を受け取り、この内容を、表示・入力装置110に対して表示させる。
ステップ410(S410)において、企業Aのユーザが、この内容を確認して、表示・入力装置110を用いて検収を入力すると、検収部126は、入力された検収通知を、購買管理サーバ24に対して送信する。
購買管理プログラム240の検収依頼部250は、送信された検収通知を受け付ける。
ステップ412(S412)において、検収依頼部250は、その旨を納品受付部248に対して送信し、納品受付部248は、納品処理部252に、この取引の状態を更新させる。
納品処理部252は、この取引の状態を検収済にするために、この取引の更新指示を、信用取引サーバ20に対してさらに送信する。
信用取引プログラム200の納品管理部216は、送信された検収済連絡を受け付ける。
ステップ414(S414)において、納品管理部216は、この取引の取引IDを基にして、取引DB296に記憶されているこの取引データの検収済フラグをチェックする。
この検収済フラグがチェックされることにより、この取引の状態がさらに更新され、この取引では発注者がすでに取引対象物を検収していることがわかるようになる。
ステップ416(S416)において、納品管理部216は、処理完了通知を、購買管理サーバ24に対して送信する。
購買管理プログラム240の納品処理部252は、処理完了通知を受け付ける。
ステップ418(S418)において、納品処理部252は、その旨を納品受付部248に対して送信し、納品受付部248は、発注者装置12と受発注装置14−1に対して、取引の手続が完了した旨を示す手続完了通知を送信する。
このように、企業Aと企業B1との間の取引(第1の取引)の検収動作は、信用取引サーバ20と購買管理サーバ24とが、発注者装置12と受発注装置14−1との間のデータ送受信を仲介し、取引DB296に記憶されているデータを更新することによりなされる。
企業B1と企業B2との間の取引(第2の取引)の検収動作も、同様に行われる。
[信用取引システム1の決済処理]
図26は、図1〜図9に示した取引の決済処理(S50)を示すフローチャートである。
図26に示すように、ステップ500(S500)において、信用取引プログラム200の決済部226は、発注書DB294に記憶されている発注書データそれぞれの決済日であるか否かを判定する。
まだ決済日でない場合には、決済部226は、S500の処理に戻り、決済日である場合には、S502の処理に進む。
ステップ502(S502)において、決済部226は、発注書IDとこの発注書の発注者である企業IDとを基にして、取引DB296を参照し、発注者がこの企業IDである取引データ(第1の取引のデータ)を検索する。
決済部226は、検索された取引データの検収済フラグがチェックされているか否かを判定する。
検収済フラグがチェックされていない場合には、決済部226は、決済処理を終了し、チェックされている場合には、S504の処理に進む。
決済される取引は、第1の取引およびこの第1の取引に起因して行われた第2の取引であり、決済日になった発注書に関連づけられ、かつ、第1の取引の発注者が取引対象物を検収済である取引となる。
すなわち、決済される取引は、決済日である発注書を発行して発注された取引、および、この発注書を分割して発注された取引である。
ステップ504(S504)において、決済部226は、対価算出部220に、企業それぞれが支払う対価および支払われる対価を算出させる。
対価算出部220は、発注書IDを基にして、取引DB296を参照し、この発注書IDに関連づけられた取引すべてを検索する。
また、対価算出部220は、検索された取引それぞれの発注者および受注者を参照し、発注者および受注者である企業それぞれについて、支払う対価および支払われる対価を算出して、算出結果を決済部226に対して出力する。
ステップ506(S506)において、決済部226は、利用料算出部222に、企業それぞれが支払うサービス利用料を算出させる。
利用料算出部222は、発注書DB294および取引DB296から、取引それぞれの対価の金額を検索し、この金額に一定の割合を乗じて、企業それぞれが支払うサービス利用料を算出して、算出結果を決済部226に対して出力する。
ステップ508(S508)において、決済部226は、手数料算出部224に、受注側企業が支払う分割手数料を算出させる。
手数料算出部224は、企業IDおよび発注書IDそれぞれを基にして、取引DB296および取引DB296を参照して、ある発注書を分割して発注された取引の発注者すべてを検索する。
また、手数料算出部224は、取引DB296から検索された取引それぞれの金額に、所定の割合を乗じて、分割手数料を算出し、算出された分割手数料が検索された発注者それぞれに対して均等に配分されるように、分割手数料を均等配分する。
手数料算出部224は、分割手数料が支払われる企業、および、算出された分割手数料を、決済部226に対して出力する。
ステップ510(S510)において、決済部226は、それぞれの企業が、支払う対価および受け取る対価、支払うサービス利用料、および、支払う分割手数料および受け取る分割手数料を基にして、企業それぞれが支払う金額または受け取る金額を算出する。
決済部226は、企業IDを基にして企業DB292から企業それぞれの口座番号を検索し、検索された口座番号と、企業それぞれが支払う金額または受け取る金額とを、金融ネットワーク102を介して、外部の金融機関に通知して、決済を指示する。
ここで、外部の金融機関は、金融ネットワーク102を介して、企業それぞれの会計システム(不図示)との間で入出金処理を行う。
信用取引センター2が支払う金額または受け取る金額については、信用取引センター2の会計サーバ28が、会計サーバ28上で実行される会計プログラム(図19)の出金処理部282と入金処理部284により、入出金処理を行う。
ステップ512(S512)において、決済部226は、決済された取引が関連づけられている発注書の発注書IDを基にして、発注書DB294に記憶されているこの発注書データの決済済フラグをチェックする。
発注書データの決済済フラグがチェックされることにより、この発注書に関連づけられた取引すべては、決済済みであることがわかるようになる。
以上説明したように、信用取引システム1によれば、取引グループ・取引先企業に含まれる企業それぞれは、企業Aの信用を利用して、企業Aが発行した発注書を分割して、この分割された金額を取引の支払いに使用できるので、キャッシュフロー準備に対する不安から開放され、支払いデフォルトに対する不安から開放されうる。
また、発注側企業は、発注書を発行または分割して取引を発注することにより、分割手数料を得られるので、発注書分割サービスの利用が促進されうる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態にかかる信用取引システム1について説明する。
本実施形態は、分割手数料が、受注側企業が受注した取引につき一定の額として算出され、この算出された金額が、発注側企業それぞれに対して、非均等に配分されて支払われる点で、第1の実施形態と異なる。
図27は、第2の実施形態にかかる取引において企業B2が支払う分割手数料を例示する図である。
図27に示すように、分割手数料は、取引につき一定の額として算出され、非均等に配分されて、発注側企業それぞれに対して支払われる(図4(a)、図6(a)、図7(b)および図8(b))。
つまり、企業Aが企業B1に対して発注し、企業B1が企業B2に対して発注した場合には、分割手数料は、企業B2が企業B1から受注した取引につき所定の金額(例えば300万)として算出され、非均等に配分されて、例えば、企業B1に対して200万が支払われ、企業Aに対して100万が支払われる。
信用取引プログラム(図12)の手数料算出部224は、企業IDを基にして、取引DB296から、この企業IDが受注者である取引すべてを検索し、検索された取引それぞれにつき一定の金額を手数料とする。
次に、手数料算出部224は、検索された取引に含まれる発注書IDを基にして、取引DB296から、この発注書IDを含む取引すべてを検索して取引の発注者を参照する。
さらに、手数料算出部224は、分割手数料が、検索された発注者それぞれに対して非均等に配分されるように、分割手数料を配分する。
手数料算出部224は、例えば、図27においてより下位の企業が、より大きい割合の金額を受け取るように配分する。
手数料算出部224は、分割手数料が支払われる企業、および、算出された分割手数料を、決済部226に対して出力する。
以上説明したように、分割手数料が、受注側企業が受注した取引につき一定の額として算出され、発注側企業のうち、より下位の企業に対して、より多く支払われるので、取引グループにおいて下位の企業もまた、より多くの分割手数料を得ることができ、発注書分割サービスの利用が促進されうる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態にかかる信用取引システム1について説明する。
本実施形態は、分割手数料が、所定の基準日における発注書の残高の金額を対象として算出され、この算出された金額が、発注側企業それぞれに対して、非均等に配分されて支払われる点で、第1の実施形態と異なる。
図28は、第3の実施形態にかかる取引において企業B3が支払う分割手数料を例示する図である。
図28に示すように、分割手数料は、所定の基準日に受注側企業の手元に残っている発注書の金額を算出対象として、この金額に所定の割合を乗じて算出され、非均等に配分されて、発注側企業それぞれに対して支払われる(図4(a)、図6(b)、図7(a)および図8(b))。
つまり、企業Aが企業B1に対して発注し、企業B1が企業B2に対して発注し、企業B2が企業B3に対して発注した場合には、分割手数料は、所定の基準日における発注書の残高として企業B3の手元に残している金額(例えば1億)を算出対象として、この金額に所定の割合(例えば1%)を乗じて算出され、非均等に配分されて、例えば、企業B2に対して50万が支払われ、企業B1に対して30万が支払われ、企業Aに対して20万が支払われる。
信用取引プログラム(図12)の手数料算出部224は、所定の基準日(例えば決済日)に、発注書DB294から、決済済みフラグがチェックされていない発注書すべてを検索する。
次に、手数料算出部224は、検索された発注書に含まれる発注書IDを基にして、取引DB296から、この発注書IDを含む取引すべてを検索して、取引それぞれの発注者、受注者および金額を参照する。
このようにして、手数料算出部224は、所定の基準日における発注書の残高として受注側企業それぞれの手元に残っている金額を算出する。
さらに、手数料算出部224は、分割手数料が、検索された発注者それぞれに対して非均等に配分されるように、分割手数料を配分する。
手数料算出部224は、例えば、図28においてより下位の企業が、より大きい割合の金額を受け取るように配分する。
手数料算出部224は、分割手数料が支払われる企業、および、算出された分割手数料を、決済部226に対して出力する。
以上説明したように、分割手数料は、所定の基準日における発注書の残高が多いほど高くなり、企業それぞれは、発注書を分割して取引を発注し、残高を減らすことにより、分割手数料を削減できるので、発注書分割サービスの利用が促進されうる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4の実施形態にかかる信用取引システム1について説明する。
本実施形態は、分割手数料が、所定の基準日における発注書につき一定の額として算出される点で、第1の実施形態と異なる。
図29は、第4の実施形態にかかる取引において企業B3が支払う分割手数料を例示する図である。
図29に示すように、分割手数料は、所定の基準日に受注側企業の手元に残っている発注書につき一定の額として算出され、均等に配分されて、発注側企業それぞれに対して支払われる(図4(a)、図6(b)、図7(b)および図8(あ))。
つまり、企業Aが企業B1に対して発注し、企業B1が企業B2に対して発注し、企業B2が企業B3に対して発注した場合には、分割手数料は、所定の基準日において企業B3の手元に残っている発注書につき所定の金額(例えば150万)として算出され、均等に配分されて、例えば、企業B2に対して50万が支払われ、企業B1に対して50万が支払われ、企業Aに対して50万が支払われる。
信用取引プログラム(図12)の手数料算出部224は、所定の基準日(例えば決済日)に、発注書DB294から、決済済みフラグがチェックされていない発注書すべてを検索する。
次に、手数料算出部224は、検索された発注書に含まれる発注書IDを基にして、取引DB296から、この発注書IDを含む取引すべてを検索して、取引それぞれの発注者および受注者を参照する。
このようにして、手数料算出部224は、所定の基準日に受注側企業それぞれの手元に残っている発注書を検索し、発注書それぞれにつき所定の金額を分割手数料とする。
さらに、手数料算出部224は、検索された発注者それぞれに対して均等に配分されるように、分割手数料を配分する。
手数料算出部224は、分割手数料が支払われる企業、および、算出された分割手数料を、決済部226に対して出力する。
以上説明したように、分割手数料は、所定の基準日に手元に残っている発注書が多いほど高くなり、企業それぞれは、決済日までの期間を短くすることにより、分割手数料を削減できるので、発注書分割サービスの利用が促進されうる。
本発明にかかる取引方法による取引を例示する図である。 取引グループ・取引先企業と信用取引センターとの関係を示す図である。 取引の収益モデルを示す図である。 取引の受注側企業から発注側企業に対して支払われる分割手数料を例示する図であり、(a)は、受注側企業が、発注書を発行または分割した発注側企業すべてに分割手数料を支払う場合を示し、(b)は、受注側企業が、その取引の発注側企業に対して分割手数料を支払う場合を示す。 受注側企業から支払われる分割手数料の原資を示す図であり、(a)は、手元に残った発注書の金額の一部を分割手数料に充てる場合を示し、(b)は、手元に残った発注書の金額の一部を分割手数料に充てない場合を示す。 分割手数料の算出対象を示す図であり、(a)は、取引に対して支払われる対価を分割手数料の算出対象とする場合を示し、(b)は、所定日に手元に残っている発注書の金額(支払われる金額から支払う金額を除いた金額)を分割手数料の算出対象とする場合を示す。 分割手数料の算出方法を示す図であり、(a)は、算出対象金額の所定の割合を分割手数料とする場合を示し、(b)は、算出対象につき一定の額を分割手数料とする場合を示す。 分割手数料の配分方法を示す図であり、(a)は、分割手数料が発注側企業に対して均等に配分される場合を示し、(b)は、分割手数料が発注側企業に対して非均等に配分される場合を示す。 本発明の第1の実施形態にかかる取引において企業B2が支払う分割手数料を例示する図である。 本発明にかかる信用取引システム1の構成を例示する図である。 図10に示した各ノードにおいて用いられるコンピュータのハードウェア構成を例示する図である。 図10に示した信用取引サーバ20上で実行される信用取引プログラム200の構成を示す図である。 企業それぞれの情報を管理する企業データベース(DB)292の構成を示す図である。 第1の取引者である企業から発行される発注書それぞれの情報を管理する発注書DB294の構成を示す図である。 発注者と受注者との間の取引それぞれの情報を管理する取引DB296の構成を示す図である。 企業DB292と発注書DB294と取引DB296との参照関係を示す図である。 図10に示した購買管理サーバ24上で実行される購買管理プログラム240の構成を示す図である。 図10に示した会員管理サーバ26上で実行される会員管理プログラム260の構成を示す図である。 図10に示した会計サーバ28上で実行される会計プログラム280の構成を示す図である。 図10に示した発注者装置12上で実行される発注者プログラム120の構成を示す図である。 図10に示した受発注装置14上で実行される受発注プログラム140の構成を示す図である。 図2に示した取引グループ・取引先企業に含まれる企業の登録動作(S10)を示すシーケンス図である。 図1および図2に示した取引において、第1の取引者である企業Aにより発注された第1の取引の受発注動作(S20)を示すシーケンス図である。 図1および図2に示した取引において、第2の取引者である企業B1により発注された第2の取引の受発注動作(S30)を示すシーケンス図である。 図1および図2に示した取引における取引対象物の検収動作(S40)を示すシーケンス図である。 図1〜図9に示した取引の決済処理(S50)を示すフローチャートである。 第2の実施形態にかかる取引において企業B2が支払う分割手数料を例示する図である。 第3の実施形態にかかる取引において企業B3が支払う分割手数料を例示する図である。 第4の実施形態にかかる取引において企業B3が支払う分割手数料を例示する図である。
符号の説明
1・・・信用取引システム
12・・・発注者装置
14・・・受発注装置
100・・・ネットワーク
102・・・金融ネットワーク
104・・・CPU
106・・・メモリ
108・・・装置本体
110・・・表示・入力装置
114・・・記憶装置
116・・・記録媒体
2・・・信用取引センター
20・・・信用取引サーバ
200・・・信用取引プログラム
202・・・UI部
204・・・認証・通信処理部
206・・・会員管理部
208・・・発注書閲覧受付部
210・・・取引管理部
212・・・発注書作成部
214・・・発注書分割部
216・・・納品管理部
218・・・決済管理部
220・・・対価算出部
222・・・利用料算出部
224・・・手数料算出部
226・・・決済部
292・・・企業DB
294・・・発注書DB
296・・・取引DB
24・・・購買管理サーバ
240・・・購買管理プログラム
242・・・発注受付部
244・・・受注確認依頼部
246・・・発注処理部
248・・・納品受付部
250・・・検収依頼部
252・・・納品処理部
26・・・会員管理サーバ
260・・・会員管理プログラム
262・・・入会処理部
264・・・退会処理部
28・・・会計サーバ
280・・・会計プログラム
282・・・出金処理部
284・・・入金処理部
290・・・センター内ネットワーク

Claims (12)

  1. それぞれ取引を行う複数の取引装置と接続されたコンピュータから構成される取引管理装置であって、前記取引それぞれにおいて、前記取引装置それぞれに対する他の取引装置は、発注側と受注側とに分類され、発注側から受注側に対しては対価が支払われ、受注側になったときにのみ発注側となりうる取引装置それぞれは、他の取引装置からの発注を受け、発注側から受けた発注に対して支払われる対価の範囲内で、受注側に対する発注を行い、前記発注側の1つ以上それぞれに対して手数料を支払い、
    前記取引それぞれと、この取引が関連づけられ、受注側になったか否かにかかわらず発注側となりうる取引装置により行われた最初の発注と、この取引を発注した前記取引装置と、この取引を受注した前記取引装置と、この取引に対して支払われる対価とを対応付けた取引データを記憶する取引データ記憶手段と、
    前記記憶された取引データに基づいて、前記取引装置それぞれが、他の取引装置に対して支払う対価、または、他の取引装置から支払われる対価を算出する対価算出手段と、
    前記記憶された取引データに基づいて、前記手数料を算出する手数料算出手段と、
    前記算出された対価と手数料とに基づいて、前記取引装置それぞれが支払う金額または支払われる金額を決済する決済手段と
    を有する取引管理装置。
  2. 前記最初の取引の発注と、この取引を発注した前記取引装置とを対応付けた発注書データを記憶する発注書データ記憶手段
    をさらに有し、
    前記記憶された取引データそれぞれは、前記発注書データを識別する識別子を含み、この識別子により前記記憶された発注書データのいずれかに関連づけられる
    請求項1に記載の取引管理装置。
  3. 前記決済手段は、前記記憶された取引における受注者が、この取引が関連づけられている最初の取引の発注にさらに関連づけられている取引の発注者それぞれに対して、前記手数料を支払うように決済する
    請求項2に記載の取引管理装置。
  4. 前記決済手段は、前記取引装置それぞれについて、前記算出された手数料が、この取引装置に対して支払われる対価を原資として支払われるように決済する
    請求項1〜3のいずれかに記載の取引管理装置。
  5. 前記手数料算出手段は、前記取引装置それぞれについて、この取引装置が受注者である取引を、前記記憶された取引から検索し、この検索された取引に対して支払われる対価に応じて、手数料を算出する
    請求項1〜4のいずれかに記載の取引管理装置。
  6. 前記手数料算出手段は、所定の基準日において、前記取引装置それぞれについて、この取引装置が発注者または受注者である取引を、前記記憶された取引から検索して、前記基準日に前記取引装置が発注しうる金額に応じて、手数料を算出する
    請求項1〜4のいずれかに記載の取引管理装置。
  7. 前記手数料算出手段は、前記取引装置それぞれについて、この取引装置が受注者である取引を、前記記憶された取引から検索し、この検索された取引につき一定の額を手数料の金額とする
    請求項1〜4のいずれかに記載の取引管理装置。
  8. 前記手数料算出手段は、算出対象となる金額の所定の割合を手数料の金額とする
    請求項5または6に記載の取引管理装置。
  9. 前記手数料算出手段は、手数料を支払われうる取引の発注者それぞれに対して、手数料が均等に配分されるように、手数料を算出する
    請求項5〜8のいずれかに記載の取引管理装置。
  10. コンピュータから構成され、それぞれ取引を行う複数の取引装置と、前記複数の取引装置に接続され、コンピュータから構成される取引管理装置とを有する取引システムであって、前記取引において、前記取引装置それぞれに対する他の取引装置は、発注側と受注側とに分類され、発注側から受注側に対しては対価が支払われ、受注側から発注側に対して手数料が支払われ、前記複数の取引装置は、第1の取引装置と、前記第1の取引装置以外の第2の取引装置とを含み、
    前記第1の取引装置それぞれは、
    前記取引それぞれにおいて、この第1の取引装置が受注側になったか否かにかかわらず、他の取引装置に対する最初の取引の発注を行いうる第1の発注手段
    を有し、
    前記第2の取引装置それぞれは、
    前記取引それぞれにおいて、他の取引装置から発注された取引を受注する受注手段と、
    前記取引それぞれにおいて、発注側の取引装置から受注した取引に対して支払われる対価の範囲内で、受注側の他の取引装置に対して取引の発注を行う第2の発注手段と
    を有し、
    前記取引管理装置は、
    前記取引それぞれと、この取引が関連づけられた最初の取引の発注と、この取引を発注した前記取引装置と、この取引を受注した前記取引装置と、この取引に対して支払われる対価とを対応付けた取引データを記憶する取引データ記憶手段と、
    前記記憶された取引データに基づいて、前記取引装置それぞれが、他の取引装置に対して支払う対価、または、他の取引装置から支払われる対価を算出する対価算出手段と、
    前記記憶された取引データに基づいて、前記手数料を算出する手数料算出手段と、
    前記算出された対価と手数料とに基づいて、前記取引装置それぞれが支払う金額または支払われる金額を決済する決済手段と
    を有する取引システム。
  11. それぞれ取引を行う複数の取引装置の間で、コンピュータから構成される取引管理装置によりなされる取引管理方法であって、前記取引それぞれにおいて、前記取引装置それぞれに対する他の取引装置は、発注側と受注側とに分類され、発注側から受注側に対しては対価が支払われ、受注側になったときにのみ発注側となりうる取引装置それぞれは、他の取引装置からの発注を受け、発注側から受けた発注に対して支払われる対価の範囲内で、受注側に対する発注を行い、前記発注側の1つ以上それぞれに対して手数料を支払い、
    前記取引管理装置が、
    前記取引それぞれと、この取引が関連づけられ、受注側になったか否かにかかわらず発注側となりうる取引装置により行われた最初の発注と、この取引を発注した前記取引装置と、この取引を受注した前記取引装置と、この取引に対して支払われる対価とを対応付けた取引データを記憶し、
    前記記憶された取引データに基づいて、前記取引装置それぞれが、他の取引装置に対して支払う対価、または、他の取引装置から支払われる対価を算出し、
    前記記憶された取引データに基づいて、前記手数料を算出し、
    前記算出された対価と手数料とに基づいて、前記取引装置それぞれが支払う金額または支払われる金額を決済する
    取引管理方法。
  12. コンピュータを含み、複数の取引装置と接続された取引管理装置のプログラムであって、前記取引それぞれにおいて、前記取引装置それぞれに対する他の取引装置は、発注側と受注側とに分類され、発注側から受注側に対しては対価が支払われ、受注側になったときにのみ発注側となりうる取引装置それぞれは、他の取引装置からの発注を受け、発注側から受けた発注に対して支払われる対価の範囲内で、受注側に対する発注を行い、前記発注側の1つ以上それぞれに対して手数料を支払い、
    前記取引それぞれと、この取引が関連づけられ、受注側になったか否かにかかわらず発注側となりうる取引装置により行われた最初の発注と、この取引を発注した前記取引装置と、この取引を受注した前記取引装置と、この取引に対して支払われる対価とを対応付けた取引データを記憶する取引データ記憶ステップと、
    前記記憶された取引データに基づいて、前記取引装置それぞれが、他の取引装置に対して支払う対価、または、他の取引装置から支払われる対価を算出する対価算出ステップと、
    前記記憶された取引データに基づいて、前記手数料を算出する手数料算出ステップと、
    前記算出された対価と手数料とに基づいて、前記取引装置それぞれが支払う金額または支払われる金額を決済する決済ステップと
    を前記コンピュータに実行させるプログラム。
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