JP4129898B2 - 文字サイズ推定方法および装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像中の文字サイズを推定する文字サイズ推定方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
文字認識などを行う際に、その前処理として文字サイズが抽出される。例えば、文書画像を短冊状に分割して得られる各領域内の投影データを用いて文字サイズを抽出するもの(特許第2569151号)、文書画像の周辺分布から画素塊の縦幅、横幅を算出することにより文字サイズを抽出するもの(特開平5−89283号公報を参照)、長体、正体、平体文字を判別し、文字の幅/高さを基に文字サイズを決定するもの(特開平5−282492号公報を参照)、手書き文字列の第1方向の文字寸法を推定する際に、ファーストマージ後の第2方向寸法の中から、大きい方からn番目にある寸法値を選択し、これを基に文字サイズ推定値を求めるもの(特開平7−21312号公報を参照)、白ランレングスの平均値から文字サイズを推定するもの(特開平7−184034号公報を参照)などが挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来、表を処理する場合に、その表に含まれる文字サイズなどを予め推定することなく、予定された文字サイズ以下ならば、線などとして誤認識することは少ない。しかし、予定された文字サイズよりも大きな文字サイズを含む表などでは、文字内に存在する直線成分を罫線として誤認識する可能性が高くなるという問題があった。
【0004】
本発明の目的は、画像中の文字サイズを精度よく推定する文字サイズ推定方法および装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1記載の発明では、入力された画像から連結矩形を抽出し、該矩形の縦幅または横幅の頻度分布を求め、該頻度分布を基に前記画像に含まれる文字のサイズを推定する文字サイズ推定方法であって、前記抽出された矩形が文字矩形(以下、仮文字矩形)であるか否かを判定し、前記仮文字矩形と判定された矩形を用いて文字サイズを推定し、前記推定された文字サイズの面積と、前記仮文字矩形と判定された 矩形の面積とを基に単位面積当たりの罫線数を算出し、前記罫線数を基に前記仮文字矩形と判定された矩形が文字矩形であるか否かを判定することを特徴としている。
【0006】
請求項2記載の発明では、入力された画像から連結矩形を抽出し、該矩形の縦幅または横幅の頻度分布を求め、該頻度分布を基に前記画像に含まれる文字のサイズを推定する文字サイズ推定装置であって、前記抽出された矩形が文字矩形(以下、仮文字矩形)であるか否かを判定する手段と、前記仮文字矩形と判定された矩形を用いて文字サイズを推定する手段と、前記推定された文字サイズの面積と、前記仮文字矩形と判定された矩形の面積とを基に単位面積当たりの罫線数を算出する手段と、前記罫線数を基に前記仮文字矩形と判定された矩形が文字矩形であるか否かを判定する手段とを備えたことを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図面を用いて具体的に説明する。
(実施例1)
図1は、本発明の実施例1の構成を示し、図2は、実施例1の処理フローチャートを示す。図において、1は画像入力部、2は原画メモリ、3はラン抽出部、4は連結矩形抽出部、5は頻度計数部、6はピーク検出部、7は文字サイズ出力部である。
【0008】
以下、図2を参照しながら、実施例1の処理動作を説明する。スキャナなどの画像入力部1で原稿を読み取り、入力画像を原画メモリ2に格納する(ステップ101)。ラン抽出部3は、原画メモリ2内の画像データの主走査方向(または副走査方向)についてランを抽出しメモリに格納する(ステップ102)。
【0009】
次いで、連結矩形抽出部4は、主走査方向における抽出されたランを用いて連結矩形の抽出を行う(ステップ103)。頻度計数部5は、抽出された矩形の縦サイズ(あるいは横サイズ)について頻度を計数する(ステップ104)。ピーク検出部6は、頻度分布上で、縦サイズの小さい方から、微分値の符号が変化する点を探索し、この点をピークとする(ステップ105)。文字サイズ出力部7は、上記したピークを文字サイズとして出力する(ステップ106)。
【0010】
このように、頻度分布のピークを使用することにより、画像中で一番多い文字のサイズを推定することができる。
【0011】
上記した実施例では、矩形の縦横分布のピークで文字サイズを推定しているが、ある文字サイズは、全て同じ大きさではなく、文字によってバラツキがある。そこで、このバラツキを吸収するために、矩形の縦横分布の終わり値で文字サイズを推定する。すなわち、ピークを検出した後、ピークから縦サイズの大きい方を探索し、頻度が一定値以下になった点を文字サイズとする。
【0012】
さらに、複数の文字サイズを使用している場合に、その複数の文字サイズを推定するために、ピークを探索した後、探索した全てのピークについて、ピークから縦サイズの大きい方を探索し、頻度が一定値以下になった点を文字サイズとする。
【0013】
図3は、2つの文字サイズを含む文字矩形の縦サイズ頻度分布の一例を示す。同じ文字サイズの文字に関して、抽出された連結矩形の横サイズはバラツキが多いが、縦サイズは図に示すように、ある一定範囲に収まる特性がある。この特性は漢字や英語によらない。そして、分布の塊となっている領域(図では2つの領域)を見つけ出すことにより、読み込んだ画像中に存在する文字サイズを推定している。
【0014】
つまり、図3の例で、ピークを文字サイズとして出力とする場合は、40(ドット)が文字サイズとして推定される。また、ピークから縦サイズの大きい方を探索し、頻度が一定値以下になった点を文字サイズとする場合は、図3の例で、頻度が一定値(例えば2)以下になった点、つまり45(ドット)が文字サイズとして推定される。さらに、複数の文字サイズを推定する場合には、頻度が一定値(例えば2)以下になった点である65(ドット)も文字サイズとして推定される。
【0015】
(実施例2)
実施例2は、表処理などに先だって連結矩形抽出が行われるが、この抽出された矩形が文字であるか否かを予め判定しておくことにより、より正確に文字サイズを推定する実施例である。また、文字に含まれる直線成分を利用して文字矩形を判定することにより、より正確な文字サイズの推定を行う。
【0016】
図4は、本発明の実施例2の構成を示し、図5は、実施例2の処理フローチャートを示す。図4において、21は画像入力部、22は原画メモリ、23はラン抽出部、24は連結矩形抽出部、25は罫線抽出部、26は文字矩形判定部、27は頻度計数部、28はピーク検出部、29文字サイズ出力部である。
【0017】
以下、図5を参照しながら、実施例2の処理動作を説明する。スキャナなどの画像入力部21で原稿を読み取り、入力画像を原画メモリ22に格納する(ステップ201)。ラン抽出部23は、原画メモリ22内の画像データの主走査方向についてランを抽出し、メモリに格納する(ステップ202)。
【0018】
次いで、連結矩形抽出部24は、主走査方向において抽出されたランについて、所定の閾値(固定閾値)より大きなランのみを対象に連結矩形の抽出を行い(ステップ203)、罫線抽出部25は、抽出された連結矩形から罫線(直線成分)を抽出する(ステップ204)。副走査方向についても同様の処理を行い(ステップ206)、罫線を抽出する。
【0019】
文字矩形判定部26は、主走査方向/副走査方向の何れにも3本以上の罫線が存在していれば(ステップ207)、文字矩形として判定する(ステップ208)。上記した処理を全ての矩形について処理する(ステップ209)。
【0020】
頻度計数部27は、文字矩形と判定された矩形の縦サイズについて頻度を計数する(ステップ210)。ピーク検出部28は、頻度分布上で、縦サイズの小さい方から、微分値の符号が変化する点を探索し、この点をピークとする(ステップ211)。文字サイズ出力部29は、上記したピークから縦サイズの大きい方を探索し、頻度がある一定値以下になった点を文字サイズとして出力する(ステップ212)。
【0021】
(実施例3)
文字矩形同士が接触していて、推定された文字サイズを超える大きさの矩形を形成しても、単位面積当たりの罫線数を基に文字矩形として推定する実施例である。つまり、推定された文字サイズを一片とする方形領域の面積を1単位として、この方形領域よりも大きな連結矩形について、その単位面積当たりの罫線数を算出し、その罫線数から文字矩形を判定する。
【0022】
図6は、本発明の実施例3の構成を示し、図7,8は、実施例3の処理フローチャートを示す。実施例3では、実施例2の構成に、さらに連結矩形抽出部30、罫線抽出部31、文字矩形判定部32を追加している。また、図8の処理フローチャートにおいて、ステップ312までの処理は実施例2と同様である。ただし、ステップ308で判定された文字矩形は仮文字矩形とする。
【0023】
以下の処理を仮文字矩形と判定された全ての矩形について行う。連結矩形抽出部30は、主走査方向において、固定閾値より大きなランのみを対象に連結矩形の抽出を行い(ステップ313)、罫線抽出部31は、抽出された連結矩形から罫線(直線成分)を抽出する(ステップ314)。副走査方向についても同様の処理を行い、罫線を抽出する。
【0024】
文字矩形判定部32は、主走査方向/副走査方向について、罫線数を(現在処理中の矩形面積/推定された文字サイズの面積)で割って、単位面積(ドットの2乗)当たりの罫線数を求め(ステップ315)、主走査方向/副走査方向の何れにも、単位面積当たりの罫線数が3本以上存在すれば、文字矩形として判定する(ステップ316)。
【0025】
(実施例4)
実施例4は、芯線処理によって文字矩形を判定することにより、より正確な文字サイズを推定する実施例である。図9は、本発明の実施例4の構成を示し、図10は、本発明の実施例4の処理フローチャートである。図において、40は画像入力部、41は原画メモリ、42はラン抽出部、43は連結矩形抽出部、44はID付与部、45は芯線矩形抽出部、46は文字矩形判定部、47は頻度計数部、48はピーク検出部、49は文字サイズ出力部である。
【0026】
スキャナなどの画像入力部40で原稿を読み取り、入力画像を原画メモリ41に格納する(ステップ401)。ラン抽出部42は、原画メモリ41内の画像データの主走査方向についてランを抽出しメモリに格納する(ステップ402)。連結矩形抽出部43は、メモリ上のランを使って連結矩形を抽出し、ID付与部44は連結矩形に矩形ID(シリアル番号)を付与し、その矩形IDを、その連結矩形成分を構成する全てのランにも付与する(ステップ403)。
【0027】
芯線矩形抽出部45は、同じ矩形IDをもつランについて、ランの中点のみの芯線を使用して矩形を抽出し(ステップ404)、副走査方向についても同様の処理を行い、芯線矩形を抽出する(ステップ406)。図11は、芯線矩形の一例を示す。
【0028】
文字矩形判定部46は、主走査方向/副走査方向の何れにも3個以上の芯線矩形が存在すれば(ステップ407)、文字矩形と判定する(ステップ408)。この処理を全ての矩形について行う(ステップ409)。以下、実施例2と同様に処理して文字サイズを出力する。
【0029】
(実施例5)
従来の方法では、固定閾値を用いて罫線を抽出している。このため、表の中に含まれる文字の大きさよりも少し大きな長さを持った線を抽出することが難しい。これは、あらゆるドキュメントにおいて文字内に罫線が抽出されないような、ある程度大きな固定の閾値を設定する必要があるためである。このように、従来の方法では、ある程度大きな固定の閾値を設定しているので、文字内の疑似罫線の抽出を抑えることができるが、逆に、文字サイズよりも少し大きい程度の短い罫線を抽出することができない。
【0030】
そこで、本実施例では、閾値を固定値ではなく、読み取り原稿の特徴から閾値を推定し、この閾値を基に罫線を判別している。
【0031】
図12は、実施例5の構成を示す。図13は、実施例5の処理フローチャートである。入力画像を原画メモリ52に格納し(ステップ501)、ラン抽出部53は、主走査方向においてランを抽出しメモリに格納する(ステップ502)。連結矩形抽出部54は、メモリ上のランを使って連結矩形を抽出し、ID付与部55は連結矩形に矩形ID(シリアル番号)を付与し、その矩形IDを、その連結矩形成分を構成する全てのランにも付与する(ステップ503)。矩形ID選択部56は、ある特定の(つまり、処理対象となる)連結矩形(矩形ID)を選択し(ステップ504)、頻度計数部57は指定された矩形IDをもつランを検索し、頻度を計数する(ステップ505)。
【0032】
次いで、閾値設定部58は、ラン頻度の分布を基に閾値を求める(ステップ506)。連結矩形抽出部59は、主走査方向における抽出されたランについて、上記算出された閾値より大きなランのみを対象に連結矩形の抽出を行う(ステップ507)。罫線抽出部60は、抽出された連結矩形から罫線を抽出する(ステップ508)。副走査方向についても同様の処理を行い(ステップ510)、罫線を抽出する。
【0033】
文字矩形判定部61は、主走査方向/副走査方向の何れにも3本以上の罫線が存在していれば(ステップ511)、文字矩形として判定する(ステップ512)。以下の処理は実施例2と同様である。
【0034】
(実施例6)
一般的に、縦線と横線を含む表の枠の連結矩形成分のラン頻度分布は、図14に示すようになる。すなわち、ランレングス1〜10が縦線のラン分布であり、10〜28が縦線あるいは横線に接触している文字のラン分布となっている。29以上のラン分布は横線のラン分布である。図14の分布では、閾値を29に設定することにより、横線のみが抽出できる。分布の微分値がゼロ、つまりラン分布が変化しなくなったら、その点が閾値となる。本実施例では、この閾値を探索するために差分を使用している。
【0035】
図15は、実施例6の構成を示す。実施例5と相違する点は、差分計算部65を設けた点である。図16は、実施例6の処理フローチャートを示す。
【0036】
差分計算部65は、頻度分布についてランレングスの小さい方から順に、隣の頻度との差分を求める(ステップ606)。閾値設定部58は、差分がゼロとなったランレングスを閾値とする(ステップ607)。以下、実施例5と同様に、連結矩形抽出部59は、主走査方向において、設定された閾値より大きなランのみを対象に連結矩形の抽出を行い(ステップ608)、罫線抽出部60は抽出された連結矩形から罫線を抽出する(ステップ609)。
【0037】
(実施例7)
オフィスで作成される表を含む文書のラン分布は、概ね図14に示す傾向となるが、上記した実施例6のように差分を求めたとき、ノイズ等によって、ランレングス値29より小さい値でも隣の分布頻度値と一致することがある。あるいは、29より大きいランレングスでも、頻度値としては10またはそれ以上の頻度値となる場合もあり、頻度値が隣と一致する場合が必ずあるとは限らない。これは、ラン分布にのっている高周波成分のノイズが原因である。
【0038】
一般に、高周波成分ノイズはFIR(Finit Impulse Response)型デジタルフィル夕で除去することができる。そこで、本実施例では、デジタルフィル夕を使用して、高周波ノイズに相当する部分を除去する。
【0039】
図17は、実施例7の構成を示し、実施例6の構成にさらにフィルタ処理部66を付加したものである。また、図18は、実施例7の処理フローチャートを示す。ステップ701〜705、ステップ707〜712は、実施例6の処理と同様である。ステップ706では、フィルタ処理部66において、頻度分布に対してデジタルフィルタ(ローパスフィルタ)をかけて高周波ノイズを除去する。
【0040】
(実施例8)
図19は、横線のみのラン分布を示す。ラン分布を連結矩形単位でとると、表の枠を構成する連結矩形や、横線を構成する連結矩形が含まれる。横線のみの連結矩形を、閾値33の付近で取り出すためには、ラン分布のピークより大きい位置で、微分値がゼロになる点を探せば良い。
【0041】
図20は、実施例8の構成を示す。実施例7と相違する点は、ピーク検出部67を設けた点と、差分計算部65の処理内容が異なる点である。図21は、実施例8の処理フローチャートである。
【0042】
ステップ806までの処理は実施例7と同様である。ステップ807では、ピーク検出部67は、頻度分布におけるランレングスの小さい方から、2次微分値がゼロあるいは微分値の符号が変化する点を探索し、ピークとする。次いで、差分計算部65は、ピークより後方で、隣の頻度との差分を求める(ステップ808)。閾値設定部58は、差分がゼロとなったランレングスを閾値とする(ステップ809)。以下の処理は、実施例7と同様であるので、説明を省略する。
【0043】
(実施例9)
表を認識する際には、連結矩形抽出を繰返し行う必要があり、その都度、原画からランを抽出して、連結矩形を抽出すると処理に時間を要する。そこで、ラン情報のみをあらかじめ用意しておくことにより、ランを使った他の特徴量の抽出等の処理時間を短縮できる。
【0044】
つまり、ランの属性を保持することで、処理の結果を累積的に保持できるため、認識が終了したランを、その次の認識処理から除くことができ、その結果、認識処理全体の処理時間の短縮が可能となる。同時にラン単位で認識が可能となるため、細部にわたって精度の高い認識処理が可能となる。また、ラン情報に変換されているため、各種の画像処理を短時間で行うことができる。
【0045】
図22は、実施例9の構成を示す。この実施例では、実施例8の構成にさらに属性情報記録部68と文字データ消去部69を付加している。また、図23は、実施例9の処理フローチャートである。ステップ903において、ラン抽出部53は、抽出したランに対応するラン属性情報(例えば文字、線などの属性)を保持する領域を確保する。
【0046】
属性情報記録部68は、文字矩形判定部61で文字矩形として判定された矩形内において、連結矩形を構成するランに文字であることを示すマークを記録する(ステップ918)。文字サイズが出力された後、文字データ消去部69では、抽出されたランを調べ、文字であるマークが付与されているランに対応する原画上の黒画素を消去する(ステップ922)。
【0047】
なお、ラン属性情報としては、この他に、ランが線、写真などの画像、ノイズ、線ノイズ、背景などのどれに属しているかを示す属性を保持するようにしてもよい。
【0048】
(実施例10)
実施例10は、本発明をソフトウェアによって実現する場合の実施例である。図24は、実施例10のシステム構成例を示す。CD−ROMなどの記録媒体には、本発明の文字サイズ推定処理機能または処理手順が記録されていて、これをシステムにインストールする。スキャナなどにセットされた原稿を読み取り、メモリ上に展開された原稿画像から文字矩形を抽出し、抽出された文字矩形のサイズを推定し、その結果をディスプレイなどに表示出力する。
【0049】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明によれば、以下のような効果が得られる。
(1)連結矩形の縦横幅の分布から文字サイズの推定が可能になる。
【0050】
(2)画像中に最も多く存在する文字矩形の文字サイズを推定することができる。
【0051】
(3)画像中に最も多く存在する文字矩形の文字サイズのばらつきを吸収しながら推定することができる。
【0052】
(4)画像中に複数存在する文字サイズを推定することができる。
【0053】
(5)予め文字であるか否かの判定を行っているので、より正確に文字サイズの推定が可能になる。
【0054】
(6)文字矩形同士が接触している場合などでも、文字矩形であるか否かの判定が可能になる。
【0055】
(7)簡単な芯線処理によって文字矩形を判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1の構成を示す。
【図2】 本発明の実施例1の処理フローチャートを示す。
【図3】 2つの文字サイズを含む文字矩形の縦サイズ頻度分布の一例を示す。
【図4】 本発明の実施例2の構成を示す。
【図5】 本発明の実施例2の処理フローチャートを示す。
【図6】 本発明の実施例3の構成を示す。
【図7】 本発明の実施例3の処理フローチャートを示す。
【図8】 図7の続きの処理フローチャートを示す。
【図9】 本発明の実施例4の構成を示す。
【図10】 本発明の実施例4の処理フローチャートを示す。
【図11】 芯線矩形の一例を示す。
【図12】 本発明の実施例5の構成を示す。
【図13】 本発明の実施例5の処理フローチャートを示す。
【図14】 一般的な表を含むランの頻度分布を示す。
【図15】 本発明の実施例6の構成を示す。
【図16】 本発明の実施例6の処理フローチャートを示す。
【図17】 本発明の実施例7の構成を示す。
【図18】 本発明の実施例7の処理フローチャートを示す。
【図19】 横線のみのラン分布を示す。
【図20】 本発明の実施例8の構成を示す。
【図21】 本発明の実施例8の処理フローチャートを示す。
【図22】 本発明の実施例9の構成を示す。
【図23】 本発明の実施例9の処理フローチャートを示す。
【図24】 本発明の実施例10の構成を示す。
【符号の説明】
1 画像入力部
2 原画メモリ
3 ラン抽出部
4 連結矩形抽出部
5 頻度計数部
6 ピーク検出部
7 文字サイズ出力部
Claims (2)
- 入力された画像から連結矩形を抽出し、該矩形の縦幅または横幅の頻度分布を求め、該頻度分布を基に前記画像に含まれる文字のサイズを推定する文字サイズ推定方法であって、前記抽出された矩形が文字矩形(以下、仮文字矩形)であるか否かを判定し、前記仮文字矩形と判定された矩形を用いて文字サイズを推定し、前記推定された文字サイズの面積と、前記仮文字矩形と判定された矩形の面積とを基に単位面積当たりの罫線数を算出し、前記罫線数を基に前記仮文字矩形と判定された矩形が文字矩形であるか否かを判定することを特徴とする文字サイズ推定方法。
- 入力された画像から連結矩形を抽出し、該矩形の縦幅または横幅の頻度分布を求め、該頻度分布を基に前記画像に含まれる文字のサイズを推定する文字サイズ推定装置であって、前記抽出された矩形が文字矩形(以下、仮文字矩形)であるか否かを判定する手段と、前記仮文字矩形と判定された矩形を用いて文字サイズを推定する手段と、前記推定された文字サイズの面積と、前記仮文字矩形と判定された矩形の面積とを基に単位面積当たりの罫線数を算出する手段と、前記罫線数を基に前記仮文字矩形と判定された矩形が文字矩形であるか否かを判定する手段とを備えたことを特徴とする文字サイズ推定装置。
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