JP4129670B2 - Photosensitive printing master - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は印刷用レリーフ版を製造するために使用される感光性印刷原版に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、印刷用レリーフ版に用いる感光性印刷原版は、支持体層、感光性樹脂組成物層、被覆層、カバーフィルムからなり、使用時はカバーフィルムを除去し用いられる。
【0003】
カバーフィルムを除去した感光性印刷原版に透明な画像部を有するネガフィルム(またはポジフィルム)を通して活性光線を照射し、露光部の感光性樹脂層を硬化させた後、非露光部の感光性樹脂層を適当な溶剤で溶解除去することにより、印刷用レリーフ版を作成することは広く知られている。
【0004】
最近、印刷用レリーフ版に用いられる感光性印刷原版に対する要求は、より微細なパターンを再現する方向へ進んでおり、白抜きパターンの線幅も30μm程度微細な印刷用レリーフが求められている。しかしこの要求に対して感光性樹脂組成物を用いた印刷用レリーフ版材では充分に対応できず、製版及び印刷で微細なパターンを再現できる感光性印刷原版を得ることができていなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、製版時と印刷時における微細なパターンの再現性に優れた感光性印刷原版を提供することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、前記課題を解決するために、鋭意検討した結果、感光性印刷原版の粘着防止層が微細なパターンの製版及び印刷における再現性に関与していることを見出し、遂に、本発明を完成するに到った。すなわち本発明は、(1)少なくとも支持体、感光性樹脂層、粘着防止層およびカバーフィルムを有するネガフィルム又はポジフィルムを用いてレリーフを作成する感光性印刷原版であって、前記粘着防止層が、感光性樹脂層の活性光線領域に吸収をもつ平均分子量が10,000以上の360nmの紫外線を吸収するベンゾフェノン又はベンゾトリアゾール構造を含有する光吸収剤を含有し、且つ光透過率が波長360 nm の光に対して70%〜90%であることを特徴とする感光性印刷原版である。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明に特徴的な被覆層は、感光性樹層に対するネガの密着を防ぐために設けられている層であって、スリップコート層、剥離層、粘着防止層等と称されることもある。構成材料としては、ポリアミド、ポリビニルアルコールとその誘導体、セルローズ系ポリマー等が挙げられる。これらは、何れか1種を単独で使用しても、2種以上を併用してもよい。また、一般的な被覆層には上記成分の他に、シリカなどの無機微粒子、ポリスチレンやアクリル系モノマーを三次元内部架橋して得られる有機微粒子、界面活性剤、多価アルコールなどが必要により配合されている。
【0008】
本発明で用いる被覆層に含有させる光吸収剤は分子量が1,000以上、好ましくは5,000以上、さらに好ましくは10,000以上である。分子量が1,000未満では光吸収剤が感光性樹脂層に移行し、被覆層の活性光線吸収性を低下させるため好ましくない。
分子量1,000以上の光吸収剤としては、被覆層構成物に相溶、分散する物がよい。たとえば、アクリル酸エステル、スチレン等のラジカル重合可能な化合物とベンゾフェノン骨格、或いはベンゾトリアゾール骨格を持ち、且つ、ラジカル重合可能な紫外線吸収剤を乳化重合によって共重合させた微粒子状光吸収剤。あるいはポリビニルアルコール、セルローズ系ポリマー等にエポキシ化合物を介しベンゾフェノン系またはベンゾトリアゾール系化合物をグラフト付加させた光吸収剤。または被覆層構成物に相溶で分子末端に活性水素を持つ分子量1,000以上のオリゴマーにジイソシアネートを介しベンゾフェノン系、あるいはベンゾトリアゾール系の光吸収剤等が挙げられるが、とくにこれらに限定されるものではない。
【0009】
本発明の被覆層の活性光線透過率は波長360nmの光に対し、50%〜99%、好ましくは70〜95%、さらに好ましくは80〜90%である。50%未満だと感光性樹脂組成物層に届く活性光線が少なすぎレリーフの再現性が低下し、また、99%を超えると活性光線が通り過ぎて微細パターンが再現できないため好ましくない。
【0010】
被覆層の厚みは0.1〜10μm、好ましくは0.1〜2μm、特に好ましくは0.1〜1μmである。厚みが0.1μmより薄いとネガとの粘着を生じてしまい、また10μmを超えるとレリーフの解像性が低下するため好ましくない。
【0011】
本発明における感光性樹脂層は、公知の可溶性合成高分子化合物、光重合性不飽和化合物(以下、架橋剤ともいう)及び光重合開始剤を少なくとも含む組成物の層である。さらに添加剤、例えば可塑剤、熱重合防止剤剤、染料、顔料、紫外線吸収剤、香料または酸化防止剤を含んでもよい。
【0012】
本発明において、可溶性合成高分子化合物としては公知の可溶性合成高分子化合物を使用できる。例えばポリエーテルアミド(例えば特開昭55−79437号公報等)、ポリエーテルエステルアミド(例えば特開昭58−113537号公報等)、三級窒素含有ポリアミド(例えば特開昭50−76055公報等)、アンモニウム塩型三級窒素原子含有ポリアミド(例えば特開昭53−36555公報等)、アミド結合を1つ以上有するアミド化合物と有機ジイソシアネート化合物の付加重合体(例えば特開昭58−140737号公報等)、アミド結合を有しないジアミンと有機ジイソシアネート化合物の付加重合体(例えば特開平4-97154号公報等)などが挙げられ、そのなかでも三級窒素原子含有ポリアミドおよびアンモニウム塩型三級窒素原子含有ポリアミドが好ましい。
【0013】
また、好適に用いられる光重合性不飽和化合物としては、多価アルコールのポリグリシジルエーテルとメタアクリル酸およびアクリル酸との開環付加反応生成物であり、前記多価アルコールとして、ジペンタエリスリトール、ペンタエリスリトール、トリメチロールプロパン、グリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、フタル酸のエチレンオキサイド付加物などが挙げられ、そのなかでもトリメチロールプロパンが好ましい。
【0014】
光開始剤の例としては、ベンゾフェノン類、ベンゾイン類、アセトフェノン類、ベンジル類、ベンゾインアルキルエーテル類、ベンジルアルキルケタール類、アントラキノン類、チオキサントン類などが挙げられる。具体的には、ベンゾフェノン、クロロベンゾフェノン、ベンゾイン、アセトフェノン、ベンジル、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、ベンジルジメチルケタール、ベンジルジエチルケタール、ベンジルジイソプロピルケタール、アントラキノン、2−エチルアントラキノン、2―メチルアントラキノン、2−アリルアントラキノン、2−クロロアントラキノン、チオキサントン、2−クロロチオキサントンなどが挙げられる。
【0015】
本発明において、カバーフィルムは原版の貯蔵および取り扱いの間に感光性樹脂層を保護するために設けられるものであり、活性光線を照射する前に除去(剥離)される。カバーフィルムの構成材料としては、ポリアミド;ポリビニルアルコール;エチレンとビニルアセテートとのコポリマー;両性インターポリマー;ヒドロキシアルキルセルローズ、セルローズアセテートのようなセルローズ系ポリマー;ポリブチラール;環状ゴム等が好適である。ここで、両性インターポリマーは米国特許第4,293,635号に記載されているものである。当該材料はいずれか1種を単独で使用しても、2種以上を併用してもよい。また、ニトロセルローズとニトログリセリンのような自己酸化性化合物;アルキルセルローズ(例、エチルセルローズ)、ポリアクリル酸およびそのアルカリ金属塩のような非自己酸化性ポリマー;ポリアセタール;ポリイミド;ポリカーボネート;ポリエステル;ポリエチレン、ポリブチレンのようなポリアルキレン;ポリフェニレンエーテル;ポリエチレンオキサイド;ポリラクトンおよびこれらの組合せ等も使用できる。
カバーフィルムの厚みは10〜300μmが好ましく、特に好ましくは10〜200μmである。
【0016】
本発明に用いる支持体としては、ポリエステルフィルムなどのプラスチックフィルム、鉄、ステンレス、アルミニウムなどの金属板、金属蒸着したフィルムなどが挙げられる。支持体の厚みは用途に応じて適宜に選ぶことができる。また、必要により支持体と感光性樹脂層との接着を向上させるために、この種の目的で従来から使用されている公知の接着剤を表面に設けても良い。
【0017】
本発明の感光性印刷原版を作製する方法は特に限定されないが、一般的には、支持体上に塗布、スプレーコーティング等で感光性樹脂層を形成するか、若しくは、市販の感光性印刷版から保護フィルムを剥がすことで一方の積層体を作成し、さらにこれとは別に、基材フィルム(カバーフィルム)に塗布、スプレーコーティング等で被覆層を形成後、このようにして得られた2つの積層体をヒートプレス機等を用いてラミネートすることにより作製する。ラミネート条件は、温度を室温〜150℃、好ましくは50〜120℃とし、圧力を20〜200kg重/cm2、好ましくは50〜150kg重/cm2とするのがよい。本発明の感光性樹脂たとえば熱プレス、注型、溶融押出し、溶液キャストなど公知の任意の方式により、所望の厚さのシート状物とすることが出来る。
【0018】
本発明の感光性樹脂原版においては、その感光層上に透明画像部を有するネガフィルムまたはポジフィルムを密着して重ね合せ、その上方から活性光線を照射して露光を行うと、露光部が硬化して不溶化する。活性光線には通常300〜400nmの波長を中心とする高圧水銀灯、超高圧水銀灯、メタルハライドランプ、キセノン灯、ケミカルランプ等の光源を用いることができる。
【0019】
露光後、適当な溶剤、好ましくは、水、特に中性水を溶剤に用いて非露光部分を溶解除去することによって、短時間で速やかに現像がなされ、印刷版(レリーフ版)が得られる。現像方式としては、スプレー式現像装置、ブラシ式現像装置等を用いるのが好ましい。
【0020】
次に本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。実施例中単に部とあるのは重量部を示す。
【0021】
実施例1
ε−カプロラクタム55.0部、N,N’−ビス(γ−アミノプロピル)ピペラジンアジペート40.0部、1,3−ビスアミノメチルシクロヘキサンアジペート7.5部および水100部を、反応器に入れ、充分な窒素置換を行った後に密閉して徐々に加熱した。内圧が10kg/cm2に達した時点から、反応器内の水を徐々に留出させて1時間で常圧に戻し、その後1.0時間常圧で反応させた。最高重合温度は220℃であった。得られた重合体は、融点140℃、比粘度2.00の透明淡黄色のポリアミドを得た。
【0022】
得られたポリアミドを50.0部、N−エチルトルエンスルホン酸アミド5.0部、1,4−ナフトキノン0.03部、メタノール50.0部および水10部を、攪拌付き加熱解釜中で60℃、2時間混合してポリマーを完全に溶解してから、ビスフェノールAジグリシジルエステルのアクリル酸付加物40.6部、メタクリル酸2.9部、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.1部、亜硫酸アンモニウム0.3部、シュウ酸0.1部およびベンジルジメチルケタール1.0部を添加して30分間溶解した。次いで、徐々に昇温してメタノールと水を留出させて、釜内の温度が110℃となるまで濃縮した。この段階で流動性のある粘稠な感光性樹脂を得た。
【0023】
次に250μのポリエチレンテレフタレート支持体上に接着層を20μm設けた全厚みが270μmのポリエステルフィルムを作製した。
【0024】
接着層はポリエステルウレタン系接着材を用い、接着層用組成物溶液は次のように調整した。東洋紡績(株)製ポリエステル系樹脂「バイロンRV−200」80重量部をトルエン/メチルエチルケトン=80/20(重量比)の混合溶剤1940重量部に80℃で加熱溶解した。冷却後、イソシアヌレート型多価イソシアネートとしてヘキサメチレンジイソシアネートとトルエンジイソシアネートを原料とする住友バイエルウレタン(株)製のイソシアヌレート型多価イソシアネートの「デスモジュールHL」20重量部、硬化触媒としてトリエチレンジアミン0.06重量部を添加し、10分攪拌した。
【0025】
このようにして得られた接着層用組成物溶液を膜厚みが20μm となるように厚さ250μのポリエチレンテレフタレートフィルム上に塗布して120℃で3分間乾燥キュアーし、接着層を設けた支持体を得た。
この支持体の接着層上に、上記の感光性樹脂組を流延し、感光層を形成した。
【0026】
一方、ポリエステルフィルム(原反は東洋紡績(株)製のE5000で厚さ125μm、にポリビニルアルコール(日本合成化学工業(株)製ゴーセノールGH−23)/紫外線吸収エマルジョン(新中村化学工業(株)製ニューコートUVA−204W:平均分子量約10万)/純水=4.4部/3.3部/92.3部の比率で溶解した水溶液をバーコーター#8で塗布し、100℃、3分間乾燥して、乾燥後の厚みが0.5μmの被覆層を形成した。被覆層の波長360nmにおける光透過率は80%であった。この光透過率はU−3210形自記分光光度計((株)日立製作所製)によって測定した。この被覆層を有する厚さ125μmのポリエステルフィルムを、当該被覆層側が感光層と接するように、当該ポリエステルフィルムをラミネーターで感光層上に積層し、全厚みが1075μmで感光層厚みが680μmのシート状積層体を得た。この積層体は30℃で保管下板状に固化した。24時間後、この積層体を103℃で3分間加熱して、7日間以上保管した後、感光性樹脂原版(生版)を得た。
【0027】
微細な白抜きパターンの再現性評価は次のようにして行った。125μmのポリエステルフィルムを剥離して、テストネガフィルムを真空密着させ、日本電子精機(株)製のA2 サイズ用プリンター(三菱製ケミカルランプ)を使って10分間露光したサンプルを作った。次いで、水道水を現像液とし、ブラシ式ウォッシヤー(140μmφナイロンブラシ、日本電子精機(株)製JW−A2−PD型)を用いて25℃で2分間現像してレリーフ画像を得ることができた。さらに70℃で10分間温風乾燥した後、日本電子精機(株)製のA2 サイズ用プリンターで3分間露光してレリーフ版を得た。
得られた感光性印刷原版の白抜きパターンの再現性を評価した結果、ネガフィルムのスリット幅30μmの遮光パターンに対し、レリーフ凹部の幅も30μmを再現しており、ネガフィルムのパターンを忠実に再現する結果となった。
次にこのレリーフ版を使って30μm白抜けパターンの印刷性を評価した。評価は三条機械製作所(株)製のシール印刷機P−20を使って墨インキ(T&K社 UVベストキュアー No5 BF 墨)で印刷テストを行い、30μmの白抜けパターンはインキの埋まりのないシャープな刷り上がりの印刷物が得られた。
【0028】
比較例1
実施例1において、被覆層中の紫外線吸収性エマルジョンを添加しなかったこと以外は実施例1と同様の方法により、感光性印刷原版を得た。
得られた感光性印刷原版の白抜きパターンの再現性を評価した結果、スリット幅30μmの遮光パターンに対し、レリーフ凹部の幅は20μmであり、ネガフィルムのパターンを再現しなかった。次にこのレリーフ版を使って実施例1と同様に印刷性を評価した。
また、印刷物も白く抜けるべき部分にインキが付着しシャープな刷り上がりの印刷物は得られなかった。
【0029】
比較例2
ポリエステルフィルム(原反は東洋紡績製のE5000で厚さ125μm)にポリビニルアルコール(日本合成化学工業製ゴーセノールGH−23)/分子量323の紫外線吸収剤(大塚化学製 RUVA−93)/純水=4.7部/0.6部/95部の比率で添加した水溶液をバーコーター#8で塗布し、100℃、3分間乾燥して、乾燥後の厚みが0.5μmの被覆層を形成した。被覆層の波長360nmにおける光透過率は80%であった。以下、実施例1と同様の方法で感光性印刷原版を得た。得られた感光性樹脂積層体の微細な白抜きパターンの再現性を評価した結果、スリット幅30μmの遮光パターンに対し、レリーフ凹部の幅は20μmであり、ネガフィルムのパターンを再現しなかった。次にこのレリーフ版を使って実施例1と同様に印刷性を評価した。
また、印刷物も白く抜けるべき部分にインキが付着しシャープな刷り上がりの印刷物は得られなかった。
【0030】
【発明の効果】
以上、かかる構成よりなる本発明感光性印刷原版によれば、微細な白抜きパターンをレリーフ、印刷物で再現でき、高品位の印刷が可能な印刷版を得ることが出来るので、産業界に寄与すること大である。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a photosensitive printing original plate used for producing a relief plate for printing.
[0002]
[Prior art]
Usually, the photosensitive printing original plate used for the relief plate for printing consists of a support body layer, the photosensitive resin composition layer, a coating layer, and a cover film, and removes a cover film and uses it at the time of use.
[0003]
The photosensitive printing original plate from which the cover film has been removed is irradiated with actinic rays through a negative film (or positive film) having a transparent image portion to cure the photosensitive resin layer in the exposed portion, and then the photosensitive resin in the non-exposed portion. It is widely known to produce a relief plate for printing by dissolving and removing a layer with a suitable solvent.
[0004]
Recently, a demand for a photosensitive printing original plate used for a printing relief plate has progressed in the direction of reproducing a finer pattern, and a printing relief having a fine line width of about 30 μm is required. However, a relief printing plate using a photosensitive resin composition cannot sufficiently meet this requirement, and a photosensitive printing original plate capable of reproducing a fine pattern by plate making and printing has not been obtained.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to solve the above-mentioned problems, and an object of the present invention is to provide a photosensitive printing original plate excellent in reproducibility of a fine pattern during plate making and printing.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies to solve the above problems, the present inventors have found that the anti-adhesion layer of the photosensitive printing original plate is involved in the reproducibility in plate making and printing of fine patterns. The invention has been completed. That is, the present invention is (1) a photosensitive printing original plate for producing a relief using a negative film or a positive film having at least a support, a photosensitive resin layer, an anti-adhesion layer and a cover film, wherein the anti-adhesion layer comprises A light absorber containing a benzophenone or benzotriazole structure that absorbs ultraviolet light of 360 nm having an average molecular weight of 10,000 or more having absorption in the active light region of the photosensitive resin layer , and having a light transmittance of 360 nm. It is a photosensitive printing original plate characterized by being 70% to 90% with respect to the light .
[0007]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The coating layer characteristic of the present invention is a layer provided to prevent adhesion of the negative to the photosensitive resin layer, and is sometimes referred to as a slip coat layer, a release layer, an anti-adhesion layer, or the like. Examples of the constituent material include polyamide, polyvinyl alcohol and derivatives thereof, and cellulose polymer. These may be used alone or in combination of two or more. In addition to the above components, general coating layers contain inorganic fine particles such as silica, organic fine particles obtained by three-dimensional internal crosslinking of polystyrene and acrylic monomers, surfactants, polyhydric alcohols, etc. as necessary. Has been.
[0008]
The light absorber contained in the coating layer used in the present invention has a molecular weight of 1,000 or more, preferably 5,000 or more, and more preferably 10,000 or more. If the molecular weight is less than 1,000, the light absorber moves to the photosensitive resin layer, and the actinic ray absorptivity of the coating layer is lowered, which is not preferable.
As a light absorber having a molecular weight of 1,000 or more, a material that is compatible and dispersed in the coating layer constituent is preferable. For example, a particulate light absorber obtained by emulsion polymerization of a radically polymerizable ultraviolet absorber having a radically polymerizable compound such as acrylic acid ester and styrene and a benzophenone skeleton or benzotriazole skeleton. Alternatively, a light absorber obtained by grafting a benzophenone or benzotriazole compound via an epoxy compound to polyvinyl alcohol, cellulose polymer or the like. Or, a benzophenone-based or benzotriazole-based light absorber through diisocyanate may be mentioned as an oligomer having a molecular weight of 1,000 or more which is compatible with the composition of the coating layer and has active hydrogen at the molecular end, but is particularly limited thereto. It is not a thing.
[0009]
The actinic ray transmittance of the coating layer of the present invention is 50% to 99%, preferably 70 to 95%, more preferably 80 to 90% with respect to light having a wavelength of 360 nm. If it is less than 50%, the amount of actinic rays reaching the photosensitive resin composition layer is too small, and the reproducibility of the relief is lowered. If it exceeds 99%, the actinic rays pass and the fine pattern cannot be reproduced.
[0010]
The thickness of the coating layer is 0.1 to 10 μm, preferably 0.1 to 2 μm, particularly preferably 0.1 to 1 μm. If the thickness is less than 0.1 μm, adhesion with the negative will occur, and if it exceeds 10 μm, the resolution of the relief will decrease, which is not preferable.
[0011]
The photosensitive resin layer in the present invention is a layer of a composition containing at least a known soluble synthetic polymer compound, a photopolymerizable unsaturated compound (hereinafter also referred to as a crosslinking agent) and a photopolymerization initiator. In addition, additives such as plasticizers, thermal polymerization inhibitors, dyes, pigments, ultraviolet absorbers, fragrances or antioxidants may be included.
[0012]
In the present invention, a known soluble synthetic polymer compound can be used as the soluble synthetic polymer compound. For example, polyether amide (for example, JP-A-55-79437), polyether ester amide (for example, JP-A-58-113537, etc.), tertiary nitrogen-containing polyamide (for example, JP-A-50-76055, etc.) , An ammonium salt type tertiary nitrogen atom-containing polyamide (for example, JP-A-53-36555), an addition polymer of an amide compound having at least one amide bond and an organic diisocyanate compound (for example, JP-A-58-140737) ), An addition polymer of a diamine having no amide bond and an organic diisocyanate compound (for example, JP-A-4-97154, etc.), among which a tertiary nitrogen atom-containing polyamide and an ammonium salt type tertiary nitrogen atom are included. Polyamide is preferred.
[0013]
Further, the photopolymerizable unsaturated compound preferably used is a ring-opening addition reaction product of polyglycidyl ether of polyhydric alcohol with methacrylic acid and acrylic acid, and as the polyhydric alcohol, dipentaerythritol, Examples include pentaerythritol, trimethylolpropane, glycerin, ethylene glycol, diethylene glycol, triethylene glycol, and ethylene oxide adducts of phthalic acid. Among them, trimethylolpropane is preferable.
[0014]
Examples of photoinitiators include benzophenones, benzoins, acetophenones, benzyls, benzoin alkyl ethers, benzyl alkyl ketals, anthraquinones, thioxanthones, and the like. Specifically, benzophenone, chlorobenzophenone, benzoin, acetophenone, benzyl, benzoin methyl ether, benzoin ethyl ether, benzoin isopropyl ether, benzoin isobutyl ether, benzyl dimethyl ketal, benzyl diethyl ketal, benzyl diisopropyl ketal, anthraquinone, 2-ethylanthraquinone Examples include 2-methylanthraquinone, 2-allyl anthraquinone, 2-chloroanthraquinone, thioxanthone, and 2-chlorothioxanthone.
[0015]
In the present invention, the cover film is provided to protect the photosensitive resin layer during storage and handling of the original, and is removed (peeled) before being irradiated with actinic rays. As a constituent material of the cover film, polyamide; polyvinyl alcohol; copolymer of ethylene and vinyl acetate; amphoteric interpolymer; cellulose polymer such as hydroxyalkyl cellulose and cellulose acetate; polybutyral; Here, the amphoteric interpolymers are those described in US Pat. No. 4,293,635. The material may be used alone or in combination of two or more. Also, self-oxidizing compounds such as nitrocellulose and nitroglycerin; non-self-oxidizing polymers such as alkyl cellulose (eg ethyl cellulose), polyacrylic acid and alkali metal salts thereof; polyacetal; polyimide; polycarbonate; polyester; Polyalkylene such as polybutylene; polyphenylene ether; polyethylene oxide; polylactone and combinations thereof can also be used.
The thickness of the cover film is preferably 10 to 300 μm, particularly preferably 10 to 200 μm.
[0016]
Examples of the support used in the present invention include a plastic film such as a polyester film, a metal plate such as iron, stainless steel, and aluminum, and a metal-deposited film. The thickness of the support can be appropriately selected according to the application. Further, in order to improve the adhesion between the support and the photosensitive resin layer as necessary, a known adhesive conventionally used for this kind of purpose may be provided on the surface.
[0017]
The method for producing the photosensitive printing original plate of the present invention is not particularly limited. Generally, a photosensitive resin layer is formed on a support by coating, spray coating, or the like, or a commercially available photosensitive printing plate is used. One laminate is made by peeling off the protective film, and separately from this, the two layers obtained in this way are applied to the base film (cover film) by coating, spray coating, etc. The body is produced by laminating using a heat press machine or the like. The lamination conditions are such that the temperature is room temperature to 150 ° C., preferably 50 to 120 ° C., and the pressure is 20 to 200 kgf / cm 2 , preferably 50 to 150 kgf / cm 2 . A sheet-like material having a desired thickness can be obtained by any known method such as the photosensitive resin of the present invention, such as hot pressing, casting, melt extrusion, and solution casting.
[0018]
In the photosensitive resin original plate of the present invention, a negative film or a positive film having a transparent image portion is closely overlapped on the photosensitive layer, and exposure is performed by irradiating actinic rays from above to expose the exposed portion. And insolubilize. As the actinic ray, a light source such as a high-pressure mercury lamp, an ultrahigh-pressure mercury lamp, a metal halide lamp, a xenon lamp, or a chemical lamp having a wavelength of generally 300 to 400 nm can be used.
[0019]
After exposure, an appropriate solvent, preferably water, particularly neutral water, is used as a solvent to dissolve and remove the non-exposed portion, whereby development is performed quickly and a printing plate (relief plate) is obtained. As the developing method, it is preferable to use a spray developing device, a brush developing device, or the like.
[0020]
EXAMPLES Next, although an Example demonstrates this invention concretely, this invention is not limited to these Examples. In the examples, “parts” means “parts by weight”.
[0021]
Example 1
ε-Caprolactam 55.0 parts, N, N′-bis (γ-aminopropyl) piperazine adipate 40.0 parts, 1,3-bisaminomethylcyclohexane adipate 7.5 parts and water 100 parts are placed in a reactor. After sufficient nitrogen substitution, the mixture was sealed and gradually heated. When the internal pressure reached 10 kg / cm 2 , the water in the reactor was gradually distilled out to return to normal pressure in 1 hour, and then reacted at normal pressure for 1.0 hour. The maximum polymerization temperature was 220 ° C. The obtained polymer obtained a transparent light yellow polyamide having a melting point of 140 ° C. and a specific viscosity of 2.00.
[0022]
50.0 parts of the obtained polyamide, 5.0 parts of N-ethyltoluenesulfonic acid amide, 0.03 part of 1,4-naphthoquinone, 50.0 parts of methanol, and 10 parts of water were placed in a heated tumbler with stirring. After mixing at 60 ° C. for 2 hours to completely dissolve the polymer, 40.6 parts of an acrylic acid adduct of bisphenol A diglycidyl ester, 2.9 parts of methacrylic acid, 0.1 part of hydroquinone monomethyl ether, ammonium sulfite 0 .3 parts, 0.1 part of oxalic acid and 1.0 part of benzyl dimethyl ketal were added and dissolved for 30 minutes. Next, the temperature was gradually raised to distill methanol and water, and the mixture was concentrated until the temperature in the kettle reached 110 ° C. At this stage, a fluid and viscous photosensitive resin was obtained.
[0023]
Next, a polyester film having a total thickness of 270 μm was prepared by providing an adhesive layer of 20 μm on a 250 μm polyethylene terephthalate support.
[0024]
The adhesive layer was a polyester urethane adhesive, and the composition solution for the adhesive layer was adjusted as follows. 80 parts by weight of polyester resin “Byron RV-200” manufactured by Toyobo Co., Ltd. was dissolved in 1940 parts by weight of a mixed solvent of toluene / methyl ethyl ketone = 80/20 (weight ratio) at 80 ° C. After cooling, 20 parts by weight of “Desmodur HL” of isocyanurate type polyisocyanate made by Sumitomo Bayer Urethane Co., Ltd. using hexamethylene diisocyanate and toluene diisocyanate as isocyanurate type polyisocyanate, triethylenediamine 0 as a curing catalyst 0.06 part by weight was added and stirred for 10 minutes.
[0025]
The support having the adhesive layer provided thereon was coated with the adhesive layer composition solution thus obtained on a polyethylene terephthalate film having a thickness of 250 μm and dried at 120 ° C. for 3 minutes. Got.
On the adhesive layer of this support, the above photosensitive resin group was cast to form a photosensitive layer.
[0026]
On the other hand, polyester film (original fabric is E5000 made by Toyobo Co., Ltd., thickness 125 μm, polyvinyl alcohol (Nippon Gosei Chemical Co., Ltd. Gohsenol GH-23) / UV absorbing emulsion (Shin Nakamura Chemical Co., Ltd.) New coat UVA-204W: average molecular weight of about 100,000) / pure water = 4.4 parts / 3.3 parts / 92.3 parts of an aqueous solution was applied with a bar coater # 8 at 100 ° C., 3 The coating layer was dried for 5 minutes to form a coating layer having a thickness of 0.5 μm after drying, and the light transmittance at a wavelength of 360 nm of the coating layer was 80%. The polyester film having a thickness of 125 μm having this coating layer was laminated to the photosensitive layer so that the coating layer side was in contact with the photosensitive layer. The laminate was laminated on the photosensitive layer with a netter to obtain a sheet-like laminate having a total thickness of 1075 μm and a photosensitive layer thickness of 680 μm, and this laminate was solidified into a plate shape under storage at 30 ° C. After 24 hours, this laminate was obtained. Was heated at 103 ° C. for 3 minutes and stored for 7 days or longer to obtain a photosensitive resin original plate (raw plate).
[0027]
The reproducibility evaluation of the fine white pattern was performed as follows. A 125 μm polyester film was peeled off, a test negative film was vacuum-contacted, and a sample exposed for 10 minutes using an A2 size printer (Mitsubishi Chemical Lamp) manufactured by JEOL Ltd. was prepared. Next, a tap water was used as a developer, and a relief image could be obtained by developing at 25 ° C. for 2 minutes using a brush-type washer (140 μm φ nylon brush, JW-A2-PD type manufactured by JEOL Ltd.). . Further, after drying with warm air at 70 ° C. for 10 minutes, a relief plate was obtained by exposing for 3 minutes with an A2 size printer manufactured by JEOL Ltd.
As a result of evaluating the reproducibility of the white pattern of the obtained photosensitive printing original plate, the width of the relief recess is also reproduced to be 30 μm with respect to the light shielding pattern having a slit width of 30 μm, and the negative film pattern is faithfully reproduced. The result was reproduced.
Next, using this relief plate, the printability of a 30 μm blank pattern was evaluated. Evaluation was performed with a black ink (T & K UV Best Cure No5 BF Black) using a seal printer P-20 manufactured by Sanjo Kikai Seisakusho, and the 30 μm blank pattern was sharp without ink filling. A finished print was obtained.
[0028]
Comparative Example 1
In Example 1, a photosensitive printing original plate was obtained in the same manner as in Example 1 except that the ultraviolet absorbing emulsion in the coating layer was not added.
As a result of evaluating the reproducibility of the white pattern of the obtained photosensitive printing original plate, the width of the relief recess was 20 μm with respect to the light shielding pattern having a slit width of 30 μm, and the negative film pattern was not reproduced. Next, using this relief plate, printability was evaluated in the same manner as in Example 1.
In addition, the printed material also had a sharp print-up due to the ink adhering to the portion that should be whitened.
[0029]
Comparative Example 2
Polyester film (original fabric is E5000 manufactured by Toyobo Co., Ltd., 125 μm thick) and polyvinyl alcohol (GOHSENOL GH-23 manufactured by Nippon Synthetic Chemical Industry) / UV absorber having a molecular weight of 323 (RUVA-93 manufactured by Otsuka Chemical) / pure water = 4 An aqueous solution added at a ratio of 7 parts / 0.6 parts / 95 parts was applied with a bar coater # 8 and dried at 100 ° C. for 3 minutes to form a coating layer having a thickness of 0.5 μm after drying. The light transmittance of the coating layer at a wavelength of 360 nm was 80%. Thereafter, a photosensitive printing original plate was obtained in the same manner as in Example 1. As a result of evaluating the reproducibility of the fine hollow pattern of the obtained photosensitive resin laminate, the width of the relief recess was 20 μm with respect to the light shielding pattern having a slit width of 30 μm, and the pattern of the negative film was not reproduced. Next, using this relief plate, printability was evaluated in the same manner as in Example 1.
In addition, the printed material also had a sharp print-up due to the ink adhering to the portion that should be whitened.
[0030]
【The invention's effect】
As described above, according to the photosensitive printing original plate having such a configuration, a fine white pattern can be reproduced with a relief or printed matter, and a printing plate capable of high-quality printing can be obtained, which contributes to the industry. That's big.
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