JP4126935B2 - Money collection device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一時的に金庫内に収納した貨幣を別の場所に運搬し、金庫内の貨幣を回収する貨幣回収装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の貨幣回収装置として最も典型的なものとして、路線バスの運賃を営業所において回収する料金回収装置がある。すなわち、路線バスに搭載されている運賃精算機には、乗客が投入した硬貨、紙幣および整理券等を一時的に収納する金庫が備えられており、この金庫は営業所に戻ったときに運賃精算機から取り外し、営業所内の料金回収装置まで運搬していき料金回収装置に装填し、料金回収装置によって売上金を回収するようにしている。この運賃精算機から料金回収装置へ運搬する際に、金庫内の売上金が関係者外の者によって抜き取られたり、紛失したりするようなことがないように、金庫の貨幣入排出口は簡単に開閉できない構造となっている。
【0003】
すなわち、金庫の貨幣入排出口を覆う蓋は金庫に内蔵したモータを駆動源として開閉されるようになっており、金庫が運賃精算機または料金回収装置に装填されたときのみに蓋を開く信号がモータに送られるように構成されている。したがって、金庫が運賃精算機または料金回収装置から取り外されているときは蓋が閉じている。金庫内の料金を料金回収装置によって回収するには、金庫を貨幣入排出口を上方に向けて料金回収装置の金庫装填部に装填し、貨幣入排出口を閉じている蓋を開いた後に、料金回収装置内に備えられた反転装置によって、金庫を天地が逆になるように反転させる。貨幣入排出口が下方を向くことにより、貨幣は自重でこの貨幣入排出口から料金回収装置の回収部に回収されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の料金回収装置においては、硬貨の重量だけでも約10Kg以上になる金庫を反転させる構造であるため、反転させるための動作空間を装置内に設ける必要があるため装置が大型化するばかりでなく、反転装置自体も大型化かつ複雑になるから高価になるという問題があった。この問題を解決する方法として、料金回収装置の金庫装填部に、あらかじめ金庫の天地を逆にして貨幣入排出口を下方に向けたままにして金庫を装填することにより、反転装置を不要にした構造のものが提案された。しかしながら、この提案された装置では、硬貨の重量が直接蓋にかかるため、硬貨の重量に抗して蓋を開くためには金庫内のモータを大型化する必要があった。ところが、バス内において乗客が乗降できるようにするためには一定の幅の通路を確保する必要があり、限られたスペースの中で設置される運賃精算機の外形寸法は一定の大きさに決められており、金庫の外形寸法を大きくすることには自ずと限界があった。したがって、金庫内のモータを大型化すると、金庫内に収納できる硬貨の数量が低減してしまうので、この種の提案は採用されていなかった。また、単に、金庫を反転させただけでは、重量の軽い紙幣は自重だけで落下することなく、紙幣入排出口から排出されないといった問題もあった。
【0005】
本発明は上記した従来の問題に鑑みなされたものであり、第1の目的は安価でかつ構造を簡易にすることにある。第2の目的は紙幣の回収を確実に行うことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1に係る発明は、硬貨を収納・排出する開口を有する金庫に、開口の面と平行に移動させることにより開口を開閉する蓋を設けるとともに、この蓋を開閉する蓋開閉手段を内蔵し、前記金庫の開口を下方に向けた状態で金庫が装填される金庫装填部を備え、装填された金庫内の硬貨を自重によって開口から回収する貨幣回収装置であって、前記金庫装填部外に、前記蓋開閉手段の開き動作に協働する蓋開き手段を設けたものである。
したがって、金庫装填部内に装填された金庫から硬貨を回収する場合には、金庫内の蓋開閉手段を動作させると同時に、この蓋開閉手段の開き動作に協働する蓋開き手段も動作させる。
【0007】
また、請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記蓋の内面と前記板状部材の端縁との断面形状を波状に形成したものである。
したがって、硬貨を回収するために蓋を開くときに、蓋の内面に堆積している多数の硬貨が、蓋の内面と板状部材との端縁間に硬貨が挟み込まれるようなことがない。
【0008】
また、請求項3に係る発明は、紙幣を収納・排出する開口を有する金庫に、紙幣を取り込む紙幣通路から平行に移動させた紙幣を収納する紙幣収納部を内蔵し、前記金庫の開口を下方に向けた状態で金庫が装填される金庫装填部を備え、装填された金庫内の紙幣を自重によって開口から回収する貨幣回収装置であって、装填された金庫の開口と反対側で前記金庫装填部外に、金庫内の紙幣を開口側に押し出す押出手段を設けたものである。
したがって、自重によって紙幣排出口から排出できない紙幣は押出手段によって強制的に排出される。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。図1は本発明に係る金庫が収容された状態を示す運賃精算機の正面図、図2は同じく側面図である。図3は本発明に係る料金回収装置の全体を示す正面図、図4は同じく側面図である。図5ないし図7は本発明に係る金庫を示し、図5は図6におけるV-V 線断面図、図6は図5におけるVI-VI 線断面図、図7は図5におけるVII-VII 線断面図である。図8は図5におけるVIII部の拡大図、図9は同じく金庫蓋の外観を示す斜視図である。図10は図6におけるX方向から視たガイド板の全体図である。
【0010】
図11は同じく金庫内のスタッカを示し、同図(a)は平面図、同図(b)は正面図である。図12は図11(b)におけるXII-XII 線断面図であって、同図(a)は非駆動時の状態を示し、同図(b)は紙幣を収納する状態を示す。図13(a)はスタッカの底面図、同図(b)は背面図である。図14は図13(b)におけるXIIII矢視図であって、同図(a)は非駆動時の状態を示し、同図(b)は紙幣を押し出す状態を示す。図15は同じく一部を破断して示す料金回収装置の平面図である。
【0011】
図16は同じく料金回収装置の金庫装填部の一部を破断して示す正面図である。図17は同じく料金回収装置の金庫装填部に金庫を装填した状態を示す正断面図である。図18は同じく料金回収装置の金庫装填部に金庫を装填した状態を示す側面図である。なお、この図18においては金庫蓋開き補助手段の図示を省略している。図19は同じく料金回収装置の金庫装填部に金庫を装填した状態を示す平断面図である。図20は同じく料金回収装置において金庫蓋補助開き手段を作動させた状態を示す側面図である。
【0012】
図1において、全体を符号1で示すものは、路線バスに搭載された運賃精算機であって、正面上部には定期券等の磁気カードを挿入するカード挿入口2が設けられ、その下方には両替用の紙幣を挿入する紙幣挿入口3が設けられており、両替された硬貨は第1の受け皿4に払い出される。
【0013】
図2において、5は整理券や乗車券等の券と運賃としての硬貨を投入する券銭投入口、6は両替用の硬貨を投入する硬貨投入口、7は異種と判別された硬貨を払い出す第2の受け皿である。この運賃精算機1の下端部には、金庫10を収容する金庫収容部8が設けられている。後述するように、この金庫10には、紙幣挿入口3から挿入された紙幣が収納される紙幣スタッカ40が設けられているとともに、券銭投入口5および硬貨投入口6から投入された硬貨が収納される硬貨収納部23とが設けられており、硬貨と紙幣とは互いに分離されて収納される。
【0014】
図3および図4において、全体を符号11で示すものは本発明に係る貨幣回収装置としての料金回収装置であって、路線バスの営業所等に設置され、各路線バスの金庫内に収納された運賃を計数してから回収する。この料金回収装置11の略中央部には、正面に開口13が形成された金庫装填部12が設けられており、この金庫装填部12の下方には、この金庫装填部12に装填された金庫10から排出される紙幣および硬貨を受け止め、ベルトによって貨幣回収部(いずれも図示を省略)に運搬する貨幣受部14が設けられている。
【0015】
15は金庫装填部12の後方に設けた金庫蓋補助開き手段104(図15参照)を収容する収容筺体、16は金庫装填部12の側方に設けた金庫保持手段、17は金庫装填部12の上方に設けた紙幣押出手段、18は開口13の下端に水平状態で位置付けられた受台である。19は料金回収装置内に水平状態に固定された仕切板であって、金庫装填部12と貨幣受部14との間に設けられている。
【0016】
次に、図5,図6,図7を用いて金庫10について説明する。
金庫10は後述する金庫蓋30によって密閉状態の箱状に形成された筺体20を主体としており、この筺体20の前板20aには取手21が設けられ、内部には、硬貨収納部23と紙幣収納部24とに仕切る仕切板22が設けられている。筺体20の上板20bには、硬貨収納部23に対応する長方形に形成された硬貨入排出口25が設けられ、紙幣収納部24に対応する長方形に形成された紙幣入排出口26が設けられている。
【0017】
図5および図8に示すように、筺体20の上板20bには、後板20cと硬貨入排出口25との間に挟まれた細長い長方形に形成された硬貨入排出口端縁部20eが設けられている。この硬貨入排出口端縁部20eの一部には、筺体20の外部と硬貨入排出口25とを連通する凹部27が設けられており、この凹部27は底部27aと両側部27b,27bとによって形成されている。この凹部27の底部27aの幅l1は、硬貨入排出口端縁部20eの幅l2よりも短く形成されている。図5に示すように、筺体20の一方の側板20dの下部には、後述する金庫保持用のローラ127が係入する凹嵌部28が設けられている。
【0018】
30は金庫蓋であって、図9に示すように、平板状に形成された紙幣入排出口閉塞部30aと、この紙幣入排出口閉塞部30aに連設され、上方が開口した底の浅い箱状に形成された硬貨入排出口閉塞部31とから構成されている。硬貨入排出口閉塞部31の外周端縁に立設された壁のうち、矢印B方向に位置付けられた側壁31aの一部には、一対の溝31c,31cに挟まれるようにして当接部31bが立設されている。
【0019】
この金庫蓋30は、図5および図6に示すように、図示を省略したレールによって、筺体20の上板20bの下面に沿うようにして図中矢印A−B方向に移動自在に支持されている。矢印B方向の移動端限に位置付けられることにより、この金庫蓋30によって硬貨入排出口25と紙幣入排出口26とが閉塞されるように構成されている。
【0020】
この閉塞した状態において、上述した図9に示す硬貨入排出口閉塞部31の一対の溝31c,31cが、筺体20の凹部27の両側部27b,27bに嵌挿されるので、当接部31bが凹部27内に進入して底部27aの端縁に当接する。したがって、金庫蓋30の側壁31aの上端縁が、筺体20の硬貨入排出口端縁部20eの下面に位置付けられるので、硬貨入排出口25がこの硬貨入排出口閉塞部31によって密閉される。後述するように、筺体27の凹部27には、金庫蓋補助開き手段104の補助シャフト107が貫挿されることによりこの補助シャフト107の先端が当接部31bに当接する。
【0021】
図5および図7に示すように、この硬貨入排出口閉塞部31の下面には補強板32が固定されており、この補強板32には、矢印A−B方向に稜線を有する断面V字状に形成された複数の凸条部32aが間隔L1だけ隔てて互いに平行となるように設けられている。すなわち、この補強板32は断面が波状に形成されている。この凸条部32の幅L2と凹条部32間の間隔L1は、共にこの硬貨収納部23内に収納される複数の金種の硬貨のうち、最小径の硬貨の径よりも小さく形成されている。
【0022】
図6に示すように、33は硬貨収納部23を仕切るように設けられた板状部材としてのガイド板であって、金庫蓋30が硬貨入排出口25を閉塞した状態に位置付けられているときに、上端縁33aが、補強板32の矢印A方向の端部の下面に対向するように位置付けられている。このガイド板33は、この上端縁33aから下方に向かって漸次拡がるように傾斜させて、下端部が筺体20の前板20aに近接するように筺体20に固定されている。
【0023】
このガイド板33の上端縁33aには、図10に示すように、複数の凹部33bが互いに間隔L1ずつ離間するように設けられ、これら複数の凹部33bは、幅がL2で断面がV字状に形成され、前述した補強板32の凸条部32aの断面形状と同じ形状に形成されている。このガイド板33は、上端縁33aが補強板32に対してわずかな間隔、すなわち硬貨収納部23内に収納される複数の金種の硬貨のうち、最小の厚さの硬貨の厚みよりも狭い間隔が形成されるように位置付けられている。
【0024】
図5および図6において、全体を符号34で示すものは、金庫10に内蔵した金庫扉開閉手段であって、ブラケット(図示せず)を介して紙幣収納部24内に固定された金庫蓋開閉用のモータ35を備え、このモータ35のモータ軸にはギア36が軸着されている。38は矢印A−B方向に延在するねじ棒であって、このねじ棒38は、図示を省略した支持部材を介して筺体20の上板20bに、矢印A−B方向への移動が規制され、かつ軸線周りに回転自在に支持されており、その一端部に前記ギア36に噛合するギア37が軸着されている。
【0025】
ねじ棒38の他端部にはナット39が螺合しており、このナット39は金庫蓋30の紙幣入排出口閉塞部30aの下面に回転が規制された状態で固定されている。したがって、モータ35が正方向に駆動することにより、ねじ棒38もギア36,37を介して回転し、回転が規制されたナット39が矢印A方向に移動するから、金庫蓋30も矢印A方向に移動して硬貨入排出口25および紙幣入排出口26を開放する。
【0026】
一方、モータ35を逆方向に駆動することにより、ねじ棒38に沿ってナット39が矢印B方向に移動するから、硬貨入排出口25および紙幣入排出口26が金庫蓋30によって閉塞される。40は紙幣収納部24に配置された紙幣スタッカを示す。
【0027】
この紙幣スタッカを図11〜図14を用いて説明する。
先ず、図11および図12により紙幣スタッカに紙幣を収納する構造を説明する。なお、この両図には、後述する紙幣保持解除用のソレノイド80および紙幣押出シャフト133については省略し図示していない。
図11に示すように、紙幣スタッカ40にはフレーム41が備えられ、このフレーム41は、互いに対向する細長い長方形に形成された一対の側板42,43と、これら両側板42,43を連結する背面板44とによって断面がコ字状を呈するように形成されている。背面板44の下端部は直角に折り曲げられることによって底板45を形成し、この底板45には切欠き45aが設けられている。
【0028】
一方の側板42の内側の略中央部には、同図(b)中上下方向に延在し互いに間隔を隔てて平行となるように2本のガイドバー47,48が固定されており、他方の側板43の内側には、同図および図12に示すように、これら2本のガイドバー47,48のそれぞれに互いに対向する2本のガイドバー47,48が固定されている。
【0029】
これら二対のガイドバー47,48によって紙幣通路49が形成されている。一方のガイドバー48,48とフレーム41の背面板44との間に形成された空間は、後述するように紙幣通路49に取り込まれた紙幣を積層状態で収納する紙幣収納空間50を形成し、この紙幣収納空間50の上端50aは開口しており、後述するように紙幣を排出する紙幣排出用の開口50aを形成している。
【0030】
紙幣通路49の上部の両側には、取込みローラ51が紙幣通路49に臨むように回転自在に支持されており、この取込みローラ51は取込み用のモータ52によって図12中時計方向に回転駆動し、この取込みローラ51と対接する従動ローラ53とによって、紙幣を紙幣通路49内に取り込むように構成されている。
【0031】
55は薄板によって略長方形に形成された紙幣受板であって、幅W3が一方のガイドバー48,48間の間隔W2よりも大きく形成されており、第1および第2の板ばね56,57の付勢力によって、一方のガイドバー48,48の背面に押し付けられている。
【0032】
すなわち、図12に示すように、第1の板ばね56は、側面視において全体が傾斜し、両端部56a,56bが水平状態になるように折曲形成され、紙幣受板55の中央に位置付けられるようにして、一端部56aがフレーム41の背面板44に固定され、他端部56bが紙幣受板55の背面に固定されている。
【0033】
一方、第2の板ばね57は一対設けられており、側面視において全体が傾斜し、両端部57a,57bが水平状態になるように折曲形成され、それぞれが紙幣受板55の両側部に位置付けられており、側面視において第1の板ばね56とX字状に交差するように、一端部57aはフレーム41の背面板44に当接し、他端部57bが紙幣受板55の背面に固定されている。
【0034】
60は逆への字状に形成された作動バー、61はへの字状に形成された作動バーであって、紙幣受板55の両側部に二対設けられており、図12に示すように、一端部にそれぞれ長孔60a,61aが設けられ、中央部にはそれぞれコ字状の係合溝60b,61bが設けられている。
【0035】
これら作動レバー60,61は、長孔60a,61aがガイドバー47に植設したピン62,62にそれぞれ係入されることにより、それぞれの係合溝60b,61bが重なり合うようにして、ピン61,61に揺動自在に支持されている。
【0036】
また、これら二対の作動バー60,61の他端部には、ピン63,63を介して紙幣押し込み板64が枢着されている。図11(b)に示すように、この紙幣押し込み板64は略長方形に形成され、幅W1が一方のガイドバー48,48間の間隔W2よりも小さく形成されており、図12(a)に示す非駆動時には、紙幣通路49と平行な状態を保って紙幣通路49から他方のガイドバー47,47側に退出している。
【0037】
65はこれら二対の作動バー60,61を作動させる紙幣押し込み用のモータであって、図11(b)に示すように、このモータ65の駆動はローラとベルトを介して、フレーム41に固定されたブラケット67に回転自在に支持された駆動軸68に伝達される。
【0038】
駆動軸68の両端部には一対の回転体69,69が軸着されており、これら回転体69,69の表面のそれぞれには駆動ピン70,70が植設され、これら駆動ピン70,70は二対の作動バー60,61の係合溝60b,61bに係入している。
【0039】
このような構成において、モータ65を駆動させ回転体69が180°回動することにより、図12(b)に示すように、駆動ピン70と係合溝60b,61bとの係合を介して、一方の作動バー60はピン62を回動中心として時計方向に回動し、他方の作動バー61はピン62を回動中心として反時計方向に回動する。
【0040】
したがって、同図に示すように、ピン63,63を介して紙幣押し込み板64は、紙幣通路49と平行を保持した状態で、紙幣通路49を横切って紙幣受板55に当接し、紙幣受板55を第1および第2の板ばね56,57の付勢力に抗して矢印C方向に移動して、紙幣収納空間50に進入する。
【0041】
次に、図13および図14を用いて紙幣スタッカから紙幣を押し出す構造について説明する。
前記フレーム41の両側板42,43の下端部(図14においては紙幣スタッカ40の天地が逆になっているので図中上端部)の開放端側には、断面がコ字状に形成されたブラケット75が固定されており、このブラケット75の両側部間に横架された軸76には紙幣押出レバー77の基端部が回動自在に支持されている。
【0042】
この紙幣押出レバー77は、図14(a)に示すように、図示を省略したねじりコイルばねによって軸76を回動中心として図中反時計方向に付勢されており、揺動端部がフレーム41の底板45に係止されることにより、水平状態に保持されている。
【0043】
後述する紙幣押出手段17の押出ピン133が進入することにより、同図(b)に示すように、紙幣押出レバー77が軸76を回動中心として時計方向に回動する。したがって、紙幣押出レバー77の揺動端部が、フレーム41の底板45の切欠き45aから、図14(b)に示すように、紙幣収納空間50の下端部(図中上端部)に進入する。
【0044】
80はフレーム41の側板43に固定された紙幣保持解除用のソレノイドであって、進退自在に駆動するロッド80aにピン81を介してリンク部材82の一端部が枢着されている。このリンク部材82は、図14(a)に示すように、ブラケット75に植設した小軸83に揺動自在に支持されており、この支持された部位において直角に折曲形成され、他端部がフレーム41の側板43に沿うように背面板44側に延設されている。
【0045】
84Aはフレーム41の側板43に植設された小軸85に回動自在に支持された一方の作動レバーであって、一端がリンク部材82の他端と係合可能な状態に位置付けられている。84Bは他方の作動レバーであって、一方の作動レバー84Aと対称の位置に、フレーム41の側板42に植設された小軸(図示せず)に回動自在に支持されており、側板43側に延設した連結部86の先端が一方の作動レバー84Aに係合している。
【0046】
87はフレーム41の両側板42,43間に設けられた作動板であって、中央部が上記第1の板ばね56に固着されており、両端部が両作動レバー84A,84Bの他端部とにそれぞれ係合可能な状態に位置付けられている。このような構成において、図14(b)に示すように、紙幣保持解除用のソレノイド80を駆動しロッド80aを後退させることにより、リンク部材82が小軸83を回動中心として図中時計方向に回動する。
【0047】
リンク部材82が回動することにより、リンク部材82の他端が一方の作動レバー84Aの一端に係合するので、一方の作動レバー84Aが小軸85を回動中心として図中反時計方向に回動し、連結部86を介して他方の作動レバー84Bも同じ方向に回動する。
【0048】
両作動レバー84A,84Bが共に回動することにより、これら両作動レバー84A,84Bの他端部が作動板87の両端部に係合して作動板87を図中矢印C方向に移動させるので、第1の板ばね56もばね力に抗してフレーム41の背面板44側に沿うように弾性変形する。
【0049】
この第1の板ばね56の弾性変形により、紙幣受板55も一体的に背面板44側に移動するので、後述するように、紙幣受板55と一方のガイドバー48,48との間に挟持され紙幣収納空間50に収納されていた紙幣が落下し、開口50aから排出可能な状態になる。
【0050】
次に、図15〜図20を用いて料金回収装置について説明する。
図15および図16に示すように、金庫装填部12には、正面に開口13が設けられ箱状に形成された金庫装填用の筺体90が備えられており、この筺体90の底板には、共に長方形に形成された硬貨排出口91と紙幣排出口92とが穿設されている。
【0051】
筺体90の一方の側板にはローラ用孔93が穿設されており、このローラ用孔93を通って、後述する金庫保持手段16の保持ローラ127が筺体90内に進入する。また、筺体90の背面板には、後述する金庫蓋補助開き手段15の補助シャフト107を筺体90内に進入させるための貫挿孔94が穿設されている。
【0052】
すなわち、後述するように、金庫10を天地を逆にしてこの金庫装填部12に装填することにより、金庫10の凹部27がこの貫挿孔94に対応し、かつ金庫10の凹嵌部28がローラ用孔93に対応するように位置付けられている。さらに、図17に示すように、筺体90の上板には、後述する紙幣押出手段17の紙幣押出シャフト133を筺体90内に進入させるための貫挿孔95が穿設されている。96,96は筺体90内に金庫10を装填する際にガイドとして機能するレール部材である。
【0053】
図15において、98,98は仕切板19上に固定された互いに対向する一対のガイド、99,99は仕切板19上に固定された一対のストッパである。100は長方形に形成されたシャッタ板であって、一対のガイド98,98によって仕切板19上を図中矢印A−B方向に摺動自在に案内され、矢印A方向に移動することにより筺体90の底板と仕切板19との間に介在して硬貨排出口91と紙幣排出口92とを閉塞する。
【0054】
また、矢印B方向に移動してストッパ99,99に係止されることにより、硬貨排出口91と紙幣排出口92とを開放する。図17に示すように、仕切板19には、筺体90の硬貨排出口91と紙幣排出口92のそれぞれに対応するように、硬貨排出口101と紙幣排出口102とが穿設されている。
【0055】
図15に示すように、104は金庫蓋補助開き手段であって、収容筺体15(図4参照)に支持板(図示せず)を介して固定された金庫蓋補助開き用のモータ105と、図示を省略したガイド部材によって矢印A−B方向に移動自在に支持された移動板106と、この移動板106と一体的に移動する補助シャフト107とによって概ね構成されている。
【0056】
金庫蓋補助開き用のモータ105のモータ軸にはピニオン108が軸着されており、図20に示すように、このピニオン108は移動板106上に固定されたラック109に噛合している。移動板106には支持板111を介してホルダー110が取り付けられており、このホルダー110は矢印A−B方向に延在し、両端部に補助シャフト107が遊挿される互いに対向する一対の折曲部112a,112bが直角に折曲形成されている。
【0057】
補助シャフト107にはばね受け113が軸着され、このばね受け113と一方の折曲部112bとの間には圧縮コイルばね114が弾装されており、補助シャフト107には、一方の折曲部112bの外面に係止されるEリング115が係着されている。
【0058】
したがって、補助シャフト107に図中矢印B方向の外力が加わると、補助シャフト107は、圧縮コイルばね114の弾発力に抗して矢印B方向に移動可能になっている。この補助シャフト107の軸線は、上述した筺体90の貫挿孔94の中心に一致しており、金庫蓋補助開き用のモータ105が正方向に駆動し、ピニオン108が図中反時計方向に回転することにより、ラック109および移動板106を介してホルダー110が矢印A方向へ移動する。したがって、補助シャフト107も矢印A方向に移動して貫挿孔94から筺体90内に進入する。
【0059】
図15に示すように、金庫保持手段16は、仕切板19に固定された基台121に取り付けられた金庫保持用のモータ120と、このモータ120が駆動することによって回転軸122を中心に回転する偏心カム123と、この偏心カム123の回転にともなって揺動する揺動レバー125とによって概ね構成されている。
【0060】
揺動レバー125は、基台121に植設した小軸126に基端部が回動自在に支持され、揺動端部に金庫保持用のローラ127が回転自在に支持されており、この金庫保持用のローラ127は筺体90のローラ孔93に対応するように位置付けられている。また、この揺動レバー125は、小軸126に巻回された図示を省略したねじりコイルばねの回転モーメントによって、小軸126を回動中心として図中反時計方向に付勢されている。
【0061】
したがって、図15の状態から金庫保持用のモータ120を駆動し、偏心カム123が180°回動することにより、偏心カム123の大径部が揺動レバー125に対接する。この偏心カム123の大径部によって、揺動レバー125が小軸126を回動中心として、図示を省略したねじりコイルばねの回転モーメントに抗して図中時計方向に回動するので、金庫保持用のローラ127がローラ孔93から筺体90内に進入する。
【0062】
図17および図18に示すように、紙幣押出手段17は、押出用のモータ130と、このモータ130が駆動することによって回転する回転カム132と、この回転カム132の回転にともなって上下動する紙幣押出シャフト133とによって概ね構成されている。
【0063】
押出用のモータ130は筺体90の上板に固定された支持板131に固定され、回転カム132はこの押出用のモータ130のモータ軸130aに軸着されており、この回転カム132の周部には二対の大径部と小径部とが交互に設けられている。134はガイド板であって、両端部が折り曲げられて折曲部135a,135bが形成されており、筺体90の上板に立設するように折曲部135aが固定され、紙幣押出シャフト133が折曲部135bの孔(図示せず)に貫挿されている。
【0064】
このガイド板134には上下方向に延在する長孔134aが設けられており、この長孔134aには円柱状の移動子136が嵌合し、この移動子136の一端は紙幣押出シャフト133に直交するようにして固定され、他端は回転カム132の周部に当接している。
【0065】
この移動子136は図示を省略した付勢手段によって、図中下方に付勢されている。したがって、モータ130が駆動して回転カム132が回転し、移動子136が回転カム132の小径部に当接すると、図示を省略した付勢手段によって移動子136が長孔134a内を下方に移動するので、紙幣押出シャフト133も下方に移動して筺体90の貫挿孔95から筺体90内に進入する。進入した紙幣押出シャフト133は、図14(b)に示すように、スタッカ40の切欠き45aからスタッカ40内にも進入する。
【0066】
図18および図19において、140はシャッタ開閉手段であって、収容筺体15(図4参照)に支持板(図示せず)を介して固定されたシャッタ開閉用のモータ141と、このモータ141のモータ軸141aに軸着されたピニオン142と、このピニオン142と噛合しシャッタ100上に固定されたラック143とによって構成されている。
【0067】
ラック143はシャッタ100の移動方向である矢印A−B方向に延在している。したがって、図18の状態から、シャッタ開閉用のモータ141が正方向に駆動し、ピニオン142が図中反時計方向に回転することにより、ラック143が矢印A方向に移動するので、シャッタ100も矢印A方向に移動して図15に示すように、硬貨排出口91と紙幣排出口92とが閉塞される。
【0068】
次に、このような構成の料金回収装置における料金の回収動作を説明する。
先ず、路線バスの運航中において、運賃精算機によって運賃を金庫内に収納する動作を説明する。
図2に示すように、路線バスの運転者が運賃精算機1の金庫収容部8内に金庫10を装填し、図示を省略した装填保持スイッチをオンすることにより、金庫10が金庫収容部8内の図示を省略した金庫保持手段によって保持され、取り出せない状態になる。
【0069】
同時に、図5において、金庫蓋開閉用のモータ35が正方向に駆動し、この駆動はギア36,37を介してねじ棒38に伝達されるので、ねじ棒38が正方向に回転する。ねじ棒38に螺合しているナット39が、矢印A方向に移動することにより、このナット39が固定された金庫蓋30も矢印A方向に移動するので、硬貨入排出口25と紙幣入排出口26とが開放される。
【0070】
また、あらかじめ、図12(a)に示すように、紙幣スタッカ40においては、紙幣押し込み用のモータ65が作動していない状態が保持されており、紙幣押し込み板64が一方のガイドバー48側に押圧されていない状態で、他方のガイドバー47側に位置付けられている。
【0071】
このような状態において、図2に示すように、券銭投入口5から投入された硬貨と券は分離されて、硬貨のみが金庫10の硬貨入排出口25から硬貨収納部23内に収納される。一方、紙幣挿入口3から挿入された紙幣は、運賃精算機1内の図示を省略した紙幣搬送手段によって、1枚ずつ金庫10の紙幣入排出口26まで搬送され、紙幣入排出口26を通過して金庫10内に設けられた紙幣スタッカ40の紙幣通路49に導かれる。
【0072】
紙幣が紙幣スタッカ40の紙幣通路49の上端部まで導かれると、図示を省略した検出センサによって紙幣の先端が検出されるので、紙幣取込み用のモータ52が駆動を開始する。したがって、図12(a)において、取込み用ローラ51が図中時計方向に回転するので、紙幣は取込み用ローラ51と従動ローラ53とによって挟持され紙幣通路49内に取り込まれる。
【0073】
紙幣が紙幣通路49内に取り込まれると、図示を省略した検出センサによって紙幣の後端が検出されることにより、紙幣取込み用のモータ52の駆動が停止し、その後に、紙幣押し込み用のモータ65が駆動を開始する。同図(b)に示すように、回転体69が約180°回動することにより、回転体69の駆動ピン70が図中矢印C方向に移動する。
【0074】
したがって、この駆動ピン70と係合溝60b,61bとの係合を介して、一方の作動バー60はピン62を回動中心として時計方向に回動し、他方の作動バー61はピン62を回動中心として反時計方向に回動する。
【0075】
ピン63,63を介して紙幣押し込み板64が、紙幣通路49と平行を保持したまま、図中矢印C方向に移動し、紙幣通路49を横切って紙幣受板55に当接し、紙幣受板55を第1および第2の板ばね56,57の付勢力に抗して矢印C方向に移動させる。
【0076】
したがって、紙幣通路49内に取り込まれた紙幣は、この紙幣押し込み板64が移動することによって、両側部を撓ませられながら一対のガイドバー48,48を乗り越えるようにして、紙幣収納空間50側に移動し、強制的に紙幣受板55に押し付けられる。
【0077】
さらに、紙幣取込み用モータ65が駆動し、図12(a)に示すように、回転体69が約180°回動することにより、回転体69の駆動ピン70が図中矢印D方向に移動する。駆動ピン70と係合溝60b,61bとの係合を介して、一方の作動バー60はピン62を回動中心として反時計方向に回動し、他方の作動バー61はピン62を回動中心として時計方向に回動する。
【0078】
紙幣押し込み板64は矢印D方向に移動して紙幣通路49から退出した初期の状態に戻るので、紙幣受板55は第1および第2の板ばね56,57の付勢力によって、同図に示すように、ガイドバー48,48に押し付けられる。したがって、紙幣はガイドバー48,48と紙幣受板55とによって挟持されるので、この状態で紙幣収納空間50に収納される。
【0079】
この後、2枚目以降の紙幣が紙幣通路49内に取り込まれると、同様な動作によって紙幣通路49から紙幣受板55に押し付けられ、紙幣通路49内に取り込まれた複数枚の紙幣は、紙幣受板55とガイドバー48,48とに挟持されて紙幣収納空間50に積層状態で収納される。
【0080】
路線バスが営業所に到着すると、運転手が運賃精算機1の金庫保持解除スイッチをオンすることにより、図5において、金庫蓋開閉用のモータ35が逆方向に駆動し、この駆動はギア36,37を介してねじ棒38に伝達されるので、ねじ棒38が逆方向に回転する。
【0081】
ねじ棒38に螺合しているナット39が、矢印B方向に移動することにより、このナット39が固定された金庫蓋30も矢印B方向に移動するので、開放されていた硬貨入排出口25と紙幣入排出口26とが金庫蓋30によって閉塞される。
【0082】
閉塞が完了したら、運賃精算機1の金庫収容部8内の図示を省略した金庫保持手段による保持が解除されるので、運転手は金庫収容部8から金庫10を取り外して営業所に持ち帰る。
【0083】
次に、金庫回収装置によって金庫から運賃を回収する動作を説明する。
営業所内で運転手から金庫10を受け取った運賃回収管理者は、営業所内に設置されている図4に示す料金回収装置11の金庫装填部12に、金庫10を天地を逆にして装填する。
【0084】
料金回収装置11の図示を省略した金庫保持スイッチをオンすることにより、図15において、金庫保持用のモータ120が駆動を開始し、図19に示すように、偏心カム123が約180°回動して金庫保持用のモータ120が駆動を停止する。
【0085】
偏心カム123が回転することによって、偏心カム123の大径部が揺動レバー125に当接するので、揺動レバー125は小軸126を回動中心として図中時計方向に回動するので、金庫保持用のローラ127がローラ孔93から筺体90内に進入する。
【0086】
進入した金庫保持用のローラ127は、金庫装填部12内に装填された金庫10の凹嵌部28に係入し、この状態が保持されるので、この後の料金回収作業中に金庫10が故意または誤って金庫装填部12から取り出されることはない。
【0087】
この状態としてから、料金回収装置11の図示を省略した料金回収スイッチをオンすることにより、図19に示すように、シャッタ開閉手段140のシャッタ開閉用のモータ141が正方向に駆動する。このシャッタ開閉用のモータ141が正方向に駆動することによって、ピニオン142が図中時計方向に回転するので、これと噛合するラック143は図中矢印B方向に移動する。
【0088】
シャッタ100がラック143と一体的に矢印B方向に移動するので、図19に示すように、シャッタ100は、金庫10の硬貨入排出口25と紙幣入排出口26および金庫装填部12の硬貨排出口91と紙幣排出口92から外れた位置に退避する。この状態が図示を省略した検知センサによって検知されると、図5において金庫蓋開閉手段34の金庫蓋開閉用のモータ35が正方向に駆動すると同時に、図20において金庫蓋補助開き手段104の金庫蓋補助開き用のモータ105が正方向に駆動する。
【0089】
したがって、これら金庫蓋開閉手段34と金庫蓋補助開き手段104とによって、金庫蓋30が同時に矢印A方向、すなわち金庫10の硬貨入排出口25と紙幣入排出口26、金庫装填部12の硬貨排出口91と紙幣排出口92および仕切板19の硬貨排出口101と紙幣排出口102が開放する方向に移動する。
【0090】
すなわち、図5に示すように、金庫蓋開閉用のモータ35が正方向に駆動することにより、ねじ棒38も回転し、回転を規制されたナット39が矢印A方向に移動するので、金庫蓋30も矢印A方向に移動する。また、図20に示すように、金庫蓋補助開き用のモータ105が正方向に駆動すると、ピニオン108が図中反時計方向に回転することにより、ラック109および移動板106を介して、補助シャフト107が矢印A方向に移動する。
【0091】
したがって、この補助シャフト107は、金庫装填部12の貫挿孔94から金庫装填部12内に進入するので、金庫10の凹部27に進入して金庫蓋30の当接部31bに当接し、金庫蓋30を矢印A方向に移動させる。このように、金庫蓋30を開くのに、金庫10に内蔵した金庫蓋開閉手段34の他に、これを補助する金庫蓋補助開き手段104を料金回収装置11側に設けたことにより、金庫蓋30に堆積した硬貨の荷重が直接かかっているにもかかわらず、金庫蓋30を円滑かつ確実に開くことができる。
【0092】
ここで、図17に示すように、金庫蓋30の補強板32に断面V字状に形成された複数の凸条部32aが設けられ、かつ補強板32に対向するガイド板33の上端縁33aに補強板32の凸条部32aの断面形状と同じ形状の凹部33bが設けられている。しかも、凸条部32aの幅L2と間隔L1および凹部33bの幅L2と間隔L1とは、共にこの硬貨収納部23内に収納される複数の金種の硬貨のうち、最小径の硬貨の径よりも小さく形成されている。また、ガイド板33の上端縁33aが補強板32に対して、硬貨収納部23内に収納される複数の金種の硬貨のうち、最小の厚さの硬貨の厚みよりも狭い間隔を隔てるようにして位置付けられている。
【0093】
したがって、補強板32上には多数の硬貨が堆積しているが、図17に示すように、これらの硬貨150は凸条部32aの辺に支持され傾斜した状態になるか、または隣接する凸条部32a,32a間にまたがるようにして支持される。したがって、これら硬貨150の径方向の少なくとも一部が、補強板32とガイド板33の上端縁33aとの互いに対向する隙間から外れるように位置付けられる。このため、金庫蓋30が矢印A方向に移動するときに、移動する補強板32とガイド板33の上端縁33aとの間に硬貨が挟み込まれるようなことがないので、硬貨の円滑な回収ができ、かつ金庫蓋開閉装置の故障を防止できる。
【0094】
また、このとき、図20において、移動板106が矢印A方向に移動するにもかかわらず、何らかの原因によって金庫蓋30が矢印A方向に移動しない場合には、圧縮コイルばね114の弾発力に抗して補助シャフト107が矢印B方向に移動する。したがって、金庫蓋補助開き用のモータ105に必要以上の負荷がかかったりするようなことがないので、金庫蓋補助開き手段104が破損したり、故障したりするのを防止できる。
【0095】
このように、金庫蓋30を移動させるのに、金庫10内の金庫蓋開閉用のモータ35の他に、料金回収装置11の金庫蓋補助開き用のモータ105も同時に使用するようにしたことにより、金庫蓋開閉用のモータ35が大型化することがないので、金庫に収納できる硬貨の数量が低減しない。
【0096】
また、従来のように、金庫を反転させる装置が不要になることにより、反転させるための動作空間を料金回収装置11内に設ける必要がないので料金回収装置11が小型化される。また、単に金庫蓋30を補助的に開く手段104を備えていればよいので、構造が簡素化されるばかりでなく、安価に形成することができる。しかも、この金庫蓋補助開き手段104は、モータ105、ピニオン108およびラック109によって構成されていることにより、構造が簡素化されるとともに部品点数も削減される。
【0097】
金庫10の硬貨入排出口25と紙幣入排出口26および金庫装填部12の硬貨排出口91と紙幣排出口92が開放されると、金庫10の硬貨収納部23内の硬貨が金庫10の硬貨入排出口25、金庫装填部12の硬貨排出口91および仕切板19の硬貨排出口101を通って、料金回収装置11の貨幣受部14に落下する。
【0098】
同時に、図14(b)に示すように、紙幣保持解除用のソレノイド80が作動しロッド80aが後退するので、リンク部材82が小軸83を回動中心として図中時計方向に回動する。リンク部材82が回動することにより、リンク部材82の他端が一方の作動レバー84Aの一端に係合するので、一方の作動レバー84Aが小軸85を回動中心として図中反時計方向に回動し、連結部86を介して他方の作動レバー84Bも同じ方向に回動する。
【0099】
両作動レバー84A,84Bが共に回動することにより、これら両作動レバー84A,84Bの他端部が作動板87の両端部に係合して作動板87を図中矢印C方向に移動させるので、第1の板ばね56もばね力に抗してフレーム41の背面板44側に沿うように弾性変形する。
【0100】
この第1の板ばね56の弾性変形により、紙幣受板55も一体的に背面板44側に移動するので、一方のガイドバー48との間に挟持されて紙幣収納空間50に収納されていた紙幣が落下し、紙幣排出用の開口50aから排出される。排出された紙幣は、金庫10の紙幣入排出口26、金庫装填部12の紙幣排出口92および仕切板19の紙幣排出口102を通って、料金回収装置11の貨幣受部14に落下する。
【0101】
このとき、図18において、紙幣押出手段17の紙幣押出用のモータ130が駆動するので、回転カム132が回転してこの回転カム132の小径部が移動子136に当接すると、図示を省略した付勢手段によって移動子136が長孔134a内を下方に移動する。したがって、紙幣押出シャフト133が下方に移動して筺体90の貫挿孔95から金庫装填用の筺体90内に進入する。
【0102】
図14(b)に示すように、この紙幣押出シャフト133がスタッカ40の切欠き45aを通って紙幣押出レバー77に当接し、この紙幣押出レバー77を軸76を回動中心として時計方向に回動させるので、紙幣押出レバー77の揺動端部が紙幣収納空間50の上端部に進入する。
【0103】
したがって、ガイドバー48,48と紙幣受板55とによる挟持が解除されているにもかかわらず、自重によって落下せずに紙幣収納空間50に収納されたままの紙幣も、紙幣押出レバー77によって下方に押し出される。このため、紙幣がこの紙幣押出レバー77によって強制的に紙幣排出用の開口50aから排出されるので、紙幣の排出時の詰まりを防止できて紙幣の回収を確実に行うことができる。
【0104】
紙幣が紙幣排出用の開口50aから排出されたのを図示を省略した検知センサによって検知されると、図18に示すように、紙幣押出手段17の紙幣押出用のモータ130が駆動し、回転カム132が回転してこの回転カム132の大径部が移動子136に当接する。
【0105】
図示を省略した付勢手段の付勢力に抗して、移動子136が長孔134a内を上方に移動するので、紙幣押出シャフト133が上方に移動して筺体90の貫挿孔95から筺体90の外側に退出する。したがって、図14(a)に示すように、紙幣押出レバー77の揺動端部が紙幣収納空間50から退出する。
【0106】
同時に、同図に示すように、紙幣保持解除用のソレノイド80のロッド80aが進入するので、リンク部材82が小軸83を回動中心として図中反時計方向に回動する。リンク部材82が回動することにより、リンク部材82の他端と一方の作動レバー84Aの一端との係合が解除するので、両作動レバー84A,84Bが、第1の板ばね56の付勢力によって作動板87を介して小軸85を回動中心として図中時計方向に回動する。紙幣受板55が第1および第2の板ばね56,57の付勢力によって、一方のガイドバー48,48の背面に当接する。
【0107】
料金の回収作業が終了したら、料金回収装置11の図示を省略した終了スイッチをオンすると、先ず、図20に示すように、金庫蓋補助開き用のモータ105が逆方向に駆動するので、ピニオン108が図中時計方向に回転する。ピニオン108に噛合しているラック109が矢印B方向に移動するので、移動板106およびホルダー110を介して補助シャフト107も矢印B方向に移動して金庫装填部12の外側に退出する。
【0108】
補助シャフト107が金庫装填部12の外側に退出すると、図5に示すように、金庫開閉手段34の金庫蓋開閉用のモータ35が逆方向に回転するので、ねじ棒38に沿ってナット39が矢印B方向に移動する。金庫蓋30も矢印B方向に移動するので、金庫10の硬貨入排出口25および紙幣入排出口26が金庫蓋30によって閉塞される。
【0109】
硬貨入排出口25および紙幣入排出口26が金庫蓋30によって閉塞されると、図18に示すように、シャッタ開閉手段140のシャッタ開閉用のモータ141が逆方向に駆動する。したがって、ピニオン142が図中反時計方向に回転するので、ピニオン142と噛合しているラック143が図中矢印A方向に移動し、シャッタ100も一体的に矢印A方向に移動して、仕切板19の硬貨排出口91と紙幣排出口92とを閉塞する。
【0110】
最後に、図19に示す状態の金庫保持手段16の金庫保持用のモータ120が駆動し、偏心カム123が図15に示すように約180°回動することにより、揺動レバー125が偏心カム123の小径部に対接する。
【0111】
したがって、揺動レバー125が、図示を省略したねじりコイルばねの回転モーメントによって、小軸126を回動中心として図中反時計方向に回動するので、保持用のローラ127がローラ孔93から金庫装填部12の外側に退出する。金庫の保持が解除されたことにより、回収管理者が料金回収装置11の金庫装填部12内から金庫10を取り外す。
【0112】
なお、紙幣押出手段17を1回だけ動作するようにしたが、複数回動作させるようにしてもよいし、紙幣が詰まったときだけ動作させるようにしてもよく、種々の設計変更が可能である。また、補強板32を複数の凸条部32aが間隔L1だけ隔てるように形成したが、連続して形成してもよいし、凸条部32aの断面形状もV字状とするだけでなく、正弦波としてもよく、要は断面を波状に形成すればよい。
【0113】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明によれば、安価でかつ構造が簡素化される。
【0114】
また、請求項2に係る発明によれば、硬貨の円滑な回収ができ、かつ蓋の開閉手段の故障も防止できる。
【0115】
また、請求項3に係る発明によれば、紙幣の排出時の詰まりを防止できて紙幣の回収を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る金庫が収容された状態を示す運賃精算機の正面図である。
【図2】 本発明に係る金庫が収容された状態を示す運賃精算機の側面図である。
【図3】 本発明に係る料金回収装置の全体を示す正面図である。
【図4】 本発明に係る料金回収装置の全体を示す側面図である。
【図5】 本発明に係る金庫を示し、図6におけるV-V 線断面図である。
【図6】 本発明に係る金庫を示し、図5におけるVI-VI 線断面図である。
【図7】 本発明に係る金庫を示し、図5におけるVII-VII 線断面図である。
【図8】 図5におけるVIII部の拡大図である。
【図9】 本発明に係る金庫の金庫蓋の外観を示す斜視図である。
【図10】 図6におけるX方向から視たガイド板の全体図である。
【図11】 本発明に係る料金回収装置における金庫内のスタッカを示し、同図(a)は平面図、同図(b)は正面図である。
【図12】 図11(b)におけるXII-XII 線断面図であって、同図(a)は非駆動時の状態を示し、同図(b)は紙幣を収納部に収納する状態を示す。
【図13】 図13(a)はスタッカの底面図、同図(b)は背面図である。
【図14】 図13(b)におけるXIIII 矢視図であって、同図(a)は非駆動時の状態を示し、同図(b)は紙幣を押し出す状態を示す。
【図15】 本発明に係る料金回収装置において一部を破断して示す平面図である。
【図16】 本発明に係る料金回収装置の金庫装填部の一部を破断して示す正面図である。
【図17】 本発明に係る料金回収装置の金庫装填部に金庫を装填した状態を示す正断面図である。
【図18】 本発明に係る料金回収装置の金庫装填部に金庫を装填した状態を示す側面図である。
【図19】 本発明に係る料金回収装置の金庫装填部に金庫を装填した状態を示す平断面図である。
【図20】 本発明に係る料金回収装置において金庫蓋補助開き手段を作動させた状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1…運賃精算機、10…金庫、11…料金回収装置、12…金庫装填部、15…収容筺体、16…金庫保持手段、17…紙幣押出手段、19…仕切板、23…硬貨収納部、24…紙幣収納部、25…硬貨入排出口、26…紙幣入排出口、27…凹部、28…凹嵌部、30…金庫蓋、31…硬貨入排出口閉塞部、31b…当接部、32…補強板、32a…凸条部、34…金庫蓋開閉手段、35…蓋開閉用のモータ、38…ねじ棒、39…ナット、40…紙幣スタッカ、47,48…ガイドバー、49…紙幣通路、50…紙幣収納空間、50a…紙幣排出用の開口、51…取込み用ローラ、52…取込み用のモータ、55…紙幣受板、56…第1の板ばね、57…第2の板ばね、60,61…作動バー、60b,61b…係合溝、64…紙幣押し込み板、65…紙幣押し込み用のモータ、70…駆動ピン、77…紙幣押出レバー、80…紙幣保持解除用のソレノイド、82…リンク部材、84A,84B…作動レバー、87…作動板、90…筺体、91…硬貨排出口、92…紙幣排出口、93…ローラ孔、94,95…貫挿孔、100…シャッタ、101…硬貨排出口、102…紙幣排出口、104…金庫蓋補助開き手段、105…金庫蓋補助開き用のモータ、107…補助シャフト、108,142…ピニオン、109,143…ラック、120…金庫保持用のモータ、123…偏心カム、125…揺動レバー、127…金庫保持用のローラ、130…紙幣押出用のモータ、132…回転カム、133…紙幣押出シャフト、140…シャッタ開閉手段、141…シャッタ開閉用のモータ、150…硬貨。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a money collection apparatus that transports money temporarily stored in a safe to another place and collects money in the safe.
[0002]
[Prior art]
As a typical example of this type of money collection device, there is a fee collection device that collects the bus fare at a business office. In other words, the fare settlement machine mounted on the route bus is equipped with a safe that temporarily stores coins, banknotes, and numbered tickets, etc. thrown by the passenger. It is removed from the checkout machine, transported to the fee collection device in the sales office, loaded into the fee collection device, and the sales are collected by the fee collection device. When transporting from this fare adjustment machine to the fee collection device, the safe deposits and withdrawals are made so that the sales proceeds in the safe are not extracted or lost by anyone outside the party concerned. It cannot be opened and closed.
[0003]
In other words, the lid that covers the deposit and discharge port of the safe is opened and closed using a motor built in the safe as a drive source, and a signal that opens the lid only when the safe is loaded into a fare adjustment machine or fee collection device. Is sent to the motor. Therefore, the lid is closed when the safe is removed from the fare settlement machine or the fee collection device. To collect the fee in the safe with the fee collection device, load the safe into the safe loading part of the fee collection device with the money input / output port facing upward, open the lid closing the money input / output port, By the reversing device provided in the charge collection device, the safe is reversed so that the top and bottom are reversed. As the money deposit / discharge port turned downward, the money was collected by the collection unit of the fee collection device from the money deposit / discharge port with its own weight.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
In the above-described conventional fee collection device, the safe is turned over so that the weight of the coin alone is about 10 kg or more. Therefore, it is necessary to provide an operation space for the turnover in the device. In addition, there is a problem that the reversing device itself becomes large and complicated, and thus becomes expensive. As a method for solving this problem, the reversing device is not required by loading the safe with the coin up and down in the upside-down position of the safe in advance and the safe being loaded with the coin inlet / outlet facing downward. A structure was proposed. However, in the proposed apparatus, since the weight of the coin is directly applied to the lid, it is necessary to enlarge the motor in the safe in order to open the lid against the weight of the coin. However, in order to allow passengers to get on and off the bus, it is necessary to secure a passage with a certain width, and the external dimensions of the fare adjustment machine installed in a limited space are determined to be a certain size. Therefore, there was a limit to increasing the external dimensions of the safe. Therefore, when the motor in the safe is increased in size, the number of coins that can be stored in the safe is reduced, so this type of proposal has not been adopted. Moreover, there is also a problem that if the safe is simply inverted, a light weight banknote does not fall by its own weight and is not discharged from the banknote inlet / outlet.
[0005]
The present invention has been made in view of the above-described conventional problems, and a first object is to provide an inexpensive and simple structure. The second purpose is to reliably collect banknotes.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve this object, the invention according to
Therefore, when coins are collected from the safe loaded in the safe loading section, the lid opening / closing means in the safe is operated, and at the same time, the lid opening means cooperating with the opening operation of the lid opening / closing means is also operated.
[0007]
The invention according to
Therefore, when the lid is opened in order to collect coins, a large number of coins accumulated on the inner surface of the lid do not get caught between the edges of the inner surface of the lid and the plate-like member.
[0008]
According to a third aspect of the present invention, a safe having an opening for storing and discharging banknotes has a built-in banknote storage portion for storing banknotes moved in parallel from a banknote passage for taking in banknotes, and the opening of the safe is downward. A coin collecting device that has a safe loading section in which a safe is loaded in a state of being directed to, and collects banknotes in the loaded safe from its opening by its own weight, opposite to the opening of the loaded safe Outside the safe loading section An extrusion means for pushing out the banknote in the safe to the opening side is provided.
Therefore, banknotes that cannot be discharged from the banknote discharge port by their own weight are forcibly discharged by the pushing means.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a front view of a fare adjustment machine showing a state in which a safe according to the present invention is accommodated, and FIG. 2 is a side view of the same. FIG. 3 is a front view showing the entire fee collection device according to the present invention, and FIG. 4 is a side view of the same. 5 to 7 show a safe according to the present invention. FIG. 5 is a cross-sectional view taken along the line VV in FIG. 6, FIG. 6 is a cross-sectional view taken along the line VI-VI in FIG. It is. 8 is an enlarged view of a portion VIII in FIG. 5, and FIG. 9 is a perspective view showing the appearance of the safe cover. FIG. 10 is an overall view of the guide plate viewed from the X direction in FIG.
[0010]
FIG. 11 also shows a stacker in the safe, in which FIG. 11 (a) is a plan view and FIG. 11 (b) is a front view. FIG. 12 is a cross-sectional view taken along line XII-XII in FIG. 11B, where FIG. 12A shows a non-driven state, and FIG. 12B shows a state in which bills are stored. FIG. 13A is a bottom view of the stacker, and FIG. 13B is a rear view. FIG. 14 is a view taken in the direction of arrow XIIII in FIG. 13B, where FIG. 14A shows a non-driven state, and FIG. 14B shows a state of pushing out bills. FIG. 15 is a plan view of the fee collection device, partly broken away.
[0011]
FIG. 16 is a front view showing a part of the safe loading portion of the fee collection device in a cutaway manner. FIG. 17 is a front sectional view showing a state where the safe is loaded in the safe loading section of the fee collection device. FIG. 18 is a side view showing a state where the safe is loaded in the safe loading unit of the fee collection device. In FIG. 18, the safe lid opening assisting unit is not shown. FIG. 19 is a plan sectional view showing a state in which a safe is loaded in the safe loading section of the fee collection device. FIG. 20 is a side view showing a state where the safe lid auxiliary opening means is operated in the fee collection device.
[0012]
In FIG. 1, what is generally indicated by
[0013]
In FIG. 2, 5 is a ticket slot for inserting tickets such as numbered tickets and boarding tickets and coins as fare, 6 is a coin slot for inserting coins for exchange, and 7 is for coins that have been identified as different types. It is the 2nd saucer to take out. At the lower end of the
[0014]
In FIG. 3 and FIG. 4, what is generally indicated by
[0015]
[0016]
Next, the safe 10 will be described with reference to FIGS.
The safe 10 is mainly composed of a
[0017]
As shown in FIGS. 5 and 8, the
[0018]
[0019]
As shown in FIGS. 5 and 6, the
[0020]
In this closed state, the pair of
[0021]
As shown in FIGS. 5 and 7, a reinforcing
[0022]
As shown in FIG. 6,
[0023]
As shown in FIG. 10, a plurality of
[0024]
5 and 6,
[0025]
A
[0026]
On the other hand, by driving the
[0027]
This banknote stacker will be described with reference to FIGS.
First, a structure for storing banknotes in a banknote stacker will be described with reference to FIGS. 11 and 12. In both figures, a banknote holding
As shown in FIG. 11, the
[0028]
Two guide bars 47 and 48 are fixed to a substantially central portion on the inner side of one
[0029]
A
[0030]
A take-in
[0031]
55 is a banknote receiving plate formed in a substantially rectangular shape by a thin plate, and has a width W3 larger than the interval W2 between one
[0032]
That is, as shown in FIG. 12, the
[0033]
On the other hand, a pair of
[0034]
60 is an operation bar formed in a reverse letter shape, 61 is an operation bar formed in a letter shape, and two pairs are provided on both sides of the
[0035]
The operating levers 60 and 61 are configured such that the
[0036]
A
[0037]
[0038]
A pair of
[0039]
In such a configuration, when the
[0040]
Therefore, as shown in the figure, the
[0041]
Next, the structure which extrudes a banknote from a banknote stacker is demonstrated using FIG. 13 and FIG.
On the open end side of the lower end portions of the
[0042]
As shown in FIG. 14 (a), the
[0043]
When an extruding
[0044]
[0045]
84A is one operation lever rotatably supported by a
[0046]
[0047]
When the
[0048]
Since both actuating
[0049]
Due to the elastic deformation of the
[0050]
Next, the fee collection device will be described with reference to FIGS.
As shown in FIGS. 15 and 16, the
[0051]
One side plate of the
[0052]
That is, as will be described later, by loading the safe 10 into the
[0053]
In FIG. 15, 98 and 98 are a pair of opposed guides fixed on the
[0054]
Further, the
[0055]
As shown in FIG. 15,
[0056]
A
[0057]
A
[0058]
Therefore, when an external force in the direction of arrow B in the figure is applied to the
[0059]
As shown in FIG. 15, the safe holding means 16 rotates around a rotating shaft 122 by driving a
[0060]
The
[0061]
Accordingly, the safe holding
[0062]
As shown in FIGS. 17 and 18, the banknote extruding means 17 moves up and down with the rotation of the
[0063]
The
[0064]
A
[0065]
The moving
[0066]
18 and 19,
[0067]
The
[0068]
Next, a fee collection operation in the fee collection apparatus having such a configuration will be described.
First, an operation of storing a fare in a safe by a fare adjustment machine during a route bus operation will be described.
As shown in FIG. 2, the driver of the route bus loads the safe 10 into the
[0069]
At the same time, in FIG. 5, the safe lid opening /
[0070]
In addition, as shown in FIG. 12A, in the
[0071]
In such a state, as shown in FIG. 2, the coins inserted from the
[0072]
When the banknote is guided to the upper end of the
[0073]
When the bill is taken into the
[0074]
Accordingly, through the engagement between the
[0075]
The
[0076]
Therefore, the banknotes taken into the
[0077]
Further, the bill taking-in
[0078]
Since the
[0079]
Thereafter, when the second and subsequent banknotes are taken into the
[0080]
When the route bus arrives at the sales office, the driver turns on the safe holding release switch of the
[0081]
When the
[0082]
When the closing is completed, the holding by the safe holding means (not shown) in the
[0083]
Next, the operation of collecting the fare from the safe using the safe collection device will be described.
The fare collection manager who has received the safe 10 from the driver in the business office loads the safe 10 in the
[0084]
By turning on the safe holding switch (not shown) of the
[0085]
Since the
[0086]
The
[0087]
In this state, when the charge collection switch (not shown) of the
[0088]
Since the
[0089]
Accordingly, the safe cover opening / closing means 34 and the safe cover auxiliary opening means 104 allow the
[0090]
That is, as shown in FIG. 5, when the safe lid opening /
[0091]
Therefore, since the
[0092]
Here, as shown in FIG. 17, the reinforcing
[0093]
Accordingly, a large number of coins are accumulated on the reinforcing
[0094]
At this time, in FIG. 20, if the
[0095]
As described above, in order to move the
[0096]
In addition, since a device for inverting the safe is not required as in the prior art, it is not necessary to provide an operation space for inverting in the
[0097]
When the coin inlet /
[0098]
At the same time, as shown in FIG. 14B, the bill holding
[0099]
Since both actuating
[0100]
Due to the elastic deformation of the
[0101]
At this time, in FIG. 18, the
[0102]
As shown in FIG. 14 (b), the bill push-out
[0103]
Therefore, even though the holding between the guide bars 48, 48 and the
[0104]
When it is detected by a detection sensor (not shown) that the banknote has been discharged from the
[0105]
Since the
[0106]
At the same time, as shown in the figure, since the
[0107]
When the fee collection operation is completed, when the end switch (not shown) of the
[0108]
When the
[0109]
When the coin inlet /
[0110]
Finally, the safe holding
[0111]
Therefore, the swinging
[0112]
Although the bill pushing means 17 is operated only once, it may be operated a plurality of times, or may be operated only when the bill is jammed, and various design changes are possible. . In addition, the reinforcing
[0113]
【The invention's effect】
As described above, the invention according to
[0114]
Moreover, according to the invention which concerns on
[0115]
Moreover, according to the invention which concerns on
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view of a fare adjustment machine showing a state in which a safe according to the present invention is accommodated.
FIG. 2 is a side view of a fare adjustment machine showing a state in which a safe according to the present invention is accommodated.
FIG. 3 is a front view showing the entire fee collection device according to the present invention.
FIG. 4 is a side view showing the entire fee collection device according to the present invention.
5 shows a safe according to the present invention and is a cross-sectional view taken along line VV in FIG.
6 is a cross-sectional view taken along the line VI-VI in FIG. 5, showing the safe according to the present invention.
7 is a sectional view taken along the line VII-VII in FIG. 5, showing the safe according to the present invention.
8 is an enlarged view of a portion VIII in FIG.
FIG. 9 is a perspective view showing an appearance of a safe lid of the safe according to the present invention.
10 is an overall view of the guide plate viewed from the X direction in FIG.
11A and 11B show a stacker in a safe in the fee collection device according to the present invention, where FIG. 11A is a plan view and FIG. 11B is a front view.
FIG. 12 is a cross-sectional view taken along line XII-XII in FIG. 11B, where FIG. 11A shows a non-driven state, and FIG. 12B shows a state in which bills are stored in the storage unit. .
FIG. 13A is a bottom view of the stacker, and FIG. 13B is a rear view.
FIG. 14 is a view taken in the direction of arrow XIIII in FIG. 13 (b), where FIG. 14 (a) shows a non-driven state, and FIG. 14 (b) shows a state of pushing out bills.
FIG. 15 is a plan view showing a part of the fee collection device according to the present invention with a part thereof broken away.
FIG. 16 is a front view showing a part of the safe loading portion of the fee collection device according to the present invention in a cutaway manner.
FIG. 17 is a front sectional view showing a state where a safe is loaded in the safe loading unit of the fee collection device according to the present invention.
FIG. 18 is a side view showing a state where a safe is loaded in the safe loading unit of the fee collection device according to the present invention.
FIG. 19 is a cross-sectional plan view showing a state where a safe is loaded in the safe loading unit of the fee collection device according to the present invention.
FIG. 20 is a side view showing a state where the safe lid auxiliary opening means is operated in the fee collection device according to the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
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