JP4124896B2 - コンピュータ・システムのscsiデュプレクス兼用バックプレーン - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータ・システムのSCSI(小型コンピュータ・システム・インターフェース)バックプレーン(backplane)に関し、更に特定すれば、SCSIデュプレクス兼用バックプレーン(SCSI duplex−ready backplane)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
SCSIは、最もよく知られ、コンピュータ・システムに最も広く用いられているANSI(米国規格協会)インターフェースとなっている。SCSIの目標は、ハード・ディスク・ドライブやその他のコンピュータ周辺機器のために信頼性の高い接続性、及び柔軟かつ高速化を図ったコマンド制御インターフェースを与えることであった。SCSIデバイスの柔軟な管理に対する必要性に対処する1つの方法は、SCSIシンプレクス・モード(simplex mode)用に編成されているコンピュータ・システムを、アップグレードして、SCSIデュプレクス・モードを備えることである。
コンピュータ・システムのある種のSCSIバックプレーン即ちオプション・ボードには、SCSIシンプレクス・モードにしか対応しないものがある。SCSIシンプレクス・モードでは、一次SCSIコントローラが、1組のSCSIデバイスに結合されている単一のSCSIバスを制御する。他のSCSIバックプレーン即ちオプション・ボードには、SCSIデュプレクス・モードにしか対応しないものがある。SCSIデュプレクス・モードでは、一次SCSIコントローラが一次SCSIバスを制御し、二次SCSIコントローラが二次SCSIバスを制御する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
これまで知られている限り、コンピュータ・システムをSCSIシンプレクス・モードからSCSIデュプレクス・モードに編成するには、回路ボードの交換を必要としていた。これは、要求される時間及び熟練レベルを考えると望ましいものではない。コンピュータ・システムの中には、SCSIシンプレクス専用バックプレーン、即ち、シンプレクス機能のみを有するバックプレーンを用いてSCSIシンプレクス・モードを可能にするものがある。コンピュータ・システムのSCSIバックプレーンの状態を、SCSIデュプレクス・モードに編成し直すために必要なステップは、SCSIシンプレクス専用バックプレーン・ボードを除去し、SCSIデュプレクス専用バックプレーン・ボードとそれを交換することである。
他のコンピュータ・システムには、SCSIバックプレーン・ボードに接続するSCSIパス・スルー・ボード(SCSI pass through board)を用い、SCSIシンプレクス・モードを可能にするものもある。この場合、SCSIデュプレクス・モードにSCSIバックプレーンの状態を再編成するために必要なステップは、SCSIパス・スルー・ボードを除去し、SCSIデュプレクス・オプション・ボードとそれを交換することである。前述のタイプのコンピュータ・システムは双方共、回路ボードを交換することにより、SCSIバックプレーンの状態をSCSIシンプレクス・モード又はSCSIデュプレクス・モードに編成する必要がある。
【0004】
SCSIシンプレクス・モード用コンピュータ・システムのSCSIバックプレーンの状態をSCSIデュプレクス・モードに編成する場合にも、コンピュータ・システムのシャーシの大量の分解及び再組み立てを必要とする。SCSIパス・スルー・ボード又はSCSIシンプレクス専用バックプレーン・ボードを交換するためには、少なくとも部分的にシャーシを分解し、バックプレーンに到達することが必要である。これは、SCSIパス・スルー・ボード又はSCSIシンプレクス専用バックプレーン・ボードを除去するために必要である。SCSIパス・スルー・ボードをSCSIデュプレクス・オプション・ボードと交換した後、又はSCSIシンプレクス専用バックプレーン・ボードをSCSIデュプレクス専用バックプレーン・ボードと交換した後、シャーシを再度組み立てることができる。SCSIシンプレクス専用バックプレーンを交換する場合、ケーブルの変更を行う必要もある。例えば、第1のSCSIコントローラからSCSIシンプレクス専用バックプレーン・ボードに延びるケーブルを除去し、第1SCSIコントローラからケーブルを敷設し直し、次いで第2のSCSIコントローラからSCSIデュプレクス専用バックプレーン・ボードに延びるケーブルを敷設する必要がある。
【0005】
更に、シンプレクスからデュプレクスへの切り替えは、通常単なるオペレータ・レベルの知識以上のものを必要とする。ユーザは、典型的に、コンピュータ販売会社にデュプレクス・オプション・キットを注文し、キット内にある説明書を理解し、必要な分解、回路ボードの交換及び再組み立てを行い、SCSIバックプレーンの状態をSCSIシンプレクス・モード又はSCSIデュプレクス・モードに変換しなければならなかった。分解、回路ボードの交換、及び再組み立ては、全体として、コスト的に貴重なシステム・ダウンタイムを招く。
本発明は、上記したような従来例の問題点を解決することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、コンピュータ・システムに、SCSIシンプレクス・モードとSCSIデュプレクス・モードとの間で当該コンピュータ・システムを切り替えるデュプレクス兼用(シンプレクス/デュプレクス兼用)ロジックを有するSCSIバックプレーン・ボードを提供する。デュプレクス兼用ロジックは、1組のバス・スイッチ、1組のターミネータ、及びデュプレクス兼用ロジック・コントローラを含む。SCSIシンプレクス・モード及びSCSIデュプレクス・モードは、存在するSCSIケーブルの本数に基づいて、デュプレクス兼用ロジック・コントローラによって編成する。一次SCSIケーブルのみがある場合、デュプレクス兼用ロジック・コントローラは、SCSIシンプレクス・モードをイネーブルする。SCSIシンプレクス・モードをイネーブルするためには、バス・スイッチを閉じ、1組又は複数組のターミネータを選択的にディスエーブル及び/又はイネーブルする。一次SCSIバス及び二次SCSIバスは、これによって、単一の電気バスを形成する。
【0007】
一次SCSIケーブル及び二次SCSIケーブルがある場合、デュプレクス兼用ロジック・コントローラは、SCSIデュプレクス・モードをイネーブルする。SCSIデュプレクス・モードをイネーブルするために、バス・スイッチを開き、ターミネータを選択的にイネーブル及び/又はディスエーブルする。一次SCSIバス及び二次SCSIバスは、これによって、電気的に別個のバスとなる。SCSIデュプレクス・モードにおけるSCSIバスに関連するSCSIデバイスの識別値は、SCSIシンプレクス・モードにおけるSCSIデバイスの識別値とは異なってもよい。オプションとして、SCSIデュプレクス・モードでは、デュプレクス兼用ロジック・コントローラは、いずれかのSCSIバスに関連するSCSIデバイスのSCSI識別値を変更し、一意のSCSI識別値を発生する。
【0008】
SCSIバックプレーンの状態をSCSIデュプレクス・モードに手作業で編成する際、二次SCSIコントローラからSCSIデュプレクス兼用バックプレーン・ボードまでの二次SCSIケーブルの敷設を可能にするためのシャーシの分解は最小限でよい。同様に、SCSIバックプレーンの状態をSCSIシンプレクス・モードに手作業で編成する際も、二次SCSIケーブルの除去を可能にするためのシャーシの分解は最小限でよい。SCSIデュプレクス兼用バックプレーン・ボードは、ボード交換及びデュプレクス・オプション・キットの必要性を双方ともなくするものである。したがって、本発明は、コンピュータ・システムをSCSIシンプレクス・モード又はSCSIデュプレクス・モードに編成するために必要な分解及び再組み立てを減少させることになる。
本発明は、以下の好適な実施形態の詳細な説明を添付図面と関連付けて検討することにより、一層深く理解することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本願と同一出願人の、1997年3月8日に付与された、”AUTOMATIC DISABLING OF SCSI BUS TERMINATORS”(SCSIバス・ターミネータの自動ディスエーブル処理)と題する米国特許番号第5,613,074号は、本発明において参照されている。
図1は、本発明のコンピュータ・システムCの概略図を示す。ホスト/周辺ブリッジ12及びホスト・プロセッサ10が、ホスト・バスHに結合されている。ホスト/周辺ブリッジ12は更に、周辺バスPにも結合されている。周辺バスPは、ISA(業界標準アーキテクチャ)バス、EISA(拡張業界標準アーキテクチャ)バス、PCI(周辺素子相互接続)バス、又はその他の適切な入力/出力バスとすることができる。
【0010】
周辺バスPは、一次SCSIコントローラ14及び二次SCSIコントローラ15に結合されている。一次SCSIコントローラ14は、周辺バスPと一次SCSIバス17との間のブリッジとして機能し、二次SCSIコントローラ15は、周辺バスPと二次SCSIバス19との間のブリッジとして機能する。一次SCSIコントローラ14及び二次SCSIコントローラ15は、好ましくは、カード、チップ等のような単一の電子コンポーネント上に備えることが好ましい。一次SCSIバス17は、第1組のSCSIデバイス18に結合されている。第1組のSCSIデバイス18の動作は、一次SCSIコントローラ14によって制御される。SCSI−2仕様のような現在のSCSI仕様によれば、第1組のSCSデバイス18内のSCSIデバイスの数は、一次SCSIコントローラ14を含めずに、15個までのデバイスが可能である。特定のコンピュータ・システムCでは、対応するSCSIデバイスの実際の数は、SCSIデバイスのサイズ、コンピュータ・システムのシャーシのサイズ、及びコンピュータ・システムC内のSCSIデバイスを受容する物理的なスロット又はトレイの数のような、機械的な制限に応じて異なるものとなる。
【0011】
二次SCSIバス19は、二次SCSIコントローラ15及び第2組のSCSIデバイス22に結合されている。SCSIデュプレクス・モードでは、第2組のSCSIデバイス22の動作及び制御は、二次SCSIコントローラ15によって制御される。二次SCSIバス19も、二次SCSIコントローラ15を含めずに、15個までのSCSIデバイスに対応することができる。第1及び第2組のSCSIデバイス18、22は、あらゆるタイプのSCSIデバイスを含むことができる。例えば、双方の組のSCSIデバイスは、全てSCSIハード・ドライブとしたり、又は全てSCSISC−ROMドライブとしてもよい。他の例として、第1組のSCSIデバイス18はSCSIハード・ドライブを含み、第2組のSCSIデバイス22はバックアップ用SCSIテープ・ドライブを含んでもよい。考えられるSCSIデバイスのタイプには、ハード・ドライブ、DC−ROMドライブ、テープ・ドライブ、スキャナ、DVD−ROMドライブ、及びDATドライブが含まれるが、これらに限定される訳ではない。
【0012】
一次SCSIバス17及び二次SCSIバス19は双方とも、いずれのSCSIバス・タイプ又はバージョンでもよい。これらのSCSIバス・バージョンには、SCSI−2、SCSI−3、UltraSCSI、WideSCSI、及びFastSCSIが含まれるが、これらに限定される訳ではない。コンピュータ・システムCがSCSIデュプレクス・モードである場合、比較的遅いSCSIバス・バージョンを有する一次SCSIバス17及び比較的速いSCSIバス・バージョンを有する二次SCSIバス19に対して、ある種の利点がある。すなわち、比較的遅いSCSIデバイスに対するアクセスは、比較的速いSCSIデバイスに対するアクセスのバス速度を制限することはない。SCSIデュプレクス・モードは、SCSIデバイス・ミラーリング(mirroring)及びSCSIデバイス冗長性という利点も有する。
【0013】
一次SCSIバス17と二次SCSIバス19との間には、本発明の特徴の1つであるSCSIデュプレクス兼用ロジック42が接続されている。コンピュータ・システムのあるSCSIバックプレーンは、SCSIシンプレクス・モードに対応する。他のSCSIバックプレーンは、SCSIデュプレクス・モードに対応する。SCSIシンプレクス・モードでは、一次SCSIバス17及び二次SCSIバス19は1系統の電気バスを構成する。SCSIデュプレクス・モードでは、一次SCSIバス17及び二次SCSIバス19は別個の電気バスとなる。したがって、1つのSCSIチャネルがSCSIシンプレクス・モードで使用可能であり、一方、2つの独立したSCSIチャネルがSCSIデュプレクス・モードで使用可能である。
【0014】
コンピュータ・システムのバックプレーンの状態をSCSIシンプレクス・モード又はSCSIデュプレクス・モードに編成するには、先に注記したように、従来は完全な回路ボードの交換を必要としている。本発明のSCSIデュプレクス兼用ロジック42(図1,図7,図8,図11,図12,図13,及び図14)には、かかる回路ボード交換の必要性をなくするものである。SCSIデュプレクス兼用ロジック42の動作に伴う信号用の2本の制御ライン即ち導体が示されている。二次SCSIバックプレーン・ロジック・コントローラ・ディスエーブル制御信号(ライン21)は、デュプレクス兼用ロジック42がSCSIシンプレクス・モードに切り替える場合に用いる。具体的には、SCSIデュプレクス兼用ロジック42は、二次SCSIケーブル34の検出に基づいて、ステータス信号(ライン21)を、二次SCSIバックプレーン・ロジック・コントローラ20に送る。バックプレーン・ロジック・コントローラは、SCSIデバイスのためのLEDの点滅、SCSIデバイスの温度及びファンの監視、ドライブのステータスの監視、及びSCSIモード情報のコンピュータ・システムCの他の部分への供給というような、特定の管理機構(feature)を制御する。二次SCSIバックプレーン・ロジック・コントローラ20をディスエーブルすると、一次SCSIバックプレーン・ロジック・コントローラ16がこれらの機構を二次SCSIバス19に与える。
【0015】
また、SCSIデュプレクス兼用ロジック42は、SCSI識別スイッチ52(図13及び図14)も含み、二次SCSI ID制御信号(ライン23)を供給し、コンピュータ・システムCを異なるSCSIモードに切り替える際に、二次SCSIバス19に関連する第2組のSCSIデバイスのSCSI識別値を変更することも可能である。あるいは、SCSI ID制御信号23を一次SCSIバス17に結合し、第1組のSCSIデバイス18のSCSI識別値を切り替えるようにしてもよいことは理解されよう。更に、コンピュータ・システムCのSCSIモードに基づいてSCSIデバイスのSCSI識別値を設定することは、本発明のオプション的特徴であることも理解されよう。かかる特徴は、各デバイス又は各SCSIバス毎の各SCSI識別値が、SCSIモードに関係なく一意的であるようにSCSI識別値が規定される場合には、不要である。
【0016】
図2には、従来技術にしたがって、コンピュータ・システムのSCSIバックプレーンの状態をSCSIデュプレクス・モードに手作業で編成する際に必要な一連のステップが示されている。ステップ200において、従来のコンピュータ・システムはSCSIシンプレクス・モードにある。図3に移ると、SCSIシンプレクス・モード用の従来のパス・スルー・ボードを備えたサーバSの等幅図が示されている。サーバSは、典型的にシャーシ又はハウジングの後部のカバー又はシェル60内にある、SCSIパス・スルー・ボード26を含む。SCSIパス・スルー・ボード26は、一次及び二次SCSIバスを短絡させ、単一の物理バスを形成する。また、サーバSは、一次バックプレーンSCSIコネクタ25と一次SCSIコントローラ14との間に備えられた一次SCSIケーブル28も含む。サーバSはSCSIシンプレクス・モードにあるので、二次SCSIコントローラ15と二次バックプレーンSCSIコネクタ27との間には、二次SCSIケーブルはない。一次SCSIコントローラ14及び二次SCSIコントローラ15は、通常、サーバSのマザーボード上のように、バックプレーン24から離れて配置される。通常、一次バックプレーンSCSIコネクタ25、二次バックプレーンSCSIコネクタ27、パス・スルー・ボード26、一次SCSIバックプレーン・ロジック16は、各々、バックプレーン24内に配置される。
【0017】
図5には、SCSIシンプレクス・モードにおけるサーバについて、他の従来の構成が示されている。サーバSは、図3に示したようなパス・スルー・ボード26を有するバックプレーン24の代わりに、シンプレクス専用バックプレーン38を含む。バックプレーン38は、一次SCSIバックプレーン・ロジック・コントローラ16及び一次バックプレーンSCSIコネクタ25を含む。一次SCSIコントローラ14は、通常、バックプレーン38から離れて配置される。したがって、一次バックプレーンSCSIケーブル28を用いて、一次SCSIコントローラ14を一次SCSIコネクタ25に接続する。加えて、二次SCSIコントローラ15も通常、バックプレーン38から離れて配置される。
【0018】
図2に戻って従来手法を説明する。ステップ202において、コンピュータ・システムの電力を遮断し、SCSIモードの再編成を行う。コンピュータ・システムは、ユーザがコンピュータ・システムのバックプレーンにおいて作業を行う場合、電力を停止しなければならない。次に、ステップ204において、コンピュータ・システムのシャーシを分解する。これまで、ユーザは、バックプレーンに到達し、回路ボードを交換することができるようになるには、大量の分解を行わなければならなかった。ステップ206において、SCSIバックプレーン全体を交換するのであれば、ユーザは一次SCSIケーブル28を除去する(uncable)。次に、ステップ208において、従来のコンピュータ・システムに用いられているボードに応じて、ユーザはパス・スルー・ボード26(図3)又はシンプレクス専用バックプレーン38(図5)を除去する。ステップ210として示す次のステップでは、再び従来のコンピュータ・システムのタイプに応じて、ユーザがデュプレクス・オプション・ボード32(図4)又はデュプレクス専用バックプレーン40(図6)を設置する。デュプレクス・オプション・ボード32は、二次SCSIバックプレーン・ロジック・コントローラ20を含む。デュプレクス専用バックプレーン40は、二次SCSIバックプレーン・ロジック・コントローラ20及び一次SCSIバックプレーン・ロジック・コントローラ16を含む。次に、ステップ212において、ユーザは二次SCSIケーブル34を追加する必要がある。
【0019】
デュプレクス・オプション・ボード32が使用されている場合、デュプレクス・オプション・ボード32(図4)上の二次SCSIコントローラ15と二次SCSIコネクタ27との間に二次SCSIケーブル34が備えられている。デュプレクス専用バックプレーン40が使用されている場合、二次SCSIケーブル34が、デュプレクス専用バックプレーン40(図6)の二次SCSIコントローラ15と二次SCSIコネクタ27との間に備えられる。次に、ステップ214において、SCSIバックプレーン全体を交換するのであれば、一次SCSIケーブル28を、追加したバックプレーンに敷設し直す。回路ボード交換及びケーブル敷設が完了すると、ステップ216においてユーザはシャーシを再度組み立て、次いでステップ218において、コンピュータ・システムに電力を投入することができる。このSCSIバックプレーンの手作業による編成プロセスの最終的な結果として、SCSIデュプレクス・モードに再編成された従来のコンピュータ・システムが得られる。これは、通常のコンピュータ・ユーザにとって、単なる交換ではなく極めて面倒であることは理解されよう。
【0020】
図7には、デュプレクス兼用ロジック42を含み、SCSIシンプレクス・モードに編成された本発明のサーバSが示されている。サーバSはいずれのタイプのものでもよいことは理解されよう。本発明のサーバSは、デュプレクス兼用バックプレーン44を含み、その上にデュプレクス兼用ロジック42を実装する。バックプレーン44のデュプレクス兼用ロジック42は、バックプレーン44の状態に基づいて、SCSIシンプレクス・モード又はSCSIデュプレクス・モードのいずれかをイネーブルする。以下で記載するその他のコンポーネントの中で、デュプレクス兼用ロジック42は、二次SCSIバス・ロジック・コントローラ20を含む。デュプレクス兼用ロジック42に加えて、デュプレクス兼用バックプレーン44は、一次SCSIロジック・コントローラ16、一次SCSIコネクタ25、及び二次SCSIコネクタ27を含む。
【0021】
本発明のデュプレクス兼用SCSIバックプレーン44は、従来のデュプレクス専用バックプレーン40や従来のシンプレクス専用バックプレーン38とは大幅に異なるものである。デュプレクス専用バックプレーン40はSCSIデュプレクス・モードのみを可能とし、シンプレクス専用バックプレーン38はSCSIシンプレクス・モードのみを可能とする。したがって、先に詳細に説明したように、異なるSCSIモードに切り替えるためには、回路ボードの交換が必要となる。しかしながら、本発明のデュプレクス兼用バックプレーン44は、SCSIデュプレクス・モード及びSCSIシンプレクス・モード双方を可能とする。その結果、ユーザは、SCSIシンプレクス・モードとSCSIデュプレクス・モードとの間で切り替え即ち再編成を行う際に、回路ボードの交換を行う必要がなくなる。同様に、パス・スルー・ボード26(図3)に結合された従来のバックプレーン24は、SCSIシンプレクス・モードのみに対応し、デュプレクス・オプション・ボード32(図4)に結合された従来のバックプレーン24は、SCSIデュプレクス・モードのみに対応する。この従来のバックプレーン24は更に、SCSIシンプレクス・モード又はSCSIデュプレクス・モードにSCSIバックプレーンを編成するためには、2つの回路ボードを必要とするという欠点がある。多数の回路ボードがあると、これら回路ボードのインピーダンスを整合させ、データの保全性を維持しなければならない。本発明のデュプレクス兼用SCSIバックプレーン・ボード44は、単一の回路ボードであり、SCSIデュプレクス・モード又はSCSIシンプレクス・モードのために多数の回路ボード間でインピーダンス整合を行う必要性をなくす。
【0022】
図8には、SCSIデュプレクス・モードに編成した本発明のサーバSが示されている。SCSIデュプレクス・モードとSCSIシンプレクス・モードとの間のデュプレクス兼用バックプレーン44における、デュプレクス兼用ロジック・ボード42への外部の手作業による編成の唯一の違いは、SCSIデュプレクス・モードでは、二次SCSIコネクタ27と二次SCSIコントローラ15との間に第2のSCSIケーブル34を追加することである。図9を参照すると、ユーザがSCSIシンプレクス・モードにあるコンピュータ・システムCのデュプレクス兼用バックプレーン44の状態を、SCSIデュプレクス・モードに編成する簡単な手作業によるプロセスが示されている。ステップ222は、図7に示したようなサーバのSCSIシンプレクス・モードを表す。ステップ224において、ユーザは、コンピュータ・システムCの電力を遮断する。次に、ステップ226において、ユーザは、コンピュータ・システムCのシャーシの一部分、通常はシェル又はカバー60を分解する。このステップにおける部分的な分解は、従来のコンピュータ・システムにおいて必要なシャーシの分解よりも少なくて済む。従来のシステムでは、ユーザがバックプレーンにある回路ボードを交換可能となる点まで、シャーシを分解しなければならない。しかしながら、本発明では、シャーシは、ユーザが二次SCSIケーブル34を敷設できるような点まで分解すればよい。
【0023】
ステップ228において、二次SCSIケーブル34の敷設を行う。ステップ230において、分解したシャーシの一部、通常シェル60のみを再度組み立てる。従来のコンピュータ・システムでは、回路ボードを交換することも必要であろう。また、バックプレーン全体を交換する場合、一次ケーブル25を再度敷設する必要もある。最後に、ステップ232において、ユーザはコンピュータ・システムCに電力を投入する。この時点で、コンピュータ・システムのデュプレクス兼用バックプレーン44の状態をSCSIデュプレクス・モードに編成する手作業のプロセスは完了する。サーバSの最終的な結果を図8に示す。コンピュータ・システムSのSCSIデュプレクス・モードをイネーブルするために必要な残りの機能を、以下に述べるように、デュプレクス兼用バックプレーン44の状態に基づいて電子的にSCSIデュプレクス兼用ロジック42によって行う。
【0024】
SCSIデュプレクス・モードにある本発明のコンピュータ・システムをSCSIシンプレクス・モードに編成する場合も、従来のコンピュータ・システムにおける場合よりも簡単である。デュプレクス兼用バックプレーン44の状態をSCSIシンプレクス・モードに編成する際に必要な一連のステップを、図10に示す。ステップ234は、コンピュータ・システムCのSCSIデュプレクス・モードを表す。ステップ236において、コンピュータ・システムCの電力を遮断する。次に、ステップ238において、コンピュータ・システムCのシャーシの一部分を分解するが、この場合も通常はカバー60を取り外すだけでよい。ユーザが二次SCSIケーブル34を除去できる程度にのみ、シャーシを分解する。ステップ240において、二次SCSIケーブル34を除去する。次に、ユーザは、ステップ242において、分解したシャーシの一部分を再度組み立てる。最後に、ステップ244において、コンピュータ・システムCに再度電力を投入する。従来のコンピュータ・システムでは、二次SCSIケーブル34のみを除去すればよい訳ではなく、デュプレクス・オプション・ボード32又はデュプレクス専用バックプレーン40も除去する必要がある。デュプレクス・オプション・ボード32を除去する場合、ボード32をパス・スルー・バックプレーン・ボード26と交換する。デュプレクス専用バックプレーン40を除去する場合、ボード40をシンプレクス専用バックプレーン・ボード38と交換する。このように、従来のコンピュータ・システムは、SCSIバックプレーンの状態を再編成するためには、回路ボード全体の交換を必要とする。
【0025】
図11を参照すると、単一の組のターミネータ316を有するデュプレクス兼用ロジック42を含むデュプレクス兼用ボード44の一実施形態が示されている。SCSIバスの必要条件の1つに、双方の端部で終端し、信号の保全性を保存することがある。ターミネータをイネーブルすると、ターミネータはバスに終端を与える。ターミネータをディスエーブルすると、ターミネータはバスに終端を与えない。SCSIバスの終端に関する更なる詳細は、本願と同じ出願人が所有し、1997年3月8日に付与された”AUTOMATIC DISABLING OF SCSI BUS TERMINATORS”と題する米国特許第5,613,074号に記載されている。その内容は、この言及により本願にも含まれるものとする。SCSIシンプレクス・モードでは、1組のターミネータ316をディスエーブルする。1組のターミネータ316をディスエーブルすると、単一の物理バスとしての一次SCSIバス300は、一次SCSIコントローラ14と関連する1組のターミネータ302から、デュプレクス兼用ボード44A上にありかつデュプレクス兼用ロジック42からは離れて配置されている1組のターミネータ306まで達する、即ち、これらの間にわたって延在する。一次SCSIコントローラ14は、一次バックプレーンSCIコネクタ25を介して、デュプレクス兼用ボード44に結合される。一次SCSIコントローラ14及び関連する1組のターミネータ302は、コンピュータ・システムCのマザーボード308上に配置することが好ましい。
【0026】
SCSIデュプレクス・モードでは、1組のターミネータ316をイネーブルする。1組のターミネータ316をイネーブルすると、一次SCSIバス17は、1組のターミネータ302から、1組のターミネータ306の代わりに、1組のターミネータ316まで達する、即ち、これらの間にわたって延在する。二次SCSIバス19は、二次SCSIコントローラ15に関連する1組のターミネータ304から、1組のターミネータ306まで達する、即ち、これらの間にわたって延在する。二次SCSIコントローラ15は、二次バックプレーンSCSIコネクタ27を介して、デュプレクス兼用ボード44に結合される。二次SCSIコントローラ15及び関連する1組のターミネータ304は、図示のようにプラグイン・カード310上、又はマザーボード308上に配置するとよい。プラグイン・カード310及び二次ケーブル34を破線で囲み、二次SCSIコントローラ15及び二次ケーブル34のみがSCSIデュプレクス・モードにおいてデュプレクス兼用ボード42に取り付けられることを示している。
【0027】
図12には、3組のターミネータ312,313,314を含むデュプレクス兼用ボード44Bの別の実施形態が示されている。SCSIシンプレクス・モードでは、1組のターミネータ312をディスエーブルし、1組のターミネータ313をディスエーブルし、1組のターミネータ314をイネーブルする。このように3組のターミネータ312,313,314を編成した結果、単一の物理バスが、一次SCSIコントローラ14に関連する1組のターミネータ302から1組のターミネータ314まで達する、即ち、これらの間にわたって延在することになる。一次SCSIコントローラ14は、一次バックプレーンSCSIコネクタ25を介して、デュプレクス兼用ボード44に結合される。SCSIデュプレクス・モードでは、1組のターミネータ312をイネーブルし、1組のターミネータ313をイネーブルし、1組のターミネータ314をディスエーブルする。一次SCSIバス17は、1組のターミネータ302から1組のターミネータ312まで達する、即ち、これらの間にわたって延在する。二次バス19は、二次SCSIコントローラ15に関連する1組のターミネータ304から1組のターミネータ313まで達する、即ち、これらの間にわたって延在する。二次SCSIコントローラ15及び関連する1組のターミネータ304は、二次バックプレーンSCSIコネクタ27を介して、デュプレクス兼用ボード44Bに結合されたプラグイン・カード310上に収容される。図11のデュプレクス兼用ロジック42の実施形態は、単一の組のターミネータ42を備えるが、図12のデュプレクス兼用ロジック42は、2組のターミネータ312,313を備える。デュプレクス兼用ボード44には更に別の実施形態も可能であることは理解されよう。
【0028】
図13には、SCSIシンプレクス・モードに使用するデュプレクス兼用SCSIロジック42の部分が示されている。デュプレクス兼用ロジック42は、1組のバス・スイッチ50及びデュプレクス兼用ロジック・コントローラ62を含む。また、デュプレクス兼用ロジック42は、デュプレクス兼用ボード44の実施形態に応じて、1組又は複数組のターミネータ46を含む。各バス・スイッチ50は、負荷が小さい双方向電子スイッチである。その低負荷のために、バス・スイッチ50は振る舞いが良好であり、SCSIバスにかける負担も最少で済む。バス・スイッチ50の一例は、Quick Switch7の商標で、Quality Semiconductor,Inc.から販売されているタイプのものである。SCSIシンプレクス・モードでは、バス・スイッチ50は閉状態にある。加えて、SCSIシンプレクス・モードでは、ディゼーブル信号21をアサートすることによって、二次SCSIバックプレーン・ロジック・コントローラ20をディゼーブルする。1組又は複数組のターミネータ46を選択的にディスエーブル及び/又はイネーブルし、バス・スイッチ50を閉状態とすることにより、一次SCSIバス17及び二次バス19は、単一の電気バスとして併合される。
【0029】
図14には、SCSIデュプレクス・モードに関係するデュプレクス兼用ロジック42の部分が示されている。二次SCSIバス19はSCSIデュプレクス・モードでは独立したバスであるので、二次SCSIバックプレーン・ロジック・コントローラ20をイネーブルして、SCSIデュプレクス・モードとする。また、SCSIデュプレクス・モードでは、バス・スイッチ50は開状態となっており、一次SCSIバス17を二次SCSIバス19から物理的及び電気的に分離することができる。オプションとして、デュプレクス兼用ロジック42は、SCSI IDスイッチ52を含み、デュプレクス・ロジック・コントローラ62によるSCSIケーブルの検出に応答してSCSI制御信号23を提供し、SCSIデバイスのSCSI識別値を変更又は復元することができるようにしてもよい。
【0030】
図15には、SCSIシンプレクス・モード又はSCSIデュプレクス・モードをイネーブルするために、デュプレクス兼用ロジックのSCSIデュプレクス兼用ロジック・コントローラ62によって行われる動作が示されている。デュプレクス兼用ロジック・コントローラ62は、プログラマブル・ロジック・アレイ(PLA)として実施することができる。プログラマブル・ロジック・アレイの設計及び動作は、当技術分野では公知である。デュプレクス兼用ロジック・コントローラ62は、SCSIデュプレクス兼用バックプレーン44の状態に応じて、SCSIシンプレクス・モード又はSCSIデュプレクス・モードのいずれかをイネーブルする。即ち、ステップ248において、一次SCSIケーブル28及び二次SCSIケーブル34が、SCSIデュプレクス兼用バックプレーン44に接続されているか否かについて検出を行う。一次SCSIケーブル28のみがバックプレーン44に接続されている場合、デュプレクス兼用コントローラ62は、SCSIシンプレクス・モードをイネーブルするように処理を進める。ステップ256において、デュプレクス兼用ロジック42のバス・スイッチ50を閉状態とする。バス・スイッチ50が閉状態になると、一次SCSIバス17及び二次SCSIバス19が結合される。次に、ステップ257において、備えられている1組又は複数組のターミネータ46を選択的にディスエーブル及び/又はイネーブルする。特定の組のターミネータ46をディスエーブルするか又はイネーブルするかは、デュプレクス兼用ボード44の特定の実施形態によって異なる。バス・スイッチ50を閉状態とし、ターミネータ46,48を選択的にディスエーブル及び/又はイネーブルすることにより、一次SCSIバス17及び二次SCSIバス19は、1系統の電気バスとして併合される。
【0031】
次に、ステップ258において、デュプレクス兼用ロジック・コントローラ62は、二次SCSIバックプレーン・ロジック・コントローラ20をリセットとする。二次SCSIバックプレーン・ロジック・コントローラ20をリセットとすると、一次SCSIバックプレーン・ロジック・コントローラ16は、単一物理バスの管理機構を制御する。次に、ステップ260において、一次SCSIバックプレーン・ロジック・コントローラ16は、二次SCSIバス19に接続されている第2組のSCSIデバイス22のSCSI識別(ID)値即ちコードを変更する。図14を参照すると、SCSIシンプレクス・モードにおける第1及び第2組のSCSIデバイス18,22に対するSCSI IDコードが示されている。合計7つのSCSIデバイスを有するコンピュータ・システムCでは、デバイスは、例えば、0〜6までのIDコードで識別することができる。ステップ260を破線で示し、このステップは任意選択であることを示す。ステップ256〜260は、いずれの順番で実行してもよいことは理解されよう。ステップ260から制御はステップ248に戻り、デュプレクス兼用ロジック42は再びデュプレクス兼用バックプレーン44の状態を検出する。デュプレクス兼用バックプレーン44のこの状態検出は連続的なので、検出は、コンピュータ・システムCに電力を投入したときに最初に行う。
【0032】
ステップ248において、一次SCSIケーブル28及び二次SCSIケーブル34が双方共、SCSIデュプレクス兼用バックプレーン44に接続されていると検出された場合、デュプレクス兼用ロジック・コントローラ62は、コンピュータ・システムCにSCSIデュプレクス・モードをイネーブルするように処理を進める。ステップ260において、デュプレクス兼用ロジック・コントローラ62によって、バス・スイッチ50を開状態とする。バス・スイッチ50が開状態となると、一次SCSIバス17及び二次SCSIバスは切断される。次に、ステップ251において、デュプレクス兼用ロジック・コントローラ62は、選択的に1組又は複数組のターミネータ46をイネーブル及び/又はディスエーブルする。先に注記したように、特定の組のターミネータをイネーブルするか又はディスエーブルするかは、デュプレクス兼用ボード44の特定の実施形態によって異なる。バス・スイッチ50を開状態とし、1組又は複数組のターミネータ46を選択的にイネーブル及び/又はディスエーブルすることにより、デュプレクス兼用ロジック42に結合されている一次SCSIバス17の端部が終端され、デュプレクス兼用ロジック42に結合されている二次SCSIバス19の端部も終端される。その結果、各SCSIバスは別個の電気バスとなる。次に、ステップ252において、デュプレクス兼用ロジック・コントローラ62によって、二次SCSIバックプレーン・ロジック・コントローラ20をイネーブルする。このように、二次SCSIバックプレーン・ロジック・コントローラ20は、一次SCSIバックプレーン・ロジック・コントローラ16とは独立して二次SCSIバス19を制御する。
【0033】
次に、制御はステップ254に進み、一次SCSIバックプレーン・ロジック・コントローラ16は、二次SCSIバス19のデバイスのSCSI IDコードをデフォルト状態に復元する。このデフォルト状態では、第1組のSCSIデバイス18は、0から始まる識別値を有し、第2組のSCSIデバイス22も0から始まる識別値を有する。例えば、図16に示すように、第1組のSCSIデバイス18が4つのSCSIデバイスを備え、第2組のSCSIデバイス22が3つのSCSIデバイスを備える場合、第1組のSCSIデバイスには0〜3を付番し、第2組のSCSIデバイスには0〜2を付番する。ステップ254を破線で示し、このステップがオプションであることを示す。尚、ステップ250〜254は、どのような順序で実行してもよいことは理解されよう。制御はステップ254からステップ258に戻り、デュプレクス兼用バックプレーン44の状態を再度検出する。
【0034】
このように、コンピュータ・システムCに、デュプレクス兼用ロジック42を有するSCSIバックプレーン・ボード44を備えることにより、ボードの交換又はデュプレクス・オプション・キットを必要とすることなく、SCSIシンプレクス・モードとSCSIデュプレクス・モードとの間でコンピュータ・システムCを切り替えることができる。デュプレクス兼用ロジックは、1組のバス・スイッチ50、1組又は複数組のターミネータ46、及びデュプレクス兼用ロジック・コントローラ62を含む。SCSIシンプレクス・モード及びSCSIデュプレクス・モードは、存在するSCSIケーブルの本数に基づいて、デュプレクス兼用ロジック42によって編成する。一次SCSIケーブル28のみがある場合、デュプレクス兼用ロジック・コントローラ62は、SCSIシンプレクス・モードをイネーブルする。SCSIシンプレクス・モードをイネーブルするには、1組のスイッチ50を閉じ、1組のターミネータ46を選択的にディスエーブル及び/又はイネーブルし、二次SCSIバス19用の二次SCSIバックプレーン・ロジック・コントローラ20をリセット状態とする。その結果、一次SCSIバス17及び二次SCSIバス19は1系統の電気バスとして併合される。
【0035】
一方、一次ケーブルSCSIケーブル28及び二次SCSIケーブル34がある場合、デュプレクス兼用ロジック・コントローラ62は、SCSIデュプレクス・モードをイネーブルする。SCSIデュプレクス・モードをイネーブルするには、バス・スイッチ50を開き、1組又は複数組のターミネータ46を選択的にイネーブル及び/又はディスエーブルし、二次SCSIバス18用の二次SCSIバックプレーン・ロジック・コントローラ20をイネーブルする。その結果、一次SCSIバス17及び二次SCSIバス19は、独立したバスに分割される。本発明のSCSIバックプレーン・ボード44は、SCSIシンプレクス・モード(1つのSCSIバス)又はSCSIデュプレクス・モード(2つのSCSIバス)のいずれかに対応するものとして記載したが、SCSIバックプレーン・ボード44は、SCSIバックプレーン44の状態に基づいて複数のSCSIバスを分割又は併合することによって規定される、その他のSCSIモードにも対応可能であることも考えられる。
本発明のこれまでの開示及び記載は、その例示でありかつ説明のためのものであり、サイズ、形状、材料、コンポーネント、回路エレメント、配線接続、コンタクト、更に図示した回路及び構造の詳細や動作方法において、本発明から逸脱することなく、種々の変更が可能であることは明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のSCSIデュプレクス兼用ロジックを含むコンピュータ・システムの概略図である。
【図2】従来技術による、コンピュータ・システムのSCSIバックプレーンの状態をSCSIシンプレクス・モード又はSCSIデュプレクス・モードに手作業で編成する際に必要な一連のステップを示す図である。
【図3】SCSIシンプレクス・モード用の従来例のパス・スルー・ボードを備えたサーバの等幅図である。
【図4】SCSIデュプレクス・モード用の従来例のデュプレクス・オプション・ボードを備えたサーバの等幅図である。
【図5】SCSIシンプレクス・モード用の従来例のシンプレクス専用バックプレーンを備えたサーバの等幅図である。
【図6】SCSIデュプレクス・モード用の従来例のデュプレクス専用バックプレーンを備えたサーバの等幅図である。
【図7】SCSIシンプレクス・モードにおける図1のデュプレクス兼用ロジックを備えたサーバの等幅図である。
【図8】SCSIデュプレクス・モードにおける図1のデュプレクス兼用ロジックを備えたサーバの等幅図である。
【図9】コンピュータ・システムのバックプレーンの状態をSCSIデュプレクス・モードに編成する際に必要な一連のステップの概略図である。
【図10】コンピュータ・システムのバックプレーンの状態をSCSIシンプレクス・モードに編成する際に必要な一連のステップの概略図である。
【図11】1組のターミネータを含む、図7及び図8のSCSIデュプレクス兼用ボードの一実施形態の概略図である。
【図12】2組のターミネータを含む、図7及び図8のSCSIデュプレクス兼用ボードの一実施形態の概略図である。
【図13】SCSIシンプレクス・モードにおける図1のSCSIデュプレクス兼用ロジックの概略図である。
【図14】SCSIデュプレクス・モードにおける図1ののSCSIデュプレクス兼用ロジックの概略図である。
【図15】コンピュータ・システムをSCSIシンプレクス・モードとSCSIデュプレクス・モードとの間で切り替えるために、図13及び図14のSCSIデュプレクス兼用コントローラによって実行される本発明のイネーブル・プロセスのフロー・チャートである。
【図16】図7及び図8のサーバに対するSCSIデバイスのSCSI識別値の例を示す図である。

Claims (3)

  1. SCSIシンプレクス・モード及びSCSIデュプレクス・モードをイネーブルする、コンピュータ・システムのデュプレクス兼用SCSIバックプレーン・ボードであって、一次SCSIバス及び二次SCSIバスに結合されている該デュプレクス兼用SCSIバックプレーン・ボードにおいて、
    該ボードは、前記一次SCSIバスと前記二次SCSIバスとの間に結合され、該ボードに一次SCSIケーブルのみが接続されたことを検出したときに前記SCSIシンプレクス・モードをイネーブルし、該ボードに一次SCSIケーブル及び二次SCSIケーブルが接続されたことを検出したときに前記SCSIデュプレクス・モードをイネーブルするSCSIデュプレクス兼用ロジックを備え、
    前記SCSIデュプレクス兼用ロジックが、前記SCSIシンプレクス・モードにおいて、前記一次SCSIバス及び前記二次SCSIバスを、ターミネータによってその両端部が終端される1系統の電気バスとして併合するよう構成され、
    前記SCSIデュプレクス兼用ロジックが、前記SCSIデュプレクス・モードにおいて、前記一次SCSIバス及び前記二次SCSIバスを独立した電気バスであって、それぞれのターミネータによってその両端部が終端される2系統の電気バスに分離するよう構成されている
    ことを特徴とするデュプレクス兼用SCSIバックプレーン・ボード。
  2. 請求項1記載のデュプレクス兼用SCSIバックプレーン・ボードにおいて、前記デュプレクス兼用ロジックが、
    前記SCSIシンプレクス・モードにおいて前記一次SCSIバス及び前記二次SCSIバスを1つに結合し、前記SCSIデュプレクス・モードにおいてこれらSCSIバスの結合を解除する複数のバス・スイッチ
    を備えていることを特徴とするデュプレクス兼用SCSIバックプレーン・ボード。
  3. 一次SCSIバスを担持する一次SCSIケーブル及び二次SCSIバスを担持する二次SCSIケーブルに接続可能なデュプレクス兼用SCSIバックプレーン・ボードの状態に基づいて、SCSIシンプレクス・モード及びSCSIデュプレクス・モードを選択的にイネーブルし、前記SCSIシンプレクス・モードにおいて前記一次SCSIバス及び前記二次SCSIバスを1つのバスに併合し、前記SCSIデュプレクス・モードにおいて前記一次SCSIバス及び前記二次SCSIバスを独立したバスに分割する方法であって、
    前記デュプレクス兼用SCSIバックプレーン・ボードが一次SCSIケーブル及び二次SCSIケーブルに接続されているか否かについて検出を行うステップと、
    一次SCSIケーブルのみが、前記デュプレクス兼用SCSIバックプレーン・ボードに接続されたものとして検出された場合、前記コンピュータ・システムを前記SCSIシンプレクス・モードとするステップと、
    一次SCSIケーブル及び二次SCSIケーブルがデュプレクス兼用SCSIバックプレーン・ボードに接続されたものとして検出された場合、前記コンピュータ・システムを前記SCSIデュプレクス・モードとするステップと
    からなり、
    前記デュプレクス兼用SCSIバックプレーン・ボードが1組のターミネータを含むデュプレクス兼用ロジックを有し、
    前記コンピュータ・システムを前記SCSIシンプレクス・モードとするステップが、前記SCSIデュプレクス兼用ロジックにより、前記一次SCSIバス及び前記二次SCSIバスを、ターミネータによってその両端部が終端される1系統の電気バスとして併合するステップを含む
    ことを特徴とする方法。
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